№42 2016年(平成28年) 12月 13日(火)発行 発行/金沢森づくりサポートバンク事務局 920-1301 金沢市永安町77番地(金沢市林業振興協議会内) TEL:076-229-1699 FAX:076-229-1172 森づくり通信をお届けする頃には積雪もあるのではないでしょうか? 冬タイヤの交換もグズグズしているままに雪が積もり、慌てて交換した事があ りました。 9月、10月は記事でもご紹介する通り、非常にタイトなスケジュールでした が、おかげさまで無事に活動終える事ができました。 今年も森づくり活動に取組んでいただいた皆様、ありがとうございました。 あったかい鍋でも囲んで、よいお年をお迎えください。 ●年末年始のお知らせ● 金沢森づくりサポートバンク事務局の業務は、年末は12月28日(水)まで、年始は1月4日(水)からとなります。 お問い合わせやご連絡の際は、よろしくお願い致します。 金沢北の森 森づくり 10月16日(日)金沢市堅 田町 堅田城址において、 市民親子25名が参加し見 晴らし台の枝払いや草刈り の整備を行ってから、見晴 らし台に生えている木のネ ームプレートを家族で作っ てもらいました。 取り付けた木の前で記念写 真を撮り、まるで家族の木 になったようでした。 ネィチャーゲームは「どんぐ りの木とリス」の人形劇をし てもらい、ドングリや葉っぱ などの森のひとかけらを探 して持ち帰りました。 作業後のメッタ汁はとても 美味しいと好評でした。 熊走町交流まつり 11月13日(日)中山間地 域の活性化を図るため、 様々な施策を行っている熊 走町において、市民との交 流の機会と して熊走町 交 流まつりが開催されまし た。 当日は晴天にも恵まれ約5 00人の市民が来場し、新 鮮野菜や地元産品が午前 中でほぼ完売となりまし た。バイオリンの演奏や辰 巳町、末町の太鼓の披露 を楽しんだり、自然素材を 使ったクラフト、円柱材を切 り、首から提げるネームプ レートを作ったりと、親子で 里山を満喫していました。。 9/10(土)ダンロップの森づくり 9/22(木・祝)竹やぶバスターズ② キゴ山ダンロップの森において、ダ テクノパーク地内の竹やぶで、市民 ンロップタイヤ北陸の社員23名が 親子34名と金沢建設業防災協会1 参加し、カラマツ林の林床の草刈り 7名が参加し、今年2回目の竹切整 やツル切をメインに作業を行いまし 備活動を行いました。作業後ごちそ た。 うを食べながら、切った竹を利用し 草刈り機が操作できる社員も参加し て花器や食器などの竹細工づくりを て効率よく作業が進みました。 行いました。 9/24(土)森のファミリースクール 10/1(土)金沢ボランティア大学 医王の里キャンプ場において、今年 金沢ボランティア大学より、「里山保 5回目の森のファミリースクールが 全活動と私たちができること」という 開催され23名が参加しました。 テーマで講演依頼があり、森林再生 親子でツリークライミングを楽しんだ 課と金沢市の施策の説明や木を使 り、スギ材でミニプランターをつくり う事で温暖化を緩和出来る事など 森の中から松の実生苗やドングリな の説明し、スギ間伐材で貯金箱を どを持ち帰り、育てる事にしました。 作ってもらいました。 10/8(土)テクノの森づくり 10/15(土)きんしんの森づくり 金沢テクノパーク内企業の社員家 全国植樹祭で樹を植えた場所の愛 族及び市民70名が参加し、5か所 称が「希望の森」に決まり、標柱を に分かれて森林整備を行いました。 立てました。参加者198名は草刈り 親子の参加者は現地で整備した竹 や竹切、階段つくり、道直しなどテキ を使い竹細工を作りました。 パキと作業を行い、子ども達は竹の メッタ汁も参加者の協力でつくり、作 貯金箱づくりや竹のブランコ、竹馬 業後振舞われました。 で楽しんでいました。 10/22(土)コマツの森づくり 10/29・30(土・日)角間里山まつり コマツ金沢工場では、粟崎やすらぎ 金大角間の里において、2日間で約 の林内に抵抗性クロマツを植栽し、 1000人の来場者で賑わいました。 海岸林の再生を目指しています。 四季の歩育楽校、学長と草刈の共 今回は社員90名が参加し下草刈り 催。ドングリのポットつくり、丸太切 を中心に作業を進めました。散策路 り、薪で焼くピザづくりなどの体験コ に倒れた枯損木の処理や、ヤブに ーナーや竹や木などの自然素材を なりかけの所も整備しスッキリしまし 使ったクラフト、新鮮野菜、キノコ汁 た。 の販売など里山の恵みを感じてもら えた2日間でした。 9/20(火)不動寺小教室講座 9/28(水)中央小教室講座 10/6(木)扇台小教室講座 金沢産スギ材で改装された教室で3年生 里山を中心に森林の働きを学びたいとの 夏休み中にマルテルームをスギ材で改 に森林の働きや大切さについて学んでも 依頼を受け、5年生98名にパワーポイン 装した事を機会に、5年生57名を対象に らい、金沢の森のクイズやみどりのダム トを使い出前授業を行いました。終了後 森林と私たちの生活との関わりについて の実験を行いました。 熱心な質問を受けました。 出前授業を行いました。 10/7(金)中央小現地講座 10/11(火)不動寺小現地講座 10/12(水)扇台小現地講座 総合的学習で5年生98名はスギの間伐 不動寺小学校3年生21名は間伐伐倒 5年生57名は金沢テクノパークの森に を見学し、ノコギリで枝払いや丸太搬出 を見学した後、伐った木が製品になるま 到着し、木の伐り方などの説明を受け、 体験を行い、移動した東原町では住民の でを学んでもらうため、製材所の金沢ウ 杉の間伐見学をしました。倒した木の枝 森さんから里山の話を伺いました。 ッドプラザに行き説明を受けました。 払いも楽しく行いました。 10/14(金)田上小現地講座 10/20・24浅野川小出前講座 10/31(月)犀川小教室講座 6年生8名が総合学習の職場見学とし 5年生52名は20日、教室で森林の働 5年生40名はいたやの森に植樹を行う て、林業の現場や林業従事者の仕事を きなどを学び、24日はスギ林に出かけ 前段として、森の働きや私たちの生活と 知るために、俵原町の現場に行き仕事 て間伐の見学をしました。チェンソーの の関わりを学ぶため、教室で出前授業 のやりがいなどの話を聞きました。 玉切りも間近で見る事が出来ました を受けました。 11/2(水)犀川小現地講座 11/8(火)不動寺小教室講座 11/18(木)不動寺小現地講座 5年生40名は学校から歩いて「いたやの 3年生21名は間伐で出たスギ材で鉛 3年生21名は、先輩たちがドングリから 森」に到着し、植樹の説明の後、ペアに 筆立てを作りました。木を使う事は地球 育てた苗木をビオトープの周囲に移植し なってイタヤカエデなど5種類の苗木を 環境に非常に良い事だと、理解してもら ました。金沢の森の妖精「かなりん」も登 植えてもらいました。 い作り上げました。 場し、児童は大喜びでした。 森づくりの話 ⑭ 日本のように気候(日照、温度、雨量など)に恵まれた地域では、放って置いても草が生え自然と木も生え 段々と森に近づきます。これを遷移といい自然のまま何百年、何千年そのままであれば、行き着くところまで行 き着き安定した原始林になると言われています。 しかし人間側としてこのままの森ではあまりよろしくありません。使いやすい木や実が生る木が沢山あれば利 用しやすく、建築に用いるスギやヒノキ、薪や炭・キノコのホダ木になるナラ、クヌギ類など利用に適する木が沢 山ある方が生活に便利です。 年代の初期の頃は、自然に生えている木の中で使える木を伐り倒して利用していましたが、それだけでは 様々な用途に使う木が追いつかなくなったのと、山の木を伐りすぎて川の氾濫、山崩れなどの自然災害に見舞 われるようになりました。 そこで、これではいかんという事で禁伐にしたり、山に木を植えたり、伐りすぎないように、早く成長するように などの造林、育林という事が始められました。 人間が苗や種から植えつけ育てた森を人工林と言いますが、次回からは一般的な人工林の作り方を中心に 話を続けていきたいと思います。 チェンソーの講習会について チェンソーを安全に正しく使うための講習会が実施されています。 登録会員の方には受講に対しての支援を行っていますので、希望される方はこの機会に是非受講下さい。 会場は石川森林文化ホール(金沢市東蚊爪)です。 ● 伐木等業務(チェンソー)特別教育 【日時】平成29年 1月18(水)~19日(木)(2日間) ※お問い合せ・お申し込みは、1月10日(火)までに金沢森づくりサポートバンク事務局までお願いします。 ※必ず金沢森づくりサポートバンクにお申込み下さい。(直接申し込みは補助対象になりません) 編集後記 「クマとスズメバチ」 白山の登山ベースの市瀬近くに山小屋があり、10月下旬に雪囲いをして来ました。 そこの山小屋の入り口近くの壁にスズメバチが巣を作ったようで、ハチジェット噴霧やハチトラップを仕掛 けたりしましたが、壁の中なのでハチジェットは巣まで届かず、ハチトラップではまどろっこしいしどうしたも のかなーと思案中でした。 そんな中、山小屋に行ってみると、壁のトタン1枚が大きくはがされぶら下がり、最初は何が起きたのか 理解できませんでした。よく見るとスズメバチの巣がカチャカチャになっており、スズメバチも周りに飛んで いません。 思い当った事はクマがハチの子が食べたい一心で、スズメバチの攻撃もなんのその、壁のトタンをはが してまんまとご馳走を手に入れた跡のようでした。 クマもスズメバチも攻撃されると危険な生き物ですが、クマがスズメバチを退治してくれ、私は壁のトタン を補修するだけで済みました。ラッキーなのかアンラッキーなのか? 金沢市森づくり専門員 加藤 八郎
© Copyright 2024 Paperzz