東京計器マニア養成講座 その2 ロゴマークとロゴタイプの変 遷 合名会社東京計器製作所/株 式会社東京計器製造所 大正元年(1912)∼昭和45年(19 70) 今日の講座 「ロゴマーク」 問題 株 式会社東京計器 昭和45年(19 70)∼平成2年(19 9 0) 株 式会社トキメック 平成2年(19 9 0)∼平成2 0年(2 0 0 8) 東京計器株 式会社 平成2 0年(2 0 0 8)∼ 右の写真は昭和2 0年頃に一時使用さ れていた当社の社章(バッチ)である。 このマークに図案化されている2つの 文字を書きなさい。 答えは下にあります 企業の大切な資産であるブランド。これを支えるものの1つにロゴマークがあります。ロゴマーク とは社名の文字や伝えたい企業イメージを図形的、抽象的に図案化したもの。シンボルマークや トレードマークなどと呼ばれることもあります。似たような名称の「ロゴタイプ」は和文や英文 社 名の文字(タイポグラフィー)を基にした意匠文字のことです。 東京計器は明治2 9 年に和田計器 製 作所として誕生しましたが、資料が現存していないため創業 時にロゴマークやロゴタイプに類するものがあったのかは分 かりません。当社の正式なロゴマー クは大 正元年の東京計器 製 作所時 代に制定され、戦後の東京計器 製 造所を経て株 式会社東京 計器に社名変更するまで5 8 年の長きに亘って使 用されました 。TK Sの3文字を有機的に組み合 わせるデザインによって、 「 和」と「融合」を表現しています。 その後、当社のロゴマークは時 代の変 遷に対応した社名変更に伴い、右ページのようにデザイン 変更を行ってきました。 答え : カタカナの「トとケ」 当時の社名「東京計器製作所」の頭文字を表しています。戦時中でアルファベットが使用できなかったためカタカナを図案化しました。 現在のロゴマークと意味 現行のロゴマークには「東京計器」という船が未来に向けて力強く前進するというイメージが、太い大文 字の英文書体で表現されており、 「i」は一人ひとりの東京計器メンバーを表しています。風を受けてはため こんな社章バッチも く赤色の旗は、 「計測、認識、制御といった人間の感覚の働きを先端技術で商品化することで社会に貢献 する」という経営理念を、熱い情熱を込めてシンボル化したものです。また、 「KEIKI」の文字を前面に打 ち出すことで、 精密機器メーカーとしての専門性、 技術力、 信頼感の訴求を目指したデザインとしています。 東京計器製造所時代の社章バッチ。 大正元年に制定されたロゴは頭文字のTKSを有機的に組み合わせたもので、 「和」と「融合」が表現されています。 トラストブラック パッションレッド TOKYO KEIKI ロゴタイプに使用されている レッドは、人間の感覚の働きを先端技術で商 トラストブラック は、当社の「信頼性」 「 専門 品化することで社会に貢献するという経営理 性」 「技術力」 を表しています。 念を、 熱い情熱を込めて表現したものです。 東京計器製造所時代の昭和30年後半から昭和40年頃にかけて配られたバッチです。 しかし、このTKSマークは商標登録をしておらず、 ロゴマークの表 示色を2色で表現できる場 合は上記が標準色となりますが1色の場 合は以下のシ 正式なロゴマークではなかったことから短期間の使用に限られたようです。 ンボルカラー「 アドバンスドブルー 」を使 用します 。1色表 示の場 合でアドバンスドブルーを使 用 できない場合はトラストブラックを使用します。 こちらは1963年にESジャイロコンパスが運輸大臣賞を受賞したことを記念して 従業員に配られたピンバッチです。 アドバンスドブルー ブルーは、一人ひとりのメンバーの技術、発想、情熱が大きな推進力となり、未来に向けて力強く前 進するイメージを表しています。 ※資料および情報提供につきましては東京計器OB会の皆様にご協力いただきました。
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