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スポーツ産業論Ⅰ 最終レポート
スポーツと広告
スポーツ選手と広告のベストな関係を考える
1199071r 狩野真実
1199165x 舘野賢蔵
81255 水島雅子
1199271y 山田由紀
1
*目次
★
テーマ
★
背景
★
ゴール
★
プロセス
① 企業側調査
★
②チーム&選手側調査 ③消費者側調査
調査結果
① 企業側(日立、キリンビール、キヤノン、ハウス食品)
② 選手側(松坂大輔、清原和博、イチロー、中田英寿)
③ 消費者側(アンケート)
★
結論
★
作業を終えての感想
★
作業スケジュール
★
参考にしたウェブサイト
★
表1
スポーツ選手の出演 CM リスト
2
スポーツ産業論Ⅰ「スポーツと広告∼スポーツ選手と広告のベストな関係を考える∼」
1199071r 狩野真実
1199165x 舘野賢蔵
81255
水島晶子
1199271y 山田由紀
★テーマ
スポーツと広告
★背景
急速なPCや携帯電話の普及により、インターネットを使ったサービスが激増してい
る現在、情報は氾濫し、見渡せば電車の中、自動販売機の中、TV,もちろんネット上、
街中広告の嵐である。では、なぜ「スポーツと広告」を考える際広告をTVCMに絞っ
たのか。私たちがインターネットを利用する際目に飛び込んでくる数々のバナー広告、
また雑誌の広告はCMの延長と考えられる。カラーでCMのワンシーンが掲載されてい
るのが一般的である。私たちがスポーツ選手を思い浮かべる際、必ずといっていいほど
付きまとうのが爽やかな“イメージ”である。その“イメージ”を前面に打ち出してい
るのが多くの広告媒体の基本とも言えるTVCMであると私たちは考えた。
スポーツ選手を起用したCMは多く、
「彼らは芸能人なのか」と疑問を抱くことも少
なくない。実際に松坂やイチロー、双子山兄弟など、本業以外でのTV出演が目立つ選
手も多い。マスコミ・消費者の選手のプライベートに関する注目度も高く、まさに“ス
ポーツ選手のアイドル化”現象がおきている。これは、芸能活動に力が入り、本業がお
ろそかになる選手が多いなど、非常に問題になっている。私たちは、このような状況を
踏まえ、スポーツ選手と広告のあり方を考えてみることにした。
★ ゴール
スポーツ選手と広告のベストな関係を考える
★ プロセス
スポーツ選手をCMに起用する企業側・チーム&選手側・消費者側の3つにわけて現状
調査・分析をした。その際、対象選手を知名度やTV出演頻度などから「西武松坂、巨
人清原・中田英寿、イチロー」に、対象企業をこの選手達の出演CM関連に、しぼった。
こうすることで、より細かい調査・分析ができると考えた。
① 企業側
上記の選手達がここ一年に出演したCMに関連する企業(表1の CM リストよりピッ
クアップ)4社に直接質問した。なぜスポーツ選手をCMに起用するのか、その販売
促進効果はあったのか、を調査。スポーツ選手特有の“爽やかさ”が商品のイメージ
3
アップにつながっているという仮説をたて、検証してみた。
② チーム&選手側
CM出演による選手側のメリット・デメリットを文献を参考に調査。
③ 消費者側
スポーツ選手に対して持つイメージや、選手のアイドル化などへの意見をアンケート
調査。
★ 調査結果
① 企業側
日立(松坂)
、キリンビール・キヤノン(中田)
、ハウス食品(イチロー)の4社に直接
質問をした。
・日立(松坂)
なぜ松坂?
CMで消費者に伝えたいメッセージの伝達速度が知名度やイメージなど
から他に比べ早い人・キャラクターが存在すると考える。松坂はその部類。当時は新た
な選手ということもあり、新鮮で、日立の目指す方向に合っていた。ただし、現在契約
はすでに切れている。スポーツ選手と芸能人の違いは特に考えていない。
効果
数字的な裏づけはないが、店頭での評価は高かった。客サイドでのイメージはよ
かった。
・キリンビール(中田)
まぜスポーツ選手?
経営理念である”世界の人々の健康と楽しさに貢献する”という
のに沿って日本代表のオフィシャルスポンサーをしている。その延長でCMにスポーツ
選手を起用するようにしている。
・キヤノン(中田)
なぜ中田?
商品のイメージに合った人を起用しているだけで芸能人と特に区別なし
・ハウス食品
なぜイチロー?→商品のイメージに合った人を起用しているだけで、芸能人と特に区別
なし。ハウス食品の場合、家族のための商品が多いため、幅広い層に人気のある人を起
用するようにしている。また、イチローを起用し始めた当初は日産自動車と当社以外に
イチローをCMに起用している企業がなかったので新鮮だと思った。
効果は?→以前に比べたらよい。ただ、数字的なはっきりとした裏付けはなし。
スポーツ選手と芸能人の一般的な差はあまりないらしい。
「スポーツ選手」だから起用
するのではなく、「彼・彼女」だから起用するのだ。この際、もちろん“爽やかなイメ
ージはあるにしろ、それが先決ではないということがわかった。
② チーム&選手側
CM 等のメディアとかかわることによる選手側のメリットとデメリットについて調査し
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た。いくつかの例を見ると,スポーツ選手の CM 出演,テレビ出演には本人の強い精神
力が必要だとわかる。CM に出たからといって大幅に成績が落ちるとか球団のイメージが
あがるといったことは見受けられず,あくまで選手個人の意識によって成績などは左右
されるようだ。一概に CM 出演を控えるのが選手生命にとってよいとは決して言えない
が,松坂選手のようにコントロール不足が露呈する結果となるのは選手としては大いに
問題とすべきところであろう。
・松坂選手の例
1999年,「怪物」と言われるほどの好成績を残しシーズンオフにはいり,表彰式,
テレビ出演,インタビュー取材,大手企業5社の CM 撮影と,多忙なスケジュールをこ
なすことになった。CM 撮影は深夜にも及ぶことがあり,不規則な生活を強いられる。
東尾監督は11月いっぱいのテレビ出演の自粛を促したが、電通が仕切った CM は堤
オーナー自らが指揮をとっており松坂のアイドル性が考慮されたと思われる。
⇒休養・トレーニングが大幅に不足し,2000年度シーズンでは4月下旬の捻挫,
6月には3試合22失点と準備不足が露呈する結果となった。
なお、2000年10月に不祥事発覚、2ヵ月半の謹慎処分を受けた際には「(謹慎で
練習に専念できたかと聞かれ)もともと今年はテレビに出るつもりはなかった。これか
らは自分の気持ちも(球団に)主張していこうと思う」というコメントを出しており,大
手五社 CM 出演には相当な無理をしていたことがうかがわれる。
・清原選手の例
先の松坂選手と同様、ルーキー時代に、オフをテレビや CM 出演などの過密スケジュ
−ルですごし、12キロオーバーでシーズンに入ったことがあった。結果,足首の捻挫
などの不調が続き反省を強いられた。「夜に食事をしていたせいだろう」と、深夜に及ぶ
メディア出演を振り返っている。
・イチロー選手の例
入団3年目頃から続々と CM 出演の以来がはいり、1994年から日産の CM に出演。
大ヒット CM となりオリックス選手としてと同時に日産の CM 出演者として認識された時
期もあった。
CM 撮影のために一週間撮影所に泊り込むこともあったが撮影所でもストレッチやジ
ョギングをしており,スポーツ選手としての意識が高い。
5
・中田選手の場合
PR 会社のある社長に一任している。1998年 2 月、大手出版社の週刊誌から「メデ
ィア出演がサッカー選手としての中田を食い物にしている」との批判が出たが、中田
が個人的にこれに反論。自分の信頼できる人物にメディア出演について委託するとい
うやり方に選手としてマスコミに対する距離感を98年から朝日飲料の CM に出演。
中田の場合,一切のテレビ出演,CM 出演の管理をとった姿勢が見うけられる。
・参考文献
『週刊ベースボール
『まるごと中田英寿』
1.22号』
ベースボールマガジン社
全日本サッカー記者連著 辰巳出版
『イチローに関する素朴な72のQ&A』
『松坂の野球脳
東尾の活人力』
『スポーツ記者が泣いた日』
イチロー研究会著 有明堂
永谷 脩著 徳間書店
深見喜久雄著
毎日新聞社
★消費者側
消費者へのアンケート調査をWEB 上で行った。
「タレント松坂大輔の謹慎」についてのアンケート結果(WEB 上)
スポーツ選手のタレント化についての、大衆の意見
・スポーツ選手のタレント化を歓迎するか?
YES
43.0% -・好きな選手をテレビで見る機会が増えるから。
・タレント性はあっ
て悪いものではない。
・スポーツ界の活性化に繋がるから。
・もともとプロの選手はタレ
ントなのだ、問題はひとりひとりの選手の人間としてのモラルなのである。
・別にどっ
ちでもいいと思う、芸能人というのは一芸に秀でている人のこと、だからスポーツ選手
も芸能人といえないか?
NO
57.0% -
・スポーツ選手をタレント化して設けようとする人の意図が際立っ
ているから。
・見ていて苦しい。
・選手としての価値が下がる。まずは競技選手がスポー
ツで生活できるように、平均収入を増やすべきでは?
★ 結論
プロ選手はいってみれば自営業。さらに企業の広告塔であるアマチュア選手が CM
やテレビ番組へ出演するのは、選手にとって重要な活動である。プロスポーツ選手
の年間広告出演契約料→1000 万円∼3000 万円くらい(超有名選手ならさらに跳ね上
がる)という。アマチュア選手の場合は、以前は広告出演自体がアマ規定に触れる
のでできなかったが、徐々に規制が緩和されて最近ではかなり自由に出演できるよ
うになってきたらしい。もっともその場合、契約料や出演料はストレートにその選
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手の懐に入るということでもないだろうが、なんらかのかたちで選手に還元はされ
ているはずである。
ようするに、本職の競技で課外活動に恥じない結果を残していれば、非難を受けるこ
とはないはずである。日本おけるプロスポーツは、野球やサッカーをはじめとしてゴル
フ、ボクシングなどほんの一握りである。つまり、日本のスポーツ選手のほとんどはア
マチュアということになる。企業の傘下での活動を主体とするアマチュアスポーツを取
り巻く環境は決して、明るいものとはいえない。社会人野球の名門プリンスホテルなど、
親会社の業績悪化により活動の休止を余儀なくされる企業スポーツは年々数を増すば
かりである。そんな中、長野五輪で金メダルを獲得した清水宏保、船木和喜選手など、
企業スポーツの枠組みを離れて、独自の活動を始める選手も徐々に増えている。プロ、
アマチュアの枠に関係なく、すべてのスポーツ選手が自らを商品化することが求められ
ている時代なのかもしれない。
次に、スポーツ選手と一般芸能人との違いについて考えてみる。
先シーズンにブレイクした選手は、オフシーズンには CM の依頼が殺到するという。
プロ野球もしくはスポーツ選手の出演する CM は枚挙に暇がない(別紙参考)が、こう
した CM をみるにつけ思うのは「スポーツ選手というのはそのスポーツをしている姿が
一番かっこいい」ということ。つまりククレカレー(食品、不明)の CM でニコニコと笑
いながらカレーを食べているイチローよりは、スプライトの CM で振り子打法を披露し
ているイチローの方がいい。また、カープの地元、広島。当然、カープの選手のテレビ
への露出度も高く、CM においても例外ではない。しかし、登場する CM はカープの選手
何人かがユニフォームを着てわけのわからない踊りをしている出前一丁(食品、不明)
の CM とかだったりしてがっかりする。一方で、巨人の選手はオロナミン C(食品、大塚)
の CM で打ったり、走ったりしている。やはり、こういうスポーツ選手の本業、スポー
ツをしている時が純粋にかっこいいなと思えたりする。
有名なスポーツ選手の場合、「スポーツ選手○○」ではなく、単に「○○」として知
られることが多いのではないかと思う。こういう選手をスター選手と一般的に呼ぶ。芸
能界でもスターと呼ばれる人が存在し、あらゆる場面において他より秀でた態度なり、
言動を求められている。しかし、ある一部分が秀でているからこそスターであるわけで
あり、他の場面では凡人であることは仕方ないことである。CM の場合、ここで輝くの
は多くは「見せる」ということに秀でた俳優や歌手である。かっこわるいシーンを演じ
るのであっても一流と呼ばれる俳優はそれなりの表情を作るわけで、スポーツ選手が劣
るのは仕方ない。しかし、他の CM が俳優などが多く出ているせいか、どうしても拙劣
さが目立ち、「片手間にやっている」と見るほうを不快にさせてしまいがちだ。見るほ
うは仕方が無いとは思いながらも、無意識のうちで同等のものを要求してしまう。
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スター選手はあくまでスター選手であって、スターではない。この点、どのスポーツで
あれ、スポーツを実際にやっているシーンの場合は、それに秀でているわけでだからど
んなものであれ、かっこよく見える。ともあれ、CM 出演すると莫大な出演料が手に入
るのが、そのために本業の方をおろそかにして欲しくない。
本業に秀でているからこその CM 出演なのであることを選手には忘れないで欲しい。
そこで、私たちは選手達に本業に集中してもらうため、次のことを提言する。
① サラリーのアップ
② プロ入り3年間の CM 出演禁止
①
スポーツ選手が広告に出演する理由のひとつには、サラリーの問題がある。
十分なサラリーをもらっていないから広告出演の副収入を得ようとする。確かに年俸
で 1 億円以上の給与を得ているプレーヤーもいるが、彼らはプロとしての身体をつくっ
たり、最高のプレイをするための最高の器具を揃えたりするためにそれだけの収入が必
要であることは否めない。そして、それ以上に問題となるのは、どんなに優れたプレー
ヤーでも 40 歳くらいになれば引退しなければならないということである。KONISHIKI
のようなタレント活動や、巨人の長島監督のようにチームのフロントには入れればいい
が、第2の人生をうまくスタートさせることができなければ「稼げるときに稼いでおく」
ことが必要となる。そう考えると、引退後の選手の生活を考え、サラリーを引き上げ、
広告出演の副収入を当てにせずに本業に専念できるようにするべきであろう。
受講者からのコメントでは、「サラリーは現状でも十分高いからこれ以上引き上げる
必要はない」というものが多かった。これに対して反論しておくと、サラリーが十分に
高いといえるのは一流の中の一流、超一流の選手くらいであり、そのほかの選手は少な
からず引退後に不安を抱えているだろう。しかも、成績が振るわなければいつ放り出さ
れるかわからないし、いつ故障を起こしてもおかしくないハードなスケジュールや練習
を繰り返す毎日で、少しでも選手の不安材料を少なくするためにも、サラリーを上げる
のは妥当ではないだろうか(今でも高いものをあげるのではなく、底上げといえよう)
。
②
「2年目のジンクス」という言葉がある。私たちはこれを、
「ルーキーのときに活
躍した選手が、メディアの過剰な盛り立てによってオフの間の調整不足に追い込まれ、
調子を崩してしまうからだ」と考えた。そのため、プロ入り3年間の CM 出演禁止を提
言したい。
なぜ3年なのか?という疑問は最終コメントにも多くあった。その根拠をここで述
べたいプロ入り3年間という期間は選手がプロとしての生活を安定させるための重要
な期間である。その間メディアに持ち上げられ続ければ、世間的な知名度や価値は上が
ることになるかもしれないが、その才能を廃れさせることにもなりかねないだろう。
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出演規制はプロとしての責任を選手自身に理解させるためにも必要である。
★
作業を終えての感想
全体として、作業をする以前と以後で、私たちの先入観、考え方が大きく変わるよ
うな資料や事実は得ることがなく、納得のいく結論に到達した。テーマの選択・着眼点
がよかったのだと思えた。
私たちの調査によって得られたものはあくまでも公式のものに偏りがちなので、実
際の企業とスポーツ選手との間には何かしら公にしにくいものがあるということも考
えられる。企業側から見れば人気選手が自社 CM に出れば商品が有名になることはわか
りきっているはずで、スポーツ選手のタレント性をもっと引き出したいという本音もあ
るのではないかと思う。選手側はジレンマの連続だろうと思われるが、CM にどのよう
に出演するかなども自身の性格をあらわすものであり、プロとしての実績とファンサー
ビスのひとつとも言える広告出演との兼ね合いをうまく行ってもらいたい。
一消費者、そしてスポーツ観戦者として、これからもスポーツ選手と広告の関係に
ついて注目していきたいと思う。
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★ 作業スケジュール
グループ分けのあと、テーマ・ゴールを決めた。その後のスケジュールや目標をその
場で決定。
11 月
スポーツ選手の出演している CM をピックアップ(表 1)
山田
12 月 13 日
方向性、ゴール、役割分担を再確認。
それぞれ分担した調査の締め切りを 1 月 20 日前後に設定。
ピックアップする選手を決める。
分担
企業(ピックアップした選手を起用した企業にインタビュー) 狩野
スポーツ選手関係(成績、評判など)
文献、サイト
水島
山田
プレゼンシート作成
舘野
1 月 10 日前後
電話で企業にインタビュー
狩野
プロ野球名球会、選手会、JABA、セリーグオフィシャル HP に質問メール 山田
(返事は発表の日までに来ず)
1 月 22 日
それぞれの調査の締め切り日
1 月 26 日
最終報告、レポート提出
10
★参考
*制作の現場より。(大学の講義)
商品にイメージを貼り付ける
・紙おむつなど、高齢化社会で必要になってくるのにイメージの良くないものには、
とにかく明るいさわやかなイメージを張り付けた方がよいのではないかと思います。
そして、よしのぶモデルとか、ウッズモデルなども作ってみてはどうでしょうか。
・災害時の非常食品。
災害に備えるということはとても大切なことだが、
災害に遭いたくないという恐れから自分は災害に遭うはずもないという根拠の無い
強がりとなり、
多くの人々が災害に備えることを怠っている。
スポーツ選手、特にケガからカムバックした選手をCMに起用すれば、
商品自体に以前よりは良いイメージが貼り付き、
同時に苦難からも這い上がれるという勇気を多くの人に与えることによって、
災害に対する恐怖が少なくなり、災害に備えることを真剣に考える人が増えるのでは
ないでしょうか。
・青汁イメージキャラクターに松坂くんを提案。
彼のすごさとさわやかさが、青汁にも影響を与え、
「僕も飲んでます、青汁。」と笑顔で言えば青汁を飲む人がもっともっと増えるよう
に思います。
http://www.naruto-u.ac.jp/ sport/jugyo/spjo/2000/re6/2006.htm
*参考:こんなところでもスポーツ選手は広告をしている!
マラソンのゼッケン、スタジアムの壁(テレビとかに映って広告効果!)
http://www.videocom.co.jp/general/serv09.html
*スポーツ選手が持つ「速い、力強い」といったイメージを最大限に活用できる商品は、
自動車のほか比較的契約額の少ない栄養飲料などに限られている。
http://www.zakzak.co.jp/spo/s-October99/s_news4617.html
11
(表1) スポーツ選手と広告 CM調査 (担当 山田)
対象;ここ 1 年くらいの広告。
スポーツ選手の出ている広告、あるいはスポーツを題材にした広告は、全体の2割程度
といった印象。
そういう広告は明確な境界線を引くことはできないが、だいたい2つに分類できる。
1. スポーツの「偉大さ」「さわやかさ」などをメインテーマにしたもの。
2. スポーツ選手個人のキャラクター、話題性、知名度、人気を利用したもの。本
業のスポーツとほぼ無関係の内容。有名選手ほどこの傾向が高い。
例;松坂大輔(5 社連合キャンペーン)
、イチロー、中田英、長島監督など。
以下、CM リストは 2000 年 1∼10 月号「広告批評」
(マドラ出版)をもとに、個人的
な視聴体験を交えて作成したもの。
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Sports 名前
野球
松坂大輔
企業名
全日本空輸
商 品 / キ ャ ン ペ 備考
タイ
ーン
プ
ハンバーガー計 「ANA は、若い!」
2
画
ミズノ
カシオ
G-SHOCK
ポスター・雑誌がメイ
ン
日立製作所
小さい頃の写真
1
「野球が好き」
キリンビバレ SPEED(共同開
ッジ
発)
5 社連合広告
松坂プロジェク
2
ト
松 井 稼 頭 サントリー
デカビタ C
深田恭子と。
2
央
上原投手
高橋吉伸
アサヒ飲料
十六茶
2
?
カレー
2
サントリー
ペプシコーラ
2
ダイハツ
アトレーワゴン
かっこ悪すぎ(本人も
嫌がるほど)
巨人軍
大塚製薬
オロナミン C
松井秀喜
エバラ食品
焼き肉のたれ
?
栄養ドリンク
長島監督
日本テレビ
劇空間プロ野球
野茂英雄
NIKE
住友生命保険
伝統的。
1
2
打つCM
2
1
愛&愛
「ズドンと愛、ずーっ 1
と愛。
」
NTT?
イチロー
ハウス食品
とんがりコーン
2
アサヒ飲料
ミツヤサイダー
ロングランシリーズ。 2
イチロー缶
日産自動車
2
イチロニッサン
キャンペーン
中村紀洋
?
どんべえ
近鉄バッファローズ
2
13
古田敦也
J リー 中山雅史
HOYA
メガネ
ニチレイ
冷凍オニギリ
2
?
Volvic
2
イメージキャラクター
グ
(ミネラルウォ
ーター)
中田英寿
2
日清食品
サラダ油セット
キヤノン
IXY DIGITAL
公式 HP までオープン
ジュース
ペットボトルが中田に 2
2
くっついてくる
2
車
サ ッ カ ー キリンビール
スポーツ支援キャンペ 1
日本代表
ーン
ガ ン バ 選 WOWOW
吉原宏太、宮本恒靖
手
そ の 丸山茂樹
アートネイチ
他
ャー
アサヒ飲料
田村亮子
ゴルフ
2
スーパーモルト
柔道。オリンピックシー 1
プリマハム
ズン。
自動車
高田延彦
サントリー
デカビタ C
ア ン デ IBM
2
香取慎吾と。
ィ・フグ
?
麺
かっこよく男気に食べ
る
タ イ ガ ー アサヒ飲料
ワンダ(缶コー
ウッズ
ヒー)
貴乃花
サントリー
BOSS
若乃花
サロンパス
サロンパス
2
ほのぼの
2
14
こうやって見ると、スポーツ選手を起用した広告は、たいがいスポーツとは関係の薄い
商品・内容で作られているよう。試合での真剣な表情とは違った一面を見せてくれるコ
マーシャルは、親しみやすく、普段真剣なひとだけに説得力もある。
2 ばっかりになったので、
「1.スポーツのさわやかさ・偉大さをメインテーマにした
もの」を集めてみた。
NIKE
タイガー・ウッズ
NIKE の CM は、商品
GOLF
NBA(イラスト)
の宣伝と言うより、企
マイケル・ジョーダン、野茂英雄、清
業のイメージを伝える
原、桑田
ブランディング広告。
サッカー選手(空港でサッカーを始め
ドラマチック・スポー
ちゃうものなど。超有名選手)
ツ賛美的なかんじ。
JAPAN
SHOES
神聖なイメージ。
「スポーツ・バンノー」
シリーズ
Ja
pan
ジダン、ベッカム、デル・ピエロ等
アンナ・クルニコワ
Tenni
s
モルツ球団
1.引退した選手(バース、川藤、江
「渇き」をテーマに。
川等)を起用、阪神のイメージ。
ビール=肉体的な渇き
2.鈴木京香、木梨憲武、山本浩二(広 野球=清新的な渇き(か
不条理シリ
島)、原辰徳(巨人)
ーズ
つて男のひとなら誰で
も一度は夢見た世界)
NIKE、adidas はもちろんスポーツ用品を扱っている企業だが、商品の宣伝というより
は企業イメージを伝える広告ばかり。他にもこういう企業はたくさんあると思う。
イメージ・キャラクター
商品イメージを高めるためにメーカー側が契約する人
物。とくにスポーツメーカーにとっては契約選手が活躍する度合いによって、その広告
効果が大きく変化するのは言うまでもない。なかでもマイケル・ジョーダン、タイガー・
ウッズ、野茂英雄などを CM に起用し、ここ数年で爆発的人気を得たナイキが有名で
ある。逆にプロスポーツ選手にとっては、ナイキと契約することは、スーパースターへ
のパスポートを手にすることであるといっても過言ではないだろう。
15
84 年ナイキは、マイケル・ジョーダンと年間 50 万ドルで契約した。このときジョー
ダンは有望な選手であったが、ここまでのスーパースターになるとは誰も予想していな
かった。この時米国の経済誌『フォーチュン』は「ナイキ始まって以来の汚点」と書い
たが、結果的にはナイキの先見の明を証明したことになる。ちなみにジョーダンは、ナ
イキのサポートを受けて、97 年にマイケル・ジョーダン社設立を発表。ジョーダンモ
デルのシューズやウエアは、ナイキのエアージョーダン・シリーズからブランド・ジョ
ーダンとして生まれ変わり、発売されることになった。
またタイガー・ウッズは、彼自身のほうからナイキとの契約を打診してきた。その時
の契約金は、7 年間で 4000 万ドルという世界中を驚愕させる額だった。このため経営
支出が多過ぎるとして、証券会社がナイキの株評価を下げたほどである。だがタイガー
が 97 年のマスターズで驚異的な記録で優勝したのをはじめ、数々の快挙をなし遂げた
ことを考えれば、すでにナイキは元を取ったと言えるだろう。ちなみに彼の第 1 弾 CM
「ハロー、ワールド」は、白人中心のスポーツであったゴルフに対するタイガーからの
メッセージであり、大きな反響を生んだ。野茂にしても 96 年にノーヒットノーランを
達成するなど 3 年連続で 13 勝以上を記録し、メジャーリーグを代表する選手になると
は、彼がナイキと契約したとき誰も想像しなかっただろう。
さて、97 年日本のプロ野球選手が初めてナイキの CM に起用された。それが巨人の
清原だったが、清原が CM 出演後に極度の不振になったため、巨人ファンからナイキ
にクレームが殺到することになった。そして第 2 弾が巨人の桑田。ナイキの先見の明も
思わぬところで汚点を残すことになる?
http;//www.mediaworks.co.jp/alt/000/altculture.html
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