Part 3 他人任せが誤算生む 自前主義の魂を取り戻せ IT ベンダーと二人三脚で進めるはずが、いつの間にかベンダー任せとなり、自分たちで は何もできなくなる―。アウトソーシングは、本質的にこうしたリスクを含んでいる。そ の先にあるのは、IT ガバナンスの崩壊だ。アウトソーシングを実施する企業には、 “他人 任せ” のリスクを十分認識した上で、主導権を握り続ける努力が求められる。 表1'日本企業のアウトソーシング実施状況 本誌調べ。カッコ内は主なアウトソーシング先 ベンダー。I は日本 IBM、F は富士通、H は日 立製作所、N は NEC、U は日本ユニシス、D は NTT データ。その他のベンダーは欄外の注 釈を参照。システム子会社を介した契約の場 合でも、子会社への出資ベンダーを記載した 本企業がアウトソーシングに取 日 に苦しんだ当時、システム部員やシス り組み始めたのは90 年代初めの テム子会社の転籍を含む長期契約案件 こと。今では大手に限っても200 社を が相次いで発表され、アウトソーシン 超える企業が、アウトソーシングを実 グは一大ブームの様相を呈した。 施している(表1) 。 ベンダーは「10 年間で2 割のコスト その数は 2000 年前後に急増した。 ほとんどの企業が出口の見えない不況 削減」といった具体的な数字を挙げて 経営者にアウトソーシングを持ちかけ ▼製造 開発・保守・ 【建設】 運用 熊谷組(N) 前田建設工業(*1) 【食品】 アサヒビール(*2) JT(D) ニチレイ (H) マルコメ (F) 【化学】 昭和電工(H) 積水化学工業(D) ツムラ (*3) 東洋ゴム工業(*4) ファンケル( I ) 保守/運用 【建設】 中国電設工業(*22) ハザマ (F) 【食品】 オリエンタル酵母工業(*16) サントリー (*26) 昭和産業(H) 永谷園(N) マルハ (*4) 明治製菓( I ) ミツカン (F) 【繊維】 東海染工(F) 自前派 58 ▼卸・小売 【電機・機械・エンジニアリング】 【薬品】 NTN(*7) 三共(H) 参天製薬(*5) オムロン (I) 日本ベーリンガーインゲルハイム (*5) カヤバ工業( I ) ファイザー (*6) カルソニックカンセイ (I) 三洋電機(D) 【石油・窯業】 セイコーインスツル(D) 旭硝子(*21) パイオニア (D) 新日本石油(F) ブラザー工業(*8) 日本板硝子(D) 【自動車】 ホンダ (I) 【鉄鋼】 マツダ (I) 神戸製鋼所( I ) 三菱自動車工業( I ) JFEスチール( I ) 住友金属工業( I ) 日新製鋼( I ) 【化学】 資生堂( I ) 花王( I ) 協和発酵工業(N) コダック (I) JSR(N) 住友スリーエム (N) 住友ベークライト (N) ダイセル化学工業(*17) 三井化学(F) 【薬品】 ノバルティスファーマ (H) 山之内製薬(*4) 第一製薬(F) 大成建設、 旭化成、 新日本製鉄、 ソニー、 トヨタ自動車 【石油・窯業】 コスモ石油(*18) ノリタケカンパニーリミテド (I) 【鉄鋼・金属製品】 コロナ (*19) 【電機・機械・エンジニアリング】 NTN( I ) コマツ (*20) シャープ (I) セイコーエプソン (I) ダイキン工業(N) 【その他】 住友金属建材(N) 【卸】 サンリオ (F) 三井物産(U) 【小売】 アオキインターナショナル(*1) オートバックスセブン (N) 小僧寿し本部(*9) サークルKサンクス (N) すかいらーく (*10) セブン-イレブン・ジャパン (*11) ニッセン (U) ミスミ (*12) ワタミフードサービス (F) 【自動車】 日産自動車( I ) 【その他】 コクヨ (*20) コンビ (*27) レンタルのニッケン (*21) 【卸】 国分(*11) シャディ (F) 住金物産(N) 成和産業(*22) 菱食(F) 【小売】 イオン (F) イトーヨーカ堂(*11) エーエム・ピーエム・ジャパン (U) 京都生活協同組合(N) 高島屋(F) 日本生活協同組合連合会(N) 日本トイザらス (*21) ローソン (I) 丸井 NIKKEI COMPUTER 2005.2.21 た。少しでもコストを削減したい経営 満を抱いている。神戸製鋼所や昭和電 層が、その誘いに応じたというのが、 工は氷山の一角に過ぎない。 基本的な構図である。 各社は「IT は本業でない」との理念 他人任せのリスクを過小評価 注1) 「ユーザー企業とIT ベンダー双方が、アウトソ ーシングに過度な期待を寄せた」 。IT 調査会社IDC Japan の松本 聡IT サービスシニアマーケットアナ リストはこう分析する。 「ユーザー企業はアウトソーシ ングすれば必ずメリットが得られると信じ込んだが、 必ずしもそうならなかった。一方IT ベンダーは、ア ウトソーシング契約により顧客を囲い込めば、新規 案件の受注が容易になると予測したが、ユーザー企 業の投資引き締めもあり、思ったほどうまくいっては いない」 とみる。 で、システム部門やシステム子会社を 不満の背景に、アウトソーシングへ ベンダーに売却した。 「プロのIT ベン の過度な期待があったことは否定でき ダーの教育ノウハウを導入すれば、IT ない 注 1)。だが、それ以上に問題なの 要員のスキルも向上する」 、 「パートナに は、企業活動の生命線とも言えるIT 係」や「Win-Win」といった美辞麗句 なるベンダーからは先進システムの積 の維持・開発を他社に任せるリスクを、 に踊らされ、管理責任を半ば放棄して 極的な提案が期待できる」と一石二鳥、 企業が過小評価したことにある。 しまったところが少なくない。 三鳥を狙った(アウトソーシング最大 アウトソーシングという契約形態の アウトソーシング契約でパートナ関 手である日本IBM の反論を61 ページ 是非は別にして、企業が業務を第三者 係になったとはいえ、IT ベンダーはし に掲載) 。 に委託するのであれば、料金の妥当性 ょせん“他人” である。当たり前のこと あれから5 年、2000 年前後に結んだ や成果物の品質を厳しくチェックする だが、ベンダーはベンダーの立場で、自 10 年契約が折り返し点を迎えた今、ほ のが当たり前。ところがアウトソーシ 社の利益を追求する。 とんどの企業がアウトソーシングに不 ングした企業のなかには、 「パートナ関 ▼金融 【銀行】 阿波銀行( I ) 池田銀行(D) 茨城銀行(D) 岩手銀行(D) 神奈川銀行(D) 関東つくば銀行( I ) 京都銀行(D) 熊本ファミリー銀行(D) 佐賀共栄銀行(D) 山陰合同銀行(H) 島根銀行( I ) 十六銀行( I ) 殖産銀行(U) 新銀行東京(H) 親和銀行(*13) 【銀行】 足利銀行( I ) イーバンク銀行(*23) 愛媛銀行(N) オリックス信託銀行(F) ジャパンネット銀行(F) 常陽銀行( I ) 全国銀行協会(F) トマト銀行(N) 名古屋銀行(*18) 八十二銀行( I ) 百十四銀行( I ) 三菱信託銀行( I ) 山梨中央銀行(U) UFJ銀行(H) ベンダーの“お目付け役” を務めるは ▼運輸・通信・サービス・官公庁・自治体 仙台銀行(D) 大光銀行(F) 第四銀行( I ) 但馬銀行(D) 千葉興業銀行(D) 東京都民銀行(D) 東邦銀行(F) 東北銀行(D) 富山銀行(D) 長崎銀行(D) 長野銀行(D) 東日本銀行(F) 肥後銀行(H) 百五銀行(U) 広島銀行( I ) 福岡銀行( I ) 【証券・保険】 あいおい損害保険(*11) ソニー損害保険(F) 東京証券取引所(*13) ニッセイ同和損害保険( I ) 日本相互証券(F) 三井住友海上火災保険( I ) 明治安田生命保険( I ) 富士火災海上保険(F) プルデンシャル生命保険( I ) 東京三菱銀行、 東京海上日動火災保険、 野村証券 福岡中央銀行(D) 福島銀行(U) 豊和銀行(D) 北洋銀行( I ) 北海道銀行(D) 北國銀行( I ) みちのく銀行(H) 南日本銀行(D) 宮崎太陽銀行(D) 武蔵野銀行( I ) もみじ銀行(D) 八千代銀行(N) 山形銀行( I ) 横浜銀行(D) りそな銀行(D) 琉球銀行( I ) 【その他】 アコム (I ) アプラス (*20) 協同リース (F) JCB(*20) ダイヤモンドリース (*8) 【証券・保険】 岡三証券(U) 松井証券(*14) 三井生命保険( I ) 三井ダイレクト損害保険(*11) 三菱証券(*11) UFJつばさ証券(*11) 【その他】 イズミヤカード (*5) オリエントコーポレーション (F) 三洋信販( I ) ジャックス (I ) ポケットカード (*5) 【運輸】 JAL( I ) 【官公庁・自治体】 社会保険庁(D) 東京都千代田区(*15) 山形県長井市( I ) 【通信】 ウィルコム (*12) 【出版・サービス】 近畿日本ツーリスト (*11) スルッとKANSAI(*5) 日本経済新聞( I ) ぴあ (U) リクルート (U) 【不動産】 東急不動産( I ) 【運輸】 川崎汽船(F) 商船三井( I ) 【倉庫・通信】 住友倉庫(N) 【出版・サービス】 カナモト (F) カルチュア・コンビニエンス・クラブ (N) 京王プラザホテル( I ) 小学館プロダクション (U) 東急観光(*24) 代々木ゼミナール(N) 【官公庁・自治体】 岐阜県(*25) 東京都墨田区( I ) 特許庁(D) 日本郵政公社(D) 日本郵船、 JTB *1 ビジネスブレイン太田昭和 *2 CRCソリューションズ *3 ダイヤモンドコンピューターサービス *4 CAC *5 日本総合研究所 *6 デンドライ トジャパン *7 パシフィックシステム *8 アビームコンサルティング *9 富士通FIP *10 NECインフロンティア *11 野村総合研究所 *12 大和総研 *13 富士ソフトABC *14 日本フィッツ *15 両毛システムズ *16 日立情報システムズ *17 CSK *18 インテック *19 NECフィールディング *20 TIS *21 ITフロンティア *22 アスペック *23 伊藤忠テクノサイエンス *24 JTB *25 NTTコミュニケーションズ *26 新日鉄ソリューションズ *27 NTTデータアイテック 59 特集 崩壊するアウトソーシング 注2)日経コンピュータと日経情報ストラテジーが昨年 11月に実施した調査による。調査は、東京証券取引 所第1 部・第2 部上場企業と主な未上場企業のうち 1270 社にアンケートを送付。321 社からの回答を集 計した。詳細は本誌2005 年1月24日号172 ページ 「本邦初、システム部門/部長実態調査」 を参照。 注3)ガートナー ジャパンの山野井 聡ガートナー リ サーチ日本統括は 「企業におけるIT の浸透度が深ま るのに伴って、アウトソーシングの需要は今後ますま す増える」 とみる。同社は国内のアウトソーシング市 場は2008 年までの間、年率平均で9 %前後成長す ると予測している。 ずだった本社のIT 部門は、多くの場 るアウトソーシング契約は、本質的に 合、その任務を果たせないでいる。 「少 こうした危険をはらんでいる。契約が 数精鋭で企画に専念」と人数を極端に 広範囲、長期になればなるほど、作業 減らしたため、残ったIT 部員は日々の の実際は見えなくなる。IT 部門の評価 書類仕事に追われているのが実態だ。 能力も落ちていく。結果として、他人 結果は火を見るより明らかだろう。 任せのリスクがいっそう高まる。 ユーザー企業は毎月ベンダーに支払う こう考えていくと、アウトソーシン 料金の妥当性を検証できなくなった。 グにまつわる諸問題は、起こるべくし たとえ明細を提示されても同じだ。新 て起きた。このままIT の他人任せを続 規案件でベンダー間の競争原理を働か けたら、IT 投資の効率は上がらない。 せようとしても、RFP(提案要求書)を それどころか経営の求めに応じて、素 作成したり、ベンダーの提案を比較検 早く情報システムを構築したり、IT 活 討する能力を失っているからである。 用を前提とした業務改革を成し遂げる ベンダーに譲渡したシステム子会社 こともできなくなる(図4) 。 は、昔のように言うことを聞いてくれ ない。かといって違約金(ペナルティ) 主導権を絶対に手放さない を払ってまで、アウトソーシング契約 今、日本企業に必要なのは、他人任 を途中解約する自信 せの甘えを捨て、自ら考えて行動でき はない。 る力を持つことだ。 図4'アウトソーシングを「他人任せ」 と 誤解したことが、今の惨状を招いた アウトソーシングの思惑 ヒト IT要員は少数精鋭で 戦略立案・企画に特化 委託先に、ある程 とはいえ、すべてを自社でまかなう 度の裁量権を持たせ のは難しい。日本企業におけるIT 部門 「他人任せ」 との 誤解による現実 の位置付けや、雇用環境を冷静に考え ると、外部のIT ベンダーの力をいっ IT要員の 実力・モラールが低下 ス) ービ (サ モノ 契約 期間 さい借りずに、システムを維持・拡 コスト・メリットを高め、 もの作りは 深い信頼関係を ベンダーに任せ、 築くために、 企業戦略の革新、 サービスレベルを向上 長期契約がベスト 抱え込みや 分社化・合併 仕事の分断で といった サービスレベルが低下 環境変化に 追随できない ITガバナンスが崩壊、 企業崩壊の危機 張するのは無理がある。 何しろ本誌が昨年 11 月、東証 1 部・2 部上場クラスの大手企業 を対象に実施した調査によると、 ユーザー企業のIT 部員数は平 均27.1 人しかいない。全社員 に占める比率は0.9 %に過ぎない 注2)。 業務ノウハウの喪失、 求心力の低下、 外販は失敗 これに対して、インソースを標ぼう コストの根拠や 妥当性が分からなくなる。 コスト増加も する米国企業は、4000 ∼5000 人規模 のIT 要員を抱えるところが珍しくな い。同じIT プロフェッショナルでも、 ベンダーの教育体系を導入し ITスキルを向上、 外販強化 シス テ ム 子 会 社 60 プロのノウハウを生かして コストを削減 ネ カ 担当分野や職能によって、待遇に大き な差を付けられるからだ。 例を挙げると、米ボーイングのIT 要 NIKKEI COMPUTER 2005.2.21 員は6000 人、米UPS は4600 人である。 Part 1 で紹介した米JP モルガン・チェ の ダー ベン 反論 日本IBM ースに至っては、にわかに信じられな アウトソーシング事業部長 内田 洋輔 氏 いが、全社で3 万2000 人のIT 要員が いる。雇用の流動性が高い米国では、 見える化で期待に応える 当社が現在請け負っているアウトソーシ でいた以上の案件が発生した場合も、 「支 プロジェクトの多寡に合わせて、要員 ング案件は、長期に及ぶシステム全般の開 払額が増えた」となりやすい。しかし契約 を増減するのも比較的容易だ。 発・保守・運用といった案件だけで140 社 時点では企業統合・再編までは想定するの 程度。大型案件の新規獲得は数年前より減 は不可能。そこはご理解いただきたい。 これだけ多くのIT 要員を社内に抱え る米国企業なら、完全自前主義も可能 だろう。だが、日本でそれを貫けるの は、トヨタ自動車や東京三菱銀行など、 ったとはいえ、順調に推移している。 こうした事情を一つひとつ説明すれば、 アウトソーシングはユーザー企業とのパ お客様も理解していただける。だが内心、 ートナシップ。当社の事業がアウトソーシ 納得いただけていないことも分かっている。 ング・ビジネスで成長した以上に、高い価 そこで今後は、料金やサービス内容の「見 ごく一部の超大手企業に限られる。こ 値をお客様に提供できたと自負している。 える化」を積極的に進める。 れらの超大手も、IT ベンダーから数百 例えばコスト削減は、各案件で当初の目標 コストの内訳をすべて開示するわけには 人単位で要員の派遣を受けており、 を達成できている。契約開始から完了時ま いかないが、IBM が提供するサービスの種 100 %自前というわけではない。 での月額支払い金額は契約の時点で明確に 類や内容、それぞれのサービスの料金体系、 決めており、支払い総額は契約書に記した 料金の算出根拠といった情報を分かりやす 金額と同じになる。 く提供すれば、お客様の納得感は高まるだ 結局のところ、ほとんどの日本企業 は、IT ベンダーの力を上手に借りて仕 事を進めるしかない注3)。言い換えると、 ただ、 「もっとコストが下がるのではない か」との苦言を頂戴するのは事実。その背 ろう。第三者機関に料金の妥当性をベンチ マークしてもらうのも一つの手だ。 問題はアウトソーシングという契約形 景には、契約当初には予想できなかった価 コスト以外にも、 「新システムの提案をし 態でなく、ベンダーの管理方法にある。 格破壊があるとみている。具体的には、ハ てもらいたい」 、 「世界の先進IT の動向が知 アウトソーシングしても主導権を握り ードウエアの大幅な価格下落や中国/イン りたい」といった要望をいただいている。 続ければ、IT で経営に貢献できる。逆 ドといったオフショア開発の台頭である。 そうした期待に応えることで、アウトソー に自前主義を志向しても、ベンダーと 企業の統合や再編に伴って、当初見込ん シングの付加価値をさらに高める。 (談) の交渉力が低ければ、結果としてIT 投 資に見合った効果を得られない。 ベンダーの良しあしを見極める力を、 ートする力。この三つは、絶対に社内 IT 活用の先進企業として知られる同社 意識して社内に保持・強化するよう努 に持ち続ける」 。 は、IT 武装の一歩を踏み出した1978 力しているからだ。同社のIT 部員は日 今、日本企業が目指すべきは、セブ 年以降、一貫してシステム開発業務や 常業務の終了後、勉強会を開くなど、 ン―イレブン型のIT ガバナンスである。 保守・運用業務をアウトソーシングし 絶えず新技術の習得に励んでいる。休 契約形態や契約の範囲、期間にかかわ ている。それでも野村総合研究所や 日に自主的に店舗を回り、新たなシス らず、ユーザー企業が「自分でやる」と NEC などのベンダーを、ある時は頭脳 テム・ニーズの発掘に努めている部員 いった心構えで、ひたすら努力を続け の一部として、またある時は手足のよ もいる。 ることが肝心だ。 例えば、セブン―イレブン・ジャパン。 うに使いこなしながら、POS による単 同社の佐藤政行執行役員情報システ もちろん実現は、簡単ではない。他 品管理といった先進的なシステムなど ム本部長は、次のように強調する。 「IT 人を使って結果を残すのは、自分でや を、競合他社に先駆けて実現してきた。 で業務の課題を解決する力、IT ベンダ るより難しい。次ページ以降では、ア こうしたことが可能なのは、セブン― ーの提案や仕事を評価・検証する力、 ウトソーシングしながらも、自前主義 そして複数のIT ベンダーをインテグレ の魂を維持し続ける企業の実像に迫る。 イレブンが新システムを企画したり、IT 61
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