交通事故(人身被害)事件の流れ ★ どの時点からでも弁護士に事件を委任することができ、弁護士に委任した後は、 弁護士が相手方(保険会社)と対応します。 事故発生 治療中 … … 警察へ連絡 → 現場検証(「実況見分調書」作成) 相手方との連絡先交換 保険会社への連絡 病院で診察(問診、検査、CT・MRIなど) 治療費、休業損害、月々の内払などについて、相手方保険会社との話し合い ★ この時点では、治療がどれくらいの期間にわたるか、後遺障害が残るか不明なため、 損害賠償額全体を計算することが出来ません。 そのため、保険会社との話は、当面の治療費の扱いや、内払をしてもらうかどうか等 の内容になります。事件全体の解決については、まだ話し合う時期ではないということに なります。 症状固定 … 治療を続けても大幅な回復が見込まれない状態 この時点で、症状があれば、医師が「後遺障害診断書」を作成 後遺障害等級の認定 (自賠責請求、事前認定) … 後遺障害がある場合、自賠責事務所による等級認定を受けます。 1~14級、又は、等級非該当のいずれかの結果が認定されます。 加害者の任意保険会社に手続を任せて行う「事前認定」の方法もあるが、 原則として、被害者による自賠責請求により後遺障害等級の認定を受ける方 法をお勧めしています。 -1- (異議申立) … 自賠責事務所による等級認定に異議がある場合、異議申立をします。 損害賠償額計算 … 別紙「交通事故損害賠償の項目について」参照 事件の記録を検討したうえで、「交通事故損害額算定基準」((財)日 弁連交通事故センター刊)などの基準を参考にしつつ、損害賠償請求額 を考えます。 依頼者様と打ち合わせの上、相手方(保険会社)に対し、提示する損 害賠償請求額を決めます。 相手方との示談交渉 … 相手方(保険会社)へ請求し、相手方の回答をもらいます。 交渉をし、もしも双方の合意が出来れば示談成立し、事件解決に 至ります。 交渉をしても、双方の提示する金額の差が大きく残る場合、以下 の方法によることになります。 訴 訟 調 停 など … 訴訟を提起することができます。 また、訴訟を提起する前に、裁判所における調停、(財)交通事故紛 争処理センターによるあっせん手続等を利用し、話し合いによる解決 を探ることも出来ます。 訴訟提起 … 訴訟の場合、解決まで、6か月~2年くらいの時間がかかることが普 通です。 基本的には、訴訟が行われる期日には弁護士が出席しますので、 依頼者ご本人は必ずしも出席しなくても構いません。 本人尋問(代理人弁護士、裁判官が当事者に質問等をすること) が行われる場合、その期日には、ご本人様に出席していただく必要があ ります。 訴訟の途中に、裁判所から和解の勧めがなされることが多く、判決に 至る前に和解が成立することも少なくありません。 -2- 判決、控訴、確定 … 第一審裁判所(通常は地方裁判所)の判決が出された場合、双 方が控訴しなければ、一定期間で、判決は確定します。 どちらかの当事者が控訴すれば、第二審(通常は高等裁判所) にて訴訟は続きます。 大部分の事件は、第二審での判決内容が最終的な結論にな ることが多いです。 損害賠償額の支払い … 和解、判決等により、解決内容(損害賠償額)が定まれば、相手 方から支払いを受けます。 相手方に保険会社がついている場合、保険会社から支払いがなさ れ、通常は解決内容確定後1か月程度で支払われます。 弁護士が、損害賠償額を回収し、その中から、弁護士の成功報 酬を差し引いた残額を依頼者様に送金します(弁護士費用特約が ある場合を除きます)。 -3-
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