第3回演奏会 - 名古屋アマデウス室内管弦楽団

Conductor
中村 暢宏 ( Nobuhiro Nakamura )
Member
Concert Master
國井 崇
Violin
安藤 誠 石金 良朗 川村 澄江
北田 由美子 木許 泉 神山 望 陶山 明
鳥飼 真治 森山 祐輔 鷲野 陸子
Viola
川村 秀和
花井 芳人
Violoncello
池田 明宏 河野 建夫
※小川 幸一
Contrabass
阪井 芳貴
竹内 聡
Flute
小島 賢司
※太田 泉
Oboe
加古 浩
指揮者としては2000年から活動は始まり、これまでにも愛知室内オーケストラ、松本室内合
Clarinet
和久田 久美子
※谷口 美智代
奏団などプロ、アマ数多くの団体の公演を指揮。すべての公演で絶賛を博し、紙面において
Fagott
※小野木 栄水
※坂下 さつき
Horn
大脇 史浩
村山 茂雄
神山 竜太
Trumpet
木許 周平
※土屋 公乃
Percussion
中村 亜喜
1973年東京都生まれ。96年愛知県立芸術大学(ヴィオラ
専攻)卒業。在学中は特別演奏会、卒業演奏会など多数
出演。これまでに指揮法を宮松重樹、河津政実、アレクサン
ドル・ポリシュク、ヴァシリー・シナイスキー(BBCフィル首席、モス
クワフィル)の各氏に師事。室内楽を岡山潔、ライナー・ホーネ
ックなどの各氏に 師事するほか、ヴァイオリンを矢島恭子、
瀬戸瑤子、ヴィオラを中塚良昭、兎束俊之、ブルーノ・パスキ
エ(パリ高等音楽院)、グンター・トイフェル(シュツットガルト放送響)の各氏に師事する。
ヴィオラ奏者として、94年日本室内楽アカデミーにおいて奨励賞、96年には第3回川崎
音楽賞コンクールにおいて第3位、および多くの副賞を受賞。同年、渡独(シュツットガルト)し
研鑽を積む傍らドイツ国内各地で演奏活動を行う。帰国後は東京フィル等多くの在京オーケ
ストラの他、名古屋フィル、セントラル愛知響、群馬響など各地のオーケストラに客演、客演
首席奏者として活動。TVの分野では、NHK総合「おしゃべりらんち」「さらさらサラダ」などに
数多く出演。また、08年まで中部フィルハーモニー交響楽団トップヴィオラ奏者を務めた。
山田 理穂
鬼頭 浩子 近藤 斎
※伊藤 裕美
鳥飼 地晴
Chamber Orchestra Amadeus in Nagoya
第3回 演奏会
※石川 明子
も度々好評を得る。また、多くの指揮者の副指揮・アシスタントを務め、研鑽を積む。07年に
ロシア・サンクトペテルブルグ国際指揮者マスタークラスに参加。同時にサンクトペテルブル
グ国立交響楽団の公演において指揮者として選抜され、ベロゼルスキー宮殿にて同団を
指揮。東ヨーロッパ評論家から紙面などで絶賛された。08年、中日新聞上の「オーケストラ
退団、そして指揮者へ」の記事と共に活動の中心を指揮へ転換。近年はオーケストラ公演
だけでなく舞台芸術にも力を入れており、オペラ公演を数多く指揮。また自身によるオーケスト
舘 正典
※賛助出演
ラと物語のコラボレーション創作や、オペラ演出など舞台芸術創作をプロデュースし、その常
識にとらわれない演出にはメディアなどに絶賛された。そして09年にはバレエ指揮者としても
デビューし、その手腕を評価された。
これまでに愛知室内オーケストラにおいてミュージックアドヴァイザーなどを歴任し、現在は、
代表 河野 建夫
インスペクター 木許 周平
会計 小島 賢司
団内トレーナー 鳥飼 真治
一宮市消防音楽隊常任指揮者、シンフォニック名古屋管弦楽団常任指揮者、オペラ一座
「ノイエ」指揮者、アマ団体の分野ではプランタン管弦楽団常任指揮者、名古屋アマデウス
室内管弦楽団音楽監督、名古屋市民吹奏楽団常任指揮者ほか数多くを務める。
そのほか、名古屋フランス音楽研究会員、愛知ロシア音楽研究会員、同朋高校音楽科、
椙山女学園中・高等学校非常勤講師などを務める傍ら、本年も多くのオーケストラの
指揮台に登場予定である。
次回演奏会のお知らせ
2012年春 (会場未定)
曲目 モーツァルト/歌劇「ドン・ジョバンニ」序曲
ハイドン/交響曲第73番ニ長調「狩」
モーツァルト/交響曲第40番ト短調 ほか
Soloist
水無瀬 一成 ( Kazunari Minase )
1980年京都市生まれ。12歳よりホルンを始める。
1999年京都市立芸術大学音楽学部入学。小山亮、猶井
正幸の各氏に師事。在学時よりモダン楽器の他、古楽器奏
者として日本テレマン協会コレギウム・ムジクム・テレマンに参加。
2003年、同大学卒業ならびに(財)名古屋フィルハーモニー
交響楽団入団。現在、首席ホルン奏者を務める。
2011年4月10日(日) 14:00開演
電気文化会館 ザ・コンサートホール
オーケストラ奏者としての演奏の他、中部及び関西を中心に
ソロ、室内楽、スタジオ等での活動も行っている。「フィルハーモニアクインテット名古屋」
「きょうと金管五重奏団」「シンフォニア・ホルニステン」「ジャパンブラスコレクション」各メンバー。
2011年より、京都華頂女子高等学校音楽科特別非常勤講師。
主催 名古屋アマデウス室内管弦楽団
後援 名古屋市 名古屋市教育委員会
Program Notes
ごあいさつ
本日は名古屋アマデウス室内管弦楽団第3回演奏会にご来場いただき誠に
ありがとうございます。発足以来、多くの皆様にご支援いただき当団の活動もようやく
軌道に乗って参りました。
さて、モーツァルトの交響曲といえば、第25番以降の曲が比較的演奏される機会
も多いようですが、今回は、もっと初期の作品「第9番」をオープニング曲に取り上げ
ました。私たち自身、最初は「どんな曲だろう?」と興味津々でしたが、楽譜を手にし、
実際に練習してみて、「そうか、これが13歳のモーツァルトの音楽か」とちょっとした
感動とともに認識を新たにしたものです(ちなみに第25番は17歳の作です)。
少々おこがましい言い方ですが、せっかく団名にモーツァルトゆかりの名称を冠した
手前、人口に膾炙した有名曲ばかりでなく、日頃あまり耳にすることのない曲も機会
あるごとに取り上げ、天才モーツァルトの足跡を会場の皆様といっしょに体感できれば
というのが私たちのささやかな願いでもあります。
とまれ、きょうは短い午後のひととき、歌心満載のモーツァルトとともに、モーツァルト
が師と仰いだハイドンの遊び心溢れる音楽もあわせてごゆっくりお楽しみいただければ
幸いです。
代表 河野 建夫
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト作曲
交響曲 第9番 ハ長調 K.73
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト作曲
歌劇 「イドメネオ」 序曲 K.366
1769年モーツァルトが13才の年に作曲されたとされています。自筆譜の上にヴォルフ
ガング以外の筆跡で「1769」と書かれている様で、それを根拠にしてか、ケッヘルは作曲
年をイタリアへの旅行前の1969年としましたが、アインシュタインはケッヘルの第3版では
1771年としました。
しかしながらケッヘルの第6版では元の様に1969年作とされて、プラートによる筆跡
鑑定やダイソンの紙の鑑定も1969年を支持している様です。
13才の作ですから、後年の傑作たちと比べるのは酷というものですが、はつらつとした
天才の音楽を聴いていただけるように演奏したいものです。
後半は本日3曲目のモーツァルト。歌劇「イドメネオ」から序曲を演奏します。
この歌劇は、「愛」と「犠牲」を主題にした悲劇で、神話を扱ったオペラです。ミュンヘン
から謝肉祭のためのオペラを作曲するよう依頼があったことを機に、1780年に作曲されま
した。それまでミュンヘンにオペラを書きたいとPRしてきたモーツァルトにとって、絶好の機会
だったようです。
しかし、その想いに反して上演までには、台本への関与に始まり、歌手の技量、劇場の
構造的な問題に加え、さらには曲中のアリアを変更せざるを得ないなど、数多くの困難が
あったようです。まったく、人生とはうまくいかないものですね・・・。
舞台はトロイア戦争直後の紀元前1200年頃、クレタ島(ギリシャ)のシドン港。クレタに
囚われた 敵国トロイアの王女イリアは、囚われの身でありながらそのクレタの王の息子
イダマンテを愛していた。イリアとイダマンテの二人は愛し合っていたが、そのお互いの立場
に苦しんでいた。しかし最後にはその愛は結ばれ、これをたたえる民衆によりクレタの街には
喜びの声が満ちる・・・。という物語です。
これから始まる劇のイメージを膨らませながらお聴きになると、楽しいかもしれません。
さぁ、どんなイメージを得られましたでしょうか・・・?
第1楽章 アレグロ、第2楽章 アンダンテ、第3楽章 メヌエット、第4楽章 モルト アレグ
ロの4楽章の構成になっており、第 2 楽章では本来はオーボエ奏者がフルートに持ち替え
て演奏する様になっています。
(Viola 花井 芳人)
(Horn 大脇 史浩)
Program
モーツァルト/交響曲 第9番 ハ長調 K.73
第1楽章 Allegro
第2楽章 Andante
第3楽章 Menuetto
第4楽章 Molto Allegro
モーツァルト/ホルン協奏曲 第3番 変ホ長調 K.447
第1楽章 Allegro
第2楽章 Romanze (Larghetto)
第3楽章 Allegro
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト作曲
ホルン協奏曲 第3番 変ホ長調 K.447
ヨーゼフ・ハイドン作曲
交響曲 第104番 ニ長調 Hob.I:104 「ロンドン」
協奏曲が生まれる時、ほとんどの場合、作曲家自身がその楽器の名手であるか、
他の名手との出会いがきっかけとなっています。モーツァルトはウイーン在住時代に4曲の
ホルン協奏曲を作曲していますが、本日取りあげます第3番も、ザルツブルク宮廷楽団の
ヨーゼフ・ロイトゲープというホルン奏者との出会いの上に生まれています。
モーツァルトは1781年にウイーンを第二の故郷として以来、かねてからの知り合いで
あったロイトゲープと親交を深め、固い絆で結ばれていました。ロイトゲープは、モーツァルト
の25歳年上という関係でしたが、モーツァルトはロイトゲープの技量を高く評価し、友情
からのいたずらや、からかったエピソードも多く残されています。
本日のメイン、「ロンドン」交響曲は、「交響曲の父」ハイドンの最後の交響曲です。
1795年の春に、ロンドンで初演されました。いわゆるザロモンセットの最後を飾る明るい
名曲ですが、それはロンドンにおけるハイドンの評価の高さ(それはすなわち報酬の高さに
もつながる)のなせるものだったと言えるでしょう。音楽史的に見れば、モーツァルト没後
4年、ベートーヴェンの第1番の交響曲初演の5年前、という時期の作品で、まさに新しい
交響曲の時代への橋渡しを担っていると言えます。ただ不思議なのは、なぜこの作品の
後にハイドンが新しい交響曲を書かなかったのか、ということです。ハイドンが亡くなるまで、
さらに14年も時間があったのに・・・。
第1楽章 アレグロ、第2楽章 ロマンツェ:ラルゲット、第3楽章 アレグロという構成で
す。編成は他の3曲のホルン協奏曲と異なり、オーボエでなくクラリネットが入っている所が
特筆されます。メンバー一同、本日のホルン奏者、水無瀬氏との共演に心を弾ませて
一生懸命練習して参りました。美しい協奏曲の魅力をごゆっくりお楽しみください。
曲は、第1楽章 アダージオ-アレグロ、第2楽章アンダンテ、第3楽章 メヌエット:アレグ
ロ、第4楽章 フィナーレ:スピリトーゾという構成で、非常に格調高く堂々と、しかも明るく
親しみやすい、いかにもハイドンという作品です。
~ 休憩 ~
(Contrabass 阪井 芳貴)
(Violin 石金 良朗)
モーツァルト/歌劇 「イドメネオ」 序曲 K.366
ハイドン/交響曲 第104番 ニ長調 Hob.I:104 「ロンドン」
第1楽章 Adagio - Allegro
第2楽章 Andante
第3楽章 Menuetto (Allegro)
第4楽章 Finale (Spiritoso)