マイクロン、高性能携帯電話向け大容量マルチ・チップ・パッケージ生産に

 マイクロン、高性能携帯電話向け大容量マルチ・チップ・パッケージ生産に34nm
NANDプロセスを導入
8個のダイを積層する技術により、携帯電話のフォームファクターの縮小が可能に
Boise, Idaho , 2009年2月12日 – マイクロン テクノロジー社(本社:米国アイダホ州ボイジー、日本法人マイクロン
ジャパン株式会社、本社:兵庫県西脇市、代表取締役社長 勝本 健一)
は本日、高性能携帯電話向けに、16GBのマルチ・レベル・セル(MLC)NANDソリューションを含む、業界最高容量
の、NANDベースALL-INONE型マルチ・チップ・パッケージ(MCP)をサンプル出荷中であると発表しました。このMCPは、マイクロンの業界
トップである32ギガビット(Gb)、34ナノメートル(nm)のMLC
NAND技術により、このような大容量ストレージを単一パッケージで実現することができたのです。
モバイル業界では、現在ウルトラモバイルPCと、高機能・フル機能搭載のスマートフォンという、新しい方向への
流れが生じています。これら製品群の境界線があいまいになったことにより、携帯電話メーカーは、薄型という携
帯電話のフォームファクターを維持しながら、記憶容量および計算能力を高め、付加的な機能やアプリケーション
の統合に向けて動いています。これらの目標の達成を目指して、携帯電話メーカーは、単一パッケージ内で大容
量ストレージを可能にする最先端のメモリ積層ソリューションに大きな関心を寄せています。
マイクロン社の新しいALL-INONE型MCPでは、8個のダイを積層できるため、前例のない16GBのオンボード・ストレージが実現できます。その
結果、このMCPを利用すれば、外付けメモリカード用スロットは不要となります。そして、機器の省スペース化(基
板面積の40%も節約することが可能な設計もあります)により、携帯電話メーカーは、より大容量ストレージを実現
しつつ、デザイン性のある携帯電話を提供できるようになるのです。16GBストレージALL-INONE型MCPソリューションには、下記のコンポーネントが含まれます。
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4個の32Gb 34nmのMLC NANDダイとe-MMCメモリコントローラ
マイクロン社のeMMCは、NAND型フラッシュメモリと、高速マルチメディアカード(MMC)コントローラーを組み合わせて構
成されています。高速マルチメディアカード・コントローラーは、機器への組み込みを容易にし、高性能エ
ラー訂正を提供し、ホストプロセッサ側へのNAND制御負荷を軽減することによって、全体のシステム性
能を改善します。
モバイルローパワーDDRメモリ
マイクロン社の2GbモバイルローパワーDDRメモリは、使用頻度が高いデータへの素早いアクセスに必
要なメモリを提供します。1.8ボルトの低電力と他の節電機能により、バッテリーの駆動時間も延びます。
2Gbシングル・レベル・セル(SLC) NAND
マイクロンのSLC
NANDは、高い信頼性を提供するように設計されているため、ストレージメモリとしてだけでなく、プログラ
ムコードおよびアプリケーションコード用メモリとしても理想的なソリューションといえます。
携帯電話のメモリとMMCコントローラーを単一パッケージ内で組み合わせることにより、マイクロンは携帯電話メ
ーカーに最適な記憶容量と性能を提供することを可能にしています。つまり、マイクロンの優れた製造および積層
技術を積極的に利用することにより、マイクロンは、携帯電話の設計者が、コスト削減、設計プロセスの簡素化、
製品化までの期間の短縮、部品リストの簡素化といった目標達成をサポートすることができます。
マイクロンのモバイルメモリ マーケティング ダイレクターのEric
Spanneut氏は、「我々は携帯電話業界に生じている変化に後押しされ、メモリのイノベーションへの新しい機会が
開かれています。」と述べました。また、同氏は、「マイクロンはモバイル
メモリのポートフォリオの拡大に向けて躍進しており、顧客の皆様が先進的な携帯電話の設計が可能になるよう
な、16GBベースのALL-INONE型MCPソリューションを提供できる、業界でも特別な存在であると思います。」とも述べました。
アスーステック・コンピューターの副社長を務めるアレックス・サン博士は「大容量、かつオンボード搭載の記憶装
置は、PDAフォンの設計において必要不可欠な設計要素であり、我々は、マイクロンのALL-INONE型MCPソリューションのこれまでの取り組みに感銘を受けています。」と述べました。また、同博士は、「アス
ース社は、電話とインターネットを橋渡しするイノベーションの面で知名度があります。また、携帯電話のフォーム
ファクターや性能を犠牲にすることなく、記憶容量を増加できることは、マイクロンのソリューションを当社の次世
代モデルに取り入れる絶好の機会ととらえています。」とも述べました。
生産スケジュール
マイクロンは現在、16GBベースのALL-INONE型MCPを携帯電話メーカー向けにサンプル出荷中で、2009年の第1四半期に生産準備が整う予定です。ま
た、4GBおよび8GBのALL-INONE型MCPソリューションもサンプル出荷中であり、これらの製品は現在量産準備中です。
マイクロン テクノロジー社について
マイクロン
テクノロジー社は、先進的な半導体ソリューションを提供する世界的大手企業です。マイクロンは、世界全域での
事業活動を通じ、最先端のコンピューター、家電製品、ネットワーキング、モバイル機器などに使用される、DRAM
、NANDフラッシュメモリ、CMOSイメージセンサ、その他半導体部品とメモリモジュールなどを製造・販売していま
す。マイクロン社の普通株式はニューヨーク証券取引所(NYSE)にMUのコード名で上場取引されています。マイ
クロン テクノロジー社に関する情報は、同社ウェブサイトwww.micron.com/をご覧下さい。
「マイクロン」および「マイクロン」のロゴは、マイクロン
テクノロジーの商標です。その他の商標はすべて、その各社に帰属するものです。
このプレスリリースは、マイクロンの16GB
MCPソリューションの生産に関する「将来予測表明」を含んでいます。実際の事象や結果は、「将来予測表明」に
含まれたものと実質的に異なる可能性があります。マイクロンが、時宜を得て、米証券取引委員会に提出した連
結ベースの書類、具体的には、当社直近の「10-K」と「10Q」を参照願います。これらの書類は、実際の結果が当社にとり連結ベースで当社の、「将来予測表明」(「一部の
要因」参照)に記載されたものと実質的に異なる原因となり得る重要な要因を含むと共に、それらを特定していま
す。「将来予測表明」に反映された期待は妥当なものと思われますが、当社は将来の結果、活動のレベル、実績
、業績などを保証することはできません。当社は、このプレスリリース当日以降、実際の結果に対応するために、
この「将来予測表明」を更新する義務を一切負うものではありません。
CONTACTS:
Micron Technology, Inc.
Kirstin Bordner
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