1学年便り

り
便
年
学
1
第1号
4月29日
成28年
平
日
発行
笑顔が素敵な人
校長
内 藤
剛
笑顔がすてきな人がいる。昨年は、本県出身の大村智先生が、ノーベル医学・生理学賞を受賞された。
誠実さを持ち続け、多くの人との出会いを大切にして研究をされてきた。受賞後の「人のために何かでき
ることをしようと研究を続けてきました。」と、インタビューに応える笑顔がとても素敵だった。スプー
ン1杯の中に10億個の微生物がいると言われ、その中から有用なものを選び出す研究。その繰り返され
た失敗の数を想像させないにこやかな顔が、とても印象的である。3月の高校生を対象にした講演会でも
「一期一会」と「恕」の大切さとを優しい笑顔と共に力強く話された。
インタビューの笑顔が印象的な人に浅田真央選手がいる。2018年の平昌(ピョンチャン)五輪をめ
ざすと4月12日に笑顔で明言した。これまでも浅田選手の笑顔に何度となく感動し、勇気や元気をも
らっていた。2014年、期待を背負ったソチ五輪で6位に終わり、演技後に涙を見せた。1年間の休養
を経て今季復帰したが、以前の滑りには遠く及ばず、世界選手権は過去最低の7位。若手の台頭も著しく
引退かもしれないと思っていた。それでも「最後は自分がやりきった、復帰して良かった、スケート人生
良かったと笑顔で終わりたい。」と決意を示した。昨日、「浅田真央 笑顔で挑む3つの闘い」を見たば
かりであったこともあり、さわやかな笑顔がとてもうれしかった。
人が他の動物と異なっていることの一つに笑いを知っていることがあげられる。しかし、どんなに人工
知能が研究されても、ロボットのつくる笑顔がさわやかには感じられないだろう。笑顔が素敵な人はとて
も魅力的だ。また、笑いは人生における潤滑油でもある。「笑う門には福来たる」という言葉もあるほ
ど、昔から笑いは、「百薬の長」とも言われている。科学的にも、笑顔になると脳波のうちのα波が発生
する。このα波は、心身ともに落ち着いてリラックスしているときや集中力が高まっているときに出る脳
波である。さらに、笑顔は、がん細胞を攻撃するナチュラルキラー細胞を活性化して免疫力が高まるとい
うデータもある。このように笑い顔には、幸せな気持ちをもたらしたり、気持ちを安定させるだけでな
く、様々な効果で健康を促進してくれたりする。おなかを抱えて笑うのではなく、作り笑いであってもそ
の効果は同じであるそうだ。ならば、鏡に向かって口角を上にあげ、目尻をニッコリとさせてみよう。つ
らいときや悲しいときには意識的に外面から気持ちを変えてみよう。
私も笑顔が素敵な人を目指そうと思う。人の心を和ませるような笑顔を見せられる人になりたいもの
だ。笑顔で接すれば、笑顔が返ってくる。そうしているうちに自然と素敵な笑顔になれる。せっかくの人
生、笑いが多いほどいいのは自然だ。さらに、その笑いが寛容や愛情、明敏さなどを表現できる笑いであ
れば、もっと素晴らしいにちがいない。
1学年便り
~33期生へのメッセージ~
「実存は本質に先立つ」
1学年主任
風間
久幸
これは20世紀を代表するフランスの哲学者サルトルの言葉です。たとえば、ハサミの本質は紙を切るこ
とです。鉛筆なら書くことであり、消しゴムなら消すことになります。こういった道具は、存在以前に意
味や目的が決まっていて、その本質にもとづいてつくられています。では人間はどうでしょう。人間の本
質とは何でしょうか。実はこの問いに答えることはできません。なぜなら、人間はその本質があらかじめ
規定された存在ではないからです。物語やファンタジーの世界には、ある使命を運命づけられたキャラク
ターがよく登場します。でも現実の世界はそうではありません。人間は何の意味も目的も決意もなく、偶
然に世界の中に投げ出されているに過ぎません。人間をハサミや鉛筆や消しゴムのように定義することは
不可能です。人間は、最初は何ものでもありません。あとになって人間になるのであり、自らつくったと
ころのものになるのです。このような人間のあり方(現実存在)を「実存」と呼びます。人間は自ら望むも
のになるのであり、自ら望むもの意外にはなれないのです。その意味で、人間は主体性から出発しなけれ
ばならない存在なのだということができます。
1年生の皆さん。皆さんは中学校を卒業して高校に入学しました。皆さんに対する保護者の教育の義務
は終了しました。ここからの学びは、皆さん自身の選択によるものです。皆さんは、その本質が定まって
いない存在です。ハサミや鉛筆や消しゴムのように、その役割が運命づけられてはいません。皆さんは自
分の望むように自分をつくっていけるのです。その意味で皆さんは自由な存在です。どうかこの甲府昭和
高校で、主体的にたくさんの経験をしてください。勉強をしてください。部活動をしてください。友達を
つくってください。自分は何者なのか自問してください。どう生きたら良いのか考えてください。他人と
の人間関係に悩んでください。その一つ一つの経験が、世界にたった一人しかいない、かけがえのないあ
なたをつくることになります。
皆さんは主体的に成長する力を秘めています。オリエンテーションや授業でこちらを見つめる皆さんの
まなざしや、廊下で発せられる皆さんの挨拶の声には前向きなエネルギーがあふれています。素敵な自分
をつくっていきましょう。私をはじめ先生方は、そんな皆さんを全力でサポートしたいと思っています。
皆さんの成長を心から期待しています。
『出会う、経験する』
『格致日新』
1年1組担任
小澤
一仁
私の座右の銘というか好きな言葉に『格致日新(かくち
にっしん)』と言う言葉ある。その意味は、物事の本質や真
理を日々追究し続け、常に向上し続けることである。日々
様々は仕事に追われ中で、本当に大切なことは何かを見極
め、それにまい進することができるかどうかが大切だと感じ
ている。とかく人は目の前のことに追われ、その目的や本質
を忘れがちである。皆さんで言ったら、毎日行わる朝の小テ
ストから始まり、毎日のように課される課題、そして毎日の
授業に部活動。やることは、毎日山ほどあるのではないだろ
うか。そして、それらをこなす中で、様々な判断に迫られ、
時に悩んだり苦しんだりすることも。でも、その時は、今自
分がやっていることの本質は何かを見極めてほしい。そうす
れば、必ず目標は達成できる。入学式で校長先生が話された
3 つの「なぜ?」は、その 大き なヒ ントだ。是非 この3年
間、本質を大切に努力してほしい。期待を込めて・・・。
1組
副担任
深澤
美結
高校生活。皆さんには、出会いを大切にしてほしい
と思います。例えば、出会った人々は、思いやりを
持って接すれば生涯の友人になるかもしれませんし、
こういう人になりたいという理想になるかもしれませ
ん。授業では新しい知識と出会うでしょう。また、未
知の考え方や世界と出会うため、本を読み、旅行をし
てほしいと思います。自分とは異なるもの、知らな
かったこと、そういったものとの出会いは皆さんの経
験値となります。自分を豊かに成長させてください。
私も今年は本をたくさん読もうと考えています。一緒
に頑張りましょう!
第1号
大きく変わると書いて『大変』
2組担任
藤島
佐智子
高校に入学して数週間が経ちました。高校は中学と違って、
毎日忙しくて『大変』だと生徒が言っているのをよく聞きます。
私はそういう時こそ自分が成長できるときだと思います。だか
ら今、みんなの人生が大きく変わる時です。ぜひ、
『大変』なこ
とをプラスに捉えて一緒に人生を楽しみましょう。私は常に去
年の私より成長するために、検定試験を受けています。過去に
漢字検定や秘書検定や昨年はニュース時事検定を受けました。
知らないことを知ると世界が広がります。今年はeco検定に挑
戦してみたいと思っています。みんなも高校1年生は人生で今
だけです。自分にプラスになることに積極的にチャレンジし
て、自分をどんどん成長させてください。また、お薦めな検定
があったら教えてください。
『やればできるなんて、
聞こえのいい言葉に酔っていてはいけませんよ、
その言葉を言うのはやらない人だけです』
2組副担任 丸尾 祐己
上の言葉はある物語の登場人物の言葉で、私がいつも心
に留めておこうと思っている言葉です。
「やればできる」の
他にも、仕様がない。運が悪かった。自分には出来ない。明
日やればいい。そんな事を言っている人たちを五万と見て
きましたが、私にはどうしてもその人達が何かするとは思
えません。皆さんはそうならないように、「自分がやらずに
誰がやる」「できない理由を見つけるな」という心掛けで、
1年間一緒に頑張っていきましょう。よろしくお願いしま
す。
3組副担任 渡邉
TRY-Challenge!
3組担任
佐野 青葉
1年生のみなさん、入学おめでとうございます。
みなさんはもうTRY-A to Z!今年の目標を立てましたか?
私はTRY-Challenge! 「何事にもポジティブに挑戦してみよ
う!」という目標を立てました!
高校へ進学して、何もかもが初めてのことばかり、不安で仕
方がない。なんて考えていませんか?そんな気持ちでいては素
晴らしい高校生活は送れません。
日々の生活は自分の考え方次第ですばらしい経験となるは
ずです。甲府昭和高校という最高の環境で自分自身の成長を感
じるべく、一緒に何事にも前向きに前進していきましょう!
一年間よろしくお願いします。
英裕
入学お めでと うござ います。皆 さんは今、「甲
府昭 和高校1 年生」という新 たな肩書 きを持ちま
した。こ れから更に、○○ 部の一員 など色 々な肩
書 きが加わ るはず です。何 かに所属し、そ れを自
覚し、責任 を果たす ことはと ても大切 なことだと
思 います。一方、私のよう に年を重 ねると 目標は
一 歩先に進 みます。肩書き がなくても、人 として
信頼 されたり、一緒 に時間を 過ごした りしたいと
思われるような人間性を身につけたくなるので
す。皆さん と一緒に 成長でき る1年に したいと思
います。よろしくお願いします。
「くじけそうになったら」
4組担任
細田
智彦
入学後、高校生活が忙しすぎて不安な生徒たちに、
我が家の娘が口ずさんでいた歌を。
実は1年生の担任になる度に、この歌を紹介していま
す。
『初めの一歩』
4組副担任
♪もし自信をなくして くじけそうになったら
いいことだけ いいことだけ 思い出せ
そうさ空と海を越えて 風のように走れ
夢と愛をつれて 地球をひとっとび
甲府昭和高校で部活も勉強もがんばって楽しい3年間
を送って下さい!!
数野
純子
いい習慣を作れ
厳しいのは最初だけ
初めの一歩 これが一番重い
けど歩けば歩くほど軽くなる
入学して1ヶ月。授業に部活動・家に帰れば予習
復習と新しい生活に四苦八苦しているのではないで
しょうか。でも辛いのは今だけです。習慣になるまで
の数ヶ月がとにかく苦しいのです。簡単に諦めてしま
うことが習慣にならないよう歩き続けてください。
1学年便り
「まずは一生懸命」
5組担任
津金
正俊
こんにちは!1年5組の担任になりました津金正俊です。
教科は英語、係は進路指導、部活動は陸上競技部を担当して
います。趣味はグルメと音楽鑑賞(Hiphop・R&B・Soul)で
す。趣味が合う人は話をしましょう。特技はオヤジギャグで
す。皆さん、笑うところでは我慢せず、自分の意志でしっか
り笑ってくださいね(笑)!今年の私の目標はTRY-P。担任
として、教科担当として、部活動顧問として、Mr. Perfect
を目指します。
皆さんにも自分の TRY-○に向けて、とにかく「一生懸
命」な姿勢を忘れず頑張ってもらいたいです。「一生懸命」
から全ては生まれ、「一生懸命」がなければ何も生ま
れません。皆さんの3年間の高校生活が有意義で思い
出深いものになることを期待しています!
『
真田丸
』
5組
副担任
岩下
一浩
信州上田に別所温泉がある。今年1月よりNHK大河ドラ
マで放映されている「真田丸」にも登場する場所である。
10年ほど前に一度訪れたことがある。戦国時代の武田軍も
このさらに先にある川中島まで上杉軍との戦いに遠征して
いる。車のない時代に簡単に行ける距離ではないように思
うのだがよくぞ遠くまでと感心する。歴史小説『真田太平
記』(池波正太郎著作)も読んでみると面白い。
「聞いたことはすぐ忘れる。体験し自分で考え、発見し
たことは、なかなか忘れない」
まずは興味を持って行動してみたい。甲府昭和高
校3年目の勤務になります。写真部の顧問もしていま
す。1年生の皆さんよろしくお願いします。
『すぐに答えが出ないからこそ面白い!!』
6組担任 堀之内 里美
33 期 生 の 皆 さ ん。入 学 お め で と う ご ざ い ま す。
突然ですが皆さんになぞなぞです。
①パンはパンでも食べられないパンは?
②パソコンのキーボードが1箇所だけ壊れて作業ができ
なくなりました。どのキーが壊れた?
①はすぐに分かりましたよね。②はちょっと難しいかも
しれません。でも②を解くときの方がわくわくしません
でしたか?答えがひらめいた人は、きっとスッキリした
はずです。高校生活も同じです。難しいことに挑戦するか
らこそ面白いですし、充実感も生まれると思います。高校
3年間は皆さんにとって貴重な時間だと思います。ぜひ、
仲間と一緒にいろいろなことに挑戦して下さい!私も今
年は新しいことに挑戦したいと思います。
7組担任
浅利
6組副担任 前村 強
「自己実現」とは自分自身の目標や夢を実現させるた
めに、計画を立て、実践し、課題を検証し、再度、目
標や計画を立て直すサイクルを繰り返して目標や夢に
近づこうとする一連の過程のことです。その過程の中
で大 切な のは 自分 自 身へ の「こ だわ り」だと 思い ま
す。人間、どうしても楽な方へ流されがちですが、自
分の目標や夢を実現させるためには楽しいばかりでな
く、辛いことや苦しいことも伴うはずです。そんな時
に安易に負けない覚悟というか、プライドというか
「こだわり」を持つことが大切だと思います。えらそ
うなことを言っていますが、私自身も自分に言い聞か
せながら一生懸命やっていきますので、一年間よろし
くお願いいいたします。
一寿
ご入学、本当におめでとうございます。
スタートダッシュの4月ですが、スタートダッシュは、止まっ
ている自分を一定の速さに到達させるために大きなエネルギ-
を使っているのだろうと思っています。これから、一定のス
ピードを、上がったり下がったりしないように、ある程度の期
間維持するわけですが、それも大きなエネルギ-が必要なので
しょう。よいペースを保たねばなりません。
みなさんは、これから数学を学ぶのですが、算数のときから、
中学の数学と、すでに大切なことを沢山学んでいます。その継
続が始まったのです。すでに沢山学び、これからも沢山学ぶの
です。そして、大切な順に、みなさんにお伝えしています。つ
ま り、小 学 校 1 年 生 か ら 大 切 な 順に伝え ています。よっ
て、高校1年生の数学より中学3年生の数学のほうが大
切です。もっと大切なのは2年生の数学、もっと大切な
のは中学1年生の数学、・・・。という具合です。みな
さん、小学校や中学校で習ったことは、数学のみなら
ず、とても大切なことたちです。分からなかったら必
ず、質問してくださいね。
第1号
「こだわり」
『壁』から逃げない
7組副担任 西村 すみれ
輝かしいスタートを切った、みなさんの高校生活。充実
した高校生活を夢見ているのではないでしょうか。しか
し、高校生活は楽しいことばかりではありません。必ず
『壁』がみなさんの前に立ちはだかります。授業はだんだ
ん難しくなるし、試合でなかなか勝てないときもあるで
しょう。友達とけんかをすることだってあるかもしれませ
ん。でも、そのような『壁』から逃げないでください。
『壁』
から逃げた者と、
『壁』を乗り越えようと努力する、あるい
は乗り越えた者とでは、3年後の自分に大きく差がでるは
ずです。一緒に『壁』と戦いましょう!
甲府昭和高校のホームページも見てください。
URL http://www.syowah.kai.ed.jp