【第 53 号】 2010 * 頒価 1,000 円

『東北ドイツ文学研究』目次一覧 第 40 号〜第 53 号
【第 53 号】 2010 * 頒価
1,000 円
・視座としてのホテル ―ヨーゼフ・ロートの初期ホテル・エッセイと短
編小説「向かいの豪邸」―
押領司 史生
・レンカ・ライネロヴァーの最後のメッセージ ―最後の作品のドイツ語
版・チェコ語版の比較―
佐藤 雪野
◇研究ノート
・ドイツ語の姿(3)
楠田 格
◇特集 ドイツ・ロマン派とジェンダー
・はじめに
山下 剛
・カロリーネ ―その書簡集が問いかけるもの
畠中 美菜子
・前史,後史から照らし出す,クライスト『ペンテジレーア』におけ
る性差の演出 ―仏語,英語,日本語訳による比較翻訳読解の試み―
新本 史斉
・消される女性の身体と声 E. T. A. ホフマンの音楽小説にみる女性歌
手の死
阪井 葉子
『東北ドイツ文学研究』目次一覧 第 40 号〜第 53 号
【第 52 号】 2009 * 頒価
1,000 円
・異界からの訓言 —エンブレム的構造から読むゲーテ『ファウスト第一
部』—
橋本 由紀子
・道化の知恵 —『ファウスト第Ⅱ部』第一幕,「宮廷」の場をめぐって— 田中 岩男
・ モーツアルトの「すみれ」»das Veilchen«はリートかシェーナか?
─ 民謡調リートとシェーナリートについての一考察─
岩川 直子
◇研究ノート
・ドイツ語の姿(2)
楠田 格
◇翻訳
・エンゲルベルト・ケンプファーとヨーロッパの啓蒙主義
─18 世紀における『日本誌』の影響史をめぐって─
ペーター・カ
ピッツア著
岡野 薫 訳
・南東ヨーロッパ発の Germanistik —ジョルジュ・グツ教授の特別寄稿
によせて—
藤田 恭子
◇特別寄稿
・Deutschsprachige autobiografische Aufzeichnungen in Süd-Ost-Europa. Am
Rande des späten Erfolgs des Bukowiner Dichters Moses Rosenkranz
Prof. Dr. George
Guţu, Universität
Bukarest
◇特集 十八世紀ドイツ文学の描く非ヨーロッパ像
・序説
佐藤 研一
・レッシングと非ヨーロッパ世界 —『カルダーヌス弁護』におけるイ
スラームをめぐって—
笠原 賢介
・J. M. R. レンツの描く異邦人
—プラウトゥスの翻案劇『トルコの女奴隷』と『アルジェの人々』を
めぐって—
佐藤 研一
・ゾフィー・フォン・ラ・ロッシュと非ヨーロッパ像
・ „Aly Bey, Sultan von Aegypten“ — ein Abgesang auf die Revolution?
宮本 絢子
Frieder
Sondermann
・ 詩人と専制君主 —ゲーテの『西東詩集』について
水上 藤悦
『東北ドイツ文学研究』目次一覧 第 40 号〜第 53 号
【第 51 号】 2008 * 頒価
1,000 円
・ジャン・パウルにおける比喩の諸相 ─『見えないロッジ』を中心に─ 嶋﨑 順子
・愛のない心とは……韻のない詩のようなもの ─『冬の旅』から「おや
すみ」の韻律と分析
渡辺 美奈子
・書簡から見るエンデと貨幣論 ─『鏡の中の鏡』第四話執筆とゲゼルの
利子論─
川村 和宏
・メルケル大連立政権下の内政と外交
齋藤 義彦
◇特集 ドイツ語の史的研究
・はじめに
嶋﨑 啓
・現在完了の「主観的」意味について ─通時的考察にもとづいて─ 金子 哲太
・古高ドイツ語訳 Isidor における,代名詞による斜格補足語の表示
平井 敏雄
・中高ドイツ語『イーウェイン』における他・再帰動詞と他・自動詞 嶋﨑 啓
◇研究ノート
・ドイツ語の姿(1)
楠田 格
『東北ドイツ文学研究』目次一覧 第 40 号〜第 53 号
【第 50 号】 2007 * 頒価
1,000 円
・18 世紀後期のドイツにおける啓蒙主義時代の日本観
─Ch. W. ドームによる「鎖国論」批判とその同時代における評価─
岡野 薫
・Wie sind das Dorf und das Schloss strukturiert? – Die innere Struktur der
Textwelt von Franz Kafkas Schloß-Text –
Hiroyuki
NOMURA
◇特別寄稿
・『ファウスト第一部』における「時間」の諸相
─「近代的人間」ファウスト,あるいは近代と時間─
田中 岩男
◇特集 多元文化世界としての中・東欧におけるドイツ語文学
・はじめに
藤田 恭子
・ザッハー=マゾッホのカルパチア ─『ハイダマク』をめぐって─
伊狩 裕
・〈交通〉のユートピア ─ブロート『チェコ人の女中』における越
境と移動 ─
三谷 研爾
・ ディアスポラの紐帯としてのアンソロジー
─『故郷の心』とズィーベンビュルゲンの国家社会主義について─ 鈴木 道男
・ペーター・フーヘルの詩集のなかの少数民族形象
─ヴェンデン人・ジプ シー・ユ ダヤ人の形象について─
杉浦 謙介
・ローゼ・アウスレンダーにおけるブコヴィナ像 ─多文化共生神話
の生成と受容をめぐって─
藤田 恭子
・文章作法入門 ─ドイツにおける「ロシア・ドイツ人」文学の困難 坂本 清子
な出発について ─
藤田 恭子 訳
◇作家紹介
・レンカ・ライネロヴァーの経歴と作品
佐藤 雪野
『東北ドイツ文学研究』目次一覧 第 40 号〜第 53 号
【第 49 号】 2005/2006
・二つのイタリアの旅 ─ヘルダー・コントラ・ゲーテ─
・Das Stammbuch von Auguste Duvau
小栗 浩
Frieder
SONDERMANN
・ゲオルク・ビュヒマン『翼のある言葉』の編集史(1)
佐伯 啓
・狂気の理由 —ゲオルク・ハイム『狂人』—
竹内 拓史
・エンデと『メルヒェン』 —資料からみるエンデのゲーテ,『メルヒェ
ン』受容ー
川村 和宏
・他・再帰動詞と他・自動詞の意味的相違
嶋﨑 啓
・指示表現から読み取られる世界のとらえ方 —Erich Kästner の„Die
Doppelgänger“をもとに—
住大 恭康
『東北ドイツ文学研究』目次一覧 第 40 号〜第 53 号
【第 48 号】 2004 * 頒価
1,000 円 (別冊とも)
・ファウスト文学に現れた〈飛行〉のモチーフ ——ファウスト伝説・『ヒ
ストーリア』・マーロー——
田中 岩男
・J.G.Seumes "Kurzes Pflichten- und Sittenbuch für Landleute" als
Herzenserguss
Ryuji MURATA
・『ニーベルンゲンの歌』におけるハゲネの人物造形
野内 清香
・削除された主題 ——『ヴォィツェク』の校正跡に見る描写の変化——
竹内 拓史
・ゲーテの『メルヒェン』について ——象徴的な解釈とシュタイナーの確
信——
川村 和宏
◇特集 ドイツ語圏におけるコミックとコミック研究
・あらがいつつ学ぶ ——ドイツ・コミック文化の歴史と現在——
イェンス・バル
ツァー
・不気味な記号 ——コミックのパロディ的表現特性について——
オーレ・フラーム
・『ハロー,ドゥルーズ!』を読む
夏目房之介 ほか
・オノマトペから見たドイツ・コミック
細川 裕史
・世界性への志向と国民性への固執のはざまで ——ドイツ語圏のコ
ミック論 をめぐって——
ジャクリーヌ・ベ
ルント
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別 冊
マルティン・トム・ディーク,イェンス・バルツァー作 (窪俊一訳)
『ハロー,ドゥルーズ!』
『東北ドイツ文学研究』目次一覧 第 40 号〜第 53 号
【第 47 号】 2003
・ファウストにフリードリヒ・ニーチェによる文化改革の構想 ——『音楽
の精神 からの悲劇の誕生』を中心に——
曽田 長人
・逆読みされるテクスト —— C.G.ユングのチベット仏教論——
渡辺 将尚
・春樹ワールドの中のカフカ ——村上春樹『海辺のカフカ』をめぐって—— 野村 廣之
・異郷者の場としてのホテル ——ヨーゼフ・ロート「ホテルの世界」,
「ホテ ル」,「異郷のホテルの午後」——
押領司 史生
・『ニーベルンゲンの歌』における伝説の変容
野内 清香
◇研究ノート
原詩と歌詩の間 ——テキスト比較から見えてくる解釈の可能性——
岩川 直子
『東北ドイツ文学研究』目次一覧 第 40 号〜第 53 号
【第 46 号】 2002
・Text und Textkritik. Ein Forschungsvergleich zwischen dem japanischen Heike
monogatari 平家物語 und dem deutschen Niebelungenlied
Andrea Kuklinski
・ビューヒナーにおける自然観と宿命観の関係 ——その表裏一体性につい
て——
竹内 拓史
◇特別寄稿
「小さな門」は開くのか? ——ヴァルター・ベンヤミン「歴史の概念に
ついて」最後の言葉——
三宅 晶子
◇研究ノート
「書くこと」と「読むこと」 ——文学的行為をどう論じるか——
森本 浩一
◇新刊紹介
佐藤研一:劇作家 J.M.R.レンツの研究
原 研二
『東北ドイツ文学研究』目次一覧 第 40 号〜第 53 号
【第 45 号】 2001
・〈美〉の探究者ファウスト,あるいは ヘレナ劇の時間
田 中 岩男
・アンチテーゼ,ユートピア,鏡 —— ブレヒトにおける東洋——
渡 辺 将尚
・エンデの『鼠捕り男』について —— 貨幣システムに関する風刺——
川 村 和宏
・文学的理想としてのユーゴスラヴィア
ペーター・ハントケの "Eine Winterliche Reise zu Flüssen Donau, Save,
Morawa und Drina oder Gerechtigkeit für Serbien" と "Abschied des Träumers
vom Neunten Land" についての考察
服 部 裕
・イメージスキーマに基づく機能動詞構 文の分類モデル
白 戸 美香
◇特集《ベンヤミンの現在》
・今,ベンヤミンについて語ること ——メディア論の地平から——
関 本 英太郎
・ベンヤミン『パサージュ論』の歴史 哲学
村 岡 晋一
◇講演会報告
・現代詩の詩学と実践 ——フェルディナント・シュマッツ——
石 塚 秀樹
『東北ドイツ文学研究』目次一覧 第 40 号〜第 53 号
【第 44 号】 2000
・温 かみは流れ落ちて命は風の中へと去って行った dilapsus calor atque in
ventos vita recessit ——ディードーの死と古典古代・中世の英雄叙事詩に見
る死の表現——
佐藤 牧夫
・西洋と東洋の神秘主義 ——シレジウスと道元—— 安井 猛
・ゲーテとシラー ——脱神話の試み——
小栗 浩
・『ダントンの死』におけるビューヒナーの宿命論の変化
竹内 拓史
・東洋排除の構造 ——ヘルマン・ヘッセの『荒野の狼』
渡辺 将尚
◇新刊紹介
ヘッセ研究会・友の会:ヘッセへの誘い 人と作品
里村 和秋
『東北ドイツ文学研究』目次一覧 第 40 号〜第 53 号
【第 43 号】 1999
・美術修業がゲーテにもたらしたもの ---- 『イタリア紀行』再読 ----
畠中 美菜子
・ゲオルク・ハイムの散文技法 ---- 表現主義的ノヴェレとは何か ---- 杉原 賢一
◇特集 《 ポップカルチャー研究の現在 》
・ドイツ語圏におけるメッセージソングのテクスト研究
--- 研究方法および研究・教育上の可能性 ---
高橋 慎也
・ドイツ映画研究の可能性 --- 理論と実践 ---
渋谷 哲也
・ベルリンの「ラブ・パレード」にみるサブ・カルチャーの変容
--- サブ・カルチャー vs. ポピュラー・カルチャー ---
窪 俊一
◇研究ノート
・反抗の罪
--- 『若きウェルテルの悩み』,『ペンテズィレーア』,『親和
力』をめぐって ---
柳谷 保
『東北ドイツ文学研究』目次一覧 第 40 号〜第 53 号
【第 42 号】 1998
・十八世紀後半のドイツにおける女性の文化的・社会的問題
---- F.M.クリンガーの『悩む女』を中心として ----
清水 威能子
・ヘッセの作品に見るインド思想観の変遷
---- インド旅行から『シッダールタ』まで ---- 渡辺 将尚
・Greif nach dem Stock der Sprache!
---- Im Vergleich zwischen Franz Kafkas Ein Bericht für eine Akademie und
Lee Yangji's Yuhi ----
Yasuaki Hino
・Japanbild und Japanrezeption in ausgewählten deutschsprachigen Texten
Brigitte Schmitz
・CHARLES SEALSFIELD (1793-1864; eigentl. Karl Postl): BIBLIOGRAPHIE
1945-1998 Texteditionen und Forschungsliteratur (Stand: November 1998)
Alexander Ritter
『東北ドイツ文学研究』目次一覧 第 40 号〜第 53 号
【第 41 号】 1997
・売り払われた〈絵〉の行方
---- 『修業時代』の「社会性」補遺 ----
田中 岩男
・Thomas Manns Tagebücher aus den letzten Lebensjahren: einige Betrachtungen
zu Realität, Fiktionalität, Widersprüchlichkeiten, künstlerischen Formaspekten,
Symbolgehalt
Brigitte Schmitz
・アルフレート・キットナーとブコヴィナ文学
---- あるマイノリティ文学における詩人の自画像 ----
藤田 恭子
『東北ドイツ文学研究』目次一覧 第 40 号〜第 53 号
【第 40 号】 1996
・〈恋〉と〈金〉のあいだ
--- 『修業時代』の「社会性」序説 ---
田中 岩男
・ロケロルとショッペ
--- 自我なる災厄からの逃走 ---
島途 健一
・シュニッツラー『フィンクとフリーダーブッシュ』
--- 「戦争辞典」と文学 ---
松崎 裕人
・表層への執着と自己同一性の崩壊
--- ホーフマンスタールの『明日』について ---
里村 和秋
・Musils Erzählung Tonka: Überlegungen zu einer Doppelbildphantasie
Brigitte Schmitz
・Der gute-schlechte Richter Azdak: Zur Genese einer literarischen Figur
Martina Fau
・政治のことばと文学のことば
--- ペーター・ビクセルの政治的発言 ---
西江 秀三
◇ 『東北ドイツ文学研究』掲載論文総目次 (第 1 号〜第 40 号)