2014 年度 - 国立大学法人 北海道教育大学

平成 26 年度イリノイ州立大学教育
研究セミナー派遣報告書
北海道教育大学 旭川校
4423 大谷 拓己
○はじめに…
私は高校のころから英語が不得意で、イリノイ州に行く前はほとんど英会話をすること
ができませんでした。しかし、語力はなかったのですが、アメリカに行ってからは、ホスト
ファザーは日本語が全く通じないため、話さざるを得なくなり少しずつ上達していきまし
た。
「英語にあまり自信のないけど、ぜひ留学してみたい!」と思う方は、このプログラム
が最適だと私は感じています。
○アメリカでの学校生活
私たちは平日は ELI(English Language Institute)という、英会話の授業を Andrea 先
生のご指導のもと、二時間程行っていました。授業の内容は、アメリカのドラマの DVD を
観賞した後に話を要約することや、アメリカと日本の文化の違いについてディスカッショ
ン、その他にもカードやダイスを使った遊びをして、英語を身につけていきました。ELI の
授業は私たち教育大生 9 名のみで行われ、他国の交換留学生とは休み時間に話すことが多
かったです。私にとって、様々な国の人が集まって話すのは大変貴重であり、新鮮な経験で
した
授業のあとは、施設訪問や学校見学がメインとなって行われていました。大学から幼稚園
まで、Washington Elementary School をはじめとする9校を見学しました。アメリカの学
校には黒板が一つも存在せず、ホワイトボードか、smart board とよばれる電子黒板しかあ
りませんでした。また、授業風景・授業形式も日本と大きく異なりました。幼稚園のころか
らコンピュータを扱う授業があったり、授業中は基本的に教師の周りに集まり、ほとんど座
席を使用しなかったり、と、驚かされることばかりでした。日本の学校に比べ、生徒の挙手
率がはるかに高く、小学校ではほとんどの生徒が手を上げていました。高校以上の授業では、
ノートをとることが少なく、主にパソコンで問題演習などをしていました。テクノロジー化
の傾向が強く、プリントなども手書きのものがありませんでした。
その他にも、St. Louis や Peoria, Springfield などの町を一日かけて見学に行くこともあ
りました。主にミュージアムやショッピングモールに行き、自由行動の時間に各自で見学・
探索を行いました。私が一番興味を持ったのは Presidential Library & Museum でした。
ここは、Abraham Lincoln の歴史についての博物館で、最初のイメージは難しくてつまら
なさそうと感じていたのですが、実際に見てみると大変面白いものでした。日本の歴史とは
大きく異なっていて、黒人差別などの背景が詳しく記されていました。
○ホームステイ
私はこの留学が人生で初めてのホームステイでした。どのようなものかもわからず、少し
緊張していたのですが、私のことを笑顔で温かく出迎えてくれました。ホストファザーの名
前は、Chuck Buckley(チャック)といい、家までの帰路の途中に学校(ISU)を案内して
くれたのですが、このときは話の内容を5%未満ほどしか理解できませんでした。あいづち
の言い方も良くわからず、質問しても上手く伝わらず、非常に大変でした。何とか話せるよ
うになりたかったので、チャックに「英語教えて!」とお願いして、時間のあるときは必死
に練習していました。また、彼はクリスチャンであったので、毎週日曜日に教会に連れて行
ってくれたのですが、教会は想像していたものとは違い、例えるならコンサートホールのよ
うなものでした。また、彼は料理が上手で、きれい好きであったので、毎日快適な生活を送
ることができました。
○最後に
まだまだ書きたいこと、話したいことはたくさんあるのですが、百聞は一見に如かず!と
いうことで直接行ってみるのが一番いいと思います。この留学で自分自身の価値観が大き
く変わったと思います。もし少しでも興味があるならば、絶対にいくことをお勧めします。
最後までこの報告書を読んでいただきありがとうござました。
この留学をさせてくれた両親、応援してくださった皆様、この留学の進行をしていただい
た先生方、本当にありがとうございました。
平成 26 年度
イリノイ州立大学教育研究セミナー派遣報告書
3219
英語教育専攻
佐渡
藍
~初めに~
私は、以前から海外留学、そしてホームステイに興味があり、英語の環境にさらされた
いといった思いや、異文化を実感したいという強い思い、そして自分の実力を確かめ、様々
な外国人との方との多くのコミュニケーションを通し自分のコミュニケーション能力も向
上させたい、という意思から、このイリノイ短期研修に参加しました。私は、大学一年生
のときにこのプログラムのことを知り、ずっと参加したいと思っていたので、今回こうし
てこのプログラムに参加できたことを本当に嬉しく思っています。
~アメリカでの生活~
① ホームステイ
私のホームステイ先の家族は、とても温厚で本当に優しいご夫婦でした。一人暮らし
の大学生の息子さんがのいて、何度か会う機会もありました。私のホストファミリーは
夫婦ともにとてもおっとりしていて、いつも優しく接してくれる本当に親切で温かく素
敵なご夫婦でした。一緒にいると安心感がありとても癒されました。とてもかわいく、
癒されました。もう一人のホストマザーと仲が良く、そのホストマザーとも多くの交流
がありました。また大学で教授のアシスタントとして働いている日本人留学生の方がい
て、私のホストファミリーと仲が良かったので関わる機会も多く、たくさんの刺激を受
けました。
② 日常生活
私は二人でホームステイしましたが、一人ずつ部屋を与えてくれました。アイスホッ
ケーやバスケの試合、ショッピング、
レストラン、ミュージアムなど、色々
なところに連れて行ってくれました。
また、毎週日曜日の午前中は教会にい
くのが習慣のようで、私のホストファ
ミリーは教会のお手伝いもしていて、
アメリカでは宗教がとても重要なもの
であるということがわかりました。ま
た、教会の概念も想像していたものとは全く違い驚きました。まず、保育所のようなも
のがあり、子供たちが、歌ったり踊ったり宗教についてゲームをしながら学んだりして
いました。メイン広場では毎回バンド演奏があり、みんな一緒に歌ったりして楽しんで
いました。その保育所にいる子供たちが歌を披露することもありました。教会では様々
な行事が行われていて、私はパジャマパーティーというものに参加しました。パジャマ
を着て、お菓子を持ち寄って交流しながら DVD をみたりして楽しかったです。また、平
日の夜には、日本語教室や国際交流などの会があったので、できるだけ色々なものに参
加し色々な人と会話したいと思い、積極的に参加していました。日本語教室では、私た
ち留学生も先生となって外国人の方々に日本語を教えました。新鮮でとても楽しかった
です。
③ ペット
アメリカではペットを飼っている家が多く、私のホームステイ先にも大きい犬が一
匹いました。日本とは違い、家の中でペットと一緒に暮らすことが普通のようです。
いつも家に帰ると犬が迎えに来てくれて、とても可愛かったです。
④ 食事
朝食は主にシリアルでした。昼食は学校の近くのレストランで食べることが多かっ
たのですが、主に肉中心で、ピザかハンバーガーかサンドイッチのどれかでした。夕
飯はホストファミリーがよく作ってくれましたが、レストランにも連れて行ってくれ
ました。ホストマザーがクッキーやケーキを焼いてくれたりもしました。どの食事も
美味しかったですが、やはり小麦中心なので、とても日本食が恋しくなりました。
~ISU での授業~
3週間毎日2時間の授業を受けました。留学メンバー9人だけでの少人数授業でし
た。授業では教科書を印刷したものが渡され、穴埋めや単語チェックをしたり、ドラ
マをみてリスニング練習をしたり内容について意見を出し合ったりしていました。毎
毎回 3 人ずつのグループになり話し合うことが多く、発言する機会もたくさんありま
した。1人ずつ前で 3~6 分ほどのプレゼンテーションをする機会が 3 回あり、前に
立ちスピーチをする、ということに慣れていきました。教師の Andrea もとても優し
く、授業も工夫されていて、毎日楽しく授業
に望むことができました。また、大学の施設
は、日本とは比べ物にならないくらい本当に
広かったです。
~学校見学~
幼稚園や小・中学校、高校、大
学と様々な学校を訪問し、授業を
見学させていただきました。どの
学校でも日本と異なる点がたくさ
んあり、とても興味深かったです。
生徒の発言する機会が非常に多く、
教師が授業を作る、というよりも
生徒
同士
が
様々に意見を言い合うことで授業を作っている、という
感じでした。日本の生徒とは全然違ってとても積極的でした。パソコンを使う授業が
ほとんどで、生徒はみな自分専用のパソコンを持っていました。また、ほとんどの教
室には電子黒板が設置されていました。そして、幼稚園や小学校低学年の教室は、子
供が作ったものや先生が作った単語カードなどがたくさん貼られていて、とてもカラ
フルで可愛らしい教室でした。Heart Community College という大学ではアメリカ
在住の日本人の先生が授業をしている日本語の授業を見学させていただいたのです
が、日本語を学んでいる学生の方々はとてもフレンドリーで親日家な方々でした。日
本のアニメや文化などに刺激を受け、日本語を学んでいるようです。
~観光~
毎週末は各地に観光にいきました。他の留学生と一緒に大勢で行くこともありまし
た。St. Louis、Spring Field、Peoria、Chicago に行き、多くの博物館や歴史的建造
物、タワーなどに行きました。どの博物館もスケールが大きく、アスレチックで遊べ
る博物館などもあり、日本では体験できないような多くのことを体感してきました。
特に Chicago は高層ビルが立ち並び、至る所にアート作品が並んでいて、芸術的なと
ころでした。シカゴピザをとても大きくて分厚かったです。
~最後に~
私は今回このようなプログラムに参加することができたことを、本当に嬉しく思ってい
ます。このプログラムに携わってくださったすべての方々に感謝の気持ちでいっぱいです。
毎日が充実していて刺激的で、留学メンバーも楽しくて、本当に素晴らしい日々を過ごせ
ました。本当に貴重な経験ができたなと感じています。また、英語に対するモチベーショ
ンも上がり、もっと英語を勉強したい、話せるようになりたい、そして様々な国の人と関
わりたい、と思うようになりました。私はコミュニケーションが苦手な方なので、不安で
いっぱいでしたが、この留学を無駄にしたくないと思い、自分から積極的に色々な人に話
しかけました。たくさんコミュニケーションをとることで、自分に自信がついたし、友達
もできました。伝えようとする姿勢は本当に大事だと思います。また、たとえ国籍や言語
が違っても笑顔で通じ合えるということにも感動しました。このイリノイ短期研修プログ
ラムは本当に素晴らしいものなので、ぜひ多くの人
にこのプログラムに参加してほしいです。自分を変
えるきっかけになると思います。
平成 26 年度
イリノイ州立大学
教育研究セミナー派遣報告書
社会科教育専攻
3318
上野絢子
今回このプログラムに参加したのは、ホームステイに興味があり、自分の中で将来の夢
に近づくといっても過言ではないくらい貴重な経験を得ることが出来るのではないかと考
えたためです。その体験を少しでも共有でき、このプログラムに参加したいと感じられる
きっかけ作りになればと思います。
〇ホームステイ
1ヶ月を過ごして、私はホームステイをしたことが最も印象深い出来事となっています。
特にホストファミリーと過ごした時間はかけがえのないものでした。私のホストファミリ
ーは比較的若く、母親のブレンダ、父親のゲーブ、8歳の娘エマの3人家族。今までは日
本人を受け入れたことはほとんどなく、この北海道プログラムに参加するのは初めての家
庭。主に、ブラジル人やドイツ人を受け入れていて、そういった国の学生とのコミュニテ
ィがとても広いという、このプログラムでは異色なファミリーでした。毎日エマとおまま
ごとをしたり、スクールごっこをしたり、ゲームをしたり、映画を見たり。ヘアアレンジ
をしたり化粧をしたりもしました。そしてお土産に持っていった折り紙が大当たり!一緒
に鶴を折って、クリスマスツリーを折って、着物も折りました。エマは私に英語を教え(ス
クールごっこで)
、私はエマに折り紙を教える日々。陽気なゲーブは「Emma is your good
English teacher! You are a good ORIGAMI teacher !」とゲラゲラ笑っていました。
家族との食事は、だいたい外食5割、家庭での食事5割でした。これは、私にとってと
ても幸運でした。アメリカの文化を食事という面では誰よりも深く知ることができたので
はないかと思います。家庭料理では、エッグベネディクトのような、それよりもチーズが
多く使われスフレのようにふわふわな朝食で定番なものから、五大湖でよく捕れるという
白身魚のハーブ焼き、タコス、パンケーキ、ホットドッグ、フルーツポンチなど様々なも
のを作ってくれました。なんといってもブレンダはとても料理が上手!盛り付け方も素敵
でした。外食で連れて行ってくれたお店も数え切れないほどでした。ステーキハウスにも
何度か行きましたが、毎回異なるお店でした。自分で焼くことの出来るステーキハウスは
迫力がありました。中華料理、メキシコ料理、日本料理、ギリシャ料理といった世界各地
の料理を食べるのが好きなようで、私も様々なレストランに行きました。アメリカの日本
料理レストランにはぜひ行ってもらいたいです。これは日本じゃないなと感じる部分もあ
りました。
ここで述べておきたいことームパーティーについてです。上述した通り、ドイツ人やブ
ラジル人学生とコミュニティが広い私のホストファミリーは、金曜日か土曜日に様々な国
の学生を呼んでホームパーティーを開いてくれました。それがなんといっても良い経験と
なりました。世界は広く、私の視野を広げてくれました。英語を流暢に話したいと改めて
感じたのもよい経験です。ドイツ人もブラジル人も、第二言語が英語なのは同じというこ
ともあり、私にアドバイスをくれました。「怖がらないで喋る」これがやはり大切みたいで
す。食事も伝統料理を手作りしてくれました。私もいつか日本料理を振る舞えるようスキ
ルを上げておく必要性をひしひしと感じました。他には、バスケットボールの試合を見に
行ったり、ボーリングに行ったりもしました。カレッジバスケットボールの迫力はテレビ
で見たものとは全く異なり、エマと一緒にチアリーダーの真似をして応援しました。
バスケットボール観戦にて
エマと
ホームパーティーにて
ブレンダとドイツ人学生
のハナちゃん
ホームパーティーで知り合った日本が好きな高校
ステーキハウスにて
生と
〇観光
このプログラムはアメリカの文化を知ること、観光も含まれていたため、学校があるブ
ルーミントン、ノーマルを始め近郊の街へ行くことができました。セントルイス、ピオリ
ア、スプリングフィールド、シカゴ、ありとあらゆる街です。セントルイスへは多くの留
学生も共に観光へ行きました。アート・ミュウジアムという博物館へ行ったのですが、そ
こは日本ではなかなか見ることのできない空間が広がっていました。博物館へ行き学ぶこ
とができるのもこのプログラムの魅力です。私が最もお気に入りの博物館は、「Abraham
Lincoln Presidential Museum」です。実物大のリンカーン一家と写真を撮り、その当時の
世界を垣間見ることができました。リンカーンの声を聞くこともできて、刺激をうけるこ
とができました。グッズも豊富でお金を沢山使ってしまいましたが。
ホストファミリーと行ったシカゴ観光も良い思い出です。ドイツ人の女の子とシカゴ大
学に通うブラジル人の男の子も現地で合流して、シカゴの 360°view というタワーの展望ス
ペースへ行きました。絶景が広がり、夕方から夜にかけてのシカゴの変化を見ることがで
きました。夜景は言葉を失うほどの美しさで、一生忘れることはできないと思います。
シカゴの展望スペースで
シカゴ観光で
ハナちゃんとブラジル人学生サラ
ドバくんと
息を呑むほど美しいシカゴの夜景
リンカーンミュウジアムにて
〇ELI (英語の授業)
イリノイ州立大学が春休みになるまでの3週間、毎日朝8時から ELI と呼ばれる英語の
授業に参加しました。そこでは、英語を使って何かを学ぶという体験をすることができま
した。言語はツールだと改めて感じました。
「アメリカ人は仕事を変えることに抵抗はない
が、日本人は仕事を継続することを推奨する」という話は、考えさせられました。やりた
いことをやるという姿勢は、日本人にはなかなか見ることのできない姿勢だと思います。
そういった文化の違いを考える機会を ELI は与えてくれました。また、授業が終わりに近
づいて行くにつれ、プレゼンテーションを行うことが増えて行きました。自分で1曲を選
んで、その歌詞の意味を調べて分析し、クラスメイトに薦める。プレゼンテーションは自
分のスピーキング能力を上げられるこ
とに加え、リスニング力も鍛えることが
出来ると思います。その頃になると英語
にも徐々に慣れてきて、自分の中で成長
を感じることができました。
←ELI での最後の授業終わりに
〇学校見学
このプログラムの柱の一つは学校見学である。幼稚園、小学校、中学校、高校、大学、
日本で言う短大のような専門学校のような施設にも見学しに行った。小学校の教室は本当
にカラフルで、飲食も自由。座って授業を受けている子どももいれば、うろうろと歩き回
っている子どももいる。私たちは本当に驚かされました。こんなに自由なのだと思いまし
た。行った学校よって、校風が全く異なりますが、設備の面では電子黒板を使うなど共通
部分が数多くありました。
公立の小学校での授業風景
公立の小学校での給食
〇最後に
最後になりますが、ホームステイをすることによって自分自身のやりたいことの幅が広
がり、行動力が身につくと思います。ここでは書ききれないほど、様々な体験が他にもあ
りました。私は、韓国人の友達とカフェに行くなどして、こんなにも各国の人と話すのは
楽しいことなのだと気づきました。この報告書がこのプログラムに参加するきっかけとな
れれば嬉しいです。
家族の支え、ホストファミリーの支えで私の1ヶ月は素敵なものとなりました。恩返し
ができるよう、自分を成長させるべくこれから努力をしていきます。
イリノイ州立大学短期交換留学 留学報告書
学生番号:4006
専攻:教育発達専攻教育学分野
氏名:川尻采花
≪日本時刻≫
21:00
24:00
3:00
6:00
9:00
12:00
15:00
≪現地時刻≫
6:00
9:00
①ELI
12:00
15:00
18:00
21:00
24:00
②学校見学等
おおまかに言うと、ISU(イリノイ州立大学)での短期留学は、平日の ELI
(English Language Institute)と現地の学校見学がプログラムの大部分を占め
ています。土曜日は、プログラムの一環で他国からの留学生と一緒に近隣の街
の観光地を巡り、日曜日はホストファミリーと自由に1日を過ごします。
①ELI(8:00-9:50)
ELI は、留学生のための英語の授業です。1コマ50分の授業が1日に2コ
マで、プログラムの最終週を除き平日は毎日あります。アメリカなのでもちろ
ん英語で授業は進められますが、易しい英語で、日常生活で使う表現やアメリ
カ文化を学んでいきます。これは、本校からの留学生9名のみで受けました。
教材は、現地で人気のあるテレビドラマや歌などが主で、取っ付きやすかった
と感じています。教室に9名しかいないと、自分の話す英語に自信があろうが
なかろうが「何か発言をする」ということが全員に求められます。
“How do you
think, Kotoka?”先生にこう言われてしまえば喋らないわけにはいかないので、
自分の考えを英語で表すということに少しずつ慣れていきました。
授業自体は日本人9名で受けましたが、休み時間に教室を一歩出れば、他国
から来た留学生がたくさんいます。思い切って声をかければ、きっと友達がで
きるはずです。私は挨拶を交わす程度で、踏み込んだ話をすることができなか
ったので、少しばかり後悔しています。
②学校見学等(11:00-16:00 の間 日によって異なる)
ELI の授業のあとは、大学近郊の学校見学に出かけます。初めの週は学校で
はなく、ブルーミントンの役場や歴史的建造物の見学に行きました。小学校・
中学校・高校を見学し、時にはその学校の給食を食べたり、生徒に混ざって授
業を受けたりしました。日本で小学校・中学校・高校の教育を一通り受けたあ
とに見学をすると、日本との違いがよく分かるものです。
「自分のときはどうだ
ったか」というのと比較することができるので、大学生になってからの学校見
学は非常に有意義だと思います。小学校での時間割の組み方には、とても驚き
ました。気になる方は、ぜひ現地に行って確認してみてください。
③ホストファミリー
ELI と学校見学の時間以外は、基本的に自由です。上の図では緑で表した部
分です。自分のホストファミリーと一緒に思い思いに時間を過ごします。私の
ホストファミリーは日本が大好きで日本語教室に通っていたので、ついて行っ
て講師の手伝いをしたりしました。ある時には、日本の物が売っているお店で
買い出しをし、日本食パーティーをしました。
私にとっては、ホストファミリーと過ごす時間が英語を勉強する上でも異国
の文化を学ぶ上でも、一番重要なものだったと感じています。1ヵ月間同じ場
所で暮らしていると、食事・買い物・遊びや家族の団らんなど日常生活のほと
んど全てを体験することができます。百聞は一見に如かずとはよく言ったもの
で、どんなにたくさんの話を聞くよりも、現地に行って体験してしまうと、ど
んなものかよくわかるということを身をもって知りました。
○一日の流れ
現地時間 (日本時間)
06:00
21:00
08:00
23:00
11:00
02:00
16:00
07:00
18:00
09:00
21:00
12:00
23:00
24:00
14:00
15:00
起床:始業時間が早いので高校以来の早起きをする。
ELI:スピーチがある日は車で練習。
学校見学:見るもの出会うもの全てが新鮮。
終業:ここからが修業本番。英語しか話せない。
夕食:料理上手なホストマザーでよかった!
まだ21時とはいってもくたくた。ホストファミリー
と団らんの時間。ホストマザーがお喋り好きで、午前
2時過ぎまで喋ったことがあった。
宿題:ほとんど毎日宿題がある。
就寝:目覚ましを3個かけて床に就く。家族と連絡を
取るのは、このくらいの時間だった。
イリノイ州立大学研修報告書
4032 阿部桜子
バイトと睡眠に明け暮れるはずだった春休みの1か月は、イリノイ留学によってとても
実りある新しいものだらけの素晴らしい1か月となった。高校時代から一度は留学してみ
たいという思いがあったが、英語を全然話せないため諦めていた。しかし Hokkaido を
Hokkaidou と書いていた私の先輩でも留学できていたので、それなら私でもいけるかも、
という安易な気持ちで留学を決めた。留学の目的は何だったのかと聞かれると、これとい
ってないのだが、せっかくこんなに時間もあるのにバイトだけを頑張った4年間にしたく
ないという思いと、一体アメリカはどんな国なのだろう、私のつたない英語は通じるのか
試してみたい、という理由だった。
実際イリノイに行って最初に思ったのは、出発三日前に英単語帳を買うのは遅すぎた、
ということだった。当たり前だがイリノイに行けば、周りは英語で溢れていた。英語では
感情表現ひとつしたいようにできない自分がすごく悔しかった。日本語に比べて、英語は
語彙が少ないというのもあるかもしれないが、こんなに自分は楽しい気持ちでいっぱいな
のに、いざ言葉にすると happy や good くらいでしか自分の気持ちを言い表すことができな
かった。そんな私にとって毎日2時間のELIというオールイングリッシュの授業は勉強
になった。授業中の会話もすべて英語で、アメリカのコメディーを見たり(必死に字幕を追
っていた)、好きな音楽についてのプレゼンテーションをしたり、今まで話したり聞いたり
すること中心の英語の授業を受けてこなかった私にとってとても新鮮だった。日本の英語
教育も以前に比べて話すこと聞くことを授業に多く取り入れるようになったが、ここまで
徹底したオールイングリッシュの授業をしている学校は少ない。グローバル化している今
は話す力をつけて自分の意見を英語で主張できるようにならなければならないのだろうと
思ったし、これから教師を目指す私はそんな授業を作っていけるのだろうかと考えさせら
れたが、まずは私の英語力を伸ばさないと何も始まらないと思った。
ホームステイ生活は英語力をつけたいと思い、一人を希望したが、先輩と二人になった。
実をいうと初めは一人になれないのなら仲良しの友人と同じホームステイ先が良かった、
と思っていたが、結果的には先輩と二人で良かったと思っている。1か月間も今まで知ら
なかった人と暮らすのは、いい意味で生活感の違い、価値観の違い、気の遣い方を学ぶこ
とができたと思っている。いつ気を遣っていたのかと聞かれてしまいそうだが。ホストフ
ァミリーは本当に優しく、お願いすればどんな願いにも快く応えてくれた。だから少し図々
しいと思われようが、やりたいこと行きたい場所はお願いしてみるのが良いと思う。逆に
ホストファミリーに提案されたことには2つ返事で「はい。行きたいです。
」というべきで
ある。なぜならホストファミリーは私たちのことを思い提案してくれているのであり、な
により体験しないことは損でしかないからである。私もいかれた髪型でパジャマパーティ
ーに行こうと誘われた時はさすがにどうしようかと思ったが、即答で行きたいと応えた。
結果的にあのパーティーは何だったのだと今更に思うが、行かなければこの感想も生まれ
なかったのだから行って大正解だったのだと思っている。
学校見学では日本との教育スタイルの違いに驚かされた。授業中にも関わらず、子ども
達はガムを食べていたり、机の上に座っていたり、寝そべっていたりした。アメリカの学
校は自由で、授業中にお菓子を食べられるなんて、なんて素晴らしいのだろうと思ってい
たが、実際に見ると、これはただの学級崩壊ではないかと、当たり前のように机に座って
休み時間までトイレを我慢していた日本人の私からすると思えてしまった。アメリカの教
師にこのクラスには決まりはないのですか?と聞くと、お互いの考えや意見を尊重するこ
とです。という答えが返ってきた。この答えを聞いて、私は日本とアメリカは授業におい
て大切にしているものが違うのだと思った。日本はもちろん子ども主体の授業をしている
が、授業を円滑に進め、決められた時間の中で決められた内容をやり終えるというノルマ
が最低限存在する。しかしアメリカはそれぞれの一番勉強のしやすい環境で、
(それが人に
よってはガムを噛みながらだったり、横になりながらだったり)それぞれに合った勉強内
容を子どもによって変更して、子ども一人一人にとっての最適な教育を施しているのだろ
うと思う。学校によっては1クラスに3人の教師がついていたり、ローテーションで教え
ることによって少人数教育を作り出したり、騒いでしまう子には休み時間にトランポリン
を飛ばせて、気分を発散させたり、こんな教育のやりかたもあるのだと考えながらの授業
見学はとても勉強になった。
最後にこの留学の中で、最初から英語を話せる人などいないのだ、と思った。現地に1
年間いても映画はまだ字幕を追っているし、ジョークも理解できないことがあるし、話し
ている内容も簡単な文章を短く切って繋げている。しかし大切なのは何回もわからなかっ
たら聞き返して、まねして、それを次はどこかで使ってみての繰り返しである、と現地に
いた日本人が教えてくれた。私が経験したのはたった1ヶ月の留学で、当たり前のように
ペラペラになんかなれていない。しかしこの1か月で自分の英語が相手に伝わる喜びを得
たり、ホストファミリーと軽い冗談を言い合ったり、日本の文化を褒められたり、と小さ
な喜びをたくさん得ることができた。英語を習得したいのなら現地に行くのが一番である
し、自分の英語がどれほど通じないのかも知ることができる。行きの飛行機ではびびりな
がら Apple juice を頼んだのに Orange juice を渡された私が、帰り際にはついでにレジ袋
下さい、と英語で頼んでいて少しは成長したなと思った。またアメリカに行ったことで、
日本の素晴らしさを改めて感じた。シカゴに立ち並ぶビルを見上げて、日本はアメリカに
はかなわないなと思ったが、帰りの飛行機の中で機内食を食べながら、日本のサービスは
本当に素晴らしいと思った。日に日に英語を忘れていく自分が悔しくてならないので、も
う一度留学したいと考えている。皆さんもぜひ留学に挑戦してみてほしい。
2014 年度イリノイ州立大学
研究セミナー派遣報告書
英語教育専攻 3201 栄井菜月
1.はじめに
私はもともと英語が好きだったのですが、今まで試験に必要な勉強ばかりしてきたので speaking や
listening が苦手で、大学でのコミュニケーションの授業でも自信が持てず、苦手意識ばかりが募ってい
ました。それを払拭し、積極性を身につけたいというのがこのプログラムの参加の目的のひとつでした。さら
に、実際にアメリカの空気を感じ、文化を体験して、将来、子どもたちにそれを伝えたいという思いからも
参加を決意しました。
2.プログラムについて
このイリノイプログラムでは、①ELI(私たち日本人用の英語の授業)、②学校見学、③観光の大き
く三つに分けることができます。
①ELI(English Language Institute)
外国人講師の方が行う大学の外国語の授業と似たような感じでした。ただ、プレゼンテーションやアクテ
ィビティ、ゲームが多く、非常に楽しいものです。宿題もいくつか出されましたが、ホストファミリーに好きな
TV 番組をインタビューするなど、ファミリーとの交流を促進してくれるようなものでした。また、TV ドラマを
使った授業などもあり、飽きることがない私の理想の英語の授業でした。最も印象に残っているのはやは
り最後のプレゼンテーションです。テーマは、『アメリカで過ごした時間を表す写真』。お世話になったホスト
ファミリーも呼んで、まるで参観日のような形で行いました。私のホストファミリーは仕事の都合上、来るこ
とができませんでしたが、終わったあと他のホストマザーに「よくがんばった」と褒められ泣いてしまいました。
良い思い出です。
②学校見学
私たちが授業を受けていたイリノイ州立大学の他に、小中学校、高校、他の大学を含む6つの学校
の見学をしました。日本の学校と比べると、小中学校は、教室のなかがとにかくカラフルで勉強するのが
楽しくなりそうな外観でした。また、どの教室でも電子黒板を使っており、授業がスムーズに進行していた
のが非常に印象的です。高校に
なると、生徒全員がノートパソコン
を持参し、プリントの代わりにワー
ドファイルを配り、問題を解かせる
という画期的な方法で授業を行っ
ていました。どの学校でも子どもた
ちが積極的に手を挙げ、発言して
おり、子どもたちが主体となるよう
な授業が多かったです。
ページ 1
また、日本語教室・学校の見学もすることができました。私は学校見学の中でこれが最も印象に残っ
ています。まずは、私たちと同じくらいの年齢のアメリカ人たちが日本語を学びたくて受けている日本語の
授業。これはイリノイ州立大学とは別の大学の授業の一つであり、先生はもちろん日本の方です。この
教室では、初めにひらがなや漢字を学び、その後に文法を学んでいくものでした。次に、これはプログラム
で組まれていたものではなく、他のホストファミリーの方々が通っている日本語教室にお邪魔させていただ
いたのですが、ここでは若い方たちだけでなく、ご年配の方々も多くいました。この授業では、先生はまた
別の日本の方だったのですが、ひらがなと文法を同時に習うため、教科書はすべてローマ字で書かれてお
り、先に speaking の習得を目指す構成になっていました。日本語を学ぶのにも違った方法があり、母
国語として使っている日本語を文法的に見るのを非常に面白く感じました。どうして日本語を学んでいる
のかを生徒たちに聞くと、「日本のアニメや漫画を見たり読んだりしたいから」「日本に行きたいから」「日本
が好きだから」という答えが返ってきました。日本の代表というわけではありませんが、その言葉が非常にう
れしくて私も頑張らなければいけないなと思いました。
③観光
週末には様々な観光地に連れてってもらいまし
た。
St.Louis
イリノイ州立大学に留学に来ている様々な国の
方たちみんなで行きました。City Museum は、
ただの博物館ではなく様々なアスレチックがあり、
非常に楽しめる場所でした。写真は St.Louis の
シンボル、ゲートウェイアーチで、頂上まで登り、街
の景色を一望することができます。
Peoria
建設機械の製造で有名な会社キャタピラーがあ
る街です。大きなショベルカーやダンプカーが見学
できる博物館は見ごたえがありました。
ページ 2
Chicago
最後はシカゴに見学も兼ねて一泊しました。
一か月間住んでいたブルーミントン市とはまった
く異なる都市で、非常に人も多く、建物も高い
ものばかりでした。有名なピザとポップコーンもし
っかりと食べました。
他にも、図書館や博物館などさまざまな場所への見学をプログラムに組んでいただきました。毎日がとて
も充実して一週間があっという間に感じました。
3.ホストファミリーとの生活
私がお世話になったホストファミリーは何年も日本人を受け入れているところだったので、拙い英語でも
汲み取ってくれたり、易しい英語で話しかけてくれたりなど、英語にストレスを感じさせないような配慮を最
後までしてくれました。大学までの送り迎えはすべてホストマザーがしてくれたり、行きたい場所があれば連
れてってくれたり、ご飯を用意してくれたりなど、本当にお世話になりました。「私はあなたの母親なのだから、
何でも言っていい。」と言われた時には胸がいっぱいになりました。どんな願いもかなえてくれました。
Wi-Fi がつながるので、友だちや日本の家族との連絡はすることができました。洗濯機も自由に使わせ
てもらえたので服に困る心配もなく、食材も使っていいよと言われたので、朝ご飯は自分たちで準備をしま
した。晩ご飯はマザーが作ってくれたり
(右写真)、外食をしたりなどさまざま
でした。外食の際はやはり量が多かっ
たので、友だちと半分ずつにしたり、持
って帰ったりしました。自分の部屋も与
えられたので、生活に特に不便を感じ
たことはなかったように思います。
ページ 3
4.最後に
このイリノイプログラムで得たものは大きく分けて3つあります。1つ目は、英語の楽しさを改めて実感す
ることができたことです。大学に入ってからコミュニケーションの授業では自信を無くすばかりでしたが、私は
小学生の頃からずっと英語が好きでここまで来ました。小学生の頃に感じた楽しさを思い出したように感
じます。2つ目は、アメリカの文化に実際に触れることができたことです。箸でご飯は食べない、お味噌汁
は出ない、「いただきます」は言わない、など当たり前にわかっていたことですが、実際に体験してみるとより
一層実感することができて、非常に良い経験となりました。また、教会に行く風習も日本にはないのです
ごく新鮮でした。3つ目に、少しだけ英語に対しての積極性を身につけることができたことです。1か月な
のでそこまで大きな変化ではありませんが、わからないこと、したいことがあれば積極的に言う、伝えたいこ
とが通じないときは言い方を変えてみる、など今まで消極的になってできていなかったことが、この1か月間
ではできていたように感じます。Speaking が苦手なので自分から外国人講師の方に質問に行ったり、
話しかけに行ったりすることはなかったのですが、イリノイに1か月間いて、積極的に一生懸命話そうとす
れば、相手も一生懸命聞いてくれるというのがわかりました。これからも積極性を忘れずに、英語能力を
磨いてもっと上手に話せるようになってから、成長ぶりをホストファミリーやイリノイの友だちに見せに行きた
いなと思います。すべてのひとに感謝です。
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イリノイ教育プログラム
参加報告書
国語教育専攻 2 年 3134 宇佐美雪乃
(※左右どちらもキャンパスの様子 右はキャンパス内にあるアメフトスタジアム)
<参加動機>
今回私がこの留学プログラムに参加した主な理由としては、海外生活を体験することで視野を広げた
いと考えたからです。単純に留学経験をしたいという憧れがあったことに加え、将来教員を目指してい
ることから、学生のうちに少しでも多くの様々な体験をしたいという思いもありました。また国語教育
専攻としても、外国の文化や教育、言語などを体験し、学ぶことは、日本の魅力について見直すための
よい機会となるのではないかと考えました。
さらに、このプログラムはホームステイによってアメリカの文化を体験できること、幼稚園、小学校、
中学校などの学校見学を多くできること、また、期間や費用などの条件が自分に適していると感じたた
め、参加することを決めました。
<プログラム概要>
・期間:2015 年 2 月 14 日~3 月 14 日
・留学先:アメリカ合衆国 イリノイ州 ノーマル市
・大学名:イリノイ州立大学(Illinois State University)
<主な活動内容>
プログラム期間中は、平日は毎日 3~4 時間主にスピーキングの練習を中心とした英語の授業を受けて
いました。この授業以外の時間に行った活動についておおまかに 3 つ紹介します。
①学校見学(Kindergarten/Elementary school/Junior high school/High school)
プログラムの多くを占めていたのが、現地の幼稚園・小学校・中学校・高等学校の見学でした。私立
や公立、大学の付属学校などさまざまな学校見学をしました。授業見学をしたり、給食を食べたり、ま
1
た大学付属高校の見学では生徒から学校案内をしてもらったりと、子どもたちと触れ合う機会も多くあ
りました。
(※左:スマートボードが使われた授業の様子 右:同じ小学校の給食)
さらに、現地の日本人の子どもや日本人の親のいる子どもたちのための日本人学校へも見学に行くこ
とができました。日本人学校は毎週土曜日に開かれ、日本の教育プログラムで日本の教科書を使って授
業がされていました。
②近郊都市観光(St. Louis/Peoria/Springfield)
週末にはバスに乗って、ブルーミントンから少し離れた街へ行きました。アーチで有名なセントルイ
ス、開拓地でありキャタピラー社の世界本社のあるピオリア、イリノイ州の首都でありリンカーンの生
まれた街であるスプリングフィールドに訪れました。主に歴史的建築物や、その土地の歴史や文化が学
べる museum を見学しました。
(左:St. Louis アーチ 右:Springfield リンカーンミュージアムにて)
③ホストファミリーとの時間
学校以外の時間のほとんどはホストファミリーと過ごしました。食事をしたり、買い物に連れていっ
2
てもらったり、一緒にスポーツ観戦をしたりと多くの時間を共に過ごしました。また、仲の良いホスト
ファミリー同士で一緒に食事や買い物に行くことも多く、自分がお世話になっているホストファミリー
以外とも交流することができました。
最終日の英語の授業では、ホストファミリーを招いてのプレゼンテーション発表会がありました。こ
のプログラムでの思い出を写真と合わせて紹介し、それぞれがホストファミリーに感謝の気持ちを伝え
ました。
<留学を終えて>
私自身海外が初めてであったこともあり、この一か月は本当に貴重な経験となりました。第一に、こ
れまで試験勉強のためと机上で学んできた英語が、コミュニケーションをとるための手段として使うこ
とができたという実感がとてもうれしく感じました。自分の言いたいことを英語で伝えるのはとても難
しいことですが、使い方のわからない単語やよく使われている言葉について、意味や使い方をホストマ
ザーなどに聞いたり質問したりすることで、積極的に話すよう心がけることができたと思います。また、
外国人の友達ができたということも私にとっては大きな出来事でした。特に、日本語を勉強している方
や日本の文化に興味があるという方から、日本の好きなところについての話を聞けたのは貴重な体験で
あったと思います。日本の文化を好きと言ってもらえたり、日本文化の一つである折り紙に熱中しても
らえたりしたときなどは本当にうれしく思いました。日本人であることを嬉しく思うのと同時に、外国
の文化についてもさらに学び、好きな点について今度は私の方から伝えることができるようになりたい
と考えさせられました。
教育という点でも、考えさせられることが多くありました。アメリカの教育についての予備知識がな
いまま、現地の学校見学に行ってしまったのは今回の反省点でありますが、日本の教育を考える上で外
国の教育についても目を向けて、より一層学んでいかなければならないと感じました。留学を終えて思
うのは、これらの経験を今後に活かせるかどうかは自分次第ではないかということです。単に、楽しか
ったということで終わらせしまうのではなく、現地で見たり聞いたりして、疑問に思ったことやさらに
知りたいと思ったことなどについては今後より一層深めていきたいと考えました。アメリカで出会った
全ての人に感謝しつつ、これらの経験を将来へとつなげられるよう、これからの大学生活に励んでいき
たいです。
3
平成26年度
イリノイ州立大学
教育研究セミナー派遣 報告書
2206
飯田メグ
1. 学校見学
この短期留学研修のメインはやはりイリノイ州の学校見学であると思います。幼稚園
から大学、さらに日本人学校まで見学させていただき、アメリカの学校環境、通って
いる生徒の実態など様々な視点から研修に励むことができました。
私は特に小学校の教室のレイアウト(机の配置、掲示物など)に驚かされました。教
室の中には「スペース」といった空間があり、そこには絨毯が引いてあり児童はそこ
に座って本の読み聞かせを聞いたり、1人で本を読んでいたり寝ころびながら算数の
問題を友達と一緒に解いたりしていました。掲示物はその教室が担当になっている先
生自らが飾りつけをしているため一部屋一部屋に個性がありました。机の配置は小学
校中学年まではほとんどが誰かと向かい合う形になっていました。それだけでも新鮮
でしたが、児童の授業への意欲や児童同士の話し合いが盛んにおこなわれているとこ
ろにも驚かされました。
小学校から大学まで共通していることは、デジタル機器がとても普及しているという
ことです。特に黒板を使った授業はあまりなく、使っていたとしてもメモ程度に書い
てあるくらいでした。どこの学校でもスクリーンがありパソコンを使って授業する先
生が多く、さらに「スマートボード」のようなタッチパネル式の電子黒板も多用に使
われていました。さらに教師、生徒間での言葉のやり取りも多く日本のように1対多
数であるのに1対1になっているようでした。
さらに1つ1つ学校にマスコットキャラクターがいて、グッツをつくったりチーム名
にしてスポーツの大会に出ていたりその学校に親しみをもっているようでいた。日本
でいう「校章」のようなものなのかと思います。
学校見学を通じて改めて日本の教育の良さを見つけることができ、さらにアメリカの
教育と比較することで未来の日本教育に必要な事柄も学ぶことができとても貴重な体
験をさせていただきました。
2. 私生活
私生活は朝6:30から始まりました。朝食と昼食は自分で用意しました。買い物に
行ったときにはホストマザーが親切に、お昼にもっていきたいスナックや家で飲みた
いジュースなどを聞いてくださり用意してくださいました。食生活は特に困ることは
ありませんでしたが、いただくお菓子はすべて甘く食事も油が多く少し胃が疲れてし
まいました。そんなときはお昼にサラダを食べるなどして調節しました。
大学で ELI の授業を受けました。毎日2時間ずつあってすべて英語で行われました。
授業が行われる建物にはほかの留学生も多く年齢も同じくらいの学生たちが通ってい
ました。自分から話かけに行き、空いていた時間はほかの留学生とのお話を楽しみま
した。その他にも他の留学生と一緒に日帰りで遠出をしたりもしました。個人的に仲
良くなった子とはお昼に会う約束をして一緒にランチにいきました。
ホームステイ先ではホストマザーとアメリカの社会時事について話したり、一緒にテ
レビをみながら教育について語ったりしました。学校から帰った後の時間はとても有
意義でホストファミリーとの絆を深める大切な時間であり、同時にアメリカの文化・
伝統・人々の考えに触れる機会でした。
1か月の滞在はとても充実していて、たくさんの方々に支えていただいた1か月でも
あったと思います。
3. さいごに
今回のイリノイ短期留学プログラムを通じで、改め人と人との絆の大切さや関わりの
深さを学びました。英語教育専攻としても大学で学んだことを精いっぱい出し切れた
研修であったと思います。英語力に関してまだまだ未熟ではありましたが、多言語を
学ぶことでさらに自分の視野がコミュニティを広げることができるのだと感じまし
た。英語をもっと流暢に話すことができたのならばさらに挑戦できる範囲が広がり、
より多くのことを学ぶ機会に恵まれるのだと思います。この短期プログラムで学んだ
すべてを今後の自分に生かしていけるように、ここで得た関係を大切にしていきたい
です。
平成 26 年度
イリノイ州立大学
教育セミナー派遣 報告書
生活・技術教育専攻
2618 林
明依
2015 年 2 月 14 日から 3 月 14 日までの約 1 か月間、私はアメリカのイリノイ州立大学に
短期留学をしてきました。今回が私にとって初めての海外であり、行く前はとても不安な
ことだらけでしたが、実際に行ってみると現地の方々はとてもあたたかく、また、新しい
ことの連続で充実した日々を送ることができました。この短期プログラムで経験し、学ん
だことを、いくつかの項目にまとめて報告させていただきます。
1.ELI(English Language Institute)での授業
このプログラムに参加したメンバーのために
開いてくれる、2 時間程度の授業“ELI”を
毎日受けました。授業はもちろんオールイン
グリッシュですが、何でも優しく丁寧に教え
てくれる先生だったので、失敗することを恐
れず、積極的に自分の英語で発言することが
できました。授業内容は基本的に、
“Speaking”
に重点を置いたもので、互いに自分の意見を
言うことやスピーチ、プレゼンテーションな
どを行いました。また、英語の歌やアメリカ
のドラマ・ゲームなどを使った授業もあり、楽しくアメリカの文化や習慣について学ぶこ
とができました。
2.学校見学
1 か月の間に、幼稚園・小学校・中学校・高校・日本人学校・大学といった、何校もの学校
訪問をしました。教員志望のわたしにとって、学校訪問はとても興味深い内容でした。日
本とは全く異なる授業形式や設備に驚くばかりでした。その中からいくつか挙げたいと思
います。まず、どの学校にも共通していたのが、日本では授業で必須の黒板を使わず、電
子黒板やプロジェクター、i-pad を使用し授業を進めていたことです。タッチ機能がついて
おり、教師が自由にボードに板書することもできました。座席形態は、日本のように列を
作るのではなく、グループを作っていたり、椅子に座らず、前に児童生徒が集まり床に座
っていたりとさまざまでした。教室は非常にカラフルで、掲示物で溢れていました。中に
は天井に絵が描いてある学校もあり、いるだけで楽しくなってしまう感じがしました。こ
のような教室整備や授業形態からなのか、授業中の子どもたちの様子は和気あいあいとし
ており、発言も積極的にする子どもが多かったように感じます。
給食は、日本のように全員決まった同じものを食べるのではなく、何種類かあるメニュ
ーの中から児童生徒自身が選んで食べる、という形式でとても驚きました。
3.ホストファミリーとの日常生活
週末や放課後は、ホストファミリーと過ごす機会が多かったです。
私がお世話になった家庭は 5 人家族で、犬も 1 匹飼っていました。留学生の受け入れには
慣れている家庭で、とても親切にしていただき、特にホストマザー、ホストファザーは本
当の父母のように感じました。休日は毎週開かれる教会の催しに一緒に行きました。その
他にも、ホッケー観戦、ショッピング、レストランで外食など、本当にいろいろな場所に
連れて行ってくれました。また、ホストマザー・ファザーが通っている日本語教室にも行
き、TT の形で参加させてもらいました。普段私たちが当たり前のように話している日本語
がどのように教えられているのかを実際に見ることができ、とても新鮮でした。また、教
える立場になってみると、自分は普段何も疑問を思わずに話している言葉なので、説明す
ることがとても難しいことに気が付きました。しかし、日本について関心を持ち、このよ
うに勉強している人がいるということはとても嬉しかったです。
料理で驚いたことは“レフトオーバー”という概念があるということです。日本では普
通、1食で食べきれる量を作って出しますが、ここでは1度にたくさん作り、食べきれな
かった分は容器に入れて冷蔵庫で保存し、しばらくそこから食べるということです。その
ため、私の家庭はさまざまな容器から料理を取り分けるバイキング形式で食事をすること
が多かったです。食が合わないことを行く前は心配していましたが、ホストマザーの作る
料理はとてもおいしく、心配する必要は全くありませんでした。
私はホストファミリーと話すことで、英語でコミュニケーションをとることの楽しさを
強く感じました。優しく、そして何度も話しかけてくれたホストファミリーには感謝の気
持ちでいっぱいです。
4.観光
ELI 後や休日には、たくさんの観光名所に行かせてもらいました。私たちと同じように
他国から ISU に留学をしにきている留学生の人たちとも関わることができる機会でした。
シカゴ(クラウドゲート)
スプリングフィールド(リンカーンミュージアム)
セント・ルイス(ゲートウェイアーチ)
ピオリア
~最後に~
たった1か月でしたが、たくさんの出逢いがあり、その中で貴重な経験をたくさんさせて
いただきました。このプログラムを通して、言語だけではなく、表情やジェスチャーなど、
他にもコミュニケーションをとる方法があるということを実感しました。しかし同時に、
「自分の気持ちや意見を自分の言葉で伝える」ということの大切さを強く感じました。こ
の1か月の経験をもとに、さらに英語を勉強していきたいと思いました。
最後に、このプログラムに関わってくださったすべての皆さんに心から感謝しています。
本当にありがとうございました。