ミサワホーム 火災保険構造級別判定資料(簡易版) 木質編

ミサワホーム 火災保険構造級別判定資料(簡易版)
木質編
2007 年 1 月
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1.火災保険・地震保険における構造級別
火災保険(及び地震保険)は建物の所在地、建物の構造により保険料率が異なります。
建物の構造については次のように区分されます。
なお、構造は個々の物件により異なるため、設計図、仕上表等で確認する必要があります。
表1 火災保険・地震保険における構造区分(概要)
構造級別(区分)
例
柱・はり・床が防
火被覆の1時間以
上耐火建築物。
1時間準耐火建築
物。
鉄筋コンクリート
造。など
鉄骨造で外壁は不
燃材・準不燃材。
及び木骨造で外壁
がコンクリート
(ALC含む)等。
木質系プレハブ
や2×4で省令
準耐火構造
火災保険
ミサワホーム
建築基準法施行令
建築確認申請書の
第四面の5欄
参考
保険料
地震保険
(火災・地震)
・セラミックで耐火仕様または高性能
準 耐 火 ( = 準 耐 火 1時 間) 仕様 のも
の。
A構造
安い
・耐火建築物
・準耐火建築物
・木質で準耐火1時間仕様または高性
(イ-1)
能準耐火(=準耐火1時間)仕様のも
の(例.木質3階建共同住宅)
B構造
・準耐火建築物
(イ-2)
・準耐火建築物
(ロ-1)
・準耐火建築物
(ロ-2)
(建築基準法改正前
の簡易耐火イ、
簡易耐火ロも該当)
C 構造
(割引料率が適
(保険会社により 用。保険申込書に
保険会社の定める はC構造と記載し、
基準を満たす在来 割引記載欄等に省令
木造でも省令準耐 準耐火を示すコード
等を記入。)
火構造であればこ
れと同じ扱いにな
ることがある。)
木造で外壁が不燃
材・準不燃材
(ex.在来木造)
C構造
木造で外壁が木板
や合成樹脂板
D構造
・セラミックで標準仕様のもの。
イ構造
(保険会社により、さらに「耐火性能割
引」を適用可能。ただし、保険会社により
割引対象とする建物が異なることがあ
る。)
・木質で準耐火45分仕様のもの
(例.準防火地域の木質3階建戸建住宅な
ど)
木質で省令準耐火構造のもの。
(ただし、平成4年頃までの建物やリミ
テッド25など一部の建物では省令準耐火
になっていない場合が多いので注意。→設
計図や仕様書等で個別に確認する必要があ
る。省令準耐火に該当しない場合は、割引
料率を準用することはできない。)
ロ構造
木質の建物で省令準耐火仕様になって
いないもの。 (省令準耐火仕様になって
いない戸室数5戸以上の木質アパートには
さらに割増がある。)
なし
高い
●セラミックの耐火性能割引
保険会社により、NEAT以降のBOXユニット建物のみを対象とするか、SXⅡ等のU型ユニット建物も対象と
するか異なります。(あいおい、日本興亜、東京海上日動はU型商品も割引対象とする。ただし、割引対象
とする商品が保険会社によって異なるため、事前に確認が必要です。)
●木質の省令準耐火構造について
住宅金融公庫法およびその主務省令で定める技術的水準に該当する構造で、昭和57年度の住宅金融公庫法改正
から実施。 ミサワホームにおいては、個別の設計毎に省令準耐火仕様にするか木造扱いにするかを選択しているため、建築
年代、認定名称だけでは調べられません。
図面、仕上表等に「省令準耐火」または「防耐火仕様」と記載されている場合や、確認申請副本に添付されてい
る住宅金融公庫の書類や、公庫からの審査結果の通知などより省令準耐火構造であることがわかります。
なお、新築時の図面などがない場合でも、石膏ボードの厚さや、軒天の厚さを調べることによりわかる場合もあ
ります。
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2.ミサワホームの火災保険構造級別-1
概要
(1)省令簡易耐火構造(省令準耐火構造)の時期
・住宅金融公庫における制度は、昭和 57 年度(1982 年度)より始まりました。
・公庫では平成 5 年以前は省令簡易耐火構造という名称で、平成 5 年の法改正により省令準
耐火構造という名称に変更されており、同じものです。
(2)ミサワホームにおける対応
①名称
・ミサワホームでは、省令準耐火のことを「防耐火仕様」
、
「防耐火防火(防防)仕様」として
います。
②運用開始時期
戸建住宅:昭和 57 年(1982 年)6 月 21 日ご契約分より
共同住宅:平成 2 年(1990 年)4 月より
それぞれオプション仕様として対応しています。
・上記以前のミサワホームは、省令簡易耐火構造に適合していません。
③平成 5 年以降のミサワホームは、ほとんどが省令準耐火構造、または準耐火構造(45 分)にな
っています。
・個別の判断は、設計図書により行ってください。
・一部木造扱いの仕様になっている場合があります。
(2001 年~2002 年 3 月ご契約の LIMITED25
(SMART STYLE 小屋裏 2 階建)
)
(3)ミサワホームにおける判別方法
①「仕上げ表」の表記
仕上げ表に「防耐火仕様」
、
「防耐火防火仕様」
、
「省令簡易耐火」又は「省令準耐火」と表記
されている場合は、省令準耐火構造です。
(
「仕上げ表」は確認申請副本、あるいはご契約時図面に添付されています。
)
②認定書など、確認申請関係書類の表記
・確認申請関係書類で「省令簡易」
、
「省令準耐」を選択している場合は、省令準耐火構造です。
・確認通知書の「軒裏」の欄に「石綿不燃ボード」
、
「軒天不燃ボード」
、
「繊維混入石膏板」
、
「繊
維混入スラグ石膏板」など(厚さ 3~4mm)
、あるいは「鉄板」の材料名が記載されている
場合は、省令準耐火構造ではありません。
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2.ミサワホームの火災保険構造級別-2
③「仕上げ表」の仕様で確認
以下のすべての仕様に適合している場合、省令準耐火構造に適合しています。
表2 省令準耐火構造を見分ける部分の仕様
内壁(クロス下地)
石膏ボード 12mm(12.5mm)
、又は
GCボード*7mmあるいは 6mm
最上階(屋根直下)の天井
石膏ボード 12mm(12.5mm)
軒天
硬質木片セメント板、
繊維混入パーライトけい酸カルシウム板、
窯業系サイディング、又は
石膏ボード下地
など 11mm 以上厚さの防火材料
④見積書などで確認
見積書に「防耐火仕様」という項目があり、仕様変更の費用が計上されている場合は省令準
耐火構造の住宅といえます。
⑤図面などの資料が残っていない場合
・建物の履歴情報で判別可能な場合もあります。
・建物各部の調査により判別可能な場合もあります。
(調査は有償の場合があります。
)
ご担当させていただいたディーラー(販売店)又はお近くのディーラーにお問い合わせくだ
さい。
*:GCボード
材料としては、
「繊維混入石膏板」
(FGボード)
、
「繊維混入スラグ石膏板」
(エトリートボード)
、
「繊維混
入セメント板」
(アスレスボード)の3種がある。主に石膏またはセメントを固めたボードで、石膏ボードの
ような外皮の紙はなく、硬い材料であるため画鋲などは刺さりにくい。
厚さは、7mm、6mm、5mmがある。
「防耐火仕様」として、省令簡易耐火構造の室内側面材として用いられているものは7mm或いは6mm
(開発当初は7mm厚で後に6mmの厚さに仕様変更された)のものとなる。
ミサワホームONEW 型、ミサワホームOⅢ型、O型チャイルド、チャイルダーO1、
ミサワホームA型2階建、ミサワホームANEW 平家、ミサワホームAⅢ型、A型チャイルド、センチュリ
ーAエイト、Be-フローラA1、
ミサワホームSⅡ型、ミサワホームSⅢ型、ミサワホームS型 NEW、ミサワホームS型 NEW 平家、ミサ
ワホームSⅣ型、チャイルダーS1、チャイルダーS2
の各住宅で用いられた。
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3.図面表記の例-1
1.ミサワホームOⅢ型の場合(省令準耐火構造)
最上階の天井:
石膏ボード 12mm
軒天:石膏ボード 12mm 下地
壁:
防耐火仕様と記載されている場合は、他
繊維混入石膏板 7mm
の確認をしなくても省令準耐火構造
(GCボード 7mm)
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3.図面表記の例-2
2.ミサワホームOⅢ型の場合(省令準耐火構造ではない場合)
最上階の天井:
石膏ボード 12mm
ではない
軒天:石膏ボード 12mm など
ではない。
壁:
壁、軒天、最上階の天井のいずれかが該
当しない場合は、
「省令準耐火構造ではな
繊維混入石膏板 5mm
い」
(GCボード 5mm)
6mm あるいは 7mm ではない
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3.図面表記の例-3
3.チャイルダーA3の場合
省令準耐火仕様の場合は防耐火仕様に○
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3.図面表記の例-4
4.GENIUS休日の家(和風)の場合(省令準耐火構造標準)
壁:
石膏ボード 12.5mm
軒天:
窯業系サイディング
12mm 又は 15mm
最上階の天井:
石膏ボード 12.5mm
どこにも防耐火仕様と記載されていないが、年代(平
成5年以降)
、各部の仕様より省令準耐火構造と判別
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