平成 21 年度以降入学生用地中海文化系履修年次開講時期科目名担当教員３年前期古代ギリシア・ローマの文化と社会藤澤明寛＜テーマ＞古代ギリシア・ローマは「古典古代」ともよばれ、後の「ヨーロッパ」の政治や文化などに大きな影響を与えた。この授業では、特に軍隊組織と市民という観点から古代ギリシア・ローマ史の概説を行う。その後、古代ローマ時代の風刺詩人ユウェナリスの人口に膾炙した表現「パンとサーカス」という観点から、古代ギリシア・ローマの「文化」と「社会」について述べる。＜授業の目標（学習目標）＞年代や出来事を丸暗記するのではなく、実際に史料を読みながら歴史を再構成する。西洋の文化と社会における「古代ギリシア・ローマ」の重要性を理解する。＜授業の方法＞授業は実際に史料（岩波文庫、講談社学術文庫、西洋古典叢書などの邦訳）を読みながら講義形式で進める。ただし、碑文史料はあまり知られていないことから、「史料としての碑文」に関しても講義する。ほぼ毎回、史料を配布するので、授業後に必ず読むこと。 PowerPoint を使用する。＜授業計画＞ ①〜⑥ ⑦〜⑧ ⑨〜⑪ ⑫〜⑮ 古代ギリシア・ローマにおける市民団の形成（古代ギリシア・ローマ史概説）市民団の構成：市民権とは何か（市民・奴隷・被解放自由人）「碑文史料」（墓碑・顕彰碑文・宗教碑文など）都市の運営：「パンとサーカス」・「パン」：食糧の安定供給や配給制度の導入・「サーカス」：演劇、戦車競技や剣闘士試合などの見世物＜評価の方法・基準＞出席・筆記試験（自筆ノート・配布資料の持ち込み可）による総合評価。＜テキスト＞＜参考書＞教場で指示します。＜受講上の注意事項等＞岩波文庫、講談社学術文庫、ちくま学芸文庫、西洋古典叢書（京都大学学術出版会）などには、古代ギリシア・ローマ時代の著作が数多く邦訳されているので、これらをできるだけ実際に読んで欲しい。