TAMA女性センター 登録団体企画講座を開催しました! 女性も男性もいきいきと自分らしく生きられるような社会であってほしい ! 多くの市民の皆さんに、考えるきっかけやヒントを提供いただくために、TAMA女性センター登録団 体に講座を企画提案していただき、TAMA女性センターと共催で実施しています。ここでは、平成22年 度に開催された講座の内容をご紹介します。 ※ TAMA女性センター登録団体「翔ぶ女・9 」・TAMA女性センター共催講座 「性同一性障害を生きる ∼小さな声 社会に届け!∼」 ※ 翔ぶ女・9 TAMA女性センター市民運営委員会委員を経験した9人の女性たちが、市民の目線で女性問題に 取り組むグループ。 平成23年1月22日(土)14:00∼16:00 多摩市立関戸公民館 第3学習室 講師:上川あやさん(区議会議員) (団体が企画した趣旨) 心と体の性の不一致に苦しむ「性同一性障害」。国内には数千 人から数万人の当事者がいると言われています。「性同一性障害」 を障害やハンディと捉えるのではなく、一人の人間の“生き方” として捉えてほしいと発信し続け、現在、区議会議員として小さ な声を社会に届けるために活動している当事者から話を伺い、み んなの理解を深める場にしたいと企画しました。 (講座内容のご紹介) はじめに、講師の上川あやさんは「一人ひとりが自分の性と向き合い、自身になぞらえながら理解し、 考えて欲しい」と。そして性の多様性を読み解く視点として3項目をあげて説明しました。 第1に「身体の性」は赤ちゃん誕生の時、2,000人に1人は性別の判定が難しい中間的な形状の性器の 赤ちゃんが生まれてくること。第2に「心の性」は心と体の性のギャップ(性同一性障害)に苦しむ人 がいること。第3に「性愛の対象」は異性愛だけでなく、同性愛や両性愛という指向があること。社会 が当たり前、普通と思っている概念と違うこうした性的マイノリティ ※ の人たちは、世間の偏見や差別 から自分のアイデンティティを、一番身近にいる親や兄弟、友人にも語れず、傷つき苦しんでいるケー スも多いと、上川さんは体験を通して切々と訴えました。 「社会の当たり前という認識を鵜呑みにすると、そこからこぼれ落ちる人生を余儀なくされる人の悲 鳴が聞こえなくなるのです」、との言葉に出席者は胸がふさがれる思いで聞き入りました。 同性愛者の市長や首相のいる国、結婚に性別を問わない国や同性カップルの権利を法的に保障する国 など先進諸国の大半と、日本の空気がずいぶん違うことにも言及しました。 上川さんは 2003年、マイノリティの人たちの小さな声を社会に届けるため、区議会議員になり、聴覚・ 視覚障がい者の対策やオストメイト(人工肛門・人工ぼう胱使用者)仕様のトイレ増設など、本当に困っ ている人のために日々、勇気の活動を展開しています。 ※マイノリティ…少数派 ★☆★ TAMA女性センター登録団体とは…? ★☆★ 女性問題の解決、男女平等の推進等に取り組む団体が対象です。登録団体になると、女性センターの 「ワークショップルーム」 (電磁調理機能あり)を一般団体と比べて1ヶ月早く予約できるほか、打合せ等 に自由に使えるスペース「活動交流室」や「団体ロッカー」もご利用いただけます。 (手続き方法等の詳細はTAMA女性センター☎ 042−355−2110 へお問い合わせください。) 5
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