女子を排除して設立する中高一貫男子校を男女共学に改めるよう求める

トヨタ自動車株式会社 名誉会長 豊田章一郎殿
トヨタ自動車株式会社 社長 張富士夫殿
中部電力株式会社 会長 太田宏次殿
東海旅客鉄道株式会社 会長 葛西敬之殿
新設校校長 伊豆山健夫殿
新しい学校設立準備委員会委員長 福田耕四朗殿
女子を排除して設立する中高一貫男子校を男女共学に改めるよう求める申入書
貴三社は、2006年4月に女子を排除する中高一貫男子校を設立する準備を進めておられます。
将来は、男女共学への移行も検討するとのことですが、男子校として出発すると明言されてい
ます。
この学校では、「社会の様々な二一ズに対応でき、豊かな教養などすべての基礎を備えた人
物を育成したい」(JR東海葛西敬之社長)としながら、女子を排除したり、後回しにしたりする
のはなぜでしょうか。その理由を三社に尋ねても、一切説明はありません。男子校でなければ
ならない合理的な説明ができないのだと私達は考えています。
いま世界は、男女平等と女性の人権の確立に向けた取り組みを進めています。わが国におい
ても、男女共同参画社会基本法の下、内閣総理大臣を筆頭に男女共同参画社会の実現に向けた
努力がなされているところです。このような中で、「世界のトヨタ」と言われるトヨタ自動車
や公共的な色彩の強いJR東海・中部電力という有力企業のトップが、男子校の設立を目指すこ
とは、「日本の国や企業の将来を担う人材は男子である」との認識を公言することに他ならず、
これはまさに時代に逆行しているだけでなく、社会的に重大な悪影響を及ぼすものと言わざる
をえません。日本を代表する企業三社であるからこそ、「社会の様々な二一ズに対応でき、豊
かな教養などすべての基礎を備えた『男女』を育成」することに、率先して尽力してほしいと
思います。
よって、私達は貴三社が、女子を排除する中高一貫男子校の設立を準備していることを改め、
男女共学にするよう強く申し入れるものです。
(署名呼びかけ人)50音順
渥美玲子(弁護士)、安藤桂子(司法書士)、岩本美砂子(三重大学教員)、後藤共子(名古屋工業
大学教員)、後藤尚子(日進市市会議員)、高橋ますみ(ウィン女性企画)、成瀬伸子(弁護士)、
二宮純子(弁護士)、原山恵子(弁護士)、見崎恵子(愛知教育大学教員)、山田万里子(弁護士)
(署名集約団体)〒461-0005名古屋市東区東桜1-9-2二宮純子法律事務所内
「トヨタ・JR東海・中電が設立する男子校を男女共学に改めさせる会」
(略称「男女共学に改めさせる会」)TEL052-971-0317
FAX052-971-0280
署名第四次集約日2005年2月末日
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住所