グリーンモビリティ ファクトブック

グリーンモビリティ ファクトブック
目次
2
1.
ランクセスが推進する「グリーンモビリティ」
2.
「グリーンモビリティ」の必要性
3.
「グリーンモビリティ」をいかに実現するか
4.
電気自動車化 – 「グリーンモビリティ」への次なるステップか?
5.
「グリーンモビリティ」に貢献するランクセスのプレミアム製品と技術
ランクセス
技術とイノベーションに注力する、世界的な特殊化学品メーカー
特殊化学品メーカー
 2004年に独バイエル社から分離独立。2012年より
DAX* 構成銘柄に。
 事業分野: プラスチック、合成ゴム、特殊化学品
中間体
順調なグローバル展開
 世界31カ国に従業員約17,100名
 世界中に49の製造拠点
 2011年度 連結売上高88億ユーロ
的を絞った革新的戦略
 ランクセスの成長に重要な役割
 工程と製品のイノベーションに注力
3
* ドイツ株価指数
グローバルメガトレンド向けソリューション
4
車社会化
農業
都市化
水
「グリーンモビリティ」を柱とした取り組み
5
ランクセスが定義する「グリーンモビリティ」製品
 ランクセスの「グリーンモビリティ」製品は、
3つの領域で有益な効果をもたらす
ランクセスの「グリーンモビリティ」ソリューション
- 植物由来の原料あるいは再生原料で製造
- 又は、資源を保護、あるいは使用時の不要な
排出物を削減
 ランクセスの製品、技術、革新を用いて、
自社および顧客が持続可能なモビリティを
実現するソリューションを生み出す
社会的責任
経済
環境
6
「グリーンモビリティ」に貢献するランクセスの6つの柱
– 革新と技術が全ての礎に
ランクセスの
貢献
「エコタイヤ」
軽量化
素材
持続可能な
皮革製品
テクニカル
製品
革新 と 技術
7
植物由来
原料
バイオ燃料 &
再生可能な
エネルギー
「グリーンモビリティ」製品
ランクセスの49製造拠点のうち、27拠点で製造
ドルマーゲン(ドイツ)
クレフェルド・ユルディンゲン(ドイツ)
アントワープ(ベルギー)
サーニア (カナダ)
ハッム・ユントロプ(ドイツ)
ズヴァインドレヒト
(ベルギー)
レバクーゼン(ドイツ)
ポート
シャ−ドン (米国)
ジェローム
リペツク(ロシア)
(フランス)
ガストニア(米国)
ラバンツェナウ
ビターフェルト(ドイツ)
リトルロック (米国)
(フランス)
マンハイム (ドイツ)
無錫(中国)
ベイタウン(米国)
オレンジ (米国)
フィラーゴ(イタリア)
カボ・デ・サント・アゴスチーニョ(ブラジル)
ジャガディア(インド)
シンガポール(シンガポール)
ポルト・フェリース(ブラジル)
トリウンフォ(ブラジル)
コロニア(ウルグアイ)
ブルサコ(アルゼンチン)
既存の製造拠点
8
建設中の拠点
青島(中国)
豊橋 (日本)
目次
9
1.
ランクセスが推進する「グリーンモビリティ」
2.
「グリーンモビリティ」の必要性
3.
「グリーンモビリティ」をいかに実現するか
4.
電気自動車化 – 「グリーンモビリティ」への次なるステップか?
5.
「グリーンモビリティ」に貢献するランクセスのプレミアム製品と技術
限界に達している現在のモビリティ
主な課題
 地球規模の気候及び環境を脅かすCO2排出量
の増加
- 適切な対策がなければ、2050年までに世界の
CO2排出量は2倍に
 特にBRIC*諸国における人口増加と中産階級の
成長がモビリティの需要拡大を後押し
 化石燃料のような有限資源の必然的な枯渇
 モビリティにおける消費者ニーズの変化
将来は「環境に優しい」モビリティが必須
10
資料:国際エネルギー機関
* BRIC:ブラジル、ロシア、インド、中国
「グリーンモビリティ」の牽引要因
11
環境問題
都市化
人口及び
中産階級の増加
消費者ニーズの
変化
経済問題
政策
拡大するモビリティ(車社会化)により悪化する環境問題
環境問題
人口増加
経済問題
都市化
消費者ニーズ
今日の危機的な現状
 CO2やその他の温室効果ガスの排出が気候変動の原因となる
 モビリティが世界のエネルギー消費の約30%を占める
 世界のCO2排出量の約18%はモビリティに起因
その内の75 % は道路交通により発生*
憂慮すべき将来の動向
 BRIC諸国を含む新興国におけるCO2排出量は2倍以上(2002-2030
年)
 OECD**諸国でのCO2排出量はさらに約25%増加
 モビリティに関連する世界のCO2排出量は、最大2.4倍になる見通し
(2010-2050年)***
排出量削減が喫緊の課題
12
資料: OECD (経済協力開発機構) Transport Outlook 2012; 国際関係研究所 * 国によって異なる* *経済協力開発機構:
世界で最も発展した国を含む(すべての加盟34カ国はwww.oecd.orgを参照)* * * 輸送車と乗用車の二酸化炭素排出量合計
政策
人口と中産階級の増加が必然的に車社会化拡大をもたらす
環境問題
人口増加
経済問題
Urbanization
都市化
消費者ニーズ
増大する世界人口
 2050年には世界人口は93億人に達する見込み
BRIC諸国の中産階級の増加
 2020年に、BRIC諸国の中産階級はさらに8億人増加*
2050年までに、新興国(BRIC含む)における全ての交通手段は飛躍的な成
長が見込まれる**
乗用車 / 軽トラック: 5.7倍増
航空機: 2.5倍増
2輪車:
3.8倍増
バス:
鉄道:
3.0倍増
0.30倍増
主な課題:継続的で持続可能な成長を可能にする
13
資料: OECD (経済協力開発機構) Transport Outlook 2012; 国際連合人口部
* 所得階層 BRIC諸国1人当たり6,000米ドル以上30,000米ドル以下 ** 2010年比の乗用車数の変化
政策
持続可能な経済成長に向けた枠組みの構築が急務
環境問題
人口増加
経済問題
Urbanization
都市化
特にOECD以外の国での
増大するエネルギー需要
エネルギー需要の増加
 経済成長がエネルギー需要の増加を後押し
交通インフラの整備が不十分
 新たな継続可能な交通インフラが、先進国だけでなく新興国でも
必要
政策
消費者ニーズ
Quad**
800
OECD
OECD以外
CAGR 2.6%*
600
400
200
CAGR 0.8%*
0
1990 2000 2008 2015 2020 2025 2030 2035
資源の減少
 石油の価格がわずか10年間(2000-2010年)で、約280%増加 ***
 石油内蔵量は長くてもあと140年の見通し
成長と資源消費の分離が必要
14
資料: International Energy Outlook 2011; OECD Factbook 2011-2012: Economic, Environmental and Social Statistics;
Energy Environment Forecast and Analysis (EEFA) Institute * 年次成長率合計 ** Quad = 1015英熱量単位(Btu), 海抜0地
点において約0.12ガロンの水の温度を華氏で1度上げるのに必要な 熱量 *** ドイツ国内
既存の交通インフラでは、都市化の課題に対応できない
環境問題
人口増加
経済問題
都市化
社会動向
世界的に都市化の割合が増加
– 52%(2010年)から67%(2050年)に
現在最も都市化が進んでいる先進諸国を、新興諸国が急速に追随
メガシティ*が 2011年の22都市から2050年には100都市に増加する
見込み
都市化によって生じる課題
大気汚染及び騒音の増大
交通渋滞の増加
既存の交通インフラが対応できるレベルを超える
未来志向の対策が必要
15
資料: 国際連合人口部; 世界エネルギー会議
* 国際連合の定義: 1000万人を超える都市
消費者ニーズ
政策
従来のモビリティの概念はもはや消費者のニーズに対応しない
環境問題
人口増加
経済問題
s
都市化
世界中で高まる環境意識
 世界中で、割高価格でもエコ製品を購入する人が増えている
 ドイツの消費者の70%以上は、車がより環境に優しくなるのであれ
ば最高速度の低速化を容認
 いくつかの国では、すでにデザインより持続可能性を重視
BRICとその他の新興市場での個人所有の自動車の需要
 新興市場における経済的かつ生活水準向上によって高まる個人所
有の自動車の需要
 乗用車のドライバーは最大3.5倍まで増加すると予測される
(2010-2050年)
 自家用車所有率**は毎年 6.6% 増加すると予測される
(2002-2030年)
消費者ニーズ
割高価格のエコ製品に対する
世界の購買意欲%*
多様化する消費者ニーズを満足させるソリューションが必要
16
政策
資料: Generalitat de Catalunya; OECD (経済協力開発機構) Transport Outlook 2050
* 割高価格でも購入すると答えた人の割合 (2011年調査) ** 自動車、2輪車、その他のエンジン付き軽量車両を含む
71%
58%
47%
44%
持続可能な車社会化支援に向けた各国の政策 (1/4)
– CO2排出量削減への取り組み
環境問題
人口増加
アメリカ:2005-2020年*
にCO2排出量17%削減
を目指す
経済問題
EU:1990-2020年に
温室効果ガス排出量
20%削減を目指す
ブラジル:2020年に推定
される温室効果ガス排出
量より少なくとも36%削
減を目指す
17
資料 : 気候変動に関する国際連合枠組条約 (UNFCCC)
*気候変動に関する保留中の規制が予定通りに実施される場合
都市化
消費者ニーズ
中国:2005-2020年の経
済成長対比で、CO2排出
量40-45%削減を目指す
インド:2005-2020年の
経済成長対比で、CO2排
出量20-25%削減を目指
す
政策
日本:主要産業が参加す
る場合、2020年までに
CO2排出量25%削減を
目指す
韓国:2020年に推定さ
れるCO2排出量(2005
年の4 %減)より30%
削減を目指す
持続可能な車社会化支援に向けた各国の政策 (2/4)
– タイヤ規制とタイヤラベリング制度
環境問題
人口増加
2010年3月、米国高速道路
交通安全局よりタイヤラベ
リング予備制度が提案され
る − 早くて2014年に実施
の予定
2012年に規制草案作成 –
同年末までに指令の公表
が行なわれ、実施は2016
年の予定
18
経済問題
2012年11月以降に
販売される全ての新
しいタイヤに対し、タ
イヤラベリング制度
を義務化
都市化
消費者ニーズ
急速に拡大する車社会化に
より、中国は近い将来、規制
が不可欠に; 「エコタイヤ」促
進は新5カ年計画の一環
政策
2010年より任意のタ
イヤラベリング基準を
導入
2012年12月より
タイヤラベリング
制度を義務化
持続可能な車社会化支援に向けた各国の政策 (3/4)
– その他の事例
環境問題
人口増加
経済問題
都市化
消費者ニーズ
低CO2排出地域
 EU11カ国 (例: ドイツ、英国、イタリア、スウェーデン、オランダ)そして
日本(東京)
電気自動車化に向けた開発計画
 ドイツ
 目標: 堅調な電気自動車産業と2020年に100万台以上の電気自動車
渋滞税
 ロンドン(英国)
 午前7時から午後6時の間に指定地区にある車両に課せられる
EU 航空炭素税
 2012年1月よりEUの空港を離発着する全ての航空機に課税*
 支払いを怠った航空会社は欧州の空港の使用を禁じられる可能性
19
*正確な額は、様々な項目による; 一般に低CO2排出飛行機の使用促進のため金額は値上がりする予定
政策
Low
emission
ZONE
持続可能な車社会化支援に向けた各国の政策 (4/4)
– その他の事例
環境問題
人口増加
経済問題
都市化
CO2排出規制車計画
 シンガポール
 2013年1月より、低CO2排出自動車 (例:160g CO2/km以下) 購入
者には割引制度を適応
低燃費車と新エネルギー車の開発計画
 中国
 政府主導の目標:2020年までに500万台の電気自動車及びハイブ
リッド車を普及
自転車シェアリング
 世界300都市(例: バルセロナ、杭州、ニューヨーク、リオ)
 自転車活用促進は、最も簡単なCO2削減及び交通渋滞軽減対策
の1つ
20
消費者ニーズ
政策
= $$$
「グリーンモビリティ」ソリューション
グローバルな課題である4主要分野でプラス効果
21
交通手段
エネルギー
交通インフラ / 都市計画
情報管理システム
「グリーンモビリティ」の分野 (1/2)
– 交通手段/エネルギー
交通手段
22
エネルギー
 最適化されたエネルギー効率と最小のCO2
排出量を備えた最新技術の交通手段
 拡大するエネルギー需要に対応するため、
様々な再生可能な資源からエネルギーを供給
 タイヤ用高性能合成ゴムや軽量で省燃費の
車両用高性能プラスチックなど
 バイオディーゼル燃料を安定化する添加剤や
電気自動車用の充電式電池を使用可能にする
技術などの代替燃料技術など
「グリーンモビリティ」の分野 (2/2)
– 交通インフラ / 都市計画 / 情報管理システム
交通インフラ / 都市計画
 道路ネットワークや電気自動車の充電ステーシ
ョンの充実など、「グリーンモビリティ」向けの新
たな交通インフラ
 騒音低減製品やスマートパワーグリッドの導入
など
23
情報管理システム
 全ての交通手段に対応するインテリジェント
交通管理システム
 長距離の大量データ転送や渋滞解消の交通
モニタリングや管理など
目次
24
1.
ランクセスが推進する「グリーンモビリティ」
2.
「グリーンモビリティ」の必要性
3.
「グリーンモビリティ」をいかに実現するか
4.
電気自動車化 – 「グリーンモビリティ」への次なるステップか?
5.
「グリーンモビリティ」に貢献するランクセスのプレミアム製品と技術
持続可能なモビリティには交通における総合的な変革が必要
 小規模な変革では解決できない
モビリティの課題
 モビリティの全要素の見直しと、それに応じた
調整が必要:
- 全種類の交通手段
- エネルギー管理
- 交通インフラと都市計画
- 情報管理システム
 持続可能なモビリティと、人々の自由と経済成長
のバランスをとることが主な課題
モビリティの「改革」が必須
25
様々な交通手段を組み合わせることで、より持続可能で柔軟なモビリティが可能に
モビリティの将来
 インターモーダル(異なる交通
機関の連携による輸送)の活用
 さらなるインターモーダル輸送
は以下を含む
インターモーダル移動は未来のモビリティの鍵
長距離バス
自転車/電気
自転車
**
徒歩
 新路線計画のアプリケーション*
電車
自動車
 携帯電話でのチケット販売
 自転車シェアリング
カーシェアリング
電気自動車
飛行機
26
*個人および公共交通手段を考慮するソフト**全ての公共交通手段
移動距離に応じた交通手段の選択
交通手段の選択とその傾向*
交通手段の選択は、
常に移動距離に左右される
 50km以内の距離では乗用車
が主要交通手段; 今日の80%
の乗客輸送は個人乗用車が占
める
 長距離バスは移動距離300km
以上で鉄道と競合
300 km
5
30 km
6
4
20 km
7
徒歩: 0.5 kmまで
2
自転車: 5 kmまで
3
電気自動車/2輪車**: 5~20 km
4
カーシェアリング: 5~30 km 
5
地域の公共交通機関: 30 kmまで
6
自家用車 (またはレンタカー): 300 kmまで 
7
電車: 30 km以上
8
長距離バス:300 km以上
9
飛行機: 300 km以上
5 km
3
0.5 km
2
1
 飛行機は1,000km以上または
4時間以上の移動で主要
8
9
27
1






より高い使用が予想される

変化が見られない
資料: Bain & Company, in ADAC Motorwelt 4/2012; ドイツにおいて船舶は個人的な交通手段とは見なされない
* ドイツの例 ** 2輪車シェアリング


既存の技術、素材、協力の欠如が 「グリーンモビリティ」の潜在能力を制限
 交通手段
- 車の最適化には、先進素材が必要だが、
まだ高価格
 エネルギー
- 電気自動車は未完成な技術のため走行距離
が制限され苦戦
 交通インフラと都市計画
- 代替燃料(例:水素、天然ガス)の充填スタンド
網が整備されていない
 情報管理システム
- 例:車から信号機への通信(インテリジェント交
通システム(ITS))の一般的使用がまだ不可能
全ての産業が協力することで
グリーンモビリティが成功する
28
新たな協力体制が必要: 化学産業が担う重要な役割
 全ての関連企業の連携が重要
 中核となる化学産業
- 他の産業より多くの提携
チャンスを有する
- 交通とエネルギー分野での
提携への取り組み
官学で確立された枠組み
交通手段
エネルギー
自動車メーカー/
OEMs
タイヤ &
ゴム
産業
化学産業
交通サービス
会社
カーシェアリング
提供会社
交通インフラ
会社
駐車場管理
交通インフラ / 都市計画
化学産業は新しい素材と技術開発に貢献
29
エネルギー
供給会社
スペシャリスト
(例: 電池等)
テレマティックス
&
カーナビ
電気通信会社
情報管理システム
未来の車開発の基礎となる新しいアイデア、素材、技術
 現在、世界で約9億台の車が走行
 2050年までに、17~27億台の車に達すると
予測される
車が変化を遂げるにつれ車への要求が多様化している
信頼性
入手可能な値段
1886
 車への要求が多様化している
 新しい持続可能な素材、技術、コンセプトの採用
が増加してきている
(例:軽量化素材、カーシェアリング)
未来の車は、拡大する持続可能なモビリティの
需要に対応する必要がある
30
安全性
燃料消費
2012
持続可能性
コネクティビティ
(接続性)
2016
???
???
2036
資料: Valeo, Klimacampus, Automotive Now (1/2011) - KPMG International
車はさらに進化する可能性を秘めている
100 kmの移動に必要な経費*
 車は全ての交通手段の中で最も経費が高い
 車が環境に与える悪影響の要因
26.00ユーロ
- 1人当たりのCO2排出量の高さ
- 他の交通手段と比べて、一番短い走行距離で
1トンのCO2排出量となる
11.30ユーロ
9.90ユーロ
**
8.60ユーロ
1人当たりの平均CO2排出量
380 g/km
150 g/km
40 g/km
各産業は「環境に優しい車」作りを模索する必要がある
31
**
20 g/km
* データは長距離バスと電車が定員の平均44% 、飛行機が定員の73%、車は1.5人を乗せて運行した場合を仮定; 3人を乗せた車
の経費は11.30ユーロ ** 長距離バス
車の効率性に影響する外的/内的要因
車にかかる全ての負荷が走行抵抗となる
 車の燃料消費とCO2排出量に影響を与える主な
要因
 外的要因:
- 走行抵抗
発進および
加速度抵抗
内部摩擦
空気抵抗
 内的要因:
- 燃料の種類
- 車の構造要素
重力
自動車メーカーが直接コントロールできるのは
内的要因のみ
32
慣性質量
転がり抵抗
「グリーンモビリティ」ソリューションは
車の主要構造要素の最適化に注力すべき
 構造要素の最適化は、走行抵抗を低減する
自動車の持続可能性を向上する主要構造要素
 結果的に、CO2排出量が削減され、エネルギー
効率が向上する
タイヤ
軽量化構造
エアロダ
イナミッ
クな車体
電子機器
革新的駆動系
コンセプト
構造要素の最適化への注力が必要
33
「エコタイヤ」により持続可能性へ前進
タイヤ
エアロダイナミックな
車体
軽量化構造
革新的駆動系コンセプト
電子機器
「エコタイヤ」には多くの効果がある
燃料消費
5-7%削減*
低転がり抵抗
CO2排出量
1.2 kg/100
km削減*
1〜2年以内に
追加コスト回収
**
消費者の期待に応える「エコタイヤ」
 実践が容易
- 旧型、新型車どちらにも即時適応可能
燃費節減計算アプリケーションで
個人の節約金額を計測****
- 消費者が自らタイヤを選択可能
 燃料消費削減と低燃費による節約の可能性
 優れた運転特性
34
追記: 以下の章に掲載される全ての計測値は、ミュンヘン工科大学のホルスト・ ヴィルデマン教授による調査“Grüne Mobilität - Maßnahmen zur
Verringerung von CO2-Emissionen im Vergleich“ に基づく * 平均燃費率10 l/100 kmのガソリン車により計算 ** 走行距離による *** 参照
http://green-mobility.com/en/media-green/research-publications/ ****燃費節減計算アプリケーションは新EUタイヤラベリング制度に関する情報も
提供; アプリケーションのダウンロード http://app.green-mobility.com
ランクセスのソリューション: 「エコタイヤ」を実現する高性能ゴム
タイヤ
軽量化構造
エアロダイナミックな
車体
電子機器
革新的駆動系コンセプト
「エコタイヤ」性能に不可欠な構成要素
 「マジックトライアングル(3つの重要な条件)」の向上
- 低転がり抵抗
- 優れた耐久性
- 優れたグリップ性能
 ゴムの種類により、以下のゴムの特性のいくつかは最適化可能
- 高い耐亀裂性
ランクセスの高性能ゴムが
マジックトライアングルを最適化
転がり抵抗低減
- 高い耐摩耗性
- 高弾力性
高性能ゴム
- 低発熱性
グリップ性能
35
* http://green-mobility.com/en/media-green/research-publications/ 参照
耐久性
軽量化製品 :優れた「グリーンモビリティ」ソリューション
タイヤ
軽量化構造
エアロダイナミックな
車体
革新的駆動系コンセプト
電子機器
持続可能なモビリティのために車両の軽量化が必要
 車両重量の軽量化は、走行抵抗を低減する最良の方法
結果として燃料消費とCO2排出量を削減
 軽量化が最大15%のCO2排出量を削減する可能性*
 目安: 車両を100kg軽量化すると、走行距離100kmにつき0.5
リットルの燃料節減と1kmにつき11.65gのCO2削減が見込まれる**
 スチールの代替としてアルミニウム、マグネシウム、高性能プラス
チックといった軽量化素材の使用は、車両重量の低減に最も適した
方法
車体における軽量化は高効果
5% 電子機器
車体
40%
15% 装置
 軽量ソリューションは主に車体、シャーシ、 駆動系、内装、電子機
器に使用される
16%
シャーシ
36
24%
* 20%軽減目標を仮定
**重量1,400Kgの車を使用し、100Km当たりのレギュラーガソリン消費の平均が8リットル、1リットルあたりのCO2排出量が2.33Kg (比較の基準: 6年間で走行距離
120,000Kmと仮定した場合)
駆動系
「グリーンモビリティ」において
多くの優れた効果を持つ高性能プラスチック
タイヤ
軽量化構造
エアロダイナミックな
車体
革新的駆動系コンセプト
 現在の自動車1台あたりの15%が高性能プラスチックを使用; その
割合は革新素材の複合により引き続き増加
高性能プラスチックのメリット
 スチールより低重量密度
 同種または異種素材と結合でき、個々にカスタマイズされた
ソリューションが可能(例:ハイブリッド技術)
スチールの代替によって大幅な重量低減が可能
中密度(kg/cm³)
スチール
アルミニウム
-77%
繊維強化プラスチック
マグネシウム
ジュロ/熱可塑性プラスチック
 優れた耐久性、強靱性、剛性
 熱、湿気、薬品、腐食性バイオ燃料等に対する耐性
 多くの高性能プラスチックがコストメリットをもたらす
 一部は再生素材が含まれている
37
電子機器
資料: Dröder, Klaus / Goede, Martin (2012): Leichtbaustrategien für zukünftige Fahrzeuggenerationen
-81%
多くの車両部品は高性能プラスチックにより軽量可能に
タイヤ
軽量化構造
ルーフフレーム
エアロダイナミックな
車体
革新的駆動系コンセプト
エアバッグハウジング
電子機器
モジュールキャリアー
ガスタンクライナー
クロスカービーム
フロントエンド
バッテリーハウジング
ステアリン
グロッド
38
資料: xperion Energy & Environment
ペダル/ペダル
ブラケット
ブラケット
ハイブリッド技術が高性能プラスチックと金属のそれぞれの強みを複合
タイヤ
軽量化構造
エアロダイナミックな
車体
革新的駆動系コンセプト
プラスチックと金属のハイブリッド技術* は車両部品に より多くの機能を統合
電子機器
多くの車両部品に使用可能な
ハイブリッド技術
 2つの素材を結合することで、個々の性能の総和より大きくなる
- スチールやアルミニウムのような金属が優れた弾性や剛性をもたらす
ペダル
ブラケット
ブレーキペダル
- ガラス繊維で強化された複合素材のような高性能プラスチックが、あらゆ
る温度下において動的強度と耐衝撃性をもたらす
金属100%の部品と比較した場合のメリット*
 最高50%まで車両重量を低減
 射出成形工程の高機能統合により、組立工程の簡略化と40%までのコスト
削減を実現
 高精度、品質、積載容量
 大量生産が可能
39
* ランクセスによるハイブリッド技術
フロントエンド
構造用
インサート
ランクセスのソリューション: カスタマイズされた
高性能プラスチック化合物向けの先進的エンジニアリングノウハウ
タイヤ
軽量化構造
エアロダイナミックな
車体
革新的駆動系コンセプト
電子機器
ランクセスは先進部品開発における全過程の専門知識を有する
 先進用途の開発には特殊専門知識と関係する全ての部門の協力
が必要
 ランクセスの卓越した技術的専門知識が、軽量かつ強靭な
革新複合システムに繋がる
 顧客の全体のバリューチェーンに沿った専門的なサービス
- 素材開発
- CAE
- コンセプト開発
- 部品試験
- 加工
40
ランクセスの先進的専門技術
ランクセスのソリューション:
革新的なハイブリッド複合部品による軽量化フロントエンド
タイヤ
軽量化構造
エアロダイナミックな
車体
革新的駆動系コンセプト
電子機器
ランクセスは有機複合シートを使ったハイブリッド技術を
フロントエンド向けに展開*
 有機プラスチックシートは連続繊維で強化された熱可塑性樹脂
 アルミニウムシートと共に使用すると、有機シートは100%スチール/
アルミニウム部品の理想的な代替となる
- 下部ビームに使用される有機シート補強材は厚さわずか1.0mm**
- 低密度のため約10 %の重量軽量化が実現 ***
- 優れた剛性と強靱性
- 安全性、快適性
- コストの最適化および大量生産が可能
41
* アウディA8の下部ビームに採用 ** 下部ビームは、下肢部保護、バンパー、車体下部の保護、或は冷却モジュールの装着位置などを支
えるため大きな負荷がかかる *** アルミニウムシートと有機プラスチックシートの複合で、100%アルミニウムシートとの比較
ランクセスのソリューション:
軽量化皮革は車両重量を低減する革新的な方法
タイヤ
軽量化構造
エアロダイナミックな
車体
革新的駆動系コンセプト
ランクセス、軽量化した高品質皮革の車のシートカバーの製造を可能に
 乗用車やその他の自動車、電車、飛行機などの座席に使用
 従来の皮革より15-20%軽量
 一般的な車両の場合、約1.5 kg軽量化
 普通の皮革と変わらない外見、手触り、耐摩耗性
 軽量化は燃料の節約と積載容量の増加につながる
42
電子機器
エアロダイナミックの改善は
「グリーンモビリティ」の実現において有効性の高い手段
タイヤ
軽量化構造
エアロダイナミックな
車体
革新的駆動系コンセプト
電子機器
xxx
エアロダイナミックの改善がエコカーに貢献
 時速60kmで走行する場合、空気抵抗は走行に必要な動力の
半分以上を占める
 車体構造あるいはホイールハウジングのデザイン改善といった
エアロダイナミックな手法が空気抵抗を軽減
 空気抵抗は空気抵抗係数*により測定、一般車で0.3と0.4の間
 最適なエアロダイナミックデザインにより空気抵抗係数が0.01軽
減すると**100 km当たり0.4リットルの燃料を節約する結果となる***
 改善には車メーカーとサプライヤーの密接な連携が必要
車両の空気抵抗係数*の大きな違い
0.05
1リットル車
0.16
0.28
0.47
0.36
~1
0.00
43
1.00
* 空気抵抗係数は車の性能パラメーターにおけるエアロダイナミック特性を表すもの(低い数字が高いエアロダイナミック性を示す)
** 空気抵抗係数はまた車体全体の重量低減により向上(100kg軽量化で係数は0.01低減)
***重量1,400Kgの車を6年間使用し、100Km当たりのレギュラーガソリン消費の平均が8リットル、1リットルあたりのCO2排出量が2.33Kg (比較の基準: 6年間での走行距離
120,000Kmと仮定した場合)
2.00
ランクセスのソリューション:
高性能プラスチックにより流線型の車デザインをより容易に
タイヤ
軽量化構造
エアロダイナミックな
車体
革新的駆動系コンセプト
ランクセスの高性能プラスチックが、 エアロダイナミックデザインの
改良プロセスをよりシンプルに
 素材としてのスチールはデザインに制限がある
 高性能プラスチックは、柔軟性と複雑な成形ができるため、
全く新しいデザインを可能にする
 アドバンスト中間体をベースにしたコーティングを加えることで、
表面抵抗を低減しエアロダイナミック性のさらなる改善を実現
44
電子機器
従来の駆動系コンセプトの最適化が
持続可能な車社会化の重要な要素
タイヤ
軽量化構造
エアロダイナミックな
車体
革新的駆動系コンセプト
従来の駆動系コンセプトの最適化が必要
 2020年時点でも、世界の路上を走る1億台の車両がまだ内燃機関
で駆動
 現在すでにギアボックスの効率比は98%に達している
 しかし、まだいくつかの最適化への取り組みが可能
- 連続可変ギアが可能にする理想的なエンジンスピード範囲
- 改善後のコンプレッサーとターボチャージャーが燃料と空気の
最適混合を可能にする
- エンジンは小型化され可変バルブ駆動装置の採用が可能になる
45
電子機器
代替駆動系コンセプトが「グリーンモビリティ」を推進
タイヤ
軽量化構造
エアロダイナミックな
車体
革新的駆動系コンセプト
電子機器
代替駆動系コンセプトが低CO2排出モビリティへの道を開く
 代替駆動系はエンジン効率に優れ、一般の内燃機関(エンジン)
より低燃費
 代替駆動系コンセプトには以下が含まれる
- 電気自動車、ハイブリッド車
- 水素電池や燃料電池を使う駆動系コンセプト
駆動系タイプ別エネルギー消費
MJ/km
 例えば、今日のハイブリッド車は燃料消費を100kmにつき4.5リット
ル節約、走行距離1km当たりのCO2排出量を100g以上削減する*
46
*重量1,400Kgの車を6年間使用し、100Km当たりのレギュラーガソリン消費の平均が8リットル、1リットルあたりのCO2排出量が2.33Kg (比較の基準: 6年間での走行
距離120,000Kmと仮定した場合) ** well-to-tankとtank-to-wheel間の定義は燃料元から燃料を得るのに必要なエネルギーの割合を示す(例:原油精製所から燃料タン
クまで、そして車の燃料タンクから車輪まで) *** 圧縮ガスを使用
各燃料の
製造**
走行段階
**
ランクセスのソリューション:
高性能プラスチックが持続可能な駆動系改善をサポート
タイヤ
軽量化構造
エアロダイナミックな
車体
革新的駆動系コンセプト
高性能プラスチックを使用した冷却パイプ
 電気自動車全体の重量を低減し、走行距離を伸ばす
 長時間高い運転温度に耐性があるため、電気自動車に使用される
高温電池に理想的
 グリース、油、その他の腐食性ガス/液体に対する耐性が高いため
バイオ燃料への使用に最適
 より効率が高く、環境に優しい工程技術(例:ガスあるいはインジェク
ション)を使用することで、より環境に優しい車のエンジンの製造を
可能にする
47
電子機器
ランクセスのソリューション:
高性能ゴムが未来指向のエンジンの実現をサポート
タイヤ
軽量化構造
エアロダイナミックな
車体
革新的駆動系コンセプト
高性能ゴムを使用したタイミングベルトは、最新エンジンの資源効率
を向上
 金属チェーンに替わってタイミングベルトを使用することで、自動車
のバルブトレインに多くのメリットを与える
- 軽量化
- より優れた効率性
 タイミングベルトは走行距離100km当たり燃料0.1リットルの消費
を削減
- エンジンの耐久性を向上、従来のチェーンエンジンより資源を必
要としない
• 優れた耐老朽性
• 高耐油性
48
電子機器
経済的な走行スタイルの促進により
電子機器が「グリーンモビリティ」に貢献
タイヤ
軽量化構造
エアロダイナミックな
車体
革新的駆動系コンセプト
電子機器
走行スタイルの最適化が燃料効率に貢献
 燃料消費の最大30%までは、車の使い方で決まる
 電子支援システムがより効率の良い走行スタイルを可能にする
 エコドライブ・システムが走行スタイルとエンジン性能を分析、毎回
ドライバーに情報を提供
 100km当たり燃料1.6リットルを節約、走行距離1km当たりの
CO2 排出量を37g削減*
 ナビゲーションシステムが最短距離の選択を可能にする
 100km当たり燃料1.0リットルを節約、走行距離1km当たりの
CO2排出量を23g削減*
車両の電子部品の市場の増大
EUR Bn.
150
+35%
100
50
0
49
+21%
200
2004
2010
*重量1,400Kgの車を6年間使用し、100Km当たりのレギュラーガソリン消費の平均が8リットル、1リットルあたりのCO2排出量が2.33Kg、(比較の基準: 6年
間での走行距離120,000Kmと仮定した場合)
2015e
新たな電子技術が持続可能なモビリティを後押し
タイヤ
軽量化構造
エアロダイナミックな
車体
革新的駆動系コンセプト
古い技術を更新することで燃料消費を削減し、運転快適性を向上
 自動アイドリングストップシステムは100km当たり燃料0.5リットルを
節約、走行距離1km当たりのCO2排出量を12g削減*
 LEDヘッドライトは 運転快適性を向上し、100km当たり燃料0.1リッ
トルを節約、走行距離1km当たりのCO2排出量を2.3g削減*
50
*重量1,400Kgの車を6年間使用し、100Km当たりのレギュラーガソリン消費の平均が8リットル、1リットルあたりのCO2排出量が2.33Kg、
(比較の基準: 6年間での走行距離120,000Kmと仮定した場合)
電子機器
ランクセスのソリューション:
高性能プラスチックが電子用途構造の最適化を提供
タイヤ
軽量化構造
エアロダイナミックな
車体
革新的駆動系コンセプト
高性能プラスチックを使用した電子ブースターは、
エネルギーの使用と快適性の向上を最適化
 自動アイドリングストップシステムに使用される高性能ブースターモ
ジュールが、迅速でほぼ無音そして無振動での車の起動を実現
 モジュール向けのランクセスの高性能プラスチックのメリット
- 低歪曲レベルなので回路板をモジュール上で正確な位置にのせ
られる
- 高い難燃性*と継続する高い運転温度への優れた耐性があり、安
全性を確保
- 優れた電気性質、寸法安定性と硬性
51
*ULにより認証 (Underwriters laboratories Inc., 独立非営利の製品安全テスト及び認証機関)
電子機器
ランクセスのソリューション:
工業用ゴムが車の全ての電子用途の安全への鍵
タイヤ
軽量化構造
エアロダイナミックな
車体
革新的駆動系コンセプト
パイプの被覆が電子用途を安全にする
 運転性能を向上させる内蔵ソフトウエアプログラムのような複雑な
電子機器の保護
 主なメリット
- オゾン、天候、炎に対する優れた耐性が高い耐久性に繋がる
- 摩耗、引き裂き伝播、そして低温に対する優れた耐性
52
電子機器
再生可能なエネルギーおよび資源をより多く活用することは
持続可能なモビリティーにとって不可欠
再生可能なエネルギーと資源の使用は多くの「グリーンモビリティ」
ソリューションにおけるエコバランスを向上させる
 限りある資源の替わりにバイオ燃料など再生可能な資源を使用することで
長期にわたる持続可能な資源管理に貢献
 従来の駆動系コンセプト:バイオ燃料の使用でより環境に優しくなる
 気候に負荷をかけないモビリティーは再生可能なエネルギーの使用でのみ
達成可能
 電気自動車やナビゲーションシステムのような電子用途は、エコエネルギー
に替えることにより真の意味で持続可能となる
53
ランクセスのソリューション:
従来の化石燃料に替わる「より環境に優しい」バイオ原料ゴムと添加剤
ランクセスは再生可能な原料を一部使用した世界初の合成ゴムを市場に展開
 ケルタンエコ® はサトウキビを原料とするエチレンを70%含有
 石油ベースの代替品として同じ品質水準を持つ
 可能な用途:ケーブルや車両のシーリング材など
ランクセスが可能にするバイオ燃料
 菜種、ひまわり油、ヤトロファ豆から作られたバイオ燃料は石油依存を軽減
しモビリティーをより持続可能にする
 ランクセスが、バイオ燃料の主な課題の1つである長期安定保存に関する
ソリューションを提供
 また、ランクセス製品は不純物を除去し、高品質のバイオディーゼル燃料の
製造を実現
54
追記
“エコ投資回収”
消費者のための「グリーンモビリティ」ソリューションの
経済的メリット
ミュンヘン工科大学のホルスト・ヴィルデマン(Horst Wildemann)教授による調査
“Grüne Mobilität - Maßnahmen zur Verringerung von CO2-Emissionen im Vergleich”
55
追記
「エコ投資回収」とは?
「グリーンモビリティ」製品の使用による個人的な経済的メリットを数値化したもの
燃料消費の
削減
短期回収
 消費者にはどれくらいの経済的メリットがあるのか?
例:年間で節約できる金額
 いつ消費者が経済的メリットを得られるのか?
例:回収期間
「グリーンモビリティ」製品の使用による経済的効率を計測
CO2排出量の
効果的な削減
 出費した金額で何KgのCO2排出量削減ができるか?
例:1ユーロ当たり節約できるCO2排出量
56
追記
例: 「エコタイヤ」の「エコ投資回収」 (1/3)

燃料消費の削減
 「エコタイヤ」は燃料消費を5%から7%削減
 より優れた燃費 = ガソリンスタンドでのお金の節約
 例: 年間12,500kmを走行する自動車は、1年でガソリン代100ユーロ
を節約できる*
 比較:
「エコタイヤ」の燃料消費の削減レベルは、自動アイドリングストップシ
ステムと同等(約6%の削減)
57
* 100kmにつきレギュラーガソリンを6リットル以上消費する車で、燃料価格が1.40ユーロの場合
追記
例: 「エコタイヤ」の「エコ投資回収」 (2/3)

短期回収
 追加コストを短期で回収できる場合、消費者は割高な「エコタイヤ」の
出費をいとわない
 例: 「エコタイヤ」は従来のタイヤより1本あたり30ユーロ割高になると
仮定すると、追加コストは約1~2年後、あるいは走行距離20,000km
で回収できる
 比較:
自動アイドリングストップシステムの追加費用が445ユーロで燃料節約
が6%と仮定すると、走行距離約60,000kmで投資コストが回収でき
る。つまり、走行距離20,000km時点では150ユーロ以上の節約となる
58
資料:重量1,400Kgの車を6年間使用し、100Km当たりのレギュラーガソリン消費の平均が8リットル、1リットルあたりのCO2排出量が2.33Kg (比較の基準:6年間での走行距離
120,000Kmと仮定した場合)
Excursus
例: 「エコタイヤ」の「エコ投資回収」 (3/3)
効果的なCO2排出量削減

 「エコタイヤ」は装着が容易、手頃な価格、効果的なCO2排出量削減と
いうメリットを合わせもつ
 そのため消費者自身が簡単にCO2排出量削減に貢献できる
 例: 「エコタイヤ」は1kmあたりCO2排出量を9.32 g削減。タイヤ1本に
つき30ユーロの追加コストで60,000kmを走行した場合、 「エコタイヤ」
は投資した1ユーロにつき4.7 kgのCO2排出量を削減
 比較:
自動アイドリングストップシステムは1kmにつきCO2排出量を11.51g
削減。追加コスト445ユーロ、車が寿命を全うするまで(120,000km)走
行するとした場合、投資した1ユーロにつき3.1kgのCO2排出量が削減
できる
59
資料:重量1,400Kgの車を6年間使用し、100Km当たりのレギュラーガソリン消費の平均が8リットル、1リットルあたりのCO2排出量が2.33Kg (比較の基準: 6年間での走行距離
120,000Kmと仮定した場合)
Excursus
「エコ投資回収」
「グリーンモビリティ」への重要なソリューションの概要 *
(ユーロ €)
1KmあたりのCO2排出削減
量
コスト回収に必要な走行距離
効率
(1ユーロあたりのCO2排出削減量
/kg)
5-7% / 0.4 l
30 €
9.32 g
19,934 km
4.7 kg/€
-100 kg = - 0.5 l /100 km
5 €/kg
11.65 g
66,445 km
2.80 kg/€
フロントホイールスポイラー
0.13% / 0.010 l
1.50 €**
0.23 g
9,967 km
18.64 kg/€
ヘッドライトシーリング
0.25% / 0.020 l
4.00 €**
0.47 g
13,289 km
13.98 kg/€
ラジエーター部シーリング
0.50% / 0.040 l
5.50 €**
0.93 g
9,136 km
20.33 kg/€
リアホイールスポイラー
0.63% / 0.050 l
6.00 €**
1.17 g
7,973 km
23.30 kg/€
アンダーボディパネル
1.06% / 0.085 l
11.00 €**
1.98 g
8,599 km
21.61 kg/€
燃料噴射
15% / 1.20 l
700.00 €
27.96 g
38,760 km
4.79 kg/€
バルブドライブ
10% / 0.80 l
250.00 €
18.64 g
20,764 km
8.95 kg/€
縮小
25% / 2.00 l
1,400.00 €
46.60 g
46,512 km
3.99 kg/€
ギアボックス
3% / 0.24 l
260.00 €
5.59 g
71,982 km
2.58 kg/€
ハイブリッド(レクサスRX 450h)
42% / 4.4 l
6,920.00 €
105 g
103,537 km
1.82 kg/€
手段
燃料消費削減量
コスト
(% & l/100km)
「エコタイヤ」
タイヤ
軽量化構造/部品
軽量化
エアロダイナミック表面
革新的駆動系コンセプト
電子機器
20% / 1.6 l
0.00 €***
37.28 g
0 km
4,473.60 kg/€
12.5% / 1.0 l
250.00 €
23.30 g
16,611 km
11.18 kg/€
自動アイドリングストップシステム
6% / 0.49 l
445.00 €
11.51 g
59,875 km
3.10 kg/€
LEDヘッドライト
1.3% / 0.1 l
1,800.00 €
2.33 g
1,196,013 km
0.16 kg/€
エコドライブ
ナビゲーションシステム
60
*重量1,400Kgの車を6年間使用し、100Km当たりのレギュラーガソリン消費の平均が8リットル、1リットルあたりのCO2排出量が2.33Kg (比較の基準:
6年間での走行距離120,000Kmと仮定した場合) ** 製造コストに比例した負担額 ***フリーダウンロード/標準装備
追記
目次
1. ランクセスが推進する「グリーンモビリティ」
2. 「グリーンモビリティ」の必要性
3. 「グリーンモビリティ」をいかに実現するか
4. 電気自動車化 – 「グリーンモビリティ」への次なるステップか?
5. 「グリーンモビリティ」に貢献するランクセスのプレミアム製品と技術
61
電気自動車のコンセプト
電気自動車が
目指すものは
?
 電気自動車のコンセプトは、無公害車普及のため
の重要なステップであり、モビリティが化石燃料か
ら離脱するために不可欠
具体例
 駆動系の電気化と、全ての材料・化合物を新たな
要求に適応する
 広義では、特殊なインフラと革新的なモビリティ
コンセプトも含まれる
実現するには?
62
 最新の電気自動車技術への段階的移行には、
産学官の連携が必須
電気自動車コンセプトの多段階開発
世界的な電気自動車化への移行は3段階に分けることができる*
導入
統合
最適化
2016年まで
2022年まで
2030年まで
 電気自動車向け交
通インフラの設置と
ビジネスモデルの試
用
 内燃エンジンのさら
なる改善
 ハイブリッドエンジン
方式の拡大
 改革のペースアップ
 電気式駆動系による
内燃エンジンの代替
 スケーリングと規制
を通して一般的な産
業基準を設置
 技術とプロバイダー
の統合
 電気及びハイブリッド
駆動系方式がほとん
ど**
 製品のカスタマイズ
による差別化
 市場での成長の減少
平行する技術進歩
漸進的な進歩を歩む駆動系の電化
最適化された
内燃エンジン
準ハイブリッド
自動アイドリングストップ
システム、回生ブレーキ
フルハイブリッド
電気式始動アシスタント
低速度での電気駆動
プラグインハイ
ブリッド
大容量バッテリーとプラ
グイン機能を備えたフル
ハイブリッド
レンジ
エクステンダー
電気自動車
???
63
* 世界的な移行は、時間と共に変化する複数の要因による(例:技術開発、経済、政策、消費者行動)
**石油価格の上昇とバッテリー経費の減少を仮定した場合、2030年までにハイブリッドと電気自動車の市場占有率は50%を超える
バッテリー充電用内燃エ
ンジンを備えた電気自
動車
平均的な走行距離の必要条件を満たしている電気自動車
電気自動車は短距離では優れた代替手段
 40km以下の距離では理想的な選択
 内燃エンジンは120kmを超える場合のみ効率的
一般的に日常の運転距離は短い
 1日に100km以上走行する自動車は10%だけ*
 全ての通勤者の4%だけが1日に50km*を走行
駆動系タイプ
理想的な走行距離
電気自動車
0-40 km
プラグインハイブリッド車
0-120 km
ハイブリッド車
0-120 km
レンジエクステンダー/燃料電池
40-120 km
内燃エンジン車
> 120 km
ほとんどの車は短/中距離でのみ使用される
64
* ドイツ国内の場合
電気自動車化が提供する広範囲な環境メリット
環境に優しいモビリティ
 従来の自動車よりCO2排出量が少なく、その他
の温室効果ガスを排出しない
 長期的に、再生可能な資源から電気が産出でき
れば、CO2無排出車も可能に
 従来の自動車より低騒音
もしも従来の車が置き換えられた場合、2020年までに
CO2排出量の大幅な削減が可能になる*
内燃エンジン
プラグインハイブリッド
-16%
Well-to-tank**
電気自動車
-37%
Tank-towheel**
0
50
100
150
g/km
 化石燃料に依存しない
65
* ドイツでの例 ** well-to-tankとtank-to-wheelの定義:燃料元から燃料を得るのに必要なエネルギーの割合を示す(例:原油精製
所から燃料タンクまで、そして車の燃料タンクから車輪まで)
… もし現在の課題が解決されたら
いくつかの課題への対処が必要
 基本的に電気自動車は完全に従来の車とは異
なるため、全ての構造部品を再検討しなければ
ならない
 重いバッテリー
 短い走行距離
 最高速度の減速
 長い充電時間
 不十分なバッテリー充電インフラ
 国内並びに世界標準基準がほとんどない
 消費者にとって高価な購入価格
 研究開発に必要な多額の投資を獲得しにくい
66
オーバーラップする4つの主要課題
バッテリーの
性能
広範囲の
交通
インフラ
総所有
基準と標準を
コスト
含む規制
未来の電気自動車化の決め手となるバッテリー性能
消費者の受け入れに必要な、バッテリーに特化したソリューション
ドイツの消費者が必要とする走行距離 (km)
(2009)
 バッテリーの性能は化石燃料以下
 より多くの電池を設置しなければならないため
重量とコストが上がる

現行のバッテリーでの平均走行距離は135km
 頻繁な充電の必要性と同時に環境面 (例:超高温) で劣るバッテ
リーの能力
 定期的な交換が必要
 リチウムイオンバッテリーの世界的な製造能力は、2020年時点で
見込まれる電気自動車台数に対応できない
 1億台が見込まれる電気自動車への供給を満たすためには、
バッテリーの製造能力を125倍に増大する必要がある
67
今日の電気
自動車の走
行距離は
135 km = ø
バッテリー充電施設が電気自動車化の成功の鍵を握る
3つの可能なシナリオ
 個人宅での充電(例:車庫、カーポート)
 半公共の場所
- 職場や商業施設での充電 (例:駐車場、スー
パーマーケット)
 公共の場所
- 公共駐車場での充電
 夜通し充電できるため、個人宅での充電が
理想的
 しかしながら、電気の差し込み口を備えた個人の
駐車場が前提条件となる (例:中国ではこの条
件を満たす車の所有者は13%のみ**)
日中ほとんど自宅に駐車しているため、消費者は個人での充電を選択*
1h
2h
4.2%
8.3%
7h
14 h
29.2%
58.3%
日中の車の使用
自宅
68
* ドイツの例
**電気の差し込み口を備えた駐車場を持つ車の所有者の割合: ドイツ51%、アメリカ49%
職場
レクリエーション
旅行
電気自動車化における効率的な交通インフラに必要な
複雑で統合された市場コンセプト
電気自動車化における交通インフラに必要なのは充電ステーションだけではない
電力生産
交通インフラ要素
電力供給ネットワーク
充電ステーション
シナリオタイプ
 公共の場所

セミ公共の場所
 個人宅
使用者
プロセスタイプ* コンセプトタイプ
 インダクティブ
 コンダクティブ
 標準
 短時間
 その他
自動車
 モバイルサービスへのア  他の車や交通インフラとの
クセス
つながり
 例: スマートフォン経由で  例:充電や支払いを管理する
統合ICT(情報通信技術)な
充電ステーション情報
ど
69
* インダクティブ充電(非接触式):エネルギーの短距離無線の伝送で、電磁場を使用し2つの物体間のエネルギーを伝送すること
コンダクティブ充電(接触式):電源とバッテリー間の直接電気接触をつくることで充電
世界的に電気自動車化の導入を成功させるために
基準と標準の設定が必須
国際的な基準と標準の同意のメリット
電気自動車化の経験と知識を集結する
ドイツのプラットフォーム
 もし基準と標準が設定されれば、それらに沿って革新に向けて研究
開発を合理的にできるようになる
 潜在的な大幅コスト削減
 下記は特に注意を払う必要がある
- グリッドとバッテリーの標準
- 充電ステーション、充電ケーブル、プラグ
- コストの記録と支払い方法
4分野の常任メンバー30~40人による論議
交通インフラの
製造者と運営者
エネルギー供給者
ガス・電力会社
自治体
科学機関
- 全ての関係者の継続的な交流を確立するソフトウエア基準
 ドイツの例: 2009年以来、全ての関係者は“Nationale Plattform
Elektromobilität”を通じて、電気自動車化向け交通インフラ設置の
連携を行なっている*
70
* 英語: National platform for electric mobility(電気自動車国家プラットフォーム)
電気自動車化の交通インフラに関する
様々な話題について一時的な専門調査委員が
年に2回会議を行なう
消費者の賛同を得るには総所有コスト軽減が必須
総所有コスト (TCO) が多くの消費者の購買決定要因*
 TCOは3要素で決定される
- 購入価格
- 運営/維持費
- 廃棄処分費
 石油価格が1バレル140米ドルになった場合、電気自動車は現行の
TCOで内燃エンジンと競合**
 政策により様々な手段でTCOを削減できる、例えば
電気自動車を経済的かつ魅力的にするには
石油価格が鍵
TCO
(5年以内 ドル)
35.000
30.000
25.000
電気自動車***
20.000
ハイブリッド車
石油燃料車
- 税制上の優遇措置、助成金やその他の法的規制
15.000
- 企業の研究開発への取り組み(例えばエネルギー蓄積分野)をサ
ポートする促進プログラム
10.000
0
石油価格
(ドル/バレル)
71
* 世界的に割高価格のエコ製品に対する購買意欲が高まっているにも関わらず (16ページ参照)
** 現在の石油価格(2012年8月時点): 93米ドル/バレル (West Texas Intermediate:テキサス州を中心に産出される原油)
*** 20 kWhバッテリー搭載の電気自動車 (500米ドル/kWh)
電気自動車化の課題を克服するために化学産業が重要な役割を担う
 自動車の構成素材が変化している
 特に電気自動車向けの特殊素材には
革新的な新素材が求められる、例えば
- 高い安全性を確保する難燃材
- 車両重量低減のための軽量化素材
- 「エコタイヤ」のさらなる最適化
- バッテリー用高性能化学品
電気自動車化を進める上で
化学産業の貢献が不可欠
72
ランクセス、革新的なソリューションで電気自動車化に貢献
電気自動車の多岐にわたる用途に使用されるランクセス製品
バッテリーハウジング バッテリーセル
 電気自動車は、自動車の車体以外
は、従来の車と完全に異なる
高電圧コネクター
チャージングデバイス
エアバッグ
ハウジング
コネクター
モジュールキャリア
バッテリー
ディスコネクター
エンジン/
トランスミッション
モーターキャリア
73
パワー
バッテリーセル
エレクトロニクス
「エコタイヤ」 ホルダー
* 走行距離を伸ばすため低転がり抵抗タイヤは電気自動車にとって特に重要
 シャーシ、タイヤ、駆動系及び電子
機器 - 全ての基本的な変更が必要
例:現行の低転がり抵抗の技術レベ
ルではまだ不十分*
 ランクセスは「エコタイヤ」の最適化
だけでなく、軽量化用途及び電子
用途に注力
ランクセスのソリューション:
高電圧コネクター向けの難燃性プラスチック
難燃性プラスチックは、電気自動車用の安全な高電圧コネクターの製造の
鍵を握る
 ガイドラインや基準が設定されていないため、多くの電気自動車は特殊な
テイラーメイドのソリューションを必要とする
 ランクセスは電気自動車の使用に特化した高性能プラスチックを提供
 重要なメリット:
- 優れた難燃性と電気絶縁性
- 180℃までの継続的な高温環境下に対する優れた耐性
- 非常に高い亀裂抵抗
- ハロゲンフリー
- 容易な加工性
 高性能プラスチックによって電気自動車が経済的に最高レベルの
安全基準をクリア
74
資料: Delphi
ランクセスのソリューション:
軽量化製品は電気自動車化コンセプトを最適化するための効果的な手段
軽量化素材が電気自動車の走行距離延長を実現
 バッテリーが重要な役割を果たす電気自動車の駆動系は、内燃エ
ンジンの駆動系よりもはるかに重い
 重量が電気自動車の走行距離を決める重要な要素となる
 軽量化製品は重量250kgまでの電気自動車のバッテリーを相殺で
きる
 ハイブリッド技術は機能が統合されたマルチ素材のデザインを可能
にし、重量も軽量化する
 軽量化素材は電気自動車の走行距離を延長することが可能
75
ランクセスのソリューション:
高性能ゴムが電気自動車用「エコタイヤ」の最適化を可能に
電気自動車の特殊なニーズに応えるため、タイヤは改革が必要
 走行距離の向上にはさらなる転がり抵抗の低減も必要
 細いタイヤ
 接地面の最小化 (タイヤトレッドの再デザイン)
 タイヤ原料の混合の最適化が必要
76
ランクセスのソリューション:
電気自動車用充電式リチウムイオンバッテリーに酸化鉄を使用
バッテリーは電気自動車の必要条件で、大幅なCO2排出量削減の
可能性を秘めている
 ハイブリッド駆動系と電気駆動系は充電式バッテリーを必要とする
 主に高エネルギー密度が必要なため、バッテリーの技術はニッケル
水素バッテリー (NiMH) からリチウムイオンバッテリー技術
(Li-ion)へと移行
 リチウムイオンバッテリーに陰極として使われるランクセスの酸化鉄
のメリット
- リチウムイオンバッテリーのリン酸鉄リチウム(LFP)の陰極はエネ
ルギー密度、出力密度、高性能、安全性そして費用効率の最も良
いバランスを提供
- ランクセスの酸化鉄顔料は反応性が強く、バッテリー製造に必要
な高品質そして一貫性要求を備える
77
目次
1. ランクセスが推進する「グリーンモビリティ」
2. 「グリーンモビリティ」の必要性
3. 「グリーンモビリティ」をいかに実現するか
4. 電気自動車化 – 「グリーンモビリティ」への次なるステップか?
5. 「グリーンモビリティ」に貢献するランクセスのプレミアム製品と技術
78
自動車製造に重要な役割を果たすランクセス製品 (1/4)
アウトサイドミラー
等速ジョイントブーツ
レザーシート
テクニカルパーツ
車両ドアの
シーリンングシステム
オイルモジュール
フロントエンド
タイヤ
エンジンマウント
めっき部品
ペダルボックス(オートマチック)
79
「グリーンモビリティ」への用途の可能性
リトレッディング
インナーチューブ
システム用プレキュ
アトレッド
ブレーキライニング
ランクセスのソリューションを使用したその他の自動車部品
自動車製造に重要な役割を果たすランクセス製品 (2/4)
オイルフィルター
バルブカバー
ワイバーブレード
燃料ホース
ヘッドランプベゼル
トランスミッションベルト
オイルフィルター
80
「グリーンモビリティ」への用途の可能性
エンジンオイルパン
ランクセスのソリューションを使用したその他の自動車部品
自動車製造に重要な役割を果たすランクセス製品 (3/4)
ドアサイドクラッシュビーム
ハウジング
塗料
テールライト
バンバービーム
81
「グリーンモビリティ」への用途の可能性
ランクセスのソリューションを使用したその他の自動車部品
自動車製造に重要な役割を果たすランクセス製品 (4/4)
エアインテイクホース
エアインテイクマニホールド
バイオディーゼル燃料
ギアシフトカバー
ディーゼル燃料
燃料タンク
ステアリングホイール
制御スイッチ
燃料フィルター
ハウジング
スペアタイヤ収納部
ラジエーターホース
燃料ホース
ウォータータンク
クーラントマ二ホールド
ドアハンドル
エアバッグ/エアバッグハウジング
82
「グリーンモビリティ」への用途の可能性
ランクセスのソリューションを使用したその他の自動車部品
最新の自動車の構造に欠かせないポリマー
自動車に使用されるポリマー素材の重要性が拡大しつつある
19%
1%
10%
62%
8%
プロセスポリマー
スチール
軽金属
その他
ポリマー素材
83
* ポリマー素材はゴム、プラスチック、繊維を含む
輸送における、あらゆる手段で使用されるランクセス製品とその用途
ランクセス製品の多岐にわたる用途
 電車
- ディーゼル駆動電車用の柔軟なゴム管や
バインディング
- 車両連結間のゴム緩衝素材
- 多様な用途向けの軽量化ポリマー
(例:座席)
 飛行機
- 旅客機のノーズ用ナイロン コンポジットシート
 バス
- 高性能ゴムを使用したベローズ
 船舶
- 単繊維ロープ
84
「グリーンモビリティ」 の代表的製品
ランクセスの貢献
「エコタイヤ」
軽量化
素材
持続可能な
皮革
テクニカル製品
革新&技術
85
植物由来の
原料
バイオ燃料&
再生可能な
エネルギー
ブチルラバー ビジネスユニット
– ブチル®/クロロブチル®/ブロモブチル®
用途
 タイヤ (インナーライナー)
特性
 ブチルゴムを使用したインナーライナーは高い空気不透過性を示す
 タイヤの空気圧不足を防止
ランクセスの貢献
エコタイヤ
軽量化
素材
持続可能な
皮革
技術
製品
バイオ
原料
バイオ燃料
&
再生可能な
エネルギー
革新と技術
環境効果
 タイヤの空気圧不足を防止することで転がり抵抗を最適化
 燃費の向上とCO2排出量を削減
インナーライナー
製品概要
86
 タイヤの低空気圧は転がり抵抗を増加させ、燃料消費やCO2排出量の増加に
つながる。 優れた効果を持つインナーライナー層は長期にわたりタイヤの空
気圧不足を防止
パフォーマンスブタジエンラバーズ ビジネスユニット
– ブナ® CB (Nd-PBR:ネオジウム触媒ポリブタジエンラバー)
用途
 タイヤ(トレッド、サイドウォール、カーカス)
特性
 優れた立体規則性、 狭い分子量分布、 高シスブタジエンゴムグループ内での
最小の分岐度  優れた物理的特性を持つタイヤの製造
 非常にリニアーで比類ないマクロ構造  他のタイヤ用エラストマーより低発
熱性で高い柔軟性を持つ
 歪みによる伸長結晶化  より優れた抵抗性
CB
ランクセスの貢献
エコタイヤ
軽量化
素材
持続可能な
皮革
技術
製品
バイオ
原料
バイオ燃料
&
再生可能な
エネルギー
革新と技術
環境効果
 転がり抵抗の最適化  燃費の向上とCO2排出量の削減
 優れた耐摩耗抵抗性、耐屈曲亀裂性、耐疲労性  安全性と耐久性の向上
トレッド
サイドウォール
カーカス
製品概要
87
 非常に弾力性に優れた高性能ゴムであるブナ® CBは、タイヤの転がり抵抗を
低減するため、安全性と耐久性を向上させると同時に、燃料消費とCO2排出
量の削減に貢献する。Nd-PBR技術がタイヤの卓越した物理的特性を実現
パフォーマンスブタジエンラバーズ ビジネスユニット
– ブナ® VSL (SSBR:ソリューション・スチレン・ブタジエン・ラバー)
用途
 タイヤ (トレッド)
特性
 特に高硬度のフィラーへの反応性に優れるため、結合ポイントが増加  シリ
カへの優れた結合性
 摩擦を低減する厚みのあるゴム皮膜でシリカ粒子を覆う  強化されたシリカ
粒子の内部摩擦の低減
VSL
ランクセスの貢献
エコタイヤ
軽量化
素材
持続可能な
皮革
技術
製品
バイオ
原料
バイオ燃料
&
再生可能な
エネルギー
革新と技術
88
環境効果
 転がり抵抗の最適化  燃費の向上とCO2排出量の削減
 非常に長い耐用年数  走行距離の向上
製品概要
 卓越した反発弾性を備えた高性能ゴムグレードは、タイヤの安全性を犠牲に
することなく、転がり抵抗を低減。 ブナ® VSLは燃料節約とCO2排出量削減に
より、明らかに「グリーンモビリティ」 へ貢献
トレッド
ラインケミー
– 加工助剤 例:アフラックス® / アクチプラスト®
用途
Aflux
 タイヤ (製造工程)
®
Aktiplast
特性
 全てのタイヤ用配合物向けのカスタムメードの加工助剤、例:シリカ配合トレッ
ドに使用するため特別に調製された加工助剤
ランクセスの貢献
エコタイヤ
軽量化
素材
持続可能な
皮革
技術
製品
革新と技術
89
環境効果
 加工性の向上  生産性向上、エネルギー消費削減
 タイヤの物理的特性への悪影響がない  生産コストを節約しながらタイヤ
性能は高レベルを維持
製品概要
 加工助剤はタイヤ生産工程において加工性を向上し、より高い生産性と結果
としてエネルギー消費削減を実現。しかも生産コストを削減しながらタイヤ性能
は高レベルを維持
®
バイオ
原料
バイオ燃料
&
再生可能な
エネルギー
ラインケミー
– レノグラン®
用途
 タイヤ (製造工程)
 自動車 / 工業用ゴム製品
特性
 タイヤの繊維/金属補強材とゴム配合物との接着を強化する
ランクセスの貢献
エコタイヤ
軽量化
素材
持続可能な
皮革
技術
製品
バイオ
原料
バイオ燃料
&
再生可能な
エネルギー
革新と技術
90
環境効果
 織物含浸処理における安定したRFL* ディップ加工品質  必要なホルムア
ルデヒドの少量化
 転がり抵抗の最適化  燃費の向上とCO2排出量の削減
製品概要
 レノグラン®は、ゴム製品の異なるパーツの接着を確実にし、タイヤの走行性能
を向上させ、燃料消費低減とCO2排出量を削減、タイヤの耐用年数の延長を
実現する
* RFL = レゾルシノール・ホルムアルデヒド・ラテックス
トレッド
ラインケミー
– レノディブ®
用途
 タイヤ (製造工程)
特性
 主に顧客の特定の製造条件に対応  タイヤ工場の製造工程で生じる全て
の離型に関する問題に対処
 低粘度あるいは油点量の高い合成ゴム配合物全てのゴム種に適用可能な用
粉体離型剤  ゴムシートの一時保管や混合段階後の加工を容易にする
Rhenodiv
ランクセスの貢献
エコタイヤ
軽量化
素材
持続可能な
皮革
技術
製品
革新と技術
91
環境効果
 タイヤの内面液やブラダーコーティング用のレノディブ®などの水性塗料
 最適な加硫、スクラップの減少
 溶剤を使わず環境に優しい、石油系製品の代替
製品概要
 レノディブ®離型剤は、タイヤ製造工程の効率と持続性を強化。タイヤの内面
や加硫ブラダーのコーティング用水性塗料は、最適な加硫、タイヤ寿命の延
長、廃棄物の減少を実現
®
バイオ
原料
バイオ燃料
&
再生可能な
エネルギー
ラインケミー
– レノシェイプ®
用途
 タイヤ (製造工程– 加硫ブラダー)
特性
 スムーズで効果的なタイヤ加硫工程を実現
®
Rhenoshape
ランクセスの貢献
エコタイヤ
軽量化
素材
持続可能な
皮革
技術
製品
革新と技術
92
環境効果
 革新的なブラダー表面のエアー抜き設計と表面加工により、 優れたタイヤの
外観向上  スクラップ率の減少
 生産性の向上  ブラダーライフ延長、高伝導性配合物で加硫時間を短縮
製品概要
 レノシェイプ® 高性能加硫ブラダーは、厳しい設計管理や研究開発の下で製造
され、一貫した品質、性能、ブラダーライフの最適化を実現
バイオ
原料
バイオ燃料
&
再生可能な
エネルギー
ゴム薬品 ビジネスユニット
– シリカアディティブ
用途
 タイヤ (製造工程– 加硫)
特性
 加硫物の加硫密度減少や硬さを損なうことなく、化合物の粘度を低減させる加
工添加剤。また加硫試験機(レオメータ)挙動も向上(急勾配の曲線で高いスコ
ーチ安全性)
Silica
Additive
ランクセスの貢献
エコタイヤ
軽量化
素材
持続可能な
皮革
技術
製品
革新と技術
93
環境効果
 タイヤの転がり抵抗の低減を実現
 転がり抵抗の最適化  燃費の向上とCO2排出量の削減
製品概要
 ゴム加工剤としてシリカアデイティブは、最適な製造過程と製品の品質を確保
し、タイヤの転がり抵抗の低減を実現
バイオ
原料
バイオ燃料
&
再生可能な
エネルギー
ゴム薬品 ビジネスユニット
– ブルクレン® / パーカリンク®
用途
 タイヤ (製造工程 – 加硫)
特性
 架橋ネットワークの安定性を向上  タイヤの物理的特性を維持
 加硫時のハイブリッド架橋を導入、また耐用期間中の架橋ネットワークのメン
テナンス  タイヤの耐用年数の延長
ランクセスの貢献
エコタイヤ
軽量化
素材
持続可能な
皮革
技術
製品
革新と技術
94
環境効果
 トレッド化合物の加硫戻りを抑制  タイヤの寿命期間を通して
より一貫した性能を実現
 低転がり抵抗とDPG*の代替の可能性
 燃料消費を削減しアニリン(発癌性物質)をほとんど排出しない
製品概要
 ゴム加工剤であるブルクレン® とパーカリンク®は、タイヤの耐用期間を通して
最適な製造過程と製品の品質を確保。転がり抵抗を低減し、DPG*の代替の
可能性によりアニリンのような有害物質の排出量を削減
* DPG =ジフェニルグアニジン
バイオ
原料
バイオ燃料
&
再生可能な
エネルギー
ゴム薬品 ビジネスユニット
– ブルカリンク®
用途
 タイヤ (製造工程 – 加硫)
特性
 加硫工程に使用される硫黄系添加剤で、他の成分との不適合を起こさない
®
Vulkalink
ランクセスの貢献
エコタイヤ
軽量化
素材
持続可能な
皮革
技術
製品
革新と技術
95
環境効果
 転がり抵抗の最適化  燃費の向上とCO2排出量の削減
製品概要
 ゴム用機能添加剤としてブルカリンク®は、化合物に悪影響を与えることなく最
適な製造過程と製品の品質を確保
バイオ
原料
バイオ燃料
&
再生可能な
エネルギー
ハイパフォーマンスエラストマーズ ビジネスユニット
– ナノプレン®
用途
 タイヤ (トレッド)
特性
 スチレンやブタジエンを重合して作られた粒径が約50 ナノメートルのゲル。タ
イヤ用ゴム原料として使用可能
 耐膨潤性を備え、高いレベルの架橋されたコアのナノ粒子は、表面に特殊な
「反応性のポイント」を持つ  ナノプレン®粒子はシリカやシランと完全に結合
ランクセスの貢献
エコタイヤ
軽量化
素材
持続可能な
皮革
技術
製品
バイオ
原料
バイオ燃料
&
再生可能な
エネルギー
革新と技術
96
環境効果
 耐摩耗性の大幅な向上  タイヤの寿命 / 走行距離の向上、ゴム粒子の 排
出量削減、グリップ性向上による優れた安全性
製品概要
 ナノプレン®を使用したタイヤのウエットグリップ性、転がり抵抗を低減、耐用年
数を向上することができる。その結果タイヤの廃棄率、燃料消費、CO2排出量
を削減し、「グリーンモビリティ」.に貢献
Tread
アドバンスト工業化学品 ビジネスユニット
– 無水マイレン酸 (MSA)
用途
 電車や航空機用塗装
 風力発電
特性
 輸送用車両の表面や風車ローター(ローター素材と表面)用原料
Maleic
Anhydride
ランクセスの貢献
エコタイヤ
軽量化
素材
持続可能な
皮革
技術
製品
革新と技術
97
環境効果
 軽量化技術  燃費向上とCO2排出量削減
 表面(路面)抵抗を低減  耐久性向上
製品概要
無水マイレン酸は輸送車両の軽量化デザインと表面抵抗の低減を可能にし、燃
費向上とCO2排出量を低減し、地球環境の保全に貢献
バイオ
原料
バイオ燃料
&
再生可能な
エネルギー
機能性化学品 ビジネスユニット
– メザモール®
用途
 自動車 (例:窓のシーリング材、アンダーコート)
特性
 ポリウレタン、ポリ塩化ビニル(PVC)、ゴム用可塑剤
ランクセスの貢献
エコタイヤ
軽量化
素材
持続可能な
皮革
技術
製品
革新と技術
98
環境効果
 非フタル酸系
 自動車用プラスチックの幅広い用途により車の車体重量の軽量化が可能
 CO2排出量の削減
製品概要
 非フタル酸系可塑剤のメザモール®は、プラスチックに高い弾性と柔軟性を与
える。さらにポリマー素材の加工特性を最適化し製品の品質向上を実現
バイオ
原料
バイオ燃料
&
再生可能な
エネルギー
機能性化学品 ビジネスユニット
– TP LXS 51066 / TP LXS 51099
用途
 自動車 (トラックのターポリン)
TP LXS 51066
TP LXS 51099
特性
 ボンディングエージェントは、ポリエステルやポリアミド繊維上の柔軟なポリ塩
化ビニル(PVC)コーティングの接着力や結合強度を向上
ランクセスの貢献
エコタイヤ
軽量化
素材
持続可能な
皮革
技術
製品
革新と技術
99
環境効果
 非フタル酸系及び無溶媒系
製品概要
 非フタル酸系及び無溶媒系ボンディングエージェントのTP LXS 51066 /
51099は、ポリエステルやポリアミド繊維上の柔軟なポリ塩化ビニル(PVC)
コーティングの結合を可能にする。(例:トラックのターポリン)
バイオ
原料
バイオ燃料
&
再生可能な
エネルギー
ハイパフォーマンスマテリアルズ ビジネスユニット
– デュレタン®
用途
 自動車 (例: フロントエンド、ターミナルブロック、ドアハンドル)
 電車、航空機
特性
 車両の重量を低減し性能を向上
 ハイブリッド技術: デュレタン®は特定の構造部品の重量を最大50%低減 (金
属との比較)
ランクセスの貢献
エコタイヤ
軽量化
素材
持続可能な
皮革
技術
製品
革新と技術
100
環境効果
 重量低減は燃費の向上とCO2排出量の削減に直接影響を与える
 再加工を必要とせず、廃棄物の排出量も少なく、サイクル時間を短縮し、コー
ティングなしで使用可能
製品概要
 デュレタン®などの高性能プラスチックは、金属部品の代替として車両を軽量化
し、燃費の向上とCO2排出量の削減に直接貢献する。デュレタン®製部品は錆
びず、より高度な機能性を備えた自由なデザインが実現可能
バイオ
原料
バイオ燃料
&
再生可能な
エネルギー
ハイパフォーマンスマテリアルズ ビジネスユニット
– デュレタン®エコ BV 30 H2 /デュレタン®エコ BV 35 H2 /デュレタン®エコ PA GF 30
用途
 自動車 (例: フロントエンド、ターミナルブロック、ドアハンドル)
 電車、航空機
特性
 車両の重量を低減し性能を向上
 ハイブリッド技術:デュレタン®は特定の構造部品の重量を最大50%低減 (金
属との比較)
 プレコンシューマー材料を30%使用  原料のより効果的な活用
ランクセスの貢献
エコタイヤ
軽量化
素材
持続可能な
皮革
技術
製品
革新と技術
101
環境効果
 重量低減は燃費の向上とCO2排出量の削減に直接影響を与える
 再加工を必要とせず、廃棄物の排出量も少なく、サイクル時間を短縮し、コー
ティングなしで使用可能
 製造においてプレコンシューマー材料を使用  原料のより効果的な活用
製品概要
 デュレタン®エコなどの高性能プラスチックは、金属部品の代替として車両を軽
量化し、燃費の向上とCO2排出量の削減に直接貢献する。デュレタン®製部品
は錆びず、より高度な機能性を備えた自由なデザインが実現可能。デュレタン
®エコの製造に一部プレコンシューマー材料を使用
バイオ
原料
バイオ燃料
&
再生可能な
エネルギー
ハイパフォーマンスマテリアルズビジネスユニット
– HiAnt®
用途
特性
 自動車 (先進の部品開発の全工程段階に関する高度な技術的ノウハウを包括
的に提供するサービスブランド)
 高レベルのサービスで技術的ノウハウを提供: 素材開発、CAE、コンセプト
開発、部品テスト、加工
 ランクセスが推進するスマートソリューション:革新的、柔軟、迅速
ランクセスの貢献
エコタイヤ
軽量化
素材
持続可能な
皮革
技術
製品
革新と技術
102
環境効果
 高性能素材の革新的用途を推進
例: 軽量化 / 超軽量化構造、 エンジンル
ーム及び駆動系部品
 燃費の向上とCO2排出量の削減に繋がる、電気自動車化の実現
製品概要
 高度な用途の開発には、関係する全機関*の特別な専門知識と協力が必要と
される。 HiAnt®は、先進の部品開発の全工程段階に関する卓越した技術的ノ
ウハウを提供するブランド(例:軽量で強靭な革新的コンポジットシステムの提
供)
* OEMとサプライヤー
バイオ
原料
バイオ燃料
&
再生可能な
エネルギー
ハイパフォーマンスマテリアルズ ビジネスユニット
– ポカン®
用途
 自動車 (例:自動アイドリングストップシステムのブースターモジュール、 トラッ
クのラジエーターグリル、バンパー)
 電車、航空機
特性
 自動車産業における金属部品の代替となる軽量化プラスチック
 優れた耐熱性、高い剛性と強度
 薬品に対する優れた耐性、低吸湿性で応力亀裂の影響を受けにくい
ランクセスの貢献
エコタイヤ
軽量化
素材
持続可能な
皮革
技術
製品
革新と技術
103
環境効果
 軽量化が燃費の向上とCO2排出量の削減に直接影響を与える
 再加工を必要とせず、廃棄物の排出量も少なく、サイクル時間を短縮し、
コーティングなしで使用可能
製品概要
 ポカン®のような高性能プラスチックは、金属部品の代替として車両を軽量化
し、燃費の向上とCO2排出量の削減に直接貢献する。ポカン®製部品は錆び
ず、より高度な機能性を備えた自由なデザインが実現可能
バイオ
原料
バイオ燃料
&
再生可能な
エネルギー
ハイパフォーマンスマテリアルズ ビジネスユニット
– テペックス®
用途
特性
 自動車
 航空機
®
Tepex
 軽量化素材向けのオーダーメイドのプラスチック コンポジットシート
 金属部品と比べ、重量を最大40%低減
ランクセスの貢献
エコタイヤ
軽量化
素材
持続可能な
皮革
技術
製品
革新と技術
104
環境効果
 軽量化技術  燃費の向上とCO2排出量を削減
製品概要
 金属部品と比べ、加工が容易なプラスチックコンポジットシート(ガラス、炭素、
アラミドなどのさまざまな繊維で強化が可能)は、優れた機械的性質を備え、
最大40%まで重量の軽量化が可能。これにより、車の燃費の向上とCO2排出
量の低減を実現。さらに、プラスチックコンポジットシートを使用することで、自
動車産業においてデザインの自由度を向上
バイオ
原料
バイオ燃料
&
再生可能な
エネルギー
皮革用化学品 ビジネスユニット
– アクアデルムX-Shield®
用途
 自動車や航空機の座席
特性
 汚れ及びシミ防止効果のある仕上げ助剤:白色または淡色の皮革表面を保護
し、皮革ケア製品によるクリーニングを大幅に簡易にする
ランクセスの貢献
エコタイヤ
軽量化
素材
持続可能な
皮革
技術
製品
革新と技術
105
環境効果
 耐久性を向上  資源の効率化
製品概要
 ランクセスの新しいアクアデルムX-Shield®システムは、皮革を汚れから保護
し、クリーニングを簡易にし、結果として資源の より有効な使用を可能にする
バイオ
原料
バイオ燃料
&
再生可能な
エネルギー
皮革用化学品 ビジネスユニット
– X-Lite®
用途
 自動車、航空機、電車の座席
特性
 軽量の座席向け皮革用化学品
ランクセスの貢献
エコタイヤ
軽量化
素材
持続可能な
皮革
技術
製品
革新と技術
106
環境効果
 軽量化が自動車、航空機、電車の燃費の向上とCO2排出量の削減に直接影
響を与える
製品概要
 X-Lite®は、従来の皮革より15~20%軽量の高級皮革の製造を可能にする。こ
の重量軽減効果により自動車や航空機の燃費や積載容量が向上する
バイオ
原料
バイオ燃料
&
再生可能な
エネルギー
皮革用化学品 ビジネスユニット
– X-Tan®
用途
 自動車や航空機の座席をなどの内装
特性
 輸送・貯蔵に適したウエットホワイトを生む初の有機なめしシステム
 白色が著しく、より鮮やかな色彩を実現
ランクセスの貢献
エコタイヤ
軽量化
素材
持続可能な
皮革
技術
製品
革新と技術
107
環境効果
 皮革用有機なめし剤
 皮革、革の削りくず、汚水において、反応性なめし剤、吸着性有機ハロゲン化
合物 (AOX) あるいはアルデヒドを含有しない
 従来の工程より廃水中の塩の含有量を低減
製品概要
 X-Tan®工程は最高の性能と環境上のメリットを兼ね備える – 重大な毒性を持
つ化学物質を使用していない。X-Tan®は、水資源の節約と環境汚染の大幅な
低減に貢献
バイオ
原料
バイオ燃料
&
再生可能な
エネルギー
機能性化学品 ビジネスユニット
– バイファースト®
用途
 自動車塗装
特性
 バイファースト®は卓越した有機顔料製品で自動車用途のハイグレード塗装に
理想的
 デザイン素材の多岐にわたる選択が可能  並外れた透明性が塗装効果に
おけるデザインに理想的
Bayfast
ランクセスの貢献
エコタイヤ
軽量化
素材
持続可能な
皮革
技術
製品
革新と技術
108
環境効果
 耐久性を向上 (長期にわたる安定性と耐候性)
 資源の効率化
製品概要
 バイファースト®は、優れた耐光性と耐候性を備えた有機顔料で、自動車や
産業用途のハイグレード塗装に理想的
®
バイオ
原料
バイオ燃料
&
再生可能な
エネルギー
機能性化学品 ビジネスユニット
– バイピュア® CX
用途
 自動車ケア製品 (窓ガラスクリーナー、ホイールクリーナー、カーシャンプー)
特性
 水処理用の新しい効果的で環境に優しいコンセプト(キレート剤、分散剤)
ランクセスの貢献
エコタイヤ
軽量化
素材
持続可能な
皮革
技術
製品
革新と技術
109
環境効果
 生分解性物質
製品概要
 水処理の新しいコンセプトにより、バイピュア®CXは窓ガラスクリーナー、
ホイールクリーナー、カーシャンプー等の自動車ケア製品および洗浄剤をより
効果的にし、かつ環境に優しい
バイオ
原料
バイオ燃料
&
再生可能な
エネルギー
機能性化学品 ビジネスユニット
– ディスフラモール®製品群
用途
 自動車
 航空機
特性
 電子部品の難火然、優れたサービス性能及び機械的強度のための製品
(例: 回路基板、ケーブル)
 様々なプラスティック用難燃剤
(例: 自動車や航空機の座席に使用される軟質ポリウレタン発泡体用*)
Bayfast
ランクセスの貢献
エコタイヤ
軽量化
素材
持続可能な
皮革
技術
製品
革新と技術
110
環境効果




製品概要
 ディスフラモール®はエンジンルームにおけるアクセルブーツ、ベローズ、ゲー
ターなどの合成ゴム製品の難燃性を保証。さらに、低温下でも優れた柔軟性を
保持。また、窓の接着剤における弾力性と耐久性を向上
ハロゲンフリー
リサイクルがより容易で、クリーンに
軽量化デザイン素材の用途を可能にする
排出量を削減(材料蒸気)
* ランクセスは最近この特別な用途向けのソリューションとして、TEDPを開発
®
バイオ
原料
バイオ燃料
&
再生可能な
エネルギー
無機顔料 ビジネスユニット
– バイオキサイド®
用途
 リチウムイオン電池
特性
 電気自動車用バッテリーの正極材料であるリン酸鉄リチウムの製造に
使用される酸化鉄
ランクセスの貢献
エコタイヤ
軽量化
素材
持続可能な
皮革
技術
製品
革新と技術
111
環境効果
 電気自動車を実現  CO2排出量を削減
 電気自動車用の充電可能なリチウムイオン電池に使用
製品概要
 バイオキサイド®などの高純度の技術的な酸化鉄顔料は、「グリーンモビリ
ティ」向けのソリューションに明確に貢献。電気自動車用の充電可能なリチウ
ムイオン電池の陽極材料であるリン酸鉄リチウム(LFP)の製造に使用
バイオ
原料
バイオ燃料
&
再生可能な
エネルギー
ラインケミー TM
– BioAdimide
用途
 自動車
特性
 バイオプラスチックの性能を向上
(例: バイオベースポリエステルの耐用年数を延長)
 特にバイオベースポリエステルの耐加水分解性の向上や用途の拡大に適
する
TM
BioAdimide
ランクセスの貢献
エコタイヤ
軽量化
素材
持続可能な
皮革
技術
製品
革新と技術
112
環境効果
 最終製品の耐久性を向上  資源の効率化 (廃棄物の削減)
製品概要
 耐加水分解性が要求される場合、BioAdimide™製品群は、環境負荷が低く
耐久性の高い用途向けの再生可能なバイオベースポリマーの使用を可能に
する
バイオ
原料
バイオ燃料
&
再生可能な
エネルギー
ラインケミー
– スタバクゾール®(Stabaxol®)
用途
 ポリエステル用安定剤
特性
 ポリエステル用高性能耐加水分解剤
®
Stabaxol
ランクセスの貢献
エコタイヤ
軽量化
素材
持続可能な
皮革
技術
製品
革新と技術
113
環境効果
 最終製品の耐久性を向上  資源の効率化 (より長い耐用年数)
製品概要
 スタバクゾール®はポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタ
レート(PBT)、ポリアミド(PA)やエステル系熱可塑性ポリウレタン (TPU)、ポ
リウレタンエラストマーや接着剤に使用
バイオ
原料
バイオ燃料
&
再生可能な
エネルギー
ハイパフォーマンスエラストマーズ ビジネスユニット
– テルバン®
用途
 自動車 (タイミングベルト)
 鉄道 (鉄道ケーブル)
 航空宇宙産業
特性
 優れた耐油性と耐温度性を備えた高性能エラストマー
 チェーンに替わる軽量素材 (例: 駆動ベルト、タイミングベルト)
ランクセスの貢献
エコタイヤ
軽量化
素材
持続可能な
皮革
技術
製品
革新と技術
114
環境効果
 軽量化とより優れた伝動効率が燃費の向上とCO2排出量の削減に直接影響
を与える
 耐久性を向上  資源の効率化
製品概要
 卓越した特性(耐熱性、耐油性、優れた機械的挙動)により、テルバン®(水素
化ニトリルゴム)は、例えば自動車のバルブ・トレインのタイミングベルトに使用
される。軽量で効率性が高いため、金属の駆動チェーンの持続可能な代替に
適している
バイオ
原料
バイオ燃料
&
再生可能な
エネルギー
ケルタンエラストマーズ ビジネスユニット
– ケルタン® エコ
用途
 自動車 (例:プロファイル、シーリング部品)
 プラスチック改質
 電線及び電気のケーブル
特性
 サトウキビ由来のバイオエタノールを原料にした高性能ゴム
 その結果、最大70%まで、サトウキビ由来のエチレンを含有
 サトウキビからエタノールを脱水させることでエチレンを生成、それを重合し
EPDM*を製造
ランクセスの貢献
エコタイヤ
軽量化
素材
持続可能な
皮革
技術
製品
革新と技術
115
環境効果
 再生可能な原料を一部使用した世界で初めての合成ゴム
製品概要
 ケルタン®エコは、サトウキビ由来のバイオエタノールを原料にした高性能ゴ
ム。石油系原料のEPDMとして、同じ性能を持つ。結果として、二酸化炭素排
出量を削減し、エネルギーバランスを向上させ石油依存の軽減をサポート
* EPDM =エチレン・プロピレン・ジエン・モノマー
バイオ
原料
バイオ燃料
&
再生可能な
エネルギー
アドバンスト工業化学品 ビジネスユニット
– バイノックス® / バイノックス®プラス
用途
 バイオディーゼル燃料用の安定剤(酸化防止剤)
特性
 バイオディーゼル燃料内の不飽和脂肪酸エステルの酸化を防ぎ、高揮発性化
合物や腐食性のカルボン酸の生成を抑制することにより、貯蔵安定性を向上
ランクセスの貢献
エコタイヤ
軽量化
素材
持続可能な
皮革
技術
製品
革新と技術
116
環境効果
 バイオディーゼル燃料の実用化を可能にする
製品概要
 バイノックス®は、主に菜種油から製造される燃料の貯蔵安定性を維持するた
めの効果的な酸化防止剤。バイノックス®などの安定剤を使用しなければ、油
は異臭を発生し、分解したバイオディーゼル燃料がエンジンと燃料噴射システ
ムを損傷する要因となる
バイオ
原料
バイオ燃料
&
再生可能な
エネルギー
イオン交換樹脂 ビジネスユニット
– レバチット®GF製品群
用途
 高性能バイオディーゼル燃料を製造するために不純物を除去
特性
 レバチット®GFグレードは、燃料産業において高性能バイオディーゼル燃料の
製造工程で不純物を除去する目的で使用される
ランクセスの貢献
エコタイヤ
軽量化
素材
持続可能な
皮革
技術
製品
革新と技術
117
環境効果
 バイオディーゼル燃料の用途を可能にする
製品概要
 レバチット®GFグレードは、燃料産業が要求する厳しい仕様を満たす高性能バ
イオディーゼル燃料を製造するため不純物を除去。市場における最もコスト効
率のよい樹脂ベースの精製システム。トリグリセリド源に関わらず、バイオ
ディーゼル燃料のすべての品質に適用可能
バイオ
原料
バイオ燃料
&
再生可能な
エネルギー
ラインケミー
– アディティン®
用途
 自動車、航空機、鉄道産業向け潤滑油用添加剤
特性
 様々なモビリティシステム(例:車、航空機、電車)の製造時および稼働時のバ
イオ潤滑油(剤)
 最終製品の例: 油圧油、潤滑油、離型油、全損潤滑剤、2ストロークオイル、
生分解性添加剤
Additin
ランクセスの貢献
エコタイヤ
軽量化
素材
持続可能な
皮革
技術
製品
革新と技術
118
環境効果
 生体内非蓄積、非(或は低)水生毒性
 可能な限り再生可能な原料を使用、そして、良好な生分解性を有する
 エネルギーの節約と環境保護に貢献
製品概要
 生分解性潤滑油は、従来品と同等の品質要求を達成する必要がある。それに
は、低水生毒性や生体内非蓄積などの環境パラメーターを満たす添加剤を使
用することでのみ可能となる。これらの潤滑油用バイオ系添加剤は、例えば、
油圧システムに使用され、「グリーンモビリティ」の実現に貢献
®
バイオ
原料
バイオ燃料
&
再生可能な
エネルギー
ゴム薬品 ビジネスユニット
– ブルカノックス®4005
用途
 バイオディーゼル燃料およびバイオディーゼル/ディーゼルのブレンド燃料を含
むあらゆる種類の燃料の製造に使用
特性
 燃料製造メーカーにより使用される液状酸化防止剤。(例:バイオディーゼル
燃料(B100)やブレンド燃料、例えば、B20(脂肪酸メチルエステルバイオ成分
を20%含むディーゼル燃料))
®
Vulkanox
4005
ランクセスの貢献
エコタイヤ
軽量化
素材
持続可能な
皮革
技術
製品
革新と技術
環境効果
製品概要
119
 バイオディーゼル燃料は、主に大豆油、菜種油、ヤシ油から製造される。
バイオディーゼル燃料の使用により、炭化水素(HC)、一酸化炭素(CO)、 粒
子状物質(PM)の3つの主要汚染物質の排出量を削減
 ブルカノックス®4005などの液体酸化防止剤は、バイオディーゼル燃料のバイ
オ成分の酸化を防止する。酸化は、近代的なエンジン燃料噴射システムや燃
料タンクの汚れの原因となる
バイオ
原料
バイオ燃料
&
再生可能な
エネルギー
「グリーンモビリティ」
– ランクセスの世界的な使命
120
世界的に旺盛なモビリティーへの需要が、
社会、経済、そして環境における課題を生む

ランクセスの製品、技術そして革新が、
持続可能な車社会を実現するための課題解決に貢献

ランクセス – 「グリーンモビリティ」の実現へ

121
122
免責について (Forward-Looking Statements):
このプレゼンテーションには、将来予測に関する記述が含まれています。この記述にはランクセスの予測、意見、見解、そ
して第三者からの引用が使用されています。様々な既知あるいは未知のリスクや不確実性、またその他の要因により、実
際に発生する結果、財務状態、発展及び業績が、明示的または黙示的に示されている将来予測と大幅に異なる可能性が
あります。ランクセスは、将来予測に関する記述で示される予測に誤りがないことを保証をするものではありません。この
プレゼンテーションで示される将来予測に関する意見の正確性や進展が実際に起こりえるかどうかに関しても責任を負う
ものではありません。ここに示されたいかなる情報、予測、推定、目標、意見に関して、明示的あるいは黙示的な表明や保
証を行うものではなく、又、これらの記述に全面的に依存されることは控えて頂きますようお願いします。またここに示され
るいかなる間違いや脱漏、誤った記述に関して責任を負うものではありません。この資料を使用することにより直接的ある
いは間接的に生じる事項に関して、ランクセス及びその親会社、子会社、役員、責任者、従業員は一切の責任を負うもの
ではありません。
123