「地上デジタルテレビ放送に 関する浸透度」の状況

トピックス
「地上デジタルテレビ放送に
関する浸透度」の状況
(平成21年9月時点)
― 福島県の地上デジタルTV放送対応受信機の世帯普及率は全国第38位 ―
平成23(2011)年7月に地上アナログ放送の停波が予定されています。アナログ放送が停波となった後、
デジタル放送のテレビ番組を視聴するためには、薄型テレビ(チューナー内蔵テレビ)やチューナー内蔵
録画機など地上デジタル放送に対応した機器の設置が必要になります。アナログ放送の停波時期が2年を
切ったなかで、総務省が発表した「地上デジタルテレビ放送に関する浸透度調査」の結果によれば、福島
県は地上デジタルテレビ放送対応受信機の世帯普及率は全国第38位にランクされました。
1.地上デジタルテレビ放送対応受信機とは
デジタルテレビ放送対応受信機とは、薄型テレビ、チューナー内蔵録画機、チューナー、チューナー内蔵
パソコン、ケーブルテレビ用セットトップボックス(= STBÉ放送信号変換装置)などです。
現在はアナログ電波とデジタル電波の両方が送信されていますが、アナログ電波が停波になるとテレビ
を観るためには対応受信機が必要になります。
2.地上デジタルテレビ放送対応受信機の国内出荷状況
平成21年9月末までの地上デジタルテレビ放送対応受信機の国内出荷累計台数は›電子情報技術産業
協会の発表によると58,783千台になりました。主力の薄型テレビは、エコポイント効果などから6月以降
4ヵ月連続で100万台を突破し、平成21年1月から9月までのテレビ出荷台数は8,506千台(前年同期比
31.3%増)に達しました。累計出荷台数も全体の6割を占めています。
2009年9月地上デジタルテレビ放送受信機器国内出荷実績
2009年9月
2009年年計(1−9月)
前年同月比
テレビ合計
CRT テレビ
薄型テレビ
デジタルレコーダ
1,138
(単位:千台、%)
133.6
累
計
前年同期比
8,506
131.3
36,801
−
−
−
−
720
1,138
133.6
8,506
131.3
36,081
101
77.7
842
56.4
8,363
BD レコーダ
233
168.7
1,715
203.8
3,487
チューナ
171
1,108.9
367
317.4
947
ケーブルテレビ用 STB
165
113.6
1,147
101.9
7,521
23
45.3
305
99.1
1,664
1,831
−
12,882
−
58,783
地上デジタルチューナ内蔵 PC
受信機器合計
注:STB の定義:ケーブルでデジタル伝送された地上ÉBSÉ110度 CS デジタル放送を受信する端末
デジタルレコーダの定義:地上デジタルチューナを内蔵した DVD レコーダ
BD レコーダは次世代光ディスクレコーダより名称変更。2007年10−12月実績より統計開始、累
計値には HD DVD を含む
CRT テレビは2008年4月より統計廃止
液晶テレビ、PDP テレビは2009年4月より薄型テレビに統合
(出典:電子情報技術産業協会)
福島の進路 2010.2
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薄型テレビの出荷台数推移
(資料:電子情報技術産業協会)
3.全国の地上デジタルテレビ放送対応受信機の世帯普及率
総務省が発表した9月時点の地上デジタルテレビ放送に関する浸透度調査の結果によると、全国の世帯
普及率は前回調査(平成21年3月)比で8.8ポイント上昇し、69.5%と約7割に達しました。
地上デジタル対応受信機の保有状況(複数回答)では、最も大きな割合を占める薄型テレビ(チューナー
内蔵テレビ)が、8.6ポイント上昇し59.0%と約6割になりました。
地上デジタル対応受信機の購入動機(複数回答)は、エコポイントの利用で39.0%とアナログテレビ
でも地上デジタル放送が見たかったからで38.8%となり、ともに約4割となりました。
(全員)
受信機の保有状況(複数回答)
受信機の購入動機(複数回答)
(出典:総務省「地上デジタルテレビ放送に関する浸透度調査9月結果」)
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福島の進路 2010.2
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4.地上デジタルテレビ放送対応受信機を1台も保有していない理由
地上デジタル対応受信機を1台も保有していない理由としては、現行のアナログ放送の停波まで時間が
あるが最も多く約8割を占めています。次いで約4割が経済的理由を挙げています。
対応受信機を保有していない理由(複数回答)
(地上デジタルテレビ放送対応受信機を保有していないとの回答者)
(出典:総務省「地上デジタルテレビ放送に関する浸透度調査9月結果」)
5.今後のデジタル化の予定
地上デジタル対応受信機を保有している世帯が69.5%で、現在保有していないがアナログ放送の停波
までに、少なくとも1台は、対応予定とする世帯が24.6%となりました。この結果、9月調査時点で全世帯
の94.1%はデジタル放送対応受信機を停波までに保有する見通しとなっています。なお、5.9%の世帯が
「対応が分からない」または「対応予定がない」と回答しています。
受信機の保有状況とアナログ放送停波までの対応予定(全員)
※1 受信機を1台も保有していないが、アナログ放送停波までに少なくとも1台のアナログテレビは対応
予定があると回答した世帯
※2 受信機を1台も保有しておらず、一部又は全部のアナログテレビについて対応未定と回答した世帯
※3 受信機を1台も保有しておらず、全てのアナログテレビについて対応予定がないと回答した世帯
(出典:総務省「地上デジタルテレビ放送に関する浸透度調査9月結果」)
福島の進路 2010.2
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6.福島県の地上デジタルテレビ放送対応受信機の世帯普及状況
福島県のデジタル対応受信機の世帯普及状況は、9月時点で64.9%(前回調査比+9.3ポイント)で
全国第38位となり前回調査時順位と変わりませんでした。
世帯普及率の上位3位の都道府県は第1位が78.4%の奈良県、第2位が77.1%の石川県、第3位が76.7
%の岡山県でした。
地上デジタルテレビ放送対応受信機の世帯普及率(都道府県別9月時点順位)
順位
都道府県名
今回調査(9月) 前回調査
(3月) 順位
都道府県名
(単位:%)
今回調査(9月) 前回調査(3月)
1
奈
良
県
78.4
59.1
25
滋
賀
県
69.2
67.0
2
石
川
県
77.1
63.4
26
熊
本
県
69.0
61.3
3
岡
山
県
76.7
58.6
27
愛
媛
県
68.2
60.3
4
岐
阜
県
75.6
65.5
27
長
崎
県
68.2
48.5
5
広
島
県
74.1
61.3
29
埼
玉
県
68.1
63.1
6
宮
崎
県
73.9
56.0
30
茨
城
県
68.0
63.8
7
鳥
取
県
73.7
56.1
31
長
野
県
67.9
61.5
8
香
川
県
73.5
61.3
32
大
分
県
67.6
66.2
9
和歌山県
73.4
57.2
33
栃
木
県
66.8
59.6
10
山
形
県
73.3
61.5
34
宮
城
県
66.7
59.1
11
山
口
県
73.0
58.6
35
佐
賀
県
65.7
61.7
12
静
岡
県
72.8
57.1
36
徳
島
県
65.5
57.7
13
神奈川県
72.6
62.0
37
京
都
府
65.3
54.8
14
新
潟
県
72.5
58.0
38
福
島
県
64.9
55.6
14
愛
知
県
72.5
65.5
39
福
岡
県
64.5
62.1
14
三
重
県
72.5
67.3
40
高
知
県
63.6
58.5
17
富
山
県
72.4
62.8
41
北
海
道
63.4
55.1
18
福
井
県
71.7
68.6
42
青
森
県
63.1
49.4
19
群
馬
県
71.3
58.9
43
鹿児島県
62.0
53.7
20
大
阪
府
71.2
64.8
44
秋
田
県
58.9
53.3
21
東
京
都
71.0
63.8
45
山
梨
県
57.3
54.4
22
千
葉
県
70.2
61.6
46
沖
縄
県
55.3
37.1
23
島
根
県
69.6
64.8
47
岩
手
県
55.2
47.4
24
兵
庫
県
69.4
60.7
(注)統計データであり、ある程度の誤差は想定される。サンプル数に応じて±3∼8%前後。
(出典:総務省「地上デジタルテレビ放送に関する浸透度調査」)
(担当:白石)
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