やまぼうし - 神石郡神石高原町

やまぼうし
神石高原中学校 学校だより No.11
平成 28 年3月4日
学校を創り,そして高原寮を育ててくれた三年生,卒業おめでとう!
来る3月10日は神石高原中学校第二回卒業証書授与式です。今年卒業する45名の生徒は開校時2年
生として,これまで新設校としての伝統づくり,また高原寮の風土づくりに大いに貢献してくれた45名
です。とにかくまじめで前向きで意欲のある学年でした。二年目の学校創りで教師の私たちが暗中模索の
中,遠足においても,大山登山においても,また体育大会・文化祭,どんな行事にも主体的に「自分たち
で学校を創る」という意欲を前面に出しながら,学年全員が底抜けに明るく,男女の隔たりもない中で,
十二分にその力を発揮してくれました。
油木高校との連携型入試及び私立高校入試で,すでに41人が進路を決め,それぞれの学校から指定さ
れた課題に取組んでいます。さらに今年は例年以上に油木高校へ進学する者が多く,高原中で培った様々
な力を高原中魂として発揮してくれることと思います。夢・実現に向けて力いっぱい頑張ってほしいと思
います。三年生諸君,卒業おめでとう!職員一同心をこめてお祝いと感謝の気持ちを贈ります。
行事計画 3月~4月
日
曜
行
事
日
曜
7
月
選抜(Ⅱ)等入試(1日目)
23
水
全校朝会
8
火
選抜(Ⅱ)入試(2日目)
24
木
町内小学校卒業式
9
水
全校朝会
25
金
修了式(4校時)
10
木
卒業式・退舎式(9:30開式)
26
土
部活動あり
11
金
27
日
12
土
部活動あり
28
月
13
日
JINSEKI雪どけマラソン
29
火
14
月
連携型・選抜Ⅱ等合格発表
30
水
15
火
薬物乱用防止教室
31
木
16
水
全校朝会
1
金
17
木
井伏文学を知ろう:2年生参加
2
土
18
金
「ようこそ先輩」
3
日
19
土
部活動あり
4
月
給食試食会(12:15高原中)
20
日
秋分の日
5
火
「誓いの言葉」リハーサル(15:00)
21
月
振替休日
6
水
就任式・始業式
22
火
選抜Ⅲ入試
7
木
第3回入学式・入舎式(14:00)
集金日(1年)
SC相談日
卒業式・退舎式リハーサル
第3回学校関係者評価委員会
高原寮閉寮
行
事
離任退任式(6校時)
部活動あり
良き伝統・風土づくり
3 年目へ
【お知らせ】○3月1日より給食でいただいている牛乳の紙パックのリサイクルを始めました。水洗いし,解
体し,乾かし資源として再生します。給食時間は短くて慣れるまで時間がかかるかもしれませんが,これも
スムーズにできるようになれば一つの学校力となるかもしれません。
○三月になっても寒い日が続きます。郡内でも学級閉鎖になった学校もあるようです。神石高原中もインフルエン
ザの罹患者が峠は越えたものの,まだまだ油断はできません。手洗い・うがい・マスクの着用を今後も徹底して
いきたいと思います。学校のマスクも不足がちです。各ご家庭のご協力をよろしくお願いいたします。
セクハラ・体罰・いじめ相談窓口は教頭・養護教諭まで
神石高原中学校89-0003
○ちょっとした話「『風が吹けば桶屋が儲かる』って本当でしょうか?」
日本には江戸時代ころから「風が吹けば桶屋が儲かる」といことわざがあります。風が吹けば土ぼこりが
立ち,人の目に入る。そうしていると目をわずらう人が増え,三味線を弾いて歌う人が増え,三味線がたく
さん必要になる。三味線はネコの皮を使っているので,ネコがたくさん必要になる。ネコがいなくなればネ
ズミが増え,桶をかじる。従って桶が品不足となり,桶屋がもうかるというのである。一見筋が通っている
ようで,なんともこじつけのような話です。要するに,あることを原因として,とんでもないところに影響
が出るというたとえなのです。現代ではこじつけ話を批判する例えにも使われているようです。
アメリカ,ニューヨークのジュリアーノ市長は,あるとき「地下鉄の落書きを全部消せ」と役所の部下た
ちに命じました。1980~90年代のニューヨークは,極めて治安が悪く,年間60万件の犯罪が起きる,
まさに「アメリカ1の犯罪都市」だったのです。市長は,凶悪犯罪の
取り締まり強化を訴える声に,断固として耳を貸しませんでした。
延々と落書きを消したり,街を掃除したりパトロールを強化しました。
全ての地下鉄の落書きを消し終わるのに5年かかりました。そのころ
から犯罪が徐々に減り始めたのです。次に市長が命じたのは「軽犯罪
を取り締まれ」でした。凶悪犯罪ではなく,軽犯罪だけを徹底して取
り締まりました。すると,これまで特に重視していなかった凶悪犯罪
が,5年後半分にまで減少したのだそうです。
ジュリアーノ市長は,ある考えに基づいてこのような政策をとったのです。それは「割れ窓理論(ブロー
クン・ウィンドウズ理論)
」と呼ばれるものです。
ある大学の教授が実際に行った実験です。その実験とは,一台の車を街の中に放置します。1週間たって
も特に何も起きませんでした。その次にフロントガラスを壊した車を放置しました。すぐに車の部品が盗ま
れ始め,つづいて窓ガラスが割られ,落書きされ,とうとうわずかな期間に車は破壊されてしまいました。
二つの実験の違いはフロントガラスが壊されているだけのことでした。これが「割れ窓理論(ブロークン・
ウィンドウズ理論)
」です。小さな犯罪や落書きを放置することで,
やがて大きな犯罪にエスカレートしていく。そのことを逆手にとっ
て,小さな犯罪や街の汚れを根絶やしにしていくことで,大きな犯
罪を減らしていこうと試みたのです。
私たちの生活と照らし合わせてみてください。ある公園があった
とします。そこのすみに缶コーヒーの空き缶を2・3本無秩序に置
いておくとします。きっとそこはすぐにゴミの山になり,ほおって
おくと不法投棄の場所になるかもしれません。ゴミがない場所に最
初にゴミを置くにはそれなりの勇気が必要です。しかし一つでも置いてあれば,「ここはゴミを置いていい
場所なんだ」と思ってしまうのが人間です。
「みんな捨ててるんだから大丈夫」と,
・・・・これが割れ窓理
論です。
さて「風が吹けば桶屋が儲かる」式に考えるとジュリアーノ市長が取組んだことは「落書きを消せば凶悪
犯罪が減る」とでも言えばよいかもしれません。
「風が吹けば桶屋が儲かる」のように,こじつけのちょっ
といい加減な話ではなく,何らかの出来事や取組みが,それぞれにしっかりと根拠をもち,意外な結果をも
たらすのだという話はとても勉強になります。ぜひ参考にしてみてください。
ところで「プリントをそろえてきれいに整理すれば,社長になれる。」この言葉は私が適当に作文したの
ですが,何か理屈が見えてきそうな気がしませんか?