植物野外観察研修会資料

植物野外観察研修会資料
期
日
2012.08.03
(金)
会
場
新 潟 市 金 津・八 幡 山
「 花 と 遺 跡 の ふ る さ と 公 園 」
新 潟 市 立 総 合 教 育 セ ン タ ー
新津丘陵の植物
新潟市秋葉区は新潟県のほぼ中央部に位置し、標高は 2 ~ 248 ㍍あります。
この丘陵は秋葉山から金津白玉の滝まで標高 60 ~ 130 ㍍あり、古くは日本で屈指の
石油産出地でありました。里山として人との関わりが深い地域でした。
植生は南方系の種や暖温帯林の構成種が多く分布しています。
コナラ、スギ、アカマツ、を主とする林に覆われて、一部は畑、果樹園、公園、ゴルフ
場、集落となっています。
「里山の植物」(石沢進・監修)によると、ここに生育する植物は種子植物が約 760 種
羊歯植物は 84 種とされています。
特色ある主な植物
主な暖温帯の植物
・常緑樹
・落葉樹
・草
本
ヒサカキ、ソヨゴ、シロダモ、ウラジロカシ、アカガシ
ネムノキ、アカメガシワ、カラスザンショウ、アワブキ、アオハダ
クサギ
ジャノヒゲ
日本海要素の植物(日本海側に分布の偏るもの)
・常緑樹
・落葉樹
・草 本
ユキツバキ、チャボガヤ、エゾユズリハ、ハイイヌツゲ、ヒメモチ、
チマキザサ
ヒメヤシャブシ、ナラガシワ、ケキブシ、マルバゴマギ、キタコブシ
ケイタドリ、ミヤマイラクサ、オオイタドリ、コシノカンアオイ、
ミチノクヨロイグサ、オオウバユリ、タイリンヤマハッカ
分布上注目すべき植物
・カラコギカエデ
・キツネノマゴ
(八幡山で見られる・見られた植物)
;県内では佐渡の平野部と県内中央部に限られる稀産種であり
減少している。
;野原や道端の一年草であるが、稀産種である。
-1-
花 の つ く り
*
(双子葉植物)
普通は 1つの花を上から見ると
の順に並びます。
外側から
がく片、花弁、雄しべ、雌しべ
ちゅうとう
柱 頭
や く
葯
雄しべ
花 糸
雌しべ
かちゅう
花柱
しぼう
子房
花 弁
(中に胚珠)
かしょう
花床(花托)
がく片
かへい
花柄(花軸)
・花弁が4枚のものは、そのほとんどがあぶらな科に属し、桜に代表される5枚の花
弁の花を咲かせる植物はバラ科に属します。
きく科の植物は 舌状花の集まった花と管状花の集まった頭花から成るもの、両方
を一緒にした頭花のものなど多様な花を咲かせるものがあります。
-2-
あぶらな科
●
◆
の植物
あぶらな科の花
アブラナ
・花弁は4枚
が基本
・めしべ
1
・おしべ
6 (4 本は長い)
(あぶらな属)
・ナノハナ(菜の花)ナタネ(菜種は作物名)
などと呼ばれ同属(あぶらな属)の花はどれも
黄色である。また古くから世界中で野菜として
栽培されたりしてきた。
・あぶらな属の花はどれも黄色。
・十字架状の花弁と細長い角果が特徴。
◆
タネツケバナ
(たねつけばな属)
・この花が咲く頃、イネの種を
水に浸けるのでタネツケバナ
という。
◆
ミチタネツケバナ
(たねつけばな属)
・ タネツケバナより一足早く、ロゼット状
の根生葉から花茎を伸ばし、同じような花を
咲かせる。
・ 帰化植物。茎にあまり葉がつかず、ロゼット
葉が残っているのが特徴。
-3-
◆
ナズナ
(なずな属)
・春の七草。
・
→ 実の形が三味線のバチに似て、ぺンペングサ
の別名がある
・
・秋に芽を出しロゼット葉で冬を過ごす、
花 (色は白)
◆
マメグンバイナズナ
(まめぐんばいなずな属)
・グンバイナズナより全体に小さいことからの和名。
・お椀形のガク片4枚の間からしゃもじ状の花弁がの
びる。
・実は3㎜前後。
◆
シロイヌナズナ
(しろいぬなずな属)
・実験生物として研究に使われてきた。
・2000 年に全ゲノム(遺伝情報)が明らかになった。
・突然変異などの研究に活用。
・実は長角果
-4-
◆
イヌガラシ
(いぬなずな属)
・多年草
・花は黄色
・実は細長い長角果
・
◆
田などのやや湿ったあぜみちや道端などにみられる。
スカシタゴボウ
(いぬがらし属)
・一年草
花の色は黄色
実はずんぐりとして太く丸みがある。
・イヌガラシより全体に小型。ロゼット葉の切れ込みも浅い。
-5-
きく科の植物
きく科の花
●
花は
花の集団
(舌状花や筒状花の集まりで頭花が出来ている。)
舌状花
筒状花
ちゅうとう
めしべ(柱
頭)
↓
ちゅうとう
めしべの先(柱
頭)
→ おしべ
かべん
↓
→ 花弁
かべん
おしべ
花弁→
→
かんもう
かんもう
冠 毛
冠 毛(がく)
しぼう
← 子房
しぼう
子房
・舌状花だけの花
・外側に舌状花、なかに筒状花
・筒状花だけの花
・タンポポ
・アザミ
・ブタナ
・ヨモギ
等々
等々
・ヒマワリ ・コスモス
・ヒメジョオン
・ノコンギク 等々
-6-
◆
ハルジオン
(むかしよもぎ属)
・4月終わり頃から
咲き始める。
◆
ヒメジョオン
・普通、6月に
入ってから咲く。
・上の葉
が茎を
抱く.
・葉は
茎を抱かない。
・管状花
・舌状花
→ ・舌状花と
管状花
・茎は
中空
・茎にずいがある。
◆
ノゲシ
(のげし属)
◆
オニノゲシ
(ハルノノゲシ)
・舌状花が集まった
頭花
・舌状花の集まり。
・羽状になった葉の
先が硬い刺状。
さわると痛い。
・葉の基部が
三角形に
尖る。
・葉の基部は円形。
-7-
(にがな属)
◆ オオジシバリ (別名ツルニガナ)
◆ ニガナ と ハナニガナ
と ジシバリ (別名イワニガナ)
・花は舌状花の
集まり。
ニガナ
・舌状花の数でわけられる。
・ オオジシバリ
の根生葉
◆
●花が5~6枚
ニガナ
●花が
ハナニガナ
7枚以上
・ ジシバリ
ハナニガナ
の根生葉
エゾタンポポ
( たんぽぽ属
)
・在来種のタンポポ
( カントウタンポポや
◆
セイヨウタンポポ
・外来種のタンポポ
シロバナタンポポ)
・総包片の反り返り
が見られる。
・総包の萼片が
反り返らない
・舌状花の数
・舌状花の数 140 ~ 180
・春に1回花を咲かせ後は眠る。
◆
オニタビラコ
(おにたびらこ属)
・花期
・年に数回花をつける。
◆
ブタナ
(えぞこうぞりな属)
5月~10月
・タンポポに似た舌状花
のみの頭花をつける。
・舌状花のみ。
・舌状花に冠毛
がある。
・同属のタビラコ( 春の七草
より大型ということで
和名がある。
150 ~ 200
・根生葉から数本の葉の
ない花茎を伸ばし花を
つける。
仏の座 )
・荒れ地などを好み、一
面に咲く。
-8-
◆
ノアザミ
(あざみ属)
・初夏に同属の中では1番最初に花が咲き始める。
・花弁が5枚の筒状花だけの花。
集
粉
毛
花粉
・花弁5の長細い筒状花
・雄しべの葯は雄しべが合わさり
雌しべを包んで筒状に成る。
・
・
・先に雄しべが成熟し、後から
雌しべが筒状の雄しべの中か
伸びてくる。
・
◆ セイヨウノコギリソウ
(のこぎりそう属)
◆ ノボロギク
・帰化植物。
・花期は夏から初秋まで
・花弁は5枚の舌状花が多い。(白~赤)
・葉に毛があり、良い匂いがする。
ヨーロッパではハーブとして使われた。
・ノコギリソウは漢方で風邪薬などに使われた。
-9-
(きおん属)
・一年中、花が見られる。
・黄色の頭状花だけの花
・冠毛を持ち、風にのって飛散し、
繁殖する。
・茎は中空である。
◆
ハハコグサ
(ははこぐさ属)
◆
チチコグサ
・茎葉共に白い綿毛をかぶる。
・頭花の中心部に
両性の筒状花、周
りに雌性の筒状花
がつく。
・茎の先に灰かっ
色の頭花が多数
かたまって付く。
・春の七草の一つ
(オギョウとかゴギョ
ウと言う。)
*
◆
きく科のほとんどは虫媒花である。ただヨモギ、ブタクサ、オナモミ
などのなかまが風媒花であることが知られている。
オオアレチノギク
(むかしよもぎ属)
・ 茎に、開出した軟毛が多い。
・茎や葉の色が灰色がかった緑色に
見える。
・舌状花の舌状部がほとんど目立たない。
◆
ヒメムカシヨモギ
(むかしよもぎ属)
・北アメリカ原産の2年草。
・葉の下方のものには、まばらなきょ歯があり
上方のものほどまばらになる。
・筒状花まわりに白い舌状花が多数並ぶ。
・葉や茎の色は深い緑色に見える。
- 10 -
たで科の植物
(ぎしぎし属)
○ たで科のギシギシ3種 について
◆ エゾノギシギシ
・どれも帰化植物である。
・雌花の花被片のへりの形がそれぞれ違う。
外花被
内花被
葉の巾が広く
長い
両性花と雌花
がある
◆
ナガバギシギシ
中央脈が赤く
なる事が多い
◆
アレチギシギシ
ナガバギシギシ
葉の巾が狭く
細い感じが
する
・全体がやせて
細い感じが
する。
・果実を包む
外花被 花被
内果皮
(すいば属)
◆ スイバ
・ 雌雄異株
柱頭
◆ ヒメスイバ
・ 雌雄異株
雌花
雄花
雄株
雌株
雄花
・シュウ酸を
含み「酸い葉」
でスイバ。
外花被
矢じり状になり
ギシギシと区別つく
・葉の形がいろいろである。
・長い根茎で、地下
でつながる。
内花被
果実
- 11 -
(いぬたで属)
◆
イヌタデ
・別名
◆
アカマンマ
◆ オオイヌタデ
・荒れ地や河川敷等に
える1年草。
・道ばた、畑、荒れ
地によく見られる
・さや状托葉はふちに
毛(緑毛)が無い。
・高さ 20 ~ 50 ㎝の
1年草。
・イヌタデに似て、
大型。
ミゾソバ
・葉の形からウシノヒタイとも呼ばれる。
・高さ 0.3 ~1mになる水辺に生える1年草。
・花は枝先に集まって咲き萼からなる花被裂片は
5裂する。上部は紅色、下部は白色。
・茎に下向きのトゲがある。
◆
ママコノシリヌグイ
・茎にびっしりと下向きのトゲを持つ
1年草。
・花はソバの花と似て、綺麗。茎に
トゲが多く、他のものに巻き付く。
・葉は互生。葉柄の基部に葉状の小さな
鞘状托葉があり、茎を抱く。
・花被片は5、雄しべ8,雌しべ1、
花期は7~8月
◆
ヤナギタデ
・湿ったところに生える1年草。
・葉の縁と中央脈上に毛がある。
葉面の上下とも無毛で、日に
透かすと半透明の腺点がある。
・わずかに紅色を帯びた白から
淡緑色の花をまばらにつける。
・葉鞘の縁に毛がある。
- 12 -
◆ イシミカワ
・川原、田の畦など水湿地などに
生えるとげを持つつる性の一年草。
・葉鞘はごく短く、上の縁は円く
広がって茎をかこむ。
・茎に下向きのトゲがある。
・葉は三角形、無毛で白緑色。葉柄
は葉身の下に楯状(丁字形)につく。
・花は枝先に 10 ~ 20 個かたまってつく。
花皮は 5 枚で果期には白→紫→青と変化し実を
包む。
◆
アキノウナギツカミ
・水湿地などに生える 1 年草。
・茎に下向きの刺があり、
他に絡んで伸びる。
・葉の下面脈上にも刺がある。
・葉鞘は膜状で先が斜めに
切った形をする。
・枝先に淡紅色の花がかたまってつく。
◆
シロバナサクラタデ
・湿地などで生え、地中に伸ばす根茎を枝分かれ
しながらふえる多年草。
・茎の高さ 50 ~ 100 ㎝で、紅色を帯びる節がある。
・花被は長さ 3 ~ 4 ㎜で、色は白、腺点がある。
・花には長花柱花と短花柱花の2型がある。互いの花粉の
受粉で実がなる。
・よく似たサクラタデは花被の長さ 5 ~ 6 ㎜で全体が大きめ。
- 13 -
まめ科の植物
●
マメ科
花の作り
旗弁
・柱頭
・やく
中に2枚くっついて
いる
↓
・中に子房
翼弁(側弁)
豆のさやの形をしている
舟弁
◆
◆ カスマグサ
(そらまめ属)
カラスノエンドウ
(そらまめ属)
・カラスノエンドウとスズメノエン
・小葉の先が
矢筈状にへこむ。
ドウの中間と言う事で
この名がある。
・種が 5 ~ 10 粒
・種は4粒
・別名 ヤハズエンドウ
・花には柄ほとんど無い。
・実の鞘が熟すと黒くなる。
・人里の草地に普通に
見られる。
実の鞘が熟し黒い
◆
スズメノエンドウ
◆
(そらまめ属)
ヒナカラスノエンドウ
(そらまめ属)
・ 県内で帰化してい
るのが見つかった。
・種子は2粒
・ 花に柄がなく萼に
毛が多い。
・小葉が5枚前後
・カラスノエンドウより全体に小型
なのでこの名がある。
・カラスノエンドウをごく
小さくしたよう。
- 14 -
シロツメクサ
◆
◆
(しゃじくそう属)
・マメ科の花の
集まり
(しゃじくそう属)
・一年草、帰化植物。
・オランダからの
ガラス器具の間に
詰めてあった、草
の種からの帰化。
・葉は3つの小葉か
らなる複葉。
小葉の先がへこむ。
・花は葉の根もとから出る長い柄に、
5 ~ 20 個の小さな蝶形花を下向き
につける。
・稔るほどに花が下を
むく。
◆
ナヨクサフジ
コメツブツメクサ
ヤハズソウ
◆
(そらまめ属)
・花と小葉
(はぎ属)
・葉
・托葉
・花
・実
・クサフジの花と托葉
・複葉。小葉に斜めに並ぶ側脈が目立つ。
クサフジの花
・淡紅色の花が葉えきに 1 ~ 2 個つく。
クサフジの托葉
・種子は1個で熟しても裂けない。
◆
ネムノキ
(ねむのき属)
めしべ
おしべ
おしべ 1 本
・花冠(緑色)とがく
は目だたない
花冠
◆
クズ
(くず属)
・山野に生える大型
のつる性、多年草。
・濃い紅紫色をした
翼弁の花を総状に
付ける。
・がく
・実はマメの様だが花が異なるので、
ネムノキ科とする分類もある。
・雄しべ 10 本が合体している。
・太い根からデンプンがとれ、くず粉とし
て使われてきた。
・枝先に 10 ~ 20 個の花が頭状に集まる。 ・秋の七草の一つ。
・葉が出てから睡眠運動をする。
- 15 -
きんぽうげ科の植物
(きんぽうげ属)
◆ キツネノボタン
◆ ケキツネノボタン
萼が反りかえる
先端がくるりとまく
先端はまかない
・小葉やきょ歯の先が尖らない。
・茎、葉に立った毛が多く生え、葉は
やや幅が狭く先が尖り、きょ歯も
鋭い。
・葉の形がボタンに似る。
* この仲間の植物の若いものはよくセリと間違えられ、中毒事件を
おこす。この属のものはみな有毒と考えられる。
◆ キクザキイチリンソウ
(いちりんそう属)
◆ アズマイチゲ
◆
ニリンソウ
ひるがお科の植物
◆
ヒルガオ
(ひるがお属)
◆
・葉の基部は耳とな
り、下方に張り出す。
・萼片の外に 2 枚の包
があり、包の先が尖ら
ない。
・おしべ 5 。めしべ 1
の柱頭はふくらんで 2
裂する。
- 16 -
コヒルガオ
(ひるがお属)
・ヒルガオより花や葉が
小さい。
・ 葉の先は尖り耳の部分
は左右にほぼ直角には
りだす。
・包のさきが尖る。
◆
トキワハゼ
(ごまのはぐさ科
さぎごけ属)
・畑・道端で見られる 1 年草
トキワハゼの花
・ムラサキサギゴケにそっくりだが下のような
違いがある。
トキワハゼ
セリ科の植物
ムラサキサギゴケ
・ランナーを出さない。
・ランナーをのばして広がる
・春から秋まではなをつけ
る。
・花は春だけ。湿ったところ
を好む。
・花の色は 上唇は紫。
下唇は少し紫
がかった白色
・花の色は淡紫~紅紫色で濃
い。下唇に黄褐色の斑紋があ
る。
(ちどめ属)
チドメグサの花
子房
チドメグサ
花(実)が葉より上につきでる
オオチドメ
・ 茎は糸のように
細い。葉につや
ノチドメ
花(実)が葉柄より短い
チドメグサの葉
・葉の裏に長い毛
まばらにある。
ヒメチドメ
ノチドメ
・葉面は無毛、花序は
葉より上に出る。
オオチドメ
葉の切れ込み浅い
葉の切れ込み深い
ヒメチドメ
- 17 -
ブドウ科の植物
ノブドウ (ぶどう属)
◆
◆
ヤブガラシ
(やぶがらし属)
おしべが花弁と
対になる
花弁は緑色
花弁
花弁と
おしべが
午前中に
落ちる。
めしべ
花盤
花盤
・ 花弁とおしべが落ちた後の花盤がオレン ジ
・青い実がなる。中には虫こぶになっているも
のもあり、タマバエ の幼虫が入っている。
◆
ヘクソカズラ
色になり美しい。
◆
ヤエムグラ
(あかね科へくそかずら属)
(あかね科やえむぐら属)
・茎は左巻きにからむ。
子房
・全体に悪臭がある。
花
・花の作りが面白い。
・ おしべのつきかた。
・茎や葉・花・果実
にとげがあり他の植
物に引っかかって伸びる。
・ めしべの形
・ 花冠の中の密生する毛
・ 花は 白 、 中 が 暗 い 赤色
・本来の葉は2枚で他の4~6枚は葉と同じにな
った托葉(葉状托葉)である。
に染まっている。
・ 対生についている葉間に托葉がある。
◆
ウマノスズクサ
◆
アオツヅラフジ
(うまのすずくさ科うまのすずくさ属)
(つづらふじ科あおつづらふじ属)
・サキソホン形の花。 ・雌雄異株。雌株に実
が付く
・ 花筒の中に逆
毛があり、入っ
た虫は出られな
くなる。
・花粉が出来花がしおれた頃、花粉を付け
た虫が出られる。
・花弁は萼片より短い。
先が 2 つに裂ける。
・衣服を入れるかご「つ
づら」をこのつるで作
った。
・ジャコウアゲハの食草。
- 18 -
イネ科の植物
◆ ススキ
◆ オ
(すすき属)
・小穂に「ノギ」がある。
・小穂の基部についている白い毛は
小穂と同じくらいの長さである。
・葉舌に毛がある。
・茎は根もとに多数集まって大きな
株になる。
ギ
・小穂に「ノギ」がない。
・小穂の基部の銀白色の毛は小穂のながさ
の3~4倍ある。
・葉舌に毛がない。
・地下茎が横に伸び、節や先の方から
茎が1本づつ直立して生える。
・花の頃には茎の下の方の葉が枯れて
落ちる。
- 19 -
◆ エノコログサ
(えのころぐさ属)
◆ アキノエノコログサ
・花穂が犬の尾に似ていることから名が付いた。
別名、ネコジャラシ。
・エノコログサの穂はまっすぐ立ち、
・アキノエノコログサの穂は垂れる。
・穂から出る毛は芒でなく、小穂の柄から
生じる長い突起である。
・エノコログサの穂の中の種子が2枚の小さな鱗状の包頴に完全に包まれ
見えないが、
アキノエノコログサは中の種子が見える。
◆ キンエノコロ
(えのころぐさ属)
・高さ 50 ~ 90 で花期が 8 ~ 10 月の
1年生草本。
・花穂はエノコログサより小さめの
円柱状でまっすぐに立つ。
・小穂は 2.8 ~ 3 ㎜で付け根に多数の
黄金色の芒がある。
◆ メヒシバ
(めひしば属)
◆ オヒシバ
・地表を這う
茎から立ち上
がった茎の先
に細い穂を数
本放射状に広
げる。
(おひしば属)
・茎の先に花
序の枝を出し
枝の片側に緑
色の扁平な小
穂が2列に並
ぶ。
ぶ
・花序の枝の片側に小穂が
びっしり2列に並んでつく。
・小穂は先のとがった被針形で緑色。
・葉は線形で縁に白い長い軟毛が散生する。
・小穂は果実が熟すと基部で折れ、
脱落する。
- 20 -
ばら科の
さくら属
◆ ソメイヨシノ
・江戸時代の末頃、江戸の染井村の植木職人が育てていた
エドヒガンとオオシマザクラの雑種が広まったもの。
・蜜腺(葉柄に)
・つぼ形、萼片の下部はふくらむがエドヒガンほど
くびれない。
・花序に柄がない。
◆
オオシマザクラ
・伊豆諸島などに分布していた桜がオオシマザクラとして
広まり、葉は香り(クマリン)が良いので塩づけにして
サクラ餅に用いられる。
・葉柄の上部に蜜腺
←
←・
鋸歯の先が長い。
←
・葉の展開とほぼ同時に花が咲く。普通、花色は白っぽい。
・花糸、花柱、子房、萼は無毛。
◆
カスミザクラ
・県内では角田・弥彦など海岸腺にそって良く見られる。
・蜜腺は葉柄上部にある。
←
・花柄や葉柄に毛のある
ものが多い。
←
←
←
・鋸歯は重又は単鋸歯で、
鋭くとがる。
・花、花糸、花柱、子房は無毛。萼のふちは全縁。
・苞の縁には鋸歯がある。
- 21 -
◆ オクチョウジザクラ
・ 角田、弥彦、新津丘陵では3月初めから花を咲かせる。低木。
・ 葉の形が特徴的で見分けやすい。
・鋸歯がとがらない重鋸歯。
←
・花を横から見ると、丁の字の形にみえる。
←
◆ ウワミズザクラ
・新潟では、花の蕾を塩漬けにして食べ、香りがアンズの種の
仁に似た香りがあることから「杏仁子」アンニンゴと呼ぶ。
・材は硬く金剛桜と呼ぶ地方も。
・花期は6月上・中旬。
新枝の先から伸びた総状花序
に、径 6 ㎜ほどの花をつける。
・花の付く枝に葉がある。
←
・葉の先は尾状にとがり、縁に鋭い鋸歯がある。
←
・樹皮や枝は紫褐色で、樺細工等に使われる。
◆
イヌザクラ
・樹皮や新枝は灰白色である。
・花期は 6 月上、中旬。
・花はまばらに付いているように見える。
・枝の節から出た 5 ~ 10 ㎝の花序に沢山の小さい
花を咲かせる。
花序の根もとに葉はつかない。
- 22 -
ドングリなどの実のなる木
・ ぶな科の植物に、日本の森林を構成する重要な樹木が多い。
・ 家具材や食用としてクリをはじめ、ブナやシイ類はおなじみである。
・ 渋抜きの必要ないナラ類のドングリは、古代の人々の主要なたべものであった
と言われている。
かくと
・ 果実はクリのいがやドングリのお椀など、殻斗といわれる総包に包まれて
いるのがぶな科の大きな特徴である。
ぶな科の植物
ブナ
◆
(ぶな属)
・よく似たイヌブナ(県内ではあまり見られない)がある。
葉脈の数がイヌブナの方が多い。(イヌブナは 10 ~ 14 対)
・種のよくなる年が数年間隔であ り、翌年種から芽を出す
幼生が見られる年とまったく見られない年とがある。
・幹を伝わる雨水を見ることができる。(樹幹流)
クヌギ
◆
(こなら属)
・クヌギの実の幼生
・葉の側脈が 16 対~
20 対で、平行してへ
りに達する。下面は淡
黄緑色で、脈のうえを
除いて無毛。
クヌギの葉の鋸歯
・きょ歯の先端はのぎ
状に長くつきでる。
・暖帯・温帯の山地に生える高木で、薪炭やシイタケの原木などに植林された。
◆
クリ
(こなら属)
・葉ののぎ状の突起はクヌ
ギにくらべて短く、先端附
近まで葉脈組織がついて
いる。
・葉の下面には微毛のほか、
小さい腺点が散らばってい
る。
クリの葉の鋸歯
・暖帯・温帯の高木で日本
には広く分布する。
- 23 -
◆
コナラ
(こなら属)
◆
ミズナラ
(こなら属)
・葉柄が長い
・葉柄が
ごく短い
・葉は上半分が幅が広く基部は丸い。
・葉の下面は長い軟毛が多く灰白色、
を帯びる。
・枯れ葉が長く残り、ついている。
・山麓などの雑木林に生える。
◆
・葉のきょ歯は大ぶりでとがり、やや浅裂状
・葉の基部は細くなり、ごく短い葉柄の左右
に耳たぶ状につきだす。
・雑木林に生える。
ナラガシワ (こなら属)
◆
・コナラを大きくした形で、葉柄が長い。
・葉の下面は星状毛を密生して灰白色。
・雑木林に生える高木。
◆
シラカシ
(こなら属)
(こなら属)
・葉のきょ歯は大きく、丸く、浅裂状。
・葉の下面は星状毛や短毛が密生して,
灰白色
◆
アカガシ
(こなら属)
・宮城・新潟
以西。
・葉は厚くつ
やがある。
・扁平で厚みの
のある葉。
・春、雄花は下
垂し、上に雌
花を数個付け
る。
・果実は堅果で、10 月頃結実する。
・公園樹や庭木などで見かける。
カシワ
・4月下旬頃、雄
花序を下垂し、上部
に雌花が付く。
・堅果は翌年の秋にドングリとなり食用になる。
- 24 -
◆
マテバシイ (まてばしい属)
スダジイ (しい属)
◆
・九州南部などの ・タブと共に、暖地性照葉樹林を代表する樹
暖かい所に自生
種の一つ。
する常緑の高木。
・花が咲いた翌年の秋
・実は花が咲いた
にドングリの実が成
翌年に熟し 2 ~
る。
3㎝の大きなド
ングリになる。 ・佐渡御島石部神社の
・縄文の頃の主食と言われ、各地に植えら
シイ樹叢は本種北限
れ救荒植物とされてきた。
にあたり、県の天延記念物である。
くるみ科
◆
オニグルミ
(くるみ属)
◆
・葉は互生、奇数羽
状複葉。小葉は対
生。星状毛が多数。
サワグルミ
(くるみ属)
・雌雄同株。雌雄異花
・新枝の先に雌花序、
枝の基部には雄花序
が 垂れ下がる。
・雌雄同株 、 雌雄異
花。
・葉は奇数羽状複葉で
互生する。
・枝先に雌花がつき、包のなかから赤い花柱が
でる。雄花序は前年の葉えきからたれさがる。
・主に谷筋にのみ
分布する。
・種子は子房に富みいろいろな食用に使われて
いる。
ゆずりは科
◆
ユズリハ
(ゆずりは属)
◆
エゾユズリハ
(ゆずりは属)
・どちらも雌雄が異株である。
・花にはがく・花弁がない。
退化した雄ずい
雄花
ユズリハ
公園で咲くユズリハ花
雌花
エゾユズリハ
樹高
高さ 10m・直径 30 ㎝
高さ 3m
葉
側脈
長さ 20 ㎝・巾 6 ㎝
10 ~ 19 本
長さ 15 ㎝・巾 4 ㎝位
8 ~ 10 本
分布
北海道・東北北部を
除いて分布
- 25 -
直径 10 ㎝位
北海道・中部以北の
日本海側
すぎ科
◆
メタセコイア
ラクウショウ
◆
(めたせこいあ属)
(ぬますぎ属)
・ 枝には長短2種類有
・枝につく葉は2列
対生する。
り、長枝の葉は鱗片
状でらせん状につく。
短枝の葉は線形で基
部がくびれる。
・枝の先端に冬芽が
出来るとその枝は
落ちないが、冬芽
の出来ない枝は落
ちる。
・秋に葉は黄変し、小
葉・葉柄・小枝まで
落ちる。枝のうち先
端に冬芽の出来た物
・この 属は 、三 木茂により化石で発見さ は越冬し、出来ない
れ発表された。5年後に中国で生きたも 物は落ちる。
のも見つかった。、化石の方が先見つか
り、命名されたのは非常に珍しい。
◆
アオキ (みずき科あおき属)
◆
ヒメアオキ (みずき科あおき属)
・ どちらも雌雄別株
花弁4(雄花に葯が 4 こ 雌花は 1 こ)
・花粉化石の研究から「アオキはヒメアオキが進化した」との可能性が高まった。
アオキ
・ 長さ 8 ~ 25 ㎝ 巾 2 ~ 12 ㎝
葉
公園で咲く雄花(右)と雌花(左)
樹高
果実
分布
その他
ヒメアオキ
・ 長さ 7 ~ 16 ㎝ 巾 2 ~ 4.5 ㎝
・葉上部に荒い鋸歯、葉は無毛
・葉柄上側に浅い溝
・2 ~3 m 太さ 6 ㎝
・鋸歯は荒くて目立たない
・葉柄上側に V 字状の溝あり。
・1 m
太さ 1.5 ㎝
・1.5 ~ 2 ㎝
・1.2 ~ 2 ㎝
北海道・本州日本海側
新潟にアオキとヒメアオキの中間種が発見されている。
かばのき科の植物
◆
イヌシデ
(くましで属)
◆
アカシデ
(くましで属)
・果包鋸
歯の切れ
込みが深
い
・果包鋸歯の切
れ込みが浅い 。
開と同時に花が開く。
・雌雄同株。・雌雄異花
・葉の側脈は 12 ~ 15 対
・葉に毛が多い。
・新緑と同時に花
も咲く。
・ 新 緑 の 展 ・雌雄同株。 ・雌雄異花
・葉の側脈は 10 ~ 15 対
・花穂の長さ 4 ~ 10 ㎝。
・若い枝や葉柄が赤い。
- 26 -
サワシデ
◆
(くましで属)
◆
ハンノキ
(はんのき属)
・雌雄同株。
・雌雄異花
・果包の鋸歯は
細かく浅い切れ
込み。
・春早く枝先端
に尾状の雄花序
と、近くの葉え
きに雌花序が付
く 。 ( ヤシャブシは
雄花序に柄が無く枝から直接斜上する。)
・花期は5月
・雌雄同株。
・水辺や水湿のある低地にはえる。
・果包が蜜に付き、長さ 4 ~ 15 ㎝の
果穂が下垂する。
・古くから稲木とされてきた。
すいかずら科の植物
◆
ムシカリ
(がまずみ属)
◆
ガマズミ
(がまずみ属)
・花期は初夏。
・縮緬状の
葉の形か
らオオカメノキ
の名もある。
・葉の形は、ほ
ぼ円形に近い物
から菱形に近い
物までいろいろ
ある。
・花期 春。
・白い大きな花は、装飾花で無性花。
・実は渡り鳥などに食べられ、種子が
南に運ばれる。
◆
ヤブデマリ
・葉柄に開出毛が多い。葉は表面に点在す
る程度、裏面の脈状にやや長い毛がめだつ。
・花は香りが良く、よい蜜源になる。
(がまずみ属)
・花期 5 ~ 6 月
・花序の周辺に
は花冠が 5 つ
に分かれた装
飾花があり、
その 1 つは不
稔である。
・東北から北陸に毛のないものが多く、
ケナシヤブデマリとよばれている。
◆
ノリウツギ
(ゆきのした科
・花期 7 ~ 8 月。
あじさい属)
・装飾花は萼片が
花弁状に変化した
もの。
・なかの両生花の
萼片と花弁共に 5
枚。
・樹皮から和紙をすくのに、のりをとる。
- 27 -
◆
アズキナシ
(ばら科
◆
ななかまど属)
シナノキ
(しなのき科
・葉は互生し側
脈は 8 ~ 10 対
(まれに 13 対)
・葉は互生、先
は尖る。基部
は通常、心形。
・葉に明瞭な側
脈があり、側
脈が葉の裏に
突出している。
・花は両生花、
淡黄色の花を
さかせる。
しなのき属)
・5 ~ 6 月に白色の 5 弁花を開く。
・花序の柄に包が1つつく。
・秋に小豆大の赤い実をつける。
・樹皮の内皮は、靭皮繊維が強く、シナ布を作る。
◆
カラスザンショウ
( みかん科さんしょう属)◆ イヌザンショウ
・3㍍くらいの大
木になりサンシ
ョウと異なると
名が付いた。
・複葉の葉の中軸
に刺があり、茎
にも大きな刺が
ある。
・サンショウ に似ているが異なるの
でイヌ(否)の言葉が付いた。
・サンショウとの違いは、芳香が
無く、刺が互生(サンショウは対
生)で見分けられる。
・果実は煎じて、咳止めなどの薬用
に使われてきた。
・7 ~ 8 月に枝先に花序を出し、多くの花を
密生させる。
・秋に枝ごと種子を落とし、中の黒い種子は
独特の香りがする。
◆ テイカカズラ
(きょうちくとう科
ていかかづら属)
・茎から気根を出し、他のものに固着する。
・成木になると樹皮から離れ、枝を空中に伸ばす。
・花期 6 月~ 実がなると又咲かせる。
・花は5裂した筒状花をつけ、白から淡黄色に
なりジャスミンに似た芳香がする。
・細長い袋果が縦に裂け、中から冠毛の付いた種子を風にのせて飛ばす。
・和名は謡曲の「定家蔓」による。
- 28 -
シ
●
ダ
の
仲
間
シダの用語
裂片
小羽片
葉
ソーラス・胞子嚢群
身
包膜
胞子嚢
中軸(葉軸)
羽片
根茎
小羽片
最下羽片
鱗片
葉柄
鱗片
◆ ヒカゲノカズラ
(ひかげのかずら科)
・小さな葉は放射状に開く。
・胞子嚢穂は直立し、長い柄を持つ。
・アマノウズメノ尊が天の岩戸の前で、このカズラ
を素肌に巻いて舞ったと言われている。
- 29 -
◆ ベニシダ
(おしだ科)
リョウメンシダ
◆
(おしだ科)
小羽片
小羽片
・包膜が赤い
・葉の色や光沢が表も裏も同じ。
◆
ナライシダ
(おしだ科)
◆
イヌワラビ
(おしだ科)
小羽片
・ソーラスは最小
羽片に 1 ~ 4 コ
・中央から下の
羽片には柄がある。
◆
ゼンマイ
(ぜんまい科)
◆
ワラビ
(こばのいしかぐま科)
・根茎は地中を長く
這い、群落を作る。
胞子葉(実葉)
葉の裏面は多毛。
←
・栄養葉(裸葉)
- 30 -
◆
クジャクシダ
(わらび科)
◆
ヤブソテツ
(おしだ科)
・葉、光沢は少ない
紙状草質。
淡い暗緑色。
羽片は 15 ~
25 対
・葉は鮮緑色。
・胞膜は灰白色。
・ヤブソテツの羽片
・クジャクシダの小羽片
耳状突起
丸み
◆
シシガシラ
先の方に鋸歯あり
不規則な波状縁
(ししがしら科)
・胞子葉
・栄養葉
・よく似た仲間にオサシダがある。
・シシガシラ
・オサシダ
(ししがしら科)
← 胞子葉
栄養葉 →
← 中肋がはっきり見えない。
中肋が良く
見える 。
胞子葉→
鱗片は線形 →
← 栄養葉
← 鱗片は狭卵形
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