フタル酸エステル類に関して

JASIS2016 幕張メッセ
8th Sept. 2016
フタル酸エステル類に関して
-市場動向や安全性に関する現況-
セッション:化学物質管理政策の現状と課題
-chemSHERPA を国際標準へ-
可塑剤工業会
http://www.kasozai.gr.jp/
柳瀬広美
RoHS指令(有害物質使用制限指令)
DIRECTIVE 2002/95/EC OF THE EUROPEAN
PARLIAMENT AND OF THE COUNCIL of 27 January 2003
on the restriction of the use of certain hazardous
substances in electrical and electronic equipment
鉛、水銀、カドミウム、六価クロム、PBB、PBDE
( 2006年7月1日~)
DEHP、BBP、DBP、DIBP
(追加、規制濃度 = 0.1wt%)
( 2019年7月22日~(2021年7月22日(医療機器等)~ )
http://eur-lex.europa.eu/legal content/EN/TXT/PDF/?uri=OJ:JOL_2015_137_R_0003&from=EN
目次
・可塑剤工業会の紹介
・フタレート系可塑剤の市場
・可塑剤、フタレートとは
・フタレート規制のはじまり
・直近フタレート規制(欧州)
・可塑剤工業会の安全性への取り組み
(種差、バイオモニタリグ、環境モニタリング、
改正化審法対応)
・可塑剤にまつわる課題
1
目次
・可塑剤工業会の紹介
・フタレート系可塑剤の市場
・可塑剤、フタレートとは
・フタレート規制のはじまり
・直近フタレート規制(欧州)
・可塑剤工業会の安全性への取り組み
(種差、バイオモニタリグ、環境モニタリング、
改正化審法対応)
・可塑剤にまつわる課題
JPIAの会員会社 2016
・ シージーエスター株式会社
・ 大八化学工業株式会社
・ DIC株式会社
・ 株式会社ジェイ・プラス*
・ 黒金化成株式会社
・ 新日本理化株式会社
・ 昭和エーテル株式会社
・ 田岡化学工業株式会社
*(会長会社)
( ABC 順)
2
JPIA の組織 2016
理事会
技術部会
工業会会長
山口慎吾
The whole field of technical
issues
Coordinator : 梅田栄祐
フタレート部会
環境委員会
委員長
西山浩二
The environmental & safety of
Phthalates
Coordinator : 山中正彦
アジペート部会
The environmental & safety of
Adipates
Coordinator : 森野和貴
JPIA Secretariat
Director:山﨑英夫
Technical MG:柳瀬広美
広報部会
毒性
Working Group
主査 : 細川茂生
環境
Working Group
主査 : 梅田栄祐
Research
Working Group
主査 : 山中正彦
The P.R. force
Coordinator : 丸野秀人
3
目次
・可塑剤工業会の紹介
・フタレート系可塑剤の市場
・可塑剤、フタレートとは
・フタレート規制のはじまり
・直近フタレート規制(欧州)
・可塑剤工業会の安全性への取り組み
(種差、バイオモニタリグ、環境モニタリング、
改正化審法対応)
・可塑剤にまつわる課題
フタル酸系可塑剤生産量推移
(※1991年まで;通産省「化学工業統計年報」より(「DOP」と「その他フタル酸系」の2区分)
1992年以降:「可塑剤工業会資料」より )
Ton/year
500,000
450,000
その他
Others
400,000
DINP
350,000
DIDP
300,000
DBP
250,000
DOP
200,000
150,000
100,000
50,000
0
4
エポキシ類
アジペート類
4%
6%
PVCの国内市場2012
0.27
million t
12%
リン酸エ
ステル類
78%
フタレート類
Flexible
Rigid
55%
1 million
t
45%
Plasticizers
DBP
others
DIDP
1%
2%
2%
0.21
32% million t
DINP
63%
DEHP
PVC
Source : VEC, JPIA
Phthalates
5
軟質 PVC の用途別国内市場
2012
レザー
ホース
農ビ
3%
Flexible
Rigid
55%
1 million
t
45%
タイル/カー
ペット
5%
30%
5% 5%
線被覆材 0.45
million t
20%
タイル/長
尺シート
7% ストレッチ
11%
一般
14% フィルム
壁紙
PVC
Source : VEC
6
フタル酸系可塑剤生産量推移
万トン
(1992 ~ 2015)
50
その他
40
DINP
DIDP
30
DBP
DOP
20
10
0
7
DEHP の用途別使用割合 2015
Foot wear (1.4)
Leather (1.5)
Paint, et.al. (2.4)
Sol (0.5)
Others (3.0)
Hose, Gasket (3.5)
Agri. vinyl
(4.9)
Compound Wire cable
(6.2)
Compound general
(9.3)
Flooring(23.6)
Wall paper(15.0)
Wire covering
(11.4)
Film, sheet(14.7)
8
コンパウンド(電線用)と電線被覆に用いられ
る DEHP と DINP の年次推移
ton
40,000
コンパウンド(電線用)
35,000
DEHP
電線被覆
合
計
コンパウンド(電線用)
30,000
DINP
電線被覆
合
計
25,000
20,000
15,000
10,000
5,000
0
2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年
9
世界の可塑剤需要 2007
百万t
Source : 2007 Chemical Economics
Handbook-SRI Consulting他
2.05
2,000
その他
250
DINP/DIDP
450
1,500
(DEHP)
1,000
0.786
297
DOP
1350
500
321
0
世界
168
West Europe
EU
China
中国
0.671
0.262
400
30
82
150
177
94
Japan
日本
USA
US
10
世界の可塑剤市場 2015
Global Plasticizers Market 2015
30.0%
8.4
M Tons
DEHP
DINP/DIDP/DPHP
6.5%
26.4
%
Source : 2015 IHS and ECPI estimates
37.1%
Other Orthophtalates
Other Plasticizers
11
欧州の可塑剤市場 2015
European Plasticizers Market 2015
10.0%
30.0%
1.3
M Tons
DEHP
DINP/DIDP/DPHP
3.0%
57.0%
Other Orthophtalates
Other Plasticizers
Source : 2015 IHS and ECPI estimates
12
欧州の可塑剤市場の傾向
100%
90%
80%
70%
Other Plasticizers**
60%
Other Low Orthophtalates*
50%
DOTP
40%
DINP/DIDP/DPHP
30%
DEHP
20%
*DBP/DIBP/BBP
10%
** DINCH/citrates/trimellitates/benzoates
0%
2005
2008
Source : 2015 IHS and ECPI estimates
2012
2014
13
欧州の可塑剤の用途 2015
European's Plasticisers Use 2015
14%
23%
(30%)
13%
Wire & Cable
Film & Sheet
Flooring & Wallcovering
13%
21%
(41%)
16%
(19%)
Source : 2015 IHS and ECPI estimates
Profiles & Tubes
Coatings
Others*
*Elastomers, Surface Coatings, rubber
Compounds, etc.
14
日本の可塑剤市場 2015
Japanese Plasticizers Market 2015
0.4%
11.5%
0.22
M Tons
54.5%
DEHP
DINP/DIDP
33.4%
DBP
Others
Source : 2015 JPIA estimates
15
各地域での可塑剤種類別市場シェアー 2015
?
EU
Japan
USA
DEHP
DINP/DIDP/DPHP
Other Orthophtalates
Other Plasticizers
Global
16
目次
・可塑剤工業会の紹介
・フタレート系可塑剤の市場
・可塑剤、フタレートとは
・フタレート規制のはじまり
・直近フタレート規制(欧州)
・可塑剤工業会の安全性への取り組み
(種差、バイオモニタリグ、環境モニタリング、
改正化審法対応)
・可塑剤にまつわる課題
可塑剤とは
PVC
ある材料(主には樹脂)に
・ 柔軟性を与えたり、 製品性能
・ 加工をしやすくする
加工性
ために添加する物質
添加剤
17
可塑化現象
ガラス状領域
弾
性
率
転移領域
ゴム状領域
流動領域
ガラス転
移温度
温度
18
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%AF%E5%A1%91%E5%89%A4
●フタル酸エステル (Phthalate)
・無水フタル酸とアルコールのエステル。性能バランスが良い汎用の可塑剤で、広範囲の軟質ポリ塩化ビニル製品及び
ゴム製品に使用される。
DOP(DEHP)(Di-2-ethylhexil phthalate) フタル酸ジ-2-エチルヘキシル
DINP(Diisononyl phthalate) フタル酸ジイソノニル
DIDP(Diisodecyl phthalate) フタル酸ジイソデシル
DBP(Dibutyl phthalate) フタル酸ジブチル
●アジピン酸エステル (Adipate)
・アジピン酸とアルコールのエステル。低温柔軟性と耐熱性を持たせる可塑剤で、食品用ラップフィルム等に使用される。
DOA(DEHA)(Dioctyl adipate) アジピン酸ジオクチル
DINA(Diisononyl adipate) アジピン酸ジイソノニル
●トリメリット酸エステル (Trimellitate)
・トリメリット酸とアルコールのエステル。耐熱・耐候性に優れた低揮発性の可塑剤で、耐熱電線被覆や自動車用合成皮
革等に使用される。
TOTM(Trioctyl trimellitate) トリメリット酸トリオクチル
●ポリエステル (Polyester)
・カルボン酸とグリコールから成る低分子ポリエステル。低揮発性・耐油性の可塑剤で、機器内配線用電線被覆やガスケ
ット等に使用される。原料の種類及び重合度により性能が異なり、品種は多岐にわたる。
●リン酸エステル (Phosphate)
・難燃性を持たせる可塑剤で、ゴム製品にも使用される。
TCP(Tricresyl phosphate) リン酸トリクレシル
●クエン酸エステル (Citrate)
・低毒性が特徴の可塑剤。ポリ塩化ビニリデンの食品用ラップフィルムに使用される。軟質ポリ塩化ビニル玩具へも使
用が拡大している。
ATBC(Acetyl tributyl citrate) アセチルクエン酸トリブチル
●エポキシ化植物油 (Epoxidized oil)
・耐熱性を持たせる可塑剤として、食品用ラップフィルム等に使用される。樹脂の熱安定剤としても優れている。
ESBO(Epoxidized soybean-oil) エポキシ化大豆油
ELSO(Epoxidized linseed-oil) エポキシ化亜麻仁油
●セバシン酸エステル (Sebacate)
・アジピン酸エステルより低温柔軟性、耐熱性優れている。ゴム製品にも使用される。
●アゼライン酸エステル
●安息香酸エステル
19
フタル酸エステル(フタレート)とは
(Phthalate)
C C
C
C
C
CC
C
(o-)フタル酸
(Phthalic acid)
ブタノール
(Buthanol)
C C
C
C C
C C
C
(C=4)
フタル酸ジブチル(DBP)
(Dibutyl Phthalate)
20
フタル酸エステル(フタレート)とは
(C=1)
フタル酸ジメチル(DMP)
(Dimethyl phthalate)
(o-)フタル酸
(Phthalic acid)
シクロ環
(C=8(分岐))
(i -)フタル酸
(t -)フタル酸
フタル酸ジエチルへキシル(DEHP)
(Di-2-ethylhexyl phthalate) 21
代表的フタル酸エステル物理化学的性状
property
Physical state
Melting point
Boiling point
Density (20C)
Vapor pressure (20C)
Water solubility (20C)
Henry’s law constant
Flash point
Autoflammability
Viscosity
Log Kow
Conversion factors air
Explosive properties
explosion limits
DEHP (C=8)
Property Value
Colourless oily liquid
-55°C or -50°C
230°C at 5 mm Hg
385°C at 1013 hPa
0.98 g/cm3
3.4 x 10-5 Pa
3 μg/l
4.43 Pa m3/mol
200°C
370°C
81 mPa s at 20°C
58 mPa s at 25°C
7.5
1 ppmv = 16.2 mg/m3 at 20°C
and 1013 hPa
0.15 - 0.18 vol.%
0.3 – 49 vol%
From EU RAR DINP(2003), DEHP(2008)
DINP (C=9)
Property Value
-50°C
> 400°C
ca. 0.975
6.1 x 10-5 Pa
0.6 μg/l
41.4 Pa.m3/mol
> 200°C
ca. 380°C
ca. 100-150 mPa.s
8.8
22
目次
・可塑剤工業会の紹介
・フタレート系可塑剤の市場
・可塑剤、フタレートとは
・フタレート規制のはじまり
・直近フタレート規制(欧州)
・可塑剤工業会の安全性への取り組み
(種差、バイオモニタリグ、環境モニタリング、
改正化審法対応)
・可塑剤にまつわる課題
日米欧のフタル酸エステル系可塑剤現規制
地域
日本
法令
DEHP・DnBP・BBP
DINP・DIDP・DNOP
・DEHP:おもちゃ及び油脂又は油
性食品*を含む食品に接触する器
具又は容器包装に使用禁止
・おもちゃは6歳未満が対象
・規格値:0.1% 器具又は容器包
装の溶出試験規格値;1ppm
・DBP・BBPは(2010)より規制。
・DINP:口にすることを本質とするお
もちゃに使用禁止
Directive
2005/84/EC
(2005)
・おもちゃ・育児用品に使用禁止
・子供により口に含まれる可能性の
あるおしゃぶり・育児用品に使用禁止
・3歳未満
・規制値:0.1%
CPSCIA(消費
・おもちゃ・育児用品に使用禁止
平成14年
厚生労働省
告示
第267号
(2002)
(2010)
EU
USA
者製品安全化
促進法)
(2008)
・規格値:0.1%
DnBP
・おもちゃは12歳以下、育児用品3
歳以下の子供を意図した製品
・規格値:0.1%
DnBP
・6歳未満が対象
・規格値:0.1%
・DIDP・DNOPは(2010)より規制。
・子供の口に含まれる可能性がある
おしゃぶり・育児用品に使用禁止
・おもちゃは12歳以下、育児用品は3
歳以下の子供を意図した製品
・規制値:0.1%
*油性食品とは、食品中又は食品表面の油脂含量が概ね20%以上で、乾燥した固形食品以外の食品をい
*油性食品とは、食品中又は食品表面の油脂含量が概ね20%以上で、乾燥した固形食品以外の食品をいう。
う。
*CPSCIA=Consumer Product Safety Commission Improvement Act
*CPSCIA=Consumer Product Safety Commission Improvement Act
23
フタレート系可塑剤の
ortho化学構造と現規制*
**:子供のおもちゃ等の規制対象(日米欧)
O
R
R
R
O
meta-
O
C4
C5
C6
C7
C8
C9
C10
C11
C12
C13
R
R
DnBP * DiBP*
O
DnPP DiPP
R
DHxP
DIHP
DHpP
DHNUP
DnOP* DEHP(DOP)*
DOIP
R
DiOP
DnNP DiNP
DiNP*
DnDP DiDP DiDP*DPHP
DUP
DHNUP
DLP
DTDP DiTDP
para-
BBP*
DCHP
R
DOTP
DINCH
R
cyclohexane
Dioctyl terephthalate
others
直鎖 (単品) 分岐(単品) (混合物)
In Annex XIV in REACH, EU
Candidates of SVHC in REACH, EU
24
目次
・可塑剤工業会の紹介
・フタレート系可塑剤の市場
・可塑剤、フタレートとは
・フタレート規制のはじまり
・直近フタレート規制(欧州)
・可塑剤工業会の安全性への取り組み
(種差、バイオモニタリグ、環境モニタリング、
改正化審法対応)
・可塑剤にまつわる課題
ECHAへの届出用途一覧
(DEHP含有製品)
分野
用途
日用品
テーブルクロス、ノートブック、筆箱、時計、靴、雨靴、ミシン、財布、傘、レインコート、道具箱、エア
ベッド、枕、バスタブ、シャワーカーテン、バスマット、タライ、シャワーキャップ、衣文掛け、書類挟み、
泥落としマット、虫よけ網、園芸用品、椅子、バクパック、ブレスレット、ネックレス、パンプス、スーツ
ケース、人工皮革、マニキュア、小銭入れ、家具、洗濯機、掃除機、マッサージ機械、トレーニング機
器、ヘアドライヤー
建築材料
床材、床タイル、コード、フエンス、ランプ、クッション、カバー、街灯、ダウンライト、床カバー、クッショ
ン
遊具
電気・電子
繊維、布
車両
医療機器
その他
パビリオン、テント、ターポリン、ダイビングフリッパー、ダイビングマスク、ボート、トーチ
絶縁材、電源コード、ケーブル、ワイヤー、電線、アダプター、コネクター。ビデオ、オーデオ、パソコン、
キーボード、ヘッドフオーン、スピーカー、ハブ、三脚、スキャナー、ファックス、ネットワーク、カメラ、エ
アコン、髭剃り、空気清浄器
ボタン、ジッパー、ラベル、パイエット、装飾品、パジャマ、プリント布
ワイヤーハーネス、プロテクター、ケーブル、シリンダー、キー、モーター、オートバイ、ヒーターセンサー、
ホース、プラグ、伝動機構、キャップ、ベアリング、換気ホース、ガスケット、カバーフォール、灰皿、喫
煙セット、乗客リフト、風防ガラスストッパー、騒音制御、カーマット、スピーカー、ラバーパーツ
人工呼吸器、血液バッグ、血小板バック、透析装置、動脈チューブ、静脈チューブ、輸血チューブ、光
学フイルム、診断機器
研磨パッド、ゴーグル、防護具、防護メガネ、バルブ、ゴム(金属)補修用
PVC製品、接着剤(ラベル、フイルム)
http://echa.europa.eu/web/guest/information-on-chemicals/candidate-list-substances-in-articles-table
25
フタレートの REACH下 認可と制限
認可、制限対象物質 :DEHP, DBP, BBP, DIBP
認可申請締切:2013年8月21日、日没日: 2015年2月21日
認可申請物質:DEHP、DBP(BBP,DIBPは申請者無)
認可申請者(DEHP): Arkema, DEZA, ZAK,
X
Vinyloop(3社),
ロールスロイス, ロクセル
認可申請用途:
① コンパウンド、ドライブレンド、プラスチゾルの配合
② PVC成形品製造のためのカレンダーリング、スプレッドコーテング、
押出成形、射出成形によるポリマー加工工業用途
③ リサイクル品(①②用途)
④ 航空機エンジン羽根、触媒用溶剤
⑤ ceramic sheets, Printing pastes, Lambda sensors (DEZA)
認可申請者(DBP) :ZAK、ロクセル、サソール
・触媒用溶剤やロケット推進材、セラミックシート等特殊用途
制限提案へのコメント期限:2016年9月1日
26
Table B50 RCRs for four phthalates as estimated from 95th percentile urinary
biomonitoring exposure levels from DEMOCOPHES data from 2011-2012
Mother
Child
Country
N
DEHP
DBP
BBP
DIBP
SUM
N
DEHP
DBP
BBP
DIBP
SUM
SI
120
0.2
0.4
0.0
NA
0.6
120
0.2
0.4
0.0
NA
0.6
UK
21
0.1
0.1
0.0
0.3
0.5
21
0.2
0.3
0.0
0.3
0.7
CH
CY
117
59
0.2
0.4
0.3
0.2
0.0
0.0
0.2
0.4
0.6
1.1
119
60
0.2
0.2
0.3
0.2
0.0
0.0
0.3
0.4
0.8
0.9
PT
117
0.3
0.2
0.0
0.3
0.9
116
0.3
0.3
0.0
0.4
1.0
IE
120
0.2
0.2
0.0
0.4
0.8
120
0.3
0.3
0.0
0.5
1.0
HU
115
0.2
0.5
0.0
NA
0.7
117
0.4
0.7
0.0
NA
1.1
LU
60
0.1
0.2
0.0
0.3.
0.6
60
0.1
0.3
0.0
0.7
1.1
DK
143
0.2
0.2
0.0
0.4
0.7
142
0.2
0.3
0.0
0.6
1.1
DE
116
0.1.
0.3
0.0
0.2
0.7
120
0.2
0.5
0.0
0.4
1.1
SE
96
0.2.
0.7
0.0
NA
0.9
97
0.3
1.0
0.0
NA
1.3
SK
125
0.2
0.8
0.0
NA
1.0
127
0.4
1.1
0.0
NA
1.5
CZ
117
0.2
0.7
0.0
NA
1.0
120
0.4
1.3
0.0
NA
1.7
BE
125
0.1
0.4
0.0
0.6.
1.1
125
0.4
0.4
0.0
1.0
1.8
RO
117
1.0
0.3
0.0
0.3
1.6
119
0.9
0.6
0.0
0.6
2.1
ES
118
0.3
0.3
0.1
0.3
0.9
119
0.4
0.9
0.0
0.9
2.1
PL
119
0.4
0.8
0.0
0.7.
1.9
115
0.5
1.1
0.0
1.2
2.8
NA = not available
https://echa.europa.eu/restrictions-under-consideration/-/substance-rev/13919/term
27
ヒト化PBPKモデルによるHBMデータ(DEHP)
からの暴露レベル QHPBPK の推算
リスクは
小さい。
Silva, M.J., Barr, D.B., Reidy, J.A., Malek, N.A.,
Hodge, C.C., Caudill,S.P., Brock, J.W.,
Needham, L.L., Calafat, A.M., 2004.
Urinarylevels of seven phthalate metabolites
in the U.S. population from the National
Health and Nutrition Examination
Survey(NHANES) 1999–2000. Environ.
Health Perspect. 112, 331–338.
日本における化学物質暴露量(環境省2015)
2.29μg/L→0.059(GM),
17.82μg/L→0.456(max)
2011-2014
28
目次
・可塑剤工業会の紹介
・フタレート系可塑剤の市場
・可塑剤、フタレートとは
・フタレート規制のはじまり
・直近フタレート規制(欧州)
・可塑剤工業会の安全性への取り組み
(種差、バイオモニタリグ、環境モニタリング、
改正化審法対応)
・可塑剤にまつわる課題
Activity of JPIA WG
Toxicology
WG
( Species Difference )
29
Scientific Evidences on species
difference
between rodents and primates
DEHP
(DOP)
(CAS Number
117-81-7)
(1) Marmoset (Primete,Cebidae) studies for reproductive toxicity
1) Kurata Y, Kidachi F, Yokoyama M, Toyota N, Tsuchitani M, Katoh M.,
Toxicological Sciences, 42, 49-56, 1998.
2) Tomonari Y, Kurata Y, David R M, Gans G, Kawasuso T, Katoh M., Journal of
Toxicicology and Environmental Health A., 69(17), 1651-1672, 2006.
3) Kurata Y, Makinodan F, Shimamura N, and Katoh M., The Journal of
Toxicological Sciences, 37, 33-49, 2012.
(2) Bio-monitoring study for the profiles of metabolism
4) Kurata Y, Katoh M. et al., The Journal of Toxicological Sciences, 37, 401414, 2012.
≠
Safer side
30
代謝と薬物動態
DEHP
DEHP
=
+
+
+
wintake  wblood  wdistr.  wurine  wexcrement
distribution
→organ, cell
分布
代謝
?
metabolism
加水分解
absorption
膀胱
→ blood, lympha
吸収
排泄
urine
excrement
31
DEHPの代謝の概要
OH
DEHP
MEHP
OH
OH
OH
5OHMEHP
OH
COOH
COOH
OH
2cxMEHP
OH
O
5cxMEHP
5oxoMEHP
OH
32
一次代謝物 MEHP の
2つのタイプ
+ glucuronic acid
F-type
G-Type
MEHP
MEHP
OH
hydrophobic
Apt to stay in
blood
OH
hydrophilic
Easily excreted
into urine
(out of body)
33
Metabolites G & F of DEHP
F
DEHP
G
OH
MEHP
OH
OH
OH
5OHMEHP
OH
COOH
O
COOH
OH
2cxMEHP
OH
5cxMEHP
5oxoMEHP
OH
34
G<
F
OH
DEHP
MEHP
OH
OH
OH
5OHMEHP
OH
COOH
COOH
OH
2cxMEHP
OH
O
5cxMEHP
OH
5oxoMEHP
35
G
>F
OH
DEHP
MEHP
OH
OH
OH
5OHMEHP
OH
COOH
COOH
OH
2cxMEHP
OH
O
5cxMEHP
5oxoMEHP
OH
36
安全パラメーターの導入
Quantitative analysis of human urines
for the evaluation of G-type/F-type ratio
☠ < G/F < ☺
More
toxic
(Higher concentration in
blood)
More
safe
(Lower concentration in
blood)
37
Oral administration: d4-DEHP of
3mg/person for each 10 males and
females with bread as breakfast.
d4-
DEHP
HPLC
MS
Samples: urine
samples every 4 hours
after intake to 36
hours.
Analytical Method:
RID
Direct evaluation of
glucronides and free
types of DEHP
metabolites by
ESI-Negative mass
chromatogram
38
LC-RID/MS system
Automatic
Sample Injector
Pump
Column
UV detector
HPLC
splitter
MS
Radio
detector
RID
MS/MS2
Spectro
meter
Qualitative and
quantitative data
can be acquired
in one injection .
39
ESI-Negative mass chromatogram の
プロフィール
2000000
1500000
B
A
D
C
G
E
500000
12.8
18.6
For each elapsed time
periods after intake of
DEHP
F
1000000
0-4 h
43.4
22.1
0
10
2000000
20
B: cx-MEHP
A:
1500000
mix
1000000
500000
9.5
30 19.0
40
Time (min)
50
60
70
Glucuronide
12.9
12.5
12.3 13.2
C: OH-MEHP
F: MEHP gluc.
D: oxo-MEHP
E: OH-MEHP
20.9
22.5 32.4
G: MEHP
4-8 h
43.4
32.8
0
0
10
2000000
20
30
40
Time (min)
B
1500000
Intensity
A
C
1000000
50
D
60
70
G
F
E
8-12 h
18.7
500000
22.4
12.8 12.9
43.5 43.5
0
0
10
2000000
20
30
40
Time (min)
1500000
Intensity
50
60
70
B
A
1000000
D
500000
F
E
12-24 h
G
18.8
12.1
0
0
10
2000000
20
30
40
Time (min)
50
60
70
1500000
Urine Sample
Identification No. 213
Intensity
Intensity
0
1000000
24-36 h
A
500000
0
0
10
20
30
40
Time (min)
50
60
70
40
ESI-Negative mass chromatogram 一例
during 4-8h after
intake of DEHP
B: cx-MEHP
Evaluation of
A: Glucuronid mix
C: OH-MEHP
2000000
G/F ratio
19.0
D: oxo-MEHP
1500000
1000000
500000
9.5
12.9
12.5
12.3 13.2
F: MEHP gluc.
G: MEHP
E: OH-MEHP
20.9 22.5 32.4 32.8
43.4
0
0
10
20
30
40
Time (min)
50
60
Urine Sample
Identification No. 213
70
41
Identification for G & F
with elapsed time after intake of DEHP
Intensity
2000000
1500000
B
A
D
C
F
1000000
G
E
500000
12.8
0-4 h
43.4
18.6
22.1
0
2000000
0
20
19.0
30
B: cx-MEHP
A:
mix
1500000
Intensity
10
1000000
500000
9.5
Glucuronide
40
Time (min)
50
C: OH-MEHP
F: MEHP gluc.
D: oxo-MEHP
E: OH-MEHP
12.9
12.5
12.3 13.2
20.9
22.5 32.4
32.8
60
70
G: MEHP
4-8 h
43.4
0
0
10
20
30
2000000
B
Intensity
1500000
A
C
D
1000000
40
Time (min)
50
18.7
500000
22.4
12.8 12.9
70
G
F
E
60
43.5 43.5
8-12 h
0
0
10
20
30
2000000
Intensity
1500000
A
1000000
12.1
50
60
70
B
D
500000
40
Time (min)
F
E
12-24 h
G
18.8
0
0
10
20
30
2000000
40
Time (min)
50
60
70
Intensity
1500000
1000000
Urine Sample
Identification No.
213
24-36 h
A
500000
0
0
10
20
30
40
Time (min)
50
60
70
42
G と F 代謝物濃度の時間依存性
G/F
F
G
0-4
4-8
8-12
12-24
24-36
Geometric mean of 3
samples for men
43
代謝プロフィールの種差
種
G/F (Total)
/ Rat
0.13
Rat
1
(Apt to stay in blood)
7.14
Marmoset
Human
Gentlemen
Ladies
3.47
5.33
54.9
26.7
41.0
(Easy excretion into urine)
44
代謝プロフィール(薬物動態)からの結論
/ 経口投与後、約24時間以内にほとんどのDEHP代謝物
は体外に排泄される。
/ 代謝プロフィールはヒトとげっ歯類とでは全く異なる。
(げっ歯類に比べると、ヒトでは解毒効果が大きい。)
/ ヒト化PBPKモデルから推算される一般の人々への
DEHP暴露量はTDIよりも桁違いに低い。(リスクは小さ
い。)
☠
≠
☺
45
目次
・可塑剤工業会の紹介
・フタレート系可塑剤の市場
・可塑剤、フタレートとは
・フタレート規制のはじまり
・直近フタレート規制(欧州)
・可塑剤工業会の安全性への取り組み
(種差、バイオモニタリグ、環境モニタリング、
改正化審法対応)
・可塑剤にまつわる課題
Activity of JPIA WG
Environmental
WG
( Risk = Hazard x Exposure )
46
JPIA 環境モニタリング 1993~
Objective :
Determination of concentration of target
chemicals in marine and river waters, and river
sediments
Target chemicals:
DBP, DEHP, DINP
Analytical method : GC/MS
Detection limit
Water (mg/L)
Sediment (mg/dry-g)
DBP
0.0002
0.01
DEHP
0.0002
0.01
DINP
0.001
0.05
47
Environmental Monitoring
E-1
Sampling spots :
E-2
E-7
●
●
●
●
●
E-5
多摩川
E-9
E-3
●
●
E-4
E-6
東京湾
●
E-8
East
●
琵 琶
湖
W-1
●
W-2
● ●
W-5
West
●
W-9
W-8
W-4
●
W-3
●
W-6
●
●
W-7
●
大阪湾
48
49
50
Spot
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
E-1
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
E-2
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
E-3
HP 0.2
HP 0.2
HP 0.4
ND
HP .2
ND
ND
HP 0.9
ND
ND
HP.3
ND
E-4
HP 0.3
HP 0.2
ND
ND
ND
ND
ND
ND
HP 0.8
ND
ND
ND
E-5
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
E-6
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
E-7
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
E-8
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
E-9
HP 0.2
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
E-10
HP 0.7
ND
ND
HP 0.3
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
W-1
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
BP 0.3
ND
ND
ND
ND
W-2
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
HP 0.3 DBP 0.7
ND
ND
ND
ND
W-3
HP 0.4
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
W-4
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
W-5
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
W-6
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
W-7
ND
HP 0.3
HP 0.3
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
W-8
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
W-9
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
ND
W-10
HP 0.2
HP 0.5 BP 0.7
ND
ND
ND
ND
ND
ND
HP 0.4
ND
ND
ND
W-11
HP 0.2
HP 0.3
ND
ND
ND
ND
ND
ND
HP 0.3
ND
ND
ND
Phthalates Myth in EU
Concentration in river water : HP:DEHP, BP:DBP, unit:μg/L
51
河川水のバイオモニタリング
データから
DEHP
TDI* by EFSA**
[µg/kg bw/d]
Environmental burden
[µg/L]
(Japan)
50
0.2~0.9
TDI* : Tolerable Daily Intake
EFSA** : European Food Safety Authority
A trial Calculation of exposure for a person (60kg body
weight) in worst case
TDI = 50[µg/kg bw/d] x 60[kg bw] = 3000 [µg/day]
3000 [µg/day] / 0.9 [µg/L] = 3333 [L/day]
= 3.3
[ton /person day]
= Tolerable amount of River Water
Who can drink that much water in a day?
52
Opinion
DEHP
should be General chemical
substances.
To control risk
from exposure level
53
フタレート関連の規制等状況(日本)
-改正化審法 (2016年4月1日現在)-
有害性評
価指示
低リスク
一
般
化
学
物
質
(7,000
~
8,000)
低リスク
優先評価化学物質
(Priority Assessment Chemical Substances
(PACs))
ス
ク
リ
ー
ニ
ン
グ
評
価
優先度
マトリク
スにより
リスクが
十分低
いとは
言えな
い化学
物質
長期毒
性があ
ればリ
スクが
懸念さ
れる化
学物質
Ⅰ
DEHPを含む196物質
Ⅱ
Ⅲ
二
次
リ
ス
ク
評
価
第
2
種
特
定
化
学
物
質
必要によ
り製造・輸
入数量を
調整
一次リスク評価
50物質/
196物質
54
一次リスク評価 Ⅰ (DEHP) 2014
(Production + Import)
X emission Coefficient
115,000 t X0.000005
(27-c : Plasticizers)
Exposure Class
Hazard Class [mg/kgbw/d Hazard Class
for Ecology
for Human
ay]
1A
≦0.005
≦ 0.001
1
PNEC
[mg/L]
0.001 - 0.01
0.005 - 0.05
0.01 - 0.1
0.05 - 0.5
0.1 - 1
0.5 <
1<
2
3
4
Out of Class
1
( >10,000t)
2
(10,000t> ≧1,000t)
3
( 1,000t> ≧100t)
(
4
100t>
≧10t)
(
5
10t>
≧1t)
(
Out of Class
1t>
Vapor pressure : 0.000034 Pa (20℃)
NOEC=0.158 mg/L, Ufs=10 (Daphnia for 21days)
DEHP
)
DEHP
DEHP
平成22年度に経済産業省、厚生労働省、環境省の3省審議会合同会合において審議され、意見
募集(2010年11月14日終了)資料より
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=595210030&Mode=2
55
一次リスク評価 Ⅱ
PRTRデータから (DEHP)2014
ヒト有害性ク
ラス
[mg/kgbw/d 生態系有害
性クラス
ay]
PRTR Data(2014)
53.7t
分類上1A
≦0.005
≦ 0.001
曝露クラス
1
PNEC
[mg/L]
0.001 - 0.01
0.005 - 0.05
0.01 - 0.1
0.05 - 0.5
0.1 - 1
0.5 <
1<
2
3
4
クラス外
1
( >10,000t)
2
(10,000t> ≧1,000t)
Vapor pressure : 0.000034 Pa (20℃)
NOEC=0.158 mg/L, Ufs=10 (Daphnia for 21days)
3
( 1,000t> ≧100t)
(
4
100t>
≧10t)
(
5
10t>
≧1t)
(
DEHP
クラス外
1t>
DEHP
DEHP
)
56
改正化審法
予備リスクアセスメント (JPIA)
(Ⅱ)
Effect on human health
【Hazard assessment】
Information from domestic and overseas assessment
documents, etc. (NOAEL, UFs)
【Exposure assessment】
Amount of release: Data (2009) from PRTR (for each
business facility), monitoring data, risk estimation by
mathematical model
Preliminary
estimation
*0.037 mg/kg/day
(NOAEL ; 3.7mg/kg/day、
UCF; 100)、
4 prefectures (facilities) out of 21 above threshold*,
in which the area (business facilities)is limited ~1km2
“Health Risk Assessment for Di-2-ethylhexyl Phthalate (DEHP) Corresponding Chemical Substances Control Law (CSCL)/Kashin-ho Law”, K.
Kitamura et al. Japanese Journal of Risk Analysis, 23(3), 181-191 (2013).
57
PRTR における DEHP 排出量の年次変化
By Ministry of Economy, Trade
and Industry (METI) Japan
400,000
400
年
間
排
出
量
300,000
300
t/year
The released
quantity
decreases.
200,000
200
100,000
100
1st Step
(DONE)
87.4t
53.7t
00
2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014
(Pollutant Release and Transfer Register (PRTR) and Safety Data Sheet (SDS**) systems) ("the PRTR Law")
58
Ⅱ
Results on preliminary risk assessment of
using PRTR 2009
Estimated exposure level and RCR
for top 4 facilities : threshold
(0.037* (mg/kg/day)) for of DEHP
*0.037 mg/kg/day
(NOAEL ; 3.7mg/kg/day、UCF; 100)
RCR=0.86
0.0317
0.0185
RCR=0.50
0.0368
RCR=0.99
0.0204
RCR=0.55
59
12
Ⅱ
1st
Step
For concentration in air
and amount of deposition
By Mathematical model :
“ADMER”(Atmospheric Dispersion Model for
Exposure and Risk Assessment , AIST )
Information : PRTR data, AMeDAS (Automated
Meteorological Data Acquisition System),
Physiochemical data
2nd
Step
By Actual measurement :
in air, water, soil, sediment
around a concerned facility
Information : Physiochemical data
For exposure level
By Mathematical model : NITE Multimedia
model by National Institute of Technology and
Evaluation
Information : estimated values by ADMER,
PRTR data, Physiochemical data
By Estimation of exposure level = amount of
inhalation from air +amount of intake from
food (vegetables ・meat・fish) + from drinking
water (default values)
By Actual measurement :
amount of inhalation from air
+amount of intake from food
(vegetables ・meat・fish) + from
drinking water around a
concerned facility
Information : Physiochemical data
60
JPIAによる改正化審法評価ガイダンスに
基づくリスク評価
1st Step (DONE) Preliminary risk assessment by
mathematical model using PRTR data (2009).
2nd Step (PLAN) Preliminary risk assessment
not by mathematical model, but by data
practically measured.
61
CSCL Preliminary risk assessment of
Ⅱ
with PRTR 2010
1st Step (DONE)
2nd Step (PLAN)
using
using
PRTR Data
Actual Data
?
0.0317
0.0185
?
?
0.0368
0.0204
?
62
12
可塑剤にまつわる一つの課題
ー 技術的側面から ー
・可塑剤は樹脂添加剤の一つ。
・樹脂との相溶性(なじみ)が高い。
・しかし、樹脂との化学結合が無い。
・従って、使用中に浸み出す(移行する)。
・従来の可塑剤で浸み出さない技術は?
・そもそも染み出さない可塑剤は?
・可塑剤の浸み出し量を簡便、精度よく定量化
する技術は?
63
ありがとうございました。
「ものをこわがらな過ぎたり、こわがり過ぎたりす
るのはやさしいが、正当にこわがることはなかな
かむつかしいことだと思われた。」 寺田寅彦
http://www.kasozai.gr.jp/
可塑剤品揃え
High Mol. Weight
DINP, DIDP, DNOP
DUP, DPHP(2PH)
DL9P, DTDP, DIOP
NonPhthalates 1
Mid Mol.
Weight
Low Mol.
Weight
PhthalateRelated
DEHP, (DOP)
711P (DHNUP)
DEP, DHP
DIHP (6-8)
DPP, DBP
DIBP, BBP
DOIP, DOTP
Phthalates
安全性(ラット)
?
可塑化能
DOTP
DOIP
DINCH
TOTM
Adipates
Benzoate
Trimellitate
COMGHA
ATBC, ASE
ESBO, TXIB
TBC
NonPhthalates 2
天然
系等
(データ不十分)
?
78