加藤・新作パネル 戦勝記念柱(トロパエウム)を立てる勝者と、髪を

加藤・新作パネル
戦勝記念柱(トロパエウム)を立てる勝者と、髪をつかまれ首をはねられる敗者の情念定型。
上昇と下降。十字架立て。翻る旗。硫黄島――現代のトロパエウム。複製による流通。勝者
と敗者。鎮魂。
1 《ゲンマ・アウグステア》縞瑪瑙のカメオ、紀元 10 年頃、ウィーン、美術史博物館。
(P07-06,
P56-01)
1−1 「トロパエウムを立てるローマの兵士たち」。
1−2 「トロパエウムのもとに引き立てられる、敗者としての異邦人」。
2 《硫黄島の星条旗、1945 年 2 月 23 日》(Associated Press)
2−1 2度目の掲揚時(午後)にジョウ・ローゼンソールによって撮られた有名な写真(ト
リミング後)。
2−2 午前中の最初の星条旗掲揚時に、ルー・ローワリーによって撮られた写真。
2−3 2度目の掲揚時に(2−1の後で)撮られた「ガン・ホー」のポーズの写真。
3 勝者と敗者
3−1 コンスタンティヌス帝の凱旋門(南面)、312-315 年、ローマ。(P07-01)
3−2 《ポリュクセネの犠牲》エトルリア石棺、紀元前 300 年頃、オルヴィエート大聖堂
博物館。(P06-02)
4 トロパエウム
4−1 トラヤヌスのトロパエウム、109 年(1977 年再建)、アダムクリーシ(ルーマニア)。
4−2 トラヤヌス記念柱に描かれたトロパエウム、113 年、ローマ。
5 トロフィー
5−1 ワールドカップ優勝杯(The FIFA World Cup in the Royal Spanish Football
Federation's Museum, in Las Rozas, Madrid)
5−2 ジャンボローニャ《ペリシテ人を殺すサムソン》大理石、1562 年、ロンドン、ヴ
ィクトリア・アンド・アルバート美術館。(P47-参考図2)
6 《サビナの神格化》大理石浮彫り、140 年、ローマ、パラッツォ・ディ・コンセルヴァ
トーリ。(P07-07)
7「ダヴィデの推戴と戴冠」10 世紀前半のビザンティンの聖書写本、パリ、国立図書館。
(P07-09)
8 ルカ・ジョルダーノ《十字架立て》ベンとインクによる素描、ワシントン、ナショナル・
ギャラリー。
9 ミケランジェロ《最後の審判》(部分)フレスコ、1536-41 年、ヴァティカン、システ
ィーナ礼拝堂。
10 ウジェーヌ・ドラクロワ《民衆を率いる自由の女神》画布に油彩、1830 年、パリ、ル
ーヴル美術館。
11
硫黄島の戦闘を記念して 1945 年に発行されたアメリカの3セント切手。
12 硫黄島の戦闘を記念して 1954 年にフィーリクス・デ・ウェルダンによって完成したブ
ロンズ製記念碑、ヴァージニア州、アーリントン国立共同墓地横。
13 フィーリクス・デ・ウェルダンによる石膏原作、1945-54 年、ニューヨーク、戦艦イン
トレピッド博物館。
14 ジョーゼフ・レノルズ, Jr.《硫黄島の星条旗》ステンドグラス、1953-57 年、ワシント
ン国立大聖堂戦争記念礼拝堂。
15
映画『硫黄島の砂』のポスター、1949 年。(Republic Pictures)
16
《戦勝記念柱》(ハインリヒ・シュトラッケ設計)、1864-73 年、ベルリン。
17
ホースト・ファース《冷酷な尋問》1965 年。(Associated Press)
18
長尾靖《舞台上での暗殺》1961 年。(毎日新聞)
19 森村泰昌《海の幸・戦場の頂上の旗》(東京都写真美術館他、展覧会カタログ『森村泰
昌:なにものかへのレクイエム――戦場の頂上の芸術』2010 年]より)
19−1 旗竿
19−2 白旗の掲揚
3-1
1-2
1
1-1
9
4-1
5-1 5-2
10
2-1
2-2
-1
16
7
8
3-2
4
6
11
14
15
2-3
-1
12
13
17
18
19-1
19-2