Instructions for use Title 報告 フランスにおける建築者の責任

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報告 フランスにおける建築者の責任 [質疑]
ペリネ=マルケ, ユーグ; 瀬川, 信久(訳)
北大法学論集, 48(5): 162-176
1998-01-16
DOI
Doc URL
http://hdl.handle.net/2115/15749
Right
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bulletin
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48(5)_p162-176.pdf
Instructions for use
Hokkaido University Collection of Scholarly and Academic Papers : HUSCAP
シンポジウム
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1
久
ペ リ ネ H マルケ (ポワチェ大学)
ー
i
頼
フランスにおける建築者の責任
ユl グ・
はじめに 1 1 フ ラ ン ス の 制 度 の 歴 史 的 起 源 と 経 済 的 背 景 1 1
翻
少なくとも私が知っているヨーロッパ法の中で、建築者について特別の責任や、全面的な、殊にすべての建築者に強制
外国の法律家の関心を惹くだろうと思いますが、建築者の責任に関するフランス法は、世界的にも特異なものです。
は大変批判されているからです。ここには、消費者と専門家の非常に厳しい対立がみられます。
一九八七年の法律ーーその内容は後で述べます││は、消費者からは高く評価されていますが、建築者と保険者から
本 日 の テ l マである建築者の責任は、今日、 フ ラ ン ス で 非 常 に 現 実 的 な 問 題 に な っ て い ま す 。 と い い ま す の は 、 現 在 、
訳
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フランスにおける建築者の責任
O 年責任がありました。
さ れ る 建 築 保 険 の 制 度 を 持 っ て い る の は 、 フランスだけです。 フ ラ ン ス 法 の 特 殊 性 は 、 こ の 責 任 と 保 険 と の 強 い 組 合 せ 、
結 び つ き に あ り ま す 。 こ の 点 の 重 要 性 を 見 落 と す と 、 フランス法を輝一解できません。
川歴史的起源
フランス法の歴史的起源を探りますと、既に古法に、 さらに言いますと中世末に、建築者の一
この一 O年 責 任 が フ ラ ン ス 民 法 典 に 取 り 入 れ ら れ ま し た 。 そ の 民 法 典 は 二 つ の 単 純 な 原 理 か ら な っ て い ま す 。 ま ず 、 請
一O年 責 任 は 残 る 。 し か し 、 こ の 一 O年 責 任 は 、 民 法 典 で は 非 常 に 限 定 さ れ て い ま し た 。 と い う の は 、 建 築 物 が 崩
負 契 約 は 工 事 の 結 果 が 受 領 ( 芯2
uzoと さ れ た と き に 終 了 す る 。 そ の 時 点 で 建 築 者 の 責 任 は な く な る も の と さ れ る 。 た
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ナ
れ
、
,
壊(志ユ司) し た 場 合 に の み こ の 一 O年 責 任 が 成 立 し た か ら で す 。 こ の よ う に 、 こ の 一 O 年 責 任 は 、 請 負 契 約 が 受 領 の
時に終了するという原則に対する例外でした。
一O年 責 任 が 適 用 さ れ る 要 件 と し て 、 崩 壊 で な く 、 重 大 な 欠 陥 で よ い と さ れ た
この一八 O 四 年 の 民 法 典 の 制 度 が 一 九 六 七 年 ま で の 一 六 三 年 間 、 判 例 に よ る い く つ か の 小 さ い 修 正 を 受 け な が ら 存 続
しました。修正のなかでも重要なのは、
ことです。
凶その後の展開
一九五O年 以 前 に は フ ラ ン ス で 年 に 建 築 数 が 一 O 万 戸 に 満 た
この法律に変化をもたらしたのは、建築の分野における経済の進展でした。第二次世界大戦後にフランスでもベピ l
ブl ム が 起 こ り 、 大 量 の 新 た な 建 築 を 引 き 起 こ し ま し た 。
なかったのですが、 五0年 代 の 末 に は 、 年 四O万 戸 の 住 居 を 建 築 す る よ う に な り ま し た 。 さ ら に 記 録 的 な 年 は 一 九 七 三
年で、 五 七 万 戸 に 達 し ま し た 。 こ の 建 築 住 宅 数 の 増 加 は 、 一 一 つ の 結 果 を も た ら し ま し た 。 第 一 に 、 競 争 と 建 物 の 標 準 化
の効果として、建築費が低下しました。第二に、この建築費の低下と標準化が、 フランスでは質の深刻な低下をもたら
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一八O 四 年 の 民 法 典 が 現 状 に 合 わ な い も の に な っ た の で 、 立 法 者 は 一 九 六 七 年 に 、 建 築 者 の 責 任 の 根 拠 で
しました。この質の低下が同時に建築の欠陥や障害を増加させました。
この結果、
ある一七九二条を改正することになったのです。この法改正は、判例が既にしていたように、崩壊を責任要件としない
(町田門﹃告﹃
﹃)
ことし、また、障害EZOE2目)を加えました。とくに重要なのは、責任者を、一八O 四 年 の 民 法 典 が 、 建 築 士 宮2
EZ2m)
と狭い意味での施工請負人
gE に 限 っ て い た の を 、 ﹁ 建 主 と 請 負 契 約 を 結 ん だ 者 ﹂ に 拡 げ ま し た 。 さ ら に 、
525253岡町印) につき二年責任を新たに規定しました。
造作
525常gE吋何回)というカテゴリーを採用したた
しかし、この法改正は、建主(昌也可巾円。巴︿﹁白崎町) の 法 的 な 安 全 性 を 改 善 す る と い う 目 的 を 達 成 し ま せ ん で し た 。 と
いうのは、二つの欠陥があったからです。第一は、造作、小障害
めに、 そ の 後 何 年 も の 問 、 何 が 大 改 造 で 何 が 造 作 な の か に つ い て 、 判 例 上 の 混 乱 を 引 き 起 こ し ま し た 。 欠 陥 の 第 二 は 、
二O年 後 に な り 、 と て も 耐 え ら れ ま せ ん で し
鑑定を強制したのですが、特に鑑定の遅れによる裁判の遅れという、立法者が予想しなかった要因が作用しました。破
一五年
一九七八年に、再ぴ、 し か し 今 回 は 線 本 的 な 、 法 改 正 が な さ れ る こ と に な り ま し た 。 こ の 改 正 は
一九六七年法の下での紛争について破棄院の判決が下されているほどです。
棄 院 ま で 行 っ た り す る と 、 建 主 が 損 害 賠 償 を 受 け る の が 一 O年
、
た。今日でも、
このような次第で、
号 吉 正2ZRZEBEC を 創 設 し た り
のイニシアチヴにより、建築者の責任を、強制建築保険という考え方を基
(∞℃田口問門
g
)
土木局技師であったスピネッタ
一九七八年法は、完全完成担保責任(岡山﹁釦ロ
5
軸に、全面的に再構成しました。
もしましたが、強制保険の創出と比べると、二次的な改正です。以下では、この一九七八年法のシステムを責任と保険
という構成要素に分解し、 ま ず 、 静 的 な 側 面 か ら 検 討 し 、 次 に 、 建 築 欠 陥 が あ っ た と き に そ れ が 実 際 に ど の よ う に 機 能
しているかをお話したいと思います。
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フランスにおける建築者の責任
第一部
O年 責 任 に 即 し て 検 討 し た い と 思 い ま ま す 。
一
O年 責 任
一
一九七八年法の構成要素を、建築者の責任と強制的な保険とのこつに分けて見ます。建築者の責任
フランスの制度の構成要素
静的な検討では、
の特徴は、非常に広くかっ重いことです。私はこの責任を、
が法律の規定する他の責任を吸収する傾向にあるからです。
責任が広範であること
裁 判 官 は 、 建 築 者 の 一 O年 責 任 を 立 法 者 が 考 え て い た よ り も 広 く 解 釈 し て い ま す 。
川まず、適用される工事についてみますと、民法典は建造物(。己︿﹃担問巾)といっています。建造物というのはフラン
一九七八年に考えられていたこの建造物の意味を完全に乗り越えてしまいました。そして、
ス語では相当に広く、建物だけでなく、橋梁、堤防、さらに道路をも指します。しかし、既存建物に対する工事は含み
ません。ところが、判例は、
す べ て の 建 物 工 事 に 一 O年 責 任 を 課 し ま し た 。 例 え ば 、 最 近 の 裁 判 例 で い う と 、 施 工 請 負 人 が 屋 根 を 修 理 す る 債 務 を 負
った。修理費用は三万フランであった。ところが修理した屋根に欠陥があって崩れ落ち、屋根を支えていた壁も崩れた。
こ の 場 合 に も 、 判 例 は 一 O年 責 任 が 生 じ る と し ま し た 。
凶一 O 年 責 任 は 、 カ バ ー す る 損 害 の 点 で も 広 範 で す 。 こ こ で も 判 例 を 上 げ ま し ょ う 。 そ れ は 防 音 設 備 (gouts
一O 年 責 任 に 基 づ い て 、 建 築 者 に 防 音 設 備 を し な お す 義 務 を
一O 年 責 任 を 課 し ま す 。 こ の 際 、 裁 判 官 は 、 破 棄 院 の 拘 束 を 受 け な い 形 で 自 由 に
に適合するものであっても、裁判官が、建物不動産の中で聞こえる騒音がその建物不動産の用途を
ロFGC巾 ) の 事 例 で し た 。 今 日 フ ラ ン ス で は 、 す べ て の 防 音 上 の 妨 害 が 、 た と え 当 該 建 物 が 防 音 に つ い て の 公 的 な 基 準
C ﹃ 田 市 O民﹄門広口巾)
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σZESC 判 断 し て い ま す 。 そ し て 、
侵害すると判断するときには、
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(︿内ロ色町巴﹁色町
一
O年 責 任 は 、 広 い 意 味 で の 建 築 者 に 適 用 さ れ ま
O年 責 任 は 、 す べ て の 建 築 関 係 者 に 適 用 さ れ る 点 で も 広 い も の で す 。 既 に 言 い ま し た よ う に 、 一八O 四 年 の 民 法
諜しました。
同一
典は建築士と施工請負人にしか適用されませんでした。しかし今日、
す 。 こ の 責 任 を 負 う の は 、 施 工 請 負 人 、 建 築 士 だ け で な く 、 開 発 者 ( 匂gE22﹃)、建築済不動産の売主
P
σユZE) も負います。
コヨヨ2Z巾円。ロ∞守口広)、 一 定 の 場 合 に は 製 造 者 (
責任が重いこと
うと、訴えられた建築士・開発者は、建主に対する責任が問われているとき、真の責任者は施工請負人であると言って
建 築 者 は 、 他 の 者 の フ ォ 1ト を 証 明 す る こ と に よ っ て 自 ら の 責 任 を 免 れ る こ と が で き ま せ ん 。 先 ほ ど 取 り 上 げ た 例 で 言
ω フランスの制度の論理では、建築者の責任が免責される可能性は非常に限られています。とくに建主との関係では、
ス法は開発者については常に因果関係があると考えていることになります。
けです。しかし、 フ ラ ン ス 法 で は 責 任 を 負 い ま す 。 そ し て 、 彼 の 活 動 と 損 害 の 間 に 明 確 な 因 果 関 係 が な い の で 、 フラン
る者であり、事業を企て、販売するが、建築はしない。建築について言えば、彼は、建築士や施工請負人と契約するだ
このように、建築現場での活動に全く関与していなくても責任を負う場合があります。例えば、開発者は商取引をす
を請求できます。というのは、 フ ラ ン ス で は 、 建 築 士 は 、 建 築 の す べ て に 関 与 す る と 見 倣 さ れ る か ら で す 。
生じた損害の賠償を地下を建築した者に請求することはできません。 し か し 、 建 築 士 に 対 し て は 、 実 際 上 常 に 損 害 賠 償
いのは、ただ、受けた損害、 および、 そ の 損 害 と 建 築 者 の (フォ 1 ト で は な く て ) 事 業 活 動 と の 因 果 関 係 で す 。 屋 根 に
基 づ い て い ま せ ん 。 し た が っ て 、 建 主 は 建 築 者 の フ ォ iト を 証 明 す る 必 要 が あ り ま せ ん 。 建 主 が 証 明 し な け れ ば な ら な
川 こ の 責 任 は こ の よ う に 広 い だ け で な く 重 い も の で す 。 特 に 、 他 の 固 と 違 っ て フ ラ ン ス で は 、 こ の 責 任 は フ ォ l トに
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免れることはできません。
フランス法では不可抗力、 つ ま り 、 予 見 で き な い 、 防 止 で き な い 、 外 に 由 来 す る 出 来 事 が 古 典 的 な 責 任 免 除 事 由 で す
が、この不可抗力も、建築者の責任ではめったに認められません。異状な気候による場合には、 その事件が人々の記憶
に な い 場 合 、 す な わ ち 、 少 な く と も 七0年 間 見 ら れ な か っ た 場 合 に し か 、 不 可 抗 力 を 理 由 と す る 免 責 は 認 め ら れ ま せ ん 。
ということで、訴えられた建築者が責任を免れる唯一の方法は、建主が不適切な指示を示したり強制して、建築者を
つまり、建主が建築士を
誤らせ、 そ れ が 損 害 の 原 因 に な っ た こ と を 証 明 で き る 場 合 だ け で す 。 し か し 、 判 例 は こ の 場 合 を 非 常 に 限 定 的 に 解 し て
います。すなわち、このように建主の態度を考慮するのは、建主に重過失があるような場合、
通さないで施工請負人に直接指示を与え、かっ、与えた指示について建主が少なくとも相手の建築者と同じほど判断力・
能力を持っている場合だけであり、それは非常に限られています。例えば、六、七年前の判決ですが、私立病院の院長、
医者ですが、病院の手術室を改造することにし、自分で設計を構想しました。ところが、空調に問題が出ました。判例
は、この建主は、医療の分野では建築者よりも能力があるから、建築者の責任を問、つことはできないとしました。
以上のように、建築者の責任は広くて重いので、これだけだと余りに負担が大きく、建築者が経済的に耐えられませ
ん。そこで、この責任は強制保険を伴なってはじめて完成するのです。
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建築保険の強制
一九七八年法は二つの強制保険を創設しました。損害保険と責任保険です。
片目
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E円)は保険に入る義務がないこ
とです。その二は、収支あるいは取引高あるいは従業員数が二疋以上の大きな会社が建てる建物も、保険に入る義務が
だと思うのですが、法律が認めた例外です。その一は、公共団体の建物 (
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g
川強制損害保険は、建主がすべて加入しなければなりません。ただ二つの例外があります。第一は、私は誤った立法
というわけで、
C
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ないことです。これは、建築のリスクを自ら負担するのに十分な力を持っていると考えられているからです。第二は事
実上の例外です。法律は、保険に入らないのを刑事上軽罪 (
FEBEg-sz) と 考 え て い ま す が 、 建 築 す る 者 が 自 然
人で、自分のために建築するときには、軽罪と考えません。ということは、自分の戸建て住宅を建築する者は大部分が
000フランであることを考えねばなりません。 フ ラ ン ス の 小 さ な 戸 建 て 住 宅 の 建 築 費 が 大 体 四0 0、000フ
保険されていないことを意味します。ここで、今日、損害保険の費用︹保険料︺が建築費の一・五%、あるいは、最低
一五、
ランであることを考えると、小さい建築者は保険に入らないことになるのです。以上の例外を除くとすべての建築が、
刑事罰を以て保険を強制されています。
加入する保険は一 O 年 責 任 の 対 象 と な る す べ て の 障 害 を カ バ ー し ま す 。 こ の 保 険 に は 、 保 険 金 額 の 上 限 の 設 定 、 フ ラ
ンチャイズ(小損害免責)、付保範囲の限定をすることができません。付保範囲の限定について言いますと、最近興味
深い判決がありました。それは、非常にリスクが大きく危険だと考えられている建築、例えば、まだ十分な経験を経て
一O年 責 任 を 負 う す べ て の 建 築 者 に つ い て 同 じ く 強 制 的 な 責 任 保 険 が あ り ま す 。 す
いない新しい建築技術を使う建築でも、保険者は、伝統的な建築の場合と同じようにカバーする義務があるとしました。
凶この建主の損害保険と並んで、
(2)
なわち、すべての施工請負人、 そ れ か ら 建 築 士 、 建 築 中 の 不 動 産 の 売 主 、 技 術 士 、 開 発 者 は 強 制 的 に 保 険 に 入 ら な け れ
ば な り ま せ ん 。 こ う し て 通 常 の 建 築 事 業 で は 、 しばしば、四、 五人の保険者がおり、 それぞれの仕方で保険しています。
フランスの制度の実際
建主にとっての好ましい機能
第二部
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そこで、制度の具体的な機能をみてゆくことにします。例えば、建築の五年後に建物不動産の屋根に水が浸透したと
いう損害が生じた場合を考えて見ましょう。実際には、責任期間満了間際の九年目に損害が生じたと申告される場合が
非 常 に 多 い の で す が 。 こ の 場 合 に 、 そ の 建 物 に 居 住 し て い る 建 主 、 あ る い は そ れ か ら の 取 得 者 は │ l担 保 は -0年 間
ll、 損 害 保 険 者 に 対 し て 損 害 を 書 留 郵 便 で 申 告 し ま す 。 保 険 者 は 、 そ の 申 告 を 受 け
はあらゆる居住者に移転します
ると、直ちにその私的な鑑定人に通報し、現場に行って、損害の大きさと原因を評価し、修復の方法と費用を決めさせ
な け れ ば な り ま せ ん 。 こ の 保 険 会 社 の 鑑 定 人 の 報 告 書 に 基 づ き 、 保 険 者 は 、 六O 日 以 内 と い う 非 常 に 短 い 期 間 に 暫 定 的
な賠償額を提示し、 さ ら に 九O 日以内に最終的な賠償額を提示しなければなりません。この期間は非常に一短いのですが、
現 在 は 常 に 道 守 さ れ て い ま す 。 と い う の は 、 判 例 が 、 も し 保 険 者 が そ の 期 間 を 遵 守 し な か っ た と き は 、 つ ま り 、 六O 日
以 内 あ る い は 九O 日 以 内 に 賠 償 額 を 提 示 し な か っ た と き に は 、 保 険 に 加 入 し た 建 主 は 、 ど れ だ け 費 用 が 掛 か っ て も 修 復
工事をさせることができ、保険者はそれを賠償しなければならないという判断を下したからです。
この建主の損害保険者は、前貸金融者(℃志向522 ロ ﹁ ) と み ら れ て い ま す 。 資 金 の 前 払 い を し 、 続 い て こ の 損 害 保 険
ロ︿巾
(3)
(
P 52P 聞広岡-22
ケ﹀印印ロ
門 58 建 築 保 険 決 済
Z ロ円巾(リ。ロ印2
者 は 、 求 償 権 に よ っ て 責 任 者 一 人 一 人 の 責 任 保 険 者 に 向 か う か ら で す 。 こ の よ う に 、 フランスの制度の大きな利点は、
保険者の聞に、損害保険者と責任保険者の問に、協定
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協定)があるために、損害の決済が普通、裁判所の外でなされるという点です。
では、制度がそんなに良いものであるのに、なぜ、 フランスではこれを改正しようとしているのでしょうか。それは、
建主にとっては良いけれども、保険者にとってはそれほど良くないからです。
保険者にとっての悪い機能
実際、 フ ラ ン ス の 建 築 保 険 に は 制 度 的 な 機 能 不 全 ( 宏 ﹃22) が 若 干 み ら れ ま す 。 そ れ は い く つ か の 原 因 に 起 因 し て
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います。まず、保険会社、ことに損害保険会社の間の激しい競争のために、保険会社がお手上げ状態に陥っているから
です。八0年 代 の 初 め に は 、 保 険 会 社 は 、 大 変 儲 か る と 考 え て こ の 建 築 保 険 市 場 に 投 資 し ま し た 。 そ し て 、 お 客 を 引 く
0 ・六%に
0 ・五%というのは低すぎ
た め に 、 保 険 料 を 非 常 に 低 く し ま し た 。 こ の 競 争 に よ り 、 三 年 前 に は 、 損 害 保 険 料 が 建 物 価 格 の0 ・五%、
なりました。ところが、今日、正常な保険料は建築費の一・五%だと考えられているので、
るのです。そのうえ、損害保険では、保険料が、工事開始時に一回払いで取られます。そのために、保険者が保険料を
受領した場合には、 そ の 後 リ ス ク 、 損 害 が 予 想 さ れ た よ り 大 き く な っ て も 、 追 加 保 険 料 を 取 れ な い の で す 。 と こ ろ が 、
一方では、先に述べたように、 フ ラ ン ス の 判 例 は 、 保 険 者 達 が 考 え て い た よ り も 、 建 築 者 の 責 任 を は る か に 緩 く 認 め る
ことになりました。この結果、保険者は予想よりもより多く賠償しなければならなくなり、保険者が取った保険料は全
く不十分であることが明らかになりました。また他方では、建築の質が悪くなっています。特にこの数年、建築価格競
一九九O年には六O、二OO件であったのに対し、
(
4
)
一九九三年には一O七、
争のために、多くの施工請負人は、仕事を得るために原価を割る価格を受け入れています。実際いくつかの数字を見ま
すと、保険事故の数が著しく増えています。
八OO件になり、この増加曲線を延ばすと、今日では一二万件以上になり、六年間に一OO%増加したことになります。
U
田口。ロ巾)
(︿
という保険会社は倒産しました。もっとも、正確を期すために言いますと、
一O年責任の適用され
終わるに当たって次のことを述べておかねばなりません。以上のような事情から、若干の保険会社が市場から撤退し、
カノン
ないような非常に小さな欠陥でも建主が申告するために、申告される保険事故の数が人為的に膨らんでいるということ
があります。例えば、建物の引渡しを受けた建主が、戸の把手が気入らないことに気付いたとします。彼は損害保険者
︹約八 l一O万円︺
に、賠償してほしい、把手を変えてほしいと申告します。保険者は否という前に、鑑定人を派遣しそれが一O年責任の
cool 五、 000フラン
損害でないことを確認しなければなりませんが、これだけでおよそ四、
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というかなりの費用が掛かります。保険会社は、 な さ れ て い る 事 故 申 告 の 少 な く と も 半 分 は 理 由 が な い と 言 っ て い ま す
から、六万件ほどの申請は何の賠償も得ていないのですが、運営費用をもたらしているのです。
こ の よ う に 制 度 が う ま く 働 か な い た め に 、 総 計 一 二 一O 億 フ ラ ン の 赤 字 が で て い ま す 。 こ の 状 況 の た め に 、 保 険 者 と 建
築者はこの制度の改革を望んでいます。この改正は、制度の実際の利点、特に、補償の迅速さを保持しつつ、なされる
(
5
)
(﹃白﹃包。出国EHFO目 )
O年責任の一 O年 と い う
だろうと思います。修正はわずかでよく、 た だ 極 端 な 申 告 を 避 け る た め に フ ラ ン チ ャ イ ズ を 組 み 入 れ 、 ま た 一 定 の 場 合
に保険金の上限を設けるだけで十分だと考えます。
フランスの建築者や保険者はもっと大きな改正を、なかでも、居住用の建物でない場合に一
期間を、例えば五年に縮減することを望んでいます。
私はブルッセルのヨーロッパ共同体の委員会で、建築者の責任、この責任を関係国間で調整する
文 書 を 作 成 す る た め に 鑑 定 意 見 人 ( 巾4qc と し て 作 業 し て き ま し た が 、 三 年 間 作 業 し た 後 で 一 九 九 二 年 に 、 私 達 の 作
った文書はお蔵入りになってしまいました。それはヨーロッパ共同体にとってそれほど重要でない、ことに、補充性の
原理(匂ユ口三宮内︼巾帥ロZEE-芯) と の 関 係 で 重 要 で な い と 考 え ら れ た か ら で す 。
ヨ ー ロ ッ パ 共 同 体 に お い て 建 築 者 責 任 を 調 整 す る こ と は 実 現 し な い で し ょ う 。 な ぜ な ら 、 ブルッセルでは正当にも、
その改正を考え
国家自身ができないときにのみヨーロッパ共同体が介入するという補充性の原理が適用されるべきであり、唯一の大き
(
6
)
な 市 場 、 流 通 の 自 由 は 民 法 の 調 和 を 要 求 し な い と 考 え た か ら で す 。 と い う 次 第 で 、 フランス法だけが
ることになると思います。
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が立法され、そして、この建築者の責任に関する法改正がなされました。
(1) ち な み に 、 一 九 六 七 年 と い う の は 都 市 計 画 25白ロE国内)にとって重要な年で、この年に、土地利用の方向付けの法律 (Fg
ι.255222ロ包含巾)と建築予定不動産売買契約に関する法律(﹁CME5222口々回沖合43gι-52E宮内酌円。ロ又25)
できます。
(2) こ の 責 任 保 険 に つ い て は 、 保 険 金 額 の 上 限 の 設 定 、 付 保 範 囲 の 限 定 は で き ま せ ん が 、 フ ラ ン チ ャ イ ズ ( 小 損 害 免 責 ) は
ス 建 築 保 険 協 会 主 訟2
520口町﹃E25 己主・﹀田富﹁22含(リ05守口25P ﹀匂﹀のアフアツク)にまとまっています。そして、
(3) フ ラ ン ス で 建 築 保 険 を す る 保 険 会 社 は そ れ ほ ど 多 く な く 、 大 体 一 四 社 ほ ど で す 。 そ れ ら は 、 一 種 の ク ラ ブ で あ る フ ラ ン
(
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E巾qR52芯円巴﹁印2﹁巾凶)をまとめています。想像例ですが、例えば、屋根に欠陥があ
っ て 建 物 が 壊 れ た 場 合 に つ い て 、 建 築 士 は 五O %の 責 任 、 屋 根 材 木 に 工 作 し た 者 は 二O %の 責 任 、 そ れ を 屋 根 に 設 置 し た
その内部で、求償請求早見表
者 は 三O %の 責 任 と い う よ う に ま と め て い ま す 。 責 任 の 分 配 が こ の 早 見 表 に 従 っ て 自 動 的 に な さ れ る の で す 。 こ の お か げ で 、
争いをすべて回避できます。この早見表は公表されています。このシステムの利点は、責任を確定するために裁判官へ訴
えることがないことです。非常に広範な責任制度を持つことの利点は、非常に広範な保険があることです。これにより、
推定によると、一九七八年法以後は、争いの数が四分の一に減りました。
しかし、紛争がなくなったわけではありません。なぜなら、損害保険者が抵抗する場合があります。また損害保険者が
いない場合もあります。先ほど言いましたように、大企業は、それから特に、小さな建造物を自分自身のために建てる自
然人は、保険を付けないでいることができます。これらの場合には、建主は責任のある建築者とその責任保険者を裁判所
に 訴 え な け れ ば な り ま せ ん 。 こ の 場 合 に は 、 裁 判 官 は 、 建 築 者 と 責 任 保 険 者 の 全 部 責 任 ( ﹃g 0
C
E
E
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) の判決
℃ 5与口正︼ロ印
を下します。そして、その後で、多くの場合裁判官によって、建築者逮の間で責任を分割します。この建築者遠の間での
責任は、フォ l トによる過失責任です。この求償請求は、しばしば非常に難しい問題です。フランスでは多くの場合に、
SEEg官EEm)
です││が、施工請負人は
賠償するのは、資力があることと歴史的な理由から、建築士です。建築士が、まず訴えられ、払うのです。建築士は、施
工 請 負 人 に 対 し 求 償 訴 訟 を 提 訴 し ま す│ l こ の 訴 え は 担 保 の た め の 訴 え
しばしば倒産しています。あるいは、ほんの少ししか保険に入っていません。したがって、現実には、建築士だけが、彼
の保険者だけが、一人で弁済します。それで、その保険料が高いのです。
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フランスにおける建築者の責任
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) 保険会社は、敢えて言おうとはしませんが、おそらく、採算が取れる保険事故数として最大でも年に二、三万件だと計
今日、すべての損害保険契約について事故申請があるだろうと言っています。
算していたようです。他方で、現在、年に一三万件ほどの建築損害保険契約が締結されています。ですから、保険会社は
ませんが、利害関係者がいるからです。まず、建築者の団体があります。全国建物連合(思念﹃呂SZさcEZEgzggc
(5) し か し 、 こ の 改 正 は 、 い く つ か の 理 由 か ら な か な か 難 し そ う で す 。 と い う の は 、 三 つ な い し 四 つ の 、 圧 力 団 体 と は 言 い
一九六八年以前のフォ l ト に よ る 責 任 に 戻 す こ と を 夢 見 て い ま す 。 そ れ か ら 、 建 築 者 の 保 険 会 社 は 、 フ ラ ン チ ャ イ ズ 、 保
ですが、それは大小すべての建築者をまとめる団体で、もちろん、もっと軽い責任を要望し、一九七八年以前、さらには
います。というのは利害関係のある省庁がいくつかあるからです。大蔵省は改正に賛成です。保険部門の監督官庁であり、
険金額の上限、保険免責を望んでいます。消費者は、何も変えないで欲しいとしています。政府は、中で意見が分かれて
保険会社の損失があまり大きくなるのを望まないからです。大蔵省は、どこでもそうですが、力を持っています。設備省は、
公 共 事 業 、 都 市 計 画 25EE国内)を扱っていますが、どちらかというと、慎重です。なぜなら、法改正は微妙な均衡を再
検討することになるのでないかと恐れているからです。最後に、司法省は明確な意見を持っていないようです。
(6) 一 九 九 七 年 十 一 月 に ベ リ ネ 日 マ ル ケ 教 授 に お 聞 き し た と こ ろ で は 、 検 討 委 員 会 の 報 告 書 が 同 二 一 月 に 大 臣 に 提 出 さ れ る
ことであった(校正の段階で附記す)。
予定であるが、委員会では強制保険の適用範囲が議論されただけであり、現行制度の大きな変更は提言しないだろうとの
︹ 訳 者 後 記 ︺ 北 大 法 学 部 は 、 一 九 九 六 年 七 月 に 、 フ ラ ン ス か ら ペ リ ネ H マルケ教授(ポワチエ大学法学部)をお招きして、
寸建築法の日仏比較ll契 約 ・ 責 任 を 中 心 に │ │ ﹂ と 題 す る 日 仏 国 際 シ ン ポ ジ ウ ム を 開 催 し た 。 本 号 に 掲 載 す る ペ リ ネ H マル
いては瀬川が、建築契約に関する部分については吉田が行なった。
ケ教授、瀬川信久、吉田克己の各報告と討論は、その記録である。翻訳など公表のための作業は、建築者責任に関する部分につ
ここに訳出するのは、七月二一日に行なわれた建築者責任に関するベリネ H マルケ教授の報告である。教授からは事前に原稿
をいただいたが、来日された後に、制度の社会的背景に重点を置いたものを改めてお願いした。このような経緯のために、この
記 録 は 、 同 教 授 が 作 成 さ れ た レ ジ ュ メ と 口 頭 報 告 の 録 音 テ lプ か ら 作 成 す る こ と に な っ た 。 当 方 の 勝 手 な 要 望 に 応 え て 再 度 報 告
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シンポジウム
訳出にあたり、フランス法の理解、訳語などについて、古軸隆介﹁フランス法における﹃建造者の責任﹄川凶﹂成際法学三一
を 準 備 く だ さ っ た ペ リ ネ H マルケ教授に厚く感謝すると同時に、訳出に大きな誤りのないことを願っている。
号 ( 一 九 九O
)、 三 二 号 ( 一 九 九 こ に よ っ た と こ ろ が 多 い 。 ま た 、 保 険 関 係 の 用 語 に つ い て は 、 古 川 士 口 衛 大 阪 市 立 大 学 教 授 、
なお、ベリネ H マ ル ケ 教 授 は 、 同 じ 題 目 で 、 同 月 一 七 日 に 、 早 稲 田 大 学 比 較 法 研 究 所 に お い て 講 演 さ れ た 。 こ の 講 演 で は 、 北
山本哲生北海道大学助教授、惣福脇均北海道大学大学院生(東京海上火災)のお世話になった。記して感謝申し上げる。
大の報告にはないことも話されたので、訳者の責任において、関係する箇所(六ヵ所)に組み入れた。ただ、北大での討論をふ
早稲田大学比較法研究所での研究会については、同大学の諸教授、特に、比較法研究所長大須賀明教授、法学部鎌田業教授に、
まえて補充された部分など、北大でのシンポジウムの記録として整合しない部分は、注として別記した。
多大の御配慮をいただいた。心より御礼申し上げる。また、同研究所での講演と討論をこのような形で記録することについて、
御出席くださった方々に御寛恕を乞う次第である。
北法48(
5・
174)1130
質疑
責任保険者だけだとすると、訴える責任者を選ばなければなり
築者に責任保険を強制する理・聞はよく解るのですが、建築主に
五十嵐清(札幌大学)いろいろ聞きたいことがあります。建
いて若干の質問を受け付けたいと思います。
吉田克己(司会)瀬川先生の報告に入る前に、今の報告につ
保険金を払い、その後で他の同業者に向かうことを企図してい
務がないと言えません。法律は、損害保険者が何も言わないで
対し損害保険だと、責任保険者ではないので、保険金支払い義
者について争いが生じ、その結果、支払いが遅れます。これに
士でなくて施工請負人だと言うでしょう。このように責任保険
は、自分は建築士の責任保険者であるが、責任があるのは建築
ません。しかし、訴えられた者、例えば、建築士の責任保険者
のです。日本の場合で言、っと、建物にはおそらく火災保険を付
たのです。
藤原正則(小樽商科大学)今の五十嵐先生の質問と関連して
りません。建築の損害保険の場合も同じで、原理は正しい。し
り、医者にかかり過ぎることであって、社会保障の原理ではあ
二番目の質問ですが、フランスでは建築保険、なかでも建築
聞きたいのですが、この保険が失敗したのは、損害保険を強制
かし、保険者に無関矢鰭に請求すれば、制度が脱線する。だか
も違います。自動車の場合に車両保険を付けますが、これは任
したことに大きな理由があるのではないかという気がするので
ら、社会保障で費用の一部を患者に負担させるのと同じように、引
だと言いました。ところで、社会保障でまずいのは、濫用であ
す。申告がやたら多くなったのも、責任保険というよりも損害
建築損害保険でも一部を建主に負担させると良いと思うのです。ん別
損害保険を、社会保障と類比しました。それは建物の社会保障
保険だからでしょう。
五十嵐まだ納得できないところがあります。なぜ自由の国フ
強制保険にしたのかということなのですが。
ペリネH マ ル ケ ( 通 訳 は 瀬 川 信 久 ( 北 海 道 大 学 ) ) な ぜ 損 害
一つ解りません。それから、社会保険との関連で説明されたの制
フンスで、任意保険でなくて敢えて強制保険にしたのかがいま必
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々
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保険を強制にしたか。すべては、一九七八年法の目的が決済の
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期間の短期化であることに由来します。損害保険者がいなくて
意保険になっている。任意保険なら解るのですが、何故これを
ける義務があるかが問題になるかと思いますが、これはそれと
も損害保険を強制するという趣旨がいささか理解できなかった
国
シンポジウム
ですが、そういうことであれば、ニュージーランドのように根
SZEE-g)
ですが、損害保険と責任保険の両方の保険会社
です。それから、同じ一つの会社の損害保険と責任保険に入る
施工請負人も建主の保険会社を知っているわけでもありません
本的に人身損害について特殊な制度を作ってもよいのに、フラ
から。その二つが同じ保険会社のことはありえ、その場合には
ことは完全に可能ですが、損害保険に入る人と責任保険に入る
のは、建築の質が非常に悪くなり、保険損害の件数が増加した
問題は何も生じません。しかし、必ずそうなるわけでは全くあ
ンスはそちらはそうしないで、なぜ建築の損害についてだけ損
からです。先ほども言いましたように、二一万件もの申告があ
りません。
人は同じ人ではないので、そういうことは稀なことです。建主
り、たしかに、半分は過大申告だと見られていますが、それで
吉田(司会)ほかに質問はないでしょうか。では、立ち入っ
害保険を強制したのでしょうか。
も、六万の保険損害があることになります。六万の紛争を解決
は、施工請負人の保険会社を知っているわけではありませんし、
するためには、単純な制度、特に裁判官を煩わさない制度を見
た討議は後にしまして、瀬川先生の報告をお願いします。
ベ リ ネ Hマ ル ケ 答 え は 簡 単 で 、 フ ラ ン ス で こ の 制 度 を 作 っ た
付けなければなりません。
吉田(司会)よろしいですか。ほかに、事実確認的なことで
いまお聞きしたいということがありましたら、出していただき
たいのですが。
林田清明(北海道大学)損害保険と責任保険とがありますが、
一つの会社としては業務としてどちらか一方を採るのですか、
両方とも採るのですか。
ベリネH マ ル ケ 一 つ の 保 険 会 社 が 、 損 害 保 険 と 責 任 保 険 の 両
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︻可﹀回
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方をすることができます。フランスで一番大きい保険会社は
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