2.2 ごみを減らし、資源・エネルギーを有効利用するまちの施策 2.2.1 3R(リデュース〈発生抑制〉、リユース〈再使用〉、リサイクル 〈再資源化〉)のより一層の推進 市では、平成25年度から平成29年度までの5年間を計画期間とする「東大和市一般廃棄物 処理基本計画(ごみゼロプラン) 」を作成し、市民・事業者・行政のそれぞれが一体となって取り 組む「環境にやさしい資源循環型社会」の実現を目指します。 目標:1)市民一人1日当たりの廃棄物排出量は700g/人・日以下を目指す 2)衛生組合への廃棄物搬入量は一人1日当たり530g/人・日以下を目指す 3)最終処分量は搬入配分量以下を目指す ●ごみの減量等(ごみ対策課) 廃棄物排出総量の減量(人/日) 廃棄物排出総量は、下表のとおり推移しました。店頭回収を利用していただくこと等により、 さらなる減量へとつながります。 年度 目標値 排出総量 (g/人・日) (t) 人/日あたりの量 (g) 達成率(%) 22 800 24,173 789.1 101.4(目標達成) 23 800 23,479 759.9 105.3(目標達成) 24 800 23,228 750.9 106.5(目標達成) 25 700 23,514 761.5 91.9 26 700 22,839 726.8 96.3 (人口は各年度 10 月 1 日現在) 衛生組合への廃棄物搬入量の減量(人/日) 衛生組合への廃棄物搬入量は、下表のとおり推移しました。各家庭で生ごみの水分除去を徹底 していくこと等により、さらなる減量へとつながります。 年度 目標値 総搬入量 (g/人・日) (t) 人/日あたりの量 (g) 達成率(%) 22 650 17,810 581.4 111.8(目標達成) 23 650 17,555 568.2 114.4(目標達成) 24 650 17,328 560.2 116.0(目標達成) 25 530 17,290 559.9 26 530 16,557 526.9 94.7 100.6(目標達成) (人口は各年度 10 月 1 日現在) 16 収集体制の変更及び家庭廃棄物有料化の導入について 平成 26 年 8 月から、可燃ごみ、不燃ごみ及び容器包装プラスチックについて、戸別収集を開 始しました。「ペットボトル・缶・びん等」の収集については、次のように排出方法を変更しま した。 排出方法 収集回数 ペットボトル 透明又は半透明の袋 2 回/月 缶・びん・スプレー缶類 収 1 回/月 缶・びん・有害ごみ 透明又は半透明の袋 集 容 器 1 回/月 平成 26 年 10 月からは、平成 25 年 11 月 21 日に策定した「家庭廃棄物有料化方針」に 基づき、家庭廃棄物のうち可燃ごみ、不燃ごみ及び容器包装プラスチックについて、有 料化を導入しました。これに伴う問い合わせ件数の増加に対しては、平成 26 年 7 月から 11 月 の期間(一部期間は休日も実施)でコールセンターを設置することにより対応しました。また、 平成 26 年 10 月からパトロールを委託により実施することで、不法投棄及び資源物持ち去り行為 への対策強化に努めました。 粗大ごみリサイクル品の展示・無料配布(抽選) 戸別収集した粗大ごみのうち、使用可能なものについては、簡単な補修を行い再利用に努めて います。 展 展 示 数 配布数(無料) 示 期 間 第1回 平成 26 年 6 月 1 日(東大和市環境市民の集い) 27 27 第2回 平成 26 年 11 月 1 日~2 日(東やまと産業まつり) 30 30 57 57 合 計 粗大ごみリサイクル品の展示・無料配布(抽選) 17 資源物の売払い状況 資源物の有効活用を推進するため、分別収集を行い、一部は中間処理後に売払い等を行いまし た。 品 目 平成 26 年度(㎏) 平成 25 年度(㎏) アルミ缶 112,730 126,230 スチール缶 99,680 114,970 紙パック 7,730 8,370 び ん 35,108 35,981 新 聞 紙 241,370 305,500 段ボール 638,500 598,940 布 357,880 344,720 1,510,240 1,447,550 216,460 257,810 3,219,698 2,982,261 類 雑 誌 ・雑 紙 ペットボトル 合 計 ※ペットボトルは、売払いではなく、公益財団法人日本容器包装リサイクル協会から有償入札 拠出金を受けています。 粗大ごみからの資源物収集 平成 26 年度の粗大ごみから抜き出した資源物は、次のとおりです。 品 目 平成 26 年度 平成 25 年度 自 転 車 1,108 台 1,294 台 鉄 類 60,480 kg 75,460 kg 小型家電 27,010 kg 2,330 kg ※小型家電は平成 26 年 2 月から収集が始まりました。 最終処分量について 最終処分は、多摩地域の 25 市 1 町で構成する「東京たま広域資源循環組合」二ツ塚廃棄物 広域処分場(日の出町)で行っています。平成 18 年 7 月から、エコセメント化施設を本格稼 動し、それまで埋め立てを行っていた焼却残さは、全量資源としてリサイクルできるようにな りました。 年度 目標値 22 23 24 25 26 焼却残さ 破砕不燃埋立 焼却残さ 破砕不燃埋立 年間搬入量 2,000(t) 2,000(t) 2,000(t) 1,506(t) 39(㎥) 1,593(t) 33(㎥) 2,106(t) 2,166(t) 2,116(t) 2,041(t) 24(㎥) 1,994(t) 29(㎥) 達成率(%) 95.0 92.3 94.5 73.8 162.5(目標達成) 79.9 113.8(目標達成) ※平成 25 年度より東京たま広域資源循環組合で定めた「搬入配分量」が搬入種別ごとの 18 目標値となったため、記載を変更しました。 せん定枝の資源化 資源循環型の環境にやさしい「みどりのリサイクル」として、せん定枝の資源化事業(平成 17 年 3 月稼動)を実施しています。市内農業者及び公共施設から排出される枝木は、せん定枝 チップを原料とした「たい肥」や「土壌改良材」として活用し、廃棄物の減量化と資源の活用 に努めています。 年度 達成率(%) 目標値(t) 資源化量(t) 22 23 24 25 26 170 170 170 170 170 264 124 265 270 275 155.3(目標達成) 72.9 155.9(目標達成) 158.9(目標達成) 161.8(目標達成) 年賀状等不用はがきの回収 年賀状等不用はがきの回収量は、下表のとおり推移しました。 年度 22 23 24 25 26 回収量 439.0kg (約 162,600 枚) 453.5kg (約 168,000 枚) 385.5kg (約 142,800 枚) 350.0kg (約 129,600 枚) 410.0kg (約 151,800 枚) 不用食器の回収 市内のNPO法人の協力を得て、不用食器(ガラス製・陶磁器製)の回収と無料配布を実施 し、不燃ごみの減量と食器のリサイクルに取り組んでいます。 回 収 量 5,070kg (リユース分を除く) 備 考 回収期間:平成 26 年 11 月から平成 27 年 3 月までの 毎週木曜日(年末年始及び祝日等を除く) 回収場所:市役所1階ロビー ※「東大和市環境市民の集い」 、 「東やまと産業まつり」におけるイベント回収量も含みます。 19 啓発事業等 1)施設見学会等の実施により、ごみや資源物の適正分別と減量化意識の高揚を図りました。 ○出前講座の実施 :5 回実施 ○一般廃棄物最終処分場及び資源物中間処理施設等の施設見学会 :3 回実施 ○啓発ブースの出展 :4 回実施 ○コンポスターの無償貸付け :大 19 基、小 50 基 2)説明会等の実施により、家庭廃棄物有料化等に係る周知を行いました。 ○家庭廃棄物有料化等に係る自治会等への説明会 :91 回実施、4,709 人参加 ○家庭廃棄物有料化等に係る市民説明会 :5 回実施、276 人参加 ○市内の不動産仲介事業者等への啓発チラシの配布 ○事業系一般廃棄物戸別収集登録者への啓発チラシの配布 ○自治会等への啓発チラシ・ポスターの配布 ○児童、生徒等への啓発チラシの配布 ○ステーションへの啓発チラシの掲示 ○公共施設、駅前等への横断幕の掲示 ○分別ガイド、ごみ排出カレンダー等の全戸配布 ○排出場所案内の配布 ○収集車両、庁用車へのステッカーの掲示 ○家庭廃棄物有料化の開始に伴う啓発チラシの全戸配布 ○ステーションプレートの設置 ○収集車両による音声案内の実施 ○資源物等飛散防止用ネットの配布 生ごみの戸別収集 生ごみの分別排出に対し、協力を得られる市民を募り、週1回、生ごみの戸別収集を実施し、 たい肥化に努めています。 年度 収 集 量 25 1.023 ㎏ 26 2,982 ㎏ 備 考 収集方法:市が配布した専用容器を用いて、戸別に収集 収集世帯:37 世帯 収集方法:市が配布した専用容器を用いて、戸別に収集 収集世帯:47 世帯 ※ 生ごみの個別収集は平成 25 年 10 月から始めたため、平成 25 年度は収集量が少ない 数値となっています。 20 ●生活用品交換情報(市民生活課) 一般家庭で不要となった生活用品の交換情報を市民に提供することにより、不用品の有効な再 利用を目的に、条件に合う方を紹介する「生活用品交換情報事業」を実施しています。 (単位:件) 項 登 目 譲ります 録 件 数 譲ってください 120 39 成 立 62 12 不 成 立 1 1 取 下 げ 24 10 時間切(登録抹消) 33 16 登録中(未決定) 0 0 生活用品交換情報 21 2.2.2 再生可能エネルギー及び雨水利用の促進 地球温暖化防止対策は、市民一人ひとりの行動が地球全体の温暖化に影響を及ぼしていること を認識し、温暖化防止に配慮した行動をとるよう啓発しています。市では「東大和市地球温暖化 対策実行計画」を策定し、行政が率先して温暖化防止に努めています。 市では、毎年5月第2土曜日から6月11日の期間に開催している「環境月間」として、地球 温暖化防止・省エネルギーの啓発のパネルを展示しています。 環境月間・パネル展 22 市の太陽光等利用施設 施 設 用 途 桜が丘市民広場 ソーラー時計 公園26箇所 ソーラー時計 公園等2箇所 ソーラー街灯 温 奈良橋市民センター 水 器 市の雨水利用施設 雨水を有効に利用しています。 施 設 雨水貯留槽 市民会館(ハミングホール) 用 途 24 ㎥ トイレ 市民体育館 3,000 ㎥ トイレ 郷土博物館 121 ㎥ トイレ 立野中央公園 20 ㎥ 散 水 雨水浸透施設 都市化が進み道路はアスファルトに覆われ、雨水が地中に浸透する量が減少しています。雨水 浸透施設や雨水浸透ますを設置し、雨水の流出量を抑え大雨による被害の防止に努めています。 また、開発事業者に対して、宅地開発の指導時に設置を指導しております。 ●民有地の雨水有効利用と雨水浸透施設等の設置の促進(下水道課) 民有地においての雨水の有効利用及び地下水のかん養を促し、水環境の保全や雨水の流出抑制 を図るため、市内に既存の一戸建住宅及び当該宅地を所有する個人を対象に、雨水浸透施設(雨 水浸透ます)及び雨水貯留槽(雨水タンク)の設置費用について補助を実施しています。 区 分 雨水浸透施設(雨水浸透ます) 雨水貯留槽(雨水タンク) 合 計 件 数 平成 26 年度 平成 25 年度 3件 1件 12 件 8件 15 件 9件 23 ○東大和市地球温暖化対策実行計画の推進状況 東大和市地球温暖化対策実行計画(平成18年度作成)に基づき、市で行なう事務事業で排出 される温室効果ガスの排出削減を平成19年度から取り組んでいます。 平成23年度で、第一次の計画期間が終了し、5年間の削減結果として平均 6.81%の削減とな り、目標を達成することができました。 平成24年度より東大和市第二次地球温暖化対策実行計画を実施し、削減目標は平成24年か ら平成28年度までの5か年で、平成22年度(基準年)の総排出量から6%以上の削減をする ことを目標にしています。 平成26年度の実績は、基準年度(22年度)対比で、5.3%の削減で、削減目標である6% をやや下回る結果となり、目標を達成することができませんでした。 削減率が達成できなかった要因は、気象条件によるところが大きいと思われます。削減率は目 標を達成できませんでしたが、前2か年度より改善しました。 今後も節電をはじめとする省エネの取り組みを推進するとともに、市民や事業者に対し省エネ 等の啓発や情報の提供を進めていきます。 産業まつり 地球温暖化防止に伴う啓発活動 24 1.温室効果ガス総排出量 温室効果ガスの排出量は二酸化炭素(CO 2 )、メタン(CH 4 )、一酸化二窒素(N 2 O)、ハイドロフ ル オロカーボン類(HFC S )の4物質の排出量から二酸化炭素の換算値を求めていきます。 削減目標 6.0%以上 年 度 ㎏‐CO 2 増減率(%) 平成22年度 (基準年度) 3,593,227 平成26年度 3,543,032 △5.30 平成28年度 (目標値) 3,377,633 △6.00 表-1 温室効果ガス総排出量 ※増減率(%)は、22年度(基準年度)との比率です。 なお、平成23年度までの第一次計画の削減対象事務事業に小中学校等を含めていない ことなど、第二次計画とは内容が異なっているため、平成19年度からの過去の実績との 比較はできません。 2.四半期ごとの温室効果ガス排出量 四半期ごとの温室効果ガス排出量の状況は、図-1のとおりです。 一年を通じ、温室効果ガスの排出量が多かったのは第4四半期の冬季で、夏季、秋季、春季 の順に排出されています。冬季は夏季と比較し、電気からの排出量は減っているが、A重油か らの排出量が増加しています。これは主に学校のボイラー使用によるものであり、A重油は排 出量を計算する上での係数が他の燃料よりも高いため、排出量を押し上げる要因ともなってい ます。 25 図-1 各四半期、燃料別温室効果ガス排出量 3.燃料、ガソリン等使用別温室効果ガス排出量 表-2は、燃料等使用による温室効果ガスの排出量を表しています。 排出量は、電気、灯油、A重油、LPG、都市ガス、ガソリンなどの使用量や自動車の走行 距離による活動量に排出係数を乗じて二酸化炭素に換算し、排出量を求めます。 図-2は、一年間の燃料別による温室効果ガスの割合を表しています。 燃料別では電気の使用による排出量が高く、全体の 60.7%を占めています。以下、都市ガス 21.5%、A重油 11.9%、灯油 2.7%、ガソリン車 1.6%、LPG1.2%、ディーゼル車 0.4%の 順となっています。 (排出量単位:kg‐CO 2 ) 使用量及び排出量 燃料 単位 26年度 22年度 (基準年) 使用量 kwh 5,822,814 5,378,983 △443,831 △7.6 排出量 2,235,961 2,065,529 △170,432 △7.6 ℓ 36,694 36,854 160 0.4 排出量 91,856 92,256 400 0.4 ℓ 129,300 149,150 19,850 15.4 排出量 350,355 404,141 53,786 15.4 kg 11,188 13,798 2,610 23.3 排出量 33,622 41,465 7,843 23.3 ㎥ 362,751 327,243 △35,508 △9.8 排出量 812,384 732,864 △79,520 △9.8 排出量 3,524,177 3,336,256 △187,921 △5.3 増減 増減率% 電気 灯油 A重油 LPG 都市ガス 合計 表-2 燃料別使用量及び温室効果ガス排出量(メタン、一酸化二窒素を含む) 26 (排出量単位:kg‐CO 2 ) 使用量及び排出量 燃料 単位 26年度 22年度 (基準年) ガソリン 軽油 使用量 増減 増減率% ℓ 21,766 22,203 437 2.0 排出量 50,533 51,547 1,014 2.0 ㎞ 181,360 185,540 4,180 2.3 排出量 1,464 1,440 △24 1.6 ℓ 6,189 5,510 △679 △11.0 排出量 15,998 14,243 △1,755 △11.0 ㎞ 21,561 18,214 △3,347 △15.5 105 88 △17 △16.2 排出量 表-3 ガソリン・軽油別、温室効果ガス排出量(メタン、一酸化二窒素を含む) ※車種ごとに排出係数が異なるため、走行量の合計と排出量の合計は、比例関係にならな いことがある。 図-2 燃料別温室効果ガス排出量(年間) 27 4.省資源・リサイクルの推進 表-4は、26年度の水道・紙類等の省資源、リサイクル状況です。 22年度との比較では水道及び用紙の使用量は減少しています。 なお、ごみ・資源の量については、基準年に学校等の未把握があり、平成23年度より事業系 廃棄物の有料化に伴い、それ以降の調査で数量が確認されたことから増えたものです。 使用量 資 源 単位 増 減 増減率 26年度 (対基準年) % 142,179 126,653 △15,526 △10.9 1,046 18.0 22年度 (基準年) 水 道 ㎥ 用 紙 千枚 5,826 6,872 紙リサイクル kg 52,506 110,474 - - 可 燃 kg 15,397 167,960 - - 不 燃 kg 5,580 13,519 - - ごみ・ 資源 表-4 省資源・リサイクルの状況 28
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