ISSN 0287-122X No. 92 日内連情報 August, 2007 日本内燃機関連合会 Information of the JICEF 目 Ⅰ. Japan Internal Combustion Engine Federation 〒105-0004 東京都港区新橋 1-6-6 木村ビル 6F 電話:03-3574-7882 FAX:03-3574-7883 E-mail:[email protected] Web site : http://www.jicef.org 次 日内連第 91 回、92 回理事会、第 53 回総会報告 ··················································· 田山 経二郎 ········ Report of JICEF 53nd General Assembly June 2007 ·············································· TAYAMA, Keijiro Ⅱ. 2007 年 5 月 CIMAC 評議員会出席報告 ································································ 伊藤 恭裕ほか ···· Report of CIMAC council Meeting June 2006 ························································ ITOH,Yasuhiro, et al. Ⅲ. CIMAC ウィーン大会概要報告 ················································································ 田山 経二郎 ········ Summary of CIMAC Vienna Congress 2007 ·························································· TAYAMA, Keijiro Ⅳ. CIMAC WG 関連 Reports of CIMAC WG activities Ⅳ−Ⅰ CIMAC WG ガス機関 デッサウ(独)国際会議 (2007 年 3 月) 出席報告 ······························· 後藤 悟 ················ Report of CIMAC WG "Gas Engine" in Dessau, March 2007 ························ GOTO, Satoru Ⅳ−Ⅱ CIMAC WG 潤滑油 ストックホルム国際会議(2007 年 3 月)出席報告 ····························· 木原 英雄 ············ Report of CIMAC WG "Marine Lubricants" in Stockholm, March 2007·········· KIHARA, Hideo Ⅳ−Ⅲ CIMAC WG 重油 コペンハーゲン国際会議(2007 年 4 月) 出席報告 ···························· 宮野 春雄 ············ Report of CIMAC WG "Heavy Fuel" in Copenhagen, April 2007 ················· MIYANO, Haruo Ⅳ−Ⅳ CIMAC WG 合同会議 ウィーン国際会議(2007 年 5 月)出席報告 ········································· 木原 英雄 ············ Report of CIMAC WG "Joint Meeting" in Vienna, May 2007 ························ KIHARA, Hideo Ⅳ−Ⅴ CIMAC WG “排気エミッション” ウィーン国際会議(2007 年 5 月)出席報告 ········································· 川上 雅由 ············ Report of CIMAC WG "Exhaust Emission Controls" in Vienna, May 2007 ·············· KAWAKAMI, Masayoshi Ⅴ. ISO 関連 Reports of ISO Meetings Ⅴ−Ⅰ ISO/TC70/SC8 (往復動内燃機関:排気排出物測定方法) イスプラ国際会議 (2007 年 4 月) 出席報告 ········································ 芦刈 真也 ············ Report of ISO/TC70/SC8 Meeting in Ispra, April 2007 ································ ASHIKARI, Shinya Ⅴ−Ⅱ ISO/TC192/WG13 (ガスタービン、コージェネレーション) モントリオール国際会議 (2007 年 5 月) 開催報告 ··························· 伊東 弘一ほか ···· Report of ISO/TC192/WG13 Meeting in Montreal, May 2006 ······················· ITO, Koichi et al. Ⅴ−Ⅲ ISO/TC192/WG12(ガスタービン、マイクロガスタービン) モントリオール国際会議 (2007 年 5 月) 出席報告 ··························· 安田 耕二 ············ Report of ISO/TC192/WG12 Meeting in Montreal, May 2007 ······················· YASUDA, Koji et al. Ⅴ−Ⅳ ISO/TC192 (ガスタービン) モントリオール国際会議 (2007 年 5 月) 出席報告 ··························· 安田 耕二 ············ Report of ISO/TC192 Meeting in Montreal, May 2007 ·································· YASUDA, Koji Ⅵ. 標準化事業活動の概要(2006/2007 年度) ······································································· 鈴木 章夫 ············ Reports on ISO and JIS Activities in Japan(2006/2007) ·································· SUZUKI, Akio Information from JICEF 事務局通信 1. 次回日内連主催講演会計画(案)······················································································································· 2. CIMAC Working Group 国内対応委員会一覧表 ···························································································· 3. 日内連主要行事等一覧 ··································································································································· 事務局後記 Postscript ················································································································································ 1頁 3頁 5頁 9頁 12 頁 14 頁 17 頁 19 頁 22 頁 24 頁 27 頁 28 頁 30 頁 8頁 21 頁 34 頁 36 頁 Ⅰ.日内連第91, 92 回理事会、第 53 回総会報告 田山経二郎* 1.開催日時 2.開催場所 3.出席者(略) 2007 年 6 月 13 日(水) 13:30∼14:50 八重洲倶楽部 第 2 会議室 4.会議の経過および議決事項 雨森会長から挨拶があり、そのあと、定款第22条および27条により雨森会長が議長席につ いた。事務局から、議事進行に関して重複を避けるため、理事会において各議題の詳細説明を行 い、総会に於いては一部説明を省略しご審議いただくことを提案し、出席者の了解を得た。 議長の指名により事務局から、本日の理事会出席者は、理事総数27名、議決権個数27個に 対して、出席理事数13名、委任状提出理事数12名、合計25個で、議決権総数の過半数以上 であることの報告があった。また、総会出席者は、会員総数59名、議決権個数90個に対して、 出席者会員数20名、議決権個数37個、委任状提出会員数32名、議決権個数45個、合計8 2個で議決権総数の過半数以上であることの報告があった。これにより議長は、定款第28条に より本理事会は議決に必要な要件を満たし成立したこと、また、定款25条により本総会は議決 に必要な要件を満たし成立したことを宣した。 次いで、議長から議事録署名者として、(社)日本舶用工業会の山下暁氏、および新潟原動機(株) の伊藤恭裕氏を指名し、了承を得た後、審議に入った。 ―第91回理事会― 第 1 号議案 第 2 号議案 第 3 号議案 第 4 号議案 第 5 号議案 第 6 号議案 * 2006 年度事業報告案の審議 第 1 号議案「2006 年度事業報告書(案)」を上程し、議長の指名により事務局から説明が あった。引き続き、議長から、出席者に対して同報告書の可否を諮り、異議なく原案は 承認された。 2006 年度収支決算案の審議 第 2 号議案「2006 年度収支決算書(案)」を上程し、議長の指名により事務局から説明が あり、次いで監事を代表して日立造船ディーゼルアンドエンジニアリング(株)小池健夫 氏の代理である田中春夫氏から「厳正な監査の結果、2006 年度の諸事業は報告書のと おり的確に遂行されており、一般会計および国際会議開催関連会計の収支決算書は正確 かつ妥当であることを認める。」との報告があった。引き続き、議長から、出席者に対 してその可否を諮り、異議なく原案は承認された。 2007 年度事業計画案の審議 第 3 号議案「2007 年度事業計画書(案)」を上程し、議長の指名により事務局から説明が あった。引き続き、議長から、出席者に対して同計画書の可否を諮り、異議なく原案は 承認された。 2007 年度収支予算案の審議 第 4 号議案「2007 年度収支予算書(案)」を上程し、議長の指名により事務局から予算の 費目ごとの説明があった。引き続き、議長から、出席者に対してその可否を諮り、異議 なく原案は承認された。 任期満了に伴う役員改選および新任の審議に関する件 第 5 号議案「任期満了に伴う役員改選および新任の件(案)-1」を上程し、事務局から説 明があった。引き続き、議長からその可否を諮り、異議なく原案をこのあとの総会に諮 ることが承認された。 会員入会の件 第 6 号議案を上程し、事務局から、日本油化工業(株)から入会申込みがあったことが報 告された。議長から、出席者に対してその可否を諮り、異議なく日本油化工業(株)の入 会は承認された。 日本内燃機関連合会 常務理事 −1− 報告事項① 第 25 回 CIMAC ウィーン大会の件 議長の指名により、伊藤恭裕 CIMAC 副会長から 5 月 21 日から 24 日まで開催された第 25 回 CIMAC ウィーン大会の概要報告をスライド上映しながら行った。 報告事項② ISO/TC70 幹事国の件 議長の指名により、事務局から ISO/TC70 国際幹事国業務につき、現在、空席になって いること、中国が立候補していること、日本としても引受けるべく日内連が立候補を予 定していること等の説明があった。2007 年 9 月に開催される ISO 本部の TMB(技術評議 会)において、決定される予定である。議長から、出席者に対してその可否を諮り、特に 異議はなく、事務局案で進めていくことが承認された。 ―ここで第91回理事会を終了し、続いて第53回通常総会に入った― 報告事項① 第 1 号議案 第 2 号議案 第 3 号議案 第 4 号議案 第 5 号議案 会員入会の件 議長から、日本油化工業(株)の入会について理事会で承認されたことが報告された。 2006 年度事業報告案の承認 2006 年度収支決算案の承認 2007 年度事業計画案の承認 2007 年度収支予算案の承認 上記第 1 号から第 4 号議案を上程し、議長から、出席者に対してその可否を諮り、異議 なく全ての原案は承認された。 任期満了に伴う役員改選および新任の承認の件 第 5 号議案「任期満了に伴う役員改選および新任の件(案)-1」を上程し、議長から説明 があった。引き続き、議長からこの提案による役員選出について可否を諮り、異議なく 原案は承認可決された。 続いて、議長から可決された第 5 号議案を踏まえて、会長、副会長等選出のための第 92 回理事会 を開きたいとの要請があり、総会は一時中断した。 ―第92回理事会― 第 6 号議案 任期満了に伴う会長および副会長等選任の件 第 6 号議案「任期満了に伴う役員改選および新任の件(会長および副会長等選任)(案)-2」 を上程し、議長から、会長・副会長等(案)につき、次のとおり提案があった(敬称略)。 会 長 (再任) 雨森 宏一(ヤンマー(株)) 副会長 (再任) 犀川 淳一(石川島播磨重工業(株)) 副会長 (再任) 飯田 義亮((株)東芝) 副会長 (再任) 保泉 真一((株)日立製作所) 副会長 (再任) 大野 勝久(三井造船(株)) 副会長 (再任) 福江 一郎(三菱重工業(株)) 副会長 (新任) 中野 民雄(川崎重工業(株)) 副会長 (新任) 上野 充((株)小松製作所) 副会長 (新任) 菱沼 祐一(東京ガス(株)) 常務理事 (再任) 田山経二郎(日本内燃機関連合会、事務局長) 議長から、出席者に対してその可否を諮り、異議なく原案は承認可決された。また、現 在顧問の小宮山氏から顧問退任の申し出があった旨の報告があり、承認された。 以上をもって第92回理事会を終了し、第53回総会を再開した。 ―第53回総会再開― 第7号議案 任期満了に伴う役員改選および新任に伴い、会長および副会長等選任の報告 議長から、第 92 回理事会で決まった会長および副会長等の選出結果の報告があり、新 任副会長の(株)小松製作所の上野充氏、東京ガス(株)の菱沼祐一氏から、それぞれ挨拶が あった。 新入会員の日本油化工業(株)の宮野春雄氏から入会の挨拶があった。 以上をもって第91回、第92回理事会および第53回通常総会を終了し、議長から各位の協力を 感謝する旨の挨拶があり、閉会した。 以上 −2− Ⅱ. 2007 年 5 月 CIMAC 評議員会出席報告 CIMAC 評議員 CIMAC 評議員 CIMAC 評議員 1.日時 2007(平成 19)年 5 月 20 日 伊藤 恭裕* 高畑 泰幸** 田山経二郎*** を予 定。議長よりは、デンマーク、ドイツの CIMAC 非会員団体からの大会出席者が多いとの コメントがなされた。 14:00 ∼ 16:00 2.会場 オーストリア、ウィーン市 HOFBURG 国際会議場 5.4 WG (1) WG の活動状況 WG 担当副会長の Wachtmeister 氏により各 WG 3.出席者 活動概要が報告された。 CIMAC 役員、12 カ国の NMA(National Member ・CIMAC 大会で各 WG の活動内容を説明したポ Association)からの評議員、CM(Corporate Member) スターを展示する。 および WG 議長等の総勢 29 名の参加で開催され ・WG4(Crankshaft Rules)の活動を再開し、成功裏 た。中国、韓国、および米国からの評議員は欠席 にミーティングを開催した。 であった。 ・WG13(Turbocharger Efficiency)は T/C の効率の 定義、実測およびシミュレーション結果からの 4.概 要 効率計算方法に関するリコメンデーションを 当日午前の CIMAC 役員会に続けて開催された。 完成させた。 日本からは、CIMAC 評議員の田山氏、伊藤氏、 (2) 大会中の WG ミーティング 高畑の 3 名が出席した。今回の会議は、翌日(5/21) 5/21 より開催の CIMAC 大会の機会を利用して、 より開催される CIMAC ウィーン大会の会場であ 5 つの WG がミーティングを開催する(5/22 に る HOFBURG 国際会議場で開催された。 WG5、10、5/23 に WG2、8、18)。 評議員会での主要議事は、CIMAC の会員関連、 WG 活動状況、CIMAC 広報活動(CIMAC CIRCLE 5.5 広報関係 他)、CIMAC 大会関連および財務についてである。 (1) SMEM(Seatrade Middle East Maritime) で の CIMAC 大会前日という事もあり、通常の評議員 CIMAC サークル 会議に比べ短時間での会議であり、各国 NMA の 2006 年 SMEM 開催中の 12 月 6 日(水)にドバイ 活動状況報告等は省略された。 World Trade Center にて、中東初の CIMAC サーク 5.議事要約 5.1 前回議事録の確認 前回(11月30日)評議員会の議事録に関し異議お よび質問はなく、原案どおり議事録が承認された。 5.2 議題の確認 議題は提案どおり確認された。 5.3 CIMAC 会員関連 (1) 会員獲得活動 WG5 に参加している CIMAC 非会員団体に CIMAC メンバーとなる事を働きかけたところ、1 団体が会費を支払い、2 団体が WG5 への参加を 断念した。今後、同様の活動を WG7、10 につい て実施して行く。 2007 ウィーン CIMAC 大会参加登録者リストを チェックした結果、60 の CIMAC 非会員による参 加登録があった。内 33 団体が新 CM 候補であり、 27 団体が NMA の新メンバー候補である。7 つの 新 CM 候補団体に対し大会期間中のアプローチ * ** *** 新潟原動機(株) ヤンマー(株) 日本内燃機関連合会 ルが開催された。 Maintenance & Repairs - Life cycle support systems をテーマに、6 名のパネリ スト(議長 Wärtsilä 社の Blomberg 氏)により議論が なされた。参加者は約 60 名であった。 (2) Mrintec China でのサークル開催 2007年11月29日に上海にて What technologies to use in emission abatement of marine diesel engines?“をテーマに CIMAC サークルを開催する。 議長は Karl Wojik(AVL List GmbH)氏。パネリス ト他詳細を2007年7月迄に決め、8月か9月に招待 状発送の予定。 (3) Nor Shipping でのサークル開催 本年 6 月に開催の Nor Shipping にて CIMAC サ ークルを開催する旨がノルウェーNMA の代表か ら提案され、承認された。6/13 に将来の舶用燃料 油とトピックとして開催する。CIMAC ホームペ ージに詳細を掲載。 5.6 CIMAC 大会 (1) 大会最終プログラム CIMAC 大会プログラムの最終版が紹介された。 プログラムの冊子は大会への参加登録後に受け取 り可能となるバッグに入れられ配布される。 同様に 大会論文集はメモリスティックとして配布される。 −3− 最終プログラム確定後に、ポスターおよびテク ニカルセッションで各々2 件の論文がキャンセル された。 (2) 大会での賞 CIMAC 大会(5/21∼5/24)で発表される優秀論文 に対し、以下の 3 つの賞が授与される。 1) CIMAC Best Paper Award 論文担当副会長により選出され、5/24 の晩餐 会(Gala Dinner)にて発表、贈呈される。スポン サーは AVL List GmbH。 2) CIMAC President’s Award CIMAC 会長と前会長(Past President)により 選出され、同じく 5/24 の晩餐会(Gala Dinner) にて発表、贈呈される。 3) BP Award on Health, Safety & Environment 論文担当副会長により選出され、5/23 パネルデ ィスカッション“Extended time between overhauls of diesel engines”の前に発表、贈呈される。 (3) 最終連絡 CIMAC ウィーン大会会長の Wojik 氏より大会 中の日程その他が紹介された。今回の大会参加者 は 38 カ国からの 856 人。初日 21 日の歓迎会は大 会会場より徒歩で 5、6 分の市庁舎で開催される。 最終日 24 日の晩餐会はシェーンブルン宮殿で開 催され、移動の為のバスが準備される。また恒例 の ABB Evening は 22 日の開催となる。23 日には ロシアのプーチン大統領が HOFBURG 大統領府 を訪れるため、交通規制が行われる。 5.7 財務 (1) 2006 年度の決算報告 事務局長 Heseding 氏より 2006 年度の決算報告 が、Herdan 氏より内部監査結果報告が提出され 承認された。収入 105,627 ユーロ(予算 97,500)に 対し支出 187,522 ユーロ(予算 199,100)であり、不 足金 81,895 ユーロは銀行預金取り崩しにより賄 われた。 (2) 各年の収入・支出の変化 事務局から 1996 年からの 10 年間の変化を示す グラフが提示された。支出は増加傾向にあり通常 の年では単年度の収入を超え、超過分は CIMAC 大会収入による銀行預金の取り崩しりにより賄 われて来ている。しかしながら預金減少が続いて おり、このままでは CIMAC 財政の破綻も懸念さ れる事から、前回評議員会議にて CIMAC 財政の 健全化を目的として 2008 年よりの NMA 会費増 額(4,500→7,500 ユーロ)が決定されている。 (3) 会費徴収状況 NMA、CM からの徴収状況が報告された。 5.8 次回以降の評議員会の予定 次回会議は 2006 年 11 月 22 日にドイツ、フラン クフルトで開催の予定。前日の 21 日には CIMAC 役員会が開催される。次々回会議は 2008 年 5 月 21 日にオーストリア、グラーツで開催の予定。 (高畑 記) 6.感想 ついこの前に 2004 年の京都大会が開催されたの が夢のようです。あっという間の 3 年間でした。 今回のウィーン大会は、前回のように大会運営 の役割は何も無く、私としては極めて気楽に参加 することができました。 全体の印象としては、日本人のレベルが非常に 上がってきたと思います。論文の数と内容、発表 の能力、チェアマンとしての能力、どれをとって も満足すべきレベルにあるように思えました。日 本からは、約 90 人近くの方が参加されましたが、 かなりの方が奥さんも同伴され、この点でも多少 は欧米並みになって来たかなと思います。単に技 術の交流のみならず、世界中に個人的なネットワ ークを構築する絶好の機会ですから今後もぜひ 積極的に参加をお願いしたいと思います。 (田山 記) 前週金曜までは低温であったとのことでしたが、 評議員会の開かれた日曜以降、CIMAC 大会期間中 も晴天に恵まれ、初夏をとおり越して夏のような 陽気でした。開会前日の役員会、評議員会そして それに続く評議員、セッションチェアマン、オー ガナイザーを招いての Get Together (簡単なパー ティ)と盛り上がり、25 回の記念大会も成功裏に終 わりました。2004 年の京都大会は梅雨の時期に当 り、多少の雨天もありました。ウィーン大会会長 のWojik 氏は、 京都大会のGala Dinnerでの挨拶で、 「『ウィーンでは傘は不要』と言ったが本当にそ のとおりになった。嘘つきにならないで済んだ。」 と喜んでいました。 (伊藤 記) 評議員会議当日のウィーンは天候も良く、上着 を着て歩くと汗ばむほどの陽気となりました。日 曜日という事もあり HOFBURG 宮殿周辺には観 光を楽しむ多くの人々が見受けられ、一方、会議 場内では慌ただしく講演会場および各メーカの 展示ブースの準備がなされていました。 会場として使用された HOFBURG 王宮は、元々 はハプスブルク家から輩出された神聖ローマ皇帝 又はオーストリア皇帝の居城ですが、現在はハプ スブルグ家の財宝を展示する王宮宝物館、オース トリア皇帝フランツ・ヨーゼフ 1 世の妻エリザベ ート皇后にまつわる品々が集められたシシィ博物 館などと共に、近代的な会議設備を備えて世界的 にも評価の高い会議場としても使用されています。 翌日よりの CIMAC ウィーン大会は、豪華な雰 囲気の会場で成功裏に開催され、此れまでの大会 以上の盛り上がりが感じられました。 (高畑 記) −4− Ⅲ.CIMAC ウィーン大会概要報告 田山 経二郎* 大会は 2007 年 5 月 21 日(月)∼24 日(金)の間ウ ィーン/オーストリアの Hofburg 国際会議場に於 いて開催された。参加者は 38 カ国から合計 856 人(他に展示関係者、プレス関係者など多数)とこ れまでの大会中最高レベルであった。 同じ敷地内にある展示会場では、欧州の主要な エンジンメーカ各社、石油添加剤などが参加して 展示会が同時開催された。 写真 1 最 後 に Ambassade Orchestra の 伴 奏 で Ms. Gerrude Spitzer の独唱があり、開会式を締めくく った。 Ernst Ulrich von Weizsacker 教授の基調講演は、 今後地球環境保護が大きな課題であり、現在の Rich and Dirty の世界から Rich and Clean の 世界に向けて進むべきであるとし、更に、この分 野では EU と日本がリーダーとして活躍する立場 にあると、多くの実例を挙げて判りやすく話しか けた。 また、日本グループとしてオーストリアで活躍 している二人の画家の作品のどちらか一つを CIMAC 大会参加者にお土産として提供した。 Hofburg 国際会議場(左側が入り口) 1. 開会式 2007 年 5 月 21 日 10:00−11:45 開会式は、会議場の大ホールで約 600 人が参加 して行われた。 まず、大会組織委員会会長 Mr. Karl M.Woijk の歓迎の挨拶に続き、CIMAC 本部の Prof. Matti Kleimola 会長、ウィーン商工会議所副会頭の Mr. Hans Jorg Schelling がそれぞれ挨拶を述べた。 Ambassade Orchestra の演奏に続き、California 大 学 Santa Barbara 校 の Ernst Ulrich von Weizsacker 教授が We are Entering a Green Cycle of Technology and Growth のテーマで基調講演を 行った。 写真 3 H. Staudacher (左)と B. Darrel (右)の作品 2. 歓迎会 2007 年 5 月 21 日 18:00−20:00 歓迎会は、国際会議場から徒歩で 10 分ほど離 れた市庁舎で開催された。 大会組織委員長の開会挨拶があり、少年少女合 唱団の演奏も行われた。 写真 2 開会式で演奏する Ambassade Orchestra と Ms. Gertrude Spitzer さん * 写真 4 日本内燃機関連合会 常務理事 ―5― 会場となった市庁舎と合唱団の演奏 5. パネルセッション 3. 論文発表 2007 年 5 月 21∼23 日 08:30−17:00 以下の三つのパネルが行われた。 Oral presentation 論文 156 編, 内日本からの論文 Panel-1 Mean Time Between Overhauls 35 編が発表された。現在最もホットなテーマで Panel-2 Alternative Fuels & Gas Quality ある環境問題、ガス機関、ユーザから見た機関の Panel-3 Driving Source for Future Engine 信頼性などの会場では出席率は高かったように Developments 見受けられた。期間中総じて出席率は良かった。 また、室内の設備もほぼ満足すべきものであった。 一部の興味の深いテーマでは、着席のスペース を越える聴衆が入ったところや、セッションの組 み方により、人によっては聞きたい講演の時間が ダブって聞けなかったとの不満も聞かれた。 先の京都大会では、論文の概要集に加え、詳細 論文は CD-ROM で配布されたが、今回は論文概 要集は無く、詳細論文は MTU 社提供の 1GB USB Flash memory で配布された。このためパソコンを 持参していない人は予め論文に目を通しておく ことはできなかった。 写真 7 Panel-3 で会場からの質問に答える MOL 西川氏 最終日には、Collin Trust Lecture に引き続き、 Panel-3 が行われた。 日本から商船三井の西川 司 氏がパネリストとして参加され、ユーザーの立場 から将来の機関に対する希望(機関の信頼性をよ り一層向上)を述べられた。 写真 5 第二会場と壇上の講演者(左端九大田島)と司会者 6. 展示会 2007 年 5 月 21 日/12:00−23 日/12:00 また、初日の午後から国際会場内の展示スペー スで展示会が開催された。欧州の主要な機関メー カ、石油添加剤メーカなど多数が参加した。 日本からは、新潟、ヤンマー、三菱重工、堀場、 三菱化工機の各社が共同で出展し、欧州三菱重工 (ハンブルグ)の Thiele 嬢がアテンドし、来訪者の 対応にあたった。 4. ポスターセッション ポスターセッションは、展示会場に隣接するス ペースで行われた。休憩時間のコーヒーはこの展 示会場を利用して提供されたので、この時間帯は かなりの参加者が足を運んでいた。当初はかなり の数が見込まれていたが、最終的には 25 編(内日 本からは 5 編)の論文が発表された。 写真 8 MTU のブースと日本ブースの Thiele さん 右上は会場に置かれた GE-Jenbacher ガス 機関実機 写真 6 ポスターセッション風景 ―6― 7. 晩餐会 2007 年 5 月 23 日 19:00−24:00 CIMAC 名物の Gala Dinner は有名な Schonbrunn 宮殿 Wing の Orangerie で開催された。出席者は おおよそ 600 人を越えるかなりの大人数となっ た。 会場前庭でのカクテルのあと入場が始まり、 Schonbrunner Schloss Orchestra のクラッシック演 奏に引き続き Woijk 大会長の挨拶、CIMAC Prof. M.Kleimola 会長の挨拶があり、最優秀論文賞の発 表があった。 写真 9 今回の晩餐会会場は、歴史と伝統はあるが、細 長い会場でテーブル間を移動するのにはいささ か不便であった。また、料理もサーブ方式のため、 菜食主義者など、人によっては満足のいくもので はなかったかもしれない。 8. ポストコングレスツアー 2004 年 6 月 11 日 計画段階では、チャーター機を使った Salzburg へのツアーも計画されたが、最終的には必要人数 が集まらずキャンセルされ、Graz などへの 3 つ のコースが設定された。 晩餐会前の前庭でのカクテル風景 写真 11 最優秀論文賞には、論文番号 101 Utilisation of 2-stage turbo charging as an emission reduction mean on a Wartsila 4-stroke medium speed diesel engine” ( C.Wik : Wartsila ほか)が選ばれ壇上で会長から 表彰を受けた。また、晩餐会の最後に次回開催国 のノルウェーに CIMAC 旗が渡され、次回大会委 員長から挨拶があった。その後午前 0 時の終了時 間まで、たくさんの方がダンスを楽しんでいた。 Post Congress Tour (at MIBA) 9. 次回大会 次回は、ノルウェーのベルゲンで開催される。 詳細は以下のとおりである。 日 時 2010 年 5 月 21∼25 日 場 所 Bergen Congress Center プログラム 詳細未定 [ウィーンの街] 会場の Hofburg 国際会議場に隣接する市民公園 はちょうどバラの真っ盛りで、多くの市民と観光 客でにぎわっていました。公園の隅には有名なシ シーの像があります。 市内は、近代的な電車が走っており、支給され た期間中有効のカードで自由に乗れました 写真 10 晩餐会での CIMAC 本部事務局スタッフ 左から二人目:元事務局長 Mr. Herdan 中央:Ms. Martina Pelzer、右端:Ms. Pinelopi Vacra ―7― 写真 10 市民公園とシシーの像 事務局通信 1 2007 年度第一回日内連主催講演会 テーマ 第 25 回 CIMAC ウイーン大会 報告講演会 ―世界の内燃機関開発・研究の最新情報とユーザーの評価― この度、本年度一回目の日本内燃機関連合会主催講演会を催すこととなりました。 今回は本年 5 月にウイーンにて開催されました第 25 回 CIMAC 大会の報告会といたしました。 今回の大会は参加 者数約 900 人とこれまで最大級の規模となりましたが、論文の講演内容も内燃機関の基礎的な研究か ら運転実績に至るまで極めて多岐に亘り、かつ興味の有る内容でした。 当会では本大会に日本からご出席された主な方々に、各分野の最新技術、開発動向に関して、講師 をお願いし、CIMAC 大会で発表された内容を中心にお話していただくことと致しました。 業界の動 きに関する最新の情報入手は、素早い企業経営方針決定のために、今後ますます重要になってくると 思われます。 つきましては、原動機ユーザー、原動機メーカー、行政関係者など本問題に興味のあ る方、日頃これらの分野の計画、設計、開発、研究、運転実務に携わっておられる方々の多数のご来 聴をお願い申し上げます。 またテキストとしてはウイーン大会の全貌がわかる日内連技報第四号を 使用する予定です。 開催日時 2007年11月7日(水) 09:00∼17:00 会 場 三菱ビル コンファレンススクエア M+ 10F グランド (東京都千代田区丸の内2−5−2 TEL 03-3282-7777) 講演プログラム 時 間 09:25∼09:30 09:30∼10:00 10:00∼10:30 10:30∼11:00 11:00∼11:30 11:30∼12:00 講 演 題 目 開会の辞 1)ウイーン大会の概要について 2)低速ディーゼル機関の開発動向 3)中速ディーゼル機関の開発動向 4)高速ディーゼル機関の開発動向 5)ガスタービン機関の開発動向 ------------------------ 昼 13:00∼13:30 13:30∼14:00 14:00∼14:30 14:30∼15:00 講演者(予定) 日内連会長 CIMAC 副会長 三菱重工 新潟原動機 ダイハツ 大阪大学 食------------------------ 6) ガスエンジンの開発動向 7) 過給機の開発動向 8) 環境対応技術の動向 9)要素技術の動向(1)電子制御,燃料系統 ------------------------ 休 三井造船 三菱重工 新潟原動機 三井造船 憩 ------------------------ 15:20∼15:50 10)要素技術の動向(2)燃料,トライボロジ 15:50∼16:20 11)ユーザの見解 16:20∼16:50 12) パネルディスカッション 16:50∼16:55 閉会の辞 日本油化 日本海事協会 日立造船 D&E プログラムは都合により予告無く変更されることがあります ―8― Ⅳ. CIMAC WG 関連 Ⅳ−Ⅰ CIMAC WG "Gas Engine" デッサウ国際会議(2007 年 3 月)出席報告 CIMAC WG Gas Engine 国内対応委員会 主査 1. 日時および出席者 日時:2007 年 3 月 28 日(水) 14:00∼18:00 場所:デッサオ市、Steigenberger Hotel(ドイツ国) 出席 BERAN, Dr. Robert BERG, Pierre BOOM, Rick AVL LIST SEMT PIELSTICK WOODWARD GOVERNOR NEDERLAND CALLAHAN, Timothy SOUTHWEST RESEARCH INSTITUTE DIJKS, Albertus WAUKESHA GANSSLOSER, Frank AVAT AUTOMATION GOTO, Dr. Satoru NIIGATA POWER SYSTEMS GREVE, Martin AVAT AUTOMATION HERDIN, Dr. Gunther GE JENBACHER HESEDING, Markus VDMA HILTNER, Dr. Joel HILTNER OMBUSTION SYSTEMS HOLST CATERPILLAR MOTOREN HUCHTEBROCK, Bertold FEV MOTORENTE CHNIK KLIMA, Jiri PBS TURBO LECHNER, Robert ABB TURBO SYSTEMS LONGVA, Arvid STATOIL PKS MOOSER, Dr. Dirk CATERPILLAR NERHEIM, Lars RICARDO CONSULTING PLOHBERGER, Diethard DEUTZ POWER SYSTEMS Mr. Nerheim の会議開始挨拶があった。また、 委員交代(Mr. Nylund から Mr. Portin/Wartsila 社) があり次回から出席となることが紹介された。 2. CIMAC 大会情報 ・Mr. Heseding は 2007 年 Vienna で開催される CIMAC 会議の活動状況について、次の報告を 行った。Diesel & Gas Turbin 誌に特集記事を 載せる。Schiff & Hafen (ドイツ:舶用関係の 雑誌)にアブストラクトを掲載するための作業 を、4 月始めに開始した。 ・ CIMAC 会議の論文資料はメモリースティック で配布し、印刷物は無い。2006 年秋の役員会 で、Mr. Marquardt / MAN Diesel SE と Mr. Heim / Wartsila が 2007 年 Vienna 大会以降に新役員 として加わる事が決まった。 * 新潟原動機(株) 後藤 悟 * 3. 議事 3.1 主要活動報告 3.1.1 CIMAC 役員会報告 ・Mr. Nerheim は、Prof. Wachtmeister (WG 担当副 会長)に WG17 の活動報告書を 2006年 11 月に 提出した。その内容は、2006 年の CIMAC 役員 会において報告された。 3.1.2 JICEF 活動報告 ・新潟原動機の後藤氏が、WG17 に対応する日本 の WG 活動の報告を行った。参加メンバー社は、 新潟原動機、ダイハツ、ヤンマー、三菱重工、 三井造船、大阪ガス、東京ガス、事務局は日本 内燃機関連合会である。 (1) 性能 ・ 大気条件 (絶対湿度とか温度)がエンジン熱効 率に与える影響についての報告はある。しかし、 一般式として議論されていない。課題として、 − サイトコンディション − 燃料ガス成分 − 経時変化 − 計測方法 − 性能定義と説明 を考慮する必要がある。 ・JIS 性能定義は ISO 性能定義に対応する。JIS B 8002-1(往復動内燃機関−性能−:標準大気条件、 出力・燃料消費量・潤滑油消費量の表示および 試験方法)と ISO 3046-1(往復動内燃機関駆動発 電装置:用途、定格および性能)と ISO 8528-1、 JIS B 8122(コージェネレーションユニットの 性能試験方法)と ISO 8528-1、2、3、4、5、6 お よび ISO 10494 が各々対応している。 ・ 発電プロジェクトの計画検討段階において、顧 客の関心事は、15 年とか 20 年の性能経時変化 である。しかし、一般に利用できるような定義 とか説明資料がない。 (2) エミッション ・日本では NOx と煤塵の規制値があるが、エン ジン排ガスのメタン浄化については具体的な 議論はされていない。また、地域毎に独自の規 制数値を設けている。 (3) 安全 ・ ガス漏れ検出、排気ガス煙道、火災検出につい て、安全設計指針が必要である。 (4) 燃料ガス品質 ・ 日 本 で は 、 ノ ッ キ ン グ 指 標 と し て NGKI (Natural Gas Knocking Index)と AVL 社のメタン ―9― 価が一般に用いられている。燃料ガス中の不純 物に対する許容値、およびこれら不純物の計測 方法に関する指針が必要である。 ・ ガス品質、ガス性状の変動幅および変動速度に 関して、火花点火、パイロット油着火、理論混 合気、リーンバーンなどの設計諸元と、ガバニ ング、燃焼現象などの機能との関連付けにより、 指針とか何らかの制限を設けることが必要で ある。 (5) 日本市場の特徴 ・ 有負荷生残りは日本特有の使われ方であって、 最近この要求が高まっている。また、MTBF が アベイラビリティよりも重要視される。 3.1.3 安全、ATEX ルールなど ・陸用ガスエンジンの安全は舶用の安全基準以 上に厳しい内容とならないように、舶用安全指 針を作成する動きに注視して行く必要が有る。 3.1.4 WG17 活動報告 ・Mr. Nerheim は、WG17 の活動成果を早急に公 開する必要があることを説明した。 3.2 各サブ WG 3.2.1 排気エミッション (1) バイオガス中のNH3の影響 ・Jenbacher 社の Mr. HERDIN は、バイオガス中 の NH3 が NOx エミッションに与える影響につ いて報告した。NH3 は醗酵過程で生成される。 NH3 は NOx 排出濃度を高める。 一事例では NH3 が 100ppm 時 NOx は 400mg/Nm3 である場合に NH3 が 1200ppm となると NOx が 850mg/Nm3 に上昇する。消化ガスとか熱分解ガスには NH3 が含まれる事があるため、要注意である。 ・ TA-Luftt NOx 規制値を満足させるためには、 NH3 濃度規制値をどうすればよいのか? TA-Luft NOx規制値は、このような高NH3燃料 ガスを用いた場合はクリアできない。下水処理 消化ガスの場合では、NH3濃度が8000ppmとな る場合が有る。 ・ 燃料ガス供給者が NH3低減を図るべきとの意 見が出た。また、制限値を100ppm とする案が 出た。 (2) ホルムアルデヒド ・ 排ガス中のホルムアルデヒドは非常に繊細で 測定方法とかパラメータも未知の部分が多い。 酸化触媒は、バイオガスの場合には信頼性に乏 しい。ホルムアルデヒドは TA-Luft の規制物質 (60mg/Nm3)となっているため、欧州では既設エ ンジンの計測評価とかまた計測方法について の研究が行なわれている。 ・オーストリアでは、4 つのプラントにおいて政 府により計測された。Jenbacher 社製、Deutz 社 製、MAN 社製のエンジンである。計測値は、 30∼120mg/Nm3 にばらついている。ミュンヘン 工科大学ではホルムアルデヒドの生成に影響 を及ぼすパラメータの研究が行なわれ、FVV プロジェクトと呼称される。 (3) 絶対湿度の影響 ・ シリンダ径 190mm、回転数 1500min-1 エンジ ンの実験結果では、絶対湿度が 8g/kg から 25g/kg に増加すると、NOx は 60%低下し効率 は 1.7%低下することが示された。燃焼解析を 行なうと、湿度が高くなるに伴い、熱発生率ピ ーク値が低下し燃焼期間が長くなる。 ・ 高い過給圧力条件の場合、例えば雨季多湿空気 は空気冷却器系統において凝縮し水滴が滴り 落ちる(説明には、実運転時に撮影した水滴落 下写真が引用された)。 3.2.2 性能 (1) サイトコンディションと過給機性能 ・ ABB 社の Mr. LECHNER はサイトコンディシ ョン要件が、過給機性能に与える影響について の検討結果を報告した。 ・ 最新のガスエンジンは、空然比制御のための技 術手法として、1.圧縮空気バイパス、2.ウエス トゲイト、3.VTG(可変翼過給機)のいずれかを採 用する。これらの技術手法による空気量制御を過 給機コンプレッサマップ上の作動点の動きに置 き換えて説明された。圧縮空気バイパスを開くと 圧力比が下がり空気量が増加する方向となる。ウ エストゲイトを開くと圧力比が下がり空気量は ほぼ同一である。VTG の TB ノズルを絞ると圧力 比が上がり空気量はほぼ同一である。 ・ 過給機吸込み条件が変わった際のコンプレッ サマップ上の動作点移動についての報告があ った。影響検討要素として、1.吸込み温度、2. 背圧、3.吸込み圧力、4.点火時期、5.設置高度、 6.空気冷却器水温、が選択されている。これら 要素の影響は、空気冷却器出口のスロットルバ ルブ圧力損失値に置き換えられて評価された。 吸込み温度が過給機運転特性に与える影響が 一番大きいと評価された。 (2) 周囲温度の影響 ・ SEMT 社の Mr. BERG は 5%パイロット、BMEP 17bar の大形 DF エンジン(シリンダ径 570mm) において、周囲温度が変化したときの A/F 比の 変化とその結果としての効率、NOx、HC およ び過給機排気ガス温度について報告した。周囲 温度が 37℃から 19℃に低下すると、 A/F は 1.95 から 2.2 に大きくなる。その結果、効率と NOx は約 10%(比率)低下する。 ・ コンプレッサ空気バイパスと VTG の評価がさ れた。Mr. BERG から、部分負荷投入について もこのWGの議題として取り上げて欲しいと の提案があった。 ―10― 3.2.3 安全 ・PBS 社の Mr. KLIMA は過給機の安全指針につ いて報告した。種々の基準がある。 特に EN 1127-1。Mr. KLIMA は GT の安全指針 についてレビューする事となった。 3.2.4 ガス品質 (今回は、特段の話題がなかった。) 4. WG17 報告 ・次の CIMAC 大会において、WG17 のポスター を出す。 ・Mr. Nerheim は、 セッション 7-1(5 月 22 日(火)、 13:30∼)の開始前に、本 WG17 の紹介をする。 ・ポジションペーパーは、ガス品質、効率とエミ ッションのトレードオフについて準備する。 ・ホルムアルデヒドを記載するのは早すぎる。 また、CIMAC リコメンデーションを発行する ことも早すぎる。これらが合意された。 ・Mr. HERDIN は湿度を含む大気条件がエンジン 性能に与える影響についての提案書を作成す る。MR. LECHNER の検討資料も参照する。 ・Mr. CALLAHAN はガス品質のノッキングに与 える影響について提案書を作成する。 ・日本グループのインフォーメーションはこれ らポジションペーパー作成に際して、有益な情 報として引用される。 5. 次回 ・2007年10月12日(金)、フランクフルト市、 ドイツ国 ウィーンの大道芸ウオッチング ―11― 以上 Ⅳ−Ⅱ CIMAC WG "Marine Lubricant" ストックホルム国際会議(2007 年 3 月)出席報告 CIMAC WG Marine Lubricants 国内対応委員会 海外対応委員 木原 英雄 * 1.はじめに 2007 年 3 月 29 日および 30 日にノルウェーの Tumba にある Alfa Laval 社で開催された第 43 回 CIMAC WG8 “Marine Lubricants”に出席したの で、その概要について報告する。 会議が開催された Alfa Laval, Tumba 2. 出席者 Dr.Holger Gehring (MAN DieselSE, Germany):議長 Mr. Börje Svensson (Alfa Laval Tumba AB) Mr. K. C. Lim (BP Marine Ltd, UK) Dr. Penny Norridge (Chemtura Europe Limited) Mr. Dick Vrolijk (Chevron Oronite, The Netherlands) Mr. Wim Van Rossen (ChevronTexaco Technology) Mr.Dag O. Halle (DNV Petroleum Services, Norway) Mr. Yannis Chatzakis (Mobile Oil Hellas A.E.) Dr. Adrian Dunn (Infineum UK Limited) Mr. Jhon Smythe (Infineum UK Limited) Ms. Wanda Fabriek (ITS Testing Services Limited) Mr. Joël Keraval (MAN Diesel SA) Mr. Stephen J. Perkins (Lloyd’s Register EMEA) Dr. Stephen J. Cook (Lubrizol Limited) Mr. Hideo Kihara (MHI Europe) Mr. Georg C. Fleischhack (OSC) MrJerry Hammett (Sell Marine Products Limited) Mr. Lean-Philippe Roman (Total Lubrifiants) Ms. Valérie Doyen (Total Solaize Research Center) Mr. Kai Juoperi (Wärtsilä Finland Oy) 3. CIMAC WG “Marine Lubricants”全体会議 3.1 前回からのフォローアップ項目 (1) メンバーシップ German Lloyd は永らく WG に出席していなか * 欧州三菱重工業(株) ハンブルグ ったが、Mr. Georg C. Fleischhack (OSC)からの 問合せに対し、引続きメンバーとしての登録を希 望する旨の回答があったと報告され、セクレタリ ーの Mr. K.C. Lim (BP Marine Ltd, UK)より GL に 対して、WG への参加と貢献を求めるレターを出 すこととなった。 (2) 2-stroke Engine Feed-rate Guide Line 2 サイクルエンジンの OEM 3 社でまとめてい るシリンダ注油率の定義に関するガイダンスは、 若干の懸案事項を残しつつもほぼまとまってき たことが、 今回欠席した Convener の Ms. Charlotte Røjgaard (MAN Diesel A/S)に代わり、セクレタリ ーである Mr. K.C. Lim より報告された。また併せ て、LSFO の使用頻度が高まり、シリンダ注油率 の適正化の重要性が増す中、実際にエンジンをオ ペレートする現場での混乱を防ぐために、OEM 各社によるシリンダ注油率の定義方法の違いを 早急に明確にする必要があるとの、背景説明が行 われた。 3.2 サブグループの活動状況報告 (1) Sub-group 1 “Medium Speed Engine Lubrication Guideline Up-date” 今回行なわれたサブグループミーティングで ほとんどの懸案項目が解消され、次回の WG 前 にファイナルドラフトをまとめるべく、8 月末ま でを目標に WG 内へのレビュー原稿を回す予定 と報告された。 (2) Sub-group 2 “Impact of Emission Control Measures on Lubrication” ドキュメントがファイナライズされ、CIMAC に提出され、近々公開される予定であると報告さ れた。 (3) Sub-group 3 “Flash Point” サブグループではシステム油のフラッシュポ イントとクランクケース内爆発の因果関係に関 する MAN Diesel A/S の見解を聴取したが、同社 は明確な因果関係は見出せないとの見解を示し たとの報告があった(元々MAN はフラッシュポ イントよりミストの形成が重要という立場)。今 回行なわれたサブグループミーティングでは、ク ランクケース内爆発に関連があると考えられて いるシステム油のフラッシュポイントは、クラン クケース内爆発の要因の 1 つでしかないが、使用 中のシステム油の状況を知るための唯一のパラ メータである、また使用中のシステム油のフラッ シュポイント低下は、使用条件によって大きく異 なるとの理解のもと、OEM、船級協会、User の ―12― ニーズ(フラッシュポイントをどう取り扱うの か)を見極めたうえで、本サブグループを存続さ せるかどうか検討する必要があると報告された。 (4) Used Oil Analysis User Interpretation Guide 現在ドキュメントの骨子をまとめており、船上 分析に関する項目等を追加し、重複があった項目 の削除を進めているとの報告があった。 3.3 システム油をベースオイルとしたシリンダ 油の船上ブレンディング 事前に配布された議題には上がっていたが、2 ストロークエンジン OEM3 社のうち 2 社(MAN および Wärtsilä)が欠席したため本議題は次回 WG に持ち越しとなった。 3.4 WG の活性化について 今回の WG の参集を行なった際、Mr. Roelf Drijfholt (Wärtsilä Switzerland)より、「前回 WG も 内容が乏しかったが、今回も Agenda の内容が乏 しく、出席する価値無し」との返答が Chairman に返された。Chairman は事前に Mr. Drijfholt より 改善提案を聴取。その内容が議論され、提案のあ った WG の開催回数の削減(年1回)は却下され たが、毎回各分野の専門家によるプレゼンテーシ ョンを行なうことが決定された。次回は WG 外 より講演者を招き 1 件、WG メンバーより 1 件、 のプレゼンテーションを行なうこととなり、出席 メ ン バ ー の 多 数 決 に よ り 、 WG 外 と し て は CIMAC Users WG にプレゼンテーションを依頼。 WG 内では Automotive fuel(含む Bio fuel)に関する プレゼンテーションを企画することとなった。 4. サブグループミーティング 今回は、これまで参加していた Sub-group 2 の ミーティングが開催されなかったために Sub-group 1 のミーティングに出席した。今回は Convener の Mr. Fleischhack 始め 8 名が出席。Mr. Fleischhack の粘り強い努力により、Open item も 残り 2 つとなり、秋の WG までのドラフトが配 布される目処がついた。 5. CEC "Marine and Large Engine Group" 会議 5.1 新 Chairman 選出 現 在 Chairman を 務 め る Dr. Adrian Dunn (Infineum UK Limited)の定年退職にともない新議 長 の 選 出 が 行 わ れ 、 Ms. Valérie Doyen (Total Solaize Research Center)が新 Chairperson に選出さ れた。 5.2 サブグループの活動状況報告 現在 4 つのサブグループが活動を行っている が、特に TDG-L-094 (Determination of Asphaltens in Used Engine Oil) に関しては、現在行なってい るラウンドロビンテストでの再現性 (Reproducibility)が低く、IP-143 に基づく分析は正 確ではないとの報告が有った。具体的には、アス ファルテン 0.2∼1%のサンプルでは最低でも再 現性のターゲット(0.15%以内)の 2 倍、1%以上の 場合にはターゲット(0.2%)の 5 倍近くの違いが 出た。今後再度ラウンドロビンテストを行い、そ の結果を秋の会議で発表する予定としているが、 再現性のターゲットを緩和する必要があるかも しれないとコメントされた。 5.3 CEC Chairman 交代 先の Chairman である Mr. Merinrad Signer は 2006 年末で退き、Mr. Hans Thomassen(Kuwait Petroleum Reserch, Rotterdam)と交代したと報告 された。 6. 次回予定 次回 WG は 2007 年 9 月 19 日∼20 日に、 Derby(英国)の Lubrizol にて開催予定。 会議の状況 3.5 WG Secretary 現在の Secretary Mr. K.C. Lim の定年退職にと もない、Ms. Charlotte Røjgaard が新しいセクレタ リーとして選出されていた。しかし Mr. K.C. Lim の定年退職が延びたため、彼が退職するま ではセクレタリーを継続して務めることとなり、 Mr. K.C. Lim の退職後に Ms. Charlotte Røjgaard と 交代することが報告された。 ―13― 1628 年就航直後にストックホルム港で沈没し 333 年後の 1961 年に海底から引き上げられ 保存されている軍艦 ”ヴァーサ号” 以上 Ⅳ−Ⅲ CIMAC WG "Heavy Fuel" コペンハーゲン国際会議(2007 年 4 月)出席報告 CIMAC WG Heavy Fuel 国内対応委員会 主査 宮野 春雄 * 1. はじめに 2007 年 4 月に、デンマークの MAN Diesel を ホストとして開催された第 56 回 CIMAC WG “Heavy Fuel" 会議に出席したので報告する。日 本委員として小職に加え、木原 英雄氏(欧州三 菱重工業㈱、Hamburg)が出席した。 ンは同国のオールフス大学と共同開発した、船 上でインライン使用できる燃料油分析装置に 関するものである。蛍光 X 線法や蒸留法により、 密度、水分、硫黄分、バナジウム、Al + Si 等を 測定することができ、GSM により携帯電話回線 に接続が可能である。10 台程度のプロトタイプ を試作し、現在 3 社で使用中とのことである。 また、DNVPS および EI で精度の検証を実施し ている。将来の計画として、船上の潤滑油分析、 留出燃料油分析、NMR 分析、振動、排ガス等 の測定装置の開発をあげている。 (2) 燃料油の SimDis 分析と FIA 分析: Interpretation and impact of SimDist results on FIA results, Jan K. Paulsen (Fueltech) 同社は燃焼性試験装置(FIA)を製造販売する、 ノルウェーの企業である。このプレゼンテーシ ョンでは、舶用燃料油 FIA の測定結果と、GC(ガ スクロマトグラフ)による Simulated distillation (SimDist:模擬蒸留、GC を使用し、各炭化水素 成分の割合から蒸留特性を推測する方法)で得 られた成分情報の関連性について解説された。 GC による蒸発パターンはいくつかに分類され るが、軽質分から重質分への蒸発がスムーズな 燃料油は、FIA で測定したセタン価が比較的高 い(燃焼は良好)ことが報告された(図 1)。FIA セ タン価が低い場合の SimDist のパターンはいく つかあり、多くの場合は、図 1 のような連続し た蒸発特性になっていない場合が多い。 この様な SimDist パターンの燃料油であって も FIA セタン価が正常範囲にある燃料油が少な からずあることから、更なる調査が必要である。 2. 第 56 回 CIMAC WG7 Heavy Fuel" 概要 (1) 日 時:2007 年 4 月 19 日 0900∼1630 2007 年 4 月 20 日 0900∼1600 (2) 場 所:Diesel House, MAN Diesel A/S, Copenhagen (3) 参加者:20 名、ゲスト 3 名 (4) 主なテーマ ・プレゼンテーション(測定機器、燃焼性、制 限値等) ・サブグループの打合せ ・Diesel House の見学 ・その他 写真 1 昼食の風景 後ろは、1932 年製造の B&W2 サイクルダブ ルアクチングエンジン。現在も運転すること ができる 3. 審議内容 3.1 プレゼンテーション 以下のプレゼンテーションが行われた。 (1) 燃料油船上分析装置について: Lab-on-a-ship, fuel testing、Ultan O’Raghallaigh (NanoNord) 同社は、ナノテクノロジーをベースとしたデ ンマークの企業である。このプレゼンテーショ 図1 * 日本油化工業(株) ―14― SimDis 分析結果と FIA セタン (FUELTECH) (3) PETROBRAS の概要と燃料油の燃焼性につ いて:PETROBRAS Overview and Bunker Ignition Quality, Sérgio Facini (PETROBRAS) 同社はブラジル最大の石油企業であり、世界 では 14 番目とのことである。舶用燃料油の供 給量は、2006 年で 460 万 MT(うち 67 万 MT は 自社船向け)、油種は 75%が 380cSt であり、全 体の 73.3%は硫黄分が 1.5%以下の低硫黄燃料油 である。出荷に際し燃焼性を重視しており、通 常は CCAI で判断しているとのことである。ま た、28cm ボアの Wärtsilä Wichmann 社製のテス トエンジンと FIA を有しており、必要に応じて 燃焼性の調査を実施している。これまでの実験 結果では、エンジンテスト時の着火遅れと FIA 分析による着火遅れは、良い相関を示している とのことであった。(図 2) Estimated PM emission depending on fuel parameters PM [g/kWh] 1,8 DMA DMX 2,0 DMC DMB 1,6 1,4 el Fu 1,2 l. Inc 1,0 as h = 0. % 15 oc dr hy ar a nb bo d se PM = sh el a Fu h .T PM al ot et io iss em n A&B30 2,2 0% = ash% Fuel E180 From F180 PM emission as function of ash and sulphur Assumptions: Assumptions: SFOC 200 (2% of(2% the sulphur SFOC 200g/kWh g/kWh of theis convertedis to converted PM). sulphur to PM). Without EPA correction for sulphur Without EPA correction for Sulphur content. 2,4 D80 2,6 0.15 . ed PM =0 n bas ash% carbo Fuel hydro m o Tier 2 limit: 15 to 30 l stroke vol. n fr o ti u ntrib No co Tier 2 limit: 5 to 15 l stroke 0,8 0,6 0,4 0,2 Tier 2 limit: 2.5 to 5 l stroke vol. The hydrocarbon contribution. 0,0 0 0,5 1 1,5 2 2,5 3 3,5 4 4,5 The hydrocarbon emission from the engine depend Fuel sulphur [%] on fuel parameters and lube oil contribution. 07.01.25./FLB/GETO © MAN Diesel A/S 2006/09/01 図 3 燃料油の硫黄分・灰分と PM 発生率 実際の PM 発生率は未燃炭化水素の影響を大 きく受ける (5) 残渣油の分析結果について: Result of Residual Fuel Analysis、宮野(日本郵 船/日本油化工業) 2000∼2006 年に日本郵船が補油した燃料油 の分析結果をもとに、各性状値の分布を報告し た。また、実燃料油の性状は、ISO 8217 の規格 値に比較して良好であることから、(特に TSP、 灰分、Al+Si は、その差が大きい)規格値の見直 しの可能性について提案した。 表 1 の左の欄は、 例えば水分(Wt 2006)では、補油件数の 95%は、 水分が 0.5%以下であったことを示す。 IGNITION QUALITY - TESTS AT MARINTEK 20 5,0 18 4,5 16 4,0 14 3,5 12 3,0 10 2,5 8 2,0 6 1,5 4 1,0 2 0,5 0 I.D. (ms) SMC (ms) Comparison of ignition quality: FIA and Engine 0,0 Ref 1 SMC - FIA S1 S2 S3 S4 S5 S6 S7 S8 S9 I.D. - ENGINE Good correlation, but with different absolute values 表1 図 2 エンジンテスト結果と FIA 試験結果 (PETROBRAS) 補油燃料油性状の分布と ISO 8217 規格値 MCR-1 (4) エンジンエミッションについて: Engine emission、Limits / rules、Flemming Bak (MAN Diesel) EU および米国 EPA の PM 規制への対応を中 心としたエンジンメーカの見解の説明があっ た。PM 排出量に影響を及ぼす因子として、燃 料油の硫黄分、灰分、未燃の炭化水素があるが、 実機データによれば未燃炭化水素の影響がか なりの部分を占めている。未燃炭化水素の発生 の程度は、燃料油の蒸留特性や CCAI の影響を 受けると報告された。EPA では排気量 15∼30 l/cyl のエンジンの、PM 規制値(Tier 2)を、 0.5g/kWh としているが、例えば硫黄分 0.1∼ 0.2%以下程度の極低硫黄留出油を使用した場 合でも、規制値の達成は困難な場合があるとの 見解を示している。図 3 の下の帯は、硫黄分と 灰分のみを考慮した場合の PM 排出率、上の帯 はこれに未燃炭化水素影響を加えたもので燃 料消費率は 200g/kWh で計算されている。 ―15― Den<=991, Vis<=400 MCR-2 Den>991, Vis >400 ISO8217 3.2 サブグループミーティング (1) 低硫黄燃料油 ガイドラインの作成に向けて下記の作業を 実施している。原稿は、次回の WG を考慮し 8 月末を目途に完成させる予定である。 ・低硫黄燃料油(LSFO)の製造、需給は、DNV からの各港の補油状況に関する情報を入手 して完成させる。 ・オリジナルエンジンメーカ(OEM)の見解は作 成中。 ・エンジンメーカおよびユーザのトラブル事例 収集中。(4 サイクル 23 例、2 サイクルは回答待ち) ・規制・ルールに関する記述は終了。 (2) 燃焼性 燃焼性を含めた燃料油性状とエンジントラ ブル等に関するアンケートの最終案がほぼま とまった。ノルウェーの、MARULS プロジェク ト(Marine Use of Low Sulphur Heavy Fuel Oil) で実施している燃焼性の調査と連携を図るこ ととした。今後の進め方として、まず燃料油 性 状 に 関 す る CIMAC Recommendations の Annex に燃焼性に関する解説を記載し、その後 CIMAC Recommendations 本文に推奨値を含め て記載、最終的には ISO 8217 に燃焼性の規格を 付加する、という段階を踏むことが確認された。 なお、アンケートについては、国内委員会では 詳細すぎるとの指摘がなされたが、原案に従っ て実施することとなった。 (3) 規格分類 以前配布された性状値案を元に、現在燃料油 の新しい分類方法に関する検討が実施されて いる。 3.3 その他 (1) 新メンバーの加入、事務局 新たに添加剤メーカ 2 団体が加入した。 (Innospec、Infineum) (2) 他の委員会の状況 CIMAC WG Marine Lubricants、CEC Marine & Large Engine Oils およびノルウェーの MARULS プロジェクトについて簡単な現状報告があっ た。 (3) 次回委員会 次回の委員会は、Lloyd’s FOBAS(ロンドン) において、2007 年 11 月 21、22 日に開催される 予定である。 写真 2 エンジンの上段、背面 復動型のため非常に複雑である。下から伸び ている 4 本のパイプは機械式ブロワ出口の 給気管(給気圧は 0.25 atm) 2 サイクルエンジンの仕様 型式 :DM 884WS-150 建造年 :1932 年 出力 :15,000 kW (22,500 bhp) 回転数 :115 rev./min シリンダ径:840 mm(8 シリンダ) ストローク:1500 mm 燃料消費率:240 g/kWh at 12,000 kW = 2,880 li/h 圧縮圧 :35 atm 最高圧 :50 atm 平均有効圧:7 atm 質量 :1400 トン 大きさ :長さ 24.5 m、高さ 12.5 m 写真 3 DM 884WS-150 のピストンと エンジン仕様 ピストンリングは上下に 5 本ずつ取付けら れている 4. Diesel House の見学 WG は、2006 年に開設された同社の資料館で ある Diesel House の会議室で開催された。 Diesel House には 1932 年に建造された大型の 2 サイクルダブルアクチングの発電用エンジン (写真 2、3)が展示されていて、建屋も 1932 に建 造されている。このエンジンは、1970 年代から 2004 年までは、発電所のスタンバイ機として現 役で活躍しており、展示後も運転できるように 保守・整備されている。この他にも B&W の歴 史やエンジンの模型などが、3 フロアに渡って 展示されている。当日は大型エンジンの運転は 無かったが、1904 年に建造された B&W No.1 エンジンのデモ運転をしていただいた。(写真 4)B&W No.1 は大柄ではあるが 40 bph とのこと で、負荷が低いこともあり運転音静かでも非常 にお上品な運転風景であった。 なお Diesel House は無料で一般公開されてお り、大型のエンジンは毎月第一日曜日の 11 時 から、小型の B&W No.1 エンジンは、毎週火曜 日の 14 時からデモ運転されている。 興味のある方は訪問されてはいかがでしょ うか。 http://www.dieselhouse.dk/ 写真 4 B&W No.1 エンジンのデモ運転の様子 運転音は非常に静かである ―16― Ⅳ−Ⅳ CIMAC WG "Joint Meeting" ウィーン国際会議(2007 年 5 月)出席報告 CIMAC WG Marine Lubricants 他 国内対応委員会 海外対応委員 木原 英雄 * 大会 3 日目の 5 月 25 日、17:00 から 19:00 ま で CIMAC WG 7 “Heavy Fuel” 、 WG8 “Lubricant” 、 WG10 “Users” 、 CEC WG “Large Engines”のメンバーと日本内燃機関連合会、日本 マリンエンジニアリング学会のメンバーによる 第 6 回ジョイントミーティングが CIMAC 大会の 開催された Hofburg Congress Center で行われ、欧 州から 23 名、米州から 4 名、極東より 13 名、そ の他の地域より 2 名、合計 42 名が出席した。 ミーティングは CIMAC 会長の Mr. Karl M. Wojik(AVL List 副社長)による開会挨拶に続いて、 WG8 議長 Dr. Holger Gehring (MAN Diesel SE)が オーガナイザーを、また WG8 メンバーである Mr. Georg C. Fleischhack(OSC)がセクレタリーを 務め、進行された。 1. CIMAC WG8 “Lubricant“最新状況 WG8 の議長 Dr. Holger Gehring より以下の活動 状況が報告された。 WG は現在年間 2 回開催され、3 つのサブグル ープ活動が行われている。1994 年以降 WG8 から は 9 つのリコメンデーションを出してきたが、最 新の“Impact of low sulphur fuel on lubrication(No. 26)“が今年発行された。 現在サブグループ活動の 1 つで取り組んでい る リ コ メ ン デ ー シ ョ ン “Guidelines for the Lubrication of Medium Speed Diesel Engines(No.13)“の見直し作業は 2007 年中には終 了し、2008 年に発行を予定している。 “フラッシュポイント“に関するサブグループ については、フラッシュポイントに関する各エン ジンメーカの考え方の違い、クランクケース内爆 発との関連等、非常に難しい議論を含んでおり、 現在その存続の必要性も含め活動内容を見直し 中である。 残 る サ ブ グ ル ー プ で は “Guideline for the interpretation of used oil analysis“を取りまとめ中 であるが、1 年以内に最終ドラフトを取りまとめ る予定である。 また、現在 WG 8 では活動内容の見直しを進め ており、メンバーの専門的知識を向上させるため の WG 内外の専門家によるレクチャーの開催、 WG10 “Users“との交流の強化を計画である。 2. CIMAC WG7 “Heavy Fuel“最新状況 WG7 の議長 Mr. Kjeld Aabo(MAN Diesel A/S)よ り以下の活動状況が報告された。 WG は年 2 回、1 回の WG は通常 2 日間行われ、 1 日は最近の話題に関わる専門家によるレクチ ャー等を行い、1 日を WG 活動に充て、メンバー にとっても興味深い WG となるように工夫しな がら進められている。 WG のメンバーは現在約 30 名で、船主、エン ジンメーカ、機器メーカ、オイルサプライヤ、添 加剤メーカ、分析機関、発電プラントオペレータ 等あらゆる分野からの参加者を得ており、特にす べての OEM からのメンバーを得ている点は WG 活動にとって大きな利点となっている。 現在のサブグループは、“Low Sulphur Fuel“、 “Combustion Properties“ お よ び “Grade Rationalisation“ の 3 つ が 活 動 中 で あ る 。 特 に “Combustion Properties“のサブグループからは、 WG メンバーのみならず、世界中のエンジンメー カ、分析機関等に燃料油性状に関する調査のため のアンケートを配布し、またノルウェー船主協会 と MARINTEK が主催する MARULS (Marine Use of Low Sulphur Fuels) Project とも協調して調査を 進めている。 なお、現在取り組んでいるリコメンデーション については 1∼2 年の内にまとめる計画であるが、 ISO 8217 の見直しには更に時間が必要と考えて いる。 会議風景 1 * 欧州三菱重工業(株) ハンブルグ ―17― 3. CIMAC WG10 “Users“最新状況 WG10 の議長 Mr. Derek Walford(Teekay Narine Services)より以下の活動状況が報告された。 WG10 の主目的はエンジンユーザとエンジン メーカの対話を活性化させることにあり、通常年 間 1∼3 回、欧州またはアジアにおいてエンジン メーカまたはエンジンコンポーネントメーカを 訪問して開催され、WG からは各メーカに対しユ ーザサイドからのフィードバックを行っている。 また、WG では他の WG からコミュニケーショ ンをもっと図りたいとの強い要望があることを 認識しており、将来的には CIMAC のリコメンデ ーションが公開される前にコメントを提供した りすることで貢献可能と考えている。さらに WG8 からは、次回会合への招待を受けており、 更に他 WG との協調を図って行くためにも是非 次回 WG8 の会合には WG10 のメンバーを派遣し たいとの意向が表明された。 4. CEC WG “Large Engines“ WG の前議長 Dr. Adrian Dunn (Infineum)より以 下の活動状況が報告された。 CEC は自動車で使用される燃料や潤滑油に関 する性能評価のための試験法案を確立するため の産業界に基盤を置いた組織であるが、舶用大型 エンジンに関しても、その活動範囲に含まれてい る。産業界からは ACEA (European Automotive Manufacturers Association) 、 ATC (Additivi Companies Technical Comittee)、ATIEL (Technical Association of the European Lubricants industry)お よ び CONCAWE (European Oil Companies Association / Conservation of Clean Air and Water in Europe)が参加している。 現 在 WG “Large Engines“ で は 4 つ の Test Development Groups (TDGs)が活動しており、各 グループのメンバーは平均 6 名である。 TDG L-094 では現在アスファルテンの定量分 析方法に関する活動を行っており、既に 2 回のラ ウンドロビンテスト(持ち回り試験)を実施した が、更なる精度向上のため 3 回目の試験を実施中 である。 TDG L-095 は使用中の潤滑油に含まれる不溶 分分析をテーマとしているが、エンジンにとって 有害な物質の特定と定量分析が可能かを現在評 価している。 TDG L-096 はシリンダ潤滑油の性能を評価す るための試験方案確立をテーマとしているが、本 格的な活動はこれからである。 TDG L-097 はライナーラッカリングの傾向と 要因に関するレポートを取りまとめ、発行のため に CEC セクレタリーに提出した。 また、Dr. Adrian Dunn の定年退職にともない、 Ms. Valérie Doyen(Total Solaize Research Center)が 新議長に就任したことが報告された。 5. 日本内燃機関連合会、日本マリンエンジニア リング学会の最新状況 日本内燃機関連合会の山田特別参与より以下 の活動状況が報告された。 まず、CIMAC 各 WG とのジョイントミーティ ングが第一回の ISME KOBE(1990 年)から数えて 今回で 6 回目となる歴史が紹介された。 続いて、日本国内は WG8 “Lubricants“に対応し ては日本マリンエンジニアリング学会が主催す る燃料潤滑研究委員会(メンバー45 団体)が、また WG7(Heavy Fuels)に対応しては日本内燃機連合 会が主催する燃料油委員会(メンバー24 団体)が 活動を行っていることが報告された。 また今後の活動としては、低硫黄燃料および船 舶からの排気エミッションにとリ汲む考えであ ることが報告された。 会議風景 2 6. 今後の活動方針 参加者の大勢の意見として、将来の代替燃料と その代替燃料を使用するエンジンの潤滑問題が 今後取り組むべき課題であることが確認された。 また発電機エンジンの分野では、急激にバイ オ燃料の使用が拡大してきていることが Wärtsilä および Exxon Mobile より補足説明され た。 7. 最後に 永年に渡り CIMAC WG8 のメンバーとして、 また CEC WG “Large Engines“議長として貢献し てきた Dr. Adrian Dunn に対しジョイントミーテ ィングを代表しセクレタリーより記念品が贈呈 されミーティングは終了。その後 Dr. Adrian Dunn の招待による立食パーティーが開かれ、メンバー の懇親が深められた。 以上 ―18― Ⅳ−Ⅴ CIMAC WG "Exhaust Emission Control" ウィーン国際会議(2007 年 5 月)出席報告 CIMAC WG 1. はじめに 2007 年 5 月 21 日から 24 日にウィーンで開催 された第 25 回 CIMAC 大会の中で、5 月 22 日に 開催された第 40 回 CIMAC Exhaust Emission Control WG の国際会議に出席したので、その概 要について報告する。なお、今回は会期中の昼食 の時間を利用した 1 時間 30 分の会議であったた め、多くは議論されなかった。 2. 日 時:2007 年 5 月 22 日 3. 場 所:Hofburg Congress Center (Radetzky III) 会場となった Hofburg Congress Center 会場入口 4. 出席 今回は以下の 17 名が出席した。 Mr G Hellen (Wartsila Finland),議長 Mr J Boij (Wartsila Finland) Mr H-J Goetze (Germanischer Lloyd) Dr U S-Kelling (Caterpillar Motoren GmbH) Dr S Henningsen (MAN B&W Diesel A/S) Dr G Weisser (Wärtsilä Switzerland) Mr J DeHart (Navsea) Mr J P Olivier (UK Ministry of Defence) Mr M Graddage (Ricardo) Dr A Hultquist (A.P.MMoller-Maersk) Mr P Daskalopoulos (EUROMOT) Mr M Heseding (CIMAC Central Secretariat) Mr H Kihara (MHI Europe) Mr S Hanayama (Ocean Policy Research Foundation) Mr Y Yamashita (Japan Ship Center) Dr M Kawakami (Niigata Power Systems Co., Ltd.) Mr A Thoresen (Hoeegh Fleet Services):WG10 * 新潟原動機(株) EEC 国内対応委員会 主査 川上 雅由 * 5. 議事 (1) WG10からの既存船データ調査依頼について WG10(ユーザー)から Thoresen 氏が参加し、既 存船の NOx データ調査について再度依頼があっ た。以前、WG10 の依頼により調査実施したが、 古いデータは精度も悪く調査ができないという こことを WG10 に報告していたために再度依頼 があったもの。 これに対し、華山氏から、BLG11 では各国に 既存船の情報が要求されている旨説明があった。 基本的に了解されたが、議長から WG10 で依頼 事項を文章にまとめて提出してもらうことにな った。 (2) 排気エミッション低減技術チェックリスト について 前回の会議で議長が作成したドラフトを IMO BLG10 の会議で作成された各機関の NOx 低減対 策 と 効 果 等 の 表 の よ う に 調 整 し 、 CIMAC Recommendation にすることで決定した。 これに基づいて Olivier 氏がドラフトを調整し てメンバーに送付した。基本的なレイアウトはこ のドラフトで進めることにし、本内容についての コメントを 2 カ月以内に議長に送付することに なった。 CIMAC 事務局からオープンにできるか確認が あり、議長からページ数が少ないができれば Recommendation にしたい旨話があった。 (3) IMO BLG11 報告 Fleischer 氏のレポートを基に議長が BLG 11 の 結果について報告があった。 新船の NOx 規制:2 ステップの規制 ・2 次規制は 2011 年から現状の 2∼3.5g/kWh 減 ・3 次規制は 2015/2016 年からで、50∼200 nm 海域内で 80∼85%減、全域で 40∼50%減のオ プション 3 案 既存船の NOx 規制:以下のような情報が必要 ・1 次規制を満足するための機関改造 ・上記改造ができない機関の範囲 ・基準を満足できない機関を搭載している船舶 のコントロール ・CO2 とのトレードオフ SOx については 6 つのオプションを継続して 審議することになった。 今後の動向:・本年 7 月 MEPC 56 ・本年 10 月/11 月 BLG 中間会合 ・来年 2 月 BLG 12 ・来年 3 月/4 月 MEPC 57 で承認し、10 月の ―19― MEPC58 で採択予定。 (4) EPA 舶用機関カテゴリー3 について カテゴリー3 の次期規制案ドラフト提出が 2009 年 12 月まで延期になったと報告があった。 (5) 世界銀行パワープラント Boij 氏から国際銀行 EHS(Environmental Health and Safety Guidelines) の 3 … 50 MW の新設機関 に 対 す る ガ イ ド ラ イ ン や AQG(Air Quality Guideline)の最終案が 4 月に発行された旨報告が あった。 NOx については日本の大防法に近い数値にな った。下表に概略を示す。 単位は mg/Nm3 @O215% である。 Emission PM SO2 NOx Liquid 50∼100 燃料中硫黄分 シリンダ内径 1.5∼3.0% 400 mm未満 1460 400 mm以上 1850 Gas N/A N/A 火花点火 200 ヂュアル 400 圧縮点火 1600 部では使用しないので、Residual で試験する 意味がない。 ・テストベンチでのResidualの運転は、燃料加 熱装置等、試験設備に多大の費用を要し、都 市条例等で、高硫黄燃料での運転ができない 場合もある。 これに対し議長は、7 月 2 日のコメント提出締 め切りに間に合わせるため 6 月 8 日までに EPA に提案できる形の提案文書を議長宛(全メンバー に CC)に送付することになった。日本の国内委員 会で確認して連絡することを回答した。 6.次回予定 2007 年 11 月 14 日に Rolls-Royce Marine AS (Bergen)で開催することとなったが、Rolls-Royce Marine の Valde 氏が欠席のため、不可の場合は wartsila の Vassa 工場で行うことになった。 なお、 IMO BLG 中間会合の日程が決定し、本予定に問 題がある場合は再調整することになった。 大気条件規制については EUROMOT がコメン ト予定なので、コメントがある場合は議長に連絡 することになった。 (6) EPA 舶用機関カテゴリー1、2 の NPRM につ いて シリンダ当たり 30ℓ未満の舶用および車両機関 のカテゴリー1、 2 の Tier 3 および Tier 4 に対して NPRM (Notice of Proposed Rulemaking)が発行さ れたので、日本より CIMAC WG からコメントを 提案してもらいたい旨話をしていた。以下のコメ ント内容概要を口頭で報告した。 (a) Remanufacturingに関するEPA 提案に対し ・ Certified Kid が Marine エンジンにおい て、本当に成り立つのか? ・生産中止となっている古いエンジンでの対応 が可能なのか。 ・IMO 2/3次、EPA3/4 次対応のために開発投資 が必要であり、エンジンメーカにとっては非 常な負担になる。 (b) Residual Fuel 使用エンジンについて ・ ベンチテストのためのResidual fuel の入手 は非常に困難である。 ・ 入手できたとしても、産地により性状が大き く異なり、エミッションデータを正当に評価 できない。 ・ 補機は、Residual fuel 専焼でないエンジンは 低負荷時Destillateで運転することが多くなっ てきている。また、カルフォルニア規制によ うに、沿岸部でのDistillateでの運転や停泊時 は陸電の供給を義務付けることを検討して いる国、都市も増えている。このような状況 で、外洋でResidual を使用したとしても沿岸 ―20― 日内連主催の日本の 5 社共同展示ブース 事務局通信 2 IMAC WG(作業グループ)と日本対応の国内委員会 (2007-06-05)日本内燃機関連合会 CIMAC(国際燃焼機関会議) 日本からの役職者 会長 事務局長 WG 担当副会長 Karl M. Woijk (AVL) Marks Heseding (CIMAC, Germany) R. Marquard (MAN, Germany) テクニカルプログラム担当副会長 評議員 評議員 伊藤恭裕(新潟原動機) /Y.Itoh 高畑泰幸(ヤンマー) /Y.Takahata 田山経二郎(日内連)/K.Tayama 主査会議議長:新潟原動機 伊藤技術センター長 事務局:日本内燃機関連合会 山田知夫 特別参与 WG No. 02 04 05 07 08 10 13 15 16 WG Title, Chairman, WG No.,、WG 国内担当委員会 もしくは委託先 abrev. WG: Class. Soc. D.E. coordinating WG (船級協会ディーゼル機関) K.B. Hansen (MAN B&W/DK) WG2 CS-D WG: Class. Soc. D.E. Crankshaft Rules (船級協会ディーゼル機関-クランク軸の寸法) WG4 CD WG: Exhaust Emission Controls-D.E. (ディーゼル機関―排気排出物の制御) G. Hellen (Wartsila/Finland) WG5 D-EX WG: Heavy Fuels (重油) K.Aabo (MAN B&W/Denmark) WG7 HF WG: Marine Lubricants (舶用潤滑油) H. Gering(MAN B&W/Germany) WG8 ML WG: Users (往復動内燃機関ユーザ) D.Walford (Teekay Shipping/Canada) WG10 U WG: Turbocharger efficiency (過給機効率) Dr.E.Codan ( ABB TurboSystems/S)WG13 TE WG: Engine Electronics and Automation System (電子制御と自動制御システム) R. Boom (Woodward/NL) WG EEA WG: Auxiliary systems-design (機関補機システム) F.Deichman(Columbus Ship/Germany) WG16ASD 17 WG: Gas Engine (ガス機関) Lars Nerheim ( Ricardo/UK ) WG17 GFA 18 WG: Engine room safety ----------計画中 (機関室安全性) Johhnnes Besau (Horbiger Ventilwerke) 日内連 WG2 対応国内委員会 JICEF WG2 committee 日内連 WG4 対応国内委員会 JICEF WG4 committee 日内連 WG5 対応国内委員会 JICEF WG5 committee 日内連 WG7 対応国内委員会 JICEF WG7 committee (社)日本マリンエンジニアリング学会 燃料・潤滑研究小委員会 JIME (メンバーが個々に対応) 日内連 WG13 対応国内委員会 JICEF WG13 committee 日内連 WG15 対応国内委員会 JICEF WG15 committee 日内連 WG16 対応国内委員会(予定) JICEF WG16 committee 日内連 WG17 対応国内委員会 JICEF WG17 committee CORDINATOR: Int’l Standards-Recic’g Eng (コーディネーター:ISO-往復動内燃機関) J.Peaker (GEC Ruston , UK) ISC1 ISC-RE 日内連 ISO/TC70 国内対策委員会 CORDINATOR: Int’l Standards-Gas Turbine (コーディネーター:ISO-ガスタービン) A. Suzuki (JICEF , Japan) ISC2 ISC-GT 日内連 ISO/TC192 国内対策委員会 ―21― 国内委員会 主査 備 考 高橋 正英 M.Takahashi (三井造船) 荒川 高治 K. Arakawa (神戸製鋼) 川上 雅由 M.Kawakami (新潟原動機) 宮野春雄 H. Miyano (日本油化/NYK) 塚本達郎 T. Tsukamoto (東京海洋大) 中谷博司 H. Nakatani (日本郵船) 白石 啓一 K.Shiraishi (三菱重工) 前田 隆義 T.Maeda (ナブテスコ) 岩本 勝美 K. Iwamoto (東京海洋大) 後藤 悟 S. Goto (新潟原動機) [連絡担当] 古林 誠 M.Furubayashi (日内連) [連絡担当] 鈴木 章夫 A.Suzuki (日内連) To be closed Ⅴ.ISO 関係 Ⅴ-ⅠISO/TC70/SC8(往 復 動 内 燃 機 関 /排 気 排 出 物 測 定 ) イ ス プ ラ 国 際 会 議 (2007 年 4 月 )出 席 報 告 ISO/TC70/SC8 国 内 対 策 委 員 会 主査 芦 刈 真 也 * 1. まえがき 2007 年 4 月 20 日(金)に、イタリアのイスプラに ある EU Joint Research Center で、ISO/TC70/ SC8(往 復動内燃機関/排気排出物測定)の国際会議が開催 され、これに出席したので、その概要を報告する。 2. 会議日程 月 日 会議名 2007 年 4 月 20 日(金) TC70/SC8 日本の出席者 芦刈 3. 会場 会議は、イタリアのミラノ市郊外の町、イスプ ラにある EU 研究施設 Joint Research Center で行わ れた。 4. 会議の概要 議長および出席者は以下のとおり。 議 長:Stein (Daimler-Chrysler、ドイツ) 事務局:Heseding (VDMA、ドイツ) 出席者:Billi (UNACOMA、イタリア) Bonnel (JRC、イタリア) Hummel (JRC、イタリア) Stark (Iveco、イタリア) Effelsberg (MTU、ドイツ) Fleischer (MAN、ドイツ) Neddenien (Lloyd、ドイツ) Knuth (Deutz、ドイツ) Jackson (EPA、ドイツ) Shimpi (Cummins、アメリカ) Paukert (UIC、フランス) Tarling (CNH、イギリス) Taylor (JCB、イギリス) 芦刈 (コマツ、日本) 日本より、8178-1 に対する修正コメント、8178-2 の NOx 計測装置にジルコニアセンサを追加する 提案、および 8178-5 の試験燃料に日本のの最新情 報を反映するコメントを提出した。 4.1 ISO 8178-1 2nd edition(排気排出物の台上測定) 排出物計算の体積ベースへの統一、および、よ り低エミッションの機関に対応した測定方法を 改正に織り込んだ。 * コマツ 写真1:会議が行われた EU Joint Research Center (1) 日本から提案したコメント(N459)に対しては、 下記のように取り扱う −FDIS 投票時のコメントで最終版に織り込まれ ていない項目については、確認のうえ採用す る。 − 亜音速ベンチュリ(SSV)の係数の誤り(標準温 度の違い)については日本の提案を採用 − 15%以下の校正について、10点の校正点を取れ ば15%以下の領域も追加校正なく使えるとの 判断であり、現状のままで問題ない。 − フィルタ1枚/2枚の誤記については日本指摘ど おり修正する − フィルタ温度についても、日本の指摘どおり 修正 − 16.6のgradient elusionの図の欠落については、 図自体が1st ed当時の古い装置の一例に過ぎな いため、図自体を削除し、本文には装置メー カの推奨する方法によると記載する。 − 誤植についても再確認する (2) AnnexA で、各成分ガスのモルあたり体積につ いて、表 A2 には実際の値、A3 には AnnexA で用 いている値としてすべて 22.414L/mol を示した表 があり混乱する。表 A2 から値を削除する提案が あったが、詳細計算が必要な場合として A2 の値 は残すこととし、逆に表 A3 を削除し、AnnexA で はすべてのガスについて 22.414 を用いているこ とをもっとわかりやすく明記することとした。 (3) German Lloyd から"PM フィルタ秤量からテス トまでの時間制限 8h を削除できないか"との提案 があった。Part1 が対象とする台上テストでも、テ スト現場に秤量設備がない問題があるためとの ことだが(具体的にはインドでテストする際にド イツで秤量したフィルタを使うといっていた)、変 ―22― (3) NMMA より Fig5(SI マリン)の Low Load Limit 更は認められないとの意見で一致。 nd について 25%->25.3%への変更提案あり。最新の 4.2 ISO 8178-2 2 edition(排気排出物の現地測定) nd 8178-1 2 edition 変更内容の反映、および、 EPA との交渉結果を反映するため。 In-Use(機械使用状態)での排気排出物規制の動き 4.4 ISO 8178-11(過渡時排気排出物の台状測定、 に合わせ、車載状態での計測を織り込む予定。 試験サイクル) DIS 投票は 100%承認。日本及び米国よりコメ より機械使用状態に近い、過渡状態での排気排 ントあり。 (1) 日本から提案したジルコニアセンサについて、 出物測定試験サイクルおよび試験方法の制定を 実施。 下記条件付きで了承された。 日本が以前コメントした、サイクル妥当性判断 −精度については、7.4.1 の規定を満たすこと (+/-4% point or +/-0.5% FS の大きいほう)。7.4.1 の統計式の間違いについては、日本の指摘どおり は Part2 のガス分析計全般に関する要求である であることが確認された。計算式の記号の間違い 等については、再確認する。 ため、従わざるを得ない。 −計測値を NOx レスポンスファクタで補正する。 上記訂正項目の取り扱いについて、ISO/CS と相 −NOx レスポンスファクタの求め方に関する記 談する。 載を追記する(日本が原案作成、提出すみ)。 4.5 ISO 8178-5 2nd edition (試験燃料) (2) 米国コメント(Editorial の類)は了承された。 上記を反映した FDIS を 6/中に発行。 各国の試験燃料を最新のものに更新、さらに燃 料性状が排気排出物に与える影響に関するコメ 4.3 ISO 8178-4 2nd edition (定常試験サイクル) ントを追記する。 日本のコメント(最新の技術基準折込、表 1&2 オフサイクルエミッション評価の対象運転領 の単位間違い)採用。 域(エンジンコントロールエリア)を織り込む。 (1) 日本のコメント(N453)に対しては、下記のよ 5. 次回ミーティングの予定 うに取り扱う 2008-4 に実施予定(場所は未定)。 −Fig 4,5,6 の"n"を"n*"に変更する提案について は、たしかに Fig3 の"n"と定義は異なるが、図 中に明確に示してあるので、"n"のままで問題 6. その他、感想 2010 年頃にオフロード機関に対し、文字通り桁 なしとの判断。 違いに厳しい排ガス規制の予定が公表されてお −Speed を"n"に置き換える提案は了承 り、また、それに伴い、トランジェント試験サイ −9.4.2 の Typo(n1.5-0.8 -> n^1.5-0.8)も了承 クルの追加(新規発行する Part 11 に内容折込)、Not −Fig3 のタイトルを注記の下に移す件も了承 −9.4.1 CycleF の Low Speed Limit/Low Power to Exceed 規制(Part 4 改正に内容折込)、In-Use テ Limit は日本の提案は"For E3 test cycle"のあと スト(Part 2 改正に内容折込)の導入等、新たな試験 に"and for F test cycle"を追加するものだが、提 方法の導入が計画されている。各国の試験方法の 案の代わりに、"Low Speed limit 63%、Low 統一を図るためにも、これらの規制動向にあわせ Power limit 25%"を"For F test cycle"の下に追記 た国際規格の制定、改定はますます重要になって することとした。理由は、Low Power limit 45% きている。ISO/TC70/SC8 国内対策委員会の審議 を充実させ、日本の意見をこれらの規格に反映さ が F cycle には存在しないため。 (2) UIC より F サイクルの 3 モード目の表記間違 せていきたい。最後になったが、重要な国際会議 いの指摘あり。"Low Idle Speed, 5%Load"となって に参加の機会を与えていただいた、関係者の方々 いるが、"Low Idle Speed, 5% of Maximum Power" に感謝する次第である。 <以上> が正解とのこと。1st Ed での 3 モード目は Low Idle 0% Load であり、2nd Ed で 3 モード目が、かなり 高負荷に変更されることとなる(UIC は、5% Max Power は、およそ 30% Torque at Low idle Speed に 相当といっていた)。さらに、モード 3 のウエイト は 60%を占めておりエミッションへの影響が大 であることを指摘したが、UIC の使われ方調査に 基づくものとのことであった。現在 F サイクルを 用いて規制をかけている国はないのことだが、実 際に即したものであるかどうか調査し、必要なら コメントする。(変更提案は昨年の SC8 であった が、上記のとおり 0%->5%への変更と誤解したた 写真 2 TC70/SC8 会議の様子 め影響は少ないと考えていたもの) ―23― Ⅴ-Ⅱ ISO/TC192/WG13(コージェネレーション) モントリオール国際会議(2007 年 5 月)開催報告 ISO/TC192/WG13 国内作業委員会 幹事 伊東 弘一* 副幹事 宇治 茂一** 委員 安田 耕二*** 事務局 杉山 雄一郎**** 1. 経緯・目的 現在、コージェネレーションシステム(CGS)に は ISO 規格は制定されていない。しかし、CGS は省エネルギー・地球温暖化防止策として国際的 に緊急かつ重要と認識されており、特に日本は、 内燃機関 CGS 導入実績が最多で、かつ JIS 整備 がされているため、早急な ISO 化が強く要望さ れていた。2006 年 1 月、日本提案の新規作業項 目提案が各国投票により承認され、日本を幹事国 とする TC192/WG13 が設立され、原案作成作業 を開始した。2006 年には、バルセロナおよびブ リュッセルで 2 回の WG13 国際会議を開催し、 作業原案(WD)の審議を行った。 今回の第 3 回会議は、WD の Version3 の最終審 議を終了させ、委員会原案(ISO/CD 26382 )段階へ の引上げ合意を目指して開催した。 2. 開催日時/場所 2007 年 5 月 15 日(水)10:00∼17:00 Palais des Congress,Room-512G, Montreal, Canada 3. 出席者: 5 カ国 11 名(日本 5、英 3、スエーデ ン、米、中国 各 1 名) Dr.Koichi Ito, Convener (Waseda, Japan) Dr.Shigekazu Uji,Sub-Covenor(IHI,Japan) Mr.Yuichiro Sugiyama, Secretary(JCGC,Japan) Mr.Shinji Muramatsu (JCGC,Japan) Mr.Kouji Yasuda (Hitachi , Japan) Mr.Lars Ellmark (Siemens ITAB, Sweden) Mr.Ronald Hunt (P+EAs, UK) Mr.Anthony Eynstone (Consult Engineer,UK) Mr.Peter Rainer (Rolls Royce ES, UK) Mr.Thomas Lazet (Solar, USA) Mr.Zhenping Feng (Xi’an Jiaotong Univ. China) * ** *** **** 早稲田大学 石川島播磨重工業(株) (株)日立製作所 日本コージェネレーションセンター 4. 議事内容 (1) 概要 コンビーナ伊東教授の開会宣言で開始し、出席 者の自己紹介の後、事務局(杉山)から、Agenda、 出席者リスト・配布資料の確認および前回のブリ ュッセル会議の議事録確認を行い、すべて了承さ れた。今回は、出席者が多く、特に WD に対す るコメント提出者が全員揃ったので実質的かつ 本格的な審議ができた。 (2) 配布資料 ・ISO/TC192/WG13 N24 WDver.3 ・ISO/TC192/WG13 N25 Scope Matrix of WDver.3 ・ISO/TC192/WG13 N27 Comment Sheets for CD 26382 ・ISO/TC192/WG13 N28 WG13 Experts List ・ISO/TC192/WG13 N29 Notice of 3rd Meeting ・ISO/TC192/WG13 N30 Draft Agenda ・ISO/TC192/WG13 N31 Minutes of 2nd Meeting TC192/WG13 国際会議 (3) 審議内容 各国委員から事前に受領した WDver3 案に対 するコメント(N27)を(A)∼(F)の 6 つのカテゴリ ーに分けて審議した。 (a) ’Procurement’の取扱い 従来から、WD に procurement という単語が出 てくるが、その内容の記述が非常に少ないとのコ メントがあり、その都度この規格は procurement の初期段階の検討に関するものであると説明し たが、合意には至っていなかった。今回は、次の ように WD を修正して議論した。 ①本文に新たに大項目(6 Primary information and works for CGS procurement) を 新 設 し 、 procurement の位置づけを明確にする。 ―24― ② Scope にこの規格の調達段階での位置づけの 説明を加えた。 ③ 従来本文に入っていた調達段階での役割分担 表を Annex へ移し、参考用とした。 ④ ’Evaluation procedure’の図の中で、’END’の後 に’procurement’の作業が継続することを追記。 以上の修正に対し、各国委員から意見が出され、 議論の結果、①の修正点について記述をより詳細 にすることと、この規格での’evaluation’の後に正 式な調達作業が開始されることを明記すること で合意ができた。 (b) 使用する原動機の種類 燃料電池およびアドバンストサイクルについ ては、本文中に、’The type to be examined may include’ という記述を入れて、排除する訳ではな いことを示すこと。また、ボイラについては、こ の規格の’prime mover’とは、電力と熱を同時に発 生するものであるからボイラは付属装置として 扱うべきと主張し、合意された。 (c) ’Payback period’の定義 経済性に関する評価項目については、外国委員 から項目の追加の提案があったので、第 5.1 節を 5.1.1 および 5.1.2 に分け、5.1.1 に Payback period の記述、5.1.2 に提案のあった LCC, IRR, NPV, Sensitive Analysis についての記述を追加すること にした。また、payback period については、すで に ISO 15663-2 に定義されているので、この計算 式を 5.1.1 に採用し、日本国内で使用される計算 式は、Annex D(参考)へ移した。 (d) ’Impacts on environment’について 外国委員から、環境に与えるインパクトとして、 排気、騒音および振動のエミッションのほかに、 次のものを加えるべきだとの意見があり追加し た。 ‘land use’(土地開発の環境への影響) ‘waste(chemicals,oil,effluent,rtc) (e) ’Availability’,’Reliability’ どちらにすべきか議論があったが、両者の定義 を追加し、5.4 Availability and reliability evaluation とすることにし、また、ここに’proven technical solution および reliable proven component design と の表現を追加した。 (f) その他 その他、英文の記述方法などについて討議し、 主要な事項として次のようなものがあった。 CGS の運用方法として、WD では、’hourly pattern’ ‘daily pattern’などの日本でよく使われる 区分を規定していたが、運用のパターンは各国の 事情や顧客の事情により色々なパターンがある ので、限定的に記述するのは避け、単 に’operational pattern of xxx through more than one year’とし、用語の定義からも pattern の定義は削 除した。 CGS の 保 全 評 価 に つ い て は 、 ’preventive maintenance’ を一般的表現として用いていたが、 世界的に見て現実的ではないので、’scheduled maintenance’と置き換えることにした。 4.3.5 Fuel の評価項目として次の 2 点を追加し た。 ・fuel consumption rate, net specific energy ・reliability of fuel supply (4) まとめと今後のスケジュール 会議のまとめを行い、当初の目的である WDver3 の審議の終了と原案の CD への引き上げ について合意が得られたことを確認した。 今後のスケジュールについは、以下のように確 認した。 ・事務局から今回の修正を含めた WDver3 の修 正版を各委員に送付し、6 月末までに再コメン トをもらう。 ・ISO/TC192 事務局へ CD26382 (version1) を送 付し、各国の投票にかけることを依頼する。(7 月 15 日まで) ・投票の結果と各国コメントにより、事務局で DIS のドラフトを作成し、各国へ送付する。(11 月初旬) ・DIS 案審議のための第4回 WG 国際会議を 12 月に日本で開催する。 5.ISO/TC192 Plenary meeting での報告 2 日後の Plenary meeting (2007-05-17)にて、 WG13- Convener:伊東弘一教授から「今回会議 で WG13- WD 審議は順調に推移して終了、次段 階の CD26382 案の作成開始の合意が得られた」 と報告した。これを受けて TC192 事務局から IS 目標期限(以下)が提示された。 CD (Committee Draft 案) 完成:2007/06/30 DIS (Draft International Standard) 完成: 2008/02/28 FDIS (Final Draft International Standard) 完成: 2009/02/28 IS (International Standard) 完成:2009/09/30 (前回より 8 カ月延長) ―25― ISO/TC192 Plenary Meeting 出席者 (宇治、伊藤、安田、中国 辛氏) 6.所感・その他 今回の会議では当初目的の「WD 審議終了」、 「CD26382 の審議段階へ引上げ」、「第 4 回会 議の日本開催」および「DIS までのスケジュール」 について全て合意できており、充分に成果があっ たと考えている。各国委員の熱心な審議協力の賜 物で深く感謝している。 期間中には、例年どおり併催の’ASME Turbo EXPO 2007 も見学でき、GT メーカ・研究機関(国 立研)や検査機器メーカなどが出展していて、P &W 社の GT ヘリコプターも目玉展示されてい た。 初夏のモントリオール市は平均 15℃程度と爽 やかで過し易く、後方の緑の丘とセントローレン ス川に囲まれた新旧市街は大変綺麗な都市であ った。またケベック州は最初にカナダで開拓され た唯一の仏語圏であり、ノートルダム教会・ダル ム広場・ドチェスター広場(河岸)等の仏の地名や 1976 年オリンピック記念塔など新・旧の歴史的 建造物も豊富に見られ、大変印象深かった。 ASME TURBO EXPO(カナダ国立研のブース) [ 閑話休題 ] 日内連事務所で観葉植物として育てていたコーヒーの木にコーヒー豆の実が付きました。 まだ 5 個しかありませんので、日内連特製のコーヒーをご馳走するわけには行きませんが、ひょっと するとそのうちに JICEF ブランドで売り出される日が来るかもしれません。------乞うご期待 ―26― Ⅴ-Ⅲ ISO/TC192/WG12(マイクロガスタービン) モントリオール国際会議(2007 年 5 月)出席報告 ISO/TC192 国内対策委員会 主査 安田 耕二* 1. はじめに ISO/TC192/WG12 (マイクロガスタービン)に出 席したので、概要を報告する。 2. 開催日時/場所 2007 年 5 月 16 日(水)10:00∼16:00 Palais des Congress Room 、 Montreal、 Canada 3. 出席者(4 カ国 4 名) Mr.Anthony Eynstone (Convenor) Mr. Lazet (Solar) Mr.Zheping Feng Mr.Kouji Yasuda UK USA China Japan 4. 議事内容 Working Draft の第1案: ISO/WD 19372、Microturbines−Requirements for microturbines used in power generation or combined heat and power applications が配布され、その内容 について出席者により Line by Line のチェックお よび討議を行った。 内容的には、まだまだこれから詰めねばならぬ レベルである、基本的には既存の ISO 3977 Gas Turbine Procurement をベースにし、Micro Gas Turbine として特別に考慮すべき内容を記載して いくという方針で進めているが、特記すべき項目、 レベルのスクリーニングが行われない状態で走 り出した感がある。 てから)し、ワーキングが成立したときには協力 するというものであった。その後数年経過しマイ クロタービンの市場はさほど大きくなっていな いように思えるので、この規格の有用性について 少し懐疑的になっていた。しかしながら本年の ASME TURBO EXPO では Micro Gas Turbine & Small Turbomachinery に関する文献が 29 件も発 表されており、今までは小型の範疇とされていた であろう 1,200W クラスも Micro Gas Turbine とい うカテゴリーとして PR しているメーカも出てき ており、昨今の情勢も鑑み、規格の内容、対象に ついて今一度基本的な議論を行い、この規格の守 備範囲等について更に慎重に議論する必要を感 じる。 幹事の対応が指導的でないため、進みも悪く、 突っ込んだ議論が不足している状況であるので、 更に推進する為に、Micro Gas Turbine として製品 化しているメーカへのコンタクトを幹事経由で 行い、彼らの意見聴取をする動きを、幹事よりコ ンタクトするようにした。日本としても小型 GT を取り扱っているメーカ委員の方々の意見聴取 を行い、幹事をサポートして各ワーキング委員へ の働きかけを進めるように動こうと考える。 5. 今後のスケジュール 今後 Working Draft の追加修正をメールベース で行い、委員間の調整を実施する。目標日程を次 のように決めた。 本ワーキングは発足から 3 年目になるが、ドラ フトのレベルが未だ低く、再度スケジュール延長 が 本 ワ ー キ ン グ 会 議 の 翌 日 行 わ れ た Plenary Meeting にて了承された。 CD (Draft 完) 2008-01-18 DIS 2008-07-31 FDIS 2009-07-31 IS 2010-01-31 6. その他 本ワーキングに関しての日本の立場は投票時 点では反対投票(主理由は市場をもう少し見極め * (株)日立製作所 ―27― WG12 主メンバー 右が幹事 Mr. Eynstone 左は Mr. Lazet 中央は筆者 Ⅴ-Ⅳ ISO/TC192 (ガスタービン) モントリオール国際会議(2007 年 5 月)出席報告 ISO/TC192 国内対策委員会 主査 安田 耕二* 1. はじめに ISO/TC192 Plenary Meeting(全体会議)に出席し たので,概要を報告する。 2. 開催日時/場所 2007 年 5 月 17 日(木)9:00∼13:00 Palais des Congress Room 511A , Montreal, Canada 3. 出席者(6 カ国 15 名) Roy Allen, Chairman USA Jack Karian, Secretariat USA BJC(詳細不明) Switzerland Lars Ellmark Sweden Anthony Euestone, (WG12 Convenor) UK Koichi Ito, (WG13 Convenor) Japan Zhenping Feng China Roland Hunt UK Tom Lazet USA Shinji Muramatsu (JCGC) Japan Yuichiro Sugiyama (JCGC) Japan Peter Rainer UK Shigekazu Uji (IHI) Japan Hans Wettstein Switzerland Koji Yasuda (Hitachi) Japan 4. 議事内容 ① 開会 Chairman Mr.Allen から開会宣言の後,規格原案 審議のスケジュールが最近 ISO ルールより遅 れることが多く,問題になっているので各 WG は スケジュール確保に尽力してほしいとコメント があった。 ② 事務局報告 事 務 局か ら事 前 に配 布さ れ た’Report of the Secretariat’について出席者の了承を得た。 ISO 中央事務局の資料に Algeria が TC192 の P member としてリストアップされているが、だれ も心当たりがないので、中央事務局に確認する。 ③ 各 WG の報告 現在 Active な WG についての報告があった。 特記事項は次のとおり。 −WG3(コンバインドサイクル)活動停止中 −WG8(発電用途)前回のバルセロナ会議で、 UK を Convenor として、新規格(発電用ガス タービンの調達に関する規格)の作成に入る ことになっていたが、何も進捗がない。この ままでは、WG を停止することになるとの事 務局報告があった。 −WG10(安全性) DIS21789 は各国の賛成を得たが、各国から のコメントが多くそれの調整のために WG を開催して FDIS を取りまとめ中である。 FDIS 発効は 2008 年前半の見通し。 −WG11(受渡試験方法規格の改正) 改正案 CD は各国の承認を得て現在 DIS を取 りまとめている。 −WG12(マイクロガスタービン) Convenor の Mr.Eynstone から5月 16 日に行 った WG12 の会議内容が報告された。 作業日程を次のように修正した。 DIS 2008-07-31 FDIS 2009-07-31 IS 2010-01-31 −WG13(コージェネレーションシステム) Convenor の伊東先生から、5 月 15 日の WG13 の会議の結果を報告した。現在までに第 2 回ブリュッセル(2006 年秋)・第 3 回モントリ オール(今回)会議で詳細 WD 案の審議はほぼ 終了、CD 案がまとまったので TC192 内の投 票にかける。この結果の審議のための WG 会議を今年中に開催する。 事務局から、今後の日程について次のように 指示があった。 CD 2007-06-30 IS 2008-02-28 FDIS 2009-02-28 IS 2009-09-30 ④ New Work Item Proposal(新作業項目提案) なし。 写真1 * (株)日立製作所 ―28― 会議風景(コーヒーブレイク) 5. TC192 の議長・国際幹事について Chairman Mr.Allen(米)から、今回の会議限りで Chairman を引退したいとの発言があった。彼は ASME PTC22(ガスタービンの性能試験規格)の Chairman も一緒に 18 年間やったのでそろそろや めたいとの意向である。また、事務局の Mr.Karian から、USA としては Secretariat もやめる方向で、 ANSI と協議していると説明があった。 できれば休暇で秋の紅葉の季節にもう一度ゆ っくり郊外の街なども訪れて見たいものです。 P&W 社 GT ヘリコプター 写真 2 議長 Mr. Allen (右)と Mr. Karian 6. 所感 本年は、ドイツ、ロシアが欠席し、例年に比べ て参加人数が若干少ない会議であった。又、新作 業項目提案も無かった為熱い議論も無く、比較的 静かな進行で推移した。 ASME 事務局担当者は Mr.Crane が所用で不在 のため、Mr. Jack Karian が担当し進行したが、上 述の通り議長並びに事務局も交代の意思表示を している。来年度の開催日程は 5 月にベルリンで 行われる事に決定はした、しかしながら今回は現 状で交代議長の人選が出来ていない。前議長 Mr. Opdike から現議長 Mr. Allen への交代の時は何年 かラップしてその後交代しているのでスムーズ であったが、今回は合わせて事務局も交代したい 意向を持っている為、混乱すること必須と思われ るので注意して推移を見守る必要がある。 7. その他 例年通り、ASME TURBO EXPO2007 が並行開 催されており、セッションに参加することは時間 の都合で不可能であったが展示会場には足を運 び見学して来ました。GT メーカ、補機メーカ、 検査機器メーカ、研究機関など多数出展し盛況で あった。展示物として最も大きなものは P&W 社 がGTエンジン搭載のヘリコプターの実物を持 ち込んでおり、操縦席も開放し賑わっていたのが 目を引いていた。 カナダのこの時期は朝晩涼しく、爽やかで、お おむね天気にも恵まれて快適な時間を過ごさせ て貰いました。合間を見ての市内散策では旧市街 古い教会にも入ってみましたが非常にきれいに 保たれており、又、新旧のコントラストも興味深 く、町全体が安全、清潔な町の印象であった。 ―29― オリンパス社表面検査機 モントリオール新市街 ノートルダム教会 Ⅵ.標準化事業活動の概要(2006/2007 年度) 日本内燃機関連合会 鈴木 章夫* 1. 日内連における標準化事業について 日内連においては、内燃機関に関する国際標準 化機構(ISO)関係および日本工業規格(JIS)に関す る標準化の事業を実施している。標準化事業の実 施体制は、図 1 に示すように、 ISO 対策内燃機 関 委 員 会 (JICESC/Japan Internal Combustion Engine Standdard Committee for ISO) を設置し、 その下に ISO 審議のための委員会(常設)および JIS 原案作成のための委員会(必要に応じ単年度 設置)を置いている。 ISO 関係については、経済産業省産業技術環境 局から、(財)日本規格協会に委託された、 国際 規格回答原案調査作成 の業務を(財)日本規格協 会からの再委託の契約により実施している。また、 JIS 原案作成事業は、(財)日本規格協会の JIS 原 案作成公募による JIS の制定・改正の原案作成 制度の適用を受けて実施している。 ・ISO/DIS 7967-2 往復動内燃機関―要素およびシステム用語−第 2 部:主要運 動部品(改正) [賛成] ・ISO/DIS 7967-5 往復動内燃機関―要素およびシステム用語−第 5 部:冷却装 置(改正) [賛成] ・ISO/DIS 3046-4 往復動内燃機関−性能−第 4 部:調速 (改正) [反対(コメント付)] (2) 次の規格の 5 年ごとの定期見直しに対し、日 本の投票回答を行った。 ・ISO 1204:1990 往復動内燃機関の構造に関する呼び方および用語の定義 [改正(コメント付)] ・ISO 3046-5:2001 往復動内燃機関―性能―第 5 部:ねじり振動 [継続] ・ISO 7967-9:1990 往復動内燃機関―制御および監視装置 [改正] ・ISO 8999:2001 往復動内燃機関駆動発電装置− 図示記号 [改正(コメント付)] ・ISO 4548-5:1990 内燃機関用全流量形潤滑油ろ過器の試験方法−第 5 部:低 温始動シミュレーションおよび油圧脈動耐久試験 [改正(コメント付)] ・ISO 4548-6:1985 内燃機関用全流量形潤滑油ろ過器の試験方法−第 6 部:静 的破壊圧力試験 [継続(コメント付)] 2. ISO/TC70(往復動内燃機関)専門委員会 ・ISO 4548-7:1990 内燃機関用全流量形潤滑油ろ過器の試験方法―第 7 部:振 2.1 図 1 に示すように、ISO/TC70 に対応する国 動疲労試験 [継続] 内委員会は、ISO/TC70 国内対策委員会であり、 (3) 2006 年度には、新たに次の国際規格が発行さ その下に ISO/TC70/SC7 分科会(潤滑油ろ過器試 れた。 験)および ISO/TC70/SC8 分科会(排気排出物測定) ・ISO 21006:2006 往復動内燃機関―機関質量―表示方法 を設置して活動している。 ・ ISO 3046-3:2006 往復動内燃機関−性能−第 3 部:測定 (第 2 版) 2006 年度は、TC70 国内対策委員会 2 回、 ・ ISO 8178-1:2006 往復動内燃機関-排気排出物測定-第 1 部:ガス状排出物およ び粒子状排出物の台上測定 (第 2 版) TC70/SC8 分科会 3 回の委員会を開催し対応した。 なお、TC70/SC7 分科会については、従来通り、 ・ ISO/TS 23556:2006 ディーゼルオイル中のカーボン捕捉用フィルタの試 実質的審議は、自動車部品工業会に委託し、投票 験方法 回答については書面審議とした。 そのほか、規格の改正に関する NWIP(新規作業 項目提案)が 4 件あり、対応した。 2.2 ISO/TC70 関係の国際会議開催状況 (4) 特記事項 国際会議開催状況および予定(2006∼2007 年 (a) ISO/TC70 幹事国募集に対する対応 度)は、次の通りである。(詳細は、巻末の日内連 イギリスが ISO/TC70 幹事国の返上を申し出て、 主要行事等一覧を参照) 2007 年から ISO 中央事務局が業務を引き継いで ・2006 年度 TC70/SC7、SC8 各 1 回 (出席) いる。日本は、当初幹事国への立候補を見送った ・2007 年度 TC70/SC8 1 回 (出席) が、立候補国がないことを考慮し、2007 年 5 月 C70/SC7 1 回 (出席予定) に引き受ける意思のあることを表明した。2007 年 6 月の TMB(ISO 技術評議会)で中国からも立候 2.3 ISO/TC70(SC7 および SC8 を含む)での審議 補の意思表示があり、現在 2007 年 7 月 27 日期限 状況 の選挙(TMB 参加国)で決着されることになって (1) 2006 年度には、次の規格原案(FDIS、DIS 等) いる。 の審議が行われ、これらに対し投票回答を行った。 (b) TC70/SC7 の審議状況 ・ISO/FDIS 8178-1 往復動内燃機関−排気排出物測定−第 1 部:ガス状排出物 ISO 4548-12(粒子カウント法による全流量形潤 滑油ろ過器の試験方法)の改正のための持ち回り [賛成(コメント付き)] および粒子状排出物の台上測定(改正) 試験が実施されていて、センサの 1 次校正などの ・ISO/DIS 8178-5 デ往復動内燃機関−排気排出物測定−第 5 部:試験燃料 (改 問題を検討するためのタスクフォースとして、 正) [賛成(コメント付き)] WG2 が組織された。日本は、設備的な問題があ るので、WG2 には参加せず、SC7 の国際会議で * 討議に参加することにしている。 特別参与 ―30― 3.3 ISO/TC192 での規格審議状況 (1) 次の DIS、CD、NWIP(新規作業項目提案)に 対し投票回答を行った。 ・ISO/DIS 21789 ガスタービン−安全性 [賛成(コメント付き)] ・ISO/CD 2314 ガスタービン−受渡試験方法(改正) [棄権(コメント付き)] ・NWIP TC192/N227 Cogeneration systems−Technical declarations for planning [賛成] (2) 次の規格の定期見直しの回答を行った。 ・ISO 3977-5 ガスタービン−調達仕様−第 5 部:用途ー石油および天然ガス工業 用 [継続] ・ISO 11042-1 ガスタービン−排気排出物−第 1 部:測定および評価 [継続] ・ISO 11042-2 ガスタービン−排気排出物−第 2 部:排出物の自動監視 [継続] ・ISO 11086 ガスタービン−用語 [改正(コメント付き)] 2.4 2007 年度の活動計画 (3) 審議中の主な国際規格案 前年度のとおり、ISO/TC70 国内対策委員会を ・ISO/DIS 21789 Gas turbines - Safety 中心とした体制で進める。委員会における審議は、 (WG10 で審議中) 会議および書面審議を有効に組み合わせ、効率的 ・ISO/CD 2314 Gas turbines-Acceptance test の改 かつ実質的な審議・運営を行う。また、対応する 正 (WG11 で審議中) JIS 原案作成作業とも効果的な連携を保つように ・ISO/WD 19372 Requirements for microturbines する。2007 年度は、TC70 国内対策委員会 3 回、 used in power generation or combined heat and TC70/SC8 分科会 3 回を予定している。 power applications (WG12 で審議中) 従来どおり、国際会議にはできる限り、代表を ・ISO/CD 26382 Cogeneration systems −Technical 派遣し、日本の意見を ISO 規格に反映させるよ declarations for planning evaluation and うにする。 procurement (WG13 で審議中) (3) 特記事項 3. ISO/TC192(ガスタービン)専門委員会 (a) TC192/WG10(安全性) 3.1 ISO/TC192 は、テーマごとに 13 の作業グル ガスタービンに適用する安全性についての規格 ープ(WG)を置き、原案作成の作業を実施している。 が英国主導で審議されてきた。国際会議が頻繁に 国内的には、TC192 国内対策委員会を設置し、各 行われ規格の内容が膨大なものとなり、ドイツ、 WG ごとに担当の委員を決め、ISO 規格原案に対 スイス、日本などの CD に対する反対国が多かっ する、日本の意見をとりまとめている。なお、2006 たが、これらの国からのコメントがかなり取り入 年度から、日本を幹事国とするコージェネレーシ れられ、CD が Version3 でようやくまとまり、DIS ョンをテーマとする WG13 が新設され活動を開始 へ移行し、投票が行われ、賛成多数で成立したが、 した。この WG の運営を円滑にするため、TC192 DIS に対して技術的なコメントも含め膨大なコメ ントが提出されており、現在さらに国際会議を開 国内対策委員会の中に TC192/WG13 国内作業委 催して FDIS の原案を作成している。将来、整合 員会を設け、日本コージェネレーションセンター 化 JIS を作成することになる可能性も考慮し、日 (JCGC)と協力して、原案作成作業を実施すること 本の安全に関する法令などとの関係などを考慮 にしている。 し、意見を提出している。 2006 年度には、TC192 国内対策委員会を 3 回 (b) TC192/WG11(ガスタービン−受渡試験方法) 開催し、原案の審議を行った。 Convenor の病気のため進捗が遅れていたが、 ISO 2314:1989 の改正原案 CD がまとまり、これ 3.2 ISO/TC192 関係国際会議の開催状況 に対するコメントについて修正の上、現在 ISO ・2006 年度 TC192 1 回(出席) 中央事務局で投票用 DIS を作成中である。旧規 TC192/WG10、11、12 各 1 回(出席) 格と比較すると、ASME の PTC を取り入れて、 TC192/WG13 2 回(出席) 膨大な規格になっているので、以前日本からコメ ・2007 年度 TC192 1 回(出席) ントした件も含めて、もう一度精査し、検討する。 TC192/WG10 2 回(出席) (c) TC192/WG13(コージェネレーション) TC192/WG12 1 回(出席) 日本を幹事国とする TC192/WG13 では、JIS B TC192/WG13 2 回(出席、出席予定) 8123 コージェネレーションシステム導入評価検 ISO/DIS 23556 が成立し、事務局が IS として発 行しようとしたが、持ち回り試験の結果が反映さ れていないことからクレームがつき、当面 TS と して発行された。 (c) TC70/SC8 の審議状況 TC70/SC8 では、ISO 8178 シリーズの改正作業 が行われており、現在次のような段階にある。 Part 1:2nd edition 発行済み。ただし、修正が必 要なので Amendment を作成中。 Part 2:FDIS Part 4:FDIS Part 5:FDIS 国内の排気規制とも関連する規格であるので、 日本からも各パートの改正に対し積極的にコメ ントを提出し、国際会議での討議に参加している。 ―31― 討項目 をベースにしたコージェネレーションシ ステムの計画に関する ISO 規格を審議している。 2006 年に 2 回の国際会議をもち、WD を審議し、 2007 年 5 月の第 3 回国際会議で TC192 内の投票 に か け る た め の ド ラ フ ト : ISO/CD 26382 Cogeneration systems−Technical declarations for planning, evaluation and procurement を審議した。 各委員からのコメントを基に修正の上、各国の投 票にかける予定である。 なお、DIS の審議のため 2007 年 12 月に日本で 第 4 回国際会議を開く予定である。 (d) TC192 の国際幹事 2007 年 5 月の Plenary Meeting で米国が幹事国 を返上する予定との話があった。近々正式な表明 が行われることになるので、日本として立候補を 含めてどう対応するか、検討が必要になる。 (4) 2007 年度の活動計画 TC192 国内対策委員会を中心に、必要に応じ、 各 WG 担当委員を中心とした作業グループを行 い国内意見のとりまとめを実施する。 特に、幹事国としての TC192/WG13 の運営を 円滑に進めるように、JCGC と密接に協力しなが ら 注 力 す る と と も に 、 ISO Home Page 上 の WG13web site の構築を実施する。 TC192 国内対策委員会は、年 3 回を予定してい る。 4. 国内標準化事業関係 4.1 2006 年度の成果概要 2006 年度には、往復動内燃機関の改正原案 2 件を作成し、2007 年 7 月末に(財)日本規格協会に 提出した。 ・JIS B 8008-1 往復動内燃機関−排気排出物測 定−第 1 部:ガス状排出物および粒子状排出物 の台上測定 [ISO 8178-1:2006 の整合化規格] ・JIS B 8008-4 往復動内燃機関−排気排出物測 定−第 4 部:各種用途の試験サイクル [ISO/FDIS 8178-4:2006 の整合化規格] 次の JIS 原案作成委員会および分科会を設置し、 規格原案の審議を実施した。 往復動内燃機関JIS原案作成委員会および分科会 委員長:古林誠(元横浜国立大学/日内連参与) 主査 :芦刈真也(コマツ) 幹事 :浅野一朗(堀場製作所) 副幹事:花井誠一郎(三菱重工業) 委員 :委員会 25 名、分科会 20 名 開催回数:委員会 3 回、分科会 8 回 なお、上記の原案については、道路運送車両の 保安基準および国の設備調達基準などとの調整 が必要であり現在検討中である。 4.2 2007 年度の計画 2007 年度は、次の 3 件の往復動内燃機関関係 の JIS の改正原案の作成を予定している。いずれ も、ISO 規格の改正に伴う整合化のための改正で ある。 ・JIS B 8008-1 往復動内燃機関−排気排出物測定 −第 2 部:ガス状排出物および粒子状排出物の 現地測定 (改正原案) [ISO/FDIS 8178-2:2007 の整合化規格] ・JIS B 8008-5 往復動内燃機関−排気排出物測定 −第 5 部:試験燃料 (改正原案) [ISO/FDIS 8178-5:2007 の整合化規格] ・JIS B 8002-3 往復動内燃機関―性能−第 3 部: 測定 (改正原案) [ISO 3046-3:2006 の整合化規格] 原案作成委託期間は、2007 年 8 月 1 日∼2008 年 7 月 31 日となっている。 実施体制は、2006 年度と同じ往復動内燃機関 関係の委員会・分科会を設置して対応する。開催 回数は、 委員会 3 回、分科会 6 回を予定している。 ガスタービン関係については、予定していた ISO 2314 の改正規格の審議が遅れているため、 今年度は見送ることにした。 ―32― ISO 対策内燃機関委員会 ( JICESC ) の組織 日本内燃機関連合会 [標準化事業担当常設委員会] ISO 対策内燃機関委員会 (JICESC) 委員長 青木千明(日内連) ISO/TC70(往復動内燃機関) ISO/TC192(ガスタービン) 国内対策委員会 国内対策委員会 委員長 染谷常雄(東京大学名誉教授) 委員長 田中英穂(東京大学名誉教授) 主 査 古林 誠(日内連) 主 査 安田耕二(日立製作所) ISO/TC70/SC7 分科会 (潤滑油ろ過器試験) 主 査 鈴木光俊 (マーレフィルターシステムズ) ISO/TC192/WG13 (コージェネレーション) 国内作業委員会 幹事 伊東弘一(早稲田大学) ISO/TC70/SC8 分科会 (排気排出物測定) 主 査 芦刈真也(コマツ〕 [必要な年度にテーマごとに単年度設置] ガスタービン JIS 原案作成委員会 往復動内燃機関 JIS 原案作成委員会 ガスタービン分科会 往復動内燃機関分科会 ―33― 事務局通信 3 日内連主要行事等一覧 [2006 年 12 月∼2007 年 7 月分実績、2007 年 8 月∼予定及び中長期予定] 2007 年 7 月現在 区分 ◇:CIMAC関係(国内) ☆:標準化関係(国内) ●:日内連行事等(海外) ◆:CIMAC関係(海外) ★:標準化関係(海外) 区 年-月-日 (自/至) ○:日内連行事等(国内) 分 主な出来事(行事・会議等の名称) ○●◇◆☆★ 開催場所 参加者等 摘 要 2006 ◇ ◇ 12-01 12-06 12-12 ○ ◇ 12-14 ☆ ☆ 12-18 12-20 ◇ 12-21 CIMAC WG "Gas Engines"国内対応委員会 日内連事務所 CIMAC WG "Exhaust Emission Controls"国内対応委員会 日本舶用工業会 日内連第138回運営委員会 東芝 CIMAC WGs国内主査会議 日内連事務所 ISO/TC70/SC8(RICE排気排出物測定)国内対策委員会分科会 堀場製作所 ISO/TC192(ガスタービン)国内対策委員会本委員会 IHI豊洲 CIMAC WG Classification Societies-Diesel 国内対応委員会 日内連事務所 12-22 ☆ 往復動内燃機関JIS原案作成委員会第3回分科会 IHI豊洲 ☆ 往復動内燃機関JIS原案作成委員会第4回分科会 IHI豊洲 2007 01-19 01-20 ○ 日内連情報No.91発刊 ☆ ☆ 02-05 02-09 02-15 ○ ISO/TC70(往復動内燃機関)国内対策委員会本委員会 日本海事協会 往復動内燃機関JIS原案作成委員会第5回分科会 三井造船 日内連主催講演会"船舶からの排気エミッションの規制動向と計 エムプラス/東京 測に関する最新情報" ☆ ☆ ☆ ☆ 02-16 02-21 02-28 03-20 ISO/TC70/SC8(RICE排気排出物測定)国内対策委員会分科会 堀場製作所 ISO/TC192(ガスタービン)国内対策委員会本委員会 IHI豊洲 往復動内燃機関JIS原案作成委員会第6回分科会 IHI豊洲 ISO/TC70及びISO/TC192国際規格回答・平成18年度再委託 日本規格協会 報告書提出 ☆ 03-23 ◆ ◆ 03-28 03-29 ◇ 04-06 ☆ 04-10 ◆ ◆ 04-12/13 04-19/20 堀場製作所 CIMAC WG "Gas Engines"国際会議 デッサウ/ドイツ CIMAC WG "Marine Lubricants"国際会議 ストックホルム/スエーデン CIMAC WG 日本舶用工業会 Heavy Fuels 国内対応委員会 ○ バーサ/フィンランド 高橋竜平 CIMAC WG Heavy Fuels 国際会議 コペンハーゲン/デンマーク 宮野春雄 日本油化 イスプラ/イタリア 芦刈真也 コマツ 日立製作所 往復動内燃機関JIS原案作成委員会第7回分科会 ★ ISO/TC192/WG13(ガスタービン/コージェネレーションシステム)国際会議 ★ ISO/TC192/WG12(ガスタービン/マイクロガスタービン)国際会議 ★ ISO/TC192(ガスタービン)国際会議 05-15 05-16 05-17 神鋼アムス コジェネセンター ★ ISO/TC192/WG10(ガスタービン/安全性)国際会議 ☆ 05-09 新潟原動機 CIMAC WG Crankshaft Dimensions 国際会議 日内連第139回運営委員会 04-30/05-02 後藤 悟 ISO/TC192/WG13(コージェネレーション)国内作業委員会 ★ ISO/TC70/SC8国際会議 04-20 04-25 往復動内燃機関JIS原案作成委員会第2回委員会 ロンドン/英国 堀場製作所 モントリオール/カナダ 伊東弘一他 早稲田大学 モントリオール/カナダ 安田耕二 日立製作所 モントリオール/カナダ 安田耕二 日立製作所 伊東弘一他 早稲田大学 05-20 05-21/24 05-22 05-23 05-23 ◆ ◆ ◆ ◆ CIMAC役員会・評議員会 ウィーン/オーストリア 伊藤恭裕他 新潟原動機 第25回CIMAC ウィーン大会 ウィーン/オーストリア CIMAC WG Exhaust Emission Controls 国際会議 ウィーン/オーストリア 川上雅由他 新潟原動機 CIMAC WGs Joint Meeting ウィーン/オーストリア 山田知夫他 日内連 CIMAC WG Classification Societies-Diesel 国際会議 ウィーン/オーストリア ―34― 区分 ◇:CIMAC関係(国内) ☆:標準化関係(国内) ●:日内連行事等(海外) ◆:CIMAC関係(海外) ★:標準化関係(海外) 区 年-月-日 (自/至) ○:日内連行事等(国内) 分 主な出来事(行事・会議等の名称) ○●◇◆☆★ 開催場所 2007 ☆ 05-30 ◇ ◇ 06-07 06-12 06-13 ○ ☆ 06-18 往復動内燃機関JIS原案作成委員会第8回分科会 三井造船 CIMAC WG "Gas Engines"国内対応委員会 日内連事務所 CIMAC WG "Exhaust Emission Controls"国内対応委員会 日本舶用工業会 日内連第91・92回理事会・第53回通常総会 八重洲倶楽部 往復動内燃機関JIS原案作成委員会第3回委員会 堀場製作所 ★ ISO/TC192/WG11(ガスタービン/受渡試験方法)国際会議 06-xx ◇ 06-28 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 06-30 07-02 07-06 07-09 バルセロナ/スペイン CIMAC WGs国内主査会議 日内連事務所 平成18年度委託事業・往復動内燃機関 日本規格協会 JIS原案作成成果報告書提出 ISO/TC70/SC8(RICE排気排出物測定)国内対策委員会分科会 三井造船 ISO/TC192(ガスタービン)国内対策委員会本委員会 IHI ISO/TC70(往復動内燃機関)国内対策委員会本委員会 三井造船 [予定] 08-15 ○ 日内連情報No.92発刊 ◇ 09-04 ☆ 09- 10-25/26 ○ 11-14 ◆ ◆ ◇ ◆ ◆ ◆ ◆ ◇ ◇ ◇ 11-21 11-22 11-21/22 12-04 12-05 12-06 日本舶用工業会 往復動内燃機関JIS原案作成委員会第1回委員会・第1回分科会 ポーランド CIMAC WG "Gas Engines"国際会議 フランクフルト/ドイツ CIMAC WG Crankshaft Dimensions 国際会議 サンナザーレ/フランス 日内連講演会 CIMACウィーン大会報告講演会 エムプラス/東京 CIMAC WG "Exhaust Emission Controls"国際会議 ベルゲンorバーサ ☆★ ISO/TC192/WG13(ガスタービン/コージェネレーションシステム)国際会議 11- 12-17 Heavy Fuels 国内対応委員会 ★ ISO/TC70/SC7国際会議 1010-12 11-07 CIMAC WG CIMAC役員会 フランクフルト/ドイツ CIMAC評議員会 CIMAC WG 日本? Heavy Fuels フランクフルト/ドイツ 国際会議 ロンドン/英国 CIMAC WG "Exhaust Emission Controls"国内対応委員会 日本舶用工業会 CIMAC WGs国内主査会議 日内連事務所 CIMAC WG 日本舶用工業会 Heavy Fuels 国内対応委員会 ○ 日内連第140回運営委員会 ○ 日内連情報No.93発刊 三菱重工 2008 012010 06-14/17 第26回CIMAC ベルゲン大会 ベルゲン/ノルウェー ―35― 参加者等 摘 要 事務局後記 7 月から、日内連の一番の働き手であった上原主任が産休に入りました。元気な赤ちゃんを産んで、一 日も早く日内連に復帰されることを心待ちにしています。この間、日内連業務は現在の人員でカバーす ることになります。従って皆さんにはご不便をおかけすることが多々発生すると思いますが、事情をお くみいただきご勘弁ください。 来る 11 月 7 日(水)には、日内連の講演会として、CIMAC ウイーン大会報告会を開催いたします。テキ ストには、日内連技報第 4 号を使用いたします。これには、大会に参加されたそれぞれの分野の専門家 が執筆者となって、大会で発表された全論文を和文で紹介致します。大会の全貌を知る良い機会と思い ますので、皆様の予定に入れておいていただくようお願い申し上げます。 少し古くなりますが、日本の真冬に、真夏のニュージーランド北島を 10 日ほどかけてレンターカーで ドライブを楽しんできました。ちょっと見ると綺麗な丘がどこまでも続き、牛や羊が草を食む景色は美 しいいのですが、昔はうっそうとした森で豊かな自然があり、今の姿はヨーロッパ人が自然を略奪し、 ニュージーランド固有種を絶滅に追いやった後の姿であることを考えると淋しい気がします。幸い日本 は、江戸時代から続いた森林保護政策が効いて、まだ国土の 70%は森です。美しい国土を将来の住人た ちに残したいものです。 飛行機好きの私は、どこに行っても自 然に目が飛行機に向いてしまいます。 (田山) この号がお手元に届く頃は、丁度、夏の盛りと思います。読者の皆様はいかがお過ごしでしょうか。 本号へも CIMAC WG や ISO の国際会議出席報告など、たくさんの方から原稿をいただきました。ご 多忙にもかかわらず、原稿執筆を快くお引き受けくださった執筆者の方々に、心から感謝申し上げます。 私事で恐縮ですが、8月半ばに出産のため、しばらくの間お休みさせていただきます。今まで上原宛 にお送りいただいておりました諸連絡は、当分の間、お手数ですが、日内連事務局共通の e-mail アドレ ス( [email protected] )までご通知下さい。事務所内をバタバタ(のっしのっし?)と動き回りな がら、毎日を過ごしておりましたが、間もなく一足早い夏休みが始まるような気分でおります。また、 復帰いたしましたらご報告いたしますので、どうかよろしくお願いいたします。 (6 月 28 日、上原) ―36― 3 月初めの金曜日、朝から気分が悪かったのだが、TC192 の打合せをやる予定だったので出勤し、会議 を始めようとしたら、皆さんから顔が黄色いと言われすぐ医者に行くように勧められて家に帰り、我が 家のすぐ前のかかりつけの医院で見てもらったところ重症の黄疸とのことで、すぐタクシーでサンダル 履きのまま五反田の NTT 東関東病院へ送られ入院させられてしまった。3 日間絶食、点滴をしながら各 種検査を受けた結果、胆石症のほか溶血性貧血症という自分の免疫抗体が赤血球を壊してしまう、ちょ っと珍しい病気を併発していることが分かり、以後投薬のため 3 週間も入院してしまった。 一度退院し、様子を見て、今度は恒久対策の胆嚢と脾臓の摘出手術のため再入院。医者の説明では、 内視鏡手術なので1週間で退院できると言う。疑いの目で聞いていたが、事実はそのとおりだった。各 臓器ごとに、5 ミリ×2、2cm×1 の 3 個、合計 6 個の穴を腹部にあけて胆嚢と脾臓を取り出す 3 時間の手 術だったが、手術後 3 日で体調は元の状態になり、入院後 6 日目に退院できた。傷口は液体絆創膏のよ うなものでとめてあるだけなので回復も早く、2 週間ほどで虫にさされた跡のようなものが 6 個お腹に見 える程度。医術の進歩に感心した次第。胆嚢からは、最大 8mm程度の黒い石炭のカケラのようなものが 30 個程出て来て、これまたびっくり。 暴飲暴食の結果と反省し、しばらくアルコールと脂肪分は避けていたが、長続きせず、近頃また、徐々 に元の生活に戻りつつあるようで困っていますが、もう胆石は溜まらないはずなので大丈夫でしょう。 (鈴木) CIMAC ウィーン大会出席に合わせ、約 3 年半ぶりに欧州数カ国を出張してきました。 10 年以上前にドイツに駐在していた時期は最高の円高時代で、駐在員としては円高の恩恵を享受できた のですが、輸出が多い日本企業にとっては厳しい時代だったと思います。 ところが、今回はその印象が一変しました。 このところのユーロ高と通貨統合の影響もあるのでしょうか、食事・買い物等の物価が「日本並」を超 え「日本以上」では、との印象でした。 そんな環境であると、今後の欧州企業、特に「年間労働時間が世界最低レベル」のドイツ企業の競争力 がどうなるのか。ドイツでは長年固持してきた、小売商店・デパート等の「閉店法」も時代の変化によ り 10 年ほど前から改正してきており、また何か手を打つのか。興味を持って見ております。 さて、CIMAC ウィーン大会ですが、ヨーロッパの中心さらに歴史・魅力ある都市での開催ということも あり、大変な盛況だったと思います。参加している方々は、この業界の重鎮を始め第一線で活躍してい る方々が多数おられ、また発表された論文には注目すべきものも多々あり、小職はまだ 2 回目の参加で したが、大会の意義・価値を改めて実感した次第です。 また日本からの論文は、内容は勿論、発表する方々も堂々と発表されており、大会の中心的存在になっ てきているとの印象を持ちました。 今後も、日本からできるだけ多くの方々に、このような「国際的な情報交換・会議・ビジネス及び社交 の場(場面が多々あると思います)」の中に積極的に入っていただき、益々日本の影響力を高めていた だければと願うと共に、そのためのご支援をしていきたいと考えております。 (山田) ―37― 日内連情報 No.92 2007 年 8 月 発行日 発行所 2007 年 8 月 1 日 日本内燃機関連合会 発行者 田山 経二郎 〒105−0004 東京都港区新橋 1−6−6 木村ビル 6 階 TEL.03-3574-7882, IP 電話 050-3536-7846 FAX:03-3574-7883 E-mail: [email protected] 印刷所 神田商会 〒852−8001 長崎市光町 5-20 TEL.095-833-1217;FAX:095-833-1228 ©2007,日本内燃機関連合会 本誌に掲載された著作物の無断での複写・転載・翻訳を禁じます。
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