第1回〜第87回 - 日本文体論学会公式サイト

研究発表・シンポジウム・特別講演一覧(大会記録)
創立総会・第 1 回大会 1961 年 11 月 19 日 会場:跡見学園短期大学
<講演>
1)小説の文体
2)可能性の文体論と実現の文体論
3)文章研究の基礎
東田千秋
小林英夫
時枝誠記
第 1 回研究会 1962 年 6 月 30 日 会場:跡見学園短期大学
1)文学の研究と文体
2)西洋レトリックの輸入
3)文体における芸術意識
山本 明
西尾光雄
鍋島能弘
第 2 回大会 1962 年 11 月 24 日・25 日 会場:天理大学
第1日
1)Pearl Buck の文体の一面
2)R. L. Stevenson, Prince Otto の文体
3)Elizabeth Bowen の文体について
4)文構造よりみた短歌の文体
5)
「正法眼蔵」の文章構造 ―「外道」語よりみたる
6)新言語学と文体論
7)
「人格」から遊離する文体 ― Richard Ohmann の文体論をめぐって
第2日
<講演>
1)散文の美的分析について
2)表現の層と文体の構造 ― Lamb と Dickens
3)キケロの文体
第 3 回大会 1963 年 6 月 23 日 会場:跡見学園短期大学
1)データのとり方に関する一考察
2)若き Hesse (“Aus Kinderzeiten”) ― 語彙の面から
3)近代小説における文形態の変遷
4)Mrs. Dalloway の文体
5)ユーフュイズムについて
<講演>
1)訳詩におけるライムの可能性
2)文体論について
第 4 回大会 1963 年 11 月 16 日,17 日 会場:関西大学
第1日
1)音韻文体論の基本問題
2)サルトルの散文論批判
3)D. H. ローレンスの表現
第2日
4)紫式部日記の文体と敬語
5)芥川龍之介の文体
6)修善寺の大患は漱石文体に影響を及ぼしたか
大谷泰照
平野幸雄
洲浜英子
植松 茂
橘 豊
小笠原林樹
萩原直之
林 和夫
山本忠雄
泉井久之助
中島悠爾
小島公一郎
根岸正純
行吉邦輔
河原重清
魚返善雄
西脇順三郎
中川 清
円尾 健
森 晴秀
森重 敏
長尾 勇
小林英夫
107
<講演>
1)作品の文体 ― Elizabeth Bowen の場合
2)中国の文体について
第 5 回大会 1964 年 6 月 21 日 会場:早稲田大学
1)堀辰雄《菜穂子》における時間と空間
2)William Faulkner: As I Lay Dying に於ける時制の意味について
3)放送文章の用語と文体
4)文体とは何か
<講演>
1)文体雑感
2)文章心理学と修辞心理学
東田千秋
吉川幸次郎
河野 玄
織家 肇
家喜富士雄
東田千秋
佐藤晃一
波多野完治
第 6 回大会 1964 年 11 月 14 日,15 日 会場:南山大学
第1日
1)リラダンの文体
宮内侑子
2)Gottfried Keller の文体に現われたグロテスクの形態について
平井 正
3)正法眼蔵の文体
橋 豊
4)オセロ悲劇第五幕二場におけるアイロニーとパラドックス ― 文体批評の試み 今西雅章
5)文体の語彙
田中幸穂
第2日
6)文体分析の一方法
根岸正純
7)文体論の諸問題
植松 茂
<共同研究発表> 小説の文体
1)Sherwood Anderson: Dark Laughter
東田千秋
2)D. H. Lawrence: The Plumed Serpent
森 晴秀
3)Virginia Woolf: To the Lighthouse
吉田安雄
<講演>
1)文体論と中世文学研究
新村 猛
2)20 世紀(後半)ドイツ語史よりみた,東西ドイツ語,特に東独の公用文体
について
福本喜之助
3)中国の文体について
吉川幸次郎
第 7 回大会 1965 年 6 月 19 日,20 日 会場:早稲田大学
第1日
1)文章分析の一方法
2)ジョイス「若き日の芸術家の肖像」の文体
3)末尾に形容詞をもつ一つの文型
4)文体測定の試み
第2日
5)ワーズワスの詩のことば
6)Katherine Mansfield の文体
7)文体論的方法の一つとしての語彙調査について
<講演>
1)わが国に於ける体験話法の研究について
2)英国文人の文体観
108
森田良行
田代幸造
西尾光雄
林 四郎
中川時雄
阿部鵬二
小林英夫
徳沢得二
矢野峰人
第 8 回大会 1965 年 11 月 13 日,14 日 会場:大阪女子大学
第1日
1)源氏物語 ― 自然描写の文について
2)源氏物語の文章
3)新古今和歌集の言語美論的考察 ― 式子内親王「春」の歌を中心に
4)
「エッツォーの歌」の文体について
5)チョーサー『百鳥の集い』の対照表現
第2日
6)山本有三戯曲の文体
7)山本有三小説の文体
8)文体における ExpressionismとImpressionism
<講演>
1)ホーマーの文体について
2)文芸批評としての文体論
― Henry James, J. M. Murry, Bonamy Dobrée を中心に
岡崎継雄
清水好子
小林一郎
赤井烱爾
田中幸穂
岡田英雄
前川清太郎
大橋保夫
松平千秋
吉武好孝
第 9 回大会 1966 年 6 月 18 日,19 日 会場:立正学園女子短期大学(現・文教大学)
第1日
1)石川啄木短歌の文体
中島繁夫
2)西鶴の文体の一側面
浮橋康彦
3)リルケ初期散文の文体について
吉村博次
4)言葉と事物の結婚 ― 18 世紀イギリス小説のリアリズム
山本利春
第2日
5)フロベールの作品のイマージュ ―「ボヴァリー夫人」を中心にして
加藤節子
6)凝古物語の文体の変遷
高田 衛
7)J. D. サリンジャーの初期作品の表現
武田勝彦
8)S. Maugham: Of Human Bondage の文体
東田千秋
<講演>
1)英詩の文体
大和資雄
2)詩雑感
村野四郎
第 10 回大会 1966 年 11 月 19 日,20 日 会場:岡山大学
第1日
1)出典論からみた説話の文体 ― 今昔・唐物語を中心に
2)比較語法と比較文体論 ― 英独語を中心に
3)ボウソニョと詩的表現
4)芭蕉俳句の構造
第2日
5)和米混こう文体とは
6)新英訳聖書 ― 書簡の文体
7)透谷のスタイル
<講演>
1)文章の流れ
2)ゴールズワージィの文学観
栃尾 武
富永道夫
島岡 茂
赤羽 学
長尾 勇
中沢生子
鍋島能弘
西尾光雄
矢野万里
109
第 11 回大会 1967 年 6 月 17 日,18 日 会場:早稲田大学
第1日
1)シェイクスピアのソネットについて
2)フォークナーの文体
3)ソシュールの解釈について ― 言語過程説をめぐって
4)Madame de Mauves の構造と文体
第2日
1)老年の文体について
2)国語教育における文体論導入の可能性の一考察
3)James Baldwin における ‘describe’ の意味
4)H. リードの詩の文体
<講演>
1)巨視的文体論
2)読みやすい文体
第 12 回大会 1967 年 11 月 17 日,18 日 会場:神戸女学院大学
第1日
1)伊藤整の文体 ― 移入形式の発展
2)現代の figure of speech 論
3)作品の基調語彙について
<講演>
The American Style: A Quick Look at One American Humorist, S. J. Perelman
第2日
4)D. H. Lawrence の情熱的文体について
5)同意語の並列と反意語の反復について
― O. Wilde の ‘The Picture of Dorian Gray’ を中心に
6)チャールズ・ラムの文体
7)中国近代文学における文体改革運動としての小品文運動
<講演>
1)
「デゴザル」体から「である」体へ
2)シェイクスピアにおける修辞と文体
第 13 回大会 1968 年 6 月 22 日,23 日 会場:国学院大学
第1日
1)西鶴作品における数字記述
2)Faulkner の短篇小説の特徴
3)音の配置と英詩の文体
<講演>
1)文体論における価値と評価の問題
第2日
4)近代詩人の色彩感 ― 朔太郎を中心として
5)宣命書について ― 続日本紀の宜命を中心に
6)紫式部の文体
7)Burns 詩の文体
8)Flaubert, Proust, Camus ― 文体史の可能性をめぐって
<講演>
2)古典の文体と敬語
110
塩田 勉
花本金吾
野村英夫
川上忠雄
高木康子
太田修教
菊池 昭
田中幸穂
佐伯彰一
堀川直義
塩田 勉
後藤光康
林 四郎
P. K. Pehda
寺尾輝尚
八村伸一
福田 勗
蘆田孝昭
山本正秀
山本忠雄
浮橋康彦
花本金吾
吉田 稔
佐々木達
米倉 厳
中島繁夫
野村精一
難波利夫
田島 宏
田辺正男
第 14 回大会 1968 年 11 月 30 日,12 月 1 日会場:名古屋大学
第1日
1)ディドロにおける文体の観念
中川久定
2)ヴィリエ・ド・リラダンの散文のリズムについて
宮内侑子
3)文体の体質
紅露文平
第2日
4)聖書の側からみたフォークナー『響きと怒り』
菊池 昭
5)ロレンス『息子と恋人たち』の文体語彙
武内昭人
6)セオドア レトキの詩のスタイルについて
中川時雄
7)フランクリン ローズヴェルトのパブリック アドレスにおけるスタイル
の分析
川島彪秀
<シンポジウム>
テーマ:各国における文体論研究の現状 司会 東田千秋
日 本:
根岸正純
フランス:
大橋保夫
イタリア:
池田 廉
イギリス・アメリカ:
河原重清、小野経男
中 国:
蘆田孝昭
<講演>
比較文体論 ― その問題点
伊吹武彦
第 15 回大会 1969 年 6 月 21 日,22 日 会場:東海大学(湘南校舎)
第1日
1)モーパッサンにおける比喩の文体的考察
2)ブレヒトの詩と言葉 ―「ドイツ戦争習作」をめぐって
<講演>
1)言語心理学と文体論
第2日
3)和歌の詞書の問題 ―『佐喜草』と『葉山の栞』について
4)比輪の表現論的性格と「文体論」への応用
5)説話の文体
6)ウォレス・スティーヴンズの後期の詩に見られる文体の変化について
7)“Four Meetings” の構造と文体
<講演>
2)人魚の行方
― マッシュー・アーノルドとヘンリー・ジェイムズと T. S. エリオット
第 16 回大会 1969 年 11 月 23 日 会場:京都女子大学
1)ドイツ名詞文体にあらわれた抽象名詞の機能について
2)ホーフマンスタールの詩の文体における形容詞の用法
3)バーンズの書翰詩の文体
4)ヘンリー・ジェームズ「ねじの廻転」の文体について
5)科学論文の翻訳は文体論からみてどうあるべきか
<講演>
久遠の女性
猪狩広志
八木 浩
入谷敏男
宮崎荘平
橋本仲美
京極興一
小山 驥
川上忠雄
工藤好美
寺川 央
位野木紘一
難波利夫
市川嘉章
紅露文平
石田憲次
111
第 17 回大会 1970 年 7 月 4 日,5 日 会場:東京都立大学
第1日
1)続日本紀宣命の表記について
2)俳句の切字と表現の流れ ― 動態論 (dinamics) の観点から
3)三島由紀夫における「文体」
4)ローマン・ヤコブソンの詩学
5)Werkstil による詩の「解釈」とその限界 ― メーリケの場合
第2日
6)Virginia Woolf の作品と話法
― Mrs. Dalloway, To the Lighthouse の発話の表現を中心として
7)W. Empson の文体観
8)Leo Spitzer の業績
<講演>
1)感覚の論理学
2)意味論と文体論
第 18 回大会 1970 年 11 月 21 日,22 日 会場:甲南女子大学
第1日
1)Waiting for Godat に見られる Beckett の Idiosyncrasy
2)思想構造とパラグラフ構造 ― ウルフ,ロレンス,ハックスリー
3)プルーストの芸術的本質を表わすメタフォール
4)フランス詩のリズムと Valéry の詩
第2日
5)ヘンリー・ジェイムズ「アスパンの手紙」における情意的な表現
6)伊東静雄の文体
7)ドイツ語名詞構文の文体価値について
8)思流 (Denkstrom) とは何か
9)文体論的ロレンス論
10)バーンズ長篇詩の文体
11)
『白鳥の集い』の文体
<講演>
英詩とことば
第 19 回大会 1971 年 6 月 19 日,20 日 会場:玉川大学
第1日
1)Faulkner の文章
2)伊藤整の文体観
3)連体修飾について
4)若きゲオルゲの Formwille と Stilwille
5)ドイツ語の Soweit wären wir という文型について
第2日
6)クローデルの初期劇作品における火のテーマ及びフランスにおける
現代文学研究の傾向
7)
『狐物語』の文体論的一考察
8)統計的言語研究と文体
<講演>
1)翻訳文化と文体
2)明治時代とドイツ文化
112
中島繁夫
徳田政信
原 子朗
磯谷 孝
宮下健三
中川ゆきこ
塩田 勉
鍋島能弘
田島節夫
福井芳男
中井永子
森 晴秀
長谷川富子
滑川明彦
市川嘉章
塩田 勉
寺川 央
紅露文平
二宮尊道
難波利夫
佐々木冨美雄
小川二郎
織家 肇
塩田 勉
増淵恒吉
林 秀之
浜田祥枝
木村礼子
原野 昇
木下光一
外山滋比古
富士川英郎
第 20 回大会 1971 年 11 月 20 日,21 日 会場:関西外国語大学
第1日
1)T. S. Eliot の詩劇のことば
2)Poetry in Anthony and Cleopatra
3)トーマス・マンの初期短篇について
4)否定構文の文体
第2日
5)歴史的不定法の文体的価値 ― 現代の文学作品以外における使用上よりみた
6)R外「冬の王」の翻訳文体について
7)ハズリットの文体観
8)ドイッチバインの文体論
<講演>
1)俳句的表現 ― 子規を中心に
2)漢詩の英訳について
第 21 回大会 1972 年 6 月 24 日,25 日 会場:相模女子大学
第1日
1)ウィリアム・フォークナーの文体
2)
「正体」に関する一考察
3)梶井基次郎の文体
4)和歌と押韻
第2日
5)シュニツラーの «Leutnant Gustl» の小説史的位置
6)実験文体学の基礎概念
<講演>
1)明治以降の文芸とゲーテ
2)文学における思想と表現
第 22 回大会 1972 年 11 月 26 日 会場:帝塚山学院大学
1)否定の絶対化について
2)芥川龍之介の文体 ― 計量的調査の一例
3)Sir Thomas Malory 語彙について ― 地の文と会話文の比較
4)レトキの詩の愛と舞踏と死のイメヂ
<講演>
1)言語学と文体論
2)記述の文体・操作の文体 ― 平安作品に即して
第 23 回大会 1973 年 7 月 1 日 会場:武蔵野女子大学
研究発表
1)アイヌ語の歌における非日常的表現について
2)ロブ・グリエの文体
3)ジョージ・ハーバートの文体
4)スピーチコミュニケーションにおけるパラレリズムについて
5)バーンズ短詩の文体
6)アロンシュタインの文体論
<講演>
1)中国人のものの考え方
2)中国詩の翻訳について
中井永子
中村幸士郎
石渡 均
平川信弘
福本直之
阪上善政
内田郁雄
鍋島能弘
松井利彦
御輿員三
稲福恵子
横山 弘
塩田 勉
塚原鉄雄
宮下健三
篠沢秀夫
星野慎一
柏倉俊三
平川信弘
長尾 勇
加藤知己
中川時雄
大沼雅彦
渡辺 実
田村すず子
志賀亮一
塩田 勉
川島彪秀
難波利夫
鍋島能弘
目加田誠
土岐善麿
113
第 24 回大会 1973 年 11 月 24 日,25 日 会場:神戸大学
第1日
1)短歌・俳句の生成韻律論
2)
『不思議の国のアリス』の生成意味論的解釈
3)The Good Soldier の構造と文体
4)エリザベス朝の Love Sonnet について ― Samuel Daniel の Delia を中心に
5)KIT (Kommunikation-Instruktion-Text) においての文体把握
第2日
<シンポジウム> 文体論の可能性
パネリスト:豊田昌倫、竹内 章、算 寿雄
司会:森 晴秀
<講演>
現代小説の暖味さ ― 小島信夫の小説を中心として
第 25 回大会 1974 年 6 月 29 日 会場:専修大学(生田校舎)
1)明治初期基督教文献の文体
2)サン・アントニオ的表現
3)ロブ・グリエ作“迷路の中で”における動詞時制の使用の意味について
4)毛沢東の文体 ― その形成期をめぐって
5)アメリカの各百貨店における服装規定に関する文体的考察
6)アウアバッハの文体観
<講演>
明治の文体革命
第 26 回大会 1974 年 10 月 26 日,27 日 会場:金沢大学
第1日
1)文体と選択
2)小説における部分と全体
― ヘンリー・ジェイムズの短篇『檻の中』を例に取り上げて
第2日
<シンポジウム> 翻訳の文章と文体
パネリスト:藤田 実、大井浩二、佐藤全弘
司会:松村昌家
<講演>
源氏物語の翻訳
第 27 回大会 1975年 6 月 29 日 会場:獨協大学
1)The Winter’s Tale における言葉
2)Mark Twain 文体の完成 ― 二つの冒険小説を中心に
3)フランシス・ジャムの文体 ― その詩と信仰の考察
4)中国長篇小説の萌芽形態 ― 全相平話の文体をめぐって
<講演>
シェークスピアの英語と聖書
114
山本ススム
西光義弘
横山徳爾
今西雅章
平川信弘
松原新一
斎藤正人
篠田一夫
住谷在昶
原田松三郎
加藤重生
鍋島能弘
山本正秀
平川信弘
市川嘉章
玉上琢弥
長谷部加寿子
飯田正志
猿渡重達
蘆田孝昭
清水 護
第 28 回大会 1975 年 11 月 15 日,16 日 会場:広島大学
第1日
<講演>
1)Language in Britain
2)シェイクスピアの舞台空間と言語
第2日
<講演>
3)ドイツ文体論の現状
4)文章の近代化をめぐる諸問題
5)小説技法としての話法
<特別研究発表>
謡曲の文体
<シンポジウム> 文体創造の諸問題 司会 松村昌家
むかし語りの文体
黒人文学の文体
詩の文体とは何か ― 言葉を超えるもの
第 29 回大会 1976 年 7 月 11 日 会場:東邦大学
1)20世紀初頭のドイツ散文における文体 ― リルケとカフカの場合
2)源氏物語の表現空間
3)スケルトンの文体
4)シェイクスピアのソネットと劇的創造力
<講演>
からだとことば
第 30 回大会 1976 年 11 月 21 日 会場:大阪女子大学
1)ドイツ語における文体論の対照研究
2)歌論における文体論の一問題 ― その姿論について
3)言語・意味・存在
4)英米のハイクの文体
<講演>
文体論の死と再生
第 31 回大会 1977 年 7 月 2 日 会場:桜美林大学
1)Gil Blas 英訳と Smollett の文体
2)ムージル「愛の完成」の文体とその内面世界
3)安西冬衛と大陸
<講演>
1)小説の文体について
2)風骨について
第 32 回大会 1977年11月23日 会場:関西大学
1)ドイツ短編小説の系譜 ― リアリズム時代を中心に
2)Roman Jakobson の換喩と隠喩について
3)Mrs. Dalloway の文体について
4)野村英夫の表現世界 ― 色彩からみた野村英夫
<講演>
ヴァージニア・ウルフの文体研究の思い出
Christopher Powell
藤田 実
平川信弘
磯貝英夫
柴田徹士
Monica Bethe
稲田浩二
古川博巳
松浦直巳
古庄紋十郎
野村精一
塩田 勉
今西雅章
市川 浩
平川信弘
尾上新太郎
伊東亨吉
河野 皓
大橋保夫
井出鹿雄
宮下健三
蘆田孝昭
鍋島能弘
星川清孝
平田達治
平川信弘
住本哲子
猿渡重達
吉田安雄
115
第 33 回大会 1978 年 6 月 24 日,25 日 会場:東洋大学短期大学
第1日
1)文体に於ける形式と内容の総合 ― 谷崎潤一郎をめぐり J. ジョイスに至る
2)Some Remarks on Speech Levels in English
3)シリトーの「鰥夫の息子」の文体
第2日
4)古英詩の文体 ― 特に否定語の文体におよぼす働きについて
5)Wordsworth の詩的ヴィジョンの言葉の質について
6)ソビエト記号論における言語と文体の概念
<講演>
1)文体論雑観
2)新聞の文章
第 34 回大会 1978年11月11日 会場:福岡大学
1)
「柔石の文体」―「人鬼和他的妻的故事」から「為奴隷的母親」へ
2)伊東静雄の都市 ― 文体核について
3)seiz + zu + Infinitiv ― Gefüge をめぐる文体論的諸問題について
4)文体論私観
<講演>
1)イメージと文体
2)ヴァージニア・ウルフの文体について
第 35 回大会 1979 年 6 月 23 日,24 日 会場:大阪経済大学
第1日
1)ハインツ・リッセの Die Stadt Ohne Wurzeln 叙述上の特徴
2)Trieste notebook との比較による Ulyses の初期の改稿についての一考察
3)バーンズ書翰の文体
4)日本自然主義文学作家の文体
第2日
5)ミシェール・ビュトールの試み
6)実践的英語文体論の体系
7)Cohesion の理論とその文体的応用
<講演>
創造と想像
飯田晴己
H. Wilkins
塩田 勉
高橋 博
中川時雄
磯谷 孝
遠藤敏雄
稲葉三千夫
中野 清
米倉 厳
寺川 央
池田睦喜
篠田浩一郎
石井康一
杉本正俊
鈴木孝志
難波利夫
小林一郎
国領苑子
池田拓朗
宮内 弘
藤本義一
第 36 回大会 1979 年 11 月 23 日,24 日 会場:早稲田大学
第1日
1)
「老水夫のうた」における言葉と表現
塩谷秀男
2)バーンズにおける教訓詩の文体
難波利夫
3)新たな文学研究法をめぐって ― ハンブルグ独文学会とインスブルック国際比較文学会 宮下健三
4)
「杜十娘」伝における文言と白話の文体上の接点について
植田渥雄
第2日
5)アレホ・カルペンティエールの文体
杉浦 勉
6)丸山薫の文体 ― 一つの物象
下河部行輝
7)社内敬語の実態 ― 企業内面接調査から
中村 明
<講演>
日本語の表現と英語の表現
新島通弘
116
第 37 回大会 1980 年 6 月 21 日,22 日 会場:成城大学
第1日
1)水滸伝武松打虎の文体
中野 清
2)マラルメ:「エロディアード」の初期の構想に見られる「詩の誕生」の主題
佐々木滋子
3)佇立する芥川龍之介
東郷克美
4)“Confessions of an English Opium-Eater” における Periodic Sentence について
武内昭人
5)小学生の詩にみられる比喩表現について
古岩井嘉蓉子
第2日
6)カフカのロマンにおける発話の対立とそれをめぐる文体上の問題
野口広明
7)感覚交錯的表現“現代作家”の表現性
橘 豊
8)ブレイクの文体
大熊昭信
9)J. D. Salinger と Ian Cross との文体比較
田桐大澄
<講演>
1)日本近代の特殊性
高田瑞穂
2)Stil についての雑感
川村二郎
第 38 回大会 1980 年 11 月 22 日,23 日 会場:京都女子大学
第1日
1)プルースト・生理的文体と芸術的なエクリチュールのあいだで
2)ハード・タイムズのレトリック
3)エミリー・ディキンスンの色彩のイメジャリー
4)三島由紀夫の文体 ― 追叙法表現をめぐって
5)ゴート語第四類弱変化動詞の過去分詞の欠如とその代用手段
第2日
6)フランツ・カフカの強調文体の機能について
7)サミュエル・ピープスの「日記」の言語
8)スタンリー・フィッシュの文体論について
9)文体論史
<講演>
大鏡の文体
第 39 回大会 1981 年 6 月 20 日,21 日 会場:日本工業大学
第1日
1)フランス語の受身
2)Great Expectations にみられる言語的・表現的な技巧について
3)ハイデルベルク学派の文体論について
4)世紀の転換期の雑誌における文学と絵画
第2日
5)丸山薫の文体 ―「帆・ランプ・R」から
6)退廃期の小説としての「ドリアングレイの肖像」の一考察
7)キャサリン・マンスフィールドの文体― 比喩と象徴・「ドッツの用法」
<講演>
文体論と私
久野 誠
寺内 孝
河野 皓
下河部行輝
高橋輝和
清田美江
中村不二夫
中井紀明
ピノ・マラス
渡辺 実
住谷在昶
山本恒義
平川信弘
宮下健三
下河部行輝
片山 好
三上源四郎
三浦靭郎
117
第 40 回大会 1981 年 11 月 14 日,15 日 会場:関西外国語大学
第1日
1)モーパッサン「女の一生」に現われる「馬車」の意味
西村道信
2)新聞英語の文体について
江平英一
3)Tricolon 表現効果と呪術性― 欽定英訳聖書と Shakespeare の比較より
吉村耕治
4)Weir of Hermiston の表現の諸相について
武内昭人
5)Business Communication における Jargon について
中村己喜入
6)川端康成の手法 ― 掌の小説を中心に
下河部行輝
第2日
<特定テーマ研究> 比喩的表現と文体
沢山晴三郎〔中〕、山本 明〔独〕、原 子朗〔日〕、中川時雄〔英〕
、福井芳男〔仏〕、
植田渥雄〔中〕、三宅雅明〔英〕
<講演>
R外「独逸日記」― 文体を中心に
阪上善政
第 41 回大会 1982 年 6 月 19 日,20 日 会場:跡見学園短期大学
第1日
1)フロベールと常套句
2)倒置構文の存在意義について ― 英語を例にとって
3)岡本かの子の比喩 ― 明喩を中心に
4)古風な文章 ― 条件と現段階
第2日
5)ジンプリツィスムスの様式とテーマ
6)アイリス・マードック Nuns and Soldiers の文体
<講演>
心理小説の文体
第 42 回大会 1982 年 11 月 27 日 会場:松山商科大学
1)Little Dorrit のテーマと表現
2)リファテールの「読者」
3)メタファーとメトニミーについて
4)コノテーションの文法は可能か ― レトリックの復権によせて
<講演>
子規と漱石
第 43 回大会 1983 年 6 月 18 日,19 日 会場:東洋大学短期大学
第1日
1)源氏物語における「なめり」の表現について
2)事物詩の文体
3)シェイクスピアの As You Like It における人生の概念と対照法
4)ホーソーンの短篇;その細部描写のかげにあるもの
5)ウイリアム・ゴールディングの The Inheritors おける語法と文体
第2日
6)Conception of Typology and Stylistics
― A Stylistic Study of the King James Bible
7)スタンダールにおける常套語句〈rougir〉
〈pâlir〉の意味するもの
― スタンダールにおける感覚の透明性
8)文体論から見る中国関係諸条約についての試論
118
芝崎和美
瀬戸賢一
下河部行輝
中村 明
岩井智子
塩田 勉
鈴木幸夫
山本恒義
小林孝夫
大浜 博
三宅雅明
和田茂樹
阿久澤忠
杉浦謙介
熊谷次紘
當麻一太郎
宮内敦夫
草山友一
河野英二
今富正己
9)Roman Jakobson の文体理論について
<講演>
井上円了のことども
第 44 回大会 1983 年 11 月 19 日,20 日 会場:広島女学院大学
第1日
1)英語の敬語表現
2)英語に於ける控え目表現について
3)種田山頭火 ― 口語自由俳句の問題
4)シャーウッド・アンダスンの Winesburg Ohio の小説技法
5)ペイターの “Style” について
第2日
6)Pride and Prejudice の文体
7)Confessions of an English Opium-Eater の初版と改訂版の基底的統語構造
について
ロマン
8)武勲詩「オランジュ占領」の物語的性格
<講演>
文体と文法 ― ギリシア語の歴史に見る
第 45 回大会 1984 年 6 月 23 日,24 日 会場:立教女学院短期大学
第1日
1)中国現代詩の方法
2)フランス世紀末詩と歌曲
3)ベオウルフに於ける sweord image について
4)文学の言語 ― 最近の文体研究から
第2日
5)日記の記録性と文学性 ― 紫式部の日記の時間表現にみられる文体的特徴
6)日本語の表現法とその英訳
7)文体としての句読点
<講演>
英詩のスタイル
第 46 回大会 1984 年 11 月 24 日,25 日 会場:大阪女子大学
第1日
1)各種英文における機能語と内容語の比率についての一考察
2)Muriel Spark の “You Should Have Seen The Mess” における文体
3)現実描写における一面 ― チョーサーの喜劇について
<講演>
文体を探る
第2日
4)文章の種類と言語的性格 ― 新聞各面の文章を比較する
5)中国語訳ポオ「黙」にみられる文体意識
6)露伴の連環体
7)フランス系カナダのフランス語文体考
平川信弘
小林一郎
永田高志
苅田昌和
平田利晴
河野 皓
小田原克行
田口和泉
武内昭人
原野 昇
関本 至
三木直大
金原礼子
長谷川寛
山田泰司
村井幹子
古岩井嘉蓉子
大類雅敏
松浪 有
青木靖彦
門倉弘枝
斎藤俊一
東田千秋
小宮千鶴子
谷 行博
井田 卓
滑川明彦
119
第 47 回大会 1985 年 6 月 22 日,23 日 会場:青山学院大学
第1日
1)
「鳩の生」を生きて ― H. ジェイムズ『鳩の翼』におけるミリー の描かれ方
2)J. C. Oates の表現効果について
3)英語と女性
4)二人称小説論 ― Butor: La modification をめぐって
第2日
5)Saul Bellow の文体 ― ‘stillness’ の概念
6)
『ハード・タイムズ』とそのイメジャリー
7)井伏鱒二 初期の文体 ―『炭鉱地帯病院』を中心にして
8)非標準語の文体について ― ドイツ語の場合
<講演>
準体言について
第 48 回大会 1985 年 11 月 16 日,17 日 会場:大阪電気通信大学
第1日
1)The Violent Bear It Away の手法と文体
2)谷崎潤一郎「細雪」のフランス語訳について ― 日仏比較文体論研究覚え書
3)ゲーテの「パンドーラ」における文体的特性
第2日
4)文体論とテクスト言語学
5)新約聖書にみられる Diakonos, Diakoneō と Doulos, Douleuō について
<講演>
シェイクスピアの文体と音楽
小澤清子
山本 哲
山田泰司
井上範夫
武田春子
寺内 孝
佐藤嗣男
平川信弘
西尾光雄
日下洋右
長谷川泰司
大槻裕子
菅谷泰行
水谷顯一
栗駒正和
第 49 回大会 1986年6月21日,22日 会場:桜美林大学
第1日
1)漱石と近代口語文
北村弘明
2)中国語作品の翻訳における二,三の問題― 蘇叔陽著《故土》をめぐって
原田松三郎
3)古英語の対(会)話文体について ― Ælfric’s Colloquy を中心に
小池一夫
4)
『結婚十の楽しみ』の文体
斉藤俊一
第2日
5)Riffaterre et Eco
John A. F. Hopkins
6)D. H. ロレンスの文体
金 里美
7)Othello おける Paradox
飯田 操
<講演>
1)記号論と詩学
池上嘉彦
2)パウンドの詩に見られるイマジズムの文体
角田史郎
第 50 回大会 1986 年 11 月 8 日,9 日 会場:大阪経済大学
第1日
1)アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフの自然叙情詩
2)魯迅と志賀直哉 ― まなざしの変容
3)
『十二夜』における機知と奇想
<シンポジウム> 翻訳の文体をめぐって
第 1 部 外国文学作品の日本語訳
1)ジュール・ベルヌ作 川島忠之助訳「新説 八十日間世界一周」について
2)ゲーテ『ファウスト』の日本語訳
120
杉浦謙介
谷 行博
熊谷次紘
富田 仁
阪上善政
第2日
<シンポジウム> (第 1 部続き)
3)シェイクスピア『ハムレット』の日本語訳 ― 坪内訳を中心として
4)
『水滸伝』の邦訳
第 2 部 『源氏物語』の各国語訳
1)英訳『源氏物語』の諸相
2)Oskar Benl 訳 “Die Geschichte vom Prinzen Genji” の特性
3)豊子 の「源氏物語」漢語訳
<ディスカッション>
発表者と来会者による「翻訳の文体をめぐって」の自由討論
第 51 回大会 1987 年 6 月 20 日,21 日 会場:大東文化大学
第1日
1)シュティフターの «Studien» の文体的特徴
2)
「太平記読み」のリズムを求めて ― 講談の原流を求めて「平家物語」との
比較から
3)ヘンリイ・ジェイムズ後期の文体― その小説の芸術性について
4)英語の文体の個体〈モノ〉志向性について
― J. D. Salinger の The Catcher in the Rye を中心に
5)〈核文〉のメタ記号論的構造
第2日
6)Arthur Rimbaud の詩における破壊と創造の語い・文体
7)
「文心雕龍」に見る文体
8)Northanger Abbey おける Jane Austen の会話表現について
<講演>
近代小説における説話体 ― 日本とイギリスの場合
中川時雄
植田渥雄
井上英明
宮下健三
蘆田孝昭
上田真一
倉田邦雄
阿出川祐子
有井松雄
大熊昭信
前川泰子
坂田 新
古賀裕子
長崎勇一
第 52 回大会 1987 年 11 月 14 日,15 日 会場:神戸市外国語大学
第1日
1)
「語り」のテクストにおける文体特徴 ― 日本語の童話の時制分析の試み
古岩井嘉蓉子
2)三島由紀夫の文体 ―「仮面の告白」以前の作品にみる形容動詞の用法
について
下河部行輝
3)フランス近代詩における文体の問題 ― Ch. Baudelaire の「秋の歌」をめぐって 住谷在昶
4)ベルクソンの文体論について
田中敏彦
5)Hermann Claudius と Robert Graves における魂と自然の探求
後 恵子
6)Studies on the English of the TIME magazines: the Difference in the Style
服巻進一
between 1940’s and 1980’s
7)Edward Thomas における “earth” の多義性について
飯田 操
8)Marius the Epicurean: Chapter 6, Euphuism について
小田原克行
第2日
<特別研究発表>
1)宮沢賢治にとっての日本
M. A. Mckinney
2)現代日本文学雑感
周 学軍
<公開講演>
鑑真奈良到着 ― 従憎思託と淡海三船の記録をめぐって
蔵中 進
121
第 53 回大会 1988 年 6 月 18 日,19 日 会場:青山学院大学
第1日
1)表現としての枕草子
2)トルーマン・カポーティの表現上の工夫に関する一考察
3)ホフマンスタールの喜劇“フロリンドウ”の異稿にあらわれた文体的変転
4)日本文学の仏語訳文体 ― 英訳との比較文体論の試み
5)Walden の文体
第2日
6)鏡花の作品にみられる擬声語・擬態語の特徴
7)戯曲『蘇門嘯』における語りの位相について
― 小説『拍案驚奇』との比較に見る物語裏面
8)漱石文学に表れた女性像とその比喩表現
<講演>
漱石「硝子戸の中」の文体
第 54 回大会 1988 年 11 月 19 日,20 日 会場:西日本短期大学
第1日
1)ハーディ『帰郷』とロレンス『虹』における自然描写の文体
2)Emily Dickinson の詩における “Immortality” について
3)F. Bacon: Essays の修辞法について
4)テクスト型の文体
5)日本語とフランス語の疑問文
第2日
6)救いの拒絶
― 横光利一「春は馬車に乗って」における『聖書』の文体と論理の改変
7)give を用いた表現の多様性について
8)Stanley Fish の文体論
<講演>
日本人と敬語
第 55 回大会 1989 年 6 月 17 日,18 日 会場:東洋大学短期大学
第1日
1)フローベルと文体
2)D. H. ローレンスの「狐」における隠喩と換喩
3)ヨハネによる福音書 1 章 5 節の動詞 “Katalambanō” の意味について
4)
「寺田寅彦随筆集」に現われたジャンルと文体
第2日
5)Chaucer の色彩表現のテクニック
6)現代フランス語の物語の半過去 (imparfait narratif) について
7)三島由紀夫のオノマトペにおける表記法と泉鏡花
<講演>
田山花袋の文学について
122
小森 潔
松田麻利子
宮下健三
滑川明彦
井上博嗣
秋元美晴
岡崎由美
楊 麗雅
岡 三郎
瀬良晴子
河野 皓
西岡啓治
菅谷泰行
小熊和郎
蔵中しのぶ
岡田 毅
山田泰司
奥秋義信
渡辺良二
大滝祥子
水谷顯一
宮下健三
吉村耕治
市川雅己
下河部行輝
小林一郎
第 56 回大会 1989 年 11 月 11 日,12 日 会場:英知大学
第1日
1)王蒙の「意識の流れ」作品における話法について
原田寿美子
2)歌物語の文体と語りの場
岡山美樹
3)モリソン号事件の日本人漂流民が関与した初期和訳聖書の文体と日本語力
倉田邦雄
4)Richard III から The Tempest へ
岡村俊明
5)文体と文化
滑川明彦
第2日
6)ヘーゲル『エンチュクロペディー』第 3 部「精神哲学」英語訳 1894 年版と
1978 年版の文体比較研究
江利川春雄
7)F. Bacon: Essays の比喩について
西岡啓治
8)ジョナサン・スイフトの文体観
加賀屋俊二
9)連(スタンザ)の効用
蘆田孝昭
<講演>
「文体」の「行間」を読む ― アメリカの小説,戯曲のいくつかから考えてみる 山内邦臣
第 57 回大会 1990 年 6 月 16 日,17 日 会場:早稲田大学
第1日
1)明代万暦年間における長編文言小説の文体
2)
「類似」と「反復」に就いての若干の考察
3)The Grapes of Wrath における女性像 ― 文体的特徴をめぐって
<特別研究発表>
物語話法論 ― 文化記号論の立場から
第2日
4)Sir Gawain and the Green Knight における色彩表現
5)構成からみた三島の文章 ―『豊饒の海』・第二巻「奔馬」から
6)小説の三つの文体 ― 帰納的・演繹的・不完結的
<講演>
詩・和歌・俳句 ― その文体の論理
第 58 回大会 1990 年 11 月 10 日,11 日 会場:尚絅大学
第1日
1)イギリス小説の文体 ― Iris Murdoch を中心に
2)文学における隠れた意味と象徴
3)辻邦生とスタンダールにおける「奇妙な」もしくは “singulier” という語の
意味と価値
4)谷崎潤一郎の小説における接続詞「ソウイエバ」について
5)シェイクスピアの最初期の作品『ヘンリー六世』第一部の文体について
6)The Anglo-Saxon Chronicle の言語表現に関する一考察
<特別研究発表>
中世ドイツ語の物語の文体
第2日
1)小説の描写における近代 ― 沈従文と艾蕪
2)源氏物語,宇治十帖の表現技法 ―「昔の人」をめぐって
3)文の分節についての一考察
4)偈文英訳の文体
<講演>
源氏物語の漢詩文引用と文章構成
岡崎由美
福本直之
井上博嗣
磯谷 孝
吉村耕治
下河部行輝
柳 五郎
森 常治
瀬良晴子
前田禮子
河野英二
中村邦夫
岡村俊明
小池一夫
古賀允洋
山本 明
阿久澤忠
森 秀夫
林 湛樹
古澤未知男
123
第 59 回大会 1991 年 6 月 21 日,22 日 会場:早稲田大学
第1日
1)
「呼びかけ語」の変遷について
2)日中戦争下の井伏文体 ―『へんろう宿』を中心に
3)R外とクライスト ― 文体を中心に
<記念公開講演>
1)日本の詩・フランスの詩
2)逸脱文体論と前景化論 ― 文体論の展開
3)日本文体論学会の回顧
第2日
4)ヴェルレーヌの『叡知』におけるソネ形式
5)中国語に於ける時間認識の二次元性
6)H. W. Longfellow の Evangeline の文体
7)文学作品における「形式と内容」の問題 ― 英米の文学批評から
第 60 回大会 1991 年 11 月 15 日,16 日 会場:愛知淑徳大学
第1日
1)文法から修辞へ ― 提喩論から見た一つの文彩論
2)
『オセロー』の文体 ―「外観と内実」及び「黒と白」の象徴的対比表現を中心に
秋元美晴
佐藤嗣男
阪上善政
窪田般彌
波多野完治
松本 淳
前川泰子
清水 登
河野 皓
山田泰司
大浜 博
中村幸士郎
3)
『ことばと文化』― 語彙文体論の試み
滑川明彦
<記念講演(1)>
中国中世の美文読本― 『帝徳録』について
興膳 宏
第2日
4)万葉と文体― 言表事態の加工性の視点から
川井章弘
5)受身表現でみる作品の違いと日本語教育の関係 ― χ 2(カイ 2 乗)検定による
作品ごとの母集団の異なりを基にして
任都栗 新・劉 頴
6)現代中国語の関聯詞語について
鈴木義昭
7)写実文体の変容 ― 古井由吉の場合
根岸正純
<記念講演(2)>
D. H. ローレンスとイタリア ― 文化的考察
島村 馨
<記念講演(3)>
能本(謡曲本)の表現 ― その演劇性と象徴性
味方 健
第 61 回大会 1992 年 6 月 19 日,20 日 会場:杏林大学
第1日
1)読書行為論の視界 ― 徳田秋声『仮装人物』をてがかりに
和田敦彦
2)英語中世頭韻詩 Morte Arthure の色彩表現
吉村耕治
3)The Adventures of Huckleberry Finn における情景描写
井上博嗣
4)準同時的な英文和訳による翻訳日本語文体の建設とその意義
萩原直之
5)俳句と連句の統合的理論について
近藤 正 6)中国伝統詩に見る俳句的手法 ― 元曲〈小令〉を中心に
植田渥雄 第2日
<創立 30 周年記念特別シンポジューム> 短詩型表現をめぐって ― 俳句を中心に
コーディネイター:蘆田孝昭、原 子朗
パネリスト:佐藤和夫、Adrian J. Pinnington、Werner Schaumann、王 勇、川本晧嗣
<特別講演>
ハイクと俳句
大岡 信 124
第 62 回大会 1992 年 11 月 27 日,28 日 会場:梅光女学院大学
第1日
1)映画から触発された文体の諸相 ― 昭和初年代のモダニズム文学の一面
2)シェイクスピアの複合造語
3)英訳された短歌 ― 茂吉「赤光」を中心に
4)現代ドイツ小説の主題と文体
― フリッシュの『モンタウク』とメッケルの『光あらば』
5)幼年童話における語りの文体
― 松谷みよ子「モモちゃんとアカネちゃんの本」シリーズの場合
第2日
1)童話の語りの空間的時間的視点 ― 日本語についての一考察
2)King Richard II の饒舌と沈黙
3)新約聖書にみられる “en kuriō” の訳語について
4)打消・否定の表現
<特別講演>
漱石の文体
第 63 回大会 1993 年 6 月 25,26 日 会場:聖徳大学
第1日
1)
「エッダ詩集」に見られる動詞表現 ― 神々,英雄を特徴づけるものとして
2)モダリテートからみたドイツ語の体験話法について
3)蜻蛉日記の枠組み設定
4)
『紫式部日記』の表現 ―「をかし」をめぐって
5)日本近代詩歌における火喩イメージの諸相
6)F. Bacon: Essays に見られる主語の特徴について
7)The Pastures of Heaven における作品構成と文体について
第2日
1)日本の現代小説におけるスタイル・レパートリーと英語の借用
2)小川国夫の文体
3)言語と文化 ― マラルメの詩学
4)スペイン語前置形容詞の,名詞への後置の可能性について
<特別講演>
翻訳と文体
生命の息吹
第 64 回大会 1993 年 11 月 20 日,21 日 会場:姫路濁協大学
第1日
1)文頭表現と仮名日記
2)寓話的文体への模索 ― 莫言の文体をめぐって
3)
『嵐が丘』と『ジェイン・エア』
4)ジャンヌ・ダルク書翰文の文体
第2日
1)時制形式と小説構造 ― 芥川龍之介の作品の場合
2)三島初期作品『エスガイの狩』の翻案ぶりの文体
3)フォークナーの文体とフッサールの現象学
<特別講演>
1)ウェールズの詩について」
2)
『もの』をめぐって ― 日本語の一面
十重田裕一
岡村俊明
小林孝夫
宮下健三
高橋久子
古岩井嘉蓉子
飯田 操 水谷顯一
原 子朗
佐藤泰正
堀井祐介
黒沢宏和
岡田博子
村井幹子
半沢幹一
西岡啓治
深沢俊雄
小野礼子 高崎みどり
宗像衣子
原 誠
齋藤襄治
利根山光人
長沼英二
山本 明
田口和泉
福本直之
山本雅子
下河部行輝
桑原敏郎
松本達郎
中西 進
125
第 65 回大会 1994 年 6 月 18 日,19 日 会場:桜美林短期大学
第1日
1)小説を対象とした表現特性抽出の試み ― 幸田文と円地文子を例として
2)京劇と崑曲 ― 中国伝統戯曲の二つのスタイル
3)William Wordsworth, Prelude の文体
― パンクチュエーションにみる 1805 年版と 1850 年版の比較試論
4)高校英語科教科書における文学作品の改作について
5)Histoire Comique における表現の特徴について
6)萩原朔太郎の光と闇
第2日
1)短篇物語の文体構成 ― 堤中納言程程の懸想
2)
「儒林外史」の文体
3)Emma に見られる Jane Austen の手法について
4)新古今和歌集における雪月花
<特別講演>
ミルトンの作品に見るスタイルの特色
第 66 回大会 1994 年 11 月 11 日,12 日 会場:松山大学
第1日
1)モリニエの記号文体論について
2)Laamon’s Brut における色彩表現
3)古英語の語彙と文体 ― “take” とその類義表現を中心に
<特別講演>
正岡子規の表現について
第2日
1)上田敏『海潮音』にみる文体の位相 ― その啓蒙主義の行く方
2)文章研究確立にむけての一つの実験 ―『坊っちゃん』を例に
3)形式と意味 ― 新約聖書にみられる “sarx” を例として
<シンポジウム> 『坊っちゃん』をめぐって
パネラー:藤尾健剛、滑川明彦、中川時雄
司会:林 巨樹
第 67 回大会 1995 年 6 月 16 日,17 日 会場:共立女子大学 八王子校舎
第 1 日 1)文章表現の「わかりやすさ」― 日本語教育の立場から
2)Oliver Twist にみられるアニミスティックな表現
3)太宰 治の「文体」について
4)スタンダールにおける「レティサンス」
5)
「好色一代男」の区切り記号の恣意性
第2日
1)二つのケベック小説の比較 ― Maria Chapdelaine と Trente arpents の文体
2)聞一多と英米文学
3)タンカと短歌
<特別講演>
書簡と文学 ― 東西初期女流文学を中心に
126
水藤新子
千田大介 石川慎一郎 石川有香 水野綾子
勝原晴希 保科 恵 川本栄三郎 古賀裕子 宮下健三
小森禎司
大浜 博 吉村耕治
小池一夫
長谷川孝士
小澤次郎
福川雅美
水谷顯一
本田弘之
吉田恒義
原 仁司 河野英二
内田保廣 小畑精和
鈴木義昭
川村ハツエ
篠塚純子
第 68 回大会 1995 年 12 月 1 日,2 日 会場:英知大学
第1日
1)キャサリーン マンスフィールドの作品に使われた手法について
松田麻利子
2)フランス語使用における緊密性の問題
石野好一 3)物語作品の出現と物語表現の完成― 竹取物語の表現史的位置づけ
長沼英二
4)中島 敦の文体 ―〈遍歴〉のフィクション
天野真美
5)
『水落伝』の表現をめぐって
北村真由美
6)ジャンル意識と文体・幸田露伴
児島弘一郎
第2日
1)カフカ『ミレナヘの手紙』について ― 言葉の鎧としての書簡
末石登代 2)ドイツ語の文タイプ (Satztyp) について ― Henning Brinkmann を中心に
森 秀夫
3)Charles Dickens, Great Expectations のコンピュータ分析
岡田 毅
<特別講演>
西洋人にとっての宮澤賢治の言語
シャスティーン・ヴィデーウス
第 69 回大会 l996 年 6 月 21 日, 22 日 会場:二松学舎大学
第1日
1)比喩的構造にもとづく否定形式の表現
2)モダリテートからみたドイツ語の間接話法について
3)フランス語のモダリティ表現
4)J. M. シングの言語 5)
「十三夜」のレトリック ― 言語現象を認知的側面から捉えて
第2日
1)魯迅訳『洞窟』の訳文について
2)徳冨蘆花『自然と人生』の文体 ― その自然描写,再評価の試み
3)N. ブラウン訳新約聖書,その各種改訂版における文体の変遷
― マタイ伝を例として
4)M. スパークの作品と「めまい」
<特別講演>
明代古銅印譜の出版とその周辺
第 70 回大会 1996年10月4日, 5日 会場:北海学園大学
第1日
1)
「読みやすさ」の計量的文体研究
2)
「ベーオウルフ」に於ける Prosopopoeia について― Wæpen を中心に
3)中国の文体革命運動 ― 胡適“人不主義”を中心にして
4)寺田寅彦随筆集の文体
5)四コマ漫画の構造と笑い
第2日
1)文章の段落構造に関する研究― 中学校・高等学校国語教育への応用
2)
“文体”は俳句に有効か ― 特に「切れ字」を中心として
3)反復的返報の用法について― 特に Marlowe, Shakespeare を中心にして
4)
『リチャード三世』における比喩表現
<特別講演>
中国における日本文学の翻訳と研究の現況
小出美河子
黒沢宏和
曽我祐典
原田美知子
山本雅子
中野 清
吉田正信
倉田邦雄
杉山克枝 高山節也
奥聡一郎
長谷川寛
鈴木義昭
宮下健三
古岩井嘉蓉子
立川和美
北村弘明
高木利彦
石川淑子
千葉宣一
127
第 71 回大会 1997 年 6 月 20 日, 21 日 会場:獨協大学
第1日
1)
『不思議の国のアリス』における会話分析
2)告白する「こころ」―『こころ』の文体
3)広告のトレリック ― 認知言語学の観点から
4)ボードレール『悪の華』における句読点の問題
5)カール・ビューラーの『言語理論』とレトリック
第2日
1)
『マンフレッド』の受容と変容 ― バイロン,ハイネ,森R外を中心に
2)Lief の変遷について
3)
“生命”思想と徐志摩
<特別講演>
『失われた時を求めて』翻訳をめぐって
第 72 回大会 1997 年 11 月 14 日,15 日 会場:関西大学
第1日
1)The Remains of the Day における会話の底流
2)新聞のコラム記事における「内容段落」のパターンに関する日中対照研究
―「天声人語」と「論衡」
3)カール・ビューラーの『言語理論』と文体論
4)作家の意識と文体
5)英米小説等における Swearwords について
6)文学作品に見る可能表現についての一考察
―『坊っちゃん』と『破戒』を比較して
第2日
1)小説の文間
2)ゴールウェイ・キネルの文体について
3)The Catcher in the Rye における誇張表現について
4)驚異創造の技法からみたアポリネールの文体
<特別講演>
現代ドイツ語の副詞的 2 格の言語史的背景と文体論的意義
第 73 回大会 1998 年 6 月 12 日,13 日 会場:東洋大学
第1日
1)中心文及びトピックセンテンスに関する再考察 ―「中核文」認定の提案
2)マルセル・プルーストの文体
3)
『狐物語』の翻訳を通して
4)新約聖書にみられる特徴的な対比について
第2日
1)
『たけくらべ』における語り手の手法
2)身振りとしてのエクリチュール ― 中国少数民族言語
3)萩原朔太郎詩の漢語訳について
<特別講演>
ジェイン・オースティンと読書
128
小山田幸永
伊藤氏貴
山本雅子
中島淑恵
山取 清
原田範行 諸江哲男
山本 明
鈴木道彦
梅田尋道
張 淑恵
山取 清
浅利勝照
谷口雅一
林 綺雲
石黒 圭
杉山和芳
人尋春海 伊勢 晃
渡辺有而
立川和美
照木 健 福本直之
水谷顯一
野網摩利子
荒屋 豊 小林基起
海老根 宏
第 74 回大会 1998 年 11 月 20 日,21 日 会場:英知大学
第1日
1)幸田文のオノマトペについて
2)茅盾と巴金
3)ポアロの会話分析 ―『オリエント急行の殺人』より
4)文脈論のために
<特別講演>
修辞学と文体論
第2日
5)プルーストの文体形成とラスキン翻訳 ― 比喩を中心として
6)形容詞の連用形の持つ意味 ― 文体との関連において
7)古英詩におけるヴァリエイションの特性
8)改訂作業に見る『銀の匙』の文体的特徴
9)平井呈一訳『怪談』の芸術的価値
10)大岡昇平『襲撃』の文体 ―“御真影教育”という支配のメカニズム
第 75 回大会 1999 年 6 月 11 日,12 日 会場:カリタス女子短期大学
第1日
1)Joseph Conrad Heart of Darkness の文体
― “Dark(ness)” およびその関連語を中心に
2)伝達動詞の日独対照の試み ― 文学作品の翻訳を利用して
<シンポジウム> 川端康成『雪国』の表現をめぐって
パネリスト:川端香男里、小森陽一、中山眞彦、蘆田孝昭、原 子朗
司会:十重田裕一、中村 明
第2日
3)独話の話しことばの言語的性格と種類
4)結末の文体 ― ボードレール『パリの憂欝』の場合
5)アンドレ・ジッド『インモラリスト』の文体について
6)新聞コラム記事における主題の提出方法
― 日中対照レトリックに関するケーススタディー
7)作品にあらわれた人物名について
― とくにゲーテの『ヴィルヘルム・マイスターの遍歴時代』を中心として
8)
『坊っちゃん』における発話の文体的特徴
― 英訳 Bochan に見る翻訳困難性に着眼して
第 76 回大会 1999 年 11 月 19 日,20 日 会場:広島女学院大学
第1日
1)三島由紀夫『新聞紙』における時間の表現 ― 概念的隠喰を用いた分析
2)語りのレトリック ― メンタルスペースモデルから
3)スワンのポルトレ ― スピッツァーによるプルーストの文体論にてらして
4)Ernest Hemingway の A Farewell to Arms 文体的特徴をめぐって
<特別講演>
作者の声
第2日
5)色彩語の表現構造について
6)日・韓両言語における擬音語・擬態語の表現
7)
「読む」から「観る」ヘ ― モンテルラン『死せる女王』の場合
8)共感覚表現の判定基準
水藤新子
門田康宏
谷口 雅一
蘆田孝昭 今道友信
和田恵里
秋元美晴
小池一夫
澤部ひとみ
阿部正大
佐藤洋一
武内倫子
西嶋義憲
高橋淑郎 白須貴志
鈴木たけし
張 淑恵
吉田 卓
内田雅克
杉本 巧
山本雅子
上西妙子
井上博嗣
森 晴秀
内山和也
閔 祗英
芥川 眸
吉村耕治
129
9)川端康成の作品に見られる指標「やうだ」を伴う比喩表現について
10)テクストにおける結束性
― 文段成立のマーカーとしての「のだ」
「のである」文の機能
11)いわゆる音象徴論の問題について
12)2 Henry IV における Rumour
第 77 回大会 2000 年 6 月 10 日,11 日 会場:明治大学
第1日
1)幸田文の文構成 ― その印象と実際
2)文体における語彙の発達と変化 ― home と house
<シンポジウム> ことばと笑い
パネリスト:野村雅昭、宮下志朗、植田渥雄、山田泰司
司会:磯谷 孝
第2日
3)傍観者的語りと文末表現
4)登場人物への名付けと作品世界の行方
5)縁談の文体、うわさの文体―『細雪』の文体論への一視角
6)Harlem Renaissance における Niggerism ― 言葉としての一側面
7)ハイネの文体にあらわれたる「愛と革命」の原点
8)土左日記の文体― 否定辞「ず」
「で」
「ずして」を使った構文から
9)対話、ジャンル、スタイル― テクスト空間の広がりについて
10)長塚節『土』の「もう一つの文体」考 ― 書き出しや結びの表現を越えて
磯辺悌志
立川和美
山取 清
飯田 操
水藤新子 諸江哲男 石出靖雄
高橋久美子
畑中基紀
岸本寿雄
山崎良介
阿久澤忠
髭 都彦 千葉 貢
第 78 回大会 2000 年 11 月 24 日,25 日 会場:神戸女学院大学
第1日
1)言語表現形式としての形容詞の述語的用法と副詞的用法
― 日独両語対照の視点から
武司
2)詩の翻訳の可能性/不可能性について ― R外ら新声社同人による翻訳詩
「いねよかし」の場合
池下幹彦
3)日・米・英の英字新聞に見られる比喩 ―「交渉」を伝える比喩表現違い
瀬良晴子
<特別講演>
明治初期讃美歌集の成立とその流れ ― 初期讃美歌「オルチン・コレクション」
の展示、解説、そしていくつかの実演
茂 洋
オルガン演奏:太宰まり、独唱:足立真知子
第2日
4)ザメンホフ訳の Hamlet と Newell 訳の Hamlet との比較検討
中川時雄 5)文の長さに関する一考察 ― 志賀直哉の方法を通して
趙 宣映
6)日本語の発話対 ― 勧誘と応答
川井 章弘
7)児童文学における文章の様式について
小田澄子
8)和製英語の功罪
三浦 謙
第 79 回大会 2001 年 6 月 9 日,10 日 会場:日本大学理工学部船橋校舎
第1日
1)
「雨の中の猫」の解釈について
2)スピーチの文体分析の試み ― King 牧師の I Have a Dream を題材として
3)文体論と言語学
<特別講演>
朝鮮人参について
130
谷口雅一
榎本吉雄 原 誠
滝戸道夫
第2日
4)Ernest Hemingway の文体再考 ― Thought Presentation を中心に
5)トーマス・ハーディーの小説に見られる「災害の表現」
6)日・英語の否定表現の差違 ― 文体と発想
7)英語基本動詞の意味派生について
8)説明的文章に見られる文章構造の特徴
倉林秀男 Kate Elwood
松倉信幸
松久保暁子 立川和美
第 80 回大会 2001 年 11 月 16 日,17 日 会場:近畿大学大阪本部キャンパス文芸学部
第1日
1)歌う文体
― James Wright の prose piece, Moments of the Italian Summer について
杉山和芳
2)中国語と日本語の連用修飾作用 ― 小説文における形容詞を中心に
孫 3)おかしみの生成における誤解誘導の言語操作 ― 漫才を資料として
関 綾子 4)Shakespeare の Henry V における ‘Saint Crispian’s Day speech’ の同胞意識について
田中敦子
<特別講演>
〈幻想詩〉の可能性
以倉紘平
第2日
5)D. H. ロレンスの詩の文体
― KWIC コンコーダンスを用いたコロケーション研究
石川慎一郎
6)フェミニズムの観点から見た現代英語の文体
― 通性的人称代名詞について
石川
(中尾)有香
7)一般向け解説書と教科書の文体比較 ― 経済学を例に
小宮千鶴子
清水和子
8)
『ジン/エコロジー』における Mary Daly の修辞学
9)生と主体のレトリック ― C. ブロンテ『ヴィレット』を読む
清水伊津代
第 81 回大会 2002 年 6 月 14 日,15 日 会場:東洋大学
第1日
1)古典文学の三大随筆の文章構造に関する試論
― 現代語のテクストとの比較を通して
立川和美
2)子ども向けに書かれた文章の表現特性
― 情報の配列から見た文章構成の比較
湯浅千映子
3)モンゴル語の非人称再帰所有形容詞について
バトソーリ・オユンゲレル
4)広告文における味覚表現について ― 形容詞・形容動詞の機能
中村道広
5)Francis Bacon: Essays の名詞的文体について
西岡啓治
6)与格構文の文体論的効果
高田大介
7)スキーマの活用と悪用
高橋雄範
第2日
8)Hemingway の文体 ― 初期の作品を中心として
倉林秀男
9)ハーディー、ディケンズ、G. エリオットの小説に見られる「惨事の表現」 Kate Elwood
10)
『リチャード三世』にマーガレットが登場する意味
田中敦子
<シンポジウム> いま「文体」を問い直す
パネリスト:井上ひさし、小森陽一、清水良典
司会:原 子朗
131
第 82 回大会 2002 年 11 月 30 日,12 月 1 日 会場:関西外国語大学
第1日
1)Henry D. Thoreau の文体考察 ― 統一性の観点から
2)
『S. カルマ氏の犯罪』における「ぼく」から「彼」へ
3)広告文における「ルビ」について
― ルビにおける用法と機能についての一考察
<特別講演>
尼門跡日記の文体
第2日
<研究発表(特定テーマ)>日記の文体
4)仮名文としての土左日記 ― 漢字使用の状況から
5)日記文範の求める文体
6)萬暦期の日記二種 ― 游居柿録と味水軒日記
7)Andy Warhol Diaries (1989) の文体
8)おかしみを生む言語表現の内容と展開 ― 漫才を資料に
9)文脈構築とフレームについて ― エンロン問題を中心にして
第 83 回大会 2003 年 6 月 13 日,14 日 会場:桐蔭横浜大学
第1日
1)脱獄することば― 内田百 の「描写」
2)登場人物の心理に関係する時間性の形式 ― 夏目漱石『行人』において
3)祝詞の文体に就いての一私見
― ラテン語から古フランス語への聖書翻訳の文体を参照して
4)徐志摩の詩語
5)中国語文体的特徴についての考察
「国境の長いトンネル∼」の中国語訳をめぐって
6) カラドク・エヴァンズの英語
第2日
7)直喩表現の研究方法についての一試案 ― 枠組みの提示と分析
8)漫才における「フリ」のレトリック
9)第 43 代米ブッシュ大統領のスピーチの文体とイントネーション
<特別講演>
言語的細部から作品全体へ ― 名作はどこを切っても同じ血が出る
第 84 回大会 2003 年 11 月 8 日,9 日 会場:大阪学院大学
第1日
1)カズオ・イシグロの文体操作 ― A Pale View of Hills の曖昧性
2)芥川龍之介『奉教人の死』
『きりしとほろ上人伝』の文体模倣
― 文末表現において、何を行ったのか
3)中国の書簡文 ― 聞一多の場合
<特別講演>
詩人竹内浩三の「ことば」
132
村上裕美
徐 洪
中村道広
堀井令以知
阿久澤 忠
篠崎美生子
中野 清
吉村耕治
木村寛子
石上文正
山口 徹
野網摩利子
谷井博樹
山本 明
横川 伸
松本達郎
稲益佐知子
安部達雄
宮内沙耶子
篠沢秀夫
森川慎也
齊藤達哉
鈴木義昭
小林 察
第2日
4)日中受動文の対照研究 ― 日中対訳の文学作品から見る
5)描写の視点と小説の視点構造 ― 近現代の中・短編小説を例に
6)チョーサー韻文作品の表現の特徴の一考察
7)メディアのことばにおけるモダリティと視点
8)隠喩の否定のレトリック
9)事実のコード化 ― タ形の認知的意味
10)カフカ作品の「奇妙な」対話 ―「お見通し」発言に対話展開の原理
葉 菁
佐藤冬木
野村貴俊
瀬良晴子
杉本 巧
山本雅子
西嶋義憲
第 85 回大会 2004 年 6 月 26 日,27 日 会場:中央大学 多摩キャンパス
第1日
1)芥川の小説と視点の効果
V野敦志
2)古高ドイツ語『タツィアーン』の文体 ― 特にラテン語との法の相違を中心に
黒沢宏和
3)ヘミングウェイの “The Short Happy Life of Francis Macomber” に見られる
衝突の構造 ― 会話分析の可能性
倉林秀男
4)日本語訳聖書に登場する動物名の変遷について
水谷顯一
<特別講演>
ヘッセの書簡集の翻訳に携わって
田中 裕
第2日
<研究発表(特定テーマ)> 書簡および通信文の文体
5)文字ベースのコミュニケーションにおけるパーソナル化の諸相
内山和也
6)若年層による携帯メールにおける表現とその背景
笹原宏之
Kate Elwood
7)語用論によるアメリカ人学生 25 人の求人応募 電子メール分析
8)ゲーテの書簡について ― とくに未見の恋人アウグステ宛ての書簡を中心に
吉田 卓
吉村耕治
9)中英語『Paston 家書簡集』の文体
10)D. H. ロレンスの書簡文
高橋雄範
11)Manuel Puig における書簡文体の効果 ― Boquitas pintadas. 再読
松本健二 第 86 回大会 2004 年 12 月 4 日,5 日 会場:京都女子大学
第1日
1)源氏物語における〈申し上げの発話〉の文体 ― 丁寧語・終助詞の使用状況から 斎藤達哉
2)間接的言語行為における日中対照 ―「自我表出表現」を中心として
楊 敏
3)中国語の可能表現について ―「V+得/不+ C」の可能表現をめぐって
李 春玲
4)章回小説という文体における『紅楼夢』の構造
栗原順子
5)李清照詞の文体 ― 畳句の多用と秋花の使用を中心に
池間里代子
6)動詞補文における視点と文体的制約について
山岡 洋
第2日
7)トマス・ハーディ:詩の言語と小説の言語の位相
― コーパス処理の手法を用いた計量的テクスト研究
石川慎一郎
8)金達寿「後裔の街」― そのデラシネ性の行方
崔 孝先
9)古英語から中英語への色名の変移
吉村耕治
<特別講演>
反復と変奏
豊田昌倫
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第 87 回大会 2005 年 6 月 11 日,12 日 会場:東洋大学 白山校舎
第1日
<研究発表(特定テーマ)>「都市と地方」
1)都会の色と地方の色 ― Chaucer と Gawain 詩人を中心に
2)正岡子規の「曼珠沙華」に使われた松山方言
3)農民文学の成功と挫折 ― 趙樹里「小二黒結婚」の文体をめぐって
<特別講演>
テキストの研究における問題圏と方法
第2日
4)主題構文の日中対照 ―「X は∼」文とそれに対応する中国語表現
5)因果関係を表す接続表現の日中対照研究
―「から/ので/て」と中国語の対応関係からみる
6)小説における冠詞の定・否定
― ヘミングウェイの For Whom the Bell Tolls を中心に
7)石川淳の戦後小説『焼跡のイエス』
『かよひ小町』
『雪のイヴ』における
アレゴリー
8)焦点化を要求する文法的役割が文体に及ぼす影響について
9)文体としての「科学技術英語」
吉村耕治
松本達郎
植田渥雄
山中桂一
徐 一琳
新田小雨子
倉林秀男
山口 徹
平澤佳代
大塚賀弘
(註)各標題の表記については、大会プログラム及び「日本文体論学会・大会記録」
(『文体論研
究』第 38 号(1992)所収)に準じた。
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