リース契約約款

リース契約約款
(設置及び返還費用の負担)
(総則)
第4条 物件の設置及びこの契約が終了した際の物件の
第1条 賃借人(以下「甲」という。
)及び賃貸人(以下
返還に要する費用は、この契約で別に定めがある場合
「乙」という。
)は、契約書記載のリース契約に関し、
を除いて、乙の負担とする。
契約書に定めるもののほか、この契約に基づく仕様書
2
2
(別添の図面、当該契約に係る質問回答書を含む。以
において、乙の責めに帰すべき理由により物件の撤去
下同じ。
)に従い、法令を遵守し、この契約を履行しな
が遅滞したときは、甲は物件を撤去し、その費用を乙
ければならない。
に請求することができる。
乙は、契約書記載のリース物件(以下「物件」とい
(損害保険)
う。
)を甲に賃貸し、甲は、これを借り受ける。
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乙が返還に係る費用を負担することとしている場合
第5条 乙は、リース契約期間中、乙を保険契約者とす
甲は、契約書記載のリース期間中、乙にそのリース
る動産総合保険契約又は当該物件に該当する保険契約
料を支払う。
を、乙の負担により、乙の選定する損害保険会社と締
4 年度とは、4月1日から3月 31 日までをいい、初年
結し、この契約の存続期間中これを更新しなければな
度とは、リース開始日から直近の3月 31 日までをいう。
らない。
(リース料の額)
(権利義務の譲渡等の制限)
第2条 長期継続契約の場合において、契約書記載の初
第6条 乙は、この契約により生ずる権利又は義務を第
年度月額リース料は、2年度目以降について甲乙双方
三者に譲渡し、又は承継させてはならない。ただし、
いずれかにも異議がないときは、4月1日をもって当
甲の書面による承諾を得た場合は、この限りでない。
該年度の契約金額とする。
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(物件の保管及び使用方法)
このリース契約期間に係る甲の歳入歳出予算が、債
第7条 甲は、物件に付されている乙の所有権を明示す
務負担行為等により措置している場合は、契約当初に
る表示又は標識等を汚損し、又は取り除いてはならな
おいて、初年度月額リース料に記載した額を2年度目
い。
以降の契約金額とする。この場合、前項の規定は適用
2
しない。
し、又は使用するものとし、これを変更する場合には
(リース開始前の検査)
乙の承諾を得なければならない。
第3条 乙は、リース期間の初日までに当該物件を納入
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しなければならない。
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乙が物件を納入しようとするときは、甲にリース物
ただし、損害金から第5条の規定により付された保険
によりてん補された金額を控除するものとする。
甲は、乙から物件の納入を受けた後、リース開始前
(物件の維持等)
までにこれを検査し、物件にかしのないことを確認し
第8条 甲は、善良な管理者の注意をもって、この物件
なければならない。この場合において、物件の規格、
を保管し、又は使用するものとし、その本来の用法に
使用、性能、機能等に不適合、不完全その他のかしが
反して使用し、又は甲の通常の業務の範囲以外に使用
あったときは、甲は、乙に物件の修理又は取替えを請
してはならない。
求することができる。
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甲は、各回のリース期間においては、物件にかしが
甲は、物件が常に正常な機能を果たす状態を保つた
めの保守、点検及び修理等を必要に応じて行い、その
ないことを確認しなければならない。この場合におい
費用を負担する。
て、当該物件にかしがあったときは、前項後段の規定
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を準用する。
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物件の保管及び使用によって、第三者に損害を及ぼ
したときは、甲がその損害を賠償しなければならない。
件納入書を提出しなければならない。
3
甲は、契約書記載の設置場所において、物件を保管
この契約で、物件の維持管理について別に定めがあ
る場合はこれに従い、前項は適用しない。
各回のリース期間に係る完了通知は、当該期間にお
(かし担保)
ける請求書をもってこれに代えることができる。
第9条 甲は、物件にかしがあるときは、法令又はこの
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契約で別に定めがある場合を除き、リース開始から1
(2) 物件と同等な状態又は性能の同種物件と取替え
年間、乙に対して、そのかしの修補を請求し、又は修
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補に代え若しくは修補とともに損害の賠償を請求する
損害(第5条の規定により付された保険によりてん補
ことができる。ただし、そのかしが乙の故意又は重大
された部分を除く。
)を賠償しなければならない。この
な過失により生じた場合は、当該請求をすることがで
場合において、甲及び乙は、当該賠償金の金額及び支
きる期間は、10 年とする。
払等の必要事項を記載した書面を取り交わすものとす
甲は、物件を納入する際にかしがあることを知った
る。
ときは、前項の規定にかかわらず、遅滞なく書面をも
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前項の場合においては、当該損害金の支払完了と同
ってその旨を乙に通知しなければ、当該かしの修補又
時にこの契約は終了する。ただし、物件が複数ある場
は損害賠償の請求をすることができない。ただし、乙
合において、その一部が滅失した場合は、当該滅失し
がそのかしがあることを知っていたときは、この限り
た物件に対応する部分の契約のみ終了する。
でない。
3
物件の一部又は全部が滅失したときは、甲は、その
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前各項の規定にかかわらず、物件の滅失又はき損の
甲は、物件が第1項に規定する期間内で、かつ、そ
原因が、天災その他甲乙双方の責めに帰すことができ
の滅失又はき損の日から6月以内に第1項の規定によ
ないものである場合は、甲乙が協議して損害の負担に
る権利を行使しなければならない。
ついて定めるものとする。
(物件の原状変更)
(リース料の支払い)
第 10 条 甲は、次のいずれかに該当するときは、乙の承
第 14 条 乙は、契約書に定めるところにより、甲にリー
諾を受けなければならない。
ス料の支払を請求することができる。
(1) 物件に他の物件を附着させようとするとき。
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初年度における月額リース料の支払総額が、初年度
(2) 物件の改造又は模様替えをしようとするとき。
リース料又は消費税額等に対して不足が生じるときは、
(3) 物件の性能、機能、品質等を変更しようとする
初年度の最終月分の支払いで精算する。
とき。
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甲は、第1項の規定により請求を受けたときは、適
(物件の譲渡等の禁止)
法な支払請求書を受理した日から 30 日以内に、リース
第 11 条 甲は、物件を第三者に譲渡し、若しくは使用さ
料を支払わなければならない。ただし、特別な事情に
せ、又はその他乙の所有権を侵害するような行為をし
より乙の承諾を得たときは、45 日以内に延長すること
てはならない。ただし、乙の承諾を得た場合はこの限
ができる。
りでない。
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乙の責めに帰すべき理由により、物件を使用できな
(物件の調査)
い期間があった場合において、履行完了部分が契約単
第 12 条 乙は、契約期間中、甲の承諾を得て、物件設置
位に満たない日数があるときは、月額リース料(消費
場所に立ち入って、物件の原状、運転状況及び保管状
税及び地方消費税相当額(以下「消費税額」という。
)
況を調査することができる。
を除く。この項について同じ。
)の 30 分の1に当該期
(物件の滅失又はき損)
間の日数を乗じて得た額をリース料から控除した額
第 13 条
返還までに生じた物件の滅失又はき損につい
(百円未満の端数は切り捨てる。
)に消費税額を加算し
ては、甲がその責めを負うものとする。ただし、通常
て支払うものとする。ただし、甲は、リース期間満了
の損耗及び滅耗は、この限りでない。
後に当該物件の所有権が甲に移転すると定めがあると
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物件がき損したときは、甲及び乙が協議の上、次の
きは、通常のリース料を上限として、前段で算出した
いずれかの措置をとるものとし、その費用(第5条の
額を増額することができる。
規定により付された保険によりてん補された部分を除
5 この契約締結後、消費税法(昭和 63 年法律第 108 号)
く。
)は、甲が負担する。この場合において、この契約
の改正によって消費税額に変動が生じた場合は、甲は
は変更しないものとする。
この契約をなんら変更することなくリース料に相当額
(1) 物件を完全な状態への復元又は修理
を加減して支払う。
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(リース期間満了後の返還及び引渡し)
契約を履行した後も同様とする。
第 15 条 甲及び乙は、リース期間が満了したときは、契
(1) 公正取引委員会が、乙に違反行為があったとし
約書記載の措置に従って、速やかに物件の返還又は所
て私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法
有権移転の手続きを行わなければならない。ただし、
律(昭和 22 年法律第 54 号。以下「独占禁止法」
物件を返還するとされている場合において、甲は、乙
という。
)第 49 条第1項に規定する排除措置命令
に物件のリース継続又は売渡しを請求することができ
が同条第7項若しくは同法第 52 条第5項の規定に
る。
より確定したとき又は同法第 65 条、第 66 条第1
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リース期間満了後において、甲へ所有権が移転する
項から第3項まで(原処分の全部を取り消す審決
定めがあるときは、リース満了日をもって、乙から甲
を除く。
)若しくは第 67 条の規定による審決が確
へ所有権が移転するものとする。
定したとき。ただし、不当廉売の場合その他市長
乙は、甲から物件の返還を受けたときは、直ちに当
が特に認める場合は除く。
該物件のき損等について確認しなければならない。
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(2) 公正取引委員会が、乙に違反行為があったとし
乙は、前項の場合において、物件のき損等があった
て独占禁止法第 50 条第1項の規定による課徴金の
ときは、甲に対して、直ちに書面により通知しなけれ
納付を命じ、当該課徴金納付命令が同条第5項若
ばならない。
しくは同法第 52 条第5項の規定により確定したと
甲は、前項の規定による通知を受けた場合は、直ち
き又は同法第 66 条第1項から第3項までの規定に
にき損等の箇所を確認し、甲の責めによるものと認め
よる規定による審決が確定したとき。
たときは、第 13 条の規定を準用し、必要な措置をとら
(3) 乙が、独占禁止法第 65 条から第 67 条までの審
なければならない。
決に対し、同法第 77 条の規定により当該審決の取
(遅延損害金)
消しの訴えを提訴した場合は、その訴えについて
第 16 条 乙の責めに帰すべき理由により、リース期間の
請求棄却又は訴え却下の判決が確定したとき。
初日までに物件の納入完了しない場合においては、甲
(4) 乙(乙が法人の場合にあっては、その役員又は
は、損害金の支払いを乙に請求することができる。
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その使用人)が刑法(明治 40 年法律第 45 号)第
前項の損害金の額は、リース期間中のリース料の総
96 条の3の規定に違反し、同条の規定による刑が
額(2年度目以降については、初年度月額リース料を
確定したとき。
基に総額を算出。以下「リース料の総額」という。
)に
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前項の規定は、実際の損害額が同項に規定する賠償
つき、遅延日数に応じ、リース期間の初日における国
額をあきらかに超える場合においては、超過分につい
の債権の管理等に関する法律施行令(昭和 32 年法令第
賠償を請求することを妨げるものではない。
337 号)第 29 条第1項に規定する財務大臣が定める率
(賠償額の減免)
で計算した額とする。
第 18 条 甲は、乙が独占禁止法第 50 条第1項の規定に
3 甲の責めにきすべき理由により、第 14 条第3項の規
よる課徴金の納付を同法第7条の2第7項から第9項
定によるリース料の支払いが遅れた場合においては、
までの規定により減免されたときは、前条第1項に規
乙は、未受領金額につき遅延日数に応じ、約定期間を
定する賠償金の額に当該減免率を乗じて得た額を当該
経過した日における政府契約の支払い遅延防止等に関
賠償金の額から減額することができる。
する法律(昭和 24 年法律第 256 号)第8条第1項に規
(甲の解除権)
定する財務大臣が定める率で計算した額の遅延利息の
第 19 条 甲は、乙が次の各号のいずれかに該当するとき
支払いを甲に請求することができる。
は、この契約を解除することができる。
(談合その他不正行為に対する賠償額の予定)
(1) その責めに帰すべき理由によりリース開始日ま
第 17 条 乙は、当該契約について次の各号のいずれかに
でに物件を納入する見込みがないとき。
該当するときは、賠償金として、リース料の総額の 100
(2) 契約を履行するにあたって必要な資格がないと
分の 15 に相当する額を支払わなければならない。当該
き。
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(3) 経営状態が悪化したと判断する事実があり、か
れているとき(これに代わる担保が提供されていると
つ、乙の所在が不明のため連絡をとることができ
きを含む。
)又はこの契約の債務があるときは、これを
ないとき。
相殺するものとし、なお、不足があるときは、別にこ
(4) 前各号に掲げる場合のほか、契約に違反し、そ
れを徴収する。
の違反いより契約の目的を達することができない
(秘密の保持)
と認められるとき。
第 24 条 乙は、この契約の履行にあたって知り得た秘密
(5) 第 21 条第1項の規定によらないでこの契約の解
を他人に漏らしてはならない。
除を申出たとき。
2
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前項の規定によりこの契約が解除された場合は、乙
前項の規定は、この契約が終了した後についても適
用する。
は、リース料の総額から完了部分の額を控除した金額
(個人情報の保護)
の 100 分の 10 に相当する額を違約金として、甲の指定
第 25 条 乙は、この契約の履行にあたって個人情報を取
する期間内に支払わなければならない。
り扱うときは、個人情報の保護に関する法律(平成5
第 20 条 長期継続契約の場合において、2年度目以降に
年法律第 57 号)及び伊勢市個人情報保護条例(平成
おける甲の歳入歳出予算の当該リース料について減額
17 年伊勢市条例第 20 号)
を遵守しなければならない。
又は削除があった場合、甲は、この契約を解除するこ
(補則)
とができる。
第 26 条 この契約に定めのない事項については、伊勢市
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甲は、前条第1項に規定する場合のほか、必要があ
契約規則(平成 17 年伊勢市規則第 48 号)の定めると
るときは、この契約を解除することができる。
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ころによるほか、必要に応じて、甲及び乙が協議して
甲は、前2項の規定により契約を解除した場合にお
定める。
いて、これにより乙に損害を及ぼしたときは、その損
害を賠償しなければならない。この場合における賠償
額は、甲及び乙が協議して定める。
(乙の解除権)
第 21 条 乙は、甲がこの契約に違反し、その違反により
契約の目的を達成することができないときは、この契
約を解除することができる。
2
前条第3項の規定は、前項の規定により乙がこの契
約を解除したときに準用する。
(契約解除の場合の措置)
第 22 条 甲は、第 19 条から前条までの規定により、こ
の契約の解除があった場合においては、完了部分に相
当するリース料を乙に支払わなければならない。
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前項の規定する完了部分が契約単位に満たない日数
があるときは、第 14 条第4項を準用し、リース料を算
定するものとする。
3 第 19 条から前条までの規定により、この契約の解除
があった場合における当該物品の返還又は所有権移転
の取扱いは、甲及び乙が協議の上決定する。
(違約金等の徴収方法)
第 23 条 甲は、乙からの違約金、損害金又は賠償金を徴
収する場合において、この契約の契約保証金が納付さ
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特約条項
1
第9条の規定に関わらず、リース開始後に発見されたかしについては、乙は甲に
対してその責めを負わないものとする。この場合に、甲は、乙が有する売主に対す
る権利を乙から譲り受けるものとする。