単元名 地球の生き物のくらし

単元名
地球の生き物のくらし
単元目標 生き物が豊かにすめる環境とはどのようなところかに問題をもち,豊かな自然が残されているところ
ではどんな生き物がくらしているのか調べ,さまざまな生き物がすんでいることをとらえることができるようにする。ま
た,人は自然と環境にどのようにかかわって生きているかに関心をもち,空気,水,人以外の生き物とのかかわりに
ついて考えていくことができるようにする。
この単元の特徴
6 学年の理科の学習は,環境の視点を軸に構成されている。「ものの燃え方」「水溶液」の中でも環境にかかわる学
習をする。そこで,この単元は「環境」のプロローグ単元として設定されている。 2 学期の「生き物のくらしと環境」 3
学期の「人と環境」へとつなげる単元構成の工夫が大切。
例:1 学期「多様な生物と地球環境」→ 2 学期「生物と食べ物・水・空気」→「人と植物・水・空気」
単元計画
2 時間~ 3 時間
目
標
学
習
活
動
1 地球外の天体の環境について調 ○地球外の天体の特徴を調べる。
べる。
2 地球の環境のすばらしさに気づく ○生物の神秘と地球環境(ビデオ)を視聴し,地球環境のすばらしさ
ことができる。
に気づく。
3 地球の環境が少しずつ悪化してお ○ビデオ視聴「私たちの青い惑星」
り,その原因の大半が人間にある ○クイズ
ことを理解する。
○感想を書く
1時
本時の目標
地球外の天体の環境について調べる。
地球環境のすばらしさについて理解する。
準備するもの
○天体写真(図書館から借ります。)
○調べ学習に使う事典類(宇宙に関する本 20 冊程度)図書館からまとめ借りします。
最初に
板書
6 年生では「地球の環境」について少しずつ勉強していきます。
と話し,一年間「地球」の環境について考えていくことを印象づけて
おきます。
地球が誕生したのは 50 億年前で,生命が発生したのは
臆
年前だと言われています。
生物が発生するにはどんな条件が必要だと思いますか。 3 つ
ノートに書いて下さい。
考える時間は 2 分くらい
全員立たせて発表し,発表できたら座っていきます。(緊張感を持たせる,体を動かす)
もちろんメモもとらせます。
・水 ・酸素 ・空気 ・大地 ・適当な温度 ・太陽からの適当なきょり ・光
※「食べ物」「植物」など生きていく上で必要なものもでてきましたが,教師が生命を加えました。
発表後,生命が生まれるためには,主に水・酸素・適当な温度などが必要だということを説明し板書します。
さらに
ここで視点を変えて,地球以外の星の環境について調べてみましょう。
そのことで地球の特徴もわかってくると思います。
調べ学習に入る前に下の大きな写真集からいくつかの星の写真を見せました。
※近くの図書館から借りてきました。写真が大きく迫力があります。調べ学習前に見せながらおもしろい説明を加え
ておくと調べ学習にも意欲的になります。
課題②
金星・火星・木星・土星の 温度と大きさ,その特徴を簡単にまとめなさい。簡単な絵も描くこと。
一人一人のノートをチェックして終わりました。(イラストを描く時間はほとんどなく,それでよしとしました。)
※調べ学習は 15 分程度で調べられたところで終わりにしました。 5 年生の時に調べ方を学習しているので結構ス
ムーズに調べることができます。
2時
本時の目標
他の星との違いを知ろう
地球と他の星の違いがわかり,生命を育む上で地球が極めて恵まれた環境の中にあることが理
解できる。
準備するもの
○ビデオ(深海の生き物)
前時に調べたことを確認します。
ここではあまり時間をかけたくないので,速くできる方法でいきます。
確認したいのは「他の星はいかに過酷な環境であり,地球がいかに恵まれた環境にあるか」ということです。
全員立たせて「発表できたら座って下さい」といいます。そうでもしない限りなかなかてきぱきとした発表になりませ
ん。テンポ良くいきます。
水星
大きさ(地球の 4 倍)
温度(430 ℃ 夜ー 170)
特徴(昼間が 2 ヶ月つづく)
金星
大きさ(地球とほぼ同じ)温度(460 ℃)特徴(濃い霧,熱風)
火星
大きさ(地球の半分 )温度(ー 78 ℃)特徴(大気のほとんどが二酸化炭素)
木星
大きさ(質量が地球の 300 倍)温度(ー 120 ℃)特徴(太陽系で最も大きい)
土星
大きさ(地球の 9 倍)温度(ー 135 ℃)特徴(大きく美しい環)
短時間で結構細かく調べてました。
調べた星の中には,生命の発生する条件をそなえた星がないということを説明します。
その上で「地球」がいかに恵まれた星であるかを伝えます。
そこでクイズをする旨を伝え 1P の毛利衛さんのメッセージを黙読させます。
全員が読んだところでクイズを出します。
クイズ
1.地球ではあたたかく見えた太陽が「宇宙ではぎらぎらと光る」何に見えたと言っていますか。
2.地球に戻ってまず感じたことは「地球は何のいぶき」だということですか。
毛利さんのメッセージを心に刻み込ませます。
その後 4~5 分ほど教科書の中の動物についての説明などします。多様な生物の宝庫であることを理解してもらいま
す。
さらに,「深海生物」というビデオを見てもらい今日の授業をまとめます。
生命の多様さは深海にも及び,その深海に住む生物は特殊な生物たちですが,実は地球の生命誕生の時期には,
この深海生物に似た生物がたくさんいたということを説明します。
今日の授業の感想を書かせる。(感想を書かせる時間がありませんでした)
3時
地球環境のあやうさを考える
本時の目標
前時で知った地球のすばらしさが,現在人間の環境破壊の結果,危機的な状況になっていること
を理解する。
※教科書では 2 時で「自然と人のくらし」についてふれていますが,これに関しては 2 , 3 学期にふれることにしここ
では「地球が危機に瀕していること」を印象づけて,地球のことを考えるきっかけにしたいと思い,以下のような流れ
にしました。
準備するもの
○ビデオ「私たちの青い星」 20 分 (視聴覚ライブラリーから借用)
○ ※図書館から借りてきました。
前の時間に話したように,地球はこんなに素晴らしい生物の宝庫なのに,近頃この地球が環境が破壊されつつあ
ります。しかも,それは自然現象ではなく「人間」の生活が原因になっているのです。
いかに「生物」が危機的な状態なのかビデオをみながら考えていきましょう。
ビデオ視聴
○メモをとりながら見ます。
○特に数字や名前をメモします。
視聴後すぐ「ほろびゆくシリーズ」を見せる。(この本からもクイズを出します)
こんなにたくさんの動物や昆虫が絶滅に瀕していることを説明する。
クイズ開始
①現在世界の人口は何人ですか。(60 億)
②地球が生まれてから今までを 12 ヶ月で表すと,人間が生まれ
てからは何ヶ月と言えるでしょうか。(12 月 31 日 12 時 5 分前)
③ 1 分何人の人たちが飢えで死んでいますか。(28 人)
④恐竜の時代には 1000 年に 1 種が絶滅していたということです
が,現在は何年に 1 種が絶滅しているといっていたでしょうか。
⑤いろんな条約を作って,自然を保護する運動をしていますが,
湿地を保護する目的で創られた条約は何でしょうか。(ラムサール
条約)
⑥先生が見せた動物の中で,すでに絶滅してしまった動物の名前
を一つ書いて下さい。(ドードーなど)
最後に,この単元で学習したことで印象にのこったことや,考えたこと,始めてわかったことなどを 5 行程度で書い
て下さい。
書けた子から終わります。