自主勉強会用プログラム例

自主勉強会用ユニット①
*指導者がいない中で資格者同士で力量を高めるためのプログラムユニットです。
<関係構築の基本学習> 当日60分(2人組7分)~120分(3人組10分)程度+HW2時間程度
*このユニットのゴール(視点)はCLが「分かってくれた」「面談を続けたい」と感じる応答できること
(理想的には、この関係構築をしながら、CLは結局何に困っているのか?CLの目標は何か?CLのこの面談へのニー
ズは何か、まで共有できることです)
→スキル的には、「事柄が分かってくれたとCL感じる応答」「感情が分かってくれたとCL感じる応答」
「意味(どういう事柄にどういう感情)がCL分かってくれたと感じる応答」できる。
(傾聴技法の「明確化」「感情反映」「言換え」「要約」を適切に活用し、活動技法を我慢する)
*「2人組あるいは3人組」「ロープレを記録する」
ロールプレイ
① ロールプレイ実施(録音)
7分または10分
② 録音再生し、CC・CL・OBとも可能な限り具体的に応答をメモする
上記視点について、振り返り(CC→OB→CL)
CL、OBは可能な限り具体的に「どの応答(CLが何を伝えた後のCCがどう言ったとき)がどう
感じたかを説明する。
③
CCは、自分の応答が今一歩だと感じた場合、可能であれば「CLが何を自分に伝えたかった
のか、分かったことを返す」言い直しをし、CLは言い直した応答が以前とどう違うかをフィード
バックする。
同上
7~10分程度
④ 上記の役割を交代し、同様に実施 上記×2または3
⑤ 全体振り返り(分からないこと・感じたこと全体共有)
10分程度
HomeWork
自分がCCを行った面談の逐語5~7分程度(できればページを半分にし、左にCL、右にCCの
a 応答記録
(普通に縦に逐語を書き、CLの発言とCCの発言の色を変える、でもOK)
CLの発言だけを読み、CLが伝えたかった重要な「事柄」「感情(気持ち)」「意味(どういう事
b 柄にどういう感情)」の部分にマーカーを引き、どういうことをCLは伝えたかったのか自分なり
に整理する
c
CLが伝えたいことに対し、CCである自分の発言を見、どの程度「分かった」とCLに伝わるか
考える(自分の表現レベルはどの程度か)
d
各CLの伝えたいことに対し、どういう発言をしていれば「(表面的でなく)分かってくれた」と感
じそうか、もう一度言い直すならばどういうとよさそうかを考える
(C)2008田中春秋/キャリア研修センター
2時間程度
自主勉強会用ユニット②-A
*指導者がいない中で資格者同士で力量を高めるためのプログラムユニットです。
<問題の把握学習(ロープレでCL視点の問題、宿題でキャリコン視点の問題・戦略)> 当日80分程度+HW1.5時間程度
*このユニットのゴール(視点)はCl視点の問題をしっかり理解し、CLと共有すること。
・クライアントにとって、結局何が問題なのか?(表面的な問題でなく問題の核心は何か?)
・クライアントの目標は何か?(どうなりたいのか?)
(クライアントのNeedsは何か?と考えてもいいです。話を聞いてほしいのか、整理したいのか、決めたいのか、動き
方を知りたいのか、何をこの面談に求めているのか?)
→スキル的には、「関係構築が含まるスキル」を使えつつ、単純にクライアントの話に流されるのではなく、「結局この
クライアントは何が問題だと言っているのか?」「結局このクライアントはどうなりたい、あるいはこの面談に何を求めて
いるのか」という軸をもって関係構築を深め、その「問題」「目標」をクライアントと共有することができる。
*「2人組」「ロープレを記録する」
ロールプレイ
20分(しっかりと握れた時
点で終了でも可)
① ロールプレイ実施(録音)
振り返り
キャリアコンサルタントが「結局**さんの問題は********ということですよね?」
あるいは「結局**さんは、*********となりたいと思っているんですよね?」ある
② いは「**さんは、今回の面談で*********をやるたい、と思っていらっしゃるんで
すね?」等、自分が捕らえたクライアント視点の問題(目標、Needs等)を言い、クライアントに
返事をしてもらう。「まさにその通りです」ならよいが、修正・追加等あるようなら、その修正の
やり取りを次から面接の中で実施できるように意識する。
③ 上記の役割を交代し、同様に実施 上記×2
④ 全体振り返り(分からないこと・感じたこと全体共有)
7~10分程度
30分
10分程度
HomeWork
a
録音した面談をメモを取りながら聞き直し、CC視点の問題(CLは感じていないがCCとして問
題・課題と感じること)を書き、その根拠をメモする。
b
「ケース記録」「面談の事実+CL視点の問題、CC視点の問題」を書き、今後の戦略案を考え
る。
1.5時間程度
書いた戦略を、再度「それをやることでCLの問題は解決の方向に進むのか?CLのNeedsは
c 満たせるか」という視点と、CLはこの戦略を受け入れるか?どういうステップで実施すれば売
れ入れるか?(CLの心理的ステップとあっているか)を検討する。
d 上記をケース記録に反映し、CL視点の問題、CC視点の問題、戦略、を整理して、記述する。
(C)2008田中春秋/キャリア研修センター
自主勉強会用ユニット②-B
*指導者がいない中で資格者同士で力量を高めるためのプログラムユニットです。
<戦略の策定学習(CL視点の問題を理解した上で、クライアント満足に繋がる戦略を策定する)> 当日3.5時間程度
*このユニットのゴール(視点)はCl視点の問題をしっかり理解した上で「戦略」を考えること。
・その戦略により、クライアントの問題は解決に近付くのか(前向きな変化に繋がるか?)
・クライアントはその戦略を受け入れるか?気になるパーツについては、どういう順番でそれをやる、あるいはどういう
見せ方をすることで、クライアントは受け入れるか>
(理想的には各戦略の長所・短所等を理解し、自分はその戦略を選ぶのかまで自覚できる)
→スキル的には、「CL視点の問題」を把握し共有し、その問題に対し、どいいう理論・どういう課題解決アプローチ(フ
レームワークという呼び方もあります)を使えば解決に近付きのかを組み立てることができる、という課題解決能力。もう
片方は、その課題解決アプローチはクライアント視点だとどう感じるか?クライアントが受け入れるためには、どのタイミ
ングでどういう見せ方をするとよいか、というクライアントの心理ステップに合わせて計画できる、という両面が必要。
*1人のケースを全員で考え、戦略を考える
ロールプレイ
素材(クライアント視点の問題が分かる録音テープまたは逐語の提供)提供者の面談を共有
・逐語を配布する
20分(しっかりと握れた時
① ・録音を聞く
点が短ければ時間短縮)
・受講者は逐語に、CL視点の問題は何か?CC視点の問題は何か、どこでそう感じるか?書
き込みながら聞く
② CL視点の問題は何か、全体で発表し共有する
②
CC視点の問題は何か、理由も添えて発表し、自分が感じた問題・課題が決め付けや思い込
みでないかをチェックする
④ 各人、自分だったらどういう戦略で進めるかメモを書く
15分程度
10分程度
15分
全体で(人数多い場合はグループで)戦略を発表し、課題解決としてどうか、クライアントは
⑤ 受け入れるか、討議。戦略は100人100様であることを意識しつつ、もっと効果を上げる工夫
を議論。
25分程度
⑥ 他人の戦略を聞いた上で、再度、自分だったらどういう戦略を考えるか、再検討
5分程度
休憩
15分程度
⑦ 2人目のケース①~⑥実施
90分程度
⑧ 全体振り返り、感想交換
15分程度
(C)2008田中春秋/キャリア研修センター
自主勉強会用ユニット③
*指導者がいない中で資格者同士で力量を高めるためのプログラムユニットです。
<クライアントに変化を与える面談の学習> 当日3.5時間程度+HW3時間程度
*このユニットのゴール(視点)はCLが「分かってくれた」「面談を続けたい」と感じる応答できること
(熟練レベルで求める全ての視点の統合)
*「2人組」「ロープレを記録する」
ロールプレイ
① 1回の面談を終りまで実施するロールプレイ実施(録音)
②
上記でロープレした時と違うペア(キャリコンと同僚役)を作り、テープを聞き直す(お互いにメ
モを取りながら聞き直す)
面談セルフチェックシート(キャリア研修センターWEBにてダウンロード)にて、同僚役が質問
③ する形で、セルフチェックシートの指示通りに振り返り。
順番は、A→B→D→Cで、時間が残った場合は、同僚役と他に戦略ないか討議する。
30分
30分
30分程度
④ 休憩
15分
⑤ 上記の役割を交代し、同様に①②③実施
90分
⑥ 全体振り返り(分からないこと・感じたこと全体共有)
15分程度
HomeWork
a 面談開始後5-7分の逐語、対処をやっている部分の5-7分の逐語記入
CLの発言だけを読み、CLが伝えたかった重要な「事柄」「感情(気持ち)」「意味(どういう事
柄にどういう感情)」の部分にマーカーを引き、どういうことをCLは伝えたかったのか自分なり
に整理する。
b
また、自分が何か対処した(提案、アドバイス、新しい質問等)応答については、CLがどう反
応しているのか(受け入れているのか、抵抗しているのか、返事はしているが話を変えている
のか等)考える
c CLが伝えたいことに対し、CCである自分の発言を見、どうするのが望ましいか考える
d 自分の特徴や、今後注意することを整理する
(C)2008田中春秋/キャリア研修センター
3時間程度
自主勉強会用ユニット④
*指導者がいない中で資格者同士で力量を高めるためのプログラムユニットです。
<熟練レベル技能検定練習> 当日3.5時間程度+HW3時間程度
*このユニットのゴール(視点)はCLが「分かってくれた」「面談を続けたい」と感じる応答できること
(熟練レベルで求める全ての視点の統合)
*熟練レベルのキャリアコンサルタント検定に合格できること
*「3人組(CC,CL,OB)」「ロープレを記録する」
ロールプレイ
① 1回の面談を終りまで実施するロールプレイ実施(録音)
オブザーバー役が面談セルフチェックシート(キャリア研修センターWEBにてダウンロード)に
て、OB役(採点官役)が質問する形で、セルフチェックシートのAⅰ、Bⅰ、Bⅴ、Cⅰ、Cⅲ、D
ⅰを質問し、キャリアコンサルタントが答える。CLは発言していはいけない。
② 上記質問への回答終了後、CL、OBは関係構築、CL視点の問題、CC視点の問題(CLはCC
視点の問題は分からないので指摘をしない)、戦略、変化等、面接に求める視点がどの程度
できていたか、具体的にどういう発言でそう感じたか、をフィードバック(質問への回答も録音
する
③ 休憩
④ ①②③を役割を変えて実施
⑤ 全体振り返り(分からないこと・感じたこと全体共有)
20分
30分
10分
2時間
30分程度
HomeWork
a
全体を聞きなおした後、面談開始後5-7分の逐語、対処をやっている部分の5-7分の逐語記
入
CLの発言だけを読み、CLが伝えたかった重要な「事柄」「感情(気持ち)」「意味(どういう事
柄にどういう感情)」の部分にマーカーを引き、どういうことをCLは伝えたかったのか自分なり
に整理する。
b
また、自分が何か対処した(提案、アドバイス、新しい質問等)応答については、CLがどう反
応しているのか(受け入れているのか、抵抗しているのか、返事はしているが話を変えている
のか等)考える
c CLが伝えたいことに対し、CCである自分の発言を見、どうするのが望ましいか考える
d 自分の特徴や、今後注意することを整理する
(C)2008田中春秋/キャリア研修センター
3時間程度