2014年度一般入試前期A日程 (1月27日実施)

2014年度一般入試前期A日程 (1月27日実施)
(47ページ∼60ページ)
−
−
必要があれば, 次の数値を使いなさい。
原子量
= . ,
=
,
=
,
=
,
=
,
=
ファラデー定数
標準状態で
の気体が占める体積は
問題文中の体積の単位記号
.
は, リットルを表す。
次の問いに答えなさい。
問1
同じ元素の同位体間で比べたとき, 数が異なるものの組合せとして最も適当なものを,
ア
次の中から1つ選び, 番号をマークしなさい。
問2
陽子の数と中性子の数
陽子の数と原子番号
陽子の数と質量数
中性子の数と原子番号
中性子の数と質量数
原子番号と質量数
次の化学反応式中の空欄
A
B
,
に当てはまる係数の組合せとして最も適当
イ
なものを, 下の選択肢の中から1つ選び, 番号をマークしなさい。
2
+
A
+
2
A
B
2
1
2
2
2
3
4
1
4
2
4
3
−
−
[
(
) ]+
B
問3
硫酸酸性の二クロム酸カリウムとシュウ酸が酸化還元反応するときのイオン反応式はそ
れぞれ次の通りである。
−
+14
+
+6
2
0.070
2
−
+2
+
+2
+
+7
−
の硫酸酸性二クロム酸カリウム水溶液 30
のシュウ酸水溶液の体積 (
と過不足なく反応する 0.10
) はいくらになるか。 最も適当な値を, 次の中から
ウ
1つ選び, 番号をマークしなさい。
6.0
問4
7.0
30
63
147
次の5種類の金属イオンのうちいずれか1種類を含む水溶液がある。 この水溶液には,
塩酸を加えても, 過剰の水酸化ナトリウム水溶液を加えても沈殿が生じた。 水溶液中に含
まれるイオンとして最も適当なものを, 次の中から1つ選び, 番号をマークしなさい。
エ
+
問5
+
+
+
+
アセチレンに関する説明として明らかに誤っているものを, 次の中から1つ選び, 番号
オ
をマークしなさい。
分子中のすべての原子が一直線上に存在している。
炭化カルシウムに水を反応させると生成する。
アルキンの一種であり, 水に溶けやすい。
付加反応を起こしやすく, 高分子化合物の原料となる。
3分子重合によりベンゼンが生成する。
−
−
問6
分子式が
である鎖状有機化合物
ことがわかった。 化合物
について調べたところ, 次のa∼cに示す
として最も適当なものを, 下の選択肢の中から1つ選び, 番
カ
号をマークしなさい。
a
の分子内には, 炭素間に二重結合は存在しなかった。
b
を水素で還元したところ, 第二級アルコールが得られた。
c
で得られたアルコールには, 光学異性体は存在しなかった。
(
)
(
(
)
)2
(
(
)
)
−
−
反応熱, 鉛蓄電池に関する次の文
1
1 ,
2
を読んで, あとの問いに答えなさい。
水酸化ナトリウムの固体および水溶液が, 塩酸と反応するときの熱化学方程式を次に示
す。
(固)+
+
問1
=
=
+
+
(液)+101
(液)+56
固体の水酸化ナトリウムの溶解熱は何
か。 最も適当な値を, 次の中から1つ選
ア
び, 番号をマークしなさい。
問2
45
101
157
−45
−101
−157
固体の水酸化ナトリウム0.40 を, 0.10
の塩酸 100
化ナトリウムはすべて溶解した。 このとき発生する熱量は何
か。 最も適当な値を, 次
イ
の中から1つ選び, 番号をマークしなさい。
0.45
0.56
0.90
1.0
1.5
2.0
−
に加えたところ, 水酸
−
問3 20 ℃, 0.42
の水酸化ナトリウム水溶液 50
に, 20 ℃, 0.42
の塩酸 50
を少しずつ加えてかき混ぜた。 このとき, 水溶液の温度変化を示したグラフとして最
も適当なものを, 次の中から1つ選び, 番号をマークしなさい。 ただし, 水溶液の密度は
いずれも 1.0
とし, 水溶液の比熱を 4.2
( ・℃) とする。 また, 反応にともな
う熱量はすべて水溶液の温度変化に使われるものとする。
−
−
ウ
2
鉛蓄電池は, 希硫酸を電解液として, 負極に
A
, 正極に
B
を用いた構造で
ある。 鉛蓄電池を放電させると, 各電極で次のイオン反応式で示す反応が起こる。
問4
空欄
A
+
B
+4
A
,
+2
−
+
+
B
−
+2
−
+2
−
に入る化学式の組合せとして最も適当なものを, 次の中から1
エ
つ選び, 番号をマークしなさい。
A
問5
B
鉛蓄電池に関する説明として最も適当なものを, 次の中から1つ選び, 番号をマークし
オ
なさい。
放電させると, 負極の活物質は還元される。
放電させると, 正極の活物質の酸化数は増加する。
放電させると, 両極とも表面が黄色に変化する。
充電すると, 電解液の密度は低くなる。
充電すると, 両極とも放電時の逆反応が起こる。
−
−
問6
鉛蓄電池を放電させたときの正極と負極の質量の変化量の関係を示したグラフはどれか。
最も適当なものを, 次の中から1つ選び, 番号をマークしなさい。
問7
密度 1.25
解液の質量が 613
の希硫酸 500
カ
を電解液に用いた鉛蓄電池を放電させたところ, 電
になった。 放電により流れた電気量は何
キ
の中から1つ選び, 番号をマークしなさい。
9.7×10
1.2×10
1.4×10
2.1×10
7.7×10
1.5×10
−
か。 最も適当な値を, 次
−
硫黄, ナトリウムに関する次の文
1
1 ,
2
を読んで, あとの問いに答えなさい。
硫黄は, 周期表の第3周期16族に属する元素であり, 単体には同素体が存在する。 硫黄
化合物のうち, 硫化水素や二酸化硫黄は常温で気体であるが, それぞれ特有の性質や反応
性を示す。 また, 硫酸は多様な性質をもつ化合物であり, 工業的に大量に生産されている。
問1
線
について, 硫化水素および二酸化硫黄に関する説明として最も適当なもの
ア
を, 次の中から1つ選び, 番号をマークしなさい。
硫化水素は無臭の気体である。
二酸化硫黄は褐色の気体である。
硫化水素は水に溶けて弱酸性を示す。
二酸化硫黄は硫化水素よりも強い還元作用を示す。
硫化水素と二酸化硫黄が反応すると, 硫酸が生成する。
問2
次のa, bは硫酸を用いて硫化水素および二酸化硫黄を発生させる方法である。 それぞ
れの反応に関係する硫酸の性質の組合せとして最も適当なものを, 下の選択肢の中から1
イ
つ選び, 番号をマークしなさい。
a
硫化鉄(Ⅱ)に希硫酸を加える。
b
銅に濃硫酸を加えて加熱する。
a
b
強酸
酸化作用
強酸
不揮発性
酸化作用
強酸
酸化作用
不揮発性
不揮発性
強酸
不揮発性
酸化作用
−
−
問3
線
について, 硫酸は工業的には次に示す反応によって合成される。
+
2
+
2
+
この反応により, 質量パーセント濃度 98.0 % の濃硫酸 1000
素は標準状態で何
を得たとき, 反応した酸
か。 最も適当な値を, 次の中から1つ選び, 番号をマークしなさい。
ウ
2
2.24×10
3.36×10
4.48×10
2.24×10
3.36×10
4.48×10
ナトリウムはアルカリ金属元素に分類される元素の一つであり, 1価の陽イオンになり
やすい。 ナトリウムイオンは
A
色の炎色反応を示し, そのイオン半径は同じ電子配
置のマグネシウムイオンより
B
。
ナトリウムの化合物には, 水酸化ナトリウムのほかに, ガラス工業の原料である炭酸ナ
トリウムやベーキングパウダーの主成分である炭酸水素ナトリウムなどがある。
問4
空欄
A
,
B
に入る語句の組合せとして最も適当なものを, 次の中から1つ
エ
選び, 番号をマークしなさい。
A
B
赤
小さい
赤
大きい
橙
小さい
橙
大きい
黄
小さい
黄
大きい
−
−
問5
ナトリウムの単体に関する説明a∼cについて, 正しい記述のみを選んだものを, 下の
オ
選択肢の中から1つ選び, 番号をマークしなさい。
a
灯油 (石油) 中に保存する。
b
塩素と反応して塩化ナトリウムを生成する。
c
塩化ナトリウム水溶液の電気分解によって得られる。
aのみ
bのみ
cのみ
aとb
aとc
bとc
問6 炭酸ナトリウムの工業的製法として最も適当なものを, 次の中から1つ選び, 番号をマー
カ
クしなさい。
問7
接触法
クメン法
オストワルト法
ハーバー・ボッシュ法
アンモニアソーダ法
炭酸ナトリウムと炭酸水素ナトリウムの混合物 2.96
いったところ, 100
に, 0.50
の塩酸を加えて
加えたところですべて反応した。 混合物中の炭酸ナトリウムと炭
酸水素ナトリウムの物質量比として最も適当なものを, 次の中から1つ選び, 番号をマー
キ
クしなさい。
3:1
2:1
1:1
−
1:2
−
1:3
エタノール, 芳香族炭化水素に関する次の文
1 ,
2
を読んで, あとの問いに答えなさ
い。
1
次の図はエタノールについての反応系統図である。
問1
エタノールに関する説明a∼cのうち, 正しい説明のみを選んだものを, 下の選択肢の
ア
中から1つ選び, 番号をマークしなさい。
水酸化ナトリウム水溶液を加えると, 中和反応が起きる。
グルコースを発酵させて得ることができる。
塩化鉄(Ⅲ)水溶液を加えると, 青紫色に呈色する。
問2
aのみ
bのみ
cのみ
aとb
aとc
bとc
化合物A∼Eに関する説明として明らかに誤っているものを, 次の中から1つ選び, 番
イ
号をマークしなさい。
化合物Aと水を反応させると, エタノールが生成する。
化合物Bは麻酔性があり, 水に溶けやすい。
化合物Cには還元作用があり, 銀鏡反応を示す。
化合物Dを炭酸水素ナトリウム水溶液に加えると, 二酸化炭素が発生する。
化合物Eは中性の物質である。
−
−
問3
化合物A∼Eのうち, ヨードホルム反応を示すものはどれか。 最も適当なものを, 次の
ウ
中から1つ選び, 番号をマークしなさい。
A
問4
B
C
D
E
化合物Eの異性体のうち, Eと同じ官能基をもつものはEを含めて何種類存在するか。
エ
最も適当な数を, 次の中から1つ選び, 番号をマークしなさい。
1
2
2
3
4
5
6
ベンゼン環をもつ炭素と水素だけからなる化合物を芳香族炭化水素といい, その中で最
も単純な構造であるベンゼンは, 様々な芳香族化合物の原料として重要な化合物である。
また, 芳香族炭化水素には, ベンゼンのほかにトルエン, エチルベンゼン, キシレン, ス
チレン, ナフタレンなどがあるが, これらの化合物も私たちの身の回りにある物質の原料
として利用されている。
問5
線
について, ベンゼンの構造に関する説明a∼cのうち, 正しい説明のみを
選んだものを, 下の選択肢の中から1つ選び, 番号をマークしなさい。
オ
炭素原子同士は, 単結合と二重結合が交互に結合している。
分子中のすべての原子が同一平面上に存在する。
分子は正六角形構造である。
問6
aのみ
bのみ
cのみ
aとb
aとc
bとc
線
の芳香族炭化水素に関する説明として明らかに誤っているものを, 次の中
カ
から1つ選び, 番号をマークしなさい。
ベンゼンに鉄を触媒として水素を反応させると, 付加反応がおこる。
トルエンをニトロ化すると, 主にオルト位やパラ位の水素原子が置換される。
エチルベンゼンを酸化すると, 安息香酸が得られる。
キシレンは, エチルベンゼンの構造異性体である。
ナフタレンを酸化すると, 無水フタル酸が得られる。
−
−
問7
分子式
ある。
で表される芳香族炭化水素
は, ベンゼンの一置換体または二置換体で
のベンゼン環に直接結合している水素原子1個を臭素原子に置換すると, 3種類
の化合物が得られた。 また,
のベンゼン環に結合している炭化水素基の水素原子1個
を臭素原子に置換して得られる化合物には, 不斉炭素原子をもつものが2種類存在した。
の構造として最も適当なものを, 次の中から1つ選び, 番号をマークしなさい。
キ
−
−