Q 4 A 所得税と消費税の準確定申告について 教えてください。 被相続人について相続が開始した年に所得があった場合、 死亡した年の1月1日から死亡した日までの所得を計算して確定申 告をすることをいいます。 所得税の準確定申告 亡くなった人(被相続人)の相続が開始した年 に所得があった場合、被相続人の所得税について、 相続人が死亡した年の 1 月 1 日から死亡した日 までの所得を計算して、確定申告をしなければな りません。これを準確定申告といいます。準確定 申告書は、相続の開始があったことを知った日の 翌日から 4 ヵ月以内に提出しなければなりませ ん。例えば、相続開始日が 6 月 25 日であるとき は、10 月 25 日になります。 この準確定申告書には、各相続人の氏名、住所、 被相続人との続柄、相続分などを記入した死亡し た者の所得税の確定申告書付表(兼相続人の代表 又は課税財産(未収還付税金)となります。 消費税の準確定申告 者指定届出書)を添付し、被相続人の死亡当時の 被相続人が個人で事業を行っており、相続が開 納税地の税務署に提出します。相続人が 2 人以 始した年の前々年における課税売上高が 1,000 上いる場合には、原則、各相続人が連署により準 万円を超える場合には、相続開始年の 1 月 1 日 確定申告書と付表を提出する必要があります。 から死亡した日までの期間の消費税については、 医療費控除、社会保険料控除、保険料控除等の 所得税と同じく、相続人が税額を計算して、その 所得控除の対象となるのは、死亡の日までに支払 相続の開始があった事を知った日の翌日から 4 った額です。死亡した時に入院していてその入院 ヵ月以内に消費税の準確定申告を行わなければな 費を死亡後に支払った場合には、準確定申告の医 りません。申告書提出の際には、 「死亡した事業 療費控除の対象に含めることはできませんが、相 者の消費税及び地方消費税の確定申告明細書」を 続税の計算上、債務控除の対象になります。配偶 添付します。 者控除や扶養控除に該当するかの判定は、死亡の 消費税の準確定申告により確定した納付税額又 日の現況により行います。 は還付税額については、所得税と同じく、相続税 所得税の準確定申告により確定した納付税額又 の計算上、債務控除の対象又は課税財産(未収還 は還付税額は、相続税の計算上、債務控除の対象 付税金)となります。
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