校長先生の「本の紹介コーナー」 その26 24冊目に紹介したのは、「ピカソの絵本-あっちむいてホイ ッ!」 (作:結城昌子)です。このコーナーで初めての絵画の本です。 絵画の本といっても、ただ、ピカソの有名な作品を並べた本ではあ りません。遊びながら、子どもたちに絵画に興味をもってもらうよ うに企画された絵本です。 この絵本には、ピカソが描いた人物のいろいろな表情の顔が出て きます。 「花飾りをつけたマヤとおもちゃの船」 、 「泣く女」等、子ど もにとって(大人にとっても) 「へんな顔」に見えるいろいろな表情 の作品を並べて、その絵の見所を分かりやすく解説しています。巻 末には、絵とモデルを結びつけるクイズがあり、ピカソの略歴や画 風の変貌の様子も書かれています。 最初、 「こういう本は子どもたちに受け入れられないかな。」と心 配していましたら、読んだよカードには、 「ピカソがいろいろな絵を かいていてびっくりした。」や「おもしろかったです。」など、思っ たより好評の感想が書かれていたので、安心しました。 絵画をただじっと鑑賞するのではなく、遊びながら体験し、その よさを感じ取っていくことができるとても素敵な絵本です。
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