Vamos! (ヴァモ!:さあ一緒に行こう!) 「ヴァモ!」はみんなで一緒に困難に立ち向かう意のポルトガル語です 水海道中学校 日本語学級通信 oito.2011年10月 文化祭(ぶんかさい)も終(お)わり,日(ひ)に日に寒(さむ)さが増(ま)していま す。日本語教室(にほんごきょうしつ)の生徒(せいと)も慣(な)れない寒(さむ)さ の中(なか)、毎日(まいにち)頑張(がんば)って登校(とうこう)しています。季節(き せつ)の変(か)わり目(め)ですから,体調(たいちょう)に気(き)をつけて生活(せい かつ)しましょう。 ブラジル移民から 100 年 1908 年 6 月 18 日,日本からの最初の移民船「笠戸丸」がブラジル・サントス 港に到着してから約 100 年が過ぎました。元々の背景は 1888 年にブラジルが奴 隷制度を廃止。コーヒー農園等での労働力不足を補うために,海外からの移民を 積極的に受け入れをはじめたのが発端です。最初の移民がブラジルに渡ってか ら,過酷な環境のもと,現在 150 万人とされる世界最大の日系人社会を作り上 げ,日本人の特質である,誠実さや仕事熱心さなどを受け継いだ,その子孫 である日系人たちは,ブラジル社会の中で大きな信頼を勝ち得ています。 その後日本では,1990 年に入国管理局法が改正され,日系ブラジル 2 世,3 世の出稼ぎ労働者の受け入れが進み,日本においても,日系人の方の労働 力が欠かせないものとなっています。 日本とブラジル~今後~ 現在,日本の人口は約 1 億 3000 万人。少子化の影響で年々減少を続 け,2050 年には 9500 万人になると予想されています。3500 万人の減少と なり,1 年平均で約 70 万人が減少していくことになります。これは茨城 県の県西地域や県南地域の人が毎年日本から消えていく計算です。 また 6000 万人とされる現在の労働人口は,2050 年には約 4000 万人と 現在の 3 分の 2 となることが予測されています。加えて高齢者の割合は 現在よりも増え,少子高齢社会がやってきます。外国人参政権も現実的 な話題に出るように,経済規模を維持し,不足する労働力を補うために は,今後大幅な外国人労働者の受け入れが予想されます。茨城県は日本 で 10 番目(平成 15 年)に外国人登録者が多い都道府県です。そのうち最も多い 22%がブラジル人となっており,茨城のブラジルといわれる常総市旧水海道は 最もブラジル人の多い地域となっています。 今後は,高齢化社会となり医療サービスや高齢者ケアサービスなどの従事者 需要の割合は増えるため,私たちが年をとったときに,ブラジル人をはじめと する外国人労働者にお世話になることも十分に考えられるのです。 ただ,大量の外国人労働者の受け入れについては,その子弟の教育環 境整備や文化・習慣の違いによる地域社会との摩擦など様々な問題 があります。今後は受け入れる側の私たちの努力も必要とされてい るようです。常総市だけでなく,いたるところで外国語が話される 日がくるでしょう。100 年経ち,今度は日本が労働力不足を補うた めにブラジルの力を借りる立場になるのかもしれません。 こんなに似てる『ポルトガル語とスペイン語』 日本語教室にはポルトガル語とスペイン語を母語とする生徒も学習しています。 両方ともラテン語を源流とする兄弟!びっくりするほど似てるんです! 日本語の意味 ポルトガル語 スペイン語 ・学生 estudante(エストゥダンチ) esutudiante(エストゥディアンチ) ・明日 amanha(アマニャン) mañana(マニャーニャ) ・いつ quando(クアンド) cuando(クアンド) ・仕事 trabalho(トラバリョ) trabajo(トラバホ) という風にうりふたつ!それだけでなく 同じラテン語から派生したイタリア語、フ ランス語なども似てるところがあり、一つ覚えるとグ~ンと世界がひろがります。 Cruzeiro do sul(南十字星)~ブラジルあれこれ~ 今日はブラジルの長い名前の秘密についてお話します。ブラジル人の名前に は日本人の漢字のように意味はありません。日系人がそれ以外の人と結婚した場合、 父方と母方両方の姓をつなげて姓にすることがあります。両方つけるので名前がと ても長くなるのです。 母 MISAKI YAMADA 父 PAULO SERGIO ⇒子供 RODORIGO HIROSHI YAMADA SERGIO もちろん、姓も名前もどちらかだけの人もいます。 他にも小さな人には「~ニョ」例:フェルナンジーニョ(小さなフェルナンド)、ロナ ウジーニョ(小さなロナウド)をつけたり、大きな人には「~オン」ファボン(大きなフ ァビオ)、ロナウダン(大きなロナウド)を愛称としてつけたりします。あのジーコも、 ジーニョ(ちっちゃい人)という言葉がなまって「ジーコ」となったと言われています。 『Magandan Umaga!』 (マガンダン ウマガ)(おはよう!) 「Magandan umaga(マガンダン ウマガ)!」はフィリピン語で「おはようございます」。朝 の挨拶は万国共通。気持ちよく話しかけてみましょう!ポルトガル語の次はフィリピン語。こ れから朝の挨拶は「マガンダン ウマガ!」
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