タッチキーソフトウェア アプリケーションノート

マイクロコンピュータ
MN101E
タッチキーソフトウェア
アプリケーションノート
Pub.No. 00103
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20100202
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2
目 次
サンプルプログラム .......................................................................................4
1.1 システムブロック.......................................................................................4
1.2 測定フロー ..............................................................................................5
1.2.1 タッチ判定仕様とノイズフィルタ .............................................................6
1.2.2 オートキャリブレーション機能................................................................6
1.3 パラメータ調整と設定................................................................................7
1.3.1 RC モード/OSC モード設定 ..................................................................7
1.3.2 オートキャリブレーション方法設定 .........................................................8
1.3.3 チャンネル番号設定............................................................................9
1.3.4 パラメータの設定................................................................................9
2
評価ツール ................................................................................................11
2.1 インストール ..........................................................................................11
2.2 概要.....................................................................................................11
2.3 通信設定 ..............................................................................................12
2.4 パラメータ設定 .......................................................................................14
2.5 SINGLE チャネル表示 .............................................................................17
2.5.1 リアルタイム波形表示 .......................................................................17
2.5.2 ログファイル波形表示 .......................................................................19
2.6 MULTI チャネル表示 ...............................................................................21
2.6.1 リアルタイム波形表示 .......................................................................21
2.6.2 ログファイル波形表示 .......................................................................22
2.7 SINGLE チャネル表示の範囲設定 .............................................................23
1
3
1
サンプルプログラム
サンプルプログラムはタッチ検出回路搭載のパナソニックマイコン MN101EFA5/A6/A7/A8 シリー
ズの利用を前提としています。サンプルプログラムではタッチ検出、ノイズフィルタ、そしてタッチパ
ラメータ調整の3つの機能が利用できます。
タッチ検出: OSC モードまたは RC モードのタッチ機能の確認が可能です。検出周期 は 32μs( ク
ロックソース:fpll-div 、変換 ch 数:1ch 、ベースカウンタ周期の半分)から 16384μs( クロックソー
ス:fpll-div/32 、変換 ch 数: 8ch 、ベースカウンタ周期の最大値)を選択可能です。但し、メイン周
期の最小が1msですので、ベースカウンタ周期が 1ms未満の場合、ベースカウンタ周期は1ms
になります。
測定値は 600 と 800 の間にある時が最も感度が良くなります。ベースカウンタ周期を調整しても測
定値が範囲から外れる場合はタッチセンサ検出抵抗の値を変更してください。なお、測定値の取得
はマイコン内蔵の機能、測定値によるタッチ検出の判定はプログラムでそれぞれ行います。
ノイズフィルタ:システムのタッチ判定とノータッチ判定に、タッチ検出結果の連続一致の判定を追加
しています。判定回数の閾値によってノイズフィルタを実現します。閾値はコード上で定義します。
閾値が大きい場合は高いフィルタ性能を得る事ができますが、タッチ検出に多くの時間が必要にな
ります。以後便宜上、閾値は「(ノー)タッチ累積カウンタ」と呼びます。また同時にチャタリング抑制
のため、タッチ状態からノータッチ状態への遷移の閾値にヒステリシスを設ける事ができます。
タッチパラメータ調整:シリアル通信経由で評価ツールが利用できます。評価ツールではタッチパラ
メータを変更し、同時にタッチ検出の精度の確認が可能です。また評価ツールで設定したタッチパ
ラメータの値を優先し、サンプルプログラム上の値を無視する事ができます。
1.1
システムブロック
APL 層
モニタ
APL
オート
キャリブレーション
MW 層
DD 層
ユーザーAPL
UART
DD
タッチ
センサー DD
タイマー
DD
IO
DD
図 1-1:ソフトウエア構造
[DD 層]
UART DD:評価ツールとの通信に全二重 UART シリアル方式を利用します。また、通信を介して評
価ツールからコマンドの取得、ならびに評価ツールへのリアルタイムデータの送信を実現します。
4
タッチセンサ DD:タッチセンサ初期化、OSC モードまたは RC モードの設定、割り込み処理によるタ
ッチ検出の開始を実施します。測定値の取得はタッチ検出割り込みではなく、データ自動転送機能
を使用します。
タイマーDD: 1msの時間検知を実現します。
IO DD: システム入力端子と出力端子の初期化を実施します。
[MW 層]
オートキャリブレーション:主に使用環境に応じて基準値の調整を実施します。また、継続して基準
値ならびに測定値からタッチ検出の判定結果を更新します。
[APL 層]
モニタ APL: PC 上で動作する評価ツールの応答処理を実施します。主に評価ツールからのコマン
ドの取得ならびにデータの送信をします。リアルタイムのリードコマンドを受信した場合は定期的に
リアルタイムのデータを送信します。
ユーザーAPL:この APL は、今のシステムには含まれていません。タッチセンサに関してユーザー
がプロセスを追加する場合に推奨する枠組みを示します。
1.2
測定フロー
図 1-2:タッチ測定フロー
5
ベースカウンタ周期毎にタッチ検出を判定するために以下の値があります。
測定値: 測定結果レジスタ値。サイズは 10bit。測定の最小周期は1ms。
基準値: ノータッチ状態の測定値。
検出レベル: 基準値との差分値。測定値と基準値に差分があっても
ノータッチ状態として判定する範囲を示す。
閾値:ノータッチ状態とタッチ状態の閾値。ノータッチ状態からタッチ状態に
遷移する判定に使用する。モード毎に異なる。計算方法と判定方法は以下の通り。
RC モード: 閾値 = 基準値 + 検出レベル
測定値が閾値以下の場合、ノータッチ状態を維持する。
測定値が閾値よりも大きい場合、タッチ検出と判定する。タッチ状態に遷移する。
OSC モード:閾値 = 基準値 - 検出レベル
測定値が閾値以上の場合、ノータッチ状態として判定されます。
測定値が閾値よりも小さい場合、タッチ検出と判定する。タッチ状態に遷移する。
1.2.1
タッチ判定仕様とノイズフィルタ
タッチ状態判定:ノータッチ状態からタッチ状態への遷移は基準値と測定値の差分の絶対値が「検
出レベル」を超えた状態を「タッチ累積カウンタ」回繰り返した時に実施します。1.2.2 で紹介するオ
ートキャリブレーションが OFF 且つ、タッチ状態へ遷移した場合、測定値が変化しない間はタッチ状
態を継続します。
ノータッチ判定:タッチ状態からノータッチ状態への遷移は基準値と測定値の差分の絶対値が「検
出レベル - ヒステリシス」を下回った状態を「ノータッチ累積カウンタ」回繰り返した時に実施します。
図 1-3: タッチ/ノータッチ判定方法(RC モード)
一般に、ノイズは非連続の大きな変動として測定される特徴があります。主要なノイズは「タッチ累
積カウンタ」と「ノータッチ累積カウンタ」の調整によってフィルタリングする事ができます。また補助
的にヒステリシスを追加設定する事ができます。
1.2.2
オートキャリブレーション方法
測定値は温度や湿度や電磁波など使用環境の影響で変動します。オートキャリブレーション機能
によって基準値は使用環境に適した値に更新され、誤判定を抑制します。更新の値は更新前に決
定します。「キャリブレーションサンプルカウント」で設定したサンプル数分の測定値から平均値を算
出し、基準値を更新します。
注:タッチ状態は任意の時間以上継続できません。タッチ状態が任意の時間経過するとオートキャ
リブレーション機能によって基準値が更新されるため、ノータッチ状態に遷移します。任意の時間は
変更可能です。任意の時間に関しては、1.3.4.のマクロ「COUNT_TIMEOUT」を参考ください。
6
図 1-4: 基準値のオートキャリブレーション
1.3
パラメータ調整と設定
以下に説明の全てのパラメータは、ソースファイル“tchkeyConfig.h”に定義されています。
1.3.1
RC モード/OSC モード設定
マクロ「TK_MODE」を設定する事でタッチセンサのモードを決定する事ができます。
以下にタッチセンサがRCモードの場合の記述例を示します。
#define TK_MODE
TK_MODE_RC /* touch sensor mode */
記述例の TK_MODE_RC は変更が可能です。以下に設定可能な記述を示します。
TK_MODE_RC:RC モード
TK_MODE_OSC:OSC モード
評価ツール上でタッチセンサのモードを変更する事はできません。コード上で設定します。また、検
出モードに合わせた回路が必要です。
RCモードの場合、さらに充電モードまたは放電モードの選択が必要です。
以下にRCモードが充電モードの場合の記述例を示します。
#define RC_CHARGE_MODE
RC_MODE_CHARGE /* RC CHARGE MODE */
記述例の RC_MODE_CHARGE は変更が可能です。以下に設定可能な記述を示します。
RC_MODE_CHARGE:充電モード
RC_MODE_DISCHARGE:放電モード
評価ツール上でタッチセンサのモードを変更する事はできません。コード上で設定します。また、検
出モードに合わせた回路が必要です。
RC の充電モードでは測定端子がLレベルからHレベル(VDD)に充電する際の、放電モードでは測
定端子がHレベル(VDD)からLレベルに放電する際の、それぞれの電圧波形について開始から閾
値までの時間を測定値として取得します。時間はタッチ状態とノータッチ状態で異なります。どちら
のモードも一般にタッチ状態の時間が長くなります。時間はカウントアップする 10bit ベースカウンタ
の値として取得します。なお、充電モードと放電モードに合わせた回路が必要です。
7
OSC モードの場合、タッチセンサのモード設定の追加設定はありません。
OSC モードでは測定端子に発生するパルスについて、10bit ベースカウンタがカウントアップでオ
ーバーフローするまでの時間内に切り替わる回数を測定値として取得します。値はタッチ状態とノ
ータッチ状態で異なります。一般にタッチ状態の値が小さくなります。回数はカウントアップするパル
スカウンタの値として取得します。
10bit ベースカウンタのカウントアップは 1.3.4 パラメータの設定の 1. タッチセンサのクロックソー
スに同期して行われます。
測定値は最適値に調整する必要があります。調整にはクロックソースを変更します。最適範囲は
600~800 です。範囲を大きく外れる場合はタッチセンサ検出抵抗を調整してください。
電圧
電圧
VDD
VDD
ノータッチ
タッチ
タッチ
I/O閾値
I/O閾値
ノータッチ
0
時間
測定時間
0
時間
測定時間
充電モード
放電モード
図 1-5: 充電モードと放電モード (RC モード)
電圧
VDD
測定時間内パルスカウンタ
閾値↑
閾値↓
ノータッチ
タッチ
0
図 1-6: タッチ/ノータッチ状態 (OSC モード)
1.3.2
時間
オートキャリブレーション方法設定
タッチキーを検出するためのパラメータを使用環境の変化に適合させ、自動更新する機能が使用
できます。
デフォルト値は「有効」です。マクロ AUTO_CALIBRATION_INIT で設定します。デフォルト値を無効
に変更する場合は TK_AUTO を TK_MANUAL に変更します。
#define AUTO_CALIBRATION_INIT
TK_AUTO
/* Auto Calibration default value */
#define TK_AUTO
(1)
/* auto mode on */
#define TK_MANUAL
(0)
/* auto mode off */
8
1.3.3
チャンネル番号設定
使用するチャンネル番号を設定します。サンプルソースでは連続するチャンネルの設定をサポート
しており、{OKの例 1:CH2~CH7 (総計 :6 チャンネル)、OKの例 2:CH0~CH7 (総計:8 チャンネ
ル)}連続しないチャンネル番号をサポートしていません。{NGの例 1:CH0 、CH2~CH6 (総計:6 チ
ャンネル)}なお、サンプルプログラムは CH0~CH7 を使用する設定になっています。
以下にキー番号とチャンネル番号との関係を変更する場合を参考に、各設定について説明します。
Key0~Key5 は変数 ucTK_TouchStatus の各ビット番号に該当します。
Key0 <->
CH2
Key1 <->
CH3
Key2 <->
CH4
Key3 <->
CH5
Key4 <->
CH6
Key5 <->
CH7
まず使用チャンネル CH2~CH7 について説明します。各 CH2~CH7 は下記のマクロで設定します。
チャンネル番号の下限値を TK_A6_BASE_CH に、上限値を TK_A6_LAST_CH に設定します。
TK_SELECTED_CH の各ビットはマイコンのタッチ検出端子の各チャンネルに該当します。使用する
チャンネルを下記のように記述します。
#define TK_A6_BASE_CH
(2)
/* start channel */
#define TK_A6_LAST_CH
(7)
/* end channel */
#define TK_SELECTED_CH
(TSIN2 | TSIN3 | TSIN4 | TSIN5 | TSIN6 | TSIN7)
また同時に、tchkey_A6A.c についてタッチ検出のパラメータの初期定数の値の再設定が必要です。
下記のように下位のチャンネルから順に指定します。
static const SHORT TK_TOUCHLVL[TK_A6_MAX_CH]
=
{TK_2_TOUCHLVL, TK_3_TOUCHLVL, TK_4_TOUCHLVL, TK_5_TOUCHLVL
,TK_6_TOUCHLVL, TK_7_TOUCHLVL };
static const SHORT TK_HYSTERESIS[TK_A6_MAX_CH]
{TK_2_HYST,
TK_3_HYST, TK_4_HYST, TK_5_HYST
,TK_6_HYST, TK_7_HYST
};
=
最後に、チャンネルとタッチキー番号の関係を設定します。tchkey_A6A.c の下記の初期定数の値
で行います。各ビットは ucTK_TouchStatus のビット位置に該当します。下記の例では下位0ビット
から5ビット(Key0~Key5)が割り当てられています。
static const UCHAR TK_CHANNEL_BIT[TK_A6_MAX_CH]
=
{0x01, 0x02, 0x04, 0x08, 0x10, 0x20};
1.3.4
パラメータの設定
以下に挙げるタッチ検出のパラメータは評価ツールから変更が可能です。これにより開発効率を向
上する事ができます。評価ツールで調整した値を優先し、サンプルプログラムで設定したパラメータ
値を無視する事ができます。
また、調整後のパラメータ値を以下のマクロ定義にフィードバックが可能です。
1. タッチセンサのクロックソース
#define TSTIMER_CLOCK_INI (2) /* init: fpll-div/4 */
9
2. タッチ判定の閾値 (図 1-3 中の「閾値」を参考ください。)
#define TK_0_TOUCHLVL
(30)
#define TK_1_TOUCHLVL
(30)
#define TK_2_TOUCHLVL
(30)
#define TK_3_TOUCHLVL
(30)
#define TK_4_TOUCHLVL
(30)
#define TK_5_TOUCHLVL
(30)
#define TK_6_TOUCHLVL
(30)
#define TK_7_TOUCHLVL
(30)
3. ノータッチ検出用のヒステリシス値 (図 1-3 中の「ヒステリシス」を参考ください。)
#define TK_0_HYST
(0)
#define TK_1_HYST
(0)
#define TK_2_HYST
(0)
#define TK_3_HYST
(0)
#define TK_4_HYST
(0)
#define TK_5_HYST
(0)
#define TK_6_HYST
(0)
#define TK_7_HYST
(0)
4. タッチ状態判定カウンタ (図 1-3 中の「タッチ累積カウンタ」を参考ください。)
#define COUNT_TOUCH_JUDGE
(3)
5. ノータッチ状態判定カウンタ (図 1-3 中の「ノータッチ累積カウンタ」を参考ください。)
#define COUNT_NOTOUCH_JUDGE
(3)
6. 持続タッチのタイムアウトカウンタ(単位:10ms)
#define COUNT_TIMEOUT
(1000)
7. 基準値の最適調整サイクル
(単位:ms、図 1-4 中の「オートキャリブレーションサイクル」を参考ください。)
#define REF_ADAPT_CYCLE
(1000)
8. 基準値の調整カウンタ (図 1-4 中の「キャリブレーションサンプルカウント」を参考ください。)
#define TK_CALIBRATION_COUNT
(10)
9. 通信時間間隔(単位:ms、このパラメータは評価ツール専用のマクロです。)
#define TK_COMMUN_INTERVAL
(30)
各パラメータの詳細、特にデフォルト値と設定範囲は第 2 章を参照ください。
10
2
評価ツール
2.1
インストール
このツールは Windows XP(32bit)および Windows 7(32bit)の OS をサポートします。他のシステムは
動作確認していません。
評価ツールではタッチボードとの通信に mscomm32 を使用しています。使用するためにはまず
MSCOMM32.OCX のインストールが必要です。MSCOMM32.OCX のインストール用に
mscomm32_register.bat を用意しています。最初のアプリケーション実行前にコマンドプロンプトウイ
ンドウ上で mscomm32_register.bat を実行してください。またシリアル端子の COM の番号を確認く
ださい。使用する番号が 16 を超える場合は COM ポートを変更し、16 以内に変更下さい。
注:OS が Windows 7(32bit)でご利用の場合、bat ファイルの実行は管理者のアカウントで実施下さ
い。
また、上記設定後に評価ツールを実行できない場合は以下の vcredist_x86.exe をインストールして
ください。このアプリケーションは VS2008 SP1 で開発しています。
ダウンロードアドレス:http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=5582
2.2
概要
タッチ検出のパラメータ調整を容易にする評価環境を提供します。主な機能は以下の通りです。
■ マイコンから受信するリアルタイムデータを波形表示
■ リアルタイムデータをログファイルへ保存。また、ログファイルに保存された波形データの再生
■ SINGLE チャネルウインドウで、三種類のデータ波形(基準波形、測定波形、閾値波形)を表示
■ MULTI チャネルウインドウで、複数チャネルの波形(測定波形)を同時表示
■ マイコン起動中のパラメータの読み取り
■ マイコン起動中のパラメータの上書き(リセット後は上書きしたデータは無効)
■ 評価ツールからのマイコンリセット&再立ち上げ
以下はメインの表示画面です。以降の章で評価ツールの使用方法について説明します。
11
図 2-1: メイン表示 (初期画面)
2.3
通信設定
UART プロトコルによるシステムとの通信について説明します。利用可能な UART のパラメータは
以下の通りです。
ボーレート(Baud rate):4800bps、9600bps、19200bps、38400bps、57600bps
パリティ(Parity):NONE、ODD、EVEN
ストップビット(Stop Bit):2bit、1bit
「Control」メニューを選択し、ポップアップメニューから「Connect」を選択します。UART 関連の設定
ダイアログが表示されます。
12
1
2
図 2-2: UART 関連の設定ダイアログ
1. 枠内のコンボボックスのボタンをクリックし、各 UART のパラメータを選択します。
2. OKボタンをクリックします。選択されたパラメータが有効な場合は通信接続が成功し、ダイアロ
グが close 後にシステムに接続コマンドの送信を開始します。
なお、UART パラメータについてシステム毎の設定が必要です。また、サンプルプログラムの UART
の設定は以下の通りです。
uart.c の変数 CPU_TM1OC、CPU_SC0MD2 で設定しています。詳細は LSI 説明書を参照ください。
Baud rate
38400
Parity
NONE
Stop
bit 1
UART パラメータがシステムと異なる場合、または電源がOFFの場合は通信に失敗し、エラーメッ
セージが表示されます。UART のパラメータ、ならびにタッチボードの電源を確認してください。
図 2-3:通信エラーダイアログ
注 1: COM ポートは、使えるポートが表示されます。全 COM ポートがコンボボックスに表示される
場合は MSCOMM32.OCX が正しくインストールされていない可能性があります。インストールが正
常に終了しているか確認し、必要であれば再度インストール下さい。
注 2:開発環境によるノイズが通信に混入し、表示波形に影響が生じる場合があります。
13
2.4
パラメータ設定
システムと通信接続が成功すると、パラメータ設定ダイアログを使用してマイコンのパラメータのリ
ードやライトが可能になります。評価ツール上で設定したパラメータは直後に LSI に反映されます
ので、設定した効果をすぐに確認する事が可能です。ただし設定したパラメータはマイコンには保
存されません。電源投入時、またはマイコンがリセットした時にデフォルト値に戻ります。必要に応じ
てサンプルプログラムの各デフォルト値を更新下さい。
「View」 → 「Set parameter」を選択し、ポップアップメニューをクリックするとパラメータ設定ダイアロ
グが開きます。
なお、同じダイアログはツールバーの「Set PARA 」ボタンをクリックしても開く事ができます。
1
A
13
2
3
4
5
6
8
9
12
7
10
11
図 2-4: タッチパラメータ設定ダイアログ
以下、「SET PARA DIALOG」 ダイアログの各機能について説明します。
1. システムのタッチ検出モードを表示します。RC Mode もしくは OSC Mode が表示されます。検出
モードは評価ツールからは変更できません。サンプルプログラムを変更して再度コンパイルする
必要があります。また正しく動作するためには各検出モードに合わせた回路が必要です。詳細は
Design Guide for Touch Key を参照下さい。
14
2. コンボボックスを変更してクリックすると、タッチ検出のクロックソースを変更できます。変更結果
は直後にマイコンに送信され、更新されます。この値を変更して取得可能な測定値の範囲を調整
します。
測定値の範囲は 600 から 800 の間を推奨いたします。必要に応じてクロックソースを変更くださ
い。検出モード毎のクロックソース値と測定値の傾向は以下の通りです。
OSC モード:クロックソース値を増やすと測定値は大きくなります。
RC モード:クロックソース値を増やすと測定値は小さくなります。
1.3.4 のマクロ 「TSTIMER_CLOCK_INI」を参考ください。
3. 基準値に対してオートキャリブレーションの有効/無効を切り替える事ができます。ラジオボタンを
クリックして変更します。更新した直後にマイコンに送信され、マイコンの設定を更新します。
有効時、基準値は測定値によって定期的に更新します。主にノータッチ状態で更新になります。
無効時、基準値は固定になります。また同時に「Auto calibration interval」、「Number of average
value」、「Max successive on count」の選択枠が灰色になって無効になります。これらは有効時に
必要な値です。一般に基準値は使用環境毎に最適値が異なります。
1.3.2 のマクロ「AUTO_CALIBRATION_INIT」を参考ください。
4. オートキャリブレーションサイクルの長さを変更できます。値を変更すると数値が赤色に変化しま
す。変更後に ENTER キーで更新を決定します。決定した値は直後にマイコンに送信され、マイコ
ンの設定を更新します。値が正しく設定されると数値は黒色に戻ります。設定範囲は 100 から
30000 です。単位は ms です。
1.3.4 のマクロ 「REF_ADAPT_CYCLE」を参考ください。
5. オートキャリブレーションに使用する平均値の分母数の変更ができます。値を変更すると数値が
赤色に変化します。変更後に ENTER キーで更新を決定します。決定した値は直後にマイコンに
送信され、マイコンの設定を更新します。値が正しく設定されると数値は黒色に戻ります。設定範
囲は 1 から 50 です。
1.3.4 のマクロ 「TK_CALIBRATION_COUNT」 を参考ください。
6. タッチ状態の最大持続時間の変更ができます。値を変更すると数値が赤色に変化します。変更
直後に ENTER キーで更新を決定します。決定した値は直後にマイコンに送信され、マイコンの設
定を更新します。値が正しく設定されると数値は黒色に戻ります。タッチ状態中にオートキャリブレ
ーションで基準値が更新し、ノータッチ状態になるまでの時間を 4.オートキャリブレーションサイク
ルで設定した時間以上に設定する事が可能になります。設定範囲は 30 から 65000 です。
1.3.4 のマクロ「COUNT_TIMEOUT」を参考ください。
7. タッチ状態変化のための累積カウンタを ON→ OFF、 OFF → ON それぞれ変更できます。値を
変更すると数値が赤色に変化します。変更直後に ENTER キーで更新を決定します。決定した値
は直後にマイコンに送信され、マイコンの設定を更新します。値が正しく設定されると数値は黒色
に戻ります。設定範囲は両方とも 1 から 50 です。
1.3.4 のマクロ「COUNT_TOUCH_JUDGE」と「COUNT_NOTOUCH_JUDGE」を参考ください。
8. 事前に保存した「para」ファイルを選択し、評価ツールのパラメータを更新できます。保存内容は
12 個のチャンネルの基準値(REF)、閾値(THR)、ヒステリシス値(HYS)です。13 の CH0~CH11 の
各パラメータ更新の説明を参照下さい。
9. 新規の「para」ファイルに、表示されている 12 個のチャンネルの基準値(REF)、閾値(THR)、ヒステ
リシス値(HYS)を保存できます。作成するファイルは1つです。
15
10. マイコンから現在最新のパラメータを取得し、表示中のパラメータを更新できます。更新対象は
12 個のチャンネルの基準値(REF)、閾値(THR)、ヒステリシス値(HYS)です。なお、この操作とは別
にマイコンをリセットした場合はマイコンからデフォルトのパラメータ値を取得する事ができます。
11. 表示されている 12 個のチャンネルの基準値(REF)、閾値(THR)、ヒステリシス値(HYS)をマイコン
に送信され、マイコンの設定を更新します。
12. 設定パラメータダイアログを close します。設定は送信されません。各値は再度ダイアログを表
示するまで保持されます。ただし評価ツールを終了した場合は保持されません。
13. 11 の「to device」ボタンを合わせて使用し、マイコンの CH0~CH11 の各パラメータを更新でき
ます。値を変更すると数値が赤色に変化します。数値を更新後、11 の「to device」をクリックする
と更新が決定します。値が正しく設定されると数値は黒色に戻ります。
なお、更新を途中で止めて REF 、 THR 、 HYS の各値を現在最新の値に更新する場合は「from
device」ボタンをクリックすると容易に実施できます。
ユーザーが設定できる各チャンネルのパラメータは以下の 3 つです。
基準値 (REF):ノータッチ状態のタッチキー測定値。範囲は 0~1023 です。
閾値 (THR):ノータッチ状態からタッチ状態への閾値。測定値と REF 値の差分(絶対値)と比較す
る。ノータッチ状態で測定値が変化し、差分が閾値を超えた場合にタッチ状態(1 回目)と判断。7
の累計カウンタが 1 の場合はタッチ状態と判定。範囲は 0~1023 です。
ヒステリシス (HYS): タッチ状態からノータッチ状態への閾値。測定値と閾値の差分(絶対値)と比
較する。タッチ状態で測定値が変化し、差分がヒステリシスを越えた場合にノータッチ状態(1 回
目)と判断。7 の累計カウンタが 1 の場合はノータッチ状態と判定。範囲は 0~1023 です。THR、
HYS については 1.3.4 のマクロ「TK_0_TOUCHLVL~TK_7_TOUCHLVL」 と「TK_0_HYST~
TK_7_HYST」を参考ください。なお、REF のマクロによるデフォルト値設定はありません。3.の有効
/無効の設定に関係なくオートキャリブレーション機能による更新を 1 回行い、その結果をデフォ
ルト値とします。
以上のパラメータはリアルタイム表示専用です。ログ再生時は変更できません。
注:各設定パラメータの有効範囲外の値を設定の場合、赤色のままになります。設定できません。
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2.5
SINGLEチャネルの波形表示
システムの通信接続を成功すると、SINGLE チャネルの波形を表示することができます。チャンネル
毎に以下の 3 つの波形を表示します。
黄色の線: 基準値(REF)
ピンクの線:測定値
水色の線: 閾値(THR)
黄色の線
水色の線
ピックの線
図 2-5: 表示例 (SINGLE チャネル表示)
2.5.1
リアルタイム波形表示
システムの通信接続を成功すると直後に「リアルタイム波形表示」モードになります。「リアルタイム
波形表示」モードではリアルタイムに測定した値を波形表示できます。モード中はタイトルバーに
「REALDATA」を表示します。
以下、リアルタイム波形表示の SINGLE チャネルの表示ウインドウについて、各機能を説明します。
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図 2-6:SINGLEチャネルの波形表示の例 (リアルタイム波形表示)
1. 通信接続を切断します。このボタンをクリックすると、確認ダイアログが表示されます。
2. 通信サイクルを変更できます。stop 中は変更できますが、start をクリックして波形表示する間
は変更できません。通信間隔の最小値は、表示する全チャネルのデータを通信するための時
間よりも長い値が表示されます。ログデータを時間的に細かく記録する場合は最低間隔が適し
ています。
3. SHOWLOG モードに変更できます。波形表示は消去されて stop 状態になります。
4. SINGLE チャンネルの表示ウインドウのタブです。各 SINGLE チャンネルの表示ウインドウを選
択できます。
5. MULTI チャンネルの表示ウインドウのタブです。MULTI チャンネル表示を選択できます。
6. start/stop の切替ボタンです。リアルタイム表示の開始/停止を操作できます。
7. 事前に選択したログファイルへのリアルタイムデータの記録の開始/停止ボタンです。start 前
に「RecLogFile」でログファイルを指定し、「start」で観測を開始した場合に有効になります。ログ
ファイルの再生モード中は無効です。また、記録を一旦停止し、再度記録を続ける事はできま
せん。
注:記録中は「SET PARA DIALOG」のクロックソースの変更は禁止です。
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8. マイコンをリセットし、再起動できます。各パラメータをデフォルト値から再調整したい場合に使
用します。システムとの通信接続が確立していない場合は利用できません。このボタンを使用
した直後は波形表示が stop 状態になります。
9. リアルタイムのデータを記録するファイルを指定します。拡張子は「.log」です。波形表示が stop
状態の時に利用できます。また記録中、タイトルバーに指定したログファイルの名前を表示しま
す。
10. 評価ツールの全チャンネルの波形表示を全てリセットします。表示範囲も同時に最適化します。
11. 12 で指定したチャンネルの基準値(REF)と閾値(THR)を表示します。 12 で「NULL」を選択の場
合は表示されません。
12. 表示する波形のチャンネル番号を設定します。使用中のマイコンのチャンネル番号、ならびに
NULL から選択できます。SINGLE チャンネルの表示枠毎に設定が可能です。NULL を選択した
表示枠では波形表示されません。
13. Y 軸目盛りの目安です。
14. Y 軸方向の拡大、縮小と位置変更ができます。 各機能は以下の通りです。0 から 1024 の範囲
で操作が可能です。
UP: 表示する範囲を上方へ移動
DN: 表示する範囲を下方へ移動
><: 表示する範囲を Y 軸方向で縮小
<>: Y軸の波形を拡大する
RST:対象の表示枠に表示する測定値、基準値、閾値の波形の縮尺を最適化し、再表示します。
15. 緑色のブロックを表示する区間はマイコンがタッチ状態であることを意味します。また、X軸の長
さはタッチ状態の時間を表示しています。
16. 縦の点線は経過時間の目盛りです。「X axis scale」に目盛りの間隔が表示されます。単位は秒
です。
17. 対象の表示枠を Y 軸の最大値と最小値で表示します。
上記以外に、キーボードとマウスの操作で X 軸方向の波形表示の変更ができます。マウスを対象
の表示枠に重ねると以下のショートカットが使用可能になります。
SHIFT + ホイール:表示する範囲を X 軸方向に縮小および拡大します。変更後は 16 の経過時間
の目盛りの間隔の縮尺が変わります。なお変更前に表示した波形はクリアされ、変更した直後から
の波形を表示します。
CTRL + ホイール:表示する範囲を Y 軸方向に縮小および拡大します。
ホイール:上方および下方へ表示する範囲を移動します。
2.5.2
ログファイルの波形表示
PC がシステムと通信接続していない、または通信接続後に「SHOWLOG」ボタンをクリックした場合
は「ログファイル波形表示」モードになります。「ログファイル波形表示」モードでは既に記録したデ
ータの再生ができます。モード中はタイトルバーに「SHOWLOG」が表示されます。このモードではボ
タン「>」(「II」)、「<<」と「>>」を操作し、再生の一時停止(再開)、スロー再生、早送りができます。再生
前に「ReadLogFile」ボタンをクリックし、ポップアップのダイアログでファイルを選択する必要があり
ます。選択したファイル名はタイトルバーに表示されます。
以下、ログファイル再生時の SINGLE チャネル波形の表示ウインドウについて、各機能を説明しま
す。
注:このセクションでの紹介はリアルタイム波形表示との差分内容になります。同じ内容については
リアルタイム波形表示の説明を参照下さい。
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図 2-7: SINGLE チャネルの波形表示(ログファイル表示)
1. SHOWLOG モードで再生するファイルを指定します。クリックするとポップアップのダイアログに
フォルダが表示され、ファイルを指定できます。
2. ファイルを再生中に「II」で一時停止と「>」で再生再開ができます。
3. ファイルを再生中に波形表示の表示速度を変更できます。また、表示速度は複数選択できます。
以下の 6 に説明する枠に表示します。
<<:表示速度をスロー再生にします
>>:表示速度を早送りにします
4. ログファイル記録中の通信間隔を表示します。値の変更はできません。
5. 「REALDATA」が表示中はクリックしてリアルタイム表示モードに変更できます。その際、選択中
の表示ウインドウは変わりませんが表示された波形は消去され、stop 状態になります。
6. 表示倍速を表示します。数値は「1/2/4/8/16/32」等の2の累乗数です。3 で変更できます。
なお、以下で算出する表示速度が 5ms 未満になる組合せの表示倍速は選択できません。
表示速度 = 「通信間隔」 / 「表示倍速」
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2.6
2.6.1
MULTI チャネルの波形表示
リアルタイム波形表示
システムの通信接続を成功すると、直後に「リアルタイム波形表示」モードになります。その状態で
MULTI タブをクリックすると MULTI チャンネルの表示ウインドウを表示できます。モード中はタイト
ルバーに「REALDATA」を表示します。同時に表示できる波形のチャンネル数は最大 8 です。
いくつかの操作は 2.5.1 と同じです。未記載の機能の詳細は 2.5.1 を参照ください。
以下、差分機能について説明します。
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図 2-8: MULTI チャネルの波形表示の例 (リアルタイム波形表示)
1. 表示する波形のチャンネル番号を設定します。使用中のマイコンのチャンネル番号、ならびに
NULL から選択できます。NULL を選択したウインドウでは波形表示されません。8 個全て設定
ができます。また、選択した番号の背景色で波形が表示されます。
2. 選択中のチャンネルの基準値(REF)と閾値(THR)を表示します。NULL 選択中は表示されませ
ん。
3. Y 軸の目盛り値です。
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4. Y 軸方向の縮尺や位置を変更できます。0 から 1024 の範囲で操作が可能です。
5. 「SHOLOG」ボタンをクリックして SHOWLOG モードに変更できます。その際、MULTI チャンネル
の表示ウインドウは変わりませんが表示された波形は消去され、stop 状態になります。
2.6.2
ログファイル波形表示
PC がシステムと通信接続していない、または通信接続後に「SHOWLOG」ボタンをクリックした場合
は「ログファイル波形表示」モードになります。その状態で MULTI タブをクリックすると MULTI チャン
ネルの表示ウインドウを表示できます。モード中はタイトルバーに「SHOWLOG」を表示します。同時
に表示できる波形のチャンネル数は最大 8 です。
多くの操作は 2.5.2 と同じです。各機能の詳細は 2.5.2 を参照ください。
以下、差分機能について説明します。
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図 2-9:MULTI チャネル波形表示 (ログファイル波形表示)
1. 「REALDATA」が表示中はクリックしてリアルタイム表示モードに変更できます。その際、選択中
の表示ウインドウは変わりませんが表示された波形は消去され、stop 状態になります。
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2.7
SINGLE チャネル表示の範囲設定
SINGLE チャネル表示の範囲設定では、2 種類の設定方法が選択できます。
一つは AUTO で、基準値と閾値に応じて表示範囲を設定します。SINGLE チャンネルの表示枠毎
に測定値、基準値、閾値の3つの波形を最適に表示する表示範囲が自動的に決定されます。通信
接続後、モード設定後の最初の start ボタンをクリック時に更新されます。
もう一つはユーザー定義(Max and Min)で、表示範囲の Max 値と Min 値を表示枠毎に設定します。
ただし、RST ならびに ALLRST 選択時は auto 選択時と同様、最適に表示する表示範囲が設定さ
れます
なおユーザー定義(Max and Min)選択時、MAX と MIN が同じ値など不適切な設定の場合は対応す
る波形表示の動作保証はできません。また AUTO 選択時、各設定値は無効になります。AUTO 選
択時は不適切な設定でも問題ありません。
「Control」メニューを選択し、ポップアップメニューから「Display Scope…」を選択します。SINGLE チ
ャネル表示の範囲設定ダイアログが表示されます。
以下、SINGLE チャネル表示の範囲設定ダイアログの各機能について説明します。
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図 2-10: SINGLE チャネル表示の範囲設定ダイアログ
1. SINGLE チャネルについて、Y 軸の表示範囲の最大値と最小値を設定します。なお入力枠は
SINGLE チャンネルの表示ウインドウ毎に枠で区切られ、各表示ウインドウの表示枠の上から
順番に A、B、C、D に割り当てています。
2. ユーザー定義(Max and Min)での設定を選択します。
3. 自動定義(AUTO)での設定を選択します。2 のユーザー定義とは排他の選択になります。また、
「AUTO」選択時は 1 に示す各 SINGLE チャンネルの設定が無効になります。
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