日米研究インスティテュート(USJI) 2014 年度事業報告書 1.概況 …………………………2 2.研究活動 (1)研究プロジェクト構成 …………………………3 (2)研究成果発信 …………………………4 (3)ネットワークおよびデータベース構築 …………………………12 3.コミュニティ形成 …………………………13 4.人材育成 (1)学生勉強会 …………………………15 (2)インターンシップ …………………………15 (3)Center for the Study of the Presidency and Congress (CSPC) Presidential Fellows Program への日本人学生の派遣 …………………………15 (4)Building the TOMODACHI Generation (BTG)の実施 …………………………16 (5) KAKEHASHI Project–The Bridge for Tomorrow若手研究者派遣事業 …………………………18 5.その他の事業 …………………………18 U.S.-Japan Research Institute 1 1.概況 日米研究インスティテュート(USJI)は、日本の 5 大学(京都大学、慶應義塾大学、東京大学、立 命館大学、早稲田大学)によって 2009 年 4 月にワシントン D.C.に設立された米国 NPO であり、2010 年 4 月に米国政府公認の免税団体資格 501(C)(3)に承認されました。2012 年 4 月には新たに 3 大学 (九州大学、筑波大学、同志社大学)が加盟し活動を充実させています。また、2015 年 4 月からは 上智大学が加わり、今後は連携 9 大学で活動していくことが USJI 理事会で決定しています。 研究活動では「環境・エネルギー」 、「安全保障」 、「地域協力・統合」の 3 大テーマを中心に日米 を基軸としたグローバルな課題を掲げ、各テーマに関連する研究プロジェクトを構成しています。 2014 年度には 11 プロジェクトを構成し、9 月と 2 月に実施する USJI ウィークや不定期の USJI セ ミナー等で研究成果を発信しました。また、日本国内でも、観光をテーマとした USJI 国際シンポジ ウム「京都発!日本観光立国宣言」を開催し、関西圏での活動にも注力しています。これらの全て のイベントにおいて、USJI ホームページ等でサマリー、発表資料、映像等を発信し、参加者のみな らず社会に対しても研究成果を発信しました。 さらに 2014 年度からは、米国および日本における研究発信と USJI のプレゼンス向上を目的とし て、時節にあったトピックについて、USJI 連携大学の研究者が政策提言を行う USJI Voice の発信を 日英両語で開始しました。 その他、米国政治の中心地であるワシントン D.C.で日々開催されている各種セミナーに現地スタ ッフが参加し、その内容を日本語で要約の上、USJI Newsletter として賛同団体や政府関係の皆様に お届けするとともに、各連携大学の最新の研究内容を USJI Research Report として月 1 回発信しま した。 人材育成面においては、日米関係に興味を持つ現地学生に対する勉強会の実施の他、ワシントン DC の団体と協力し、他機関では経験できない USJI ならではの下記プログラムを構築し連携大学の学 生を派遣しました。 ・Center for the Study of the Presidency and Congress (CSPC)主催 Presidential Fellows Program への連携大学学生の派遣 ・ワシントンセンター(TWC)との Building the TOMODACHI Generation (BTG)への連携大学学生の 派遣 コミュニティ形成に関しては、日米関係を専門とする若手研究者や日本企業の現地法人の社員等 に交流や議論の場を提供し、知日層・親日層の拡充・育成に注力しました。また、ワシントン D.C. にある NBR、USAI 等と協力し、日本に関する知識の少ない米国議会関係者を対象とした、日本理解 のための入門講座「A Capitol Hill Forum on Japan (Japan 101 Seminar Series Pre-event)」実 施しました。 2 2.研究活動 (1)研究プロジェクト構成 今年度は「環境・エネルギー」、 「安全保障」、 「地域協力・統合」の 3 つを主な課題とし、以下の 9 件の研究プロジェクトを構成しました。 1)環境・エネルギー 研究テーマ:環境と資源:気候変動問題と資源問題に関する日米の対応 研究期間:2014 年 6 月~2015 年 5 月 代表研究者:弦間正彦(早稲田大学) 研究テーマ:帰還を拒む避難民 研究期間:2014 年 4 月~2016 年 3 月 研究代表者:中山幹康(東京大学) 研究テーマ:バイオ燃料のための冷水藻類-新しい代替エネルギー源 研究期間:2013 年 6 月~2015 年 3 月 研究代表者:白岩善博(筑波大学) 研究テーマ:南アジアにおける低栄養の気候変動インパクト 研究期間:2014 年 7 月~2015 年 3 月 研究代表者:我妻ゆき子(筑波大学) 2)地域協力・統合 研究テーマ:東アジア共同体と日米関係 研究期間:2014 年 4 月~2015 年 3 月 代表研究者:大賀哲(九州大学) 3)その他(日米の政治、経済、社会、教育、医療、宗教等) 研究テーマ:顎顔面頭蓋分子発生生物学を基盤とした歯科•口腔医学トランスレーショナルリ サーチと関連歯科医療の展開 研究期間:2014 年 4 月~2015 年 3 月 代表研究者:高橋一郎(九州大学) 研究テーマ:日米市民社会の比較研究 研究期間:2013 年 4 月~2016 年 3 月 代表研究者:辻中豊(筑波大学) 3 研究テーマ:米中パワーシフト環境における日本外交 研究期間:2014 年 4 月~2016 年 3 月 研究代表者:寺田貴(同志社大学) 研究テーマ:日本病からの再生 -Can Japan Come Back?- 研究期間:2012 年 4 月~2016 年 3 月 研究代表者:中逵啓示(立命館大学) (2)研究成果発信 ワシントン D.C.において 2 度の USJI ウィーク、複数回の USJI セミナーを開催し、京都においても USJI 国際シンポジウムを開催しました。各イベントのサマリー、発表資料、映像等を USJI ホームペー ジ等で発信しました。 1)USJI ウィーク ①2014 年 9 月開催 USJI ウィーク 以下の 11 のイベントを開催し、約 700 名に参加いただきました。 期間:2014 年 9 月 3 日~9 日 全体テーマ:Current Issues and Challenges for Japan: U.S.-Japan Relations and a Globalized World Event1 Opportunities and Challenges in the U.S.-Japan Alliance 日時:2014 年 9 月 3 日 10 時 00 分~11 時 30 分 会場:Ambassador Room, The Embassy Row Hotel 参加者数:120 名 共催:NBR(The National Bureau of Asian Research) Event2 Translational Research Based on Molecular Craniofacial Developmental Biology and Development of Related Clinical Activities in Dentistry 日時:2014 年 9 月 3 日 13 時 00 分~14 時 30 分 会 場 : Conference Room, Building 30, National Institutes of Health 参加者数:30 名 4 Event3 Networking Reception 日時:2014 年 9 月 3 日 17 時 30 分~19 時 30 分 会場:Ballroom, The Embassy Row Hotel 参加者数:120 名 Event4 Social Innovation through Railroad Innovation: Japan’s Experience and Possibilities for U.S.-Japan Cooperation 日時:2014 年 9 月 4 日 10 時 00 分~11 時 30 分 会場:Ambassador Room, The Embassy Row Hotel 参加者数:90 名 Event5 Improving Policy and Practice on Return Migration after Natural Disasters 日時:2014 年 9 月 4 日 15 時 00 分~16 時 30 分 会場:Ambassador Room, The Embassy Row Hotel 参加者数:25 名 共催:Environmental Law Institute Event6 Politics and Financial Markets 日時:2014 年 9 月 5 日 10 時 00 分~11 時 30 分 会場:Ambassador Room, The Embassy Row Hotel 参加者数:20 名 Event7 Dynamism of Domestic Politics and Regional Integration Policy among China, Japan and the US 日時:2014 年 9 月 5 日 13 時 00 分~15 時 00 分 会場:Ambassador Room, The Embassy Row Hotel 参加者数:80 名 Event8 Women and Foreign Workers: New Stakeholders of Abenomics? 日時:2014 年 9 月 8 日 10 時 00 分~11 時 30 分 会場:Conference Room, JSPS/JST Washington Office 参加者数:45 名 5 Event9 The Challenges of Japan-U.S. Relation in East Asian Community: Toward Northeast and Southeast Asia 日時:2014 年 9 月 8 日 15 時 00 分~16 時 30 分 会場:Conference Room, JSPS/JST Washington Office 参加者数:50 名 Event10 World War Ⅱ and the Experience of Japanese Americans: The Message to Students (Students Only) 日時:2014 年 9 月 8 日 18 時 00 分~19 時 30 分 会 場 : Conference Room A, 2000 M Street, NW Lower Level, Conference Center 参加者数:60 名 Event11 Teaching the Japanese American Experience in the United States and Japan 日時:2014 年 9 月 9 日 10 時 00 分~11 時 30 分 会場:Ambassador Room, The Embassy Row Hotel 参加者数:50 名 ②2015 年 2 月開催 USJI ウィーク 以下の 9 のイベントを開催し、約 250 名に参加していただきました。イベント 6 はイーストウエス トセンター、イベント 7 はウィルソンセンター、イベント 8 は米日カウンシル、ワシントンセンター と共催しました。 期間:2015 年 2 月 23 日~3 月 3 日 全体テーマ:Issues and Challenges for Current Japan, U.S.- Japan Relation and Globalized World (Part2) Event1 Algae for biofuels- cold water, inland in ponds or in the lab? 日時:2015 年 2 月 23 日 10 時 00 分~11 時 30 分 会 場 : Conference Room A, 2000 M Street, NW Lower Level, Conference Center 参加者数:17 名 6 Event2 Challenges against poverty, malnutrition, and infectious diseases 日時:2015 年 2 月 23 日 14 時 00 分~15 時 30 分 会 場 : Conference Room A, 2000 M Street, NW Lower Level, Conference Center 参加者数:15 名 Event3 [Seminar for Students] Japan's Security Policy and the Japan-U.S. Alliance 日時:2015 年 2 月 23 日 18 時 00 分~19 時 00 分 会 場 : Conference Room A, 2000 M Street, NW Lower Level, Conference Center 参加者数:17 名 協賛:公益財団法人日産財団 Event4 Japan’s Changing Security Policy and the Japan-U.S. Alliance 日時:2015 年 2 月 24 日 15 時 00 分~16 時 30 分 会場:Conference Room, East-West Center in Washington 1819 L St., NW, Suite 600, Washington DC 20036 参加者数:51 名 Event5 [Seminar for Students] Can the ASEAN Countries avoid the Middle Income trap, and How is that Relevant for the US and Japan? 日時:2015 年 2 月 24 日 18 時 00 分~19 時 00 分 会 場 : Conference Room A, 2000 M Street, NW Lower Level, Conference Center 参加者数:15 名 協賛:公益財団法人日産財団 Event6 China’s Xi Jinping Administration: An Assessment Achievements and Challenges 日時:2015 年 2 月 26 日 11 時 00 分~12 時 00 分 会場:Conference Room, East-West Center in Washington 1819 L St., NW, Suite 600, Washington DC 20036 参加者数:50 名 7 of Event7 The U.S. Rebalance to Asia: The Political and Economic Roles of TPP in the Region 日時:2015 年 2 月 27 日 10 時 00 分~12 時 00 分 会場:Auditorium, Wilson Center One Woodrow Wilson Plaza, 1300 Pennsylvania Ave NW, Washington DC 20004 参加者数:86 名 共催:Wilson Center Event 8 Building the TOMODACHI Generation: Engaging U.S. and Japanese University Students in Social Problem-Solving 日時:2015 年 2 月 27 日 10 時 00 分~12 時 30 分 会場:The Washington Center Residential and Academic Facility 1005 3rd Street NE, Washington, DC 20002 Event9 [Seminar for Students] Why East Asia cannot be like Europe? Regional Economic Integration and Power Politics 日時:2015 年 3 月 3 日 18 時 00 分~19 時 00 分 会 場 : Conference Room A, 2000 M Street, NW Lower Level, Conference Center 参加者数:17 名 協賛:公益財団法人日産財団 2)USJI セミナー 政治家としては、西村康稔内閣府副大臣のセミナーへのご登壇、長島昭久衆議院議員をはじめとす る 7 名の国会議員団との意見交換会を実施しました。また、その他には日米シンクタンク、連携大学 等に所属する研究者に出演していただきました。 ICT for Aging Society: Proposing Japan-The United State Collaboration for Silver Innovation 日時:2014 年 4 月 4 日 12 時 00 分~14 時 00 分 会場:JSPS Washington DC オフィス内会議室 参加者数:50 名 出演者:小尾敏夫(早稲田大学) 、岩崎尚子(早稲田大学) 、Majd Alwan (Director, Center for Aging Services Technologies, LeadingAge) 8 Where Next for Japan’s Economic Revitalization? 日時:2014 年 5 月 1 日 14 時 00 分~15 時 15 分 会場:Carnegie Endowment for International Peace 参加者数:120 名 出演者:西村康稔(内閣府副大臣) 、Matthew P. Goodman(William E. Simon Chair in Political Economy, Center for Strategic and International Studies) 、James L. Schoff(Senior Associate, Asia Program, Carnegie Endowment for International Peace) Asia in Washington: Exploring the Penumbra of Transnational Power(USJI 後援イベント) 日時:2014 年 5 月 1 日 14 時 00 分~15 時 15 分 会場:早稲田大学 出演者:ケント・カルダー(ジョンズ・ホプキンス大学高等問題研 究大学院(SAIS)ライシャワー東アジア研究所長)、田中愛治(早 稲田大学) 主催:早稲田大学日米研究機構・早稲田大学現代政治経済研究所 国会議員団との意見交換会 日時:2014 年 7 月 25 日 8 時 00 分~9 時 30 分 会場:ワシントン D.C. Fairmont ホテル 司会・モデレーター: 横江公美(ヘリテージ財団 上級研究員) 議員団:長島昭久、鷲尾英一郎、金子洋一、大野元裕、安井美沙子、 市村浩一郎、大石宗 Innovation in the India-Japan Economic Relationship (USJI 共催セミナー) 日時:2014 年 11 月 4 日 15 時 00 分~16 時 45 分 会場:早稲田大学国際会議場会議室 出演者:Minister Arvind Singh(在日本インド大使館経済担当公 使 )、 Amit Kapoor ( India Council on Competitiveness )、 Roy Kamphausen(The National Bureau of Asian Research)、広瀬崇子 (専修大学)共催:The National Bureau of Asian Research(NBR) 第 3 回国連防災世界会議パブリック・フォーラム「複合災害からの 復興と災害復興学の確立」 (USJI 共催セミナー) 日時:2015 年 3 月 16 日 13 時 00 分~17 時 30 分 会場:コラッセふくしま 出演者:Wolfgang Raskob(Karlsruhe Institute of Technology、 NERIS) 、大瀬健嗣(福島大学FURE特任准教授) 、Inger Eikelmann (ノ ルウェイNorway Radiation Protection Authority、NERIS)、吉田 9 樹(福島大学経済経営学類准教授) 、佐藤彰彦(福島大学FURE特任 准教授)、Syafruddin Karimi (インドネシアAndalas University) 、 山川充夫、鈴木浩(福島大学名誉教授)、Gilles Heard-Dubreuil(フ ランスMUTADIS、NERIS) 、瀬戸真之(福島大学プロジェクト研究員)、 荒木田勝(アジア防災センター主任研究員)、高木亨(福島大学FURE 特任准教授) 共催:福島県、福島大学うつくしまふくしま未来支援センター 安倍政権下の日米関係、日中関係、および集団的自衛権の見直し (USJI 招待イベント) 日時:2015 年 3 月 6 日(金) 会場:ワシントン D.C. 12 時 30 分~14 時 00 分 Fairmont ホテル 出演者:久保文明(東京大学) 、川島真(東京大学) 、細谷雄一(慶 應義塾大学)、松崎みゆき(世界平和研究所主任研究員) 3)USJI 国際シンポジウム 2014 年 12 月 6 日に京都で「京都発!日本 観光立国宣言」を開催し、約 200 名の方々に ご来場いただきました。USJI による 2 回目 の京都での開催となった今回は、近藤誠一前 文化庁長官、村田晃嗣同志社大学長による基 調講演、岩井一路氏(京都商工会議所常議員)、 池坊由紀氏(華道家元池坊次期家元)、ジェ フリー・ウェクスラー氏((株)スタジオジブ リ海外事業部取締役部長)ら 6 名の多様なパ ネリストをお招きし、京都ならではの観光に 焦点をあてたパネルディスカッションを行 いました。 4) USJI Voice 米国内での USJI のプレゼンス向上を目的とし、時節にあったトピックに関する連携大学の研究者に よる政策提言を発信しました。今年度は「フクシマの現状」 「アベノミクス」 「日本の経済問題」 「少子 高齢化」等をテーマとした 6 件(うち、2 件は日英両言語にて発信)をメール配信および Web 掲載しま した。 Vol. 執筆者 タイトル 発信日 1 寺田 Australia and Regional Integration Politics among 2014.7.4 2 貴 (同志社大学) Japan, the United States, and China 中山 Fukushima refugees not willing to return 幹康 10 2014.9.24 (東京大学) 3 川波 洋一 (九州大学) Abenomics and the "Quantitative and Qualitative 2014.10.15 Monetary Easing" (QQE): What’s Necessary for Achieving the Growth Strategy? 4 5 6 久保 克行 日本企業のコーポレートガバナンス 2014.12.26 (早稲田大学) Corporate Governance in Japanese Companies 2015.1.9 藤井 Revitalization of Public Housing to Create Care 2015.1.14 さやか (筑波大学) Bases for Senior Citizens 川人 安倍首相と衆議院総選挙 貞史 (東京大学) 2015.1.26 Prime Minister Abe and the Lower House General 2015.2.24 Election 5)USJI ニューズレター ワシントン D.C.近辺で開催されたアメリカ合衆国上院外交委員会、カーネギー国際平和財団、ジョ ンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院エドウィン・O・ライシャワー東アジア研究所、日本大 使館、ブルッキングス研究所、ヘンリー・L・スティムソン・センター等が主催するセミナー等に参加 し、メディア等からは得られない情報を賛同団体関係者、日米政府関係者に 17 件発信しました。 2014/04/15 日米研究インスティテュート USJI Week 2014/04/16 Center for Strategic & International Studies The U.S.-Japan Alliance: Planning for President Obama's Trip to Japan 2014/04/25 日米研究インスティテュート/Washington Innovation Network (WIN) “ICT for Aging Society: Proposing Japan-The United State Collaboration for Silver Innovation” 2014/05/16 日米研究インスティテュート/The Aspen Institute 立命館大学、京都大学、同志社大学学生らが米国訪日議員団に対する京都視察プログラムを実施 2014/05/22 East-West Center in Washington “Asia in Washington: How Washington is Changing and How Asian Nations Respond” 2014/06/03 Sasakawa Peace Foundation USA SPFUSA U.S.-Japan Security Forum Japan’s New Security Strategy and Capabilities Domestic Politics, International Views and Practical Implications 2014/06/04 Sasakawa Peace Foundation USA SPFUSA U.S.-Japan Security Forum Japan’s New Security Strategy and Capabilities Domestic Politics, International Views and Practical Implications 2014/06/05 The Brookings Institution High-Speed Train Technology: A New Frontier in U.S.-Japan Relations? 2014/06/17 USJI ワシントン D.C.オフィスレポート オバマ大統領のウエスト・ポイント演説に見る、今後の国際社会における米国のリーダーシップの取り方につい て、指針(外交政策)について 2014/06/19 Embassy of Japan, JNTO, JITI New Opportunities for the Hokuriku Region ~Impact of Japan’s Newest High Speed Rail~ 2014/07/24 Center for Strategic and International Studies The U.S.-Japan Alliance: Next Steps and Future Vision 2014/07/30 The House U.S.-China Working Group China 101 Seminar Series: U.S.-China Economic Relations 2014/09/25 The Heritage Foundation History Impedes Future Progress in Northeast Asia 2014/09/30 日米研究インスティテュート USJI Week 2014/11/10 日米研究インスティテュート USJI Week Event1: Opportunities and Challenges in the U.S.-Japan Alliance 11 Event4: Social Innovation through Railroad Innovation: Japan’s Experience and Possibilities for U.S.-Japan Cooperation 2014/11/11 The Georgetown Institute for Women, Peace and Security, The McDonough School of Business, The GU Women’s Leadership Initiative, and the SFS Asian Studies Department Abenomics : How Japan Will Revitalize Its Economy by Empowering Women 2014/11/18 STIMSON East Asia Program US-Japan-Australia Cooperation: Prospects and Challenges 6)USJI リサーチレポート 原則、毎月 1 回連携大学の教員による最新の研究内容を USJI データベース登録者に発信しました。 (3)ネットワークおよびデータベース構築 1)ネットワーク構築 以下を主とした在米のシンクタンク、大学、その他団体等とのネットワークを構築し、情報共有、 イベント共催等の連携を拡充しました。 研究機関・財団等:Center for a New American Security (CNAS)、The Council on Foreign Relations (CFR) 、 Center for Strategic and International Studies (CSIS) 、 Carnegie Institution for Science、The Brookings Institution、National Institutes of Health (NIH)、Woodrow Wilson International Center for Scholars、Carnegie Endowment for International Peace、US-Asia Institute (USAI)、The National Burean of Asian Research 、 Center for the National Interest 、 Heritage Foundation 、 The Maureen and Mike Mansfield Foundation 、 Sasakawa Peace Foundation 等 大学:ジョージ・ワシントン大学、ジョージタウン大学、ジョンズ・ホプキンス大学、アメリカン大 学、フレッチャー法律外交大学院、メリーランド大学、イェール大学、コロンビア大学、ハー バード大学、ボストン大学、マサチューセッツ工科大学、ニューヨーク市立大学、コーネル大 学、プリンストン大学、ペンシルバニア大学、ミシガン大学、ミネソタ大学、ラトガース大学、 アイダホ大学、ウィンザー大学、スタンフォード大学、カリフォルニア大学バークレー校、カ リフォルニア大学ロサンゼルス校、ワシントン大学、モントクレア州立大学、トーマス・ジェ ファーソン法科大学院、バージニア大学、国防大学等 政府系団体:米国大使館、国務省、農務省、教育省、国防総省、国土安全保障省、米国議会調査局、 JETRO、JICA、JSPS/JST、CULCON 等 米国企業・団体等:インテル、ワシントン・ポスト、iRobot、IBM、世界銀行、国際通貨基金、米日財 団、S&R 財団、ワシントン日本商工会等 12 2)データベース構築 以下の通り、データベースの登録者数が約 6,200 件(米国 3,600 件、日本 2,600 件)に達しました。 米国在住者 625 シンクタンク 686 891 215 政府・政府系団体 353 628 231 日本在住者 303 434 メディア 企業 646 学生 147 政府・政府系団体 シンクタンク メディア 企業 438 大学 50 616 大学 学生 その他 その他 3.コミュニティ形成 USJI ウィーク時(2014 年 9 月・2015 年 2 月)に Networking Reception を開催し、日米関係を専 門とする学者、研究者、日米関係に興味を持つ学生、日本企業の現地法人の社員等に交流や議論の 場を提供し、主にワシントン D.C.での日米関係を基軸とする産学官コミュニティ形成に寄与しまし た。 その他には、日米の政府政策決定、企業意思決定に影響を与えられるコミュニティを形成させる ため、USJI ワシントン D.C.本部の会議室を開放し、ミーティング、ラウンドテーブル等の様々な交 流に寄与しました。主に寄与したのは以下の通りです。 1)A Capitol Hill Forum on Japan(US-Asia Institute (USAI)、全米アジア研究機構(NBR)共催) 対象:米国議会関係者等 概要:ワシントン D.C.に本部を構える各団体と共催し、日本に関する知識の少ない米国議会関係者を 対象とし、日本の各分野の第一線で活躍する研究者、実務家等による日本理解のための入門講座「A Capitol Hill Forum on Japan (Japan 101 Seminar Series Pre-event)」を6回実施しました。 テーマ:Negotiating the TPP and RCEP: Japan’s Trade Agreement Strategy in the Asia-Pacific and the Implications for the United States. 日時:2014 年 6 月 9 日 15 時 00 分~16 時 00 分 会場:2255 Rayburn House Office Building スピーカー:浦田秀次郎(早稲田大学教授) 共催:The National Bureau of Asian Research 参加者数:20 名 13 テーマ:Opportunities and Challenges in the U.S.-Japan Alliance 日時:2014 年 9 月 3 日 会場: Ambassador Room, The Embassy Row Hotel スピーカー:中西寛(京都大学教授) 共催:The National Bureau of Asian Research 参加者数:20 名 テ ー マ : The Effect of Corporate Governance Reform on the Japanese Economy 日時:2014 年 9 月 23 日 会場:WRIT Conference Room スピーカー:久保克行(早稲田大学教授) 共催: Embassy of Japan, The National Economists Club 参加者数:30 名 テーマ:An Assessment on Abenomics: Towards Sustained Growth of the Japanese Economy 日時:2014 年 11 月 18 日 会場:Capitol Visitor Center Conference Room スピーカー:齋藤潤(慶應義塾大学特任教授、内閣府参与、日本経 済研究センター研究顧問) 共催: Embassy of Japan, U.S.-Asia Institute 参加者数:30名 テーマ:Japan-China Relations on the 70th Anniversary of the End of WW2 日時:2015 年 2 月 25 日 会場:Center for the National Interest スピーカー:高原明生(東京大学教授) 共催:Center for the National Interest 参加者数:20名 テーマ:Implications of the 2014 Japanese Elections: How voter behavior will affect TPP, Abenomics, and the US-Japan Security Relationship 日時:2015 年 2 月 26 日 会場:SAIS Rome Building スピーカー:田中愛治(早稲田大学教授、世界政治学会会長)、ケ ント・カルダー(ジョンズ・ホプキンス大学高等問題研究大学院 (SAIS)ライシャワー東アジア研究所長) 共催:ジョンズ・ホプキンス大医学高等問題研究大学院(SAIS) 参加者数:20名 14 2)和新会 対象:賛同団体を中心とする公官庁、日本企業の若手 概要:政治、経済、社会、教育等の各分野において各人が政策を提言する場を設け、米国人の日本研 究者等との意見交換を4回実施した。 4.人材育成 (1)学生勉強会 公益財団法人日産財団からご支援によりワシントン D.C.近辺の大学、シンクタンクの研究者、日本 企業の現地法人の社員、USJI の連携大学の研究者等を講師とする学生勉強会を6回実施しました。 (2)インターンシップ 日米関係に興味を持つ米国の大学の学生を中心とし、今年度は USJI ワシントン D.C.本部で 9 名の学 生を受け入れました。主な業務は以下の通りでした。 ・USJI イベントの運営サポート、サマリー作成 ・USJI ホームページ、パンフレット等の英語添削 ・他団体開催イベントのサマリー作成 ・USJI ワシントン D.C.本部の運営サポート 今年度のインターン生の所属(出身)大学と受入人数 所属(出身)大学 人数 (男性) (女性) University of Tsukuba 1 (0) (1) Hiram College 1 (0) (1) University of Mount Union 1 (0) (1) Ritsumeikan University 2 (2) (0) George Washington University 2 (1) (1) Kwansei Gakuin University 1 (1) (0) Keio University 1 (0) (1) 計 9 (4) (5) (3)Center for the Study of the Presidency and Congress (CSPC) Presidential Fellows Program への連携大学日本人学生の派遣 Center for the Study of the Presidency and Congress (CSPC、大統領学研究センター)主催の Presidential Fellows Program は、米国トップクラスの大学生が年 2 回(秋 10 月末、翌年春 3 月各 1 週間)ワシントン D.C.に集まり、ホワイトハウスや議会の主要メンバーらと米国の政策等について議 論を行い、研究課題に沿ったレポートを作成するプログラムです。 次世代のリーダー育成に評価の高いこのプログラムについて、トヨタ自動車株式会社から支援をい 15 ただき、USJI は 2011 年から日本から国際フェローの選抜・派遣を開始し、優秀な学生を継続的に送り 出しています。これまで派遣学生は 2 名でしたが、2014 年度から米国 ANA の渡航費支援協力をいただ き、3 名を派遣することができました。 2014-15 派遣者 大学 氏名 研究テーマ 1 慶應義塾大学 三田久美子 美術犯罪に臨む:国際違法美術経済 2 東京大学 室 金融危機後の日米欧コーポレートガバナンス政策比較 3 早稲田大学 梅沢 憲之介 直人 米国起業プロセスに対するオバマ政権の政策 2014 年 11 月には日本で中間報告会を実施し、プログラム内容や自身の研究の進捗課題について報告 を行いました。 (4)Building the TOMODACHI Generation (BTG)の実施 ワ シ ン ト ン セ ン タ ー (TWC) と USJI が 共 催 す る Building the TOMODACHI Generation(トモダチ世代の 構築)は、日米の大学生を対象に共にリーダーシップ開 発や社会問題解決を学び、参加者間の継続的なコミュニ ケーションを通じ国内・海外のリーダーシップの能力を 育てることを目的とした 2 週間の短期集中プログラムで す。実施 2 年目となる 2014 年度は、USJ I の連携 8 大学 から計 20 名と、米国大学から 15 名の合計 35 名(昨年 28 名)が参加しました。 この事業は、ルース元駐日大使の呼びかけに応じて始められた TOMODACHI Initiative の一環の事業 で、日米両国政府及びトヨタ自動車株式会社、三菱商事株式会社、株式会社日立製作所、モルガンス タンレーなどの民間企業のご支援をいただき設立された TOMODACHI Fund から支援をいただいています。 所属大学 学年 氏 九州大学医学部 1年 中根 弓那 九州大学法学部 2年 久門 将也 16 名 京都大学大学院地球環境学舎/環境マネジメント 修士 1 年 宮内 雄飛 京都大学総合人間学部 3年 井上 緑 京都大学総合人間学部 4年 多田 千鶴 慶応義塾大学総合政策学部 2年 獅倉 円 慶応義塾大学法学部 3年 高木 香奈 慶応義塾大学文学部 2年 竹田 剛志 筑波大学社会・国際学群 3年 目黒 茜 筑波大学理工学部 2年 原口 瑠理子 東京大学大学院工学系研究科 修士 1 年 伊藤 秀剛 東京大学大学院公共政策学教育部 専門職学位課程 2 年 藤城 奈緒 東京大学大学院情報理工学系 修士 2 年 松井 都志子 同志社大学法学部 4年 森本 真由 同志社大学政策学部 3年 鬼頭 麗奈 同志社大学文学部 4年 向 立命館大学文学部 4年 赤石 涼帆 立命館大学国際関係学部 3年 千葉 百合香 早稲田大学法学部 2年 上田 大地 早稲田大学社会科学部 2年 平田 奈保美 University 晴香 Year Name Lock Haven University of Pennsylvania Senior Timothy Keen The Richard Stockton College of New Jersey Senior Kadeisha Pinkney Wagner College Junior Ashley Kraus Seton Hall University Junior Courtney Kayser SUNY Geneseo Senior Holly Kandel University of South Florida Senior Jaime Cerna University of Puerto Rico Junior Estefanía De Jesús University of South Florida Senior Ryan Gandolfo University of South Florida Senior Summer Bablitz Dickinson College Junior Frieda Adu-Brempong Monmouth University Senior Michael Hamilton University of Tampa Junior Jacob Mackey St. John Fisher College Junior Alex DeRosa University of Massachusetts at Amherst Senior Austin Roche University of Puerto Rico Junior Laura Belmar 17 (5)KAKEHASHI Project –The Bridge for Tomorrow-若手研究者派遣事業 日本政府(外務省)と国際交流基金が進めている、青少年交流を 通じて日本の強みや魅力等の日本ブランドや日本的な「価値」に関 する理解と関心を深めるためのプロジェクトに協力しました。USJI 連携大学からは外交・安全保障、経済、環境・エネルギー等分野を 専門としている若手研究者(35 歳以下)12 名を派遣しました。この 12 名は USJI Week セミナー・学生勉強会にも参加し、講演者やセミ ナー参加者と活発な意見交換を行いました。 期間: 2014 年 9 月 7 日(日)~17 日(水) 場所: 米国ワシントン D.C.及び米国主要都市の政府機関、大使館、シンクタンク等 所属 身分 氏名 1 九州大学システム生命科学府システム生命科学専攻 博士後期課程 岩屋 千尋 2 京都大学経済学研究科経済学専攻 博士後期課程 山脇 大 3 京都大学農学研究科地域環境科学専攻農業システム工学分野 博士後期課程 米田 有希 4 慶應義塾大学政策・メディア研究科 博士後期課程 小林 周 5 慶應義塾大学経済学研究科 博士後期課程 渡部 雄太 6 筑波大学人文社会科学研究科国際公共政策専攻 博士後期課程 源島 穣 7 筑波大学人文社会科学研究科国際日本研究専攻 博士後期課程 大倉 沙江 8 東京大学法学政治学研究科 特任研究員 飯田 連太郎 9 東京大学工学系研究科 博士後期課程 岡崎 淳史 専任教員 木谷 佳楠 亀岡 恵理子 宮下 大夢 比較法政国際センター 10 同志社大学神学部 博士後期課程/ 11 早稲田大学商学研究科 学振特別研究員 DC1 12 早稲田大学社会科学研究科 博士後期課程 5.その他の事業 (1)アスペン・インスティテュート 米国議員団訪日受入 4 月 17 日(木) 、米国アスペン・インスティテュート(The Aspen Institute)が主催し、訪日した米国議員団に対して、 立命館大学、京都大学、同志社大学の学生が中心となり、京都 市内の視察プログラムを実施しました。京都での視察プログラ ムに参加した米国議員団は、6 名の上院議員、14 名の下院議員 および配偶者やアジア研究者等計 46 名で構成されており、そ の議員団を 8 つのグループに分け、それぞれのグループに日本 人学生 1 名、アメリカ人留学生 1 名が同行し、京都の街を案内 18 しました。各グループの旅程案は同行した学生が練り上げたものでグループごとに特色があらわれ、 京都の多様な文化、歴史、伝統工芸加えて現代性への理解を深めることができるプログラムを提供 することができました。 【本プログラムの主な参加者】 トム・ハーキン上院議員(民・アイオワ) 、バーバラ・ミクル スキー上院議員(民・メリーランド) 、シェロッド・ブラウン 上院議員(民・オハイオ)、ロジャー・ウィッカー上院議員(共・ ミシシッピ) 、タミー・ボールドウィン上院議員(民・ウィス コンシン)、メイジー・ヒロノ上院議員(民・ハワイ)、ジョ ージ・ミラー下院議員(民・カリフォルニア) 、ゾー・ロフグ レン下院議員(民・カリフォルニア) 、アール・ブルーミナウ アー下院議員(民・オレゴン)、デイビッド・プライス下院議員(民・ノースカロライナ)、マイク・ マックインタイヤー下院議員(民・ノースカロライナ)、ジャン・シャコウスキー下院議員(民・イ リノイ) 、アンダー・クレンショー下院議員(共・フロリダ) 、スコット・ギャレット下院議員(共・ ニュージャージー)、ドリス・マツイ下院議員(民・カリフォルニア)、ピーター・ロスカム下院議 員(共・イリノイ) 、バーン・ブキャナン下院議員(共・フロリダ)、ビリー・ロング下院議員(共・ ミズーリ)、アラン・ナンリー下院議員(共・ミシシッピ)、ダン・グリックマン元農務長官(アス ペン研究所常務理事) 、スーザン・シャーク・カリフォルニア大学サンディエゴ校大学院教授 (2)ワシントン D.C.オフィスの貸出 ワシントン D.C.で研究・調査を行う若手研究者に対して USJI ワシントン D.C.本部のオフィスを貸 し出し、活動をサポートしました。 以 19 上 名称:U.S.-Japan Research Institute(英語) 日米研究インスティテュート日本語(日本語) USJI(略称) 団体資格:501(c)(3)免税非営利公益法人(米国 NPO) 設立日:2009 年 4 月 14 日 ホームページ:http://www.us-jpri.org/en/(英語) http://www.us-jpri.org/(日本語) メールアドレス:[email protected] 所在地:1901 Pennsylvania Avenue NW, Suite 801, Washington, DC 20006(ワシントン D.C.本部) 〒169-8050 東京都新宿区戸塚町 1-104 早稲田大学総長室経営企画課内(日本オフィス) 連絡先:202-452-6142(ワシントン D.C.本部電話番号) 03-5286-8740(日本オフィス電話番号) 03-5286-8385(日本オフィスファックス番号) 20
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