2016年2月要求及び回答(PDF:283KB)

郡山市職員労働組合2016年春季要求書回答
要
求
内
容
回
答
1 全職場で共通する要求について
(1)
15人勧での「地域手当偏重」では、私たちの生活は 給与については、地方公務員法第14条の情勢適応の原則、同法
実質的に賃下げです。政府に「地域手当」廃止を求め 第24条の均衡の原則に即し、地域の給与水準を反映した県人事委
るとともに、生計費(地公法第24条第3項(均衡の原 員会勧告等を踏まえ対応したところである。
則))に考慮し、給与の改善に努めること。
(2)
県に準拠し、新幹線利用通勤者に実費全額を支給す
ること。
(3)
年金制度改悪に伴う雇用の継続は、定年延長を基本 「地方公務員の雇用と年金の接続について(平成27年12月4日
とすること。また、60歳を超えての就業については、 総務省高齢対策室長通知)」の趣旨を踏まえ、本市の実情を勘案
個人差もあることから選択制とすること。
しながら再任用による対応をしていく考えである。
(4)
再任用制度への希望者は全員雇用すること。併せて 地方公務員の雇用と年金の接続について(平成27年12月4日総
市政充実を求め、業務拡大を図ること。
務省高齢対策室長通知)の趣旨を踏まえ、国家公務員の取扱いに
準じこれまで同様、原則として、定年退職者の希望者全員を再任
用していく考えである。なお、業務の拡大については管理運営事
項に当たるものと考える。
(5)
再任用制度以外の他団体からの再雇用が目立ってき 雇用については、業務の内容等を考慮し適切に対応していく考
たが、新たな雇用は行わず、新規学卒者など若年層の えである。
雇用を促進すること。
(6)
4月から導入予定の「人事評価制度」について、職員 新たに導入する人事評価制度は、人材育成に主眼を置き、職場
が安心して仕事に専念できる制度とするため、引き続 内のコミュニケーションの活性化や職員の士気高揚を目的とする
き労使で協議するとともに、「賃金リンク」は、職場 ものである。
合意が形成されてから行うこと。
なお、導入後においても、職員の意見等を踏まえ改善を行う考
えである。
また、評価結果の処遇反映については、平成28年度の結果は翌
年度の処遇には反映しないこととするが、平成29年度の結果から
は翌年度に反映する考えである。
(7)
年次有給休暇は、暦年制度から年度制度に移行する 休暇制度は国公準拠を基本と考えている。また、これまでも夏
こと。また、新規採用者も含め全20日以上とし、連続 季休暇と年次有給休暇を合わせての連続取得の促進に努めている
取得・完全取得ができるように必要措置をとること。 ところであるが、なお、公務能率の促進及び職員の心身の健康維
持等の観点から、具体的数値目標を掲げ、年次有給休暇の取得促
進を図っていく考えである。
(8)
ワークライフ・バランスの充実や、職員の夏季の健 夏季休暇については、平成24年に3日から5日に拡大し、平成
康を保持するため、職場で取得しやすい夏季特別休暇 25年には取得可能期間を10月まで延長したところであり、現制
を、5日から10日に拡大すること。
度での完全取得を促進していきたい。
(9)
子の看護休暇は、県(子育て休暇)に準拠し7日に延 子の看護休暇については、平成27年1月1日から、職員の仕事
長すること。
と家庭の両立を支援する観点から、学校等行事への参加について
も取得要件とする見直しを図ったところであり、また、平成28年
4月1日から、取得対象となる子の年齢を「中学校就学の始期に達
するまで」から「義務教育修了前まで」に拡大したところであ
る。
その他の取得要件の取扱いについては、地方公務員法に規定す
る情勢適応の原則や均衡の原則に基づき、国、県、他市の動向等
を踏まえ対応していく考えである。
他の自治体の動向等を踏まえながら対応していく考えである。
(10)
更年期障害などに対応するため、更年期健康管理休 地方公務員法に規定する情勢適応の原則や均衡の原則に基づ
暇を新設すること。
き、国、県、他市の動向等を踏まえ対応していく考えである。
(11)
生理休暇など本来取得が保障されている休暇が、職
場で取得しづらい状況となっている現状を改善するこ
と。
(12)
出産補助休暇を最低5日とすること。また、配偶者 地方公務員法に規定する情勢適応の原則や均衡の原則に基づ
が不在の場合は、父母でも取得できるようにするこ き、国、県、他市の動向等を踏まえ対応していく考えである。
と。
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取得状況の把握を行い、取得しやすい環境整備に努めたい。
郡山市職員労働組合2016年春季要求書回答
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血液検査における白血球像検査を健康診断に加える 白血球像検査は、放射線作業従事者の健康診断の中で、血液検
こと。市民の健康管理のために、市民健診に加えるこ 査(血色素量、赤血球、白血球数等)の検査を行い、その結果、
と。
医師が必要と認めた者に対して行うものであり、職員の血液検査
については、平成24年度から職場等の空間線量率及び外部被ばく
線量の調査結果から被ばく量が多いことが想定される特定施設の
職員を対象として、現在実施している特殊健康診断において実施
しているところである。なお、現在までその必要が認められる者
はいない。
また、血液検査における白血球像検査を市民健診に加えること
については、管理運営事項に当たるものと考えている。
(14) 産業医が、本来の役割である表土除去作業など緊急 産業医については、職員の安全衛生管理に精通した保健所長を
時の安全性について、公務多忙で検証できない状況で 委嘱しているところであり、外部の医師を委嘱する考えはない。
あったことから、外部の医師を委嘱すること。
なお、緊急時の安全性の確保については、必要に応じ外部の専門
家の意見等を参考に対応しているところである。
(13)
(15)
ハラスメント防止指針を確立すること。
「郡山市職員のハラスメントの防止等に関する要綱」を定め、
リーフレット作成による職員への周知・啓発や、研修会の開催等
を通してハラスメント発生の未然防止に努めている。
また、同要綱に基づき、ハラスメント相談員による相談対応を
通した解決のための助言・あっせん等を実施している。
(16)
選択制夫婦別姓など民法を民主的に改正するよう国
に求めること。市においては、民法改正までの間、旧
姓使用を認めること。
国・他市等の状況を踏まえながら検討していく考えである。
(17)
被災自治体として原発に依存しない社会を構築する 管理運営事項に当たるものと考える。なお、平常時における省
ため、全ての公共施設において、太陽光発電を年次計 エネルギーの推進や災害時における防災機能を確保するため、平
画で整備すること。
成24年度から防災拠点や避難場所となる郡山市本庁舎や中央公民
館、ふれあいセンターなど計17施設に太陽光発電設備及び蓄電池
を設置したところである。
(18)
市で発注する業務において、受注者に適正な人件費 管理運営事項に当たるものと考えるが、本市の実情に即した条
を保持させるため、公契約条例を制定すること。
例等制定のため、平成27年9月に専門的な知識を有する有識者、
事業者、労働者の代表者により設置した「(仮称)郡山市公契約
条例等検討会」において審議を行うとともに、労働者へのアン
ケートや関係団体との意見交換等を実施し、多くの関係者の意見
を伺いながら制定に向けた検討を進めているところである。
頻繁に研修、講演会への出席要請、参加動員が行わ 本市の研修体系に位置付けた研修のほか、各所属が所管する事
れており、職場の事務進捗に支障を来しているので、 業に関わって実施する各種研修、講演会は、市職員として得るべ
改善を図ること。
き知識や技能を習得する機会として必要と判断したものであると
考える。
なお、開催時期等については、新年度に先立ち発した研修体系
等の通知において、各所属主催の研修、講演会等が一定の時期に
集中することがないよう、調整を図り計画的に実施する旨を記載
したところである。
(20) 雇用対策法を考慮し、職員採用の採用年齢制限を撤 採用する職員の人材育成、キャリア形成の観点から、様々な分
廃すること。
野の業務経験が必要であり、職員採用において年齢制限を設けて
いるところであるが、多様な人材の確保の必要性から、平成25
年度以降において、年齢制限の緩和を図るとともに、任期付職員
の採用試験では、年齢制限を設けていないところである。
(19)
(21)
職員が安心して子育てできるよう、職員向け職場内
保育所を整備すること。
職場内保育所については、調査研究を進めていく考えである。
(22)
育児休暇を取得しても、職員に負担を感じさせない 育児休業への対応については、職員への負担感への配慮から、
ため、代替職員を「任期付き」職員ではなく、正規職 育児休業の請求期間が1年を超える場合は、任期付職員の配置を
員として採用すること。
基本としているところであり、正規職員の代替配置については現
時点では考えていない。
2 事務職員の要求について
(1)
一般事務職職員を、4級へは48歳までに、5級へは 職員の給与の決定にあたっては、地方公務員法第24条の職務給
55歳までに昇級させること。
の原則を基本と考えている。
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(2)
残業時間どおりの超過勤務手当を支給すること。時
間外に勤務している者には残業命令を発すること。職
場からの手当増額の要求にはすみやかに措置するこ
と。適正な時間管理を行うためタイムレコーダーを導
入すること。また、超過勤務手当の計算方式(休日の
日数)を改善すること。
(3)
職場には、残業手当を申請しづらい環境、定時に帰 時間外労働の縮減については、職員の健康保持、職員の士気の
りづらい環境があるので、管理職は積極的に退庁を促 確保などの観点から重要な課題であると認識しており、その縮減
すこと。
に向け職員の適正な人員配置に努めるとともに、事務の簡素化、
業務処理方法の改善等に努め、労働時間の適正な把握と管理の更
なる徹底を図っていく。
(4)
月60時間を超える残業を規制すること。2か月連続 職員の健康面については、定期健康診断による要精検者には受
した場合は、翌月の残業を規制すること。
診勧奨を徹底するとともに、精神科専門医による長時間勤務職員
(月80時間超)の面接指導や研修会を開催するほか、24年度から全
職員を対象に行っているメンタルヘルスの自己診断及びその経過
観察の評価・検証から、必要に応じてカウンセリングを実施して
いる。
なお、本市独自で実施している「メンタルヘルス自己診断」に
ついては、平成27年12月1日施行の改正労働安全衛生法に基づ
き、平成28年度から「ストレスチェック制度」に移行するが、
「メンタルヘルス自己診断」で実施していた臨床心理士等による
カウンセリング等についても、ストレスチェック事業と併せて実
施することにより、効果的に事業を進めていく考えである。
(5)
公務出張の際の移動時間は、実質拘束時間であり、 移動時間については、超過勤務手当の支給時間に算入しないと
県に準拠し、超過勤務手当を支給すること。
するのが国の解釈であり、その取扱いについては国公準拠を基本
と考えている。
(6)
長時間労働の心身への健康面での影響は明白であ 時間外労働の縮減については、職員の健康保持、職員の士気の
り、人員を増員するなど対応を図ること。
確保などの観点から重要な課題であると認識しており、その縮減
に向け職員の適正な人員配置に努めるとともに、事務の簡素化、
業務処理方法の改善等に努め、労働時間の適正な把握と管理の更
なる徹底を図っていく。
また、職員の健康面については、定期健康診断による要精検者
には受診勧奨を徹底していくとともに、精神科専門医による長時
間勤務職員(月80時間超)の面接指導や研修会を開催するほか、24
年度から全職員を対象に行ったメンタルヘルスの自己診断及びそ
の経過観察の評価・検証から、必要に応じてカウンセリングを実
施しており、平成28年度から実施するストレスチェック事業にお
いても、経過観察の評価検証及びカウンセリングを実施する。
(7)
昼休み時間を適正に管理し、職員の休憩時間を厳格 各所属における昼休み時間の確保については、服務規程に基づ
に確保すること。
く適正な運用に努めていくよう、年度当初に通知しているところ
である。
(8)
健康維持を図るため、所属長に「定時退庁日」の意 「定時退庁日」の徹底を含め、今後超過勤務の縮減対策を検
義を徹底し、実行させること。
討、実施していく考えである。
(9)
公民館職場では、職員OBが再雇用されている。正規 管理運営事項に当たるものと考えるが、雇用と年金の接続の観
職員の再任用職場として検討すること。
点から、公民館における再任用職員の配置については、様々な状
況を勘案した上で検討していく考えである。
超過勤務は所属長の命令を受け行われるものである。命令を
伴った残業については100%手当支給を行っている。なお、超
過勤務手当の必要予算額の確保については十分配慮しているが、
職員の健康管理の面からも、事務の効率化等による超過勤務の縮
減を促しているところである。
また、時間管理の方法については、他の自治体の動向を踏まえ
ながら検討していく考えである。超過勤務手当の計算方式につい
ては県と同様となっている。
3 現業職員の要求について
(1)
市民の多様化したニーズに即した公務公共サービス 学校用務員や調理員をはじめとした現業職においては、経験や
の遂行と災害、震災時対応を迅速に行うためにも、技 ノウハウを有する民間への委託を推進しており、正規職員による
能労務職員は必要なので、郡山市は、行政責任を負う 退職補充を行う予定はない。
立場として技能労務職の採用を行うこと。
4 学校職場の要求について
(1)
「同一敷地内の小中学校においては、1施設1名の用 同一敷地内の小中学校においては、現行どおり1施設1名の用
務員配置」と回答しているが、学校行事、会議、校務 務員を配置していく考えである。
分掌、金融機関への業務等、それぞれに独立している
実態を調査して、現状を理解し、用務員の配置を見直
すこと。
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学校用務員、調理員が再任用を希望する場合は、長 学校用務員及び学校調理員については民間委託を推進してお
年の経験をいかすためにも、学校用務、学校調理で再 り、再任用は考えていない。
任用すること。
学校給食調理現場では退職不補充により年齢が上昇 現行の配置基準により配置していく考えである。
している。また、アレルギー対応により調理業務が複
雑・多様化しているので、安全で安心な学校給食を提
供するためにも、40年以上前に制定された調理員の配
置基準を見直し、今の現場に見合った配置にするこ
と。
調理員の休暇取得において、待機調理員の近隣学校 現行の配置基準に基づき配置しているところである。なお、当
(4)
間での調整が可能となったが、待機調理員の人数不足 該校の待機調理員の対応が困難な場合については、近隣の学校間
により対応が困難な現実を踏まえ、待機調理員のリス において調整している。
トを作成し、連絡を取りやすくし、学校間のスムーズ
な対応を実現させること。
(3)
(5)
学校長は他市町村からの異動があることから、学校 学校長によるヒアリングの実施については適切に行っている。
職場における人事ヒアリングを適切に実施するよう周 なお、学校長に対し、ヒアリングの適切な実施について周知を
知徹底に努めること。
図っている。
(6)
郡山市が行っている学校用務及び学校調理の民間委
託は、偽装請負になり、教育の現場にはなじまないの
で、直ちに中止し、直営に戻すこと。
(7)
(学校職場で)所属長により時間外勤務に理解不足 超過勤務は所属長の命令を受け行われるものである。命令を
があるので、所属長が命令を発し残業時間に見合った 伴った残業については100%手当支給を行っている。なお、超
超過勤務手当を支給するよう適正運用と指導に努める 過勤務手当の必要予算額の確保については十分配慮しているが、
こと。
職員の健康管理の面からも、事務の効率化を図ることにより超過
勤務の縮減に努めてもらいたいと考える。
今後とも校長会等で周知に努めていく。
(8)
学校図書館法第6条には、「学校には、(中略)専ら 図書館の健全な発展に資し、かつ、運営に関して保護者の負担
学校図書館の職務に従事する職員「学校司書」を置く 軽減を図るため、学校司書を配置しているすべての小中学校に人
よう努めなければならない。」とあることから、市採 件費の1/2の額を補助しているところである。
用の学校司書とし、児童、生徒の地域格差を解消する
ためすべての小中学校に配置すること。
(9)
保護者の労働環境保障と子どもたちに安全・豊かな
放課後を保障するため、すべての学校に学童保育所を
設置し、併せて、児童の個人情報、安全面を守るた
め、郡山市が直接雇用職員として配置し責任を負うこ
と。
偽装請負との認識はない。
なお、民間委託は必要な施策であり、今後も進めていく。
平成27年度からの子ども・子育て支援新制度開始に伴い、本市
の放課後児童クラブについては、平成27年4月から対象を6年生
までに拡充し、設置基準を引き下げ、新たに4校に設置した。平
成28年度は、新たに3校設置する予定である。今後についても、
基準に基づき、放課後児童クラブの整備を可能な限り進めてい
く。なお、放課後児童クラブの開設基準に達しない小学校につい
ては、地域や学校の状況等に応じ、地域子ども教室の整備を図っ
ていく。
また、支援員については、放課後における児童の安全・安心な
居場所づくりや健全育成の観点から、今後も適任者を支援員とし
て委嘱することにより対応していく考えである。
5 再任用職員の要求について
(1)
導入以来10年以上が経過した再任用制度について、 再任用制度については、「地方公務員の雇用と年金の接続につ
現状の認識も含め、制度のあり方や諸問題などについ いて(平成27年12月4日総務省高齢対策室長通知)」の趣旨を踏
て、改めて労使で協議すること。
まえ対応していく考えであるが、今後見込まれる再任用職員の増
加に伴う任用のあり方や能力及び経験の更なる活用を図る観点か
ら、必要に応じて協議していく考えである。
(2)
再任用職員の給料を県と同様に、行Ⅰで3級に、行 地方公務員法第24条の職務給の原則を踏まえつつ、県及び他市
Ⅱでそれに見合う給料とすること。
における再任用職員の給与の状況等を調査研究し、年金の支給開
始年齢の引上げに伴う無年金期間における生活給としてのあり方
等について今後検討していく考えである。
(3)
現在、超過勤務命令が原則制限されているが、仕事 業務の臨時・緊急性等を考慮し、所属長により必要性に応じた
が滞らないよう、必要な場合は制限せず、超過勤務を 超過勤務命令がなされているものと考える。
命令すること。
6 非正規職員の要求について
(1)
非常勤職員に対し、一方的な「雇い止め」を行わな 嘱託職員の雇用期間は年度末の終期を原則としており、次年度
いこと。「雇用更新」は、特別の理由が存在しない限 の雇用については所属長ヒアリング等によりその必要性を精査し
り原則的に継続すること。
た上で決定しているところである。
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非正規職員の給与を改善すること。臨時職員の賃金 嘱託・臨時職員の賃金及び諸手当については、他自治体の状況
を、時給1,000円、日給7,750円とすること。
及び民間の実態等を踏まえつつ、本市正職員の給与改定の状況等
を勘案しながら改善を図ってきたところである。
非正規職員に対して、退職手当を支給すること。
非常勤嘱託職員に対して退職手当を支給することは考えていな
い。
(4)
非常勤嘱託職員に対しては、安易な勤務時間変更を 所属からの要望があれば、あらかじめ内容を確認の上必要に応
行わず、超過勤務手当を支給すること。
じて認めているところである。
(5)
非常勤嘱託公民館長は、管理監督権はなく管理職で 公民館長に対しては、館長としての特殊勤務手当を支給してい
はないことから、法律を遵守し残業手当を支給するこ るところであるが、勤務の実態等を踏まえ検討していく。
と。
(6)
非常勤嘱託職員の特別休暇を次のように改善するこ
と。
・公務による療養休暇中の休業補償を満額支給するこ
と。
・公務外による療養休暇を取得している間、協会けん
ぽより給付される傷病手当とは別に、市として標準報
酬月額の3分の1を補填すること。
・産前産後休暇を正規職員と同様に産前産後8週を保
障すること。
・子の看護休暇を正規職員と同様に中学校就学前まで
とすること。
・無給となっている特別休暇を全て有給で補償するこ
と。
非常勤嘱託職員の休暇制度については、平成23年4月1日付け
で国の非常勤職員との均衡に考慮し改正を行ったところである
が、今後の非正規職員の勤務条件の協議の中で検討・協議を行っ
ていきたい。休業補償については、労働基準法に基づき、従来か
ら国に準拠してきたところであるため、現在のところ見直す考え
はない。
また、傷病手当の補填については、健康保険法により、傷病手
当金との差額調整の対象になると考えられることから、見直す考
えはない。
(7)
臨時職員の賃金算定根拠日数を20日とすること。
臨時職員の賃金算定については、これまでの考え方を基本とし
ていく考えである。
(8)
嘱託職員も公募による採用試験を行うこと。
嘱託職員の任用に際しては、公募を原則としているところであ
る。
(9)
非常勤嘱託職員の勤務時間を週31時間とすること。
人事院規則において、非常勤職員の勤務時間は「常勤職員の一
週間当たりの勤務時間の4分の3を超えない範囲内」と規定され
ており、本市においても準拠を基本としているため、29時間を超
える勤務時間とする考えはない。
(10)
公民館勤務の非常勤嘱託職員について、引き継ぎ等 嘱託職員については、単年度契約の雇用形態であるが、次年度
に支障をきたさないよう、異動内示を正規職員と同時 の雇用についてできるだけ早い時期に本人に伝えていく考えであ
期とすること。
る。
(11)
希望する職員全てに対して、私有車の公務使用制度 私有車の公務使用については、業務上の必要性を十分考慮し承
を適用すること。
認しているところである。
(12)
全ての公民館に更衣室を整備すること。構造上難し 公民館事務室は狭いこともあり、新たに更衣室を設けることが
い場合は、カーテン等を設置するなどの簡易的な更衣 難しい。
スペースを確保すること。
なお、公民館職員の要望・意見等を踏まえ、更衣室的なスペー
スの確保について検討していきたい。
(13)
(14)
全ての中央図書館分室に電話機を設置すること。
中央図書館分館は、各公民館に併設されていることから、現在の
ところ、分館に電話機を設置する考えは無い。
地区、地域公民館等、少数職場に緊急通報装置を設 (地区・地域公民館について)
置すること。
職員の要望により防犯用品を配布したところだが、公民館職員
の要望・意見等を踏まえ検討していく。
(安積・富久山・希望ヶ丘図書館について)
各地域図書館においては、カウンターと事務室が隣接してお
り、また複数の職員により業務を行い緊急時は声かけで対応して
いることから、緊急通報設備の設置は考えていない。
なお、中央図書館各階のカウンター及び安積・富久山・希望ヶ
丘図書館へ防犯用品を配布したところである。
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7 保育所の要求について
(1)
保育士を継続的に採用し、不足する現場保育士を増 所属長ヒアリングの要望等を精査しながら、適正な職員配置と
員すること。また、採用計画を示すこと。
必要な職員採用に努めているところである。
(2)
保育所入所児童数に見合った正規職員を配置するこ
と。年度当初の人員配置にあたっては、前年度の10月
1日入所児童数を基準にして配置すること。少なくと
も4月においては、正規職員で対応できるよう配置す
ること。
また、現場の保育士が不足している現状では、本庁
での保育士勤務は極力少数とすること。
(3)
保育士の配置基準を次のように改めること。
保育士の配置については、国の従うべき基準に基づく郡山市児
0歳2対1、1歳3対1、2歳4対1、3歳10対 童福祉施設の設置及び運営に関する基準を定める条例により配置
1、4歳以上15対1、障害児1対1
しているところである。また、障害児については、、中軽度で集
団生活が可能な幼児が対象になっており、概ね3対1の配置とし
ているところである。
(4)
保育所は12時間開設しており、交代制勤務による子 交代制勤務は保育所運営上やむを得ないものであり、子どもへ
ども達への影響を減らすため、複数担任制を導入する の影響には十分に配慮しながら実施している。
こと。
(5)
保育所はニーズに応えるため、定数を超えての入所
や正規と非正規が1対1の割合で子どもの保育をしてい
る。著しく特殊、異常な職場に対して「保育手当」を
新設すること。
(6)
保育所児童の増員に見合うように、また、食物アレ 保育所調理員については、国の基準どおりに配置するととも
ルギーを持つ児童に対応するため、保育所調理員の増 に、乳児保育実施保育所等については、増員配置しているところ
員を図ること。
である。
保育所での臨時職員の多くは、常態的な雇用となっ
ており、任期雇用職員を配置する職場ではない。「7.4
公務員部長通知」に従い、任期制限を設けないこと。
また、保育所に正規職員を配置できない期間は、臨
時職員ではなく嘱託職員を配置すること。
臨時保育士の処遇改善をすること。
(8)
職員の配置については、国の最低基準を遵守した職員配置と
し、年度当初を含めて、各月の入所児童数により行っていく。入
所児童増加分や特別保育事業等の実施に伴う保育士については、
臨時職員により対応していく。
また、本庁職場への保育士の配置については管理運営事項にあ
たるものと考えるが、業務上の必要性を充分精査しながら配置し
ているところである。
保育手当を新設する考えはない。
現状の改善に向け、調査・研究しているところである。
(7)
他自治体の状況及び民間の実態等を踏まえ、引き続き検討して
いく考えである。
なお、賃金については、これまでも本市正職員の給与改定の状
況等を勘案し改善を図ってきたところであり、また、平成27年度
からは、臨時保育士の雇用年限を5年から7年に拡大したところで
ある。
(9)
変則勤務、正規職員が少ない等、保育現場は異常な 土日・夜間などの時間外での研修日程は極力無くすようにして
職場環境のため、土・日、夜間などの時間外研修への いく。
参加要請はしないこと。また、参加が、事実上は強制 なお、時間外研修は自己研鑽の場であり、受講は業務命令では
となっていることから、残業手当を支給すること。
ないため、残業手当を支給する考えはない。
(10)
「幼稚園は民間委託するが、保育所は市直営で行 国の保育政策を踏まえるとともに、「郡山市ニコニコ子ども・
う」という約束を守り、保育所の民間委託を実施しな 子育てプラン」の保育施設整備と保育ニーズ等を勘案しながら、
いこと。
子ども本位の視点に立ち保育所のあり方について、「子ども・子
育て会議」での意見を伺いながら、検討していく考えであ
る。
(11)
保育所の面積要件を緩和しないこと。また、定員管 保育所の面積要件については、国の従うべき基準に基づく郡山
理を確実に行うこと。更に、保育所給食は現行の直営 市児童福祉施設の設置及び運営に関する基準を定める条例により
制度を堅持すること。
規定を設けている。保育所の定員管理については、待機児童解消
のため定員の弾力的運用を図りながら対応しているところであ
る。
また、保育所給食については、今後の保育所のあり方の中にお
いて検討していく考えである。
(12)
小さな子ども達が一日を過ごす施設である「保育 保育所の各種修繕については、予算に応じ、危険度などを考慮
所」の各種修繕を早期に行うこと。
し優先順位を付けて、実施して行く考えである。
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