資料3 - 熊本県教育委員会

資料3
熊本県スポーツ振興計画の見直しの概要
<基本的な考え方>
平成14年度から22年度までの9ヶ年計画である現行の計画に定めた目標の達成
に向けて、計画に記載している振興方策に引き続き取り組んでいくことを基本とする
が、国のスポーツ振興基本計画の改定及びこれまでの進捗状況を踏まえ、平成19年
度以降の具体的施策を見直し、改定する。
<計画の構成>
国のスポーツ振興基本計画では3本柱の一つとして新たに「子どもの体力向上」を
位置づけたが、本県計画では既に重点施策として取り組んでおり、引き続き4つの視
点、5つの重点施策という構成を維持し、計画目標の実現を目指す。
<スポーツ振興方策に関する主な改定内容>
1 健康と楽しみのスポーツ(生活スポーツ)
(1) 市町村におけるスポーツ振興計画策定の推進【新規追加項目】
市町村におけるスポーツ振興計画策定が進んでいないことから、計画の早期策
定について働きかけ、具体的目標の設定と計画内に総合型地域スポーツクラブの
位置づけを明確にするよう促すことを新たに記述。
(2) 総合型地域スポーツクラブの育成推進のための環境づくり【新規追加項目】
様々な情報発信により総合型地域スポーツクラブの認知度の向上を図るととも
に、市町村が行う健康づくり・まちづくり事業等の一部を担う公益性の高い団体
としてクラブを明確に位置づけることを新たに記述。
また、県内の総合型地域スポーツクラブが参加する団体を設立して組織化によ
る運営体質の強化を図り、さらに11月の第4日曜日を「総合型の日」としてク
ラブ交流会やPRイベントを開催することを新たに記述。
(3) スポーツに対する意識の高揚【新規追加項目】
スポーツのすばらしさやスポーツがもたらす効果への理解を広めることによ
り、県民のスポーツへの関心を高め、日常的なスポーツ習慣の形成を促すため、
市町村と連携して「くまもと元気づくりスポーツ運動」を展開することを新たに
記述。
また、モデル事業として、普段あまり運動をしていないシニア層を対象にスポ
ーツ教室を開催し、その効果を県民に周知・啓発すること、スポーツ振興に取り
組む意欲を高めるため、スポーツの普及や健康・体力づくりに大きな貢献のあっ
た個人や団体に対する表彰制度を充実させることを新たに記述。
(4) スポーツに親しむ機会の提供と情報発信
スポーツに親しむ機会として毎年体育の日と定めている「県民スポーツの日」
を一層充実させるとともに、インターネット等各種メディアを活用した情報提供
の充実を図ることなどを追加して記述。
(5) 職場スポーツの振興
職場におけるスポーツ・レクリエーション指導者の育成、健康保険組合等との
連携によるスポーツ教室を開催するほか、総合型地域スポーツクラブなどと連携
し、
就業後のスポーツ活動への参加を勧める取り組みを行うことを追加して記述。
(6) 高齢者、障害者スポーツの振興
バリアフリー等にも留意した施設の改修等を進めるとともに、年齢や障害の有
無にかかわらず、スポーツ活動に参加できる機会を確保するために、熊本県シル
バースポーツ交流大会や輝き大会の充実など、ユニバーサルデザインの考え方に
基づいたスポーツに参加しやすい環境整備を図ることを追加して記述。
(7) 女性スポーツの振興
平成18年5月に本県が署名した「ブライトン宣言」(注)の趣旨を踏まえ、
女性スポーツ振興のための啓発活動や託児サービスの提供など女性がスポーツに
参加しやすい環境整備を図ることを新たに記述。
(注)「ブライトン宣言」
1994年にイギリスのブライトンで開催された第1回世界女性スポーツ会議
において宣言されたもので、スポーツにおけるあらゆる地位、職務、役割へ
の女性の参加を拡大するための原則を述べています。
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夢と感動のスポーツ(競技スポーツ)
(1) 国体成績の維持
現在、計画に掲げた数値目標「国体の総合順位20位以内」については達成で
きているが、更に関係機関・団体等と連携・協力を図りながら、これまでの方策
をより強化し、維持に努めることを追加して記述。
(2) 競技者育成プログラムの作成及び普及
全ての競技団体が競技者育成プログラムを作成し、適宜更新しながら普及に努
めるよう指導することを追加して記述。
(3) 日本代表選手が参加する競技大会や合宿等の誘致
平成18年5月に締結した「JOC・熊本県パートナー協定」に基づき、スポ
ーツ振興事業への日本代表選手の招へい等を図ることを追加して記述。
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学ぶスポーツ(学校における体育・スポーツ)
(1) 体力向上の目標を設定【新規追加項目】
平成22年度までに、県内児童生徒の体力・運動能力調査結果が全国平均を半
数以上の項目で超えることを目指すことを新たに記述。
(2) 体力向上支援の強化
児童生徒の体力向上を県の重点施策とし、体力の重要性について、優良校表彰
制度や子どもの元気づくりフォーラム等で、実践・啓発を図っていくことを追加
して記述。
(3) 運動部活動の推進
「運動部活動の指針」及び「運動部活動指導の手引」を作成・周知し、適正で
魅力ある運動部活動の更なる推進を図ることを追加して記述。
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スポーツの広場(スポーツ施設)
(1) 指定管理者制度の導入
平成18年度から指定管理者制度を導入したことにより、指定管理者と連携し
た機能充実、指定管理者によるサービスの充実及び利用増進に向けた取り組み、
指定管理者による施設の適切な維持管理を行うことを追加して記述。
(2) 施設予約管理システム一元化の検討
県の公共施設予約管理システム「ひばりネット」について、市町村を含めたシ
ステムの一元化に向けた検討を進めることを追加して記述。