報道関係者 各位 2008 年 1 月 21 日 日本科学未来館 企画展 「エイリアン展 ―― モシモシ、応答ネガイマス。」 2008 年 3 月 20 日(木・祝)より開催 日本科学未来館(略称:未来館、館長:毛利衛、所在地:東京都江東区青海)は、2008年3月20日(木・祝)から6月16日(月)まで、企 画展「エイリアン展 ―― モシモシ、応答ネガイマス。」を開催いたします。 2005年にロンドンで“The Science of Aliens”という名称で初公開されたエイリアン展は、近年の惑星探査や天体観測技術の 進歩、最先端の生命科学などによって得られた研究成果をもとに、エイリアンに古くから魅了されてきた人間の心理をひも解 きながら、地球外生命が存在する可能性について「科学的」に追求する展覧会です。また同時に、こうした宇宙全体を俯瞰す るような研究成果から、地球の現在、そして未来の姿についても考えていきます。 日本科学未来館では、先端の科学技術により明らかとなってきた各分野の研究成果を横断的に捉え、地球外生命の存在に ついてアストロバイオロジーの観点から紹介することは、私たちの生活に新しい視点をもたらすものと考え、本展の開催を決 定しました。 会場は4つのゾーンから構成され、多様な角度から地球外生命の存在可能性に迫ります。Zone1「空想としてのエイリアン」で は、映画の中や歴史上で描かれてきた想像上のエイリアンの姿から、エイリアンに魅了される人間の心理についてひも解き ます。映画「エイリアン」に登場するエイリアン・クイーンをはじめとするさまざまなフィギュアや、魔女裁判の記録、アニメーシ ョンの怪物を退治するゲームなどをお楽しみいただけます。Zone2「科学としてのエイリアン」では、近年の惑星探査や天体 観測技術の進歩、最先端の生命科学などによって明らかになってきた地球上の生物の進化の足跡から、地球外に生命が存 在する可能性について検証します。原始の地球環境に近いとされる深海に住む生物の標本や、動物の進化を表すグラフィッ ク、惑星クイズなどを通し、分かりやすく伝えます。Zone3「エイリアンの世界」では、最新の科学的根拠をもとに、科学者たち が想像する地球外生命の存在する惑星を、巨大なインタラクティブ展示で表現。タッチパネルで楽しみながら、惑星の環境、 生物の生態について学びます。最後のZone4「エイリアンとの交信」では、科学者が行ってきた、地球外生命からのシグナル の受信方法、および交信方法について紹介します。 また会期中は、エイリアン展をより深く楽しめる実演「ミッション・レポート」(5シリーズ)を毎日実施します。その他、宇宙や生命 に関するワークショップやトークイベントも開催予定です。詳細はWEBにて順次公開していきます。 本展はこれまでに、フランス、スペイン、アメリカなど、欧米地域で巡回展示されていますが、アジア地域では今回が初めて の開催となります。また、駐日英国大使館とブリティッシュ・カウンシルが主催する「UK-JAPAN 2008」の公認イベントです。 ※アストロバイオロジー:地球以外の惑星に生命が存在する可能性について、天文学、惑星科学、生物学などさまざまな視点から探る新しい研究領域 ■概 要■ 会 期 2008年3月20日(木・祝)~6月16日(月) 開館時間 午前10時~午後5時(入館は閉館時間の30分前まで) ※5/3~5/6は午後6時まで開館時間を延長 場 所 休 館 日 入場料 日本科学未来館 1階 企画展示ゾーンb(住所:東京都江東区青海2-41) 毎週火曜日(ただし4/1、4/29、5/6は開館) 大人 900 円、18 歳以下 350 円 /団体 8 名以上 大人 800 円、18 歳以下 310 円 ※常設展示見学可 ※障害者手帳所持者は当人および付き添い者1名まで無料 主 催 後 援 企画・制作 日本科学未来館、フジテレビジョン ブリティッシュ・カウンシル SCIENCE & MEDIA LLP(英国)、日本科学未来館、フジテレビジョン 1 [展示構成] Zone1 「空想としてのエイリアン」 「The Bob」、「ET」、「プレデター」など最近の映画やテレビに使用された歴代のフィギュア、H.G.ウェルズ作「宇宙戦争」の SF 小説などから、人間が想像するエイリアンの姿、エイリアンを想像するに至った社会背景などを解き明かします。展示を見て いると、フィクションの中の異形な姿をしたエイリアンは、私たちの根源的な恐怖を表していることに気づくでしょう。また数々 のエイリアンの物語に共通のテーマとして描かれてきた「人は何を持って人といえるのか?」という人間の定義についても考 えさせてくれます。 怖がれ、うんと怖がれ:恐ろしいエイリアンの姿が意味する人間の心理とは?映画や童話に登場するエイリアンとス トーリーから、その謎に迫ります。また、H.G.ウェルズの「宇宙戦争」や魔女裁判の記録などか ら、時代を反映し、人間の知的で強い生物への恐怖心から創りあげられたエイリアンについて 探ります。 愛すべき人間的エイリアン :キュートで愛すべき存在として描かれているエイリアンを紹介します。 空 を 見 あ げ る と ・ ・ ・:エイリアンによる誘拐の物語から UFO やミステリーサークルまで取り上げます。 Zone2 「科学としてのエイリアン」 エイリアンを考える手がかりの一つとして科学者が注目しているのが、深海で暮らす生き物たちです。地球上の過酷な条件 下で生息する生命が発見されたことで、科学者は宇宙で生物が存在する可能性を考え直すようになりました。私たちとは全く 違う様相と性質をもつこれらの生物を観察しながら、地球上の生物が成し遂げた驚くべき進化の足跡をたどります。さらにこ のゾーンの最後では、巨大な銀河マップを用いて最新の地球惑星科学を紹介し、科学者たちがどのように生命がいる惑星を 探そうとしているのかに迫ります。 深 海:深海底の過酷な条件下で生息する生物から、地球外生命の姿や存在する環境について考えます。 地 球:生物の形や行動を決めるといわれる環境と生物のルーツを、様々な生物の進化の過程から考えます。 太 陽 系:近年の惑星探査から、火星や、タイタンの大気圏に微生物が存在する可能性があるなど、新たな研究成果 が明らかになってきています。そうした結果をもとに、地球以外にも太陽系で生命体が存在する可能性が あるのかについて迫ります。 太陽系外の世界:最新の太陽系外の惑星探査の方法などを紹介するとともに、太陽系外での生命体の存在可能性について 探ります。 Zone3 「エイリアンの世界」 科学者たちが最新の科学の研究結果と、想像力を駆使して作り出した、地球外生命が存在する架空の 2 つの星「オーレ リア」と「ブルームーン」を紹介します。赤色矮星の周りを公転し、豊富な水、オゾン層のない大気をもつ「オーレリ ア」と、巨大ガス惑星の衛星であり、浅い海、活火山がある「ブルームーン」 。詳細に設定された星の環境と、こうした環 境条件下で存在するだろう生物の姿を、巨大なディスプレイを通して観察したり、生き物に指示を与えて、動かしたり することができます。 Zone4 「エイリアンとの交信」 地球外生物とコミュニケーションをとることは可能なのでしょうか?そのヒントが隠されているゾーンです。世界各地ではこれ までにも、さまざまな方法で宇宙からの信号を検知しようという取り組みがなされています。ここでは科学者がどのように宇 宙からシグナルを受信しようとしているのか、またどうやって地球外文明との交信を試みているかを紹介します。また、この ゾーンの最後では、巨大なディスプレイを使って、エイリアンへのメッセージをつくることもできます。 [参考画像] 「科学としてのエイリアン」より 会場風景 「科学としてのエイリアン」より ウィーディー・シー・ドラゴン 「エイリアンの世界」より仮想エイリアン「マッドポッド」 © Big Wave 2005 / Channel 4 television 本件に関するプレスリリース、及び関連画像は未来館ホームページよりダウンロードしてご利用いただけます。 URL: http://www.miraikan.jst.go.jp/j/press/index.html 2 月より、メールマガジン「Miraikan News」にて、"エイリアン展"に関するコラムを連載予定。 2
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