ブタの腎臓の解剖と観察(学習指導案)

ブタの腎臓の解剖と観察(学習指導案)
日
時
場
所
指導学級
指 導 者
教 科 書
1
単元名
平成 22 年 6 月 17 日(木)5 限目
生物教室 (新館2 F)
3年 生物選択者 26 名
略
東京書籍 新編 生物Ⅰ
内部環境と体液
2
単元の目標
(1)単元の目標
生物の体内環境の維持について観察・実験などを通して生物には体内環境を維持す
るしくみがあることを理解させ,体内環境の維持について認識させる.
(2)単元の評価規準
単元「体液成分の調節」の具体の評価規準
①関心・意欲・態度 ② 思考・判断
③観察・実験の技能・表現 ④ 知識・理解
・水生動物が浸透圧を調 ・ 腎 臓 等 の は た ら き ・輸尿管,腎動脈,腎静脈, ・浸透圧調節のための
節するしくみについて理 が 体 内 環 境 を 維 持 す 皮質,髄質,腎うを的確に 水分排出および老廃物
解し,自分たちの日常の る 上 で 重 要 で あ る こ 見分けることができ,スケ 排出のしくみについて
生理現象と関連づけて考 とを認識する.
えることができる.
ッチで示すことができる. 理解する.
・ 腎 臓 が 血 液 中 の 老 ・血液が皮質で濾過され, ・腎臓の形態や特徴を
・腎臓の機能と構造に関 廃 物 を 濃 縮 し て 尿 と 原尿が再吸収を経て尿が排 つかみ,各部の名称,
する事象に興味をもち, し て 排 出 し て い る こ 出 さ れ る こ と を 説 明 で き はたらきを覚えようと
それらを探求しようとす とを理解する.
る.
する.
る.
3
指導上の立場
(1)単元観(教材観)
ブタの腎臓の観察,実験を通して機能・構造に興味をもち,腎臓のはたらきが体内
環境を維持する上で重要な役割を果たしていることを理解させたい.実験,観察を通
して腎臓が血液から老廃物を濃縮して尿を排出するしくみを理解させたい.
(2)生徒・学級の実態
略
(3)指導の基本方針や留意点
腎臓の機能・構造について実物の観察・実験を通して興味・関心を持たせ,腎臓
のはたらきについて理解を深くさせる.
-1-
4
指導と評価の計画(全8時間)
次・時間
第1次
第2次
第3次
第1時
学習内容・指導事項
評価規準との関連
関心 思考 技能 知識
外部環境と内部環境(1時間)
体内の組成とはたらき(3時間)
体液成分の調節(4時間)
浸透圧・水分量調節のしくみ
①
第2時 老廃物・尿の排出のしくみ
②
第3時 腎臓の観察・実験
③
④
⑤
第4時 まとめ
5
⑥
評価方法等
①関心・意欲・態度
口頭試問
②関心・意欲・態度
口頭試問
③観察・実験の技能
・表現 (本時)
レポート評価
④思考・判断
レポート評価
⑤知識・理解
レポート評価
⑥知識・理解
副教材
本時(第3次,第3時)
(1)本時の目標
ブタの腎臓を解剖し,観察を行い,腎臓の機能・構造について理解を深める.
(2)本時の評価規準
観察・実験の技能 ・表現 <レポート評価>
・「おおむね満足できる」(B)と判断できる状態
レポートのスケッチにほぼ間違いなく名称を記入し,様子を記述してある.
・「十分満足できる」(A)と判断できる状態.
レポートのスケッチに間違えなく名称を記入し,様子を細かく記述してある.
・「努力を要する」(C)と判断された生徒への具体的な対応・手立て
スケッチが不明瞭で名称が記入できておらず,様子の記述もない.第4時のま
とめの時に触れ,再度訂正・記入の上提出させる.
思考・判断 知識・理解 <レポート評価>
・「おおむね満足できる」(B)と判断できる状態
レポートの質問に対してほぼ正しく答えている.
・「十分満足できる」(A)と判断できる状態.
レポートの質問に対して正しく答え,実験で知り得たことをきちんと記述して
ある.
・「努力を要する」(C)と判断された生徒への具体的な対応・手立て
レポートの質問に対して答えが間違っていたり,不十分である.第4時のまと
めの時に触れ,再度訂正・記入の上提出させる.
-2-
(3)展開案
過程
学 習 活 動
指 導 上 の 留 意 点
導入 ・腎臓のはたらきについ ・血液中から老廃物を尿とし
て復習する.
て排出する流れを認識させ
る.
展開 ・観察・実験(別紙参照) ・感染防止のために手袋を着
2人1組で行う.
用するよう指示する.
(1)腎臓全体の観察
・教科書・モニター等の画像
輸尿管,腎動脈・腎
を示し,観察のポイントを
静脈を探す.
明確にする.
評価方法等
特徴を捉えながらス
観察・実験の技能
ケッチをする.
・表現
(2)腎臓内部の観察
・メスの使用について注意を <レポート評価>
皮質,髄質,腎うを
促す.
・各部の特徴を捉
確認し観察を行う.
・教科書・モニター等の画像
え,名称を記入で
特徴を捉えながらス
を示し,観察のポイントを
きる.
ケッチをする.
明確にする.
思考・判断 知識・
腎うと輸尿管がつな ・腎うと輸尿管がつながって 理解
がっていることを確認
いることを確認させる.
<レポート評価>
する.
・腎単位等の各部の
働きを答えること
(3) 腎 単 位 の 図 ・ 写 真 を ・腎単位の特徴について解説
ができる.
見る.
を行う.
腎小体の図・写真を
モニターで確認する.
まとめ ・腎臓の機能・構造につ ・腎臓の各部がどのようなは
いて観察したことをま
たらきをもっているかを確
とめる.
認し,観察した各部の特徴
と結びつけられるようにす
る.
実験準備物
ブタの腎臓,手袋,ピンセット,解剖皿,爪楊枝,ストロー,メス,
柄付き針
-3-