28農 病防 第11865号 平成28年5月2日 各関係機関長 殿 香川県農業試験場病害虫防除所長 (公印省略) 平成28年度病害虫発生予報第2号の発表について このことについて、次のとおり発表したので送付します。 《予 報の概 要》 作物名 麦 水 類 稲 病 害 虫 名 赤かび病 並 黒節病 斑葉病 もみ枯細菌病 (苗腐敗症) イネミズゾウムシ カンキツ モ モ 黒点病 キ ブドウ 果樹の 共通害虫 作物名 キュウリ 病 害 虫 名 予想発生量 べと病 やや多 並 炭疽病 やや多 少 褐斑病 やや多 うどんこ病 やや少 モザイク病 やや少 やや多 並 タマネギ やや多 べと病 多 腐敗病 並 春腐病 やや多 さび病 やや多 うどんこ病 やや多 かいよう病 並 ニンニク 灰色かび病 並 ニンニク・ アブラムシ類 並 タマネギ ミカンハダニ 並 せん孔細菌病 やや多 (育苗床) ハダニ類 やや多 灰星病 やや多 野菜、花き アブラムシ類 やや少 モモハモグリガ やや少 の共通害虫 ネギアザミウマ やや多 アブラムシ類 やや少 ナシヒメシンクイ カ 予想発生量 イチゴ 並 炭疽病 やや多 うどんこ病 やや多 フジコナカイガラムシ やや多 べと病 やや多 フタテンヒメヨコバイ 並 クワゴマダラヒトリ 並 太文字の病害虫:向こう1か月の間、発生状況に特に注意を要する病害虫を示す。 *予報根拠中の記号 ( + ): 発 生 量 を 多 く す る 要 因 ( - ): 発 生 量 を 少 な く す る 要 因 ( ±): 発 生 量 が 平 年 並 に な る 要 因 1 平成28年度 病害虫発生予報 第2号(5月) A.麦類の病害虫 1.赤かび病 予 想 発生量 : 並 根 拠 (1) は だ か 麦 お よ び 小 麦 で 4 月 下 旬 の 発 生 は 認 め な か っ た 。( ±) (2) 麦 の 開 花 期 は 地 域 に よ っ て 差 が あ る が 、 平 年 よ り も 7 ~ 1 0 日 早 い 。 (- ) (3) 5 月 の 気 象 は 気 温 が 高 く ( + )、 降 水 量 が 多 い ( + ) の 予 報 で あ る 。 対 策 (1) 発 生 を 認 め た 圃 場 で は 早 急 に 追 加 防 除 を 実 施 す る 。 (2) 播 種 期 別 の 開 花 期 や 感 染 ・ 発 病 好 適 条 件 の 発 現 状 況 な ど を 防 除 所 の ホ ー ム ペ ー ジ ( http://www.jppn.ne.jp/kagawa/) に 掲 載 し て い る の で 、 防 除 時 期 等を参考に的確な防除を実施する。 (3) 適 期 に 収 穫 し 、 可 能 な 場 合 は ラ イ ス グ レ ー ダ ー を 用 い て 被 害 粒 の 除 去 に 努 める。 2.黒節病 予 想 根 拠 対 策 3.斑葉病 予 想 根 対 拠 策 (1) (2) 発生量 : 並 4 月 下 旬 の は だ か 麦 の 発 生 量 は 平 年 並 ( ±)、 小 麦 で の 発 生 は 平 年 と 同 様 認 め な か っ た 。( ±) 本病は種子伝染するので発病圃場からは採種しない。 対象作物: はだか麦 発生量 : 少 4 月 下 旬 の は だ か 麦 で の 発 生 は 認 め な か っ た 。( - ) 本病は種子伝染するので発病圃場からは採種しない。 本病対象の種子消毒を徹底する。 B.水稲の病害虫 1.もみ枯細菌病(苗腐敗症) 予 想 発生時期: 育苗期 発生量 : やや多 根 拠 前 年 の 早 短 期 水 稲 及 び 普 通 期 水 稲 で の 発 生 量 は 多 か っ た 。( + ) 対 策 (1) 種 籾 は 健 全 な 圃 場 か ら 採 種 し た も の を 用 い る 。 (2) 塩 水 選 を 必 ず 行 い 、 汚 染 籾 を 除 去 す る 。 (3) 種 子 消 毒 を て い ね い に 行 う 。 (4) 高 温 ( 30℃ 以 上 ) で 出 芽 期 間 が 長 い 場 合 に 発 生 が 多 い の で 、 出 芽 時 の 温 度 管理に注意する。 2.イネミズゾウムシ 予 想 発 生 時 期 : 早 ( 越 冬 成 虫 50% 飛 翔 開 始 時 期 : 4 月 第 5 半 旬 ) 発生量 : 並 根 拠 (1) 越 冬 成 虫 の 飛 翔 に 必 要 な 有 効 積 算 温 度 の 達 成 時 期 は 、 平 年 よ り も 9 日 程 度 早 い 。( + ) (2) 前 年 の 第 1 世 代 成 虫 の 発 生 量 は 平 年 並 で あ っ た 。( ±) 対 策 (1) 前 年 、 発 生 が 多 か っ た 地 域 で は 、 移 植 前 に 育 苗 箱 施 薬 を 行 う 。 本 虫 対 象 の 育苗箱施薬を行っていない圃場では、本田期の薬剤防除を行う。 2 (2) 根が健全に育つようにできるだけ浅水管理し、成虫の葉の食害が多い圃場 では早めに中干しを行うことで幼虫の被害が軽減できる。 C.果樹の病害虫 -カンキツ- 1.黒点病 予 想 発生量 : やや多 根 拠 (1) 一 般 圃 場 で の 前 年 の 発 生 量 は 平 年 並 で あ っ た 。( ±) (2) 5 月 の 気 象 は 降 水 量 が 多 い 予 報 で あ る 。( + ) 対 策 伝染源である枯枝を除去し、5月中下旬に薬剤を散布する。 2.かいよう病 予 想 発生地域: 中晩生カンキツ栽培地 発生量 : 並 根 拠 (1) 一 般 圃 場 で の 前 年 秋 期 の 発 生 量 は 平 年 並 で あ っ た 。( ±) (2) 5 月 の 気 象 は 気 温 が 高 く ( - )、 降 水 量 が 多 い ( + ) 予 報 で あ る 。 対 策 (1) 適 正 な 肥 培 管 理 を 行 い 、 樹 勢 を 健 全 に 保 つ 。 (2) 前 年 の 罹 病 し た 枝 葉 は 除 去 す る 。 (3) 防 風 対 策 を 行 い 、 新 葉 の 損 傷 を 防 止 す る 。 (4) 中 晩 生 カ ン キ ツ 等 の 罹 病 性 品 種 は 、 5 月 下 旬 に 薬 剤 防 除 を 実 施 す る 。 3.灰色かび病 予 想 発生量 : 並 根 拠 5 月 の 気 象 は 気 温 が 高 く ( - )、 降 水 量 が 多 い ( + ) 予 報 で あ る 。 対 策 満開期から落弁期にかけて、薬液が花弁に十分かかるように散布する。 4.アブラムシ類 予 想 発生量 : 並 根 拠 (1) 県 予 察 圃 場 で の 4 月 下 旬 の 発 生 は 認 め な か っ た 。( ±) (2) 一 般 圃 場 で の 4 月 下 旬 の 発 生 を 認 め な か っ た 。( - ) (3) 5 月 の 気 象 は 気 温 が 高 く ( + )、 降 水 量 が 多 い ( - ) 予 報 で あ る 。 対 策 発生を認めたら早めに薬剤防除を実施する。 5.ミカンハダニ 予 想 発生量 : 並 根 拠 (1) 県 予 察 圃 場 で の 4 月 下 旬 の 発 生 量 は 平 年 並 で あ っ た 。( ±) (2) 一 般 圃 場 で の 4 月 下 旬 の 発 生 量 は 平 年 並 で あ っ た 。( ±) (3) 5 月 の 気 象 は 気 温 が 高 く ( + )、 降 水 量 が 多 い ( - ) 予 報 で あ る 。 対 策 (1) 100葉 調 査 で 、 1 葉 当 た り の 寄 生 雌 成 虫 数 が 0.5~ 1 頭 に な れ ば 防 除 す る 。 (2) 抵 抗 性 の 発 達 回 避 の た め 、 同 一 系 統 の 薬 剤 を 連 用 し な い 。 -モ モ- 1.せん孔細菌病 予 想 発生量 : やや多 根 拠 (1) 県 予 察 圃 場 で の 4 月 下 旬 の 発 生 量 は や や 多 か っ た 。( + ) (2) 一 般 圃 場 で の 4 月 下 旬 の 発 生 量 は 平 年 並 で あ っ た 。( ±) (3) 5 月 の 気 象 は 降 水 量 が 多 い 予 報 で あ る 。( + ) 対 策 (1) 例 年 発 生 の 多 い 園 地 で は 、 定 期 的 に 薬 剤 防 除 を 実 施 す る 。 (2) 耐 性 菌 の 発 生 回 避 の た め 、 同 一 系 統 の 薬 剤 を 連 用 し な い 。 3 (3) ストレプトマイシン剤(アタッキン水和剤含む)を使用する場合は、収穫 前日数に注意する。 (4) 発 病 枝 は 伝 染 源 と な る の で 、 見 つ け 次 第 除 去 し 、 処 分 す る 。 (5) 病 原 菌 は 葉 や 果 実 の 自 然 の 開 口 部 ( 気 孔 、 水 孔 等 ) や 傷 口 か ら 侵 入 す る の で、風当たりの強い園地では防風ネット等の防風対策を施すとともに、コス カシバ、キクイムシ、モモハモグリガ等の害虫防除を徹底し食害を防止す る。 2.灰星病 予 想 根 拠 (1) (2) 対 策 (1) (2) (3) 発生量 : やや多 一 般 圃 場 で の 4 月 下 旬 の 花 腐 れ の 発 生 は 認 め な か っ た 。( ±) 5 月 の 気 象 は 降 水 量 が 多 い 予 報 で あ る 。( + ) 5月下旬から定期的に薬剤防除を実施する。 耐性菌の発生回避のため、同一系統の薬剤を連用しない。 例年発生の多い園地では、5月中旬~6月中旬に2~3回薬剤防除を実施 する。 3.モモハモグリガ 予 想 発生量 : やや少 根 拠 (1) 県 予 察 圃 場 の フ ェ ロ モ ン ト ラ ッ プ に お け る 誘 殺 数 は 平 年 よ り や や 少 な か っ た 。( - ) (2) 一 般 圃 場 で の 4 月 下 旬 の 発 生 量 は 平 年 並 で あ っ た 。( ±) (3) 5 月 の 気 象 は 、 気 温 が 高 く ( + )、 降 水 量 が 多 い ( - ) 予 報 で あ る 。 対 策 5月中旬の第一世代成虫最盛期に薬剤防除を実施する。 4.アブラムシ類 予 想 発生量 : やや少 根 拠 (1) 県 予 察 圃 場 で の 4 月 下 旬 の 発 生 量 は や や 少 な か っ た 。( - ) (2) 一 般 圃 場 で の 4 月 下 旬 の 発 生 を 認 め な か っ た 。( - ) (3) 5 月 の 気 象 は 気 温 が 高 く ( + )、 降 水 量 が 多 い ( - ) 予 報 で あ る 。 対 策 寄生を認めたら早めに薬剤防除を実施する。 5.ナシヒメシンクイ 予 想 発生量 : 並 根 拠 (1) 県 予 察 圃 場 の フ ェ ロ モ ン ト ラ ッ プ に お け る 誘 殺 数 は 平 年 並 で あ っ た 。 ( ±) (2) 県 予 察 圃 場 で の 4 月 下 旬 の 発 生 を 認 め な か っ た 。( ±) (3) 一 般 圃 場 で の 4 月 下 旬 の 発 生 を 認 め な か っ た 。( ±) (4) 5 月 の 気 象 は 気 温 が 高 く ( + )、 降 水 量 が 多 い ( - ) 予 報 で あ る 。 対 策 (1) 早 め に 袋 が け を 行 い 、 無 袋 栽 培 で は 10日 間 隔 で 薬 剤 防 除 を 実 施 す る 。 (2) 芯 折 れ 枝 を 早 め に 剪 除 し 、 中 か ら 幼 虫 が 脱 出 す る の を 防 ぐ 。 (3) 樹 上 及 び 地 面 に 落 下 し た 被 害 果 は 処 分 す る 。 -カ キ- 1.炭疽病 予 想 根 拠 (1) (2) 対 策 (1) 発生量 : やや多 一 般 圃 場 で の 前 年 秋 期 の 発 生 量 は や や 多 か っ た 。( + ) 5 月 の 気 象 は 気 温 が 高 く ( + )、 降 水 量 が 多 い ( + ) 予 報 で あ る 。 発病枝は見つけしだい除去し、処分する。 4 (2) 前年多発した園地では、5月中旬~6月中旬に2~3回薬剤防除を実施す る。 2.うどんこ病 予 想 発生量 : やや多 根 拠 (1) 一 般 圃 場 で の 前 年 秋 期 の 発 生 量 は や や 多 か っ た 。( + ) (2) 5 月 の 気 象 は 降 水 量 が 多 い 予 報 で あ る 。( + ) 対 策 新梢伸長期(5月中下旬)に1~2回薬剤防除を実施する。 3.フジコナカイガラムシ 予 想 発生量 : やや多 根 拠 (1) 一 般 圃 場 で の 前 年 秋 期 の 発 生 量 は 平 年 並 で あ っ た 。( ±) (2) 5 月 の 気 象 は 気 温 が 高 い 予 報 で あ る 。( + ) 対 策 前年発生の多かった園地及びその周辺の園地では、5月中旬頃(幼虫発生 期)に薬剤防除を実施する。 -ブドウ- 1.べと病 予 想 根 拠 (1) (2) 対 策 発生量 : やや多 一 般 圃 場 で の 前 年 の 発 生 量 は 多 か っ た 。( + ) 5 月 の 気 象 は 降 水 量 が 多 い 予 報 で あ る 。( + ) 初期感染防止のため、5月上旬に薬剤防除を実施する。薬剤散布は十分か かるよう、ていねいに実施する。 2.フタテンヒメヨコバイ 予 想 発生地域: デラウェア栽培地 発生量 : 並 根 拠 (1) 一 般 圃 場 で の 4 月 下 旬 の 発 生 を 認 め な か っ た 。( ±) (2) 5 月 の 気 象 は 気 温 が 高 く ( + )、 降 水 量 が 多 い ( - ) 予 報 で あ る 。 対 策 第2回ジベレリン処理後に1~2回薬剤防除を実施する。 -果樹の共通害虫- 1.クワゴマダラヒトリ 予 想 対象作物: 根 対 カンキツ、モモ、カキ、ブドウ、ナシ、ウメ、ビワ、 キウイフルーツ等 発生地域: 山林隣接園地 発生時期: 5月下旬まで 発生量 : 並 拠 (1) 前 年 の 県 予 察 圃 場 で の 予 察 灯 に お け る 誘 殺 数 は や や 少 な か っ た 。( - ) (2) 前 年 秋 期 の 産 卵 植 物 ( ア カ メ ガ シ ワ ) で の 巣 網 の 発 生 量 は や や 少 な か っ た 。( - ) (3) 春 期 の 産 卵 植 物 ( ア カ メ ガ シ ワ ) 周 辺 の 雑 草 に お い て 、 越 冬 幼 虫 の 発 生 量 は 西 讃 地 区 で 平 年 よ り 多 か っ た 。( + ) 策 (1) 園 地 内 の 雑 草 な ど で の 発 生 が 多 い 場 合 は 、 直 ち に 防 除 す る 。 と く に 雑 木 林 に近い園地周辺部での発生状況に注意する。 (2) 老 齢 幼 虫 に は 効 果 が 劣 る の で 、 防 除 が 遅 れ な い よ う に 注 意 す る 。 5 D.野菜の病害虫 -キュウリ- 1.べと病 予 想 発生量 : やや多 根 拠 (1) 4 月 下 旬 の ト ン ネ ル 栽 培 で は 平 年 と 同 様 に 発 生 を 認 め な か っ た 。( ±) (2) 5 月 の 気 象 は 降 水 量 が 多 い 予 報 で あ る 。( + ) 対 策 (1) 肥 料 切 れ に 注 意 す る と と も に 、 株 の 勢 い が 衰 え な い よ う に 栽 培 管 理 す る。 (2) 薬 剤 散 布 は 予 防 的 に 実 施 し 、 初 期 感 染 を 防 ぐ こ と に よ っ て 散 布 回 数 を 減 ら すように努める。 2.炭疽病 予 想 根 拠 (1) (2) 対 策 (1) (2) 発生量 : やや多 4 月 下 旬 の ト ン ネ ル 栽 培 で は 平 年 と 同 様 に 発 生 を 認 め な か っ た 。( ±) 5 月 の 気 象 は 気 温 が 高 く ( + )、 降 水 量 が 多 い ( + ) 予 報 で あ る 。 圃場の排水を良くするとともに窒素質肥料を適切に施用する。 薬剤散布は予防的に実施し、初期感染を防ぐことによって散布回数を減ら すように努める。 (3) 耐 性 菌 の 発 生 回 避 の た め 、 同 一 系 統 の 薬 剤 を 連 用 し な い 。 3.褐斑病 予 想 根 拠 (1) (2) 対 策 (1) (2) 発生量 : やや多 4 月 下 旬 の ト ン ネ ル 栽 培 で は 平 年 と 同 様 に 発 生 を 認 め な か っ た 。( ±) 5 月 の 気 象 は 気 温 が 高 く ( + )、 降 水 量 が 多 い ( + ) 予 報 で あ る 。 圃場の排水を良くするとともに、窒素質肥料を適切に施用する。 薬剤散布は予防的に実施し、初期感染を防ぐことによって散布回数を減ら すように努める。 (3) 耐 性 菌 の 発 生 回 避 の た め 、 同 一 系 統 の 薬 剤 を 連 用 し な い 。 4.うどんこ病 予 想 発生量 : やや少 根 拠 (1) 4 月 下 旬 の ト ン ネ ル 栽 培 で は 発 生 を 認 め な か っ た 。( - ) (2) 5 月 の 気 象 は 降 水 量 が 多 い 予 報 で あ る 。( + ) 対 策 (1) 薬 剤 散 布 は 発 生 初 期 か ら 7 ~ 10日 間 隔 で 行 う 。 (2) 耐 性 菌 の 発 生 回 避 の た め 、 同 一 系 統 の 薬 剤 を 連 用 し な い 。 5.モザイク病 予 想 発生量 : やや少 根 拠 (1) 4 月 下 旬 の ト ン ネ ル 栽 培 で は 平 年 と 同 様 に 発 生 を 認 め な か っ た 。( ±) (2) 4 月 下 旬 の ト ン ネ ル 栽 培 で は ア ブ ラ ム シ 類 の 発 生 量 は や や 少 な か っ た 。 (-) 対 策 (1) 圃 場 の 周 辺 に 防 虫 ネ ッ ト を 張 る な ど し て 、 ア ブ ラ ム シ 類 の 飛 び 込 み を 防 止 する。 (2) 収 穫 用 具 の 消 毒 を す る 。 (3) 発 病 株 は 、 早 期 に 抜 き 取 り 圃 場 外 に 持 ち 出 す な ど 適 正 に 処 分 す る 。 (4) ア ブ ラ ム シ 類 の 防 除 を 7 ~ 10日 間 隔 で 行 う 。 6 -タマネギ- 1.べと病 予 想 根 拠 (1) (2) 対 策 (1) (2) 発 生 量 : 多 ( 平 成 28年 4 月 28日 付 け 注 意 報 第 1 号 発 表 ) 4 月 下 旬 の 発 生 量 は 多 か っ た 。( + ) 5 月 の 気 象 は 降 水 量 が 多 い 予 報 で あ る 。( + ) 圃場を見回り、発生を確認した場合は直ちに薬剤散布する。 ネギのべと病は、タマネギのべと病と同一の病原菌であるので、今後定植 が多くなるネギの発病にも注意する。 (3) 排 水 不 良 は 発 病 を 助 長 す る の で 、 圃 場 の 排 水 を 良 く す る 。 (4) 薬 剤 散 布 を 行 う 場 合 に は 耐 性 菌 の 発 生 を 回 避 す る た め 、 同 一 系 統 薬 剤 の 連 用は避ける。 2.腐敗病 予 想 根 拠 (1) (2) 対 策 (1) 発生量 : 並 4 月 下 旬 の 発 生 量 は や や 少 な か っ た 。( - ) 5 月 の 気 象 は 降 水 量 が 多 い 予 報 で あ る 。( + ) 病原菌は茎葉の傷口から侵入するので、強風雨や農作業の前後に防除を行 うとともに、ネギアザミウマなど害虫防除を行う。 (2) 伝 染 源 と な る 腐 敗 株 は 早 期 に 抜 取 り 、 圃 場 外 に 持 ち 出 す な ど 適 正 に 処 分 す る。 (3) 排 水 不 良 は 発 病 を 助 長 す る の で 、 明 渠 な ど に よ っ て 排 水 対 策 を 徹 底 す る 。 (4) 貯 蔵 す る 場 合 に は 、 通 風 を よ く し て 本 病 の 発 生 を 防 ぐ 。 万 一 貯 蔵 中 に 発 生 した場合は伝染源となるため、罹病鱗茎を速やかに貯蔵場所から持ち出して 適切に処分する。 (5) 同 一 の 病 原 菌 に よ っ て 発 生 す る ニ ン ニ ク の 春 腐 病 に も 注 意 す る 。 -ニンニク- 1.春腐病 予 想 根 拠 (1) (2) 対 策 (1) 発生量 : やや多 4 月 下 旬 の 発 生 量 は や や 多 か っ た 。( + ) 5 月 の 気 象 は 降 水 量 が 多 い 予 報 で あ る 。( + ) 圃場の排水を良くするとともに、窒素質肥料の過不足がないよう肥培管理 する。 (2) 被 害 残 さ を 速 や か に 除 去 し 、 適 正 に 処 分 す る 。 (3) 病 原 菌 は 茎 葉 の 傷 口 か ら 侵 入 す る の で 、 強 風 雨 や 農 作 業 の 前 後 に 防 除 を 行 うとともに、ネギアザミウマなど害虫防除を実施する。 (4) 同 一 の 病 原 菌 に よ っ て 発 生 す る タ マ ネ ギ の 腐 敗 病 に も 注 意 す る 。 -ニンニク・タマネギ- 1.さび病 予 想 発生量 : やや多 根 拠 (1) 4 月 下 旬 の タ マ ネ ギ 、 ニ ン ニ ク と も に や や 多 い 発 生 で あ っ た 。( + ) (2) 5 月 の 気 象 は 降 水 量 が 多 い 予 報 で あ る 。( + ) 対 策 (1) 発 生 圃 場 で は 薬 剤 を 散 布 す る 。 (2) 同 一 の 病 原 菌 に よ っ て 発 生 す る ネ ギ 、 ニ ラ の さ び 病 に も 注 意 す る 。 7 -イチゴ(育苗床)- 1.うどんこ病 予 想 発生量 : やや多 根 拠 4 月 下 旬 の 育 苗 床 で の 発 生 量 は や や 多 か っ た 。( + ) 対 策 (1) 薬 剤 散 布 は 発 生 初 期 か ら 5 ~ 7 日 間 隔 で 行 う 。 (2) 耐 性 菌 の 発 生 回 避 の た め 、 同 一 系 統 の 薬 剤 を 連 用 し な い 。 2.ハダニ類 予 想 根 拠 (1) (2) 対 策 (1) (2) 発生量 : やや多 4 月 下 旬 の 育 苗 床 で の 発 生 量 は や や 多 か っ た 。( + ) 5 月 の 気 象 は 気 温 が 高 い 予 報 で あ る 。( + ) 多発すると防除が困難になるので、発生初期に防除を徹底する。 葉裏に多く寄生するので、薬液が葉裏に十分かかるようにていねいに散布 する。 (3) ハ ダ ニ 類 は 薬 剤 抵 抗 性 が 発 達 し や す い の で 、 同 一 薬 剤 の 連 用 を 避 け る 。 -野菜、花きの共通害虫- 1.アブラムシ類 予 想 発生量 : やや少 根 拠 (1) 4 月 下 旬 の 発 生 量 は 、 イ チ ゴ で は 平 年 並 ( ±)、 キ ュ ウ リ ( ト ン ネ ル 栽 培 )、 ブ ロ ッ コ リ ー 、 春 ど り レ タ ス で は や や 少 な か っ た ( - )。 (2) 4 月 の 黄 色 水 盤 で の 誘 殺 数 は 過 去 5 か 年 並 で あ っ た 。( ±) (3) 5 月 の 気 象 は 気 温 が 高 く ( + )、 降 水 量 が 多 い ( - ) 予 報 で あ る 。 対 策 (1) 今 後 作 付 を 行 う 場 合 は 、 シ ル バ ー マ ル チ を し た り 、 防 虫 ネ ッ ト を 張 る な ど して、アブラムシ類の飛び込みを防止する。 (2) 圃 場 内 及 び 圃 場 周 辺 の 除 草 に 努 め る 。 (3) 抵 抗 性 の 発 達 回 避 の た め 、 同 一 系 統 の 薬 剤 を 連 用 し な い 。 (4) 黄 色 水 盤 ト ラ ッ プ の 誘 殺 数 を 防 除 所 の ホ ー ム ペ ー ジ ( http://www.jppn.ne.jp/kagawa/) に 掲 載 し て い る の で 、 防 除 時 期 等 を 参 考に的確な防除を実施する。 2.ネギアザミウマ 予 想 発生量 : やや多 根 拠 (1) 4 月 下 旬 の 発 生 量 は タ マ ネ ギ で は 平 年 並 、 ニ ン ニ ク で は や や 多 か っ た 。 (+) (2) 県 予 察 圃 場 の タ マ ネ ギ で の 発 生 量 は 多 か っ た 。( + ) (3) 5 月 の 気 象 は 気 温 が 高 く ( + )、 降 水 量 が 多 い ( - ) 予 報 で あ る 。 対 策 (1) 圃 場 内 及 び 圃 場 周 辺 の 除 草 に 努 め る 。 (2) 露 地 栽 培 で は シ ル バ ー マ ル チ 、 施 設 栽 培 で は 防 虫 ネ ッ ト の 展 張 や 乱 反 射 シ ートの敷設によって飛び込み量を減らすことができる。 (3) 施 設 栽 培 で は 黄 色 ま た は 青 色 粘 着 ト ラ ッ プ 等 を 利 用 し て 発 生 状 況 に 注 意 す る。 (4) ア ス パ ラ ガ ス で は 、 作 物 を 手 で 払 っ て 虫 見 板 上 に 落 ち て く る ア ザ ミ ウ マ が 散見される場合に、青ネギでは葉にカスリ状の食害痕が見られる場合に、早 めに防除する。 (5) 防 除 後 も 表 土 中 の 蛹 や 葉 肉 内 の 卵 に よ り 新 た に 羽 化 、 孵 化 す る 場 合 も あ る の で 、 多 発 圃 場 で は 7 ~ 10日 間 隔 で 防 除 を 行 う 。 (6) 抵 抗 性 の 発 達 回 避 の た め 、 同 一 系 統 の 薬 剤 を 連 用 し な い 。 8 近 隣 農 地 の作 物 等 や住 宅 地 等 での農 薬 飛 散 防 止 の注 意 が必 要 です。 風 の状 況 を確 認 し、飛 散 の恐 れがあると きは散 布 作 業 を中 止 しましょう 農薬はラベルをよく読 んで使 用しましょう 病 害 虫 防 除 所 インターネットホームページ URL: http://www.jppn.ne.jp/kagawa/ 9
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