&217(176 ;VR`V*P[`<UP]LYZP[` ─ 都 市 大 だ より─ -8/ 東京都市大学 1R 02 特集 二子玉川 夢キャンパス 誕生 04 学部長・研究科長・共通教育部長 就任挨拶 06 平成27年度 入学式 07 最終講義 ご報告 08 新任教員紹介 10 組織の改正について/ 職員の所属変更について/人事発令/表彰 18 平成27年度 入学式 式辞 24 平成26年度 学位記授与/学位授与式 式辞 30 平成26年度 受賞者一覧 32 研究紹介 33 PERSON/BOOKS 34 NEWSラウンジ 36 平成27年7月19日発行 広報委員会 東京都世田谷区玉堤1-28-1 TEL.03-5707-0104 http://www.tcu.ac.jp Information (第14回 科学体験教室/ 都市大エコ1チャレンジカップ2015/ オープンキャンパス、世田谷祭・等々力祭日程) 特集 東京都市大学「二子玉川 夢キャンパス」誕生 「東京都市大学 二子玉川 夢キャンパス」オープニングイベント 東京都市大学 等々力中学校・高等学校「舞チア部」によるパフォーマンス(関連記事 P.2-3) 特 集 夢を探す 夢を試す 夢 に 出 会う 本学の新たな「知の拠点」として、二子玉川ライズに『東京 都市大学 二子玉川夢キャンパス(通称:夢キャン)』が誕生 しました。今回の特集では、 6月1日(月)に行われたオープ 湯本雅恵 副学長 Motoshige Yumoto 1978年武蔵工業大学(現・東 京都市大学)大学院博士課程 修了。同大学工学部助手、フ ランス国 立 科 学 研 究 所 放 電 物理学研究所客員研究員を経 て、1995年本学教授に就任。 2015年2月、副学長(総括担 当)に就任。同年4月より、大学 戦略室長を兼任。 ニングセレモニーの模様や、湯本雅恵副学長 兼 大学戦略 室長に伺った『夢キャン』の誕生の経緯、今後の展開などに ついて、 ご紹介いたします。 6月1日(月)午後1時、 「 都市大グループの学園歌タイトル“夢に 翼を”のように、 ここを、多くの人たちが夢を持ち寄り、夢をみつけ、 実現する場にしたい」という三木千壽学長の開会挨拶から夢キャ ンのオープニングセレモニーは始まりました。続いて、今年3月、本 学と包括協定を締結した世田谷区の保坂展人区長が、 「 大学と行 政とがパートナーシップを強固にして、地域の持続的な発展を進め ていきたい。そのための、学術、文化などさまざまな交流の場とし て(夢キャン)が良い影響をもたらしてほしい」とエールを送り、関 係者によるテープカットが行われました。他にも、本学環境学部の 涌井史郎教授によるシンポ ジウム、 『 生態系を活用した 防災減災の地域づくり』や、 キッコーマン飲料(株)と本 学女子学生とが共同開発し たローズウォーター『花つぼ 本学と連携協定を結ぶ世田谷区の保坂区長や 三木学長らがテープカットに臨みました。 み』のパネル展示、ものづく り講習会「3Dプリンターで 遊ぼう!」、都市大等々力中 高校舞チア部による応援パ フォーマンスなどが行われ、 セレモニーは午後5時過ぎ、 2 TCU QUARTERLY No.196 2015.7 シンポジウムでは涌井史郎教授が「自然との共 生が防災につながる」と強調。 熱気に包まれたまま幕を閉 学生や教員の研究成果を広く一般の人たちに分かりやすく紹介す じました。なお、同日から6月 るなど、都市大の知の情報発信基地として存分に活用してもらいた 5日(金)まで、オープニング い」 と話します。 イベントが開催され、本学学 生が世界各地を旅しながら 撮影した子どもたちの写真 眼下に広がる美しい景観。持続的な発展を続け る二子玉川の今を垣間見ることができます。 展示、プログラミングやゲーム作り体験など、さまざまな企画が実 施され、多くの親子連れで賑わいました。 全キャンパスのハブとして 研究教育活動の一層の充実を図る 次代を担う子どもたちに科学の醍醐味を伝え 産官学、グループ間連携の枢要の役も担う 夢キャンは、次世代を担う子どもたちに科学のおもしろさ、楽しさ を伝える役も担っています。今後はここに集まる子どもたちから聞 き取った夢や意見をキャンパス運営やイベント企画に生かしていく つもりだそうです。 『小学生・中 学生のための科学体験教室 』 もともとこの夢キャンは、本学が推進する創立90周年(2019 は、毎夏世田谷キャンパスの恒 年)、100周年(29年)に向けた中長期計画『アクションプラン 例 行 事として定 着しています 2030』 (本誌193号で詳報)の一環としてスタートしたもの。総括 が、夢キャンに子どもたちを集 担当の湯本雅恵副学長は、 「世田谷、横浜、等々力の3キャンパスに めて、科学体験教室の実施に必 加え、王禅寺キャンパス (原子力研究所) という、主に東急沿線に近 要な教材作りを行うなどの企画 接する本学の各拠点を有機的に結びつけるハブ (結節点) が必要で も予定されています。 「こうした はないか、 ということで構想されました」 と、その経緯を説明します。 活動を通じ、小さい頃から科学 各キャンパスからほど近い二子玉川駅(東急田園都市線・大井町線) に親しんでもらうことで、子どもの理科離れを防ぎ、できれば都市 で進んでいた同地区再開発計画の目玉、二子玉川ライズのオフィ 大ファンになってもらいたい」と微笑む湯本副学長。地域や企業と ス棟に入居できる可能性が高くなり、一気に計画が具体化したのだ の連携拠点となることもこのキャンパスの目的の一つです。 「世田 といいます。 谷区や、近隣の大学と共同で調査研究活動をしたり、オフィスビル 夢キャンは、二子玉川駅改札を出てわずか徒歩1分の二子玉川 ライズ・オフィス8階に、敷地面積約574㎡、最大座席数180の規 模で開設されました。エントランスには、地域の子どもたちの将来 の夢を映し出すデジタルサ イネージが設置されており、 夢キャンに常設されている3Dプリンター。 子どもたちから絶大な人気です。 内という立地条件を生かして企業とのコラボレーションも進める予 定です」。 近くには東京都市大学二子幼稚園もあり、都市大グループのパー トナーシップにとっても、夢キャンは大切な場所となるでしょう。 大学側では今後の利用方法などについて検討を続けています 本学建築学科の卒業生が内 が、湯本副学長は「学生や保護者、教職員、地域の皆さん、みんなの 装の設計に携わった明るく 夢を持ち寄って、建設的な提案をしていただきながら、 この夢キャ 洗練された室内には、 テーブ ンを、夢を探し、夢と出会い、夢を試す場として大きく育ててほしい」 ルや椅子、パーテーションな と語ります。まずは一度、 ここを訪れてはいかがでしょうか。8階の どが、実施されるイベントなどに応じてフレキシブルに動かすこと 大きな窓から広がる、都市と自然とが調和した美しい景観に触れる のできるよう工夫されています。 だけで、 しまい込んでいた夢が羽ばたきだすかもしれません。 エントランスに設置されたデジタルサイネージ。 手をかざすと、さまざまな情報が表示されます。 夢キャンの目的は、第一に教育研究活動の充実。開館時間ならば 名 称 東京都市大学 二子玉川夢キャンパス 所 在 地 東京都世田谷区玉川二丁目21番1号 二子玉川ライズ・オフィス 8階(一部) 研究に勤しむことができます。もちろんグループでの勉強会、ゼミ 面 積 574.23㎡(173.7坪) のプレゼンテーション、学会などの準備会合など幅広く利用できそ 開館時間 平日/10:00~19:00 土日祝/10:00~16:00 誰でも自由に入ることのできるこのキャンパスには、Wi-Fiや電源 も用意されているので、学生は好きなときに立ち寄って、各々勉強、 うです。湯本副学長は、 「学内向けや専門家向けのものだけでなく、 ※8月10日~8月20日、12月26日~1月5日の年末年始は休館日 TCU QUARTERLY No.196 2015.7 3 学部長・研究科長・共通教育部長 就任のあいさつ 工学部長 大上 Ohue 浩 Hiroshi 平成 27 年 4月から工学部長を拝命いたしました大上 国際化や学生の主体的な学びを促す教育にも取り組 浩です。 み、より良い教育を目指したいと考えています。その 大学が果たさなければならない務めは、教育、研究、 一つがオーストラリアプログラム(TAP)です。工学 社会貢献だと考えます。この中で教育は、その内容 部では約 90 名の学生がこのプログラムに申し込んで が学部の特長を表すものであり、また、社会に対して います。また、世田谷キャンパスには4月からラーニ 大きな責任を負うものであります。工学部では教育 ングコモンズが新設され、新しい学修環境の整備も 理念「理論と実践」のもと、理論に基づいた実践を 進んでいます。 礎とした教育を行ってきました。その評価は高い就職 昨年度工学部では、教育の実施や卒業認定・学位 率に現れていますが、一昨年に行った卒業生アンケー 授与に関する基本的な方針を各学科で見直しました。 トでは、やりがいを感じて仕事に取り組み、仕事の結 今年度は、この方針を具体化する教育を「実践」す 果に対して自信を持っている卒業生の割合が高いこ る段階になったと考えています。工学部の教職員全 とが示されました。卒業生は社会で求められる能力・ 員が取り組んで参ります。皆様からの一層のご支援 態度・志向を身につけていることが分かりました。 をお願い申し上げます。 工学部では、この伝統ある専門的実践教育をこれか らも継続して行います。さらに、時代の要請に応じた 知識工学部長 田口 Taguchi Akira 亮 都市生活学部長 川口 Kawaguchi Kazuhide 4 和英 この度、知識工学部長を拝命した田口亮です。 は「自律性を持った人材」、 「グローバル人材」形成 知識工学部は、専門的な観点からは、21 世紀の知 にも積極的に取り込もうと考えています。 識基盤社会において高度な科学技術知識を有し、 本年度から、クォータ(4 学期)制が部分的に導入さ これらを総合的に活用できる人材、すなわち、 “科学 れ、完全クォータ制へと移行します。知識工学部で 技術”と“一般社会”の架け橋となる「知」を創造で は、この機に、4 学科全てにおいて卒業するまでの きる人材の養成を目指しています。工学部が対象と 2クォータ程度の時間、学生の自主的活動が可能に する「物」とは異なった、ソリューションやソフトウェア なるように教育課程を整備しました。その時期に「自 といった、形としては存在しない「もの」作りにも焦 律性を持った人材」、 「グローバル人材」形成を図る 点を当てていることも知識工学部の特徴です。 種々のプログラム (海外インターンシップ、海外留学、 いま、企業が求める人材は「自分で考えて行動でき 海外語学研修、国内インターンシップ等)を学生に る人材」、 「自分から何かを創り出せる人材」・・・ 提供しようとするものです。 等、 「自律性を持った人材」であり、地球規模で活 これまで同様に学部教職員が一丸となって、学生の 躍できる「グローバル人材」です。当然、専門的知 「専門力」の育成はもちろんのこと「人間力」の育 識・能力を持っていることが前提となりますが、いわ 成のためにも全力で取り組んで参ります。皆さまの ゆる「専門力」だけでは不充分です。知識工学部で 一層のご支援をお願いいたします。 平成 27 年4月より、都市生活学部長を拝命いたしま これらの目標をより効率的に発揮すべく、本年 4月よ した川口和英です。この場をお借りして、ご挨拶申し り、領域をこれまでの3領域から「都市のライフスタイ 上げます。都市生活学部は平成 21 年 4月に開設さ ル」「都市のマネジメント」、 「都市のデザイン」、 「都 れ、平成 27 年に7 年目をむかえ3 期生を送り出しまし 市のしくみ」の 4 領域に改編し、より企画・業務の遂 た。幸い本学の伝統に支えられ、文系(社会科学系) 行力の獲得をめざし、総合的、専門的、実践的に学 ではありますが、高い就職率(平成 26 年度 99 . 3% ) べる科目を設定しています。 の実績を残しております。ひとえに関係の皆さま方の これから力を注ぐ内容として、①TAP (オーストラリア ご支援の賜であり、感謝申し上げます。 プログラム)をはじめとしたグローバリゼーションへの 都市生活学部は新しい発想で創る「都市」をテーマに 対応(国際化)、②学部のさらなる魅力向上(研究力、 総合的に学ぶ社会科学系の学部としてスタートした学 情報発信力)、③大学と大学院構想の連携、大学院 部です。魅力的で持続可能な都市生活の創造のた の充実、 (学部との接続、社会人、国際化、産学連携) め、生活者のニーズを構想・企画へと描きあげ、そ などがあげられます。都市生活学部は平成 25 年、環 の実現のため事業推進、管理運営を行っていく、企画・ 境情報学研究科都市生活学専攻は平成 27 年に完成 実行業務を担う実践力のある人材を育成することを目 年度をむかえ、名実ともに新しい段階に入りつつあり 的としています。 ます。皆さまの、一層のご支援をお願い申し上げます。 TCU QUARTERLY No.196 2015.7 本年3月に定年退職されました近藤雅雄教授の後任 人間科学部長 井戸 Ido ゆかり Yukari ター「ぴっぴ」における演習、食農体験、海外幼児 として、人間科学部長を拝命いたしました井戸です。 教育研修など)」を通して、知識に偏重しない「人間 この場をお借りいたしまして、ご挨拶申し上げます。 力」「実践力」を培っていることの表れであると感じ 人間科学部では社会の多様なニーズに応え、豊か ております。5月にはウーロンゴン大学の学生が新コ な感性・しなやかな知性を備えた高い専門性を持つ ロンボ計画により本学部で研修を受けました。来年 自立した人材を育成するよう努め、その多くが幼児 3月には本学部の学生がウーロンゴン大学で研修を 教育の現場の第一線で活躍しております。一般企 受けることになっており、海外の大学とも積極的に交 業への就職、大学院進学、留学をする学生もおり、 流していきたいと思います。 卒業生は保育・教育の現場に限らず社会全般で高 今後も、教員一人ひとりが、 「人が人を育てる学部で い評価を受けています。このことは、本学部が人格 ある」という自覚をもち、学生が抱いた夢の実現に 形成に大切な乳幼児期にかかわる人材を育成する 向けて支援するとともに、地域や社会のニーズに応 機関として、子どもの自発性や創造性を喚起する教 えていくよう努力してまいります。 育、子育て支援・保護者支援に関する教育、コミュ 皆様からの一層のご支援を賜りますよう、よろしくお ニケーション能力を高める教育、本学部の特色であ 願い申し上げます。 るさまざまな「体験型プログラム(子育て支援セン 工学研究科長 皆川 Minagawa Masaru 勝 基礎学力と学習意欲のある入学生を獲得し、彼らが そのような観点から、私は、社会とのこれまで以上 目標を達成できるように、夢を実現できるように、ま の強く深い連携を推進し、特に、社会人の学び直し た、社会の要請にも応えられるように、学習教育・ と、教育研究における教員団と実務家の一層の連 研究の場を構築することが、私たち教員団の使命で 携を共に視野に入れた教育を推進することを就任に す。この使命を全うするための方策として、現在、 おける方針に掲げました。 実務家と実質的により強く広範に連携した教育研究 建学の精神である「公正・自由・自治」を実質化し、 を一層充実させてゆくことが大学、特に工学研究科 教職員の自発的な改革力を引き出し、これまで以上 には強く求められています。 に多くの方々がこの大学で学びたいと思っていただ これを実現するためには、従来の学生と教員に加え けるよう、努力していきたいと思います。ぜひご支援 て、学習者、教育者、研究者として社会人がより実 をお願い申し上げます。 質的に広汎に関わる新たな学習教育研究システム の構築と実践が必要となっています。実務家とより 強力に連携し、大学の有する資源と連動することで、 不断の教育改革と教育実践を実現することが、工 学研究科には求められていると考えています。 共通教育部長 新保 Shimpo Yoshiaki 良明 共通教育部長を拝命しました新保です。この場をお 抱える大学群の中で、本学は履修可能な教養科目 借りしてご挨拶申し上げます 。 のラインアップにおいて今や屈指になったと言っても 共通教育部は今年度でようやく4年目を迎えた若い 過言ではありません。 組織であり、卒業研究の学生を抱えることなく、全 このような恵まれた学修環境、社会人として「教養」 学的な基礎・教養教育を統括することを最大の任 が切に求められている現状を踏まえ、学生諸君に 務としております 。ですから、各学部の教員が自学 は、ぜいたくな教養科目群の中から真に学んでみた 部・自学科の学生に目を向けるのに対し、我々は常 い科目をセレブな気分でセレクトしてもらいたいと思 に全学を視野に収め、6学部のハブとして機能する います 。 ことを使命としています 。かつて本学は学部ごとに 一方、共通教育部としては、戦後の大学の大衆化 カリキュラムを異にしていましたが、共通教育部が とともに生じた、いわゆる「パンキョー」の再来を避 核となり、英語の「都市大スタンダード」に続き、昨 けねばなりません。そこで、授業改善に向けての研 年度から教養科目の全学共通化が実現されました。 鑽のみならず、論文や著書などを通じた所属教員の これにより、学生は所属外キャンパス開講の教養科 「発信力」を強めたいと思います 。皆様のご支援を 目であっても、興味関心に則して自由に履修するこ お願いいたします 。 とができるようになったわけです 。同規模の学生を TCU QUARTERLY No.196 2015.7 5 大学院入学式では、三木千壽学長より「2029 年の大学創立 100周年に向け、東京 都市大学では『アクションプラン2030』を策定し、大学改革に取り組んでいます。国 際都市で存在感を示すことのできる有数の私立大学として、世界標準の大学へ進化 する大学にあって、大学院に入学した諸君には、大学院は学部の延長として考えるの 平成 27 年度 入学式 4月2日(木)、世田谷キャンパスにおいて 「平成 27 年度 入学式」を挙行いたしました。 ではなく、自分が何をどのように高めるのかを十分考えてほしい」という力強い式辞が 述べられました。 大学の入学式は、本学が力を入れるオーストラリアプログラム(TAP)の留学先である ECU(エディスコーワン大学)からロン・オリバー副学長を来賓にお招きして執り行わ れました。三木学長からは、今年からはじまるTAPへの期待と、グローバル人材育成 への意欲が語られました。続いて、安達功五島育英会理事長から「4 年後の創設 90 周年には、ここにいる皆さんが卒業を迎えます。初代理事長の五島慶太翁の教育へ の情熱と理念を継承して学んでください」との挨拶があり、来賓の大学後援会会長伊 藤秀樹氏からは「大学で学ぶということは、人間としての品格をつくり出すこと。お互 いに高めあってください」という祝辞が述べられました。オーストラリアからの来賓ロン・ 工学部 744 名、知識工学部 281 名、 オリバー ECU副学長は、 「ECUは、東京都市大学のパートナーとして、都市大の学 環境学部 175 名、メディア情報学部 195 名、 生に卒業までの一時期を、オーストラリアに留学する機会を提供できますことを大変喜 都市生活学部 175 名、人間科学部 103 名、 大学院修士課程 255 名、博士後期課程 6 名、 合計 1 , 934 名の新入生と本学教職員、来賓、 そして多数のご家族が参列しました。 ばしく思います。留学経験を通じて、学生は多様な考え方を身につけ、これまで気が ついてなかった自分の才能を見つけます。ECUに留学する学生は、美しい都市パース で、これからの人生において価値ある多くのことを学ぶでしょう」と挨拶されました。そ の後、吹奏楽団とグリークラブによる校歌、学園歌の斉唱で入学式は幕を閉じました。 入学式後には、学科ごとのガイダンスや、在学生主催によるスプリングフェスティバル が開催されました。体育系・文化系の各クラブやサークルの紹介が賑やかに行われ、 華やいだひとときとなりました。 6 TCU QUARTERLY No.196 2015.7 最終 講義 ご報 告 本 学 で の 教 育・研 究 に 尽 力 さ れ た 先 生 方 おつかれさ までした !! 平成 26 年度をもってご定年等を迎えられた教授の最終講義の模様をご紹介致します 。 工学部 電気電子工学科 湯本 雅恵 教授 [現:東京都市大学 副学長(総括担当)兼 大学戦略室長] 【日時】平成 27 年 3 月28 日 15 : 00 ~ 16 : 00 【場所】世田谷キャンパス 2 号館 1 階 21 C教室 「モー 40年?!」 昭和 53 年4月に本学に着任されて以来、37年の長きに亘り情熱を持って 学生の指導や研究に御尽力された、湯本雅恵先生の最終講義が3月28日 (土)に開催されました 。本講義には、電気電子工学科の学生や教員をはじ め、数多くの卒業生の方々や学会関係者が参加されました 。講義では、お 若い頃に科学雑誌で科学や電気に御関心を持たれたお話からはじまり、先 生の御研究である高E/n領域における放電機構や表面改質に関する解説を され、さらに、海外留学時のお話なども御披露いただきました 。御講演の 最後には、 「真理を極める心意気」と「人真似をしない」というメッセージを頂 きました 。研究や教育など様々な分野において、大学や学科のために多大 な御貢献をされました湯本雅恵先生に、心より感謝を申し上げます 。 工学部 電気電子工学科 准教授 岩尾 徹 記 知識工学部 情報科学科 野原 勉 教授 【日時】平成 27 年 3 月7 日 11 : 30 ~ 12 : 30 【場所】世田谷キャンパス 2 号館 2 階 22 C教室 「波頭を超えて」 平成 27 年3月をもって情報科学科をご退職された野原勉先生の最終講義が、3 月7日(土)に開催されました 。当日は、現役の学生や教員だけでなく、お忙しい 中たくさんの卒業生の方々にも駆けつけていただき、厳しい中にも情熱を持って 研究指導をされ、多くの学生に慕われてきた先生のお人柄をあらためて感じるこ とができました 。 「波頭を越えて」と題したご講演の中では、本学着任前にお勤め になられていた三菱重工時代におけるH2Aロケットなどの開発秘話や、ヴァージ ニア工科大学にお勤めの頃のエピソードなどをご披露いただき、大変興味深いお 話をお聞かせいただきました 。長年に渡り本学の教育・研究にご尽力いただき、 心より感謝いたしますとともに、今後のますますのご活躍をお祈り申し上げます 。 知識工学部 情報科学科 講師 星 義克 記 TCU QUARTERLY No.196 2015.7 7 学事通信 ❶出身校 ❷前任職 ❸学位 ❹主な担当科目 ❺メッセージ 新任教員紹介 就任のあいさつ 本学に就任して─ 平成26年9月から本年4月までの本学の新任教員(助教以上)を 紹介します。高度な専門性と豊富な経験、そして見識に富んだ 23名の先生方のご活躍に期待いたします。 ここではそれぞれに、これまでの経歴や研究テーマ、抱負などに ついてメッセージをいただきました。 工学部 原子力安全工学科 教授 ❶東京大学大学院 ❷名古屋大学准教授 ❸博士(工学) ❹放射線計測, 信号処理とC言語 ❺放射線計測を通じ、理学的な基礎から産業的応用まで、幅 広い視野と応用力を持った人材を育成していきたいと思い ます。 松浦 治明(まつうら はるあき) 太田 豊(おおた ゆたか) ❶東京工業大学大学院 ❷東京工業大学原子炉工学研究所 助教 ❸博士(理学) ❹核燃料サイクル工学、バックエンド安全工学 ❺放射線も原子力も真実を理解し正しく怖がることが重要です。 燃料サイクルや廃棄物処分に関する研究を通じ、そのための 知力と社会性を身につけて頂けるような教育を展開します。 ❶名古屋工業大学大学院 ❷東京大学 特任助教 ❸博士(工学) ❹送配電工学、電気磁気学演習 ❺再生可能エネルギーや電気自動車を調和させる電力シス テムの研究に従事してきました。外向きで活発な研究室を スタートできるよう注力いたします。 伊藤 和也(いとう かずや) 今井 龍一(いまい りゅういち) ❶東京工業大学大学院 ❷(独)労働安全衛生総合研究所 主任研究員 ❸博士(工学) ❹土の性質、構造力学4 ❺土砂災害を中心とした地盤工学分野を軸として研究を進め てきました。現場の第一線で活躍できる主体性を持った人 材育成に尽力していきたいと思います。 ❶関西大学大学院 ❷国土交通省国土技術政策総合研究所 ❸博士(工学) ❹都市交通計画、測量学及び実習 ❺民間10年、行政5年を経て、本学に着任しました。産官と 連携して学生と様々なことに挑戦し、社会に貢献できる人 材の育成と研究に鋭意努めて参ります。 西部 光一(にしべ こういち) 関口 和真(せきぐち かずま) ❶工学院大学大学院 ❷東京都市大学工学部機械工学科 助教 ❸博士(工学) ❹放流体エネルギー工学、機械工学実習 など ❺専門は流体工学です。これまでに国際色豊かな職場で働 き、海外赴任も経験して参りました。この経験を授業・研究 を通じて学生の皆さんに還元できるよう邁進致します。 ❶東京工業大学 ❷助教 ❸博士(工学) ❹制御理論 ❺横幹的な学術領域である制御理論の考え方をとおし、一つ の専門に固執しない豊かな人間性の獲得の一助になれる よう努力していきたいと思います。 筒井 千尋(つつい ちひろ) 羽倉 尚人(はぐら なおと) ❶埼玉大学大学院理工学研究科 ❷東京都市大学工学部医用工学科 助教 ❸博士(理学) ❹生化学、分子生物学 ❺大気圧プラズマの医療応用に関する研究を行なっておりま す。工学分野のみならず、医学・生物学を含めた多面的な知識 と発想を培う研究・教育に努めて参りたいと考えております。 ❶武蔵工業大学(現:東京都市大学)大学院 ❷東京都市大学原子力研究所 助手 ❸博士(工学) ❹放射線概論、放射線診断工学 ❺現在、王禅寺キャンパス(原子力研究所)にて小型加速器 を構築しています。材料、環境、医用など様々な分野への 応用を計画しています。 柴田 随道(しばた つぐみち) 岡田 公治(おかだ こうじ) ❶東京大学 ❷NTT先端集積デバイス研究所 ❸博士(工学) ❹通信集積回路 ❺集積システムやデバイスの研究開発に携わってきました。 豊かでわくわくする未来に向けて学生諸君と学び、社会へ 具体的に貢献する人材の創出に努めてまいります。 ❶静岡大学大学院 ❷(株)日立製作所 ❸博士(工学) ❹経営計画、企業評価 ❺多様な価値観や経験を集め、新たな価値を創る時代になり ました。企業での実務経験を活かし、産業界が求める人財 の育成と潜在ニーズに応える研究に尽力します。 工学部 原子力安全工学科 准教授 工学部 都市工学科 准教授 工学部 機械工学科 講師 工学部 医用工学科 講師 知識工学部 情報通信工学科 教授 8 河原林 順(かわらばやし じゅん) TCU QUARTERLY No.196 2015.7 工学部 電気電子工学科 准教授 工学部 都市工学科 准教授 工学部 機械システム工学科 講師 工学部 原子力安全工学科 助教 知識工学部 経営システム工学科 准教授 枝廣 淳子(えだひろ じゅんこ) 横田 樹広(よこた しげひろ) ❶東京大学大学院修士課程専攻 ❸修士(教育心理学) ❹持続可能性とコミュニケーション、環境志向型経営分析 ❺環境ジャーナリスト・翻訳者・政府委員会委員などの立場で 環境問題に取り組んできた経験を活かし、 「社会を変えな がら、社会を変えられる人」を育てます! ❶東京大学大学院農学生命科学研究科 ❷清水建設(株)技術研究所 主任研究員 ❸博士(農学) ❹エコロジカル・プランニング、環境アセスメント概論 ❺地域の生態系とその機能を活かした緑地計画手法を研究 しています。緑と生態系を軸に、グローバルに都市の持続 可能性に挑む人材の育成を目指します。 李 洪千(り ほんちょん) 関 博紀(せき ひろき) 環境学部 環境マネジメント学科 教授 環境学部 環境創生学科 准教授 メディア情報学部 社会メディア学科 准教授 メディア情報学部 社会メディア学科 講師 ❶慶應義塾大学 ❷慶應義塾大学総合政策学部 専任講師 ❸博士(政策・メディア) ❹マスメディアと人間行動、現代社会 とメディア ❺メディアが作り出す社会的空気の測定・可視化とインターネッ ト選挙の研究を続けています。世界で活躍できる創造性と 行動力をもつ学生を一緒に育てて行きたいと思います。 ❶東京大学大学院学際情報学府 ❷東京大学大学院総合文化研究科 ❸博士(学際情報学) ❹情報環境論、認知科学 ❺勤 務先は出身高校に近く、所属の旧名は出身学部と同じ, 院生時代のバイブル本は都市大(武蔵工大)の先生が著者 …。最高の環境です。力を尽くします。 永江 総宜(ながえ のぶよし) 坂倉 杏介(さかくら きょうすけ) ❶横浜国立大学大学院国際経済法学研究科 ❷淑徳大学経営学部 教授 ❸経営学修士、修士(国際経済法学) ❹会計概論、簿記論 ❺企業及び会計事務所で実務を経験してきました。ビジネス シミュレーションやビジネスプランニングを通じ、実践的な 研究・教育をしていきたいと思います。 ❶慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科 ❷慶應義塾大学グローバルセキュリティ研究所 特任講師 ❸修士(政策・メディア) ❹コミュニティ計画、 リサーチ演習 ❺出身地である世田谷の大学で教えることになり、ご縁を感 じています。コミュニティ論が専門なので、地域に根ざした 教育研究に励みたいと思っています。 西山 敏樹(にしやま としき) 早坂 信哉(はやさか しんや) ❶慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科 ❷慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科特任准教授 ❸博士(政策・メディア) ❹ユニバーサルデザイン、子どもの環境と福祉住環境 ❺ユニバーサルデザインや福祉のまちづくりについて、ハード とソフトの双方から学際的に研究しています。その経験を 教育に還元し、大学の発展に寄与致します。 ❶自治医科大学大学院 ❷大東文化大学 教授 ❸博士(医学) ❹子どもの保健、公衆衛生学 ❺生活習慣、特に入浴と健康の関連を疫学的に研究していま す。地域医療から大学病院、行政までの幅広い経験をもと に、実践力を持つ人材育成に尽力いたします。 園田 巌(そのだ いわお) Steven Kraines(スティーヴェン・クレイネス) ❶慶應義塾大学 ❷保育所長 ❸学士(人間関係学) ❹社会的養護内容、障害児保育 ❺アタッチメントと児童虐待予防について研究しています。 ソーシャルワークの視点を持ち、実践力と専門性を有した 保育者育成に力を注ぎたいと考えています。 ❶東京大学大学院工学系研究科 ❷東京大学 准教授 ❸博士(工学) ❹比較文化史、Communication Skillsなど ❺現在は、主に横浜キャンパスにおける英語教育に取り組んでいますが、将来は私の専門分野であ る環境影響評価の為のシミュレーション手法の開発とその応用や、意味論的な手法を用いる情報 検索やナレッジディスカバリーについて教えたり、研究したりすることができればと考えています。 小長井 誠(こながい まこと) 本間 宏二(ほんま こうじ) ❶東京工業大学 ❷東京工業大学大学院理工学研究科 教授 ❸博士(工学) ❺長 年に亘り太陽光発電の研究を行ってきました。21世紀 は環境・エネルギーの時代です。若い学生達と共にエネル ギー問題を語り合いたいと思っています。 ❶東京大学、米国Lehigh大学、東京工業大学 ❷新日鐵住金(株) ❸博士(工学) ❺皆様と手をたずさえて本学の国際化と、グローバル人材育 成に貢献できますように一生懸命頑張ります。 都市生活学部 都市生活学科 教授 都市生活学部 都市生活学科 准教授 人間科学部 児童学科 講師 総合研究所 特任教授 都市生活学部 都市生活学科 准教授 人間科学部 児童学科 教授 共通教育部 外国語共通教育センター 准教授 国際センター 教授 TCU QUARTERLY No.196 2015.7 9 学事通信 〈東京都市大学 組織の改正について〉事務組織の一部を次のように改正し、平成27年4月1日から実施する。 新 旧 企画室 SC 企画室 SC 広報戦略 大学評価/IR SC 総務担当 ダイバーシティ推進 国際部 総務グループ SC 総務課 産学官連携センター(総研事務含む) 研究推進部 地域連携センター 施設管理・調達担当 SC 経理担当 SC 外部資金課 キャンパス事務センター ICT推進課 総合情報システム部 人事担当 YC TC SC SC 情報運用課 YC 原子力研究所 OC TC SC SC YC TC 入試センター SC 学生支援センター 事 務 局 事 務 局 図書館事務センター TC SC キャリア支援センター SC 教育支援センター(学科事務含む) SC 学生支援センター SC 図書館担当 教育研究支援グループ SC 情報基盤担当 YC TC TC SC 研究協力担当 YC 社会連携センター TC 校友・後援会連携室 YC TC 学術情報センター YC キャリア支援センター YC TC YC TC 学生支援部 YC SC 校友担当 SC 総務課 人事課 総務部 管理課 入試広報グループ 調達・検収担当 キャンパス総務センター 原子力研究所事務室 ※下線部分は変更箇所を示します。 TCU QUARTERLY No.196 2015.7 SC SC 施設担当 財務課 10 入試広報課 YC 国際部 SC TC OC [略表記] SC=世田谷キャンパス YC=横浜キャンパス TC=等々力キャンパス OC=王禅寺キャンパス 職 員 の 所 属変更について 平成27年4月1日付の事務組織の一部改正に伴い、 別段辞令交付のない者は、同日付をもって下記の新所属の発令があったものとする。 新 旧 事務局総合情報システム部情報運用課 [SC担当] 事務局教育研究支援G学術情報C [SC情報基盤担当] 事務局総合情報システム部情報運用課 [YC担当] 事務局教育研究支援G学術情報C [YC情報基盤担当] 事務局総合情報システム部情報運用課 [TC担当] 事務局教育研究支援G学術情報C [TC情報基盤担当] 事務局総合情報システム部図書館事務センター [SC担当] 事務局教育研究支援G学術情報C [SC図書館担当] 事務局総合情報システム部図書館事務センター [YC担当] 事務局教育研究支援G学術情報C [YC図書館担当] 事務局総合情報システム部図書館事務センター [TC担当] 事務局教育研究支援G学術情報C [TC図書館担当] 事務局学生支援部入試センター 事務局入試広報G入試広報課 事務局学生支援部キャリア支援センター [SC担当] 事務局教育研究支援Gキャリア支援C [SC担当] 事務局学生支援部キャリア支援センター [YC担当] 事務局教育研究支援Gキャリア支援C [YC担当] 事務局学生支援部キャリア支援センター [TC担当] 事務局教育研究支援Gキャリア支援C [TC担当] 事務局総務部 事務局総務G 事務局総務部総務課 事務局総務G総務課 [総務担当] 事務局総務部人事課 事務局総務G総務課 [人事担当] 事務局総務部管理課 事務局総務G総務課 事務局総務部管理課 事務局総務G総務課 [施設管理・調達担当] 事務局総務部財務課 事務局総務G総務課 [経理担当] 事務局総務部キャンパス総務センター [YC担当] 事務局総務G総務課キャンパス事務C [YC担当] 事務局総務部キャンパス総務センター [TC担当] 事務局総務G総務課キャンパス事務C [TC担当] 事務局総務部原子力研究所事務室 事務局原子力研究所 人 事 発 令 下記のとおり人事発令がありましたのでお知らせいたします。 【1】任 免 (3月31日付) 氏 名 発令内容 真下 賢 大学戦略室室員の兼務を解く 【2】任 命 (4月1日付) 役 職 名 職 名 氏 名 副学長補佐 教 授 野中 謙一郎 〃 〃 佐和橋 衛 〃 〃 史 中超 〃 〃 大谷 紀子 〃 〃 長田 剛 〃 〃 秋山 義典 〃 准教授 木内(大森)英実 〃 〃 髙 橋 うらら (5月27日付) 氏 名 役 職 名 橋本 昌彦 常務理事 【3】任 命(兼務) (4月1日付) 氏 名 発令内容 谷萩 香織 大学戦略室室員 兼務 TCU QUARTERLY No.196 2015.7 11 学事通信 【4】任命・委嘱 工学部主任教授 (4月1日付) 役 職 名 12 所 属 職 名 氏 名 教 授 眞保 良吉 機械システム工学科 〃 田中 康寛 田口 亮 原子力安全工学科 〃 横堀 誠一 吉﨑 真司 医用工学科 〃 森 晃 中村 (佐野) 雅子 電気電子工学科 〃 野平 博司 川口 和英 エネルギー化学科 〃 髙橋 政志 〃 勝又 英明 〃 丸山 收 教 授 宮内 新 職 名 氏 名 備考 大学戦略室長 副 学 長 湯本 雅恵 機械工学科 工学部長 教 授 大上 浩 知識工学部長 〃 環境学部長 〃 メディア情報学部長兼環境情報学部長 〃 都市生活学部長 〃 人間科学部長 〃 井戸 ゆかり 建築学科 共通教育部長 〃 新保 良明 都市工学科 大学院工学研究科長 〃 皆川 勝 大学院環境情報学研究科長 〃 藤井 哲郎 国際センター長 〃 岩松 雅夫 情報科学科 工学部原子力研究所所長 特任教授 三橋 偉司 情報通信工学科 〃 佐和橋 衛 図書館長 知識工学部主任教授 教 授 大谷 眞一 経営システム工学科 〃 横山真一郎 世田谷キャンパス図書館長 〃 大谷 眞一 自然科学科 〃 飯島 正徳 横浜キャンパス図書館長 〃 小野 直樹 等々力キャンパス図書館長 〃 伊藤 裕一 副学生部長(世田谷キャンパス) 〃 和多田雅哉 環境創生学科(環境情報学部環境情報学科兼務) 教 授 田中 章 〃 (横浜キャンパス) 〃 梅原 英一 環境マネジメント学科 〃 中原 秀樹 〃 (等々力キャンパス) 〃 川口 英俊 教 授 川村(下村)久美子 〃 八木 伸行 教 授 岩﨑 敬道 環境学部主任教授 交替 メディア情報学部主任教授 入学試験委員会委員長 〃 和多田雅哉 工学部教務委員長 〃 野中謙一郎 社会メディア学科(環境情報学部情報メディア学科兼務) 知識工学部教務委員長 〃 吉田 真史 情報システム学科 環境学部教務委員長 〃 郭 偉宏 メディア情報学部教務委員長兼環境情報学部教務委員長 〃 廣田 すみれ 共通教育部教務委員長 〃 日高 正司 人文・社会科学系 大学院工学研究科教務委員長 〃 向井 信彦 自然科学系 〃 山口 勝己 大学院環境情報学研究科教務委員長 〃 宮本 和明 外国語共通教育センター 〃 土肥 一夫 専門分野編成審査委員会委員長 副 学 長 湯本 雅恵 教職課程運営委員会委員長 教 授 井上 健 中等教育教諭養成教職課程運営委員会委員長 〃 井上 健 機械工学専攻 教 授 槇 徹雄 医学研究倫理委員会委員長 〃 森 晃 機械システム工学専攻 〃 郡 逸平 動物実験生命倫理委員会委員長 〃 平田 孝道 電気電子工学専攻 〃 江原 由泰 世田谷キャンパス防災対策委員会委員長 〃 和多田雅哉 生体医工学専攻 〃 桐生 昭吾 世田谷キャンパス環境保全委員会委員長 〃 和多田雅哉 情報工学専攻 〃 横山 孝典 横浜キャンパス防災対策委員会委員長 准 教 授 久保 哲也 建築学専攻 〃 大橋 好光 等々力キャンパス防災対策委員会委員長 講 師 伊藤 陽一 都市工学専攻 〃 吉田 郁政 工学部入学試験委員会副委員長 教 授 野平 博司 システム情報工学専攻 〃 森 博彦 知識工学部入学試験委員会副委員長 〃 飯島 正徳 エネルギー化学専攻 〃 武 哲夫 世田谷キャンパス予算配分委員会委員長 〃 天野 克也 共同原子力専攻 〃 松本 哲男 横浜キャンパスキャリア委員会委員長 〃 室田 昌子 世田谷キャンパス教員業績評価委員会委員長 〃 丸山 收 横浜キャンパス教員業績評価委員会委員長 〃 大塚 善樹 等々力キャンパス教員業績評価委員会委員長 〃 宮本 和明 共通教育部大学院共通教育委員会委員長 〃 岩松 雅夫 TCU QUARTERLY No.196 2015.7 共通教育部主任教授 大学院工学研究科専攻主任教授 交替 大学院環境情報学研究科専攻主任教授 環境情報学専攻 教 授 伊坪 徳宏 都市生活学専攻 〃 川口 和英 注) 任命・委嘱について、任期途中において交替等が生じた場合、前任者に別段の発令のないときは、 後任者への発令日の前日付をもって任命又は委嘱を解く発令があったものとする 備考 【5】委 嘱 (4月1日付) 氏 名 発 令 内 容 廣瀬 禎彦 東京都市大学 山﨑 芳男 川合 知二 鳥居 邦夫 委 嘱 期 間 特別教授 H27.4.1〜H28.3.31 〃 〃 H27.4.1〜H28.3.31 〃 〃 H27.4.1〜H28.3.31 〃 〃 H27.4.1〜H28.3.31 佐々木 進 〃 〃 H27.4.1〜H28.3.31 尾嶋 正治 〃 〃 H27.4.1〜H28.3.31 室山 哲也 〃 〃 H27.4.1〜H28.3.31 渡辺 広之 〃 〃 H27.4.1〜H28.3.31 宮林 正恭 〃 客員教授 H27.4.1〜H28.3.31 宮入 俊夫 〃 〃 H27.4.1〜H28.3.31 吉川 光子 〃 〃 H27.4.1〜H28.3.31 関本 博 工学部 〃 H27.4.1〜H28.3.31 持木 幸一 〃 〃 H27.4.1〜H29.3.31 蛯沢 勝三 〃 〃 H27.4.1〜H29.3.31 村松 健 〃 〃 H27.4.1〜H29.3.31 小野 茂 〃 〃 H27.4.1〜H29.3.31 沼上 清 〃 〃 H27.4.1〜H29.3.31 民岡 順朗 〃 客員准教授 H27.4.1〜H29.3.31 林﨑 規託 〃 〃 H27.4.1〜H28.3.31 小野 文孝 知識工学部 客員教授 H27.4.1〜H29.3.31 原口 兼正 〃 〃 H27.4.1〜H29.3.31 久米 一成 環境学部 〃 H27.4.1〜H29.3.31 飯島健太郎 〃 客員准教授 H27.4.1〜H29.3.31 辻 和彦 共通教育部 客員教授 H27.4.1〜H28.3.31 知沢 清之 〃 〃 H27.4.1〜H29.3.31 北垣 郁雄 〃 〃 H27.4.1〜H29.3.31 野原 勉 〃 〃 H27.4.1〜H29.3.31 岡部 豊 〃 〃 H27.4.1〜H29.3.31 市川 幸美 総合研究所 〃 H27.4.1〜H29.3.31 藤田 博之 〃 〃 H27.4.1〜H29.3.31 松本 謙司 大学院工学研究科 〃 H27.4.1〜H29.3.31 山岡 嘉彌 〃 〃 H27.4.1〜H29.3.31 佐治 正勝 横浜キャンパス診療所長兼産業医兼学校医 H27.4.1〜H28.3.31 藤井 秀樹 等々力キャンパス学校医兼産業医 H27.4.1〜H28.3.31 ※ 氏 名 発 令 内 容 前野 恭 大学院工学研究科 委 嘱 期 間 大学院教授(併任) H27.4.1〜H28.3.31 秋田 貢一 〃 〃 〃 (〃) H27.4.1〜H28.3.31 菅谷 武芳 〃 〃 〃 (〃) H27.4.1〜H28.3.31 高山 健 〃 〃 〃 (〃) H27.4.1〜H28.3.31 蘆原 郁 〃 〃 大学院准教授 (〃) H27.4.1〜H28.3.31 H27.4.1〜H28.3.31 日渡 良爾 〃 〃 〃 (〃) 岩月 輝 希 〃 〃 〃 (〃) H27.4.1〜H28.3.31 ※東京都市大学大学院における連携大学院方式に関する規程に基づく委嘱 (4月1日付) 氏 名 中川 正広 発 令 内 容 委 嘱 期 間 東京都市大学 客員教授 H27.4.1〜H28.3.31 (5月1日付) 氏 名 発 令 内 容 委 嘱 期 間 小堀 洋美 東京都市大学 特別教授 H27.5.1〜H28.3.31 草柳 俊二 〃 客員教授 H27.5.1〜H28.3.31 柏木 孝夫 〃 〃 H27.5.1〜H28.3.31 坊垣 和明 都市生活学部 〃 H27.5.1〜H29.3.31 (5月27日付) 役 職 名 氏 名 発 令 内 容 常務理事 橋本 昌彦 事務局長 (6月1日付) 氏 名 発 令 内 容 委 嘱 期 間 齋藤 公彦 東京都市大学 客員教授 H27.6.1〜H28.3.31 有冨 正憲 猪熊 弘子 〃 〃 人間科学部 客員准教授 H27.6.1〜H28.3.31 H27.6.1〜H29.3.31 TCU QUARTERLY No.196 2015.7 13 学事通信 【6】採 用 (1)教育職員(4月1日付) 所 属 ・ 職 名 工学部 原子力安全工学科 氏 名 教 授 河原林 順 〃 〃 准教授 松浦 治明 〃 電気電子工学科 〃 太田 豊 〃 都市工学科 〃 伊藤 和也 〃 〃 〃 今井 龍一 〃 機械工学科 講 師 西部 光一 〃 機械システム工学科 〃 関口 和真 〃 医用工学科 〃 筒井 千尋 〃 原子力安全工学科 助 教 羽倉 尚人 知識工学部 情報通信工学科 教 授 柴田 随道 〃 経営システム工学科 准教授 岡田 公治 環境学部 環境創生学科 〃 横田 樹広 メディア情報学部 社会メディア学科 〃 李 洪千 〃 〃 講 師 関 博紀 都市生活学部 都市生活学科 教 授 永江 総宜 〃 〃 准教授 坂倉 杏介 〃 〃 〃 西山 敏樹 人間科学部 児童学科 教 授 早坂 信哉 〃 共通教育部 外国語共通教育センター 〃 講 師 園田 巌 准教授 スティーヴェン クレイネス 〃 〃 〃 寺澤由紀子 〃 人文・社会科学系 講 師 渡邉 大輔 総合研究所 特任教授 小長井 誠 国際センター 教 授 本間 宏二 (2)技術職員(4月1日付) 所 属 ・ 職 名 氏 名 大学院工学研究科機械システム工学専攻 研究助手 (嘱託) 小田 貴嗣 〃 〃 電気電子工学専攻 〃 〃 山本 真司 〃 〃 建築学専攻 〃 〃 森 麻美 〃 〃 伊 東 日向 〃 環境情報学研究科環境情報学専攻 (3)事務職員(4月1日付) 所 属 ・ 職 名 <資 格> 氏 名 事務局国際部事務員 (試雇) <S3> ステファニー コーツ 〃 学生支援部入試センター事務員 (〃) <〃> 小田嶋 太郎 ステファニー コーツ 小田嶋 太郎 【7】昇任・昇格・異動 (1)教育職員(4月1日付) 所 属 ・ 職 名 氏 名 14 新 旧 荒井 秀一 知識工学部 情報科学科 教 授 知識工学部 情報科学科 准教授 佐藤 真久 環境学部 環境マネジメント学科 〃 環境学部 環境マネジメント学科 〃 小池 メディア情報学部 社会メディア学科 〃 メディア情報学部 社会メディア学科 〃 岩野 公司 〃 情報システム学科 〃 〃 情報システム学科 〃 川口 英俊 都市生活学部 都市生活学科 〃 都市生活学部 都市生活学科 〃 山根 格 〃 〃 〃 〃 〃 〃 長田 剛 共通教育部 自然科学系 〃 共通教育部 自然科学系 〃 吉田 外国語共通教育センター 〃 外国語共通教育センター 〃 星多 国子 〃 TCU QUARTERLY No.196 2015.7 〃 (2)事務職員(4月1日付) 所 属 ・ 職 名 <資 格> 氏 名 鳥羽幸太郎 新 旧 事務局企画室長兼研究推進部長 <M3> 事務局企画室長 <M3> 浦田 充起 〃 企画室部長 <M3> 〃 企画室統括課長 <M3> 谷萩 香織 〃 企画室部長 <M3> 〃 企画室YC担当部長兼教育研究支援G学生支援C課長[YC担当]<M3> 市川 康 〃 企画室YC担当部長兼学生支援部教育支援センター課長[YC担当]<M2> 〃 入試広報G部長 <M2> 成田 薫 〃 総合情報システム部長 <M3> 〃 総務G総務課統括課長兼総務課課長 [経理担当]<M3> 大庭 〃 学生支援部長 <M3> 〃 教育研究支援G部長兼学生支援C統括課長 <M3> 神戸 悟 稔尚 〃 企画室課長 [主担当:広報戦略]<M3> 〃 入試広報G入試広報課統括課長 <M3> 小池 〃 企画室課長 [主担当:大学評価/IR]<M4> 〃 企画室課長 <M4> 濱田 努 〃 企画室課長 [主担当:ダイバーシティ推進]<M3> 〃 企画室課長 <M3> 大堀 〃 研究推進部産学官連携センター課長 <M4> 〃 教育研究支援G社会連携C係長 [主担当:研究協力]<M4> 黒木留見子 〃 〃 地域連携センター課長 <M4> 〃 〃 学生支援C係長[SC担当] <M4> 益子 昌博 〃 〃 外部資金課長 <M4> 〃 〃 キャリア支援C課長 [TC担当]<M4> 靭江 哲生 〃 総合情報システム部ICT推進課長兼企画室課長 <M4> 〃 企画室課長 <M4> 坂元 真澄 〃 〃 図書館事務センター課長 [SC担当]<M3> 〃 教育研究支援G学術情報C統括課長兼学術情報C課長[SC図書館担当]<M3> 水上 恵子 〃 〃 図書館事務センター課長[YC担当]兼情報運用課長[YC担当] <M3> 〃 相澤 直人 〃 〃 図書館事務センター課長 [TC担当]<M3> 〃 総務G総務課キャンパス事務C課長 [TC担当]<M3> 慶一 博信 〃 学術情報C課長 [YC担当]<M3> 髙橋 博 〃 学生支援部教育支援センター課長 [SC担当]<M4> 〃 教育研究支援G学生支援C係長 [YC担当]<M4> 田中 初枝 〃 〃 教育支援センター課長 [TC担当]<M3> 〃 〃 学生支援C課長 [TC担当]<M3> 吉田 重幸 〃 〃 学生支援センター課長 [SC担当]<M4> 〃 〃 キャリア支援C課長 [SC担当]<M4> 深山 芳寛 〃 〃 学生支援センター課長 [YC担当]<M3> 〃 〃 学生支援C課長 [YC担当]<M3> 和田 直之 〃 〃 学生支援センター課長 [TC担当]<M4> 〃 〃 学生支援C係長 [TC担当]<M4> 住田 曉弘 〃 〃 キャリア支援センター課長 [SC担当]<M3> 〃 〃 キャリア支援C統括課長 <M3> 田辺 晃 〃 総務部人事課長兼法人本部総務グループ課長[計画担当(人事)]<M4> 〃 総務G総務課係長 [人事担当]<M4> 菱木 治一 〃 〃 管理課課長 [調達・検収担当]<M4> 〃 〃 総務課課長 [施設管理・調達担当]<M4> 菅沼 直治 〃 〃 財務課長 <M3> 〃 教育研究支援G学生支援C課長 [SC担当]<M3> 佐沼 繁治 〃 研究推進部産学官連携センター専任課長 <M3> 〃 〃 社会連携C専任課長 [主担当:研究協力]<M3> 小山 純生 〃 学生支援部校友・後援会連携室専任課長 <M3> 〃 〃 社会連携C課長 [主担当:校友] <M3> 大野 昭彦 学術情報C係長 [YC担当]<M4> 〃 総合情報システム部情報運用課係長[YC担当]兼図書館事務センター係長[YC担当]<M4> 〃 〃 岩田 優 〃 学生支援部教育支援センター係長 [SC担当]<S1> 〃 〃 学生支援C事務員 [SC担当]<S1> 島田 則明 〃 〃 学生支援センター係長 [SC担当]<M4> 〃 〃 学生支援C係長 [SC担当]<M4> 菊地 辰矢 〃 〃 キャリア支援センター係長 [TC担当]<S1> 〃 〃 学生支援C事務員 [SC担当]<S1> 小松 義直 〃 総務部人事課係長 <M4> 〃 企画室係長 <M4> 慎一 山中 〃 〃 キャンパス総務センター係長 [YC担当]<S1> 〃 総務G総務課キャンパス事務C事務員 [YC担当]<S1> 智晃 〃 企画室事務員 [主担当:広報戦略]<S1> 〃 教育研究支援G学生支援C事務員 [YC担当]<S1> 野口 侑紀 〃 〃 事務員 [主担当:広報戦略]<S3> 〃 入試広報G入試広報課事務員 <S3> 大谷 裕子 〃 研究推進部産学官連携センター事務員 <S2> 〃 教育研究支援G社会連携C事務員 <S2> 鈴木栄里子 〃 〃 〃 事務員 <S2> 〃 〃 社会連携C事務員 [総合研究所担当]<S2> 中島 圭博 〃 〃 〃 事務員 <S2> 〃 〃 社会連携C事務員 <S2> 佐藤遼太郎 〃 〃 〃 事務員 <S3> 〃 〃 社会連携C事務員 <S3> 石田 創吾 〃 〃 地域連携センター事務員 <S2> 〃 入試広報G入試広報課事務員 <S2> 針谷美穂子 〃 〃 外部資金課事務員 <S2> 〃 教育研究支援G学術情報C事務員 [SC図書館担当]<S2> 西村 大吾 〃 総合情報システム部ICT推進課事務員 <S2> 〃 〃 学術情報C事務員 [SC情報基盤担当]<S2> 有光 規江 〃 学生支援部教育支援センター事務員 [SC担当]<S2> 〃 〃 学生支援C事務員 [SC担当]<S2> 池田 清美 〃 〃 教育支援センター事務員 [SC担当]<S2> 〃 〃 学生支援C事務員 [SC担当]<S2> 井手口静香 〃 〃 教育支援センター事務員 [SC担当]<S2> 〃 〃 学生支援C事務員 [SC担当]<S2> 宇野 直子 〃 〃 教育支援センター事務員 [SC担当]<S2> 〃 〃 学生支援C事務員 [SC担当]<S2> 鈴木恵美子 〃 〃 教育支援センター事務員 [SC担当]<S2> 〃 〃 学生支援C事務員 [SC担当]<S2> 谷出 杏介 〃 〃 教育支援センター事務員 [SC担当]<S2> 〃 〃 学生支援C事務員 [SC担当]<S2> 中根 千絵 〃 〃 教育支援センター事務員 [SC担当]<S2> 〃 〃 学生支援C事務員 [SC担当]<S2> 藤原 啓美 〃 〃 教育支援センター事務員 [SC担当]<S2> 〃 〃 学生支援C事務員 [SC担当]<S2> 依田 智子 〃 〃 教育支援センター事務員 [SC担当]<S2> 〃 〃 学生支援C事務員 [SC担当]<S2> 大山 仁 〃 〃 教育支援センター事務員 [SC担当]<S3> 〃 〃 学生支援C事務員 [SC担当]<S3> 山 口 めぐみ 〃 〃 教育支援センター事務員 [YC担当]<S1> 〃 〃 学生支援C事務員 [YC担当]<S1> 石井奈緒子 〃 〃 教育支援センター事務員 [YC担当]<S2> 〃 〃 学生支援C事務員 [YC担当]<S2> 萩原 理可 〃 〃 教育支援センター事務員 [YC担当]<S2> 〃 〃 学生支援C事務員 [YC担当]<S2> 平 野さかえ 〃 〃 教育支援センター事務員 [YC担当]<S2> 〃 〃 学生支援C事務員 [YC担当]<S2> 依田 〃 〃 教育支援センター事務員 [YC担当]<S2> 〃 〃 学生支援C事務員 [YC担当]<S2> 外 章宏 TCU QUARTERLY No.196 2015.7 15 学事通信 所 属 ・ 職 名 <資 格> 氏 名 新 旧 木島奈津恵 事務局学生支援部教育支援センター事務員 [TC担当] <S2> 事務局教育研究支援G学生支援C事務員 [TC担当]<S2> 髙橋弥緒里 〃 〃 教育支援センター事務員 [TC担当]<S2> 〃 〃 学生支援C事務員 [TC担当]<S2> 渡部 友梨 〃 〃 教育支援センター事務員 [TC担当]<S2> 〃 〃 学生支援C事務員 [TC担当]<S2> 古瀬 眞紀 〃 〃 教育支援センター事務員 [TC担当]<S3> 〃 〃 学生支援C事務員 [TC担当]<S3> 宮本 薫 〃 〃 教育支援センター事務員 [TC担当]<S3> 〃 〃 学生支援C事務員 [TC担当]<S3> 岩田久美子 〃 〃 学生支援センター事務員 [SC担当]<S2> 〃 〃 学生支援C事務員 [SC担当]<S2> 木村 太郎 〃 〃 学生支援センター事務員 [SC担当]<S2> 〃 〃 学生支援C事務員 [SC担当]<S2> 高橋 和樹 〃 〃 学生支援センター事務員 [SC担当]<S2> 〃 〃 学生支援C事務員 [SC担当]<S2> 坪井麻紀子 〃 〃 学生支援センター事務員 [SC担当]<S2> 〃 〃 学生支援C事務員 [SC担当]<S2> 荘 秀子 〃 〃 学生支援センター養護職員 [SC担当]<S2> 〃 〃 学生支援C養護職員 [SC担当]<S2> 三宅 朗子 〃 〃 学生支援センター事務員 [YC担当]<S1> 〃 〃 学生支援C事務員 [YC担当]<S1> 鈴木 洋子 〃 〃 学生支援センター事務員 [YC担当]<S2> 〃 〃 学生支援C事務員 [YC担当]<S2> 知久 千穂 〃 〃 学生支援センター事務員 [YC担当]<S2> 〃 〃 学生支援C事務員 [YC担当]<S2> 村松 和俊 〃 〃 学生支援センター事務員 [YC担当]<S3> 〃 〃 学生支援C事務員 [YC担当]<S3> 来栖 栄子 〃 〃 学生支援センター養護職員 [YC担当]<S2> 〃 〃 学生支援C養護職員 [YC担当]<S2> 北村慶太郎 〃 〃 学生支援センター事務員 [TC担当]<S2> 〃 〃 学生支援C事務員 [TC担当]<S2> 木村 敦子 〃 〃 学生支援センター事務員 [TC担当]<S2> 〃 〃 学生支援C事務員 [TC担当]<S2> 橋本 桃子 〃 〃 校友・後援会連携室事務員 <S2> 〃 〃 社会連携C事務員 <S2> 石坂 啓子 事務局総務部総務課事務員 <S2> 事務局企画室事務員 <S2> 野口 尚美 〃 〃 人事課事務員 <S1> 〃 〃 事務員 <S1> 法人本部内部監査室専任部長 <M3> 〃 企画室部長 <M3> 真下 賢 (5月1日付) 所 属 ・ 職 名 <資 格> 氏 名 岩田久美子 新 旧 事務局総合情報システム部図書館事務センター事務員 [TC担当]<S2> 事務局学生支援部学生支援センター事務員 [SC担当]<S2> 【8】復 職 (5月1日付) 所 属 ・ 職 名 氏 名 事務局学生支援部学生支援センター事務員 [SC担当] 岩田久美子 【9】退 職 (1月27日付) 所 属 ・ 職 名 メディア情報学部 社会メディア学科 教授 氏 名 事 由 上野 直樹 死亡 (3月8日付) 所 属 ・ 職 名 事務局総務G総務課課長 [施設管理・調達担当] 氏 名 事 由 道家 勝 死亡 (1)教育職員(3月31日付) 所 属 ・ 職 名 16 氏 名 事 由 工学部 原子力安全工学科 教 授 持木 幸一 定年 〃 〃 〃 鈴木 章悟 〃 〃 電気電子工学科 〃 小野 茂 〃 〃 〃 都市工学科 〃 〃 湯本 雅恵 ※ 〃 〃 片田 敏行 〃 〃 機器分析室 〃 吉田 明 〃 〃 原子力安全工学科 准教授 飯島 伸一 〃 〃 電気電子工学科 教育講師 矢野 史子 期間満了 〃 機械工学科 助 教 西部 光一 期間終了 〃 機械システム工学科 〃 関口 和真 〃 〃 医用工学科 〃 筒井 千尋 期間満了 TCU QUARTERLY No.196 2015.7 所 属 ・ 職 名 工学部 原子力研究所 助 手 氏 名 事 由 羽倉 尚人 期間満了 知識工学部 情報科学科 教 授 野原 勉 定年 環境学部 環境創生学科 特任教授 小堀 洋美 期間満了 メディア情報学部 社会メディア学科 准教授 張 睿暎 依願 都市生活学部 都市生活学科 特任教授 小林 重敬 期間満了 〃 〃 〃 山口 重之 〃 〃 〃 〃 平本 一雄 〃 定年 〃 〃 教 授 重田 公子 〃 〃 〃 坊垣 和明 〃 人間科学部 児童学科 〃 近藤 雅雄 〃 依願 共通教育部 自然科学系 〃 吉田 稔 〃 外国語共通教育センター 〃 ジョン ロバート ブラウン 定年 〃 〃 講 師 寺澤由紀子 期間満了 〃 〃 教育講師 白岩 英樹 依願 〃 人文・社会科学系 助 教 渡邉 大輔 期間満了 〃 外国語共通教育センター 〃 総合研究所 特任教授 ハリー カーンス 依願 柏木 孝夫 期間満了 ※湯本雅恵の副学長職は継続 (2)技術職員(3月31日付) 所 属 ・ 職 名 大学院工学研究科機械システム工学専攻研究助手 (嘱託) 氏 名 事 由 小林 裕児 期間満了 (3)事務職員(3月31日付) 氏 名 事 由 国際センターエグゼクティブアドバイザー 所 属 ・ 職 名 鈴木 威一 期間満了 事務局教育研究支援G学術情報C専任課長 [TC図書館担当] 小檜山勇雄 選択定年 〃 総務G総務課キャンパス事務C事務員 [TC担当] 和田 広美 〃 氏 名 事 由 村澤富美一 定年 (5月6日付) 所 属 ・ 職 名 事務局総合情報システム部情報運用課専任課長 [SC担当] (5月26日付) 役 職 名 氏 名 事 由 事務局長 橋本 昌彦 役付理事就任 表彰 (公社) 応用物理学会 シリコンテクノロジー分科会 研究奨励賞 下記の方々が優れた論文を発表され、 平成27年3月13日標記の賞を受賞しました。 件名:「Waveguide-integrated microdisk light-emitting diode and photodetector based on Ge quantum dots」 名誉教授 白木 靖寛 副学長 丸泉 琢也 工学部電気電子工学科 講師 徐 学俊 TCU QUARTERLY No.196 2015.7 17 学事通信 学部 入学式式辞 学長 三木 千壽 自信を持てた、と言わせたいと思っています。4 年間を適当に過 ごし、就職できればよいと思っているのであればできるだけ早くそ の考えを改めてほしい、少し手を抜いても卒業はできるでしょうが、 皆さん、おはようございます。 あとから考えると、充実した大学生活を送ったとは考えられないで 本日は桜が満開の素晴らしい しょう。適当に4 年間を過ごすには、都市大は快適ではないか 天気の中、後援会会長の伊藤 もしれません。高校まではできるだけ良い大学に入るという目標 様をはじめとしてのご来賓、保護 がありましたが、大学ではそのようなはっきりした目標が見えなくな 者の皆様をお迎えして、入学式 ります。実は、大学は、社会人に向けて最も重要な自分を高め を挙行できますこと、東京都市 る期間ですが、入学試験と違って、いわゆる合格ラインが見え 大学学長として、大変嬉しく思い ません。そのために、ついつい、楽しく過ごし、適当に講義をこ ます。 なし単位を集め、卒業する、それでは卒業後、後悔することにな 本年度は工学部 744 名、知識工学部 281 名、環境学部 ります。決して大学は4 年間を適当に楽しく過ごす場所ではあり 175 名、メディア情 報 学 部 195 名、都 市 生 活 学 部 175 名、 ません。皆さんの中には、東京都市大学に第 1 希望で入った 人間科学部 103 名、合計 1 , 673 名の学生を迎えます。また、 人も、第 2、あるいは第 3 希望で入った人もいるでしょうが、都 本日は特別ゲストをお迎えしています。本年より始まりますオー 市大としては、卒業するときの皆さんは、第 1 級の人材として送 ストラリアプログラム、TAPのパートナーでありますオーストラリア り出すつもりです。 のEdith Cowan Universityの副学長のRon Oliver 教授です。 I would like to introduce Professor Ron Oliver, vice OUT卒業時で、どれくらい価値を高められるか、いわゆる教 president of Edith Cowan University, Ron, May I ask you 育付加価値が重要であり、そのような指標でのBest Value to stand up? Universityでありたいと考えています。皆さんもそのつもりで、 I appreciate your attendance to our entrance ceremony. 大学の4 年間を過ごしてください。 都市大は、長期計画である「アクションプラン2030」をつくり、 さて、皆さん、入学おめでとうございます。今日から東京都 それに基づいて大学の改革に取り掛かっています。短期プラン 市大学のメンバーです。教職員一同、皆さんを歓迎いたします。 としての目標は「世界標準の大学への進化」を目指します。都 都市大の理念は公正、自由、自治 。これは、都市大の前身の 市大に限らず、心ある大学は改革に取り掛かっています。新聞 一つである武蔵工業大学は、ある学校に在学していた学生たち でもほとんど毎日、大学改革という文字が出ていますが、なぜ、 が「学びたい」と言う一心のもとに自らが支援者、教えてくれる 大学改革が必要なのでしょうか。私は、第 3 回目の大学の転 人、キャンパスを用意して設立した学校であることを引き継いで 換期だと考えています。第 1 回目は戦後すぐの新制大学のスター います。都市大はこの理念に基づいて、教育プログラムを構成 トです。65 年前の出来事です。第 2 回目は1960 年代後半 しています。 の大学大増加時代です。そして、第 3 回目の転換です。それは、 皆さんに直接、顔を見ながらお話しできる機会は多くはあまり ありませんし、今日は特に入学生は東京都市大学で学ぼうとの 18 大学にはいろいろな評価の仕方がありますが、IN入学時と 日本が急速に国際競争力を落としているからです。 今年は戦後 70 年です。70 年前の敗戦で日本はすべてを失っ 意欲に燃えていると思いますので、一般的な式辞とは少し違う、 たのち、復興、世界に追い付け、追い越せ、1991 年のバブル 厳しめのお話をしようと思います。まず第一に、皆さんは今まで 経済の崩壊以降の復活、中国、韓国などのアジアの国々の隆 の生徒から、学生と呼ばれるようになります。生徒と学生とは大 盛の中で、我が国はどうしてしまったのかとの反省です。わが国 きく異なります。ぜひ自分で辞書を引いていただきたいのですが、 には石油やガスといった天然資源は無く、戦後の世界トップクラ 生徒とは学校などで教育を受けるもの、学生とは学業を修めるも スの経済国には科学技術が牽引してきました。すなわち、日本 の、大学で学ぶものと説明されています。この違いは重要です。 の資源は人材です。それの原点は教育にあります。周りを見渡 生徒は受動的、学生は能動的に学ぶことともいえます。まさに、 してみますと、どうも今の日本の教育は世界と違っている、ガラ 都市大の理念につながります。都市大に入学した皆さんには、 パゴス化している、との認識です。確かに今までのような大学で 今までになかったほど勉強をしてほしいと考えています。卒業す は我が国の将来は暗いと言われても仕方がないと思います。私 るときに、大学生活を楽しんだ、ではなく、無茶苦茶に勉強した、 は今までに欧米、アジアの多くの大学を訪問してきました。そ TCU QUARTERLY No.196 2015.7 の際、夜中の図書館、寮などの学生施設を見せていただきまし やれば修了との設定がないのです。最低レベルについては資 た。何時に訪問しても、席が埋まり、本を積み上げて勉強して 格などで示されていますが、上の設定がないのです。皆さんに いる姿を見ることができます。日本の大学はこのままではいけな とって大事なのは、上のレベルです。インターネットの発達によ い、確かにそうです。 り、他の大学で何をやっているのかを簡単に知ることができます。 大学での教育で高めるのは、人間力と専門力の両方です。 Open Course Ware(OCW)では、講義ノートや参考資料が また、多くの方の共通の認識は、われわれ日本人にかけている 公開されています。MOOCsでは講義そのものが動画として提供 点はグローバル化への対応です。人間力強化の一つのポイント されています。OCWは米国のMITから始まりましたが、都市大 は、ここにあります。グローバル人材とは単に英語がしゃべれる のとなりの国立大学では約 2400 科目がOCWにオンされていま 事ではありません。現在、東急電鉄や地下鉄等の電車の窓上 す。たとえば、ある科目を勉強しているとき、他の大学ではどの 広告では「実践力を有する専門性を持つ国際人になりたければ ような内容であるかをチェックするなど、確認すれば自分の学習 都市大に」と示していますが、それは、英語で考え、英語で議 が深まります。また、指定された教科書に加えて、自分でもう一 論する、英語で文化や社会を語れることです。そのきっかけとす つ教科書を買い込むことも有効です。私は、米国の大学の教 るのが、今年から始まりますオーストラリアプログラムTAPです。 科書を買うことを勧めます。海外の教科書はインターネットで買 このプログラムはグローバル人材の導入プログラムであり、2 年 えますが、中古の教科書を買うのも、おもしろい経験ができます。 生でのオーストラリア、パースのEdith Cowan Universityへの 前の持ち主がどのように勉強したのかが見えてきます。要するに、 5か月間の留学をコアにしていますが、プログラムは入学直後 皆さんは、もはや、グローバルな社会で生きていくこと、そこで競 から始まり、4 年間続きます。1 年生では1日2 時間、週 5日間、 争していくことは避けられないし、早くその準備をすることが必勝 ネイティブによる少人数による英語力強化講義を1 年間続けま のコツということです。 す。どうも都市大に入学してくる学生は英語が苦手のようです 都市大は、日経新聞の調べによる人事が評価した大学力で、 が、受験英語と、Communication Skillとしての英語は違いま 総合 19 位、独創性では信州大学、京都大学についで3 位、 す。また、そこから踏み出すことなくHesitateしていれば、一生、 対人力では福岡大学、近畿大学についで3 位と評価されてい 直すことはできません。日経新聞が行った、社会人に対する取 ますが、そのような強みはそのまま継続しながら、さらに人間力と りたい資格の調査では、1位がTOEIC Aレベル、2 位がTOEIC 専門力をつけていく、その道が、世界標準の大学を目指しての Bレベル、3 位がTOEIC Cレベルです。これが現実であり、社 改革ということです。最初にお話しましたが、4 年後の卒業式に 会に出た後、自分の置かれている事態の深刻さを認識しての結 は、よく勉強した、これ以上はできない、Full Stomach であると 果と思います。でも、英語力がなければその世界に入り込めな 言わせたいと考えています。また、大学側の対応が不十分であり、 いのですから、 仕方がありません。 まさに基本条件であり、 パスポー 満足できない場合には、すぐに私まで伝えてください。ぜひ、皆 トかもしれません。大学生のうちに、この最大の課題を解決して さんと一緒に、東京都市大学を世界のトップランク大学にしてい しまいましょう。積極的に飛び込んできてください。 きたいと思います。 専門力については、英語力、人間力をつけることよりはるか に深刻です。大学の勉強では、いわゆる標準課程がありません。 皆さんが充実した大学生活を送られることを祈念いたしまして 式辞といたします。 どこまでやれば合格ということにはならないのです。逆に言えば 世界に入り込みます。 大学院 入試はあるラインを超えることが目標、これからは、上限の無い 入学式式辞 学長 三木 千壽 本日は保護者の皆様も参列していただいていますが、お払い いただく大学の授業料は、決して安くはありません。また、皆さ 皆様、大学院への入学おめでとうございます。 んの教育には補助金という形で、税金も使われています。さら 本年度は修士課程工学研究科に235 名、環境情報学研究 には教員が獲得してきている外部資金も使われています。その 科に20 名、合計 255 名、博士後期課程には工学研究科に4 ような教育に対するコストに対して、皆さんはきちんと応えること 名、環境情報学研究科に2 名、計 6 名が入学いたします。教 が義務です。そのような流れからしても、皆さんは努力をし、しか 職員を代表いたしまして、歓迎の意を表したいと思います。殆ん も大学側が提供する教育を常にチェックし評価していく必要が どの方が、この3月に都市大を卒業しての進学と思います。卒 あります。繰り返しになりますが、専門分野の学習にはここまで 業式は曇り空で桜も開いていませんでしたが、本日は満開です。 TCU QUARTERLY No.196 2015.7 19 学事通信 皆さんの将来を暗示しているのではないでしょうか。 さて、大学院をどのように過ごすか、決めているでしょうか。 点である人材育成がおかしい、教育がまずいということにありま 学部までの延長と考えないほうが良いでしょう。思いっきり研究 す。周りを見渡してみますと、どうも今の日本の教育は、世界と するのもよい、自信を持てる分野を作ることもよいでしょう。英語 違っている、ガラパゴス化している、ここを修正しないとの認識 などを徹底的にやるのもいいでしょう。学部での勉強を振り返り、 です。確かに今までのような大学では我が国の将来は暗いと言 自分を高めるには何が必要か、2 年間の計画と目標をしっかりと われても仕方がないと思います。多くの方の共通の認識は、わ 考えるべきです。もちろん、社会に出ても学び続けることが必要 れわれ日本人にかけている点はグローバル化への対応です。第 ですが、白紙の状態で学べるのは大学までであり、皆さんはいよ 3 回目の大学の転換は、グローバル化への対応にあると考えて いよその最終段階に近づいているのです。修士課程は博士前 います。皆さんに大学院できちんと対応してほしいことの一つは 期課程と呼びます。すなわち、博士を取得するための準備段階 グローバル化への対応です。本年度の学部入学生からオースト と言えます。多くの大学で、理工系については、修士課程と博 ラリアプログラムTAPを始めます。1 年から4 年までを通した、グ 士課程を統合し、博士課程修了生を増やす動きにあります。ま ローバル人材育成プログラムです。それでは皆さん、今いる学 た、多くの企業で、より専門力を有する人材への要求が強くなり、 生は置いていくのか、大学院生に対するグローバル教育は、どう 修士より博士といった動きになりつつあります。世界的に見ると、 するのか、それらについては、今、検討をしているところです。カ 大学院Graduate Schoolとは博士を取得することを想定してお リキュラムの変更は、入学時点での学習要領に基づくことにな り、かなりの割合の学生が博士を目指します。研究者を目指す りますから、表面的には変わらないことになりますが、グローバル 方、もう一つ上のレベルの技術者を目指す方、ぜひ、博士の学 化の波は今年の学部入学者だけの問題ではないと大学としてき 位取得まで目指してください。 ちんと認識しており、対応していきます。グローバル人材とは単 都市大は中長期プランとして「アクションプラン2030」に基 に英語がしゃべれる、ではありません。英語で考え、英語で議 づいて、大学の改革に取り組んでいます。2030 年には、国際 論する。英語で文化や社会を語れることです。しかし、英語が 都市東京の有数の私立大学であり、具体的な目標として、世 使えないと舞台にも上がれない、が現実です。都市大生は英 界の大学ランキング300 位以内を目標としています。それを実 語が苦手、それは結構ですが、そのようなことを言っていて済む 現するための短期的な目標は「世界標準の大学への進化」で 問題ではありません。日経新聞が行った社会人に対する取りた す。都市大に限らず、心ある大学は改革に取り掛かっています。 い資格の調査では、1位がTOEIC Aレベル、2 位がTOEIC B 新聞でもほとんど毎日、大学改革という文字が出てきますが、な レベル、3 位がTOEIC Cレベルです。これが現実であり、社会 ぜ、いま、大学改革が必要なのでしょうか。それは、日本が急 に出た後、自分の置かれている事態の深刻さを認識しての結果 速に国際競争力を落としているからです。大学の教育がグロー と思います。強がりを言ってみても、英語でコミュニケーションが バル時代に対応できていないということです。そして、そこでの 出来なければその世界に入り込めないのですから、仕方がありま 様々な指摘は、当たっており、皆さんの将来に大きくかかわって せん。学生のうちに、この最大の課題を解決してしまいましょう。 きます。できることから解決していくべきです。 先日も、ある場で、都市大の修士課程を終わろうとしている学 私は、今は、第 3 回目の大学の転換期だと考えています。 20 牽引してきました。すなわち、日本の資源は人材です。その原 生が、自分はTOEICが 400 点に届かないと平気でというか、自 第 1 回目は戦後すぐの新制大学のスタートです。第 2 回目は 慢げに話すのですが、これではダメです。点数の低さと人前で 1960 年代後半の大学大増加時代です。そして、今が第 3 回 そのような発言をすることの両面で最初から社会人失格になりま 目の転換です。今年は戦後 70 年です。学位授与式では、戦 す。特効薬は留学することです。大学院のうちに外に出ましょう。 後 70 年の意味についてお話ししました。繰り返しはやめますが、 夏休みの2 ヶ月でも効果があります。また、インターネットを使っ 70 年前の敗戦ですべてを失ったのち、復興、世界に追い付 た英語レッスンも毎日きちんと取り組めば効果はあります。重要 け、追い越せ、で世界第 2 位の経済大国になり1991 年のバ なことは、自分で今おかれている状況をきちんと把握し、優先順 ブル経済の崩壊をむかえ、それ以降の失われた20 年、そこから 位を付けて片付けていくことです。それができれば、社会人になっ の復活がまだ十分ではないのが現状です。中国、韓国などのア て取りたい資格の1 位から3 位までがTOEICなどといったことに ジアの国々がどんどん隆盛していく中で、我が国はどうしてしまっ はならないでしょう。 もっと他の事に時間が使えます。英語でコミュ たのか、との反省です。わが国には石油やガスといった天然資 ニケーションがとれないなど、わかっていることは学生のうちに克 源は無く、戦後の世界のトップクラスの経済国には科学技術が 服しましょう。まず、舞台に上がる、最低の条件を満たしたうえで、 TCU QUARTERLY No.196 2015.7 自分が社会に対してどのような貢献ができるのかを考えましょう。 専門力については、英語力、人間力をつけることよりはるか に深刻です。大学の勉強では、いわゆる標準課程がありません。 て稀な、勉学意欲の高い学生たちの熱意によって創立された 大学です。 建学の精神「公正・自由・自治」は、独立自主の思い溢れ どこまでやったら合格という基準がないのです。そこで、大学間 る学生たちが掲げた、夢と希望のシンボルです。以来、長い歴 の教育力、研究力の差が現われてきます。しかも、皆さんが競 史と伝統を築き、質の高い教育・研究はもとより、学生と教職 争するのは、国内だけではありません。他の大学ではどのような 員とのふれあいを大切にし、知識・スキルだけでなく、豊かな教 ことを勉強しているのか、インターネットの進化は、教育の世界 養と社会性を育てることに力を注いでおります。 をも変えています。OCW、Open Course Wareは講義資料の そして、4年後の創立 90 周年(丁度この頃、皆さんが卒業し、 ウェブ上の公開ですが、都市大の隣の国立大学では、2400 科 東京オリンピック・パラリンピックが開催されます) 、14年後の 目の講義資料がOCWにアップされており、Freeに視聴できます。 100 周年という、中長期的な視点で、本学のあるべき姿、持 MOOCs、Massive Open Online CoursesはMITとハーバード 続的発展に向けたビジョンに基づく中長期計画「アクションプラ が主導して進めています大規模オンライン公開講座ですが、世 ン2030」を実行しています。 界の大学の講義がFreeに見ることが出来る手続きをすれば単 「80 年を超える専門的実践教育の伝統に加えて、 『都市』を 位取得も出来るようになっています。皆さんも、そのような世界 キーワードに時代の要請に取り組み、国際都市東京で存在感 に足を踏み込んでください。製造業での製造現場は海外にシフ を示す有数の私大」というビジョン実現に向けて、全教職員が トしています。日本ブランドの自動車での国内生産ははるか昔 更に力を結集してまいります。 に50%を切っています。それは雇用にも表れています。日本の さて、皆さんは、本日より大学生として、新たな一歩を踏み出 企業も海外に人材を求める時代に入りました。資源の無い日本 されました。大学で学ぶということは、皆さんお一人おひとりが、 での発展は、人材しかなく、優秀な人材によるイノベーションこ 主体的に学問の研鑚と人格の陶冶に励むことであり、人間とし そが、発展の条件といえます。自分にプライドを持ち、自分を高 ての品性や感性を磨き、品格の向上につなげるものです。 めていくことを期待して、大学院の式辞といたします。 そして、大学は同じ志を持つ者が切磋琢磨して、お互いを高 め合い、磨き合う場所でもあります。是非、沢山の良き友人を 学部 理事長挨拶 五島育英会理事長 安達 功 得て、人生観・社会事象等、あらゆることについて、大いに議 論を戦わせ、互いに学び合ってください。 現在私たちは、大きな変化の時代を生きています。政治・経 皆さん、ご入学おめでとうござ います。 大 学 入 試の難 関を乗り越え、 済・社会の構造的な大きな転換期を迎え、技術革新、情報革 命、グローバル化がますます進展する時代でもあります。そうし た大きな変化のときには、新しい状況を自らの頭で理解して課題 めでたく合格された皆さんを、教 を解決する能力が求められます。様々な情報が溢れる中、課題 職員一同と共に心から歓迎いた の本質を的確に捉え、論理を組み立てたうえで検証・実証して します。そして、ご両親をはじめ、 結論を出すというプロセスが重要です。 ご家族の皆様に、心よりお祝い 申し上げます。 私ども学校法人五島育英会は、大学から幼稚園まで8つの また、国際化の進む中では、外国語をしっかりと学ぶことは もとより、異言語・異文化、つまりダイバシティーを理解し、受 容する力を付けねばなりません。これからは、唯一の正解という、 学校により東京都市大学グループを形成し、在籍者は約 1 万 2 答えのない課題に取り組むことが多く、そのためにも、是非とも 千人、卒業生累計は約 17 万 4 千人をかぞえます。 自ら考える能力を身に付けていただきたいと思います。 創設者の五島慶太翁は、一代にして東急グループを築き そして、課題の解決にあたっては、常に社会に貢献する意識 上げ、 「事業の鬼」とも喧伝される稀代の実業家でした。反面、 を大事にしてください。自分が、社会全体の中で、どう係わって 教育や文化に情熱を傾注し、人づくりの重要性・教育の大切さ、 いるか、どうすればもっと社会に貢献できるか、ということを常に そして固有の文化の伝承といった信念が、五島育英会・五島 考え、日々努力を続けていただきたいと思います。 美術館に結実しています。 都市大グループの頂点校である本学は、日本においてきわめ 新入生の皆さん、今日はゴールではなく、新たなスタートです。 これからの学生生活は、長い人生の中でも極めて貴重な時 TCU QUARTERLY No.196 2015.7 21 学事通信 間となることは間違いありません。この貴重な時間をどのように いわば人生のファーストステージです。今年のこと、去年のこ 過ごすかは、皆さんお一人おひとりの志次第なのです。 と、一昨年のこと、一つ一つを明確に区別して記憶しておられ 先ずは勉学に勤しむこと。出来れば留学し、更には大学院 るでしょう。これは、人生において10代だけの特権だと思います。 への進学を目指してください。青春を謳歌し、友と触れ合い、様々 我々の世代になると、昨年、3年前、5年前といった区別がつき なことにチャレンジし、多様な体験を積むことによって人間性を にくくなってきます。 高め、未来志向で自身の夢をつかんでいただきたい。 「夢に翼を」夢の実現に向けて、本学で大きな翼を身に付け、 将来へ雄飛していただきたいと切に願います。 20代を過ぎると、就職や結婚など、人生のセカンドステージと もいうべきイベントが到来します。10代ほど厳密に区別はできま せんが、私たちの世代では「前半」「後半」という区分がありま 健康には、十分注意されて、充実した楽しい学生生活を送ら れますことを心から祈念いたしまして、私の祝辞といたします。 本日は、誠におめでとうございます。 した。 「もう20代後半になっちゃったよ」などという会話がよくか わされたものです。 30代になりますと、仕事でも家庭でも忙しくなり全力疾走を余 儀なくされますので、 「前半」「後半」という区別をした記憶があ 学部 来賓祝辞 東京都市大学後援会長 伊藤 秀樹 りません。そのような意識をしないうちに30代の方が過ぎ去って いきます。40代に至っては、正直あったかどうか記憶にありませ ん。50代になって少し落ち着きますと、あまりに早く時が経って 新入生の皆さん、ご入学おめ でとうございます。また、ご両親 のか」という思いです。 を始め保護者の皆様、お子様の そのころになって「大学時代にあれをやっておけば」「あれを ご入学、誠におめでとうございま もっと勉強しておけば」と思うことが沢山出てきます。チャンスが す。後援会を代表して皆様の入 なかったことを後悔するのではありません。チャンスがあったのに、 学をお祝い申し上げますとともに、 つい楽をしてそのチャンスを逃したことを後悔するのです。 心から歓迎いたします。 私は、後援会の会長を仰せつ かっております伊藤秀樹と申します。どうぞよろしくお願い申し上 げます。 よく 「大学で学んだことは社会では役に立たない」と言われま す。ある側面、 それは真実です。しかし、 自ら省みれば、 それは 「大 学で勉強しないことの言い訳」に過ぎなかったのです。 私が社会に出て身にしみて分かったことを皆さんにお伝えさせ 後援会とは、保護者の皆様によって構成され、大学の教育 ていただきたいと思います。 「大学で学べなかったことは社会で 方針に則り大学と保護者の連携を密にして、学生生活の向上 も学べない」「大学で身につかなかった学力は社会でも身につ を助けることを目的としております。平たく言えば、大学教育の かない」ということです。社会人として身につくものは、知識と コアの部分は大学が行うものでありますが、その周辺の部分で、 経験です。その人の学力は大学までに身につけた学力が全てと 皆さんがより良い学生生活を送れるようサポートするのが後援会 言っても過言ではありません。社会人とは、知識と経験を活かし、 の役割です。 如何に大学までに身につけた学力を活用するかということに尽き さて、私事で恐縮ですが、私は先月60歳の還暦を迎え、一 ます。 昨日、定年退職いたしました。もっとも、昨日から嘱託として再 皆さんは、今、大学受験を乗り越えて、 「さあ、学生生活をエ 雇用されており、仕事の内容も役割も全く変わっておりませんの ンジョイするぞ!」「青春を謳歌するぞ!」という気持ちではないで で、退職したという実感はありませんが、少なくとも人生の大きな しょうか。私自身がそうでしたから、気持ちはよく分かります。そ 区切りではありましょう。 して、そのことを否定するつもりはありません。 そのような私が、本日、後援会長として皆さんにお話をさせて しかし、それでもなお皆さんに申し上げたい。どうか「大学でな いただく機会を得たのも何かのご縁だと思いますので、自分の ければできないこと」「大学でなければ学べないこと」にしっかり 人生を振り返りながら話を進めさせていただきます。 と向き合い、身につけていただきたいと思います。 皆さんは多くの方が、今「10代の終わり」 というところにおられ 22 しまったことにショックを受けます。 「もう半世紀も生きてしまった 本学における4年間が、皆さんにとって素晴らしい、そして生 ると思います。10代は、小学生の高学年から、中学生、高校 涯の思い出に残る学生生活となりますよう心よりお祈り申し上げ、 生を経て大学生になるという、人生で最も成長する10年間です。 ご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。 TCU QUARTERLY No.196 2015.7 学部 来賓祝辞 エディスコーワン大学 副学長 ロン・オリバー 教授 sites, and your stunning snow-fields. Those of you who come to Perth and to Edith Cowan University will have a wonderful time immersed in our Professor Miki, President culture in our beautiful city. You will learn so much of Tokyo City University, that you will find valuable in your later life. And I know Mr. Adachi Isao, Chairman you will make friendships that will last far beyond your of Gotoh Educational studies and you will be a frequent visitor back to our Corporation, staff, students country. and guests … It is my great pleasure to join you all on this As you enter university today, I urge you to study hard and I wish you every success in your studies. You are in great hands here at Tokyo City University. I look Entrance Day to welcome the new students to Tokyo forward to welcoming you in the not too-distant future to City University. Edith Cowan University is delighted to Perth and to my university where we will look after you partner with Tokyo City University to provide students as our own and make sure you have the best time ever. with the opportunity to study abroad in Australia as part of their TCU degree. Both the Japanese and the Australian Governments recognise the value of international study as part of 三木千壽東京都市大学学長、安達功五島育英会理事長、 ご来賓の皆さま、職員、学生の皆さま。 the student experience. Students who have studied 本日は、東京都市大学(以下、TCU)の入学式に参列させ overseas build the social capital of their country and て頂き大変光栄です。エディス・コーワン大学(以下、ECU)は、 contribute significantly to the welfare of their fellow TCUのパートナーとして、TCUの学生に卒業までの一時期を、 citizens. In Australia many of our students travel to other オーストラリアに留学する機会を提供できますことを大変喜ばしく countries to broaden their outlooks and many come to 思います。 Japan. Those among you who are fortunate enough to have 海外留学を経験した学生は、留学は人生を変える経験だと感 じることでしょう。留学経験を通じて、学生は多様な考え方を身 an international study experience will find it to be life- に着け、これまで気がついていなかった自分の才能を見つけます。 changing. Study abroad experiences present many ECUに留学する学生は、美しい都市パースで、これからの人 different perspectives to students and provide the 生において価値ある多くのことを学ぶでしょう。多くの人と末長く means to learn more about yourself and to expand your 交流を続け、将来、オーストラリアに頻繁に訪れることを期待し capabilities. Everyone who participates will discover ています。 new and exciting opportunities that will change the way you think about yourself and your life. Study abroad in Perth, Australia, will open your eyes in so many ways. Australia is different to Japan in so 皆さんには、大変素晴らしい東京都市大学で勉学に励むこと を祈念します。ECUは皆さんがパースで有意義な時を過ごせる ようにお世話いたします。多くの皆さんがECUに留学してこられ ることを心よりお待ちしています。 many ways. But there are also so many things that are the same. Australia has long been connected to Japan in trade, commerce and tourism. There are many Japanese people who live in Australia. Many young Japanese people also come to Australia when they finish school to experience our life, to enjoy our climate and our beaches. And many Australians, young and old, come to Japan to visit your famous cities, your heritage TCU QUARTERLY No.196 2015.7 23 学事通信 平 成 2 6年度 学位記授与 平成26年度の大学院学位記授与式が、3月19日 (木) 午前9時30分より、学部学位授与式が午前10時45分より、大学院 修了者、学部卒業者、来賓、教職員、保護者の出席のもと、世田谷キャンパスにおいて、 それぞれ挙行されました。 式では、 博士後期課程修了者、 修士課程及び博士前期課程修了者、 工学部、 知識工学部、 環境情報学部、 都市生活学部、 人間科学部卒業者に学位記が授与され、 引き続き、 学術優秀賞ならびに理事長賞等が授与されました。 その後、 三木千壽学長から式辞、 学校法人五島育英会 安達功理事長から挨拶があり、 来賓から祝辞を賜りました。 学部 学位授与式式辞 学長 三木 千壽 ますと147 年となります。いま、NHKの大河ドラマでは、江戸 時代から明治への移行で大きな役割を果たした「吉田松陰」の 私塾、松下村塾が取り上げられています。私は小学校の4 年 おはようございます。本日、校友会会長松下様はじめ多くの 間を山口で過ごしました。松下村塾は小学校の授業にしばしば ご来賓の皆様、保護者の皆様にご出席いただき、26 年度の学 取り上げられましたので、松下村塾と、そこでの学び、新しい日 位授与式を持てること、東京都市大学学長として大変な喜びで 本を作ろうという熱情に燃えた、当時の若者の生き様について あります。心より、お礼申し上げます。 は、強く心に焼き付いており、今でも自分の行動に影響してい 今週に入ってからの暖かい気候により、ひょっとして桜が開花 ます。当時の若者は、その後、明治の時代をリードした人たち してくれるのではと期待していたのですが、今日はあいにくの空 ですが、 「このままでは国が亡びる、今の体制に頼っていてはら でございます。桜にはまだ少し早いようですが、満開の梅、真っ ちが明かない」と自分たちで考え、行動したことは素晴らしいこと 白なこぶしの花、じんちょうげのほのかな香りに祝福されての学 です。今のようにインターネットであらゆる情報が手に入る時代 位授与式になりました。 ではありません。どのように情報を収集し、分析したのでしょうか。 本日、工学部 640 名、知識工学部 236 名、環境情報部 吉田松陰は黒船に潜り込んで米国に密航しようとしますが、そ 396 名、都市生活学部 150 名、人間科学部 113 名の学生 の時代の日本人にとって、米国は人びとにどのように映っていた が東京都市大学を卒業いたします。卒業生の皆さん、誠にお のでしょうか。間違いなく、今我々が持っている米国に行くこと めでとうございます。皆さんにとっては、小学校から始まった、16 とは全く異なります。明治維新を実現させ、国を開き世界が見 年間あるいはそれ以上の長かった学ぶ世界からいよいよ自分で えると、自分たちの置かれている状況が見えてくる、確かに江戸 切り開きながら進む世界への船出です。まずは社会人としての 時代の日本は、独特の文化で反映していました。世界でも珍し 自覚を持ち、責任のある行動をすることを望みます。大いに自 い、安定した国家だったのだと思います。しかし、見方を変える 分の力を発揮して、ご活躍ください。保護者の皆様、本日はさ と、ガラパゴス状態だったのではないでしょうか。その後、明治 ぞかし、ご安心のことと推察いたします。まさに大事業の一区切 に入ってからの列強入りを目指しての富国強兵の時代、何度か りがついたと言えます。心からお喜び申し上げます。卒業生の の大きな戦争を繰り返しながら、世界の強国の仲間に入り、そ 皆さんも今日があるのはご両親や保護者の皆様のおかげである して、第 2 次大戦の敗戦を迎えます。私は戦後のベビーブーム ことをしっかりと胸に刻み付けてください。 の世代です。したがって敗戦は知りません。私の同学年は約 さて、今年は戦後 70 年です。皆さんにとっては、それが何だ 24 220 万人です。その前年は約 130 万人です。皆さんの学年は ということと思いますが、我が国は、大変重要な節目の時を迎 120 万人ですからほぼ倍です。私の両親の世代の話によれば、 えつつあります。今までの世界に誇ってきた豊かで平和な国の 今の日本の復活と繁栄は、終戦後しばらくは、到底考えられない、 存続の危機とも言えます。皆さんは、これからの日本、そして世 想像すら出来なかったとのことです。何もかもが足りない時代を 界を担っていくのです。そのためには、なぜ、戦後 70 年が社 経て、その後の戦後復興、そしてその象徴としての1964 年の 会の関心事であり、何が課題であるかを理解していただきたいと 東京オリンピックの開催にこぎつけます。あまりピンとこないと思 思います。戦後 70 年を考えるには、まず、戦後とは何かを知る いますが、東京オリンピックに向けて、総力を挙げて作り上げた 必要があります。今年は、現在の国の形ができた明治から数え のが、国立競技場であり、首都高速道路であり、東海道新幹 TCU QUARTERLY No.196 2015.7 線です。東京の環状 7 号などの道路網もその1つです。たっ 隣町の出来事のようになりました。また、そのようなこととは縁を た50 年前の出来事です。それまでは高速道路など無い、国 切って、われわれの世界を作ることなど出来ません。鎖国、ガラ 道でも舗装がほとんど無い、といった状況です。その後、世界 パゴスなど、成立しないのです。多くの子供たちが飢えで死んで の経済大国になり、日本中がバブルに浮かれた1980 年代、そ いく国、貧困に苦しむ国、平均年齢が 40 歳の国、争いが止ま して1991 年のバルブ経済崩壊からの失われた20 年を迎えま らない国、国の人口すら把握できない国、世界地図を見て、直 す。バブル時期には日本企業がニューヨークのロックフェラーセ 線で引かれた国境線を不思議だと思いませんか。これも大きな ンターを買収する、ティファニーが日本人買い物客でごった返す 南北問題です。皆さんがこれから果たすべき役割は、このような など、まるで今東京で起きていることと同じです。 グローバル社会でどのように世界中の人たちに貢献できるかだ さて、皆さんはバブル経済後の失われた20 年に生まれた世 代になります。それは、これからの時代を組み立てていく上では、 と思います。 学位記のフォルダーに「一心」と書かせていただきました。私 良いことだと思います。それでは、皆さんは、将来をどのように の好きな言葉です。すべてのことは心が原動力、自分の心を一 組み立てていくのでしょうか。戦後 70 年、バブル崩壊から25 年、 つにして物事に立ち向かえば、必ずや相手を動かすことができる、 最近の経済指標などは、もはや失われた20 年から脱却したよ といった意味です。よく、心技体と言いますが、心が最初です。 うに報道されていますが、本当にそうでしょうか。東日本大震災 都市大学園歌は「夢に翼を」です。皆さんは本日、夢に翼を から4 年、復興には程遠い状況にあります。特に福島の状況 つけて飛び立とうとしています。世界が皆さんの行動を待ってい は出口も見えない状況です。エネルギーと環境問題など、課題 ます。そして、困ったこと、迷うことがあれば、都市大を思い出 は増えるばかりです。私は失われた20 年から脱出したとは思え してください。いつでも皆さんの力になりますし、それを待ってい ません。このような歴史の流れと、そこでの結果は、一部の政 ます。 治家のリードが悪かったように語る人もいますが、決してそうでは ありません。私たちを含めて、社会を構成する全員の責任です。 皆さんの人生が幸多いものであることを祈念して本日の式辞と させていただきます。 個々の人間が、よく考え、責任を持った行動をすることが、全体 いるでしょうか。 大学院 を正しい方向に向かわせます。皆さん、選挙にはきちんと行って 学位授与式式辞 学長 三木 千壽 仏教の教えに、功徳 (くどく) を積む、 があります。それは、毎日、 毎日を自分が正しいと思うように行動することとのことです。一 おはようございます。本日、本学の卒業生でありボーズ株式 人ひとりの地道な積み重ね、功徳の積み重ねこそが、良い社会 会社社長の挽野様はじめご来賓の皆様、保護者の皆様にご出 を作り上げていきます。自分くらい、などと決して思わないでくだ 席いただき、大学院の学位授与式を持てること、東京都市大 さい。その積み重ねが、気がついたら、全体が、とんでもない 学学長として大変な喜びであります。心より、お礼申し上げます。 方向に向いてしまいます。 最近、福沢諭吉翁の学問のすすめを読み返しました。福沢 今週に入ってからの暖かい気候により、ひょっとして桜が開花 してくれるのではと期待していたのですが、今日はあいにくの空 諭吉翁は、 「学問で国に貢献する」と述べています。明治の時 でございます。桜の開花まではまだ早いようですが、満開の梅、 代、そこで、世界の流れから、はるかに遅れてしまっていた日本 真っ白なこぶしの花、じんちょうげのほのかな香りに祝福されて をどうにかしなければ、が福沢諭吉翁の思いだったのでしょう。 の修了式になりました。 そこで、今の世界を考えてください。バブル時期からの20 年間 改めて、皆さん、本日は大学院修了おめでとうございます。3 での大きな変化は急速なグローバル化だと思います。グローバ 名が博士後期課程を修了されての学位を、2 名が学位論文を ル社会、12 時間あればほぼ世界のどこにでも行けます。12 時 提出して学位を取得されました。これで、都市大として147 名 間は、私が高校から大学に入るために、広島から東京まで来る の博士が出たことになります。修士課程については、工学研 のにかかった時間です。インターネットで世界の出来事がリアル 究科で234 名、環境情報学研究科で24 名が、修士課程およ タイムで見えます。時間と空間が驚くほど短縮されてしまいまし び博士前期課程を修了し修士の学位を取得されました。合計 た。超時空間化ともいえます。グローバル化とは、時間と距離 7 , 041 名の修士が都市大から出ました。皆さんが本学の大学 を超えて、世界が一つの社会になることです。今世界で起きて 院で身に付けられた知識、経験を生かされて大きく羽ばたかれる いる、貧困、戦争、テロなどの南北問題や東西問題がまるで ことを、大変喜ばしく思います。保護者の皆様、本日の学位記 TCU QUARTERLY No.196 2015.7 25 学事通信 授与、さぞかしお喜びのことと推察いたします。大学院までの長 ニューヨークのロックフェラーセンターを買収する、日本人買い物 い道のりでしたが、学位取得までの学びを支えていただいたこと 客でティファニーが埋め尽くされるなど、今、日本で起きているこ に敬意を表させていただきます。 とと同じです。そしてその後の1991 年からの「失われた20 年」 さて、まず、博士の学位を取得された皆さんにお話しします。 皆さんは、研究者、高度技術者のライセンスを取得したとお考え 知らない世代ともいえます。失われた20 年から抜けようとしてい ください。初心者マーク、若葉マークをつけてやっとドライブでき る時に4 年前の東日本大震災が起きました。最近の報道では、 るようになったということです。博士になれば周りから期待される デフレが収まる、GDPが上向きになる、株価が 15 年ぶりのレベ こと、要求されることが、より高くなります。博士を取得した後の ルに回復するなど、さまざまな経済指標はなんとなく 「もはや失わ パフォーマンスが重要です。 れた20 年は過去のもの」のように見せられていますが、本当に 修士を修了された皆さん、学士よりさらに2 年間プラスして学 ばれたのですが、学部までとは全く違った充実した世界を経験 26 を迎えます。皆さんは失われた20 年世代であり、あのバブルを そうでしょうか。特に福島の原発事故については、出口すら見 えない状況です。 したのではないかと思います。現在の教育の体制、システムか もう一つ皆さんに課せられた課題があります。この課題は世界 ら見ると、大学 3 年までと4 年と修士 2 年を合わせた3 年間と で日本が先行しており、先進諸国はどこも日本を自国と置きかえ の組み合わせで、大学での人材育成が成り立つと考えていま ることになることは見えています。それは人口が減少していく、す す。後ろの3 年間で初めて大学の良さ、楽しさを実感したので なわち「少子高齢化」です。先ほどふれたように私の学年の人 はないかと思います。しかし、これで終わりではありません。今日 口は皆さんの学年の倍数です。その大きな人口の塊が 65 歳を ぜひ皆さんに言いたいことは、さらにOne step upを狙ってくださ 超えはじめています。私たちのゼネレーションです。しかも世界 い、ということです。すなわち、社会に出て経験を積んだのちに、 に誇る長寿国になりました。私たちを支えてほしいとは言いませ もう一度、都市大に博士の学位を取得するために戻って来てほ んが、数的には1 / 2のゼネレーションが、このような状況の日本 しいのです。皆さんが本日、終了したのは博士前期課程であり、 を支えなければなりません。このような状況の中で皆さんは社会 まだ、後期課程が残っています。欧米では、一度社会を経験し 人としての一歩を踏み出します。戦後復興とは全く異質ですが、 て大学院に入り直すことは一般的なことです。多分、理工系の きわめて厳しい状況下で、これからのわが国、そして世界の繁栄 大学院生の多くは社会に出た経験を持っています。文部科学 をリードするのか、皆さんに課せられた課題です。日本は天然資 省が進めている大学改革実行プランにおいても、これからの大 源の無い国です。資源は人材だけです。世界から見たとき、日 学のあるべき姿として、一度社会に出た人たちの学び直し、アッ 本の高度成長は科学技術がリードしたといわれています。今お プグレーディングを挙げています。リカレント教育という呼び方を 話した環境の下で、我が国が世界的な競争に勝っていくには 「イ していますが、都市大はいつでも皆さんのリカレントをWelcome ノベーションにある」と多くの方が主張されており、全く同感です。 です。皆さんは、今、JUST入り口に立ったところです。真価が それではイノベーションとは何でしょうか。動詞はInovateであり、 問われるのは、これからであり、10 年、20 年、さらに長く、自分 革新する、刷新する、狭い意味では新しい技術の発明、ですが、 を磨き続けることが重要です。 イノベーションの真の意味はもっと革新的な変革、あたらしい価 さて、今年は戦後 70 年です。これから皆さんが入っていく 値の創成を意味します。先ほど、世界から見ると科学技術が日 社会がどのような状況であるのか、将来がどのように展開する 本を支えてきたと思われていると言いましたが、私は、振り返って か、そこで自分はどのように生きていくのかを考えるうえで、戦後 みると実は、日本発、日本オリジナルの科学技術があまり見えな 70 年の意味を考えることは極めて重要です。第 2 次世界大戦 いことを心配しています。前を走る何かを追いかける、何かのア の敗戦は、昭和 20 年、1945 年です。国土も国民も壊滅的 イデアを出された後、それを展開することには長けています。し なダメージを受けました。私は昭和 22 年 1月生まれであり、戦 かし、先頭を走ることについては、実は経験が無く、あまり得意 後のベビーブームの第 1 期生です。私の学年は220 万人であ ではない可能性があります。ぜひ、皆さんは、流れに身を任す り、現在の120 万人の倍です。何もかも不足している状態で のではなく、それぞれのところで、イノベーションを意識して日々を の、約 25 年間の戦後の復興時期があり、1964 年にそれを象 意味ある形で歩んでいってください。 徴する東京オリンピックがあり、やがて世界の経済大国に上り もうひとつ重要なことはグローバル化の流れです。私は今か 詰め、1980 年代のバブル期を迎えます。日本がバブルに沸い ら50 年前、高校生のときに広島から上京しました。そのときに ている時期、私は米国に滞在していたのですが、日本の企業が は、当時としては一番早い特急で、12 時間かかりました。今は TCU QUARTERLY No.196 2015.7 12 時間あれば、世界中どこにでも、簡単にいくことができます。 の時間や労力が必要であり、国を挙げて取り組まねばなりませ インターネットはリアルタイムで世界中の情報を配信しています。 ん。まさに、政治・経済・社会の構造的な大きな転換期を迎え、 世界で起きている貧困や戦争などのいわゆる南北問題、東西 将来予測が困難な時代であると言えます。 問題はますます厳しい状況になりつつあります。それは、まるで このような中、皆さんは、新しいスタートラインに立ちます。こ 隣でおきていることのようです。そのような社会的な出来事に対 れからの時代に求められるのは、生涯学ぶ姿勢や主体的に考え して正面から向き合ってください。また、無視しても嫌でも降りか る力を持ち、どんな状況にも対応できる人物です。皆さんが本 かってきます。そのようなことは一部の政治家やリーダーに任せ 学で身に付けた知識や様々な経験を活かし、その成果を存分に ておけばよいとの考えは間違いです。皆さんの一人ひとりが解 発揮するために、今後とも心がけていただきたいことを申し上げ を探すのです。自分で考え、目標を立ててその実現に向けて歩 ます。 き始めることです。学位記のフォルダーに「一心」と書かせてい 第一点は、 「常に高い志を持ち前進する」ことです。これから ただきました。すべてのことは心が原動力、自分の心を一つにし の人生において、必ずしも自分が期待したとおりの結果が得ら て物事に立ち向かえば、必ずや相手を動かすことができるといっ れないことは多々あります。しかしながら、そのことを謙虚に受け た意味です。よく、心技体と言いますが心が最初です。この言 止め、常に高い志を持ち、チャレンジし続ければ、自分自身を更 葉を思い出してください。 に成長させることができます。ゆっくりでもいい、焦らなくてもいい、 都市大学園歌は「夢に翼を」です。皆さんは本日、夢に翼 をつけて飛び立とうとしています。世界が皆さんを待っています。 とにかく着実に前へ進むことが大切だと思います。 第二点は、 「社会に貢献する意識を大事にしてほしい」という 皆さんが大きく羽ばたかれること、そして幸多きことを祈念して本 ことです。自分の知識や業務が、社会全体の中で、どう関連し 日の式辞とさせていただきます。本日はおめでとうございました。 ているか、どうすればもっと貢献できるか、ということを常に考え、 日々努力を続けていただきたいと思います。 学部 理事長挨拶 五島育英会理事長 安達 功 第三点は、 「広く世界に目を向け、グローバルな視点を兼ね備 えた新たな発想への転換」を心掛けてください。資源の乏しい 我が国は、グローバルに活躍する優秀な人材が最大の資産で 本日ここに学位を得られた皆さん、卒業誠におめでとうございます。 す。世界に飛び出して、未知の領域に果敢に挑戦して活躍す この日を待ちわびておられたご家族の皆様に、心よりお祝い申 ることを願っております。 し上げますとともに、これまでのご理解・ご支援に対し、深く感 謝いたします。そして、三木学長はじめ、教育指導に当たられ た大学関係者に心から敬意を表する次第であります。 皆さんが本日の学位授与式を迎えることができたのは、ご両親 最後になりますが、私なりの四十数年の企業人としての体験 を通じ大切にしてきたことを申し上げます。 第一に、公正さ、フェアネスです。本学の建学の精神「公正・ 自由・自治」の筆頭にも掲げられてもおり、全ての基本となります。 をはじめ多くの人々の長年に渡る支えによるものです。そうした 第二に、透明性、ビジビリティです。組織は社会的存在、適 方々への感謝の気持ちを決して忘れないようにしてください。振 時適正な開示、外からよく見える、よく分かることが大事です。 り返りますと、皆さんが生まれてからの二十数年は、あらゆる事 第三に、説明責任、アカウンタビリティです。意志決定に至 が急激に変化し、価値観の変動と多様化をもたらしました。特に、 るプロセス・エビデンスを明確にして、自己の行為をきちんと説 インターネットや携帯電話、スマホ等、情報通信手段の驚異的 明し、正当化する義務です。 発達は、情報革命・グローバル化をもたらしました。ほんのここ 十数年の短期間のことです。 格差の拡大、国際間での対立・紛争、異常気象等々、様々 な変化があらゆる分野で加速しています。そして、皆さんが学生 通常言われている形式的な情報開示という安易なものではな く、より重い概念です。経済界における様々な重大事件、直 近では理研におけるスタップ細胞騒動等々を鑑みると、これら三 点の重要性は理解できると思います。 生活を始める直前、 2011年3月11日、東北地方に激烈地震・ 本日、新たな門出を迎えた皆さん、ご自身が思い描く夢に向 巨大津波・原子力発電所爆発事故、予測を超える想定外の かって、志高く、目標を明確に定め、前進してください。新しい 大災害が発生しました。丸4年が経過しましたが、未だ23万人 時代は、若い皆さんのものであり、皆さんが創り上げ、生きて を超える人々が避難生活を強いられており、この未曾有の大惨 いく時代です。是非ともより良い未来の創造のために活躍して、 事から我々は多くのことを学ばされました。復興にはまだまだ多く 世の中に役立つ人物になって頂きたいと強く願います。 TCU QUARTERLY No.196 2015.7 27 学事通信 最後になりますが、本日、本学を卒業される皆さんの歩まれる 3つ目は「絆を大切にすること」日頃の家族との絆、会社の上 人生が、実り多きものであることを心から祈念しまして、お祝い 司と部下との絆、そして4 年間一緒に学んだ同期と恩師との絆 の挨拶とします。 を大切にしてください。 本日は誠におめでとうございます。健康で躍動されることを期 待しています。 私は今年で卒業後 50 年を迎えました。同期の仲間と恩師 小玉名誉教授を囲んで毎月1 回食事をして毎年 10 回位ゴルフ をし2 ~ 3 年に1 回海外遠征します。今年は寒い2月に暖か 学部 来賓祝辞 東京都市大学校友会会長 松下 正勝 いマレーシアで4 回ゴルフをしました。恩師は4月に83 歳になり ますが元気でプレーをしていました。我々仲間も80 歳まではゴ ルフをするよう健康に留意しています。皆様も是非、今後、恩 只今、ご紹介賜りました校友 会会長の松下でございます。 今年は北国では記録的な大雪 で被害が多く発生した冬でした。 師を囲んで同期の仲間と食事会・旅行会・ゴルフ会等を企画 して楽しい人生を送るようにしてください。 結びに本日ご列席の皆様のご健康とご多幸をお祈りし祝辞と いたします。本日は、ご卒業、誠におめでとうございました。 今週になって東京では、ようやく まいりました。学部生の皆様に 大学院 暖かくなり桜のつぼみも膨らんで 来賓祝辞 ボーズ株式会社 代表取締役社長 挽野 元 は無事ご卒業、誠におめでとうご ざいます。ご父母の方々には苦労の多い4 年間でしたが、ご子 息・ご息女が無事卒業、心よりお慶び申し上げます。 本日は修士課程の学位のご取得、 先月2月24日の新聞で武蔵工業大学機械工学科を昭和 本当におめでとうございます。そし 57 年に卒業した八郷隆弘氏が本田技研工業の社長に6月に て、ご列席の皆様にも心よりお 昇格する記事が掲載されました。常務執行役員から9 人を飛 祝い申し上げます。ただいま、ご び越える大抜擢人事です。自動車メーカーでは初の快挙です。 紹介を頂きました、挽野元と申し 皆様と一緒に祝福し今後のご活躍を期待しましょう。 ます。みなさん、学位を取得する さて、皆様は今後、校友会の新規会員として入会していただ にあたりいろいろなご苦労があっ くことになります。校友会は全国に42 支部、26の職場支部と たことと思います。そのような苦労が報われ、無事学位を取得さ 2つの海外支部があります。会員の在籍者数は9 万人で皆様 れた皆さんの晴れ晴れとした表情はとても輝いていて眩しいくら のご入会を心待ちにしています。 いです。この達成感は素晴らしいですよね。ぜひ今日のこの場 ところで、皆様ご高承のとおり第 3 次安倍内閣が昨年の暮に 28 みなさんおはようございます。 に臨んでいるそのお気持ちを忘れず大事にしてください。 発足しました。アベノミクス効果で円安・株高・設備投資の増 さて、本日は平成 27 年 3月19日です。皆さんのお生まれは 加と賃金アップで、ようやくデフレ経済からの脱却が前進してま 今から24 年あるいは25 年前でしょうか。皆さんがお生まれに いりました。各企業も積極的に新人社員を採用し、即戦力と期 なった時期は、まさに私がこの東京都市大学、当時の武蔵工 待しております。 業大学の修士課程で学んでいた時期でした。私は当時の超音 新人社員として巣立つ皆様に私の48 年間勤務した経験から 波研究室に所属し、井出教授の下、医用超音波診断装置に 次の3 点に留意しながら毎日の社会生活を送っていただきたく存 関わる研究をしていました。この研究では修士論文提出 2 週間 じます。 前くらいに担当の井出教授から改善点の指摘を頂きまして、こ 1つ目は「各種法令を遵守すること」大変多くの法律が皆様 の2 週間ほぼ毎日徹夜でぎりぎりの中、検証実験のやり直しと の仕事に関わってきますので理解できない時は、上司や会社の 論文の再考をしたことを思い出します。当時の3 号館の超音波 顧問弁護士に相談し慎重な対処をしてください。 研究室には無響室があり、仮眠するには静かで最高の場所でし 2つ目は「中・長期の目標を設定すること」皆様は今後 40 年 た。一つ上の先輩から譲り受けた寝袋にくるまり仮眠していたこ 間も勤務したり自営することになります。3 年・5 年・10 年のス とを思い出します。当時は、同じ代に3 人、一つ上に3 人、一 パンで目標を立て、それにチャレンジしてください。 つ下に2 人 。頻繁に会うことはなくなりましたが、同じ時期に同 TCU QUARTERLY No.196 2015.7 じ空間で過ごした同志は今も大切な存在です。是非、皆さんも ピックが開かれる2020 年、世界の人口は約 80 億人になると ご自身の周りにいらっしゃる仲間をこの先の人生でも大事にして 言われています。そのときの日本の人口は約 1 . 2 億人 。残り ほしいと思います。 の78 . 8 億人が他国です。日本国内にいても日本国外にいて さて、本日は2つほどお話をさしあげて、皆さんにエールを贈ら せてください。 も、世界を相手に仕事ができるということは絶対に武器になりま す。皆さん、ぜひ、3 年以内に異文化にドカーンとダイブしてくだ 一つ目は、“自分の進む道のストーリーを作る"ということです。 さい。私の場合は日本人ばかりのところから遠ざかり、たまたま 私は大学院在学中にHPIB(GPIB)という自動計測システ フランスという異文化ゾーンに浸ったことがいいきっかけになりま ムに魅せられました。これは凄かった。実験での計測が終わる した。外資系だから外国で働いてみたい、という安直な動機か やいなや、データがコンピュータに取り込まれデータ解析できる。 らのスタートです。正直まさかフランスになるとは思ってもみませ それが動機となって、Hewlett-Packard社に入社しました。自 んでした。仕事でもプライベートでも、日本以外の異文化と接し 分なりに明確な理由があったので、厚顔無恥にも「私は計測器 てください。旅でもいいかもしれません。正直、母国語以外で の開発がやりたくてこの会社に入りました。ぜひ、計測器の開 自分が思っていることを相手に伝えるのはかなり大変です。しか 発部門に配属してください」と入社当時から人事部門に言い続 し、その中でもがいているとたまに光を感じる瞬間があるのです。 けていました。しかし、会社は個人の希望を全てかなえられるわ 「あっ」通じた。 「あっ」言っていることがわかった。こうしたとき けではありません。私の配属先はパーソナルコンピューターの の喜びは絶大です。自信に繋がります。私は現在アジアの仕 企画部門でした。一ヶ月に3 台ほどしか売れないマイナー部署 。 事にも少し携わっているのですが、東南アジアや中東の方々の 部署全体で3 人 。いきなり自分のストーリーが崩れ、やる気を失 エネルギーには圧倒されると同時に学ばせられます。また、日本 いました。何でこんな仕事しなきゃいけないんですか? というよう 人だけのコミュニティにいると見えにくい日本人の素晴らしさを実 に先輩にたてつく不良社員です。もう辞めてやろうかと思った時、 感することもできます。モラルの高さ、忍耐強さ、そして最後ま 他部署のある先輩社員から貰った一言がガツンと脳に響きまし でやりきる力、日本人は本当に凄いですよ。東日本大震災の際、 た。 「挽野は自分がやりたいことと違うとか自分中心の偉そうなこ 海外の友人達に日本人の助け合いの精神が賞賛されたのは とばかり言っているけどさ、貴方はいったい何ができるの? 挽野 記憶に新しいところです。 はどう会社に貢献しているの?」皆さんにもこんな瞬間が訪れる 本日は、“自分の進む道のストーリーをつくる”そして“異文化に かもしれません。そうです。社会に出てからの最初の3 年間は 早めに接する”という2つのメッセージを、僭越ながら皆さんに贈 いかに地力をつけるかです。自分がやりたいことはできないかも らせていただきました。皆さんは可能性に満ち溢れています。そ しれません。あるいは、自分のやりたいことなど最初は見つから して活躍する舞台は広いです。皆さんをここまで育ててくれた恩 ないかもしれません。大事なのは、与えられた役割から、その先 師や両親への感謝の気持ちを決して忘れないでください。一期 どういうストーリーで自分の道をつくっていけるか、を漠然とでも 一会 。こうして東京都市大学のOBとして皆さんの前でご祝辞を いいのでイメージすることではないかと思います。私の所属はマ 述べさせていただく機会を心より有難く感じています。これも何 イナー部署でしたので、本社事業部との折衝も社会人 2 年目く かのご縁ですから、皆さん何か聞きたいことや困ったことがあれ らいから経験することができました。また、ビジネスが小さかった ば、いつでも遠慮なくご連絡ください。皆さんの成長のために私 こともあり、失敗、例えば価格付けで一桁間違えた、のインパク に何かできることがあれば、この先も喜んでサポートさせていただ トも会社の中ではあまり目立ちませんでした。このままやってい きます。何と言っても皆さんと私は東京都市大学出身という同じ れば、もしかしたら本社開発部門で仕事ができるかもしれないと 根っこをもっているわけです。これは何物にも代えられません。 イメージしました。そして、上司や同僚らのサポートにも恵まれて、 最後になりますが、本日ご出席の皆様の末永いご健康とご多 ヨーロッパの開発拠点で仕事をする機会を頂きました。これは 幸をお祈りして、簡単ではございますがご挨拶に代えさせていた 私にとって大きな転機でした。地力養成期間に、 できるだけのチャ だきます。本日は、ご修了、本当におめでとうございます。 レンジをし、そしてより多くの失敗をし、そこから学び、自分の進 む道のストーリーを作っていくと皆さんの将来は必ず充実していく と信じます。 2つ目は、“異文化に早めに接する”ということです。皆さん、 考えてみてください。世界は強烈に大きいです。東京オリン TCU QUARTERLY No.196 2015.7 29 学事通信 卒業者数・修了者数 ( )内は女子内数 平成26年度 受賞者一覧 ■学部卒業者数 [平成27年3月19日付] 賞 名 学部・研究科 工学部 氏 名 荻野 真也 機械システム工学科 藤富 寿之 機械システム工学科 84(5) 原子力安全工学科 髙山 直毅 原子力安全工学科 41(2) 生体医工学科 大賀 智裕 生体医工学科 47(10) 電気電子工学科 坂本 拓矢 電気電子工学科 84(4) エネルギー化学科 上原 緑 建築学科 滝口 祥平 都市工学科 江 林玲 情報科学科 星野 友貴 機械工学科 115(0) 建築学科 工学部 130(39) 都市工学科 76(8) エネルギー化学科/環境エネルギー工学科 63(12) 合 計 学術優秀賞 640(80) 知識工学部 知識工学部 情報科学科 89(11) 情報ネットワーク工学科 49(1) 経営システム工学科/応用情報工学科 72(10) 自然科学科 環境情報学部 26(6) 合 計 193(52) 情報メディア学科 203(53) 合 計 396(105) 都市生活学科 150(67) 合 計 150(67) 児童学科 113(95) 合 計 113(95) 相川 実穂 機械工学科 芦澤 勇暉 機械システム工学科 谷口 大明 原子力安全工学科 須藤 航太 生体医工学科 脇田 諭 電気電子工学科 河村 篤 エネルギー化学科 小林 貴之 建築学科 寺林 大樹 都市工学科 三森 章太 情報科学科 原田 祐輔 知識工学部 環境情報学部 情報ネットワーク工学科 井 上 義 章 経営システム工学科 菊地 裕 自然科学科 牧 歩嵩 環境情報学科 鈴木 里実 情報メディア学科 三村 紗世 都市生活学部 都市生活学科 ■大学院修了者数 [平成27年3月19日付] 博士前期課程 山﨑 雄大 情報メディア学科 佐 藤 ゆり 人間科学部 工学研究科 太田 竜馬 環境情報学科 内田 灯 工学部 人間科学部 小山 雄斗 児童学科 理事長賞 都市生活学部 経営システム工学科 自然科学科 人間科学部 236(28) 環境情報学科 情報ネットワーク工学科 間 山 京 将 都市生活学部 都市生活学科 環境情報学部 博士後期課程 工学部 畑山 千秋 児童学科 瀧尾 陽太 機械工学科 望月 健 太 機械システム工学科 栄田 国志 原子力安全工学科 三島 理愛 生体医工学科 高 橋 ひ かり 電気電子工学科 佐藤 健 エネルギー化学科 井 草 あゆ 美 建築学科 戸川 真緒 都市工学科 湯浅 貴大 情報科学科 飯田 智大 機械工学専攻 31(0) 0(0) 機械システム工学専攻 30(1) 1(0) 電気電子工学専攻 35(1) 0(0) 生体医工学専攻 18(3) 0(0) 情報工学専攻 26(0) 0(0) 建築学専攻 31(7) 0(0) 都市工学専攻 11(0) 0(0) システム情報工学専攻 13(0) 1(0) 経営システム工学科 磯崎 敬志 自然科学科 土屋 優花 エネルギー化学専攻 17(2) 0(0) 環境情報学科 金澤 牧子 共同原子力専攻 22(0) 0(0) 情報メディア学科 山田 圭祐 234(14) 2(0) 合 計 山田奨学基金賞 知識工学部 環境情報学部 環境情報学研究科 博士前期課程 情報ネットワーク工学科 諌 山 侑 矢 都市生活学部 都市生活学科 人間科学部 博士後期課程 小久保怜香 児童学科 濱田祐莉子 機械工学科 本田 大偉 機械システム工学科 本宮 大士 原子力安全工学科 鈴木 貴也 環境情報学専攻 20(4) 1(0) 都市生活学専攻 4(1) 0(0) 生体医工学科 李 ハンソ ル 24(5) 1(0) 電気電子工学科 加 藤 まど か 合 計 30 学科・専攻 機械工学科 TCU QUARTERLY No.196 2015.7 校友会賞 工学部 賞 名 学部・研究科 工学部 校友会賞 学科・専攻 氏 名 エネルギー化学科 外池 孝輔 建築学科 田 代日出 郎 都市工学科 本田 侑 情報科学科 林 慶和 情報ネットワーク工学科 山 田 雄 基 賞 名 原子力友の会 優秀発表賞 石島賞 学部・研究科 工学部 工学部 須藤 航太 生体医工学科 名越 僚平 生体医工学科 早川 綾奈 電気電子工学科 田中 達朗 電気電子工学科 西村 健 電気電子工学科 藤本 慎平 電気電子工学科 長島 大作 電気電子工学科 佐藤 駿介 小橋 沙紀 電友会賞 工学部 都市生活学部 都市生活学科 佐々木 仁 美 人間科学部 児童学科 髙橋 由芽 電気学会東京支部 電気学術奨励賞 工学部 環境情報学 研究科 環境情報学専攻 小畠 雅史 環境情報学専攻 松浦 李恵 電気学会東京支部 電気学術女性活動奨励賞 工学部 電気電子工学科 堂下 加織 機械工学科 楠井 晟矢 閃光賞 工学部 エネルギー化学科 佐々木 秀 樹 機械工学科 高瀬 寛希 蔵田奨学基金賞 工学部 建築学科 福士 貴仁 機械工学科 土井 琢郎 原子力安全工学科 大井 亮昌 空気調和・衛生工学会 振興賞・学生賞 工学部 建築学科 上村 文也 生体医工学科 金城 一輝 都市工学専攻 木村健太郎 生体医工学科 近藤 亮太 緑土会賞優秀発表賞 工学研究科 都市工学専攻 岡本 翔太 電気電子工学科 岩﨑 雅也 都市工学専攻 成田 恵祐 電気電子工学科 松下 奨 建築学科 堺 皓亮 電気電子工学科 佐藤 綾祐 建築学科 網田 有孝 情報科学科 松原 彩音 知識工学部 環境情報学部 都市生活学部 人間科学部 工学研究科長賞 原子力安全工学科 工学部 経営システム工学科 長澤 太郎 自然科学科 如学会賞 緑土会賞 工学部 工学部 情報ネットワーク工学科 大 矢 悠 人 学術研究賞 氏 名 飯村 駿介 Oak Prize 知識工学部 工学部 後援会長賞 学科・専攻 原子力安全工学科 建築学科 寺林 大樹 都市工学科 江幡 啓紀 都市工学科 吉羽 大貴 都市工学科 上野 太陽 経営システム工学科 髙波 佳祐 とうきゅう留学生奨学財団賞 工学部 都市工学科 江 林玲 経営システム工学科 瀧本 将司 情智会賞 情報科学科 浦山 明宣 経営システム工学科 永井 竜 自然科学科 岩井 桃香 自然科学科 大野 真和 環境情報学科 青山 貴洋 環境情報学科 安達 開人 環境情報学科 倉本 龍司 環境情報学科 松永 拓樹 都市生活学科 江口 太章 都市生活学科 髙﨑 匠 児童学科 黒田 真由 児童学科 蔦垣 寿幸 児童学科 知識工学部 情報ネットワーク工学科 齊 藤 貴 幸 荒川賞 情報ネットワーク工学科 関 口 高 穂 知識工学部 情報ネットワーク工学科 林 龍 一 情報ネットワーク工学科 松 田 創 情報ネットワーク工学科 関 口 高 穂 通友会賞 知識工学部 情報ネットワーク工学科 間 山 京 将 情報ネットワーク工学科 福 井 隆 太 日本経営工学会 優秀学生賞 知識工学部 桐淵賞 知識工学部 高木賞 工学研究科 経営システム工学科 鈴木愛一郎 経営システム工学科 長島 崚 経営システム工学科 髙野 裕之 システム情報工学専攻 朝 比 奈 啓 與那覇盛弘 環境情報学科 秋本 裕太 工学研究科 機械システム工学専攻 加 藤 剛 環境情報学科 川瀬 浩子 工学研究科 電気電子工学専攻 環境情報学部 環境情報学科 清 貴裕 環境情報学科 高嶋 駿 環境情報学科 高柳 遥平 環境情報学研究科 環境情報学専攻 山本 真司 松浦 李恵 機械工学科 張替 一希 機械工学科 岡野 司 楷の木賞 日本機械学会畠山賞 工学部 機親会賞 工学部 機械工学科 松永 和也 とうきゅう留学生奨学財団賞 環境情報学部 環境情報学科 張 馨イ 日本機械学会畠山賞 工学部 機械システム工学科 小野 泰貴 卒業研究最優秀賞 都市生活学部 都市生活学科 計良宗一郎 工学部 環境情報学研究科 環境情報学専攻 COATES STEPHANIE 機械システム工学科 岩田 知之 都市生活学科 橘田 遼 機械工学専攻 入江 峻輔 都市生活学科 竹内爽一郎 機械システム工学専攻 長 門 拡 都市生活学科 吉田宗一郎 工学部 機械システム工学科 都市生活学科 渡邉 翔平 工学研究科 機械システム工学専攻 糟 谷 修 史 都市生活学科 柳澤絵里奈 佐口 武彌 都市生活学科 名倉 彰二 機械システム工学専攻 阿 部 一 貴 都市生活学科 村上 美春 自動車技術会大学院研究奨励賞 工学研究科 機械システム工学専攻 小 田 貴 嗣 都市生活学科 小久保怜香 原子力友の会 優秀発表賞 工学部 原子力安全工学科 児童学科 宮田 結加 機親会賞 日本設計工学会 武藤栄次賞 日本機械学会三浦賞 工学研究科 工学研究科 機械工学専攻 茂木 正夢 佐藤 嘉晃 卒業研究優秀賞 都市生活学部 全国保育士養成協議会 会長賞 人間科学部 TCU QUARTERLY No.196 2015.7 31 み ん な に 心 地よく、感 動 の あ る 公 共 建 築 を 探 究 加賀百万石の歴史が香る古建築と、美術館やホール 種の感動や心地よさを次の時代に伝えないと」。先生 など現代の名建築が溶け合う金沢 。なかでも、注目を はまず、図書館とは何かというところから思索を深めま 集めるのが2011 年開館の「金沢海みらい図書館」で した。普通は蔵書数や必要なスペースなどからプラン す。2015 年度日本建築学会作品選奨をはじめ数々の するものですが、 「その施設がなぜ必要なのか、元をた 受賞に加え、 「世界の素晴らしい公立図書館 4 館」「世 どってこそ意味が見えてきます。その回答として建築 界の魅力的な図書館ベスト20」に選ばれるなど海外で がある。19 世紀からパリにある図書館を訪ね、本来こ も高い評価 。この設計を担ったのが堀場弘先生です。 「本に出会う空間」としての 空気感をこめた図書館 工学部 建築学科 教授 堀場 弘 家具から住宅、都市デザインまで幅広く手掛ける堀 場先生ですが、比較的多いのが学校や図書館などの公 共施設です。それは利用者が特定される建築物ではな く、想定不能なさまざまな人が訪れる場所 。 「多くの人 PROFILE 1 9 8 3 年 武 蔵 工 業 大 学( 現・東 京 都 市 大 学 ) 工 学 部 建 築 学 科 卒 業 。1 9 8 6 年 東 京 大 学 大 学院修士課程を修了。シーラカンスを共同で れは、本に出会う空間なのだと感じました」。そして生 まれたのが、並ぶ書架と閲覧テーブルを建物全面のパ ンチングウォールが囲む、いわば“本を読む空気感”を 満たした箱のような建築でした。 自然環境と共にある心地よさを 常に感じられる建築をめざす 自然環境との関係を常に意識するという堀場先生 。 に共感してもらえなければ。だからプラン前にはでき この図書館でも自然光を取り入れ、外の空気も床下の るだけ大勢の話を聞きます。でもそれだけではだめ」 空調を通して循環させることで、使用エネルギーは同 と堀場先生 。 「建築は50 年 100 年と残るもの 。ある 規模の建物の2/3程度に抑えられているといいます。 設立。1998年シーラカンスK&Hに改組、代 「建築は動かないものだから、周囲の影響をやわらか 表取締役。2003年から東京都市大学客員教 く受け止めるものがいいと思うんです」。内部にいても 授、2011年より同教授。主要作品に、山鹿市 立山鹿小学校(日本建築大賞)、金沢海みら 多くの 賞 を 受 け た 「金沢海みらい図書 館」は、壁面に設け た600個もの丸窓か ら自然光が注ぐ心地 のよい空間。 (撮影/淺川敏 氏) い図書館(BCS賞、日本建築学会作品選奨、 International Architecture Awards 他)、 坂井市立丸岡南中学校(日本建築学会作品選 奨)、千葉市立打瀬小学校(日本建築学会賞、作 品選奨他)など、受賞作も多数。 紹介 研究 R e s e a r c h 自然の気配を感じられることは、居心地の良さにも大 いに貢献しています。これは、今年5月に竣工した千 葉商科大学カフェテラスでも同様 。木造格子の天井に は、自然現象に由来する1/f ゆらぎのパターンを取り 入れたそう。誰もが気持ちいい空間作りとは――。堀 場先生の探究に多くの期待が集まります。 I n t r o d u c t i o n 現 代 の 建 築 デ ザ イン に 歴 史と感 性 を 取り戻 す 「木の構築 工学院大学弓道場・ボクシング場」で 時代の辞典『和名類聚抄』に記載されている地名を調 2015年度日本建築学会賞(作品)を受賞した福島加 べ、今も人々が暮らしている場所を学生たちと共に訪ね 津也講師。建築家としての大きなテーマは歴史と現代 ています。大地震や水害、干ばつなど多くの自然災害に をつなげるということです。全国の集落の調査研究に 耐え抜いてきた集落では、土地の利用方法や共同体の 携わり続け、近年では、考現学を提唱した今和次郎が 90年前に調べた民家を再訪するプロジェクトに参加。 建物を実測し、人々がどう暮らしてきたかを探りました。 「建築の歴史は1万年以上。そこには多くの知恵が蓄 積されています。いいものをすくい上げ、歴史の中に現 代への手がかりを求めたい」 と福島先生は言います。 1000年続く日本の集落を 各地に訪ねて実測調査 現在、 ランドスケープや景観・土木学、民俗学、建築史 などの研究者と進めているのが「千年村プロジェクト」 あり方、 建物のつくりなどに長い歴史の記憶があります。 「日本の建築デザインは明治時代以降、そうした古い ものを切り捨ててきました。けれども、新しさとは何か、 もう一度考えるべきでは」。 受賞作は古民家や東大寺から インスピレーションを得て設計 受賞作の工学院大学弓道場・ボクシング場も、日本 の古建築のよさを取り入れた建物です。弓道場は静岡 小屋組をモチーフに。ボクシング場のほうは東大寺南大 門の深い軒下部分をヒントにしています。現在進めてい し、 フィールドワークや文献調査を行うというもの。平安 るのは本庄市にある古いレンガ倉庫の改修。120年前 TCU QUARTERLY No.196 2015.7 PROFILE のレンガ建築内部に現代の鉄骨を入れ、価値ある建築 1990年武蔵工業大学(現・東京都市大学)工学 を次の時代へと残していく試みです。 部建築学科卒業。1993年東京藝術大学大学 また、 もうひとつ力を入れているのが、 ワークショップ 32 福島 加津也 県の重要文化財・江川家にアイデアを得て、伝統的な です。これは1000年以上続いてきた集落を全国に探 日本建築学会賞を受 賞した工学院大学弓 道場。細い国産材を組 み上げた天井が“静”を 表現しています。 (撮影/小川重雄 氏) 工学部 建築学科 講師 などを通して学生たちに「つくる面白さ」を伝えること。 「実際に手と体を動かして、ものを建てる技術に触れ、 そのドキドキワクワクを感じ取ってほしい」 と先生。建築 設計に歴史と感性を。それが、 これからの日本の新しい 建築表現へと結びついていきます。 院美術研究科終了。伊東豊雄建築設計事務所 を経て、2003年福島加津也+冨永祥子建築設 計事務所を設立。2014年4月より東京都市大 学工学部建築学科講師。持続的な集落を調査 する「千年村プロジェクト」など、建築デザイン の根底にある歴史と技術を調査研究する多様な 活動に関わる。 PERSON #041 「食前に入浴すると、胃腸の働きが抑制されて食欲が 毎 日 の 入 浴 習 慣 で 心 も 体 も 健 康 に! 人間科学部 児童学科 教授 をぬって、繁く温泉巡りをしたと述懐しますが、温泉や入 セーブ、結果、 ダイエットにつながると考えられます」。こ 浴を生涯の研究テーマとしたのは、 やはり患者の役に立 のように論理的、 かつ分かりやすく、入浴や温泉の効能を ちたいという強い思いからでした。当時、訪問介護で入 力説するドクターの姿をテレビでご覧になったことはあ 浴サービスを受ける直前のお年寄りの血圧が上昇する りませんか?長年、総合診療医として地域医療に従事す ケースが多々あり、現場の看護師が早坂先生に入浴の る一方、ユニークな研究成果がさまざまなメディアの注 可否を仰ぐ連絡を入れることが少なくなかったそう。 「お 目を集めるその人は、早坂信哉医学博士。2015年4月 年寄りは久しぶりのお風呂に入りたいけれど、看護師は から本学人間科学部教授として、熱心に教育・研究活動 万一のことがあったら大変だからとやめさせたい。 ところ に勤しんでいます。 が、入浴と血圧、ひいては健康との関係を探究した研究 「人の役に立ちたい」との思いで医師を志望 芭蕉の「おくのほそ道」にも謳われた歴史と文化息づ く宮城県多賀城市で、早坂先生は三人きょうだいの長男 はほとんど存在していませんでした。だったら、私がやる べきではないかと思い立ったのです」。 統計的・疫学的に入浴の健康効果を実証 として育ちました。医師を志したのは、 「いつの頃か覚え さまざまなデータに基づき入浴が健康とどう関わって ていませんが、人の役に立ちたい、 と強く思いはじめたた いるのか探求し、博士号を取得した早坂先生。母校の自 め。やがて、 病を癒やし、 命を救う医者になろうと決意しま 治医大や浜松医科大学でさらにこの研究を深めた後、 した」 と語ります。 2011年には厚労省所管の財団が主導する温泉医科学 東北随一の進学校、仙台第二高等学校から、 自治医科 研究所の立ち上げに参加しま 大学医学部に進学したのも明確な理由がありました。地 す。さらに大東文化大学や早 域医療、へき地医療に資する医療人育成のため、47都 稲田大学などで学生を教えな 道府県共同で設立されたこの大学は、卒業から最低約9 がら、変わらずこの分野の研 年間は出身の都道府県で地域医療の充実に尽くすこと 究を続けたところ、医学的な を学生に求めています。早坂先生は「大都市で高度な先 成果をいくつもあげました。その一つ、 「 3,000人ほど 自分の興味・関心を掘り下げて、 知識の泉を発見してください 進医療に関わるのも大切ですが、私は、医療が本当に必 の大規模疫学調査によって、毎日入浴する人は、入浴し 要とされている地域で医師として働く道を選びたかった ない人に比べて健康状態に優れ、睡眠の質も高く、さら のです」。その通りに、大学卒業後は、宮城県内の、 さまざ に幸福度も高いことが統計学上有意に分かりました」と まな医療機関で、時には半径25キロ圏内に医師はただ のこと。 一人、 という厳しい環境の中、あらゆる傷病に対応できる 医療スキルを先生は身につけていきました。 都市大に着任した今、 自身の研究については、 「近い将 来、入浴と寿命との相関関係を明らかにしたい」と意気 宮城県も、自治医大のある栃木県も、日本有数の名 込みます。また、研究室に所属する学生に対しては、 「温 湯を数多く擁しており、早坂先生も多忙な診療の合間 泉や入浴に限らず、自分のやりたいことを発見し、 とこと ん突き詰めて、社会に役立つ成果をあげてほしい」と助 言します。 「そのためにも、 シャワーだけでなく、学生さん にはしっかり入浴習慣をつけて、健康であってほしいと思 時には海外の温泉 地も視察。こちらは 岩塩の生産で名高 いドイツ・バート ラ イヒェンハルの飲泉 (飲む温泉) 。 BOOKS 先生の著書紹介 《世田谷》 森木 一紀 います」 と、 にっこり。 中学生の男の子を筆頭に一男二女の父でもある早坂 先生。自身が子育てをしてきた経験も、児童学科での教 育に生かしていきたいと、柔和な笑みを絶やすことなく 話しました。 (工学部/電気電子工学科) PROFILE 1968年宮城県生まれ。1993年自治医科大学卒 業後、国立仙台病院、米谷病院などで地域医療に 従事。2002年自治医科大学大学院医学研究科 修了。博士(医学)。自治医科大学医学部総合診 療部助手、浜松医科大学医学部健康社会医学講 座講師、准教授を経て、財団法人日本健康開発財 団温泉医科学研究所所長に就任。2012年大東 文化大学スポーツ健康科学部准教授、2014年同 教授。2015年4月東京都市大学人間科学部児童 学科教授に着任。温泉療法専門医。温泉や入浴と 健康に関する論者として『世界一受けたい授業』 などさまざまなテレビ、ラジオ、雑誌に登場。 『たっ た1℃が体を変える ほんとうに健康になる入浴法』 (角川フォレスタ)など著書、監修書も多数。 ここで紹介された著作物は各キャンパスの図書館に所蔵されています。 閲覧を希望される方は、各図書館で配架場所をお尋ねください。 《横 浜》 准教授 早 坂 信哉 北村 亘 《等々力》 講師 (環境学部/環境創生学科) 早坂 信哉 教授 (人間科学部/児童学科) 光工学入門 ツバメの謎 たった1℃が体を変える 森木一紀 著/ 数理工学社 2015.4/ 2,376円(税込) 北村亘 著/ 誠文堂新光社 2015.2/ 1,620円(税込) 早坂信哉 著/ 角川学芸出版 2014.10/ 1,296円(税込) ほんとうに健康になる入浴法 TCU QUARTERLY No.196 2015.7 33 NEWS ラウンジ 知識工学部の女子学生が キッコーマンとのコラボ飲料を開発 世田谷区と包括協定を締結 さらに幅広い連携事業を推進 キッコーマン飲料(株)が高校・大学生を対象に産学共同でドリンク 東京都市大学と東京都世田谷区は、2015 年 3 月30 日(月)、包括 の開発を進めるという募集企画「こんな飲料あったらいいな」に、11 校 協定を締結しました 。この協定では、人的交流の促進や、知的・物的 225 名の応募者、アイデア総数 145 点の中から、本学知識工学部自 資源の相互活用、調査研究および事業の共同実施、教育・研究の向上、 然科学科の女子学生5名が提案した「花つぼみ ローズウォーター」の その他、地域社会の諸課題について密に連携しながら対応することが 原案が採用されました。キッコーマン飲料が大学生と飲料の共同開発 定められています 。これまでも本学と世田谷区は、産業の高度化を図 を行うのは初めてのこと。両者は2014 年 10 月から共同開発を開始 るための産学公連携や、小・中学生を対象とした「科学体験教室」の し、約7ヶ月間かけて味や香りはもちろんのこと、商品名やパッケージ 開催、本学学生の保育実習・インターンシップの受入、災害時避難場 デザインに至るまで詳細な打ち合わせを繰り返し、 今年5月27日 (水) 、 所としての施設一部利用、ごみの減量普及啓発など、さまざまな分野 東京都市大学 二子玉川 夢キャンパスにて新商品発表会を実施しまし で協力し、高めあってきましたが、今回の包括協定の締結を機に、より た。共同開発者となった鈴木さん、塩野さん、高山さん、山崎さん、 一層のパートナーシップ強化を図り、地域社会の諸問題を解決し、地 林さんの 5 名は発表会で、 「学科の授業などで自然と触れ合う機会が多 域社会の持続的な発展のため、力を合わせていくこととなります 。大 く、花をテーマに開発することを思いつきました」とアイデアの源泉を 学と地域との協調は、両者の相互発展のために欠かせないこと。今後 披露 。都市大での学びと、学生の創造力が新しい産学連携のありよう の具体的な成果にご期待ください 。 を提示しました。商品化された「花つぼみ ローズウォーター」はその名 の通り、バラの香りが特徴的な甘さ控えめのフレーバーウォーター。勉 強や仕事の気分転換に最適なカロリーゼロのすっきりテイストで、夏場 の水分補給にももってこいです。2015 年 6 月8日から7 月末まで (予 定)の期間限定発売なので、この機会をお見逃しなく。都市大生が生 みだした香りと味わいをご堪能ください 。 世田谷区の保坂展人区長(左)と本学三木学長(右)とが固い握手 を交わし、強固なパートナーシップを確認しました。 今年も多くの国から留学生が入学 新年度の留学生交流会を実施 キッコーマン飲料と共同開発を行った、チーム「やま都市なでしこ」 の面々。味、香り、ネーミング、デザインのすべてに関わりました。 本学の「二子玉川夢キャンパ ス」で行われた発表会には、多 数のマスコミが参加しました。 5月27 日(水)、世田谷キャンパス1 号館 4 階「ラウンジオーク」で 留学生交流会が行われました 。今年度は、中国、台湾、ネパール、ベ トナム、モンゴル、フィリピン、マレーシア、カザフスタン、サウジア ラビア、ベラルーシと10 の国・地域から留学生が本学に入学しました 。 交流会には、世田谷、横浜、等々力3キャンパスの留学生と、国際交 流に関心の高い日本人学生、教職員ら総勢 81 名が出席しました 。留 学生同士はもちろん、日本人学生とのコミュニケーションも活発に行 われ、会は盛況のうちに幕を閉じました 。異文化を理解し、世界的な 視野を持つことは、グロー バル社会に生きる者に不 可欠なこと。普段のキャ ンパス生活でも、自然に 「花つぼみ ローズウォーター」 は7月末までの限定販売。学内 では特別価格130円です。 34 TCU QUARTERLY No.196 2015.7 異文化交流ができる環境 作りが求められます 。 オーストラリア ウーロンゴン大学からの 研修生受け入れプログラムを実施 笠原諸島、ガラパゴス諸島、南西諸島などでの調査・研究・学習を展 開してきました。スコットランドでのフィールド実習は 2011 年にスター トし、今回で 4 回目となります 。 5 月18 日(月)から同月29 日(金)まで、オーストラリアのウーロ 近代地質学の基礎となる「不 整合」が発見されたシッカー ポイントにて。 ンゴン大学(UOW)からの研修生受け入れプログラムが行われました 。 これは、UOWが豪州政府の助成金制度である新コロンボ計画に採択 されたことにより、協定を締結する本学での研修が実現したもの 。新 コロンボ計画とは、オーストラリア人学生のインド太平洋地域への留 学やインターンシップの機会を支援し、両者に真の双方向交流が実現 するよう目指すプロジェクトです 。UOWは、学生数約 2 万 5 , 000 人 のうち、140カ国以上から約 5 , 500 人もの留学生を受け入れる、異 文化交流の盛んな大学 。1951 年創立と比較的新しいながら、主要 な世界大学ランキングで上位 2%にランクインし、卒業生の質に関す アンガス・ミラー博士がエディ ンバラ地方の地質について 熱っぽく解説。 るランキングでは世界のトップ 100に位置する高評価の大学です 。 本学とは、2013 年 3 月、人間科学部児童学科の学生 46 名(2 年生 29 名、3 年生 17 名)がUOWで研修を行ったことから交流が始まり、 その後の協定締結につながっています。今回の研修では、幼稚園実習、 保育園見学、児童学科との合同授業、五島美術館(世田谷区上野毛) での茶道体験、神社・寺院見学などが実施されました 。 研修の開始に先立って、UO Wの学生たちをアフタヌーン ティーで歓迎しました。 IEEEの東京都市大学学生支部が 設立10周年表彰を受賞 5月15 日(金)、早稲田大学西早稲田キャンパスで開催された米国 電気電子学会(I EEE)東京支部主催のワークショップ後、同学会のホ ワード E. ミコル会長から、本学学生支部代表の有井栞さん(大学院 情報工学専攻)に10 周年表彰盾が贈られました 。I EEEは、電気工学 を源とする通信・電子・情報工学と関連分野における世界最大の学会 (世界 160カ国以上に約 40 万人)で、その活動組織の一つである 学生支部では、他の学生支部の学生や教職員、社会で活動する専門 家らと一緒に様々なプロジェクト、会議、見学会などの企画を自主的に 運営しています 。IEEE学生支部は、日本国内では現在 25 大学に設 置されており、本学でも 2004 年 12 月27 日に設立、昨年末には節 目となる10 周年を迎えました 。 ウェルカムパーティで挨拶に立つ 人間科学部 井戸学部長(中央)。 知識工学部 自然科学科 海外フィールド実習を開催 5月4日(月)から同月15 日(金)まで、知識工学部自然科学科の専 門科目「野外調査法及び実習(2)」が、スコットランドで実施され、生 物学の鈴木彰教授、地学の萩谷宏准教授の引率のもと、同学科の 3 本学の学生支部設立10周年を記念して、 ミコル会長から記念の楯が贈 られました。左は本学学生支部代表の有井さん。 年生 10 名が海外フィールド実習に参加しました 。この実習は、スコッ トランド各地の動植物の生態や雄大な氷河地形を観察、また岩石や地 層から数 10 億年にわたる大陸移動と地球変動を体験的に学ぶもの 。 グラスゴー大学やエディンバラ大学、英国地質調査所、エディンバラ 王立植物園、スコットランド国立博物館、グラスゴーサイエンスセン ターも訪問し、科学の歴史と文化の息吹にも触れました 。自然科学科 では、国内外での実習を毎年実施しており、これまでにハワイ島、小 TCU QUARTERLY/東京都市大だより No.196 平成27年7月19日発行 (季刊) 編集・発行:東京都市大学 広報委員会 連 絡 先:東京都市大学 企画室 〒158-8557 東京都世田谷区玉堤1-28-1 TEL:03-5707-0104 E-mail:[email protected] TCU QUARTERLY No.196 2015.7 35 I n f o r m a t i o n 第 ─ 都 市 大 だ よ り─ ! 小 学 生・中 学 生 の た め の 14 回 大 学 で 楽し もう! 第5回 「キッズデザイン賞」 受賞 協力:日本科学未来館 後援:世田谷区教育委員会 水 ●場 所:世田谷キャンパス ●対 象:小学生・中学生 10:00 15:00 〜 〜中・高校生による手作り電気自動車コンテスト〜 先着 888 名 7月14日(火)15時より本学ホームページ上で 参加申込み受付開始。http://www.tcu.ac.jp/ ●問い合わせ先:科学体験教室実行グループ担当 ●E-mail:[email protected] 未 来 へ 続くス マ ートドライブ 規定のバッテリーをエネルギー源とした手作り 2015 開会式:11:45 競 技:12:15 閉会式:15:00 〜 土 〜 見 学自由 の走行タイムを競うイベントです。 〜 8/22 電気自動車で、 ドライブテクニックと規定コース ●場 所:東急自動車学校(東京都多摩市) ●問い合わせ先:都市大エコ1チャレンジカップ実行委員会 事務局 ●対 象:中学生・高校生 ●E-mail:eco1@tcu.ac.jp OPEN CAMPUS 2015/世田谷祭・等々力祭 日程・時間 開催キャンパス (対象学部) 3キャンパス同時開催 8/29 世田谷キャンパス (工学部/知識工学部) 横 浜キャンパス 土 [時間] 10:00〜16:00 東京都市大学 世田谷祭 東京都市大学 等々力祭 10/31 11/1 土 日 [時間] 10:00〜16:00(2日間共) (環境学部/メディア情報学部) 等々力キャンパス (都市生活学部/人間科学部) 世田谷キャンパス (全学部) 等々力キャンパス (都市生活学部/人間科学部) 日程 内 容 都市大6学部のすべてが分かる。 シャトルバスで3キャンパス見学可能。 ●学部学科紹介 ●施設見学 ●入試概要説明 ●キャンパスツアー ●進学相談コーナー など 東京都市大学 世田谷祭 全6学部対象の 「進学相談コーナー」 開設 東京都市大学 等々力祭 都市生活学部・人間科学部対象の 「進学相談コーナー」 開設 詳細はホームページをご覧下さい。 36 TCU QUARTERLY No.196 2015.7 1R 8/5 参 加 予 約 制 -8/ 科学の不思議やおもしろさを実験・工作・観察などを通して学習できる 「科学体験教室」を開催いたします。さあ、サイエンスを体感して新しい発見・感動を見つけよう! !
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