医療機関 ㈱MCBI 検査番号 SZ0140303 検査日 2014/6/16 氏名 MCBI 花子 性別 F 生年月日 1943/7/7 年齢 70 MCI スクリーニング検査 結果報告書 MCI スクリーニング検査 判定結果 判定結果をご覧になる前に必ずお読みください 本検査は、血液中の特定のタンパク質を調べることにより、アルツハイマー型認知症 の前段階である軽度認知障害(MCI)のリスクを、統計学的に確率を示すものです。 早期に発見し、診断を受けるためのスクリーニング検査ですので、本検査の判定結果 で診断が確定するものではありません。 本検査で “C”“D”と判定された方は専門の病院で 2 次検査を受け、医師の確定診 断を受けることをおすすめします。 ・血液中のタンパク質量は栄養状態が悪い場合や自己免疫疾患など炎症性疾患において変化することがあります。 ・認知症の最大のリスクは「加齢」です。30~40 歳代の検査結果については年齢を加味した解釈が必要です。 MCBI 花子 様の軽度認知障害(MCI)血液検査の判定結果は、次の通りです。 検査結果 検査項目 APOA1 TTR C3 検査値(mg/dL) 150 30.0 3.0 判定 A C B D B 判定評価 判定 コメント A 今回の検査で異常は見られませんでした。今後も 1 年に 1 度、 定期的に検査を受けられることをお勧め致します。 B C D 軽度認知障害(MCI)のリスクが中等度あります。詳細な検査 を受けられることをお勧め致します。 軽度認知障害(MCI)のリスクが高い可能性があります。専門 医による早期の検査/診断を受けられることをお勧め致しま す。 【判定評価と軽度認知障害(MCI)のリスク算出方法について】 判定は脳のシナプス障害を直接反映しているものではなく、神経細胞の防御や維持に関連す るタンパク質の量を基に判定評価をしています。 専門医によって慎重に臨床診断が行われた検体(教師モデル)を用いた統計解析(多重ロジス ティック回帰)によって作成した判別式に、検査受診者様の3つのマーカーの測定値を代入する ことにより軽度認知障害(MCI)のリスクを算出しています。 4 段階の判定(A,B,C,D)は、前向き研究の結果を基に定めたカットオフ値によって分けたもの です。 ※医療機関様へ:詳しい内容をご希望の場合は、MCI 検査窓口にお問い合わせ下さい。 当検査と軽度認知障害(MCI)と認知症の関係について 1.軽度認知障害(MCI)と認知症について 軽度認知障害(MCI)は認知症ではありませんが、完全に健康な状態でもありません。認知 症になる前の段階の症状で、日常生活は問題なく送れます。 定義としては、「本人家族による記憶障害の訴え・健常高齢者に比較して記憶が低下・全般 的認知機能は概ね正常・日常生活上問題なし・認知症ではない」となります。 最近の研究では軽度認知障害(MCI)の段階で適切な介入・治療や予防を行えば、認知症の 発症を予防または遅らせることが分かっています。 認知症で一番多いのはアルツハイマー病です。アルツハイマー病は発症する 20 年近く前か ら、原因物質である“アミロイドベータペプチド” (Aβ)が脳内に少しずつ蓄積することによ って起こります。 【図 1】 “アミロドベータペプチド”は、神経細胞にダメージを与え、記憶や認知機能を担うシナプ スの機能を阻害するといわれています。【図 2】 私たちの体には“アミロドベータペプチド”が脳内に蓄積しないよう排除する仕組みが備わ っています。これには、脂質代謝に関連する“アポリポタンパク質”や免疫機能の“補体タン パク質”が関係しているといわれています。 “アミロイドベータペプチド”を排除するようなタンパク質や、免疫機能に由来するタンパ ク質の量を調べることで、軽度認知障害(MCI)やアルツハイマー病のリスクをある程度知るこ とができます。 2.当検査について 当検査は、アルツハイマー病の原因物質である“アミロイドベータペプチド”を「脳内から 排出」したり、 “アミロイドベータペプチド”の「シナプス毒性に対して防御」する働きのある 3 種類の血液中のタンパク質量(APOA1、TTR、C3)を調べています。 これらタンパク質の量が少なく、その働きが低下している場合、“アミロイドベータペプチ ド”が脳内に蓄積しやすくなり、シナプスに対する毒性を防御できなくなることがあります。 その結果、軽度認知障害(MCI)やアルツハイマー病のリスクが高まるといわれています。 【図 1】 【図 2】 【参考】一般血液検査結果 軽度認知障害(MCI)血液検査と同時に実施致しました認知症の発症に関連する血液検査項 目については次の通りです。 一般血液検査 検査項目 ヘモグロビン A1c (HbA1c) 血糖 (BS) 正常参考値 単位 検査値 説明 4.6-6.2 % 6.0 70-109 mg/dL 80 血糖の平均値やブドウ糖の濃度を示します。これらの数 値が高くなると糖尿病の危険性があり、糖尿病は認知症 発症のリスク上昇に関与するといわれています。 ※血糖は採血時が食前か食後かで数値が変動します。 男性 女性 40 HDL コレステロール 40-86 40-96 mg/dL (HDL) 脂質代謝の状態を知る重要な指標です。HDL コレステロ ールは「善玉コレステロール」と呼ばれ、動脈硬化を防 ぐ作用があります。異常を示すと、脂質代謝異常症など による動脈硬化の危険性が高くなります。動脈硬化は認 知症発症のリスク上昇に関与するといわれています。 *=正常参考値範囲外を示します 【MCI 検査機関】 株式会社 MCBI(エムシービーアイ) <MCI 検査窓口/お問合せ> 〒107-0062 東京都港区南青山 3-1-3 スプライン青山東急ビル 6F TEL: 03-5772-1486 / FAX: 03-5772-1487 / Email: [email protected] <MCI 検査ラボ> 〒305-8577 茨城県つくば市天王台 1-1-1 筑波大学産学リエゾン共同研究センター303
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