動物との語句

攻略プリント
生物
イ DNA の遺伝情報にしたがって酵素などのタンパク質が合成される過程は大きく
記述・論述形式の問題
2つに分けられるが,それぞれは何と呼ばれるか答えよ。
ウ 食物中のタンパク質に含まれるフェニルアラニンをチロシンに変換する酵素の遺
伝子欠陥に基づく病気の名称を答えよ。
□教科書レベルの用語について,自分の言葉で説明するような出題のときには
エ DNA ポリメラーゼを用いて遺伝子を人工的に増幅することができるが,その方
⇒教科書の文章を思い出しながら,キーワードを活用しよう。
法を何と呼ぶか答えよ。
オ 遺伝子組換え実験で用いる⑴特定の DNA 配列を切断する酵素,および⑵切断さ
Let’s Try!
1
れた DNA 断片をつなぎ合わせる酵素の名前をそれぞれ答えよ。
ヒトの体細胞は,常染色体
1
対とa)性染色体
2
やす細胞分裂は体細胞分裂と呼ばれ,その過程は,核分裂と
本をもつ。体細胞の数を増
3
胞分裂の前期では,倍加した染色体が凝縮し,中心体から伸びた
に分けられる。体細
4
が
5
と呼
ばれる染色体の特定の部位に結合する。この後,中期・後期および終期をへて,体細胞分
カ 遺伝子組換え実験において,特定の遺伝子を目的の細胞(生体)に導入するために
用いる DNA を一般的に何と呼ぶか答えよ。
キ 外来遺伝子を導入して,その動物が本来もっていなかった遺伝形質をもたせるこ
とができる。このようにして作成した動物を何と呼ぶか答えよ。
裂が終了する。
一方,卵や精子などの生殖細胞をつくる細胞分裂は,減数分裂と呼ばれる。卵は受精
後,体細胞分裂を開始し,b)DNA の遺伝情報にもとづいて,物質の代謝に関与する酵素
などのタンパク質を合成し,c)胚発生が進行する。
問1 文中の
1
〜
5
に適切な語句または数値を入れよ。
問4 下線部c)に関する次の文章を読み,以下の設問に答えよ。
ウニの未受精卵を動物極と植物極を通る面で縦に2分割し,それぞれを別々に受精
させると,分割した卵のいずれに核があっても,どちらとも正常に胚発生し,小さい
ながらも完全な幼生になった。しかし,未受精卵を動物極側の半球と植物極側の半球
に2分割し,それぞれを別々に受精させると,半球のいずれに核があっても,動物極
側の半球は胚発生が胞胚期で止まり,植物極側の半球から発生した胚は不完全な幼生
問2 下線部a)に関して,ヒトでの性決定の様式を,下記の[ ]内の語句をすべて
用いて説明せよ。
[ 卵 精子 染色体 ]
問3 下線部b)に関する次の文章を読み,以下の設問ア〜キに答えよ。
ある代謝に関わる酵素を合成する遺伝子に異常があると,正常な酵素が生成され
ず,その代謝の異常が起こる。このような遺伝子と酵素の関係が明らかにされたの
は,ビードルとテータムによるアカパンカビの研究によるところが大きい。ヒトで
も,遺伝子欠陥のため正常な酵素を体内で合成できない遺伝病が存在し,それを治療
する試みの一つとして遺伝子治療が行われている。このような遺伝子治療で利用され
る遺伝子組換え技術は,治療薬として用いられるタンパク質の生産にも使われてい
る。
ア ビードルとテータムが提唱した仮説を何と呼ぶか答えよ。
にしかならなかった。未受精卵を動物極側の半球と植物極側の半球に分けて受精させ
ると,なぜ発生が正常に進行しないのか,考えられる理由を述べよ。
(2013 年度 熊本大)
1
問1
1: 2: 3: 4: 5: 問2
問3
ア イ ウ エ オ ⑴ ⑵ カ キ 問4
攻略プリント
生物
記述・論述形式の問題
解答例
1
攻略ポイント解説
1 問2 性決定の様式はXY型をはじめ,XO型,ZW型,ZO型の4タイプに分類される。伴性遺伝の問
題を考えるときの基本になるので,しっかり理解しておこう。
問4 未受精卵を縦に二分した場合は正常に発生が進むが,未受精卵を横に二分した場合は,動物極側の半
球も植物極側の半球も正常に発生しなかった。このことから,正常な発生には動物極側と植物極側の細胞質
問1 1:22 2:2 3:細胞質分裂 4:紡錘糸 5:動原体
問2 X染色体をもつ卵とXあるいはY染色体をもつ精子が接合すると,それぞれ性染色
体XXの女性およびXYの男性となる。
問3 ア 一遺伝子一酵素説 イ 転写,翻訳 ウ フェニルケトン尿症
エ ポリメラーゼ連鎖反応法
(PCR法)
オ ⑴ 制限酵素 ⑵ DNAリガーゼ
カ ベクター
(運び屋)
キ トランスジェニック動物
問4 未受精卵の動物極側の半球と植物極側の半球に含まれる細胞質が質的に異なり,両
方の細胞質がないと正常に発生できないと考えられる。
この解答は大学発表のものです。
入試問題の解答・解説等は,ことわりがない限り編集部が独自に作成したもので,各大学が公表したものではありません。
のどちらも必要であることがわかる。
→キーワードは「動物極側」,「植物極側」,「細胞質」