2011年10月 「永続的発展の条件」 企業は永続的に発展してこそ価値があるのだと思っています! ホロ社は私が創業をしましたが、当然創業者のために存在するわけではありませんし、社長や経 営者層のための存在するわけではありません。 時代は変化を繰り返しますが、つまりは永続的に存在もしくは成長発展するには、その時代に併 走しなくてはいけない、だから永続的発展のためには常に変化が必要なのだと私は思います。 経営コンサルタント出身で現在早稲田大学の内田和成教授が曰く 「日本は人口減少や財政赤字といった長期的な危機に加え、東日本大震災などが重なり二重の危 機です。大改革を迫られ、時間的余裕もあまりない。改革と言い換えれば今までのルールを破り 新しいルールを生み出すことでしょう!そんな時代の指導者に品行方正を求めてはダメです 平時は先達がつくったルールを粛々と守るリーダーで構いませんが、危機にはルールの破り方を 知る人材でなければ改革など出来ません。 例えば、小学校の頃から先生に常に褒められ一度も校則を破ったことのない優等生タイプが大胆 な改革が出来るでしょうか?」と言っていました 世のため、国のため、みんなのため・・という意識があれば確信犯でルールを逸脱するなら「あ り」ということです 本来このスピリッツこそベンチャー企業の真髄なのだと思います そしてホロ社は元来ベンチャー企業であり、それを継承し永続的にその DNA(遺伝子)を守ら なければいけないということは間違いありません! その DNA が強く、深く、そして広く浸透していくことで「永続」が叶うのだと思います 木の大木は根っこがしっかりしています、土の下に根付く幹や根が太く、そして深く広がってい ます。ゆえに木が高く、枝葉も豊富で、花木であれば綺麗で鮮やかな花を咲かせます 経営も一緒なのだと思います 根や幹が、哲学や理念、そして枝葉が戦略や戦術 私たちは日々、戦略や戦術に集中しています! 戦略や戦術が重要であることは言うまでもありませんが、理念や哲学がないそれであっては、地 に足が着いていないのと同じです。 では、理念や哲学さえあれば大丈夫なのかというとそうではありません。 決して充分ではありません、がしかしその基盤なくしてはいけないということです。 なので、理念や哲学は充分条件ではないけど、絶対条件であり前提条件である。 その上で戦略や戦術も必要であるということです 「道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は戯言(寝言)である」 と言う言葉があります。 皆さんご存知の二宮尊徳の言葉です! 哲学や理念のない経済行為、つまり“道徳のない儲け行為”は犯罪であり、その逆、哲学や理念 といった綺麗な言葉だけで儲け行為がないのはただの戯言(たわごと)だということ・・・ この2つを同時に充たすために経営者は存在するのだと思います 先日伊勢神宮に行ってきました 式年遷宮という行事がこれまで60回にも渡って行なわれています 20年に1回の伊勢神宮の社殿を全て造りなおすという行事です 60回以上ですからもうかれこれ1200年くらい続いています 1200年も前から伊勢神宮が存在していることも凄いですが、そのような、いわゆる継続する ための常に破壊を繰り返されていうことはもっと凄いわけです 建物は朽ちていきます。 伊勢神宮は木造建築です、当然欧米にあるような神殿や城とは違います なので朽ちていきます、だから永続的建造物ではありません しかし建物は20年ごとに造りなおすことで、なくなりますが、それを造りなおすことで、歴史 的建造物の様式は後世に残し続けることが出来ます、またそれに伴い職人の技術が脈々と継承さ れていきます! これは日本の歴史や伝統、文化の継承にとってとても大切なことだと思います 外観の支柱の形は変化していくが、中の精神的支柱は継承される これこそ「永続」のあり方の究極なのかもしれません 伊勢神宮研究の第一人者で京都産業大学の所功教授によると・・ 「永続は瞬間瞬間の連続です」と・・・ 1200年もの歴史から見ると20年など瞬間の出来事です これは永続的経営にも通ずるものがあるように思います 経営者はそれこそ理念・哲学が大事といいながら、またお客様中心主義と言いながらも、それが 守られていない企業や組織が多いのが現実です その証拠に日本の企業の80%の会社が赤字です(これは意外かもしれませんが・・・) 赤字ということはどういうことか・・・ お客様の支持を受けていないということと断定して間違いないでしょう ですから「戯言企業」が多数な訳です そこで考えました 「永続は瞬間瞬間の連続」 ・・・だとしたらその「瞬間」こそが大事 私達の仕事においてその「瞬間」とは"売上があがる時(瞬間) “・・・その源は“お客様との接 点”に他なりません・・お客様から提供した価値の対価(お金)を頂くわけですから その「お客様との接点」に最も出くわしているのは紛れも無い“現場社員” この現場社員の皆さんの一挙手一投足が、弛まなく、絶え間なく連続的になされていたら組織は 永続する 会社はその現場社員の皆さんによって支えられている 従って経営者の役割はそんな従業員皆さんの「同志的結合」つまり、同じ方向へ向かっていける ような方向指示器を出すこと、示すこと、そしてその向かう方向に共感共鳴してもらえることな のだと思います もしかして“それだけ”といっても過言ではないのかもしれません だから 経営者の努力・経営者の利他心・経営者の自己犠牲 この3つの行動と思考が大事 これすなわち「経営とは下座業」なのだと・・・ それを改めて実感、痛感しています 私はホロ社をいい会社にしたいと強く願っています いい会社にしなくてはいけません いい会社は永続的発展する会社・・・であることが条件です。 そのためには「社員の皆さんと共に」 この「共に」英語でいえば「WITH」 今年度の全体研修で、これからは「TO・FOR」から「WITH」へと言いました それはお客様との関係性のことでしたが、それはお客様だけでなく社内での「WITH」 同志的結合こそが、本来の企業の目的である「永続的発展」につながっていくのだと強く感じて います! そのための実践をこれからやっていきたいと思います 日々の変化、その瞬間瞬間の連続に対峙していきたいと思います くしくも先日、時代の寵児であったカリスマ経営者スティーブジョブスが永眠しました 氏の伝説になったスピーチ 「もし今日が自分の人生最後の日だしたら今日やる予定のことは、私は本当にやりたいこ とだろうか?」 それに対する答えが「ノー」であれば「何かを変える必要がある」 そう,今から何かを行動し、実践する必要があります 永続的発展するための必要な「瞬間」は今すぐそこにある!
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