兵庫県知事 井戸敏三様 2016年9月吉日 ~クマの棲む豊かな森を次世代へ~ 署名呼びかけ:(一財)日本熊森協会 「兵庫県ツキノワグマ狩猟再開」の中止を求める緊急署名 (背景)クマたちが人里に出て来ざるを得ない原因を作ったのは、人間による自然破壊です。 人と棲み分けて奥山原生林で暮らしてきたツキノワグマ(以下、クマ)たちは、戦後の国策であった開 発や拡大造林(スギやヒノキだけの人工林)により、広大な生息地を破壊されました。わずかに残された 奥山自然林も平成になって、大気汚染・地球温暖化・ナラ枯れ・シカの食害などにより急速に劣化し、県 内多くの林内でナラ類・下草・低木・昆虫が消えました。クマたちは山で生きられなくなり、餌を求めて 里に多く出て来ており、地元の人々は今、大変困っておられます。兵庫県は、目撃数や捕獲数の増加か ら、県内クマが940頭に爆発増加したと推定計算し、適正数800頭にするために140頭の狩猟を計画、他府 県のハンターも呼び込んで今秋、絶滅危惧種であるクマの狩猟を西日本で唯一再開しようとしています。 <わたしたちの主張> 1、クマ狩猟再開の中止を求めます。クマたちの逃げ場もかくれ場もなくなった荒廃した山で、ライフル 銃を持ったハンターがクマを追いかけ、狩猟(スポーツやレジャー)して楽しむような生命軽視活動 は、生態系保全上、人道上、教育上からも、絶対に認められません。(狩猟と有害捕殺は全く別物です) 2、兵庫県は、人間がクマ数を調整するなど不可能であることを知り、水源の森確保のためにも、 ※ 造 り過ぎた奥山人工林を自然林に戻し、クマとの棲み分けを復活させ、あとは自然に任せるべきです。 3、クマが集落に出て来ないように、追い払い、誘引物の除去、電気柵など被害防除で対応すべきです。 4、兵庫県森林動物研究センターは、県内クマ推定生息数940頭の算出法に問題があり過大推定であると する専門家の指摘に答えるべきです。また、センターは県クマ情報を他府県並に公開してください。 氏名 住所(都道府県から) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 ※兵庫県人工林面積は微増中。兵庫県クマ生息地人工林率(宍粟市73%,豊岡市44%,養父市61%,朝来市66%) 注:集まった署名は、9月末までに郵送で日本熊森協会〒662-0042兵庫県西宮市分銅町1-4までお送りください。 コピーや FAX は不可です。*この署名は兵庫県井戸知事に提出する目的以外には使用しません。 問い合わせ先 日本熊森協会 Tel:0798-22-4190 Fax:0798-22-4196 E-mail:[email protected] 取扱い個人名または団体名( )
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