(株)カンター・ジャパン「インスタグラム、スナップチャットの成長は

News Release
報道関係各位
2016 年 10 月 1 日
株式会社カンター・ジャパン
インスタグラム、スナップチャットの成長は、ブランドにとっての新たなチャンス。
この 2 年間で、アジア・パシフィック地域におけるユーザー数は倍増!
~世界のデジタル消費・利用動向調査「Connected Life(コネクテッド・ライフ)」最新版~
市場調査会社の株式会社カンター・ジャパン(本社:東京都渋谷区、代表取締役:大竹 秀彦)は、
KANTAR TNS が世界 57 か国、計 7 万人の消費者を対象に、今年 2016 年に実施したモバイル・タブレットなどのデ
ジタル機器やデジタル関連サービスの消費・利用動向調査「Connected Life(コネクテッド・ライフ)」のデータやレポー
トを日本企業向けに提供いたします。本調査は、企業の業務分野における消費者行動がどのように変化しているのか
を理解するだけにとどまらず、近年様々なタッチポイントが拡大する「コネクテッド・ワールド」におけるブランドや企業のベス
トな意思決定に貢献いたします。
■日本、およびアジア・パシフィック地域にみる、Instagram とSnapchatの急騰する利用率
アジア・パシフィック地域のスマートフォンユーザーは今や 10 億人を超えていると言われており、文字を必要としない手
軽さとモバイル技術の発展により高性能化し続けるスマートフォンのカメラを使って、ユーザーは写真を撮ってすぐに共有
することができる Instagram や Snapchat などの写真共有プラットフォームを利用する機会が年々増えています。
Instagram の利用者はマレーシアで最も多く、週 1 回以上のネットユーザーの 73%が Instagram を使ってきれいに編
集した写真をフォロワーと共有しています。香港とシンガポールでの人気も高く、それぞれ 70%と 63%が Instagram を利
用しています。
一方、カスタマイズした「消える」写真を送る人気の高まりを受けて、Snapchatもアジア・パシフィック地域各地で利用
が伸びています。Snapchatが最も浸透しているのは香港で、利用者は約半数(46%)にのぼります。またシンガポー
ルやマレーシア、ニュージーランド、オーストラリアでは、約3人に1人がSnapchatで写真を送っています。
株式会社カンター・ジャパン
http://www.kantar.jp
1
News Release
日本においても、スマートフォンユーザーが5,580万人を超え、週1回以上のネットユーザーの24%がInstagramを、
9%がSnapchatを利用しており、前年(2015年)の利用率(Instagram13%、Snapchat4%)と比較してもほぼ
倍増となります。
InstagramとSnapchatの人気が上昇しているのはアジアの先進国だけではありません。アジアの開発途上国も遅れ
をとっておらず、平均すると40%がInstagramを、13%がSnapchatを利用しています。モバイルが優先されるこうした
国々では、多くの人々にとってインターネットへの中心アクセスポイントとなるソーシャルメディアがウェブ経験の全体を占め
ており、モバイルの浸透率と共にこれらのプラットフォームの利用が急激に増加しているのです。Instagramはこうした国々
における主要な写真プラットフォームであり、その利用者はベトナムでは24%、カンボジアでは16%となっています。
■ユーザーの年齢層
ソーシャルメディアにおける最大のユーザーグループはどのプラットフォームでも若年層ですが、55~65歳の高年層の間
でも勢いを増しています。アジア・パシフィック地域の55~65歳の高年層ユーザーの5人に1人(19%)がInstagramを
利用しており、これは、昨年同時期に比べて47%もの増加です。瞬間をとらえた写真を共有することへの関心も高まりを
見せており、55~65歳のSnapchat利用者の割合は9%で、2015年から2%増となっています。 これは、日本において
も同じ傾向と言えるでしょう。
株式会社カンター・ジャパン
http://www.kantar.jp
2
News Release
■消費者の関心を引くには、インフルエンサーを活用する
InstagramとSnapchatのようなプラットフォームの台頭は、ブランドや企業にとっては消費者をとらえる新たな機会を意
味します。しかし、ブランドは多様化するソーシャルメディアを活用するにあたって、消費者の態度の変化に注意する必要
があるのです。2016年の「Connected Life」調査では、日本のインターネットユーザーの約4分の1(23%)が、ブラン
ドが発信したソーシャルメディアの投稿やコンテンツを「積極的に無視」していることが明らかになりました。また、同じく4分
の1の(25%)が、すでにオンライン広告に「常に追い回されている」と感じていることを踏まえると、消費者にアドブロッ
キングモードを使われないよう、ブランドや企業は押し付けがましい印象を与えないようにすることが肝要です。さらに、同
調査では、インフルエンサーとセレブリティが消費者と結び付く鍵を握っていることが明らかになりました。アジア・パシフィック
地域の16~24歳のオンラインユーザーの40%、日本においては15%のユーザーが、ブランドについて新聞やブランドの公
式サイト、テレビ広告などオフィシャルな情報よりも、他の人がオンラインで言っていることを信用すると答えています。ここで
も若者は、インフルエンサー志向の強いグループであり、ブランドが発信する情報よりもブロガーや仲間を信頼しています。
年齢の高い世代では、「インフルエンサーのネットワーク」は今もなお友人や家族が中心です。但しこの世代も若年層の
トレンドを取り入れていることを考えると、彼らのインスピレーションや情報をソーシャルメディアのインフルエンサーから得よう
とするようになる日も近いかもしれません。
■増え続けるソーシャルチャネル・プラットフォームを、ブランド成長のチャンスに
Instagramは高度な編集機能によって魅力的に見えるように手を加えたイメージ共有の場であり、一方のSnapchat
は生の瞬間をとらえたユーモアを伝える場です。大切なのは、消費者の利用を妨げることなく、ブランド側が作ったコンテ
ンツを各プラットフォームでの自然な体験としてシームレスに融合させ、一貫したブランド価値を伝えることです。そのため
には、ブランドや企業は各プラットフォーム向けのコンテンツ作成に取り組むことが鍵となります。
TIPS① ソーシャルチャネルを広告枠として捉えるのではなく、各プラットフォームが消費者にとってどのような場なのかを
理解し、プラットフォーム上のニーズにシームレスに結びつくコンテンツ提供の場と捉えること。
TIPS② 消費者は広告を敬遠する傾向にあるため、インフルエンサーを活用すること。
TIPS③ プラットフォーム上で、一貫したブランド価値を伝え続けること。
■Infographic はこちら
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------■調査概要
調査名称:『Connected Life(コネクテッド・ライフ)』
調査内容:媒体の消費、デバイスインフラ、デジタル活動、時間帯別の使用、調査/購買
(オンライン、オフライン)、回答者プロフィール、分野別タッチポイント、およびオンラインカスタマーサービス。
調査対象:16歳から65歳のインターネットユーザー
調査時期:2016年6月から9月
調査方法:主にインターネット調査(日本含む)。国により対面などオフラインでの調査
対象者数:57ヵ国、約7万人
調査実施:KANTAR TNS
株式会社カンター・ジャパン
http://www.kantar.jp
3
News Release
調査国 :North America(カナダ・アメリカ)/ South America (アルゼンチン・ブラジル・コロンビア・メキシコ・チリ・
ペルー)/ Europe (デンマーク・フィンランド・アイルランド・ノルウェー・スウェーデン・フランス・ルクセンブル
ク・ギリシャ・イタリア・ポルトガル・スペイン・トルコ・ベルギー・ドイツ・オランダ・スイス・イギリス・チェコ・ハンガ
リー・ポーランド・ウクライナ・ロシア・スロバキア・ルーマニア)/ Asia Pacific (オーストラリア・中国・香港・
インド・インドネシア・日本・マレーシア・ミャンマー・ニュージーランド・フィリピン・シンガポール・韓国・台湾・
タイ・ベトナム・カンボジア)/ Middle East & Africa (エジプト・ガーナ・イスラエル・ケニヤ・ナイジェリア・サ
ウジアラビア・南アフリカ共和国・アラブ首長国連邦・モンゴル)
 カンター・ジャパン 会社概要
カンター・ジャパンは、世界最大規模の広告代理店「WPP」の調査・コンサルティング業務を担う「カンター・グループ」
に属し、日本では 50 年以上の歴史がある「マーケティングリサーチ(市場調査)カンパニー」です。
私たちは、有用なインサイトを調査データから導きだし、社内外に存在する様々なデータと組み合わせることで、適
時適切な「経営/マーケティング判断」を行うための「ソリューション」と「専門的なアドバイス」を提供いたします。さらに、
約 100 か国で展開する「カンター・グループ」の日本市場における代表として、グローバルの新しい知見や効果的な
手法の国内導入を積極的に行い、「ビジネス機会の評価」から「製品・ブランド戦略の立案」、「マーケティング施策
実行・支援」まで、海外調査も含めた「ワンストップサービス」を強みとしています。





社名:株式会社カンター・ジャパン
所在地:東京都渋谷区代々木 2-1-1 新宿マインズタワー6F、7F
代表者:代表取締役社長 大竹 秀彦
事業内容:市場調査、およびそれに付随するアドバイザリー業務
ウェブサイト:http://www.kantar.jp
Facebook: https://www.facebook.com/KantarJapan/
本リリースに関するお問い合わせ先
株式会社カンター・ジャパン
広報 / 川井 禮奈 Tel:03-6859-4254
株式会社カンター・ジャパン
http://www.kantar.jp
E-mail:[email protected]
4