先端融合領域イノベーション創出拠点形成プログラム 平成25年度中間評価 成果報告書 「先端融合医療レドックスナビ研究拠点」 実施機関:国立大学法人九州大学 総括責任者:有川 節夫 実施期間:平成 19 年度~平成 28 年度 1 目 次 Ⅰ.プロジェクトの概要 ....................................................................................................... 3 1.プロジェクトの目的・内容・目標 ......................................................................................... 3 2.拠点化の対象とする先端融合領域及び研究開発 ................................................................ 3 3.拠点化の内容 ............................................................................................................... 4 4.システム改革の実現性とその実施体制 .............................................................................. 5 5.実施期間終了後の取り組み............................................................................................. 5 6.再審査結果コメント(採択コメントも併記) ............................................................................ 6 Ⅱ.ミッションステートメント .................................................................................................. 8 1.再提案書におけるミッションステートメント ............................................................................ 8 2.【参考】提案書におけるミッションステートメント ................................................................... 10 Ⅲ.経費 ....................................................................................................................... 11 1.所要経費 ................................................................................................................... 11 2.使用区分 ................................................................................................................... 14 3.協働機関コミットメント実績 ............................................................................................. 15 Ⅳ.結果概要 ................................................................................................................. 19 1.進捗状況 ................................................................................................................... 19 2.拠点形成 ................................................................................................................... 20 3.研究開発 ................................................................................................................... 21 4.人材育成 ................................................................................................................... 23 5.最終目標達成の見通し................................................................................................. 23 Ⅴ.結果詳細 ................................................................................................................. 24 1.進捗状況 ................................................................................................................... 24 2.拠点形成 ................................................................................................................... 50 3.研究開発 ..................................................................................................................129 4.人材育成 ..................................................................................................................177 5.最終目標達成の見通し................................................................................................187 6.【参考】研究成果発表 ..................................................................................................200 2 Ⅰ.プロジェクトの概要 ■プログラム名: 先端融合領域イノベーション創出拠点形成プログラム ■プロジェクト名: 先端融合医療レドックスナビ研究拠点 ■機関名: 国立大学法人九州大学 ■総括責任者名(総長):有川 節夫 ■実施期間: 平成 19 年度~平成 28 年度(全 10 年間) ■研究経費(平成 24 年度末までの総経費見込): 総額 2,410 百万円 (間接経費込) ■協働機関名(計 8 社):日本電子株式会社、株式会社島津製作所、HOYA 株式会社、田辺三菱製薬株 式会社、大鵬薬品工業株式会社、日油株式会社(H22 年 4 月)、富士電機株式会社(H22 年 4 月)、九州 電力株式会社(H22 年 4 月) 1.プロジェクトの目的・内容・目標 近年、種々の環境要因(物理因子、化学因子、生物因子)の変動により、あるいは非健康的な生活習 慣により過剰の活性酸素やフリーラジカルが体内で産生されレドックス(酸化還元状態)バランスが崩壊し、 癌、生活習慣病、心疾患などを引き起こす可能性が強く指摘されるようになってきた。これら疾患の診断・ 創薬・治療に向け、レドックスに着目した先端融合医療の創出が国民の健康にとって急務と考えられる。 そこで、本拠点は「生体レドックスを詳細に評価し、自在に操ることを可能とする統合技術」としてのレドッ クスナビゲーションを共通概念とし、生活習慣病や癌、神経疾患などレドックス関連疾患の分析、早期診 断、治療、創薬を一貫して推進する先端融合医療領域を創成し、継続してイノベーションを創出する拠点 とし、安心安全な健康社会を実現することを目的としている。 2.拠点化の対象とする先端融合領域及び研究開発 (1) 拠点で取り組む領域及び研究の内容(要素技術、手法等) 本拠点は生活習慣病や癌、神経疾患などレドックスに関連する疾患の分析、早期診断、治療、創薬を 一貫して推進する先端融合医療領域を創成し、絶えずイノベーションを創出する拠点として、安心安全な 健康社会を実現することを目的としている。この目的を達成するため、生体レドックスを画像解析するため の装置とプローブ開発を行う生体レドックス画像解析グループ(日本電子、富士電機ホールディングス)、 質量分析装置を用いたメタボリック解析を行うメタボリック・プロファイリンググループ(島津製作所)、疾患 に起因するレドックス動態を極早期に捉える内視鏡手術システムを開発する生体レドックス内視鏡グルー プ(HOYA、富士電機ホールディングス)、レドックス関連疾患に関わる新規治療薬とその評価法の開発を 行うレドックス疾患・創薬グループ(田辺三菱製薬)、癌に関わる新規治療薬とその評価法の開発を行う先 端がん診断創薬グループ(大鵬薬品工業)、レドックス関連疾患に対するドラッグデリバリーシステムを用 いた遺伝子治療法の開発を行う DDS グループ(日油)、研究成果を地域住民や地方病院へ還元するた めのネットワークを構築するネットワークグループ(九州電力)を擁し、協働研究を行う。また、グループ間 の融合研究による産学連携や産学産連携を推進し、新たな先端融合医療領域を創出する。 3 (2) 関連分野における国内外の研究開発動向 レドックスに関わる研究は年々増加しており、多数の生命現象にレドックスが関与していることを表して いる。癌や生活習慣病、神経疾患などレドックスが関与していると指摘されている疾患は数多くあるが、抗 酸化剤として認可されているのは脳保護薬のエダラボン(製品名ラジカット、田辺三菱製薬)だけであり、 今後、レドックスをターゲットとした医薬品が多く生まれる可能性が高い。この医薬品の開発を困難にして いるのが、生体内のレドックス状態を従来の装置では感度が低いために可視化できないことである。また、 レドックス異常部位に送達するドラッグデリバリーシステムがないことである。レドックス状態の可視化及び レドックス関連疾患の有効な治療薬開発が急務である。 (3) 先端融合領域として取り組む必要性・重要性 医薬農工の共同・連携は、新たな医療機器や医薬品、機能性食品を生み出してきたが、互いの研究 が融合し大きく展開してきたとは言い難い。一方で、今日の技術は複雑化しており、互いの研究の融合が 欠かせなくなっている。例えば、レドックス対応内視鏡手術支援システムの開発では、内視鏡企業に加え て機械メーカーや制御・電機デバイス企業による産学産連携が必要であり、複数の分野にまたがる融合 研究が求められている。本拠点では医薬農工の異分野の研究者が 1 箇所に同室しており、顔を合わせ、 意見交換し合う環境となっている。この 3 年間での研究から、予期していなかった新たな融合領域が生ま れており、従来型の連携の枠を超えた融合研究がイノベーションを創出することが示されている。 (4) 先端融合領域として見込まれる将来性、イノベーションの達成の見込み 本拠点は生体レドックスを切り口として、画像解析やメタボリック・プロファイリング、内視鏡手術、レドッ クス関連標的分子の発見から創薬、安心安全な健康社会を発信する統合的システムは、類似例のない アプローチであり、他では容易に追随できない、独自性の高い先端融合医療領域のイノベーションが期 待できる。また、先端融合医療創成センターを 2009 年 8 月 1 日より立ち上げ、本センターが橋渡し研究 事業やスーパー特区と連携し、本拠点の研究が臨床研究さらには実用化へ繋がる強固な体制ができた ことにより、本拠点の研究成果を国民や企業がより早く享受できることとなる。イノベーションの達成の見込 みは疑う余地がないものと確信している。 3.拠点化の内容 (1) システム改革の内容 2009 年 8 月 1 日より先端融合医療創成センターを立ち上げ、橋渡し研究やスーパー特区と連携す る体制を整えるとともに、本拠点の成果をもとに他の企業と共同研究等を推進する体制となる。また、ウエ ストウイング棟 5 階(1,000 ㎡)、6 階(1,000 ㎡)を本拠点並びに本センターの占有スペースとする。ここ に、治験コーディネーターを新たに配置し、治験まで一貫して推進する体制を整えるとともに、OMRI 装 置や質量分析装置を新たに設置し、様々な解析が行える体制を整える。 (2) 企業との協働体制 協働機関は 8 社で、分析、創薬、診断用機器、治療用機器、ネットワークの分野をカバーしている。大 学と各協働機関で個別に実施契約を締結し、単独で保有すべき知的財産を保証するとともに、大学と全 ての協働機関と全体で秘密保持契約書を締結し、複数の企業間での融合研究を促進する。 4 (3) 人材育成 様々な分野の人間が接触しながら最先端の研究・開発を行う場を提供し、実践を通して能力の形成を 図る。そのため、参画する学生、若手研究者、企業研究者には、日々、同じ場所で互いに議論を自由に できる場所を提供する。また、協働機関へのインターンシップを実施し、実践的研究を通じて若手研究者 の人材の流動化を推進する。 (4) 他の機関への波及効果 本拠点は各分野における大学研究者や企業研究者が集積し、産学産連携を行うことで、新しい先端 融合医療領域が創出される。多くの企業や研究機関が本拠点の研究にアクセスすることで集積し、互い に連携し合うことによって、更なるイノベーションが創出される。また、研究成果が迅速かつ適切に地域住 民に還元されるネットワークによって、地域住民が健康で安心安全な暮らしを行うことにつながる。 4.システム改革の実現性とその実施体制 総括責任者である有川節夫(九州大学総長)のリーダーシップの下、プロジェクト統括部、拠点協議会、 拠点運営委員会、知的財産委員会、人材育成委員会、人材登用委員会を設置し、また、外部の有識者 からなる諮問委員会を置く。本拠点は総長直轄組織となっているため、これまで同様総長の強いリーダー シップにより、迅速なシステム改革が推進される。 実施体制は 3 年目までと同様であり、これまで問題なく運営されてきたことから、4 年目以降も有効に 本実施体制が運営されるものと考える。 5.実施期間終了後の取り組み 2009 年 8 月 1 日より先端融合医療創成センターを設置した。本センターにおいて、本拠点が創出し た研究成果をもとに他企業との共同研究等が行える体制となっている。実施期間終了時には、本拠点の 研究は本センターに引き継がれ、協働機関との協働研究は本センターを通じて継続される。 本センターは、安心安全な健康社会の実現に向け、実施期間終了時には、橋渡し研究事業やスーパ ー特区との連携を発展させ、臨床試験が迅速に最適に進められる創薬拠点となり、生体レドックスを検出 し、診断できる生体計測拠点となり、高精度病態メタボロミクスができる質量分析解析拠点となり、MRI 対 応型手術ロボットによる外科手術を提供する最先端内視鏡手術の技術提供拠点となり、レドックスに関わ る世界最先端の研究と技術を有する拠点となる。また、ネットワークを通して、地域の住民や地方の病院 に医療技術や健康情報を提供し、どこにいても最高水準の医療サービスを受けられる安心安全な健康 社会の構築に貢献する拠点となる。さらに、先端融合医療分野の協働研究を通じて育成された優秀な人 材が輩出される拠点となる。 これら本センターが有する技術やノウハウ、人材、基礎研究から臨床開発、実用化までを一貫して推 進できる体制、知的財産を戦略的に創出し、有効に実施できる体制に対して共同研究等を通して連携し、 新しい事業や製品を創出したい企業が相乗的に集積することが予想される。そこで、これら共同研究等 の外部資金を継続的に得られる。 また、本拠点や本センターで得られた知的財産のうち、他社も実施できることを認めた知的財産につ いて本センターに知的財産をプールする。プールした知的財産にアクセスし、実施する企業から特許実 施料を得ることによって、運営資金とする。本センターの研究を発展させるため、科研費や競争的資金な どの獲得を行い、最先端の研究を継続する。 5 6.再審査結果コメント(採択コメントも併記) (1) 再審査結果コメント 創造性が高いレドックス診断・治療技術の開発について、プロジェクトリーダーの強いリーダーシップ の下、「産学産連携」によって、世界最高の解像度の磁気共鳴画像装置(OMRI)開発などの具体的な成 果が得られている。企業間協働を支える仕組みも効果的に構築されている。日本発の有力な先端医療機 器の開発が実現すれば、大きな社会インパクトが期待できる。人材育成については、医薬農工の融合研 究の公募や協働機関による企業経営・知財のセミナー開催など、特に力をいれており、評価できる。医療 ネットワークや先端融合医療創成センターと本拠点の研究開発との関係については整理する必要がある。 世界的な競争の中で、新しい領域の開拓に挑戦する研究開発拠点であり、本プログラムにふさわしい内 容である。拠点目標の実現性を高めるために、更なる拠点内での横断的な連携を強化、拠点としての統 合的な目標の具体化、及びプロジェクトマネジメント力が求められる。 本課題については、これまでの進捗状況及び今後の見通しから判断して、本プログラムの趣旨に合致 した結果を実現することが十分期待されるため、来年度から本格実施に事項することが適当である。 ① 目的達成度(Ⅰ. ミッションステートメントの達成度、Ⅱ. 研究・技術開発の達成度、Ⅲ. システム改革 の進捗状況、Ⅳ. 人材育成の進捗状況) 高感度・高速なMALDI質量分析や世界最高の解像度のOMRI装置開発など、フリーラジカルの検出、 代謝物検出を可能とする技術を創薬システムに応用できるレベルに到達しており、初期の目標を達成し ている。毒性が懸念されるプローブ剤において内因性物質を使うことにより毒性を抑えたプローブを研究 開発する取組は興味深い。医薬農工の研究者が意見交換し連携するためのインフラや規則の整備、進 捗報告会の開催等、異分野融合を積極的に促進している。若手研究者の人材育成について、分野融合 研究の公募や協働機関による企業経営などの講義、積極的な海外経験の提供など新しい取組が行われ ている。 ② 協働機関との関係 拠点において主要な基幹テーマを担当する協働機関のコミットメントは高い。レドックスとの直接的な 関連がない企業も参画しているが、かなり長期的展望に立った上での参加であり、協働機関全体としては 良く役割分担が行われている。協働機関間の連携・協力は進んでおり、大学を中心とした産学連携で医 工融合の新しい診断・治療システム開発という明確な目標の下に協働機関がベクトルを合わせた協働研 究を実施している。積極的な協働研究を推進するための知財や、守秘の確保への対応については十分 な対応がなされている。特に知財については企業での専門経験のある人材の獲得も行っている。 しかしながら、協働機関について個々を比較すると、貢献度が低い機関や課題の理解が浅い機関も 認められる。今後一層、企業間連携を高めてシナジー効果が発揮される拠点マネージメントを期待した い。 ③ 実現可能性 新しい医療機器の開発については、既に高い研究成果が出ており、概ね着実な進展が図られていて、 実現可能性は十分に期待できる。レドックス診断装置の開発に創薬が加われば、新規の治療法として強 力な拠点になると思われ、今後の展開が期待される。 しかしながら、レドックスに基づく創薬については、現段階での実現可能性の判断は難しく未知数と考 えられる。コホートスタディの成果からの創薬シーズ創出について、具体的な内容を検討し、今後、スーパ ー特区等との補完・連携を踏まえた計画を立案することで実現可能性を高めることが望まれる。 6 ④ インパクト レドックス反応の測定装置は、日本発の大型の医療機器であり、本装置によってヒトにおけるレドックス 反応を可視化できれば、糖尿病等のレドックス関連疾患について、患者の状態を見ながら診断・治療す ることが可能となり、社会的にも日本産業界にとってもインパクトは大きい。ヒトの全身のレドックス反応を観 察しながらの創薬の研究開発が順調に進み、レドックス起因病態改善薬が上市された場合、大きなイン パクトが生み出されることが期待できる。内視鏡やDDSについては、現在の目標が達成されたとしてもイン パクトは中程度と思われる。本研究開発が目標通りに実現できれば、成人病の解明等のレドックスに着目 した独創的な成果が期待できる。 なお、レドックス反応に着目した医療機器開発等の本拠点の成果が経済的・社会的価値を生み出すには、 実際に診断・治療技術および医薬品として認可され、広く使われる必要がある。 (2) 【参考】 採択時コメント 生体レドックスという共通指標の上に、創薬、診断、治療を有機的に連携させる拠点を作る構想はユニ ークな試みである。レドックスを切り口とした先端医療、医薬開発の計画でポテンシャル、特徴もある。生 活習慣病治療という目標も評価できる。制限付採択による取組により協働機関との連携体制が強化され、 役割分担、コミットメント、研究内容も明確になったと評価される。 拠点形成に当たっては、個別の研究開発の並行的推進のみならず、研究期間の早い段階で、より相 互に連携した拠点としての活動を展開していくことが重要と考える。診断装置など、ハードの開発が先行 する研究であるが、治療などソフト面での活用の成果が出せるよう検討を進めていただきたい。ハードを 活用した現象解析に終わることがないように、原因と治療との関わりについても注力し、研究計画、体制を 定期的に見直した上で進めていただきたい。 7 Ⅱ.ミッションステートメント 1. 再提案書におけるミッションステートメント (1) 拠点化構想の概要 生活習慣病や癌、神経疾患などレドックス関連疾患の分析、早期診断、治療、創薬を一貫して推進す る先端融合医療領域を創成し、継続してイノベーションを創出する拠点となり、安心安全な健康社会の実 現に貢献する。このため、医薬農工の異分野の研究を一箇所に集約して研究を進め、異分野間の融合 による連携を推進するとともに、企業が入りやすい環境を整え、産学連携・産学産連携を促進する。また、 橋渡し研究やスーパー特区との連携を行い、より効果的により早く実用化がなしえる環境を整える。さらに、 若手研究者に自立して独創的な研究に専念する機会を与え、人材育成を進める。 (2) 中間時(7 年目)における具体的な目標 生体レドックスの画像解析に適した multi-modality を開発する。臨床適用に適した形態のOMRI 装置を開発する。また、反応選択性と組織特異性を付与したニトロキシルプローブ剤を新規合成 する。臨床応用に適合した技術に基づいた生体レドックス画像化装置を、まず動物実験用装置と して完成する。 超高感度かつハイスループットな質量分析技術を完成させる。福岡市東区コホート等試料(12,000 検体以上)に対するメタボローム解析を行い、健康マーカーを抽出する。九大病院における手術 摘出試料に対するメタボローム解析を行い、病態-代謝物相関データベースを構築する。メタボロ ミクス解析基盤および病態マーカー開発基盤を提供する。新たに起業する受託分析への技術供 与を行う。 鉗子口に小型 ESR コイルを装着したレドックス対応内視鏡システムを開発し、小型手術支援シス テム一次試作品への実装試験を行う。マニピュレータの重量は200 g 以下、応答速度は100 ms 以下、動作範囲は左右±20 度上下±10 度以上を持ち、ペイロード100 g の性能を持つものとす る。同時にOMRI もしくはMRI 画像と内視鏡画像との重畳技術の精度を高め、画像と臓器との位 置合わせ誤差は、理論誤差2mm、実測誤差3 mm 以内を達成する。 糖尿病合併症治療薬および糖尿病発症予防薬の数種類の候補化合物を創出する。また、新規の 酸化ストレスマーカーを確立する。 難治癌に対する高分子ミセル内包遺伝子治療薬の前臨床試験および第一相臨床試験を施行す る。また、レドックス病態特異的遺伝子放出(発現)技術、蛋白・遺伝子のナノコーティングS/O 技 術を確立し、生体内安定性・ターゲティング機能の検討も行う。 かかりつけ医・地方病院へのヒアリングおよび協力体制の確立、診療支援ネットワークの開発、個 人識別IC タグおよび個人健康・疾病情報のIC チップの開発、九州大学病院のセカンドオピニオ ン実施体制の確立、各種コンテンツの開発と整備を行う。また、地域限定の小規模スケールによる 実証研究を行う。 5-FU 感受性を増強するための標的分子を選定し、その機能を阻害する数種類の開発候補化合 物を創出する。また、マイクロサテライト不安定性癌細胞の「弱点」となる標的タンパク因子を見出し、 その機能を阻害する数種類の開発候補化合物を創出する。 (3) 終了時(10 年目)における具体的な目標 大型動物用共振器技術を融合し、生体レドックス画像化装置を完成し、前臨床試験を実施する。 また、開発した造影剤の中から3種程度を市販化する。 MSイメージングも含めた質量分析技術のブラッシュアップおよびメタボロームレベルでの病態解析 データの蓄積により、疾病細胞診断質量分析システムを完成させる。 8 OMRIガントリ内で磁場空間に影響されず動作できる非磁性化小型手術支援システムを完成し、そ の鉗子保持装置先端にて集束超音波照射装置や光線力学療法装置を実装する。 糖尿病合併症治療薬及び糖尿病発症予防薬の臨床応用に最適な候補化合物を決定し、臨床治 験を開始する。新規酸化ストレスマーカーの測定系を確立し、その臨床的有用性を確立する。 高分子ミセル内包遺伝子治療薬の第二/三相臨床試験を施行する。遺伝子治療用高分子ミセル 型キャリアの販売を開始する。レドックス病態特異的DDS遺伝子治療・診断薬、ナノコーティング S/O蛋白・遺伝子を用いた経皮DDSワクチンの前臨床試験を施行し、有望なものに関しては第一 相臨床試験を開始する。 地域およびハブ病院の拡大による広範囲ネットワークによる実証研究を行う。 新規抗がん剤候補の有効性や安全性を確認し、医薬品開発へ向けて臨床候補化合物を決定し、 臨床治験を開始する。また、新規抗がん剤候補適応の選定のためのバイオマーカーを抽出し、患 者の差別化につながる簡易な検証系を確立する。 (4) 実施期間終了後の取組 先端融合医療創成センターが本拠点の研究を引き継ぎ、協働機関との共同研究は引き続き継続する ことができる。また、本センターを中心に他の企業との共同研究等が加速され、自立的且つ持続的に研 究資源を確保する。本拠点にて雇用された研究者は本センターにて引き続き雇用され、継続して研究を 進められる環境とする。若手研究者の自律的研究環境整備促進プログラムを通じて、さらに若手人材育 成環境の充実を図る。 (5) 期待される波及効果 この拠点形成で実現しようとしているレドックスナビゲーションは、単に病態に留まらず広く生命現象に おけるレドックス代謝のインビボ画像解析、インビトロ機能分子解析を可能とするものであり、生命機能の 解析に広く貢献する。また、これらを通じて人々の健康の維持に大きく寄与するものと確信する。この取組 みを融合領域リサーチモデルとすることで、他の研究分野においても応用可能な産学連携・産学産連携 のモデルとなる。 9 2.【参考】 提案書におけるミッションステートメント (1) 拠点化構想の概要 生体レドックスナビに関して、5つのグループ(生体レドックス画像解析、メタボリック・プロファイリング、 生体レドックス内視鏡、レドックス疾患創薬、先端がん診断・創薬)を設置し、効率的産学協同研究を推進 する。また、若手研究者に自立して独創的な研究に専念する機会を与えるべく、テニュア・トラック制度を 前提とした支援育成策を導入・確立する。 (2) 絞り込み期間終了時(3年目)における具体的な目標 1. 生体レドックスを画像化する新たなOMRI、DNP-MRI システムを開発する。 2. 質量分析計を用いたメタボロミクス・プロファイリング技術を開発する。 3. 内視鏡用磁気共鳴検出器を開発する。 4. ポルフィリン代謝経路が糖尿病や合併症の治療に対する創薬ターゲットか判断する。 5. 癌の悪性進展やレドックス反応に関与する癌間質の標的タンパクを解析する。 (3) 中間時(7年目)における具体的な目標 1. 新たなOMRI、DNP-MRI、PET システムをレドックス疾患モデルに適用する。 2. メタボロミクス・プロファイリング技術を培養細胞、レドックス疾患モデルに応用する。 3. 内視鏡用磁気共鳴検出器を動物モデルに適用する。 4. 糖尿病や合併症の治療に対する創薬を推進する。 5. 癌の悪性進展やレドックス反応の標的タンパクに対する医薬品を開発する。 (4) 終了時(10 年目)における具体的な目標 1. 生体レドックスナビ医療センターを通じて医療に貢献する。 2. レドックス関連医薬品を創出する。 (5) 実施期間終了後の取組 1. 生体レドックスナビ医療センターは全学的組織として、九州大学を中心として運営していく。また、 製薬企業、あるいは医療機器開発メーカー等産学間の共同プロジェクトを更に発展させることで、 自立的かつ持続的に研究資源を確保する。 2. 生体レドックスナビ医療センターの先端機器は全国の大学研究者および製薬企業、医療機器企 業の研究に共同利用施設として有償で開放する。 3. 人材育成に関しては、「若手研究者の自立的研究環境整備促進」プログラムを通じて、更に若手 人材育成環境の充実を図る。 (6) 期待される波及効果 この拠点形成で提案しているレドックスナビゲーションは、単に病態に留まらず広く生命現象における レドックス代謝のインビボ画像解析(分子イメージングなど)、インビトロ機能分子解析を可能とするもので あり、生命機能の解析に広く貢献する。また、これらを通じて人の健康の維持に大きく寄与するものと確信 する。 この取組みを融合領域リサーチモデルとすることで、他の研究分野においても応用可能な産学・学学連 携の強力な研究推進モデルとなる。 10 Ⅲ.経費 1. 所要経費 (単位:百万円) 研究項目 担当部署等 研究担当者 H19 年度 H20 年度 H21 年度 所要経費(自主経費含む) H22 H23 H24 H25 H26 年度 年度 年度 年度 年度 H27 年度 H28 年度 合計 1.システム改革 九州大学 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2.拠点形成の整 備:融合研究遂 行のためのオー プン実験室整備 九州大学 13 28 17 68 95 112 103 103 103 103 745 3.ヒト用 ReMI 開 発を迅速に進め るための特別プロ ジェクト 九州大学 19 45 45 45 45 199 4.生体レドックス を画像解析する ための装置と新 規プローブによる 分子イメージング システムの開発 5.種々のレドック ス変動による代謝 産物のプロファイ リングシステムの 開発 九州大学 先端融合医療 レドックスナビ 研究拠点 市川和洋 110 46 48 60 51 42 29 29 29 29 473 九州大学 先端融合医療 レドックスナビ 研究拠点 三浦大典 73 78 67 121 37 50 34 34 34 34 562 11 6.レドックス病態 に関わる新規治 療薬とその評価 法の開発 7.がんのレドック ス変動に着目した 治療薬とその評 価法の開発 レドックス変動を 伴う既存抗がん 剤治療の作用機 序解明とそれに 基づく新規治療 法開発 8.疾患に起因す るレドックス異常 を捉え病変診断 を実現するシステ ムの開発 9.レドックス関連 疾患に対する新 規治療・診断薬を 創成するためのド ラッグテリバリーシ ステムの開発 九州大学 大学院医学研 究院 髙栁涼一 24 22 40 48 58 41 41 41 41 41 397 九州大学 大学院医学研 究院 前原喜彦 31 56 70 28 45 38 30 30 30 30 388 九州大学 大学院医学研 究院 橋爪誠 22 33 42 31 51 49 41 41 41 41 392 九州大学 先端融合医療 レドックスナビ 研究拠点 中野賢二 74 43 42 35 35 35 35 299 12 10.生体レドック スイメージング技 術の先鋭化と病 態応用に関する 研究開発 九州大学 先端融合医療 レドックスナビ 研究拠点 兵藤文紀 28 61 45 37 37 34 34 282 11.医療ネットワ ーク構築に向け たウェブコンテン ツの開発 九州大学 大学院薬学研 究院 安川圭司 27 32 25 26 26 26 26 188 12.「生体レドック スナビゲーション」 領域を担う人材 育成 九州大学 先端融合医療 レドックスナビ 研究拠点 大和真由実 13.諮問委員会と 先端講演会等の 九州大学 開催 所要経費(合計) 18 20 11 31 31 23 22 22 22 22 222 3 15 4 3 9 2 6 6 6 6 60 294 298 299 519 513 488 449 449 449 449 4207 注1:平成23年度までは決算額、24年度は執行額、25年度は予算額、26、27、28年度は再提案書の記載額を記載してください。 注2:所要経費には自主経費を含めてください。 注3:研究項目は、Ⅴ.2.(2)②と合わせてください。 13 2.使用区分 (単位:百万円) 研究 研究 研究 研究 研究 研究 研究 研究 研究 研究 研究 研究 研究 計 項目 項目 項目 項目 項目 項目 項目 項目 項目 項目 項目 項目 項目 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 設備備品費 0 78 1 135 209 47 82 36 36 24 20 2 0 670 人件費 0 59 0 57 104 35 81 99 81 63 39 44 0 662 事業実施費 0 142 57 128 63 155 88 98 54 71 40 89 36 1,021 (直接経費計) (0) (279) (58) (320) (376) (237) (251) (233) (171) (158) (99) (135) (36) (2,353) 間接経費及び 0 156 5 66 85 37 48 36 22 13 11 21 7 507 合 計 0 435 63 386 461 274 299 269 193 171 110 156 43 2,860 2.協働機関か 0 0 0 225 556 247 326 251 177 259 198 0 0 2,239 3.自主経費 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 総 計 0 435 63 611 1017 521 625 520 370 430 308 156 43 5,099 1.委託費 及び補助金 環境改善費 らの経費(コミ ットメント) 注 1:平成 25 年度までの研究項目ごとの所要経費(協働機関コミットメント、自主経費を含む)を記載してく ださい。 注 2:平成 23 年度までは決算額、24 年度は執行額、25 年度は予算額を記載してください。 注 3:研究項目は、Ⅲ.1.と合わせてください。 【装置名:購入期日、購入金額、購入した備品で実施した研究項目】(H22~H25 で記載) ①高速液体クロマトグラフ質量分析計一式:平成 22 年 9 月,20 百万円,研究項目5 ②マトリックス支援レーザー脱離イオン化飛行時間型質量分析計一式:平成 22 年 9 月,45 百万円,研究 項目 5 ③BD FACS CantoⅡ フローサイトメーター2 レーザー3 カラータイプ:平成 22 年 11 月,12 百万円,研究 項目9 ④レドックス動態磁気共鳴画像化装置:平成 25 年 1 月,19 百万円,研究項目2 ⑤三連四重極型質量分析装置:平成 25 年 2 月,14 百万円,研究項目5 14 3.協働機関コミットメント実績 (単位:百万円) 計 19 年度 20 年度 21 年度 22 年度 23 年度 24 年度 25 年度 協働研究費 39 36 23 34 35 38 38 243 人件費 49 65 68 121 158 154 130 745 設備備品費 55 23 43 195 45 2 0 363 施設整備費 0 0 0 0 0 0 0 0 その他経費 101 144 129 125 120 148 121 888 合計 244 268 263 475 358 343 289 2239 注 1:全協働機関のコミットメントの総額を記載してください。協働機関別の金額はⅥ.付録の項に記載し てください。 注 2:すでに脱退した協働機関も含め、平成 22 年度から平成 25 年度の間に参画していた協働機関をす べて記載してください。 (1) コミットメントの内容及び拠点形成への実効性について 1. 生体レドックス画像解析グループ(日本電子株式会社) 日本電子株式会社は、生体レドックス画像解析グループの協働企業として生体レドックス計測装置開 発を中心としたコミットメントを行ってきた。当初 3 年間(平成 19〜21 年度)では、同期間の研究目標の中 で主に「DNP-NMR (MRI)開発」に関連して、分析用 NMR 装置あるいは同装置の高度化に関する装置提 供等を受けた。当拠点では、生体レドックス関連代謝物の高感度分析を目的として、平成 19 年度に超偏 極(Dynamic Nuclear Polarization, DNP) 装置を導入した。日本電子株式会社から提供を受けた NMR 装 置は、DNP 装置で高感度化された試料の計測機器部として用いた。その結果、DNP 後、NMR 信号強度 は、約 10,000 倍上昇し、検出時間が数百分の一に短縮された。同装置を用いて、生体関連物質に関す る DNP 特性の網羅的解析を行うことで、DNP-NMR (MRI)の有用性を明らかにした。 平成 22 年度からは、小動物用、臨床応用適合型の ReMI イメージング装置開発に関連する技術、計 測機器提供を受けた。これらの技術、機器は、ReMI イメージング装置の要素技術、装置開発に用いるこ とで、臨床応用を目指した ReMI 装置開発研究に寄与している。また、大型試料用共振器や医療機器基 準に適合させる為の新しい励起モードに適合した共振器設計の技術情報提供を受けることで、開発を推 進している。 2.メタボリック・プロファイリンググループ(株式会社島津製作所) 平成 19 年度〜21 年度までは、多元的質量分析によるメタボリック・プロファイリングにおける要素技術 開発並びに有用性の初期検討を実施する基盤整備として、LC-MS および GC-MS をコミットメントとして提 供した。また、新たなバイオマーカー探索および疾患解析の新たなツールとして、質量分析イメージング 用 MALDI-MS および前処理システムを提供した。平成 22 年度以降は、本グループにて開発した超高速 代謝プロファイリング技術および質量分析イメージング技術の先鋭化に注力するため、MALDI-MS に関 する基盤整備を行った。その結果、当拠点で開発が進められている ReMI と共に、生体イメージングに対 する新たなモダリティを与える有用ツールの開発に成功した。さらに、臨床検体でのバイオマーカー探索 も順調に進んでおり、有用候補の同定にも至っている。また、島津製作所ではこれら MALDI-MS で得ら れたデータ解析をシームレスに行うことが出来るソフトウェアの開発にも注力している。 15 3.レドックス疾患創薬グループ(田辺三菱株式会社) 平成 19 年度~24 年度のコミットメント実績は総額 213 百万円で、主な内訳は委託研究費 118 百万円、 研究材料費 8.7 百万円、人件費 12.8 百万円、旅費 12.6 百万円、設備備品費 2.1 百万円である。委託研 究費は、糖尿病合併症治療薬の創薬研究(腎症、認知症、神経障害) として、実施機関から提案された 候補化合物の薬効薬理試験、病理組織検査および遺伝子発現解析、ならびにレドックス関連遺伝子のノ ックアウトマウスの作製・維持に使用し、候補化合物の開発判断およびレドックス関連疾患の病態解析に 資するデータを取得した。研究材料費は、主としてグループ間融合研究に使用し、レドックスイメージング グループには ReMI プロトタイプ機評価用の病態モデル動物を、メタボリック・プロファイリンググループに は MALDI-TOF/MS のデータベース作成用の生体代謝物標品を購入・提供し、製薬企業の立場から最 新技術の創薬への応用について提言した。人件費および旅費は、毎年 5~14 名の研究員を拠点事業に 参画させるために使用した。協働研究費は、平成 19・20 年度に寄附講座「レドックス医科学講座」の研究 費として計 20百万円を拠出し、平成 24 年度から客員教授(民間等共同研究員)1 名を拠点事業に参画さ せるために使用した。設備備品費は、拠点と協働企業のコミュニケーションを促進するために平成 22 年 度にTV会議システムを拠点会議室に共有機器として設置し、その後の年間機器使用料を負担した。 4.先端がん診断・創薬グループ(大鵬薬品工業株式会社) 大鵬薬品工業株式会社の平成 19 年~24 年度のコミットメント実績は 279 百万円(内訳:協働研究費 133 百万円、人件費 120 百万円、その他経費 26 百万円)であった。プロジェクト各項目におけるコミットメ ント使用については以下の通り。 <項目 1:5-FU 感受性規定因子の探索と治療効果との関連の実証> モデル細胞を用いたスクリーニングより 5-FU 感受性規定因子を探索し、いくつか候補因子を同定した が、その信憑性について、ヒト培養細胞株を用いた解析とヒト臨床検体を用いた解析を通じて検証を行っ た。その際に必要となった試薬、消耗品、備品などの購入に、協働研究費を充当した。その結果、基礎研 究に得られた成果を臨床的に検証することが可能となり、学術論文として発表することもできた。 <項目 2:5-FU と併用する薬剤の作用機序解明> <項目 3:新規抗悪性腫瘍剤 TAS-102 の有効成分 TFT の作用機序解明> <項目 4:微小管重合、脱重合阻害剤の作用機序解明> ヒト培養細胞株を用いて、上記3項目についての研究を遂行するにあたり、必要となった試薬、消耗品 などについては、協働研究費を充当した。また、使用不能になったが研究遂行のために必要な機材の購 入や蛍光標識タンパクの細胞内挙動を追跡するために必要な実験機器(顕微鏡システム)の購入にも協 働研究費を充当した。新たに購入した顕微鏡システムの導入により、細胞内の蛍光標識タンパクの局在・ 挙動をより迅速に、また精緻に観察、記録することが可能になり、標本の広範囲の蛍光シグナルの評価や 薬剤の細胞に及ぼす影響について、正確に評価することが可能になった。 <項目 5:トシル酸スプラタストによる末梢神経異常抑制の可能性> 特許出願のために必要な動物実験を大鵬薬品工業株式会社 徳島研究センターにおいて施行する ための試薬、実験用動物、細胞株の購入に、その他の経費を充当した。 その他、大鵬薬品工業株式会社から九州大学へ派遣された協働研究員の雇用のための費用、大鵬 薬品工業株式会社 徳島研究センターにて施行される九州大学との協働研究に関連する業務遂行に必 要な人件費、大鵬薬品工業株式会社社員の出張旅費をその他の経費で充当した。 5.生体レドックス内視鏡グループ(HOYA 株式会社) HOYA 株式会社の平成 19 年~24 年度のコミットメント実績は 211 百万円(内訳:協働研究費 32 百万 円、人件費 161 百万円、その他経費 18 百万円)であった。九州大学 レドックスナビ研究拠点に常駐研究 エリアを確保し、初年度以降 6-8 名を拠点での研究者として従事させてきた。共同研究経費としては生体 16 レドックス反応を可視化するためのツールとしてハイパースペクトルカメラを新規購入し、九州大学レドック スナビ研究拠点に設置した。これをベースに九州大学病院との連携のもと、消化器疾患や脳神経外科分 野での臨床試験を積み重ね、上市に向けた開発研究を進めている。さらに一昨年度からは、協働企業で ある富士電機株式会社と産々連携し、同社の MEMS 技術によって製作した共焦点ユニットを組み込んだ 小口径の新型共焦点内視鏡の開発も進めている。 6.薬物送達システムグループ(日油株式会社) 共同研究費は各年度約 300 万円から 750 万円とし、協働研究の推進の為に雇用したテクニカルスタッ フの人件費、及び高分子ミセル型キャリアの最適化の為に行った薬効/安全性評価実験の試薬・動物 購入、研究進捗打合せの旅費として使用された。特許ライセンス費用については、遺伝子治療用高分子 ミセル型キャリア技術について、東大及びナノキャリア社からライセンス契約を獲得するために用いた。こ のライセンス契約の獲得により、高分子ミセルを形成するブロックポリマーの事業化という出口を見据えた 当拠点においての遺伝子治療用高分子ミセルの研究が可能となった。人件費については、各年度にお いて必要な研究員について発生し、研究員は主にブロックポリマーの製法検討を行った。研究用試薬に ついては、各種試薬・溶剤など、ブロックポリマーの製法検討に必要な物品の購入にあてた。設備備品費 については、Waters HPLC システム、フォトダイオードアレイ検出器を日油 DDS 研究所に導入し、ブロッ クポリマーの GMP における品質管理可能な分析系の検討を行っている。消耗品としては、遺伝子キャリ ア試薬(ブロックポリマー)、その他各種評価に用いるためのヘテロ PEG やリポソームなど自社製品・試作 品を提供し、拠点でのそれぞれの遺伝子導入に関する研究に原料として使用した。 7.レドックスイメージンググループ(富士電機株式会社) 富士電機株式会社は、平成 21 年度に実施された絞り込み審査後の平成 22 年度より研究に参画した。 平成 22 年度~24 年度の実績として 209.4 百万円(内訳:協働研究費 3.3 百万円、人件費 192.5 百万円、 設備備品費 0.2 百万円、その他経費 13.4 百万円)のコミットメントの提供を行った。生体レドックス画像解 析グループおよび日本電子株式会社と協働で、ReMI 装置の駆動部の構想検討とともに、磁場制御技術 の開発を推進させた。また、生体レドックス内視鏡グループおよび HOYA 株式会社と協働でプローブ型 共焦点内視鏡の開発に着手し、九州大学工学研究院の澤田教授と協働で MEMS(Micro Electro Mechanical Systems、微小電気機械素子)技術を活用した小型プローブの開発を推進させた。 8.ネット医療グループ(九州電力株式会社) 九州電力株式会社は、九電グループが持つ光ブロードバントサービスやシステム開発に関するノウハ ウを十分に活用しながら、九州内に健康支援ネットワークを構築し、レドックスナビ研究拠点での研究成 果を地域住民に還元することで、域内住民の安心安全社会の形成を目指すことを目的として拠点事業に 参画している。 【平成 22 年度】 生活習慣病など様々な疾患において、「レドックス」状態と健康情報の変化の相関により、 その発症の予兆を早く把握することが可能ではないかと考えられる。そこで、情報通信技術(ICT 技術)を 利用して、血圧、体重、歩数等の健康情報と生活環境を類推できると思われる電力使用量を見える化す るためのシステム構築を進め、平成 23 年 3 月に在宅健康支援ネットワークシステム Ver.1 のリリースに至 った。本システムは、血圧、体重・体組成、歩数、睡眠状態、活動量、温度・湿度・気圧、電力使用量を計 測、収集する機能を持つ。 【平成 23 年度】 前年度のシステム Ver.1 の課題解決に着手し、計測データを手動で登録する必要があ る機器を省くとともに、システムの操作性を改善した。また、家庭での使用を見据え 1 タブレットを複数人で 使用する環境へ対応した。平成 24 年 1 月に在宅健康支援ネットワークシステム Ver.2 を構築し動作確認 17 試験を実施した。 【平成 24 年度】 平成 24 年度には、操作性が良好であった Android OS 版に絞ってシステム開発を行い、 同年 10 月に在宅健康支援ネットワークシステム Ver.3 を構築した。Android OS のバージョンアップに伴い、 タブレット PC 本体が機器データを一度収集するゲートウェイサーバの役割も果たしゲートウェイの設置が 不要になる等、さらに利便性が向上した。また、本システムを用いて、地域限定で小規模スケールの実証 試験を実施することを考慮し、計測機器と健康支援アプリの他に、機器入出庫管理システムや実証管理 システムも実装した。また、健康情報と相関が見込まれるパブリック情報の収集と相関分析に活用するた めのHadoop技術基盤の構築、レドックス診断装置(ReMI)の画像や医療情報の保存対策として、全国の データセンターに分散保管する技術を検証するため、読影事業者とサービス提供について調整を進めて いる。 18 Ⅳ.結果概要 1.進捗状況 (1) 中間時(7年目)の目標に対する達成度 本拠点は、「生体レドックスを詳細に評価し、自在に操り、治療することを可能とする統合医療システム」 としてのレドックスナビゲーションの概念を提唱し、レドックス関連疾患の早期診断・治療法の確立、治療 薬の開発のための先端融合医療領域を創生して、未来型社会に貢献できる医療分野とそれを支える人 材を創出することを目的としている。診断・分析装置開発、創薬研究、医療ネットワークシステムの構築は、 すべての目標を達成している。グループ間融合研究や産学産連携研究も加速でき、ヒト用のレドックスイ メージング装置(ReMI:Redox molecular imaging)※1 の開発と応用のため、全グループによる特別プロジェ クトも実施して実用化へ着実に歩んでいる。システム改革では、九州大学と協働機関が共に拠点運営を 行い、産学連携研究に適した形に九州大学の知財運用規則を変更する等、円滑な運営体制を整えた。 また、拠点内に小動物用 ReMI を設置したオープン実験室を開設して、世界中の研究者へ門戸を開くとと もに、九州大学内の様々な機能を持った組織と連携して、基礎から臨床研究まで展開する体制を整えた (V.結果詳細に記す)。人材育成に関しても新たに「若手人材育成事業」を開始し、公募により優秀な人 材を育成した。 (※1 これまで本拠点の生体レドックス計測技術は OMRI: Overhauser enhanced MRI と表記してきた が、計測装置自体にレドックス分子イメージングの概念を含めて現在は ReMI と呼称を改め、商標登 録を進めている。詳細は IV.2.(1)⑤知的財産権を含む成果管理、機密情報管理に記す。) (2) 再審査コメントへの対応 再審査コメントでは、高い評価を頂くとともに、有益なコメントを頂き、システム改革や研究の推進に活 かしている(V.結果詳細に記す)。ここでは、主な指摘事項への対応について述べる。 ■ 協働機関全体としては良く役割分担がされている。しかしながら、協働機関について個々を比較する と、貢献度が低い機関や課題の理解が浅い機関も認められる。(p.38 参照) 現在、全ての協働機関は、セミナーや進捗状況報告会を通じて本拠点の目標を共有しており、個々 の研究の位置づけ、およびその達成が、レドックスナビゲーションに関するイノベーション実現に直結する ことを理解している。その結果、年を追う毎に融合研究が質、量ともに充実してきている。 ■ レドックスに基づく創薬については、現段階での実現可能性の判断は難しく未知数と考えられる。(p. 39 参照) 創薬の成功率は一般的に低率というリスクを抱えているが、本創薬研究は、コホート研究によるヒトで のエビデンスに基づいた極めてユニークな発想の創薬であり、実現の可能性は高いことが期待される。ま た、創薬の成功率を高めるため新規シーズをいくつも見出しており、コホートの成果を利用し創薬の確度 を高める。しかも糖尿病合併症やがんを標的としており、実現すれば大きなインパクトをもたらす創薬研究 である。 ■ 内視鏡や DDS については、現在の目標が達成されたとしてもインパクトは中程度と思われる。(p.40 参照) 内視鏡開発は、レドックスナビゲーション統合医療システムにおける施術、診断、組織採取のための必 須技術であり、臨床ニーズを再検討し、血中のヘモグロビンのみならずそのレドックス反応(酸素飽和度) を画像化できるハイパースペクトルカメラを新たに開発目標に加えた。がん部周辺の低酸素状態を可視 化するこの新機能は競合メーカーにはない付加価値であり、臨床的に大きな意味を持つ。2015 年度の上 市を目指し、最終試作に着手している。また、DDS に関しては、遺伝子キャリア用ポリマーの GMP 製造技 術とワクチン効果が期待できる遺伝子組成の開発に成功し、遺伝子ワクチン薬のみならず将来的に核酸 薬キャリア及び ReMI に用いる造影剤開発の開発を兼ねており、インパクトが期待できる。 19 (3) 外的要因の変化(制度の変更、市場の変化、競合者との関係の変化等)及びあい路事項への対応 本拠点の研究に関連して、考慮すべき外的要因は、2011 年 3 月に発生した東日本大震災である。震 災の教訓を踏まえ、ネットワークの基盤開発を進めていくにあたり、九州電力グループが保有している分 散データ保管サービスの活用を行う方向で検討を進めることとした。医療機器開発や創薬研究において は、市場や制度面の変化は若干あるものの(結果詳細に記載)、対応すべき大きなものは特にない。 2.拠点形成 (1) システム改革 医療技術は、多くの異分野要素技術が集積したシステムである。我が国における医療技術開発の弱 みは、優れた要素技術を保有しているにもかかわらず、的確に市場を把握しつつ要素を統合していく開 発システムが立ち遅れていることである。本拠点では、レドックスに関する先端融合領域創成と全く新しい 統合医療システムの開発を目的として、その実現に必須の 8 社の協働機関と医薬農工分野の研究者が 融合しあい、機能的、かつ能動的に事業を推進できるように改革を行っている。 まず、全学的支援のもと、さらに効率の良い開発を加速するため、専有面積を 2 倍に拡充し、九州大 学病院ウエストウイング 5、6 階(2,000m2)を占有スペースとして拠点活動を行っている。そこには、全参画 者が情報を交換して領域融合の研究を促進するため、研究者を同じ居室に配置した(Ⅴ.(2)④参加者リ スト参照)。また、協働企業から 2 名の客員教授が常駐して研究全体の進行、および実用化への研究手 法の指導を行っている。その結果、グループ間融合研究だけでなく、産学産連携による研究も活発に行 われている。5 階には、拠点の成果を社会に還元するため動物用レドックス計測装置を配備したオープン 実験室も設置し、また、6 階には臨床研究を行う九州大学病院 ARO 次世代医療センター(ARO: Academic Research Organization、橋渡し研究事業)も入居している。さらに、医薬品の製造と品質管理に 関 す る 国 際 基 準 ( GMP : Good Manufacturing Practice ) に 準 拠 し た 細 胞 培 養 セ ン タ ー ( CPC : Cell Processing Center)施設や製剤化室を持ち、臨床研究に特化した病床と治験医を有する「先端医療イノ ベーションセンター」など、九州大学内の様々な機能を持った組織と密接に連携して、基礎研究から臨床 研究まで一貫して推進する体制となっている。 多くの企業が参画する知財管理に関しても、大学とは独立に拠点内に知財委員会を設け、新規の運 用法を確立する等の改定を行っている。大学と各協働機関 8 社は個別に実施契約を締結し、知的財産を 保証するとともに、大学と協働機関全体でも秘密保持契約書を締結し、情報を共有する体制を構築し、 複数の企業間での融合研究を促進している。また、レドックスに関する融合領域を理解し、将来その領域 で活躍する人材を育成するために、平成 22 年度より「若手育成事業」を開始した。 (2) 拠点の体制 九州大学総長、関係副学長並びに協働機関役員からなるプロジェクト統括部会議を始め、拠点協議 会、拠点運営委員会、知的財産委員会、人材育成委員会、人材登用委員会、また、外部の有識者から なる諮問委員会など、本拠点の運営、戦略の策定、研究計画立案、人事、協働機関との連携、PDCA サ イクルの実施などに関する諸委員会を設け、九州大学と協働機関が連携して事業を推進している。また、 研究においても、互いの専門性や価値観を理解・共有し、計画段階から連携している。特に情報の共有 化はグループ間を横断する形でも行われており、産学産連携研究の推進にもつながっている。平成 22 年度からは、拠点の体制強化の為に拠点専任教員の中から副拠点長 2 名と拠点長補佐 1 名を新たに設 置した。さらに拠点の継続性を確保するため、拠点長を交代し、前拠点長は研究統括として引き続き参画 する体制にして全体の開発促進を図った。レドックスナビゲーションに関する先端融合領域を推進させる ため、協働機関単位で 8 グループ体制とし、各専門領域および融合領域の研究を進めている。 20 (3) 資金計画 グループ長会議において個別研究項目での研究資金の必要性、重要性を議論し、プロジェクト全体 の長期的資金計画と、年度毎の研究資金配分を決定している。また、グループ研究以外に平成 24 年度 より「ヒト用 ReMI 開発を迅速に進めるための特別プロジェクト」や平成 22 年度より「若手育成事業」に研究 資金を配分し、出口指向の戦略的研究促進、本分野を支える人材育成に努めている。さらに、参画メン バー相互の評価に基づき、一部を傾斜配分することで動機づけと開発の加速を促している。 3.研究開発 (1) 協働機関コミットメント 【日本電子株式会社】 臨床応用適合型の ReMI 装置の設計・開発、及び同分光計・共振器開発等にお ける技術情報・機器提供を行い、実施機関である九州大学と協働でこれら装置を開発した。 【株式会社島津製作所】 質量分析装置やマトリックス蒸着装置の寄付・貸与、保守・点検を行いつつ、 九州大学と協働で、新規マトリックス開発を行い、レドックス診断のための代謝物解析基盤を確立した。 【田辺三菱製薬株式会社】 常勤客員教授を派遣し、拠点の研究推進に寄与している。ビリルビンの有効 性を既存の薬品との比較研究により確認し、拠点で見出した標的分子に対するハイスループットスクリー ニング(HTS)による化合物探索を開始した。 【大鵬薬品工業株式会社】 常勤客員教授を派遣し、拠点の研究推進に寄与している。また、培養細胞 のライブ細胞増殖計測装置や高精度ライブイメージングを行う為の蛍光顕微鏡システムを導入した。 【HOYA 株式会社】 開発したハイパースペクトルカメラの臨床試験を実施するとともに、レドックスナビゲ ーション統合医療システムにおいて使用するため、製品化に向けた最終試作に着手した。 【日油株式会社】 遺伝子キャリア用ポリマーの合成、および、がん遺伝子ワクチンプラットフォームの開発 に成功した。さらに、ポリマー合成の技術蓄積により GMP 製造技術確立を達成した。 【富士電機株式会社】 ReMI 装置開発では、ノイズ、静音、振動を考慮し駆動部の検討を行った。 さらに、HOYA 株式会社と協働でプローブ型共焦点内視鏡開発を行っている。 【九州電力株式会社】 レドックスナビゲーション統合医療システムを見据えた、情報通信技術(ICT: Information and Communication Technology)を活用した在宅健康支援システムの構築、専用ソフトの製 作に成功し、実証試験を進行中である。また、高速分散処理 Hadoop 技術基盤を構築すると同時に、医 療データを全国に分散保管する技術について検証中である。 (2) 研究開発の妥当性 多数の生命現象・疾患にレドックス異常が関与していると指摘されている。一方、世界的にも抗酸化剤 として認可されているのは脳保護薬 1 品目のみであり、さらなる新薬の開発と臨床診断のためにレドックス を視る手法の開発が求められてきた。本拠点は、将来的に疾患におけるレドックス動態を詳細に可視化し つつ組織診断を行い、治療を進める全く新しい「レドックスナビゲーション統合医療システム」を開拓する 基盤を確立する。従って、以下の各研究開発は、この目的のために必須である。 【視る:計測・可視化技術】 小動物用高解像度 ReMI のアイデアに基づき、九州大学と協働機関で、臨床 適用に適した形態で新たに装置設計を行い、ReMI プロトタイプを試作した。 また、臨床応用に向けて、 内因性分子や承認薬を活用する新たなイメージング法の開発を行った。ReMI 対応内視鏡コイルの開発 は順調に進んでいる。また臨床ニーズをもとに開発したハイパースペクトルカメラも消化器、脳神経外科 において臨床試験中であり、最終試作に着手している。さらにタイ、香港そしてロシアと協定を締結し、販 路拡大を視野に国際共同研究体制を確保した。一方、代謝物計測では、問題であった検出可能分子の 少なさを克服するため、新規マトリックスの開発を行った。検出可能な代謝物を同定ソフトウェアにデータ ベースとして格納することで、化合物同定を容易に行える基盤を整備した。 21 【操って治療する:レドックス関連疾患の創薬】 レドックス疾患である糖尿病合併症は、世界的にも開発 中の薬剤も極めて少なく、 本拠点で新たな視点で見出された標的分子を対象とした創薬研究も公開さ れておらず競争的優位性もある。ヒトでのエビデンスに基づいており実現可能性も高く、既にハイスルー プットスクリーニングを開始した。がんについては、5-FU 感受性増強のための標的分子、および 5-FU に 対し耐性を示すことが知られているマイクロサテライト不安定性癌細胞の「弱点」に対する標的分子の探 索・選定を進めている。遺伝子キャリア用ポリマーの GMP 製造技術とがんワクチン効果が期待できる遺伝 子組成の開発に成功しており、将来的に DDS 技術は核酸薬や ReMI 造影剤用にも応用が期待できる。 【還元する:健康支援ネットワークシステム】レドックスナビゲーション統合医療システムとして、 高齢化や 地域医療衰退、医療費増大等を見据え、ICT を活用し在宅や病院でレドックス関連疾患の予防や診断の ための健康支援システム構築を目指している。増大するデータに対し本システムを活用するため、高速 分散処理 Hadoop 開発を推進している。 (3) 研究開発の成果 【視る:計測・可視化技術】 臨床適合型 ReMI の要素技術として磁石移動装置、馬蹄型 ESR 磁気回路を 開発し、同プロトタイプ装置を設計・試作した。また、臨床応用を見据えた装置開発のため、グループ横 断的に集結した特別プロジェクトを立ち上げ、装置開発や動物モデルへの応用を展開している。これまで に、内因性物質数種の ReMI による可視化に成功した。また、超高感度かつハイスループットな質量分析 技術を駆使したメタボローム解析を行う為、新規マトリックスを開発した。九大病院における手術摘出試料 に対する解析を行い、病態-代謝物相関データベースを構築しつつある。さらに、得られた質量分析デ ータから化合物を同定するための「標品非依存的代謝物同定技術」の開発とアルゴリズムのソフトウェア 化を行った。がん部周辺の新生血管や低酸素状態の広がりを可視化するハイパースペクトルカメラは、既 に知財確保と論文投稿を終え、国内外 3200 億円市場への 2015 年度の上市を目指している。また産学産 融合研究であるプローブ型共焦点内視鏡に関しては、MEMS 技術を駆使した共焦点スキャナーの開発 を終え、経鼻あるいは内視鏡鉗子口で使用可能な直径 5mm以下への小型化に着手している。 【操って治療する:レドックス関連疾患の創薬】 創薬ターゲットとしてのビリルビン代謝の重要性を確立し、 創薬を開始した。標的分子に対するハイスループットスクリーニング(HTS)による化合物探索を開始し、 7 年目終了時までに目標どおり数種のシード化合物を創出する。さらに、融合研究によって創薬研究に おけるレドックスイメージング解析法の有用性の確立や新たな創薬シーズの創出を達成した。また、モデ ル細胞の遺伝学的解析から 5-FU 感受性増強の標的候補分子を同定した。臨床検体を用いた回帰的解 析から、5-FU 耐性化の新規機序を見出した。また、大鵬薬品工業(株)が開発中の新規抗がん剤 「TAS-102」の機序研究の結果、同剤が 5-FU 等標準化学療法不応性直腸・結腸がんに対し高い治療効 果を示す理論的根拠を見出し、新たながん化学療法を基礎的に探索している。遺伝子キャリア用ポリマ ーの GMP 製造技術とワクチン効果が期待できる遺伝子組成の開発に既に成功し、遺伝子ワクチン治療 薬の前臨床研究が進められている。将来的に核酸医薬用やイメージング造影剤用キャリアの開発に繋が れば、更に大きなイノベーションが創出できる。 【還元する:健康支援ネットワークシステム】 九州電力株式会社と協働し、レドックス関連疾患の予防を目 指した在宅健康支援ネットワークシステムの構築に成功した。2013 年 2 月より福岡近郊の健康な 20 歳代 ~50 歳代の男女 110 名を対象に本システムの実証研究を実施し、開始 4 ヶ月後には開始時と比較し血 圧値の有意な減少が認められた。また、ビッグデータの中から有用な情報を抽出するために、Hadoop に よる高速分散処理技術の適用について検証を開始し、技術基盤の構築を行った。さらに、レドックス診断 装置(ReMI)の画像や医療情報の保存対策として、全国のデータセンターに分散保管する技術を検証す るため、読影事業者にサービス提供を行っている。 22 4.人材育成 (1) 人材育成 本拠点は、参画する学生、若手研究者、企業研究者に、日々、同じ場所で互いに議論を自由にでき る場所を居室として提供する。この試みにより、実際にボトムアップで共同研究が形成され、本拠点の推 進の原動力となっている。また、具体的な取組として、レドックス研究に関わる基本的なものの考え方や言 葉を共有するためのセミナーの開催、国際的な人材育成のための「JSPS Core-to-Core Program」との連 携、さらには、先端融合領域で形成される新しい分野で活躍する人材を育成するための「人材育成事業」 を行ってきた。平成 22 年度より開始した「若手育成事業」では広く公募を行い、学外の世界的著名な研 究者による厳正な書類・面接審査を経て採用し、採択後は独立研究者PIとして研究を行っている。 5.最終目標達成の見通し (1) 終了時(10 年目)の目標及び構想 医療技術開発においては、種々のシーズ研究を的確に要素技術に仕立て上げ、さらにそれら異分野 要素技術を統合・システム化して最終製品を創出する機能が必要である。また、それを支える視点を持つ 世界的な人材が必要である。本拠点において、これを可能にする仕組みと人材が創生されるため、次々 に多くのシーズを取り込みつつ医療技術の創出につなげることが可能となる。すでに、オープンイノベー ションによる世界最高水準の国際的・先端的研究教育拠点を形成するため、先端融合医療創成センター を設立した。10 年後には、プロジェクトの枠組みを超えて、産学連携研究はもとより民間企業による新たな 融合プロジェクトを促進する。九州大学病院 ARO 次世代医療センターや、先端医療イノベーションセンタ ーと融合を図り、基礎研究から臨床研究、治験、そして上市までをシームレスかつ一元的に実施できる体 制を整える。レドックス統合医療技術としては、生体レドックス画像化装置の上市、ヒト用 1/3 スケール機の 臨床研究、ヒト用診断装置の開発開始、レドックス内視鏡の実用化、代謝物解析によるレドックス疾患診 断マーカー探索技術の確立、がん化学療法に関する投薬戦略法の確立、糖尿病合併症に関連したシ ーズを用いる創薬の実施、がんに対する新規 DDS の臨床試験開始、個人と医療機関の情報を有効に利 用できるシステムの上市とレドックス情報による未病技術の有効性確認、およびレッドクス医療の普及を行 い、さらにアジアでの国際共同治験を実施し、国際標準化とグローバル市場での販路拡大を目指す。 (2) イノベーション創出による波及効果 生体レドックスの異常が、様々な疾病に関わっていることが明らかとなっている。本拠点では、このレド ックス変化を、個体から臓器、組織さらには細胞・分子レベルにおいてレドックス病態を可視化し定量的に 診断する道を拓き、世界初のレドックス診断システムをいち早く上市でき、代表的な unmet medical needs である糖尿病やがんに対しても“レドックス制御”に基づく創薬概念のもと治療薬の開発が進行することで、 レドックスを基軸にして診断と治療が融合した新しい医療分野が形成できる。とりわけ糖尿病合併症治療 薬の探索に目処がついたことは国民の健康と、医療経済上に大きな意味を持つ。知財の適切な管理に よるこのシステム改革は、その後、学内設立されたセンターのモデルとなっている。また、福岡コホート研 究や地域医療ネットワークの構築によりレドックス状態の変化把握と健康支援システムを通じて、予防医 療についての研究も始まっている。さらにアジアでの国際共同治験体制の構築が進められており、レドッ クスナビゲーションの海外展開も視野に入っている。 (3) 計画変更 承認申請を必要とするような計画変更はない。 23 Ⅴ.結果詳細 1.進捗状況 (1) 中間時(7年目)の目標に対する達成度 本拠点は、「生体レドックスを詳細に評価し、自在に操ることを可能とする統合技術」としてのレドックス ナビゲーションを共通の概念とし、生活習慣病やがんなどレドックス関連疾患の分析、早期診断、治療、 創薬を一貫して推進する先端融合領域を創成し継続してイノベーションを創出する拠点を目的としている (図 1)。それを具現化するために、Redox molecular imaging (ReMI)を中核とする統合医療システム開発を 進め、出口を見据えた研究への発展と、研究成果を臨床の場や地域住民へ速やかに還元するネットワー ク構築のため、分析、診断用機器、治療用機器、創薬(糖尿病、がん)さらにはネットワークを担当する協 働機関と共に研究を進めている。 図 1 レドックスナビゲーション医療システムの構築を達成するための研究体制 24 1. システム改革に関する達成度 拠点設立当初から立ち上げた各組織・委員会を活かし、九州大学と協働機関が共に拠点運営を行い、 産学連携を基礎とした先端融合領域の研究を実施するために、必要なシステム改革や人材育成を推進 し、目的達成を可能にするシステム改革を達成している(図 2)。 図 2 システム改革の概略図 【システム改革の内容】 大学と複数の企業が、最終形である「レドックスナビゲーション統合医療システム」 を効率よく実現できるように、開発全体の戦略策定、個々の研究の企画立案、知財の円滑な取り扱いな ど、必要な各レベルでの案件に対して、大学と企業が対等な立場で対応できるよう種々の委員会を運用 している。さらに、2009 年 8 月1日より、医療分野において、オープンイノベーションによる世界最高水準 の国際的・先端的研究教育拠点を形成するため、九州大学先端融合医療創成センターを設立した。各 プロジェクトの枠組みを超えて、産学連携研究はもとより複数の民間企業による新たな融合プロジェクト (産産連携)を促進する。そのために、現在レドックスナビ拠点で運営中の協働研究運営委員会ならびに 知財部門の権限を拡大し、知的財産や機密保持を担保することで、オープンイノベーションによる智と技 術の結集を可能にしている。先端融合医療創成センターには、様々な業種の企業が参画するため、本拠 拠点で立ち上げた独立した知財管理体制が重要である。独立知財管理体制や独立事務組織などの本 拠点の改革は、最先端有機光エレクトロニクス研究センター(最先端研究開発支援プログラム)、先端医 療イノベーションセンターなどの他の九州大学内研究センターに取り入れられ効果を発揮している。なお、 先端融合医療創成センターは、九州大学におけるトランスレーショナルリサーチの中核組織である九州 大学病院 ARO 次世代医療センターを融合し、治験プロトコール立案段階~倫理審査提出前にかけて専 属の生物統計専門家及び専門家支援によるアドバイスを実施する。この包括的支援により、研究者主導 による FIM(First in man)臨床試験を加速し、ひいては企業による比較臨床試験、承認申請が促進され る。 拠点の研究実施は、開発を有効に進め、融合を促進しながら開発速度を上げるために、面積を 2 倍 に増やし、九州大学病院ウエストウイング 5、6 階(2,000m2)を占有スペースとした。5 階には、開発成果で ある動物用レドックス計測装置を配備したオープン実験室を設置し、装置開放を進めている。また、6 階 には、臨床研究を行う九州大学病院 ARO 次世代医療センター(橋渡し研究事業)も入居しており、基礎 25 研究から臨床研究まで一貫して推進する体制となっている。さらに、GMP に準拠した CPC や製剤化室を 持つ「先端医療イノベーションセンター」など、九州大学内の様々な機能を持った組織と連携して、出口 を見据えた研究を展開する体制を整えている。また、拠点の医療技術開発機関としての継続性を鑑み拠 点長を交代し、前拠点長は研究統括として開発の加速に注力することとしている。 【企業との協働体制】 レドックスナビゲーション統合医療システムの創生のために必須な協働機関 8 社は、 分析、創薬、診断用機器、治療用機器、ネットワークの分野をカバーしている。大学と各協働機関で個別 に実施契約を締結し、単独で保有すべき知的財産を保証するとともに、大学と全ての協働機関と全体で 秘密保持契約書を締結し、拠点内での情報の共有化を図り、複数の企業間での融合研究を促進してい る。拠点で生まれた知的財産の取り扱いについては、大学とは独立した知財委員会で審議を行っている。 また、拠点主導の知財運用を可能にするため新規の運用法を確立する等、必要に応じて規則の改良を 行ってきた。詳細は、「⑤ 知的財産権を含む成果管理、機密情報管理」に記す。 【人材育成】 新しい分野の人材を育成するためには、もちろん種々の仕組みが必要であるが、最も効果 的なものは日々の接触である。そこで、様々な分野の人間が接触しながら最先端の研究・開発を行う場を 提供し、実践を通して能力の形成を図っている。そのため、参画する学生、若手研究者、企業研究者に は、日々、同じ場所で互いに議論を自由にできる場所を提供している(Ⅴ.(2)④参加者リスト参照)。拠点 設立当初からセミナーや講演会を開催してきたが、特に 4 年次以降は、出口を見据えた研究展開を意識 し、審査に関わる「官」の視点が重要であると考え、レギュラトリーサイエンスに関するセミナーを行い、医 薬品や医療機器の審査に関する知識を共有した。また、本拠点では、日本学術振興会先端研究拠点事 業 (JSPS Core-to-Core Program) を活用し、世界的水準の国際研究交流拠点・ネットワークの形成、次 世代の中核を担う若手研究人材の育成を戦略的に実施してきた。具体的には、本プログラムの中で、九 州大学を中心とする日本と、アメリカ・イギリスとの間で若手交流活動、セミナー開催、共同研究を推進し た。 レドックスナビゲーションに関わる新しい産業分野を創出するためには、その先端融合領域を支える 新しい学問分野の創生とそれを担う人材の育成も重要である。本拠点における様々な取り組みにより、拠 点設立当初から参加している若手研究者がグループ長として登用され、研究の推進力となっている。さら に、先端融合領域を理解し活躍する人材を育成するため、平成 22 年度から新たに人材育成プログラムと して、「若手人材育成事業」を実施してきた。HP 等を通じた公募を行い、学外の世界的著名な研究者に よる厳正な書類・面接審査を経て、採用を決定している。申請資格としては、九州大学に在籍ないしは在 籍が約束されている若手研究者あるいは大学院生を対象としている。採択後は、拠点内で PI として研究 を行うこととなり、拠点にオフィスや研究スペースが与えられ、共通研究施設が利用できる。本事業に採択 された研究者のうち、1 名の助教が准教授に昇進した。詳細は、「4.人材育成」に記す。 26 2. 研究に関する達成度 本拠点は、生体レドックスを視て、操って、治療し、病を防ぎ、ひいては未病や高齢化社会にも寄与す るレドックスナビゲーション統合医療システムの創生を目標とし、最終システムのための要素技術である 「レドックス疾患の分析・早期診断・治療・創薬」にアプローチしつつ、各グループ横断的に連携し先端融 合領域を創成のための研究を推進している(表 1)。図 3 に示すように、多くのグループが密接に、かつ機 能的に関わりあうことで、一つの医療システム開発を効率よく実現できるように研究を進めている。当初の 計画通り、すべての項目について目標は達成している。さらに、計画を前倒しして、臨床応用を見据えた 装置開発を開始した。グループ横断的に集結した特別プロジェクトを立ち上げ、Redox Molecular Imaging (ReMI)装置開発、動物モデルへの応用、および臨床展開にむけた研究を進めている。また、グループ 間融合研究や、産学産連携における新しい内視鏡開発など、順調に進展している。 表 1 グループの名称と参画協働機関 レドックス関連疾患を視る 生体レドックス画像解析グループ 日本電子株式会社 メタボリック・プロファイリンググルー 株式会社島津製作所 プ 生体レドックス内視鏡グループ HOYA 株式会社 レドックスイメージンググループ 富士電機株式会社 レドックス疾患創薬グループ 田辺三菱株式会社 先端がん診断・創薬グループ 大鵬薬品工業株式会社 薬物送達システムグループ 日油株式会社 還元する ネット医療グループ 九州電力株式会社 融合領域研究 グループ間融合研究 レドックス関連疾患を操って治療する 産学産連携研究 ヒト用 ReMI 開発のための特別プロジェクト 図 3 レドックスナビゲーション統合医療システム実現のためのグループ間連携 27 【視る】 臨床用生体レドックス画像解析技術を先鋭化し「生体レドックスナビゲーション」に基づく先端融 合医療を先導する 生体レドックス画像解析グループ (日本電子株式会社) 本研究項目は、レドックスナビゲーション統合医療システムの中核となる個体レドックス計測のための 技術である(図 4)。ReMI 計測は、計測対象となる生体分子ラジカルあるいは造影剤分子内の電子スピン 励起過程と、電子スピンのエネルギーが転嫁されたプロトン分子の計測過程からなる。先行開発では、電 子スピン励起、プロトン検出用に二磁石を設置し、磁石間を検体が移動する新たな磁場循環法による小 動物用高磁場 ReMI 装置を開発し、高感度の ReMI 計測に供しうることを明らかにしていた。そこで、本研 究では、複数の磁気回路を用いるアイデアをもとに、臨床適用に適した形態として、(1)磁石移動型の ReMI 装置開発、及び(2)反応選択性と組織特異性を付与したニトロキシルプローブ剤の合成を行った。ま ず、(3)臨床応用に適合した技術に基づいた生体レドックス画像化装置を動物実験用装置として完成させ た。 ミッション② 7年次 ミッション① 分子イメージング 造影剤 ミッション③ 創薬研究用 ReMI装置高度化 臨床応用に適合した ReMI装置開発 内視鏡用 ReMI共振器 融合、連携研究を展開 疾患創薬G、レドックスイメージングG、 MSイメージングG等と連携研究 特別プロジェクト で実証試験中 レドックス内視鏡G と共同開発 10年次 生体レドックスを視る技術開発 図 4 生体レドックス画像解析グループの研究概略図 以下に示す通り、7 年目の各目標を上回る成果を上げている。 1. 臨床適用に適した形態の ReMI 装置を開発する 上記の開発済技術では、電子スピン励起・プロトン分子検出の二磁石間で被験者を搬送させる必要 が有り、臨床応用には適していなかった。そこで、臨床適合型の ReMI 装置へ発展させるため、移動対象 を逆転し、被験者が動くこと無く磁気回路が移動する形態へ発想転換し開発を進めた。本構想を元に設 計・開発をすすめ、円弧形状に均一磁界を発生する全く新しい形態の ESR 磁石部を設計・開発するととも に、実証用小型磁石を製作し性能確認を行った。その結果に基づいて臨床適合型 ReMI 装置設計に改 良を加え、レドックス画像コントラストを 3 倍程度向上する仕様とした。以上の研究開発に基づき、小動物 〜ヒト手掌程度のサイズが計測可能な実証プロトタイプ機を作成した。 28 2.反応選択性と組織特異性を付与したニトロキシルプローブ剤を新規合成する 本装置は、ラジカル基を有する分子の可視化に応用可能である。そこで、レドックス関連生理情報(酸 素分圧、あるいは呼吸に伴う pH 変動)の計測を可能とする造影剤分子の開発も進め、pH 応答性造影 剤・同位体標識剤を新規開発し、一部の市販化を行った。本成果は、長期的には ReMI を用いる病態診 断の臨床応用にも適用可能であるが、ReMI の病態解析実証のための研究用途として短期的にも重要な ものである。 3.臨床応用に適合した技術に基づいた生体レドックス画像化装置を、まず動物実験用装置として完成す る 1.に示した通り、測定対象物が固定したまま、磁気回路が円形軌道で回転する臨床適合型の ReMI 実証プロトタイプ装置を設計・試作した。本装置の電子スピン励起磁石部は 30〜40mmφ の均一体積を 有する設計である。そこで、磁石移動型 ReMI 実証プロトタイプ機を種々条件で動作させることで技術課 題抽出を行うとともに、マウスサイズの対象物の計測を実現するため評価試験を進めている。 29 【視る】 疾病細胞診断質量分析システムを基盤とした病態メタボロミクス新領域を確立し、代謝物でレド ックスを「視る」 メタボリック・プロファイリンググループ (株式会社島津製作所) 本研究は、レドックスナビゲーション統合医療システムにおいて、個体レドックス動態の分子機序での 検証、および患者の体液や摘出組織を用いたさらに詳細なレドックス病態の診断に必要な技術である。さ らに、得られた質量分析データから速やかに化合物を同定するための「標品非依存的代謝物同定技術」 の開発を行う。これらの研究成果を通し、疾病マーカー探索・同定システムの構築および診断・創薬・治 療プロセスを加速化する基盤技術の創出を目指すと共に、メタボロミクス解析基盤および病態マーカー開 発基盤を様々な分野の研究者に提供している(図 5)。 すべての項目に対して目標を達成している。特に標品非依存的代謝物同定の為のアルゴリズムは、 既にソフトウェア化(R ベース)を進めており、近日公開予定(8 月上旬予定)である。 図 5 メタボリック・プロファイリンググループの研究概略図 以下に示す通り、7 年目の各目標は達成できている。 1. 体液サンプルを用いた超ハイスループット代謝プロファイリング技術を完成させる 当グループではマトリックス支援レーザー脱離イオン化(MALDI)質量分析(MALDI-MS)を用いた低 分子量化合物分析に関する技術開発を精力的に行ってきた 35, 36, 56。引き続き MALDI 法を基盤とした超 高感度かつハイスループットな質量分析技術の開発は順次進めているが、開発を進める中で、本手法の 弱点として分析可能な測定対象が限定的であることが明らかとなった。これまでに、 9-aminoacridine (9-AA)をマトリックスとして用いることで、核酸誘導体、アミノ酸、中央代謝系中間体など多岐にわたる構 造を持つ低分子量化合物(内在性代謝物)に対し、超高感度(数十 attomole レベル)測定が可能である ことを示した。一方で、9-AA を用いてもやはり測定可能な代謝物数は、全代謝物の 2~3%程度(100~ 200 種程度)に限定される事が明らかとなり、さらに尿・血液試料中で各種代謝物のイオン化効率が極め て悪いことが判明した。そのため、コホートサンプルの分析から有用なデータの取得は困難であった。 MALDI 法のメタボロミクスへの応用には、より有望なマトリックスの開発が急務であるが、MALDI 法におけ る測定対象物質のイオン化効率に対してマトリックスの化学構造に立脚した系統的な理解が全くなされて おらず、新規マトリックス開発の大きな障害となっている。「見える(測定できる)」物を見るのではなく、「見 30 たい」分子を測定できるマトリックスを容易に選択できるシステムを確立することが、極めて大きなブレイク スルーとなる事に疑いの余地はない。そこで我々は、9-AA の構造をベースとし、アクリジン環を各種芳香 環、複素環、飽和環に置換した化合物やアミノ基をヒドロキシ基、アルコキシル基、ハロゲン、アルキル基、 などに変換した化合物、アミノ基にアルキル基、アリール基等を導入した化合物など 36 種の有機化合物 を合成し、MALDI 法での低分子量化合物のイオン化における影響を検討した。その結果、基本構造に 対し若干の構造的変化を加えることにより、9-AA ではイオン化できなかった低分子量化合物を検出でき るマトリックスを開発可能であることを明らかとした(特願 2011-152328)。現時点において、当初の予定で あった合成マトリックス 50 種合成を既に達成しており、保有するマトリックス数は既知・新規含めて 100 種 を超えている。これらを用いた標準物質の総当たり測定も一定の目処が付いている。 2. 空間分布情報を保持した疾病マーカー探索技術を提供する 手術摘出試料に対するメタボローム解析の予備検討として行った一過性中大脳動脈梗塞虚血再灌 流モデルラット脳切片を用いた検討を行った。その結果、様々な代謝物を直接同時に検出し、病態進展 に伴う脳内代謝動態の可視化に世界で初めて成功した 33。本技術の応用例として、動物モデルに経口 投与した植物由来微量抗酸化物質の可視化に世界で初めて成功し、論文投稿中である。さらに、生体レ ドックス疾患内視鏡グループ・第一外科と協働で、各種がんの摘出臨床サンプルを用いた質量分析イメ ージングによる、空間分布情報を持つ疾病マーカー探索を進めており、既に低分子量腫瘍マーカー候 補化合物の同定に成功している。現在、測定試料数を大幅に増やし、マーカーとしての精度確認を急い でいる。当グループで開発中である低分子量化合物の質量分析イメージングへの応用については、分析 データから化合物同定・定量までをシームレスに行える解析用ソフトを島津製作所と共同開発中である。 また、簡便かつ再現性の高いイメージング用サンプル作成を目指し、島津製作所が開発中のマトリックス 蒸着装置の評価および仕様に関するフィードバックも頻繁に行っている。 3. 標品非依存的代謝物同定技術 7 年目の目標にはなかったが、メタボローム解析実用化に必要な技術として代謝物の同定技術の開 発を進めている。マーカー探索を進めるにあたって、質量分析スペクトル上でピーク同定が必要となるが、 質量分析イメージングにて得られる質量分析データは一次元(m/z 情報のみ)であり、ピーク同定は困難 を極めた。そこで、当グループでは、超高分解能質量分析を行うことで、スペクトル情報から一義的に化 合物の組成式を決定できる測定法の開発に成功した 37。さらに、超高分解能質量分析により得られた同 位体ピーク情報を用いた組成式決定法のシミュレーションによるアルゴリズムの性能評価や、擬陽性を除 外する手法を組み込むことで組成式決定精度の向上を試みてきた。理論的な検証を進めた結果、新た な擬陽性排除ルール(O/P 比ルール)を発見し、質量分解能 300,000 以上、質量精度 1 ppm 以下の条件 下で、90%以上の代謝物について理論的にその組成式を一義的に決定可能(Na+、K+付加イオンの識別 も可能)であることを明らかとした。さらに実サンプル(マウス肝臓抽出物)を用いた一斉分析データ(ESI infusion 測定)を用いて本アルゴリズムの実用性を検討した結果、観測された全ピークの約 70%に対して標 品を用いる事無く組成式を決定することに成功した(論文投稿中)。本アルゴリズムは既にソフトウェア化 (R ベース)を進めおり、近日公開予定(8 月上旬予定)である。 31 【視る】 先端技術の粋を結集した生体レドックス内視鏡ロボットで直接患部を「視る」 生体レドックス内視鏡グループ (HOYA 株式会社) 本技術は、レドックスナビゲーション統合医療システムにおいて、ReMIによる個体レドックス病態診断 と同時に、病変部位の組織レベルでの詳細をリアルタイムにイメージングし、さらに治療・組織摘出などを 可能にする重要な要素技術である。この時、キーデバイスとなるのが高機能化した内視鏡である。ミッショ ンステートメントに記載した下記の項目、(1)レドックス対応内視鏡の開発と機能評価、(2)レドックスナビ 統合診断システムの開発、(3)術中ナビゲーションによる穿刺操作の精度向上についての検討と評価、 (4)造影剤の設計と有効性の検証、および(5)収束超音波照射療法によるがん治療法有効性の検討し、 以下に示す通り、全ての項目について目標を達成した。引き続き上市に向けた要素技術の改良と最終試 作を進める。さらにレドックス疾患創薬グループとの相乗効果により、生体レドックスに基づく総合的な診 断・治療システムの構築を目指す(図 6)。 図 6 生体レドックス内視鏡グループの研究概略図 1. 先端鉗子口に小型 ESR コイルを装着したレドックス対応内視鏡を開発し、動物を用いた機能評価を行 う。 素材と口径を検討し、直径 6mm の小型 ReMI コイルを開発し内視鏡先端に実装した。このコイルを使 ってウサギの胃前壁に作成した疑似腫瘍を検出し、そのレドックス診断画像を内視鏡像に重畳させること に世界で初めて成功した。現在、内視鏡の先端鉗子口から展開させる改良型 ReMI コイルを試作中であ り、レドックス画像診断と同時に高周波スネアによる焼灼治療も可能となる。すでにこのシステムについて は特許申請を終えており、材質や形状の改良を実施した後、2015 年度の上市を目指している。 さらにこの小型高感度コイルを装着した内視鏡を高精度でスキャンする非磁性化ロボットに実装した。ブ タを用いて評価したところ、コイル径の 20 倍以上の表面積を有するターゲットを高感度に撮像することが 32 できた。またこれら診断画像を内視鏡画像に重畳する技術も確立し、手術ナビゲーションの一環として既 に臨床応用している。 2. レドックスナビ統合診断システムの開発を目指し、MRI、ナノプローブ対応型イメージングカメラ、さらに 内視鏡からの画像情報を重畳する技術について検討する。 疾患周辺の光学特性をスペクトル情報として検知することができるハイパースペクトルカメラを開発し、 消化器疾患や脳神経疾患に対する臨床試験を実施した(150 症例)。このカメラは特定波長のみを評価 する市販カメラと比較してより高度な解析が可能であり、血管の走行のみならず血液の酸素飽和度等の レドックス情報を画像診断することができる(特許 3 件取得)。また造影剤が不要であることから、早期 (2015 年度)の上市が見込まれる。 3. 術中ナビゲーションによる穿刺操作の精度向上について検討し、レドックス情報との統合について評 価する。 手術ナビゲーションは、術前に撮影した診断画像を内視鏡画像にリアルタイムに表示することにより、 正確で安全な手術を支援する技術である。本項目では ReMI 画像誘導システムを構築し、ウサギを使った 腹腔鏡下での疑似腫瘍摘出術を世界で初めて実施した。その後も位置合わせ誤差精度向上に努めて おり、最近の脳腫瘍摘出術では誤差 1.6mm であり、本プロジェクトでの目標精度をクリアした。 さらに、肝がんの治療を目的として ReMI 対応穿刺支援ロボットの開発も進めている。このロボットは、 ReMI 画像をもとに標的がん部へ穿刺針を半自動誘導することができる。既に非磁性材料によるロボットの 試作は終了し、本年度 7 月までに画像誘導下での穿刺精度を求める予定である。 4. レドックス関連疾患のリアルタイム診断を指向した新しい造影剤を設計し、その有効性を検証する。 がん特異的なアンテナ分子を呈示したタンパク質ベースのナノカプセルを作成した。これまでに肝が んおよび膵がんを標的化したナノカプセルの作成に成功しており、担がんマウスを使った実験において その集積性を確認済みである。これらの標的化ナノカプセルに MRI 造影剤を内包した新しい機能化造影 剤の開発も進めており、臨床用 MRI 造影剤(オムニスキャン)よりも 19 倍高感度であった。 5. レドックスナビゲーションによる低侵襲治療の実現に向け、収束超音波照射療法によるがん治療法の 有効性を検討する。 HIFU トランスデューサとイメージング用の超音波プローブを直径 15mm のモジュールに組み込み、内 視鏡先端に実装することに成功した。ブタ肝臓を用いて評価したところ、照射開始から 3 秒以内にターゲ ットの温度が 100℃に達し、十分な照射能力を有することが確認された。この装置はターゲットの位置を確 認しながら HIFU 照射することができる。現在、システムを半自動で制御する技術を開発中である。 33 【視る】 統合レドックスナビゲーションシステムを高度化し、生体レドックスを「視る」臨床研究を加速する レドックスイメージンググループ (富士電機株式会社) 再審査時には本研究グループはなかったが、その後、種々の装置開発の一体とした開発や、創薬・ DDS 開発へのレドックス計測技術の適用など、レドックスクスナビゲーション統合医療システム開発を効率 よく進めるために、イメージング技術開発を独立させて新たなグループを立ち上げた。これにより他のグル ープの 7 年物目標達成を容易にし、開発を加速することができている。具体的な内容としては、生体レドッ クスを可視化する種々手法の開発と、レドックスナビゲーション統合医療システムにおける可視化のため の装置の開発、およびレドックスナビゲーション統合医療システムのためのレドックス可視化技術の創薬 評価への適用や代謝物分析との相互検証などを行っている。相互の要素技術をレドックス画像で機能的 に融合する研究であり、多くの関連グループや協働企業が協働しながら行っている。 具体的内容としては、まず ReMI の臨床研究への加速を指向し、内因性分子をレドックスプローブ(造 影剤)とする新たなレドックスイメージング法の開発を進めている(1)。また富士電機株式会社や他の協働 企業との融合研究により、ReMI 装置の駆動部の検討や、確定診断までの時間を画期的に短縮する鉗子 チャンネル適合プローブ型共焦点内視鏡の開発を行っている(2)。またメタボリック・プロファイリンググル ープと ReMI/MSI 融合解析のための研究、DDS グループや疾患創薬グループと疾患応用に関する融合 研究を進めている。これらの開発全体を通じ、トータルレドックス医療システムにおける可視化技術の精度 向上・臨床応用の加速・適用範囲の拡充を目指している(図 7)。 図# レドックスイメージンググループの研究概念 図 7 レドックスイメージンググループの研究概略図 1. 新たなレドックス解析法の開発と応用 内因性分子を活用する新たなレドックスイメージング法の開発を 7 年目までの目標として挙げ研究(平 成 24 年度より特別プロジェクト内での応用研究)を進めてきた。本目標を達成するため参画当初(4 年目) よりレドックス中間体を形成する内因性分子の網羅的な探索を行い、生体内のエネルギー産生に関与す 34 る内因性分子(ユビキノン:CoQ やフラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)、フラビンモノヌクレオチド:FMN) を ReMI で可視化できることを明らかにした。(国内、国際出願済み)。さらに平成 24 年度にはビタミン E やビタミン K1 などの脂溶性分子についても ReMI で可視化できることを示した。(国際出願済み)。ReMI で電子スピンのスペクトル情報を利用する 2D-spectroscopic ReMI 法を開発し個々の内因性分子を分離 画像化できることを示した。ReMI の臨床応用を加速するために承認薬における ReMI 適合性の検討を進 めている。今後はヒト用 ReMI の臨床試験に適合する病態モデルにおける内因性分子の応用へと展開す る。また疾患のレドックスイメージングに関してはニトロキシルラジカルを用い、疾患創薬、がん、DDS グル ープ、若手研究者と協働で様々な病態モデルにおけるレドックス解析研究を展開している。ReMI 装置開 発では、駆動部における様々なノイズ、静音、振動対策に富士電機株式会社のパワエレ機器開発で培っ た技術を導入し、画像精度の向上に成功している。本年度はさらに新たな構造設計技術と電気設計技術 を取り入れ ReMI 対応の新たな駆動部の構想を検討する。 2. プローブ型共焦点内視鏡の開発 2010 年度より生体レドックス内視鏡グループと HOYA 株式会社と協働でプローブ型共焦点内視鏡の 開発に着手し、2013 年度(7 年目)までに光学・電子デバイスとしての基本的な機能開発を完了することを 目標に研究開発を進め、当初計画通りの成果を上げた(関連特許:計 11 件)。 2010 年度~2011 年度:構造、光学設計技術を中心に基礎技術を開発完了。 2012 年度:HOYA 株式会社との協働研究において画像化回路開発を行い、目標形状の約2倍の 拡大モデルにてプローブ型共焦点内視鏡に必要な構成での画像化確認完了。 3.統合 ReMI システム実現のための有効性評価 レドックス疾患創薬グループ、DDS グループと協働で、レドックス疾患状態、DDS におけるレドックスイ メージング法の有効性の評価、およびメタボリック・プロファイリンググループとの協働で代謝物解析結果 と個体レドックス画像結果の検証を行い、ReMI/MS プロファイリング診断の統合を検討している。(詳細は 領域融合研究の項参照) 35 【操って治療する】 糖尿病合併症治療薬および糖尿病発症予防薬を創出し、新たな酸化ストレスの指 標の下で生体レドックスを「操って治療する」 レドックス疾患創薬グループ (田辺三菱製薬株式会社) 本研究は、レドックス疾患として既存の薬物がほとんどない糖尿病及びその合併症を対象にレドックス を基軸とした創薬を行い、レドックス疾患創薬という新規なレドックス医療分野を創成するものである。開 発段階においては、レドックスナビゲーション統合医療システムによる創薬の加速と、創薬で得られるデ ータの検証による ReMI 装置開発の加速という双方向の効果が期待できる。具体的には、糖尿病合併症 治療薬および糖尿病発症予防薬の候補化合物創出を指向し、ビリルビンおよびビリベルジン類縁体また は細胞内・血中ビリルビンを上昇させる低分子化合物(1)、植物におけるフィコビリンなどの機能性食品 (2)、キマーゼ特異的阻害薬(3)、新たなシーズ研究(5)の評価、および新規酸化ストレスマーカーの探 索を行った(4)。 7 年目の達成目標はビリルビンおよびビリベルジン類縁体をリード化合物とする開発候補化合物の創 製については化学合成の難易度が高いことが確認され、解決策としてビリルビン代謝酵素を標的とした 創薬を開始した。標的分子に対するハイスループットスクリーニング(HTS)による化合物探索を開始して おり、目標どおり数種の候補化合物を見出す予定である。さらに、融合研究によるレドックスイメージング 解析法を用いた創薬研究の進展や新たな創薬シーズの創出を達成した(図 8)。 図 8 レドックス疾患創薬グループの研究概略図 1. ビリルビンおよびビリベルジン類縁体または細胞内・血中ビリルビンを上昇させる低分子化合物の糖 尿病性合併症治療薬としての有効性と安全性を確立し、医薬品開発へ向けて数種類の候補化合物を創 出する。 ビリルビンおよびビリベルジン投与にて自然発症糖尿病マウスの腎症発症を抑制すること、およびそ の機序には抗酸化作用が重要であることを示した。3 年目までの研究成果である体質性黄疸ジルベール 症候群を合併した糖尿病患者では合併症発症が抑制されることを世界で初めて示した疫学研究の成績 36 と合わせて、ビリルビンおよびビリベルジンの合併症予防薬としての有効性を確立した。ビリルビン、ビリベ ルジン、ビリベルジン類縁体の合成は難度が高いため、ビリルビン代謝に関与する肝酵素 uridine-diphosphoglucuronosyl transferase 1A1(UGT1A1)を抑制することにより血清ビリルビンを上昇さ せる低分子化合物の探索を開始した。標的分子に対するハイスループットスクリーニング(HTS)による化 合物探索を開始しており、目標どおり数種の候補化合物を見出す予定である。 2. 上記候補化合物の糖尿病発症抑制効果を確立し、全く新しい概念としての糖尿病発症予防薬の可 能性を探索する。また、植物におけるフィコビリンなどの機能性食品による糖尿病発症予防の可能性につ いても探索する。 目標どおり血清ビリルビン値は糖尿病発症自体の抑制と関連することを福岡コホート 13000 人のデー タ解析により示し、また、動物実験でも抗酸化作用を介した膵β細胞保護し糖尿病発症遅延をもたらすこ とを示した。また、藻類スピルリナに豊富に含有される光合成色素であるフィコシアノビリンがヒトビリルビン とほぼ同じ構造式で、糖尿病腎症抑制効果をもつことを示した。 3. キマーゼ特異的阻害薬の糖尿病性合併症治療薬としての有効性および安全性の確立と医薬品開発 へ向けて、数種類の候補化合物を創出 心腎血管系組織アンジオテンシン II(ATII)産生に重要な役割をもつキマーゼの糖尿病における発現 上昇と、その特異的阻害薬(2 化合物)の投与により抗酸化効果を介して糖尿病ハムスターの腎症や心筋 症を改善すること示した。一方、協働機関はこれまでの創薬研究において開発可能なキマーゼ特異的化 合物を取得できておらず、このシーズについては候補化合物の創出が遅れている。 4. 医薬品開発に応用可能なまた将来臨床応用可能な新規の酸化ストレスマーカーを見出し、その有効 性を確立する。 血清ビリルビン値が糖尿病合併症や糖尿病自体の発症の予知マーカーとなる可能性を世界で初め て見出した。さらにビリルビンが活性酸素と反応して生成されるバイオピリンの有効性の検討を行っている。 また、融合研究により、Redox molecular imaging (ReMI)による脳内レドックス解析が糖尿病性認知症の早 期診断や薬効評価に有効である可能性を見出し、また酸素感受性プローブとの併用により糖尿病腎の 酸素分圧の低下を非侵襲的に定量化する方法を動物実験において世界で初めて見出した(特許申請準 備中)。 5. 新なシーズ研究の創出 近年注目される認知症について、アルツハイマー型認知症の発症機序とは異なる酸化ストレスの直接 関与する糖尿病性認知症の疾患概念を見出し、新たな認知症治療薬の探索研究を開始した。また、酸 化ストレスによる臓器障害に関与すると考えられる p66shc 蛋白のノックアウトマウスを作成し、糖尿病腎症 や認知症が改善することを見出し(論文準備中)、新たな分子標的として検討を開始した。臨床応用可能 なインクレチン関連薬の血糖低下効果を介さない新規機序の抗酸化作用を見出し適応拡大の可能性の 検討を進めている。 37 【操って治療する】 DNA 修復機構をターゲットとした抗がん剤創薬を通して、レドックスによって機能障 害を起こしたがん細胞を「操って治療する」 先端がん診断・創薬グループ (大鵬薬品工業株式会社) 本研究開発は、代表的なレドックス疾患であり、有効な化学療法が存在しないがんに対して抗がん剤 の作用機序を明らかにし、レドックス創薬の概念を用いて有効な化学療法を可能にする。また、前項同様 ReMI 装置と双方向に開発を加速させてレドックスナビゲーション統合医療システムを創製するものである。 具体的には、5-FU 治療効果を高める、あるいはマイクロサテライト不安定性がん細胞に代表される 5-FU 等標準化学療法不応性腫瘍に対し治療効果を発揮することが期待される開発候補化合物を創出するこ とを目標として、当グループでは 5-FU 感受性増強のための標的分子、および 5-FU に対し耐性を示すこ とが知られているマイクロサテライト不安定性がん細胞の「弱点」に対する標的分子の探索・選定を行って きた。当初の目標であった開発候補化合物創出には至らなかったが、モデル細胞を用いた遺伝学的解 析および臨床検体を用いた回帰的解析から、5-FU 感受性を増強するための標的候補分子を同定するこ とができた(1)。また、これらの研究手法をより早期に臨床現場に応用するために、大鵬薬品工業株式会 社が開発中の新規抗がん剤「TAS-102」の作用機序研究に応用し、同剤が 5-FU 等標準化学療法不応 性腫瘍に対し高い治療効果を示すことの科学的根拠の一つを見出した。さらに、がん化学療法のイノベ ーション創出への ReMI の応用を目標に掲げ、レドックスイメージンググループおよびメタボリック・プロファ イリンググループとの融合研究を開始した。その過程で、大鵬薬品工業株式会社が市販している薬剤トシ ル酸スプラタストががん化学療法に由来する末梢神経障害を予防あるいは改善する作用を有することを 見出した。この発見を特許出願するとともに、その機序が抗がん剤によるレドックス異常の正常化である可 能性があることから、ReMI 技術の応用と創薬シーズの創出を目的とした基礎研究を継続している(図 9)。 図 9 先端がん診断・創薬グループの研究概念図 1. 5-FU 感受性を増強するための標的分子を選定する 5-FU 感受性を増強するための標的分子を選定するために、モデル細胞による遺伝学的手法を用い、 候補標的遺伝子として、ATR-Chk1 チェックポイント経路活性化に関わる因子群(Chk1, Rad9, Rad17)と 相同組換え修復機構に関わる因子群(BRCA2, Rad54)を同定した 105。そのなかで、Chk1 については、す 38 でに阻害剤が存在し、主に米国において複数の臨床試験が行われてきたが、未だ上市には至っていな いという経緯がある。相同組換え修復機構については、例えばトリプルネガティブ乳がんといった一部の がん腫において、発がんの原因としての相同組換え修復機構異常の可能性が示唆されており、そのよう ながんに対して 5-FU を含む抗がん剤治療の効果が期待できる。さらに、温熱処理により、5-FU 処理時と 類似の ATR-Chk1 チェックポイント経路が不完全に活性化すること、さらにこの DNA 損傷応答機構を抑 制することにより、温熱による細胞死が亢進することを見出し、学術論文として報告した 111 。温熱により 5-FU を含む抗がん剤治療効果が高まることは既に知られており、今回当グループが同定した因子の重 要性を支持すると考えており、更なる検討を進めている。 同様のスクリーニングにより、5-FU 感受性に影響を及ぼす因子として同定された FancJ については、 大腸がん患者の外科手術により得られた臨床検体を用いた解析を行った。その結果、(1) がん部におい て FancJ は高い発現を示す傾向があること、(2) FancJ 高発現群は低発現群に比べ予後不良であること、 (3) FancJ 高発現群は低発現群に比べ、5-FU を含む術後化学療法の治療成績が不良であることを見出 した 106 。FancJ はマイクロサテライト不安定性を示す大腸がんの大部分において発現が抑制される因子 MLH1 と特異的に結合することが知られている。FancJ 高発現による 5-FU 感受性への影響は MLH1 を 正常に発現した細胞に限られることを示唆する結果が得られているが、マイクロサテライト不安定性を示さ ない大腸がんにおいて亢進した FancJ の活性・機能を制御することにより、5-FU の効果が高まることが期 待できる。さらに、進行した大腸がん治療において FOLFIRI 治療と呼ばれる 5-FU、ロイコボリン、 イリノテ カンの併用療法が行われるが、実臨床において奏功率向上が証明されている。当グループにおいて、イ リノテカン処理により、FancJ が迅速に高度にリン酸化修飾を受けること、またリン酸化された FancJ と DNA 損傷応答因子 TopBP1 とが強く結合することを見いだし、学術論文として報告した 109 。イリノテカンとの併 用が 5-FU の治療効果を高めることを説明する機序の1つである可能性があると考え、さらなる検討を進 めている。 2. マイクロサテライト不安定性がん細胞の「弱点」に対する標的分子を探索する マイクロサテライト不安定性を示すがん細胞の「弱点」となる標的タンパク因子の探索については、主 にマイクロサテライト不安定性を示すヒト大腸がん細胞株 HCT116 を用いて行ってきた。5-FU により発生 する DNA 損傷に対する修復において効果を高める標的分子が存在する可能性があるが、候補分子の同 定には至っていない。ちなみに他のグループより、核、ミトコンドリアで酸化塩基損傷の除去修復において 機能する DNA ポリメラーゼ Polβ, Polγ が標的分子になることが報告された(Martin SA et al. Cancer Cell 17(3):235-48 (2010))。 大鵬薬品工業株式会社が開発中の新薬経口ヌクレオシド系抗悪性腫瘍剤「TAS-102」は、ヌクレオシ ドアナログであるトリフルオロチミジン(TFT)とその分解に関わる因子チミジンフォスフォリラーゼ(TP)に対 する阻害剤との配合剤である。5-FU 等標準化学療法に不応となった切除不能な進行再発結腸・直腸が ん患者を対象とした国内臨床第2相試験において、プラセボ投与群と比べ有意な延命効果、死亡リスク 減少が確認された(Yoshino et al. Lancet Oncol. 13(10):993-1001, (2012))。現在、国内承認申請中であ り、海外でも承認に向け、臨床第3相試験が行われている。結腸・直腸がんに対する標準化学療法で使 われる 5-FU を含むフッ化ピリミジン系抗がん剤と TFT との作用機序の違いについて、当グループでは HCT116 細胞株を用いて詳細な解析を行った。その結果、IC50 濃度の TFT は IC50 濃度のフッ化ピリミ ジン系薬剤 FdUrd と類似で同程度の DNA 損傷応答(チェックポイントキナーゼ Chk1 リン酸化、p53 蓄積、 活性化)を引き起こすこと、また、p53 を遺伝子破壊した株(HCT116-p53-/-)の IC50 濃度は FdUrd では 20 倍になる(耐性になる)のに対し、TFT ではほとんど変化しないことを見出した。TFT は p53 の有無にか かわらず、5-FU と類似の機序で抗がん作用を発揮することが期待され、5-FU 等抗がん剤治療不応性腫 瘍に対し、高い治療効果が得られているという事実を支持する結果と考え、更なる検討を進めている。 39 【操って治療する】 世界最先端の DDS 技術を用いた遺伝子デリバリーで生体レドックス関連疾患を根 本から「操って治療する」 薬物送達システムグループ (日油株式会社) 本研究開発は、レドックス疾患に対する薬物療法に関してより有効な投薬方法を開発してレドックスナ ビゲーションに貢献することにある。難治がんに対する高分子ミセル内包遺伝子治療薬の前臨床試験お よび第一相臨床試験(1)、レドックス病態特異的遺伝子放出(発現)技術(2)、および蛋白・遺伝子のナノ コーティングS/O 技術を確立し(3)、生体内安定性・ターゲティング機能の検討を行った(図10)。 図 10 薬物送達システムグループの研究概略図 以下に示す通り、所期の計画に沿った成果を達成したと言える。 1. 難治がん(レドックス異常関連疾患)に対する高分子ミセル内包遺伝子治療薬の前臨床および臨床 研究を施行する 難治がんに対する高分子ミセル内包遺伝子治療薬の治療遺伝子に関しては、マウス担がんモデル (腹膜播種、肺転移、膵臓がん)において特異的拒絶免疫を誘導するワクチン遺伝子組成(特願 2013-079854)やがん細胞/腫瘍血管に高発現する転写因子を標的とする RNA 干渉遺伝子治療(特願 2012-89772)を新たな治療遺伝子シーズとして見出した。種々のレドックス異常関連疾患に対する治療 薬への発展が容易な汎用性を考慮して、協働機関:日油と協議し臨床研究に展開するシーズは遺伝子 ワクチン薬とする方向性を決定し、治療遺伝子組成の確定をほぼ終えた。GMP 準拠での治療遺伝子製 造の為に、GMP 製造委託企業と共同で治療遺伝子マスターセルバンク作成を進めている。 一方、遺伝子キャリアの素材となる高分子ポリマーの製造と組成の最適化に関しては、協働機関:日 油が東京大学より技術移転を受け作成した種々のポリマーを、実施機関:薬物送達システムグループが 遺伝子キャリアとしての評価を動物実験で行い、安全性と遺伝子発現機能面で問題がない候補ポリマー の選定を行った。その結果を基に協働機関:日油において GMP 製造が可能か検討を加え、最終的に 40 Block/homo 混合ポリマーから成る高分子ポリマーを臨床研究に用いる遺伝子キャリアとして GMP 製造し ていくことが確定した。現在、スケールアップと GMP 製造工程の確定検討が行われている。 安全性評価に関しては、担がんマウスにおける検討に加えて、カニクイザルにおける一般毒性試験: 上記高分子ミセルを腹腔内投与した単回漸増試験、及びラット中枢神経系薬物薬理試験において有害 事象は認められず、すべての試験が終了はしていないが、目下のところ安全性に問題はないという検証 が達成されている。 以上の成果に基づき、高分子ミセルを用いた難治がんに対する遺伝子ワクチンは九州大学病院 ARO 次世代医療センターから橋渡し促進ネットワークプログラムの支援シーズに採択された。更に、First in human の臨床試験となることから、医薬品医療機器総合機構(PMDA)と薬事戦略相談を既に 2 回行った。 前臨床研究の完了に向けた規格設定と安全性試験の実施が残された状況である。 2. レドックス病態特異的遺伝子放出(発現)技術の開発を確立する レドックス病態特異的 DDS 遺伝子治療・診断薬に関しては、レドックス異常疾患であるガンにおいて、 特異的に亢進するプロテインキナーゼCαに応答して遺伝子発現を引き起こす遺伝子キャリアの開発に 成功した。がん細胞において、正常細胞の数百倍の遺伝子発現を実現している。診断薬としては、金の 粒子や量子ドットを利用したプロテインキナーゼCαの活性計測システムを開発し、金ナノ粒子について は、乳ガン患者の手術切除組織を用いてガンの診断が可能であることを実証した。すなわち、所期の計 画に沿った成果を達成したと言える。 3. ナノコーティング S/O 技術に基づく経皮送達法の開発を確立する タンパク質および核酸医薬は、経口から投与すると消化系で分解され、その効果が消失してしまうた め、低侵襲性の経皮吸収剤を開発が望まれている。本研究では、皮膚の角層が疎水的であることを利用 するため、油状基剤にタンパク質や核酸医薬がナノ粒子として安定に可溶化できる S/O 技術の開発に成 功した。油に可溶化したタンパク質の長期安定性を評価した結果、半年以上の間高次構造が保たれ、活 性も維持されることを確認できた。さらに、抗がん剤を封入した場合、上記ナノキャリアの粒子径を100nm 程度に制御することで、がん組織に選択的に滞留すること、すなわちターゲッティング機能を付与できるこ とを明らかにした。よって、所期の計画に従って、研究は順調に進展していると考えられる。 41 【還元する】 先端融合医療情報ネットワークを構築し安心安全を社会に「還元する」 ネット医療グループ (九州電力株式会社) 本研究開発では、レドックスナビゲーション統合医療システムによるデータの有効な活用のためのネッ トワークシステムを構築して、個々人の健康管理を可能にして病を防ぎ、また個人データを保護・蓄積し てレドックス医療の成熟と社会還元を実現するものである(図11)。実際には、かかりつけ医・地方病院へ のヒアリングおよび協力体制の確立、診療支援ネットワークの開発、個人識別ICタグおよび個人健康・疾 病情報のICチップの開発、九州大学病院のセカンドオピニオン実施体制の確立、各種コンテンツの開発 と整備を行う(1)。また、地域限定の小規模スケールによる実証研究を実施する(2)。また、当初7年目の 目標として挙げていた、下記1および2について、目標としていた成果が得られたことから、10年目以降の 本システム実用化を想定し、当初の予定を前倒しで高速分散処理技術Hadoopの医療データ解析への適 用の検討を進めた。その内容については、成果の項目にて詳述する。 図 11 ネット医療グループにおける研究の概略図 1. かかりつけ医・地方病院へのヒアリングおよび協力体制の確立、診療支援ネットワークの開発、個人識 別 IC タグおよび個人健康・疾病情報の IC チップの開発、九州大学病院のセカンドオピニオン実施体制 の確立、各種コンテンツの開発と整備 平成 22 年度に研究を着手するにあたり、再提案の際に中間時(7年目)の目標に掲げた項目から、本 拠点におけるネット医療グループの役割である研究成果の還元を実現すべく、医療情報通信分野にお ける国内・海外の学術動向を踏まえた上での研究開発要素、および、実用化に向けた実現可能性や費 用対効果、市場性の両面から、具体的な実施内容の選定作業を行った。その結果、九州電力の有するイ ンフラや情報通信技術を活用して在宅健康支援ネットワークシステムを構築し、地域限定の小規模スケ ールによる実証研究を行うことを中間時(7年目)の目標と再設定した。その目標に向けて研究を実施した 結果、以下の成果が得られた。 42 九州大学と九州電力が協働し、ユーザーが血圧、体重・体組成、歩数、電力使用量を計測すると、計 測データを自動的に収集しデータセンターへ送信・蓄積され、タブレット PC 上で、計測データの経時変 化をグラフとして閲覧できるシステムの構築に成功した。タブレット PC の OS について、Windows と Android を比較検討した結果、Windows に比べて Android の方が動作レスポンスが良く、操作性に優れている点 や、スマートフォンでも Android の OS が多く、スマートフォン版への拡張が比較的容易と考えられる点から、 Android 版に限定して開発を進め、在宅健康支援ネットワークシステムの構築に成功した。よって、再設 定した目標を達成した。 2. 地域限定の小規模スケールによる実証研究 上記システムが構築されたことから、地域限定の小規模実証研究を計画し、九州大学医学研究院倫 理審査委員会の承認を経て、福岡近辺在住の 100 名規模による実証試験を九州電力株式会社と協働で 実施した。試験開始時と 3 か月後とでバイタルデータへの効果を検討した結果、血圧値と体重において、 有意な減少効果が認められた。また、血中の低比重リポタンパク質(LDL)と BMI(Body Mass Index; 体重 (kg)を身長(cm)の 2 乗で割った数値)、血中の中性脂肪と BMI には正の相関が認められた。血中 LDL と 平均血圧、血中中性脂肪と平均血圧には正の相関が、血中の高比重リポタンパク質(HDL)と BMI には負 の相関が認められた。これらの結果は、すでに他研究グループにより報告されている成果を支持するもの であり、本システムを用いて、コホート研究基盤として機能する可能性が示唆された。さらに、電力使用量 と健康に関する非常に独創性の高い成果が得られた(現在特許出願準備中)。よって、再設定した目標 を十分に達成した。 43 【融合】 レドックスナビゲーション統合医療システム開発を加速するための融合研究 レドックス関連疾患の早期診断・治療法および治療薬の開発を指向した先端融合領域の実現を加速 するため、グループ横断的な領域融合研究を進めている。以下に現在進行中の代表的な研究を示す (表 2)。 表 2 代表的なグループ横断型融合研究 担当グループ テーマ名 画像解析/内視鏡 レドックス内視鏡に装着する小型高感度 ReMI コイルの 開発 疾患創薬/画像解析/イメージング 糖尿病モデル動物の腎臓における酸素分圧の非侵襲 的画像解析法開発 疾患創薬/画像解析/イメージング 糖尿病における認知機能障害の機序についての検討 内視鏡/メタボリック・プロファイリング 臨床サンプルを用いた MS イメージングによる膵がんマ ーカー分子の探索 薬物送達/イメージング がん遺伝子治療応答のレドックスイメージング メタボリック・プロファイリング/イメージング ReMI と 質 量 分 析 イ メ ー ジ ン グ を 組 み 合 わ せ た Multi-imaging platform 技術の構築 がん診断/イメージング Cancer Chemothrapy におけるレドックス診断 がん診断/メタボリック・プロファイリング Cancer Chemothrapy におけるメタボロミクス解析 【融合】 産学産 「HOYA 株式会社-九州大学-富士電機株式会社」 連携研究 今日、様々な技術が複雑化しており、互いの研究や技術の融合が欠かせなくなっている。例えば、内 視鏡手術支援システムの開発では、内視鏡企業に加えて機械メーカーや制御・電気デバイス企業による 産学産連携が必要であり、複数の分野にまたがる融合研究が求められている。本拠点では、プローブ型 共焦点内視鏡開発に関して、富士電機株式会社が開発した、MEMS 光スキャナーと光学系(レンズ、固 定鏡)を搭載した目標形状の約 2 倍の拡大モデルに成功した。さらに、HOYA 株式会社との協働研究に おいて、試作したリサージュ走査用画像化回路と光源・蛍光検出回路を結合することで、蛍光体を含浸さ せた布状サンプルの表面拡大画像の取得まで進んでいる。 【融合】 特別プロジェクト:ヒト用 OMRI(ReMI)開発 (プロジェクト長:内海英雄) 本拠点の基幹テーマである臨床用 ReMI 装置開発に向け、出口を見据えた融合研究を推進するため に、平成 24 年夏より本拠点では、「ヒト用 ReMI 開発を迅速に進めるための特別プロジェクト」を立ち上げ た。本プロジェクトは、内海英雄プロジェクト長のもと、装置開発を進める画像解析グループ及びイメージ ンググループ、アプリケーション開発を行うイメージンググループや拠点内研究者、および臨床展開に関 わる医師等拠点全体の共同プロジェクトとして推進し、ReMI を用いた臨床研究の開始へ向けて、ヒト用の 1/3 モデルの開発を開始して研究を加速化しつつある。まず、磁石移動型 ReMI 実証プロトタイプ機を用 いて、本形態の ReMI 装置の技術課題を抽出し、同時並行で、ヒト手掌・脚計測用 ReMI 装置設計を進め ている。また、アプリケーション開発として、内因性物質の造影剤としての可能性を検討している。すでに、 ヒトに適用可能な ReMI 装置の設計が進んでおり、内在性の複数のレドックス分子の同時可視化、MRI 像 の取得に成功しており、計画を前倒しした成果といえる。 44 (2) 再審査コメントへの対応 1. 目的達成度(Ⅰ. ミッションステートメントの達成度、Ⅱ. 研究・技術開発の達成度、Ⅲ. システム改革 の進捗状況、Ⅳ. 人材育成の進捗状況) 【再審査コメント】 高感度・高速な MALDI 質量分析や世界最高の解像度の OMRI 装置開発など、フリー ラジカルの検出、代謝物検出を可能とする技術を創薬システムに応用できるレベルに到達しており、所期 の目標を達成している。毒性が懸念されるプローブ剤において内因性物質を使うことにより毒性を抑えた プローブを研究開発する取組は興味深い。医薬農工の研究者が意見交換し連携するためのインフラや 規則の整備、進捗報告会の開催等、異分野融合を積極的に促進している。若手研究者の人材育成につ いて、分野融合研究の公募や協働機関による企業経営などの講義、積極的な海外経験の提供など新し い取組が行われている。 【再審査コメントへの対応】 レドックス疾患の分析・早期診断に向け、フリーラジカルの検出、代謝物検出 を可能とする技術をさらに深化させつつある。代謝物検出においては、MALDI 質量分析技術の開発を進 めつつ、イオン化の効率を上げるためマトリックスの開発に着手した。その結果、これまでイオン化出来な かった低分子量化合物をも検出出来るようになった(特願 2011-152328)。また、OMRI 開発においても、 臨床適合型 ReMI 装置設計に改良を加え、レドックス画像コントラストを 3 倍程度向上するよう設計修正を 加え開発を進めている。 造影剤開発においては、レドックスイメージンググループを中心に、内因性分子の可視化に関する研 究を進めている。生体機能を可視化するために開発された新規合成プローブは、目的の生体機能を可 視化できるという利点があるが、ヒトへの応用には動態、化学的性質、毒性面での課題をクリアする必要 がある。我々はヒト応用への展開を加速するため、臨床薬(FAD 製剤:フラッド注射剤、大鵬薬品工業より 市販)の活用も視野に入れ研究を開始した。いくつかの臨床薬は電子供与体存在下において ReMI での 可視化に成功している。臨床薬は既に承認済みであるため、もし臨床薬をそのままの容量・用法でレドッ クスイメージングへ活用できれば、新たな毒性試験、物性試験のための時間や費用を大幅に短縮できる。 今後は、特別プロジェクトでのヒト用 ReMI 開発と関連させ研究を進める。 4 年目以降は、専用スペースを 6 階まで拡張し、オープン実験室を設置するなど、本拠点の研究成果 を広く社会に還元する仕組み作りも進めている。研究成果については、ホームページやニュースレター(2 回発行/年)を通じ発信している。進捗状況報告会やレギュラトリーサイエンス講演会の開催等の情報・ 知識の共有、知財整備を行い融合領域の研究を積極的に進めている。平成 22 年度から「若手育成事業」 を開始し、先端融合領域において創出される新しい分野を理解し、活躍できる人材の育成を行っている。 2. 協働機関との関係 【再審査コメント】 拠点において主要な基幹テーマを担当する協働機関のコミットメントは高い。レドックス との直接的な関連がない企業も参画しているが、かなり長期的展望に立った上での参加であり、協働機 関全体としては良く役割分担が行われている。協働機関間の連携・協力は進んでおり、大学を中心とした 産学連携で医工融合の新しい診断・治療システム開発という明確な目標の下に協働機関がベクトルを合 わせた協働研究を実施している。積極的な協働研究を推進するための知財や、守秘の確保への対応に ついては十分な対応がなされている。特に知財については企業での専門経験のある人材の獲得も行っ ている。 しかしながら、協働機関について個々を比較すると、貢献度が低い機関や課題の理解が浅い機関も 認められる。今後一層、企業間連携を高めてシナジー効果が発揮される拠点マネージメントを期待した い。 45 【再審査コメントへの対応】 「レドックスナビゲーション」という学術/産業界に従来なかった概念に基づ いてイノベーションを創出する当拠点の特異性から、レドックスに直接的な関連がない企業は、参画当初、 課題への理解や貢献性が低い印象を与えた感は否定できない。しかし、現在、全ての参画協働機関は 産学/学産出張講義、セミナー、および実施機関との協働研究・企業間の連携研究を通じて、明確に各 協働機関が実施するプロジェクトの達成が「レドックスをナビゲーション(視て、操って、治療)し、その成果 を社会に還元するイノベーションの達成」に直結することを十分理解している。 すなわち、レドックスイメージングに関連するプロジェクトを行う日本電子、富士電機、島津製作所、 HOYA 株式会社はもとより、創薬に直接・間接的に携わる田辺三菱、大鵬薬品工業、日油株式会社はレ ドックス異常関連疾患に対する創薬にレドックスイメージングが活用できること、健康支援ネットワークを構 築できる九州電力株式会社によって、本拠点での研究成果を人々に還元することが可能となる、という認 識を共有している。 更に、上記の企業間の連携研究を推進するため、3 年目までに確立した知財や守秘の確保体制を土 台に、4 年目以降は九州大学と協働機関間だけでなく、協働機関全社間を含めた秘密保持契約を締結 し、産学のみならず産産間の融合研究が促進される体制を構築した。その結果、一例として 4 年目以降 に参画したレドックスイメージンググループ・富士電機株式会社と生体レドックス内視鏡グループ・HOYA 株式会社との産学産連携で「プローブ型共焦点内視鏡用 MEMS 光スキャナーの開発」が円滑に行われ、 既に九州大学病院でのフィージビリティースタディーまで進展している。 以上のことから、企業間連携も加えたシナジー効果によるイノベーション創出が十分期待できるマネー ジメント体制は、万全といえる。 3. 実現可能性 【再審査コメント】 新しい医療機器の開発については、既に高い研究成果が出ており、概ね着実な進展 が図られていて、実現可能性は十分に期待できる。レドックス診断装置の開発に創薬が加われば、新規 の治療法として強力な拠点になると思われ、今後の展開が期待される。 しかしながら、レドックスに基づく創薬については、現段階での実現可能性の判断は難しく未知数と考 えられる。コホートスタディの成果からの創薬シーズ創出について、具体的な内容を検討し、今後、スーパ ー特区等との補完・連携を踏まえた計画を立案することで実現可能性を高めることが望まれる。 【再審査コメントへの対応】 本拠点においては、対象とするレドックス関連疾患として、糖尿病とがんをタ ーゲットに研究をすすめている。 再審査コメントのごとく、コホートスタディにおいて得られたビリルビンの糖尿病合併症の発症抑制とい う臨床エビデンスによりビリルビン代謝を創薬シーズとして創薬研究を開始した。コホートスタディは 5 年後 のデータ収集がほぼ終了し前向き研究の解析により、ビリルビンの糖尿病合併症抑制効果や糖尿発症 抑制効果をより確実なものとし、ビリルビン代謝の創薬シーズとしての基盤を確立する。既に、ビリルビン の糖尿病の腎機能低下抑制効果については明らかした。この基盤が強固なものとなれば、体質性高ビリ ルビン血症ジルベール症候群と同じ病態を薬剤によって模倣しようとする現在取り組んでいる創薬研究 は、ヒトにおける有効性が既に確立していると考えられ、安全な低分子化合物をスクリーニングすれば有 効な医薬品となる実現性は極めて高い。 さらに、本研究ではレドックス疾患治療薬の実現可能性を高めるために、グループ間の融合研究によ り、ReMI を用いたレドックスイメージングを用いて創薬研究を進めており、かつその有効性を明らかにして いる。その他、創薬の成功率を少しでも高めるように、疾患創薬グループが明らかにしてきた病態解析研 究を基盤として既にいくつかの新規シーズを見出し、研究を進めている。これらの新規シーズについても、 蓄積してきたコホート研究のデータベース、血液試料や DNA 試料を用い、創薬の実現性の確度を高め 46 ながら研究を推進する。 新規創薬シーズの開発と同様に、既存薬の市販後研究を通じてより良い治療法を開拓し、あるいは新 たな効能を見いだすことは、製薬企業の使命であり、結果的に自社製品のライフサイクル延長を可能とす る。従って、コホートスタディの成果からの創薬シーズ創出への試みに加え、抗がん剤治療とレドックスイメ ージングに関する融合研究を通じた既存薬の適応拡大とがんの新規治療法についても検討を始めてい る。具体的には、大鵬薬品工業株式会社が抗アレルギー薬として市販しているトシル酸スプラタストが抗 がん剤による末梢神経異常に対し予防・改善効果を示すこと、その機序としてレドックス制御が考えられる ことを実証した。この成果を「がん化学療法剤に起因する末梢神経障害予防剤及び/又は治療剤」とし て九州大学と共同で特許出願した。人体に対する安全性が確保された既存薬を用いた新規治療法及び 既存薬の適応拡大は実現可能性が高いと期待され、医療における貢献・期待は大きい。 4. インパクト 【再審査コメント】 レドックス反応の測定装置は、日本発の大型の医療機器であり、本装置によってヒトに おけるレドックス反応を可視化できれば、糖尿病等のレドックス関連疾患について、患者の状態を見なが ら診断・治療することが可能となり、社会的にも日本産業界にとってもインパクトは大きい。ヒトの全身のレ ドックス反応を観察しながらの創薬の研究開発が順調に進み、レドックス起因病態改善薬が上市された場 合、大きなインパクトが生み出されることが期待できる。内視鏡や DDS については、現在の目標が達成さ れたとしてもインパクトは中程度と思われる。本研究開発が目標通りに実現できれば、成人病の解明等の レドックスに着目した独創的な成果が期待できる。 なお、レドックス反応に着目した医療機器開発等の本拠点の成果が経済的・社会的価値を生み出す には、実際に診断・治療技術および医薬品として認可され、広く使われる必要がある。 【再審査コメントへの対応】 私たち生命体の恒常性維持には、様々なレドックス反応が重要な役割を果たしている。一方で、種々 の環境要因の変動や非健康的な生活習慣により過剰の活性酸素・フリーラジカルが体内で産生されレド ックスバランスが崩壊し、がん、生活習慣病、心疾患等を引き起こす可能性が強く指摘されている。これら 疾患の患者、患者予備軍は我が国だけでも 1,000 万人以上にも上ると言われており、レドックスに着目し た先端融合医療の創出が国民の急務である。その分、レドックス関連疾患の診断・治療技術および医薬 品の市場性は大きい。 再審査の段階では疾患に起因する生体レドックスの変化と内視鏡との関係が不明確であり、製品とし ての市場性の説明が不十分であった。内視鏡グループでは内科、外科、あるいは脳神経外科等の診療 科と協議を積み重ねて臨床ニーズを再検討し、さらに当時開発に着手したハイパースペクトルカメラの解 析アルゴリズムを改良することで、ヘモグロビンのレドックスに基づく血液酸素飽和度を画像化することに 成功した。ヘモグロビンの酸化還元による酸素の輸送は生命維持に不可欠の現象であり、もっとも基本的 な生体レドックスである。ハイパースペクトルカメラ技術を用いることで、がん部での血管新生のみならず、 周辺の低酸素状態をリアルタイムにイメージングすることが可能となった。これらの新機能は競合する内 視鏡カメラメーカーにはない付加価値であり、レドックス内視鏡としての市場価値を高めることができたと 考えている。現在、最終試作を実施しており、2015 年度の上市を目指している。 また、本拠点では、新しい DDS の開発によりレドックス関連疾患(がん)に対する遺伝子治療薬を一般 医薬品として確立することを達成目標として掲げ、現在、DDS の GMP 製造技術の確立と幅広い疾患に対 応できる万能ワクチンとしての治療遺伝子組成の開発に成功している。がんに対する DDS 遺伝子治療薬 の臨床応用に成功すれば、多くの患者が苦しんでいる感染症や神経変性疾患に対する治療ワクチン薬 への展開が期待される。更に、この DDS 技術をレドックス分子イメージング等の診断造影剤の開発へ応 47 用することで医療診断機器の飛躍的な性能向上も期待できる。これらの波及効果と発展性により経済的・ 社会的価値は決して限局的なレベルではなく、大きなインパクトが生み出されるものと考えている。 本拠点の研究成果による診断・治療技術および医薬品は、順次上市していく予定であるが、すべての 成果が経済的・社会的価値を生み出すには、本課題終了後 5~10 年度になると考えられる。 48 (3) 外的要因の変化(制度の変更、市場の変化、競合者との関係の変化等)及びあい路事項への対応 1. 生体レドックス診断装置の開発 本拠点では、生体レドックス及びその代謝状態の計測を行う診断・分析機器の開発を進めている。生 体における代謝計測、代謝物分析の重要性が認識され、欧米医療機器メーカーも含めて熾烈な競争が 行われている。このような背景のもと、医療機器の承認申請については年々サポート体制の拡充が図られ ていると認識している。また、薬事法の改正にはもう少し時間を要すると見込まれるものの、薬事法名称に 医療機器が明記され、医薬品とは異なる医療機器の特性を踏まえた制度改正が行われる見通しであり、 日本発の新たな医療機器開発を促進する基盤が構築されつつある。 臨床研究を行う「九州大学病院 ARO 次世代医療センター」や GMP に準拠した CPC 施設や製剤化 室を持つ「先端医療イノベーションセンター」など、九州大学内の様々な機能を持った組織と連携して、 出口を見据えた研究を展開している。例えば、本拠点で開発している内視鏡については、現在、新型カ メラの最終試作に取り組んでおり、競合他社に先駆けていち早く上市するために臨床試験・治験体制の サポートが不可欠である。内視鏡グループでは、治験施設(19 床)を完備した先端医療イノベーションセ ンターと連携する体制を整えている。また、タイ・チュラロンコン大学などのアジア各国とも医療機器の承 認加速に向けた協定を締結しており、これらの国外での実証試験も含めて対応する。 2. レドックス関連疾患の医薬品開発 糖尿病治療薬の創出に影響する薬事制度の変更はない。糖尿病の患者数は世界的にも増加傾向に あり、新薬が次々と上市され市場を牽引している。今後、血糖降下薬は充足すると予想されるが、患者の 生命や QOL に影響する重篤な合併症(腎症、心血管障害、網膜症、認知症、神経障害等)に対する治 療薬は unmet medical needs の代表格として、世界中の創薬企業が参入し開発競争が激しくなっている。 ビリルビンおよびビリベルジン類縁体をリード化合物とする開発候補化合物の創製については化学合成 の難易度が高いことが確認され、新たに血清ビリルビン値を上昇させるビリルビン代謝酵素を標的とした 創薬研究を開始した。この標的分子を対象とした創薬研究は世界的にもほとんど公開されておらず、競 争優位性もある。2013 年度より標的分子に対するハイスループットスクリーニング(HTS)による化合物探 索を開始し、現在 HTS 系の構築を進めている。7 年目終了時、目標どおり田辺三菱製薬の化合物ライブ ラリーから目標の化合物数種を見出す予定であり、さらに in vivo 試験による有用性および薬動・安全性の 検証を進め、10 年目終了時に臨床試験に進められる候補化合物創製を目指している。 3. 医療ネットワーク 医療ネットワーク構築の際に考慮すべき外的要因の変化は、東日本大震災のような天災である。2011 年 3 月に発生した東日本大震災は、病院等の建造物や地域インフラの壊滅をもたらし、自然災害時のデ ータのバックアップ、分散化や復元対策の重要性を認識させた。保管情報は個人情報として高い機密性 と、万が一情報の一部が破損したとしても、速やかに復元できる高い信頼性を要求される。その教訓を踏 まえ、本拠点においても社会事情や自然災害などの状況を考慮しつつネットワークの基盤開発を進めて いくことが重要であると考え、今後、本システムおよび今後拡張するシステムに対して九州電力グループ が保有している分散データ保管サービスの活用を行う方向で検討を進めている。例えば、健康支援シス テム利用者の増加に伴う、収集する電力使用量や膨大なバイタルデータのバックアップ・分散保管や、医 療データやカルテ、レセプト情報等に対する、災害等の緊急時に備えた復元可能な保管サービスに、九 州電力グループが保有するデータセンターを活用し、利用者の健康情報と医療機関での診療情報を、 利用者・医療従事者相互で利用できる地域の医療機関を結ぶ地域医療情報ネットワークの基盤となる環 境を提供する。 49 2.拠点形成 (1) システム改革 ① 拠点の全体像 (図 12) 図 12 拠点の全体像 50 ② 拠点整備 再審査以降、開発の柔軟性と効率の確保のため面積を 2 倍に拡充し、九州大学病院キャンパス内ウ エストウイング棟 5、6 階(約 2,000 m2)を専有スペースとして、協働研究に活用している(図 13)。6 階には 九州大学病院 ARO 次世代医療センターの治験担当が置かれ、治験コーディネーターと密にコミュニケー ションできる環境となっている。また、本拠点は、九州大学病院、医学部臨床研究棟、さらには GMP 準拠 CPC 施設や製剤化室を設置した先端医療イノベーションセンターに隣接しており、医療分野に関する基 礎研究から臨床研究まで一貫して進められる環境が整っている。本拠点のフロア入り口には鍵を設け、 出入りできる人を制限することにより機密情報の管理を行うとともに、クローズドな研究や意見交換を行うこ とができるように配慮しつつも、分野や産学の垣根を越えて意見交換出来るよう、大部屋に居室を設定し 融合研究を促している。さらに、専属の事務支援室を配置することで、本拠点における研究が迅速に、且 つ、円滑に推進できる体制を整えた。 研究施設としては、協働機関とともに各グループの個別研究を行う実験室、若手研究員用の居室、グ ループ長や協働機関研究員用の居室のほかに、ミーティングルーム、会議室を有している。また、全グル ープの研究員の居室は同じにして日々情報の共有と自由な討議を行えるようにして実際にボトムアップ からの融合も加速している。また、共通で利用する細胞・動物・化合物合成室を設置した。さらに、5 階に は、本拠点の装置開発研究成果を社会に還元すること、また世界中の研究者が集まってくる窓口となる べくオープン実験室を設置した。ここには、九州大学からスピンアウトしたベンチャー企業「日本レドックス 株式会社」から市販されている動物用 OMRI (ReMI) を設置している。 図 13 レドックスナビ研究拠点の専用施設 51 ③ 協働関係 九州大学は、協働機関と共に先端融合領域の創成に向け全体の開発戦略、個々の研究の企画など あらゆる段階での協働が自由かつ効率よく行えるように、連携してシステム改革を行ってきた。その取り組 みは、(1)拠点の運営、(2)知的財産の取扱い、(3)生体レドックスや産業化に関する知識の共有化や協 働体制の構築に関する 3 点である。また、レドックスナビゲーションに関する先端融合領域の創成のため、 (4)研究においても協働体制をとっている (図 14)。 図 14 九州大学と協働機関の連携による先端融合領域の創成 1.実施機関と協働機関の役割分担と連携状況 具体的な実施機関と協働機関の役割分担と連携状況を以下に示す。もちろん、全項目にわたって両 者は協働しており、明確に役割を分割することは困難である。さらに協働機関同士も必要に応じて連携協 働している。各機関の役割分担と連携状況は以下のとおりである。 【実施機関】 九州大学 九州大学では、各要素技術の融合による装置試作、全体としての性能評価、レドックス情報計測技術 の開発、レドックス内視鏡システムおよび ReMI 情報と内視鏡情報の重畳技術など術式システムの開発と 評価、質量分析による代謝物解析技術の開発、創薬、DDS 開発におけるレドックス情報の提供、創薬に おけるシード化合物の創出や候補分子の作用機序の評価、DDS 開発における臨床研究へ向けた評価、 疾患予防(未病技術)のためのネットワークを用いるレドックス情報取得、処理、蓄積、利用技術の開発を 行っている。また、最終的なレドックスナビゲーション統合医療システム技術と分野の創出のための次世 代技術の開発と、それらを支える新しい視点と能力を有する人材を育成している。 【協働機関】 日本電子株式会社 臨床応用適合型 ReMI 装置の開発において、基本設計、および同分光計・共振器開発などの蓄積さ れたノウハウと、技術情報を提供しつつ、九州大学が開発する磁石稼働型 ReMI のための電子スピン励 起磁石、分光計を設計、開発した。さらに実施機関と協働して、ReMI の設計を行い、ReMI 装置開発に貢 献している。 52 富士電機株式会社 レドックスナビゲーション統合医療システム実現に向けて、企業の有する種々のノウハウや技術情報を 提供しつつ、グループ間、協働機関の壁を越えて貢献している。臨床応用適合型 ReMI 装置開発におい て、駆動部における様々なノイズ、静音、振動を解決する諸技術を導入し、実施機関や関連する複数協 働機関とともに評価をフィードバックしながら実用的技術を開発している。また、HOYA 株式会社と協働で プローブ型共焦点内視鏡の開発を行っている。 株式会社島津製作所 レドックス医療における代謝物解析のために質量分析装置、マトリックス蒸着装置を提供、保守、管理 を行いつつ、実施機関と協働でレドックス疾患マーカー同定のための質量分析における超高感度化合物 解析技術のアルゴリズム開発を行っている。 田辺三菱株式会社 実施機関と協働で、ビリルビン関連化合物の糖尿病合併症発症抑制に対する有効性を既存の薬物と 比較して検証している。また、実施機関で見いだされた標的分子に対するハイスループットスクリーニング による候補薬物探索を行っている。また、常駐の客員教授を派遣してグループにとどまらず拠点全体の 研究の進め方、戦略の策定、人材の育成などに貢献している。 大鵬薬品株式会社 ライブ細胞増殖計測装置や高感度ライブセルイメージングを可能にする蛍光顕微鏡システムを提供し ながら、抗がん剤作用機序の解明、耐性機序の評価などを実施している。また、同社で開発中の新薬経 口ヌクレオシド系拡悪性腫瘍剤(TAS-102)を提供しながら、実施機関と協働でその作用機序の解明と、 一般の抗がん剤との機序の差異の解明を進めている。また、常駐の客員教授を派遣してグループにとど まらず拠点全体の研究の進め方、戦略の策定、人材の育成などに貢献している。 HOYA 株式会社 レドックスナビゲーション統合医療システムにおいて病変部位の詳細診断と摘出、治療を可能にする ための内視鏡及び周辺技術の開発を行っている。種々のレドックス情報を取得可能なハイパースペクト ルカメラを開発し、実施機関と協働で臨床試験を行い、最終製品に向けた装置設計を行っている。また、 内視鏡に搭載する収束超音波装置やReMIコイルの設計開発と内視鏡への組み込みも行っている。 日油株式会社 種々の遺伝子キャリア用ポリマーを開発、合成して提供してがんワクチンプラットフォームの開発を行 っている。また、ポリマー合成技術を種々検討して GMP 製造技術の確立を達成し、がん DDS の実用化に 貢献している。 九州電力株式会社 在宅健康支援システムに関する機器一式を提供するとともに、九州電力が有する情報通信技術、イン フラを活用しながら、Android を使用する在宅健康支援ネットワークシステムを開発して、地域による実証 試験を展開している。また、災害時を想定した復元可能な分散データ保管サービスを提供して、情報をク ラウド管理し利用者の健康情報と医療機関の診断情報を利用者と医療従事者に相互に利用可能な医療 ネットワークを開発している。 53 2. 研究における協働体制 本拠点では、レドックスナビゲーション統合医療システム実現のために、各協働機関が 8 つの研究グ ループにそれぞれ協働して各専門領域の研究を進めるとともに、必要に応じて複数の協働機関や研究 グループが自由に融合領域の研究についても行っている。九州大学と協働機関は、計画の段階から連 携し、役割を明確にし研究を進めている。 進捗状況に応じて定期的に、九州大学と協働機関からなるグループ内会議(GIC)を行っている。また、 必要に応じて、産学産連携研究を行っている九州大学と複数の協働機関からなるグループ間会議 (GOC)も行っている。GIC、GOC 共参加者には秘密保守に関する申し合わせ書へのサインアップを都度 行い、原本はグループ長が厳重に保管している。また、定期的に実施している進捗状況報告会や、拠点 内共通の PDCA フォームを活用し、お互いの研究の進捗状況を共有している。情報の共有化により、研 究開発最新動向を常にキャッチアップできるだけでなく、融合領域の研究を推進する体制を整えている。 54 ④ 領域融合 分析、診断、治療、創薬を一貫して先端融合医療領域をイノベーションするという本拠点の目的を達 成するには、医薬農工の 4 領域、及び産業界が有機的に連携し、情報を交換して統合することが必須で ある。このような中、本拠点は、レドックスナビゲーションに関する領域融合の研究を促進するため、融合 領域に関わる知財情報の共有を担保して協働機関同士の融合研究も促進してきた。また、拠点内での 進捗状況報告会の開催(秘密保持のサインアップを遵守)や共通の PDCA フォームを利用した研究進捗 状況の共有化を通じ、最新の研究成果やマイルストーンの相互理解を深めることで、新たな融合研究の 創出促進を図った。また、医薬農工の 4 領域が連携するための環境作りとして、本拠点の占有スペースを ウエストウイング棟 5、6 階(2,000 ㎡)に確保し、異分野のバックグラウンドを持つ大学・企業の研究者を 同じ施設に配置した(Ⅴ.(2)④参加者リスト参照)。また、有力な成長領域である医療関連分野に企業が 参入するためには、垣根を越えた臨床との直結が不可欠である。本拠点で実施されている企業研究者や 薬農工の大学院生の臨床研究への参加を通じた人材育成プランは、我が国において医療イノベーション を推進・持続するための大きな力となるものと期待される。今後は治験実施を念頭に、GMP 製剤化室や 治験ベッド(19床)を有する九州大学 先端医療イノベーションセンターなど学内の研究センターとの融合 を促進し、アウトカムの加速に必要なシステム改革を継続する予定である。 各グループの協働研究についても企業研究者が、九州大学に常駐し開発を進めている。さらに、大 学の持つ先端的な技術を企業に導入するために、富士電機株式会社の研究員が平成 24 年度より九州 大学の博士課程に入学した(九州大学工学研究院澤田教授:レドックスイメージンググループ)。MEMS ミ ラーに関する専門的な技術を習得し、富士電機株式会社の半導体技術と融合する共焦点 MEMS ミラー の開発へ展開している。また、田辺三菱製薬株式会社にて安全性研究所や先端医療研究の所長を歴任 された井上裕章氏および大鵬薬品工業株式会社にて創薬、開発、育薬研究の所長を歴任された木庭守 氏を客員教授として迎え、産学協働研究を強化している。さらに、特別プロジェクトの推進において産業 化の観点から指導頂いている。 以上の取り組みにより、生体レドックスを背景とする様々な課題を共有し、目標に向けた連携が加速さ れた。同じ時間と空間を過ごすことにより、通常の共同研究とは次元の異なるコミュニケーションが可能と なり、思いがけないセレンディピティや各自が持つ要素技術を組み合わせることを通じて、産々連携など 従来の枠組みを超えた新たな融合研究が生まれたことも本拠点のシステム改革における大きな成果であ る(表 3)。グループ横断型融合研究の内容については、「V.結果の詳細、1.進捗状況」に記す。 表 3 代表的なグループ横断型融合研究 担当グループ テーマ名 画像解析/内視鏡 レドックス内視鏡に装着する小型高感度 ReMI コイルの開発 疾患創薬/画像解析/イメージング 糖尿病モデル動物の腎臓における酸素分圧の非侵襲的画 像解析法開発 疾患創薬/画像解析/イメージング 糖尿病における認知機能障害の機序についての検討 内視鏡/メタボリック・プロファイリング 臨床サンプルを用いた MS イメージングによる膵がんマーカ ー分子の探索 薬物送達/イメージング がん遺伝子治療応答のレドックスイメージング メタボリック・プロファイリング/イメージ ReMI と質量分析イメージングを組み合わせた Multi-imaging ング platform 技術の構築 がん診断/イメージング Cancer Chemothrapy におけるレドックス診断 がん診断/メタボリック・プロファイリング Cancer Chemothrapy におけるメタボロミクス解析 55 また、本拠点では、臨床開発研究の成果を実用化へつなげるため、臨床応用の最終段階の審査に携 わる行政機関「官」の方々の視点が重要と考え、医薬品や医療機器開発の方向性や審査についての理 解を深めることを目的として、レギュラトリーサイエンス講演会を開催した。成田昌稔氏(医薬品医療機器 総合機構 理事)、中山智紀氏(内閣官房医療イノベーション推進室企画官)他、評価や審査に関わる 方々にご講演頂いた。詳細は、「4.人材育成」に記す。 さらに、田辺三菱製薬株式会社にて安全性研究所や先端医療研究の所長を歴任された井上裕章氏 および大鵬薬品工業株式会社にて創薬、開発、育薬研究の所長を歴任された木庭守氏を客員教授とし て迎え、全体を俯瞰しながら必要な産学融合協働研究を強化している。最終的な ReMI システムの中核と なるヒト用 ReMI 測定装置開発においては、各要素技術の統合、計測技術の開発、創薬データを用いた 検証などが必要であり、多くの協働機関と研究グループが融合した特別プロジェクトを実施している。 56 ⑤知的財産権を含む成果管理、機密情報管理 本拠点は、各協働機関の独自性を確保するだけでなく、分野の異なる協働機関間の融合が促進され、 新たなイノベーションが創成される場となる役割も担っている。そこで必要とされるのは、異分野間の融合 研究を生み出す研究拠点としての柔軟性と、そこで創出される成果を的確に取り扱う知財管理基盤の安 定性の両立である。知的財産権を含む成果の管理と機密情報管理においても、「研究成果の波及と融合 研究の促進」を目的とし、研究支援基盤の強化を行っている。知的財産委員会(協働機関の研究担当者 並びに知的財産担当者を含む)にて取り決めた規定について、4 年度目から新たに協働機関として加わ った日油株式会社、富士電機株式会社、九州電力株式会社に対しても準用する承諾を得た。また、新た な協働機関を含めた協働機関全社と九州大学の 9 者で秘密保持契約を締結した。これにより、九州大学 と協働機関間での意見交換において秘密が担保できるだけでなく、協働機関間での意見交換において も秘密が担保できることとなり、産学間及び産産間の融合研究が促進される体制とした。 情報管理面では、拠点の研究開発に関係する業者、来訪者等からは秘密保持に関する誓約書等の 提出を求めている。更に、特に融合研究等、当初の枠組みを超えた研究開発に関する会議等において は、都度、秘密保守に関する申合せ書類へのサインアップを徹底している。なお、大学の職員規定が及 ばない非雇用者(学生等)に対しては、プロジェクト説明会を実施し、拠点における情報管理等の規約に ついて同意を得た者のみ、拠点に関連する研究開発への従事を認めている(表 4)。 表 4 検討・整備した内規や契約書類 内規類 レドックスナビ進捗状況報告会内規(改訂) レドックスナビ知的財産委員会内規・申合せ事項(改訂) 基本契約書 研究基本契約書(守秘義務覚書含む)(8 社+九州大学) 研究実施契約書(各社+九州大学) 同意書類 参加同意書(拠点事業に参加する非雇用者対象) 秘密保持誓約書(会議、報告会等で参加者が都度書名) 拠点事業も後半に差し掛かり、今後想定される知的財産権の具体的な実施や、これまでに創出され た成果に基づく新たな融合研究の創出等、拠点内外への成果の波及を見据えた体制作りのため更なる 強化・充実を図っている。例えば、研究成果の社会への幅広い還元と、拠点内外幅広い融合研究の促 進を目的に、拠点における知的財産(特許)の実施についても再度審議し、各知的財産の創出に寄与し た関係企業にインセンティブがあることを改めて確認するとともに、大学単独で権利を保有する特許等に ついても、参画企業には優先的な交渉権がある旨確認し、同時に拠点外組織(非参画企業)への展開に ついても明確化した(図 15)。 図 15 拠点における情報共有プロセス 57 拠点における研究開発の進展、多様化が進むにつれ、 各グループ(大学+共同協働機関)が個別に実施している 研究情報等の拠点全体における情報共有について統一を 図ることとした。拠点に参画する企業各々の独自性確保(担 保)を踏まえた上でのスムーズな情報共有化、ひいては融 合研究の活性化を促すと同時に、拠点参画企業に対するイ ンセンティブも担保されたプロセスを明示した。定期的な情 報共有に際しては、PDCA(plan-do-check-act)フォームを 活用した(図 16)。各グループがこのフォームを活用し、定 期的に拠点内で報告を行うことにより、研究開発最新動向 を常にキャッチアップできる体制を整備した。 さらに当拠点では、レドックスナビゲーションという新しい 領域を創出すべく、研究開発を先導し、近年それらを体現 する「Redox Molecular Imaging システム」というコンセプトを 新たに提唱するに至っている。当該新領域を先導しながら、 図 16 PDCA フォーマット 社会的価値及びオリジナリティを対外的にわかりやすく示す 責務を担っており、同時に、協働機関として参画する複数 の企業に対し、参入インセンティブの確保が必要となると考 えられる。これら新領域の普及・発展のために必要な対応と して、知的財産(商標)の取得を検討し、学内の承認を得た。 今後、商標の取得・活用に向け手続きを進める予定である (図 17)。 更に、拠点主導型の知財運用を可能とするとするため、 図 17 商標登録検討中のロゴデザイン 拠点の意向が十分に且つ速やかに反映される知財運用法 を確立した。図 18 に示すように、拠点より創出される発明案件のうち、拠点にて「特定案件」と指定された ものについては、学内審査を簡略化して出願等手続きが進められるよう取り決めた。 図 18 研究拠点/九州大学における新規知的財産運用(出願) 知財の管理運用面では、これまでに、個々の発明案件等を審議する知財委員会を10 回開催し、発明 58 や出願済み特許に関する審議等を行った。それぞれの議題と開催日は以下の通りである(表 5)。 表 5 知財委員会の開催実績 開催日 第1回 平成 19 年 10 月 22 日 議題 議題 1 知的財産委員会内規 議題 2 学生との同意書 議題 3 秘密保持契約について審議決定 第2回 平成 19 年 12 月 4 日 議題 1 各種契約書の修正 議題 2 共同研究上の確認事項について審議決定 第3回 平成 20 年 2 月 27 日 議題 1 基本契約等の提携 議題 2 共同研究上の確認事項 議題 3 進捗状況報告会の実施について審議決定 第4回 平成 20 年 7 月 10 日 議題 1 知的財産委員会委員交代に関し審議決定 議題 2 産学連携の取り組みについて報告 第5回 平成 20 年 10 月 23 日 議題 1 対象特許の外国出願と実施等に関する取り 扱いについて審議決定 第6回 (書面回議) 議題 1 発明案件にかかる出願審議 送信日平成 22 年年 5 月 31 日 第7回 第8回 (書面回議) 議題 1 発明案件にかかる出願審議 送信日平成 22 年 9 月 10 日 議題 2 発明案件にかかる外国出願審議 (書面回議) 議題 1 発明案件にかかる出願審議 送信日平成 22 年 12 月 17 日 第9回 (書面回議) 議題 1 発明案件にかかる出願審議 送信日平成 23 年 5 月 16 日 第 10 回 (書面回議) 議題 1 発明案件にかかる出願審議 送信日平成 24 年 1 月 26 日 第 11 回 第 12 回 (書面回議) 議題 1 発明案件にかかる出願審議 送信日平成 24 年 5 月 29 日 議題 2 発明案件にかかる外国出願審議 (書面回議) 議題 1 発明案件にかかる特定案件指定審議 送信日平成 24 年 11 月 1 日 第 13 回 (書面回議) 議題 1 発明案件にかかる出願審議 送信日平成 25 年 1 月 18 第 14 回 (書面回議) 議題 1 出願済み特許にかかる実施形態審議 送信日平成 25 年 2 月 14 日 議案 2 発明案件にかかる出願審議 議案 3 出願予定案件にかかる特定案件指定審議 第 15 回 (書面回議) 議題 1 発明案件にかかる出願審議 送信日平成 25 年 3 月 21 日 議題 2 発明案件にかかる特定案件指定審議 59 (2) 拠点の体制 ① 体制図 本拠点の実施体制を図 19 に示す。総括責任者である有川節夫(九州大学総長)が、本拠点を準部局 として位置付け、そのリーダーシップの下、プロジェクト統括部、拠点協議会、拠点運営委員会、知的財 産委員会、人材育成委員会、人材登用委員会、また、外部の有識者からなる諮問委員会を設置している (表 6)。本拠点は総長直轄組織となっているため、権限を委託された拠点長の強いリーダーシップにより、 迅速なシステム改革を推進してきた。また、平成 22 年度からは、拠点の体制強化の為に拠点専任教員の 中から副拠点長 2 名と拠点長補佐 1 名を新たに設置した。さらに拠点の継続性を確保するため、拠点長 を交代し、前拠点長は研究統括として引き続き参画する体制として全体の開発促進を図った。 図 19 レドックスナビ研究拠点の体制図 60 表 6 各委員会の構成メンバー 委員会名 プロジェクト統括部 審議内容 重要事項の審議 構成メンバー 総括責任者(九州大学総長) 拠点長、関係副学長、協働機関の役員 諮問委員会 外部評価、助言 学外の有識者 拠点運営委員会 運営、研究、人事、財 拠点長、副拠点長、グループ長、協働機関の責任 務に関する審議 者、支援室長 拠点協議会 総括責任者(九州大学総長) 拠点長、関係研究院長 人材登用委員会 拠点長、副拠点長、人材育成委員会委員長、グルー プ長 人材育成委員会 委員長、拠点長、副拠点長、グループ長、関係研究 院教授 知的財産委員会 委員長、拠点運営委員会委員、協働機関 知的財産 責任者 協働委員会 委員長、グループ長、協働機関の責任者、知的財産 委員会委員長 61 ② 実施体制・担当者一覧 研究項目 (業務項目) 1. システム 所属機関・部署等 九州大学 実施場所 本部等 改革 研究担当者 エフォート (業務担当者) 率(%) 梶山 千里(総長) (~H20/9) 有川 節夫(総長) (H20/10~) 村上 敬宜(理事、副学長) (~H22/9) 山田 耕路(理事、副学長) (~H20/9) 小寺山 亘(理事、副学長) (~H20/9) 樋口 駿(薬学研究院長) (~H22/3) 井上 和秀(薬学研究院長) (H22/4~) 今泉 勝己(農学研究院長) (~H20/9) 吉村 淳(農学研究院長) (H22/4~) 九州大学工学研究院 ウエスト 3 号館 末岡 淳男(工学研究院長) (~H21/3) 日野 伸一(工学研究院長) (H22/4~) 九州大学医学研究院 臨床研究棟 髙栁 涼一(医学研究院長) (~H22/12) 片野 光男(医学研究院長) (H23/1~) 九州大学先端融合医療レ ドックスナビ研究拠点 九州大学知的財産本部 ウエストウイング棟 知的財産本部 5 5 (H23/1~) 農学部研究棟 5 安浦 寛人(理事、副学長) 髙栁 涼一(理事、副学長) 九州大学農学研究院 5 5 (H22.10~) 薬学研究棟 5 丸野 俊一(理事、副学長) 藤木 幸夫(理事、副学長) 九州大学薬学研究院 5 内海 英雄(拠点長) (~H25/7) 高田 仁(グループ長) (~H21/9) 5 5 2 2 2 2 2 2 10 2 10 3 前田 真(プロジェクト支援グ ループリーダー) 3 (H21/10~H23/3) 平田 徳宏 62 3 (プロジェクト支援グループリーダー) (H23/4~H25/3) 古川 勝彦(副本部長) (H25/4~H25/6) 山内 恒(研究推進グルー プ長)(H25/7~) 佐々木 ひろみ(学術研究員) (H25/7~) 九州大学先端融合医療レ ドックスナビ研究拠点 九州大学工学研究院 九州大学先端融合医療レ ドックスナビ研究拠 ウエストウイング棟 ウエスト 3 号館 ウエストウイング棟 日本電子テクノサービス株 日 本 電 子 テ ク ノ 式会社 サービス 三浦 真美(学術研究員) (H24/4~) 片山 佳樹(教授) (拠点長)(H25/7~) 秋元 浩(特任教授) (~H22.3) 3 3 5 100 10 5 栗原 権右衛門 (代表取締役兼 社長執行 役員 ) 1 (~H22.3) 岩槻 正志 (代表取締役兼副社長執行役員) 1 (H22/4~) 日本電子株式会社 日本電子 杉沢 寿志 (経営戦略室 副室長) 澤田 政久(顧問) 株式会社島津製作所 島津製作所 安藤 修 (常務取締役)(~H23/6) 5 2 1 御石 浩三 (執行役員分析計測事業部 5 副事業部長)(H23/7~) 濱崎 勇二 (副室長) (~H23/3) 村田 好行 (グループ長) 開本 亮 (専門部長) (~H23/9) 渡辺 香織 (主任)(H23/10~) 10 10 5 5 中島 透 田辺三菱製薬株式会社 田辺三菱製薬 (執行役員創薬研究本部長) 5 (~H22/3) 村松 実 (執行役員研究本部長) 5 (H22/4~H24/3) 加賀 邦明 63 1 (代表取締役専務執行役員 研究本部長) (H24/4~) 探索スクリーニン グセンター 松本 健 (執行役員センター長) 5 (H25/4~) 森中 啓三 知的財産部 (知財第 2 グループ主査) 5 (~H20/3) 松尾 由紀子 (知財第 2 グループマネージャー) 5 (H20/4~H22/3) 飯島 恵子 (知財第 1 グループマネージャー) 5 (H22/4~) 田辺三菱製薬株式会社 三 菱 化 学 メ デ ィ 井上 裕章 人事部付 エンス (副本部長) 10 宇津木 照洋 大鵬薬品工業株式会社 大鵬薬品工業 (飯能研究センター長) 5 (~H22/3) 西山 直孝 (専務取締役)(H22/4~) 5 松尾 憲一 (第二研究所所長) 5 (~H22/3) 岡崎 真治 (創薬企画室長) 5 (~H22/3) 木庭 守 (センター長補佐、担当部長) 5 (H22/4~) 樋口 雄二 (部長) 井上 進一 (室長)(H22/4~) HOYA 株式会社 植田 裕久 HOYA (上級執行役員)(~H21/3) 谷島 信彰 (副事業部長) 5 5 5 5 湯川 博 (開発統括部長) 5 (H23/4~H24/3) 鈴木 陽一 64 5 (統括部長)(H24/4~H25/3) 荒木 佳幸 特許室、弁理士(~H22/4) 5 小桜 琢磨 グループマネージャー 20 (H22/4~H25/1) 前田 一仁 日油株式会社 日油 (執行役員事業部長) 5 (~H25/6) 金澤 廣志 (執行役員事業部長) 5 (H25/6~) 成井 洋二 (マネージャー) 5 重兼 壽夫 富士電機株式会社 富士電機 (取締役シニアエグゼクティ 5 ブオフィサー)(~H24/12) 江口 直也 (執行役員技術開発本部 5 長)(H25/1~) 荒牧 智之 九州電力株式会社 九州電力 (上席執行役員事業推進本 1 部長)(~H24/6) 内藤 富夫 (常務執行役員事業推進本 1 部長)(H24/7~) 2. 拠 点 形 九州大学先端融合医療レ 成の整備 ドックスナビ研究拠点 九州大学基幹教育院 九州大学先端融合医療レ ドックスナビ研究拠点 ウエストウイング棟 内海 英雄(拠点長) (~H25/7) 井口 登與志(教授) 30 農学部研究棟 割石 博之(教授) 5 ウエストウイング棟 市川 和洋(教授) 20 大和 真由実(准教授) 10 桑野 信彦(特任教授) (~H22/3) 九州大学医学研究院 臨床研究棟 10 髙柳 涼一(教授) 10 (H22/4~) ドックスナビ研究拠点 ウエストウイング棟 65 10 三浦 大典(准教授) 前原 喜彦(教授) 九州大学先端融合医療レ 10 5 橋爪 誠(教授) 10 村田 正治(准教授) 10 中野 賢二(教授) 10 九州大学薬学研究院 九州大学先端融合医療レ ドックスナビ研究拠点 九州大学知的財産本部 兵藤 文紀(准教授) 10 薬学研究棟 安川 圭司(助教) 5 ウエストウイング棟 鮫島 浩(アドバイザー) 10 知的財産本部 髙田 仁(技術移転部門長) (~H21/9) 2 前田 真(プロジェクト支援グ ループリーダー) 2 (H21/10~H23/3) 平田 徳宏(プロジェクト支 援グループリーダー) 2 (H23/4~H25/3) 古川 勝彦(副本部長 (H25/4~) 山内 恒(研究推進グルー プ長)(H25/7~) 九州大学工学研究院 九州大学水素利用技術研 究センター ウエスト 3 号館 ウエストウイング棟 片山 佳樹(教授) (拠点長)(H25/7~) 西村 伸(特任教授) 九州大学先端融合医療レ 山本 英樹(特任助教) ドックスナビ研究拠点 (H21/4~H21/11) 九州大学 後 藤 雅 宏 ( 教 授 ) (H24/4 大学院工学研究院 ~) 日本電子テクノサービス株 日 本 電 子 テ ク ノ 式会社 サービス 株式会社島津製作所 島津製作所 澤田 政久(専任副理事) 濱崎 勇二(副室長) (~H23/3) 村田 好行(グループ長) 田辺三菱製薬株式会社 探索スクリーニン 松本 健(執行役員センター長) グセンター 田辺三菱製薬株式会社 三菱化学メディ 人事部付 エンス 大鵬薬品工業株式会社 大鵬薬品工業 (H25/4~) 井上 裕章(副本部長) 岡崎 真治(創薬企画室長) (~H22/3) 木庭 守(センター長補佐、 部長)(H22/4~) HOYA 株式会社 2 2 5 10 100 5 2 10 10 5 5 5 1 中島 雅章(チームリーダ HOYA ー) 40 (~H22/3) 66 阿部 紳聡 (H22/4~) 15 千葉 亨(スペシャリスト) 30 (H23/12~) 日油株式会社 安河内 徹(DDS工場長兼 日油 DDS研究所長)(~H23/3) 鶴岡 邦明(DDS研究所 長)(H23/4~) 富士電機株式会社 富士電機 松添 雄二(担当課長) (~H24/9) 青木 信(担当課長) (H24/10~) 九州電力株式会社 九州電力 田中 義朗(部長) (~H23/3) 高田 和馬(部長) (H23/4~) 3. ヒ ト 用 九州大学先端融合医療レ ReMI 開 発 ドックスナビ研究拠点 ウエストウイング棟 内海 英雄(拠点長) (~H25/7) 2 2 5 2 1 1 30 を迅速に進 市川 和洋(教授) 20 め るた めの 大和 真由実(准教授) 10 特別プロジ 小林 竜馬(テクニカルスタッフ) 50 ェクト 田村 千尋(テクニカルスタッフ) 10 九州大学大学院工学研究 院 ウエスト 3 号館 日本電子テクノサービス株 日 本 電 子 テ ク ノ 式会社 株 式 社 JEOL RESONANCE 九州大学先端融合医療レ ドックスナビ研究拠点 九州大学先端融合医療レ ドックスナビ研究拠点 (拠点長)(H25/7~) 3 水田 幸男(研究員) 1 岡野 和史(研究員) 1 中井 由美(研究員) 1 佐口 聡宏(研究員) 1 ウエストウイング棟 兵藤 文紀(准教授) 30 ウエストウイング棟 伊藤 慎治(特任助教) 20 JEOL RESONANCE 江藤 比奈子 (テクニカルスタ ッフ) 中路 睦子 (テクニカルスタッ フ) 富士電機株式会社 富士電機 九州大学先端融合医療レ 総合研究棟 ドックスナビ研究拠点 HOYA 株式会社 5 澤田 政久(専任副理事) サービス 会 片山 佳樹(教授) 10 松添 雄二(課長) 2 飯倉 淳(研究員) 5 村田 正治(准教授) 2 HOYA( 株 ) 医 用 宇野 英明(開発統括部長) 67 20 20 機器 SBU 関谷 尊臣(主任研究員) 10 千葉 亨(スペシャリスト) 95 池本 洋佑(研究員) 30 加藤 聖史(研究員) 20 小桜 琢磨(グループマネー ジャー)(H22/4~H25/1) 九州大学 大学院薬学研究院 4. 生体レド 九州大学先端融合医療レ ッ ク ス 画 像 ドックスナビ研究拠点 阿部 紳聡(H22/4~) 30 ウエストウイング棟 安川 圭司(助教) 10 ウエストウイング棟 市川 和洋(教授) 40 解析グルー 内海 英雄(拠点長) プ (~H25/7) 九州大学大学院薬学研究 薬学研究棟 生体レドッ 院 クスを画像 前田 稔(教授) 解析するた (~H22/3) めの装置と 山田 英之(教授) 新規プロー (~H22/3) ブによる分 田中 正一(准教授) 子イメージ (~H22/3) ングシステ 竹尾 正勝(特任教授) ムの開発 (~H22/3) (~H22/3) 佐々木 茂貴(教授) 奥門 信久(学術研究員) (~H22/3) 谷口 陽祐(助教) (~H22/3) 九州大学大学院工学研究 院 九州大学先端融合医療レ ドックスナビ研究拠点 20 ウエスト 3 号館 ウエストウイング棟 片山 佳樹(教授) 拠点長(H25/7~) 10 10 10 10 10 10 10 10 中野 幸二(准教授) 20 新留 琢郎(准教授) 10 大和 真由実(准教授) 20 兵藤 文紀(准教授) 80 酒井 浄(学術研究員) (~H25/3) Kosem Nuttavut(特任助教) 坂本 明子(技術補佐員) (H21/4~H24/3) 田中 彬嗣(技術補佐員) (~H24/3) 68 10 100 100 100 100 佐々木 英哲 (リサーチアシス タント) 平井 早苗 (テクニカルスタッ フ) 小林 竜馬(テクニカルスタッフ) (H22/8~) 松山 有沙(テクニカルスタッフ) (H24/4~H24/7) 田村 千尋(テクニカルスタッフ) (H24/8~) 稲盛フロンティア研究セン 稲盛フロンティア 100 100 50 100 90 山東 信介(教授) 10 野中 洋(特任助教) 10 澤田 政久(専任副理事) 3 水田 幸男(研究員) 1 岡野 和史(研究員) 1 風間 俊治(研究員) 1 中井 由美(研究員) 1 佐口 聡宏(研究員) 1 木田 惇(研究員) 1 割石 博之(教授) 5 ック・プロフ 九州大学先端融合医療レ ウエストウイング棟 ァイリンググ ドックスナビ研究拠点 三浦 大典(准教授) 60 ループ 岡本 正宏(主幹教授) 10 久原 哲(教授) 10 立花 宏文(主幹教授) 10 ター 研究センター 日本電子テクノサービス株 日 本 電 子 テ ク ノ 式会社 サービス 株式会社 JEOL JEOL RESONANCE RESONANCE 5. メ タ ボ リ 九州大学基幹教育院 九州大学院農学研究院 農学部研究棟 農学部研究棟 種々のレド ックス変動 に よる 代 謝 九州大学先導物質研究所 先導物質科学研究所 新藤 充 (H22/4~) 産物のプロ 九州大学先端融合医療レ ウエストウイング棟 ファイリング ドックスナビ研究拠点 藤村 由紀(准教授) システムの 中村 薫(テクニカルスタッフ) 開発 (H22/6~H23/3) 瀬戸山 大樹(特任助教) 入江 美穂(リサーチアシスタント) (H23/7~) 5 70 100 100 100 徐 司(リサーチアシスタン ト) 100 (H22/7~H24/3) 山下 修矢(リサーチアシスタント) (H22/7~H23/3) 69 100 中村 麻子(テクニカルスタッフ) (H24/5~) 黒木 由貴子 (テクニカルスタッ フ)(H25/3~) 株式会社島津製作所 島津製作所 濱崎 勇二(副室長) (~H23/3) 100 10 村田 好行(グループ長) 10 山口 真一(主任) 10 中島 宏樹(主任) (H21/4~H24/3) 中西 豪(主任) (H20/4~H22/3) 藤井 英彦(副参事) (~H24/3) 梶原 茂樹(研究員) (H21/4~H22/3) 岩佐 進(研究員) (H20/4~H23/3) 船津 慎治(主任) (H21/4~) 関川 克己(研究員) (H22/4~H23/3) 千田 正昭(研究員) (~ H23/3) 櫻井 久雄(グループ長) (H21/4~H23/3) 市村 克彦(部長)(~ H23/3) 飯田 順子(担当部長) (~H23/3) 尾島 典行(担当課長) (H21/4~) 小河 潔(研究員) (H22/4~H23/3) 梅村 佳克(副グループ長) (H23/4~) 井上 正彦(室長) (H21/4~H23/3) 山下 洋司(グループ長) (H21/4~H23/3) 阿久根 智(担当課長) (H23/4~) 田中 浩二(主任) 70 100 10 5 10 5 5 10 5 5 5 5 5 5 5 10 5 5 10 10 (H23/4~) 緒方 是嗣(主任) (H24/4~) 6. レドック 九州大学医学研究院 臨床研究棟 ス疾患創薬 九州大学先端融合医療レ ウエストウイング棟 グループ ドックスナビ研究拠点 九州大学医学研究院 臨床研究棟 5 髙柳 涼一(教授) 10 井口 登與志(教授) 50 石橋 達朗(教授) 5 レドックス病 九州大学病院 野村 政壽(講師) 15 態に関わる 九州大学医学研究院 畑 快右(准教授) 5 新規治療 小林 薬とその評 H22/3) 価法の開発 大中 佳三(講師) 10 五十嵐 久人(助教) 10 北村 節子(テクニカルスタッフ) 100 九州大学先端融合医療レ ドックスナビ研究拠点 九州大学医学研究院 九州大学先端融合医療レ ドックスナビ研究拠点 ウエストウイング棟 臨床研究棟 ウエストウイング棟 邦久(助教)(~ 中野 暁子(テクニカルスタッフ) (H24/4~) 佐藤 美紀子(技術補佐員) 鄭 静(リサーチアシスタン ト) Battsetsg Batchulunn (リサーチアシスタント)(H24/7~) 廣澤 浩子(テクニカルスタッフ) (H23/4~) 田辺三菱製薬株式会社 三菱化学メディ 人事部付 エンス 探索スクリーニン グセンター 先端医療研究所 井上 裕章(副本部長) (執行役員センター長) 100 100 100 100 10 5 (H25/4~) 太田 哲也(研究員) (H21/4~H24/3) (H21/4~) 齊藤 隆太(研究員) (H21/4~H25/3) 大家 智資(主席研究員) (H21/4~H25/3) 鳳桐 智治(研究員) (H22/4~H25/3) 71 100 松本 健 山崎 真(研究員) 薬理第一研究所 10 山上 圭司(部長) (H22/4~H24/3) 10 10 5 5 5 1 先端医療研究所 薬理第二研究所 先端医療研究所 薬理第二研究所 大関 洋光(研究員) (H22/4~) 荒川 健司(部長) (H22/4~H24/3) 桑原 康裕(研究員) (H21/4~H23/3) 山本 登志弘(第一部部長) (H23/4~H25/3) 谷口 弘之(マネージャー) (H23/4~) 加賀谷 賢太(研究員) (H23/4~) 石井 伸一(マネージャー) (H23/4~) 坂井 薫(マネージャー) (H19/4~H22/3) 探索スクリーニン 神山 務(部長) グセンター (H25/4~) 新井 友教(研究員) (H25/4~) 薬理第二研究所 佐藤 尚哉(部長) (H25/4~) 岡 幸蔵(研究員) (H25/4~) 先端医療研究所 赤塚 浩之(部長) (H25/4~) 小寺 淳(マネージャー) (H25/4~) 7. 先 端 が 九州大学先端融合医療レ ん 診 断 ・ 創 ドックスナビ研究拠点 ウエストウイング棟 薬グループ がんのレド 九州大学医学研究院 臨床研究棟 桑野 信彦(特任教授) (~H22/3) 前原 喜彦(教授) (H22/4~) ッ ク ス 変 動 九州大学先端融合医療レ ウエストウイング棟 に着目した ドックスナビ研究拠点 樋口 康子(テクニカルスタッフ) 治療薬とそ 岡本 香織(テクニカルスタッフ) の評価法の (~H22/3) 開発 坂井 美樹(技術補佐員) レドックス変 (~H23/3) 動を伴う既 山崎 章生(リサーチアシスタント) 存抗がん剤 (~H22/3) 治療の作用 機序解明と 九州大学医学研究院 臨床研究棟 72 (~H22/3) 岩本 幸英(教授) (~H22/3) 5 1 1 1 1 1 1 5 1 50 1 1 1 1 70 5 100 100 100 100 5 それに基づ 内藤 誠二(教授) く新規治療 (~H22/3) 法開発 伏見 文良(医員) 九州大学病院 (~H22/3) 多田 靖弘(助教) (~H22/3) 九州大学医学研究院 九州大学先端融合医療レ ドックスナビ研究拠点 九州大学医学研究院 コラボステーショ 北尾 洋之(准教授) ンⅡ (H20/4~) ウエストウイング棟 臨床研究棟 清成 信一(特任助教) (H23/4~H24/9) 福士 純一(助教) (~H22/3) 松本 嘉寛(准教授) (~H22/3) 横溝 晃(講師) (~H22/3) 掛地 吉弘(講師) (~H24/5) 九州大学薬学研究院 薬学研究棟 小野 眞弓(客員教授) (~H22/3) 村上 雄一(寄附講座教員) (~H22/3) 九州大学先端融合医療レ 澁谷 春奈(技術補佐員) ドックスナビ研究拠点 (~H22/3) 田畑 香織(技術補佐員) (~H22/3) 小田 義直(准教授) 九州大学薬学研究院 (~H22/3) 大石 善丈(助教) (~H22/3) 九州大学先端融合医療レ ドックスナビ研究拠点 臨床研究棟 逆井 良(特任助教) (H22/4~H24/3) 逆井 亜紀子(特任助教) (H22/5~H24/3) 5 50 15 25 100 50 15 15 10 20 100 100 100 10 80 100 100 飯森 真人(テクニカルスタッフ) (H22/5~H24/3) (特任助教)(H24/4~ 100 H24/6) 井口 順子(テクニカルスタッフ) (H22/4~) 藤中 良彦(リサーチアシスタント) 大鵬薬品工業株式会社 飯能研究センター 73 宇津木 照洋 (飯能研究センター長) 100 100 5 (~H22/3) 大鵬薬品工業 西山 直孝(専務務取締役) (H22/4~) 5 松尾 憲一 第二研究所 (第二研究所所長) 5 (~H22/3) 大鵬薬品工業 岡崎 真治(創薬企画室長) (~H22/3) 20 木庭 守(センター長補佐、 担当部長) 70 (H22/4~) 馬崎 雄二(研究員) (~H22/3) 細井 文仁(研究員) (~H22/3) 江村 智博(研究員) (~H22/3) 佐藤 香織(研究員) (~H22/3) 数野 秀樹(研究員) (~H22/3) 山下 香織(研究員) (~H22/3) 武知 貞士(部長) (H22/4~) 林 泰司(執行役員徳島研 究センター長(H22/4~) 松岡 和明(研究員) (H22/4~) 糠塚 守(研究員) (H22/4~) 豕瀬 悟(部長) (H22/4~) 内田 淳二(所長) (H24/4~) 田中 剛太郎(主任研究員) (H24/4~) 月原 宏志(研究員) (H24/4~) 8. 生体レド 九州大学大学院医学研究 ックス内視 院 鏡グループ 九州大学先端融合医療レ ドックスナビ研究拠点 80 95 20 5 30 5 5 5 95 15 5 5 15 95 先端医療医学 橋爪 誠(教授) 20 総合研究棟 村田 正治(准教授) 60 74 疾患に起因 戸井田 力(特任助教) するレドック (H23/4~H24/3) ス異常を捉 河野 喬仁(特任助教) え病変診断 (H24/4~) を実現する システムの 九州大学病院 先端医工学診療部 開発 先端医工学診療部 先端医工学診療部 未来医療情報応用学 九州大学大学院医学研究 院 (~H21/3) 富川 盛雅(准教授) (H21/4~H25/5) 家入 里志(助教) 小西 晃造(客員助教) (~H21/3) 総合研究棟 (特任助教)(~H24/3) 諸岡 健一(准教授) (H22/4~) 先端医療医学 剣持 一(特任助教) (H22/4~) (H22/4~) 田代 泰隆(特任助教) (H22/4~) 院 九州大学病院 九州大学 大学院医学研究院 総合研究棟 先端医療医学 総合研究棟 赤星 朋比古(講師) (H22/4~) 堤 敬文(特任助教) (H22/4~H24/3) 豊田 和孝(学術研究員) (H22/4~H24/12) 九州大学先端融合医療レ 田畑 栄一(学術研究員) ドックスナビ研究拠点 (H22/7~H23/3) 九州大学病院 九州大学大学院医学研究 院 九州大学病院 先端医療医学 総合研究棟 先端医療医学 長尾 吉泰(医員) (H22/4~H24/3) 鄭 載憲(研究員) (H22/4~) 神代 竜一(医員) (H24/4~H25/5) 大内田 理一(助教) (H24/4~) 九州大学大学院医学研究 院 10 10 10 10 10 (講師)(H24/4~) 松本 希(助教) 九州大学大学院医学研究 100 大内田 研宙 九州大学工学研究院 九州大学病院 田上 和夫(准教授) 100 総合研究棟 洪 在成 (准教授) (~H22/9) 九州大学先端融合医療レ 新里 直(技術補佐員) ドックスナビ研究拠点 (H21/6~H22/3) 楢原 佐由子 75 10 10 10 10 10 10 80 100 10 10 10 10 100 100 100 (技術補佐員)(H21/6~ H22/3) (テクニカルスタッフ)(H22/4~) 崔 林(リサーチアシスタン ト) 100 (H21/7~H23/3) 徐 号(リサーチアシスタント) (H21/7〜H25/3) 100 学術研究員(H25/4~) 九州大学先端医療イノベ ーションセンター 総合研究棟 朴 晶淑 (テクニカルスタッフ)(H23/5~) 濱野展人 (学術研究員)(H25/4~) HOYA 株式会社 HOYA( 株 ) 医 用 宇野 英明(開発統括部長) 機器 SBU (H24/4~) 阿部 紳聡(製品開発部マ ネージャー)(H22/4~) 5 20 15 千葉 亨(マネージャー) 65 池本 洋佑(研究員) 30 田中 千成(スペシャリスト) (H22/4~) 佐藤 修(製品開発部長) (H22/4~H25/4) 斉田 信行(部長) (H24/4~H25/4) 佐野 浩(部長) (H24/4~H25/5) 佐藤 隆洋(製品開発部長) (H25/4~) 藤井 喜則(製品開発部長) (H25/4~) 池田 邦利(グループリーダー) (H24/4~H25/5) 杉田 憲幸(チームリーダ ー)(H24/4~) 水口 直志(チームリーダ ー)(H24/4~) 杉本 秀夫(スペシャリスト) (H24/4~H25/3) 藤田 泰伸(研究員) (H24/4~) 飯森 祐介(研究員) (H24/4~) 76 5 10 20 20 20 10 10 10 10 20 50 20 50 山邉 俊明(研究員) (H24/4~) 塩野 智隆(研究員) (H24/4~) 大島 啓嘉(マネージャー) (H24/4~) 小原 佳巳(研究員) (H24/4~) 宅島 秀典(研究員) (H24/4~) 20 50 10 20 25 中島 雅章(チームリーダ ー) 40 (~H22/3) 関谷 尊臣(主任研究員) 加藤 聖史(研究員) (H24/4~H24/3) 9. 薬 物 送 九州大学先端融合医療レ 達 シ ス テ ム ドックスナビ研究拠点 ウエストウイング棟 グループ 中野 賢二(教授) 熊谷 康顕(特任助教) (H22/9~H24/3) レドックス関 若林 里衣(特任助教) 連疾患に対 (H22/6~H24/3) する新規治 古垣 浩一(特任助教) 療・診断薬 (H24/4~H25/3) を創成する 扇谷 昌宏(学術研究員) ためのドラ (H24/4~H25/3) ッグデリバリ 下田 真也(テクニカルスタッフ) ーシステム (H22/6~H24/3) の開発 福永 裕美(テクニカルスタッフ) (H23/4~H25/3) 坂井 綾(技術補佐員) (H23/4~H25/3) 10 20 70 80 100 100 100 100 100 100 岩﨑 寛智(リサーチアシスタント) (H22/7~H22/8) 100 (学術研究員)(H25/4~) 崔 林(学術研究員) (H25/4~) 中村 いずみ(テクニカルスタッ フ)(H25/4~) 100 100 内藤 雅子(テクニカルスタッ フ) 100 (H25/5~) 高吉 光(テクニカルスタッフ) 77 100 (H25/5~H25/6) 日油株式会社 小林 明治 DDS事業部 (取締役兼DDS事業部長) 5 (~H22/6) 安河内 徹 DDS工場長兼DDS研究所長 3 (~H23/3) 鶴岡 邦明 DDS研究所長 3 (H23/4~) 伊藤 智佳(グループリーダー) (~H23/4) 中本 憲一郎(主査) (~H24/10) 山本 祐二(主事) 吉岡 宏樹(研究員) (H24/4~) 神谷 昌樹(研究員) (H24/4~) 佐藤 敦(研究員) (H25/4~) 宍戸 美佳(研究員) (H25/4~) 秋山 好嗣(研究員) (~H24/5) 真谷 崇史(研究員) (~H24/4) 5 10 10 10 10 10 10 10 10 中津原 均(研究員) (~H25/4) 10 ウエストウイング棟 兵藤 文紀(准教授) 40 ウエスト3号館 澤田 廉士(教授) 5 10. レ ド ッ ク 九州大学先端融合医療レ ス イ メ ー ジ ドックスナビ研究拠点 ンググルー プ 九州大学大学院工学学研 究院 生 体 レ ド ッ 九州大学先端融合医療レ ウエストウイング棟 クスイメージ ドックスナビ研究拠点 伊藤 慎治(特任助教) ング技術の 立花 葉子(テクニカルスタッフ) 先鋭化と病 (H22/6~H22/9) 態応用に関 江藤 比奈子 する研究開 (テクニカルスタッフ)(H22/9~) 発 中路 睦子(テクニカルスタッフ) (H22/11~) (H23/4~) 78 60 100 80 90 富士電機株式会社 富士電機 松添 雄二(担当課長) 渡邉 和幸(研究員) (~H25/3) 内山 拓(研究員) (~H25/3) ディングス 河村 幸則(マネージャー) 15 石河 範明(研究員) 90 (~H24/3) (~H24/3) 富士電機システムズ株式 富士電機システ 小林 裕信(部長) ムズ (~H23/3) 石倉 剛(課長) (~H23/3) 上田 治(研究員) (~H23/3) 富士電機株式会社 富士電機 玉手 道雄(研究員) (H23/4~H25/3) 鈴木 健(研究員) (H23/4~) 荒川 純一(研究員) (H23/4~) 佐藤 圭輔(研究員) (H24/4~H25/3) 青木 信(担当課長) (H24/10~) 富士電機ホールディングス 富士電機ホール 森田 晃(主任) 株式会社 11. ネッ ト医 九州大学大学院薬学研究 療グループ 院 九州大学先端融合医療レ 医 療 ネ ッ ト ドックスナビ研究拠点 ワ ー ク 構築 ディングス (H23/4~H24/3) 薬学部研究棟 安川 圭司(助教) ウエストウイング棟 中井 陸運(特任助教) (H22/8~H24/3) 石原 由紀夫(特任助教) に向 けた ウ (H22/8~) ェブコンテ 平山 ふみ(特任助教) ンツの開発 (H24/5~) 中西 恵美(テクニカルスタッフ) (H24/4~) 九州大学病院 臨床研究棟 久保 千春(教授) 九州大学大学院システムL シ ス テ ム L S I 研 福田 晃(センター長) 79 65 5 柿沼 実(研究員) 会社 70 外山 健太郎(部長) 富士電機ホールディングス 富士電機ホール 山城 啓輔(研究員) 株式会社 2 25 25 5 10 15 70 25 55 5 3 5 15 100 100 100 100 5 5 SI研究センター 究センター 九州電力株式会社 九州電力 田中 義朗(部長) (~H22/6) 高田 和馬(部長) (H22/7~) 笛田 俊二(グループ長) (~H23/6) 永野 浩文(グループ長) (H23/7~H24/6) 石田 英誠(副長) (H22/7~H23/6) 山田 裕彦(副長) 九州電力株式会社 (H23/7~H24/6) 宇津宮 裕人(副長) (~H22/6) 田中 浩剛(グループ長) (H24/7~) 岡 ゆみ(課長) (H24/7~) 三宮 庸生(副長) (H24/7~) 12.グルー 九州大学先端融合医療レ プ横断 ドックスナビ研究拠点 1 1 4 6 31 36 5 5 25 34 総合研究棟 村田 正治(准教授) 8 融合研究の コラボステーション II 馬崎 雄二(共同研究員) 15 推進 ウエストウイング棟 大和 真由実(准教授) 40 「生体レドッ 兵藤 文紀(准教授) 10 クスナビゲ 三浦 大典(准教授) 10 ーション」領 藤村 由紀(准教授) 10 若手先端 域を担う人 九州大学 渡 公佑(学術研究員) 材育成 大学院薬学研究院 (H22/4~H24/3) 安東 勇介(医員) 九州大学病院 (H22/4~H23/3) 吾 郷 哲 朗 ( 助 教 ) (H22/4 ~) 九州大学 藤田 英明(助教) 大学院薬学研究院 (H22/4~H25/3) 先端融合医療 加藤 隆弘(特任准教授) レドックスナビ研究拠点 (H22/4~) 園田 紀之(特任准教授) (H22/4~) 田辺三菱製薬株式会社 田辺三菱製薬 80 山崎 真(研究員) 100 10 10 10 80 80 5 (H21/4~) 大田 哲也(主席研究員) (H21/4~H24/3) 13. 諮問委 員会と先端 杉岡 洋一(会長) 医療法人社団杏林会 講演会等の 東京大学 開催 川崎医療福祉大学 (~H22/3) 二木 鋭雄(名誉教授) 医療技術学部 梶谷 文彦(特任教授) 大澤 利昭(名誉教授) 東京大学 (~H22/3) 千葉県がんセンター 中川原 章(病院長) (独)産業技術総合研究所フェ 浅島 誠(センター長) ロー兼幹細胞工学研究センタ ー 九州経済連合会 松尾 新吾(会長) 国家公務員共済組合連合 安井 久喬(院長) 会 浜の町病院 (H22/4~H25/3) 井上 圭三(学部長) 帝京大学薬学部 (H22/4~) 知的財産戦略ネットワーク 秋元 浩(代表取締役社長) 株式会社 (H22/4~) 独国ケルン大学 Dr.Wilhelm Stoffel(教授) ( 先 端 講 演 英国バース大学物理学部 Daniel Wolverson(講師) 会) 米国国立保健研究所放射 Dr. M.C.Krishana 線部門 (部門長) Prof. Howard Halpern 米国シカゴ大学 (教授) Prof. Kuppusamy 米国オハイオ州立大学 (教授) Prof. David Lurie 英国アバディーン大学 (教授) 澤 明 ジョンズ ホプキンス大学 (教授) Mahidol Univ.,Faculty of Noppawan Phumala Morales Science 薬理学部 (准教授) Howard J.Halpern 米国シカゴ大学 (教授) Chandan K.Sen 米国オハイオ州立大学 (教授) 注:研究項目はⅢ.1.所要経費と合わせてください。 81 10 ③参画者の機関別人数 九州大学 日本電子 株式会社 株式会社 島津製作所 田辺三菱製薬 株式会社 大鵬薬品工業 株式会社 HOYA 株式会社 日油 株式会社 富士電機 株式会社 九州電力 株式会社 計 19 年度 20 年度 21 年度 22 年度 23 年度 24 年度 25 年度 計 58 人 78 人 93 人 126 人 152 人 125 人 110 人 742 人 2人 2人 8人 10 人 10 人 12 人 10 人 54 人 3人 3人 6人 27 人 15 人 29 人 26 人 109 人 1人 5人 6人 15 人 13 人 20 人 15 人 75 人 3人 4人 9人 13 人 9人 16 人 13 人 67 人 2人 2人 9人 8人 7人 20 人 7人 55 人 人 人 人 9人 7人 12 人 9人 37 人 人 人 人 20 人 18 人 25 人 23 人 86 人 人 人 人 8人 10 人 10 人 7人 35 人 69 人 94 人 131 人 236 人 241 人 269 人 220 人 1260 人 ④参画者リスト 氏名・役職 梶山 千里 総長(~H20/9) 有川 節夫 総長(H20/10~) 村上 敬宜 副学長(~H22/9) 山田 耕路 副学長(~H20/9) 小寺山 亘 副学長(~H20/9) 丸野 俊一 副学長 安浦 寛人 副学長 藤木 幸夫 副学長(H22/10~) 研究(業務) エフォート 項目番号 (%) 所属 研究(業務)内容 九州大学 総括責任者 1 5 同 上 総括責任者 1 5 同 上 プロジェクト総括部 1 5 同 上 同 上 1 5 同 上 同 上 1 5 同 上 同 上 1 5 同 上 同 上 1 5 同 上 同 上 1 5 82 髙柳 涼一 副学長(H23/1~) 同 上 樋口 駿 九州大学 研究院長(~H22/3) 大学院薬学研究院 井上 和秀 研究院長(H22/4~) 同 上 今泉 勝己 九州大学 研究院長(~H20/9) 大学院農学研究院 吉村 淳 研究院長(H22/4~) 同 上 末岡 淳男 九州大学 研究院長(~H21/3) 大学院工学研究院 日野 伸一 研究院長(H22/4~) 髙柳 涼一 研究院長(教授) (~H22/12) 片野 光男 研究院長(H23/1~) 内海 英雄 拠点長(~H25/7) 同 上 九州大学 大学院医学研究院 同 上 1 5 同 上 1 2 同 上 1 2 同 上 1 2 同 上 1 2 同 上 1 2 同 上 1 2 1・2・6 30 1 2 レドックス疾患創薬グループ・ グループ長 拠点協議会委員 同 上 拠点協議会委員 九州大学 研究統括(業務責任者) 1・2・3・4 50 レドックスナビ講義の開講等 1・2・3・4 30 知財委員会・委員長 1・2 5 同 上 同 上 1・2 5 同 上 同 上 1・2 5 同 上 同 上 1・2 5 同 上 同 上 1・2 5 同 上 知財委員会 1 5 知的財産管理 1 100 1・2・4 15 片山 佳樹 九州大学 教授 大学院工学研究院 拠点長(H25/7~) 研究統括(業務責任者) 髙田 仁 九州大学 技術移転部門長(~H21/9) 知的財産本部 前田 真 プロジェクト支援グループリ ーダー(H21/10~H23/3) 平田 徳宏 プロジェクト支援グループリ ーダー(H23/4~H25/3) 古川 勝彦 副本部長(H25/4~H25/6) 山内 恒 研究推進グループ長 (H25/7~) 佐々木 ひろみ 学術研究員(H23/7~) ◎三浦 真美 先端融合医療 学術研究員(H24/4~) レドックスナビ研究拠点 片山 佳樹 九州大学 生体レドックスを解析するためのマーカ 教授(~H25/7) 大学院工学研究院 ーシグナルの探索と評価法の開発、実 83 学指向型レドックスナビ講義の開講 ◎秋元 浩 先端融合医療 知的財産活用 の戦略・計画 の企 特任教授(~H22/3) レドックスナビ研究拠点 画・立案 西村 伸 九州大学 特任教授 水素利用技術研究センター ◎山本 英樹 特任助教 (H21/4~H21/11) 協働機関連携 先端融合医療 レドックスナビ研究拠点におけ レドックスナビ研究拠点 る知的財産に関する事項 1 5 2 10 2 100 2 10 2 5 2・3・4 80 各研究グループと協働機関が行うレドッ ◎鮫島 浩 アドバイザー 同 上 クスナビ研究の融合を計り、大学あるい は協働機関の研究者に対し研究を補 佐する。 後藤 雅宏 九州大学 教授(H24/4~) 大学院工学研究院 市川 和洋 先端融合医療 生体レドックス画像解析グル 教授 レドックスナビ研究拠点 ープ・グループ長 大和 真由実 准教授 同 上 拠点運営委員会委員 レドックス制御を基盤とした創薬シ ーズの探索研究 山東 信介 稲 盛 フ ロ ン テ ィ ア 動的核偏極による高感度検出 教授 研究センター 野中 洋 特任助教 同 上 ◎田中 彬嗣 先端融合医療 技術補佐員(~H24/3) レドックスナビ研究拠点 ◎Kosem Nuttavut 学術研究員(特任助教) ◎平井 早苗 テクニカルスタッフ 同 上 法の設計・開発 動的核偏極による高感度検出 法の化合物合成・評価 磁気共鳴装置の調整、測定 磁気共鳴装置を用いたレドックス関連疾患の 2・3・4・ 12 80 4 10 4 10 4 100 4 100 4 100 6 100 評価、サラセミア症におけるレドックス解析 生体画像解析グループにおける研究データ 同 上 の整理、プローブ合成に関する試薬管理及 び研究資料の整理等の研究補助業務 ◎廣澤 浩子 テクニカルスタッフ 同 上 (H23/4~) 研究グループにおける研究の 実施 ◎坂本 明子 技術補佐員 同 上 磁気共鳴装置の調整、測定 4 100 同 上 DNA 認識分子の開発と評価 4 100 3・4 100 4 100 (H21/4~H24/3) ◎佐々木 英哲 リサーチアシスタント ◎小林 竜馬 テクニカルスタッフ 同 上 (H22/8~) ◎松山 有沙 テクニカルスタッフ (H24/4~H24/7) 同 上 生体レドックス可視化装置の 製作・改良および評価 生体レドックス画像解析研究 グループにおける研究の実施 84 ◎田村 千尋 テクニカルスタッフ 同 上 同 上 同 上 造影剤の開発 前田 稔 九州大学 生体レドックス測定用 PET プ 教授(~H22/3) 大学院薬学研究院 ローブの設計 3・4 100 4 100 4 10 4 10 4 10 4 20 4 10 4 10 4 10 4 10 4 10 2・5 10 2・5・12 80 5 10 5 10 5 10 5 5 5・12 80 5 100 (H24/8~) ◎酒井 浄 学術研究員 (~H25/3) 佐々木 茂貴 教授(~H22/3) 山田 英之 教授(~H22/3) 同 上 同 上 生体レドックス用薬物設計・合 成 肝における生体レドックス代謝 機構の研究 中野 幸二 九州大学 生体レドックス解析用造影剤 准教授(~H22/3) 大学院工学研究院 プローブの電気化学的解析 九州大学 配座自由度制限アミノ酸・ペプチド 大学院薬学研究院 型ニトロキシルプローブの設計と合 田中 正一 准教授(~H22/3) 成 新留 琢郎 九州大学 准教授 大学院工学研究院 奥門 信久 九州大学 レドックス造影剤の DDS 開発 レドックス造影剤の合成・開発 学術研究員(~H22/3) 大学院薬学研究院 竹尾 正勝 同 上 磁気共鳴装置設計・開発 同 上 機能性核酸標識体の合成 割石 博之 九州大学 副拠点長 教授 基幹教育院 ◎三浦 大典 先端融合医療 メタボリック・プロファイリング 准教授 レドックスナビ研究拠点 グループ・グループ長 岡本 正宏 九州大学 多変量解析データからの新規 主幹教授 大学院農学研究院 知識発見技術の開発 同 上 レドックス疾患に関する生体 特任教授(~H22/3) 谷口 陽祐 助教(~H22/3) 久原 哲 機能ネットワーク解析技術の 教授 立花 宏文 開発 同 上 主幹教授 微量抗酸化成分の体内動態 可視化技術の開発 新藤 充 九州大学 MALDI 用新規マトリックスの合 教授(H22/4~) 先導物質研究所 成 ◎藤村 由紀 先端融合医療 メタボリック・プロファイリングシステ 准教授 レドックスナビ研究拠点 ムの立上げ、分析及びデータ解析 ◎中村 薫 同 上 同 上 テクニカルスタッフ (H22/6~H23/3) 85 ◎瀬戸山 大樹 同 上 同 上 同 上 先端融合医療レドックスナビ研究拠点メ 特任助教 ◎入江 美穂 リサーチアシスタント タボリックプロファイリンググループ内に (H23/7~) おける研究課題の遂行 ◎徐 司 同 上 拠点メタボリックプロファイリンググ (H22/7~H24/3) ループ内における研究課題の遂行 同 上 100 5 100 5 100 5 100 5 100 5 100 2・6 80 6 5 6 15 6 5 6 10 6 10 6 10 6 100 6 100 6 100 先端融合医療レドックスナビ研究 リサーチアシスタント ◎山下 修矢 5 同 上 リサーチアシスタント (H22/7~H23/3) 中村 麻子 同 上 メタボリック・プロファイリング研 テクニカルスタッフ 究グループにおける研究の実 (H24/5~) 施 ◎黒木 由貴子 同 上 同 上 テクニカルスタッフ (H25/3~) 井口 登與志 同 上 糖尿病におけるレドックス異常をタ ーゲットとした新規の合併症治療薬 教授 および膵β細胞保護薬の開発 石橋 達朗 九州大学 血管新生を介した眼疾病のレ 教授 大学院医学研究院 ドックスへの関与 九州大学病院 レドックス制御の破綻と2型糖 内分泌・糖尿病内 尿病 野村 政壽 講師 科 畑 快右 九州大学 糖尿病網膜症とレドックス異常 准教授 大学院医学研究院 に関する研究 小林 邦久 同 上 肥満、脂質代謝とレドックス異 助教(~H22/3) 大中 佳三 常に関する研究 同 上 ス異常と生活習慣病に関する 講師 五十嵐 久人 研究 同 上 助教 ◎北村 節子 21 世紀コホートにおけるレドック 膵炎とレドックス異常に関する 研究 先端融合医療 膵臓ベータ細胞に対して抗酸 レドックスナビ研究拠点 化ストレス作用を有する遺伝子 テクニカルスタッフ /ノックアウトマウスの飼育と実験 補助 中野 暁子 テクニカルスタッフ 先端融合医療レドックスナビ研 大学院医学研究院 (H24/4~) 究拠点疾患創薬グループ内に おける研究課題の遂行 ◎佐藤 美紀子 先端融合医療 糖尿病血管合併症に対する 技術補佐員 レドックスナビ研究拠点 創薬研究の実験補助 86 ◎鄭 静 同 上 リサーチアシスタント 糖尿病性血管合併症に対す る創薬に関する研究 6 100 6 100 2・7 80 2・7 10 7 100 7 100 7 100 7 100 7 5 7 5 7 50 7 15 7 25 7 100 7 50 7 15 7 15 7 10 ◎Battsetsg Batchulunn 同 上 リサーチアシスタント 糖尿病合併症の創薬研究 (H24/7~) ◎桑野 信彦 同 上 特任教授(~H22/3) 先端がん診断・創薬グループ・ グループ長 前原 喜彦 九州大学 教授(H22/4~) 大学院医学研究院 ◎樋口 康子 先端融合医療 がんの治療薬・診断法の開発 テクニカルスタッフ レドックスナビ研究拠点 に向けた要素技術の研究補 (~H22/3) ◎岡本 香織 同 上 助 同 上 DNA 抽出、RNA 抽出、核酸抽出、PCR テクニカルスタッフ 法を用いた核酸の増幅と遺伝子解析、 (~H22/3) 他 同 上 消化器がんに関する抗がん剤 ◎坂井 美樹 感受性制御のバイオマーカー 技術補佐員(~H23/3) に関するレドックスナビ研究の 補助 ◎山崎 章生 同 上 レドックス反応(微小)環境に リサーチアシスタント おける免疫系細胞の分化と機 (~H22/3) 能 岩本 幸英 九州大学 腫瘍性骨破壊に関わるレドッ 教授(~H22/3) 大学院医学研究院 クスシグナルについて 内藤 誠二 同 上 泌尿器がんの抗がん剤感受 教授(~H22/3) 伏見 文良 性制御 九州大学病院 医員(~H22/3) 多田 靖弘 薬マーカーの探索 同 上 助教(~H22/3) 北尾 洋之 准教授(H20/4~) がん分子病理学によるがん創 がん最適化治療のためのレド ックス・バイオマーカーの探索 九州大学 消化器がんに関する抗がん剤 大学院医学研究院 感受性制御のバイオマーカー に関するレドックスナビ研究 清成 信一 先端融合医療 先端がん診断・創薬研究グル 特任助教 レドックスナビ研究拠点 ープにおける研究の実施 福士 純一 九州大学大学院医学 がん間質を標的としたバイオ 助教(~H22/3) 研究院整形外科学講座 マーカーの探索 松本 嘉寛 同 上 同 上 横溝 晃 九州大学大学院医学研 がん最適化治療のためのレド 講師(~H22/3) 究院泌尿器科学講座 ックス・バイオマーカーの探索 掛地 吉弘 九州大学大学院医学研究 消化器がん化学予防のため (H23/4~H24/9) 准教授(~H22/3) 87 講師(~H24/5) 院消化器・総合外科学講座 のレドックスマーカーの探索 小野 眞弓 九州大学 抗がん剤治療感受性と炎症 客員教授(~H22/3) 大学院薬学研究院 性血管新生の研究 村上 雄一 同 上 がん診断及び創薬のための 寄附講座教員 先端的基礎探索研究 7 20 7 100 7 100 7 100 7 10 7 80 7 100 7 100 7 100 7 100 8 100 2・8 30 (~H22/3) ◎澁谷 春奈 同 上 技術補助員(~H22/3) ◎田畑 香織 助 同 上 技術補佐員(~H22/3) 小田 義直 がん創薬に関する実験の補 佐 同 上 准教授(~H22/3) 大石 善丈 がん創薬に関する研究の補 がん分子病理学によるがん創 薬マーカーの探索 同 上 同 上 ◎逆井 良 先端融合医療 消化器がん化学予防のため 特任助教 レドックスナビ研究拠点 のレドックスマーカーの探索 同 上 同 上 助教(~H22/3) (H22/4~H24/3) 逆井 亜紀子 特任助教 (H22/5~H24/3) ◎飯森 真人 九州大学 テクニカルスタッフ 大学院医学研究院 同 上 (H22/5~H24/3) 特任助教(H24/4~H24/6) ◎井口 順子 先端融合医療 先端がん診断・創薬研究グル テクニカルスタッフ(H22/4~) レドックスナビ研究拠点 ープにおける研究の実施 ◎藤中 良彦 同 上 同 上 リサーチアシスタント (H22/7~H23/3) 橋爪 誠 九州大学 生体レドックス内視鏡グルー 教授 大学院医学研究院 プ・グループ長 ◎村田 正治 先端融合医療 レドックス動態の分子イメージ 准教授 レドックスナビ研究拠点 ングとナノ治療への応用 ◎戸井田 力 同 上 生体レドックス内視鏡研究グ ループにおける研究の実施 特任助教(H23/4~H24/3) ◎河野 喬仁 同 上 同 上 田上 和夫 九州大学病院 生体レドックス内視鏡の研究、レド 准教授(~H21/3) 先端医工学診療部 ックス対応低侵襲治療機器の開発 富川 盛雅 九州大学病院 同 上 准教授(H21/4~H25/5) 未来医療情報応用学 家入 里志 九州大学病院 助教 先端医工学診療部 特任助教(H24/4~) 同 上 88 2・3・8・ 12 80 8 100 8 100 8 10 8 10 8 10 小西 晃造 九州大学病院 客員助教(~H21/3) 未来医療情報応用学 大内田 研宙 九州大学 特任助教(~H24/3) 大学院医学研究院 同 上 8 10 8 10 8 10 8 10 8 10 8 10 8 10 8 10 12 80 8 100 8 10 8 10 8 10 8 10 8 100 8 100 8 100 同 上 講師(H24/4~) 諸岡 健一 准教授(H22/4~) 生体レドックス内視鏡グループ レドック 九州大学工学研究院 スナビゲーション手術支援システムの開 発 剣持 一 九州大学 学術研究員(特任助教) 大学院医学研究院 同 上 (H22/4~) 松本 希 九州大学病院耳 助教(H22/4~) 鼻咽喉・頭頸部外科 田代 泰隆 九州大学病院 学術研究員(特任助教) 先端医工学診療部 同 上 同 上 (H22/4~H24/3) 赤星 朋比古 九州大学 講師(H22/4~) 大学院医学研究院 堤 敬文 九州大学病院 同 上 同 上 特任助教 (H22/4~H24/3) ◎豊田 和孝 九州大学 ロボット制御下 HIFU 照射装置による転 学術研究員 大学院医学研究院 移性がんに対する全身治療システムの (H22/4~H24/12) 開発 ◎田畑 栄一 先端融合医療 生体レドックス内視鏡グループ レドックス動 学術研究員 レドックスナビ研究拠点 態の分子イメージングとナノ治療への応用 九州大学病院 生体レドックス内視鏡グループ レドック 先端医工学診療部 スナビゲーション手術支援システムの開 (H22/7~H23/3) 長尾 吉泰 医員(H22/4~H24/3) 鄭 載憲 研究員(H22/4~) 神代 竜一 発 九州大学 生体レドックス内視鏡グループ レドック 大学院医学研究院 スナビゲーション手術支援システムの開 発 九州大学病院 同 上 同 上 同 上 ◎洪 在成 先端融合医療 レドックスナビのための生体情報の 准教授 レドックスナビ研究拠点 可視化技術に関する技術開発 同 上 生体レドックス内視鏡の研究、レド 医員(H24/4~H25/5) 大内田 理一 助教(H24/4~) (H22/4~H22/9) ◎新里 直 技術補佐員(~H22/3) ◎楢原 佐由子 ックス対応低侵襲治療機器の開発 同 上 同 上 89 技 術 補 佐 員 ( H21/4 ~ H22/3)、テクニカルスタッフ (H22/4~) ◎崔 林 同 上 質量分析計から出力されるデータ リサーチアシスタント を代謝シュミレータに入力するイン (H21/7~H23/3) ターフェイスの開発 ◎徐 号 同 上 8 100 8 100 8 5 8 5 2・9 80 9 80 9 100 9 100 9 100 9 100 9 100 9 100 9 100 9 100 NOTES の研究開発 リサーチアシスタント (H23/4~H25/3) 学術研究員(H25/4~) 朴 晶淑 テクニカルスタッフ(H23/5~) 濱野展人 九 州 大 学 先 端 医 レドックスイメージング造影剤 療イノベーションセ の開発 ンター 同上 同上 同 上 薬物送達システムグループ・ (H25/4~)学術研究員 ◎中野 賢二 教授 ◎熊谷 康顕 グループ長 同 上 先端融合領域分野におけるがんのレド 特任助教 ックス関連バイオマーカーを標的とした (H22/9~H24/3) 新しい診断・治療の創出に関する研究 ◎若林 里衣 同 上 同 上 特任助教 (H22/6~H24/3) ◎古垣 浩一 同 上 同 上 特任助教 (H24/4~H25/3) ◎扇谷 昌宏 同 上 同 上 学術研究員 (H24/4~H25/4) ◎下田 真也 同 上 同 上 テクニカルスタッフ (H22/6~H24/3) ◎福永 裕美 同 上 テクニカルスタッフ 薬物送達システム研究グルー プにおける研究の実施 (H23/4~H24/3) 坂井 綾 同 上 同 上 技術補佐員 (H23/4~H25/3) ◎岩﨑 寛智 同 上 先端融合医療レドックスナビ研究 リサーチアシスタント 拠点薬物送達システムグループ内 (H22/7~H22/8) における研究課題の遂行(マウス 学術研究員(H25/4~) 管理、動物実験を含む) ◎崔 林 同 上 先端融合領域分野におけるがんのレド 90 学術研究員(H25/4~) ックス関連バイオマーカーを標的とした 新しい診断・治療の創出に関する研究 ◎中村 いずみ 同 上 同 上 テクニカルスタッフ 9 100 9 100 9 100 (H25/4~) ◎内藤 雅子 同 上 同 上 テクニカルスタッフ (H25/5~) 高吉 光 同 上 同 上 テクニカルスタッフ (H25/5~H25/6) ◎兵藤 文紀 同 上 准教授 澤田 廉士 グループ長 同 上 12 80 10 5 3・10 80 10 100 3・10 100 3・10 100 2・3・11 30 11 100 11 100 11 100 11 100 11 5 11 5 発 同 上 特任助教(H22/11~) ◎立花 葉子 2・3・10・ 富士電機株式会社との共焦点プローブ 内視鏡スキャナ用 MEMS ディバイス開 教授 ◎伊藤 慎治 レドックスイメージンググループ・ レドックスイメージング法を用 いた新規解析法の開発 同 上 テクニカルスタッフ レドックスイメージング研究グ ループにおける研究の実施 (H22/6~H22/9) ◎江藤 比奈子 同 上 疾患動物モデルの構築と、病 テクニカルスタッフ 態とレドックス変動のオーバー (H22/9~) ハウザーMRI 法を用いた評価 ◎中路 睦子 同 上 内因性分子やその他のキノン 骨格を有するラジカル中間体 テクニカルスタッフ の分子イメージングに関する (H23/4~) 研究 安川 圭司 九州大学 ネット医療グループ・ 助教 大学院薬学研究院 グループ長 ◎中井 陸運 先端融合医療 ネット医療研究グループにお 特任助教 レドックスナビ研究拠点 ける研究の実施 ◎石原 由紀夫 先端融合医療 同 上 特任助教(H22/8~) レドックスナビ研究拠点 ◎平山 ふみ 同 上 同 上 同 上 同 上 (H22/8~H24/3) 特任助教(H24/5~) ◎中西 恵美 テクニカルスタッフ (H24/4~) 久保 千春 九州大学病院 同 上 教授 福田 晃 九州大学大学院シ 同 上 91 センター長 ステムLSI研究セ ンター 甲斐 昌一 九州大学 実学指向型レドックスナビ講 教授(H22/4~) 大学院工学研究院 義の開講 渡 公佑 学術研究員 (H22/4~H24/3) 安東 勇介 九州大学大学院 がん細胞及び血管内皮細胞・マウス等 薬学研究院 を用いたレドックス異常をがんに注目し 九州大学病院 体外循環中の酸化ストレスを 介した血管収縮応答 同 上 脳梗塞機能回復過程におけるペリ サイトの役割とドックスによる制御 藤田 英明 九州大学 微量金属輸送体のユビキチン化による脂肪 助教(H22/4~H25/3) 大学院薬学研究院 内輸送および機能発現制御機構の解明 ◎加藤 隆弘 先端融合医療 脳内酸化ストレス反応を介した統合 特任准教授(H22/4~) レドックスナビ研究拠点 失調症の病態・治療機序の解明 同 上 糖尿病性認知症の新規疾患概 念の確立と分子機序・治療法の 特任准教授(H22/4~) 栗原 権右衛門 12 100 12 10 12 10 12 10 12 80 12 80 1 1 1・3・4 1 1・2・3・4 10 4 1 4 5 4 5 4 1 3・4 1 3・4 2 4 1 た実験 助教(H22/4~) ◎園田 紀之 5 先端がん診断・創薬グループにおいて 医員(H22/4~H23/3) 吾郷 哲朗 12 探索 日本電子株式会社 プロジェクト総括部委員 代表取締役兼副社長 執行役員 (~H22/3) 岩槻 正志 同 上 代表取締役兼副社長 研究グループにおける研究の 実施、プロジェクト総括部委員 執行役員 (H22/4~) 澤田 政久 同 上 拠点運営委員会委員 穴井 孝弘 日本電子株式会社 研究グループにおける研究の ユニット長(H22/4~) NM事業ユニット 実施 杉沢 寿志 日本電子株式会社経営 同 上 (H24/4~) 戦略室戦略企画グループ 渡部 誠 日本電子株式会社 (H24/4~) 技管部 金子 信 日本電子株式会社 同 上 水田 幸男 日本電子分析機器本部 ReMI 装置の基本設計・開発 研究員 応用研究グループ に関する支援 岡野 和史 日本電子分析機器本部 強磁場中に設置する試料固 研究員 NM グループ技術チーム 定機械・器具の開発 風間 俊治 日本電子分析機器本部 NM 磁気共鳴装置・回路の設計・ 研究員 グループ第 2 設計チーム 製作 専任副理事 同 上 福岡支店長(H22/4~) 92 中井 由美 主任研究員 日本電子分析機器本部応 ReMI 装置、共振器開発試作 用研究グループ第 1 グルー 品等の評価 3・4 2 3・4 2 4 1 1 1 1 5 1・2・5 30 1・2・5 30 1 5 1 5 5 10 5 10 5 5 5 10 5 5 5 5 5 10 5 5 5 5 プ 佐口 聡宏 日本電子分析機器本部 NM ReMI プロトタイプの共振器等 研究員 グループ第 1 設計チーム の設計、開発 木田 惇 日本電子 磁気共鳴データベースの解 研究員 分析機器本部 析・探索 安藤 修 株式会社島津製作所 プロジェクト総括部委員 常務取締役(~H23/6) 御石 浩三 株 式 会 社 島 津 製 プロジェクト総括部委員 執行役員分析計測事業部副 作所分析計測事 事業部長 (H23/7~) 業部 濱崎 勇二 副室長(~H23/3) 村田 好行 株式会社島津製作所 拠点運営委員会委員 産学官・プロジェク ト推進室 同 上 グループ長 研究グループにおける研究の 実施、拠点運営委員会委員 開本 亮 株 式 会 社 島 津 製 知的財産委員会委員 専門部長(~H23/9) 作所知的財産部 渡辺 香織 同 上 知的財産委員会委員 山口 真一 株式会社島津製作所 研究グループにおける研究の実施 主任 MS ビジネスユニット 中島 宏樹 同 上 同 上 中西 豪 株式会社島津製作所京都ア 同 上 主任(H20/4~H22/3) プリケーション開発センター 藤井 英彦 株式会社島津製作所産 副参事(~H24/3) 学官プロジェックト推進室 梶原 茂樹 株式会社島津製作所 研究員 基盤技術研究所 主任(H23/10~) 主任(H21/4~H24/3) 同 上 同 上 (H21/4~H22/3) 岩佐 進 株式会社島津製 同 上 研究員 作所 MS ビジネスユニッ (H20/4~H23/3) ト 船津 慎治 同 上 同 上 関川 克己 株式会社島津製作所 同 上 研究員 経営戦略室 主任(H21/4~) (H22/4~H23/3) 千田 正昭 株式会社島津製作所 研究員 産学官プロジェックト推 (~H23/3) 進室 同 上 93 櫻井 久雄 同 上 同 上 グループ長 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 10 5 5 5 5 5 10 5 10 5 5 1 5 1 5 1 1 1・2・6 25 1・2・6 15 (H21/4~~H23/3) 市村 克彦 部長(~H23/3) 飯田 順子 担当部長(~H23/3) 尾島 典行 担当課長(H21/4~) 株式会社島津製作所 同 上 グローバルマーケテ ィング部 株式会社島津製 同 上 作所ライフサイエン ス事業統括部 株式会社島津製作 同 上 所グローバルマー ケティング部 小河 潔 株式会社島津製 同 上 研究員 作所基盤技術研 (H22/4~H23/3) 究所 梅村 佳克 株式会社島津製 同 上 副グループ長 作所 MS ビジネスユニッ (H23/4~) ト 井上 正彦 室長(H21/4~H23/3) 山下 洋司 株式会社島津製作所 同 上 産学官・プロジェクト推 進室 同 上 同 上 グループ長 (H21/4~H23/3) 阿久根 智 同 上 同 上 同 上 同 上 緒方 是嗣 株式会社島津製作所 同 上 主任(H24/4~) MS ビジネスユニット 中島 透 田辺三菱製薬 執行役員創薬研究本部長 株式会社 担当課長(H23/4~) 田中 浩二 主任(H23/4~) プロジェクト総括部委員 (~H22/3) 村松 実 同 上 同 上 執行役員研究本部長 (H22/4~H24/3) 加賀 邦明 同 上 同 上 代表取締役専務執行役員 研究本部長(H24/4~) 井上 裕章 副本部長 田辺三菱製薬株式会社三 拠点運営委員会委員 菱化学メディエンス株式会 社創薬支援事業本部出向 松本 健 田辺三菱製薬株 同 上 94 執行役員センター長 式会社探索スクリ (H25/4~) ーニングセンター 森中 啓三 田辺三菱製薬株式 知的財産委員会委員 知財第 2 グループ主査 会社知的財産部 1 5 1 5 1 5 6 10 6 10 6 5 6 5 6 5 6 1 6 5 6 1 6 1 6 1 6 1 6 1 6 1 6 5 (~H20/3) 松尾 由紀子 同 上 同 上 知財第 2 グループマネージ ャー(H20/4~H22/3) 飯島 恵子 同 上 同 上 知財第 1 グループマネージャ ー(H22/4~) 太田 哲也 田辺三菱製薬株式会社 糖尿病におけるレドックスをターゲ 主席研究員 先端医療研究所シーズ ットとした創薬に関する研究 (H21/4~H24/3) 探索研究部 山崎 真 研究員(H21/4~) 田辺三菱製薬株式会社 先端分野およびインフォマテ 先端医療研究所第二部 ィクスに関する創薬研究の実 務担当 齊藤 隆太 田辺三菱製薬株式会社 研究員(H21/4~H25/3) 先端医療研究所第二部 大家 智資 同 上 主席研究員 バイオマーカーの探索 バイオマーカーの探索のデー タ解析 (H21/4~H25/3) 鳳桐 智治 田辺三菱製薬株式会社 研究員 先端医療研究所第一部 バイオマーカーの探索 (H22/4~H25/3) 山上 圭司 田辺三菱製薬株式会社 部長(H22/4~H24/3) 薬理第一研究所第二部 大関 洋光 田辺三菱製薬株式会社 先端分野およびインフォマティクス 研究員(H22/4~) 先端医療研究所第二部 に関する創薬研究の実務担当 荒川 健司 田辺三菱製薬株式会社 研究グループにおける研究 部長(H22/4~H24/3) 薬理第二研究所第二部 の実施 桑原 康裕 田辺三菱製薬株式会 同 上 研究グループにおける研究の実施 研究員(H22/4~H23/3) 社先端医療研究所 山本 登志弘 田辺三菱製薬株式会社 部長(H23/4~H25/3) 薬理第二研究所第一部 谷口 弘之 同 上 マネージャー(H23/4~) 加賀谷 賢太 同 上 疼痛領域の創薬研究実務責 任担当 同 上 疼痛領域の創薬研究実務担当 同 上 代謝領域の創薬研究実務責 研究員(H23/4~) 石井 伸一 マネージャー(H23/4~) 坂井 薫 マネージャー 任担当 同 上 研究グループにおける研究 の実施 95 (H19/4~H22/3) 神山 務 部長(H25/4~) 新井 友教 田辺三菱製薬株式会社 創薬研究における HTS などを 探索スクリーニングセン 通じた化合物探索の管理責 ター 任担当 同 上 創薬研究における HTS などを 研究員(H25/4~) 通じた化合物探索の実務担当 佐藤 尚哉 田辺三菱製薬株式会社 代謝および疼痛領域創薬研 部長(H25/4~) 薬理第二研究所第一部 究の管理責任担当 岡 幸蔵 同 上 代謝領域の創薬研究実務担当 田辺三菱製薬株式会 先端分野およびインフォマテ 社先端医療研究所 ィクスに関する創薬研究の管 研究員(H25/4~) 赤塚 浩之 部長(H25/4~) 小寺 淳 同 上 ィクスに関する創薬研究の実 50 6 1 6 1 6 1 6 1 1・7 10 1・7 10 1・7 10 1・2・7 30 1 5 1 5 1・2・7 80 7・12 95 7 95 7 20 7 5 務責任担当 大鵬薬品工業 プロジェクト総括部委員 飯能研究センター長 株式会社 がんのレドックスマーカーを標 (~H22/3) 的とした診断・治療創薬の開発 同 上 プロジェクト総括部委員 専務取締役 研究グループにおける研究の (H22/4~) 実施 同 上 プロジェクト総括部委員 第二研究所所長 がんのレドックスマーカーを標 (~H22/3) 的とした診断・治療創薬の開発 岡崎 真治 6 先端分野およびインフォマテ 宇津木 照洋 松尾 憲一 1 理責任担当 マネージャー(H25/4~) 西山 直孝 6 同 上 同 上 創薬企画室長 (~H22/3) 樋口 雄二 大鵬薬品工業 部長 株式会社知的財産部 井上 進一 同 上 知的財産委員会委員 同 上 室長(H22/4~) 木庭 守 大鵬薬品工業 センター長補佐、担当 株式会社 研究グループにおける研究の 実施、拠点運営委員会委員 部長(H22/4~) 馬崎 雄二 同 上 研究員(~H22/3) 細井 文仁 がん創薬に有用なレドックスマ ーカーの探索 同 上 同 上 江村 智博 大鵬薬品工業株式 がんのレドックスマーカーを標 研究員(~H22/3) 会社創薬企画室 的とした診断・治療創薬の開発 佐藤 香織 大鵬薬品工業株式 同 上 研究員(~H22/3) 会社創薬探索部 研究員(~H22/3) 96 数野 秀樹 大鵬薬品工業株式 研究員(~H22/3) 会社第一研究所 山下 香織 大 鵬 薬 品 工 業 株 研究グループにおける研究の 研究員(~H22/3) 式会社 武知 貞士 部長(H22/4~) 同 上 実施 7 30 7 5 7 5 7 5 7 95 7 15 7 5 7 5 7 15 7 95 1 5 1 5 1 5 1 5 8 20 1 5 1 20 大鵬薬品工業株 同 上 式会社がん分野 育薬研究所 林 泰司 大鵬薬品工業株式会 執行役員徳島研究センタ 社徳島研究センター 研究代表者 ー長(H22/4~) 松岡 和明 研究員(H22/4~) 糠塚 守 大 鵬 薬 品 工 業 株 研究グループにおける研究の 式 会 社 が ん 分 野 実施 育薬研究所 同 上 同 上 豕瀬 悟 大鵬薬品工業株式会 同 上 部長(H22/4~) 社がん臨床情報部 内田 淳二 大鵬薬品工業株式会 所長(H24/4~) 社開発薬理研究所 田中 剛太郎 同 上 研究員(H22/4~) 同 上 同 上 主任研究員(H24/4~) 月原 宏志 研究員(H24/4~) 植田 裕久 大鵬薬品工業株 同 上 式会社がん分野 育薬研究所 HOYA 株式会社医 プロジェクト総括部委員 上級執行役員(~H21/3) 用機器 SBU 谷島 信彰 同 上 同 上 同 上 同 上 副事業部長 湯川 博 開発統括部長 (H23/4~H24/3) 鈴木 陽一 同 上 同 上 統括部長 (H24/4~H25/3) 宇野 英明 同 上 同 上 開発統括部長 (H24/4~) 荒木 佳幸 同 上 知的財産委員会委員 特許室、弁理士 (~H22/4) 小桜 琢磨 同 上 同 上 グループマネージャー (H22/4~H25/1) 97 中島 雅章 同 上 チームリーダー 拠点運営委員会委員 生体レドックス内視鏡の研究 2・8 60 2・8 30 2・8 95 8 30 8 10 8 20 8 20 8 20 8 10 8 10 8 10 8 10 8 20 8 50 8 20 (~H22/3) 阿部 紳聡 同 上 研究グループにおける研究の 実施、拠点運営委員会委員 製品開発部マネージ ャー (H22/4~) 同 上 生体レドックス内視鏡の研究、 千葉 亨 レドックス対応低侵襲治療機 マネージャー 器の開発、拠点運営委員会 委員 池本 洋佑 同 上 レドックス対応低侵襲治療機 研究員 田中 千成 生体レドックス内視鏡の研究、 器の開発 同 上 スペシャリスト 研究グループにおける研究の 実施 (H22/4~) 佐藤 修 同 上 同 上 製品開発部長 (H22/4~H25/4) 斉田 信行 同 上 同 上 同 上 同 上 同 上 同 上 部長(H24/4~H25/4) 佐野 浩 部長(H24/4~H25/5) 佐藤 隆洋 製品開発部長 (H25/4~) 藤井 喜則 同 上 同 上 製品開発部長 (H25/4~) 池田 邦利 同 上 同 上 グループリーダー (H24/4~H25/5) 杉田 憲幸 同 上 同 上 チームリーダー (H24/4~) 水口 直志 同 上 同 上 チームリーダー (H24/4~) 杉本 秀夫 同 上 同 上 スペシャリスト (H24/4~H25/3) 藤田 泰伸 同 上 同 上 研究員(H24/4~) 98 飯森 祐介 同 上 同 上 同 上 同 上 同 上 同 上 同 上 同 上 同 上 同 上 同 上 同 上 研究員(H24/4~) 山邉 俊明 研究員(H24/4~) 塩野 智隆 研究員(H24/4~) 大島 啓嘉 マネージャー(H24/4~) 小原 佳巳 研究員(H24/4~) 宅島 秀典 研究員(H24/4~) 関谷 尊臣 主任研究員 加藤 聖史 研究員 (H24/4~H25/3) 前田 一仁 執行役員事業部長 (~H25/6) 金澤 廣志 執行役員事業部長 (H25/6~) 8 50 8 20 8 50 8 10 8 20 8 25 8 10 8 20 1 5 1 5 1 5 9 5 2・9 5 2・9 5 9 5 9 10 9 10 HOYA 株 式 会 社 同 上 R&D センター企画 部 HOYA 株 式 会 社 同 上 PENTAX 医 用 機 器 SBU 製品開発 部 日油株式会社 プロジェクト総括部委員 DDS事業部 日油株式会社 プロジェクト総括部委員 DDS事業部 成井 洋二 日油株式会社 知的財産委員会委員 マネージャー 知的財産部 小林 明治 日油株式会社 薬物送達システム研究グルー 取締役兼DDS事業部長 DDS事業部 プにおける研究の実施 (~H22/6) 安河内 徹 DDS工場長兼DDS研究 拠点運営委員会委員 同 上 所長(~H23/3) 鶴岡 邦明 日油株式会社 DDS研究所長 DDS事業部DDS研究 (H23/4~) 所 伊藤 智佳 日油株式会社 薬物送達システム研究グルー グループリーダー DDS事業部DDS研究 プにおける研究の実施 (~H23/4) 所修飾剤グループ 山本 祐二 主事 中本 憲一郎 日油株式会社 同 上 同 上 川 崎 事 業 所 DDS 研 究 所修飾剤グループ 日油株式会社 同 上 99 主査(~H24/10) 吉岡 宏樹 研究員(H24/4~) 神谷 昌樹 研究員(H24/4~) 佐藤 敦 研究員(H25/4~) 宍戸 美佳 研究員(H25/4~) 秋山 好嗣 研究員(~H24/5) 真谷 崇史 研究員(~H24/4) 中津原 均 研究員(~H25/4) 重兼 壽夫 取締役 シニアエグゼクティブ オフィサー (~H24/12) DDS事業部DDS研究所 同 上 同 上 同 上 同 上 同 上 同 上 同 上 富士電機株式会 同 上 同 上 同 上 同 上 同 上 同 上 同 上 9 10 9 10 9 10 9 10 9 10 9 10 1 5 1 5 2・3・10 5 10 5 10 70 10 65 10 25 10 5 同 上 執行役員技術開発本 富 士 電 機株 式会 部長 10 プロジェクト総括部委員 社 江口 直也 9 社 (H25/1~) 富士電機株式会社技術開発本 拠点運営委員会委員、知的 松添 雄二 部技術統括センタ ー 技術戦略部 財産委員会委員(~H24/9) 担当課長(~H24/9) (~H24/9)産業インフラ事業本 ヒト用 ReMI 装置駆動部の構 課長(H25/4~) 部東京事業所機器精算センター 想検討(H25/4~) ファインテック開発部(H25/4~) 飯倉 淳 富士電機株式会社機器生 ヒト用 ReMI 装置駆動部の構 産 セ ン タ ー 製 造 部 ( H25/4 想検討(H25/4~) ~) 渡邉 和幸 研究員(~H25/3) 富士電機株式会社技術開 レドックスイメージング研究グ 発本部先端技術研究センタ ループにおける研究の実施 ー電磁気応用研究部 内山 拓 研究員(~H25/3) 同 上 富士電機ホールディングス 山城 啓輔 研究員(~H24/3) 同 上 同 上 株式会社技術開発本部先 端技術研究所応用技術研 究センター電磁気応用研究 部 外山 健太郎 部長(~H25/3) 富士電機株式会社技術開 同 上 発本部先端技術研究センタ ー電磁気応用研究部 100 河村 幸則 マネージャー 富士電機株式会社技術開 同 上 発本部先端技術研究センタ 10 15 10 25 10 90 10 5 10 10 10 15 10 70 10 25 10 55 10 5 10 5 2・10 5 1 1 1 1 ーメカトロニクス研究部 富士電機ホールディングス 柿沼 実 研究員(~H24/3) 同 上 株式会社技術開発本部先 端技術研究所応用技術研 究センターメカトロニクス研 究部 石河 範明 研究員 富士電機株式会社技術開 同 上 発本部先端技術研究センタ ーメカトロニクス研究部 小林 裕信 部長(~H23/3) 石倉 剛 課長(~H23/3) 上田 治 研究員(~H23/3) 玉手 道雄 研究員(H23/4~H25/3) 富 士電機 シス テム ズ株 同 上 式会社東京工場放射線 装置部 同 上 同 上 富士電機株式会社技術開発本 同 上 同 上 同 上 部先端技術研究所応用技術研 究センター電磁気応用研究部 鈴木 健 研究員(H23/4~) 富士電機株式会社技術開発本 同 上 部先端技術研究所応用技術研 究センターメカトロニクス研究部 荒川 純一 研究員(H23/4~) 富士電機株式会社技術開発本 同 上 部製品技術研究所計測技術研 究センターセンサーデバイス開発部 富士電機ホールディングス株式 森田 晃 会社技術開発本部製品技術研 主任(H23/4~H24/3) 究所計測技術研究センター計測機 同 上 器開発部 佐藤 圭輔 研究員(H24/4~H25/3) 富士電機株式会社技術開発本 同 上 部先端技術研究所基礎技術研 究センター基盤技術研究部 青木 信 担当課長(H24/10~) 富士電機株式会社技術開発本 拠点運営委員会委員、知的 部 技術統括センター 技術戦 財産委員会委員 略部 荒牧 智之 上席執行役員事業推進本部 プロジェクト総括部委員 九州電力株式会社 長(~H24/6) 内藤 富夫 常務執行役員事業推進本部 同 上 同 上 長(H24/7~) 101 田中 義朗 部長(~H22/6) 九 州 電 力 株 式 会 拠点運営委員会委員 社情報通信事業 九州電力株式会社事業推進本 ネット医療研究グループにおける 部長(H22/7~) 部 研究の実施、拠点運営委員会委員 笛田 俊二 九州電力株式会社情報通信事 ネット医療研究グループにお グループ長(~H23/6) 業部新規事業開発グループ ける研究の実施 永野 浩文 H24/6) 副長(~H23/6) 通信事業部事業推進グループ 山田 裕彦 九州電力株式会社事業推進本部情報 副長(H23/7~H24/6) 通信事業部情報通信事業グループ 宇津宮 裕人 九州電力株式会社情報通信事 副長(~H22/6) 業部新規事業開発グループ 田中 浩剛 九州電力株式会社事業推進本 グループ長(H24/7~) 部情報通信事業グループ 課長(H24/7~) 三宮 庸生 副長(H24/7~) 同 上 同 上 杉岡 洋一 医療法人社団 会長(~H22/3) 杏林会 二木 鋭雄 名誉教授 東京大学 浅島 誠 センター長 6 同 上 11 31 同 上 11 36 同 上 11 5 同 上 11 5 同 上 11 25 同 上 11 34 諮問委員会委員 13 13 東京大学 同 上 13 千葉県がんセンター 同 上 13 同 上 13 同 上 13 同 上 13 同 上 13 同 上 13 術学部臨床工学科 病院長 11 同 上 特任教授 中川原 章 4 13 川崎医療福祉大学 医療技 名誉教授(~H22/3) 11 同 上 梶谷 文彦 大澤 利昭 2 通信事業部情報通信事業グループ 九州電力株式会社事業推進本部情報 ゆみ 2・11 同 上 九州電力株式会社事業推進本部情報 石田 英誠 岡 2 部 高田 和馬 グ ル ー プ 長 (H23/7 ~ 2・11 (独)産業技術総合研究所 フェロー兼幹細胞工学研究 センター 松尾 新吾 会長 九州経済連合会 安井 久喬 国家公務員共済組合 院長(H22/4~) 連合会浜の町病院 井上 圭三 学部長(H22/4~) 帝京大学薬学部 秋元 浩 知的財産戦略ネッ 代表取締役社長 トワーク(株) 102 (H22/4~) Dr.Wilhelm Stoffel 教授 独国ケルン大学 Dr.Daniel Wolverson 英国バース大学物 先端講演会における講演及 講師 理学部 Dr. M.C.Krishana 米国国立保健研究所 部門長 放射線部門 Prof. HowardJ. Halpern 教授 Prof.Periannan Kuppusamy 教授 Prof. David Lurie 教授 澤 明 教授 同 上 び指導助言 13 13 同 上 13 米国シカゴ大学 同 上 13 米国オハイオ州立大学 同 上 13 英国アバディーン大学 同 上 13 ジョンズホプキンス大学 同 上 13 同 上 13 米国シカゴ大学 同 上 13 米国オハイオ州立大学 同 上 13 Dr.Noppawan Phumala Morales 准教授 Prof. Howard J.Halpern 教授 Prof. Chandan K.Sen 教授 Mahidol Univ.,Faculty of Science 薬理学部 注1:補助金により雇用している場合「氏名、役職」欄に◎を付してください。 注2:研究項目(業務項目)番号は②実施体制・担当者一覧と合わせてください。 103 ⑤諮問委員会等 本拠点では、定期的に開催している研究進捗状況報告会に諮問委員の先生方にお越し頂き、ご指 導・ご助言を頂いた。それらは、諮問委員からの講評としてまとめ、研究グループにフィードバックし、 PDCA サイクルを機能させてその後の研究推進に活用した。 <諮問委員会委員一覧> 氏名 ◎二木 鋭雄 (委員長) H19.7.2~ 所属機関 役職 独立行政法人 産業技術総合研究所ヒュー マンストレスシグナル研究センター 杉岡 洋一 (独)科学技術振興機構 JST H19.7.2~H22.3.31 梶谷 文彦 総館長 イノベーションプラザ福岡 川崎医療福祉大学 H19.7.2~ 教授 医療技術学部臨床工学科 大澤 利昭 H19.7.2~H22.3.31 中川原 章 H21.4.1~ 浅島 誠 H21.4.1~ 松尾 新吾 H21.4.1~ 安井 久喬 H22.4.1~ 井上 圭三 H22.4.1~ 秋元 浩 H22.4.1~ Wilhelm Stoffel センター長 東京大学 名誉教授 千葉県がんセンター研究局 所長 産業技術総合研究所器官発生工学 顧問 九州経済連合会 会長 国家公務員共済組合連合会浜の町病院 院長 帝京大学薬学部 学部長 知的財産戦略ネットワーク(株) 代表取締役社長 Laboratory of Molecular Neuroscience Center for Medicine, University of Cologne, Professor Germany 運営委員会等の開催実績及び議題 (a) 諮問委員会 開催日 第1回 平成 20 年 3 月 11 日 開催場所 議題 九 州 大 学 医 議題 1:平成 19 年度実施内容の報告 学 部 百 年 講 議題 2:各研究グループの研究成果報告および人 堂 材育成、知財にする報告 議題 3:諮問に対する意見とその対応 ・研究について ・拠点運営等について 第2回 平成 21 年 1 月 28 日 虎ノ門パスト 議題 1:システム改革、研究成果などの報告 ラルホテル 議題 2:諮問に対する意見とその対応 (新館 3 階) ・研究について ・拠点運営等について 104 第3回 第4回 平成 21 年 7 月 17 日 九州大学病院 議題 1:システム改革、研究成果などの報告 ~21 日 キャン パスウエ 議題 2:諮問に対する意見とその対応 平成 23 年 2 月 14 日 ストウイング棟 5 ・研究について 階産学連携室 ・拠点運営等について 九州大学医学 議題 1:協働機関追加による 8 グループプロジェクト 部百年講堂 会議室 2 統括部委員の紹介 議題 2:研究活動報告 議題 3:PMDA 理事就任に伴う拠点長の利益相反 対応と役割の明確化 第5回 平成 23 年 8 月 29 日 九州大学医学 議題 1:拠点の進捗状況に関する評価および助言 部百年講堂 第6回 平成 24 年 8 月 29 日 大丸別荘 議題 1:拠点の進捗状況に関する評価および助言 第7回 平成 25 年 2 月 27 日 九州大学医学 議題 1:拠点の進捗状況に関する評価および助言 部百年講堂 <諮問委員の意見に対する対応> 各諮問委員会での諮問内容と、それに対する対応は以下のとおりである。 第 1 回諮問委員会(平成 20 年 3 月 11 日) 1)平成 19 年度実施内容の報告 内海拠点長より平成 19 年度の実施内容として、ⅰ)協働企業との有機的連携を可能とするために学内 諸規則を改正、ⅱ)占有スペースを確保し、独立拠点を確立、ⅲ) 5 グループの共同研究を推進、ⅳ)若手 研究者を公募採用し、領域横断的な研究を開始、ⅴ)実学志向型レドックスナビ講義の開講準備を行うと ともに、プレ講義として生体レドックス関連特別講義を実施、ⅵ)諮問委員会を開催し、本拠点の研究方針 についてレビューを受けたことを報告した。 2)各研究グループの研究成果の報告及び人材育成、知財に関する報告 I. 市川グループ長が高磁場 OMRI 装置の研究背景と研究進捗状況について説明を行った。 II. 岡本グループ長代理がメタボリック・プロファイリングによる解析の研究状況について説明を行っ た。 III. 村田グループ長代理がレドックスナビ内視鏡の研究状況について説明を行った。 IV. 高柳グループ長が糖尿病性腎症の治療薬研究状況について説明を行った。 V. 小野グループ長が抗がん剤の研究状況について説明を行った。 VI. 片山人材育成委員長が人材育成のコンセプトと実施計画について説明を行った。 VII. 高田知的財産委員長が知財の取り扱い方針に関して説明を行った。 3) 諮問委員会における質疑応答 (二木委員長) Q1 「レドックスは、重要なキーワードで、レドックスイメージングはいろんな形で計画されているが、この拠 点でレドックスプローブといった場合には、どういうプローブをさすのか。」 A1 「フィージビリティースタディーの時にも指摘されたが、酸化還元電位をみることによって、選択的なレ ドックスプローブが出来てくると思う。真に酸化還元反応を直接みるレドックスプローブもあると思う。 一方で、病態時に出てくる代謝物である二次マーカーもまた間接的には、レドックスプローブになる と思う。」 105 Q2 「レドックスプローブは、ニトロキシルラジカルを考えているのか。」 A2 「ニトロキシルラジカルが、反応性が良いので、第一選択になると思う。ニトロキシルラジカルといって も、種々の酸化還元電位があり選択性があることが分かってきている。」「ニトロキシルラジカルだけで なく、DNP や NMR も考えている。DNP の方は感度を 10,000 倍上げることをできる。」 Q3 「メタボプロファイリングは、原因か結果か分かりにくいのではないのか。バイオマーカーとしては、ど ちらでも良いかもしれないが、創薬に利用するとなると難しいのではないか。」 A3 「確かに、結果が病気と 1:1 の関係にない可能性がある。数学的にいうと逆問題ということになる。そ の為に、時間的経過を観察し、時間変動を解析することによって病気と 1:1 の結びつきを見いだして いけると考えている。」 Q4 「知財に関して、九大と拠点のシステムの整合性はあっているのか。」「大きく違うところはあるのか。」 A4 「九大の知財本部が拠点の知財管理にも参加することによって、整合性はとれている。」 「今のところ違いはない。これからのチャレンジ部分で違いが出てくると思う。まず、知財に関しては、 場を同じくして話し合うということすら難しい場合があるが、今回はその点はクリアーしている。」 (杉岡委員) Q1 「内視鏡について、早期がんを発見しようとしていると思われるが、どの程度のものか。」 A1 「早期がんの発見切除には、プローブ開発、診断技術、術者の技術が三位一体となって可能となる こと、最終的には細胞レベルを目指している。実際、診断に関しては細胞レベルまで行えるが、ミリ単 位の操作は人では無理なので、そこはロボット開発、またロボットを操るためのナビゲーション技術が 必要となってくる。局所を見るということが重要であり、例えば、がんの間質のレドックスをみて、その 情報を基に内視鏡を用い局所を見て、さらに手術をするということを考えており、すでに要素技術の 開発を開始している。」 Q2 「内視鏡の前段階として、一般的な手術の場面でどの程度、がんの浸潤がとらえられているのか、そ れは画像化できているのか。」 A2 「選択的なプローブで局所を画像化する技術が可能となっていおり、それは市川先生が専門であ る。」 Q3 「サルコーマなんかは、広範切除が必要であるが、的確に切除できるか。」 A3 「もちろん、ミクロに診るばかりでなくマクロも大事です。ご意見に賛成します。」 Q4 「拠点の場は、コラボステーションではだめだったのか。医薬農工の連携とはいえ、あのように閉鎖的 な空間に閉じこもってしまうのはいかがなものか。連携の他に良いアイディアがあるかもしれない。サ ロン的な話の出来る場があるとよいと思う。」 A4 「これまでの大学は、そういうオープンな環境であった。今回の拠点の課題として、大学という中でど のように知財を確保するかということが、重要であった。知財に関する閉じた空間を作った上で、次の 段階として、基礎から臨床までの両端の接触を行っていきたい。」 (大澤委員) Q1 「レドックス拠点については、本日初めて詳細を聞いた。内視鏡に関する研究は、焦点が絞りやすい。 一方で、メタボリック・プロファイリングやがんの研究に関しては、何をしてもいいと言うことになりかね ないので、レドックスということを念頭に置いて焦点をはっきりさせて行かなければならない。」 A1 「研究拠点を同じフロアで一箇所で研究をすすめることで、レドックスナビ拠点の場として情報を共有 しながら、きちんと焦点を絞った研究を進める。」 4) 諮問に対する意見とその対応 106 (i) 研究について 【諮問委員からの意見】 全般的に本課題は極めて先端的かつ先導的であり、高く評価できる。研究体制も学際的かつ横断 的であり、これからの発展が期待出来る。 研究施設についても、順調に整備されていることがよくわかった。 初年度ですでに興味ある結果が得られており、今後の発展が期待できる。 「レドックス」は重要で興味深い課題であるが、その範囲は極めて広く取ることが出来、それだけ分散 しないように留意してほしい。研究課題を絞り込む必要も出てくる可能性もあろう。 イメージングはこれからの最重要課題の一つであり、ソフト・ハードとも研究成果が期待できる。 レドックスの制御、という観点からの研究が重要ではないか。 【意見に対する対応】 協働機関はレドックス関連研究分野の中でも各社特定の分野を構成しており、各企業との協働研究 については的を絞れた研究が行うことができている。一方で、グループを超えた融合研究となる場合は、 分散することの内容研究領域を定め、研究を推進する。 (ii) 拠点運営等について 【諮問委員からの意見】 拠点の組織、運営に関してはうまく進められていると思われる。多くの組織、機関の研究者、技術者 が参加し、かつ今後より大きなものとなるであろうから、運営が重要となろう。 知財、研究者養成も重要な課題であり、積極的に取り組んでほしい。 知財の問題もあるのは分かるが、閉鎖的にならないように、有効に利用されることを期待する。 これまでのところうまくスタートしたという印象を持った。今後も続けてほしい。 内部に閉じこもらず、広く外部の機関、研究者との交流も必要であり、期待する。 【意見に対する対応】 知的財産の有効利用を図るべく、知的財産の実施に関する取扱いとして 3 つの形態をとり、知的財産 委員会にてその 3 つのうちどの実施形態にするか審議決定することとした。3 つの形態とは、各協働機関 と個別での知的財産の実施、複数の協働機関との知的財産の実施、拠点外の企業への知的財産の実 施である。これにより、知的財産委員会での審議を受けて最も有効な知的財産の利用を行うことができ る。 第 2 回諮問委員会(平成 21 年 1 月 28 日) 1) システム改革、研究成果などの報告 内海拠点長が個別の研究が進んでいると同時に、グループ間の融合研究が生まれ出していることを 報告した。医薬農工の若手研究員が同じ部屋を居室にしており、この中から融合研究が生まれていること を説明した。 2)諮問に対する意見とその対応 (i) 研究について 【諮問委員の意見】 創薬の初期から製品化まで利用できる技術・知財面での戦略が必要である。バイオマーカーを上手 く使ってレドックス疾患の予防まで考えて、これに必要なヒトのサンプルを確保するシステムを医学研 究院等とも協力して作ってほしい。治験まで通貫したシステムが構築されるまでもう少し長いレンジで 仕事ができるようにしてほしい。その意味でも特異的なバイオマーカーと相関性の高いバイオマーカ ーを区別して開発を進める必要があるのではないか。 107 産官学各々の立場から考えても、中間審査までの段階で必要なのは、実際のサンプルを使いオー ソライズされた成功例をデータとしていくつか示すことではないか。文部科学省等も費用に見合うよう な進捗状況、将来性が示されることを期待しているし、技術的にも可能ではないか。 九州大学病院治験センターとも検討して、本拠点の第Ⅱ層プラットフォームと治験が並行するような 概念を描いてはいかがか。 【意見に対する対応】 九州大学は文部科学省橋渡し研究支援推進プログラム、経済産業省先端医療開発特区(スーパー 特区)に採択され、九州大学における治験システムが構築されつつある。本拠点はこの橋渡し研究およ びスーパー特区と連携し、基礎研究から治験まで通貫できるシステムを構築することとした。2009 年 8 月 1 日より先端融合医療創成センターを設立し、本センターに橋渡し研究およびスーパー特区が入り込み、 本拠点の研究と連携できる体制を整える。また、本センターに治験コーディネータを擁し、治験の戦略立 案から申請書作成のサポートができる体制を整える。 (ii) 拠点運営等について 【諮問委員の意見】 本拠点のような組織は重要で、組織的にも、科学技術的にも上手く機能している。発展性を感じて おり、拠点の場を有効活用して、研究・人材育成も行い、国際的にも認識される組織となるように繋 げてほしい。 世界的に見ても本拠点の研究は医療分野においてイノベーションを起こす非常に大きな可能性を 持っていると感じる。継続的に発展し、実用化に向けた研究が成功するものと確信している。提案す るとすれば、米国や英国の研究室に研究者を派遣して、人材育成を行うことである。これにより言葉 の障壁がなくなり、また、視野が広がり、世界に通じる研究者が育つと感じている。(Stoffel 委員、図 20) 図 20 Stoffel 委員からの諮問の意見 【意見に対する対応】 平成 21 年度日本学術振興会先端研究拠点事業-国際戦略型(発展型)-に申請し、採択された。こ 108 の事業は、臨床を見据えた計測・診断装置・造影剤開発、創薬研究基盤を構築するためのイノベーショ ンと、創造的且つ意欲的な若手人材育成を目標とし、採択されたものである。ここで、国際シンポジウムの 開催や毎年 8 名程度(米国 4 名、欧州 2 名、中国・豪州 2 名)の研究者派遣などを通じて国際交流を図り、 人材育成を行うとともに、世界へ向けた本拠点の研究発信を行う。 第 3 回諮問委員会(平成 21 年 7 月 17 日~21 日) 1) システム改革、研究成果などの報告 内海拠点長が先端融合医療創成センターを 2009 年 8 月 1 日から設置すること、さらに 6 階の 1,000m2 のスペースをこれから着工・修復し、本拠点がその一部を使うことになることを説明した。また、本拠点の 絞込審査に向けた成果報告書並びに再提案書を提示し、諮問委員から意見を頂いた。 2)諮問に対する意見とその対応 【諮問委員の意見】 (二木委員長) ヒトの健康に基本的に重要な関わりを持つ生体レドックス制御という課題について、ユニークな研究 戦略で取り組むことは高く評価される。基礎科学から臨床まで広い範囲で取り組み、個々の課題に ついて成果が得られており、順調に進行していると見受けられる。今後はこれらを有機的に繋げて、 さらに相乗的に、かつ個々の分野を超えた発展に個々の成果を応用に結び付けることが重要と考え られる。 これまでは各チームがそれぞれの課題について取り組んできたが、今後はそれらを結びつけて発展 させることが期待される。本課題については、世界の研究グループがそれぞれのアプローチで広く 研究している。本研究の独自の戦略を、他と比較して優位性、限界などについて議論することも望ま れる。ヒトへの応用という出口についての見通しを示すことも望まれる。 レドックス制御の破綻による酸化ストレスが多くの身体の不調、疾患発症に関わることは基礎、臨床、 疫学研究などから広く認められているが、その科学的証明はまだ十分でないのが現状である。これ に関して広く基礎から臨床応用まで、「視る」、「操る」、「治療する」ことに取り組む本研究課題は独創 的であり、それだけ期待が大きい。ヒトへの応用という出口について、何か成功例を示すことを特に 期待する。 生体イメージングは本研究課題の特色の一つである。イメージングに関して種々の新しい方法、プロ ーブが考案されており、現在最も注目されかつ発展の目覚ましいものであるが、本研究の方法の特 色、優位性等の議論も期待する。出口に至るまでの課題についても具体的に示し、その解決方法も 示すことが望まれる。 【意見に対する対応】 出口を見据えて研究を発展させていくべく、4 年目より新たに 3 つの企業、日油株式会社、富士電機 ホールディングス株式会社、九州電力株式会社に協働機関として参画頂くこととなった。これにより、遺伝 子治療薬の開発、OMRI 装置及び内視鏡の機能強化によって出口により早く近づき、より効果的な製品 を生み出すことができる。また、地域住民・地方病院とのネットワークを構築することによって本拠点で生 み出された研究成果をより早く、より広く国民へ発信することができる。 【諮問委員の意見】 (杉岡委員) 109 研究拠点形成に積極的且つ新機軸を出すなど高く評価できる。産官学連携に患者を加えた産官学 患連携等、患者の積極的な参画による治験・新医療機器開発システムのあり方を検討することを期待す る。 【意見に対する対応】 2009 年 8 月より設立される先端融合医療創成センターが治験センターと連携し、治験を進められる体 制となることから、より患者に近い場で研究が進められる。 【諮問に対する意見】 (梶谷委員) ナノテクバイオの戦略重点科学技術は「超早期診断と低侵襲治療の実現と一体化を目指す先端的 ナノバイオ・医療技術」であり、その主たる対象疾患は、がん、循環器病、糖尿病、認知症、運動器 疾患である。本拠点のテーマである「生体レドックス」は、上記対象疾患のいずれにおいても中心的 課題となるもので、きわめて重要なテーマである。生体レドックスのマルチモダルな可視化、診断・治 療への展開において順調に研究成果を挙げており、十分評価される。産学の連携も有機的、効率 的である。 本拠点の研究開発の特長は「出口志向」を明確にしていることだと思われる。個々の要素技術の進 展は十分評価できるので、出口に向かってビジビリティをより高めて頂きたい。そのためには分かり やすい「good example」の提示を行うことも有効的であろう。 学内での医農薬工融合研究ユニット、特色の異なる企業による連携体制は優れたフレームワークと 言える。企業間の連携が進められているのも拠点長を中心とするコーディネーション力の高さとして 評価される。 先端融合医療創成センタ-という「学学」「産学」「産産」連携を行うインフラの確立を進めており、国 のミッション推進テーマの下で出口志向の研究開発を行い、かつ人材を育成しようとする拠点であり、 その発展が大きく期待されよう。成果の発表も積極的に行われている。 【意見に対する対応】 産が研究に入りやすい場を提供することにより、産学連携が進められるだけでなく、学を通じて産同士 が連携を進める産学産連携がなされるようになった。一つの連携ではなく大きな連携を作っていくことによ り、出口を見据えた good example の創出につなげていくことを考えている。 【諮問に対する意見】 (大澤委員) 3 年目としては優れた成果が挙げられている。とくに 5 つの研究グループ間の研究のオーバーラップ、 あるいは新しい協力が生まれつつあり、昨年開設した研究拠点施設とその設備が協働研究に素晴 らしい成果を上げつつあると考える。 外部協力企業の寄与はいまだそれほど明瞭ではないと見られるので、今後はこの点が明瞭になるよ うな一層の努力が必要である。 外部企業との協働研究もより容易に行えるように、現在計画中の先端融合医療創成センターが完成 稼働して、協力企業等、外部研究者との研究がより密接に行えるようになると、6 年~10 年後には極 めて斬新で独創的な医療技術が生まれ、またトランスレーショナルリサーチの活発化を通じて、優れ た国際的医薬品候補が生み出され、それらの臨床への応用研究により、難治疾患の我が国初の治 療薬の開発が十分に期待される。 新しい医療技術を持つ先端融合医療創成センターにおいて、治験を活性化し、このセンターを国際 110 治験のセンターの一つに育て上げ、また現在わが国で問題となっているドラッグラグの解消につな げることを期待したい。 【意見に対する対応】 これまでは協働機関との連携にて協働研究を進めており、外部協力企業との連携まで達成できてい なかった。2009 年 8 月 1 日より設立される先端融合医療創成センターが中心となり、本拠点で生まれた成 果を生かして外部協力企業との連携が生まれる体制が構築される。今後、本センターが外部協力企業と の連携窓口となり、さらなる研究の発展と出口を見据えた展開がなされることとなる。 第 4 回諮問委員会(平成 23 年 2 月 14 日) 1) 協働機関追加による 8 グループプロジェクト統括部委員の紹介 拠点長より、5研究グループから H22 年度より8研究グループとなったこと、さらに運営体制を強化する ため、執行部(副拠点長3名、拠点長補佐1名)を設けた事を説明した。 2) 研究活動報告 拠点長より、拠点活動報告書およびニュースレターNo.5 の説明があった。二木委員長より特許につい ての質問があり、各委員会の中に知的財産委員を設けており、協議を行っている旨説明をした。 3) PMDA 理事就任に伴う拠点長の利益相反対応と役割の明確化 拠点長より、拠点運営委員会内規の協働委員会の比重を重くした旨、協働委員会の審議事項の結果 を拠点運営委員会に報告するよう説明があった。また、拠点長の PMDA 理事就任にあたり、PMDA には 兼業依頼を提出しており、九州大学とは、総長から委嘱という契約を結んでいる旨説明があった。 第 5 回諮問委員会(平成 23 年 8 月 29 日) 1)拠点の進捗状況に関する評価および助言 二木鋭雄、浅島誠、梶谷文彦、秋元浩 先端融合医療レドックスナビ研究、活動報告について 点数 1(不可) 2 3 4 5(優) 人数 0 0 0 0 4 グループ研究発表について 点数 1(不可) 2 3 4 5(優) 人数 0 0 0 4 0 若手育成事業研究発表について 点数 1(不可) 2 3 4 5(優) 人数 0 0 0 3 1 点数 1(不可) 2 3 4 4.5 5 優) 人数 0 0 0 0 1 3 総合評価 【諮問に対する意見】 (二木委員長) 111 データ、感度について、可能な範囲で定量的、数値的に努めていただきたい。 最後のターゲットであるヒトへの応用への難しさ、可能性についても触れてほしい。 このプロジェクト全体の方向性として「出口」を意識することは重要であるが、同時に基礎 的な研究も必須であり、特に若手研究者は出口にとらわれず、自由大胆な独創性をもって研 究を進めてほしい。 質疑応答の時間を作ってほしい。 全体としていい会であり、プロジェクトの進展が実感できた。 (梶谷委員) 「生体レドックス」のイメージング装置、プローグの開発およびレドックスの種々の疾病に おける病態生理学的意義、さらにそれに基づくバイオマーカ検索や創薬を視野に入れた研究 を強力に産学官学連携で推進させており、内容のレベルが高くかつユニークである。これま で5年間の成果を基に今後の一層の進展が期待される研究プロジェクトと言えよう。 グループ研究、若手育成事業研究に関しては、今後の伸びしろを考えての評価とした。 (秋元委員) 学問的意義と同時に、出口(Exit)を意識して、グローバルな状況と時間軸を踏まえたうえで、 ビジネスのロードマップをそろそろ計画すべき時期に来ているのではないか。 連携企業の数(8社)として十分であるが、ライフサイエンス分野で国際的に戦っている会社 が見当たらない。現状ではグローバルな経営戦略・知財戦略において、若干、不安である。 当面の対策として、提携している内資だけでなく外資の力を借りることも考えてよいのでは ないか。 研究発表の中には新しいコンセプトと思われる成果も散見されるので、米国に対する知財戦 略の手当てを早急に講じておくことが必須と思われる。 ネットワーク医療の効率性と個人情報の取り扱いについては、ネット医療グループのひとつ の大きな課題として取り上げておくべきではないか。 若手の人材育成については、大きな枠組みの中で、自由に切磋琢磨させた方が優秀な人材が 育つのではないか。また、そのような人材を確保するシステムを構築しておくべきである。 質疑応答の時間を作ってほしい。 (浅島委員) 産学官の共同研究が当初より格段に良くなっているので、更に発展させてほしい。 レドックスナビという概念をきちんと明確にし、疾患の因果関係を明らかにする姿勢が必要。 質疑応答の時間を作ってほしい。 若手はもっとオリジナリティのある研究にチャレンジする事が必要である。 内海拠点長のリーダーシップのもと、新しい成果が見えてきているので、それを大切にして ほしい。 5年で研究拠点の核のシーズはきちんと出せていると思う。 第 6 回諮問委員会(平成 24 年 8 月 29 日) 1)拠点の進捗状況に関する評価および助言 二木鋭雄、秋元浩、梶谷文彦、中川原章、安井久喬 グループ発表について 点数 1(不可) 2 3 4 4.5 112 5 優) 無記入 人数 0 0 0 1 1 2 1 若手育成事業研究発表について 点数 1(不可) 2 3 4 5(優) 無記入 人数 0 0 0 1 3 1 点数 1(不可) 2 3 4 5(優) 無記入 人数 0 0 0 1 3 1 総合評価 ※無記入:発表時欠席のため 【諮問に対する意見】 (二木委員長) 全体としては、進捗状況は満足すべきものと考える。 医療ネットグループに関しては、測定項目も含め、より具体的に発展される事を期待している。 オープン実験室については、今後重要なものとなり得ると考えられ、期待大である。 若手研究者はすべて研究者として優秀であることを再認識しました。「研究」に重点がありますが、そ れでいいと思う。 (秋元委員) 各グループとも Exit を考えて研究を進めており、極めて期待がもてる。 Exit 戦略の中にグローバルな知的戦略、ビジネス戦略について「専門家」を交えて、さらにリファイン する段階に来ていると考える。 (中川原委員) 拠点の体制整備は着実に進められており非常に評価できる。特にオープンラボ開設は素晴らしく、 今後実効性のあるラボにして欲しい。 全体の解析対象がマウスモデルになっているが、これからはヒトへの応用、ヒト材料を用いた応用系 へシフトして欲しい。 若手育成事業の研究成果は着実に進んでいる。しかし、ヒトへの応用の具体的な道がより分かりや すく示される必要がある。 プロジェクト全体のヒト疾患への応用に向けて、絞り込みが必要な段階かもしれない。 (梶谷委員) 生体レドックスの基礎から臨床までカバーする OMRI 分子イメージング技術、メタボリック・プロファイリ ンググループの技術の先鋭化とマルチモダールな融合研究、生体レドックス内視鏡グループの多機 能イメージング、ターゲット化ナノカプセルなど多角的融合的な研究開発の展開は高く評価されよ う。 これまでの研究成果をベースに、生活習慣病やがん、神経疾患の早期診断、治療、創薬などにつ いて一層説得力のある進展を期待したい。若手育成事業の研究もユニークかつチャレンジングであ る。また、本プロジェクトの産学の連携は有機的かつ効果的であり、オープン実験室の設置や社会 還元を目指すネット医療などの拠点活動にも大きな期待が持てる。 (安井委員) レドックスナビ拠点は、日本、アジアで唯一のセンターであると聞くが、九大医学部からの参加が少 ないのはなぜか。残念に思う。発展のための大変重要な準備期間に思われるが、研究者には真摯 に取り組まれ、大いに発展すると思う。発展のための方策として、九大医学部全体での優れた研究 の発表会を年 2~3 回行うのはどうであろうか。 113 【グループ等に対する質疑応答】 画像解析グループ Q1 「造影剤として何を用いていくか?生体内分子を造影剤として利用する場合、それぞれのラジカル は区別がつくのか?」 A1 「OMRI は、スペクトル解析が可能なので、アスコルビン酸ラジカルなら同定が可能。セミキノンを区 別することは、難しい。」 Q2 「ざっくりと酸化ストレスの判定をすることは出来るのか?」 A2 アスコルビン酸のサイクルが指標となるようであれば、そのラジカルを検出することで酸化ストレスを 判定することが可能かもしれない。」 Q3 「抗がん剤のイメージングに興味を持ったが、大学内でがん研究者との共同研究は進んでいるの か?」 A3 「やっと画像化可能になった段階で、今後共同研究を展開していきたい。」 Q4 「これまで、がんのイメージングなどは行われてきたが、OMRI の利点は?」 A4 「抗がん剤そのものをイメージングする手法はこれまでなかった。アスコルビン酸自体も無侵襲的に とらえることはこれまで出来なかった。これらが可能になった点は、OMRI の強みである。 Q5 「知財戦略は、装置開発よりコンセプトとして考えて行った方が良いと思う。」「PET-MRI が注目され つつも、なかなか PET-CT 以上の有用性が示せず、市場に出てこない。OMRI は、PET と組み合わ せることは出来るのか?」 A5 「OMRI、MRI、あるいは PET で得られる情報は、少しずつ違うので、マルチモダリティの考え方が非 常に重要だと思う。最初の動物用の装置に関する特許としては、マルチモダリティにも対応したも のとして出願している。臨床応用について具体案はないが、組み合わせるというのは考えている。」 【メタボリック・プロファイリンググループ】 Q6 「MS イメージングを行う際のイオン化は難しいのか?」 A6 「非常によく似た構造の化合物でもイオン化するものとしないものがある。おそらく立体的な構造の 違いなどが考えられると思うが、イオン化のメカニズムは分かっていない。気化した後にマトリックス は重要で、空間上での作用に関係していると考えている。非常に難しいが、メカニズムを明らかに していきたい。」 Q7 「新しい技術を他のメタボロームの結果とつなぎ合わせることは可能か?」 A7 「今回紹介した方法は、世界に数台しかない特殊な分析装置を使っており、一般的に行うことは難 しい。一方で、MS/MS 使った研究は世界中で色々やられており、それを用いた研究も行っている。 進捗したら、紹介したい。」 Q8 「色んなところで MS 分析が行われつつあるが、それらと比較した利点と欠点はどのような点か?」 A8 「一般的な MS 分析は、取得できる情報が非常に多いという利点がある一方、組織抽出物を用いる ので病態とその周辺を含んだデータになるという欠点がある。我々が行っているイメージングでは 取得出来るデータは限られるが、病態部位そのものの情報を得ることが出来る。我々は、両者を組 み合わせて考察しているが、相違があることもある。イメージングでないと、分からないことも多い。」 Q9 「MS 分析では、脂肪酸をターゲットとしたものが先行していると思うが、例えば脂肪肝イメージング のデータはあるのか?」 A9 「我々は行っていないが、他のグループが実施しているのではないか。肝臓は、イメージングしや すい組織だと思う。脳についても 6 割ぐらいは必須脂肪酸と言われているので、実施しやすいと考 えられる。イメージングを行うためには、マトリックスが重要になる。」 Q10 「脂肪酸の酸化物のイメージングが出来れば素晴らしいと思う。定量まで行かなくても定性は出来 るのか?」 114 A10 「過酸化物のイメージングは難しいと思う。過酸化物は、レーザーを当てた時に破壊され安定では ない。戦略としては、それら不安定物質と結合する分子をイメージングするというのは可能かもしれ ない。また、分子量で分けることが出来るので、分別して計測出来る可能性がある。」 Q11 「イオン化できないものをイオン化する戦略はあるか?」 A11 「MALDI イメージングには、マトリックスが必須。知財戦略として、コンセプトで取ってデータを後か らというのもあると思うが、非常に複雑な化合物群に対し色んな種類のマトリックスを使っているため、 データの解釈が難しい」 レドックスイメージンググループ Q12 「イメージングについて、がん分野への応用は?」 A12 「まだ実施していない。」 Q13 「がん細胞の増殖などにはミトコンドリアが関係しているので、それを捉えられれば応用範囲は広い と思う。」 A13 「イメージング手法を応用出来るよう、色々な点を改善し進めたいと思う。」 Q14 「OMRI を使った下肢虚血は、なぜ 24 時間後としたのか?」 A14 「最初は、重篤な条件で行うことを考え、24 時間とした。」 Q15 「具体的には、どのような手術を行ったか?」 A15 「虚血は大腿動脈の上部を結紮している。造影剤は、虚血部位から 5mm~10mm 下の部分の筋注 している。」 Q16 「コントロールは?」 A16 「反対側の下肢をコントロールとしている。」 Q17 「画像の変化は、筋肉を見ているとのか?その辺りの組織的なダメージは?」 A17 「FAD radical 投与後の組織像としては、変化は見られない。虚血肢には、ダメージがあると思う。」 Q18 「血流を再開しても劇的な変化はないのか?」 A18 「虚血再開した後に筋肉によりダメージを受けるようであれば、画像の変化として出てくると考えて いる。」 Q19 「将来的にヒトをターゲットとした実験と思うが、(FAD radical 生成に)NADH は、必要なのか?アス コルビン酸は、どうなのか?NADH をヒトに投与できるのかという点が気になる。」 A19 「大鵬が出している FAD 注射剤のみで可視化する事が出来れば臨床応用が可能となると考えて、 単独での方法についても併せて検討したいと考えている。 Q20 「アスコルビン酸との比較をした方が良いのでは?NADH が必要であれば、安全性が問題になっ てくる。虚血の時に、FAD radical は動かないのか?」 A20 「ラジカル消失は、虚血中は止まる。」 Q21 「それは何を意味しているか?」 A21 「FAD radical に対する酸素濃度の影響かもしれない。」 Q22 「酸素濃度の影響を受けているだけという事なのか?レドックス変動なのか?」 A22 「この結果だけでは、酸素濃度かレドックスをみているのか分からない。」 Q23 「イメージングで何を検出しているのか分からないと臨床に持っていけないのでは?」 A23 「これから、現象のメカニズムを解明したい。」 Q24 「開発にどのような臨床的なインパクトがあるのか?」 A24 「病理的に確定診断するためには臓器を取り出して一週間ぐらいかかると言われている。内視鏡で 細胞 1 個 1 個の状態を観察出来れば、その場で確定診断が出来るということで、リアルタイムに病 変の境界線を理解することが可能になる。」 レドックス疾患創薬グループ 115 Q25 「ビリルビンが抗酸化作用で効いているという証拠は?」 A25 直接的な抗酸化作用を示すのは難しいが、ビタミン E 等よりもはるかに抗酸化作用が強いと言われ ている。ビリルビンは細胞内でラジカルと反応すると酸化されてビルベルジンになることが報告され ている。よって、低濃度でも細胞内で効率よくリサイクルすることが可能。直接抑制する効果がある とも報告されている。」 Q26 「酸化ストレスなのか、どのような活性種が関与しているのか?ということが問題で、証明も難しい。 活性酸素種といっても、色々な種類があり、それぞれの活性種に対して効果のある消去剤も異なる。 やはり、何に対して効果を持っているのかを明らかにする方法として、各活性酸素に特異的と考え られる指標をとることが重要だと思う。」 A26 「次のステップでそういう方向に行きたいと考えている。」 Q27 「活性酸素種という一言で片付けずに、中身ははっきりさせるということが大切で、疾患別に有効な 抗酸化薬が違ってくると考えられる。それぞれに有効な薬を見つけ出していかなければならないだ ろう。」 A27 「ビルビリンは、ラジカル消去作用だけではなく、別の作用も期待している。産生系の亢進を抑制す る物質もある。」 Q28 「p66shc というのは Adaptor Protein なのか? ABC との関連は?」 A28 「同じグループ。」 Q29 「尿酸の抗酸化作用は、どうなのか?」 A29 「尿酸が高いと動脈硬化の危険因子だといわれているが、抑制すると危険度が増したという報告も ある。抗酸化作用についても、相反する報告がある。」 先端がん診断・創薬グループ Q30 「抗がん剤の併用療法については、科学的にはどのくらい明らかになっているのか?」 A30 「まだ、不明な点が多い。違う種類の DNA ダメージを与える事によって、より高い治療効果が得ら れると分かりやすいが、それ以外のメカニズムも想定して研究を進めている。」 C31 「臨床現場では、分子標的治療薬というのが積極的に行われているが、逆にその限界も明らかに なりつつある。例えば、劇的に効果のあった患者さんが、1 年ちょっと経つと突然再発してあっという 間に亡くなってしまう。大腸菌の実験では、ミューテーション起こして効かなくなると言われているが、 臨床ではミューテーション起こっていなくても突然効かなくなる。古くて新しい代謝拮抗剤を組み合 わせてやっていくかという課題は極めて重要と考えている。完治に持っていくというのは、単に一時 的に抑えればいいというわけではない。」 Q32 バイオマーカーとしての可能性を言われていたが、サンプルは?」 A32 「抽出した組織のメッセンジャーレベルを見ることになる。臨床検体では、免疫染色という方法もあ るが、より簡便なものは、メッセンジャーレベルでの検出と考えている。」 Q33 「併用薬を最適化する戦略はどのように考えているのか?」 A33 「薬剤の組み合わせだけでなく、タイミングと量についても組み合わせがある。」 C34 「臨床、小児がんの立場から言うと、20、30、大体 30 年ぐらい経つと二次がんが出てくる。それは治 療による二次がんで、今大きな問題になっている。大人の場合もがんの治癒率も上がっており大体 3 人に 2 人は 5 年生存している。若年性の 30 才あるいは 40 才でがんになって助かった場合、お そらく 15 年から 20 年経つと二次がんがでてくる。治癒率が上がってきているが、その時二次がんの 問題を考えて治療をする、あるいは治療薬を開発するという事が必要になって来ると思う。」 薬物送達システムグループ Q35 「このポリマーの血中での安定性は?」 116 A35 「腹腔内に投与したものは血中に取り込まれ、最終的には細胞の中に取り込まれる。分解されやす いものとされにくいものを組み合わせることで、排泄、毒性を回避しつつ標的臓器に到達するという 比率 3:7 を見いだした。」 Q36 「今回のターゲティングに関してはどのような状況なのか?」 A36 「DNA ワクチンとして考えた場合今までは免疫治療というのは局所もしくは皮下に投与していたが、 DDS システムを使うことで脾臓やリンパ節など免疫を司る臓器に高発現させることに成功した。腫瘍 部位への発現も期待したい。」 Q37 「血管に対するアプローチは、がんの早期しか効果がないのではないか?末期がんを含めて時期 はどのように考えているのか?」 A37 「腫瘍血管に対しては、転移の抑制を考えている。ある程度初期治療を行って、再発を予防するよ うな臨床セッティングを考えている。」 Q38 「メラノーマなどを使った転移の実験はやられているのか?」 A38 「現在、メラノーマに関しては皮下への移植のみで、転移の実験は行っていない。すい臓がんは、 転移モデルについても作成し行っている。」 Q39 「正常な血管、毛細血管に与える影響は何か調べているか?」 A39 「血管内皮細胞株の種類が少なく、今のところこの 2 つの細胞株について解析しており、正常血管 については行っていない。」 ネット医療グループ Q40 「出口として位置付けられているネット医療グループは、他のグループとどのように連携して進めて いるのか?」 A40 「拠点 8 グループ全てを含んだ成果を還元する必要が出てくると思うが、現在は OMRI、MS イメー ジングに着目してそのデータを社会に還元出来るよう、今構築しているシステムに乗せることを考え ている。」 Q41 「動物実験では、どのようなレドックス情報をセンサーに組み込む予定なのか?」 A41 「イメージングデータを今のシステムに加えてきたいと考えているが、他にもこのシステムに組み込 めるような指標も検討しなければならないと考えている。」 Q42 「様々なグループの技術を組み合わせて組み込むのが良いと思う。」 A42 「将来的には、レドックスナビの聴診器などが出来たらおもしろい。電力の消費も良いが、全体的に 捉えたアプローチも加えた方が良い。」 C43 「九電の持つネットワークを使えば、今までにないコホートになる。電量消費パターンから生活パタ ーンを割り出すのは難しい。九大を基盤にしているので、九大病院にかかっている患者さんと健康 な人をうまく組み合わせて、患者さんに対してレドックス疾患と関連づけられるようにすれば、大規 模コホートが出来ると思う。」 C44 「必ず個人情報のセキュリティについて十分配慮して欲しい。」 Q45 「コホートという話が出ているが、QT ネットを使うなどの予定はあるのか?」 A45 「まだ、考えていない。」 C46 「QT ネット上ホームページ使って本人の承諾を得た形で、まさしく九電の利用したコホートとして利 用出来る可能性があるのではないか。」 C47 「データにアクセスしやすくするというのは重要で、かつ製薬企業がどのような要望あるのかという 調査をしても良いのではないか?」 C48 「九電の持っているネットワークを利用し、この九州の独自性を出すことが重要。センサーに強い 協働機関と協働でセンサーを作ってもらうことも可能。8 グループは、第三者から完全に閉じている ので、それを活用して今年度中に足固めすること、マイルストーンをはっきりさせることが重要。」 117 生体レドックス内視鏡 Q49 「国際的にこの分野で日本がリードしていくためには、どのように展開したら良いか?」 A49 「現段階では、大学の技術としては良い評価を得ていて、論文にも投稿出来る。臨床応用には、各 企業のビジネスの問題があって難しい。」 Q50 「ナノカプセルについて、レドックスの造影剤とした場合の利点はあるのか?」 A50 「カプセルに入れることで感度を上げることが最終的な目標。ニトロキシルラジカルは、体内に入れ ると急速に減衰するが、カプセル化することで抑制できるのではないかと考えている。このカプセル は非常に対流性がよくて、3 日間ほど体内を循環している。それを利用すれば、よい造影剤になる のではないかと考えている。」 Q51 「ナノカプセルについて、サイズはどのくらいか?」 A51 「10~20 ナノぐらいの大きさ。生体内に投与するサイズとしては、10~100 あるいは 200 弱ぐらいが最 適と言われているが、ちょうどその範囲内になっている。腫瘍部位に集積するという EPR 効果も期 待出来ると考えている。」 Q52 「抗体をつけることはできないのか?」 A52 「行いたいと思っている。アルツハイマー等をターゲットとして、脳移行性をもつような工夫も施して いる。結合部位としては、24 箇所考えられるので、色々な効果を期待している。」 Q53 「生体内に元々あるヒートショックプロテインをナノカプセルの材料に用いることは、問題ないの か?」 A53 「恒常的に発現しているものなので、毒にはならないだろうと考えている。スモールヒートショックプ ロテインの研究者と共同研究を行っているが、過剰発現させても致死にはいたらないとの情報を得 ている。アルツハイマーについても賛否があるが、このナノカプセルが役に立てば良いと思って研 究を進めている。 【オープン実験室】 Q54 「利用状況は?」 A54 「継続して利用する方、それから新規に使いたいという方が増えている。」 C55 「追加導入され、学内だけでなく学外、海外も含めて使ってもらう方がよい。基本的な知財を押さえ ておくのは当然ながら、出来るだけ早く使ってもらう事が世界標準になる。 Q56 「アジアでは、香港大学などで拠点整備が行われているが、レドックスを中心とした拠点はアジアに あるのか?」 A56 「ないと思う。」 C57 「アジアの中核として、グローバルに発信してほしい。」 Q58 「学内の利用促進策についてどのようなプランを考えているのか?」 A58 C59 「今年度は、HP の整備、意見交換会セミナーの開催を考えている。」 「OMRI に出来るアプリケーションなど、具体的に HP に掲載してほしい。」 Q60 「学外の方が使用する場合に、費用はどういう形になるのか?」 A60 「消耗品は、利用者負担としている。機器の使用料に関しては、考えていない。」 Q61 「日本レドックス株式会社というベンチャーは、拠点とは関係しているのか?」 A61 「直接は関係していない。JST のプロジェクトの方で九大と一緒に OMRI 開発を行ってきた。」 C62 「制度上は協働機関になっていない。知恵は出し合っている。協働機関となると、このプログラムで は購入できなくなるため、組織には入っていない。日本レドックスは、九大にも場所を借りているが、 それは拠点とは別の場所にある。」 若手育成(藤田) Q63 「金属の制御が重要ということは、理解できるが、制御の破綻が特定の疾患に結びつくという例はあ 118 るのか?」 A63 「制御のメカニズム自体がまだ不明な点が多い。特定の疾患においては神経細胞中に金属の沈 着がみられ、アスベストによる発がんもアスベスト中の鉄が過剰に細胞内に取り込まれ引き起こされ る事が分かっている。蓄積した鉄が疾患原因となる報告があるが、制御メカニズムの破綻に関連す るものは、これから解明したい。」 Q64 「培養細胞への金属の添加はどのようにしているのか?」 A64 「Ferric ammonium citrate (FAC)で加えている。トランスフェリンを添加する方法も報告されてい る。」 Q65 「取り込みは、どのようになっているのか?」 A65 「鉄を培地に加えるとレセプターの発現が低下し、鉄の取り込みを抑えようとする。」 Q66 「それに対するアニオンの影響や、金属の形状はどの程度影響するのか?」 A66 C67 「それについての検討は行ったことがない。」 「これまで行ってきた基礎研究の成果の応用や、その知財戦略などを考えた方が良い。」 Q68 「ノックアウトマウスの報告はあるのか?」 A68 「まだノックアウトマウス等の報告はされていない。」 Q69 「対象となる金属はどこまで分かっているのか?」 A69 「鉄、銅、あるいは亜鉛に関して報告されている。」 Q70 「セシウムなどの輸送は分かっているのか?」 A70 「植物に関しては、色々な報告がなされていると思う。植物が土壌中のミネラル類を如何にして取り 込むかという研究は進んでいる。動物細胞、人間に関しても色々なトランスポーターの関与が分か っている。」 C71 「内部蓄積による低線量被爆などは、このプロジェクトと関連がある。そのメカニズム解明などは、興 味深いと思う。」 若手育成(園田) Q72 「OMRI 撮像のプローブは、何か?」 A72 「ニトロキシルラジカルを使っている。」 Q73 「ニトロキシルラジカルの減衰には、色々なメカニズムがあるが、これは何の現象をみているの か?」 A73 「検討していない。」 Q74 「動物実験において認知症の評価は、難しい。今回は、放射状水迷路を使っていたが、もう少し発 展出来ないのか?」 A74 「行動学実験は、実施しやすいが、電気生理実験を行うべきだと考えている。」 Q75 「db/db は太っているが、水迷路実験に対する影響は?」 A75 「遅くなるが、運動低下は迷路の結果に直接はつながらないと考えている。例えば痩せているよう なモデルやメタボモデルで運動能力は落ちてないモデルでも、同じように認知機能は低下してい る。そのため、糖尿病にあるいは代謝異常によって認知障害が起こると思っている。」 Q76 「脳の生化学実験を行っているか?イメージングと絡めて、部位について。」 A76 「脂質過酸化酸物の蓄積は評価している。今後、イメージングのデータと絡めて、考察していきた い。」 Q77 「糖尿病性認知症に対するミクログリアの関与について、程度、時間、期間などを明らかにする計 画はあるのか?」 A77 「現在進行している。ミクログリア抑制作用のあるミノマイシンを用いて、その影響を検討している。 弱い炎症状況が長く続くというのが病態形成に関与しているのではないかと考えている。」 119 Q78 「糖尿病から痴呆になっていく過程で、ミクログリアの果たす役割はどの程度か?」 A78 「動物実験の結果から、50%程度は関与していると考えている。動脈硬化では、マクロファージが 果たす役割は非常に大きい。このような生活習慣病においては、マクロファージやミクログリアなど の炎症細胞が関与しているのではないかと考えている。」 Q79 「アルツハイマー病モデルの 3×TC と、今回のモデルでは、アミロイドの蓄積に関して大きな違い があると思うが、酸化ストレスという共通メカニズムはある。いくつかの糖尿病のモデルマウスにおい て普遍的なメカニズムが明らかになると良いと思う。臨床では、認知症の改善を評価するプロトコー ルはあるのか?」 A79 「臨床では、はっきりと認知症にならないと評価できない。長谷川式や NNC といった方法は、軽度 の認知障害を評価する方法ではないかと考えている。糖尿病認知症の場合は、記憶障害よりはむ しろ注意力障害というような違いがあるとも言われている。臨床での評価は、これからの検討課題と 思っている。」 C80 「出口を考える時は、認知症の治療薬の評価法を確立しないと動物実験だけで終わってしまうとい うことになる。 Q81 「いくつかの病態モデルでは、糖尿病が発生する過程のメカニズムが少しずつ違うが、脳障害に至 る過程は、酸化ストレス+ミクログリアで共通するのか、糖尿病になるメカニズムも影響するのか?」 A81 「使ったモデル全てで酸化ストレスは検出されるが、その程度は違うと考えている。高血糖のモデル の方が、酸化ストレスの関与は強い。逆にメタボモデルは酸化ストレスの程度は低いが、認知機能 障害がはっきりと起こっている。」 若手育成(加藤) Q82 「精神科領域では、評価する指標が難しい?」 A82 「基礎的な精神学研究においては、色々行われている。昔はグリアの概念がなかったので、精神 疾患のモデルを作るのが困難だった。」 Q83 「神経疾患と酸化ストレスに関する論文は、数多くある。しかし、一言で酸化ストレスといってもすべ て同じ神経疾患になるのではない。」 A83 「精神疾患は、層構造でとらえる考え方があって、不安などは共通のメカニズムで起こり、その上に 妄想が出現する統合失調症や、うつ病が位置付けられる。それぞれを解明していきたい。」 Q84 「ミクログリアの活性化は、統合失調症に特異的なのか?」 A84 「ミクログリアの活性化について、統合失調症とうつ病で解析してみると、がんなどの病死、自然死 ではあまり活性化しておらず、自殺された方では起こるということが報告されている。脳の活性化部 位についても類似している。」 Q85 「酸化ストレスが神経疾患の原因であるとし、酸化ストレス抑制に関する大規模な臨床試験がやら れているが、その原因はなぜか?」 A85 「統合失調症について、直接的な抗酸化剤ではなく脂肪酸を 10-20 代の高リスクの人を対象に投 与し、予防できるかという試験が行われている。まだ、結果は出ていないが、可能性はあるのでは ないかと思っている。」 Q86 「胎生期のミクログリアは活性化されているが、その必然性は何か?」 A86 「胎生期の未成熟な神経に対して発達を促したり、信号を送ったりということを担っていると考えて いる。その役割を終えるのが、胎生期から幼少期にあたると考えている。そのころには、ミクログリア の役割は、工事屋のようなものが重要で、活性化するがその後休止状態になる。一方で、精神疾 患の方は、ミクログリアが役割を終え切れずに、活動的なミクログリアがとどまり、新しいストレスが、 例えば受験とか失恋などでさらに活性化されるのではないか。この時期が統合失調症の一番発症 しやすい時期と一致する。よって、二度目のストレスで仮眠状態にあるミクログリアが起き上がるとい 120 う仮説をたてている。」 Q87 「ストレスが入ってもミクログリアが活性化される場合とされない場合があると思うが、その違いは何 か?」 A87 「ミクログリア自体は採取出来ないが、血液由来のマクロファージを用いて、発症のリスクとストレス に対する反応を明らかにすることは可能と思う。」 Q88 「精神疾患に関して、第二世代の薬で改善するというが、ミクログリアと関連するのか?」 A88 「従来のハロペリドールと最近汎用されているリスペリドンの二剤を比較したところ、新しい向精神病 薬の方が明らかにミクログリア活性化を抑制するということを見出している。また、第二世代向精神 病薬は、統合失調症によって引き起こされる脳委縮も抑制すると言われている。」 若手育成(吾郷) Q89 「ペリサイトと血管内皮細胞の障害には違いがあるのか?」 A89 「例えば、糖尿病の合併症では毛細血管が障害をうけやすい。その状態では、内皮細胞は増殖す るが、それを囲むペリサイトは剥がれる。そのため、脆弱な血管が出来、出血する。微小血管のペリ サイトが障害を受けやすい原因は、まだ不明。」 Q90 「ペリサイトが特に酸化的な傷害を受けやすいということはあるのか?それとも障害メカニズムは、酸 化的ダメージとは限らないのか?」 A90 「酸化的ダメージには限らないかもしれない。むしろ低酸素などは、内皮細胞の方が強い。内皮細 胞の浸潤に対してペリサイトが追いつける人と追いつけない人がいる。糖尿病患者では、ペリサイト は増殖していない。我々が検討している中では、PDJ レセプターの発現が重要だと考えている。さ らに、何が PDJ レセプター発現を制御しているかという事に戻すと、その段階には FGS が重要な因 子である事が明らかになっている。しかしながら、現在、糖尿病患者における FGS について解析し ているが、仮説通りにはいっていない。おそらく細胞内シグナルのどこかが障害されていると考えて いる。」 Q91 「ミクログリアとペリサイトの関係は?」 A91 「急性虚血を与えて障害を起こす前に再開させると、ミクログリアは活性化されている。そのミクログ リアの役割は、短時間は保護的に働くが、活性化状態が続くと悪影響を及ぼすと考えられている。 ペリサイトとミクログリアの関係では、血管外漏出が起きた際にそれらを処理するためにミクログリア が浸潤してくる。糖尿病患者では、まず微小血管構造が構築されず血流が保てなくなり、その後ミ クログリアの活性化というのが起きるのではないかと個人的には考えている。ペリサイト障害からミク ログリアの活性化が進む、あるいは、神経変性の処理をしようと血管より先に神経のダメージに反応 しているミクログリアもあるのではないかと考えて進めている。」 第 7 回諮問委員会(平成 25 年 2 月 27 日) 1)拠点の進捗状況に関する評価および助言 二木鋭雄、秋元浩、浅島誠、井上圭三、梶谷文彦、中川原章、安井久喬 拠点活動・特別プロジェクトについて 点数 1(不可) 2 3 4 5(優) 無記入 人数 0 0 0 3 3 0 グループ研究発表について 点数 1(不可) 2 3 4 5(優) 無記入 人数 0 0 0 3 3 0 1(不可) 2 3 4 5(優) 無記入 総合評価 点数 121 人数 0 0 0 3 3 0 ※無記入:発表時欠席のため 【諮問に対する意見】 (二木委員長) 全体に活発に計画に沿って研究が続けられており、結構と思う。 exvivo、動物からヒトへの応用に進むには大きな課題があると考えられる。その一つは濃度、感度の 問題。「アプリケーションについて」の項でのラジカルの濃度、メタボリック・プロファイリングの項での、 例えば EGCG およびそのメタボライトの濃度の定量的議論数値が今後の考察でなされる事を期待し ている。 (秋元委員) それぞれの研究成果については目覚ましい進展が認められ大いに期待できる。 グローバルな事業計画及び各協働機関のコミットメントがあまり明確でないので、今後の課題として 検討して欲しい。 (浅島委員) 内海拠点長を中心にこのレドックスナビ研究拠点はかなりきちんとした成果をあげていると言える。 基礎的なデータは確実に積み上げられ、成果はみられるが企業との共同研究によって得られた知 財がどのように活用され、生かされているのかがあまり見えない。 人材育成や特別プロジェクトや研究グループの中にも進展の差があるが、大半は発展していると言 える。 今後これらの成果が真の臨床現場や市場に上市されるまでの道程にはまだ壁がいくつかある。継続 して是非目に見える形の成果として欲しい。 (井上委員) 特別プロジェクトは明確に目的に向いており、順調な進展を感じる。 グループ研究については、極めて興味深い知見の発表であったと感じる。ただ、redox との関係があ まりない発表もあり、より redox との関連を意識したものにして欲しいと思った。 (梶谷委員) 研究拠点の中軸と言える生体レドックスナビ画像化装置 ReMI の開発を一層進展させ、ヒト測定への 展開を進めていることは、本プログラムの目的に合致しており高く評価されよう。 メタボリック・プロファイリンググループの質量イメージングの先鋭化とマルチモダールな融合研究、 生体レドックス内視鏡グループの高精能多機能イメージングによる小型低侵襲治療システムの推進、 高分子ミセル用ブロックポリマーミセルによるがん遺伝子ワクチンを視野に入れた治療法など多角的 融合的な研究開発は高く評価されよう。また、生体レドックスナビをベースにがん、糖尿病、血管病 変、神経疾患などの有機的病態モデルの追求とそれに基づく早期診断、創薬などについて、説得 力のある研究開発が進んでいる。 若手育成事業もそれぞれユニークな切り口からチャレンジングな研究が進められている。また、本プ ロジェクトの産学の連携はそれぞれ合目的かつ効果的であり、オープン実験室も充実してきており、 また社会還元を目指すネット医療などの拠点活動にも大きな期待が持てる。今後、レドックスナビ研 究の統合的な意義をより明確にしながら、ヒトへの展開を進めて欲しい。 (中川原委員) レドックスナビのプロジェクト全体がよく統合され、成果が順調に出ている。 基礎的研究による人材育成、企業との連携による大型共同研究、困難な課題に対する挑戦等 が数多く含まれており、エキサイティングな内容になって来ているのは楽しい。 122 イメージングによるレドックスのディテクションは非常に難しいと思われるが、機能的には申し分なくて も、解像度にまだ不足な分があるように見受けられる。 今後は、国際的な戦略を視野に、ダイナミックな展開を期待したい。 (安井委員) 出口の見えない事をどんどん研究して欲しい。 国費で存分に遊んでもらいたい。 (b) 戦略会議 レドックスナビ統合医療システム達成のため、開発全体の戦略を検討・審議するため設置した。 ・平成 21 年度 第1回 開催日 議題 平成 21 年 5 月 30 日・ 議題 1: 平成 20 年度再審査の評価結果及び評価のポイントについ 31 日 て 議題 2: 他拠点の動向について 議題 3: 本拠点のアピールポイント 議題 4: センターの構想 議題 5: 研究成果を生むための改善点 第2回 平成 21 年 6 月 3 日 議題 1: センター構想について 議題 2: ウエストウイング 6 階について 第3回 平成 21 年 6 月 9 日 議題 1: 6 階について 議題 2: 諮問委員会について 第4回 平成 21 年 6 月 15 日 議題 1: 6 階について 議題 2: 成果報告書について 第5回 平成 21 年 6 月 22 日 議題 1: 5 階 6 階の取り纏めについて 第6回 平成 21 年 6 月 30 日 議題 1: センターについて 第7回 平成 21 年 7 月 6 日 議題 1: センターについて 第8回 平成 21 年 7 月 13 日 議題 1: センターについて 第9回 平成 21 年 7 月 28 日 議題 1: 成果報告書・提案書について 議題 2: 6 階について 123 (c) 拠点運営委員会 九州大学先端融合医療レドックスナビ研究拠点の組織及び運営について必要な事項(1.基本的な運 営方針に関すること、2.研究計画の決定に関すること、3.学術研究員等の人事に関すること、4.財務に関 すること、5.人材育成に関すること、6.協働機関との連携に関すること、7.運営及び研究活動の評価に関 すること、8.その他拠点の運営に関すること)を審議するため設置した。 【平成 22 年度】 開催日 第1回 平成 22 年 3 月 30 日 議題 議題1:九州大学先端融合医療レドックスナビ研究拠点協働委員会 内規(案)、九州大学先端融合医療レドックスナビ研究拠点 内規(案)について 議題 2:生体レドックス内視鏡グループ 副グループ長の推薦につい て 議題 3:第 6 回九州大学先端融合医療レドックスナビ研究フォーラム (案)について 第2回 平成 22 年 4 月 15 日 議題 1:(5・6 階)の配置について 議題 2:九州大学先端融合医療レドックスナビ研究拠点内規及び協 働委員会内規について 議題 3:第6回九州大学先端融合医療レドックスナビ研究フォーラム (案)について 第3回 平成 22 年 5 月 14 日 議題 1:各研究グループの報告(進捗状況)と今後の問題点につい て 第4回 平成 22 年 6 月 18 日 議題 1:基本契約、協働研究契約について 議題 2:各研究グループの進捗状況について 第5回 平成 22 年 7 月 9 日 議題 1:各グループの第 1 四半期の「進捗状況報告」について 議題 2:PMDA(医薬品・医療機器)シンポジウム-本邦における審 査の現状と展望-(仮タイトル)について 第6回 平成 22 年 9 月 10 日 議題 1:PMDA シンポジウムについて 議題 2:今後の体制について 議題 3:諮問委員について 議題 4:ナビ拠点フォーラム(案)について 第7回 平成 22 年 10 月 8 日 議題 1:レドックスナビ合宿研究発表会について 議題 2:ニュースレターNo5、ニュースレターNo6 について 議題 3:ホームページ作成、リーフレット作成について 議題 4:拠点フォーラムについて 議題 5:平成 23 年度若手育成事業の選考について 第8回 平成 22 年 11 月 5 日 議題 1:レドックスナビ合宿研究発表会について 議題 2:第 5 回レドックスナビ研究拠点フォーラム準備進行状況につ いて 議題 3:JSPS Core to Core Program について 第9回 平成 22 年 12 月 17 日 議題 1:レドックスナビ合宿発表会について 議題 2:ホームページリニューアルについて 議題 3:第 5 回レドックスナビ研究拠点フォーラム準備進行状況に 124 ついて 議題 4:平成 23 年度若手育成事業の選考について 議題 5:SPS Core to Core Program について 第 10 回 平成 23 年 1 月 14 日 議題 1:Winter School in Fukuoka(Core to Core Program)について 議題 2:第 5 回レドックスナビ研究拠点フォーラム準備進行状況に ついて 議題 3:平成 23 年度若手育成事業の選考について 議題 4:レドックスナビ拠点リーフレットについて 第 11 回 平成 23 年 2 月 14 日 議題 1:若手育成事業採択者について 【平成 23 年度】 開催日 第1回 平成 23 年 4 月 15 日 議題 議題 1:今後の拠点の方向性について 議題 2:知的財産委員長の交代について 第2回 平成 23 年 5 月 13 日 議題 1:ニュースレターVol.7 について 第3回 平成 23 年 7 月 1 日 議題 1:第 6 回レドックスナビ研究拠点フォーラムについて 議題 2:出前セミナー(案)について 議題 3:諮問委員会について 第4回 平成 23 年 8 月 29 日 議題 1:研究活動報告の諮問方法について 議題 2:第 6 回レドックスナビ研究拠点フォーラムについて 第5回 平成 23 年 9 月 30 日 議題 1:第 6 回レドックスナビ研究拠点フォーラム・同時開催 Core-to-Core Program について 議題 2:若手育成事業について 議題 3:予算について 第6回 平成 23 年 10 月 22 日 議題 1:若手育成事業の公募について 議題 2:第 6 回レドックスナビ研究拠点フォーラムについて 第7回 平成 23 年 11 月 11 日 議題 1:レドックスナビフォーラムについて 第8回 平成 23 年 12 月 18 日 議題 1:レドックスナビフォーラムについて 第9回 平成 24 年 1 月 20 日 議題 1:フォーラムについて 議題 2:ニュースレターについて 議題 3:知財委員会の委員の確認について 第 10 回 平成 24 年 3 月 2 日 議題 1:JEOL RESONANCE の参画について 議題 2:今後5年間の拠点活動について 【平成 24 年度】 開催日 議題 第1回 平成 24 年 4 月 18 日 議題 1:平成 24 年度活動予定について 第2回 平成 24 年 5 月 23 日 議題 1:進捗状況報告会について 第3回 平成 24 年 6 月 13 日 議題 1:進捗状況報告会について 議題 2:知財の強化について 議題 3:7 年目中間審査のための準備委員会設立(案)について 議題 4:拠点の活動・予定について 議題 5:共通実験室の整備について 125 第4回 平成 24 年 7 月 25 日 議題 1:レドックスナビ進捗状況報告会について 議題 2:研究実施計画の目標設定について 議題 3:進捗状況報告会内規の修正について 第5回 平成 24 年 8 月 29 日 議題 1:研究実施計画の目標設定について 議題 2:九州大学先端融合医療レドックスナビ研究拠点動物実験委 員会内規の一部改正について 議題 3:ヒト用 OMRI 開発を迅速に進めるための特別プロジェクトの 設置について 第6回 平成 24 年 9 月 19 日 議題 1:九州大学先端融合医療レドックスナビ研究拠点学術研究員 等候補者選考内規の改正について 第7回 平成 24 年 10 月 24 日 議題 1:フォーラムの開催について 第8回 平成 24 年 11 月 21 日 議題 1:フォーラムの開催について 第9回 平成 24 年 12 月 21 日 議題 1:成 24 年度下半期進捗状況報告会について 議題 2:フォーラムの開催について 議題 3:ニュースレターについて 第 10 回 平成 25 年 1 月 23 日 議題 1:1 月 23 日開催のグループ長会議での審議について 議題 2:平成 24 年度下半期進捗状況報告会について 議題 3:フォーラムの開催について 議題 4:九州大学先端融合医療レドックスナビ研究拠点知的財産委 員会内規の改正及び、知的財産委員会内規の運用に関す る申合せについて 第 11 回 平成 25 年 2 月 27 日 議題 1:進捗状況報告会について 議題 2:ニュースレターについて 議題 3:特別プロジェクトの進捗状況について 議題 4:活動報告・活動予定について 第 12 回 平成 25 年 3 月 21 日 議題 1:フォーラムの開催について (c) 研究発表会 本拠点の研究成果について、公開の形で研究発表を行うとともに、国内外の著名な研究者の方々に ご講演頂き、レドックス研究に関する知識を共有化するために開催した。 開催日 第1回 第2回 平成 19 年 11 月 2 日 平成 20 年 7 月 9 日 開催場所 題名 九州大学コラボステーショ 九州大学レドックスナビ研究拠点フォ ンⅠ(福岡) ーラム 九州大学医学部百年講堂 九州大学レドックスナビ研究拠点フォ (福岡) ーラム 医療イノベーションにおける産学連携 と知的財産 第3回 平成 20 年 9 月 29 日 JAL リゾートシーホークホ 九州大学レドックスナビ研究拠点フォ テル福岡(福岡) ーラム Frontiers in Biomedical Redox Navigation 第4回 平成 21 年 1 月 28 日 虎ノ門パストラルホテル 九州大学レドックスナビ研究拠点フォ (東京) ーラム 126 第5回 第6回 平成 23 年 2 月 14 日 平成 24 年 2 月 6 日 九州大学医学部百年講堂 九州大学レドックスナビ研究拠点フォ (福岡) ーラム 西鉄グランドホテル(福岡) 九州大学レドックスナビ研究拠点フォ ーラム レドックスナビ研究拠点における医療 イノベーションへの挑戦 第7回 平成 25 年 6 月 4 日 イイノホール&カンファレ 九州大学レドックスナビ研究拠点フォ ンスセンター(東京) ーラム ReMI がもたらす創薬・診断・治療の パラダイムシフト (d) 進捗状況報告会 本拠点の研究成果を非公開の形で発表するために開催した。諮問委員の先生方に諮問して頂き、今 後の研究推進へフィードバックした。 開催日 開催場所 第1回 平成 20 年 4 月 9 日 九州大学医学部百年講堂 第2回 平成 20 年 5 月 12 日 九州大学医学部百年講堂 第3回 平成 22 年 2 月 23 日 九州大学医学部百年講堂 第4回 平成 22 年 11 月 28 日 大丸別荘(筑紫野市) 第5回 平成 23 年 8 月 29 日 九州大学医学部百年講堂 第6回 平成 24 年 8 月 29・30 日 大丸別荘(筑紫野市) 第7回 平成 25 年 2 月 27 日 九州大学医学部百年講堂 127 (3) 資金計画 本プロジェクトに対して 2,000 m2 の研究施設を確保し、学際的・先端的研究を促進する全学総合研究 棟(コラボ・ステーション)の実験室を、全学的研究戦略に基づき優先使用している。また、総長裁量教員 3 名、専任事務支援室を配置することで拠点運営の円滑化を図っている。 本拠点では、グループ長会議において個別研究項目での研究資金の必要性、重要性を議論し、プロ ジェクト全体の長期的資金計画と、年度毎の研究資金配分を決定している。また、グループ研究以外に 平成 24 年度より「ヒト用 ReMI 開発を迅速に進めるための特別プロジェクト」、平成 22 年度よりグループ横 断型のレドックスナビゲーションに関する若手研究者を発掘・研究支援することを目的に、「若手育成事 業」(詳細は「4.人材育成」に示す)を開始して、有効に資金配分している。 さらに、他助成事業とも連携し、相乗効果の実現を図っている。JSPS の拠点形成事業「生体レドックス の磁気共鳴分子イメージング拠点形成」(日本側コーディネーター:内海英雄(平成 19~21 年度)、安川 圭司(平成 22~23 年度))拠点形成型・国際戦略型)に参加し、当拠点若手研究者の国際派遣・研究交 流により、研究活動の活性化を進めてきた。また、他助成事業による研究成果を本拠点研究にフィードバ ックすることで、プロジェクト研究の円滑な実施に努めている。例えば、下記の先端計測分析機器開発事 業で開発した小動物用高解像度 ReMI 装置は、開発基盤として臨床適合型 ReMI 装置の着想の元となる とともに、同事業の終了後、小動物用 ReMI 装置を本プロジェクトにおけるレドックス疾患モデル動物の解 析に供する等、相乗的にプロジェクト推進に活用している。さらに、「橋渡し研究加速ネットワークプログラ ム」を利用し、研究を進展させている。以下に、本拠点の研究内容に関連のある外部資金の名称等を示 す。 1. 先端計測分析機器開発事業 レドックス動態の磁気共鳴統合画像解析システム (研究代表:内海英 雄、平成 16~20 年度) (事業内容) 本プロジェクトは、実験小動物を対象として、生体レドックス動態解析のための装置開発、 造影剤開発、および病態モデルへの適用を図るものである。本研究開始以前に行われていた、電磁 石の通電量を変化させる磁場スイッチ方式に対して、電子スピン励起、NMR 計測を異なる磁石で行い、 測定対象の小動物が磁石間を移動するコンセプトを提示し、NMR 検出磁場を 1.5 テスラまで高めたシ ステム実証開発により、高解像度の生体レドックスイメージング技術を開発した。本プロジェクトで開発 した装置は小動物が磁石間を移動する形態であるが、臨床計測において被験者を磁石間で高速に 移動させることは負荷の点で困難であった。 拠点事業では、この複数の磁石を用いるコンセプトを基盤としつつ、被験者は静止したまま磁石を回 転移動させる形態に発想転換した。このアイデアでは、新たに1トン級の電子スピン励起・NMR 検出磁 石を、円形軌道で精密に移動させる移動装置技術を開発するとともに、高効率で電子スピン励起を行 うため、円弧状に均一磁場領域を有する全く新しい磁気回路開発を行うことで、臨床計測に適した生 体レドックスイメージングシステムへと開発深化を行った。 2. 科学研究費補助金 臨床応用を目指した大型生体レドックス画像化装置の開発(研究代表:市川和 洋、平成 21〜23 年度) (事業内容) 本研究では家兎、ブタ等大型動物における生体レドックス研究を実現することを第一目 標に、均一領域 300mmφの大型生体レドックス画像解析装置用の磁石を設計・試作し、その有用性 を実証することで、将来的な臨床応用を目指した大型計測共振器の開発基盤を確立することを目的と した。本装置で設計・製作する装置は、ESR 励起・NMR 検出磁場は 10 ミリテスラである。対応する電子 スピン励起周波数は 300MHz であり、MRI に換算すると 7 テスラの高磁場装置に相当する共振回路で あり、MRI の研究開発においても、頭部あるいは体幹部など大型対象を均一に計測する回路技術は 128 未だ十分に確立されていない領域であった。本研究では、電子スピンに関しては励起のみで良く電子 スピン共鳴の検出は行わないため、簡略した電気回路で実現可能なことに着目し、広領域の均一励 起を実現した。 3. 産学イノベーション加速事業 先端計測分析技術・機器開発 プロトタイプ実証・実用化プログラム 「多重磁気共鳴生体レドックス画像化システムの開発」(研究代表:日本レドックス株式会社、大学側 代表:兵藤文紀、平成 21 年度~平成 23 年度) (事業内容) 先端計測分析技術・機器開発プログラムでは、サンプル回転型 OMRI 装置の実用化の ための装置開発・改良を行い、MRI のコンソールの開発や効率的な ESR 励起を達成する円弧型磁石 の開発、ユーザービリティの改善により感度や操作性の面で動物用の実用化機を開発した。本課題 により動物用サンプル回転型 OMRI 装置並びに装置を構成する備品(コンソールや検出器)が製品と して販売されることとなった。ナビ拠点にて開発しているヒト用 ReMI 装置は、これらの先端計測で培っ た技術をさらに進化させ技術を組み込んでいる。例えば磁石部においては円弧型磁石をさらに改良 した馬蹄形 ESR 励起部(より高効率で励起を可能とする)を実装することで ReMI の高感度化をはかり、 さらに磁石部を回転させることでヒトへの対応を図っている。 4. 研究開発施設共用等促進費補助金(橋渡し研究加速ネットワークプログラム、代表:九州大学・中西 洋一/分担:中野賢二、平成 24 年度) (事業内容) 橋渡し研究加速ネットワークプログラム支援シーズとして、拠点で行われた研究課題が 採択された。基礎研究を臨床研究に展開するために、特許出願(知財化)データを得る実験及び資料 作成等を行った。 5. JSPS の拠点形成事業「生体レドックスの磁気共鳴分子イメージング拠点形成」(日本側コーディネータ ー:内海英雄(平成 19~21 年度)、安川圭司(平成 22~23 年度))拠点形成型・国際戦略型) (事業内容) 本事業では、九州大学を中心に、米英独豪中の 5 カ国と国際共同研究、国際セミナー 開催、1~2 ヶ月間の若手派遣やスクール開催などの研究交流活動を積極的に推進し、海外研究拠 点形成や当拠点を含む若手レドックス研究者の育成に貢献した。本事業の事後評価でも、「先端融合 医療レドックスナビ研究拠点」を戦略的に活用し、その成果全般が本課題の国際交流活動においても 生かされたことが、総合的に高く評価された。 6. 共同研究 「代謝拮抗剤耐性がん細胞における耐性機構としての DNA 損傷・修復に関する検討」 FAJK210001 (大鵬薬品工業、研究代表:北尾洋之、平成 21~22 年度) (事業内容) 5-FU や 5-FU から派生した抗がん剤はがん治療において広く用いられているが、その 作用機序は複雑で、不明な部分も多い。当共同研究では、大鵬薬品工業株式会社において樹立さ れた代謝拮抗剤耐性ヒト大腸がん細胞株(KM12C/5-FU, DLD-1/5-FU, DLD-1/F3dThd およびそ れぞれの親株)の供与を受け、DNA 修復関連因子の発現解析を行った。先端がん診断・創薬グルー プにおける研究の基礎となる成果を得ることができた。 7. JST 外国特許出願支援制度 (事業内容) 特許など知的財産に関わる費用は、九州大学あるいは協働機関が負担している。特に、 萌芽的な特許に関しては、九州大学が負担し本制度の支援を受けている。主に費用の面で支援を受 け、現在外国特許の取得・活用に向けた特許の維持管理運用を行っている。以下に本支援制度を利 用した発明について示す(表 7)。 129 表 7 JST 外国特許出願支援制度を利用した特許出願 発明の名称 発明者 WO2008/093881 ニトロキシルラジカルの合成法 内海英雄/酒井浄/山田健一 WO2010/004427 計測装置及び計測方法 内海英雄/市川和洋 WO2011/052760 生体内因性分子の検出方法 内海英雄/兵藤文紀/市川和洋 特願 2012-148866 磁場印加装置 内海英雄/市川和洋/兵藤文紀他 MALDI 質量分析用マトリックス 新藤充/割石博之/三浦大典/藤村由 (国際出願番号未着) WO2013/008723 紀 8. NEDO 先進的医療機器システムの国際研究開発及び実証 「革新的通信技術を用いた内視鏡診断 支援システムの海外展開」(研究代表:橋爪 誠、平成 24~25 年度) (事業内容)アジア諸国では所得及び地域間の格差が大きく、最先端の医療リソースによるサービスを 受けられない人々が多く存在する。本プロジェクトでは我々が開発した高機能内視鏡システムをタイ国 に持ち込み、IT 技術と組み合わせることで遠隔診断・遠隔治療の実証試験を行った。本研究はタイ・ チュラロンコン大学との共同研究として実施し、現地医療従事者に対するトレーニング等も併せて行っ ている。本プロジェクトを通じて、最先端医療システムの有効性や安全性に関する評価と同時に、国際 標準の策定・提案に向けた取り組みを行っている。 130 3.研究開発 (1) 協働機関コミットメント 1. レドックスイメージング装置 日本電子株式会社は、国内唯一の磁気共鳴分析事業を行っているメーカーであり、世界的にもトップ レベルの製品開発と、磁気共鳴装置開発に関するノウハウを有している。本拠点で開発している ReMI 装 置は、上市製品として世界に存在しないことから、磁気共鳴メーカーの協力が必須である。 そこで、日本電子株式会社より、磁気共鳴電気回路、分光計設計を中心とする技術ノウハウの開示と 機器提供を受けて、本拠点では臨床応用適合型の ReMI 装置開発、臨床応用を目指した大型検体共振 器開発を進めた。さらに、医療機器基準に適合させる為、平成 24 年度より比吸収率を抑制する為の新励 起モードに適合した共振器設計の技術情報提供を受けて開発に着手した。また分光計部と装置本体の 接合・制御に関する技術等の情報提供を受けて、ReMI 装置分光計部の基本構成を確定した。「ヒト用 ReMI 開発を迅速に進めるための特別プロジェクト」においても、励起共振器の開発支援、分光計部の設 計/開発情報の提供を受け、設計・開発を進めている。 さらに、レドックス内視鏡グループで進めている内視鏡連動型 ReMI 共振器開発について、内視鏡 ReMI 共振器の高度化のための技術・資料提供を得て、開発を推進した。また、生体レドックス造影剤の 迅速分析のため質量分析技術情報の提供を受けて、造影剤の体内動態、代謝解析を進めることで疾患 との関連解析を進めた。 これらの開発を通じて、九州大学、日本電子の研究者が技術・研究交流を進め生体レドックスナビゲーシ ョンの解析・分子イメージングに関する最先端技術開発を進めている。 富士電機株式会社はパワーエレクトロニクス機器や電子デバイス事業を展開するなど本拠点の ReMI 開発や小型デバイス開発に有用な技術を有する。ReMI 装置開発では、駆動部における様々なノイズ、 静音、振動対策にパワエレ機器開発で培った技術を導入し、画像精度の向上に成功している。本年度は さらに新たな構造設計技術と電気設計技術を取り入れ ReMI 対応の新たな駆動部の構想を検討する。 2. 代謝物の分析・イメージング技術 島津製作所から、コミットメントとして複数の質量分析装置の寄付・貸与を受けている。メタボリック・プロ ファイリンググループでは質量分析によるバイオマーカー探索を一つのミッションとしており、大規模なサ ンプルを分析する必要がある。また、新規マトリックス開発に関しても、数百種類の標準物質を用いた総 当たり分析が必要となるため、複数台の質量分析装置を同時に稼働させることは研究開発を効率的に進 める上で非常に重要である。また、保守・点検作業も随時コミットメントとして行って頂いており、常に最良 の状態で装置の稼働が行える状況を担保している。未だ上市前の開発段階にあるサンプル調製装置(マ トリックス蒸着装置)の貸与も受けており、再現性の高いサンプル調製法の検討にも非常に高い効果が得 られている。 3. レドックス内視鏡 内視鏡診断を単なる形態情報に基づく診断から、生体機能を反映した診断へと発展させること目的と して開発したハイパースペクトルカメラの臨床試験を引き続き実施するとともに製品化に向けた最終試作 に着手した。対象は消化管病変(食道、胃、大腸)および脳神経外科病変(脳腫瘍、もやもや病、脳梗塞) とし、九州大学病院において臨床データを収集した。なかでも現在特許申請中の新たな画像解析法を用 いて、特に脳虚血性疾患の画像診断に注力し、きわめて良好な結果を得た。摘出切片を用いた病理解 析も推進し、光学的スペクトル変化と病変組織構造の相関性について詳細な検討を続けている。さらに 組織切片の MS イメージングをメタボリック・プロファイリンググループと協働で実施、レドックス分子病態と を高次元での統合を一層推進し、がんマーカーの探索とそれに応じたスペクトル解析法の設計を実施中 131 である。さらに生体レドックスイメージンググループの所属する富士電機株式会社とは、グループの枠組 みを超えて産々学連携を推進し、従来の電子内視鏡では不可能な高倍率での撮影が可能な共焦点内 視鏡の試作を行っている。 富士電機株式会社は、プローブ型共焦点内視鏡開発に関して、本拠点での研究に参画することによ り、新たに光学センサー技術を獲得し、富士電機の小型電子デバイス(MEMS 技術)を融合することで小 型光スキャナーと光学系(レンズ、固定鏡)を搭載した目標形状の約 2 倍の拡大モデルに成功した。また HOYA 株式会社との協働研究において試作したリサージュ走査用画像化回路と光源・蛍光検出回路を 結合することで、蛍光体を含浸させた布状サンプルの表面拡大画像の取得まで進んでいる。現在はさら に小型化を進め様々な特殊製造技術を組みあわせ、実際の内視鏡に搭載できるサイズの試作機の開発 を進めている。 4. 糖尿病治療薬の開発 田辺三菱製薬株式会社により、ビリベルジンの糖尿病腎症改善効果について腎保護効果が既に明ら かにされている降圧剤アンジオテンシン II 受容体拮抗薬との比較検討を 2 種類の糖尿病モデル動物で 検討し、ビリルビンやビリベルジンの有効性が確認された。そこで、ある標的分子を阻害することによって ビリルビンを上昇させる化合物のハイスループットスクリーニング(HTS)による探索を開始した。また、糖 尿病合併症に酸化ストレスが関与することを証明するために、酸化ストレスから臓器障害に至る過程に関 与することが示されている p66shc 蛋白のノックアウトマウスを作製した。本ノックアウトマウスは糖尿病を誘 発しても認知症や腎症が発症しないことが確認され、新なレドックス関連創薬のターゲット分子となること が示され創薬研究を進めている。 5. 抗がん剤の開発 大鵬薬品工業株式会社が独自に開発している新規抗がん剤「TAS-102」についての臨床試験の結果 を受け、当グループにおいても、大鵬薬品工業株式会社より新たに派遣研究員を受け入れ、TAS-102 の 有効成分であるトリフルオロチミジン(TFT)の作用機序研究を開始することができた。 コミットメントにより当グループに培養細胞のライブ細胞増殖計測装置(Roche 社 Xcelligence システム) や高精度ライブイメージングを行うことのできる蛍光顕微鏡システム(Nikon 社 Eclipse Ti-E システム)を導 入することができた。 大鵬薬品工業株式会社・徳島研究センターにおける基礎研究結果と当グループの臨床情報を共有し、 がん化学療法による末梢神経障害の予防/または改善剤の特許出願に至った。 6. 薬物送達技術の開発 日油株式会社が東京大学より技術移転を受け作成した種々のポリマーを用いて、実施機関:薬物送 達システムグループが遺伝子キャリアとしての評価を動物実験で行い、安全性と遺伝子発現機能面で問 題がない候補ポリマーの選定を行った。最終的に絞り込まれたブロック/ホモ混合系ポリマーから成る高 分子ポリマーミセルの薬効・安全性に関する研究成果は DDS 分野のトップ・ジャーナル誌である Journal of Controlled Release 誌(2013 年)に掲載された。 7. 健康支援ネットワークシステム・高速分散処理技術 九州電力より、在宅健康支援ネットワークシステムに関する機器一式の購入・修理、専用ソフトの制作、 サーバーリース等のコミットメント提供を受けた結果、非常に高度なセキュリティを有し操作性の高い在宅 健康支援ネットワークシステムの構築に成功した。小規模実証試験の際には、参加者の募集や実証試験 説明会の開催費用等の提供を受けたことにより、福岡近郊の健康な男女 110 名を対象に、非常に円滑に 132 実証試験を進めることができ、試験開始から 3 ヶ月後に血圧値、体重の有意な減少効果が認められた。さ らに、Hadoop による高速分散処理技術の基盤設計・構築に関するコミットメントの提供を受け、技術基盤 の構築に成功した。在宅健康支援ネットワークシステムの活用により蓄積されるデータやパブリックデータ などの大量データから有益な情報を抽出でき、今後の統計解析にも非常に有用な技術となる可能性が 示された。 133 (2) 研究開発の妥当性 ① 市場形成の見通し 1.生体レドックス診断装置の開発 【レドックスイメージング装置】 レドックス(酸化・還元)状態は、表面部分を対象とする場合、蛍光あるいは吸収スペクトルを用いた分 光学的手法により計測しうる。一方、疾患深部を可視化する技術は、MRI、ESR、ReMI 等の磁気共鳴技術 が有効であり、外部より常磁性分子を投与し、酸化還元によりその常磁性を消失する現象を計測する手 法が実験動物レベルで行われてきたが、医療機器として上市された例はない。この中で、定量性、空間 分解能の点で ReMI が有用であり、本拠点で開発している磁場循環法は高解像度 ReMI を実現する最も 優れた手段である。本拠点は、計測機器の分解能・選択的検出性、計測化合物(造影剤等)について、 以下の開発手法によりハード・ソフトの両面で成果を上げつつあり、課題克服に向けて着実に開発を進め ている。生体レドックス関連疾患には、生活習慣病やがん等が含まれ、死因及び医療費の多数を占めて いる。これまで診断・治療機器が存在しなかった技術領域であることから本技術に対する潜在的なニーズ は大きいことから、新たな市場を形成できると考えている。 1) MRI、ESR では実現困難な、常磁性分子のスペクトルイメージング、(半)定量的レドックス状態の高 解像度可視化を ReMI 技術開発により進めている。 2) 従来疾患モデル解析に用いられてきた化合物に加えて、臨床応用に向けて、内因性分子・承認 薬に含まれるラジカル基を ReMI 画像化に活用する新たなイメージング法の開発を行った。 【代謝物の分析・イメージング技術】 MALDI-MS イメージングによる生体組織中の分子の直接分析の課題の多くは、微量標的分子に対し て大量に存在する house keeping 分子が微量標的分子のイオン化を阻害すること及び良好な信号の再現 性が得難いことに起因しており、この課題が MS イメージングの市場拡大の大きな阻害要因となっている。 そこで現在、拠点では以下の三つの方法でそれぞれ産学連携の強みを生かしてこの課題に取り組み、 成果が出つつある。特に 1 および 3 は世界的にも実施している機関はなく、課題が克服できれば市場開 拓への可能性が大きく広がる。 1) 新規マトリックスの開発(九州大学): 検出できる対象分子を拡大し、さらに”特定分子”をイオン化 できる新規マトリックスの開発により、感度・定量性の向上を図っている。 2) 同定ソフトウェアの開発(島津製作所): 主要な代謝物を MALDI 同定ソフトウェアにデータベースと して取り込むことで、MS イメージングスペクトル中の小さな信号であっても、標的分子のピークとし て同定することを可能とした。 3) 蒸着装置の真空 MALDI 法と新規マトリックス対応(九州大学・島津製作所): 島津製作所が大気 圧 MALDI 用に開発したマトリックス蒸着装置を、九州大学にて真空 MALDI に使用するための評 価を行い、蒸着条件と新規マトリックスに対応した改良点をフィードバックした。 【レドックス内視鏡】 狭帯域光を画像化する競合他社の製品は血管の走行を捉える点で優れているが、その血管を流れ ている血液のレドックス状態までは知ることはできない。現在、開発中のハイパースペクトルカメラは、広帯 域光を新しいアルゴリズムで解析することにより、市販の電子内視鏡では見ることのできない血液のレドッ クス状態を可視化することができる世界初の内視鏡である。この結果、がん部周辺の新生血管のみなら ず、低酸素状態の広がりを画像化することが可能となる。既に製品化に向けた最終試作機の製作に着手 しており、国内外 3200 億円市場への 2015 年度の上市を目指している。我が国の全死因における約6割 を占めるがん、心疾患そして脳血管疾患に共通するキーワードである『低酸素状態』を、確実かつ高感度 134 に検出できれば本カメラのニーズは従来の消化器疾患だけにとどまらない。既に脳神経外科での臨床研 究でエビデンスを重ねており、本拠点をベースに新しい市場を開拓したい。 また、プローブ型共焦点内視鏡に関しては、現行の共焦点内視鏡に比べ 1/2 以下のスケールが達成 目標であり、これにより従来困難であった確定診断と治療を同時にできる医療のやり方を変える新たな医 療機器として市場を形成できると考えている。現在、腸管表面等においては分光学的手法を用いた計 測・診断機器開発を進めている。 2.レドックス関連疾患の医薬品開発および薬物送達システム開発 【糖尿病治療薬の開発】 関連する公開情報を基にしたグローバルな研究開発動向の調査を実施した結果、糖尿病合併症治 療に対する有用な治療薬はなく、糖尿病性腎症を対象とした開発品目の中では、レッドクス状態に直接 介入する機序としてNOX1阻害剤が1剤のみで、それ以外は免疫系をターゲットとしたものがほとんどで あった。本拠点で、新たな視点で見出された標的分子を対象とした創薬研究は世界的にもほとんど公開 されておらず、競争優位性もあると考えている。また、ビリルビン代謝を標的として、既にヒトで合併症に対 して有用性を示した持続的高ビリルビン血症を薬で達成しようとするものであり、安全な低分子化合物を スクリーニング出来れば、有効な医薬品となる可能性が高いユニークな発想の創薬研究であり、10 年目 終了時に臨床試験に進められる候補化合物創製を目指して研究を進めている。 【抗がん剤の開発】 細胞がん化、さらにその生存戦略の分子メカニズムが次々と解明され、それに基づく分子標的タイプ の抗がん剤開発にともない、がん治療も日々変貌を遂げながら進歩している。先端がん診断・創薬グル ープでは、5-FU に代表される代謝拮抗剤やパクリタキセルなど、既存の抗がん剤の機序解明に取り組ん でいる。これらは、すでに多くの標準治療法に組み込まれており、市場規模は、代謝拮抗剤で 7,000 億円, タキソール製剤で 3,000 億円とされている。しかし,平成 25 年になっても 5-FU プロドラッグ・ティーエスワ ン(大鵬薬品工業)の難治がん(膵がん)に対する高い治療効果が新たに証明されるなど、科学的にも臨 床においても、未知の部分が多々残されていることも事実である。われわれが取り組んでいる、「既存の薬 剤の機序研究」から生まれる創薬シーズは、発見時点で臨床情報を伴っていることが多く、純然たる基礎 研究由来の創薬標的分子に比して、当然のことながら創薬の成功確率は高い。同時に、これらの抗がん 剤が組み込まれている現在の標準治療に対して、大きな影響を与える可能性がある。 また、大鵬薬品工業が開発中の新規抗がん剤「TAS-102」は、5-FU と類似の作用を持ちつつも、標 準化学療法不応となった患者に対する延命効果が治験により示された。当拠点のレドックスイメージング 技術、メタボリック・プロファイリング技術を活用することにより、これらの抗がん剤の作用機序に迫ることが 可能であり、バイオマーカー探索、次世代抗がん剤・がん治療法開発へ生かすことができることの意義は 大きい。 さらに、今後のがん化学療法は、単に延命だけではなく、患者の QOL をより長く維持することとの両立 が求められている.当拠点で開発中の ReMI を用いたレドックスイメージングは、抗がん剤の適正使用の 観点から画期的な手段となる可能性がある。いまある抗がん剤について、薬効と末梢神経障害、しびれと いった副作用の両面から基礎研究を進め、ReMI の臨床応用によるイノベーション創出に寄与したい。 135 【薬物送達技術の開発】 現時点で、上市された遺伝子治療薬は中国製薬企業が開発した 1 件のみである。そのため、遺伝子 治療薬の市場規模はまだ明確には予測できないが、現在約 1,000 件の臨床開発(治験)が行われている 点から、今後大きく成長する分野であることは確実であろう。特に、本遺伝子ワクチン薬の場合、対象疾 患をがんのみならず感染症などに容易に拡大できるため、グローバルに大規模な市場形成が期待でき る。 高分子ミセル型キャリアの市場形成に関して、現在はウイルス系キャリアが主流であるが、高分子ミセ ル型キャリアはウイルス型キャリアの欠点を解決する新規なキャリアであるので、高分子ミセル型キャリアの シェアは 2020 年代 10%程度(25 百万ドル)程度で、その後増加と予測している。ただし、現在各国でリポ プレックス系キャリアの開発競争が行われているので、シェアは製品性能、当局規制、高分子ミセル型キ ャリアの認知度により大きく変動すると予測される。当然、九州大学病院での臨床研究での成果は高分子 ミセル型遺伝子/核酸キャリアの上市を促進することとなり、ワクチンに留まらず新しいバイオ医薬品の創 薬分野での市場開拓も期待できる。 3.健康支援ネットワークシステム・データ保管サービス 米国など ICT 先進国では、近年、ICT 技術を活用した在宅健康管理システムや高齢者見守りの事業 化を展開している。国内でも ICT やセンサー技術研究の進歩による民間の高齢者見守りサービスなどが ある。まだ現時点での市場は比較的小規模であり、今後更なる高齢化やそれに伴う医療費増加等の状 況を考慮すると、発展の余地は十分にあると考えられる。 本拠点で、体重、血圧、歩数や電力量を自動的にデータセンターに収集・保管しタブレット PC の専用 アプリで閲覧する在宅健康支援システムを構築し、福岡近郊の 100 名規模の実証試験において試験開 始後、一部ではあるがバイタル測定値に顕著な効果が認められた。今後の更なる検討により、非常に有 用な成果が得られる可能性は高い。現在の研究成果は、本システムを病院も含めたシステムに拡張し ReMI 検診やレドックス内視鏡検診の結果なども表示しレドックス関連疾患の予防や治療に役立てられる、 斬新な健康支援システムの構築に繋がる。 136 ② イノベーションの実現可能性 本拠点においては、生体レドックスを基盤とした統合医療システムを実現するために、実施機関である 九州大学と 8 社の協働機関が各要素技術と、そのシステム化を、互いに密接な連携を取りながら進めてき ており、計画は順調に進行して、7 年目からは実用化を見据えた最終の開発段階に入る。この段階にお いても、各研究開発項目を同時に進行させてきていることにより、互いの成果を相互利用することで、実 用化までを加速可能である。全体の開発ロードマップは、以下の図 22 に示すとおりである。これまでに、 開発した小動物用 ReMI や質量分析を用いるプロファイリングシステムなどが、今後、創薬や DDS の開発 に利用され、加速効果をうみだしつつ、創薬および DDS の評価データや臨床研究のデータ、およびネッ トワーク医療研究から得られるデータを有効に装置開発にフィードバックすることで実用化の加速を図る。 図 22 拠点全体のロードマップ 137 1.生体レドックス診断装置の開発 【レドックスイメージング装置】 生体レドックスイメージング装置は全く新しい生体情報を提供する技術であり、医療関係者への浸透 等の期間を要すると考えている。その過程で、医師との連携により新たな診断・治療法が見いだされること も想定され、外国出願を含め権利化を図っていく。従って、市場形成、立ち上がり時期は「5.最終目標達 成の見通し」の通りであり、2020 年頃より本格的に市場が立ち上がっていくものと予想している(図 23)。 図 23 レドックスイメージング装置開発のロードマップ 【代謝物の分析・イメージング技術】 協働による成果を活用し、以下の事業展開を考えている(図 24)。 図 24 代謝物分析・イメージング装置開発のロードマップ 同定解析ソフトウェアの上市 開発した同定ソフトウェアをベースに、イメージング対応の機能と解析機能を加えた同定解析ソフトウ ェアを現在開発中である。その成果を MALDI 法による質量分析装置のオプションとして製品化を目 指す。 1) メタボロミクス・イメージングシステムの製品化 以下の使用用途を想定し、同定解析ソフト、質量分析装置本体、マトリックス蒸着装置を構成要素と したシステムを製品化し、市場への展開を目指す。 全身オートラジオグラフィー法の代替としての、薬剤分布動態イメージングシステム 食品中有効成分の体内動態イメージングシステム 薬・化成品の毒性評価システム 138 【レドックス内視鏡】 内視鏡グループでは内科や外科のみならず脳神経外科や歯科などレドックスナビ拠点に所属する 様々な診療科の医師と連携して新型カメラの開発を進めており、生体レドックスというキーワードのもと、従 来にない臨床ニーズを取り入れることで新機能のイノベーションにつながっている。さらに近年では企業 間の枠組みを超えて協働企業である HOYA(株)と富士電機(株)による産産連携研究に着手しており、 両者の得意とする技術シーズを融合することでより高度な臨床ニーズに答えることが可能となった。レドッ クスナビ拠点を活用することで、開発に要する期間、コストそして開発に伴うリスクを低減することができ、 医療イノベーションへの参入を目指す企業にとっては極めて有効なシステムとなっている。今後は治験を 視野に入れ、19 床の治験ベッドを完備した九州大学 先端医療イノベーションセンター等、九州大学が保 有するセンターや研究所とリンクすることにより上市に向けた開発速度を加速したい(図 25)。また適応の 拡大と装置性能の改良のため、あらたな検出マーカーの探索、がん特異的プローブあるいは薬剤の治療 効果の判定等の研究テーマでレドックス創薬グループとの融合をこれまで以上に強化する。 図 25 レドックス内視鏡開発のロードマップ 2.レドックス関連疾患の医薬品開発および薬物送達システム開発 【糖尿病治療薬の開発】 図 26 糖尿病治療薬開発のロードマップ 糖尿病の患者数は世界的にも増加傾向にあり、新薬が次々と上市され市場を牽引している。今後、血 糖降下薬は充足すると予想されるが、患者の生命や QOL に影響する重篤な合併症(腎症、心血管障害、 網膜症、認知症、神経障害等)に対する治療薬は未だ unmet medical needs の代表格である。10 年終了 時最適化可能な化合物見出し、臨床試験可能な化合物創製する。知財戦略としては、通常の医薬品とし 139 ての知財戦略に則って進めていく予定である。ここから上市までの年限は、その薬剤の安全性や有効性、 臨床開発の難易度などにより大きく異なるため予測は難しいが、一般的には7年程度はかかると予想され る。市場規模や社会・経済的インパクトについては、対象疾患が糖尿病合併症であり、今後、世界的に患 者数が増加すると見込まれており、市場規模も大きい。また、現時点では開発品も少ないため、成功した 場合の市場性や社会・経済的インパクトは極めて大きい(図 26)。 【抗がん剤の開発】 当グループが研究対象としている 5-FU を含む代謝拮抗剤やタキソール製剤などの「既存の薬剤」は、 すでに大きな市場を形成しており、臨床情報が蓄積している。その機序研究から生まれるシーズは、それ ゆえ創薬の成功確率は高くなる。実際、これまでに大鵬薬品工業株式会社により臨床開発されてきたユ ーエフティー、ティーエスワン、アブラキサンはまさに「既存の薬剤」の持つ問題点の解決から生まれた抗 がん剤であり、現在多くの患者様のがん治療に貢献している。当グループでは、今後も引き続き「既存の 薬剤」の機序研究を通じて、シーズを探索し、創薬を通じたイノベーションの実現を目指していく。 それに加え、「既存の薬剤の機序研究」から得られた知見は、その薬剤の適正な使用につながると考 える。適正な薬剤の使用は、治療効果を高めつつ、副作用を抑え、患者の延命のみならず QOL 向上を もたらす。このような「育薬」の流れが薬剤の価値を高め、市場規模拡大へとつながっていくことから、育薬 は新薬創製と同程度、場合によってはそれ以上にがん治療における大きなイノベーションを引き起こすこ とが可能である。当拠点では、最先端のレドックスイメージング装置 ReMI の平成 28 年実用化を目指して いる。また大鵬薬品工業株式会社は、現在臨床開発中の新規抗がん剤「TAS-102」の平成 26 年国内上 市を目指している。さらに、大鵬薬品工業株式会社が市販している薬剤トシル酸スプラタストが、がん化学 療法に由来する末梢神経障害の予防あるいは改善する作用を有することを見出しており、現在この発見 を特許出願している。当グループでは、このような機器や薬剤の開発状況に合わせて、がん化学療法に よるがん組織への影響や副作用とその予防・改善について、ReMI 技術を用いた新しい評価法と組み合 わせ、新しいがん治療法イノベーション創出を実現する(図 27)。全世界で数千億円〜数兆円規模の抗 がん剤市場において、その意義は大きく、社会的なインパクトも大きい。 図 27 抗がん剤開発のロードマップ 【薬物送達技術の開発】 薬物送達システム(DDS)の開発による市場規模の予想は下記のとおりである。現時点で上市された 遺伝子治療薬は中国製薬企業が開発した 1 件のみで、市場はまだ明確には予測できない。しかし、現在 約 1,000 件の臨床開発(治験)が行われており、今後大きく成長する分野であることは確実で、成長率は 140 認可当局の規制状況によって大きく変動すると考えられる。 既にがん治療用遺伝子ワクチンのプラットフォームは特許出願を終えた。他の疾患:感染症を対象とし た遺伝子ワクチンを含めた知財を研究期間終了時までに取得する予定である。研究期間終了後の 5-10 年で、製薬企業と共同でまずがん遺伝子ワクチンの治験を行い、上市が成功した場合がん以外に感染 症を含めると対象患者数は全世界で 1,000 万人を超えることになり、高分子ミセル搭載万能遺伝子ワクチ ンの大規模なグローバル市場(イノベーション展開)が期待できる。 遺伝子治療用キャリアに関して、現在はウイルス系キャリアが主流であり、高分子ミセル型キャリアのシ ェアは 2020 年代当初 10%程度(遺伝子治療薬8億ドル、内キャリア市場 25 百万ドル)を予測している。高 分子ミセル型キャリアはウイルス型キャリアの欠点を解決する新規なキャリアであり、薬効が期待通り発揮 されれば、そのシェアはウイルス型キャリアをしのぎ大きく躍進すると予測される。 更に、確立した本 DDS 製造技術は容易に核酸薬用キャリアに応用可能であり、バイオ医薬市場の成 長規模を考えた場合、薬物送達システム(DDS)開発事業のグローバル展開は極めてインパクトの高いも のになると期待される(図 28)。 図 28 薬物送達システム開発のロードマップ 3.健康支援ネットワークシステム・データ保管サービス レドックス健康支援システムを特定保健指導に利用する場合の市場規模を以下に試算した。特定保 健指導(動機付け支援、積極的支援)に本システムを利用することを考えた場合、対象人口約 5,900 万人 (2020 年推計)、特定保健診査実施率 45%(2011 年度速報値)、特定保健指導対象者割合 17.8%(2011 年度速報値)、本システム利用対象者は約 470 万人となる。特定保健診査率は、2015 年度に 80%を目標 としていることから、上記速報値でも乖離が大きいため、特定保健指導対象者の割合が一定だとしても、 本システム利用対象者は今後も増加していくものと考えられる。一方、地域住民への健康支援サービスと して本システムを利用する場合の市場規模について、総合マーケティングビジネスの富士経済(株)の 「2011 ヘルスマネジメント関連市場の現状と将来展望」を参考に算定すると、ICT・エレクトロニクス技術を コア技術として、健康人、または罹患予備軍向けの健康管理サポートを行うヘルスマネジメント関連市場 とした場合、そのうちコンピュータ類で構成される分析システム及びシステムを利用した分析サービスの市 場規模は、日本全体で、2011 年は 304 億円(見込み)、2020 年は 643 億円(予測)と順調に拡大していく 見込みである。本サービスは九州をターゲットとしているため、九州の人口が日本全体の約 10%であること を考慮すると、2020 年は 64 億円(予測)の市場が見込まれる。 また、医療機関の分散データ保管サービスの市場規模として、調査会社シード・プランニングが 2011 年 2 月に発表した医療クラウドの市場調査によると、2010 年の市場規模は 19 億 3000 万円であるが、2020 年にはその 100 倍に当たる 1928 億円まで成長すると予測されている。中でも「クラウド型電子カルテ」「ク ラウド型医用画像管理サービス」「データ分析サービス」など分野の規模拡大が見込まれる。本サービス 141 は九州をターゲットとしているため、九州の人口が日本全体の約 10%であることを考慮すると、2020 年は 193 億円(予測)の市場が見込まれる。 これらの市場規模予測を想定し、レドックス健康支援システム、データ分散保管サービスともに、2020 年より本格的にサービス開始を予定している(図 29)。 図 29 医療ネットワークシステム開発のロードマップ 142 (3) 研究開発の成果 ① 研究成果の詳細 本拠点は、「レドックスナビゲーション:レドックス疾患の分析・早期診断・治療・創薬」という概念のもと、 8 グループが協働で研究を進めている。その中で、各グループから創出されるイノベーションと共に、グル ープ横断的な融合研究である「ヒト用 ReMI 開発を迅速に進めるための特別プロジェクト」や、富士電機株 式会社(レドックスイメージンググループ)によって開発された MEMS 光スキャナーを HOYA 株式会社(生 体レドックス内視鏡グループ)の内視鏡に組み込んだ新しい共焦点内視鏡開発など産学産連携研究も着 実に進んでいる(図 30)。また、各グループ研究も当初の計画を上回るスピードで進展している。以下に、 7 年目までに行った研究成果について記す。 図 30 7 年目までの研究成果 143 【視る】 臨床用生体レドックス画像解析技術を先鋭化し「生体レドックスナビゲーション」に基づく先端融 合医療を先導する 生体レドックス画像解析グループ (日本電子株式会社) 生体レドックス動態の分子イメージングによる疾患解析、診断・評価技術の開発が、生命現象の解明と 創薬、および医療機器産業の発展に極めて重要である。生体レドックス画像解析グループでは、4 年次 以降、 (1) ReMI を開発・製品化を目指す、(2) 反応選択性を付与したニトロキシルプローブ剤を開発す る、(3) 内視鏡用 ReMI 検出装置を開発する、の 3 項目について協働開発を進めてきた。 項目 1: ReMI 開発・製品化を目指す ReMI 計測は、計測対象となる生体分子ラジカルあるいは造影剤分子内の電子スピン励起過程と、電 子スピンのエネルギーが転嫁されたプロトン分子の計測過程からなる。磁気共鳴励起電磁波の生体内へ の均一透過性を確保するため、電子スピン励起は数〜20mT 程度の低磁場で行わざるを得ない。従って プロトン分子計測(MRI と同一)を同磁場で行う場合、1〜数 T で行われる一般的な MRI と比べて MRI 自 体の感度は低感度になる。 この制限を突破する方法が、電子スピン励起とプロトン検出を異なる磁場強度で行う磁場循環法であ る。先行開発研究で、電子スピン励起、プロトン検出用の異なる磁石を設置し、磁石間を検体が移動する 新たな磁場循環法に基づく小動物用高磁場 ReMI 装置を開発し、従来の磁場循環法で実現できなかっ た 1T 以上のプロトン検出磁場を供することが可能であることを実証した(図 31a)。 そこで本プロジェクトでは、同手法を臨床適合型の ReMI 装置へ発展させることを目的として、移動対 象を逆転し、検体を固定したまま磁気回路が移動する形態へ転換することとした。 この形態転換により、被験者は手腕を検出共振器に挿入し、被験者側が移動すること無く、磁石側が 移動することで、ReMI 計測が可能となる。この時点での構想は、外側方向に開口部を有する1個のプロト ン検出磁石と6個の電子スピン励起磁石を回転台上に重量バランスを考慮して設置し、その開口部に対 して外側から共振器と検体を差し込む形態である(図 31b,図中青色で MRI 磁石内均一領域を、赤色で ESR 磁石内均一領域を示す)。 図 31 本プロジェクトで設計を行った装置の概念図とプロトタイプ設計図 まず第4年度の机上設計検討により、当初構想の球形均一領域を有する個々の電子スピン励起用磁 石を複数用いる手法は、磁石間のギャップによる ReMI コントラストのロスが大きいことが明らかとなった。 そこで、本点を改良するため、回転外周に沿って円弧上に均一磁場領域を有する、全く新しい形状の磁 石装置の設計を行った(特許出願中、図 31d)。本磁石はこれまでに無い形状の磁石装置であったことか 144 ら、まず既存の検体移動型小動物用装置 の ESR 磁石を置き換える形で試作品を製 作し(図 31c)、実証試験を進めた。 その結果、既存装置構成(図 31a)に比 べて、実証装置(図 31c, 図 32a)は ReMI コントラストが約 2 倍上昇し(図 32b,c)、そ の上昇の程度は ESR 励起磁石領域のギャ ップ解消、均一領域の長さから見積もった ReMI コントラスト増強の計算結果と一致し た(図 33)。 円弧型電子スピン励起磁石の製作実 証をふまえ、臨床適合型実証機では円弧 図 32 円弧型磁石の実証結果(検体移動型小動物用装置)(a)装 置構成、(b)マウス後肢に筋肉内投与後の ReMI 画像、(c)ReMI コ ントラストの比較 型磁石の磁石領域をさらに延長し、円周 中 180 度を超える領域となるように設計し た(ReMI コントラストは約 3 倍の見込み)。 また、本装置では、 電子スピン励起位置 と MRI 磁石間距離に対して、電子スピン励 起均一磁石領域の長さが 4 倍になるように 設計した。 ReMI ではプロトンスピン緩和時間を時 定数として電子スピン励起時間に依存して ReMI コントラストが形成し、電子スピン励 起後プロトン検出までの時間に依存して、 電子スピンのエネルギーを転嫁されたプロ トンスピンが熱平衡状態に戻ることにより、 ReMI コントラストが減少する。また、プロト 図 33 設計装置の ReMI コントラストのシミュレーション 縦軸は水素核 磁化、横 軸は 装置内の 位置を 示す。青: MRI, 赤:ReMI ンスピン緩和時間は組織で異なる。 そこで上記装置構成では、関心臓器の緩和時間に 合わせて磁石回転台の移動速度を変化させることで、 臓器毎に最適な計測モードを設定する設計とした。す なわち、関心臓器の緩和時間程度の時間で電子スピ ン励起からプロトン計測に移るように回転台移動速度を 設定することで、臓器によらず理論最大値の 30%以上 の ReMI コントラストを実現可能である。 以上の通り、第 3 年時の設計に修正を加えるととも に改良要素の技術実証を行うことで、2012 年 3 月に新 図 34 プロトタイプ装置の概観 設計による原理実証機を試作した(図 34)。 2012 年夏より、本装置開発は、「ヒト用 ReMI 開発を迅速に進めるための特別プロジェクト」(プロジェクト 長:内海教授)の一環として開発研究を進めることとなった。現在は上記のプロトタイプ機について、評価 試験を進めるとともに、ヒト手掌・脚計測用 ReMI 装置設計を行うなど、当初目標を上回る成果を上げ、開 発を進めている(詳細は後述する)。 項目 2:反応選択性を付与したニトロキシルプローブ剤を開発する 145 図 35 pH 応答性造影剤 反応選択的・部位選択的ニトロキシルプローブ剤開発を目的として種々の有機合成を行ってきた。3 年時までは主にレドックス計測用プローブ剤開発/同位体標識プローブ剤開発を行ってきた。本装置で は、組織酸素分圧、pH 等のレドックス関連生理情報の画像化が可能であることから4年時からは生理機 能感受性造影剤の開発も進めている。これまでに pH 応答性造影剤・同位体標識剤について、九州大学 発ベンチャーより、実験動物を対象とする研究試薬として市販化している(図 35)。 項目 3:内視鏡用 ReMI 検出装置を開発する ReMI 検出感度・均一性の向上、内視鏡との連携向上等 を実現するため、大型試料の計測が可能な検出共振器の試 作を進めている(図 36)。大型 ReMI 装置は 300mm 球内で磁 界が均一であり、これまでに図に示す大型共振器を試作し、 広範囲の ReMI 画像化を実現した。また、生体レドックス内視 鏡グループとの協働研究をすすめ、内視鏡ロボットと連動す ることで局所のレドックス動態の高感度イメージングが可能と なった。内視鏡ロボットによる ReMI 撮像開発の詳細について は後述する。 146 図 36 大型 ReMI 内に設置した内視鏡 ReMI 用の大型共振器試作品。磁極間距離は 350mm 【視る】 疾病細胞診断質量分析システムを基盤とした病態メタボロミクス新領域を確立し、代謝物でレド ックスを「視る」 メタボリック・プロファイリンググループ (株式会社島津製作所) 項目 1:疾病細胞診断質量分析システムの構築 (図 36) これまでに、9-AA をマトリックスとして用いることで、核 酸誘導体、アミノ酸、中央代謝系中間体など多岐にわたる 構造を持つ低分子量化合物(内在性代謝物)に対し、組 織切片から超高感度(数十 attomole レベル)測定が可能 であることを示した。さらに、一過性中大脳動脈梗塞虚血 再灌流モデルラット脳切片を用いた検討を行った。その結 果、様々な代謝物を直接同時に検出し、病態進展に伴う 脳内代謝動態の可視化に世界で初めて成功した 33。本技 術の応用例として、動物モデルに経口投与した植物由来 微量抗酸化物質の可視化に世界で初めて成功した(2012 年度日本農芸化学会にてトピックス賞受賞、日経産業新 聞 2013 年 3 月 15 日掲載、論文投稿中)。さらに、生体レド ックス疾患内視鏡グループ・第一外科と協働で、各種がん の摘出臨床サンプルを用いた質量分析イメージングによる、 図 36 質量分析イメージングにより大腸が ん臨床検体から同定された疾患マーカー 空間分布情報を持つ疾病マーカー探索を進めており、既に低分子量腫瘍マーカー候補の同定に成功し ている。現在、測定試料数を大幅に増やし、マーカーとしての精度確認を急いでいる。 項目 2:MALDI-MS の感度の向上 (図 37) 図 37 新規合成マトリックスの開発 MALDI-MS 分析における測定対象のバリエーションおよび感度は、使用するマトリックスに大きく依存 する。当グループがこれまで用いてきた 9-AA は非常に優れたマトリックスではあるが、やはり測定可能な 代謝物数は全代謝物の 2~3%程度に限定されている。MALDI-MS の幅広い応用には、より有望なマトリッ クスの開発が急務であるが、MALDI 法における測定対象物質のイオン化効率に対してマトリックスの化学 構造に立脚した系統的な理解が全くなされておらず、新規マトリックス開発の大きな障害となっている。そ こで我々は、9-AA の構造をベースとし、アクリジン環を各種芳香環、複素環、飽和環に置換した化合物 やアミノ基をヒドロキシ基、アルコキシル基、ハロゲン、アルキル基、などに変換した化合物、アミノ基にア ルキル基、アリール基等を導入した化合物など 36 種の有機化合物を合成し、MALDI 法での低分子量化 147 合物のイオン化における影響を検討した。その結果、基本構造に対し若干の構造的変化を加えることに より、9-AA ではイオン化できなかった低分子量化合物を高感度に検出できるマトリックスを開発可能であ ることを明らかとした(特願 2011-152328)。さらに、測定対象の化学構造を様々なパラメータとして数値化 した構造記述子とし、数百種の標準物質との総当たり測定の結果に対する回帰分析(定量的構造機能相 関(QSPR)解析)を行うことで、目的分子群のイオン化に重要な化学構造を予測出来る回帰モデルを作 成することに成功した(論文投稿中)。 項目 3:標品非依存型構造同定システムの構築 (図 38) 図 38 超高分解能質量分析による標品非依存的代謝物同定法と自動計算アルゴリズム MALDI-MS を用いた質量分析では、測定原理上クロマトグラフィー等と組み合わせることが不可能で あるため、代謝物の同定は困難を極める。そこで我々は超高分解能質量分析が可能である FTICR-MS を用いる事で、isotopic fine structure(13C、15N、18O、34S 等の安定同位体に由来する同位体ピークの 分離)が観測可能であることを発見し、標品非依存的にマススペクトルのみから一義的に組成式を決定す ることが出来る質量分析法 37 および組成式決定アルゴリズムの開発(論文投稿中)に成功した。 項目 4:病態−代謝物相関データベースの構築 (図 39) 3 年目の再提案書提出時においては、多検 体の分析を迅速に行うことが求められると想定し、 MALDI-MS を用いたハイスループット分析に向 けた技術開発を進めていた。その過程において、 ヒトがん細胞を用いた超高速メタボリック・プロフ ァイリング法の開発 解析法の開発 35 33 、および細胞内代謝動態 に成功した。本分析技術につ いては、定量性・再現性のさらなる向上を目指し た研究開発を進めている。一方、測定対象を体 図 39 超高速代謝プロファイリング技術 液(尿・血液)とした分析では、夾雑物によるイオ ン化阻害や、マトリックスにより測定可能な代謝物数限定される事等から、サンプルの前処理法に関する 検討を進めている。 148 【視る】 統合レドックスナビゲーションシステムを高度化し、生体レドックスを「視る」臨床研究を加速する レドックスイメージンググループ (富士電機株式会社) 項目1:内因性分子の可視化と応用 ReMI を臨床応用へ展開するためには臨床適合型 ReMI 装置開発と並行してヒトへの適用可能な造 影剤が必要となる。従来からレドックス解析に汎用されてきたニトロキシルラジカル(造影剤)は合成ラジカ ルであるため、ヒトへの応用には毒性試験を始め様々な課題を解決する必要があり時間と巨額な費用を 要する。そのような中、我々は生体内因性分子を造影剤として活用する新たなレドックスイメージング法を 開発し ReMI を臨床応用へ加速するための研究を進めている。 生体内ではフリーラジカル中間体が様々な代謝過程で生じることが知られている。特にエネルギー産 生は細胞内のミトコンドリア電子伝達系で行われ、電子の授受を行う様々なレドックス分子(フラビン類: FMN、FAD やユビキノン:CoQ)が重要な役割を果たしている。我々はこのレドックス分子を可視化するこ とができれば、体内における代謝反応並びに疾患により変動する生体機能を可視化できると考え、内因 性分子によるレドックスイメージング法の開発研究を開始している。候補内因性分子に関しては今後の臨 床応用を踏まえ内因性分子由来の承認薬についても造影剤としての検討を進めている。 我々は、ユビキノンや FAD、FMN などの電子伝達物質が同じく生体内因性分子であるNADH(電子 供与体)によりラジカル中間体 が産生されることを見いだし、 実際に ESR で内因分子の電子 共鳴スペクトルを得た。ラジカ ル化した内因性分子について 527.5MH で電子スピン励起す ることで ReMI により複数の内因 性分子を同時に可視化できる ことを明らかにした。(図 40、特 許出願中)。さらにビタミンEや Kのような脂溶性分子において も ReMI で可視化できることを示 した(特許出願中)。これらの結 果を受け、FAD 含有臨床薬で あるフラッド注(大鵬薬品工業 (株)から市販されている FAD 含有注射剤)について検討した ところ、FAD 試薬と同様に ReMI でラジカル画像を得た。今後は さらに他の承認薬の探索と承認 薬のプローブとしての活用性を 検討し ReMI の臨床応用の加 速化を図る。 ReMI は目的分子の共鳴周 波数を個別に電子スピン励起 することが可能で、これにより複 数のラジカル分子を分離して画 図 40 ReMI を用いた生体内因性分子の可視化と分離画像化法 149 像化することができる。ユビキノンと FMN、14N、 15 N 標識ニトロキシルラジカル溶液を含む疑 似試料(ファントム)を用いた実験より、電子 スピンの共鳴周波数を可変することで、複数 の内因性分子を分離し画像解析できることを 示した(図 41)。 内因性分子を用いたミトコンドリア機能解 析の可能性を検討するため CoQ を用いた検 討を行った。CoQ ラジカル溶液にミトコンドリ アを添加するとミトコンドリア濃度依存的に ReMI の画像強度が減少した。また不活性化 したミトコンドリアでは反応が抑制されること から CoQ でミトコンドリア機能を描写できるこ とが明らかとなった。また生体内因分子の生 体応用を検討するため、CoQ をマウス直腸 内に投与し腸内におけるレドックス変動の可 視化を検討した。図 41 には CoQH をマウス 直腸内へ投与した直後の画像を示す。この ように CoQH はマウス体内においてもその効 果を失うことなく ReMI で描写された。また CoQ のレドックスマップ(各ピクセルにおける ラジカル消失速度を可視化した画像)より CoQH の酸化還元反応を明瞭に示し、体内 図 41 内因性分子を用いたレドックス代謝イメージングと動物 への応用 に投与された CoQH は速やかに、レドックス 代謝や、排泄、吸収などによりラジカルを失うことがわかった。以上より動物体内におけるレドックスイメー ジング応用への可能性が示された。今後は CoQ、FMN、FAD などの内因性分子を用いた疾患応用研究 を進め、内因性分子を用いたレドックスイメージング法を展開する。 項目 2:プローブ型共焦点内視鏡の開発 プローブ型共焦点内視鏡は共焦点レーザー顕微鏡の原理(光源から発せられたレーザービームが対 物レンズで標本に焦点を結び、その標本が発する蛍光を捉え分離し画像化する技術)を適用した小型で 高性能な共焦点内視鏡であり、高倍率で患部の詳細な情報を取得できる。共焦点内視鏡は焦点位置を 変えることで深さ方向の情報を得ることも可能で、通常の高倍率内視鏡では困難な組織の深部を観察す ることができることから、レドックス疾患の観察に有効な手段として期待されている。さらに、この共焦点内 視鏡を通常の内視鏡の鉗子チャンネルに挿入できる大きさに小型化(プローブ化)することにより、従来で は困難であった体内組織の詳細な観察と同時に疾患部位の病変部をその場で診断し治療することが可 能になるため、患者への負担を大幅に軽減できる低侵襲治療が可能になると期待されている。 2010 年度~2011 年度は、九州大学工学研究院ナノ・医工学研究室の澤田教授と協働で MEMS 光ス キャナーの構造設計技術、光学設計技術、製造プロセス技術、評価技術開発を進めた。図 42 にプロー ブ型内視鏡の開発体制と MEMS 光スキャナーの SEM 写真を示す。 150 2012 年度は、富士電機が開発し た上記 MEMS 光スキャナーと光学 系(レンズ、固定鏡)を搭載した目標 形状の約 2 倍の拡大モデルに、 HOYA 株式会社との協働研究にお いて試作したリサージュ走査用画像 化回路と光源・蛍光検出回路を結 合することで、蛍光体を含浸させた 布状サンプルの表面拡大画像の取 得に成功した。図 43 に富士電機の MEMS 技術と光学設計技術により試 作して 2 倍拡大モデルの外観写真 と、HOYA 株式会社の画像化技術 を融合することによって得られたリサ ージュ走査による共焦点画像を示 す。 2013 年度はΦ3mm の内視鏡筐 体に搭載するための小型化技術と 実装技術を、九州大学、HOYA 株 式会社、富士電機株式会社の三者 で開発し、プローブ型共焦点内視 図 42 プローブ型内視鏡開発体制(上図)と 1 軸 MEMS 光スキャナーの SEM 写真(下図) 鏡としての基本機能を実証予定で ある。試作した約2倍サイズの拡大モデルの主な仕様を以下に示す。 図 43 2 倍拡大モデルの外観写真と共焦点画像例、蛍光体(フルオレセイン)を含浸した布状サンプル(HOYA 株式 会社提供)のリサージュ走査共焦点画像(右図) レーザー波長: 488nm(連続発振) 走査方式: リサージュ走査方式 フレームレート: 1画面/秒 走査範囲: 約 300μm×300μm 画素数: 1000×1000 画素 駆動電圧: 20~30V 151 本研究において MEMS 光スキャナーの設計技術、Si 加工プロセス技術、駆動制御技術、光学系(固 定鏡、レンズ系)の設計技術とアッセンブル技術、3 次元配線プロセス技術、実装技術を確立した。本研究 で開発する MEMS 技術を使った共焦点プローブ内視鏡は世界トップレベルの小型化(Φ3mm 以下)を実 現する見込みである。 MEMS 光スキャナーの要素技術(設計・製作技術、駆動制御技術、評価技術)開発 (富士電 機) プローブ型共焦点内視鏡の光学系の要素技術(設計技術、製作技術、評価技術)開発(富士 電機) MEMS 光スキャナーと光学系のアッセンブル技術開発(富士電機) 画像化回路要素技術(光源・蛍光検出回路・画像化回路)開発(HOYA 株式会社) 内視鏡へのパッケージング技術開発(HOYA 株式会社) 152 【視る】 先端技術の粋を結集した生体レドックス内視鏡ロボットで直接患部を「治療する」 生体レドックス内視鏡グループ (HOYA 株式会社) 項目 1. 先端鉗子口に小型 ESR コイルを装着したレドックス対応内視鏡を開発し、動物を用いた機能評 価を行う。 素材と口径を検討した結果、直径 6mm の小型 ReMI コ イルを開発し内視鏡先端に実装することができた(図 44)。 このコイルを使ってウサギの胃前壁に作成した疑似腫瘍 を検出し、そのレドックス診断画像を内視鏡像に重畳させ ることに世界で初めて成功した。現在、協働企業である HOYA 社製内視鏡の先端鉗子口から展開させる改良型 ReMI コイルを試作中である。この新型コイルは、トロカー を介して内視鏡を体腔内に挿入した後、必要時にその鉗 子口から折りたたんだ小型コイルを押し出してループ状に 図 44 図 内視鏡先端鉗子口から展開した スネア型高感度 ReMI コイル(試作品) 展開させ、ReMI 画像を高感度で撮像する。撮像後は再び鉗子口に格納することが可能であるが、さらに このコイルに高周波電流を通電することにより、通常の高周波スネアと同様な組織の焼灼もできる。つまり、 アジア人に多い胃がんの低侵襲治療法である内視鏡的粘膜切除術(EMR)を、生体レドックスという新し い指標により高精度に診断し、そしてより精密に治療することが可能となる。すでにこのシステムについて は特許申請を終えており、材質や形状の改良を実施した後、2015 年度の上市を目指している。 項目 2. レドックスナビ統合診断システムの開発を目指し、MRI、ナノプローブ対応型イメージングカメラ、 さらに内視鏡からの画像情報を重畳する技術について検討する。 上記で開発した小型 ReMI コイルは通常のコイ ルよりも高感度撮影が可能 であるが、撮像の範囲が大 幅に縮小されてしまう欠点 がある。そこで当グループ ではこの小型高感度コイル を装着した非磁性内視鏡 を開発し、さらにそれを高 精度でスキャンするロボット を実装した。ブタを用いて 図 45 ハイパースペクトルカメラの構成図 評価したところ、この磁場 対応生体レドックス内視鏡システムは ReMI 画像を撮像しながらその座標をプロットすることが可能であり、 習得した画像をソフトウェアで連結(タイリング)することにより、コイル径の 10 倍以上の表面積を有するタ ーゲットを高感度に撮像することができた。またアルミ等の非磁性素材を多用することにより、本システム を MRI ガントリ内に設置しても MRI 画像に影響を与えることなく動作することが可能であった。またこれら の診断画像を内視鏡画像に重畳する技術も確立し、手術ナビゲーションの一環として既に臨床応用して いる。 一方、生体レドックスを画像化するナノプローブ対応イメージングカメラについては、上市を優先するた めに体内へのナノプローブ投与を必要としない新たなコンセプトに基づく高機能カメラ(ハイパースペクト ルカメラ、図 45)へ開発方針を修正した。このカメラは疾患周辺の光学特性をスペクトル情報として検知す 153 ることができるため、様々な疾患に応用できる。特定波長のみを評価する現有のカメラと比較してより高度 な解析が可能であり、血管の 走行のみならず血液の酸素 飽和度等のレドックス情報を 画像診断することができる (図 46、特許 3 件取得)。消化 器疾患や脳神経疾患を対象 として臨床試験を開始してお り、既に 100 症例を越えてい る(2013 年 6 月時点)。現在、 安全性と性能向上に向けた 改良を行っており、2 年以内 図 46 ハイパースペクトルカメラによる大腸癌のイメージング(臨床症例) に上市する予定である。 項目 3. 術中ナビゲーションによる穿刺操作の精度向上について検討し、レドックス情報との統合につい て評価する。 視覚の一部と手術操作性が制限される内視鏡外科手術では、外科医はその操作に高度な技術が要 求される。手術ナビゲーションは、術前に撮影した診断画像(ReMI や MRI)を内視鏡画像にリアルタイム に表示することにより、術者に患部へのアクセスルートや周辺の血管・尿管等の走行を呈示し、正確で安 全な手術を支援する技術である。我々は ReMI 画像誘導システムを構築し、ウサギを使った腹腔鏡下での 疑似腫瘍摘出術を世界で初めて実施した。その後も、赤外線とそのマーカーを使った光学式三次元位 置計測システムの精度向上や拡張現実(augmented reality: AR)技術を導入することにより、位置合わせ 誤差(fiducial registration error: FRE)の精度向上に努めてきた。最近の脳腫瘍の臨床症例では、執刀前 の皮膚切開線計画時、開頭時、硬膜切開後の腫瘍摘出時に適宜、術者に腫瘍部分を提示し、その際の FRE はそれぞれ 1.65, 1.67, 1.79mm であり、本プロジェクトでの目標精度をクリアした。 さらに、肝がんの治療を目的として 4 自由度のアームを装備した ReMI 対応穿刺支援ロボットの開発 も進めている。このロボットは、ReMI 画像からセグメンテーションされた体腔内の 3 次元画像上における標 的がん部と穿刺針との位置情報をリアルタイムに計算し、がん部へ穿刺針を誘導することができる。既に 非磁性材料によるロボットの試作は終了し、地磁気の約 1000 倍という強磁場空間である MRI ガントリの中 で、MRI 画像に影響を及ぼさずに動作することを確認している。本年度 7 月までに画像誘導下での穿刺 精度を求める予定である。 項目 4. レドックス関連疾患のリアルタイム診断を指向した新しい造影剤を設計し、その有効性を検証す る。 がん特異的なアンテナ分子を呈示したタンパク質ベースのナノカプセルを作成した。これまでに肝が んおよび膵がんを標的化したナノカプセルの作成に成功しており、担がんマウスを使った実験において その集積性を確認済みである。現在のところ、投与による急性毒性等も観察されていない。これらの標的 化ナノカプセルに MRI 造影剤を内包した新しい機能化造影剤の開発も進めており、カプセル内孔の環境 やその剛直性を制御することで、MRI 感度(緩和能 r1)を最大で 95.3mM-1s-1 に向上することに成功した。 これは臨床用 MRI 造影剤(オムニスキャン)よりも 19 倍高感度であることを示している。既に特許申請も終 えており、現在、エビデンスの拡充と安全性試験を実施している。 154 項目 5. レドックスナビゲーションによる低侵襲治療の実現に向け、収束超音波照射療法によるがん治療 法の有効性を検討する。 収束超音波(HIFU)とはトランスデューサから照射した高線量の超音波をターゲットに収束することに よって発熱させ、組織を壊死させる治療法である。その最大の特徴は切開することなく治療できることであ り、体への負担が少ないという大きな利点がある。 既に子宮筋腫や前立腺肥大の治療は既に海外で認 可されているが、装置自身がかなり大型であることや、ターゲットの位置と実際の照射位置のずれが大き な問題となっている。そこで我々は、HIFU トランスデューサとイメージング用の超音波プローブを直径 15mm のモジュールに組み込み、内視鏡先端に実装することに成功した。ブタ肝臓を用いて評価したとこ ろ、照射開始から 3 秒以内にターゲットの温度が 100℃に達し、十分な照射能力を有することが確認され た。また集束超音波の照射とイメージング用の超音波照射を交互に切り替えることにより、ターゲットの位 置を確認しながら HIFU 照射することができた。現在、超音波照射の収束点を可変にし、イメージングプロ ーブから得た位置情報により半自動で制御する技術を開発中である。さらにレドックス創薬グループとの 連携強化により、DDS 化増感剤の開発や治療判定のためのプローブ分子の開発にも注力する。 155 【操って治療する】 糖尿病合併症治療薬および糖尿病発症予防薬を創出し、新たな酸化ストレスの指 標の下で生体レドックスを「操る」 レドックス疾患創薬グループ (田辺三菱製薬株式会社) 項目 1:ビリルビンおよびビリベルジン類縁体または細胞内・血中ビリルビンを上昇させる低分子化合物の 糖尿病性合併症治療薬としての有効性と安全性を確立し、医薬品開発へ向けて数種類の候補化合物を 創出する。 体質性高ビリルビン血症ラット(Gunn ラット) ではストレプトゾトシンにより糖尿病を発症させて も腎症を発症しないこと、またビリルビンの前駆 物質であるビリベルジンの経口投与にて自然発 症糖尿病 db/db マウスの腎症発症を抑制するこ と、さらにその機序には抗酸化作用が重要であ る こ と を 示 し た ( 図 47 ) 63 。 本 論 文 は Kidney International の letter でも取り上げられた。この 効果は、田辺三菱製薬が行った腎保護効果が 既に明らかにされている降圧剤アンジオテンシ ン II 受容体拮抗薬との比較検討でも確認された。 体質性黄疸ジルベール症候群を合併した糖尿 病患者では合併症発症が抑制されることを世界 で初めて示した 3 年目までの研究成果である疫 学研究の成績 61 と合わせて、ビリルビンおよびビ リベルジンの合併症治療薬シーズとしての有効 図 47 ビリベルジン投与による糖尿病モデルマウス腎症 改善効果 性と安全性を確立した(図 48)。ビリルビン の糖尿病合併症抑制効果は、最近、本邦、 欧米や韓国などの大規模疫学でも追試さ れ注目を集めつつある。田辺三菱製薬の 検討によりビリルビン、ビリベルジン、ビリ ベルジン類縁体の合成は難度が高いた め、田辺三菱製薬との協働によりビリルビ ン代謝に関与する肝酵素 UGT1A1 を抑 制することにより血清ビリルビンを上昇さ せる低分子化合物の探索を開始した。 項目 2:上記候補化合物の糖尿病発症抑 制効果を確立し、全く新しい概念としての 糖尿病発症予防薬の可能性を探索する。 また、植物におけるフィコビリンなどの機 能性食品による糖尿病発症予防の可能 性についても探索する。 ビリルビンは糖尿病発症自体も抑制す る可能性を福岡コホート 13000 人のデー タ解析により示した 72 図 48 体質性黄疸ジルベール症候群併発糖尿病患者における 血管合併症罹患率と酸化ストレス・炎症指標 。また、ビリベルジン 156 投与により抗酸化作用を介した膵β細胞保護を認め、自然発症糖尿病 db/db マウスの糖尿病発症遅延 をもたらすことを確認し 66 、また高脂肪食で飼育した肥満マウスでは脂肪組織における炎症を抑制しイン スリン抵抗性を改善することを示した(論文準備中)。これらの機序により糖尿病発症予防薬としての可能 性が示唆された。 フィコビリンについては、藻類スピルリナに豊富に含有される光合成色素であるフィコシアノビリンがヒト ビリルビンとほぼ同じ構造式であることに着目し、フィコシアノビリンの投与により腎症抑制効果を示すこと を見出した 67 。スピルリナは機能性食品として利用されており、またフィコシアノビリン含有の光合成色素 蛋白であるフィコシアニンも食品の染色に使用されていることから、今後、機能性食品による糖尿病発症 や合併症発症進展の抑制効果の可能性を検討する。 項目 3:キマーゼ特異的阻害薬の糖尿病性合併症治療薬としての有効性および安全性の確立と医薬品 開発へ向けて、数種類の候補化合物を創出。 組織アンジオテンシン II(ATII)産生に重要な役割をもつと考えられているキマーゼの糖尿病心腎血 管系における発現上昇と、これによって産生された組織 ATII が酸化ストレス亢進に重要な役割を果たし ていることを示し、さらにその特異的阻害薬(2 化合物)が糖尿病ハムスターの腎症 68 や心筋症 69 の発症 進展を抑制することを世界で初めて示した。今後、より有効で安全なキマーゼ特異的阻害薬の探索を推 進する。 項目 4:医薬品開発に応用可能なまた将来臨床応用可能な新規の酸化ストレスマーカーを見出し、その 有効性を確立する。 血清ビリルビン値が糖尿病合併症や糖尿病自 体の発症の予知マーカーとなる可能性を世界で 初めて示した。現在、本邦、欧米、韓国などでの 疫学研究でこれを支持する成績が集積しつつあ る。さらにより有効な新規のマーカーを見出すた めに、ビリルビンが活性酸素と反応して生成される バイオピリンの有効性の検討を行っており、今後 数種のバイオピリンの中からより有効な新規マー カーを探索する。また、融合研究により、Redox molecular imaging (ReMI)による脳内レドックス解 析が糖尿病性認知症の早期診断や薬効評価に 有効である可能性を明らかにした。糖尿病性認知 症の新たな疾患概念の提唱とともに、その診断や 薬効評価における ReMI の有用性について論文 を作成中である。また、酸素感受性プローブと 図 49 糖尿病腎酸素分圧の非侵襲的定量法の開発 ReMI の併用により、糖尿病モデルマウス腎の酸 素分圧の低下を非侵襲的に定量化する方法を世界で初めて確立した(図 49、特許申請準備中)。腎酸 素分圧の低下は糖尿病性腎症や慢性腎臓病(CKD)の進展要因として近年注目されており、ReMI による 腎酸素分圧定量化は全く新しいバイオマーカーとして早期診断、創薬や病態評価に有用となることが考 えられる。 項目 5:新なシーズ研究の創出 (図 50) 近年注目される認知症について、既知のアルツハイマー発症機序とは異なった酸化ストレスの直接関 157 与する糖尿病性認知症の疾患概念を見出し、新たな認知症治療薬創薬の探索を若手研究者と協働で 開始した。糖尿病モデルマウスでは比較的早期より認知機能が低下し、その機序として脳内ミクログリア の活性化により活性酸素や炎症性サイトカイン産生が増加し、脳神経細胞を傷害する新規の認知症発症 機序を解明した(論文準備中)。この機序を標的として創薬研究を進めている。また。糖尿病性神経疼痛 にも脊髄レベルでのミクログリアの活性化や酸化ストレスの関与が推定され、田辺三菱製薬を中心として 図 50 糖尿病における酸化ストレス亢進機序の解明とその機序を標的とした創薬シーズ これらの機序を標的とした低分子物質の探索を開始している。また、酸化ストレスによる臓器障害に関与 すると考えられる p66shc 蛋白質のノックアウトマウスを田辺三菱製薬と協働で作成し、このマウスでは糖尿 病性腎症や認知症の発症が抑制される新知見を見出し(論文準備中)、新たな分子標的として検討を開 始した。その他、臨床応用可能なインクレチン関連薬の血糖低下効果を介さない新規機序の抗酸化作 用を見出し適応拡大の可能性の検討を進めている 83。 158 【操って治療する】 DNA 修復機構をターゲットとした抗がん剤創薬を通して、レドックスによって機能 障害を起こしたがん細胞を「操る」 先端がん診断・創薬グループ (大鵬薬品工業株式会社) 抗がん剤治療の効果や副作用について考える上で、まずは薬剤の直接的な作用機序を理解すること は非常に重要である。当グループでは、現在でも特に消化器系がん治療に広く使われている抗がん剤 (5-FU、オキサリプラチン、イリノテカン、パクリタキセル、ドセタキセル)を中心に、その作用機序解明を目 指し研究を進めてきた(項目 1〜4)。さらに、抗がん剤投与時に発生する副作用の抑制という観点からの アプローチで特許出願を行った(項目 5)。 項目 1:5-FU 感受性規定因子の探索と治療効果との関連の実証 1) モデル細胞を用いた遺伝 学的解析により、感受性 を規定する因子を探索し たところ、ATR-Chk1 チェ ックポイント経路活性化に 関 わ る 因 子 群 ( Chk1, Rad9, Rad17)と相同組換 え修復機構に関わる因子 図 51 Rad9、Rad17 欠損株、相同組換え欠損株の 5-FU 感受性 群(BRCA2, Rad54)を同 定し、作用機序におけるそれらの因子の役割を明らかにすることができた(図 51)105。 2) がん患者より得られた臨床検体を用い、感受性規定因子として同定されていた FancJ の発現を免疫 組織染色法により評価したところ、がん部における FancJ 発現と術後補助化学療法の治療成績との 間に相関があることを明らかにした(図 52)106。 図 52 大腸癌における FANCJ 発現と 5-FU-based adjuvant chemotherapy の治療効果との関連 項目 2:5-FU と併用する薬剤の作用機序解明 1) プラチナ製剤オキサリプラチンは、大腸がん治療において 5-FU と併用することにより奏功率が大きく 改善することが知られているが、同じくプラチナ製剤であるシスプラチンではそのような効果は見られ ない。当グループでは、同じプラチナ製剤であるシスプラチンとオキサリプラチンとの間の培養細胞 レベルでの作用機序の違いについて検証した。オキ サリプラチン処理により、p53 依存的に deoxyuridine 5'-triphosphate nucleotidohydrolase (dUTPase)の発現が抑制されることを確認した。し 159 かし、シスプラチン処理では、そのような効果 は 認 め ら れ な か っ た 。 5-FU 処 理 時 に は dUTP が細胞内に蓄積しやすくなり、細胞毒 性を発揮すると考えられているが、dUTP を dUMP へ分解する酵素 dUTPase が減少する ことにより、5-FU による細胞毒性が亢進して いると考えられる(図 53、Kiyonari et al. in preparation)。 2) イリノテカンは大腸がん治療において、5-FU と併用することにより奏功率が改善されること 図 53 オキサリプラチンによる dUTPase 発現抑制とフッ 化ピリミジン系薬剤の細胞殺傷効果亢進 が知られている。当グループでは、培養細胞 へのイリノテカンの前駆体処理により、5-FU 感受性規定因子 FancJ が高度にリン酸化修飾を受けることを見出した。さらに、このリン酸化修飾は イリノテカンにより発生する DNA 損傷に対する細胞応答に依存しており、リン酸化した FancJ は DNA 複製、DNA 損傷応答において機能する TopBP1 との結合が高まることを見出した 109。 3) イリノテカン前駆体処理により、細胞核内に DNA 修復因子 53BP1 の特徴的な凝集(フォーカス)が検 出される。G1 期に形成される DNA 複製を介さない 53BP1 フォーカス形成に影響を与える因子とし て、PARP とコケイン症候群原因遺伝子 CSB を同定した 110。 項目 3:新規抗悪性腫瘍剤 TAS-102 の有効成 分 TFT の作用機序解明 新 薬 : 経 口 ヌ ク レオ シ ド系 抗 悪 性 腫 瘍 剤 「TAS-102」は過去に抗がん剤治療歴のある遠 隔転移を伴う進行直腸・結腸がん症例に対する 臨床試験(Phase II)において、プラセボ群と比 べ有意に全生存期間、無再発生存期間を延長 する効果のあることが証明された(Yoshino T et al. Lancet Oncol. 13: 993–1001 (2012))。TFT はその有効成分であるが、当グループにおい て、TFT ががん細胞ゲノム DNA へ直接取り込ま 図 54 TFT のゲノム DNA への取り込みと鎖切断効率 れること、細胞周期進行へ強く影響を及ぼすこと、さらには 5-FU などと類似の DNA 損傷応答機構を活性 化することを見出した(図 54、Matsuoka et al. 第 71 回日本がん学会総会、manuscript in preparation)。 項目 4:微小管重合、脱重合阻害剤の作用機序解明 細胞が増殖する際、複製したゲノム DNA を娘細胞へ均等に分配する必要がある。微小管は M 期にお いて複製した染色体の分配する時に重要な役割を果たすが、多くの抗がん剤がこの微小管の重合、脱 重合を阻害することにより抗がん作用を発揮している。パクリタキセル、ドセタキセルは臨床でも多く使用さ れる抗がん剤であるが、微小管脱重合を強力に阻害することにより、抗がん作用を発揮している。近年、ヒ ト血清アルブミンにパクリタキセルを結合させ平均 130nm にナノ粒子化した製剤である「アブラキサン」を 大鵬薬品工業株式会社が国内で上市したこともあり、その作用機序や効果予測に注目が集まっている。 当グループでは、パクリタキセル、ドセタキセル処理により微小管末端結合因子の1つ EB2 が高度にリン 酸化修飾を受けることを見出した。このリン酸化は CDK やスピンドルチェックポイント因子 AuroraB により なされており、このリン酸化により微小管ダイナミクスが影響を受けることを示唆する結果を得た(Iimori et 160 al. 第 35 回日本分子生物学会総会, manuscript in preparation)。 項目 5:トシル酸スプラタストによる抹消神経異常抑制の可能性 トシル酸スプラタストは、大鵬薬品工業株式会社が抗アレルギー薬として市販している薬剤である。こ の薬剤が抗がん剤(オキザリプラチン、アドリアマイシン、パクリタキセル)による末梢神経異常に対し予 防・改善効果を示すことをラットによる実験により実証した(図 55)。この成果を「がん化学療法剤に起因す る末梢神経障害予防剤及び/又は治療剤」として九州大学と共同で特許出願した。 図 55 トシル酸スプラタストによる抹消神経異常抑制 161 【操って治療する】 世界最先端の DDS 技術を用いた遺伝子デリバリーで生体レドックス関連疾患を根 本から「操る」 薬物送達システムグループ (日油株式会社) 薬物送達システムグループではレドックス異常関連疾患であるがんを“操って治療する“ことを目指し て、我が国発の薬物送達システム(DDS)を用いて有効な治療遺伝子を見出し、協働機関:日油株式会 社が新規 DDS 素材:ポリマーの構造と組成の最適化及び GMP 製造に関する検討を行い、その産学連携 によって高分子ミセル型遺伝子治療薬を開発し、最終的に臨床応用に繋げることを目標として協働研究 を行ってきた。更に、次世代 DDS 基盤技術(アクティブ・ターゲティング、病態特異的放出制御等)の開発 も大学独自の試みとして合わせて施行した。 下記に、当グループ参画後4年目の時点での研究成果の概要を項目別に記す。 項目 1: 難治がん(レドックス異常関連疾患)に対する高分子ミセル内包遺伝子治療薬の前臨床および 臨床研究 1) 治療遺伝子の絞込み(実施機関における成果) 図 56 高分子ミセル型キャリア搭載遺伝子ワクチンの前臨床研究の成果: 遺伝子キャリアの素材となるブロック/ホモ ポリマーの Scheme を左上に示す。現在、日油 DDS 研究所において、東大から技術移転後にポリマーの合成・精製最 適化を終え、100g スケールでの製造工程に関する検討を実施中(左下)。スライド中央は、日油の製造したブロック/ ホモ混合ポリマーミセルの遺伝子導入効率を示す。腹腔内投与で十分な発現を認め、カニクイザルの単回漸増試験 で一般毒性を認めず、ラット中枢神経系薬物薬理試験でも問題が無いことを確認。抗腫瘍効果に関しては、腹膜播種 モデルの生存率を有意に延長し、腫瘍特異的な拒絶記憶免疫の誘導を確認した(右図)。 特異的拒絶免疫を誘導するワクチン遺伝子の探索:マウス担がんモデル(腹膜播種、肺転移)にて特 異的な拒絶記憶免疫を誘導するような腫瘍関連抗原遺伝子 2 種と 2 種の免疫遺伝子から成るアジュ バント遺伝子組成を見出した。この技術シーズは特許出願を行った(特願 2013-079854;学術査読雑 誌投稿中;図 56)。更に、この高分子ミセル搭載ワクチンは患者への投与が容易に実施できる皮下投 与でリンパ節への取込みとワクチン効果が発揮される事が明らかとなり(投稿準備中)、ウイルスベクタ ーを用いない安全性と合わせて臨床応用への展開が十分期待できることが明らかとなった。 がん細胞や腫瘍血管に高発現する転写因子をノックダウンする RNA 干渉遺伝子治療:腫瘍血管に高 発現が報告されている転写因子の治療標的としての有用性を検証した。更に、膵臓がん、腹膜播種ら の難治がんに対する抗腫瘍効果を明らかにした。本研究で見出した技術シーズ:標的配列に関して 162 特許出願を行い(特願 2012-89772)、一部の研究成果は。日本外科学会やバイオセラピィ学会にお いてシンポジウム/ワークショップ発表に採択され、難治がんに対する新規治療法として高く評価され た(図 57)。 2) 高分子ポリマーの組成の絞込み(協働機関による成果) 高分子ミセル用ブロックポリマー、ホモポリマーの 100g スケールまでの GMP 製造技術を確立し、ポリ マーを供給した。また、GMP 品質管理に必要な分析技術の開発を検討した。更に、より工業的な製造工 程を確立するために、精製、塩交換処理工程の改善を検討した(図 56)。実施機関:薬物送達システムグ ループがこのブロック/ホモ混合系ポリマーミセルを治療実験や安全性実験に用いて、難治がんに対す る高分子ミセル内包遺伝子治療薬の前臨床研究を進めている。 図 57 転写因子(XX-1 ) RNA 干渉遺伝子治療の抗腫瘍効果. 今回見出した阻害核酸配列は、有意に腫瘍血管内 皮・癌細胞の抑制効果が高く、単独で腫瘍血管にアポトーシスを誘導でき、膵臓癌や腹膜播種に対する治療効果を認 めた。 3) 安全性評価(実施機関における成果) 協働機関である日油が製造した SS 基架橋 Block ポリマーや Block/homo 混合ポリマーから成る高分 子ミセル(直径 100nm)マウス腹腔内投与後に、ミセル集積と遺伝子発現は腫瘍組織に最も多く、脾臓、 肝臓、リンパ節のリンパ系臓器に次いで認められ、発現の持続が最低 1 週間は認められた。担がんマ ウスへの投与において、体重や血液検査における副作用は認めなかった(図 56)。本研究成果は、 DDS 分野のトップ・ジャーナル誌である Journal of Controlled Release 誌 258,262 に掲載された。 カニクイザルにおける一般毒性試験:協働機関である日油が製造した Block/homo 混合ポリマーから 成る高分子ミセルを腹腔内投与した単回漸増試験において、有害事象は認められず、臨床研究に用 いる予定の高分子ミセルは腹腔内投与による安全性に問題がないことが初めてマウス担がんモデル のみならず大動物においても確認された。本研究成果は、DDS 分野のトップ・ジャーナル誌である Journal of Controlled Release 誌 262 に掲載され、高分子ミセルの安全性に関するエビデンスを社会に 163 発信した。 項目 2: レドックス病態特異的遺伝子放出(発現)システム技術の開発(実施機関における成果) レドックス疾患の代表例であるがん細胞にお いて特異的に亢進している病理シグナルである プロテインキナーゼCαに応答して遺伝子を発 現させる人工遺伝子キャリアの開発に成功した。 当初開発したものは、シグナルに対する応答性 が悪く、正常細胞とがん細胞での発現差は 10 倍 程度であったが、キャリアの高分子主鎖を変更す ることにより、数百倍の発現活性化を実現するこ とに成功した。この様な概念に基づく疾患細胞特 異的な遺伝子治療システムの例は世界的にもな 図 57 JCR 誌のカバーページに掲載された論文 く 、 DDS 関 係 の ト ッ プ ・ ジ ャ ー ナ ル で あ る J. Controlled Release 誌において、2 回カバーページに採択され、ハイライトでも紹介された(図 57)。診断法 としては、金ナノ粒子を用いてその色調変化から簡便迅速にがんを識別できるアッセイ系の開発に成功 し、手術切除の乳がんサンプルを用いて 30 例の臨床サンプルからがんの識別や、その悪性度の判定が 可能であることを実証した。本成果は、世界的に注目され、Biosensor and Bioelectronics 誌において、ア クセス数において年間の Top10 に選ばれた。 項目 3:バイオナノコーティング技術を利用したレドックス性薬剤の新規経皮 DDS システムの構築(実施機 関における成果) 低侵襲性の経皮ワクチンの開発を目指して、タンパク質を疎水性の界面活性剤でナノコーティングす る新たなナノ分散法(S/O 技術)を確立した。タンパク質として、OVA をモデル抗原として用い、安定なナ ノ分散法の調製条件を検討した。その結果、タンパク質や核酸の高次構造を維持し、高い活性を保持す るためには、糖を親水部に有する長鎖アルキル基を持った疎水性界面活性剤で被覆することが重要であ ることを明らかにした。モデルとして、豚の皮膚を用いた皮膚透過実験を行ったところ、コントロールとして 用いた水溶液に比べ、油にナノ分散化したタンパク質は、10 倍以上の高濃度で皮膚透過が促進されるこ とを確認できた。ラットによる経皮免疫実験を行い、同濃度のタンパク質を 2 回注射した場合の免疫生産 量を評価したところ、注射の6割程度の抗体価が得られることを明らかにした。本成果は、アメリカの国際 会議で発表され、世界的にも高い注目を浴びている。 164 【還元する】 先端融合医療情報ネットワークを構築し安心安全を社会に「還元する」 ネット医療グループ (九州電力株式会社) 項目 1: 在宅健康支援ネットワークシステムの構築(九州大学・九州電力(株)) 生活習慣病など様々な疾患において、「レドックス」状態と健康情報の変化の相関により、その発症の 予兆を早く把握することが可能ではないかと考えられる。そこで、近年目覚しい進歩を遂げる ICT 技術を 利用して、血圧、体重、歩数等の健康情報と生活環境を類推できると思われる電力使用量を見える化す るためのシステム構築を、九州大学と九州電力グループとで密に協議しながら進めてきた。その結果、平 成 23 年 3 月には在宅健康支援ネットワークシステム Ver.1 のリリースに至った。本システムは、血圧、体 重・体組成、歩数、睡眠状態、活動量、温度・湿度・気圧、電力使用量を計測、収集する機能を持つ。血 圧、体重、歩数などの健康情報を計測・収集・閲覧するシステム、もしくは電力使用量を計測・収集・閲覧 するシステムの単独はすでに国内外で実用化されているが、両方を併せ持つシステムは現時点で報告さ れていない。以下に各計測機器の製品名、製造元を示す(表 8)。 表 8 在宅健康支援ネットワークシステム Ver.1 の計測機器と情報端末 製品名 製造元 血圧 自動血圧計 HEM-7081-IT オムロン株式会社 体重・体組成 体重体組成計 カラダスキャン HBF-206IT オムロン株式会社 歩数 歩数計 Walking Style HJ-720IT オムロン株式会社 睡眠状態 スリープスキャン SL-501 株式会社タニタ 活動量 AT WATCH NET IR_mini NTT アドバンステクノロジ株式会 社 温度・湿度・気圧 多目的測定センサーモジュール MPSM アドバンスデザインテクノロジー 株式会社 電力使用量 3168 クランプオンパワーハイテスタ 日置電機株式会社 タブレット端末 TW217A5/Windows 7、1.6GHz オンキヨー株式会社 これら計測データはデータセンターへ蓄積される。ユーザーはタブレット PC 上で、計測データの経時 変化をグラフとして閲覧できる。本システムの試用を経て、Continua 対応機器である血圧計と体組成計、 歩数計においては、Bluetooth 接続による計測データの無線送信が可能であったため、非常に利便性が 高かった。一方、その他の計測データは、メモリカードによる手動での登録が必要であったため、1 日 1 回 の登録ではあるが煩わしさを感じる等の課題が生じた。 次年度には、これらの課題解決に着手し、計測データを手動で登録する必要がある機器を省くととも に、システムの操作性を改善した。また、家庭での使用を見据え 1 タブレットを複数人で使用する環境へ 対応した。平成 24 年 1 月に在宅健康支援ネットワークシステム Ver.2 を構築し動作確認試験を実施した。 本システムは Windows7 タブレットと Android タブレットの両方で動作する。タッチ操作を利用する本システ ムでは、Windows7 に比べ、Android において操作性が良好であった。また、健常者を対象としているため、 日々の計測を支援する仕組みの必要性も強調された。 平成 24 年度には、操作性が良好であった Android OS 版に絞ってシステム開発を行い、同年 10 月に 在宅健康支援ネットワークシステム Ver.3 を構築した。Android OS のバージョンアップに伴い、タブレット PC 本体が機器データを一度収集するゲートウェイサーバの役割も果たしゲートウェイの設置が不要にな る等、さらに利便性が向上した。また、本システムを用いて、地域限定で小規模スケールの実証試験を実 施することを考慮し、計測機器と健康支援アプリの他に、機器入出庫管理システムや実証管理システムも 165 実装した(表 9)。 表 9 在宅健康支援ネットワークシステム Ver.3 の計測機器と情報端末 製品名 製造元 血圧 パーソナル血圧計 UA-851PBT-C 株式会社エー・アンド・デイ 体重・体組成 体組成計 UC-411PBT-C 株式会社エー・アンド・デイ 歩数 歩数計 Walking Style HJ-720IT オムロン株式会社 電力使用量 ENEGEN 親機 EGM801、分電盤子機 ECB101 株式会社宮川製作所 タブレット端末 REGZA Tablet AT500/Android 4.0、1.3GHz 株式会社東芝 次に、本システムの詳細を説明する。 【計測機器と健康支援アプリ】 本システムで使用される計測機器は表 9 の 通りである。図 58 はシステムの全体像と計測デ ータの流れを示す。血圧計、体組成計、歩数 計はタブレット PC と Bluetooth で無線接続され る。タブレット PC はルータと WiFi で無線接続さ れる。計測データは、計測毎にタブレット PC と ルータを介し、データセンターへ送信される。 電力計は親機と子機から成り、子機を分電盤 図 58 在宅健康支援ネットワークシステム Ver.3 の構成 へ接続し、親機をルータへ接続する。子機は親機と ZigBee で無線接続される。子機において 10 分毎に 電流の平均値が計測され、電圧との掛け算により算定された電力使用量(W)が、親機とルータを介し、デ ータセンターへ送信される。タブレット PC 上では健康支援アプリが動作し、計測データの閲覧が可能で ある。図 59 はそのスクリーンショットを示す。 【機器入出庫管理システム】 本システムは、ユーザーの登録/脱退、各計測機器の貸出/返却を一元管理する。本システムは 九州大学のサーバで稼働している。ユーザーの個人情報は本システムから登録され、九州大学に設置さ れているデータベースに保存される。この内、計測データの統計解析に必要な性別と生年月日は、デー タセンターのデータベースへ複製される。データセンターへ保存される計測データや性別、生年月日は、 各ユーザーに固有の番号を付与することにより連結可能匿名化されるため、これらデータから個人を特 定されることはない。 【実証管理システム】 本システムは、ユー ザーに配布された測定 機 器 や タブレッ トの使 用状況、各測定機器の エラーを一覧表示する。 本 システムは、データ センターで稼働してお 図 59 健康支援アプリに表示された測定値のグラフ:左から電力使用量(1 日表示)、歩数 (1 か月)、血圧(1 か月)、体重(1 か月) り、Web 経由で各種ブ 166 ラウザからアクセスできる。在宅健康支援ネットワークシステム全体の稼働状況を的確に把握でき、スムー ズな障害対応を可能にする。 本システムは、将来的に、タブレット PC のみでなく、スマートフォンやデジタルテレビなどにも機能を拡 張することで、若者や年配のユーザーにも、種々の場所で持続的に使用でき、健康増進に大いに役立つ。 ヒューマンコンピューターインタラクション技術の研究も同時に進めており 404 、その研究成果を導入して、 ヒトに優しい ICT 技術の活用による健康支援ネットワークシステムの構築を目指している。 項目 2: 健康データとライフスタイルの相関解析(九州大学) 世界保健機関(WHO)によると、2008 年の世界の総死亡数は 5700 万人で、そのうちの 63%にあたる 3600 万人が、脳卒中やがん、心疾患、糖尿病、高血圧症、動脈硬化などの生活習慣病が原因で死亡し ている。生活習慣病は、遺伝的な要因もあるが、不適切な食生活、運動不足、喫煙、飲酒、ストレスなど が関わっており、普段の生活習慣を見直し改善することにより、病気を予防することが可能である。その生 活習慣病の予防のため、体重や血圧などの身体計測値を簡単に計測・記録できる健康管理システムの 実用化が期待されている。一方、省エネ・節電機運の向上に伴い、各家庭における電力使用量の見える 化が実用化され、節電への効果が期待されている。電気は日常生活と密接に関わっていることから、その 消費量は行動パターンを反映し、健康状態とも深く関係している可能性がある。ネット医療グループでは、 上述の通り、九州電力グループと協働し、体重・血圧・歩数や電力使用量を自動的に記録・閲覧できる健 康支援システムを試作した。そこで、本研究では、体重や血圧等の健康データとライフスタイル(運動習 慣、食習慣、電力使用等)との関連を見出すことを目的に、福岡近辺在住の健康な 20-59 歳の男女 110 名を対象に、本システムを用いて実証試験を実施した。 参加者 110 名の内訳は男性 77 名、女性 33 名である。表 10 は、年代毎の参加者の特徴を表している。 20 代では喫煙者が 3 割を超え、すべての年代において飲酒習慣は 9 割を超えていた。1 日平均歩数は、 2 月、3 月ともに 40 代が最も多く、20 代が少なかった。年代が上がるにつれ腹囲の増大が認められた。 表 10 参加者の特徴 年齢 20-29 30-39 40-49 50-60 症例数 14 (12.7%) 42 (38.2%) 38 (34.5%) 16 (14.5%) 単身世帯 4 (33.3%) 17 (41.5%) 13 (36.1%) 7 (43.8%) 教育年数 17.8 (SD 2.1) 17.2 (SD 2.7) 16.0 (SD 2.3) 15.5 (SD 1.5) 喫煙者 4 (33.3%) 10 (24.4%) 10 (27.8%) 2 (12.5%) 以前喫煙者 1 (8.3%) 5 (12.2%) 7 (19.4%) 8 (50.0%) 非喫煙者 7 (58.3%) 26 (63.4%) 19 (52.8%) 6 (37.5%) 飲酒習慣あり 12 (100%) 37 (90.2%) 33 (94.3%) 16 (100%) 過去1か月の1回平 58.3 (SD 41.5) 39.7 (SD 29.7) 75.2 (SD 76.0) 257.1 (SD 556.8) 2月 4458 (SD 2284) 6609 (SD 2333) 8683 (SD 3797) 8220 (SD 2098) 3月 - 6548 (SD1638) 9573 (SD 4903) 9073 (SD 2947) 75.8 (SD 6.9) 78.0 (SD 10.5) 82.0 (SD 10.4) 82.9 (SD 5.1) 喫煙習慣 均アルコール量 1日平均歩数 腹囲 (cm) 実証試験対象者に対し、本システムの機能や操作性、要望などに関するアンケートを実施した。その 結果、測定のモチベーションアップのためのランキングや目標設定機能等は好評であった。一方、専門 家による健康支援アドバイスを求める意見も多く見られた。 167 次に、実証試験を開始した 2 月と、開始 3 か月後の 5 月において、バイタルデータに変化が現れたか どうかを調べた。その結果、参加者の最高血圧、最低血圧、平均血圧と体重は、2 月と比べ 5 月において 有意に減少が認められた。以上より、本システムを使用することでバイタルデータに顕著な改善効果が見 られた。電力使用についても、全国非寒冷地域の月毎平均電力使用量データ(資源エネルギー庁 2011) を基準に効果の有無を検討したが、有意差は認められなかった。以上の研究成果は日本医療情報学連 合大会にて 2013 年 11 月に発表予定である。また、血中の低比重リポタンパク質(LDL)と BMI(Body Mass Index; 体重(kg)を身長(cm)の 2 乗で割った数値)、血中の中性脂肪と BMI には正の相関が認められた。 また、血中 LDL と平均血圧、血中中性脂肪と平均血圧には正の相関が、血中の高比重リポタンパク質 (HDL)と BMI には負の相関が認められた。これらの結果は、すでに他研究グループにより報告されている 成果を支持するものであり、本システムを用いて、コホート研究基盤として機能する可能性が示唆された。 さらに、電力使用量と健康に関する非常に独創性の高い成果が得られ、現在特許出願準備中である。 このような実証試験では、参加者に対して長期に渡り持続してバイタルデータ計測の負担をお願いす ることから、欠損値の発生はやむを得ず、その欠損値の処理法は重要な課題の一つであることから、欠損 値に関するシミュレーション解析を実施した 405-407。一方、慢性閉塞性肺疾患 COPD は主に喫煙などの生 活習慣によって発症し、酸化ストレスとの関連が示唆されている。健康支援ネットワークシステムの実証試 験におけるバイタルデータと生活習慣の相関解析と関連して、COPD 患者の生活習慣を調査し、その関 連因子を統計学的に検討した 409,413。 項目 3:各種医療データの分析活用技術の検討(九州電力(株)・九州大学) 近年、ソーシャルメディアが発達し、個人の情報発信が活発になってきたことから、インターネット上に 公開されている会話、つぶやき、健康に影響がありそうなパブリックデータ(気象、花粉情報等)などの中 に、健康支援や病気の予兆に役立つ情報が含まれていると考えられる。一方、高速分散処理技術である Hadoop は google により最初に報告されて以降、インターネット通販サイトや他検索サイト等でもパソコンユ ーザーのリコメンド分析や閲覧傾向分析等に活用されるようになった。また、医療データ解析に関しては、 手術中のデータ解析や類似患者検索、傷病、病名予測、電子カルテの解析に適用した報告例がある。 そこで、Hadoop 技術を本システムにより得られたデータの分析活用技術に応用することを着想した。当グ ループでは、これら大量データの中から有用な情報を抽出するために、Hadoop による高速分散処理技 術の適用について検証を開始し、平成24年度に技術基盤の構築を行った。今後、パブリックデータに加 え、他グループ研究成果の Hadoop 技術を活用したデータ分析への導入を検討する計画である。 168 【融合】 領域研究が協働し新たな「融合」成果へ展開する 本拠点における領域融合研究は、大きく 3 つに分けられる。主に 2 つのグループ間で開発された要素 技術を融合し発展させる研究(グループ間融合研究)、九州大学を介し協働機関間の連携によって行わ れる研究(産学産連携研究)、さらには拠点全体で行う基幹テーマであるヒト用 ReMI 開発研究(特別プロ ジェクト)である。以下にその詳細を示す(図 60)。 図 60 領域融合研究「グループ間・産学産連携・ヒト用 ReMI 開発のための特別プロジェクト」 1. 内視鏡に装着する小型高感度 ReMI コイルの開発 (画像解析/内視鏡) 内視鏡で観察した微小病変を高感度に検出するニーズを満たすために、画像解析グループと内視鏡 グループとの融合研究として、小型高感度 ReMI コイルの開発を開始した。素材と口径を種々検討し、 ReMI のガントリ内で動作する非磁性の真鍮で作成した硬性内視鏡に実装した。この ReMI コイルを使って ウサギの胃前壁に作成した疑似腫瘍を検出し、そのレドックス診断画像を内視鏡像に重畳させることに世 界で初めて成功している。現在は、ReMI とリンクした市販化を目指し、必要時に内視鏡の鉗子口から展 開できるスネア型 ReMI コイルの試作を行っている。この新型コイルでは ReMI の撮像と病変部の焼灼を 同時に実施することが可能となる。将来的には、術中での迅速診断をレドックスイメージングに置き換え、 患者に負担をかけない内視鏡外科手術の実現を目標としている。既に基本設計を終え、知的財産の確 保しており、今後は最終試作と臨床用 ReMI とリンクした早期の上市を目指している。 2. 糖尿病モデル動物の腎臓における酸素分圧の非侵襲的画像解析法開発 (疾患創薬/画像解析 /イメージング) 疾患創薬グループとレドックス画像解析グループ・レドックスイメージンググループとの融合研究により、 ReMI を用いた腎組織酸素濃度の非侵襲的評価法を世界で初めて開発し、糖尿病モデル動物腎では早 期より酸素分圧が低下することを示した。糖尿病性腎症の新規バイオマーカーとしての意義を今後確立 する。 糖尿病腎ではレドックス異常を一因として、発症早期より糸球体および尿細管間質領域に虚血・低酸 素状態が引き起こされ、腎障害の発症進展に関与することが示唆されている。腎における低酸素状態の 169 評価は、腎症の病態評価に重要と考えられるが、非侵襲的に腎酸素濃度の評価を行うことは困難であっ た。疾患創薬グループとレドックス画像解析グループ・レドックスイメージンググループとの融合研究により、 ReMI を用いた腎組織酸素濃度の非侵襲的評価法を世界で初めて開発した。酸素感受性である TAM (OX63)をプローブとして用い、腎酸素濃度の評価を 2 型糖尿病モデルマウス db/db マウスと対象コント ロール db/+マウスで比較検討した。db/db マウスで腎組織酸素分圧は糖尿病発症早期での低下を認め、 ReMI による腎組織酸素分圧測定は腎症の早期診断、薬効評価そして創薬研究に有用であることが示唆 され、腎症における新規バイオマーカーとして意義を今後確立する。 3. 糖尿病における認知機能障害の機序についての検討 (疾患創薬/画像解析/イメージング) 本拠点研究において疾患創薬グループは、糖尿病における認知機能障害に脳内レドックス異常が関 わる新規機序を見出した。そこでレドックス画像解析グループ・レドックスイメージンググループとの融合研 究により、ReMI を用いた脳内レドックス異常の評価法を確立し、糖尿病モデルマウスにおいて認知機能 障害より早期の段階で脳内レドックス異常がみられることを示した。 本拠点研究において疾患創薬グループは、糖尿病における認知機能障害に脳内レドックス異常が関 わる新規機序を見出した。そこでレドックス画像解析グループ・レドックスイメージンググループとの融合研 究により、ReMI を用いた脳内レドックス異常の評価法を確立し、1 型糖尿病モデルマウス及び 2 型糖尿病 モデル db/db マウスを使用し、ReMI による脳内酸化ストレスの画像評価と、6 放射状水迷路による高次脳 機能解析、分子生物学的解析、病理組織学的評価等を行った。糖尿病モデルマウスでは、行動実験に よる高次脳機能障害発症より早期に ReMI による脳内酸化ストレス亢進を検出し、分子生物学的異常、病 理組織学的異常と並行していた。糖尿病による認知症の早期診断、薬効評価そして創薬研究に有用で あることが示唆され、糖尿病認知症における新規バイオマーカーとして意義を今後確立する。 4. 臨床サンプルを用いた MS イメージングによる膵がんマーカー分子の探索 (内視鏡/メタボリック・ プロファイリング) メタボリック・プロファイリンググループにて確立された MALDI-MS を用いた質量分析イメージング技術 を用いて、がん臨床検体を用いたバイオマーカー探索を開始した。既ヒト乳がんおよび大腸がん組織切 除サンプル(生体レドックス疾患内視鏡グループ・第一外科)にて作成した組織アレイに適用して空間分 布情報を有する疾病マーカーの探索を進めており、がん部 20 例、非がん部 20 例のサンプルを用いて検 討を行った結果、既にがん部/非がん部を明瞭に識別するマーカー候補化合物が見出され、その同定 にも成功している(化合物 A:未発表データのため詳細は記載しない)。化合物 A ははがん部/非がん部 の識別だけではなく、がんのステージに応じた変動を示す可能性も示唆されている。また、化合物 A の蓄 積と連動して、化合物 A が係わる翻訳後修飾を受けたタンパク質の蓄積も免疫染色にて確認しており、 病態進展への関与も含めて検討を進めている。 5. がん遺伝子治療応答のレドックスイメージング (薬物送達/イメージング) 我々は非ウイルス型遺伝子キャリアを用いた難治がんに対する新しい遺伝子・核酸治療を開発中であ る。新規治療法の臨床応用を促進するためには、個体レベルで薬効や病巣の分子機能の可視化技術の 開発が重要である。 TNF-α遺伝子治療の作用機序はがんで高産生される活性酸素であることが基礎 実験結果で見出されている。一方、兵藤、市川、内海博士らは生体内のレドックス変動を非侵襲的にイメ ージングできる ReMI の開発を精力的に推進してきた。これらの研究成果に基づき、遺伝子治療に反応し て変動する生体内(膵がんや腹膜播種)のレドックス変動を非侵襲的に評価できる分子イメージング・アッ セイを検討し、遺伝子治療応答性の非侵襲的評価法の確立を試みる融合研究を行った。 ReMI を用いたレドックス分子イメージングによるラジカル消退曲線を検出する解析法を確立し、皮下 170 腫瘍モデルで TNF-α遺伝子治療群と対照群でラジカル消退曲線に関する比較基礎検討を行った。 TNF-α遺伝子治療群で生食対照群に比較して腫瘍局所の ReMI で検出したラジカル消退曲線における 傾きが急速に減衰する結果が確認できた(図 61)。治療応答がレドックス変動により予測される可能性が 示唆された。次に全身転移(腹膜播種)モデルにおいて同様の実験を行ったが、皮下腫瘍とは異なりラジ カル消退は一定の減衰係数を示す結果を得られなかった(個体間のバラツキが著明)。腫瘍部と正常部 の組織が混在する領域のラジカル消退度を検出している可能性が高く、機能イメージングに立体空間的 なゲート設定が必要と考えられた。 ReMI の空間的解像度を向上できれば、腫瘍の解剖学的な同定に基づきレドックスイメージングの分 析領域をゲートすることができ、作用機序にレドックス酸化還元が関与する遺伝子治療の場合、レドックス イメージングにより非侵襲的に治療応答性の予測は可能になると考えられる。治療反応のバイオマーカ ーとしての臨床学的意義も十分に期待できる、分子イメージングと腫瘍治療学の融合領域として今後の 研究の進展が期待される。 図 61 ReMI を利用した遺伝子治療応答性アッセイの開発 6. ReMI と質量分析イメージングを組み合わせた Multi-imaging platform 技術の構築 (メタボリック・プロ ファイリング/イメージング) 当拠点で開発を進めている ReMI は、非侵襲で生体レドックス動態を可視化できる極めて画期的なイメ ージング技術である。一方、質量分析イメージング(MSI)技術は、組織を切片化するため侵襲的な技術 であるが、ラベルフリーで複数の生体分子を同時にイメージング可能であり、生体内の局所における生命 現象にアプローチできる「可視化」技術と、生物の物質的最終表現型とも言える代謝物の包括的分析で ある「オミクス解析」技術が融合した革新的分子イメージング技術である。本研究では、二つのイメージン グ技術の融合による Multi-modality imaging、すなわち、生体局所における「生体機能」と「生体反応」の 重畳イメージング技術の開発を試みている。MSI では最適なマトリックスを選択することで見たい分子を選 択 的 に 可 視 化 す る こ と が可 能 と なる 。 既 に 、 ReMI の 汎 用 プ ロー ブで あ る Carbamoyl-PROXYL 、 MC-PROXYL 等については既に最適マトリックスを決定出来ており、現在マウスを用いた multi-modality imaging の有用性と画像重畳法に関する検討を進めている。 171 7. Cancer Chemothrapy におけるレドックス診断 (がん診断/イメージング) 抗がん剤治療において、がん細胞の細胞死を含む細胞応答において、レドックス反応が深く関与して いることは広く受け入れられているが、実際の治療におけるその具体的な姿やその詳細なメカニズムにつ いては、まだ不明な部分も多い。また、実際の抗がん剤治療における副作用のコントロールも、患者の QOL を考えた上では、がんそのものへの治療効果と同様に重要である。当拠点で開発を進めている ReMI は、非侵襲で生体レドックス動態を可視化できる極めて画期的なイメージング技術である。抗がん剤 治療におけるがん組織および末梢神経などの副作用発現部位におけるレドックス動態について ReMI を 用いて可視化し、がん治療効果や副作用を評価するという新しい診断法の開発に向けて、先端がん診 断・創薬グループとレドックスイメージンググループとで融合研究を進めている。現在、ReMI の早期実用 化を前提に、臨床で用いられている抗がん剤に対象を絞りこ絞り、大鵬薬品工業株式会社に蓄積された ノウハウと情報を活用し、トランスレーショナル研究の根拠となる基礎研究を実施している。その結果、同 社が抗腫瘍効果とが抗アレルギー薬として市販しているトシル酸スプラタストが、抗がん剤(オキザリプラ チン、アドリアマイシン、パクリタキセル)による末梢神経異常に対し予防・改善効果を示すことをラットによ る実験により実証し、「がん化学療法剤に起因する末梢神経障害予防剤及び/又は治療剤」として九州 大学と共同で特許出願した。 8. Cancer Chemothrapy におけるメタボロミクス解析 (がん診断/メタボリック・プロファイリング) がん細胞では、好気的条件でも解糖系の抑制がかからないことが多く、Warburg 効果として古くより知 られる。このように、がん細胞においては特異的に活性化している代謝経路が存在すると予想され、特異 性の高い経路を見出すことが出来れば、その鍵となる分子を標的としたがん治療は効果が高いことが期 待される。先端がん診断・創薬グループでは、これまでに実臨床において治療実績のあるフッ化ピリミジ ン系代謝拮抗剤 5-FU を始めとした抗がん剤の作用機序について、分子生物学的手法を用いて DNA 損 傷応答を中心に解析を進め、成果を上げてきた。一方、メタボリック・プロファイリンググループでは、種々 の質量分析装置を用いた低分子量代謝物の一斉分析(メタボロミクス)技術の開発を行っている。抗がん 剤、特に代謝拮抗剤の作用機序を考える上で、代謝産物の質的・量的な変化を正確に捉えることは非常 に重要である。特に、現在大鵬薬品工業株式会社により臨床開発を進めている「TAS-102」は 5-FU を始 めとする標準化学療法に対し不応となった症例に対し有効性が証明されている。その背後にある分子機 序、代謝経路の変化を解明することによる創薬シーズ発見、新規治療法創成に向けて、両グループ間で の融合研究を進めている。 172 【融合】 産学の英知が集結し「融合」することで革新的医療イノベーションが加速する 産学産 「HOYA 株式会社-九州大学-富士電機株式会社」 連携研究 ~ プローブ型共焦点内視鏡用 MEMS 光スキャナーの開発 ~ 図 62 「HOYA 株式会社-九州大学-富士電機株式会社」による共焦点内視鏡開発 医療用内視鏡は人体内部を観察することを目的とした光学機器で、近年局所の細胞像を高倍率で可 視化する共焦点内視鏡の開発が行われている。共焦点内視鏡を鉗子チャンネルに挿入可能な大きさに 小型化できれば、従来では困難であった細胞レベルでの観察と同時に病変部をその場で確定診断・治 療することが可能になり、患者への負担を大幅に軽減できる(低侵襲治療)。また様々なレドックス応答蛍 光試薬を用いれば ReMI で可視化したレドックス変動部位を細胞レベルで詳細解析することで、がんや炎 症の高精度なレドックス診断へ展開できる(図 62)。 本装置開発は、生体レドックス内視鏡グループ・HOYA 株式会社とレドックスイメージンググループ・富 士電機株式会社の協働で 2010 年度の参画時より着手した。小型共焦点プローブの開発は富士電機株 式会社・レドックスイメージンググループの澤田教授(工学研究院)が担当し、画像を構成するシステムは HOYA 株式会社が、疾患応用と診断に関しては内視鏡グループが担当し協働で進めている。本開発で は直径 3mm 程度の通常内視鏡の鉗子チャンネルに挿入できる大きさのプローブを製作するため、2010 年度には MEMS 技術を導入した静電駆動方式の小型光スキャナーの設計検討、2011 年度には試作検 討を行った。この間に1軸 MEMS 光スキャナーの構造設計技術、製造プロセス技術、駆動制御技術、駆 動回路技術を開発し実用レベルを達成した(関連知財 3 件)。2012 年度には、内視鏡の先端からレーザ ー光を集光して走査するためのレンズ系を付加してプローブ型共焦点内視鏡に搭載可能なスキャナー ユニットとし、約 2 倍の拡大モデルで原理実験を行った。その結果、本構成でレーザー光の微小スポット を2次元に走査でき、観察対象からの微少な蛍光を電気信号として捉えることに成功し必要な基本機能 を確認した(関連知財 8 件)。また新たな画像処理ソフトを開発することにより、得られた電気信号を HOYA 社の内視鏡システムで画像化することに成功した。MEMS 光スキャナーを内視鏡に搭載するには、 光スキャナーの基本構造体と共に各光学部材、配線部材、及び先端部に搭載する必要がある最低限の 電子部品を極小形状にアッセンブルする実装技術が不可欠である。これらを可能にするための技術とし て 2012 年度から TSV(Si 貫通孔)による 3 次元配線技術、Si 基板とガラス部材を高精度に低温で位置合 わせ接合するマイクロボンディング技術を新たに開発し、2013 年度を目処に内視鏡に実装する計画し応 用研究へ移行する予定である。 173 【融合】 研究領域の開発成果を結集し「融合」することで出口戦略を加速化する 特別プロジェクト:ヒト用 OMRI(ReMI)開発 (プロジェクト長:内海英雄) 2012 年夏より、「ヒト用 ReMI 開発を迅速に進めるための特別プロジェクト」がスタートし、生体レドックス 画像解析グループ、レドックスイメージンググループ等拠点全体の共同プロジェクトを開始した。本拠点の 客員教授である井上裕章氏(田辺三菱株式会社)、木庭守氏(大鵬薬品工業株式会社)に加わって頂き、 実用化に向けての様々な段階のアドバイスを頂いている(図 63A)。本プロジェクトは、ハードウェア開発、 疾患モデル研究、計測分子探索等の要素が融合し、出口を見据えた研究を加速化している(図 63B)。 図 63 特別プロジェクトの体制図(A)と概要(B) ハードウェア開発では、これまでにプロトタイプ装置を用いて撮像に成功し、初めて磁石移動型の磁 場循環によるレドックス撮像技術を実証した。また、従来、動物用計測装置として開発・蓄積してきた機能 高度化技術を基盤として、本プロジェクトにて臨床用装置を開発していく際に、最も重要な臨床現場のニ ーズとのマッチングを進めるとともに、更なる機能の高度化と並行して早期にヒト用装置として普及させる ことを目的とした仕様の最適化を進めている(図 64)。ヒト用 ReMI 装置再設計にあたり、医療機器認証基 準をもとに ReMI 共振器で印加される電磁波吸収量を計算し、基準内の印加量が現行比 3〜7 分の一で あることを示した。そこで、電磁波印加量低減を目的として、励起シーケンス改良、パルス型励起メカニズ ムに基づいた共振器技術開発を進めている。現在、将来的なヒト体幹部を計測する装置製作を念頭に、 図 64 プロトタイプ装置の概観と共振器 174 ヒト用 ReMI 装置 1/3 スケール機の設計を進めており、平成 25 年度には試作を完了し、本装置開発のた めの設計・改良データを取得する予定である。 造影剤に関してはヒトへの応用を加速するためレドックス中間体を形成する内因性分子を網羅的に探 索し、ReMI での可視化の可能性を検討した。その結果、ユビキノンや FAD、FMN のようなミトコンドリア電 子伝達系に関与する分子を ReMI で可視化することに成功した(特許第 5150822 号、WO2011/052760)。 さらに生体膜の安定性に関わるビタミン E、や K などの脂溶性分子についても同様にレドックス 中間体を形成し、ReMI で充分なエンハンスメン トが得られることを明らかにした(図 65、出願済 み)。またヒト用 ReMI での計測領域を考慮し、 薬剤誘発筋炎モデルを作製し、マウス筋肉内 でのレドックス反応を ReMI で捕らえることに成 功した。今年度以降も引き続き内因分子の探索 と疾患モデル動物への応用を進め、内因分子 を用いた新たなレドックス可視化法を構築す る。 図 65 内因性分子のレドックス中間体の ESR スペクトルと ReMI による同時可視化 175 ② 研究成果の発表 1. 原著論文(査読付き) 国内誌: 20 報、国外誌: 397 報 2. 上記論文以外による発表 国内誌: 65 報、国外誌: 46 報、書籍出版: 28 報 3. 口頭発表 招待講演: 157 回、主催講演: 8 回、 応募講演: 379 回(審査あり)、 48 回(審査なし) 4. 特許出願 出願済み特許: 73 件 (国内: 40 件、国外: 33 件) 上記の内、登録済み特許: 5 件 5. 受賞件数 40 件 注:各項目の発表リストをⅤ.6.【参考】に記載してください。 176 4.人材育成 (1) 人材育成 本拠点の人材育成にもっとも重要なことは、多くの講義や複雑なカリキュラムではなく、様々な分野間 の人間が接触しながら最先端の研究・開発を行う場を提供し、実際を通して能力が形成されることである。 そのために、参画する学生、若手研究者、企業研究者には、日々、同じ場所で互いに議論を自由にでき る場所を居室として提供する。この試みにより、実際にボトムアップで共同研究が形成され、本拠点の推 進の原動力となっている。また、具体的な取組として、レドックス研究に関わる基本的なものの考え方や言 葉を共有するためのセミナーの開催、国際的な人材育成のための「JSPS Core-to-Core Program との連 携」、さらには、先端融合領域で形成される新しい分野で活躍する人材を育成するための「人材育成事業」 を行ってきた。以下に詳細を記す(図 66)。 図 66 人材育成に対する取り組み「セミナーの開催/若手人材育成事業/Core-to-core プログラムとの連携」 ① 構築した仕組 1.セミナーの開催 本拠点では、生体レドックスや産業化に対する知識を共有するために双方向性のセミナーを開催して きた。本拠点の持つ専門領域に関しては、大学の研究者が協働機関に行き講義を行った(表 11)。一方 で、協働機関の研究者を講師として迎え、産業化に関連する講義を実施した(表 12)。再提案書では、レ ドックスナビ概論(各分野の研究者による基礎と現状に関する講義)、レドックスナビ産学連携特論(企業 研究者による実践講義)、及びレドックスナビ特論(国内外の先端研究者によるトピックス講義)の 3 つのプ ログラムを記載したが、加えて、本拠点の研究成果を広く知ってもらい、利用してもらうことを目的として、 「レドックスナビ研究拠点セミナー(公開)」を開催した。また、大学で得られた基礎研究、臨床開発研究の 成果を実用化へつなげるためには、レギュラトリーサイエンスの観点が重要である。そこで、臨床応用の 最終段階の審査に携わる行政機関「官」の方々の視点を学ぶため、医薬品や医療機器開発の方向性や 審査についての理解を深めることを目的として、PMDA シンポジウムやレギュラトリーサイエンス(RS)講演 会を開催した。これらのセミナーには、博士課程をはじめとする学生や若手研究者の参加を義務づけた。 177 表 11 大学研究者による出前講義一覧 講師氏名 講演場所 年月日 講演タイトル 市川和洋 島津製作所(東京) H20 年 1 月 30 日 生体レドックスの分子イメージングシステムの 開発と応用 田辺三菱株式会社 H20 年 2 月 5 日 (東京) 日本電子株式会社 開発と応用 H20 年 4 月 23 日 (昭島) 富士電機ホールデ 生体レドックスの分子イメージングシステムの 生体レドックスの分子イメージングシステムの 開発と応用 H21 年 10 月 1 日 ィングス株式会社 生体レドックス状態の分子イメージング装置 開発 (東京) 日本電子株式会社 H21 年 10 月 2 日 (昭島) 田辺三菱株式会社 生体レドックス状態の分子イメージング装置 開発 H22 年 4 月 2 日 常磁性造影剤を用いた機能イメージング H22 年 6 月 14 日 糖尿病性血管障害の成因と創薬 H23 年 11 月 9 日 糖尿病性神経障害の病態と臨床 H23 年 7 月 5 日 抗がん剤作用機序に基づく新規がん治療 (兵庫) 井口登與志 田辺三菱製薬株式 会社(埼玉) 田辺三菱製薬株式 会社(埼玉) 北尾洋之 大鵬薬品工業株式 会社(つくば) 橋爪 誠 富士電機ホールデ 法確立への試み H21 年 11 月 16 日 ロボット医療とレドックスナビ用内視鏡の開発 ィングス株式会社 (東京) 2.Core-to-core プログラム 本拠点では、日本学術振興会先端研究拠点事業 (JSPS Core-to-Core Program)を活用し、世界的水 準の国際研究交流拠点・ネットワークの形成、次世代の中核を担う若手研究人材の育成を戦略的に実施 してきた。当研究拠点の開始と同じく平成 19 年度に「生体レドックスの磁気共鳴分子イメージング拠点形 成」(日本側コーディネーター:内海英雄(平成 19~21 年度)、安川圭司(平成 22~23 年度))拠点形成 型を開始し、コーディネーターの強力なリーダーシップの下、九州大学を中心とする日本と、アメリカ・イギ リスとの間で若手交流活動、セミナー開催、共同研究を推進した。平成 21 年度にはドイツ・オーストラリア・ 中国を加えて国際戦略型に移行した。九州大学からの積極的な参加により、最終年度(平成 23 年度)に は、当研究拠点メンバーなど九州大学の参加者は日本側参加者全体の 45%に達した。 若手交流活動では、国際的に活躍できる生体レドックス研究者を養成する仕組みを構築した。具体的 には、国内 Core-to-Core メンバーの大学院博士後期課程学生やポスドクなど 5~6 名を厳正に選考し、 海外研究機関に 1~2 ヶ月間派遣する活動を実施した。英語での交渉能力習得の目的で、受入れ先生 方との電子メールでの事前交渉やビザ取得手続き、現地滞在先の交渉を全て派遣者本人に行わせた。 派遣後には日本語と英語の両方で報告書を作成してもらい、「若手派遣報告書」として製本した。毎年、 国内外の若手がレドックス研究第一人者による講義を聴く若手向け国際スクールを若手研究者に企画・ 運営させることで、英語でディスカッションを交わし、互いに切磋琢磨しながらディベート能力、コミュニケ ーション能力を向上させる人材育成プログラムを組んだ。 178 3.若手育成事業 先端融合領域における拠点では、新しい産業分野あるいは成果物を創出することが目的であるが、 新しい分野を作る為には、その分野を理解し、活躍できる新しい人材も一緒に育成する必要がある。本拠 点では、開設以来、薬学、医学、農学、工学の分野から若手研究者が居を共にして研究を行うことで、非 常に優れた融合研究の成果が得られてきたが、グループ横断型のレドックスナビゲーションに関する若手 研究者の研究を支援することを目的に、平成 22 年度より「若手育成事業」を開始した。HP 等を通じた公 募を行い、学外の世界的著名な研究者による厳正な書類・面接審査を経て、採用を決定している。申請 資格としては、九州大学に在籍ないしは在籍が約束されている若手研究者あるいは大学院生であり、採 択後は、拠点に入りPIとして研究を行うこととなっている。 ② 育成の実績・見込み 本拠点のプロジェクト領域は医薬農工に渡るため、各領域の“言葉”を理解し、目的・課題を共有する ことが、先端融合領域を支える研究人材の育成に重要である。そこで、以下に示す通り、産・学・官・知財 のセミナーを積極的に開催するとともに、海外派遣や独創的研究の支援を通じて、人材育成に努めてき た。その結果、これまでに本拠点参加研究者の中から、実施機関内で教授2名、准教授2名、助教1名が 昇進し、他大学に教授2名、准教授1名が栄転した。また、九州大学において、極めて高い業績を有し全 学研究戦略の先導的な役割を担う者に付与される主幹教授に、本拠点研究者3名が含まれるなど、本拠 点の高い研究アクティビティを実証している。また、本拠点のスタッフメンバーの内、外国人研究者 8 名、 女性研究者 31 名であり、人材の多様化、国際化に努めており、今後も有用な人材を輩出することが見込 まれる。 1.セミナーの開催 下記に開催したセミナーを示す(表 12)。様々な角度からの講演は、生体レドックスに関する基礎知識 の共有のみならず、企業での研究、経営や知的財産、さらには出口を見据えた研究に必要なレギュラトリ ーサイエンスの観点など通常の大学での講義では得られない幅広い知識を習得することが出来た。 表 12 レドックスナビ研究拠点で開催したセミナー・講演会 種別 特論 1 開催日 H19.9.7 講演者、講演題目 Daniel Wolverson 博士(University of Bath) 半導体および生化学的材料におけるスピン共鳴の光学的検 対象 参加人数 公開 47 出について 特論 2 H19.11.2 Periannan Kuppusamy 博士(オハイオ州立大学) P450 阻害剤 Sulfaphenazole による心保護:酸素、活性酸素及 公開 97 び活性窒素の役割 Howard Halpern 博士(University of Chicago Medicine) マウスより大型動物の腫瘍における酸素のラジオ波生体計測 EPR イメージングの腫瘍学的、生物学的応用について 概論 1 H20.1.15 割石博之 博士(九州大学農学研究院 教授) メタボリック・プロファイリング 概論 2 H20.1.29 井口登與志 博士(九州大学大学病院 講師) レドックス疾患創薬グループの研究について 179 拠点内 32 拠点内 33 概論 3 H20.2.5 市川和洋 博士(九州大学薬学研究院 准教授) 拠点内 生体レドックス画像解析 概論 4 H20.2.19 31 橋爪誠 博士(九州大学医学研究院 教授) 拠点内 内視鏡治療の現況と将来展望 概論 5 H20.6.12 30 割石博之 博士(九州大学キャリア支援センター副センター長) プロフェッショナル人材を目指して 産学連携 H20.6.12 特論 1 概論 6 50 濱崎勇二 氏((株)島津製作所) 拠点内 島津製作所における研究開発 H20.6.24 拠点内 46 桑野信彦 博士(レドックスナビ研究拠点 特任教授) 拠点内 Y-ボックス結合蛋白質1(YB-1)はがん治療を制御するレドック 33 ス・バイオマーカー 特論 3 H20.7.9 田中康 氏(文部科学省研究振興局研究環境・産学連携課長) 医療イノベーションと大学等への期待 公開 100 秋元浩 氏(前日本製薬工業協会 知的財産委員長) 産学界から視た大学における産学連携の課題と将来 特論 4 H20.9.29 Prof. George. L. King(Harvard Medical School) 公開 (国際フォ Diabetic Vascular Complications – Is Oxidative Stress Critical ーラム) for its Development or Progression? 300 和気秀文博士(和歌山医科大学) Signaling across the blood brain barrier by angiotensin II: Novel implications for neurogenic hypertension. Prof. Wilhelm Stoffel(University of Cologne) Modification of the structure and functions of membrane lipid bilayers by gene targeting. Prof. Mark A. Smith(Case Western Reserve University) Oxdative stress in Alzheimer disease: compensation or crisis? Prof. Theresa M. Allen(University of Alberta) Nanocarriers: Versatile delivery systems for in vivo applications . 髙栁涼一(九州大学大学院医学研究院) Fukuoka cohort study: Clinical relevancy of oxidative stress as an exacerbating factor of lifestyle-related diseases. 産学連携 H20.11.13 特論 2 産学連携 田辺三菱製薬の個別化医療への取り組み」 H20.11.27 特論 3 産学連携 H20.11.27 中村哲也 氏(HOYA(株)) HOYA(株)PENTAX 医用機器部門における研究開発 H20.12.11 特論 5 特論 5 濱崎勇二 氏((株)島津製作所) 島津製作所における研究開発 特論 4 産学連携 井上裕章 氏(田辺三菱製薬(株) ) 樋口勇二 氏((株)大鵬薬品工業) 研究と特許侵害 H21.1.28 拠点内 72 拠点内 45 拠点内 48 拠点内 65 秋元浩 博士(日本製薬工業協会 知的財産顧問) 産学連携研究における知的財産戦略 笹月健彦 博士(国立国際医療センター名誉総長) 180 公開 150 生命科学研究の成果を医療に PMDA シ H22.9.3 ンポジウ 赤川治郎 氏(PMDA 審議役)、三宅真二 氏(PMDA 上席審議 公開 役)、 重藤和弘 氏(PMDA 審議役) 197 ム1 本邦における審査の現状と展望 RS 講 演 H23.1.14 岸田修一 氏(前厚生労働省大臣 官房審議官) 会1 公開 医薬品研究開発への期待-研究開発・製造販売のグローバ 66 ル化とライフサイクル・マネジメントの視点- 拠点公開 H23. 5.12 三浦大典(メタボリック・プロファイリンググループ) セミナー1 拠点公開 質量分析を用いた代謝動態の時空間分解可視化 H23.7.7 公開 生理機能の磁気共鳴イメージング H23.9.8 28 兵藤文紀(レドックスイメージンググループ) セミナー3 RS 講 演 45 市川和洋(生体レドックス画像解析グループ) セミナー2 拠点公開 公開 公開 磁気共鳴法を用いた生体機能イメージング法の開発と応用 H23.9.30 21 成田 昌稔 氏(医薬品医療機器総合機構 理事) 会2 公開 医薬品承認審査の取組みと医薬品開発 RS 講 演 H23.10.22 中山智紀 氏(内閣官房医療イノベーション推進室 企画官) 公開 医療イノベーションの今後の方向性と具体策の進め方 47 会3 知財セミ H24.7.25 123 奥野 彰彦(SK 特許業務法人 代表社員弁理士) ナー 拠点内 医薬・医療機器分野における知財戦略最新動向 30 2.Core-to-core プログラム Core-to-Core Program を活用して当研究拠点の若手研究者の人材育成を推進し、表 13 のように、各 国研究機関やレドックス関連国際会議への派遣実績を得た。特に、レドックスイメージング研究が活発な アメリカや EU への派遣が多かった。また、Core-to-Core Program 実施期間中、毎年若手向けスクールを 米国または日本で開催した。当ナビ拠点からは、のべ 48 名参加し、うち若手は 36 名、女性 5 名、外国人 2 名であった(表 14)。特に平成 22 年度から 23 年度は、多くのレドックスナビ研究拠点に所属する若手研 究者が参加し、積極的に研究成果発表やディベートを繰り広げ、国際的豊かなレドックス研究の人材育 成に貢献できたものと考えられる。実際、Core-to-Core メンバーであったレドックスナビ研究拠点所属の 若手研究者のうち、3 名が Core-to-Core 実施期間中もしくは終了後 2 年以内に助教から准教授に昇進 し、1 名はポスドクから正規の助教に昇進した。 表 13 当研究拠点メンバーの国別派遣実績 国名 アメリカ イギリス ドイツ オーストラリア 中国 人数×日数 463 120 83 31 12 表 14 当研究拠点メンバーの若手向けスクール参加実績 年度 H19 年度 H20 年度 H21 年度 H22 年度 H23 年度 米国ワシントン 米国オハイオ 新潟 福岡 福岡 ナビ参加者合計 6 8 5 15 14 うち若手 4 6 3 12 11 うち女性 1 0 0 1 3 うち外国人 0 0 0 1 1 開催地 3.若手育成事業 181 平成 22 年度から 25 年度の「若手育成事業」による採用者を表 15 に示す(H22 年度 6 名、H23 年度 6 名、H24 年度 4 名、H25 年度 4 名、すべて日本人男性)。採用された研究者は、非常に顕著な活躍をし ている。個々の研究はもちろんのこと、拠点の中で独立の研究者として、かつ一緒に席を同じくして同じ 部屋で活動するということを通し、様々な研究の融合というものが起こっている。特に、「脳」をキーワード にして新規な融合研究が立ち上がっており、若手研究者による「脳とレドックス」というワークショップを開 催するなど、活発に拠点内で新しい分野の創生に向かって研究を進めている。 表 15 「若手育成事業」に採用された研究テーマ(H22-25 年度) 年度 研究テーマ 研究者名 所属 H22 脳内酸化ストレス反応を介した統合失調症 加藤 隆弘 九州大学先端融合医療レドックス の病態・治療機序の解明 ナビ研究拠点(九州大学大学院医 学研究院精神病態医学分野 ) 脳梗塞機能回復過程におけるペリサイトの 吾郷 哲朗 役割とレドックスによる制御 九州大学病院腎高血圧脳血管内 科(医学研究院病態機能内科学) 微量金属輸送体のユビキチン化による細 藤田 英明 胞内輸送および機能発現制御機構の解明 体外循環中の酸化ストレスを介した血管収 九州大学薬学研究院細胞生物薬 学分野 安東 勇介 縮応答 九州大学大学院医学研究院循環 器外科学 糖尿病性認知症(脳機能障害)の疾患概念 園田 紀之 の確立と分子機序・治療法の探索 九州大学先端融合医療レドックス ナビ研究拠点 レドックス反応が活発な腫瘍関連マクロファ 渡 公佑 ージ(Tumor associated macrophage; TAM) 九州大学薬学研究院創薬腫瘍科 学講座 を標的とする新しいがん治療創薬研究 H23 脳内酸化ストレス反応を介した精神疾患の 加藤 隆弘 病態・治療機序の解明 九州大学先端融合医療レドックス ナビ研究拠点(九州大学大学院医 学研究院精神病態医学分野 ) 脳梗塞機能回復過程におけるペリサイトの 吾郷 哲朗 役割とレドックスによる制御 九州大学病院腎高血圧脳血管内 科(医学研究院病態機能内科学) 微量金属輸送体の発現量制御により維持 藤田 英明 される細胞内レドックス環境に関する研究 九州大学薬学研究院細胞生物薬 学分野 Aryl hydrocarbon receptor(AhR) を介 し た 辻 学 九州大学病院 皮膚科 Nrf2 及び SIRT1 の活性化についての解析 糖尿病性認知症(脳機能障害)の疾患概念 園田 紀之 の確立と分子機序・治療法の探索 九州大学先端融合医療レドックス ナビ研究拠点 レドックス反応と炎症反応に関する腫瘍関 渡 公佑 連 マ ク ロ フ ァ ー ジ (Tumor associated 九州大学大学院薬学研究院創薬 腫瘍科学講座 macrophage; TAM)を標的とする新しいがん 治療創薬研究 H24 脳内酸化ストレス反応を介した精神疾患の 加藤 隆弘 病態・治療機序の解明 九州大学先端融合医療レドックス ナビ研究拠点(九州大学大学院医 学研究院精神病態医学分野 ) 脳梗塞機能回復過程におけるペリサイトの 吾郷 哲朗 役割とレドックスによる制御 九州大学病院 腎・高血圧・脳血管 内科(九州大学大学院医学研究院 182 病態機能内科学) 微量金属輸送体の発現量制御により維持 藤田 英明 される細胞内レドックス環境に関する研究 生物薬学分野 糖尿病性認知症(脳機能障害)の疾患概念 園田 紀之 の確立と分子機序・治療法の探索 H25 九州大学大学院薬学研究院細胞 九州大学先端融合医療レドックス ナビ研究拠点 脳内酸化ストレス反応を介した精神疾患の 加藤 隆弘 病態・治療機序の解明 九州大学先端融合医療レドックス ナビ研究拠点(九州大学大学院医 学研究院精神病態医学分野 ) 脳梗塞機能回復過程におけるペリサイトの 吾郷 哲朗 役割とレドックスによる制御 九州大学病院 腎・高血圧・脳血管 内科(九州大学大学院医学研究院 病態機能内科学) 膜結合型ユビキチンリガーゼによる微量金 藤田 英明 1 属輸送体の発現量制御に関する研究 * 九州大学大学院薬学研究院細胞 生物薬学分野 糖尿病性認知症の新規疾患概念の確立と 園田 紀之 分子機序・治療法の探索 九州大学先端融合医療レドックス ナビ研究拠点 1 * 他大学への昇進(助教→准教授)により辞退 <プロジェクトに参画している大学院博士・修士、学部生の数> (H21~H25 で記載) 研究項目 博士学生数 修士学生数 学部学生数 (大項目) (年間人数) (年間人数) (年間人数) 3.生体レドックス H21. H21. H21. 画像解析グルー (内女性 0 人、 (内女性 2 人、 (内女性 3 人、 (内女性 5 人、 プ 外国人 0 人) 外国人 0 人) 外国人 1 人) 外国人 1 人) H22. H22. H22. H22. 4人 2人 11 人 8人 5人 3人 計 H21. 20 人 13 人 (内女性 0 人、 (内女性 2 人、 (内女性 2 人、 (内女性 4 人、 外国人 0 人) 外国人 1 人) 外国人 0 人) 外国人 1 人) H23. H23. H23. H23. 3人 8人 3人 14 人 (内女性 0 人、 (内女性 2 人、 (内女性 2 人、 (内女性 4 人、 外国人 0 人) 外国人 1 人) 外国人 外国人 1 人) H24. H24. H24. 3人 8人 0 人) 3人 H24. 14 人 (内女性 0 人、 (内女性 2 人、 (内女性 2 人、 (内女性 4 人、 外国人 0 人) 外国人 1 人) 外国人 0 人) 外国人 1 人) H25. H25. H25. H25. 0人 0人 0人 0人 (内女性 0 人、 (内女性 0 人、 (内女性 0 人、 (内女性 0 人、 外国人 0 人) 外国人 0 人) 外国人 0 人) 4.メタボリック・プ H21. 1人 H21. 2人 外国人 0 人) H21. 3人 ロファイリンググル (内女性 1 人、 (内女性 1 人、 (内女性 2 人、 ープ 外国人 1 人) 外国人 0 人) 外国人 1 人) H22. H22. H22. 1人 8人 9人 (内女性 1 人、 (内女性 2 人、 (内女性 3 人、 外国人 1 人) 外国人 1 人) 外国人 2 人) 183 H23. 1人 H23. 2人 H23. 3人 (内女性 1 人、 (内女性 1 人、 (内女性 2 人、 外国人 1 人) 外国人 0 人) 外国人 1 人) H24. H24. H24. 1人 2人 3人 (内女性 1 人、 (内女性 1 人、 (内女性 2 人、 外国人 1 人) 外国人 0 人) 外国人 1 人) H25. H25. H25. 4人 1人 5人 (内女性 1 人、 (内女性 0 人、 (内女性 1 人、 外国人 1 人) 外国人 0 人) 外国人 1 人) 5.レドックス疾患 H21. 10 人 H21. 10 人 創薬グループ (内女性 4 人、 (内女性 4 人、 外国人 0 人) 外国人 0 人) H22. H22. 8人 8人 (内女性 2 人、 (内女性 2 人、 外国人 1 人) 外国人 1 人) H23. 9人 H23. 2人 H23. 11 人 (内女性 3 人、 (内女性 1 人、 (内女性 4 人、 外国人 1 人) 外国人 0 人) 外国人 1 人) H24. H24. H24. 9人 2人 11 人 (内女性 3 人、 (内女性 1 人、 (内女性 4 人、 外国人 1 人) 外国人 0 人) 外国人 1 人) H25. 10 人 H25. 10 人 (内女性 3 人、 (内女性 3 人、 外国人 1 人) 外国人 1 人) 6. 先端がん診 H21. 7人 断・創薬グループ (内女性 0 人、 (内女性 1 人、 (内女性 1 人、 外国人 0 人) 外国人 0 人) 外国人 0 人) H22. H22. H22. 3人 H21. 2人 2人 H21. 9 人 5人 (内女性 0 人、 (内女性 1 人、 (内女性 1 人、 外国人 0 人) 外国人 0 人) 外国人 0 人) H23. H23. H23. 3人 2人 5人 (内女性 0 人、 (内女性 1 人、 (内女性 1 人、 外国人 0 人) 外国人 0 人) 外国人 0 人) H24. H24. H24. 3人 2人 5人 (内女性 0 人、 (内女性 1 人、 (内女性 1 人、 外国人 0 人) 外国人 0 人) 外国人 0 人) H25. H25. H25. 0人 0人 0人 (内女性 0 人、 (内女性 0 人、 (内女性 0 人、 外国人 0 人) 外国人 0 人) 外国人 0 人) 7. 生体レドックス H21. H21. H21. 8 人 内視鏡グループ (内女性 0 人、 (内女性 2 人、 (内女性 2 人、 外国人 2 人) 外国人 0 人) 外国人 2 人) H22. H22. H22. 5人 6人 3人 1人 184 7人 (内女性 0 人、 (内女性 1 人、 (内女性 1 人、 外国人 2 人) 外国人 0 人) 外国人 2 人) H23. 8. 薬物送達シス テムグループ 9. レドックスイメ 1人 H23. 1人 (内女性 0 人、 (内女性 0 人、 外国人 0 人) 外国人 0 人) H24. H24. 1人 1人 (内女性 0 人、 (内女性 0 人、 外国人 0 人) 外国人 0 人) H25. H25. 3人 3人 (内女性 0 人、 (内女性 0 人、 外国人 1 人) 外国人 1 人) H22. 0人 H22. 0人 H22. 0人 (内女性 0 人、 (内女性 0 人、 (内女性 0 人、 外国人 0 人) 外国人 0 人) 外国人 0 人) H23. H23. H23. 0人 0人 0人 (内女性 0 人、 (内女性 0 人、 (内女性 0 人、 外国人 0 人) 外国人 0 人) 外国人 0 人) H24. H24. H24. 0人 0人 0人 (内女性 0 人、 (内女性 0 人、 (内女性 0 人、 外国人 0 人) 外国人 0 人) 外国人 0 人) H25. H25. H25. 1人 0人 1人 (内女性 0 人、 (内女性 0 人、 (内女性 0 人、 外国人 0 人) 外国人 0 人) 外国人 0 人) H22. H22. H22. 0人 0人 0人 ージンググルー (内女性 0 人、 (内女性 0 人、 (内女性 0 人、 プ 外国人 0 人) 外国人 0 人) 外国人 0 人) H23. H23. H23. 0人 0人 0人 (内女性 0 人、 (内女性 0 人、 (内女性 0 人、 外国人 0 人) 外国人 0 人) 外国人 0 人) H24. H24. H24. 0人 0人 0人 (内女性 0 人、 (内女性 0 人、 (内女性 0 人、 外国人 0 人) 外国人 0 人) 外国人 0 人) H25. H25. H25. 0人 0人 0人 (内女性 0 人、 (内女性 0 人、 (内女性 0 人、 外国人 0 人) 外国人 0 人) 外国人 0 人) 10. ネット医療グ H22. H22. H22. ループ (内女性 0 人、 (内女性 0 人、 (内女性 0 人、 外国人 0 人) 外国人 0 人) 外国人 0 人) H23. H23. H23. 0人 0人 0人 0人 0人 0人 (内女性 0 人、 (内女性 0 人、 (内女性 0 人、 外国人 0 人) 外国人 0 人) 外国人 0 人) H24. H24. H24. 0人 (内女性 0 人、 0人 (内女性 0 人、 185 0人 (内女性 0 人、 合計 外国人 0 人) 外国人 0 人) 外国人 0 人) H25. H25. H25. 0人 0人 0人 (内女性 0 人、 (内女性 0 人、 (内女性 0 人、 外国人 0 人) 外国人 0 人) 外国人 0 人) H21. H21. 27 人 18 人 H21. 5人 H21. 50 人 (内女性 5 人、 (内女性 6 人、 (内女性 3 人、 (内女性 14 人、 外国人 3 人) 外国人 0 人) 外国人 1 人) 外国人 4 人) H22. H22. H22. H22. 20 人 19 人 3人 42 人 (内女性 3 人、 (内女性 6 人、 (内女性 2 人、 (内女性 11 人、 外国人 4 人) 外国人 2 人) 外国人 0 人) 外国人 6 人) H23. H23. H23. H23. 17 人 12 人 5人 34 人 (内女性 4 人、 (内女性 4 人、 (内女性 3 人、 (内女性 11 人、 外国人 2 人) 外国人 1 人) 外国人 0 人) 外国人 3 人) H24. H24. H24. H24. 17 人 12 人 5人 34 人 (内女性 4 人、 (内女性 4 人、 (内女性 3 人、 (内女性 11 人、 外国人 2 人) 外国人 1 人) 外国人 0 人) 外国人 3 人) H25. H25. H25. H25. 18 人 1人 0人 19 人 (内女性 4 人、 (内女性 0 人、 (内女性 0 人、 (内女性 4 人、 外国人 3 人) 外国人 0 人) 外国人 0 人) 外国人 3 人) 注:研究項目は、Ⅴ.2.(2)②と合わせてください。 186 5.最終目標達成の見通し (1) 終了時(10 年目)の目標及び構想 本拠点では、生体内のレドックス異常を未然に発見し、適切な治療薬を投与し、また施術を行うことを 一貫して推進する、つまりレドックスをナビゲーションする先端融合医療領域のイノベーション創出がもた らす先端医療社会を目指して研究を進めている。そのための具体的な目標および構想を以下に記す。 【レドックス関連疾患を視る】 (目標) 大型動物用共振器技術を融合し、生体レドックス画像化装置を完成し、前臨床試験に応用す る。また、開発した造影剤の中から3種程度を創薬研究用試薬として市販化する。 研究開発の成果に示した通り、当初のロードマップにそった開発を進めている。10 年目の達成目標 「大型共振器技術を融合した臨床適合型 ReMI 装置を完成し、前臨床試験に応用すること」を実現し、10 〜15 年後に世界初のレドックス診断装置を実現することで、レドックス関連疾患に関してこれまで得られ ていない診断情報を提供できるものと考えている。また、造影剤に関してはこれまで動物実験用試薬とし ての開発・上市を進めてきた。4年時以降これまでの研究、融合研究で生体由来化合物、あるいは医薬 品等の一部を ReMI 装置で可視化することに成功している。診断薬等としての薬事承認プロセスを考慮す ると、これまで研究を進めてきた新規造影剤開発に加えて、既存薬等の用途拡大による造影剤実用化等 の検討が有用と考えている。 生体レドックス計測は、既承認機器・医薬品が存在しない新しい計測システムである。医薬品医療機 器審査機構の事前相談等を開始しているものの、新しい計測対象の医療機器、造影剤承認・適応拡大 について、薬事承認が一般機器等に比べて長期間を要する可能性も考えられる。 生体レドックススキャナー 生体レドックススキャナーは、当初計画に挙げたヒト腕・脚部程度の大きさの対象を計測可能な装置開 発に加え、ヒト頭部等用の大型 ReMI 装置の設計に着手している。市場規模は下記の見込みであり、大型 装置は 2020 年頃に上市を見込んでいる。本製品は新しい生理情報を提供する画像化装置のため全く新 規の市場である。従って、代替え技術や競合製品はないので、当初シェアは 100%が予測される。 国内 世界 シェア(国内) シェア(海外) 2016 年 1 億円 1 百万ドル 100% 100% 2017 年 2 億円 2 百万ドル 100% 100% 2018 年 4 億円 4 百万ドル 100% 100% 2019 年 7 億円 7 百万ドル 86% 86% 2020 年 13 億円 13 百万ドル 78% 78% 2021 年 14 億円 14 百万ドル 80% 80% 2026 年 19 億円 19 百万ドル 67% 67% 2031 年 22 億円 22 百万ドル 67% 67% 187 (目標) MS イメージングも含めた質量分析技術のブラッシュアップおよびメタボロームレベルでの病態 解析データの蓄積により、疾病細胞診断質量分析システムを完成させ、質量分析装置市場を臨床現場 へ拡大する。 質量分析システムを完成させるためには、本体の装置開発のみならず、イオン化させるためのマトリッ クス開発や得られるデータを分析するためのソフトウェア開発も重要な課題である。 MALDI-MS は高分子量の物質を破壊することなく測定可能な分析法であることから、プロテオーム解 析における強力なツールとして、世界的に大きくシェアを伸ばした分析機器である。しかし、これまで MALDI-MS における新規マトリックス開発研究が進んでいない。また、マトリックス自身の多くは低分子量 有機化合物であるため、分析の際にマトリックス由来の複雑なピークが検出されるという問題があった。そ こで我々は、汎用性を高め、疾病細胞診断質量分析システムとして臨床現場へその市場を拡大すべくマ トリックス開発およびソフトウェア開発を行った。MALDI-MS、潜在的ユーザーは極めて多岐にわたり、マト リックス開発などにより、質量分析装置の市場拡大に大きく寄与するであろう。一方、予想されるリスクとし ては、競合他社との差別化が重要になると考えている。 代謝物同定解析ソフトウェアの製品化 AXIMAシリーズのオプションとしての同定解析ソフトを製品化し、2016年より市場に投入する。市場規 模としては、年間0.3億円(ソフトウェア単価200万円×15セット/年)を見込んでいる。 全身オートラジオグラフィー法の代替としての薬剤分布動態イメージングシステムの製品化と製薬市場へ の展開 2020年頃までに、様々な構造の薬剤のイオン化を可能とするマトリックス選択システムの構築を完了し、 2025年より市場に投入する。市場規模としては、年間10億円(システム単価5,000万円×20セット/年)を 見込んでいる。同様の方法にて、「食品中有効成分の体内動態イメージングシステム」および「薬・化成品 の毒性評価システム」の製品化も可能であると考えており、「食品中有効成分の体内動態イメージングシ ステム」については上市時期を2020年とし、市場規模としては、年間2,5億円(システム単価5,000万円×5 セット/年)、「薬・化成品の毒性評価システム」については上市時期を2020年とし、市場規模としては、年 間20億円(システム単価5,000万円 x× 40セット/年)を見込んでいる。 (目標) OMRIガントリ内で磁場空間に影響されず動作できる非磁性化小型手術支援システムを完成し、 その鉗子保持装置先端にて集束超音波照射装置や光線力学療法装置を実装する。 研究開発の成果に示した通り、当初のロードマップにそった開発を進めている。したがって 10 年目に おける達成目標は、ReMI あるいは MRI 等の磁場空間において動作する手術支援システムを完成するこ とに変更はない。最終目標の要素技術となる磁場環境下で動作する穿刺支援装置や鉗子保持装置につ いてはすでに一次試作を完了しており、当初の通り 10 年目でのシステム化は実現可能であると考えてい る。 また再審査コメントを受けて内科、外科、あるいは脳神経外科等の診療科と協議を積み重ねて臨床ニ ーズを再検討した上で開発に着手したハイパースペクトルカメラについても知財を確保した上で臨床エビ デンスの蓄積を進めており、2015 年度の上市を目指している。さらに HOYA(株)、富士電機(株)そして 九州大学での産々融合研究として開始した MEMS 技術による共焦点内視鏡についても、二次試作へと 順調に進展している。一方、予想されるリスクとしては一部のコンポーネントにおいて、非磁性かつ十分な 強度や弾力を持つ素材が未だ評価中であることと、効率的な治験実施体制を遅滞なく組めるかが重要に なってくると考えている。 188 ReMI対応手術支援システム 地磁気の数十倍から千倍という強い磁場空間であるReMIやMRIガントリの中で、画像に影響を及ぼす こと無く動作する手術支援システムは、ReMIで撮像したがん部に対して最適なアクセルルートでアプロー チし、穿刺や収束超音波等の手技による低侵襲治療を実現する。診断の際に必要なReMI対応内視鏡用 小型高感度コイルについては、スネア型コイルの試作が進行しており、2015年度の先行上市を目標とし ている。一方、非磁性素材により作成した穿刺支援システムの一次試作は既に完了しており、二次試作 を経て2015年度に最終試作を完了する。ReMIから得られた診断画像をもとにこれらの手術支援システム を制御するナビゲーションソフトウエアについては、画像の三次元位置情報を解析する(レジストレーショ ン)ソフトは既に開発を終えている。2015年度までに制御ソフトの開発を終了し、早期のシステム化を行う。 臨床研究については治験施設(19床)を完備した九州大学 先端医療イノベーションセンターと連携する 体制を整えている。また、タイ・チュラロンコン大学などのアジア各国とも医療機器の承認加速に向けた協 定を締結しており、これらの国外での実証試験も含めて対応する。 国内 世界 シェア(国内) シェア(海外) 2015 年 0.3 億円 0.2 百万ドル 100% 100% 2018 年 2 億円 3 百万ドル 90% 95% 2020 年 5 億円 35 百万ドル 85% 90% 2025 年 15 億円 85 百万ドル 70% 80% 2030 年 35 億円 119 百万ドル 65% 70% 【レドックス関連疾患(糖尿病)を操って治療する】 (目標) 糖尿病合併症治療薬及び糖尿病発症予防薬の臨床応用に最適な候補化合物を決定し、臨床 治験を開始する。新規酸化ストレスマーカーの測定系を確立し、その臨床的有用性を確立する。 糖尿病の患者数は世界的にも増加傾向にあり、新薬が次々と上市され市場を牽引している。今後、血 糖降下薬は充足すると予想されるが、患者の生命や QOL に影響する重篤な合併症(腎症、心血管障害、 網膜症、認知症、神経障害等)に対する治療薬は unmet medical needs の代表格となっている。ヒトでのエ ビデンスを基盤として、血清ビリルビン値を上昇させるビリルビン代謝酵素を標的とした創薬研究を開始し た。この標的分子を対象とした創薬研究は世界的にもほとんど公開されておらず、競争優位性もある。標 的分子に対するハイスループットスクリーニング(HTS)による化合物探索を開始している。7 年目終了時、 目標どおり田辺三菱製薬の化合物ライブラリーから目標の化合物数種を見出す予定であり、さらに in vivo 試験による有用性および薬動・安全性の検証を進め、10 年目終了時に臨床試験に進められる候補 化合物創製1を目指している。創薬の成功率は一般的に低率というリスクを抱えているが、本創薬研究は、 コホート研究によるヒトでのエビデンスに基づいたユニークな発想の創薬であり、この観点からも実現の可 能性は高いことが期待される。 さらに、創薬の実現可能性を高めるために、既にいくつかの新規シーズも見出し研究を進めており、こ れらの新規シーズについても、蓄積してきたコホート研究のデータベース、血液試料や DNA 試料を用い 創薬の実現性の確度を高めながら、10 年終了後も研究を推進する。 糖尿病性腎症治療薬、糖尿病性認知症治療薬、糖尿病発症予防薬、糖尿病性神経疼痛治療薬 上市時期は前臨床試験、臨床試験(治験)を経る必要があるため拠点終了からさらに7年後程度かか ると考えられる。市場はいずれの治療薬も極めて膨大(1000 億円以上)で、しかも有効な治療薬がない現 状からみて、市場に与えるインパクトは極めて大きいものとなる。 189 (目標) 新規抗がん剤候補の有効性や安全性を確認し、医薬品開発へ向けて臨床候補化合物を決定 し、臨床治験を開始する。また、新規抗がん剤候補適応の選定のためのバイオマーカーを抽出し、患者 の層別化につながる簡易な検証系を確立する。 新規抗がん剤の創生を目的とし、いまある抗がん剤の分子レベルでの作用機序を解明することにより、 競争力のある創薬標的分子の候補探索を行ってきた。また、同研究に基づいて既存のがん化学療法ある いは新規抗がん剤の対象患者の層別化につながるバイオマーカーを抽出し、簡易な検証系の確立を目 指している。研究終了時に、有力な候補について臨床治験を開始するという目標については、より競争力 の高い標的分子候補の発見を目指しており、当初計画より遅延すると思われる。その一方で、研究成果 を早期に臨床応用するために、上記研究手法を用いて、大鵬薬品工業株式会社が開発中の新規抗悪 性腫瘍剤 TAS-102 の有効成分である TFT の作用機序解明を行い、同薬の適正使用とライフサイクルの 延長に寄与するバイオマーカーの探索を計画している。また、ReMI 技術との融合研究を推進し、がん化 学療法のイノベーション創出を行う。 抗がん剤 現在、治療に使われている抗がん剤の作用機序に基づき抗がん作用を増強する、がん細胞の弱点と なる標的分子、およびその分子機能を抑制する有力な標的探索を行っている。個々の抗がん剤の市場規 模は,がん腫や対象ステージで異なるため,事業化されるまで上市時期・売り上げ予測は記載しない。た だし,DNA損傷修復機構をターゲットとした新薬および治療法が開発されれば、数千億に達する可能性 があり、当然のことながら高い期待値を持っている。 TAS-102については、すでに国内第2相治験を終え、大鵬薬品工業株式会社が国内承認申請を行っ ている(平成25年2月26日公表)。また現在、グローバル臨床試験(Phase3)を行っており、国外での承認 も目指している。早ければ平成26年にも国内で上市される可能性がある。TAS-102は5-FU等標準抗がん 剤治療に不応となった直腸・結腸がん症例を対象としているが、その後の適応拡大の可能性がある。また 国外での承認状況の変化に伴い予想される市場規模は変動する。この様な状況から、TAS-102の売り上 げ・市場予測は差し控えるが、効果を高める新規薬剤、効果を予測するためのバイオマーカーおよび検 査方法が確立されれば、薬剤のライフサイクルの面からもきわめて価値の高い研究となる。 さらに、ReMIを応用したがん化学療法のイノベーション創出に成功した場合、がん化学療法全体の価 値判断を変える可能性があり、抗がん剤の適正使用を通じて、高額化が問題視されているがん治療にた いしての医療経済上の貢献も期待している。 (目標) 高分子ミセル内包遺伝子治療薬の第二/三相臨床試験を施行する。遺伝子治療用高分子ミセ ル型キャリアの販売を開始する。レドックス病態特異的DDS 遺伝子治療・診断薬、ナノコーティングS/O 蛋白・遺伝子を用いた経皮DDS ワクチンの前臨床試験を施行し、有望なものに関しては第一相試験を 開始する。 難治がん(レドックス異常関連疾患)に対する高分子ミセル内包遺伝子治療薬の前臨床および臨床研 究に関しては、第1相臨床研究の実施という目標に修正する。第1相臨床研究において、患者に対する 高分子ミセル内包遺伝子治療薬(遺伝子ワクチン)の安全性が検証される、という成果は十分に期待でき る。非ウイルス型キャリアという利点から、がん以外のレドックス異常に起因する種々の難治疾患(感染症 等)に対する遺伝子ワクチン開発への発展がその後期待できると考えている。臨床研究での成果は遺伝 子キャリアの素材:修飾 PEG 化ポリマーの上市を促進し、新しい DDS/創薬分野でのイノベーション・市 場開拓が期待できる。 レドックス病態特異的 DDS 遺伝子治療・診断薬に関しては、10 年後にはがんに高度に特異的な遺伝 190 子送達法を確立し、また、細胞内シグナルを利用したがんの診断及び制がん剤の効果判定を可能にす る診断システムを創成する。 レドックス疾患に関連する核酸ならびにタンパク質製剤の経皮吸収性が、注射と同程度であること検 証されれば、経皮ワクチン創製の可能性が多いに期待される。一方、新規な薬剤形態であるため、臨床 第一相に進む場合には、GMP 基準での経皮吸収剤を設計、調製することが重要課題となる。 遺伝子治療薬の遺伝子導入キャリア用ポリマー_ 高分子ミセル型遺伝子導入用キャリアの実験室レベルでの製法、および GMP での製法開発を完了し、 2013 年より遺伝子治療の実験用のキャリアとして、2015 年より遺伝子治療の実験および治験用のキャリア として販売開始することを計画している。また本キャリアの治験が順調にすすめば、2017 年より遺伝子治 療薬の pipeline として世界製薬企業への処方販売ライセンスを検討行する。 本製品の市場規模は下記のとおりである。遺伝子治療薬は 2009 年段階ではまだ治験段階であり、上 市された治療薬は中国製薬企業が開発した 1 件のみである。そのため、市場はまだ明確には予測できな い。しかしながら、遺伝子治療効果の大きさから、現在約 1000 件の臨床開発(治験)が行われており、今 後大きく成長する分野であることは確実であると考えられる。なお、成長率は遺伝子治療薬に対する認可 機関の規制状況によって大きく変動すると考えられる。 また、現在の遺伝子治療用キャリアはウイルス系キャリアが主流であるので、高分子ミセル型キャリアの シェアは当初は 10%程度を予測している。高分子ミセル型キャリアはウイルス型キャリアの欠点を解決する 新規なキャリアであるが、現在各国でリポプレックス系キャリアなど新規キャリアの開発競争が行われてい るので、シェアは製品性能、当局規制、高分子ミセル型キャリアの認知度により大きく変動すると予測され る。 年度 遺伝子治療薬 内キャリア世界市場 キャリアシェア (世界市場) (royalty 含む) (世界市場) 2015 4 億 84 百万ドル 14 百万ドル 1% 2020 8 億 52 百万ドル 25 百万ドル 10% 2025 15 億 03 百万ドル 45 百万ドル 20% 2030 26 億 49 百万ドル 79 百万ドル 30% 【研究成果を社会に還元する】 (目標) 地域およびハブ病院の拡大による広範囲ネットワークによる実証研究を行う。 現時点までに、在宅健康支援ネットワークシステムを構築し、福岡近傍の100名規模の実証試験では、 健康データと生活習慣との相関解析において、興味深い結果が得られつつある。現行の在宅健康支援 システムをスマートフォンやPCでも対応できるように改良し、実証試験を九州全体に拡張する。また、レド ックス疾患創薬Gやメタボリック・プロファイリングG等の研究成果から一般住民に還元できる情報を抽出し コンテンツ化することにより、将来的な医療情報の共有基盤につなげることができ、地域住民にとっても有 益な情報を提供できる。地域住民への健康支援サービス提供については、既にいくつか開始されており、 本サービスは後発となる。しかし、企業の健保組合、自治体をターゲットとした特定保健指導支援システ ムについては、個人向けサービスに比べ伸びは低いものの、順調に拡大していくと予測される。なお、市 場規模に対するシェアは、生活習慣病におけるレドックス関与やレドックスナビ研究拠点活動の認知度、 ReMIやレドックス内視鏡の有用性についての広報活動や普及率及び健康支援サービスの営業活動等 によって大きく変動すると予測される。また、病気になる前の専門家によるアドバイスや、健康支援サポー 191 トを提供することにより、病気になる割合が下がり、医療費の削減が期待できる。 一方、実証試験は主に健常人を対象としているため、モチベーション確保が課題であり、統計解析に 必要なサンプル数を確保する工夫が必要と考えられる。健康管理の各種アプリやサービスが既に市場に 存在しており、今後も伸びていくと思われるため、後発となる本サービスの提供時期が後年になるほどマ ーケットシェアを得にくくなることが危惧される。主なターゲット顧客と想定している自治体や健康保険組 合は、財政難であるところが多いため、健康支援システムの導入に伴う費用支出に難色を示す可能性が ある。以上のようなリスクに対し、本サービスが既存の健康支援サービスとの差別化するポイントとして、① 本拠点の研究成果である生体レドックスに関する知見の提供、②サービスメニューの1つとしてReMIやレ ドックス内視鏡などレドックス検査の推奨、の2点を挙げている。また、最終的に医療費削減に寄与できる ことについて、市場関係者の理解を得るための啓蒙活動及び営業活動が必要となる。 健康支援システムをチャネルとしたレドックス健康支援サービス 健康支援サービスとして、現在、実証試験中の健康支援システムを利用者とのコミュニケーションチャ ネルとして活用することにより、利用者に対して、専門家による健康支援アドバイスを行う。その際、 Hadoop 技術を用いて、提携医療機関の医療データや利用者の健康情報の自動分析によるアドバイス等 を行う。また、本拠点の研究成果をリンクさせ、健康支援システムで収集した情報を合わせることで、医療 機関における詳細な診断の補助を提供する。加えて、提携する医療機関に対しては、医療データやカル テ、レセプト情報等に対して、災害等の緊急時に備えた復元可能な分散データ保管サービスを提供し、 情報をクラウド管理することにより、利用者の健康情報と医療機関での診療情報を、利用者・医療従事者 相互で利用できる地域の医療機関を結ぶ地域医療情報ネットワークの基盤となる環境を提供する。また、 保管情報は個人情報として高い機密性と、万が一情報の一部が破損したとしても、速やかに復元できる 高い信頼性が要求される。また、健康支援システム利用者の増加に伴い、本システムで収集する電力使 用量やバイタルデータは膨大になると考えられため、当社グループが保有するデータセンターを活用し、 ReMI など画像を含む収集データを全国のデータセンターにリアルタイムで分散保管する技術の適用を 予定している。 本サービスは、広く地域住民へ当該拠点の取組み成果を還元することも目的とするため、地方自治体 や健康保険組合等をターゲット顧客とし九州地域でのサービス展開とする。本事業主体は、九電グルー プ会社もしくは、九州大学と当社(または当社グループ)で共同設立する NPO 法人を想定し、上市時期 は、2020 年を予定している。 地域住民への健康支援サービスとして本システムを利用する場合の市場規模は、総合マーケティング ビジネスの富士経済(株)の「2011 ヘルスマネジメント関連市場の現状と将来展望」によると、日本全体で、 2011 年は 304 億円(見込み)、2020 年は 643 億円(予測)と順調に拡大していく見込みである。本サービ スは九州をターゲットとしているため、九州の人口が日本全体の約 10%であることを考慮すると、2020 年は 64 億円(予測)の市場が見込まれる。また、医療機関の分散データ保管サービスの市場規模として、調査 会社シード・プランニングが 2011 年 2 月に発表した医療クラウドの市場調査によると、2010 年の市場規模 は 19 億 3000 万円、2020 年は 1928 億円まで成長すると予測されている。中でも「クラウド型電子カルテ」 「クラウド型医用画像管理サービス」「データ分析サービス」など分野の規模拡大が見込まれる。本サービ スは九州をターゲットとしているため、2020 年は 193 億円(予測)の市場が見込まれる。九州域内における 本サービスのシェアを 10%で算定すると、2020 年の市場レベルの想定で 6 億円(64 億円×10%)、医療機 関の分散データ保管サービスについても同様、2020 年の市場レベルの想定で 19 億円(193 億円×10%) が見込まれる。 192 実施期間終了後における取組みの継続性・発展性 1.九州大学における取組み(図 66) 図 66 実施期間終了後の取り組み 本拠点の目的は、各分野における大学研究者・企業研究者が互いの英知を結集し、産学・産学産連 携を行うことで、レドックスナビゲーションに対する新しい先端融合医療領域を形成することである。レドッ クス診断システム、レドックス疾患に対する創薬研究および薬物送達技術の開発、さらには医療ネットワー クの構築からなる包括的医療システムを実現すれば、これまで重要性が指摘され、潜在的なニーズと市 場がありながら実際の計測評価手段が欠如しているために具現化できなかった大きな医療分野を創出し、 世界的な市場をリードできる。具体的には、生体内レドックス変化を ReMI、内視鏡そして質量分析装置に より捉え、個体から臓器、組織さらには細胞・分子レベルにおいてレドックス病態を可視化し定量的に診 断する道を拓く世界初のレドックス診断システムをいち早く上市する。また、代表的な unmet medical needs である糖尿病やがんに対しても“レドックス制御”に基づく創薬概念のもと治療薬の実用化を進める。 とりわけ糖尿病合併症治療薬の探索に目処がついたことは国民の健康と、医療経済上に大きな意味を持 つ。また高分子ミセル内包遺伝子ワクチン薬など DDS 技術の成果は、次世代の治療薬や機能化造影剤 としての展開が期待される。また、福岡コホート研究や地域医療ネットワークの開発によりレドックス状態の 変化把握と健康支援システムを通じて、予防医療についての新しい市場の開拓を行っていく。さらにアジ アでの国際共同治験体制の構築が進められており、レドックスナビの海外展開を積極的に進めていく。 新しい融合領域を国際的に発展させるためには、そこで活躍する研究者の育成も併せて重要な課題 である。本拠点で育成された人材は、レドックス医療分野を支える新規な学問分野を展開し、基礎から臨 床までの一貫した研究開発を行えるこれまでにない人材であり、新規な医療技術開発に対して大きな力 を発揮していく。 193 また、本事業で構築した医療技術開発体制は、これまで我が国が不得意としてきた、優れた要素技術 を、的確な市場ニーズを踏まえて統合システム化するための新しい機能であり、レドックスナビゲーション 統合医療システムのさらなる拡充発展はもちろん、多くの医療技術開発にも力を発揮する。九州大学で は、医療分野において、オープンイノベーションによる世界最高水準の国際的・先端的研究教育拠点を 形成するため、2009 年に九州大学先端融合医療創成センターを設立した。各プロジェクトの枠組みを超 えて、産学連携研究はもとより複数の民間企業による新たな融合プロジェクトを促進する。本事業終了後 は、本拠点の研究成果だけでなく、システム改革による運営体制や独立した知財部門の権限を先端融合 医療創成センターに引き継ぎ、オープンイノベーションによる智と技術の結集を推進する。 なお、先端融合医療創成センターには、九州大学におけるトランスレーショナルリサーチの中核組織 である九州大学病院 ARO 次世代医療センターが融合されており、治験プロトコール立案段階~倫理審 査提出前にかけて専属の生物統計専門家及び専門家支援によるアドバイスを実施する。この包括的支 援により、研究者主導による FIM(First in man)臨床試験を加速し、ひいては企業による比較臨床試験、 承認申請が促進される。また、専属の治験ベッドを有する先端医療イノベーションセンターと連携すること により、治験実施体制をさらに強化し、基礎研究から臨床研究、治験、そして上市までをシームレスかつ 一元的に実施できる体制を整える。さらにアジアでの国際共同治験を実施し、国際標準化とグローバル 市場での販路拡大を目指す。 九州大学総長主導のもと、最先端有機光エレクトロニクス研究センター等の研究施設や、医工連携を 担うキャンパスイノベーションセンター(仮称)を通じて学内の優れたシーズ技術を積極的に取り込み、さら なるイノベーションの創出を図る。本拠点はその核として、現在参画している企業との協働体制を維持・発 展させるのと同時に、新規な協働企業の受け入れを可能にする。また若手および企業研究者のキャリア アップによる人材育成を通じて、我が国の先端医療技術を担うリーダーの輩出と医療産業の永続的な発 展に貢献する。このように、レドックスナビゲーションを基軸とした最先端の研究に様々な多くの企業や研 究機関が集まり、研究が発展する世界で突出した拠点となると期待される。 2.各グループ研究における取り組み 生体レドックス画像解析グループ (日本電子株式会社) 開発技術は、電子スピンを含む生体分子を対象として、本プロジェクト開発においては生体深部にお ける生体レドックス動態に関わる生理機能(生体レドックス状態、組織酸素分圧ほか)の計測・可視化を実 現するものである。従って、本成果は基礎研究から臨床診断に至る様々な段階で、酸化還元をはじめと する電子スピンの授受を伴う領域の創薬研究および臨床計測に適用可能な技術・装置であり、潜在的な 適応対象は幅広い。そこで、生体レドックススキャナーの製品化・高度化を進めるとともに、九州大学先端 融合医療創成センターと協働企業間で引き続き協働開発を進め、新たな適応開拓を通じて本開発成果 の計測手段としての高度化、波及化を図る。ヒト用 ReMI に関しては、臨床試験を実施して、医療機器とし ての上市を目指す。 メタボリック・プロファイリンググループ (株式会社島津製作所) 協働機関である島津製作所では、新規マトリックスの開発など拠点での成果を活用し、薬剤分布動態、 食品中有効成分の体内動態、薬・化成品の毒性評価などの用途向けに、同定解析ソフト、質量分析装置 本体、マトリックス蒸着装置を構成要素としたメタボロミクス・イメージングシステムを製品化し、市場への展 開を目指す。 194 レドックス疾患創薬グループ (田辺三菱製薬株式会社) 実施期間終了後は、開発化合物の治験、製造販売承認の申請および上市まで実施機関と協働機関 が引き続き協働する。実施機関は、糖尿病等のレドックス関連疾患の創薬研究を更に深耕し、開発候補 化合物の成功率向上に資するエビデンスを取得する。具体的には、本拠点のグループ間共同研究の成 果を活用し、病態モデル動物からヒトまで一貫した方法で全身のレドックス反応を診て、これをサロゲート マーカーとする新たなトランスレーショナル研究を展開することで創薬の成功率を向上させる。協働機関 はレドックス反応を制御する脳梗塞治療薬を上市した経験を活かして、開発候補化合物の治験から着実 な上市までを担当する。 先端がん診断・創薬グループ (大鵬薬品工業株式会社) 実施期間終了後は、候補に挙がった創薬シーズからの新薬創生および市販薬をベースとする新規治 療法ついては、実施機関と協働機関が引き続き協働し、適切な時期に協働機関が事業化の判断を行う。 事業化された後は、治療法開発のための臨床試験、製造販売承認の申請および上市に関わる開発研究 は、基本的には協働機関が遂行する。新規抗がん剤「TAS-102」は早ければ平成 26 年にも国内で承認さ れ、上市される可能性が高い。現在進行中のグローバル第 3 相治験の結果次第では、海外でも近い将 来上市される可能性があるが、今後標準化学療法不応性のがんに対する有効な治療選択肢の1つとな れば、効果予測のためのバイオマーカーは重要である。その探索のため、トリフルオロチミジンに関する 基礎研究については、引き続き実施機関が主体となって、協働機関との協働を保ちながら継続する。ま た、ReMI のがん化学療法への応用によるがん治療のイノベーション創出については、当研究拠点ならび に他の協働機関との連携を強化し、実地臨床へ向けての協働を推進する。 生体レドックス内視鏡グループ (HOYA 株式会社) 拠点が開設されて 10 年を迎える 2016 年度には、ハイパースペクトルカメラやスネア型内視鏡用 ReMI コイル等すでにいくつかの機器が上市されている予定である。また拠点内での産々連携のもとで共同開 発を進めている MEMS 技術を導入した共焦点内視鏡等他の医療機器や造影剤も試作を完了している。 これらの研究ステージにおいては、上市に向けた臨床試験・臨床研究の体制を整える必要がある。九州 大学では 2011 年秋に新成長戦略、医療イノベーションに呼応し先端医薬・医療機器の開発から治験ま でを一貫して実施できる先端医療イノベーションセンターを設置した。レドックスナビ拠点はイノベーション センターと隣接しており、当グループの橋爪誠グループ長がセンター長を兼任している。レドックスナビ拠 点の出口戦略としてイノベーションセンターを活用し、医療機器分野へ新規参入する企業のサポート体 制を整えることにより実施期間終了後も共同開発体制を維持したい。 協働機関である HOYA 株式会社は、新型カメラの重要な開発拠点として九州大学レドックスナビ研究 拠点を活用している。拠点では様々な診療科の臨床医が集結しておりこれまでになかった臨床ニーズを くみ上げることができている。新型カメラについても従来交流のなかった脳神経外科手術に臨床応用し、 リアルタイムでの診断と治療評価に成功した。また小型高感度 ReMI 対応レドックス内視鏡の開発では、 ReMI や MRI ガントリにおけるロボティックシステムとの融合がなされ、弊社のエンジニアにも新鮮な経験を させることができている。さらに近年は拠点内において富士電機(株)との技術交流も活発化しており、弊 社とのコラボレーションを通じて新たな内視鏡開発が進んでいる。これらの新たな交流は新商品のイノベ ーションとともに新市場の開拓においても大きな刺激となっており、結果として開発リスクの低減にもつな がっている。弊社としては実施期間終了後も九州大学レドックスナビ研究拠点との交流を強く希望してお り、医療イノベーションにおける大学と企業の協同研究拠点として引き続きご支援をお願いしたい。 195 薬物送達システムグループ (日油株式会社) 九州大学には、治験中核施設として認定されている九州大学病院があり、なかでも ARO 次世代医療 センターは臨床研究の支援センターとして整備されつつある。この ARO 次世代医療センターの橋渡し促 進ネットワーク研究支援シーズに「難治がんに対する高分子ミセル内包遺伝子ワクチンの前臨床研究」プ ロジェクトは採択された。従って、研究実施期間後に臨床研究を継続・完了し、新しい遺伝子・ワクチン治 療薬の安全性と有効性を検証して、がんのみならず感染症や神経変性疾患に対するワクチン創薬プラッ トフォームに発展させる。加えて、DDS テクノロジーの波及効果をもって医療産業分野にイノベーションを もたらすことが期待される。 協働機関(日油株式会社)は、九州大学レドックスナビ研究拠点にて得られた検討の成果を元に、新 しい遺伝子治療用ブロックポリマーの販売に関わる環境を実施期間中に整えることが出来ると期待してい る。実施期間終了後も同ブロックポリマーを遺伝子治療用途に販売するとともに、核酸医薬用途などの他 の用途に関しても、実験用試薬として販売していく予定である。また、実施期間終了後、九州大学病院で 臨床研究が行われる予定であるため、この研究によって得られた成果を活用して、遺伝子治療用ブロック ポリマーの販売を拡大する予定である。 レドックスイメージンググループ (富士電機株式会社) レドックスイメージンググループが担当する新たなレドックス可視化法の開発と応用に関して、拠点終 了時には ReMI に適合する筋炎モデルを始め数種の病態モデルでの検証を終える予定である。しかし生 体レドックスは、多くの疾患に関与するため個々の疾患に応じたさらなる解析が必要となる。またミトコンド リア病を始め稀少疾病にも関与することから、まずは難病をターゲットとし、応用例の蓄積を続け臨床にお ける適応範囲の拡大を図る。富士電機株式会社の担当する ReMI 駆動部の開発については、拠点研究 期間内で ReMI 装置のプロトタイプモデルの検討を終了する予定である。しかし ReMI 装置の臨床研究や 市販化に伴い適宜改良が必要であることが想定されるため、拠点終了後も引き続き協力体制を維持し進 める。共焦点内視鏡用プローブについては臨床研究や臨床試験、さらには実用化機の販売に伴い様々 な改善・改良が必要になることが想定されるため引き続き協力体制を維持し対応する。 ネット医療グループ (九州電力株式会社) 今後、高齢化が進み、医療費の問題はますます深刻化していく。この状況は、拠点事業終了後にお いて変わることはない。このため、病気になってから治療するのではなく、健康なうちから、予防医療、健 康支援への取組みは必須であり、健康支援サービスの提供は将来的に大きな需要拡大が見込まれる。 一方で、医療ネットワーク分野研究の問題点としては、国からの研究費補助終了に伴い研究も終了してし まう点である。九州大学としては、本拠点での成果を基盤に、新たな研究費の獲得を狙うことで、ネット医 療研究を継続・展開できる環境整備を行う。例えば、3 軸加速度や体温などのタブレット PC と無線通信可 能なセンサーを追加し、行動や体調をリアルタイムでモニターできるシステムの構築などを行う。九州電力 では、健康支援システムにあわせて生体内のレドックス情報を提供することで、他の健康支援サービスと の差別化を図っていく。東日本大震災の教訓を踏まえ、自然災害時における重要データのバックアップ や復元対策が重要性を増している。これに対し、医療機関に安全で非常時にもデータ復元が可能となる データ分散保管サービスを提供することにより、事業継続性が確保される。 196 (2) イノベーション創出による波及効果 1.システム改革 本拠点の目的は、各分野における大学研究者・企業研究者が互いの英知を結集し、産学・産学産連 携を行うことで、新しい先端融合医療拠点を形成することにある。新しい融合領域を国際的に発展させる ためには、そこで活躍する研究者の育成も併せて重要な課題である。そのために、本拠点では、研究施 設を 1 箇所に集中させ、異分野の学生や大学研究者、異業種の企業研究者が、自由に議論出来る環境 としてきた。また、様々なセミナーの開催や人材育成事業を通して、新しい先端融合領域における専門性 を持った研究者の育成を行っている。さらに、本拠点で育成された人材が企業や他の研究機関へ移るこ とによって、本拠点で培われた知識と経験が当該企業や研究機関の研究活動や事業活動の発展に貢献 するものと考える。 九州大学では、医療分野において、オープンイノベーションによる世界最高水準の国際的・先端的研 究教育拠点を形成するため、九州大学先端融合医療創成センターを設立した。各プロジェクトの枠組み を超えて、産学連携研究はもとより複数の民間企業による新たな融合プロジェクト(産産連携)を促進する。 そのために、現在レドックスナビ拠点で運営中の協働研究運営委員会ならびに知財部門の権限を拡大し、 知的財産や機密保持を担保することで、オープンイノベーションによる智と技術の結集を推進する。なお、 先端融合医療創成センターには、九州大学におけるトランスレーショナルリサーチの中核組織である九 州大学病院 ARO 次世代医療センターを融合されており、治験プロトコール立案段階~倫理審査提出前 にかけて専属の生物統計専門家及び専門家支援によるアドバイスを実施する。この包括的支援により、 研究者主導による FIM(First in man)臨床試験を加速し、ひいては企業による比較臨床試験、承認申請 が促進される。 また、最先端有機光エレクトロニクス研究センター(最先端研究開発支援プログラム)、先端医療イノベ ーションセンターなどの九州大学の他の研究センターが、本拠点のシステム改革を参考に、独立知財管 理体制や専任の事務組織を立ち上げ、企業が参画しやすい仕組みとしている。 2. 生体レドックス診断装置の開発による波及効果 ReMI により、生活習慣病・がんをはじめとするレドックス関連疾患の生体レドックス診断が初めて可能 となり、これらの疾患の早期発見・治療を通じて、疾患患者の QOL の向上、医療費低減に寄与すると予 想される。また、本計測技術は、常磁性分子を計測対象とする為、生体レドックスに関連する組織酸素分 圧等の定量的計測に応用可能である。従って、ReMI 開発がもたらす、臨床・基礎医学あるいは医療経済 への波及効果は極めて大きい。 レドックスイメージング技術を用いた新たな創薬手法は、レドックス関連疾患に対するさらなる創薬研 究イノベーションを創出するものと考えられる。例えば、がん組織とレドックス異常に関する基礎的な研究 は報告されているが、がん細胞・組織のレドックス異常と抗がん剤治療との関係については、EBM に繋が る知見は得られていない。レドックスを可視化することが出来れば、がん化学療法への感受性とがん・が ん組織のレドックス状態の解明が可能となる。ReMI 技術の実用化に合わせ、新薬・新規治療法の開発に おける POC 手段の知財化を目指している。また、ReMI によりがん細胞のミトコンドリアをターゲットとした創 薬も可能となり、医療技術の革新的進歩が実現する。 MALDI-MS は非常に高い検出感度とスループット性を持つ分析装置でもあることから、臨床医学分野 では、in vitro で同定されたバイオマーカーを組織切片もしくは体液等から極めて短時間に分析可能な技 術として大きな期待を寄せている。疾病毎に異なるマーカー分子を一台の装置で測定可能となれば、臨 床診断機器としての利用価値も高い。そのような背景から、我々は MALDI-MS による測定対象を拡大す べくマトリックスの開発を手がけてきた。また、近年世界的な研究開発が展開されている質量分析イメージ ングは、ラベルフリーで複数の生体分子を同時にイメージングできることから、基礎・臨床医学並びに製薬 197 企業からの注目が極めて高い技術である。特に製薬企業では、数百・数千の薬剤候補化合物(多くの場 合低分子量化合物)を有しているが、開発初期の非臨床試験段階で「見たい」各薬剤候補分子の実験動 物生体内での分布を可視化することが出来れば、創薬研究の大幅なスピードアップとコストダウンが望め る。MALDI-MS をマトリックスと質量分析装置セットと考えれば、潜在的ユーザーは極めて多岐にわたり、 質量分析装置の市場拡大に大きく寄与するであろう。質量分析装置は非常に多岐にわたる産業分野で 実際に用いられている。特に、食品メーカーや化学メーカー、環境分析メーカーでは、各社数百台以上 の質量分析装置を低分子量化合物測定用にフル稼働で利用している。従って、「見たい」ものが素早く 簡便に測定できる MALDI-MS に対する潜在的ユーザーは非常に多いことが予想され、その波及効果は 計り知れない。 酸化ストレスに代表されるレドックスシグナリングが転写制御や細胞の分化、増殖等きわめて多岐にわ たる生命現象に関わっていることが明らかになって以来、がんをはじめとする様々な疾患の原因因子の 1 つであると考えられている。ハイパースペクトルカメラなどのレドックス内視鏡ではがん部周辺の低酸素状 態等を画像化することが可能となる。これまでの外形や色でしか得られなかった内視鏡画像診断を機能 診断へと進化させる大きな変化である。もちろんナローバンドパス型内視鏡と同様に、ヘモグロビンの可 視化による血管の走行も画像化することができる。低酸素状態にあるがん細胞は治療の不良や再発の温 床となっており、がん部周辺の新生血管と低酸素状態を画像化することで適切な切除範囲の設定など効 果的な治療戦略を立てることで予後の改善が期待できる。また、同カメラは脳血管疾患の診断と治療評 価においても有効であることが臨床エビデンスで明らかとなっており、今後も適応疾患の拡大が期待でき る。 3. レドックス関連疾患の医薬品開発および薬物送達システム開発による波及効果 糖尿病合併症治療薬はこれまで開発が行われておらず、unmet medical needs の代表とされるもので あり、かつレドックス起因病態改善薬という新たな創薬ジャンルを創出するものである。現在、糖尿病合併 症の重症化は、国民の健康上および医療経済上にも大きな社会問題となっているが、合併症治療薬の 開発の経済・社会に与えるインパクトは極めて大きいものである。 大鵬薬品工業株式会社は、これまでに 5-FU のプロドラッグ化、経口化を進めて、現在国内外で上市 されている UFT や S-1 といった新規抗がん剤を開発してきた。これまで、5-FU 分解の阻害、消化管での 5-FU の作用抑制を実現することにより、より効果が高く、副作用の少ない薬剤を開発してきた。同社は、 新たな手法で分子標的薬群の創生を強力に進めており、適切な時期に当グループの研究成果との融合 を計画している。その結果、国内初の DNA 損傷修復機構をターゲットとした新薬および治療法開発が促 進される。これまでの研究から、TFT が既存の代謝拮抗剤とは異なる様式で、がん細胞の増殖抑制作用 を示すことが明らかになりつつある。TFT は協働企業の大鵬薬品工業株式会社が開発中の新規抗悪性 腫瘍剤の有効成分である。現在、進行性大腸がんを対象として国内・グローバル開発研究を行っている が、他がん腫に対してもその有効性が期待されている。今後の開発スケジュールとリンクし、当グループ の基礎研究結果が、新規な治療法の確立に寄与することによって、がん化学療法のイノベーションに寄 与する。 新規な薬物送達システム開発による波及効果に関して、高分子ミセル内包遺伝子ワクチン薬の難治 がんに対する臨床研究が成功した場合、多くの患者が苦しむがん以外の種々のレドックス関連疾患に対 する遺伝子ワクチン薬開発が新たに展開されることが当然期待される。更に、本研究により培われる DDS 技術は当然核酸薬用キャリアの開発へ応用される。また、治療薬以外、例えば、レドックス分子イメージン グ等の診断造影剤の開発へ応用することで、ReMI 等の医療診断機器の飛躍的な性能向上も期待できる。 これらの波及効果と発展性により新しい創薬・医療機器産業分野が開拓され、本イノベーション創出によ る経済的波及効果は極めて高いものと考えている。 198 4. 医療ネットワークに関する波及効果 医療経済的な観点からすると、国民の医療費は年々増大している。組合健保は高齢者医療費の負担 で財政が悪化し、半数以上が赤字となっている。市町村国保についても公費の投入や自治体の財源繰り 入れがあるものの、やはり半数以上が赤字である。このような現状に対し、レドックス状態の変化把握と健 康支援システムによる健康情報の蓄積・分析及び健康支援システムによる特定保健指導対象者への支 援を行うことにより、発症前、重症化前での適切な治療を行うことによる医療費削減が見込まれる。また、 医療データのクラウド化により、各医療機関でのデータ保管が不要となり、情報インフラへの投資を抑制 できると思われる。さらに、医療データを全国に分散保管する技術を適用することにより、災害発生時等 の緊急時における医療データの復元も可能となる。 健康支援サービスでは、健康支援システムを通じて、利用者の日々の測定状況を把握し、高齢者へ の継続サポートや健康に対する啓蒙活動や、レドックス状態の変化把握を予防医療の有効な方策として 活用することにより、病気への恐れを払拭することができる。また、医療機関が利用者の健康情報及び過 去の医療関連情報をシステム上で確認し、適切な初期診断に基づくアドバイスを行う仕組みを提供する ため、システム上にかかりつけ医がいる安心感を提供する。九州大学と九電グループが先端医療レドック スに取り組み、その成果を健康支援サービスの一環として、地域の医療機関等と連携の上、地方自治体 等を通じ、広く地域住民に還元するしくみを構築することにより、地方による医療費削減への取組みとして、 有効な実施モデルとなると考えている。 (3) 計画変更 計画承認申請を必要とするような計画変更はない。 199 6.【参考】研究成果発表 (1) 原著論文(査読付き) 【生体レドックス画像解析グループ】 項目 1:ReMI を開発・製品化を目指す 1. Ichikawa K, Yasukawa K.:「Imaging in vivo redox status in high spatial resolution with OMRI」, Free Radic Res., 46(8), 1004-1010, (2012) 【国外誌】 2. Shiba T, Yamato M, Kudo W, Watanabe T, Utsumi H, Yamada K.:「In vivo imaging of mitochondria function in methamphetamine-treated rats」, Neuroimage, 57(3), 866-72,(2011)【国外誌】 3. Deguchi S, Yasukawa K, Yamasaki T, Mito F, Kinoshita Y, Naganuma T, Sato S, Yamato M, Ichikawa K, Sakai K, Utsumi H, Yamada KI. : 「 Nitroxides prevent exacerbation of indomethacin-induced gastric damage in adjuvant arthritis rats」,Free Radic Biol Med, 51(9), 1799-805,(2011)【国外誌】 4. Yamato M, Shiba T, Naganuma T, Ichikawa K, Utsumi H, Yamada KI.:「Overhauser-enhanced magnetic resonance imaging characterization of mitochondria functional changes in the 6-hydroxydopamine rat model」, Neurochem Int. 59(6), 804-11, (2011) 【国外誌】 5. Benial AM, Utsumi H, Ichikawa K, Murugesan R, Yamada K, Kinoshita Y, Naganuma T, Kato M.: 「Dynamic nuclear polarization studies of redox-sensitive nitroxyl spin probes in liposomal solution」, J Magn Reson, 204(1), 131-8,(2010)【国外誌】 6. Yasukawa K, Yamada K, Ichikawa K, Utsumi H.:「In Vivo ESR/Spin Probe Technique」, Methods in Redox Signaling, 90-9, (2010) 【国外誌】 7. Yamato M, Shiba T, Yamada KI, Watanabe T, Utsumi H.:「Noninvasive assessment of the brain redox status after transient middle cerebral artery occlusion using Overhauser-enhanced magnetic resonance imaging」, J Cereb Blood Flow Metab. 29(10), 1655-64, (2009)【国外誌】 8. Inoue T, Ide T, Yamato M, Yoshida M, Tsutsumi T, Andou M, Utsumi H, Tsutsui H, Sunagawa K.: 「Time-dependent changes of myocardial and systemic oxidative stress are dissociated after myocardial infarction」, Free Radic Res., 43(1), 37-46, (2009) 【国外誌】 9. Kudo W, Yamato M, Yamada K, Kinoshita Y, Shiba T, Watanabe T, Utsumi H.:「Formation of TEMPOL-hydroxylamine during reaction between TEMPOL and hydroxyl radical: HPLC/ECD study」, Free Radic Res., 42(5), 505-12, (2008) 【国外誌】 10. Tsutsumi T, Ide T, Yamato M, Andou M, Shiba T, Utsumi H, Sunagawa K.: 「 Effect of anaesthesia-induced alterations in haemodynamics on in vivo kinetics of nitroxyl probes in electron spin resonance spectroscopy」, Free Radic Res., 42(4), 305-11, (2008) 【国外誌】 11. Matsumoto S, Espey MG, Utsumi H, Devasahayam N, Matsumoto K, Matsumoto A, Hirata H, Wink DA, Kuppusamy P, Subramanian S, Mitchell JB, Krishna MC.: 「Dynamic monitoring of localized tumor oxygenation changes using RF pulsed electron paramagnetic resonance in conscious mice」, Magn Reson Med., 59(3), 12. 619-25, (2008) 【国外誌】 Shiba T, Yamato M, Kudou W, Ichikawa K, Yamada K, Watanabe T, Utsumi H.:「Analysis of nitroxyl spin probes in mouse brain by X-band ESR with microdialysis technique」, J Pharm Sci., 97(9), 4101-7, (2008) 【国外誌】 200 13. Tsutsumi T, Ide T, Yamato M, Kudou W, Andou M, Hirooka Y, Utsumi H, Tsutsui H, Sunagawa K.:「Modulation of the myocardial redox state by vagal nerve stimulation after experimental myocardial infarction」, Cardiovasc Res., 77(4), 713-21, (2008) 【国外誌】 14. Hashioka S, Han Y H, Fujii S, Kato T, Monji A, Utsumi H, Sawada M, Nakanishi H, Kanba S.: 「Phospholipids modulate superoxide and nitric oxide production by lipopolysaccharide and phorbol 12-myristate-13-acetate-activated microglia」, Neurochem Int., 50(3), 499-506, (2007) 【国外誌】 15. Yamato M, Matsumoto S, Ura K, Yamada K, Naganuma T, Inoguchi T, Watanabe T, Utsumi H.: 「Are free radical reactions increased in the diabetic eye?」, Antioxidants & Redox Signaling, 9(3), 367-373, (2007) 【国外誌】 16. Hashioka S, Han YH, Fujii S, Kato T, Monji A, Utsumi H, Sawada M, Nakanishi H, Kanba S.: 「 Phosphatidylserine and phosphatidylcholine-containing liposomes inhibit amyloid beta and interferon-gamma-induced microglial activation」, Free Radical Biology and Medicine,42, 945-954, (2007) 【国外誌】 17. Ichikawa K, Sakabe E, Kuninobu K, Yamori T, Tsuruo T, Yao T, Tsuneyoshi M, Utsumi H.: 「Application of in vivo ESR/spin-probe technique to monitor tumor in vivo in mouse footpad.」, Antioxid Redox Signal, 9(10), 1699-1707, (2007) 【国外誌】 項目 2:反応選択性を付与したニトロキシルプローブ剤を開発する 18. Benial AMF, Dhas MK, Ichikawa K, Yamada K, Hyodo F, Jawahar A, Utsumi H.:「Permeability Studies of Redox-Sensitive Nitroxyl Spin Probes Through Lipid Membranes Using an L-Band ESR Spectrometer」, Appl Magn Reson., 44, 439-447, (2013) 【国外誌】 19. Kosem N, Ichikawa K, Utsumi H, Moongkarndi P.:「In vivo toxicity and antitumor activity of mangosteen extract」, J. Nat. Med., 67(2), 255-63, (2013) 【国外誌】 20. Nishihara T, Nonaka H, Naganuma T, Ichikawa K, Sando S.:「Mouse lactate dehydrogenase X: A promising magnetic resonance reporter protein using hyperpolarized pyruvic acid derivative Y」, Chem. Sci., 3, 800-806, (2012) 【国外誌】 21. 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Matsumoto K, Anzai K, Utsumi H.: 「Simple data acquisition method for multi-dimensional EPR spectral-spatial imaging using a combination of constant-time and projection-reconstruction modalities」, J Magn Reson., 197(2), 161-6, (2009) 【国外誌】 201 26. Yamada K, Kinoshita Y, Yamasaki T, Sadasue H, Mito F, Nagai M, Matsumoto S, Aso M, Suemune H, Sakai K, Utsumi H.: 「 Synthesis of nitroxyl radicals for Overhauser-enhanced magnetic resonance imaging」, Arch Pharm (Weinheim), 341(9), 548-53, (2008) 【国外誌】 27. Yasuda S, Ikuta K, Uwatoku T, Oi K, Abe K, Hyodo F, Yoshimitsu K, Sugimura K, Utsumi H, Katayama Y, Shimokawa H.: 「In vivo magnetic resonance imaging of atherosclerotic lesions with a newly developed Evans blue-DTPA-gadolinium contrast medium in apolipoprotein-E-deficient mice」, J Vasc Res., 45(2), 123-8, (2008) 【国外誌】 項目 3:内視鏡用 ReMI 検出装置を開発する 28. Kosem N, Naganuma T, Ichikawa K, Phumala Morales N, Yasukawa K, Hyodo F, Yamada KI, Utsumi H.:「Whole-body kinetic image of a redox probe in mice using Overhauser-enhanced MRI」, Free Radic Biol Med., 53(2), 328-336, (2012) 【国外誌】 29. Matsumoto S,Yamada K, Hirata H, Yasukawa K, Hyodo F, Ichikawa K, Utsumi H.:「Advantageous Application of a Surface Coil to EPR Irradiation in Overhauser-Enhanced MRI 」 , Magnetic Resonance in Medicine, 57(4), 806-811, (2007) 【国外誌】 【メタボリック・プロファイリンググループ】 項目 1:疾病細胞診断質量分析システムの構築 30. Fujimura Y, Miura D, Hyodo F, Yasukawa K, Tachibana H, Utsumi H, and Wariishi H.:「Evaluation of cisplatin-induced nephrotoxicity by Overhauser-enhanced magnetic resonance imaging and mass spectrometry imaging」, Free Radic. Biol. Med., 47, Supplement1, S141-S142, (2009)【国外誌】 31. Miura D, Yamato M, Fujimura Y, Hyodo F, Tachibana H, Utsumi H, and Wariishi H.:「in situ metabolomics imaging of a rat brain section of transient middle cerebral artery occlusion model.」, Free Radic. Biol. Med., 47, Supplement1, S146-S147, (2009)【国外誌】 32. Hyodo F, Miura D, Fujimura Y, Yasukawa K, Sakai K, Ichikawa K, Wariishi H, and Utsumi H.: 「Visualization of nitroxyl probes for molecular redox imaging by Overhauser MRI and mass spectrometry imaging.」, Free Radic. Biol. Med., 47, Supplement1, S144, (2009)【国外誌】 33. Miura D, Fujimura Y, Yamato M, Hyodo F, Utsumi H, Tachibana H, and Wariishi H.:「Ultrahighly Sensitive in Situ Metabolomic Imaging for Visualizing Spatiotemporal Metabolic Behaviors.」, Anal. Chem., 82, 9789-9796, (2010)【国外誌】 34. Miura D, Fujimura Y, Hyodo F, Yasukawa K, Tachibana H, and Wariishi H.: 「 Analysis of Cisplatin-Induced Nephrotoxicity by In Situ Mass Spectrometry Imaging and Urinary Metabolic Profiling.」, Free Radic. Biol. Med., 49, Supplement1, S191, (2010)【国外誌】 項目 2:MALDI-MS の感度の向上 35. Yukihira D, Miura D, Saito K, Takahashi K, and Wariishi H.:「MALDI-MS-Based High-Throughput Metabolite Analysis for Intracellular Metabolic Dynamics.」, Anal. Chem. 82, 4278-4282, (2010) 【国外誌】 36. Madla S, Miura D. and Wariishi H.: 「 Potential Applicability of MALDI-MS Low-Molecular-Weight Pesticide Determination.」, Anal. Sci. 28, 301-303, (2012)【国外誌】 項目 3:標品非依存型構造同定システムの構築 202 for 37. Miura D, Tsuji Y, Takahashi K, Wariishi H, and Saito K.:「A Strategy for the Determination of the Elemental Composition by Fourier Transform Ion Cyclotron Resonance Mass Spectrometry Based on Isotopic Peak Ratios.」, Anal. Chem. 82, 5887-5891, (2010)【国外誌】 項目 4:病態-代謝物相関データベースの構築 38. Hamada H, Namoto S, Yamada R, Mamun AA, Yamashita AC, Ishizaki M, Okamoto M.: 「Development of a Computer-aided Diagnosis System for Continuous Peritoneal Dialysis: An Availability of the Simultaneous Numerical Optimization Technique for Kinetic Parameters in the Peritoneal Dialysis Model」, Computers in Biology and Medicine, 37, 1700-1708, (2007)【国外誌】 39. Nozoe T, Kawauchi T, Okamoto M.: 「A Bio-inspired Adaptive Routing Based on Enzymatic Feedback Control Mechanism in Metabolic Networks」, Proc. of International MultiConference of Engineers and Computer Scientists 2007, 1361-1365, (2007)【国外誌】 40. Shikata N, Maki Y, Noguchi Y, Mori M, Hanai T, Takahashi M, Okamoto M.: 「Multi-layered Network Structure of Amino Acid (AA) Metabolism Characterized by Each Essential AA-deficient Condition」, Amino Acids, 33(1), 113-121 (2007), 【国外誌】 41. Nakatsui M, Maki Y, Sekiguchi T, Okamoto M.: 「Integrated Comprehensive Workbench for Systems Biology: Inference of Genetic Interaction and Systems Analysis of Metabolic Pathways」, Proc. of 11th. World Multi Conference on Systemics, Cybernetics and Informatics, 7-12, (2007)【国 外誌】 42. 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Zheng J, Inoguchi T, Sasaki S, Maeda Y, McCarty M, Fujii M, Ikeda N, Kobayashi K, Sonoda N, Takayanagi R. : 「 Phycocyanin and Phycocyanobillin from Spirulina Platensis Protect against Diabetic Nephropathy by Inhibiting Oxidative Stress」, Am J Physiol Regul Intergr Comp Physiol, 15:304(2):R110-20,(2013)【国外誌】 項目 3:キマーゼ特異的阻害薬の糖尿病性合併症治療薬としての有効性および安全性の確立と医薬品 開発へ向けて、数種類の候補化合物を創出。 68. Maeda Y, Inoguchi T, Takei R, Sawada F, Sasaki S, Fujii M, Kobayashi K, Urata H, Nishiyama A, Takayanagi R. : 「Inhibition of chymase protects against diabetes-induced oxidative stress and renal dysfunction in hamsters.」, Am J Physiol Renal Physiol. 299: F1328- F1338, (2010)【国外誌】 69. Maeda Y, Inoguchi T, Takei R, Hendarto H, Ide M, Inoue T, Kobayashi K, Urata H, Nishiyama A, Takayanagi R.:「Chymase inhibition prevents myocardial fibrosis through the attenuation of NOX4-associated oxidative stress in diabetic hamsters」, J Diabetes Invest, 3: 354-361, (2012) 【国外誌】 205 項目 4:医薬品開発に応用可能なまた将来臨床応用可能な新規の酸化ストレスマーカーを見出し、その 有効性を確立する。 70. Yamato M, Matsumoto S, Ura K, Yamada K, Naganuma T, Inoguchi T, Watanabe T, Utsumi H.: 「Are free radical reactions increased in the diabetic eye? 」, Antioxid Redox Signal, 9(3):367-73, (2007)【国外誌】 71. Takeuchi F, Serizawa M, Yamamoto K, Fujisawa T, Nakashima E, Ohnaka K, Ikegami H, Sugiyama T, Katsuya T, Miyagishi M, Nakashima N, Nawata H, Nakamura J, Kono S, Takayanagi R, Kato N.: 「Confirmation of multiple risk loci and genetic impacts by a genome-wide association study of type 2 diabetes in the Japanese population」, Diabetes, 58(7):1690-9,(2009)【国外誌】 72. 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Kamiya, H. Ichinose, M. Goto, " Design of a cytochrome P450BM3 reaction system linked by two-step cofactor regeneration catalyzed by a soluble transhydrogenase and glycerol dehydrogenase", Biotechnol. Prog., 25, 1372-1378,(2009) 【国外誌】 379. M. Kitaoka, H. Ichinose, M. Goto, "Simultaneous visual detection of single-nucleotide variations in tuna DNA using DNA/RNA chimeric probes and ribonuclease A", Analytical Biochem., 389, 6-11,(2009) 【国外誌】 380. K. Esaka, S. Yokota, S. Egusa, Y. Okutani, Y. Ogawa, T. Kitaoka, M. Goto, H. Wariishi, "Preparation of Lactose-Modified Cellulose Films by a Nonaqueous Enzymatic Reaction and their 231 Biofunctional Characteristics as a Scaffold for Cell Culture", Biomacromolecules, 10, 1265-1269,(2009) 【国外誌】 381. M. Kukisaki, M. Goto, "A Comparative Study of SPG Membrane Emulsification in the Presence and Absence of Continuous-Phase Flow", J. Chem. Eng. Japan, Vol.42, No. 7, 520-530,(2009) 【国外 誌】 382. J. Okada, T. Maruyama, K. Motomura, K. Kuroki, K. Maenaka, M. Sakono, M. Goto, "Enzyme-Mediated Protein Refolding.", Chem. Comm. 7197-7199, (2009) 【国外誌】 【レドックスイメージンググループ】 項目 1:内因性分子の可視化と生体レドックス解析に関する研究(実施機関の成果) 383. Cotrim AP, Hyodo F, Matsumoto K, Sowers AL, Cook JA, Baum BJ, Krishna MC, Mitchell JB.: 「Differential radiation protection of salivary glands versus tumor by Tempol with accompanying tissue assessment of Tempol by magnetic resonance imaging」, Clin Cancer Res, 13(16):4928-33, (2007)【国外誌】 384. Soule BP, Hyodo F, Matsumoto K, Simone NL, Cook JA, Krishna MC, Mitchell JB.:「Therapeutic and clinical applications of nitroxide compounds」, Antioxid Redox Signal, 9(10):1731-43. Review, (2007)【国外誌】 385. Soule BP, Hyodo F, Matsumoto K, Simone NL, Cook JA, Krishna MC, Mitchell JB.:「The chemistry and biology of nitroxide compounds」, Free Radic Biol Med. 42(11):1632-50. Review, (2007)【国外誌】 386. Matsumoto S, Yamada K, Hirata H, Yasukawa K, Hyodo F, Ichikawa K, Utsumi H.:「Advantageous application of a surface coil to EPR irradiation in overhauser-enhanced MRI」, Magn Reson Med, 57(4):806-11,(2007)【国外誌】 387. Hyodo F, Soule BP, Matsumoto K, Matusmoto S, Cook JA, Hyodo E, Sowers AL, Krishna MC, Mitchell JB.:「Assessment of tissue redox status using metabolic responsive contrast agents and magnetic resonance imaging」, J Pharm Pharmacol, 60(8):1049-60. Review. (2008)【国外誌】 388. Hyodo F, Chuang KH, Goloshevsky AG, Sulima A, Griffiths GL, Mitchell JB, Koretsky AP, Krishna MC.:「Brain redox imaging using blood-brain barrier-permeable nitroxide MRI contrast agent」, J Cereb Blood Flow Metab, 28(6):1165-74,(2008)【国外誌】 389. Hyodo F, Murugesan R, Matsumoto K, Hyodo E, Subramanian S, Mitchell JB, Krishna MC.: 「Monitoring redox-sensitive paramagnetic contrast agent by EPRI, OMRI and MRI」, J Magn Reson, 190(1):105-12,(2008)【国外誌】 390. Yasuda S, Ikuta K, Uwatoku T, Oi K, Abe K, Hyodo F, Yoshimitsu K, Sugimura K, Utsumi H, Katayama Y, Shimokawa H.:「In vivo magnetic resonance imaging of atherosclerotic lesions with a newly developed Evans blue-DTPA-gadolinium contrast medium in apolipoprotein-E-deficient mice」, J Vasc Res, 45(2):123-8,(2008)【国外誌】 391. 兵藤文紀、内海英雄. 「生体磁気共鳴レドックスイメージング」薬剤学69:103-111; (2009)【国内 誌】 392. Matsumoto K, Hyodo F, Anzai K, Utsumi H, Mitchell JB, Krishna MC. : 「 Brain redox 232 imaging」,Methods Mol Biol, 711:397-419,(2011)【国外誌】 393. 兵藤文紀、内海英雄 「オーバーハウザーMRIを用いた生体レドックス疾患の可視化」 人工血液 Vol.19, p25-32(2011) 【国内誌】 394. Hyodo F, Davis RM, Hyodo E, Matsumoto S, Krishna MC, Mitchell JB. :「The relationship between tissue oxygenation and redox status using magnetic resonance imaging」, Int J Oncol. (2012). 【国外誌】 395. Benial M, Dhas K, Ichikawa K, Yamada KI, Hyodo F, Jawahar A Utsumi H. :「Permeability Studies of Redox-Sensitive Nitroxyl Spin Probes Through Lipid Membranes Using an L-Band ESR Spectrometer」,Appl Magn Reson, In press (2012) 【国外誌】 396. Kosem N, Naganuma T, Ichikawa K, Phumala Morales N, Yasukawa K, Hyodo F, Yamada KI, Utsumi H. :「Whole-body kinetic image of a redox probe in mice using Overhauser-enhanced MRI.」, Free Radic Biol Med. 15;53(2):328-36. (2012) 【国外誌】 項目 2:生体機能解析に関する研究 397. Hama Y, Matsumoto K, Murugesan R, Subramanian S, Devasahayam N, Koscielniak JW, Hyodo F, Cook JA, Mitchell JB, Krishna MC.:「Continuous wave EPR oximetric imaging at 300 MHz using radiofrequency power saturation effects」, Antioxid Redox Signal, 9(10):1709-16,(2007)【国外誌】 398. Isenberg JS, Maxhimer JB, Hyodo F, Pendrak ML, Ridnour LA, DeGraff WG, Tsokos M, Wink DA, Roberts DD.:「Thrombospondin-1 and CD47 limit cell and tissue survival of radiation injury」, Am J Pathol, 173(4):1100-12,(2008)【国外誌】 399. Matsumoto S, Hyodo F, Subramanian S, Devasahayam N, Munasinghe J, Hyodo E, Gadisetti C, Cook JA, Mitchell JB, Krishna MC.:「Low-field paramagnetic resonance imaging of tumor oxygenation and glycolytic activity in mice」, J Clin Invest, 118(5):1965-73,(2008)【国外誌】 400. Hyodo F, Subramanian S, Devasahayam N, Murugesan R, Matsumoto K, Mitchell JB, Krishna MC. :「Evaluation of sub-microsecond recovery resonators for in vivo electron paramagnetic resonance imaging」, J Magn Reson, 190(2):248-54,(2008)【国外誌】 401. Hyodo F, Matsumoto S, Devasahayam N, Dharmaraj C, Subramanian S, Mitchell JB, Krishna MC. :「Pulsed EPR imaging of nitroxides in mice」, J Magn Reson, 197(2):181-5,(2009)【国外誌】 402. Miura D, Fujimura Y, Yamato M, Hyodo F, Utsumi H, Tachibana H, Wariishi H.:「Ultrahighly Sensitive in Situ Metabolomic Imaging for Visualizing Spatiotemporal Metabolic Behaviors」, Anal Chem, (2010)【国外誌】 403. Citrin D, Cotrim AP, Hyodo F, Baum BJ, Krishna MC, Mitchell JB.:「Radioprotectors and mitigators of radiation-induced normal tissue injury」, Oncologist, 15(4):360-71. Review.,(2010) 【国外誌】 【ネット医療グループ】 項目 1:在宅健康支援ネットワークシステムの構築(九州大学・九州電力(株)) 404. Ishihara M., Ishihara Y.:「Calibrating coordinates of a tabletop display with a reflex in eye-hand coordination」,IEICE TRANSACTIONS on Information and Systems,E93-D,10,2862-2865,(2010) 【国内誌】 233 項目 2:健康データとライフスタイルの相関解析(九州大学) 405. Nakai M.:「Analysis of imputation methods for missing data in AR(1) longitudinal dataset」, Int. J. Math. Anal., 5(45), 2217-2227, (2011) 【国外誌】 406. Nakai M.:「Simulation study: Introduction of imputation methods for missing data in longitudinal analysis」, Appl. Math. Sci., 5(57), 2807-2818, (2011) 【国外誌】 407. Nakai M. and Ke W.:「Review of the methods for handling missing data in Longitudinal studies」, Int. J. Math. Anal., 5(1), 1-13, (2011) 【国外誌】 408. Koyanagi A., Hirayama F., Zhang J., Souza J.P.:「Obstetric anal sphincter injury: a clinical audit.」,BJOG.,1152-1153,(2012) 【国外誌】 409. Hirayama F., Lee A.H.: 「 Association Between Childhood Asthma and Chronic Obstructive Pulmonary Disease in Later Life 」 , Asia Pac J Public Health, (2012) DOI: 10.1177/1010539512458953, in press 【国外誌】 410. Hirayama F., Lee A.H.:「Dietary nutrients and urinary incontinence in Japanese adults.」,LUTS, 5, 28-38, (2013) 【国外誌】 411. Lee A.H., Hirayama F.:「Fluid intake and risk of male urinary incontinence.」,Incontinence & Pelvic Floor Dysfunction,6(2),53-55,(2012) 【国外誌】 412. Koyanagi A., Zhang J., Dagvadorji A., Hirayama F., Shibuya K., Souza J.P.,Gülmezoglu A.M.: 「Macrosomia in 23 countries – an analysis of a multicountry, facility-based, cross-sectional survey.」, Lancet, 381(9865), 476-483, (2013) 【国外誌】 413. Hirayama F., Lee A.H. Yasukawa K., Ishihara Y.,Shinjo M.:「Caffeine Intake and the Risk of Chronic Obstructive Pulmonary Disease in Japanese Adults 」 , J. Caffeine Res.,2(4),176-179,(2013) 【国外誌】 項目 3:各種医療データの分析活用技術の検討(九州電力(株)・九州大学) 414. Kato TA., Monji A., Yasukawa K., Mizoguchi Y., Horikawa H., Seki Y., Hashioka S., Han Y.H., Kasai M., Sonoda N., Hirata E., Maeda Y., Inoguchi T., Utsumi H., Kanba S.:「Aripiprazole inhibits superoxide generation from phorbol-myristate-acetate (PMA)-stimulated microglia in vitro: implication for antioxidative psychotropic actions via microglia. 」 , Schizophr. Res., 129(2-3),172-182,(2011) 【国外誌】 415. Deguchi H.#, Yasukawa K.#, Yamasaki T., Mito F., Kinoshita Y., Naganuma T., Sato S., Yamato M., Ichikawa K., Sakai K., Utsumi H., Yamada K.I.: 「 Nitroxides prevent exacerbation of indomethacin-induced gastric damage in adjuvant arthritis rats. 」 , Free Radic. Biol. Med., 51(9),1799-1805, (2011) 【国外誌】 416. Kosem N., Naganuma T., Ichikawa K., Phumala Morales N., Yasukawa K., Hyodo F., Yamada K., Utsumi H.:「Whole-body kinetic image of a redox probe in mice using Overhauser-enhanced MRI.」,Free Radic. Biol. Med., 53(2),328-336, (2012) 【国外誌】 417. Yasukawa K., Tokuda H., Tun X., Utsumi H., Yamada K.I.:「The detrimental effect of nitric oxide on tissue is associated with infl ammatory events in the vascular endothelium and neutrophils in mice with dextran sodium sulfate-induced colitis.」, Free Radic. Res., 46(12),1427-1436, (2012) 【国外誌】 234 (2) 上記論文以外による発表 国内誌(国内英文誌を含む) 【生体レドックス画像解析グループ】 項目 1:ReMI を開発・製品化を目指す 418. 市川和洋,内海英雄:「磁気共鳴法による組織内酸素含量のイメージング」, ファルマシア. 45(8), 775-779, (2009) 項目 2:反応選択性を付与したニトロキシルプローブ剤を開発する 419. Yamada K, Sakai K, Utsumi H.: 「Detection of in-vivo free radical reaction using magnetic resonance」, Tanpakushitsu Kakusan Koso. 52(13 Suppl), 1529-33. (2007) 420. 兵藤文紀,内海英雄:「生体磁気共鳴レドックスイメージング」,薬剤学,69(2),(2009) 項目 3:内視鏡用 ReMI 検出装置を開発する。 421. Ichikawa K, Yamada K, Yasukawa K, Utsumi H.: 「Analysis of in vivo redox status with magnetic resonance technique」, Yakugaku Zasshi. 129(3), 273-8. (2009) 【レドックス疾患創薬グループ】 項目 1:ビリルビンおよびビリベルジン類縁体または細胞内・血中ビリルビンを上昇させる低分子化合物の 糖尿病性合併症治療薬としての有効性と安全性を確立し、医薬品開発へ向けて数種類の候補化合物を 創出する。 422. 井口登與志:「ジルベール症候群と糖尿病患者における血管合併症発生頻度の関連」, 福岡県医 学会誌, 1:9-11,(2009) 423. 井 口 登 與 志 : 「 糖 尿 病 性 血 管 合 併 症 の 成 因 ― 酸 化 ス ト レ ス を 中 心 に 」 , Diabetes Journal,39:1-8,(2011) 424. 井口登與志: 「糖尿病性腎症の成因-酸化ストレス」, 日本腎臓学会誌,53:1016-1020,(2011) 425. 前田泰孝、小林邦久、井口登與志:「6.腎症治療薬の新しい展望. 1)抗酸化薬」, MEDICINAL 2: 73-78, (2012) 426. 井口登與志、髙柳涼一:「ビリルビン代謝と抗酸化作用」,内分泌・糖尿病・代謝内科, 34: 240-245, (2012) 427. 井口登與志:「病態 35 糖尿病性血管合併症とビリルビンに関する新しい知見について教えてくだ さい」,循環器医から寄せられる「糖尿病と血管合併症」に関する 100 の質問,メディカルレビュー社, 東京都,pp86-87,(2012) 428. 園田紀之、井口登與志:「酸化ストレス亢進とその阻害薬」,月刊糖尿病,4:74-82, (2012) 項目 3:キマーゼ特異的阻害薬の糖尿病性合併症治療薬としての有効性および安全性の確立と医薬品 開発へ向けて、数種類の候補化合物を創出。 429. 前田泰孝、井口登與志: 「RA 阻害薬と糖尿病」, Angiology Frontier,10:50-56,(2011) 430. 前田泰孝、井口登與志:「レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系の関与」,日本臨床 増刊号 最新臨床糖尿病学 下, 70:253-257,(2012) 235 項目 4:医薬品開発に応用可能なまた将来臨床応用可能な新規の酸化ストレスマーカーを見出し、その 有効性を確立する。 431. 井口 登與志 : 「糖尿病の新しいバイオマーカー:酸化ストレス指標」, 内分泌・糖尿病 科,27:11-17,(2008) 432. 大中佳三、井口登與志、古野純典、髙柳涼一:「九州大学福岡コホート研究」,日本内科学会雑誌, 101: 1141-1144,(2012) 433. 井口登與志:「糖尿病診療における酸化ストレスマーカー」,Diabetes Journal,40:42-45,(2012) 434. 佐々木修二、井口登與志:「循環器疾患診療ツールとしてのバイオマーカー: 糖尿病」, Heart View 増刊号, 16: 108-112, (2012) 項目 5:新なシーズ研究の創出 435. 横溝 久、井口登與志:「糖尿病内分泌代謝学-糖尿病腎症とスタチン」, 医学のあゆみ, 243: 630-631,(2012) 436. 髙柳涼一、平田英一、園田紀之、井口登與志:「血糖制御ホルモンと認知症:糖尿病性認知症は 存在するか」,月刊糖尿病, 4: 38-42,(2012) 437. 髙柳涼一、井口登與志:「血糖制御ホルモン:炎症・酸化ストレスと認知障害」, MEDICINAL, 2: 71-78,(2012) 438. 加藤隆弘、園田紀之、井口登與志、神庭重信:「気分障害と糖尿病のクロストークとその病態基盤」, 実験医学 増刊号, 30: 28-32,(2012) 439. 井口登與志:「インクレチン関連薬と糖尿病腎症」, 糖尿病学の進歩(第 46 集), 46: 328-332, (2012) 【先端がん診断・創薬グループ】 項目 1:5-FU 感受性規定因子の探索と治療効果との関連の実証 440. 北尾洋之、藤中良彦、久保信英ら:「ファンコニ貧血とゲノム不安定性」, 福岡医学雑誌 99,115-122,(2008)【国内誌】 441. 松下暢子、北尾洋之、石合正道ら:「ファンコニ貧血と DNA 損傷応答ネットワーク」, 蛋白質核酸酵 素 54,580-585, (2009)【国内誌】 442. 北尾洋之,茂地智子、徳永えり子ら:「ファンコニ貧血」, 別冊日本臨床 19, 651-654, (2012)【国内 誌】 【生体レドックス内視鏡グループ】 項目 1:ReMI 対応レドックス内視鏡およびロボティックシステムの開発 443. 恩田一志、保中志元、荒田純平、杉田直彦、谷本圭司、田上和夫、家入里志、小西晃造、藤野雄 一、上田幸宏、Navicharern P、藤野英雄、光石 衛、橋爪 誠: 「低侵襲手術支援システムによる 日本-タイ遠隔手術実験」, 第26回日本ロボット学会学術講演会, 2008 444. 家入里志、橋爪 誠:「特集 近未来の新たな手術-ロボット手術とNOTES- ロボット手術の現状」, 外科治療 101(1): 7-14, 2009 445. 大平 猛, 橋爪 誠: 「特集: これがNOTESだ 腹腔臓器へのアプローチ法: 経直腸・結腸 NOTESの可能性」, 消化器内視鏡 22(10): 1617-1629, 2010 236 446. 掛地吉弘、佐伯浩司、小西晃造、富川盛雅、家入里志、田上和夫、森田 勝、前原喜彦、橋爪 誠:「ノート6. 早期大腸癌の精密画像診断 共焦点レーザー内視鏡」, 胃と腸 45(5) : 868-871, 2010 447. 小西晃造、橋爪 誠: 「特集:内視鏡・内視鏡外科治療最前線 インテリジェント消化器内視鏡」, 日本臨床 68(7) : 1279-1284, 2010 448. 小西晃造、橋爪 誠: 「治療器具としての未来型内視鏡 Endoscopy in the Future」, 医薬の門 49 (6): 54-59, 2010 449. 富川盛雅, 家入里志, 橋爪誠:「【ここまで進んだ先端医療】 外科治療 低侵襲ロボット手術(解説 /特集)」, 臨牀と研究(0021-4965)88 巻 4 号: 405-409, 2011 450. 橋爪 誠: 「ロボット外科」, 日本医師会雑誌 140(8): 1672, 2011 451. 家入里志, 橋爪 誠:「遠隔治療のための手術支援システム」, 生体医工学 49(5): 673-677, 2011 452. 富川盛雅, 家入里志, 橋爪 誠:「低侵襲ロボット手術」,臨床と研究 88(4): 19-23, 2011 項目 2:ナノプロープ対応型レドックスイメージングカメラとレドックスナビ統合診断システムの開発 453. 橋爪 誠: 「診断・治療システムの未来 〔巻頭言〕 3D-VR画像が変える外科治療」, インナービジ ョン 23(1): 87, 2007 454. 小西晃造、中辻隆徳、前田貴司、橋爪 誠:「診断・治療システムの未来 2.画像誘導手術の将 来」,インナービジョン 23(1): 59-90, 2007 455. 橋爪 誠:「巻頭言 Open MRIを用いた画像誘導下治療への道」, MEDIX 49 株式会社日立メディ コ: 2-3, 2008 456. 家入里志、橋爪 誠:「MR画像誘導下の超精密ロボット手術の臨床応用を目指して」, MEDIX 49 株式会社日立メディコ: 4-9, 2008 457. 橋爪 誠、岸 宏亮、仲本秀和、安永武史、池田大作、坂田佳啓、藤江正克、佐久間一郎、土肥 健純: 「MR画像誘導下小型手術ロボティックシステム」, 第26回日本ロボット学会学術講演会. 2008 458. 光石 衛、杉田直彦、保中志元、橋爪 誠: 「解説 人体を内側から扱うロボットの設計」, 日本ロ ボット学会誌 26(3): 242-246, 2008 459. 徐 号、富川盛雅、小西晃造、家入里志、田上和夫、橋爪 誠: 「Natural Orifice Translumenal Endoscopic Surgery ( NOTES )の現状と将来展望-体表に傷跡を残さない内視鏡外科手術-」, 福岡医学雑誌 100(2): 43-50, 2009 460. 橋爪 誠: 「画像誘導下ロボット手術の現況と応用」, 静岡整形外科医学雑誌 3(2): 131-134, 2010 461. 家入里志、橋爪 誠:「誌上ディベート 消化器外科領域におけるロボット手術 期待できるとする 立場から」, Frontiers in Gastroenterology 15 (1): 19-26, 2010 462. 橋爪 誠: 「高精度低侵襲外科手術技法の新たなる展開」, 日本レーザー医学会誌 32(1): 12-14, 2011 項目 3:手術ナビゲーションと穿刺操作の精度向上に関する研究 463. 前田貴司、洪在成、小西晃造、中辻隆徳、橋爪誠: 「診断・治療システムの未来 1. オープン MRI を用いたナビゲーションシステムの開発と肝がんの治療への応用」,インナービジョン 23(1): 88, (2007) 237 464. 洪在成、松本希、大内田理一、小宗静男、橋爪誠: 「3 次元リアルタイム動き補正機能を有する耳 科ナビゲーションシステム」,日本コンピュータ外科学会誌 9(3): 173-174, (2007) 465. 安永武史、仲本秀和、洪在成、小西晃造、中辻隆徳、前田貴司、家入里志、田上和夫、橋爪誠: 「オープン MRI 下穿刺ガイドイメージング機能の精度検証【第 2 報】」, 日本コンピュータ外科学会 誌 9(3): 288-289, (2007) 466. 安永武史、仲本秀和、洪在成、小西晃造、中辻隆徳、前田貴司、家入里志、田上和夫、橋爪誠、 伊関洋: 「オープン MRI 下穿刺ナビゲーションシステムの精度検証(第 1 報)」,第 16 回日本コン ピュータ外科学会大会/第 17 回日本コンピュータ支援画像診断学会大会合同論文集 121-122, (2007) 467. 掛地吉弘、大垣吉平、家入里志、田上和夫、前原喜彦、橋爪 誠:「大腸の新しい画像診断 ノー ト 共焦点大腸内視鏡」, 胃と腸 43(6) : 990-992, 2008 468. 洪 在成、松本希、大内田理一、小宗静男、橋爪誠: 「3 次元リアルタイム画像更新が可能な耳鼻 咽喉科手術ナビゲーションの開発. 電気学会論文誌 E(センサ・マイクロマシン部門誌) 」,128(10): 383-388, (2008) 469. 小西晃造、富川盛雅、田上和夫、橋爪 誠:「特集 先端医療機器と内視鏡外科手術 リアルタイム ナビゲーションシステムの開発と腹腔鏡下手術への応用」, 日本内視鏡外科学会雑誌 13(6): 703-709, 2008 470. 家入里志, 小西晃造, 植村宗則, 富川盛雅, 田上和夫, 田口智章, 橋爪 誠: 「特集 ロボット 手術と最新の内視鏡外科手術 1. 最新のナビゲーション技術によるロボット手術 Image-guided robotic surgery」, Surgery Frontier 17(3): 17-24, 2010 471. 滝内秀和, 田ノ岡征雄, 山本新吾, 橋爪 誠:「特集: 医療から見たVR 手術支援システムの現状 と期待」, 日本バーチャルリアリティ学会誌 15(1): 37-40, 2010 472. 富川盛雅, 植村宗則, 堤敬文, 家入里志, 橋爪誠:「画像ガイド下内視鏡外科手術の現状」, 映 像情報 Medical 43(6): 474 -479, 2011 473. 鬼丸学、大内田研宙、家入里志、富川盛雅、永井英司、橋爪誠: 「新規ドーム型立体内視鏡映像 提示システムの臨床例における有用性の検討」, 日本臨床外科学会雑誌 72(7):1673-1677, 2011 474. 富川盛雅, 植村宗則, 堤 敬文, 家入里志, 橋爪 誠: 「画像ガイド下内視鏡外科手術の現状」, 映像情報メディカル 43(6): 474-478, 2011 項目 4:レドックス関連疾患のリアルタイム診断を指向した機能化造影剤の開発 475. 村田正治、橋爪 誠: 「特集解説 マイクロ技術と先端医療」, 電気学会論文誌 E(センサ・マイクロ マシン部門誌) 128(10): 369-372, 2008 476. 村田正治、橋爪 誠: 「ホルモンの病態異常と臨床検査 総論 3.ホルモンの検査 7)プロテイン チップ」, 臨床検査 52(11) 創刊号 別刷:1159-1164, 2008 項目 5:レドックスナビゲーションによる低侵襲治療の実現に向けた収束超音波照射システムの開発と先 端医療機器トレーニング 477. 小西晃造、橋爪 誠: 「バーチャルリアリティを用いた内視鏡外科手術教育」, 電子情報通信学会 誌 90(8): 651-658, 2007 478. 田上和夫、橋爪 誠:「内視鏡手術 内視鏡外科手術におけるトレーニング」, 外科治療 100(3): 291-297, 2009 238 479. 富川盛雅, 橋爪誠:「外科医のトレーニングシステム バーチャルリアリティシミュレータを用いた内 視鏡外科手術トレーニングシステム」, 日本外科学会雑誌(0301-4894)112 巻 4 号: 255-261, 2011 【薬物送達システムグループ】 項目 3:バイオナノコーティング技術を利用したレドックス性薬剤の新規経皮 DDS システムの構築(実施 機関における成果) 480. 大熊愛子、朴洪宇、田原義朗、神谷典穂、後藤雅宏:「Solid-in-Oil 化技術を利用したアスコルビ ン酸誘導体の経皮デリバリーシステム」,膜(Membrane),Vol.34, No.4, 227-232(2009) 【ネット医療グループ】 項目 3:各種医療データの分析活用技術の検討(九州電力(株)・九州大学) 481. 安川圭司,内海英雄:「生体内レドックスの磁気共鳴画像化法」, Heart View, 14(10), 19-24 (2010) 482. 安 川 圭 司 , 市 川 和 洋 : 「 酸 化 ス ト レ ス イ メ ー ジ ン グ 技 術 の 進 歩 か ら み え て き た 消 化 管 疾 患」,G.I.Research,19(1), 13-19, (2011) 483. 安川圭司,徳田裕人,山田和範,市川和洋,内海英雄:「オーバーハウザーMRI による DSS 誘発大腸 炎モデルマウスのレドックス解析」, G.I.Research 8 月号, 19(4), 102-103, (2011) 国外誌 【生体レドックス画像解析グループ】 項目 1:ReMI を開発・製品化を目指す 484. Hyodo F, Murugesan R, Matsumoto K, Hyodo E, Subramanian S, Mitchell JB, Krishna MC.: 「Monitoring Redox-Sensitive Paramagnetic Contrast Agent by MRI, EPRI and OMRI」, Journal of Magnetic Resonance. Jan:190(1):1058-12,(2008) 項目 2:反応選択性を付与したニトロキシルプローブ剤を開発する 485. Hyodo F, Matsumoto S,Devasahayam N, Dharmaraj D., Subramanian S, Mitchell JB., Krishna MC.: 「Pulsed EPR Imaging of Nitroxides in Mice」, Journal of Magnetic Resonance, Apr; 197(2):181-8 (2009) 486. Hyodo F, Chandramouli GVR, Matsumoto S, Matsumoto KI, Mitchell JB, Krishna MC, Munasinghe J:「Estimation of tumor microvessel density by MRI using a blood pool contrast agent」, Int. J. Oncl., 35(4), 797-804. (2009) 487. Hyodo F, Subramanian S, Devasahayam N, Murugesan R, Matsumoto KI, Mitchell JB, Krishna MC.: 「Evaluation of sub-microsecond recovery resonators for In Vivo Electron Paramagnetic Resonance Imaging」, Journal of Magnetic Resonance, 190(2): 248-254,(2008) 488. Matsumoto S, Hyodo F, Subramanian S, Devasahayam N, Munasinghe J, Hyodo E, Gadisetti C, Cook JA, Mitchell JB and Krishna MC.: 「Low Field Paramagnetic Resonance Imaging of Tumor Oxygenation and Glycolytic Activity」, Journal of Clinical Investigation, 118(5), 1965-73, (2008) 489. Hyodo F, Chuang KH, Goloshevsky AG, Sulima A, Griffiths GL, Mitchell JB, Koretsky AP, Krishna MC.: 「Brain Redox Imaging Using Blood Brain Barrier Permeable Nitroxide MRI Contrast Agent」, Journal of Cerebral Blood Flow and Metabolism, 28(6), 1165-74,(2008) 239 490. Isenberg JS, Hyodo F, Ridnour L, Shannon CS, Wink DA, Krishna MC, and Roberts DD.: 「Thrombospondin-1 and Vasoactive Agents Indirectly Alter Tumor Blood Flow」, Neoplasia, 10(8), 886-96,(2008) 491. Hyodo F, Soule BP, Matsumoto KI, Matusmoto S, Cook JA, Hyodo E, Sowers AL, Krishna MC, Mitchell JB.: 「Assessment of Tissue Redox Status Using Metabolic Responsive Contrast Agents and Magnetic Resonance Imaging Review Article, Journal of Pharmacy and Pharmacology」, 60(8), 1049-60,(2008) 492. Isenberg JS, Maxhimer JB, Hyodo F, Pendrak ML, Rodnour LA, Degraff WG, Tsokos M, Wink DA, Roberts DD.: 「Thrombospondin-1 and CD47 Limit Cell and Tissue Survival of Radiation Injury」, The American Journal of Pathology, 173(4), 1100-12,(2008) 493. Hayashi Y, Yoshida M, Yamato M, Ide T, Wu Z, Ochi-Shindou M, Kanki T, Kang D, Sunagawa K, Tsutsui H, Nakanishi H.: 「Reverse of age-dependent memory impairment and mitochondrial DNA damage in microglia by an overexpression of human mitochondrial transcription factor a in mice」, J Neurosci., 28,8624-8634, (2008) 494. Yamato M, Shiba T, Yoshida M, Ide T, Seri N, Kudou W, Kinugawa S, Tsutsui H.: 「Fatty acids increase the circulating levels of oxidative stress factors in mice with diet-induced obesity via redox changes of albumin」, Febs J., 274, 3855-3863, (2007) 【先端がん診断・創薬グループ】 項目 1:5-FU 感受性規定因子の探索と治療効果との関連の実証 495. Shiota M, Izumi H, Miyamoto N, et al.: 「Ets regulates peroxiredoxin1 and 5 expressions through their interaction with the high-mobility group protein B1」, Cancer Sci, 99, 1950-9. (2008) 496. Fujii T, Yokoyama G, Takahashi H, et al.: 「Preclinical and clinical studies of novel breast cancer drugs targeting molecules involved in protein kinase C signaling, the putative metastasis-suppressor gene Cap43 and the Y-box binding protein-1」, Curr Med Chem, 15, 528-37, (2008) 497. Nakao S, Hata Y, Miura M, et al.: 「Dexamethasone inhibits interleukin-1beta-induced corneal neovascularization: role of nuclear factor-kappaB-activated stromal cells in inflammatory angiogenesis」, Am J Pathol, 171, 1058-65, (2007) 498. Oda Y, Tateishi N, Matono H, et al.: 「Chemokine receptor CXCR4 expression is correlated with VEGF expression and poor survival in soft-tissue sarcoma」, Int J Cancer, 124, 1852-9, (2009) 499. Segawa Y, Oda Y, Yamamoto H, et al.: 「Overexpression of inducible nitric oxide synthase in nasopharyngeal carcinoma: its special reference to p53 gene alterations and oxidative stress analyzed by immunohistochemical and molecular methods」, Histopathology, 52, 213-23, (2008) 500. Itakura E, Yamamoto H, Oda Y, et al.: 「VEGF-C and VEGFR-3 in a series of lymphangiomas: Is superficial lymphangioma a true lymphangioma?」, Virchow Arch, 454, 317-25, (2009) 501. Segawa Y, Oda Y, Yamamoto H, et al.: 「Close correlation between CXCR4 and VEGF expression and their prognostic implications in nasopharyngeal carcinoma」, Oncol Rep, 21, 1197-202, (2009) 502. Shiota M, Izumi H, Tanimoto A, et al.: 「Programmed cell death protein 4 down-regulates Y-box 240 binding protein-1 expression via a direct interaction with Twist1 to suppress cancer cell growth」, Cancer Res, 69, 3148-56, (2009) 503. Shiota M, Izumi H, Onitsuka T, et al.: 「Twist and p53 reciprocally regulate target genes via direct interaction」, Oncogene, 27, 5543-53, (2008) 504. Yokomizo A, Yamamoto K, Kinukawa N, et al.: 「Association analysis of glutathione-S-transferase P1 (GSTP1) polymorphisim with urothelial cancer susceptibility and myelosuppression after M-VAC chemotherapy」, Int J Urol, 14, 500-4, (2007) 505. Fujii T, Yokoyama G, Takahashi H, et al.: 「Preclinical and clinical studies of novel breast cancer drugs targeting molecules involved in protein kinase C signaling, the putative metastasis-suppressor gene Cap43 and the Y-box binding protein-1」, Curr Med Chem, 15, 528-37, (2008) 506. Nakagawa M, Oda Y, Eguchi T, et al.: 「Expression profile of class I histone deacetylases in human cancer tissues」, Oncol Rep, 18, 769-74, (2007) 507. Taniguchi K, Sasaki K, Watari K, et al.: 「Suppression of Sproutys has a therapeutic effect for a mouse model of ischemia by enhancing angiogenesis」, PLoS ONE, 4, e5467, (2009) 508. Kawahara A, Akagi Y, Hattori S, et al.:「Higher expression of deoxyuridine triphosphatase (dUTPase) may predict the metastasis potential of colorectal cancer」, J Clin Pathol, 62, 364-9, (2009) 509. Zhao HY, Ooyama A, Yamamoto M, et al.:「Molecular basis for the induction of an angiogenesis inhibitor, thrombospondin-1, by 5-fluorouracil」, Cancer Res, 68, 7035-41, (2008) 510. Oie S, Ono M, Fukushima H, et al.: 「Alteration of dihydropyrimidine dehydrogenase expression by IFN-alpha affects the antiproliferative effects of 5-fluorouracil in human hepatocellular carcinoma cells」, Mol Cancer Ther, 6, 2310-8, (2007) 511. Ishiai M, Kitao H, Smogorzewska A, et al.:「FANCI phosphorylation functions as a molecular switch to turn on the Fanconi anemia pathway」, Nat Struct Mol Biol, 15, 1138-46, (2008) 512. Takata M, Ishiai M, Kitao H:「The Fanconi anemia pathway: insights from somatic cell genetics using DT40 cell line」, Mut Res, 668, 92-102, (2009) 513. Wu Y, Sommers JA, Suhasini AN, et al.:「Fanconi anemia Group J mutation abolishes its DNA repair function by uncoupling DNA translocation from helicase activity or disruption of protein-DNA complexes」, Blood, 116, 3780-91, (2010) 514. Sato K, Ishiai M, Toda K, et al.:「Histone chaperone activity of Fanconi anemia proteins, FANCD2 and FANCI, is required for DNA crosslink repair」, EMBO J, 31, 3524-36, (2012) 515. Wu Y, Sommers JA, Loiland JA, et al.:「The Q motif of Fanconi anemia group J protein (FANCJ) DNA helicase regulates its dimerization, DNA binding, and DNA repair function」, J Biol Chem, 287, 21699-716, (2012) 516. Aoki Y, Sakogawa K, Hihara J, et al.: 「Involvement of ribonucleotide reductase-M1 in 5-fluorouracil‑induced DNA damage in esophageal cancer cell lines」, Int J Oncol. 42, 1951-60, (2013) 項目 4:微小管重合、脱重合阻害剤の作用機序解明 241 517. Aoki D, Oda Y, Hattori S, et al.: 「Overexpression of class III beta-tubulin predicts good response to taxane-based chemotherapy in ovarian clear cell adenocarcinoma」, Clin Cancer Res, 15, 1473-80, (2009) 【生体レドックス内視鏡グループ】 項目 1:ReMI 対応レドックス内視鏡およびロボティックシステムの開発 518. Hashizume M, Akahoshi T, Tomikawa M: 「Management of gastric varices」, Journal of Gastroenterrology and Hepatology26(1): 102-108, 2011 519. Tomikawa M, Xu H, Hashizume M: 「Current Status and Prerequisites for Natural Orifice, Translumenal Endoscopic Surgery (NOTES)」, Surgery Today 40(10): 909-916, 2010 項目 2:ナノプロープ対応型レドックスイメージングカメラとレドックスナビ統合診断システムの開発 520. Akahoshi T, Hashizume M:「Electromagnetic thermoablation to treat thrombocytopenia in cirrhotic and hypersplenic rats」, Journal of Gastroenterology and Hepatology 25(9): 1470-1471, 2010 【レドックスイメージンググループ】 項目2 生体機能解析に関する研究 521. Hyodo F, Chandramouli GV, Matsumoto S, Matsumoto K, Mitchell JB, Krishna MC, Munasinghe JP.:「Estimation of tumor microvessel density by MRI using a blood pool contrast agent」, Int J Oncol, 35(4):797-804,(2009) 522. Ito S, Miyoshi N, Degraff WG, Nagashima K, Kirschenbaum LJ, Riesz P.;「Enhancement of 5-Aminolevulinic acid-induced oxidative stress on two cancer cell lines by gold nanoparticles」, Free Radic Res, 43(12):1214-24,(2009) 523. Hyodo F, Matsumoto S, Hyodo E, Matsumoto A, Matsumoto K, Krishna MC. : 「 In vivo measurement of tissue oxygen using electron paramagnetic resonance spectroscopy with oxygen-sensitive paramagnetic particle, lithium phthalocyanine」, Methods Mol Biol, 610:29-39, (2010) 524. Ito S, Murakami A, Iseki M, Takahashi T, Higashi S, Watanabe M. :「Differentiation of photocycle characteristics of flavin-binding BLUF domains of α- and β-subunits of photoactivated adenylyl cyclase of Euglena gracilis」, Photochem Photobiol Sci, 9(10):1327-35, (2010) 525. Samuni Y, Ishii H, Hyodo F, Samuni U, Krishna MC, Goldstein S, Mitchell JB.:「Reactive oxygen species mediate hepatotoxicity induced by the Hsp90 inhibitor geldanamycin and its analogs」, Free Radic Biol Med, 48(11):1559-63,(2010) 526. Matsumoto A, Matsumoto K, Matsumoto S, Hyodo F, Sowers AL, Koscielniak JW, Devasahayam N, Subramanian S, Mitchell JB, Krishna MC.:「Intracellular hypoxia of tumor tissue estimated by noninvasive electron paramagnetic resonance oximetry technique using paramagnetic probes」,Biol Pharm Bull, 34(1):142-5,(2011) 【ネット医療グループ】 項目 2:健康データとライフスタイルの相関解析(九州大学) 242 527. Hirayama F, Lee AH, Yasukawa K.: 「Dietary vitamin E intake by older Japanese adults.」, USA Nova Science Publishers, in press, (2013) 項目 3:各種医療データの分析活用技術の検討(九州電力(株)・九州大学) 528. Yasukawa K., Yamada K., Ichikawa K., Utsumi H.:「In vivo ESR/Spin Probe Technique」,Methods in Redox Signaling (D. Das, ed.), 90-99, (2010) 529. Ichikawa K., Yasukawa K., 「Imaging in vivo redox status in high spatial resolution with OMRI」, Free Radic. Res., 46(8),1004-1010, (2012) 書籍出版 【生体レドックス画像解析グループ】 1. 市川和洋, 内海英雄: 「ESR イメージング~組織のイメージング~」, p.177-81,「実験医学別冊 生 命科学のための機器分析実験ハンドブック」(西村善文編),羊土社 2007 年 2. 市川和洋: 「画像診断技術」, 薬学領域の機器分析(財津潔編),広川書店 2009 年 【メタボリック・プロファイリンググループ】 3. 藤村由紀・三浦大典・割石博之・立花宏文. 最近の成分分析法「メタボリック・プロファイリング」 新版 茶の機能 〜ヒト試験から分かった新たな役割〜, 農山漁村文化協会, 印刷中, 2013. 4. Miura, D., Fujimura, Y., and Wariishi, H. In situ Metabolomic Mass Spectrometry Imaging: Recent Advances and Difficulties. J. Proteomics, 75, 5052-5060, 2012. 5. 藤村由紀・三浦大典・割石博之・谷川哲雄・立花宏文. LC/MS を用いたメタボリック・プロファイリング 法の応用 〜農産物の生体調節機能の評価〜. 島津アプリケーションノート(ライフサイエンス), 32, 1-8, 2012. 【レドックス疾患創薬グループ】 6. 井口 登與志 :「合併症における酸化ストレス」, カラー版 糖尿病学 基礎と臨床, pp1172-1175,西 村書店, 東京,(2007) 7. 井口 登與志 : 「糖尿病性血管障害におけるPKCの役割」, 糖尿病学の進歩,pp91-94, 診断と治 療社,東京(2007) 8. 前田泰孝、井口登與志: 「特集 糖尿病大血管症 -エビデンスに基づく発症・進展制御- II. 糖尿病 大血管症の発症・進展の分子メカニズム 2.酸化ストレス」, 日本臨牀,68:814-818,(2010) 9. 小林邦久,井口登與志,髙栁涼一: 「II. 糖尿病性細小血管症の発症進展の分子メカニズムポリオ ールおよびヘキソサミン代謝経路の亢進」, 糖尿病性細小血管症(第 2 版)-発症・進展制御の最 前線-増刊号 9, 68:45-48,(2010) 10. 園田紀之、井口登與志: 「PKC 管理による糖尿病合併症の発症予防」, ヴィジュアル糖尿病のすべ て 糖尿病合併症―鑑別ポイントとベスト管理法, pp277-281,中山書店,東京都, (2011) 11. 園田紀之、井口登與志:「IX.糖尿病合併症・糖尿病関連疾患 (2)酸化ストレス」,日本臨床増刊号 最新臨床糖尿病学(下)―糖尿病学の最新動向―,日本臨床社,大阪,pp231-235,(2012) 12. 前田泰孝、井口登與志.:「第 2 章 網膜症の成因・病態生理・診断-PKC 系」, Visual 糖尿病臨床 のすべて,中山書店,東京,pp52-57,(2012) 243 13. 前田泰孝、井口登與志:「酸化ストレス」,Visual 糖尿病臨床のすべて,中山書店,東京,pp26-31, (2012) 【生体レドックス内視鏡グループ】 14. Hashizume M: 「 Robotics and Abdominal Malignancies 」 ,INTERNATIONAL PRINCIPLES OF LAPAROSCOPIC SURGERY: 167-174,ed by Eldo E.Frezza, Michel Gagner, Michael K.W.Li,Cine-Med Publishing, inc, canada, 2010 15. 大内田研宙、家入里志、剣持一、富川盛雅、橋爪誠:「ロボット手術によるがん治療癌と化学療法」, 第39巻第1号, 1-7, 2012 16. Ohuchida K, Hashizume M: 「 Overview of Robotic Surgery 」 , Editor; Go Watanabe,Robotic surgery,in press, 2012 17. 大内田研宙 橋爪誠:「コンピュータ支援外科—CAS-第6章 コンピュータ支援検出/診断実践」,医 用画像解析ハンドブック, 749-60, 2012 18. Ohuchida K, Hashizume M:「Biomedical robotics for healthcare」, Biomedical Engineering and Cognitive Neuroscience for Healthcare,IGI Global 2012, in press, 2012 19. 池永直樹、大内田研宙、小薗真吾、水元一博、田中雅夫:「膵がんの間質と星細胞」,in press, 2012 20. 富川盛雅, 小西晃造, 家入里志, 田上和夫, 橋爪 誠:「シミュレーションを用いた外科専門医教 育」,シミュレーション医学教育入門: 71-77,編集; 日本医学教育学会教材開発, SP 委員会, 篠原出 版新社, 東京, 2011 【薬物送達システムグループ】 21. Riki Toita, Yoshiki Katayama, Jeong-Hun Kang, Nova Science Publishers, Nanotechnological strategies for tumor-targeting delivery of drugs or genes, 2012 年 22. 片山佳樹, シーエムシー出版, 細胞内シグナル応答型遺伝子キャリア(ドラッグデリバリーシステム の新展開), 2012 年 23. Yoshiki Katayama, Kentus Book, Technologies for the use of protein kinases into medical applications, 2011 年 24. Jeong-Hun Kang, Riki Toita, Yoshiki Katayama, Nova Science Pubilichers, Inc., Tumor targeting: New Technologies and Therapies, 2010 年 25. 片山佳樹, 丸善出版, 超分子サイエンス:細胞内シグナル応答性分子集合体, 2009 年 26. 後藤雅宏 「Solid-in-Oil(S/O)技術による経皮吸収促進」シーエムシー出版、2011 年 27. M. Moniruzzaman, M. Goto, "Chapter 4, Molecular Assembly Assisted Biocatalytic Reactions in Ionic Liquids" Nanoscale Biocatalysis, Humana Press, 2011 年 28. 下条晃司郎、後藤雅宏、「イオン液体 IIIーナノ・バイオサイエンスへの挑戦ー」、シーエムシー出版、 2010 年 (3) 口頭発表 招待講演 【生体レドックス画像解析グループ】 244 1. K. Ichikawa:「Imaging in vivo oxidative diseases using OMRI」, Kazan, Conference of Zavoisky Award in Electron Paramagnetic Resonance Spectroscopy September, 25-29th Sept. 2012.【国際会議】 2. K. Ichikawa:「Development of Overhauser enhanced MRI for imaging in vivo Physiological function」, Hokkaido University, Sapporo , The 10th International Symposium for Future Drug Discovery & Medical care, 2-3rd Oct. 2012. 【国際会議】 3. K. Ichikawa:「Imaging in vivo oxidative diseases using OMRI」, Beijing, China, Asia-Pasific EPR/ESR Symposium, 11-15th Oct. 2012. 【国際会議】 4. 市川和洋:「磁気共鳴法による生理機能イメージング法の開発」, 大阪大学蛋白質研究所, 蛋白研 セミナー「磁気共鳴の先端計測技術と生体系への展開」,2012.7.31.〜8.1. 【国内会議】 5. 山東信介:「長寿命 DNP-NMR 分子プローブの設計」, 大阪大学蛋白質研究所, 蛋白研セミナー 「磁気共鳴の先端計測技術と生体系への展開」,2012.7.31〜8.1. 【国内会議】 6. 市川和洋:「磁気共鳴法による生理機能イメージング」, 「統合的バイオイメージング研究者育成事 業」, 高知大学,第 4 回シンポジウム-化学で解き明かす生命現象- 2011.12.2【国内会議】 7. K Ichikawa:「Development of field-cycling Overhauser enhanced MRI with sample-transport device」, Turin Italy, 7th Conference on Field Cycling NMR Relaxometry, 3rd. Jun 2011 【国際会議】 8. K. Ichikawa :「High field OMRI scanner for Imaging in vivo functional information」, Kagoshima, 5th SFRR-Asia / 8th ASMRM /11th J-mit. 1st Sept. 2011 【国際会議】 9. K.Ichikawa:「 Imaging in vivo functional information using OMRI」, Kobe, International Workshop “Advanced ESR Studies for New Frontiers inBiofunctional Spin Science and Technology”(AEBST 2011) 13-14 Nov. 2011 【国際会議】 10. 市川和洋:「磁気共鳴法による生体レドックス機能イメージング」, 札幌, 北海道大学 GCOE「知の創 出を支える次世代 IT 基盤拠点」若手研究者支援のための産学協同国内シンポジウム. 2010.10.07 【国内会議】 11. Kazuhiro Ichikawa Hideo Utsumi. : 「 Imaging in vivo redox status with magnetic resonance technique」, Kagoshima, 17th International SPACC Symposium. 2010.10.15 【国際会議】 12. 市川和洋. :「オーバーハウザー効果 MRI による酸化ストレス疾患機序の解明」, 高知大学,「統合的 バイオイメージング研究者育成事業」第 4 回シンポジウム.2010.12.2.【国内会議】 13. Hideo Utsumi:「Development of New Modality, Overhauser-MRI for Simultaneous Molecular Imaging of Redox Status in Oxidative Disease Model 」 ,Nagasaki, The Second Asian Symposium on Pharmaceutical Sciences in Nagasaki, 2009.03.17. 【国際会議】 14. 内海 英雄:「高分解能レドックスイメージング法の開発と展開」,京都, フリーラジカルと脳疾患研究 会総合学術集会 2009.02.18. 【国内会議】 15. 内海 英雄:「フリーラジカル研究の今後」,京都,フリーラジカルと脳疾患研究会総合学術集会 2008.11.29. 【国内会議】 16. Hideo Utsumi:「Simultaneous and Molecular Imaging of Redox Status in Living Animal Using Overhauser MRI」, Kobe, Kobe University Frontier Technology Forum 2008, Nov. 27 2008 【国際会 議】 17. Hideo Utsumi:「Development of Molecular Imaging of Redox Status in Oxidative Disease Models」 Seoul, PSK2008(韓国薬学会)2008.10.23. 【国際会議】 245 18. Hideo Utsumi: 「Simultaneous Redox Imaging of Disease Model Using OMRI」, Beijing, China, SFRR 2008, Oct. 18-22, 2008【国際会議】 19. 内海 英雄:「磁気共鳴法による生体内レドックス活性酸素の可視化」,福岡,第二回分子科学討論会 2008.09.26. 【国内会議】 20. 内海 英雄:「Overhauser 効果MRIの開発と生体レドックスの分子イメージング」,大阪,大阪大学蛋 白質研究所セミナー 2008.07.24. 【国内会議】 21. Hideo Utsumi:「Development of an in vitro Magnetic Resonance System and its Application to Biomedical sciences」, Cairns, Australia, Asia Pacific EPR Society Symposium 2008 Jul. 13-18, 2008 【国際会議】 22. Hideo Utsumi:「The History and Discovery of Nitric Oxide as a Signaling Molecule in Physiology」, 仙台,第 8 回日本 NO 学会学術集会 2008.05.09. 【国内会議】 23. 内海 英雄:「薬学の新たな潮流と課題」,岩手,岩手医科大学薬学部開設一周年記念シンポジウム 2008.03.15. 【国内会議】 24. 内海英雄:「病態モデルでの活性酸素・レドックスの可視化」,福岡,第 24 回日本薬学会九州支部大 会 2007.12.8【国内会議】 25. Hideo Utsumi: 「Molecular Imaging of Bio-Redox Statue in disease model」, Kyoto, Redox Network 2007. Oct.31, 2007. 【国際会議】 26. Hideo Utsumi: 「Molecular Imaging of Bio-Redox Statue in disease model」, Victoria, Australia, 2nd International Conference on the Frontiers in Vascular Medicine. Oct. 26-28, 2007. 【国際会議】 27. Hideo Utsumi: 「In Vivo Analysis/Imaging of Bio-Redox Statue in Disease Model -New Strategy for Drug Discovery-」, Martin-Luther University, Halle, Germany, Oct.15, 2007. 【国際会議】 28. Hideo Utsumi: 「Molecular Imaging of Bio-Redox Statue in disease model –New Strategy for Drug Discovery-」, Erlangen, Germany, Jahrestagung der DPhG 2007 Oct. 11, 2007【国際会議】 29. Hideo Utsumi.: 「Molecular Imaging of Bioredox Statue in Disease Model」, Kracow, Poland, VIIth International Workshop on ESR in Biology and Medicine. Oct. 3-6, 2007. 【国際会議】 【メタボリック・プロファイリンググループ】 30. 藤村由紀, 三浦大典, 割石博之, 立花宏文:「組織内微小領域における機能性食品因子の時空間 分解可視化」, 仙台市, 日本農芸化学会 2013 年度大会, 2013.3.27【国内会議】 31. 藤村由紀:「MALDI 質量分析法を基盤としたメタボロミクス技術の表現型解析への応用」, 神戸市, 平成24年度神戸大学大学院医学研究科先端医学シリーズ「画像解析・イメージング、病態診断、メ タボローム研究の最先端. 2012.12.17【国内会議】 32. 藤村由紀, 三浦大典, 割石博之, 立花宏文:「食品機能性評価に向けたニュートリメタボロミクス」,鶴 岡市, 第 7 回メタボロームシンポジウム, 2012.10.11【国内会議】 33. 藤村由紀:「質量分析を基盤としたプロテオミクス技術のメタボローム研究への応用」, 宮崎市, 第 36 回蛋白質と酵素の構造と機能に関する九州シンポジウム, 2012.9.8【国内会議】 34. 藤村由紀, 三浦大典、大和真由実、兵藤文紀、安川圭司、市川和洋、内海英雄、割石博之、立花 宏文:「レドックス関連疾患の理解とニュートリメタボロミクス」, 徳島市, 第 65 回日本酸化ストレス学会 学術集会, 2012.6.7【国内会議】 246 35. 三浦大典:「MALDI-MS を用いた高時間分解代謝動態解析法」, 吹田市, 第 6 回メタボロームシンポ ジウム, 2011.10.14 【国内会議】 36. 藤村由紀:「ニュートリメタボロミクスを切り拓く多元的質量分析システムの開発」, 宮崎市, 日本農芸 化学会西日本支部若手シンポジウム, 2011.9.18【国内会議】 37. 藤村由紀:「食品機能性評価に向けた代謝物プロファイリング技術の開発」, 福岡市, 産学官連携技 術シーズセミナー in 福岡, 2011.9.1【国内会議】 38. 藤村由紀:「お茶の健康パワー」, 糸島市, いとしまサイエンスキャラバン 2010, 2011.3.23【国内会 議】 39. 三 浦 大 典 : 「 質 量 分 析 に よ る 代 謝 動 態 の 可 視 化 」 , 名 古 屋 市 , 電 子 ス ピ ン サ イ エ ン ス 学 会 , 2010.11.13 【国内会議】 40. Fujimura, Y. and Tachibana, H.: 「 Molecular basis for anti-inflammatory actions of dietary polyphenols」,Tokyo, Japan, Annual Meeting of Japan Society for Bioscience, Biotechnology, and Agrochemistry 2010, 2010. 3.30【国際会議】 41. 三浦大典:「MALDI 法を基盤とした時空間分離メタボロミクス技術の開発」, 鶴岡市, MassBank と最 新分析科学シンポジウム, 2010.1.29 【国内会議】 42. 藤村由紀:「社会の明るい未来を切り開くプロファイリング研究」, 伊東市, フードサイエンスフォーラ ム, 2009.9.1【国内会議】 43. 藤村由紀:「機能性食品成分の生体応答の分子機構」, 松山市, 第9回 愛媛大学グローバル COE 若手会セミナー, 2009.6.26【国内会議】 44. 藤村由紀:「胎動、フードケミカルバイオロジーが切開く機能性食品成分の新たな生体応答機構」, 松山市, 愛媛大学農学部セミナー, 2009.6.25【国内会議】 45. 三浦大典:「MALDI-MS を用いたハイスループット代謝物分析法の開発と応用」, 福岡市, 日本農芸 化学会 2009 年度大会, 2009.3.29 【国内会議】 46. 藤村由紀:「お茶の機能性最前線」, 福岡市, 快適環境創造の会, 2008.11.20【国内会議】 47. 藤村由紀:「農学研究者のためのメタボロミクス “サルでもわかるメタボロミクス”」, 福岡市, 九州大 学バイオアーキテクチャーセンターセミナー, 2008.11.4【国内会議】 48. 三浦大典:「農学研究者のためのメタボロミクス」, 福岡市, 九州大学バイオアーキテクチャーセンタ ーセミナー, 2008.11.4【国内会議】 49. 藤村由紀: 「ここまでわかったお茶の健康パワー. 身の回りの毒に強くなる会」, 福岡市, 2008.10.4 【国内会議】 50. 割石博之:「メタボロミクス技術を基盤とした新規測定手法の提案」, 日本学術会議公開シンポジウム, 日本学術【国内会議】 51. 藤村由紀・山田耕路・立花宏文:「先端融合医療レドックスナビ研究拠点におけるメタボリック・プロフ ァイリング研究」 生物機能研究会講演会, 福岡市, 2008.6.14 会議・東京, 2008.9.5【国内会議】 52. 割石博之:「九州大学のメタボロミクスソリューション」, 千葉, 分析展 2008, 2008.9.4【国内会議】 53. Wariishi, H: 「Comprehensive Platform for a Functional Determination of Fungal Cytochrome P450s and Large Scale Production of Fungal Peroxidases」, Tampere, Finland, 8th International Peroxidase Symposium, Aug. 23 (2008) 【国際会議】 247 54. 根本 直:「健康や品質を測る~NMR-メタボリック・プロファイリング法」, 大阪市, 次世代医療シス テム産業化フォーラム 2008, 2008.8.7 【国内会議】 55. 立花宏文:「茶葉カテキンによる lipid raft の解裂とアレルギー疾患の改善」, 東京, 第32回日本小児 東洋医学会大会, 2008.4.26【国内会議】 56. 立花宏文:「緑茶カテキン受容体 67LR を介したカテキンの機能性発現機構」, 横浜, 第81回日本 薬理学会年会, 2008.3.17 【国内会議】 57. 根本 直:「NMR を用いたメタボリック・プロファイリング~創薬・品質管理などに向けた新しいアプロー チ~」, 東京, 環境ストレス生理研特別セミナー, 2008.3.6 【国内会議】 58. Tachibana, H.:「Green Tea Polyphenol EGCG signaling pathway through the 67kDa laminin receptor」, Korea, Research Conference of Korea Atomic Energy Research Institute, 2008.3.11【国際会議】 59. Wariishi, H: 「Systems Biology - Overview」, Nanjing, China, Academic Seminar in Nanjng University, Apr. 17 (2007) 【国際会議】 60. Tachibana, H.:「Green Tea Polyphenol EGCG signaling through the 67kDa laminin receptor」, Kyoto, 3rd International Conference on Polyphenols and Health, 2007.11.28【国際会議】 61. 割石博之:「NMR と高精度質量分析装置によるメタボロミクスへの新たな挑戦」, 千葉, 分析展 2007, 2007.8.29【国内会議】 【レドックス疾患創薬グループ】 62. 井口登與志:「糖尿病治療の新展開」, 福岡, 第 296 回日本内科学会九州地方会,2012.1.28【国内 会議】 63. 井 口 登 與 志 : 「 イ ン ク レ チ ン 関 連 薬 と 糖 尿 病 性 腎 症 」 , 岩 手 , 第 46 回 糖 尿 病 学 の 進 歩,2012.3.2-2012.3.3【国内会議】 64. 井口登與志:「高齢糖尿病患者における診断と治療」, 佐賀, 第 22 回日本老年医学会九州地方 会,2012.3.3【国内会議】 65. 井 口 登 與 志 : 「 大 血 管 障 害 と 糖 尿 病 治 療 戦 略 」 , 福 岡 , 第 76 回 日 本 循 環 器 学 会 学 術 集 会,2012.3.16-2012.3.18【国内会議】 66. 井口登與志:「動脈硬化症予防を標的とした糖尿病治療戦略 Diabetes treatment strategy for prevention of atherosclerosis」, 福岡, 第 37 回日本脳卒中学会総会,2012.4.26-28【国内会議】 67. 井口登與志:「糖尿病患者における、より適切な脂質低下療法を求めて」, 横浜, 第 55 回日本糖尿 病学会年次学術集会, 2012.5.17-19【国内会議】 68. 井口登與志:「糖尿病患者における下肢閉塞性動脈硬化症(PAD)の早期診断の重要性」, 福岡, 第 44 回日本動脈硬化学会総会・学術集会, 2012.7.19-20【国内会議】 69. Inoguchi T.:「The role oxidative stress in atherosclerosis associated with diabetes and obesity」, 福 岡, 第 44 回日本動脈硬化学会総会・学術集会, 2012.7.19-20【国内会議】 70. 井口登與志:「糖尿病と動脈硬化―その成因と治療―」, 福岡, 第 50 回日本糖尿病学会九州地方 会, 2012.10.19-20【国内会議】 71. 井口登與志:「病因・病態から新しい大血管症予防・治療法を考える-酸化ストレスと大血管症治療 戦略」, 福岡, 第 27 回日本糖尿病合併症学会, 2012.11.2-11.3【国内会議】 72. 井口登與志:「糖尿病と酸化ストレス」, 福岡,第 27 回日本糖尿病合併症学会, 2012.11.2-11.3【国 248 内会議】 73. 井口登與志:「病因・病態から新しい大血管症予防・治療法を考える酸化ストレスと大血管症治療戦 略」, 福岡, 第 27 回日本糖尿病合併症学会, 2012.11.2-3【国内会議】 74. Inoguchi T.:「The role oxidative stress in the pathogenesis of diabetic complications」, Kyoto, The 9th International Diabetes Federation(IDF)-Western Pacific Region(WPR) Congress and the 4th Scientific Meeting of the Asian Association for the Study of Diabetes(AASD), 2012.11.24-27【国際 会議】 75. Inoguchi T.:「Importance of Early Diagnosis and Treatment of PAD in patients with Diabetes」, Kyoto, The 9th International Diabetes Federation(IDF)-Western Pacific Region(WPR) Congress and the 4th Scientific Meeting of the Asian Association for the Study of Diabetes(AASD), 2012.11.24-27【国際 会議】 76. 井口登與志:「糖尿病治療におけるパラダイムシフト」, 東京都, 第 48 回日本糖尿病学会関東甲信 越地方会, 2011.1.29【国内会議】 77. 井口登與志、髙柳涼一:「酸化ストレスと大血管障害」, 札幌市, 第 54 回日本糖尿病学会年次学術 集会, 2011.5.19-2011.5.21【国内会議】 78. 井口登與志、田中 逸:「EASD/ADA 提唱の治療アルゴリズムを日本人患者に適用することの是非」, 岡山市, 第 53 回日本糖尿病学会年次学術集会, 2010.5.27-2010.5.29【国内会議】 79. 井口登與志:「糖尿病患者における早期動脈硬化管理の重要性」, 岡山市, 第 53 回日本糖尿病学 会年次学術集会, 2010.5.27-2010.5.29【国内会議】 80. 井口登與志:「2 型糖尿病治療のパラダイムシフト~臓器保護を標的とした治療戦略~」, 別府市, 第 48 回日本糖尿病学会九州地方会, 2010.10.29-2010.10.30【国内会議】 81. 井口登與志:「第1回福岡医学会受賞講演:糖尿病血管合併症と体質性黄疸ジルベール症候群と の関連」,福岡市,第 1 回福岡医学会総会,2009.1.25【国内会議】 82. 井口登與志:「CKD としての糖尿病性腎症に対する治療戦略」,福岡市,第 17 回日本総合診療医 学会学術集会,2009.2.28【国内会議】 83. 井口 登與志:「糖尿病と酸化ストレス -糖尿病発症進展から血管合併症まで-」,大阪,第 52 回日 本糖尿病学会年次学術集会,2009.5.21-2009.5.24【国内会議】 84. 井口登與志、前田泰孝、高柳涼一:「糖尿病における動脈硬化の特殊性:酸化ストレスからみた特殊 性」,大阪,第 52 回日本糖尿病学会年次学術集会,2009.5.21-2009.5.24【国内会議】 85. 井口登與志:「糖尿病治療における患者指導について」,大阪,第 52 回日本糖尿病学会年次学術 集会,2009.5.21-2009.5.24【国内会議】 86. 井口 登與志:「糖尿病治療におけるスタチンの有用性~抗酸化作用の面より~」,福岡市,第 62 回 日本酸化ストレス学会学術集会,2009.6.11-2009.6.12【国内会議】 87. 井口登與志、高柳涼一:「酸化ストレスをターゲットとした糖尿病治療戦略」,福岡市,第 62 回日本酸 化ストレス学会学術集会,2009.6.11-2009.6.12【国内会議】 88. 井口 登與志:「糖尿病性腎症の創薬を目指してー糖尿病性腎症に対する治療ターゲット:酸化スト レス」,東京都,第 31 回ヒューマンサイエンス総合研究セミナー,2009.9.2【国内会議】 89. 井口登與志:「糖尿病性腎症の創薬を目指して―糖尿病性腎症に対する治療ターゲット:酸化ストレ ス」,東京都,第 31 回ヒューマンサイエンス総合研究セミナー,2008.9.2【国内会議】 249 90. 井口登與志:「インスリン分泌促進薬の新展開:糖尿病治療における抗酸化作用の有用性」,筑波市, 第 40 回日本動脈硬化学会,2008.7.11-2008.7.12【国内会議】 91. 井 口 登 與 志 : 「 腎 症 と 酸 化 ス ト レ ス 」 , 東 京 都 , 第 51 回 日 本 糖 尿 病 学 会 年 次 学 術 集 会 , 2008.5.22.-2008.5.24【国内会議】 92. Inoguchi T.:「Local renin angiotensin system and vascular complications」,Wakayama,Japan-China Diabetes Friendly Meeting,2008.4.25-2008.4.26、【国際会議】 93. 井口登與志:「糖尿病血管障害と酸化ストレス」,東京都,第 13 回シンポジウム糖尿病,2008.4.19 【国内会議】 94. 井口登與志:「糖尿病治療における抗酸化作用の有用性」,高松市,第 42 回糖尿病学の進歩, 2008.2.15-2008.2.16【国内会議】 95. 井口登與志:「膵β細胞保護および動脈硬化進展抑制からみた SU 薬の再評価」,仙台市,第 50 回 日本糖尿病学会年次学術集会,2007.5.24-2007.5.26【国内会議】 96. 井口登與志:「インスリン分泌促進薬の新たな可能性」,仙台市,第 50 回日本糖尿病学会年次学術 集会,2007.5.24-2007.5.26【国内会議】 97. 井口登與志:「糖尿病性腎症における酸化ストレスの役割」,第 50 回日本腎臓学会学術総会,浜松 市,2007.5.26-2007.5.27【国内会議】 98. 高柳 涼一:糖尿病における酸化ストレスの役割,京都, 第 61 回日本酸化ストレス学会学術集会, 2008.6.19【国内会議】 99. 中島直樹、小林邦久、井口登與志、高柳涼一、西田大介、田中直美、副島秀久、名和田 新:「特 定健康診査/保健指導時代に対応する日本型 Disease Management 事業の開発」,第 11 回日本医療 情報学会春季学術大会(シンポジウム 2007),大阪,2007.6.15【国内会議】 100. 井口登與志:「体質医学からみた血管病―メタボリックシンドロームの視点より」,第 57 回日本体質医 学会,大分,2007.9.28-2007.9.29【国内会議】 【先端がん診断・創薬グループ】 101. Ono M.: 「A novel therapeutic strategy of tumor angiogenesis and growth by targeting tumor associated macrophages」, Nagasaki, Asian Symposium for Pharmaceutical Science in JSPS Asian Core Program, 2007【国際会議】 102. 北尾洋之、藤中良彦、飯森真人ら:「5-FU 感受性規定因子としてのファンコニ貧血経路とその分子 機序の解明」、横浜、第68回日本癌学会学術総会、2009.10.3【国内会議】 103. Kitao H et al.: 「Analysis of cellular responses against hyperthermia treatment」, Fukuoka, The 5th Asian Congress of Hyperthermic Oncology (ACHO) & The 27th Japanese Congress of Thermal Medicine (JCTM), 2010.9.10【国際会議】 104. Kitao H et al.,:「Hyperthermia activates both ATM and ATR signaling pathways for cell tolerance against heat」, Kyoto, The 11th International Congress of Hyperthermic Oncology, The 29th Japanese Congress of Thermal Medicine Joint meeting, 2012.8.29【国際会議】 【生体レドックス内視鏡グループ】 105. 橋爪 誠:「日本の医療の方向性と医薬品・医療機器の役割」, 大阪 , 第 27 回日本医学会総会 , 250 2007.4.7【国内会議】 106. Hashizume M:「Robot-assisetd Surgery in Upper GI Disease」,Seoul, Korea,Mini-Symposium: 500 Laparoscopy-Assisted Gastrectomies at Seoul National University Bundang Hospital,March 17, 2007【国際会議】 107. 橋爪 誠:「ロボット手術の現状と防衛医療への応用」, 埼玉, 第二回防衛医科大学校手術支援ロボ ット研究会, 2007.7.31【国内会議】 108. Hashizume M:「The present state of robot operation in Japanese general surgery」, Barcelona, Spain, Computer Assisted Radiology and Surgery 22th International Congress and Exhibition, June 25-28, 2008【国際会議】 109. Hashizume M:「Future or for endoscopic surgery」, Yokohama, Japan, 11th World Congress of Endoscopic Surgery (WCES).September 2-5, 2008【国際会議】 110. 橋爪 誠:「インテリジェント消化器内視鏡治療の現状」, 東京,第 76 回日本消化器内視鏡学会総 会,2008.10.3,【国内会議】 111. 橋爪 誠:「気管食道科領域のロボット手術:現状と将来」, 熊本,第 60 回日本気管食道科学 会,2008.11.6,【国内会議】 112. Hashizume M:「New concept of robotic surgery for computer-aided information surgery」, Okinawa, Japan, The International Society for Minimally Invasive Cardiothoracic Surgery ISMICS 2008 Winter Workshop,November 14-16, 2008【国際会議】 113. 橋爪 誠:「ロボット手術の Hashizume M:「From basic to advanced:「Development of robotic surgery in Asia」, Hong Kong, International Robotic Surgery Symposium 2007,June 21-23, 2007【国際会議】 114. Hashizume M:「Future of Minimally Invasive Robot-Assisted Surgery」, Kwangju, Korea, 6th Sientific Conference of Korean Laparoscopic Gastrointestinal Surgery Study Group,October 27, 2007【国際 会議】 115. Hashizume M:「New Technologies:NOTES-Robotics」, Caceres, Spain, 1st International Iberian Course on Laparoscopic and Thoracoscopic Surgery.October 17-18, 2008【国際会議】 116. 将来展望:内視鏡治療への先端医療の導入」, 鳥取,2008.12.6,【国内会議】 117. Hashizume M:「A newly developed intraoperative MRI-guided intervention and surgical robotic sysetem」, Hong Kong, International Robotic Surgery Symposium 2007,June 21-23, 2007【国際会議】 118. Hashizume M:「Image-guided Robotic-Assisted Minimally Invasive Surgery」, Singapore, 3rd Asia Conference on Computer Aided Surgery 2007. December 1-2, 2007【国際会議】 119. Hashizume M: 「Image-guided Computer-Aided Surgery」, Tokyo, Japan,The 4th International Workshop on Medical Imaging and Augmented Reality (MIAR 2008).August 1-2, 2008【国際会議】 120. Hashizume M:「Image-Guided Minimally Invasive Robot-Assisted Surgery」, Chicago, USA, 17TH SLS ANNUAL MEETING AND ENDO EXPO 2008.SEPTEMBER 17-20, 2008【国際会議】 121. 橋爪 誠:「テクノロジーの進歩による低侵襲手術」, 名古屋,第 67 回日本癌学会学術総会/第 46 回 日本癌治療学会総会,2008.10.30【国内会議】 122. Hashizume M:「 A Current Status of the Training Center for Endoscopic Surgery at Kyushu University Hospital」, Tokyo, Japan, The 2nd International Symposium on the Development of Surgical Support Systems, March 1-2, 2007【国際会議】 251 123. 橋 爪 誠 : 「 内 視 鏡 外 科 手 術 ト レ ー ニ ン グ の 現 況 」 , 東 京 , 第 70 回 日 本 臨 床 外 科 学 会 総 会,2008.11.28【国内会議】 【薬物送達システムグループ】 124. 片山佳樹:「ペプチド/高分子材料を用いる疾患特異的医療システムの創製」, 京都大学東京オフ ィス, 日本学術振興会・分子ナノテクノロジー第 174 委員会研究会, 2012 年 12 月 14 日,【国内会議】 125. 片山佳樹:「創薬及び診断のためのキノーム解析用ペプチド・プロテインアレイ」, 福岡国際会議場, 第 35 回日本分子生物学会年会, 2012 年 12 月 11 日,【国内会議】 126. Yoshiki Katayama:「Novel Cell Signal-responsive Polyplexes for Improved Colloidal Stability and Cell Specificity in Gene Delivery」, 東北大学, The 1st International Symposium on Application of Biomolecular Devices for Sustainable Functional Materials, 2012 年 10 月 19 日【国際会議】 127. 片山佳樹:「診断・創薬のための新しい細胞シグナルセンシング」, 金沢大学, 日本分析化学会第 61 年会, 2012 年 09 月 19 日, 【国内会議】 128. Yoshiki Katayama:「New methodologies for evaluation of cellular signaling for grug discovery and diagnostics」, Chung Yuan Christian University, Taiwan, The workshop on advanced nanomaterials for biomedical application, 2012 年 08 月 28 日, 【国際会議】 129. Yoshiki Katayama:「Intracellular signal-responding materials for new strategy of cell-specific gene delivery and in vivo imaging of disease functions」, Taipei Medical University, Taiwan, The 2nd International Symposium of Materials on Regenerative Medicine, 2012 年 08 月 29 日, 【国際会議】 130. Yoshiki Katayama:「Intracellular signal-responding materials for new strategy of cell-specific gene delivery and in vivo imaging of disease functions 」 , ChangChun University, China, The 1st International Symposium on Polymer Ecomaterials, 2012 年 08 月 20 日, 【国際会議】 131. 片山佳樹:「標的細胞内シグナルを検知し細胞を識別する遺伝子キャリヤー」, 札幌コンベンション センター, 第 28 回日本 DDS 学会学術集会, 2012 年 7 月 4 日, 【国内会議】 132. 片山佳樹:「細胞内シグナルを用いる新しい診断・治療・創薬のためのツール」, 東京大学医科学研 究所, 幹細胞治療研究フォーラム, 2011 年 11 月 24 日, 【国内会議】 133. 片山佳樹:「生体分析への挑戦」, 名古屋大学, 日本分析化学会第 60 年会, 2011 年 9 月 14 日, 【国内会議】 134. Yoshiki Katayama:「Intracellular signal responsive gene regulation system for disease cell specific therapy and imaging」, 九州大,学 17th Annual Meeting of Japan Society of Gene Therapy, 2011 年 7 月 15 日, 【国内会議】 135. Yoshiki Katayama:「New gene regulation delivery system for disease cell specific gene therapy and imaging」, Chung Yuan Christian University, Taiwan, CYCU Symposium, 2010 年 11 月 01 日, 【国 際会議】 136. Yoshiki Katayama:「Intracellular signal-responsive artificial gene regulation for cell-specific gene delivery」, Changchun University, China, The 9th China-Japan-Korea Foresight Joint Symposium on Gene Delivery and the International Workshop on Biomaterials 2010, 2010 年 06 月 21 日, 【国際会 議】 137. 片山佳樹:「細胞内プロテインキナーゼ計測と機能イメージング」, 大阪国際交流センター, 第 26 回 252 日本DDS学会学術集会, 2010 年 6 月 17 日, 【国内会議】 138. Yoshiki Katayama:「Novel gene regulation delivery system using intracellular-responsive artificial gene regulator⁄gene complex for cell-specific therapy and imaging」, Portland, USA, Particles 2010, 2010 年 5 月 23 日, 【国際会議】 139. Yoshiki Katayama : 「 Intracellular Signal-responsive Transgene Regulation Delivery System for Cell-specific Gene Therapy and Imaging」, 東レ先端研・三,島 6th Sweden-Japan Workshop on BioNano Technology, 2010 年 05 月 12 日, 【国際会議】 140. Yoshiki Katayama:「Intracellular Signal-responsive artificial gene regulator for Cell-specific Gene Delivery」, Egmond Ann Zee, Netherlands, 11th European Symposium on Controlled Drug Delivery, 2010 年 4 月 7 日, 【国際会議】 141. 片山佳樹:「クロマチン機能モデルとしての細胞内シグナル応答型デバイスの創製と細胞操作」, 九 州大学, マルチスケール操作によるシステム細胞工学・第 8 回公開シンポジウム, 2010 年 3 月 11 日, 【国内会議】 142. 片山佳樹:「細胞内シグナル応答型遺伝子制御システム創製と細胞特異的遺伝子送達」, 熊本大 学, 第5回 DDS 熊本シンポジウム, 2010 年 02 月 15 日, 【国内会議】 143. 塩崎秀二郎、佐藤祐子、森 健、新留琢郎、片山佳樹:「ペプチド-ポリマー複合体を用いるクロマ チン機能モデルと遺伝子転写制御~遺伝子転写制御は DNA 鎖の運動性が支配する?~」, 御殿 場高原時之栖, 第 27 回染色体ワークショップ, 2010 年 1 月 21 日, 【国内会議】 144. 後藤雅宏:「分子集合系を利用した薬物の皮膚への高浸透を可能にする S/O 技術」、東京(早稲田 大学)、日本膜学会第34年会、2012 年5月9日【国内会議】 145. 後藤雅宏:「イオン液体とバイオサイエンス」平成24年度イオン液体研究発表会、東京農工大、2012 年5月25日【国内会議】 146. 後藤雅宏:「FiaS の魅力と今後への期待」九州大学学術研究都市 東京セミナー2012 年 10 月 12 日【国内会議】 147. Masahiro Goto:「Sequence Selective Separation of DNA by Nanostructured Molecular Assembly」, Pittburgh, AIChE Annual Meeting, 2012, November3-8【国際会議】 148. 後藤雅宏:「福岡発の新テクノロジーと産学連携」,福岡,新テクノロジー創成シンポジウム 2012 年 11 月 27 日【国内会議】 149. 後藤雅宏:「薬や化粧品に生かされるナノテクノロジー」,福岡,産学連携センター地域交流会 2012 年 12 月 1 日【国内会議】 【レドックスイメージンググループ】 150. 兵藤文紀、市川和洋、内海英雄:「レドックスイメージング法を用いた疾患の可視化」 富士フイルム 先進研究所 2010 年 【国内会議】 151. 兵藤文紀、市川和洋、山田健一、大和真由実、安川圭司、内海英雄:「Overhauser-enhanced MRI 装置の開発と酸化ストレス疾患の視覚化」、仙台、日本分析化学会第 59 年会 2010.9.15 【国内会 議】 152. Fuminori Hyodo : 「 Molecular Imaging of Oxidative Stress using Nitroxyl Radical Compounds 」 ,Germany, Symposium “Taiload materials for pharmacy” on Weinberg-Campus, 253 Pharmazie-Horaal, Martin-Luther University Halle Wittenberg、2011.6.29 【国際会議】 153. 兵藤文紀:「磁気共鳴イメージング法を用いたレドックス疾患の解析と抗酸化物質の評価」、北海道、 第 51 回電子スピンサイエンス学会年会、 2012.11.3、【国内会議】 154. 兵藤文紀:「酸化ストレス疾患解明のための生体レドックスイメージング法の開発」、福岡、第 51 回日 本生体医工学会大会、2012.5.10、【国内会議】 155. Fuminori Hyodo : 「 Non-invasive analysis of redox status and antioxidant efficacy using Overhauser–MRI」, Thailand、Oxidative stress in Congenital and Acquired Hemolytic Anemia, 2012.3321, 【国際会議】 156. 兵藤文紀:「磁気共鳴法を用いた生体機能可視化法の開発」、福岡、第 10 回稲盛フロンティア研究 講演会 2012.1.17【国内会議】 【ネット医療グループ】 157. Ichikawa K., Sato S., Takeshita Y., Naganuma T., Hyodo F., Yasukawa K., Utsumi H.:「Redox Molecular Imaging of Mouse Inflammation Model.」,Colorado USA,EPR Symposium of the 2012 Rocky Mountain Conference on analytical Chemistry2012.7.15-19、【国際会議】 主催講演 【生体レドックス画像解析グループ】 1. 市川和洋,水田幸男:「生体レドックスの分子イメージングシステム開発と応用」, 東京, 第 4 回九州 大学先端融合医療レドックスナビ研究フォーラム,2009.1.28. 【国内会議】 2. 市川和洋:「生体レドックスの磁気共鳴画像化装置の開発」福岡, 第 47 回電子スピンサイエンス学 会年会, 2008.10.2. 【国内会議】 3. Kazuhiro Ichikawa, Tatsuya Naganuma, Masahisa Kato and Hideo Utsumi.: 「Development of 1.5 Tesla OMRI scanner with circular-transport-system」, Fukuoka, A Joint Conference of 13th In Vivo EPR Spectroscopy and Imaging 10th International EPR Spin Trapping/Spin Labeling, 2008.9.29.【国 際会議】 4. Keiji Yasukawa, Tomomi Kanbe, Ryota Shigemi, Yao Takashi, Masazumi Tsuneyoshi and Hideo Utsumi.: 「Monitoring of in vivo redox status in rats with indomethacin-induced gastric lesion using Overhauser-enhanced MRI」, Fukuoka, A Joint Conference of 13th In Vivo EPR Spectroscopy and Imaging 10th International EPR Spin Trapping/Spin Labeling, 2008.9.29.【国際会議】 5. Ken-ichi Yamada, Toshihide Yamasaki, Yuichi Kinoshita, Hiromi Sadasue, Fumiya Mito, Kiyoshi Sakai, Hideo Utsumi.: 「Synthesis of 2,6-disubstituted and 15N-labeled TEMPO derivatives」, Fukuoka, A Joint Conference of 13th In Vivo EPR Spectroscopy and Imaging 10th International EPR Spin Trapping/Spin Labeling, 2008.9.29.【国際会議】 6. Kazuhiro Ichikawa, Keiji Yasukawa, Ken-ichi Yamada and Hideo Utsumi. 「Imaging In Vivo Redox Status with Magnetic Resonance Technique」,Columbus,USA, 6th JSPS Core-to-Core Program Seminar:US-JSPS Core-to-Core Symposium, May 25 – May 27, 2008. 【国際会議】 7. Keiji Yasukawa, Tomomi Kanbe, Ryota Shigemi, Tetsuhiro Soeda, Utsumi Hideo.: 「Molecular Imaging of Free Radical Generation involved in rats with indomethacin-induced gastric lesion」, 254 Washington D.C., USA, 5th JSPS Core-to-Core Program Seminar: Winter School on Redox Biology, Chemistry & Imaging, 2007.11.12. 【国際会議】 8. Yuichi Kinoshita, Ken-ichi Yamada, Hiromi Sadasue, Kiyoshi Sakai, and Hideo Utsumi.: 「New synthetic method and the stability towards reduction of 2,6-substituted TEMPO derivatives」, Washington D.C., USA, 5th JSPS Core-to-Core Program Seminar: Winter School on Redox Biology, Chemistry & Imaging, 2007.11.12.【国際会議】 応募講演 審査のある講演会 【生体レドックス画像解析グループ】 1. 兵藤文紀、有村直紀、江藤比奈子、中路睦子、市川和洋、山田健一、内海英雄:「OMRI を用いた 肺のレドックスイメージング:転移ガンモデルマウスへの応用」, 札幌, 第 51 回電子スピンサイエンス 学会年会, 2012.11.1-3. 【国内会議】 2. 市川和洋、佐藤卓、長沼辰弥、内海英雄、山田健一:「LPS 誘発肺炎モデルのレドックス分子イメー ジング」, 札幌, 第 51 回電子スピンサイエンス学会年会, 2012.11.1-3. 【国内会議】 3. K. Ichikawa, S. Sato, T. Naganuma, K. Yasukawa, and H Utsumi : 「 Redox imaging of lung inflammation in mice」, Imperial College London, UK, 16th Biennial Meeting of Society for Free Radical Research International, 6-9 Sep. 2012. 【国際会議】 4. 市川和洋、佐藤 卓、長沼辰弥、内海英雄、山田健一 :「LPS 肺炎モデルのレドックス動態解析」, 浜松, 第 7 回日本分子イメージング学会学術集会, 2012.5.24-25, 【国内会議】 5. 藤村由紀,三浦 大典,大和真由実,兵藤文紀,安川圭司,市川和洋,内海英雄,割石博之,立花 宏文:「レドックス関連疾患の理解とニュートリメタボロミクス」, 徳島, 第 65 回日本酸化ストレス学会学 術集会, 2012.6.7-8, 【国内会議】 6. K. Ichikawa, S. Sato, Y. Takeshita, T. Naganuma, F. Hyodo, K. Yasukawa, and H. Utsumi: 「Redox Molecular Imaging of Mouse Inflammation Model. EPR Symposium of the 2012 Rocky Mountain Conference on analytical Chemistry」, Colorado, 15-19th, Jul. 2012, 【国際会議】 7. K. Ichikawa: 「Redox Molecular Imaging of Mouse Inflammation Model」, Matsushima, The 2nd International Symposium on Electron Spin Science, 23-25th Jul. 2012, 【国際会議】 8. 市川和洋:「 LPS 肺炎モデルのレドックス動態解析」, 札幌, 日本薬学会第 132 年会, 平成 24 年 3 月 30 日, 【国内会議】 9. 市川和洋:「大型動物のレドックス状態撮像用の大型 OMRI 開発」, 仙台, 第 50 回電子スピンサイエ ンス学会年会. 2011.11.16-18, 【国内会議】 10. K. Ichikawa, T. Naganuma, H. Utsumi: 「High field OMRI scanner for Imaging in vivo redox status」, Frankfurt, Euromar 2011. 22-25 Aug. 2011, 【国際会議】 11. Kazuhiro Ichikawa:「High field OMRI scanner for in vivo redox imaging」, Orlando, FL, SFRBM 2010. 2010.11.18.【国際会議】 12. 市川和洋、長沼辰弥、内海英雄:「高解像度生体レドックスイメージング装置の開発」, 横浜, 第 63 回日本酸化ストレス学会学術集会. 2010.06.24.【国内会議】 13. 市川和洋,山田健一,安川圭司,兵藤文紀,内海英雄:「生体レドックス分子イメージング開発と応用」, 255 福岡, 第 62 回日本酸化ストレス学会学術集会 2009.06.11. 【国内会議】 14. 安川圭司,山田健一,市川和洋,内海英雄:「オーバーハウザーMRI による病態モデルの生体レドック ス解析」,福岡, 第 62 回日本酸化ストレス学会学術集会 2009.06.11. 【国内会議】 15. Kazuhiro Ichikawa:「Construction of OMRI scanner based on ESR imaging system」,United Kingdom, 42nd Annual International Meeting of the ESR Group of the Royal Society of Chemistry, 2009.4.22, 【国際会議】 16. 大和真由実, 工藤渉, 芝武志, 内海英雄:「HPLC/ECD を用いた, OH と Hydroxyl-TEMPO の反 応生成物の解析」,福岡, 第 47 回電子スピンサイエンス学会年会, 2008.10.2. 【国内会議】 17. 安川圭司, 神辺友美, 重見亮太, 添田哲弘, 笠崎桂子, 内海英雄:「磁気共鳴装置を用いたインド メタシン惹起胃粘膜損傷ラットにおける生体レドックス動態の解析」,福岡, 第 47 回電子スピンサイエ ンス学会年会, 2008.10.2. 【国内会議】 18. 芝武志, 大和真由実, 工藤渉, 渡辺俊明, 内海英雄:「メタンフェタミン投与ラットにおける脳内レド ックス反応の画像解析」,福岡, 第 47 回電子スピンサイエンス学会年会, 2008.10.2. 【国内会議】 19. 加藤正久, 中山智博, 市川和洋, 長沼辰弥, 内海英雄:「試料搬送型フィールドサイクル法を用い た 0.4T Overhauser-enhanced MRI の開発」,福岡, 第 47 回電子スピンサイエンス学会年会, 2008.10.2. 【国内会議】 20. 長沼 辰弥, 市川 和洋, 内海 英雄:「CW-ESR を用いた OMRI 装置の開発」,福岡, 第 47 回電子 スピンサイエンス学会年会, 2008.10.2. 【国内会議】 21. 木下祐一, 山田健一, K. K. Mothilal, 貞末裕美, 山崎俊栄, 水戸文弥, 酒井浄, 内海英雄:「アス コルビン酸との反応性制御を目指したニトロキシルラジカル開発」,福岡, 第 47 回電子スピンサイエ ンス学会年会, 2008.10.2. 【国内会議】 22. 山崎俊栄, 山田健一, 木下祐一, 貞末裕美, 水戸文弥, 酒井浄, 内海英雄:「TEMPO 誘導体の 2,6 位置換合成法の開発」,福岡, 第 47 回電子スピンサイエンス学会年会, 2008.10.2. 【国内会議】 23. 貞末裕美,山崎俊栄,山田健一,酒井浄,内海英雄:「Aβ認識ニトロキシルプローブの合成」,福岡, 第 24 回日本薬学会九州支部大会 2007.12.8. 【国内会議】 24. 山崎俊栄,山田健一,木下祐一,貞末裕美,水戸文弥,酒井浄,内海英雄:「2,6-置換 TEMPO 誘導体 の合成と評価」,福岡, 第 24 回日本薬学会九州支部大会 2007.12.8. 【国内会議】 25. Kazuhiro Ichikawa, Hiroshi Kondo, Yasuko Sato, Masahisa Kato, Hideo Utsumi.: 「 Magnetic resonance imaging of in vivo redox status 」 , Shizuoka, Japan, A Joint Conference of the International Symposium on Electron Spin Science and the 46th Annual Meting of the Society of Electron Spin Science and Technology. 2007.11.7 【国際会議】 26. Kazuhiro Ichikawa, Ken-ichi Yamada, Kiyoshi Sakai, Keiji Yasukawa, Yuichi Kinoshita, Shingo Matsumoto, Mika Nagai, Hideo Utsumi.: 「Simultaneous molecular imaging technique of redox reactions monitored by Overhauser-enhanced magnetic resonance imaging with nitroxyl radicals」, Shizuoka, Japan , The 4th JSPS Core-to-Core Program Seminar: International In Vivo Redox Symposium, 2007.11.4 【国際会議】 27. Tatsuya Naganuma, Kazuhiro Ichikawa, Masahisa Kato, Hideo Utsumi.: 「 Development of Overhauser-enhanced MRI using commercially available components」, Shizuoka, Japan, The 4th JSPS Core-to-Core Program Seminar: International In Vivo Redox Symposium Nov.4-5, 2007. 【国 256 際会議】 28. Masahisa Kato, Tatsuya Nakayama, Kazuhiro Ichikawa, Tatsuya Naganuma, Hideo Utsumi. : 「Development of 0.4T Overhauser-enhanced MRI (OMRI) using Shuttle Technique」, Shizuoka, Japan, The 4th JSPS Core-to-Core Program Seminar: International In Vivo Redox Symposium, Nov.4-5, 2007. 【国際会議】 29. Kazuhiro Ichikawa, Hiroshi Kondo, Yasuko Sato, Masahisa Kato, Hideo Utsumi. : 「Pharmacodymanics of nitroxyl spin probes in in situ rodent liver perfusion system」, Chicago, USA, EPR 2007: A Joint Conference of the 12th In Vivo EPR Spectroscopy and Imaging and the 9th International EPR Spin Trapping/Spin Labeling, Apr. 29 – May 3, 2007.【国際学会】 【メタボリック・プロファイリンググループ】 30. Setoyama, D., Fujimura, Y., and Miura, D.: 「 Metabolome early response to hydrogen peroxide-induced oxidative stress in mammalian cell.」, San Diego, CA ,19 th Annual Meeting of SFRBM, Free Radic. Biol. Med., 53, Supplement2, S130, 2012, 2012.November 14-18 【国際会議】 31. Fujimura, Y., Kim, Y.H., Hagihara, T., Yukihira, D., Yamaguchi, A., Irie, M., Miura, D., Wariishi, H., Yamada, K., and Tachibana, H.: 「 Development of MALDI-MS-based imaging technique for visualizing the green tea polyphenol EGCG in mammalian tissues.」, Kyoto, Japan, I MSC2012 (PMo-180), p55, 2012. August 15-21 【国際会議】 32. Shindo, M., Terai, Y., Yukihira, D., Miura, D., Fujimura, Y., Matsumoto, K., and Wariishi, H.: 「Design and synthesis of new efficient MALDI-MS matrices for low molecular weight metabolites in negative ionization mode.」, Kyoto, Japan, IMSC2012 (PTu-095), p69, 2012.August 15-21 【国際会 議】 33. Saito, K., Miura, D., Fujimura, Y., Nirasawa, T., and Wariishi, H.:「Metabolic profiling of mouse brain with MALDI-FT-ICR imaging mass spectrometry technique.」, Kyoto, Japan, IMSC2012 (PWe-006, p83, 2012. August 15-21 【国際会議】 34. Setoyama, D., Fujimura, Y., Wariishi, H., and Miura, D.:「Untargeted Plasma Metabolomics using 13C-Glucose: Glycated-Metabolites as Novel Biomarkers for Aging and Diabetes.」, Kyoto, Japan, IMSC2012 (PTh-190), p116, 2012. August 15-21 【国際会議】 35. Irie, M., Fujimura, Y., Setoyama, D., Yamato, M., Miura, D., and Wariishi, H.:「An Investigation of Spatiotemporal Metabolic Behaviors in Response to Pathological Progress using Multiple Mass Spectrometry Techniques.」, Kyoto, Japan, IMSC2012 (PMo-077), p48, 2012.August 15-21 【国際 会議】 36. Yukihira, D., Fujimura, Y., Shindo, M., Miura, D., and Wariishi, H.:「Statistical Investigation of Metabolite Structure to Reveal the Principle for Preferred Ionization in MALDI using 9-Aminoacridine.」, Kyoto, Japan, I MSC2012 (PTu-105), p70, 2012.August 15-21 【国際会議】 37. Nagao, T., Yukihira, D., Fujimura, Y., Saito, K., Miura, D., and Wariishi, H.: 「 Theoretical Verification of a Strategy for Determining Elemental Composition Based on Ultrahigh-resolution Mass Spectrometric Data.」, Kyoto, Japan, IMSC2012 (PTh-089), p109, 2012.August 15-21 【国際 会議】 257 38. Miura, D., Fujimura, Y., Ymaguchi, S., Ojima, N., Shindo, M., and Wariishi, H.:「High-throughput analysis for metabolic dynamics and in situ metabolite imaging by MALDI mass spectrometry.」, Kyoto, Japan, IMSC2012 (S09-1620), p41, 2012.August 15-21 【国際会議】 39. Yamaguchi, A., Miura, D., Fujimura, Y., and Wariishi, H.:「Development of MALDI-MS Imaging of Metabolite and Protein in a Single Tissue Section.」, Kyoto, Japan, IMSC2012 (PMo-075), p47, 2012. August 15-21 【国際会議】 40. Irie, M., Miura, D., Fujimura, Y., and Wariishi, H.:「Development of MALDI-MS-based imaging technique for visualizing the green tea polyphenol EGCG in mammalian tissues.」, Washington D.C., Metabolomics2012 (P-253), p114, 2012. June25-28 【国際会議】 41. Fujimura, Y., Kaku, M., Tomonaga, N., Miura, D., Wariishi, H., and Tachibana, H. :「MALDI-MS imaging for visualizing metabolomic state of aged mouse brain after oral administration of green tea polyphenol EGCG.」, Washington D.C., Metabolomics2012 (P-177), p99, 2012. June25-28 【国際会 議】 42. Setoyama, D., Fujimura, Y., Wariishi, H., and Miura, D.:「Integrative ionization mass spectrometry and multilateral scaling for comprehensive metabolomics-based biomarker analysis.」, Washington D.C., Metabolomics2012 (P-139), p92, 2012.June25-28 【国際会議】 43. Fujimura, Y., Hagihara, T., Kim, Y.H., Yukihira, D., Yamaguchi, A., Miura, D., Wariishi, H., Yamada, K., and Tachibana, H.:「Development of mass spectrometry imaging technique towards two-dimensional visualization of green tea polyphenol in tissue micro-regions.」, Vancouver, 60th ASMS Conference on Mass Spectrometry and Allied Topics (MP499), p74, 2012.May20-24 【国際会 議】 44. Yukihira, D., Miura, D., Fujimura, Y., Kaku, M., Tomonaga, N., and Wariishi, H.:「Quantitative Structure-Property Relationship of Metabolites to Ionization Efficiency Assisted by 9-Aminoacridine in MALDI.」, Vancouver, 60th ASMS Conference on Mass Spectrometry and Allied Topics (MP286), p65, 2012. May20-24 【国際会議】 45. Yukihira, D., Miura, D., Fujimura, Y., and Wariishi, H.:「Characterization of Metabolite Correlation Profile of Escherichia coli in Dynamic Context.」, Vancouver, 60th ASMS Conference on Mass Spectrometry and Allied Topics (WP420), p139, 2012. May20-24 【国際会議】 46. Miura, D., Fujimura, Y., Saito, K., and Wariishi, H. :「Metabolic profiling of ischemia mouse bain by using MALDI-FT-ICR imaging mass spectrometry.」, Vancouver, 60th ASMS Conference on Mass Spectrometry and Allied Topics (MP349), p68, 2012. May20-24 【国際会議】 47. Yamaguchi, A., Fujimura, Y., Miura, D., and Wariishi, H.:「An Integrated In Situ Proteomic and Metabolomic MALDI-MS Imaging toward Multi-Omics Studies.」, Denver, Colorado, 59th ASMS Conference on Mass Spectrometry and Allied Topics (ThP421), p177, 2011. June5-9【国際会議】 48. Irie, M., Fujimura, Y., Miura, D., and Wariishi, H.:「LC-MS based Global Analysis of Detailed Metabolic Dynamics and Regiospecific Variations.」, Denver, Colorado, 59th ASMS Conference on Mass Spectrometry and Allied Topics (ThP242), p168, 2011. June5-9 【国際会議】 49. Miura, D., Yukihira, D., Fujimura, Y., and Wariishi, H.:「High-throughput Metabolic Profiling and in situ Metabolite Imaging by MALDI mass spectrometry.」, Denver, Colorado, 59th ASMS Conference 258 on Mass Spectrometry and Allied Topics (WP231), p132, 2011. June5-9【国際会議】 50. Nagao, T., Yukihira, D., Fujimura, Y., Miura, D., and Wariishi, H.:「Development of Algorithm enabling Data-driven Determination of Elemental Composition based on Isotopic Peak Ratio observed by Ultrahigh-resolution FT-ICR-MS.」, Denver, Colorado, 59th ASMS Conference on Mass Spectrometry and Allied Topics (TP205), p96, 2011. June5-9 【国際会議】 51. Setoyama, D., Fujimura, Y., Sakai, K., Ichikawa, K., Wariishi, H., and Miura, D.:「Disclosing Oxidatively Damaged Metabolites under Homeostatic Control of Mammalian Cells by LC-MS-based Metabolomics.」, Denver, Colorado,59th ASMS Conference on Mass Spectrometry and Allied Topics (TP196), p96, 2011. June5-9 【国際会議】 52. Fujimura, Y., Kurihara, K., Ida, M., Kosaka, R., Miura, D., Wariishi, H., Maeda-Yamamoto, M., Nesumi, A., Saito, T., Kanda, T., Yamada, K., and Tachibana, H.:「Nutraceutical Evaluation of Diverse Green Tea Cultivars on the Basis of Metabolic Profiling.」, Denver, Colorado, 59th ASMS Conference on Mass Spectrometry and Allied Topics (WP215), p131, 2011. June5-9 【国際会議】 53. Fujimura, Y., Miura, D., Hyodo, F., Yasukawa, K., Tachibana, H. and Wariishi, H.: 「 Mass spectrometry-based evaluation of cisplatin-induced nephrotoxicity. 」 , Honolulu, Hawaii, PACIFICHEM 2010 (446), p253, 2010. Dec15-20 【国際会議】 54. Miura, D., Fujimura, Y., Yamato, M., Hyodo, F., Irie, M., Tachibana, H. and Wariishi, H.:「Mass spectrometry-based metabolic profiling of transient middle cerebral artery occlusion model. 」, Honolulu, Hawaii, PACIFICHEM 2010 (453), p253, 2010. Dec15-20 【国際会議】 55. Miura, D., Yukihira, D., Fujimura, Y., Tachibana, H. and Wariishi, H.: 「 MALDI-MS-based metabolite analysis for high-throughput screening and in situ imaging. 」 , Honolulu, Hawaii, PACIFICHEM 2010 (792), p64, 2010. Dec15-20 【国際会議】 56. Fujimura, Y., Miura, D., Hyodo, F., Yasukawa, K., Tachibana, H., Utsumi, H., and Wariishi, H.: 「New insights into anticancer effect of green tea polyphenol epigallocatechin-3-gallate in hypoxia by metabolic profiling.」, Orlando, Florida, 17 th Annual Meeting of SFRBM, 49, Supplement1, S220, 2010. November 17-21 【国際会議】 57. Miura, D., Fujimura, Y., Hyodo, F., Yasukawa, K., Tachibana, H., and Wariishi, H.:「Analysis of cisplatin-induced nephrotoxity by in situ mass spectrometry imaging and urinary metabolic profiling.」, Orlando, Florida, 17 th Annual Meeting of SFRBM, 49, Supplement1, S191, 2010. November 17-21 【国際会議】 58. Yukihira, D., Miura, D., Fujimura, Y., Wariishi, H.:「MALDI-MS-based analysis of intracellular metabolic dynamics in human acute lymphblastic leukemia cells under drug treatments.」, Amsterdam, Netherland, Metabolomics 2010 (PP2-029), p196, 2010. June27-July1 【国際会議】 59. Miura, D., Yukihira, D., Fujimura, Y., Tachibana, H., Wariishi, H.:「MALDI-MS-based metabolite analysis for high-throughput metabolic dynamics and in situ metabolomics imaging.」, Amsterdam, Netherland, Metabolomics 2010 (PP2-017), p193, 2010. June27-July1 【国際会議】 60. Fujimura, Y., Ida, M., Kurihara, K., Kousaka, R., Miura, D., Wariishi, H. Maeda-Yamamoto, M., Nesumi, A., Yamada, K., and Tachibana, H.:「LC/MS-based metabolic profiling of Japanese green tea leaf extracts improving vascular endothelial dysfunction. 」 , Amsterdam, Netherland, 259 Metabolomics 2010 (P8B-004), p170, 2010. June27-July1 【国際会議】 61. Miura, D., Fujimura, Y., Yamato, M., Hyodo, F., Tachibana, H. and Wariishi, H.:「Visualization of Spatiotemporal Metabolic Behaviors by in situ Metabolomic Imaging with MALDI-MS.」, Salt Lake, Utah, 58th ASMS Conference on Mass Spectrometry and Allied Topics (ThP590), p161, 2010. May23-27 【国際会議】 62. Fujimura, Y., Miura, D., Hyodo, F., Yasukawa, K., Tachibana, H., Utsumi, H., and Wariishi, H.: 「 Evaluation of cisplatin-induced nephrotoxicity by Overhauser-enhanced magnetic resonance imaging and mass spectrometry imaging.」, San Francisco, CA, 16 th Annual Meeting of SFRBM, 47, Supplement1, S141-S142, 2009.Nobemver18-22 【国際会議】 63. Miura, D., Yamato, M., Fujimura, Y., Hyodo, F., Tachibana, H., Utsumi, H., and Wariishi, H.:「in situ metabolomics imaging of a rat brain section of transient middle cerebral artery occlusion model.」, San Francisco, CA, 16 th Annual Meeting of SFRBM, 47, Supplement1, S146-S147, 2009 Nobemver18-22 【国際会議】 64. Hyodo, F., Miura, D., Fujimura, Y., Yasukawa, K., Sakai, K., Ichikawa, K., Wariishi, H., and Utsumi, H.:「Visualization of nitroxyl probes for molecular redox imaging by Overhauser MRI and mass spectrometry imaging.」, San Francisco, CA, 16 th Annual Meeting of SFRBM, 47, Supplement1, S144, 2009.Nobemver18-22 【国際会議】 65. Miura D, Fujimura Y, Hyodo F, Wariishi H:「in situ Metabolomics Imaging by MALDI mass spectrometry」, Edmonton (Canada), Metabolomics Society’s 5th Annual International Conference (Metabolomics 2009), 2009, August 30-September 2 【国際会議】 66. Kakoi S, Nemoto N, Takahashi K, Saito K, Sunaga E, Yukihira D, Fujimura Y, Miura D, Wariishi H: 「A Novel Strategy for Structural Estimation of Metabolites」, Edmonton (Canada), Metabolomics Society’s 5th Annual International Conference (Metabolomics 2009), 2009, August 30-September 2 【国際会議】 67. Yukihira D, Miura D, Saito K, Takahashi K,Wariishi H:「High-throughput and sensitive analysis of intracellular metabolites using MALDI-TOF-MS and MALDI-FT-ICR-MS」, Edmonton (Canada), Metabolomics Society’s 5th Annual International Conference (Metabolomics 2009), 2009, August 30-September 2 【国際会議】 68. Miura D, Fujimura Y, Yamaguchi S, Tachibana H, Wariishi H:「Development of high-throughput metabolic profiling method using highly sensitive MALDI mass spectrometry」, Philadelphia (USA), 57th American Society for Mass Spectrometry Conference, 2009, May 31-June 5, 【国際会議】 69. 山崎真,太田哲也,三浦大典,藤村由紀,割石博之,井上裕章:「MALDI-MS を用いた Fenofibrate 投与ラット肝臓のハイスループットメタボリックプロファイリング」, 大阪市,日本質量分析学会 第57回 質量分析総合討論会, 2009. 5. 15 【国内会議】 70. Miura D, Fujimura Y, Tachibana H, Wariishi H:「Highly sensitive MALDI mass spectrometry for high-throughput metabolic profiling. 」 , Boston (USA), Metabolomics Society ’ s 4th Annual International Conference (Metabolomics 2008), 2008, August 1-6,【国際会議】 71. Fujimura Y, Miura D, Tachibana H, Wariishi H:「High-throughput metabolic profiling of leukemia cells.」, Fukuoka (Japan), A Joint Conference of the 13th In Vivo ESR/EPR Spectroscopy & Imaging 260 and 10th International EPR Spin Trapping/Spin Labeling (Biomedical Redox Navigation: EPR2008), 2008. September 28-30, 【国際会議】 72. Kakoi S, Nemoto N, Takahashi K, Saito K, Sunaga E, Yukihira D, Fujimura Y, Miura D, Wariishi H: 「A Novel Strategy for Structural Estimation of Metabolites」, Edmonton (Canada), Metabolomics Society’s 5th Annual International Conference (Metabolomics 2009), 2009, August 30-September 2 【国際会議】 73. Yukihira D, Miura D, Saito K, Takahashi K,Wariishi H:「High-throughput and sensitive analysis of intracellular metabolites using MALDI-TOF-MS and MALDI-FT-ICR-MS」, Edmonton (Canada), Metabolomics Society’s 5th Annual International Conference (Metabolomics 2009), 2009, August 30-September 2 【国際会議】 74. Miura D, Fujimura Y, Yamaguchi S, Tachibana H, Wariishi H:「Development of high-throughput metabolic profiling method using highly sensitive MALDI mass spectrometry」, Philadelphia (USA), 57th American Society for Mass Spectrometry Conference, 2009, May 31-June 5, 【国際会議】 75. 山崎真,太田哲也,三浦大典,藤村由紀,割石博之,井上裕章:「MALDI-MS を用いた Fenofibrate 投与ラット肝臓のハイスループットメタボリックプロファイリング」, 大阪市,日本質量分析学会 第57回 質量分析総合討論会, 2009. 5. 15 【国内会議】 76. Miura D, Fujimura Y, Tachibana H, Wariishi H:「Highly sensitive MALDI mass spectrometry for high-throughput metabolic profiling. 」 , Boston (USA), Metabolomics Society ’ s 4th Annual International Conference (Metabolomics 2008), 2008, August 1-6,【国際会議】 77. Fujimura Y, Miura D, Tachibana H, Wariishi H:「High-throughput metabolic profiling of leukemia cells.」, Fukuoka (Japan), A Joint Conference of the 13th In Vivo ESR/EPR Spectroscopy & Imaging and 10th International EPR Spin Trapping/Spin Labeling (Biomedical Redox Navigation: EPR2008), 2008. September 28-30, 【国際会議】 78. 三浦大典,藤村由紀,立花宏文,割石博之:「高感度 MALDI-MS を用いたハイスループットメタボリッ ク・プロファイリング」, 鶴岡市, 第3回メタボロームシンポジウム, 2008. 10. 30 【国内会議】 79. 栫井聡子,根本直,須永絵理,行平大地,藤村由紀,三浦大典,割石博之:「NMR / MS 統合メタボリッ ク・プロファイリングによるマーカー代謝物の構造推定」,鶴岡市, 第3回メタボロームシンポジウム, 2008. 10. 30 【国内会議】 80. 三浦大典,藤村由紀,立花宏文,割石博之:「高感度 MALDI-MS を用いたハイスループットメタボリッ ク・プロファイリング」, 鶴岡市, 第3回メタボロームシンポジウム, 2008. 10. 30 【国内会議】 81. 栫井聡子,根本直,須永絵理,行平大地,藤村由紀,三浦大典,割石博之:「NMR / MS 統合メタボリッ ク・プロファイリングによるマーカー代謝物の構造推定」,鶴岡市, 第3回メタボロームシンポジウム, 2008. 10. 30 【国内会議】 【レドックス疾患創薬グループ】 82. 井上智彰、小林邦久、園田紀之、藤井雅一、前田泰孝、平田英一、井手 誠、武井涼子、池田紀子、 横溝 久、月本賢美、南 陽平、佐藤美紀子、井口登與志、髙柳涼一:「ヒト大動脈血管内皮細胞に おいて ATGL の Knockdown は PKC による NFκB の活性化を介し TNFα誘導性の ICAM-1 発現 261 を増強させる」, 横浜, 第 55 回日本糖尿病学会年次学術集会 2012.5.17-19、【国内会議】 83. 鄭 静、井口登與志、前田泰孝、園田紀之、池田紀子、武井涼子、平田英一、横溝 久、井手 誠、 井上智彰、南 陽平、月本賢美、佐藤美紀子、髙柳涼一:「藻類スピルリナより精製したフィコビリン の 糖 尿 病 性 心 筋 症 改 善 効 果 の 検 討 」 , 横 浜 , 第 55 回 日 本 糖 尿 病 学 会 年 次 学 術 集 会 , 2012.5.17-19、【国内会議】 84. 武井涼子、井口登與志、池田紀子、佐藤美紀子、南 陽平、月本賢美、井上智彰、井手 誠、横溝 久、平田英一、鄭 静、前田泰孝、園田紀之、髙柳涼一.:「ビリベルジンの高脂肪食肥満マウスに対 するインスリン抵抗性およびアディポサイトカイン産生異常の改善効果」, 横浜,第 55 回日本糖尿病 学会年次学術集会, 2012.5.17-19、【国内会議】 85. 日山富士代、中島直樹、小林邦久、西田大介、田中直美、鶴田紘子、髙柳涼一、井口登與志.:「6 年間の糖尿病疾病管理実証試験で発生した課題とその解決方法」, 横浜, 第 55 回日本糖尿病学 会年次学術集会、2012.5.17-19、【国内会議】 86. 園田紀之、井口登與志、月本賢美、前田泰孝、牧村啓晃、唐崎聡子、髙柳涼一.:「ステロイド糖尿 病に対するリラグルチドの有用性に関する検討」, 横浜, 第 55 回日本糖尿病学会年次学術集会, 2012.5.17-19、【国内会議】 87. 中島直樹、野原康伸、小妻幸男、井上創造、上田修功、喜連川 優、井口登與志.:「糖尿病重症合 併症患者の在宅管理を想定したセンサーネットワーク開発研究」, 横浜, 第 55 回日本糖尿病学会 年次学術集会, 2012.5.17-19、【国内会議】 88. 横溝 久、井口登與志、園田紀之、前田泰孝、平田英一、井手 誠、武井涼子、池田紀子、井上智 彰、月本賢美、牧村啓晃、南 陽平、佐藤美紀子、小林邦久、髙柳涼一.:「妊娠・母乳期の母親の 高脂肪食摂取は成長した仔マウスのインスリン抵抗性と膵β細胞機能障害を性差を伴って惹起す る」,横浜, 第 55 回日本糖尿病学会年次学術集会, 2012.5.17-19、【国内会議】 89. 南 陽平、井口登與志、園田紀之、平田英一、兵藤分紀、市川和洋、内海英雄、髙柳涼一:「非侵 襲的画像撮像法であるオーバーハウザーMRI を用いた糖尿病モデル動物での脳内酸化ストレスの 可視化とその有用性の検討」, 横浜, 第 55 回日本糖尿病学会年次学術集会, 2012.5.17-19、【国 内会議】 90. 佐々木修二、前野彩香、山田奈津子、迎 久美子、坂井義之、迫 康博、井口登與志、髙柳涼一: 「リラグルチドで効果不十分な症例に対するエキセナチド切り替え効果の検討」, 横浜, 第 55 回日 本糖尿病学会年次学術集会, 2012.5.17-19、【国内会議】 91. Battsetseg B, Inoguchi T, Sonoda N, Maeda Y, Hirata E, Inoue T, Minami Y, Sato M, Takayanagi R.: 「Metformin Decreases Reactive Oxygen Species in High Glucose or Angiotensin II Stimulated Human Aortic Endothelial Cells」, 横浜, 第 55 回日本糖尿病学会年次学術集会, 2012.5.17-19、 【国内会議】 92. 井手 誠、井口登與志、佐藤美紀子、前田泰孝、園田紀之、髙柳涼一:「水素水の抗酸化作用によ る糖尿病性腎症改善効果の検討」, 横浜, 第 55 回日本糖尿病学会年次学術集会, 2012.5.17-19、 【国内会議】 262 93. 牧村啓晃、井口登與志、前田泰孝、唐崎聡子、松崎千登勢、武井涼子、園田紀之、髙柳涼一:「糖 尿病患者における新しい血管内皮機能検査エンドパット 2000 の有用性の検討」, 横浜, 第 55 回日 本糖尿病学会年次学術集会, 2012.5.17-19、【国内会議】 94. 池田紀子、井口登與志、藤井雅一、前田泰孝、武井涼子、平田英一、横溝 久、佐藤美紀子、鄭 静、園田紀之、髙柳涼一:「ビリベルジンの db/db マウスにおける耐糖能悪化抑制効果の可能性」, 横浜, 第 55 回日本糖尿病学会年次学術集会, 2012.5.17-19、【国内会議】 95. 鶴田紘子、中島直樹、千田康、井上創造、小林邦久、西田大介、日山富士代、髙柳涼一、井口登 與志:「加速度センサーの糖尿病疾病管理への適用」, 横浜, 第 55 回日本糖尿病学会年次学術集 会, 2012.5.17-19、【国内会議】 96. 平田英一、井口登與志、園田紀之、南 陽平、前田泰孝、加藤隆弘、関 善弘、門司 晃、鈴木 諭、 佐藤美紀子、大和真由美、髙柳涼一:「自然発症糖尿病モデル db/db マウス脳の酸化ストレス亢進 及び認知機能障害におけるミクログリアの関与についての検討」, 横浜, 第 55 回日本糖尿病学会 年次学術集会, 2012.5.17-19、【国内会議】 97. 江頭絵里奈、井口登與志、園田紀之、前田泰孝、中島直樹、髙柳涼一:「血清総ビリルビン値と糖 尿病血管合併症の関連:カットオフ値の検討」, 横浜, 第 55 回日本糖尿病学会年次学術集会, 2012.5.17-19、【国内会議】 98. 月本賢美、井口登與志、前田泰孝、園田紀之、島袋充生、髙柳涼一、九州動脈硬化予防研究グル ープ:「足首上腕血圧比(ABI)と脈波伝播速度(PWV)の組合せによる全死亡予測:糖尿病患者 3971 例 の 解 析 ( 九 州 動 脈 硬 化 予 防 研 究 ) 」 , 横 浜 , 第 55 回 日 本 糖 尿 病 学 会 年 次 学 術 集 会 , 2012.5.17-19、【国内会議】 99. Hirata E, Sonoda N, Minami Y, Kato T, Seki Y, Monji A, Takayanagi R, Inoguchi T.:「Inhibition of Chymase Protects against Brain Oxidative Stress and Cognitive Dysfunction in Diabetic db/db Mice」, Philadelphia, The72th Scientific Session American Diabetes Association, 2012.6.8-12、【国際 会議】 100. Yokomizo H, Inoguchi T, Sonoda N, Maeda Y, Hirata E, Inoue T, Takayanagi R.:「Maternal High Fat Diet during Gestation and Lactation Induced Adipose Tissue Inflammation, Liver Steatosis and Deterioration of Pancreatic β Cell Function with a gender difference in Mature Offspring in Mice」, Philadelphia, The72th Scientific Session American Diabetes Association,2012.6.8-12、【国際会議】 101. Fujii M, Inoguchi T, Sugiyama N, Sonoda N, Takayanagi R.:「Prevents diet-induced obese and insulin resistance by upregulation of apoptosis inhibitor of macrophage in visceral adipose tissue 」 , Philadelphia, The72th Scientific Session American Diabetes Association, 2012.6.8-12、【国際会議】 102. Zheng J, Inoguchi T, Maeda Y, Macarty M, Sasaki S, Fujii M, Ikeda N, Kobayashi K, Sonoda N, Takayanagi R.:「Phycocyanin and Phycocyanobilin from Spirulina Platensis Ameliorate Diabetic Nephropathy via Attenuating Oxidative Stress」, Philadelphia, The72th Scientific Session American Diabetes Association, 2012.6.8-12、【国際会議】 103. Inoue T, Kobayashi K, Inoguchi T, Sonoda N, Hirata E, Yokomizo H, Minami Y, Takayanagi R.: 「Adipose Triglyceride Lipase and Comparative Gene Identification-58 are Downregulated in the Hearts of Diabetic Fatty db/db Mice: A Possible Animal Model for Diabetes-Related Triglyceride 263 Deposit Cardiomyovasculopathy 」 , Philadelphia, The72th Scientific Session American Diabetes Association, 2012.6.8-12、【国際会議】 104. Eto E, Inoguchi T, Sonoda N, Sasaki S, Maeda Y, Nakashima N, Kono S, Takayanagi, R.:「Low serum bilirubin level is a novel risk factor or a novel marker for the progression of diabetic microvascular complications 」 , Philadelphia, The72th Scientific Session American Diabetes Association, 2012.6.8-12、【国際会議】 105. 南 陽平、井口登與志、園田紀之、平田英一、兵藤分紀、市川和洋、内海英雄、髙柳涼一:「非侵 襲的画像撮像法であるオーバーハウザーMRI を用いた糖尿病モデル動物での脳内酸化ストレスの 可視化とその有用性の検討」, 東京, 第 54 回日本老年医学会学術集会 2012.6.28-30、【国内会 議】 106. InoueT, Kobayashi K, Sonoda N, Maeda Y, Inoguchi T, Takayanagi R.:「Reduced Expression of -1 Expression in Human Aortic Endothelial Cells via PKC-dependent Activation of Nuclear Factor- 」, Fukuoka, The72th Annual Scientific Meeting of the Japan Atherosclerosis Society, 2012.7.19-20、【国際会議】 107. 井上智彰、小林邦久、園田紀之、井手 誠、横溝 久、月本賢美、南 陽平、佐藤 美紀子、井口登 與志、高柳涼一:「肥満糖尿病マウス心筋における ATGL 発現と糖尿病心筋症の発症メカニズムの 関連」, 福岡, 第 27 回日本糖尿病合併症学会, 2012.11.2-3、【国内会議】 108. 横溝 久、井口 登與志、園田紀之、前田泰孝、平田英一、井手 誠、武井涼子、井上智彰、高柳涼 一:「妊娠・母乳期の母親の高脂肪食摂取による仔マウスの耐糖能及び膵 β 細胞機能に関する検 討」, 福岡, 第 27 回日本糖尿病合併症学会, 2012.11.2-3、【国内会議】 109. 平田英一、井口登與志、園田紀之、南 陽平、前田泰孝、加藤隆弘、関 善弘、門司 晃、鈴木 諭、 佐藤美紀子、大和真由美、高柳涼一:「自然発症糖尿病モデル db/db マウス脳の酸化ストレス亢進 および認知機能障害におけるミクログリア関与についての検討」, 福岡, 第 27 回日本糖尿病合併症 学会, 2012.11.2-3、【国内会議】 110. 江頭絵里奈、井口登與志、園田紀之、佐々木修二、前田泰孝、中島直樹、古野純典、髙栁涼一: 「血清総ビリルビン値と糖尿病細小血管合併症の関連:カットオフ値の検討」, 福岡, 第 27 回日本糖 尿病合併症学会, 2012.11.2-3、【国内会議】 111. 南 陽平、井口登與志、園田紀之、平田英一、牧村啓晃、関 善弘、兵藤文紀、市川和洋、内海英 雄、髙栁涼一:「非侵襲性画像撮像法であるオーバーハウザーMRI による糖尿病モデル動物におけ る脳内酸化ストレス可視化とその有用性」, 福岡, 第 27 回日本糖尿病合併症学会, 2012.11.2-3、 【国内会議】 112. 小玉賢美、井口登與志、前田泰孝、園田紀之、島袋充生、髙栁涼一、九州動脈硬化予防研究グル ープ:「糖尿病において ABI/PWV は強力な予後予測能を有する九州動脈硬化予防研究より糖尿病 患者 4272 例の解析」, 福岡, 第 27 回日本糖尿病合併症学会,2012.11.2-3、【国内会議】 113. Inoue T, Kobayashi K, Inoguchi T, Sonoda,N, Takayanagi R.:「Adipose triglyceride lipase is downregulated in db/db mouse heart,. an aggravating mechanism of diabetic cardiomyopathy.」, Kyoto, The 9th International Diabetes Federation(IDF)-Western Pacific Region(WPR) Congress and 264 the 4th Scientific Meeting of the Asian Association for the Study of Diabetes(AASD), 2012.11.24-27、 【国際会議】 114. Sasaki S, Sako Y, Sonoda N, Inoguchi T, Takayanagi R.:「In Japanese patients with type 2 diabetes, clinical predictors for effectiveness of liraglutide treatment are different between obese and non-obese patients 」 ,Kyoto, The 9th International Diabetes Federation(IDF)-Western Pacific Region(WPR) Congress and the 4th Scientific Meeting of the Asian Association for the Study of Diabetes(AASD), 2012.11.24-27、【国際会議】 115. Eto E, Inoguchi T, Sonoda N, Sasaki S, Maeda Y, Nakashima N, Kono S, Takayanagi R.:「Low serum bilirubin level is a novel risk factor or a novel marker for the progression of diabetic microvascular complications」, Kyoto,The9th International Diabetes Federation(IDF)-Western Pacific Region(WPR) Congress and the 4th Scientific Meeting of the Asian Association for the Study of Diabetes(AASD), 2012.11.24-27、【国際会議】 116. Yokomizo H, Inoguchi T, Sonoda N, Maeda Y, Hirata E, Inoue T, Takayanagi R.:「Maternal High Fat Diet Induced Insulin Resistance and Deterioration of Pancreatic β Cell Function in Mature Offspring」, Kyoto, The 9th International Diabetes Federation(IDF)-Western Pacific Region(WPR) Congress and the 4th Scientific Meeting of the Asian Association for the Study of Diabetes(AASD), 2012.11.24-27、【国際会議】 117. Basttsetseg B, Inoguchi T, Sonoda N, Takayanagi R.:「Metformin decreases oxidative stress in aortic endothelial cells via inhibition of PKC-NAD(P)H oxidase pathway」, Kyoto, The 9th International Diabetes Federation(IDF)-Western Pacific Region(WPR) Congress and the 4th Scientific Meeting of the Asian Association for the Study of Diabetes(AASD), 2012.11.24-27、【国際会議】 118. Minami Y, Inoguchi T, Sonoda N, Hirata E, Hyodo F, Ichikawa K, Utsumi H, Takayanagi R.: 「Evaluation of Brain Redox Status and association of Congnitive Dysfunction in Diabetic mice by Overhauser-enhanced MRI 」 , Kyoto, The 9th International Diabetes Federation(IDF)-Western Pacific Region(WPR) Congress and the 4th Scientific Meeting of the Asian Association for the Study of Diabetes(AASD), 2012.11.24-27、【国際会議】 119. 横溝 久、井口登與志、園田紀之、前田泰孝、平田英一、井手 誠、井上智彰、月本賢美、南 陽 平、榊 裕佳、佐々木修二、髙柳涼一:「妊娠・母乳期の母親の高脂肪食摂取は成長した仔マウス のインスリン抵抗性と慢性腎臓病を性差を伴って惹起する」, 東京, 第 24 回日本糖尿病性腎症研 究会, 2012.12.1-2、【国内会議】 120. 前田泰孝、井口登與志、園田紀之、小林邦久、名和田 新、島袋充生、高柳涼一、九州動脈硬化 予防研究グループ:「糖尿病において ABI/PWV は強力な予後予測能を有する-九州動脈硬化予防 研究より糖尿病患者 4272 例の解析-」, 福岡, 第 28 回福岡県医学会総会, 2011.1.30、【国内会 議】 121. 木村佐和、井口登與志、松本雅裕、渡辺 淳、田仲秀明、山内照章、小林邦久、正門光法、関口直 孝、藤井雅一、佐々木修二、横山寛明、前田泰孝、武井涼子、井手 誠、前田麻木、横溝 久、井 上智彰、工藤佳奈、髙柳涼一:「糖尿病性腎症患者アルブミン尿に対するピタバスタチンおよびプラ 265 バスタチンの治療効果の比較検討:無作為化非盲検群間比較試験」, 札幌市, 第 54 回日本糖尿 病学会年次学術集会, 2011.5.19-2011.5.21、【国内会議】 122. 藤井雅一、井口登與志、井上智彰、船越紀子、武井涼子、平田英一、横溝 久、井手 誠、佐藤美 紀子、鄭 静、前田泰孝、園田紀之、高柳涼一:「糖尿病腎 NAD(P)H オキシダーゼ発現亢進にお け る 転 写 因 子 Ets-1 の 役 割 」 , 札 幌 市 , 第 54 回 日 本 糖 尿 病 学 会 年 次 学 術 集 会 , 2011.5.19-2011.5.21、【国内会議】 123. 池田紀子、井口登與志、前田泰孝、園田紀之、小林邦久、島袋充生、九州動脈硬化予防研究グル ープ、名和田 新、高柳涼一:「Pulse wave velocity(baPWV)を指標とした降圧薬の動脈硬化進展へ の影響に関する検討:長期投与の効果」, 札幌市, 第 54 回日本糖尿病学会年次学術集会, 2011.5.19-2011.5.21、【国内会議】 124. 井上智彰、小林邦久、園田紀之、藤井雅一、前田泰孝、平田英一、井手 誠、横溝 久、井口登與 志、高柳涼一:「ヒト大動脈血管内皮細胞において ATGL の Knockdown は TNF による ICAM-1 の 発現増強させる」, 札幌市, 第 54 回日本糖尿病学会年次学術集会, 2011.5.19-2011.5.21、【国内 会議】 125. 横溝 久、井口登與志、園田紀之、藤井雅一、前田泰孝、平田英一、井手 誠、武井涼子、池田紀 子、井上智彰、月本賢美、南 陽平、佐藤美紀子、小林邦久、高柳涼一:「妊娠・母乳期の高脂肪食 摂取による仔マウスの耐糖能変化に関する検討」, 札幌市, 第 54 回日本糖尿病学会年次学術集会, 2011.5.19-2011.5.21、【国内会議】 126. 前田泰孝、井口登與志、園田紀之、名和田 新、島袋充生、高柳涼一、九州動脈硬化予防研究グ ループ:「糖尿病において脈波伝播速度(PWV)の上昇は全死亡および心血管事故と相関する:糖 尿病患者 3628 例の解析(九州動脈硬化予防研究)」, 札幌市, 第 54 回日本糖尿病学会年次学術 集会, 2011.5.19-2011.5.21、【国内会議】 127. 園田紀之、井口登與志、平田英一、南 陽平、前田泰孝、加藤隆弘、関 善弘、門司 晃、鈴木 諭、 佐藤美紀子、小林邦久、髙栁涼一:「糖尿病脳の酸化ストレス亢進及び認知機能障害におけるミクロ グ リ ア の 関 与 に つ い て の 検 討 」 , 札 幌 市 , 第 54 回 日 本 糖 尿 病 学 会 年 次 学 術 集 会 , 2011.5.19-2011.5.21、【国内会議】 128. Hendarto H, Inoguchi T, Maeda Y, Sonoda N, Kobayashi K, Takayanagi R.:「GLP-1 protects against oxidative stress and renal dysfunction in streptozotocin-induced diabetic rats」, 札幌市, 第 54 回日 本糖尿病学会年次学術集会, 2011.5.19-2011.5.21、【国内会議】 129. 劉 徳山、井口登與志、髙柳涼一:「脳血管障害を認めない 2 型糖尿病患者における事象関連電位 の検討」, 札幌市, 第 54 回日本糖尿病学会年次学術集会, 2011.5.19-2011.5.21、【国内会議】 130. 平田英一、井口登與志、園田紀之、南 陽平、前田泰孝、加藤隆弘、関 善弘、門司 晃、鈴木 論、 佐藤美紀子、大和真由美、小林邦久、髙柳涼一:「糖尿病モデル db/db マウス脳における酸化ストレ ス 及 び 認 知 機 能 に つ い て の 検 討 」 , 札 幌 市 , 第 54 回 日 本 糖 尿 病 学 会 年 次 学 術 集 会 , 2011.5.19-2011.5.21、【国内会議】 131. 武井涼子、井口登與志、天野 環、佐藤美紀子、松崎千登勢、園田紀之、前田泰孝、小林邦久、高 柳涼一:「糖尿病患者の生活習慣管理指導におけるホームメディカルケアシステムの有用性:第 2 報」, 札幌市, 第 54 回日本糖尿病学会年次学術集会, 2011.5.19-2011.5.21、【国内会議】 266 132. 鶴田紘子、中島直樹、小林邦久、西田大介、日山富士代、小池城司、髙柳涼一、井口登與志:「糖 尿病外来連携パスへの合併症追加手法」, 札幌市, 第 54 回日本糖尿病学会年次学術集会, 2011.5.19-2011.5.21、【国内会議】 133. 月本賢美、井口登與志、田代彩子、前田泰孝、園田紀之、小林邦久、髙柳涼一:「糖尿病患者にお ける血圧日内変動異常の頻度と日内変動に関与する因子の検討」, 札幌市, 第 54 回日本糖尿病 学会年次学術集会, 2011.5.19-2011.5.21、【国内会議】 134. 井手 誠、井口登與志、前田泰孝、園田紀之、小林邦久、名和田 新、島袋充生、高柳涼一、九州 動脈硬化予防研究クループ:「糖尿病において足首上腕血圧比(ABI)は強力な予後予測能を有す る:糖尿病患者 4272 例の解析(九州動脈硬化予防研究)」, 札幌市, 第 54 回日本糖尿病学会年 次学術集会, 2011.5.19-2011.5.21、【国内会議】 135. 南 陽平、井口登與志、前田泰孝、園田紀之、小林邦久、名和田 新、島袋充生、高柳涼一、九州 動脈硬化予防研究クループ:「糖尿病における ABI 増悪因子についての検討と薬物治療介入の効 果:糖尿病患者 3994 例の追跡調査(九州動脈硬化予防研究)」, 札幌市, 第 54 回日本糖尿病学会 年次学術集会, 2011.5.19-2011.5.21、【国内会議】 136. 前田泰孝、井口登與志、園田紀之、名和田 新、島袋充生、高柳涼一、九州動脈硬化予防研究グ ループ:「糖尿病において脈波伝播速度(baPWV)の上昇は全死亡および心血管事故の発症と相関 する:糖尿病患者 3628 例の解析(九州動脈硬化予防研究)」,大阪,第 11 回臨床血圧脈波研究会, 2011.6.11、【国内会議】 137. 前田泰孝、井口登與志、高柳涼一、九州動脈硬化予防研究グループ:「糖尿病において ABI/PWV は強力な予後予測能を有する-九州動脈硬化予防研究より糖尿病患者 4272 例の解析-」,東京,第 53 回日本老年医学会学術集会, 2011.6.15-2011.6.17、【国内会議】 138. Fujii M, Inoguchi T, Maeda Y, Sonoda N, Kobayashi K, Takayanagi R.:「The role of Ets-1 for the upregulation of NAD(P)H oxidase NOX4 in diabetic renal tissue」,San Diego,The 71th American Diabetes Association scientific session,2011.6.24-2011.6.28、【国際会議】 139. Inoue T, Kobayashi K, Fujii M, Hirata E, Yokomizo H, Maeda Y, Sonoda N, Inoguchi T, Takayanagi R. : 「 Adipose Triglyceride Lipase Knockdown Enhances Tumor Necrosis Factor-induced Intercellular Adhesion Molecule-1 Expression in Human Aortic Endothelial Cells via Protein Kinase C-Dependent Activation of Nuclear Factor- B 」 , San Diego , The 71th American Diabetes Association scientific session,2011.6.24-2011.6.28、【国際会議】 140. Yokomizo H, Inoguchi T, Sonoda N, Fujii M, Maeda Y, Hirata E, Inoue T, Kobayashi K, Ryoichi T.: 「Maternal High Fat Diet During Gestation and Lactation Affects Glucose Metabolism and Pancreatic Cell Function in Mature Offspring in Mice」,San Diego,The 71th American Diabetes Association scientific session,2011.6.24-2011.6.28、【国際会議】 141. Maeda Y, Inoguchi T, Sonoda N, Takayanagi R.:「High Brachial-ankle Pulse Wave Velocity Predicts Cardiovascular Morbidity and All-cause Mortality in Japanese Patients with Diabetes: The Kyushu Prevention Study for Atherosclerosis」,Beijing,The 3rd Annual Scientific Meeting of the Asian Association for the Study of Diabetes,2011.7.24、【国際会議】 142. Sonoda N, Hirata H, Minami Y, Kato T, Seki Y, Monji A, Maeda M, Takayanagi R, Inoguchi T.: Oxidative Stress and Chronic Inflammation in Brain is associated with Cognitive Dysfunction in 267 Diabetic db/db Mice」,Beijing,The 3rd Annual Scientific Meeting of the Asian Association for the Study of Diabetes,2011.7.24、【国際会議】 143. 前田泰孝、井口登與志、Hari Hendarto、井手 誠、武井涼子、藤井雅一、小林邦久、浦田秀則、西 山 成、高柳涼一:「糖尿病性腎症における組織レニン-アンジオテンシン系の役割」,福岡,糖尿病 性腎症研究会, 2011.7.7、【国内会議】 144. 江頭絵里奈、井口登與志、園田紀之、前田泰孝、髙栁涼一:「血清総ビリルビン値と糖尿病性腎症 の関連:カットオフ値の検討」, 東京, 第 23 回日本糖尿病性腎症研究会, 2011.12.3-2011.12.4、 【国内会議】 145. 前田泰孝、井口登與志、牧村啓晃、唐崎聡子、園田紀之、髙栁涼一:「糖尿病患者における血管内 皮 機 能 と 腎 機 能 の 関 係 に つ い て の 検 討 」 , 東 京 , 第 23 回 日 本 糖 尿 病 性 腎 症 研 究 会 , 2011.12.3-2011.12.4、【国内会議】 146. 横溝 久、井口登與志、木村佐和、松本雅裕、渡辺 淳、田仲秀明、山内照章、前田泰孝、園田紀 之、髙栁涼一:「糖尿病性腎症患者アルブミン尿に対するピタバスタチンおよびプラバスタチンの治 療効果の比較検討」, 東京, 第 23 回日本糖尿病性腎症研究会, 2011.12.3-2011.12.4、【国内会 議】 147. Kobayashi K, Inoue T, Inoguchi T, Takayanagi R.:「Endocrinological features of triglyceride deposit cardiomyovasculopathy」,Kyoto,The 20th the World Congress of the International Society for Heart Resaerch,2010.5.13-2010.5.16、【国際会議】 148. 前田泰孝、井口登與志、Hari Hendarto、井手 誠、武井涼子、藤井雅一、小林邦久、浦田秀則、西 山 成、髙栁涼一:「キマーゼ阻害薬と ACE 阻害薬の糖尿病腎症抑制効果についての比較検討」, 福岡市, 第 52 回老年医学談話会, 2010.2.6、【国内会議】 149. 鄭 静、井口登與志、藤井雅一、前田泰孝、池田紀子、武井涼子、平田英一、横溝 久、Hendarto Hari、井手 誠、井上智彰、小林邦久、髙栁涼一:「藻類スピルリナより精製したフィコビリンの糖尿病 性腎症改善効果の検討」, 岡山市, 第 53 回日本糖尿病学会年次学術集会, 2010.5.27-2010.5.29、 【国内会議】 150. 井手 誠、井口登與志、前田泰孝、武井涼子、藤井雅一、小林邦久、浦田秀則、髙栁涼一:「肥満 糖尿病マウスの脂肪組織における酸化ストレス及びアディポサイトカイン発現異常における組織レニ ン ア ン ギ オ テ ン シ ン 系 の 役 割 」 , 岡 山 市 , 第 53 回 日 本 糖 尿 病 学 会 年 次 学 術 集 会 , 2010.5.27-2010.5.29、【国内会議】 151. 小林邦久、井口登與志、井上智彰、前田泰孝、佐藤美紀子、井手 誠、横溝 久、平田英一、鄭 静、Hendarto Hari、池田紀子、武井涼子、藤井雅一、中島直樹、髙栁涼一:「当科における全身性 中性脂肪蓄積症の ATGL 変異が核局在を惹起する機序の検討」, 岡山市, 第 53 回日本糖尿病学 会年次学術集会, 2010.5.27-2010.5.29、【国内会議】 152. 横溝 久、井口登與志、藤井雅一、前田泰孝、平田英一、佐藤美紀子、武井涼子、池田紀子、小林 邦久、髙栁涼一:「胎生期・母乳期の高脂肪食摂取による耐糖能変化に関する検討」, 岡山市, 第 53 回日本糖尿病学会年次学術集会, 2010.5.27-2010.5.29、【国内会議】 153. 前田泰孝、井口登與志、ハリヘンダルト、井手 誠、武井涼子、藤井雅一、小林邦久、浦田秀則、西 山 成、髙栁涼一:「キマーゼ阻害薬と ACE 阻害薬の糖尿病腎症抑制効果についての比較検討」, 岡山市, 第 53 回日本糖尿病学会年次学術集会, 2010.5.27-2010.5.29、【国内会議】 268 154. 藤井雅一、井口登與志、前田泰孝、平田英一、池田紀子、武井涼子、横溝 久、佐藤美紀子、鄭 静、小林邦久、髙栁涼一:「ビリルビン・ビリベルジンの糸球体・メサンギウム細胞への NOX4 発現抑 制効果の検討」, 岡山市, 第 53 回日本糖尿病学会年次学術集会, 2010.5.27-2010.5.29、【国内会 議】 155. 髙栁涼一、ハリヘンダルト、前田泰孝、藤井雅一、小林邦久、井口登與志:「糖尿病ラットにおける GLP-1 受容体作動薬リラグルチドの酸化ストレス抑制および尿中アルブミン抑制効果」, 岡山市, 第 53 回日本糖尿病学会年次学術集会, 2010.5.27-2010.5.29、【国内会議】 156. 池田紀子、井口登與志、藤井雅一、前田泰孝、武井涼子、平田英一、横溝 久、鄭 静、佐藤美紀 子、小林邦久、髙栁涼一:「ビリベルジンによる糖尿病発症抑制の分子機序に関する検討」, 岡山市, 第 53 回日本糖尿病学会年次学術集会, 2010.5.27-2010.5.29、【国内会議】 157. 鴨井佐和、井口登與志、月本賢美、的場ゆか、藤井雅一、前田泰孝、平田英一、横溝 久、小林邦 久、髙栁涼一:「膵β細胞機能評価としてのプロインスリン/CPR 比の検討(第 2 報)」, 岡山市, 第 53 回日本糖尿病学会年次学術集会, 2010.5.27-2010.5.29、【国内会議】 158. 中島直樹、鶴田紘子、井上創造、小林邦久、髙栁涼一、須藤 修、井口登與志:「センサーネットワ ークを用いた糖尿病ディジーズマネジメントの効率化および安全化研究」, 岡山市, 第 53 回日本糖 尿病学会年次学術集会, 2010.5.27-2010.5.29、【国内会議】 159. 中島直樹、小林邦久、小池城司、井口登與志:「生活習慣病のガイドライン診療を支援する地域連 携パスの開発とサービスモデルの実証研究」, 岡山市, 第 53 回日本糖尿病学会年次学術集会, 2010.5.27-2010.5.29、【国内会議】 160. 鶴田紘子、中島直樹、千田 廉、井上創造、小林邦久、井口登與志、髙栁涼一、田中直美、日山富 士代、名和田 新:「行動センサーを用いた生活習慣指導法の開発」, 岡山市, 第 53 回日本糖尿病 学会年次学術集会, 2010.5.27-2010.5.29、【国内会議】 161. 日山富士代、中島直樹、小林邦久、井口登與志、髙栁涼一、田中直美、鶴田紘子、名和田 新: 「通院服薬者における特定健診・保健指導制度の課題と対策」, 岡山市, 第 53 回日本糖尿病学会 年次学術集会, 2010.5.27-2010.5.29、【国内会議】 162. 武井涼子、井口登與志、天野 環、佐藤美紀子、松崎千登勢、前田泰孝、藤井雅一、小林邦久、髙 栁涼一:「ホームメディカルケアシステムの糖尿病患者の生活習慣管理指導のおける有用性の検 討」, 岡山市, 第 53 回日本糖尿病学会年次学術集会, 2010.5.27-2010.5.29、【国内会議】 163. 平田英一、井口登與志、大和真由美、芝 武志、藤井雅一、前田泰孝、武井涼子、池田紀子、佐藤 美紀子、小林邦久、髙栁涼一:「自然発症糖尿病モデル db/db マウスの脳における酸化ストレス亢 進 及 び 認 知 機 能 に つ い て の 検 討 」 , 岡 山 市 , 第 53 回 日 本 糖 尿 病 学 会 年 次 学 術 集 会 , 2010.5.27-2010.5.29、【国内会議】 164. Hendarto H, 井口登與志、前田泰孝、井手 誠、小林邦久、髙栁涼一:「糖尿病ラットにおける GLP-1 受容体作動薬リラグルチドの酸化ストレス抑制および尿中アルブミン抑制効果」, 横浜市, 第 63 回日本酸化ストレス学会学術集会, 2010.6.24-2010.6.25、【国内会議】 165. 平田英一、井口登與志、園田紀之、大和真由美、芝 武志、藤井雅一、前田泰孝、武井涼子、池田 紀子、佐藤美紀子、小林邦久、髙栁涼一:「自然発症糖尿病モデル db/db マウスの脳における酸化 ストレス亢進及び認知機能についての検討」, 横浜市, 第 63 回日本酸化ストレス学会学術集会, 2010.6.24-2010.6.25、【国内会議】 269 166. 前田泰孝、井口登與志、平田英一、髙栁涼一:「キマーゼ阻害薬と ACE 阻害薬の糖尿病腎症抑制 効果についての比較検討」, 神戸市, 第 52 回日本老年医学会学術集会, 2010.6.24-2010.6.26、 【国内会議】 167. 武井涼子、井口登與志、天野 環、佐藤美紀子、松崎千登勢、前田泰孝、藤井雅一、小林邦久、髙 栁涼一:「ホームメディカルケアシステムの糖尿病患者の生活習慣管理指導における有用性」, 福岡 市, 第 18 回西日本肥満研究会, 2010.7.10-2010.7.11、【国内会議】 168. 鶴田紘子、中島直樹、井上創造、末永俊一郎、須藤 修、小林邦久、井口登與志、髙栁涼一:「生 体センサネットワークを活用した疾病管理実証事業における e 糖尿病手帳と体重減少効果」, 福岡 市, 第 18 回西日本肥満研究会, 2010.7.10-2010.7.11、【国内会議】 169. 的場ゆか、井口登與志、鈴木 静、那須 繁、橋本俊彦、柳瀬敏彦、名和田 新、髙栁涼一:「頚動 脈内中膜厚(IMT)年変化に対するメタボリックシンドローム(MetS)の影響の検討」, 福岡市, 第 18 回 西日本肥満研究会, 2010.7.10-2010.7.11、【国内会議】 170. Kobayashi K, Inoue T, Inoguchi T, Takayanagi R.:「The Nuclear Localization Signal Caused by a Frameshift in Mutation of Adipose Triglyceride Lipase Gene in an Individual with Neutral Lipid Storage Disease with Myopathy 」 , 岐 阜 , 第 42 回 日 本 動 脈 硬 化 学 会 総 会 ・ 学 術 集 会 , 2010.7.15-2010.7.16、【国際会議】 171. Hendarto H, Inoguchi T, Maeda Y, Kobayashi K, Takayanagi R.:「GLP-1 protects against oxidative stress and renal dysfunction in streptozotocin-induced diabetic rats」, Kyoto, Asia Islet Biology & Incretin Symposium 2010, 2010.7.31-2010.8.2、【国際会議】 172. Maeda,Y., Inoguchi, T. :「Inhibition of chymase protects against diabetes-induced oxidative stress and renal dysfunction in hamsters」,Melbourne,Baker IDI Diabetes Summit,2010.10.9、【国際会 議】 173. 横溝 久、井口登與志、園田紀之、藤井雅一、前田泰孝、平田英一、井手 誠、武井涼子、池田紀 子、井上智彰、月本賢美、南 陽平、佐藤美紀子、小林邦久、髙栁涼一:「妊娠中の母親の高脂肪 食摂取が子供の糖尿病発症を助長する」, 福岡市, 糖尿病カンファレンス・エクステンション, 2010.11.26、【国内会議】 174. 前田泰孝、井口登與志、Hendarto H, 園田紀之、小林邦久、髙栁涼一:「糖尿病ラットにおける GLP-1 受容体作動薬リラグルチドの酸化ストレス抑制および尿中アルブミン抑制効果」, 東京都, 第 22 回日本糖尿病性腎症研究会, 2010.12.4-2010.12.5、【国内会議】 175. 高柳涼一, 大中佳三, 井口登與志:「高ビリルビン血症の糖尿病, 虚血性心疾患, 脳梗塞発症に 及ぼす効果―福岡生活習慣病コホート 12,438 例での解析」, 大阪, 第 52 回日本糖尿病学会年次 学術集会, 2009.5.21-2009.5.24、【国内会議】 176. 鄭 静, 井口登與志, 江頭絵里奈, 藤井雅一, 前田泰孝, 池田紀子, 武井凉子, 佐藤美貴子, 的 場ゆか, 平田栄一, 横溝久, 井手千晴, 小林邦久, 高柳涼一:「藻類スピルリナより精製したフィコ シアニンの糖尿病腎症改善効果の検討」,大阪, 第 52 回日本糖尿病学会年次学術集会, 2009.5.21-2009.5.24、【国内会議】 177. 武井涼子、井口登與志、小林邦久、的場ゆか、藤井雅一、澤田布美、前田泰孝、劉 穎、鈴木健夫、 中島直樹、高柳涼一:「福岡県における 2 型糖尿病疫学調査(DIFE)―血糖、血圧、脂質ガイドライ ン達成の障壁の検討」,大阪, 第 52 回日本糖尿病学会年次学術集会,2009.5.21-2009.5.24、【国 270 内会議】 178. 小林邦久、井口登與志、前田泰孝、佐藤美紀子、横溝 久、平田英一、井手千晴、鄭 静、 Hendarto Hari、鴨井佐和、池田紀子、武井涼子、藤井雅一、的場ゆか、中島直樹、髙栁涼一:「全 身性中性脂肪蓄積症における Adipose triglyceride lipase(ATGL)の構造および細胞内局在の変化 と機能との関係」,大阪, 第 52 回日本糖尿病学会年次学術集会,2009.5.21-2009.5.24、【国内会 議】 179. 鴨井佐和、井口登與志、的場ゆか、藤井雅一、前田泰孝、平田英一、鄭 静、武井涼子、池田紀子、 横溝 久、井手千晴、小林邦久、髙栁涼一:「膵β細胞機能評価としてのプロインスリン/CPR 比の 検討」,大阪, 第 52 回日本糖尿病学会年次学術集会,2009.5.21-2009.5.24、【国内会議】 180. 日山富士代、中島直樹、小林邦久、井口登與志、髙栁涼一、西田大介、田中直美、松野千代、鶴 田紘子、中園博美、名和田 新:「コーチング理論を応用した患者コミュニケーションツールの開発」, 大阪, 第 52 回日本糖尿病学会年次学術集会,2009.5.21-2009.5.24、【国内会議】 181. 的場ゆか、井口登與志、那須 繁、鈴木 静、橋本俊彦、柳瀬敏彦、名和田 新、髙栁涼一:「頚動 脈内中膜厚(IMT)年変化に対するメタボリックシンドローム(MetS)の影響の検討」,大阪, 第 52 回日 本糖尿病学会年次学術集会,2009.5.21-2009.5.24、【国内会議】 182. 前田泰孝、井口登與志、武井涼子、平田英一、藤井雅一、小林邦久、浦田秀則、西山 成、髙栁涼 一:「キマーゼ阻害薬は糖尿病腎組織アンジオテンシン II 産生、酸化ストレスを抑制し腎症を改善す る」,大阪, 第 52 回日本糖尿病学会年次学術集会,2009.5.21-2009.5.24、【国内会議】 183. 鶴田紘子、中島直樹、小林邦久、井口登與志、髙栁涼一、西田大介、田中直美、日山富士代、名 和田 新:「糖尿病疾病管理における業務アルゴリズムについて」,大阪, 第 52 回日本糖尿病学会 年次学術集会,2009.5.21-2009.5.24、【国内会議】 184. 藤井雅一、井口登與志、前田泰孝、平田英一、舩越紀子、武井涼子、鴨井佐和、横溝 久、佐藤美 紀子、鄭 静、小林邦久、髙栁涼一:「ビリルビンおよびビリベルジンは Ets-1 発現を抑制し, NAD(P)H オキシダーゼ発現を制御することで,糖尿病性腎症改善効果を示す」,大阪, 第 52 回日 本糖尿病学会年次学術集会,2009.5.21-2009.5.24、【国内会議】 185. 平田英一、前田泰孝、井口登與志、武井涼子、藤井雅一、小林邦久、浦田秀則、西山 成、髙栁涼 一:「キマーゼ阻害薬は糖尿病ハムスター心組織アンジオテンシン II 産生、酸化ストレスを抑制し、心 筋線維化を改善する」,大阪, 第 52 回日本糖尿病学会年次学術集会,2009.5.21-2009.5.24、【国 内会議】 186. 池田紀子、井口登與志、藤井雅一、前田泰孝、武井涼子、平田英一、横溝 久、井手千晴、佐藤美 紀子、鄭 静、小林邦久、髙栁涼一:「db/db マウスにおけるビリベルジン投与による糖尿病発症抑 制に関する研究」,大阪, 第 52 回日本糖尿病学会年次学術集会,2009.5.21-2009.5.24、【国内会 議】 187. 中島直樹、小林邦久、井口登與志、鶴田紘子、西田大介、田中直美、髙栁涼一、名和田 新:「ディ ジーズマネージメント事業による特定健診保健指導制度の検証」,大阪, 第 52 回日本糖尿病学会 年次学術集会,2009.5.21-2009.5.24、【国内会議】 188. 園田紀之、今村武史、吉崎 健、小林邦久、井口登與志、高柳涼一、Olefsky, J.M. :「α-アクチニ ン-1 は脂肪細胞においてインスリンレセプターの安定化を制御している」,大阪, 第 52 回日本糖尿 病学会年次学術集会,2009.5.21-2009.5.24、【国内会議】 271 189. 藤井雅一、井口登與志、舩越 紀子、前田泰孝、小林邦久、高柳涼一:「ビリルビンおよびビリベルジ ンは Ets-1 の発現を抑制し、NOX4 NAD(P)H オキシダーゼ発現を制御することにより、糖尿病性腎 症改善効果を示す」,福岡市,第 62 回日本酸化ストレス学会学術集会,2009.6.11-2009.6.12、【国 内会議】 190. 前田泰孝、井口登與志、武井涼子、平田英一、藤井雅一、小林邦久、浦田秀則、西山 成、高柳涼 一:「キマーゼ阻害薬は糖尿病ハムスター心組織アンジオテンシン II 産生、酸化ストレスを抑制し、心 筋線維化を改善する」,福岡市,第 62 回日本酸化ストレス学会学術集会,2009.6.11-2009.6.12、 【国内会議】 191. 鄭 静、井口登與志、江頭絵里奈、藤井雅一、前田泰孝、池田紀子、武井涼子、平田英一、横溝 久、小林邦久、髙栁涼一:「藻類スピルリナより精製したフィコシアニンの糖尿病腎症改善効果の検 討」,福岡市,第 62 回日本酸化ストレス学会学術集会,2009.6.11-2009.6.12、【国内会議】 192. 池田紀子、井口登與志、藤井雅一、前田泰孝、鄭 静、小林邦久、高柳涼一:「db/db マウスにおけ るビリベルジン投与による糖尿病発症抑制に関する研究」,福岡市,第 62 回日本酸化ストレス学会 学術集会,2009.6.11-2009.6.12、【国内会議】 193. 前田泰孝、井口登與志、池田紀子、高柳涼一:「キマーゼ阻害薬は糖尿病ハムスター心組織アンジ オテンシン II 産生、酸化ストレスを抑制し、心筋線維化を改善する」,横浜市,第 51 回日本老年医学 会学術集会,2009.6.18-2009.6.20、【国内会議】 194. 池田紀子、井口登與志、前田泰孝、小林邦久、高柳涼一:「db/db マウスにおけるビリベルジン投与 に よ る 糖 尿 病 発 症 抑 制 に 関 す る 研 究 」 , 横 浜 市 , 第 51 回 日 本 老 年 医 学 会 学 術 集 会 , 2009.6.18-2009.6.20、【国内会議】 195. 前田泰孝、井口登與志、Hari Hendarto、井手 誠、武井涼子、藤井雅一、小林邦久、浦田秀則、西 山 成、髙栁涼一:「キマーゼ阻害薬と ACE 阻害薬の糖尿病腎症抑制効果についての比較検討」, 東京都,第 21 回日本糖尿病性腎症研究会,2009.12.5-2009.12.6、【国内会議】 196. 鄭 静、井口登與志、藤井雅一、前田泰孝、池田紀子、武井涼子、平田英一、横溝 久、佐藤美紀 子、小林邦久、髙栁涼一:「藻類スピルリナより精製したフィコシアニンとフィコシアノビリンの糖尿病 腎症改善効果の検討」,東京都,第 21 回日本糖尿病性腎症研究会,2009.12.5-2009.12.6、【国内 会議】 197. Fujii M, Inoguchi T, Maeda Y, Kobayashi K, Takanagi R: 「Hyperbilirubinemia and biliverdin administration ameliorates diabetic nephropathy via inhibition of oxidative stress in rodent models of diabetes」,Fukuoka,A Joint Conference of the 13th In Vivo ESR/EPR Spectroscopy & Imaging and the 10th International EPR Spin Trapping/Spin Labeling: Biomedical Redox Navigation,2008.9.28、 【国際会議】 198. Maeda Y, Inoguchi T, Sasaki S, Fujii M, Kobayashi K, Urata H, Nishiyama A, Takayanagi R: 「Chymase inhibitor prevented diabetic nephropathy via attenuation of oxidative stress and NAD(P)H oxidase expression in diabetic hamsters」,Fukuoka,A Joint Conference of the 13th In Vivo ESR/EPR Spectroscopy & Imaging and the 10th International EPR Spin Trapping/Spin Labeling: Biomedical Redox Navigation,2008.9.29、【国際会議】 199. Fujii, M., Inoguchi, T., Sasaki, S., Maeda, Y., Zheng, J., Sawada, F., Kobayashi, K., Takayanagi, R.: 「Hyperbilirubinemia and biliverdin administration ameliorates diabetic nephropathy via inhibition of 272 oxidative stress in rodent models of diabetes」,San Francisco, The 68th scientific sessions of the American Diabetes Association,2008.6.6-2008.6.10、【国際会議】 200. Maeda, Y., Inoguchi, T., Sasaki, S., Fujii, M., Kobayashi, K., Urata, H., Nishiyama, A., Takayanagi, R.: 「Chymase inhibitor prevented diabetic nephropathy via attenuation of oxidative stress and NAD(P)H oxidase expression in diabetic hamsters」,San Francisco, The 68th scientific sessions of the American Diabetes Association,2008.6.6-2008.6.10、【国際会議】. 201. Kobayashi, K., Inoguchi, T., Maeda, Y., Fujii, M., Takayanagi, R.: 「The Lack of the C-Terminal Domain of Adipose Triglyceride Lipase Causes Neutral Lipid Storage Disease Through Impaired Interactions with Lipid Droplets」,San Francisco, The 68th scientific sessions of the American Diabetes Association,2008.6.6-2008.6.10、【国際会議】 202. 藤井雅一, 井口登與志,佐々木修二,澤田布美,前田泰孝,舩越 紀子,江頭絵里奈,武井涼子,佐藤 美紀子,鄭 静,小林邦久,高柳涼一:「ビリベルジンの糖尿病性腎症改善効果とその分子機序の検 討」,東京都,第 51 回日本糖尿病学会年次学術集会,2008.5.22.-2008.5.24、【国内会議】 203. 中島直樹、小林邦久、井口登與志、高柳涼一、田中直美、西田大介、名和田 新:「特定健診・保 健指導制度に対応する ICT システム開発研究」,東京都,第 51 回日本糖尿病学会年次学術集会, 2008.5.22.-2008.5.24、【国内会議】 204. 小林邦久、井口登與志、前田泰孝、山本紀子、江頭絵里奈、鴨井佐和、武井涼子、舩越紀子、鄭 静、澤田布美、佐々木修二、藤井雅一、的場ゆか、中島直樹、高柳涼一:「全身性中性脂肪蓄積症 における ATGL 遺伝子変異の同定とその構造・機能解析」,東京都,第 51 回日本糖尿病学会年次 学術集会,2008.5.22.-2008.5.24、【国内会議】 205. 武井涼子、小林邦久、井口登與志、的場ゆか、藤井雅一、佐々木修二、澤田布美、前田泰孝、劉 穎、鈴木健夫、中島直樹、高柳涼一:「福岡県における 2 型糖尿病疫学調査(DIFE) - 第一報 - 2 型糖尿病患者の現状と管理状況について」,東京都,第 51 回日本糖尿病学会年次学術集会, 2008.5.22.-2008.5.24、【国内会議】 206. 高柳涼一、佐々木修二、原 均、前田泰孝、小林邦久、井口登與志:「高ビリルビン血症の糖代謝・ 脂質代謝および頸動脈内膜中膜複合体肥厚度(IMT)に及ぼす影響 - 健診 4345 例の解析結果」, 東京都,第 51 回日本糖尿病学会年次学術集会,2008.5.22.-2008.5.24、【国内会議】 207. 前田泰孝、井口登與志、武井涼子、澤田布美、佐々木修二、藤井雅一、小林邦久、浦田秀則、高 柳涼一:「糖尿病ハムスター腎症におけるキマーゼの役割」,東京都,第 51 回日本糖尿病学会年次 学術集会,2008.5.22.-2008.5.24、【国内会議】 208. 的場ゆか、井口登與志、那須 繁、鈴木 静、柳瀬敏彦、名和田 新、高柳涼一:「メタボリックシン ドローム腹囲基準における適切なカットオフ値の検討と頚動脈内中膜肥厚を指標としたその有効性 の評価」,東京都,第 51 回日本糖尿病学会年次学術集会,2008.5.22.-2008.5.24、【国内会議】 209. 佐々木修二、井口登與志、藤井雅一、江頭絵里奈、佐藤美紀子、鄭 静、鴨井佐和、舩越紀子、 武井涼子、前田泰孝、澤田布美、的場ゆか、小林邦久、高柳涼一:「体質性黄疸 Gunn ラットにおけ る糖尿病腎症抑制効果とその機序の検討」,東京都,第 51 回日本糖尿病学会年次学術集会, 2008.5.22.-2008.5.24、【国内会議】 210. 日山富士代、中島直樹、小林邦久、井口登與志、高柳涼一、西田大介、田中直美、布川圭子、名 和田 新:「糖尿病罹患前および糖尿病罹患集団における疾病管理プロセスサイクルの検証(カル 273 ナプロジェクト)」,東京都,第 51 回日本糖尿病学会年次学術集会,2008.5.22.-2008.5.24、【国内 会議】 211. 松野千枝、中島直樹、小林邦久、井口登與志、高柳涼一、西田大介、田中直美、布川圭子、名和 田 新:「糖尿病治療におけるガイドライン普及方法の開発」,東京都,第 51 回日本糖尿病学会年 次学術集会,2008.5.22.-2008.5.24、【国内会議】 212. 舩越紀子、井口登與志、的場ゆか、小林邦久、島袋充生、柳瀬敏彦、九州動脈硬化予防研究グル ープ、名和田 新、高柳涼一:「Pulse wave velocity(baPWV)を指標とした降圧剤(ARB,ACEI,Ca 拮 抗薬)の動脈硬化進展への影響に関する検討-九州動脈硬化予防研究」,東京都,第 51 回日本糖 尿病学会年次学術集会,2008.5.22.-2008.5.24、【国内会議】 213. 前田泰孝、井口登與志、小林邦久、高柳涼一:「糖尿病ハムスター腎症におけるキマーゼの役割」, 東京都,第 50 回日本老年医学会学術集会,2008.6.19.-2008.6.21、【国内会議】 214. 前田泰孝、井口登與志、藤井雅一、小林邦久、浦田秀則、西山 成、高柳涼一:「キマーゼ阻害薬 は糖尿病腎組織におけるアンジオテンシンⅠⅠ産生、および酸化ストレスを抑制し腎症を改善する」, 東京都,第 20 回日本糖尿病性腎症研究会,2008.12.6.-2008.12.7、【国内会議】 215. 藤井雅一、井口登與志、前田泰孝、小林邦久、高柳涼一:「ビリルビンおよびビリベルジンは Ets-1 の発現を抑制し、NOX4 NAD(P)H オキシダーゼ発現を制御することにより、糖尿病性腎症改善効果 を示す」,東京都,第 20 回日本糖尿病性腎症研究会,2008.12.6.-2008.12.7、【国内会議】 216. 藤井雅一, 井口登與志, 佐々木修二, 小林邦久, 高柳涼一:「高ビリルビン血症の糖尿病血管合併 症抑制効果機序の検討」,東京都, 第 11 回シンポジウム糖尿病, 2007.4,14、【国内会議】 217. 佐々木修二, 井口登與志, 鄭 静, 藤井雅一, 前田泰孝, 澤田布美, 中山三枝子, 西藤亮子, 的 場ゆか, 小林邦久, 高柳涼一:「高ビリルビン血症の糖尿病血管合併症抑制効果機序の検討」,仙 台市,第 50 回日本糖尿病学会年次学術集会,2007.5.24-2007.5.26、【国内会議】 218. 前田泰孝, 井口登與志, 鄭 静, 澤田布美, 佐々木修二, 中山三枝子, 藤井雅一, 西藤亮子, 的場ゆか, 小林邦久, 浦田秀則, 高柳涼一:「糖尿病モデル動物の心,腎,膵島組織におけるキマ ーゼ発現亢進―2 報―」,第 50 回日本糖尿病学会年次学術集会,仙台市,2007.5.24-2007.5.26、 【国内会議】 219. 井口登與志, 佐々木修二, 藤井雅一,鄭 俊彦, 生山祥一郎, 杉本英克, 國崎 美, 小林邦久, 名和田 静, 山内照章, 田中秀明, 田尻祐司, 石井英博, 橋本 真, 孫田淑代, 西藤亮子, 中島直樹, 前田泰孝, 澤田布 新,高柳涼一:「体質性黄疸ジルベール症候群を併発した糖尿病患者に おいて血管合併症の発症頻度は著明に低下する」,第 50 回日本糖尿病学会年次学術集会,仙台 市,2007.5.24-2007.5.26、【国内会議】 220. 澤田布美, 井口登與志, 坪内博孝, 前田泰孝, 佐々木修二, 藤井雅一, 小林邦久, 高柳涼一: 「培養膵β 細胞におけるスルホニルウレア(SU)剤のフリーラジカル(FR)産生刺激とアポトーシス (Apo)誘導」,第 50 回日本糖尿病学会年次学術集会,仙台市,2007.5.24-2007.5.26、【国内会議】 221. 藤井雅一, 井口登與志, 佐々木修二, 澤田布美, 前田泰孝, 鄭 静, 西藤亮子, 小林邦久, 高 柳涼一:「ピタバスタチンは腎 NOX 4 NAD(P)H オキシダーゼ発現を低下させ 2 型糖尿病モデル db/db マウスにおける腎症を改善する」,第 50 回日本糖尿病学会年次学術集会,仙台市, 2007.5.24-2007.5.26、【国内会議】 222. 的場ゆか, 井口登與志, 前田泰孝, 小林邦久, 島袋充生, 柳瀬敏彦, 九州動脈硬化予防研究グ 274 ループ, 名和田 新, 高柳涼一:「Pulse wave velocity(baPWV)を指標とした SU 剤(Glibenclamide, Gliclazide, Glimepiride)の動脈硬化進展への影響に関する検討」,第 50 回日本糖尿病学会年次学 術集会,仙台市,2007.5.24-2007.5.26、【国内会議】 223. 中島直樹, 小林邦久, 井口登與志, 高柳涼一, 西田大介, 田中直美, 布川圭子, 名和田 新: 「特定健康診査制度に対応する日本型糖尿病 Disease Management 事業「カルナ」」,第 50 回日本 糖尿病学会年次学術集会,仙台市,2007.5.24-2007.5.26、【国内会議】 224. 小林邦久, 中島直樹, 井口登與志, 西田大介, 田中直美, 布川圭子, 名和田 新, 高柳涼一: 「糖尿病疾病管理研究「カルナプロジェクト」における一次予防プログラムの開発」,第 50 回日本糖 尿病学会年次学術集会,仙台市,2007.5.24-2007.5.26、【国内会議】 225. 西藤亮子, 井口登與志, 鄭 静, 前田泰孝, 澤田布美, 佐々木修二, 藤井雅一, 的場ゆか, 小 林邦久, 高柳涼一:「糖尿病患者における AI(Augmentation Index)の意義についての検討」,第 50 回日本糖尿病学会年次学術集会,仙台市,2007.5.24-2007.5.26、【国内会議】 226. 生山祥一郎, 谷 剣秋, 井口登與志, 西村純二:「細胞内脂肪滴蛋白 ADRP の発現調節機構とヒト 白 血 球 に お け る 発 現 の 検 討 」 , 第 50 回 日 本 糖 尿 病 学 会 年 次 学 術 集 会 , 仙 台 市 , 2007.5.24-2007.5.26、【国内会議】 227. 日山富士代, 中島直樹, 小林邦久, 井口登與志, 高柳涼一, 西田大介, 田中直美, 布川圭子, 名和田 新:「糖尿病外来連携パスを使った、かかりつけ医への情報提供方法の開発」,第 50 回日 本糖尿病学会年次学術集会,仙台市,2007.5.24-2007.5.26、【国内会議】 228. Matoba Y, Inoguchi T : 「Differential progression of atherosclerosis in type 2 diabetes under treatment with Glibenclamide, Gliclazide and Glimepiride」,Osaka, The 13th Wakayama Forum on Type 2 Diabetes - The roles of Mitochondria on many aspects of diabetes,2007.7.6、【国際会議】 229. 佐々木修二, 井口登與志, 鄭 静, 藤井雅一, 江頭絵里奈, 小林邦久, 高柳涼一:「体質性黄疸 Gunn ラットにおける糖尿病腎症抑制効果とその機序の検討」, 第 19 回日本糖尿病性腎症研究会, 東京都,2007.12.1-2007.12.2、【国内会議】 230. 藤井雅一, 井口登與志, 佐々木修二, 小林邦久, 高柳涼一:「ビリベルジンの糖尿病性腎症改善 効果とその分子機序の検討」, 第19回日本糖尿病性腎症研究会,東京都,2007.12.1-2007.12.2、 【国内会議】 【先端がん診断・創薬グループ】 231. Ono M, Watari K.: 「Tumor angiogenesis and growth by inflammatory stimuli of macrophases and cancer cells: Targets for a novel therapeutic strategy」, Keystone, 2008.【国際会議】 232. 桑野信彦,馬崎雄二,河原明彦,鹿毛政義,西尾和人,和泉弘人,河野公俊,小野眞弓:「がんのバイオ マーカーとしての Y-ボックス結合蛋白-1 (YB-1)の核内局在」, 東京, 第 12 回がん分子標的治療研 究会総会, 2008.【国内会議】 233. 樫原正樹,馬崎雄二,河原明彦,中嶋一貴,細井文仁,鹿毛政義,白水和雄,桑野信彦,小野眞弓:「ヒト 肺がんにおける Y-ボックス結合蛋白-1 (YB-1)による増殖因子受容体発現の制御とバイオマーカー としての臨床的意義」, 東京, 第 12 回がん分子標的治療研究会総会, 2008.【国内会議】 234. 渡公祐,細井文仁,桑野信彦,小野眞弓:「がんの血管新生とリンパ管新生における NF-κB シグナル の役割」, 鹿児島, 第 17 回日本がん転移学会学術集会総会, 2008.【国内会議】 275 235. 樫原正樹,馬崎雄二,河原明彦,東公一,細井文仁,寺崎泰宏,高森信三,白水和雄,桑野信彦,小野眞 弓:「肺癌における核内 YB-1 局在は予後不良を示し EGFR ファミリーの発現と関連する」, 名古屋, 第 67 回日本癌学会学術総会, 2008.【国内会議】 236. 馬崎雄二,樫原正樹,西尾和人,和泉弘人,河野公俊,小野眞弓,桑野信彦:「乳がんにおける YB-1に よる HER2,ER alpha 及び CXCR-4 の発現制御」, 名古屋, 第 67 回日本癌学会学術総会, 2008.【国 内会議】 237. 渡公祐,細井文仁,村上雄一,馬崎雄二,宮本智文,桑野信彦,小野眞弓:「がんの血管新生とリンパ管 新生における NF-kB シグナルの役割」, 名古屋, 第 67 回日本癌学会学術総会, 2008.【国内会議】 238. 多田靖弘,横溝晃,角田俊之,黒岩顕太郎,内野洋志,内藤誠二:「DNA メチル化を基盤とした尿路上 皮がんにおけるシスプラチン耐性マーカーの検討.」, 横浜, 第 96 回日本泌尿器科学会総会,2008. 【国内会議】 239. Tada Y, Yokomizo A, Kuroiwa K, et al.:「The association of TLX3 methylation with resistance to cisplatin in bladder cancer.」,Orlando, USA,The 103rd Annual Meeting AUA 2008.【国際会議】 240. 塩田真己,和泉弘人,宮本直哉,柏木英志,木谷昭彦,平野元,高橋麻由,益淵大輔,福中康志,安庭義 浩,横溝晃,内藤誠二,河野公俊:「Twist と p53 の直接分子会合および Twist による YB-1 発現を介し たがん細胞増殖促進と抗がん剤耐性.」, 名古屋, 第 67 回日本癌学会学術総会,2008.【国内会議】 241. Ono M.: 「The coupling of cellular growth signalings driven by epidermal growth factor receptor (EGFR) family proteins with responses to EGFR-targeting drugs」, Nagoya, 1st JCA-AACR Special Joint Conference“The Latest Advances in Lung Cancer Research: From Basic Science to Therapeutics”, 2007.【国際会議】 242. Hiraoka K, Zenmyo M, Abbas F,et al.: 「Metastasis inhibitors (2); Inhibition of bone metastasis of lung cancer through depletion of macrophages by liposome-encapsulated bisphosphonate」, Yokohama, 66th Annual Meeting of the Japanese Cancer Association, 2007.【国際会議】 243. Ono M.: 「Tumor Microenvironment; The role of tumor-associated macrophages in malignant cancer progression」, Yokohama, 66th Annual Meeting of the Japanese Cancer Association, 2007.【国内会 議】 244. Watari K, Abbas F, Hosoi F, et al.: 「Cytokines; Interleukin-1beta induced lymphangiogenesis in the mouse cornea by a paracrine mechanism mediated by VEGF-C and D」, Yokohama, 66th Annual Meeting of the Japanese Cancer Association, 2007.【国内会議】 245. Basaki Y, Fujii T, Nakano K, et al.: 「Breast cancer (1); Association of nuclear YB-1 localization with HER2 , ER alpha and CXCR4 expression in human breast cancer」, Yokohama, 66th Annual Meeting of the Japanese Cancer Association, 2007.【国内会議】 246. Ono M.: 「A novel therapeutic strategy of tumor angiogenesis and bone metastasis by targeting tumor-associated macrophages」, Hokkaido, The Sixth Japan-China Joint Conference for Cancer Research Cancer-Host Interaction, 2007.【国際会議】 247. 小野眞弓:「血管新生を標的とする TR: 新しいがん治療法の開発とトランスレーショナルリサーチ」, 大阪, 癌学会・臨床腫瘍学会・分子標的治療研究会 合同シンポジウム. 第 4 回日本臨床腫瘍学 会総会, 2007.【国内会議】 248. 塩田真己,鬼塚貴光,宮本直哉,柏木英志,木谷昭彦,横溝晃,内藤誠二,内海健,和泉弘人,河野公俊: 276 「Twist と p53 による YB-1 発現制御.」, 横浜, 第 66 回日本癌学会学術総会, 2007.【国内会議】 249. 多田靖弘,古賀寛史,横溝晃,角田俊之,内野洋志,江藤正俊,関成人,内藤誠二:「膀胱癌化学療法の 耐性遺伝子.」, 福岡, 第 94 回日本泌尿器科学会総会,2007.【国内会議】 250. 北尾洋之、藤中良彦、久保信英ら:「5-FU 感受性規定因子としてのファンコニ貧血経路」, 徳島、第 13回日本がん分子標的治療学会, 2009.6.25【国内会議】 251. 北尾洋之、藤中良彦、飯森真人ら:「5-FU によるファンコニ貧血経路活性化のメカニズム」, 東京、 第14 回日本がん分子標的治療学会, 2010.7.8【国内会議】 252. 北尾洋之、藤中良彦、飯森真人ら:「5-FUにより誘起されるDNA損傷に対する細胞応答機構」, 東 京、第15回 日本がん分子標的治療学会学術集会、2011.6.23【国内会議】 【薬物送達システムグループ】 253. 古垣浩一、国澤由美、扇谷昌宏、新海健太郎、坂井綾、片野光男、田中雅夫、中野賢二:「非ウイ ルスベクターを用いた消化器がんに対する新規遺伝子ワクチン療法の開発」、宮崎、第68回日本消 化器外科学会総会(ワークショップ)、2013年7月18 日【国内会議】 254. Kenji Nakano: 「Novel DNA vaccine platform: Tumor-associated antigen/adjuvant genes-loading polyplex micelle for cancer therapy」, Okayama, 19th Annual Meeting of JSGT 2013(日本遺伝子治療 学会)、2013 年 7 月 6 日,【国内会議】 255. 古垣浩一、扇谷昌宏、新海健太郎、国澤由美、坂井綾、相島慎一、片野光男、田中雅夫、中野賢 二:「高分子ナノミセルを用いた肺癌に対する新規免疫遺伝子治療法の開発」, 名古屋、第30回日 本呼吸器外科学会総会、2013年5月 9 日【国内会議】 256. 新海健太郎、岩崎寛智、大西秀也、田中雅夫、片野光男、中野賢二:「膵癌の腫瘍形成能および血 管新生における Y-box binding protein-1 の意義:膵癌と癌周囲微小環境の多角的制御による治療 への展開」, 福岡,第 113 回日本外科学会定期学術集会(ワークショップ)、2013 年 4 月 11-13 日【国 内会議】 257. 中野賢二、新海健太郎、岩崎寛智、田中雅夫、片野光男:「腫瘍血管を標的とする非ウイルス型デリ バリーシステムを用いた miRNA 治療. 治療抵抗性の腹膜播種・膵臓癌に対する新たな治療戦略」, 千葉,第 112 回日本外科学会定期学術総会(シンポジウム),2012 年 4 月 12-14 日.【国内学会】 258. 新海健太郎、中野賢二、岩崎寛智、今泉晃、大西秀哉、田中雅夫、片野光男:「腫瘍血管内皮の YB-1 を標的とした新たな抗血管新生療法の可能性」, 千葉,第 112 回日本外科学会定期学術総 会,2012 年 4 月 12-14 日.【国内会議】 259. 新海健太郎、中野賢二、岩崎寛智、大西秀哉、今泉晃、田中雅夫、片野光男:「第 71 回日本癌学 会学術総会 (Oral session)腫瘍微小環境. 腫瘍血管内皮細胞における YB-1 発現は腫瘍血管申請 に関与する. 2012 年 9 月 20 日(札幌)【国内会議】 260. Ohgidani M,Furugaki K, Shinkai K, Kunisawa Y, Itaka K, Kataoka K, Nakano K:「AACR Special Conference: Tumor Immunology.(Poster session): Block/homo polyplex micelle-based GM-CSF gene therapy via intraperitoneal administration elicits antitumor immunity against peritoneal dissemination and exhibits safety poteintials in mice and monkeys」,Miami, FL, Dec 2-5,2012. 【国際 会議】 277 261. 扇谷昌宏、古垣浩一、新海健太郎、国沢裕美、片岡一則、中野賢二:「非ウイルス型ベクター高分 子ミセルの腹腔内投与による膵癌に対する GM-CSF 遺伝子治療」, 倉敷市,第 25 回日本バイオセラ ピィ学会学術集会総会(ワークショップ),2012 年 12 月 12-13 日【国内会議】 262. Iwasaki H, Nakano K, Shinkai K, Kunisawa Y, Onishi H, Katano M: 「Hedgehog Gli3 signal is involved in anchor-independent growth and tumorgenicity for colorectal cancer」, Vienna, Austria, ESMO 2012 Congress, Sep 28-Oct 2, 2012【国際会議】 263. 中野賢二、熊谷康顕, 下田真也, 若林里衣, 西山伸宏, 片岡一則:「ブロックポリマーを用いた播 種癌に対する遺伝子治療:臨床試験へ向けての展望」,名古屋, 第 70 回日本癌学会学術総会 (English oral sesseion)2011 年 10 月 4 日【国内会議】 264. 内田宏昭, 中野賢二, Chang-Sook Hong, William F. Goins, Janet Chan, Heechung Kwon, 熊谷泉, 黒木政秀, Justus B. Cohen, and Joseph C. Glorioso:「単純ヘルペスウイルスのターゲティング-2種 類のウイルス糖タンパクの同時改変」, 名古屋, 第 70 回日本癌学会学術総会(Oral sesseion)2011 年 10 月 3 日【国内会議】 265. 熊谷康顕, 下田真也, 若林里衣, 西山伸宏, 片岡一則, 中野賢二:「高分子ミセルを用いた腹膜播 種モデルの遺伝子治療研究」,東京,第 27 回日本 DDS 学会学術集会, 2011/6/9-10.【国内会議】 266. 熊谷康顕, 下田真也, 若林里衣, 西山伸宏, 片岡一則, 中野賢二:「PIC ミセル型遺伝子ベクター の腹膜播種モデルへの治療展開 」, 吹田市, 大阪府, 第 40 回医用高分子シンポジウム , 2011/7/25-26【国内会議】 267. 中野賢二:「非ウイルスベクターを用いた癌遺伝子・核酸治療:臨床試験への展開」, 和歌山, 第 24 回日本バイオセラピィ学会学術集会総会,2011 年 12 月 1-2 日(ワークショップ)【国内会議】 268. 岩崎寛智、中野賢二、他14名:「ナノ高分子ミセルを用いた癌局所免疫修飾モデルの確立と抑制免 疫制御に向けての試み」, 大阪, 第 22 回日本バイオセラピィ学会学術集会総会,2010 年 11 月 27 日(シンポジウム)【国内会議】 269. Takeshi Mori, Kyohei Tobinaga, Masayoshi Matsuda, Masafumi Takeo, Takuro Niidome, Yoshiki Katayama:「Co-endocytosis and Co-receptor: Controling cell functions via modification of cell surface」, Taipei Medical University, Taiwan, The 2nd International Symposium of Materials on Regenerative Medicine, 2012 年 8 月 30 日, 【国際会議】 270. 金燦宇、森健、新留琢郎、片山佳樹:「Enhanced stability of cancer signal-responsive nanocarrier to improve the specificity of gene therapy」, 札幌コンベンションセンター, 第 28 回日本 DDS 学会学術 集会, 2012 年 7 月 4 日, 【国内会議】 271. 土谷享、森健、新留琢郎、片山佳樹:「プロテインキナーゼ応答型ポリマーの分子修飾とポリマー/ DNA 複合体の安定性」, 札幌コンベンションセンター, 第 28 回日本 DDS 学会学術集会, 2012 年 7 月 4 日, 【国内会議】 272. 串尾聡之、土谷享、森健、新留琢郎、片山佳樹:「腫瘍の低 pH 及び細胞内シグナル異常に応答す る二重ターゲティング遺伝子キャリアの開発」, 札幌コンベンションセンター, 第 28 回日本 DDS 学会 学術集会, 2012 年 7 月 4 日, 【国内会議】 273. Shujuro Shisaki, Masanori Kuramoto, Takeshi Mori, Takuro Niidome, Yoshiki Katayama:「Protease imaging system by using polyion-complex and its application to prostate cancer」, The Centre des Congres de Quebec City, Canada, 39th Annual Meeting & Exposition of the Controlled Release 278 Society, 2012 年 07 月 15-19 日, 【国際会議】 274. 中村雄大、土谷享、森健、新留琢郎、片山佳樹:「細胞内シグナルに応答する分岐状ポリエチレンイ ミンによる遺伝子デリバリー」, 北九州国際会議場, 第 49 回化学関連支部合同九州大会, 2012 年 06 月 30 日, 【国内会議】 275. Yoshiki Katayama, Riki Toita, Jeong-Hun Kang, Takeshi Mori, Takuro Niidome : 「 New gene regulation delivery system using peptide-pendant polyethyleneimine for cancer cell-specific therapy and imaging」, Washington State Convention & Trade Center, Seattle, USA, American Society of Gene & Cell Therapy 14th Annual Meeting, 2011 年 5 月 19 日, 【国際会議】 276. Shujiro Shiosaki, Yuko Sato, Takeshi Mori, Takuro Niidome, Yoshiki Katayama:「Gene Regulation System Responding to Histone Acetyltransferase」, 淡路夢舞台, International Symposium on the Physicochemical Field for Genetic Activities, 2011 年 01 月 24 日, 【国際会議】 277. Riki Toita, Tetsuro Tomiyama, Takeshi Shinbori, Takeshi Mori, Takuro Niidome, Yoshiki Katayama: 「Cancer cell-specific gene activation by using signal-responsive cationic polymer」, Honolulu, USA, Pacifichem2010, 2010 年 12 月 17 日, 【国際会議】 278. Hiroyuki Tanaka, Takeshi Mori, Takuro Niidome, Yoshiki Katayama : 「 Unique characters of DNA⁄peptide-grafted hydrophilic polymer complex」, Honolulu, USA, Pacifichem2010, 2010 年 12 月 17 日, 【国際会議】 279. Shujiro Shiosaki, Masanori Kuramoto, Takeshi Mori, Takuro Niidome, Yoshiki Katayama:「Design of histone acetyltransferase-responsive gene regulation system」, Honolulu, USA, Pacifichem2010, 2010 年 12 月 15 日, 【国際会議】 280. Akira Tsuchiya, Yuki Naritomi, Takeshi Mori, Yuta Kobayashi, Takuro Niidome and Yoshiki Katayama : 「 PEG modification to the signal-responsive peptide grafted polymer for the gene delivery」, Honolulu, USA, Pacifichem2010, 2010 年 12 月 15 日, 【国際会議】 281. 成富友紀,土谷享,森健,新留琢郎,片山佳樹:「血中投与を目指したキナーゼ応答型キャリアの開 発」, グランドプリンスホテル広島, 第 32 回日本バイオマテリアル学会大会, 2010 年 11 月 30 日, 【国 内会議】 282. 倉本政則、森 健、新留琢郎、片山佳樹:「バイオイメージングを指向したプロテアーゼ応答性ポリマ ーの開発」, グランドプリンスホテル広島, 第 32 回日本バイオマテリアル学会大会, 2010 年 11 月 30 日, 【国内会議】 283. 土谷 享、姜 貞勲、浅井大輔、森 健、新留琢郎、片山佳樹:「Rho kinase 活性応答型高分子の遺 伝子キャリアとしての可能性」, グランドプリンスホテル広島, 第 32 回日本バイオマテリアル学会大会, 2010 年 11 月 30 日, 【国内会議】 284. 川並寛幸、戸井田力、新堀武士、森 健、新留琢郎、片山佳樹:「ペプチドグラフト型 LPEI を用いた D-RECS 法における癌特異性の向上」, 熊本大,学 2010 年日本化学会西日本大会, 2010 年 11 月 6 日, 【国内会議】 285. 塩崎秀二郎、佐藤祐子、森健、新留琢郎、片山佳樹:「ペプチドグラフト型ポリマーを用いたクロマチ ン機能モデルと遺伝子転写制御」, 北海道大学, 第 59 回 高分子討論会, 2010 年 9 月 17 日, 【国 内会議】 286. 川並寛幸、戸井田力、富山哲朗、姜貞勲、森 健、新留琢郎、片山佳樹:「ペプチド担持型ポリマー 279 によるガン特異的遺伝子発現」, 滋賀県大津市、琵琶湖ホテル, 遺伝子デリバリー研究会第 10 回 夏期セミナー, 2010 年 9 月 01 日, 【国内会議】 287. 土谷 享、成富友紀、森 健、新留琢郎、片山佳樹:「細胞内シグナル応答型遺伝子キャリアの安定 性に関する検討」, 滋賀県大津市、琵琶湖ホテル, 遺伝子デリバリー研究会第 10 回夏期セミナー, 2010 年 9 月 01 日, 【国内会議】 288. 戸井田力、富山哲朗、森健、新留琢郎、片山佳樹:「がん細胞シグナルに応答する遺伝子発現制御 システムの開発」, 東京大学, 第 20 回バイオ・高分子シンポジウム, 2010 年 7 月 29 日, 【国内会議】 289. Riki Toita, Tetsuro Tomiyama, Jeong-Hun Kang, Takeshi Mori, Takuro Niidome, Yoshiki Katayama: 「Protein Kinase C(PKC)-alpha-responsive polymeric carrier: Its application to gene delivery into human cancers」, Oregon Convention Center, Portland, USA, The 37th Annual Meeting & Exposition of the Controlled Release Society, 2010 年 7 月 13 日, 【国際会議】 290. 土谷 享、成富友紀、森 健、新留琢郎、片山佳樹:「The Development of the Transgene Regulation System Responding to Protein Kinases」, Korea Advanced Institute of Science and Technology, A3 (Korea-Japan-China) Joint Symposium on gene Delivery, 2010 年 7 月 05 日, 【国際会議】 291. 成富友紀、土谷享、姜貞勲、森健、新留琢郎、片山佳樹:「The development of the PEG modified polymer responding to protein kinases for the gene therapy」, Korea Advanced Institute of Science and Technology, A3 (Korea-Japan-China) Joint Symposium on gene Delivery, 2010 年 7 月 05 日, 【国際会議】 292. 新堀武士, 戸井田力, 富山哲郎,土谷亨、森健, 新留琢郎, 片山佳樹:「Gene expression control using intracellular signals for cancertherapy, Korea Advanced Institute of Science and Technology」, A3 (Korea-Japan-China) Joint Symposium on gene Delivery, 2010 年 7 月 05 日, 【国際会議】 293. 戸井田力・新堀武士・森健・新留琢郎・片山佳樹:「癌細胞への特異的な遺伝子発現を目的としたペ プチドコンジュゲート」, 大阪国際交流センター, 第 26 回日本DDS学会学術集会, 2010 年 6 月 17 日, 294. 土谷享・浅井大輔・姜貞勲・森健・新留琢郎・片山佳樹:「Rho kinase 活性に応答して細胞を識別す る遺伝子キャリヤの開発」, 第 26 回日本DDS学会学術集会, 2010 年 6 月 17 日, 大阪国際交流セ ンター, 【国内会議】 295. 成富友紀・土谷享・姜貞勲・森健・新留琢郎・片山佳樹:「遺伝子治療に向けた PEG 修飾 PK 応答型 ポリマーの開発」, 北海道大学, 遺伝子・デリバリー研究会第 10 回シンポジウム, 2010 年 6 月 2 日, 【国内会議】 296. 土谷享・浅井大輔・姜貞勲・森健・新留琢郎・片山佳樹:「Rho kinase に応答した遺伝子発現制御シ ステム」 , 北海道大学, 遺伝子・デリバリー研究会第 10 回シンポジウム, 2010 年 6 月 2 日, 【国内 会議】 297. 戸井田力・富山哲朗・新堀武士・森健・新留琢郎・片山佳樹:「ペプチド担持型ポリエチレンイミンに よる癌細胞特異的な遺伝子発現」, 北海道大学, 遺伝子・デリバリー研究会第 10 回シンポジウム, 2010 年 6 月 2 日, 【国内会議】 298. 戸井田力・森健・新留琢郎・片山佳樹:「癌シグナル応答型遺伝子デリバリーシステム」, パシフィコ 横浜, 第 59 回高分子学会年次大会, 2010 年 5 月 27 日, 【国内会議】 299. 成富友紀、土谷 享、森 健、新留琢郎、片山佳樹:「PEG 修飾による細胞内シグナル応答型遺伝 280 子キャリアの安定化」,パシフィコ横浜, 第 59 回高分子学会年次大会, 2010 年 5 月 27 日, 【国内会 議】 300. 古賀春香・戸井田力・森健・新留琢郎・片山佳樹:「ペプチド複合体を用いるプロテインキナーゼ計 測用蛍光分子プローブ」, 島根大学, 第 71 回分析化学討論会, 2010 年 5 月 15 日, 【国内会議】 301. Akira Tsuchiya, Takeshi Mori, Yuki Naritomi, Jeong-Hun Kang, Daisuke Asai, Takuro Niidome, Yoko Endo, Ryo Suzuki, Yoichi Negishi, Kazuo Maruyama, Yoshiki Katayama:「The Combination of drug or gene delivery system responding to cellular signals (D-RECS) and sonoporation system for effective and safe gene delivery」, Boston, USA, 2009 MRS Fall Meeting, 2010 年 1 月 30 日, 【国際 会議】 302. Yoshiki Katayama, Hirotaro Kitazaki, Jeong-Hun Kang, Xiaoming han, Takeshi Mori, Takuro Niidome:「High-throughput Detection of Protein Kinase Activities in Cell Lysate Based on the Aggregation of Gold Nanoparticles」, Boston, USA, 2009 MRS Fall Meeting, 2010 年 1 月 30 日, 【国 際会議】 303. 片山佳樹:「ペプチド/高分子材料を用いる疾患特異的医療システムの創製」,東京,日本学術振興 会・分子ナノテクノロジー第 174 委員会 研究会,2012 年 12 月 14 日【国内会議】 304. 片山佳樹:「創薬及び診断のためのキノーム解析用ペプチド・プロテインアレイ」, 福岡市,第 35 回日 本分子生物学会年会,2012 年 12 月 11-13 日【国内会議】 305. 片山佳樹:「創薬・診断・リスク評価のための細胞機能評価用バイオチップ」, 福岡市,福岡新テクノロ ジー創成シンポジウム, 2012 年 11 月 27 日【国内会議】 306. Yoshiki Katayama:「Novel Cell Signal-responsive Polyplexes for Improved Colloidal Stability and Cell Specificity in Gene Delivery」, 仙台市, The 1st International Symposium on Application of Biomolecular Devices for Sustainable Functional Materials,) 2012 年 10 月 19 日【国内会議】 307. Takeshi Mori, Kyohei Tobinaga, Masayoshi Matsuda, Masafumi Takeo, Takuro Niidome, Yoshiki Katayama:「Co-endocytosis and Co-receptor: Controling cell functions via modification of cell surface」, Taiwan, The 2nd International Symposium of Materials on Regenerative Medicine, 2012 年 08 月 29-31 日【国際会議】 308. Yoshiki Katayama:「Intracellular signal-responding materials for new strategy of cell-specific gene delivery and in vivo imaging of disease functions」, Taiwan, The 2nd International Symposium of Materials on Regenerative Medicine, 2012 年 08 月 29-31 日【国際会議】 309. Yoshiki Katayama:「Intracellular signal-responding materials for new strategy of cell-specific gene delivery and in vivo imaging of disease functions」, Changchun, The 1st International Symposium on Polymer Ecomaterials, 2012 年 08 月 19-22 日【国際会議】 310. 新留琢郎、福島寛満、山下秀治、森健、片山佳樹:「金ナノロッドからの核酸のコントロールドリリース システム」, 札幌市, 第 28 回日本 DDS 学会学術集会, 2012 年 7 月 4-5 日【国内会議】 311. 片山佳樹:「標的細胞内シグナルを検知し細胞を識別する遺伝子キャリヤー」, 札幌市, 第 28 回日 本 DDS 学会学術集会, 2012 年 7 月 4-5 日【国内会議】 312. 金燦宇、森健、新留琢郎、片山佳樹:「Enhanced stability of cancer signal-responsive nanocarrier to improve the specificity of gene therapy」, 札幌市, 第 28 回日本 DDS 学会学術集会,2012 年 7 月 4-5 日【国内会議】 281 313. 土谷享、森健、新留琢郎、片山佳樹:「プロテインキナーゼ応答型ポリマーの分子修飾とポリマー/ DNA 複合体の安定性」, 札幌市, 第 28 回日本 DDS 学会学術集会, 2012 年 7 月 4-5 日【国内会議】 314. 串尾聡之、土谷享、森健、新留琢郎、片山佳樹:「腫瘍の低 pH 及び細胞内シグナル異常に応答す る二重ターゲティング遺伝子キャリアの開発」, 札幌市, 第 28 回日本 DDS 学会学術集会, 2012 年 7 月 4-5 日【国内会議】 315. 尚山堅士郎、渡部和人、森健、片山佳樹、新留琢郎:「デンドリティックポリリジンを用いた腫瘍特異 性を有するナノキャリアの設計」, 札幌市, 第 28 回日本 DDS 学会学術集会, 2012 年 7 月 4-5 日【国 内会議】 316. 李恩卿、森健、新留琢郎、片山佳樹:「Disease signal-responsive siRNA: Silenced siRNA awakened by cellular protease」, 札幌市, 第 28 回日本 DDS 学会学術集会, 2012 年 7 月 4-5 日【国内会議】 317. 吉浦萌笑、森健、片山佳樹、新留琢郎:「金ナノロッドのフォトサーマル効果による HSP70 の誘導」, 札幌市, 第 28 回日本 DDS 学会学術集会, 2012 年 7 月 4-5 日【国内会議】 318. Shujuro Shisaki, Masanori Kuramoto, Takeshi Mori, Takuro Niidome, Yoshiki Katayama:「Protease imaging system by using polyion-complex and its application to prostate cancer」, Quebec, Canada, 3 9th Annual Meeting & Exposition of the Controlled Release Society, 2012 年 07 月 15-19 日【国際会 議】 319. 中村雄大、土谷享、森健、新留琢郎、片山佳樹:「細胞内シグナルに応答する分岐状ポリエチレンイ ミンによる遺伝子デリバリー」, 北九州市, 第 49 回化学関連支部合同九州大会, 2012 年 06 月 30 日【国内会議】 320. 千々岩信勝、尚山堅士郎、山田健一、森健、片山佳樹、新留琢郎:「安定性の高いニトロキシルラジ カル基を修飾したデンドリティックポリリジンの開発」, 北九州市, 第 49 回化学関連支部合同九州大 会, 2012 年 06 月 30 日【国内会議】 321. 松田雅義、森健、新留琢郎、片山佳樹:「ヘパリン・グラフと高分子の細胞表面修飾による細胞増殖 抑制」, 北九州市, 第 49 回化学関連支部合同九州大会, 2012 年 06 月 30 日【国内会議】 322. 尚山堅士郎、渡部和人、千々岩信勝、森健、片山佳樹、新留琢郎:「腫瘍特異的デリバリーを指向し たナノキャリアの設計」, 北九州市, 第 49 回化学関連支部合同九州大会, 2012 年 06 月 30 日【国 内会議】 323. 大坪裕紀、森健、新留琢郎、片山佳樹:「MALDI-TOF-MS を用いる迅速なプロテインキナーゼ活性 測定法の開発」, 北九州市, 第 49 回化学関連支部合同九州大会, 2012 年 06 月 30 日【国内会議】 324. 大坪裕紀、森健、新留琢郎、片山佳樹:「第 72 回分析化学討論会.新規ペプチドのアフィニティー精 製および細胞内プロテインキナーゼ活性の MALDI-TOF-MS によるディファレンシャル計測」,鹿児 島市, 2012 年 05 月 19-20 日【国内会議】 325. 池田広夢、森健、新留琢郎、片山佳樹:「第 72 回分析化学討論会. ペプチドアレイによる投薬前診 断を目指した多種キナーゼ活性の同時検出」, 鹿児島市, 2012 年 05 月 19-20 日【国内会議】 326. Y. Mori, M. Goto, N. Kamiya : 「 Functional protein assemblies by site-specific avidin-biotin interactions」, 金沢市, 12th Japan-China-Korea Joint Symposium on Enzyme Engineering, 2012 年 5 月 12-14 日【国内会議】 327. 石山龍太郎、田原義朗、神谷典穂、後藤雅宏:「腫瘍ターゲティングを目的とした新規薬物キャリア の設計と評価」, 北九州, 第 49 回化学関連支部合同九州大会,2012 年 6 月 30 日【国内会議】 282 328. 中古場輝満 古川真也 後藤雅宏 神谷典穂:「イオン液体化基質を用いた新規酵素反応プロセス の構築」, 北九州, 第 49 回化学関連支部合同九州大会,2012 年 6 月 30 日【国内会議】 329. 小笹詩織、北岡桃子、田中 勉、一瀬博文、後藤雅宏、神谷典穂:「人工セルロソームの構築に向け た基礎検討」, 北九州, 第 49 回化学関連支部合同九州大会,2012 年 6 月 30 日【国内会議】 330. 田中悠介、神谷典穂、後藤雅宏:「薬物のナノコーティング技術を利用した経皮吸収促進システムの 構築とその評価」, 北九州, 第 49 回化学関連支部合同九州大会,2012 年 6 月 30 日【国内会議】 331. 森山幸祐、後藤雅宏、神谷典穂:「酵素反応を活用した機能性ハイドロゲルの創製」, 熊本, 第 23 回九州地区若手ケミカルエンジニアリング討論会, 2012 年 7 月 26-27 日【国内会議】 332. 石山龍太郎、田原義朗、神谷典穂、後藤雅宏:「がんターゲティングを目的とした新規薬物キャリア の設計と開発」, 熊本, 第 23 回九州地区若手ケミカルエンジニア討論会,2012 年 7 月 26-27 日【国 内会議】 333. 田中悠介、後藤雅宏:「薬物の油中ナノ分散技術を利用した経皮吸収促進システムの構築とその評 価」, 熊本, 第 23 回九州地区若手ケミカルエンジニア討論会, 2012 年 7 月 26-27 日【国内会議】 334. H. Abe, M. Goto, N. Kamiya, : 「 Lipid Modification of Proteins Catalyzed by Transglutaminase」,Singapore, 2nd International Conference on Molecular & Functional Catalysis (ICMFC-2), 2012 年 7 月 25-28 日【国際会議】 335. 森山幸祐、後藤雅宏、神谷典穂:「酵素反応を利用した高分子-タンパク質ハイブリッドゲルの作製」, 仙台市, 化学工学会第 44 回秋季大会,2012 年 9 月 13-15 日【国内会議】 336. 安部祐子、神谷典穂、後藤雅宏:「pH 応答性多層ナノ粒子によるドラッグデリバリーシステムの構築」, 仙台市, 化学工学会第 44 回秋季大会,2012 年 9 月 13-15 日【国内会議】 337. 今村佳奈 、神谷典穂、後藤雅宏:「Solid-in-Oil 化技術を用いた経皮ワクチンにおける免疫誘導効 率の向上」, 仙台市,化学工学会 第 44 回秋季大会,2012 年 9 月 13-15 日【国内会議】 338. T. Niide, K. Shimojo, R. Wakabayashi, M. Goto, N. Kamiya:「Enzymatic approach for synthesis of protein-gold nanoparticle conjugates」, Tokushima, The 18th Symposium of Young Asian Biochemical Engineers' Community (YABEC 2012),Oct25-27. 2012【国内会議】 339. 岩城悠也、若林里衣、後藤雅宏、神谷典穂:「SortaseA が触媒するタンパク質架橋効率の向上を目 指した高反応性基質スクリーニング」, 佐賀, 2012 年日本化学会西日本大会,2012 年 11 月 6-7 日 【国内会議】 340. 石山龍太郎、後藤雅宏:「効果的ながん治療を目指した新規抗がん剤キャリアの開発」, 大分, 平成 24 年度化学工学会九州支部大会,2012 年 11 月 14-15 日【国内会議】 341. 麻生慎、神谷典穂、後藤雅宏:「経皮薬物投与を目指したイオン液体製剤の開発」, 沖縄, 第 3 回イ オン液体討論会, 2012 年 12 月 15-17 日【国内会議】 342. Y. Abe、R. Wakabayashi、N. Kamiya、M. Goto:「Development of pH-sensitive double coating carrier for intracellular drug delivery」, 沖縄, The 25th International Symposium on Chemical Engineering, Dec10-12. 2012【国際会議】 343. R. Ishiyama, R. Wakabayashi, N. Kamiya, M. Goto : 「 A novel double-coating carrier for cancer-targeted drug delivery」,沖縄, The 25th International Symposium on Chemical Engineering, 2012 年 12 月 10-12 日【国際会議】 344. K.Imamura, N. Kamiya, M.Goto : 「 Development of transcutaneous vaccine formulation using 283 Solid-in-Oil technology」, 沖縄, The 25th International Symposium on Chemical Engineering, 2012 年 12 月 10-12 日【国際会議】 345. Y. Tanaka, N. Kamiya, M. Goto:「Transdermal delivery of salbutamol sulfate by a solid-in-oil nanodispersion」, 沖縄,The 25th International Symposium on Chemical Engineering,2012 年 12 月 10-12 日【国際会議】 346. 平川 祐也、今村 佳奈、神谷 典穂、後藤 雅宏:「油中ナノ分散化技術を利用したがん免疫療法の 開発」, 小倉,第 15 回化学工学会北九州大会,2013 年 3 月 6-7 日【国内会議】 347. 田村充希、田原義朗、M. Moniruzzaman、神谷典穂、後藤雅宏:「イオン液体を用いた難溶解性薬 物の経皮薬物送達システムの開発」,千葉大学、第 2 回イオン液体シンポジウム、2011 年 1 月 15 日 【国内会議】 348. 安倍弘喜、神谷典穂、後藤雅宏:「部位特異的・共有結合的タンパク質マルチラベル化技術の開 発」,鹿児島、化学工学会第 75 年会、2011 年 3 月 16 日【国内会議】 349. 生津賢一、田原義朗、神谷典穂、後藤雅宏:「油中ナノ分散化技術を利用した siRNA 経皮デリバリ ーシステムの構築」,福岡,第 12 回 化学工学会学生発表会 福岡大会、2011 年 3 月 8 日【国内会議】 350. 田原義朗,金子丈志,戸井田力,神谷典穂,新留琢郎,片山佳樹,後藤雅宏:「独自のエマルション 化技術を利用した新規ダブルコーティング型キャリアの開発」,大阪、第 26 回日本 DDS 学会,2010 年 6 月 8 日【国内会議】 351. 田原義朗,金子丈志,戸井田力,神谷典穂,新留琢郎,片山佳樹,後藤雅宏:「独自のエマルション 化技術を利用した新規ダブルコーティング型キャリアの開発と非ウイルス性遺伝子デリバリーへの応 用」,大阪、第 26 回日本 DDS 学会,2010 年 6 月 8 日【国内会議】 352. 後藤 雅宏 , 生津 賢一 , 田原 義朗 , 本田 祥太, 神谷 典穂 , 萩森 政頼 , 神谷 誠太郎 , 荒川 正幸:「タンパク質の油中ナノ分散化技術 Solid-in-Oil(S/O)法による経皮免疫製剤の開発」, 大阪、第 26 回日本 DDS 学会, 2010 年 6 月 8 日【国内会議】 353. 生津 賢一 , 田原 義朗 , 神谷 典穂 , 後藤 雅宏:「油中ナノ分散化技術を利用した経皮遺伝子 デリバリーシステムの創製」,小倉、第 47 回化学関連支部合同九州大会,2010 年 7 月 5 日【国内会 議】 354. 生津 賢一 , 田原 義朗 , 神谷 典穂 , 後藤 雅宏:「油中ナノ分散化技術を利用した経皮免疫製 剤の開発」,熊本、第 21 回若手ケミカルエンジニア討論会, 2010 年 7 月 26 日【国内会議】 355. 金子丈志、田原義朗、神谷典穂、後藤雅宏:「水溶性薬物を封入した新しい薬物キャリア作製法の 開発」,京都、化学工学会第 42 回秋季大会 2010 年 9 月 7 日【国内会議】 356. 田原義朗,神谷典穂,後藤雅宏:「新規オクタアルギニン修飾キャリアによる遺伝子デリバリー」,京都、 化学工学会第 42 回秋季大会,2010 年 9 月 7 日【国内会議】 357. 生津 賢一 , 田原 義朗 , 神谷 典穂 , 後藤 雅宏:「油中ナノ分散化技術を利用したオリゴ核酸 経皮デリバリー技術の創製」,京都、化学工学会第 42 回秋季大会, 2010 年 9 月 7 日【国内会議】 358. 田原義朗,金子丈志,戸井田力,神谷典穂,新留琢郎,片山佳樹,後藤雅宏:「新規カチオン性ダ ブルコーティング型キャリアによる遺伝子デリバリー」,広島、第 32 回日本バイオマテリアル学会, 2010 年 11 月 12 日【国内会議】 359. 金子丈志、田原義朗、神谷典穂、後藤雅宏:「タンパク質性薬物を封入する新しい薬物キャリア作製 法の開発」広島、第 32 回日本バイオマテリアル学会大会 2010 年 11 月 12 日【国内会議】 284 360. 生津 賢一, 田原 義朗, 神谷 典穂, 後藤 雅宏:「独自のエマルション化技術 Solid-in-Oil(S/O) 法による新規経皮免疫製剤の開発」,広島、第 32 回日本バイオマテリアル学会大会, 2010 年 11 月 12 日【国内会議】 361. 野瀬圭介,Dakrong Pissuwan ,田原義朗,神谷典穂,後藤雅宏,新留康郎,森健,片山佳樹,新留琢郎: 「金ナノロッドのフォトサーマル効果を利用した経皮デリバリー」,広島、日本バイオマテリアル学会 2010年11月12日【国内会議】 【レドックスイメージンググループ】 362. Fuminori Hyodo, Daisuke Miura, Yoshinori Fujimura, Keiji Yasukawa, Kiyoshi Sakai1, Kazuhiro Ichikawa, Hiroyuki Wariishi, Hideo Utsumi:「Visualization of Nitroxyl Probes for OMRI Redox Imaging Using Mass Spectrometry Imaging」,San Francisco USA, SFRBM 2009 11.20 【国際会議】 363. 伊藤慎治、安川圭司、長沼辰弥、祖慶晃子、市川和洋、内海英雄、兵藤文紀:「1.5T オーバーハウ ザーMRI による胃内投与ニトロキシルプローブの分子イメージング」,仙台,第50回電子スピンサイエ ンス学会2011.11.178【国内会議】 364. Hyodo F., Arimura N., Nakaji T., Sokei A., Ichikawa K., Yasukawa K., Naganuma T , Yamada K., Utsumi H.「Redox Imaging of Lung Using Overhauser-MRI System and its Application to Lung Metastasis Model Mice」Frankfurt Germany, EUROMAR 2011 8.23 【国際会議】 365. 伊藤慎治、安川圭司、長沼辰弥、祖慶晃子、市川和洋、内海英雄、兵藤文紀:「1.5T 周回型オーバ ーハウザーMRI による 胃内投与ニトロキシルプローブの分子イメージング」ハイライトテーマ、札幌 日本薬学会第132年会 2012.3.29【国内会議】 366. 兵藤文紀、本田洋平、伊藤慎治、市川和洋、山田健一、内海英雄:「生体レドックスイメージングによ る急性腎障害の可視化」,名古屋,フォーラム2012 衛生薬学・環境トキシコロジー 2012. 10.25【国内 会議】 367. Hyodo F., Nakaji T., Miura D. , Fujimura Y., Ito S., Naganuma T, .Wariishi H , Utsumi H.: 「 Visualization of Paramagenetic Nitroxyl probes for In vivo Redox Imaging Using Mass Spectrometry Imaging and Overhauser-MRI」EUROMAR 2012 7.3【国際会議】 368. Fuminori Hyodo,Yohei Honda, Shinji Ito, Kazuhiro Ichikawa, Kenichi Yamada, Hideo Utsumi 「 Non-invasive analysis of in vivo redox status on cisplatin induced nephrotoxicity using Overhauser-MRI」EUROMAR 2012 7.3【国際会議】 369. 伊藤慎治、 安川圭司、長沼辰弥、市川和洋、内海英雄、兵藤文紀:「周回型オーバーハウザー MRIによるマウス胃内投与ニトロキシルプローブの分子イメージング」,名古屋,フォーラム2012 衛生 薬学・環境トキシコロジー 2012. 10.25【国内会議】 370. 伊藤慎治、内海英雄、兵藤文紀:「オーバーハウザー効果MRIによるニトロキシルプローブ混入アル ギン酸ビーズの徐放性評価」,札幌, 第51回 電子スピンサイエンス学会2012.11.2【国内会議】 371. 兵藤文紀、有村直紀、江藤比奈子、中路睦子、市川和洋、山田健一、内海英雄:「OMRIを用いた肺 のレドックスイメージング:転移癌モデルマウスへの応用」,札幌, 第51回電子スピンサイエンス学会 2012.11.2 【国内会議】 【ネット医療グループ】 285 372. 安川圭司、石原由紀夫、中井陸運:「健康支援ネットワークシステムの試作」、名古屋、第18回日本 未病システム学会学術総会、2011.11.20【国内会議】 373. Ishihara Y., Ishihara M.:「Angled arrays of fly’s eye lens to display objects close to observers」, Maui, Hawaii, USA, Proceedings Interaction of the IASTED International Conference on Human-Computer (IASTED-HCI2010),713,257-263, 2010.8.25【国際会議】 374. Ishihara M., Ishihara Y.:「A reflex in eye-hand coordination for calibrating coordinates of a tabletop display 」 , Roma, Italy, Proceedings of International Working Conference on Advanced Visual Interfaces (AVI2010), 297-300, 2010.5.28【国際会議】 375. Ishihara M., Ishihara Y.:「Properties of Shadow-Cursor for Calibrating Screen Coordinates of Tabletop Displays」, Orlando, Florida, USA, Proceedings of the 14th International Conference on Human-Computer Interaction (HCI International 2011),242-246, 2011.7.12【国際会議】 376. Ishihara Y., Ishihara M.:「Locating Projectors Using Intensity of Reflected Beams Based on Phong Shading Model」, Orlando, Florida, USA, Proceedings of the 14th International Conference on Human-Computer Interaction (HCI International 2011), 36-40, 2011.7.12【国際会議】 377. Ishihara Y., Ishihara M. : 「 Distortion correction of views into aquarium 」 , Sapporo, Japan, Proceedings of the 27th International Technical Conference on Circuits/Systems,Computers and Communications,p-t1-23, 2012.7.17、【国際会議】 378. Ishihara Y., Ishihara M.:「Correcting Distortion of Views into Aquarium」, Las Vegas, Nevada, USA, Proceedings of the 15th International Conference on Human-Computer Interaction (HCI International 2013), 2013.7【国際会議】 379. Ishihara M., Ishihara Y.:「Calibrating Screen Coordinates of Tabletop Display using Shadow-Cursor」, Las Vegas, Nevada, USA, Proceedings of the 15th International Conference on Human-Computer Interaction (HCI International 2013), 2013.7、【国際会議】 審査のない講演会 【生体レドックス画像解析グループ】 1. Ken-ichi Yamada, Kazuhiro Ichikawa, Keiji Yasukawa, and Hideo Utsumi.: 「Molecular Imaging System of Redox Reactions Monitored by Overhausee-enhanced MRI with Nitroxyl Radicals and its Application to Disease Model」, Fukuoka, Japan, Kyushu University COE Program, International Symposium, Nov. 6-7.【国内学会】 【メタボリック・プロファイリンググループ】 2. 金允喜・藤村由紀・萩原立春・佐々木雅子・行平大地・山口歩・永尾達彦・齋藤和徳・三浦大典・割 石博之・田中浩士・山田耕路・立花宏文:「質量分析イメージング法による緑茶カテキンおよびその代 謝 物の生 体組 織内 分布情 報の非 標識 可視 化 」 ,仙 台市 , 日 本農 芸化 学会 2013 年 度大 会 2013.3.25-27【国内会議】 3. 中村純也・加来麻衣子・藤村由紀・高橋勝利・三浦大典・割石博之:「質量分析イメージングを用いた トマト果実における代謝物分布の可視化」,仙台市, 日本農芸化学会 2013 年度大会 2013.3.25-27 【国内会議】 286 4. 金允喜・藤村由紀・萩原立春・行平大地・山口歩・永尾達彦・齋藤和徳・三浦大典・割石博之・山田 耕路・立花宏文:「緑茶カテキンの組織内二次元分布情報を非標識可視化する質量分析イメージン グ法の開発」,静岡市, 第17回日本フードファクター学会学術集会および第9回日本カテキン学会 合同大会 2013.11.10-11【国内会議】 5. 永尾達彦・行平大地・藤村由紀・三浦大典・割石博之:「超高分解能質量分析を用いた組成式決定 法の理論的検証」,神戸市, 第64回日本生物工学会大会, 2013.10.23-26【国内会議】 6. 入江美穂・藤村由紀・三浦大典・割石博之:「質量分析統合利用による網羅的時空間分解代謝変動 の理解」,神戸市, 第64回日本生物工学会大会, 2013.10.23-26【国内会議】 7. 山口歩・三浦大典・藤村由紀・割石博之:「MALDI-MS による代謝物/タンパク質統合イメージング 技術の開発」,神戸市, 第64回日本生物工学会大会, 2013.10.23-26【国内会議】 8. 瀬戸山大樹・藤村由紀・三浦大典:「老化制御を目指した酸化ストレス応答性代謝物の探索」,鶴岡 市, 第7回メタボロームシンポジウム, 2013.10.10-12【国内会議】 9. 行平大地・藤村由紀・三浦大典・割石博之:「相関ネットワーク構造の遷移に基づく代謝動態解析」, 鶴岡市, 第7回メタボロームシンポジウム, 2013.10.10-12【国内会議】 10. 行平大地・藤村由紀・三浦大典・割石博之:「シスプラチン誘発腎障害における代謝動態解析」,鶴 岡市, 第7回メタボロームシンポジウム, 2013.10.10-12【国内会議】 11. 永尾達彦・行平大地・藤村由紀・三浦大典・割石博之:「超高分解能質量分析を用いた代謝物組成 式決定法の理論的検証」,鶴岡市, 第7回メタボロームシンポジウム, 2013.10.10-12【国内会議】 12. 行平大地・同籠健斗・藤村由紀・三浦大典・新藤充・割石博之:「マトリックスと代謝物の分子構造に 基づいた代謝物イオン化効率の統計モデリング」, 鶴岡市, 第7回メタボロームシンポジウム, 2013.10.10-12【国内会議】 13. 山口歩・三浦大典・藤村由紀・割石博之:「MALDI-MS による単一試料上での代謝物/タンパク質 イメージング技術の開発」,鶴岡市, 第7回メタボロームシンポジウム, 2013.10.10-12【国内会議】 14. 金允喜・藤村由紀・行平大地・山口歩・三浦大典・割石博之・山田耕路・立花宏文:「IgE 産生阻害 緑茶成分ストリクチニンの in situ 質量分析イメージング法の開発」, 鹿児島市, 平成 24 年度日本 農芸化学会西日本支部および日本栄養食糧学会九州・沖縄支部合同大会 2013.9.27-29【国内会 議】 15. 佐々木雅子・金允喜・藤村由紀・行平大地・山口歩・三浦大典・割石博之・山田耕路・立花宏文;「緑 茶カテキン EGC の in situ 質量分析イメージング法の開発」, 鹿児島市, 平成 24 年度日本農芸 化学会西日本支部および日本栄養食糧学会九州・沖縄支部合同大会 2013.9.27-29【国内会議】 16. 萩原立春・藤村由紀・金允喜・行平大地・山口歩・三浦大典・割石博之・山田耕路・立花宏文:「組織 内微小領域における緑茶カテキンの二次元可視化に向けた質量分析イメージング法の開発」,京都 市, 日本農芸化学会 2012 年度大会, 2012.3.22-26【国内会議】 17. 藤村由紀・三浦大典・立花宏文・割石博之:「血管内皮機能改善作用を有する日本茶品種のメタボロ ーム解析」,吹田市, 第6回メタボロームシンポジウム, 2011.10.13-14【国内会議】 18. 入江美穂・藤村由紀・三浦大典・大和真由実・割石博之:「質量分析技術の統合利用による代謝物 の局在変動の解明」,吹田市, 第6回メタボロームシンポジウム, 2011.10.13-14【国内会議】 19. 永尾達彦・行平大地・藤村由紀・三浦大典・割石博之:「超高分解能質量分析による組成式決定ア ルゴリズムの開発と評価」,吹田市, 第6回メタボロームシンポジウム, 2011.10.13-14【国内会議】 287 20. 行平大地・三浦大典・藤村由紀・割石博之:「時系列メタボローム解析法の開発」,吹田市, 第6回メタ ボロームシンポジウム, 2011.10.13-14【国内会議】 21. 山口歩・三浦大典・藤村由紀・割石博之:「MALDI-MS による multi-omics イメージング技術の開発」, 吹田市, 第6回メタボロームシンポジウム, 2011.10.13-14【国内会議】 22. 瀬戸山大樹・藤村由紀・割石博之・三浦大典:「老化に関与する生体ストレス応答性代謝物の探索」, 吹田市, 第6回メタボロームシンポジウム, 2011.10.13-14【国内会議】 23. 萩原立春・藤村由紀・行平大地・山口歩・三浦大典・割石博之・山田耕路・立花宏文:「緑茶カテキン の in situ 質量分析イメージング」,宮崎市, 日本農芸化学会西日本支部・中四国支部合同大会, 2011.9.16-18【国内会議】 24. 山口歩・藤村由紀・三浦大典・割石博之:「質量分析による multi-omics イメージング」,吹田市, 第 59 回質量分析総合討論会, 2011.9.13-15【国内会議】 25. 永尾達彦・行平大地・藤村由紀・三浦大典・割石博之:「超高分解能質量分析による組成式決定ア ルゴリズムの開発」,吹田市, 第 59 回質量分析総合討論会, 2011.9.13-15【国内会議】 26. 藤村由紀・塚本俊太郎・入江美穂・三浦大典・割石博之・立花宏文:「緑茶ポリフェノール EGCG の 抗腫瘍効果に対する酸素応答性の理解に向けた細胞内代謝物プロファイリング」,東京都, 第65回 日本栄養・食糧学会大会, 2011.5.13-15【国内会議】 27. 藤村由紀・栗原佳奈・井田恵・高坂玲亜・三浦大典・割石博之・山本(前田)万里・根角厚司・山田耕 路・立花宏文:「メタボロミクスを駆動力とする緑茶品種の新たな機能性評価」,京都市,日本農芸化学 会大会 2011 年度大会, 2011.3.25-28【国内会議】 28. 藤村由紀・三浦大典・立花宏文・割石博之:「緑茶カテキン応答性ヒト白血病細胞の新規表現型解 析に向けた高感度ハイスループットメタボリック・プロファイリング」,仙台市, 第15回日本フードファク ター学会学術集会, 2010.10.4-5【国内会議】 29. 藤村由紀・栗原佳奈・井田恵・高坂玲亜・三浦大典・割石博之・山本(前田)万里・根角厚司・山田耕 路・立花宏文:「血管内皮機能改善作用を有する日本茶品種のメタボローム解析」,鶴岡市, 第 5 回メ タボロームシンポジウム, 2010.9.9-11【国内会議】 30. 行平大地・三浦大典・藤村由紀・割石博之:「MALDI-MS を用いた細胞内代謝物動態の高時間分 解解析」,鶴岡市, 第 5 回メタボロームシンポジウム, 2010.9.9-11【国内会議】 31. 三浦大典・藤村由紀・大和真由実・兵藤文紀・立花宏文・割石博之:「MALDI-MS による代謝動態の 時空間分解可視化」,筑波市, 第58回質量分析総合討論会, 2010.6.16-18【国内会議】 32. 藤村由紀・井田恵・栗原佳奈・高坂玲亜・三浦大典・割石博之・山本(前田)万里・根角厚司・山田耕 路・立花宏文:「血管内皮機能改善効果を有する緑茶抽出物の代謝物プロファイリング」,筑波市, 第 58回質量分析総合討論会, 2010.6.16-18【国内会議】 33. 栗原佳奈・井田恵・藤村由紀・高坂玲亜・三浦大典・割石博之・山本(前田)万里・根角厚司・山田耕 路・立花宏文:「メタボリック・プロファイリングによる血管内皮障害抑制作用を有する茶葉成分の探 索」,徳島市, 第64回日本栄養・食糧学会大会, 2010.5.21-23【国内会議】 34. 大内田研宙・藤村由紀・三浦大典・池永直樹・村田正治・田上和夫・永井英司・水元一博・田中雅 夫・割石博之・橋爪誠:「メタボリック・プロファイリング法による膵癌の治療抵抗性に関わる代謝産物 の解析」,名古屋市, 第 110 回 日本外科学会定期学術集会, 2010.4.8-10【国内会議】 35. 栗原佳奈・井田恵・藤村由紀・高坂玲亜・三浦大典・割石博之・山本(前田)万里・根角厚司・山田耕 288 路・立花宏文:「メタボリック・プロファイリングによる新規高アントシアニン茶の活性成分の探索」,東京 都, 日本農芸化学会 2010 年度大会, 2010.3.27-30【国内会議】 36. 三浦大典・藤村由紀・立花宏文・割石博之:「高感度 MALDI-MS を用いたハイスループットメタボリ ック・プロファイリング」,横浜市, 第 4 回メタボロームシンポジウム, 2009.11.18-19【国内会議】 37. 藤村由紀・三浦大典・李珠恵・邊義烘・立花宏文・割石博之:「緑茶カテキン投与マウス尿のメタボリ ック・プロファイリング」福岡市,第48回 NMR 討論会, 2009.11.10-12【国内会議】 38. 三浦大典・藤村由紀・兵藤文紀・行平大地・立花宏文・割石博之:「メタボリック・プロファイリング法に よるシスプラチン誘導性酸化ストレスに対する緑茶ポリフェノールの活性評価」,那覇市,日本農芸化 学会関西・中四国・西日本支部、日本栄養食量学会九州・沖縄支部および日本食品科学工学会西 日本支部合同大会, 2009.10.30-31【国内会議】 39. 藤村由紀・三浦大典・李珠恵・邊義烘・立花宏文・割石博之:「緑茶カテキン投与マウス尿のメタボリ ック・プロファイリング」,那覇市,日本農芸化学会関西・中四国・西日本支部、日本栄養食量学会九 州・沖縄支部および日本食品科学工学会西日本支部合同大会, 2009.10.30-31【国内会議】 40. 井田恵・藤村由紀・栗原佳奈・三浦大典・割石博之・山本(前田)万里・山田耕路・立花宏文:「メタボ リック・プロファイリング法による茶品種の抗ストレス・疲労活性評価」,那覇市,日本農芸化学会関西・ 中四国・西日本支部、日本栄養食量学会九州・沖縄支部および日本食品科学工学会西日本支部 合同大会, 2009.10.30-31【国内会議】 41. 藤村由紀・三浦大典・李珠恵・邊義烘・立花宏文・割石博之:「MALDI-MS を用いた超高速メタボリ ック・プロファイリング:緑茶カテキン EGCG の抗酸化ストレス活性評価」,名古屋市, 日本カテキン 学会大会, 2009.9.8-9【国内会議】 42. 栗原佳奈・高坂玲亜・井田恵・藤村由紀・山本(前田)万里・立花宏文:「新規高アントシアニン茶抽 出物の血管内皮障害に対する抑制作用」,名古屋市, 日本カテキン学会大会, 2009.9.8-9【国内会 議】 43. 三浦大典・藤村由紀・兵藤文紀・行平大地・立花宏文・割石博之:「メタボリック・プロファイリング法に よるシスプラチン誘導性酸化ストレスに対する緑茶ポリフェノールの活性評価」,福岡市, 第62回 日 本酸化ストレス学会, 2009.6.11-12【国内会議】 44. 山崎真・太田哲也・三浦大典・藤村由紀・割石博之・井上裕章:「MALDI-MS を用いた Fenofibrate 投与ラット肝臓のハイスループットメタボリックプロファイリング」,大阪市, 第 57 回質量分析総合討論 会, 2009.5.13-15【国内会議】 45. 藤村由紀・根本直・須永絵理・三浦大典・李珠恵・邊義烘・立花宏文・割石博之:「緑茶ポリフェノー ル EGCG のニュートリメタボロミクス」,福岡市, 平成 21 年度日本農芸化学会大会, 2009.3.27-29 【国内会議】 46. 三浦大典・藤村由紀・立花宏文・割石博之:「高感度 MALDI-MS を用いたハイスループットメタボリ ック・プロファイリング」,鶴岡市, 第 3 回メタボロームシンポジウム, 2008.10.30-11.1【国内会議】 47. 藤村由紀・根本直・須永絵理・三浦大典・李珠恵・邊義烘・立花宏文・割石博之:「NMR-メタボリック・ プロファイリング法による緑茶ポリフェノール EGCG の生理活性評価」,鶴岡市, 第 3 回メタボローム シンポジウム, 2008.10.30-11.1【国内会議】 48. 栫井聡子・根本直・須永絵理・行平大地・藤村由紀・三浦大典・割石博之:「NMR / MS 統合メタボリ ック・プロファイリングによるマーカー代謝物の構造推定」,鶴岡市, 第 3 回メタボロームシンポジウム, 289 2008.10.30-11.1【国内会議】 (4)特許出願 特許出願件数(うち登録件数):国内 40 件(4 件)、国外 33 件(1 件)、合計 73 件(5 件) 【生体レドックス画像解析グループ (日本電子株式会社)】 項目 1:ReMI を開発・製品化を目指す 1. 出願情報(特願 2005-257116、電子スピン共鳴装置及び電子スピン共鳴装置における画像作製方、 2005/9/5、国立大学法人九州大学、内海英雄/長沼辰弥)特許第 5162747 号 2. 出願情報(特願 2011-517267、計測装置及び計測方法、2009/7/7、国立大学法人九州大学、内海 英雄/市川和洋) 3. 出願情報(13/002920、Measurement Device and Measurement Method、2009/7/7、国立大学法人 九州大学、内海英雄/市川和洋)※2013 年登録査定(番号未着) 4. 出願情報(9794062.1、Measurement Device and Measurement Method、2009/7/7、国立大学法人 九州大学、内海英雄/市川和洋) 5. 出願情報(特願 2009-077389、計測装置および計測方法、2009/3/26、国立大学法人九州大学、内 海英雄/市川和洋/高橋哲彦) 6. 出 願 情 報 ( 13/258743 、 MEASUREMENT DEVICE AND MEASUREMENT METHOD 、 2010/3/25、国立大学法人九州大学、内海英雄/市川和洋/高橋哲彦) 7. 出 願 情 報 ( 10756180.5 、 MEASUREMENT DEVICE AND MEASUREMENT METHOD 、 2010/3/25、国立大学法人九州大学、内海英雄/市川和洋/高橋哲彦) 8. 出願情報(特願 2012-148866、磁場印加装置、2012/7/2、国立大学法人九州大学/日本レドック ス株式会社/富士電機株式会社/日立金属株式会社、内海英雄/市川和洋/兵藤文紀/長沼辰弥/ 飯倉淳/梶原秀則/杉山英二/青木雅昭) 9. 出願情報(PCT 出願準備中、磁場印加装置、2013/7/1(予定)、国立大学法人九州大学/日本レド ックス株式会社/富士電機株式会社/日立金属株式会社、内海英雄/市川和洋/兵藤文紀/長沼 辰弥/飯倉淳/梶原秀則/杉山英二/青木雅昭) 10. 出願情報(10756180.5、A MEASURING INSTRUMENT AND A METHOD OF MEASUREMENT、 2013/6/3、国立大学法人九州大学、内海英雄/小林竜馬) 項目2:反応選択性を付与したニトロキシルプローブ剤を開発する 11. 出願情報(特願 2008-556217、ニトロキシルラジカルの合成法、2008/1/30、国立大学法人九州大学、 内海英雄/酒井浄/山田健一)※2013 年登録査定(番号未着) 12. 出願情報(12/523341、ニトロキシルラジカルの合成法、2008/1/30、国立大学法人九州大学、内海 英雄/酒井浄/山田健一)※2013 年登録査定(番号未着) 13. 出願情報(8710831.2、ニトロキシルラジカルの合成法、2008/1/30、国立大学法人九州大学、内海 英雄/酒井浄/山田健一) 14. 出願情報(特願 2011-538512、新規ニトロキシルラジカル化合物及びその製造方法、2010/10/29、 国立大学法人九州大学、内海英雄/酒井浄/山田健一) 【メタボリック・プロファイリンググループ (株式会社島津製作所)】 290 項目 2:MALDI-MS の感度の向上 15. 出願情報(特願 2011-152328、MALDI質量分析用マトリックス、2011/7/8、国立大学法人九州大 学、新藤充/割石博之/三浦大典/藤村由紀) 16. 出願情報(PCT/JP2012/067227、MALDI質量分析用マトリックス、2012/7/5、国立大学法人九州 大学、新藤充/割石博之/三浦大典/藤村由紀) 17. 出願情報(出願準備中、(仮)新規MALDI質量分析用マトリックス、2013/6/28(予定)、国立大学法 人九州大学、新藤充/割石博之/三浦大典/藤村由紀/松本健司) 【レドックス疾患創薬グループ (田辺三菱製薬株式会社)】 項目 1:ビリルビンおよびビリベルジン類縁体または細胞内・血中ビリルビンを上昇させる低分子化合物の 糖尿病性合併症治療薬としての有効性と安全性を確立し、医薬品開発へ向けて数種類の候補化合物を 創出する。 18. 出願情報(60/000370、DIABETIC NEPHROPATHY INHIBITORY EFFECT OF BILIVERDIN、 2007-10-25、国立大学法人九州大学、井口登與志/高柳涼一/藤井雅一) 19. 出願情報(PCT/JP2008/003044、テトラピロール誘導体およびその医療用途、2008/10/25、国立大 学法人九州大学、井口登與志/高柳涼一/藤井雅一) 項目 2:上記候補化合物の糖尿病発症抑制効果を確立し、全く新しい概念としての糖尿病発症予防薬 の可能性を探索する。また、植物におけるフィコビリンなどの機能性食品による糖尿病発症予防の可能 性についても探索する。 20. 出願情報(61/407585、NADP(H)OXIDASE INHIBITING PHARMACEUTICAL COMPOSITION、 2010/10/28、国立大学法人九州大学、井口登與志/髙栁涼一/前田泰孝) 21. 出願情報(PCT/JP2011/075007、NAD(P)H オキシダーゼ阻害剤、酸化ストレス疾患治療薬、酸化ス トレス疾患治療方法及びスクリーニング方法、2011/10/28、国立大学法人九州大学、井口登與志/ 髙栁涼一/前田泰孝) 項目 3:キマーゼ特異的阻害薬の糖尿病性合併症治療薬としての有効性および安全性の確立と医 薬品開発へ向けて、数種類の候補化合物を創出。 22. 出願情報(特願 2008-117069、酸化ストレス抑制剤、208/04/02、国立大学法人九州大学/帝人ファ ーマ、井口登與志/高柳涼一/前田泰孝) 項目 5:新なシーズ研究の創出 23. 出願情報(出願準備中、(仮) 糖尿病腎症および慢性腎臓病の新規評価法、出願日未定、国立大 学法人九州大学、井口登與志/髙栁涼一/内海英雄/市川和洋/兵藤文紀/安川圭司/大和真由実 /小玉賢美) 【先端がん診断・創薬グループ (大鵬薬品工業株式会社)】 項目 2:5-FU と併用する薬剤の作用機序解明 24. 出願情報(12/205961、EGF レセプターを標的とした薬剤の有効性の予測方法、2009/1/26、国立大 学法人九州大学、桑野信彦) 25. 出願情報(PCT/JP2010/051304、A METHOD OF PREDICTING THE EFFICACY OF A DRUG、 2010/1/26、国立大学法人九州大学、桑野信彦) 291 項目 5:トシル酸スプラタストによる抹消神経異常抑制の可能性 26. 出願情報(特願 2013-045866、がん化学療法剤に起因する末梢神経障害予防及び/又は治療剤、 2013/3/7、国立大学法人九州大学/大鵬薬品工業株式会社、前原喜彦/徳永えり子/木庭守) 【生体レドックス内視鏡グループ (HOYA 株式会社)】 項目 1:ReMI 対応レドックス内視鏡およびロボティックシステムの開発 27. 出願情報(PCT/JP2012/053093、診断システム、2012/2/10、国立大学法人九州大学/HOYA 株式 会社、橋爪誠/松本主之/小西晃造/富川盛雅/村田正治/千葉亨) 28. 出願情報(出願済み番号未着(US)、診断システム、2012/2/10、国立大学法人九州大学/HOYA 株 式会社、橋爪誠/松本主之/小西晃造/富川盛雅/村田正治/千葉亨) 29. 出願情報(出願済み番号未着(GB)、診断システム、2012/2/10、国立大学法人九州大学/HOYA 株式会社、橋爪誠/松本主之/小西晃造/富川盛雅/村田正治/千葉亨) 30. 出願情報(出願済み番号未着(DE)、診断システム、2012/2/10、国立大学法人九州大学/HOYA 株式会社、橋爪誠/松本主之/小西晃造/富川盛雅/村田正治/千葉亨) 31. 出願情報(出願済み番号未着(CN)、診断システム、2012/2/10、国立大学法人九州大学/HOYA 株式会社、橋爪誠/松本主之/小西晃造/富川盛雅/村田正治/千葉亨) 32. 出願情報(特願 2011-186699、診断システム、2011/8/30、国立大学法人九州大学/HOYA 株式会 社、橋爪誠/松本主之/小西晃造/富川盛雅/村田正治/千葉亨) 33. 出願情報(特願 2012-021708、共鳴信号増幅用プローブ及び内視鏡用高周波処置具、2012/2/3、 国立大学法人九州大学/HOYA 株式会社、橋爪誠/村田正治/豊田和孝/阿部紳聡) 項目 2:ナノプロープ対応型レドックスイメージングカメラとレドックスナビ統合診断システムの開発 34. 出願情報(特願 2010-227295、診断システム、2010/10/7、国立大学法人九州大学/HOYA 株式会 社、千葉亨/小原佳巳/橋爪誠/松本主之/小西晃造/富川盛雅/村田正治) 35. 出願情報(PCT/JP2011/070216、診断システム、2011/9/6、国立大学法人九州大学/HOYA 株式 会社、千葉亨/小原佳巳/橋爪誠/松本主之/小西晃造/富川盛雅/村田正治) 36. 出願情報(13/877979(US)、診断システム、2011/9/6、国立大学法人九州大学/HOYA 株式会社、 千葉亨/小原佳巳/橋爪誠/松本主之/小西晃造/富川盛雅/村田正治) 37. 出願情報(1308158.3(GB)、診断システム、2011/9/6、国立大学法人九州大学/HOYA 株式会社、 千葉亨/小原佳巳/橋爪誠/松本主之/小西晃造/富川盛雅/村田正治) 38. 出願情報(112011103387.7(DE)、診断システム、2011/9/6、国立大学法人九州大学/HOYA 株式 会社、千葉亨/小原佳巳/橋爪誠/松本主之/小西晃造/富川盛雅/村田正治) 39. 出願情報(201180048357.1(CN)、診断システム、2011/9/6、国立大学法人九州大学/HOYA 株式 会社、千葉亨/小原佳巳/橋爪誠/松本主之/小西晃造/富川盛雅/村田正治) 40. 出願情報(特願 2011-072216、診断システム、2011/3/29、国立大学法人九州大学/HOYA 株式会 社、橋爪誠/松本主之/小西晃造/富川盛雅/村田正治/千葉亨) 項目 3:手術ナビゲーションと穿刺操作の精度向上に関する研究 41. 出願情報(特開2011-98211、穿刺対象臓器の血流量推定システム、温度分布推定システム、解 析装置、及び解析装置用プログラム、2013/3/4、学校法人早稲田大学/国立大学法人九州大学、 藤江正克 , 小林洋 , 渡辺宏樹 , 山崎望 , 橋爪誠 , 大平猛 292 42. 出願情報(特開2012-035010、穿刺支援システム、2012/8/11、学校法人早稲田大学/国立大学法 人九州大学、藤江正克 , 小林洋 , 渡辺宏樹 , 山崎望 , 橋爪誠 , 大平猛 項目 4:レドックス関連疾患のリアルタイム診断を指向した機能化造影剤の開発 43. 出願情報(特願 2009-218180、診断用造影剤、2009/9/18、国立大学法人九州大学、橋爪 誠/村 田正治) 44. 出願情報(特願 2013-065627、ナノカプセル、組成物、ポリヌクレオチド、組換えベクター及び形質転 換体、2013/3/27、国立大学法人九州大学、橋爪誠/村田正治) 項目 5:レドックスナビゲーションによる低侵襲治療の実現に向けた収束超音波照射システムの開発と 先端医療機器トレーニング 45. 出願情報(特願 2009-159309、鉗子支持装置、2009/7/3、国立大学法人九州大学、橋爪誠/剣持 一/湯下和雄) 46. 出願情報(PCT/JP2010/061370、鉗子支持装置、2010/7/5、国立大学法人九州大学、橋爪誠/剣 持一/湯下和雄) 47. 出願情報(特願 2012-0061285、画像内遮蔽領域の画像補間システム、画像処理装置、2012/3/15、 国立大学法人九州大学、橋爪誠/家入里志/豊田和孝) 【薬物送達システムグループ (日油株式会社)】 項目 1:難治癌(レドックス異常関連疾患)に対する高分子ミセル内包遺伝子治療薬の前臨床および臨床 研究 48. 出願情報(特願 2010-294035、TNF-α、CD40L 及び GM-CSF 併用遺伝子治療剤、2010/12/28、 国立大学法人九州大学/東京大学、中野賢二/片岡 一則/西山伸宏) 49. 出願情報(PCT/JP2011/080515、TNF-α、CD40L 及び GM-CSF 併用遺伝子治療剤、2011/12/28、 国立大学法人九州大学/東京大学、中野賢二/片岡 一則/西山伸宏) 50. 出願情報(特願 2012-089772、アポトーシス誘導剤及び癌治療薬、2012/4/10、国立大学法人九州 大学/東京大学、中野賢二/片岡 一則/西山伸宏) 51. 出願情報(特願 2013-079854、Anti-Tumor DNA Vaccine、2013/4/5、国立大学法人九州大学、中 野賢二) 項目 2:レドックス病態特異的遺伝子放出(発現)システム技術の開発(実施機関における成果) 52. 出願情報(PCT/JP2010/065733, Rho キナーゼの新規基質ペプチド/ 2010, 9,13/国立大学法人九 州大学/姜貞薫/浅井大輔/片山佳樹) 53. 出願情報(PCT/JP2011/63699、タンパク質キナーゼの新規基質ペプチド/2011,6/国立大学法人九 州大学/片山佳樹/秦彬斗/矢山由洋/韓暁明/下村隆/森健/新留琢郎) 項目 3:バイオナノコーティング技術を利用したレドックス性薬剤の新規経皮 DDS システムの構築(実施 機関における成果) 54. 出願情報(特願 2010-136286 、金ナノロッドを有する S/O 製剤、2010/6/15、国立大学法人九州大 学、新留琢郎、神谷典穂、後藤雅宏、片山佳樹、ダークロンピスワン、野瀬圭介、栗原亮介) 55. 出願情報(PCT/JP2010/004021、水溶性薬物キャリア及びその製造方法、2010/6/16、国立大学法 人九州大学、後藤雅宏、神谷典穂、田原義朗) 56. 出願情報(特願 2013-119142、経皮吸収基材、2013/6/5、国立大学法人九州大学、後藤雅宏、宮 293 地伸英、岩間武久) 【レドックスイメージンググループ (富士電機株式会社)】 項目 1:内因性分子の可視化と生体レドックス解析に関する研究 57. 出願情報(特願 2011-538513、生体内因性分子の検出方法、2010/10/29、国立大学法人九州大学、 内海英雄/兵藤文紀/市川和洋)特許第 5150822 号 58. 出願情報(13/504890、生体内因性分子の検出方法、2010/10/29、国立大学法人九州大学、内海 英雄/兵藤文紀/市川和洋) 59. 出 願 情 報 ( 10826890.5 、 METHOD FOR DETECTING ENDOGENOUS BIOMOLECULE 、 2010/10/29、国立大学法人九州大学、内海英雄/兵藤文紀/市川和洋) 60. 出願情報(61/828,442、Novel in vivo redox molecular imaging for free radical intermediates、 2013/5/29、国立大学法人九州大学、内海英雄/兵藤文紀/伊藤慎治) 項目 3:プローブ型共焦点内視鏡の開発 61. 出願情報(特願 2011-239053、光走査装置、2011/10/31、富士電機株式会社/国立大学法人九州 大学、兵藤文紀/澤田廉士/橋爪誠/石河範明) 62. 出願情報(特願 2011-239054、マイクロスキャナ、2011/10/31、富士電機株式会社/国立大学法人 九州大学、兵藤文紀/澤田廉士/橋爪誠/石河範明) 63. 出願情報(特願 2011-239055、マイクロスキャナ、2011/10 /31、富士電機株式会社/国立大学法人 九州大学、兵藤文紀/澤田廉士/橋爪誠/石河範明) 64. 出願情報(特願 2012-185023、磁場発生用電磁石、これを使用した均等磁場発生装置及び磁場発 生用電磁石の製造方法、2012/8/24、富士電機株式会社/国立大学法人九州大学、兵藤文紀/市 川和洋/内山拓/外山健太郎/渡邉和幸) 65. 出願情報(特願 2012-157449、走査型顕微鏡、2012/7/13、富士電機株式会社/国立大学法人九州 大学、橋爪誠/兵藤文紀/澤田廉士/森田晃/河村幸則/鈴木健/石河範明/工藤高裕) 66. 出願情報(特願 2012-157476、ねじり振動子及びねじり振動子の制御方法、2012/7/13、富士電機 株式会社/国立大学法人九州大学、橋爪誠/兵藤文紀/澤田廉士/河村幸則/鈴木健/石河範明) 67. 出願情報(特願 2012-157484、光走査装置及び内視鏡装置、2012/7/13、富士電機株式会社/国立 大学法人九州大学、橋爪誠/兵藤文紀/澤田廉士/河村幸則/鈴木健/石河範明) 68. 出願情報(特願 2012-157483、回転型アクチュエータ、2012/7/13、富士電機株式会社/国立大学 法人九州大学、橋爪誠/兵藤文紀/澤田廉士/河村幸則/鈴木健/石河範明) 69. 出願情報(特願 2012-157489、回転型アクチュエータ、2012/7/13、富士電機株式会社/国立大学 法人九州大学、橋爪誠/兵藤文紀/澤田廉士/河村幸則/鈴木健/石河範明) 70. 出願情報(特願 2012-157480、回転型アクチュエータ及び回転型アクチュエータの制御方法、 2012/7/13、富士電機株式会社/国立大学法人九州大学、橋爪誠/兵藤文紀/澤田廉士/河村幸則 /鈴木健/石河範明) 71. 出願情報(特願 2012-157486、回転型アクチュエータ、2012/7/13、富士電機株式会社/国立大学 法人九州大学、橋爪誠/兵藤文紀/澤田廉士/河村幸則/鈴木健/石河範明) 72. 出願情報(出願準備中、光スキャナ素子及び衝突回避構造、出願日未定、橋爪誠/兵藤文紀/澤田 廉士/河村幸則/鈴木健/石河範明) 294 【ネット医療グループ (九州電力株式会社)】 項目 2:健康データとライフスタイルの相関解析(九州大学) 73. 出願情報(出願準備中、(仮)生活習慣病危険リスク推定方法、2013/6/28(予定)、国立大学法人 九州大学/九州電力株式会社、安川圭司/石原由紀夫/平山ふみ/田中浩剛/岡ゆみ/三宮庸生) (5)受賞等 受賞件数 (40 件) 1. 内海英雄:「生体磁気共鳴画像解析システムの開発と病態モデルへの展開」、(電子スピンサイエン ス学会賞)、2007.11.8 2. 内海英雄:「環境研究におけるバイオアッセイ法開発と環境科学会の発展への貢献」(環境科学会 賞)、2010.9.16 3. 内海英雄:「紫綬褒章(受章)」、2011.11.3 4. 内海英雄:「生体レドックスの分子イメージングと病態解析」、(日本薬学会賞)、2012.3.28 5. 市川和洋:「Construction of OMRI scanner based on ESR imaging system」(Poster Award, 42nd Annual International Meeting of the ESR Group of the Royal Society of Chemistry, UK),2009.4.22 6. 金允喜、藤村由紀、萩原立春、佐々木雅子、行平大地、山口歩、永尾達彦、齋藤和徳、三浦大典、 割石博之、山田耕路、立花宏文:「日本農芸化学会 2013 年度大会トピックス賞」2013.3.27-29 7. 中村純也、加来麻衣子、藤村由紀、高橋勝利、三浦大典、割石博之:「日本農芸化学会 2013 年度 大会トピックス賞」2013.3.27-29 8. 井口登與志:「ジルベール症候群と糖尿病血管合併症の関連」(第 1 回福岡県医学会賞特賞)、 2009.1.25 9. 前田泰孝: Maeda Y, Inoguchi T, Sasaki S, Fujii M, Kobayashi K, Urata H, Nishiyama A, Takayanagi R :「Chymase inhibitor prevented diabetic nephropathy via attenuation of oxidative stress and NAD(P)H oxidase expression in diabetic hamsters」(A Young Investigator Award, A Joint Conference of the 13th In Vivo ESR/EPR Spectroscopy & Imaging and the 10th International EPR Spin Trapping/Spin Labeling)、2008.9.29 10. 藤井雅一: 藤井雅一、井口登與志、佐々木修二、澤田布美、前田泰孝、舩越 紀子、江頭絵里奈、 武井涼子、佐藤美紀子、鄭 静、小林邦久、高柳涼一:「ビリベルジンの糖尿病性腎症改善効果とそ の分子機序の検討」(第 51 回日本糖尿病学会年次学術集会(東京)プレジデントポスター賞)、 2008.5.22-24 11. 中島直樹:「糖尿病地域連携パスを活用した日本型ディジーズマネジメントモデルの開発」(日本糖 尿病学会九州支部賞臨床部門賞)、2009 年 12. 園田紀之: Sonoda N, Hirata H, Minami Y, Kato T, Seki Y, Monji A, Maeda M, Takayanagi R, Inoguchi T.:「Oxidative Stress and Chronic Inflammation in Brain is associated with Cognitive Dysfunction in Diabetic db/db Mice」(第 3 回アジア糖尿病学会(北京)「日本糖尿病協会 国際交流 研究奨励賞)、2011.7.24 13. 前田泰孝:Maeda Y, Inoguchi, T, Sonoda N, Takayanagi R.:「High Brachial-ankle Pulse Wave Velocity Predicts Cardiovascular Morbidity and All-cause Mortality in Japanese Patients with 295 Diabetes: The Kyushu Prevention Study for Atherosclerosis」(第 3 回アジア糖尿病学会(北京)「日本 糖尿病協会 国際交流研究奨励賞)、2011.7.24 14. 前田泰孝:前田泰孝、井口登與志、園田紀之、名和田 新、島袋充生、高柳涼一、九州動脈硬化予 防研究グループ:「糖尿病において脈波伝播速度(baPWV)の上昇は全死亡および心血管事故の発 症と相関する:糖尿病患者 3628 例の解析(九州動脈硬化予防研究)」(第 11 回臨床血圧脈波研究 会(大阪) 最高得点演題)、2011.6.11 15. 井上智彰:Inoue T, Kobayashi K, Inoguchi T, Sonoda N, Hirata E, Yokomizo H, Minami Y, Takayanagi R.: 「 Adipose Triglyceride Lipase and Comparative Gene Identification-58 are Downregulated in the Hearts of Diabetic Fatty db/db Mice: A Possible Animal Model for Diabetes-Related Triglyceride Deposit Cardiomyovasculopathy」(American Diabetes Associatoin 72nd scientific session President Poster Award 賞)、2012.6.8-12 16. 高柳 涼一:「内分泌学を土台とした生活習慣病の基礎的臨床的研究」(2013 年度日本内分泌学会 賞)、2013.4.26 17. 桑野信彦:「第 67 回西日本文化賞 学術部門賞」, 2008.11.3 18. 北尾洋之:「5-FU 感受性穎定因子としてのファンコニ貧血経路とその分子機序の解明」(第 28 回日 本癌学会学術賞 奨励賞), 2009.10.3 19. 中西義孝、三浦裕正、田代泰隆、圓井健敏、橋爪誠:「インテリジェント化された関節鏡 BOX トレー ニング」(日本コンピュータ外科学会 2010 年度論文賞)2011 年 3 月 30 日 20. Tomikawa M, Hong J, Akahoshi T, Tsutsumi N, Ohuchida K, Ieiri S, Ohdaira T, Hashizume M: 「Usefulness of a real-time virtual reality navigation system using an open magnetic resonance imaging: tumor ablation therapy for 50 liver cancers.」(ISCAS Olympus Best Paper Award)2011 年 6 月 24 日 21. 小林 洋、関口 雄太、伴野 裕、野口 建彦、高橋 祐、渡辺 広樹、豊田 和孝、植村 宗則、家入 里志、大平 猛、富川 盛雅、橋爪 誠、藤江 正克:「(講演)視野を操作する機能を有する単孔式手 術支援ロボットの開発-動物実験による検証-」(第 12 回公益社団法人計測自動制御学会システムイ ンテグレーション部門講演会 SI2011 優秀講演)2011 年 12 月 25 日 22. 岸 宏亮、藤江 正克、橋爪 誠、佐久間 一郎、土肥 健純:「ロッド駆動型多関節術具とこれを用い た MRI 環境対応小型マスタスレーブマニピュレータ(2010 年度日本ロボット学会論文賞)2010 年 9 月 23 日 23. Hong J, Lim H, Yi B-j, Lee S, Chung J, Matsumoto N, Komune S, Hashizume M, Oka M:「Phantom Experiment of An Ear Surgery Robot for Automatic Mastroidectomy」(Robotics and Mechatronics Division Certificate of Merit for Best Paper)2010 年 10 月 5 日 24. 植村 宗則、田代 泰隆、小西 晃造、富川 盛雅、田上 和夫、家入 里志、三浦 裕正、松田 秀一、 岡崎 賢、岩本 幸英、橋爪 誠:「Augmented Reality 技術を用いた病変可視化システムの関節鏡 視下手術への応用」(2009年度日立メディコ賞 シルバー賞)2010年11月3日 25. 富川盛雅、小西晃造、赤星朋比古、洪 在成、家入里志、田上和夫、前原喜彦、橋爪 誠:「Open MRI 治療室で行なう腹腔鏡下外科手術とその環境整備」(日本コンピュータ外科学会 2009 年度講 演論文賞)2009 年 11 月 22 日 26. 荒田純平、高橋弘樹、割澤伸一、小西晃造、田上和夫、家入里志、清水周次、中島直樹、岡村耕 296 二、Young Soo KIM, Sung Min KIM, Joon-Soo HAHM, 橋爪 誠、光石 衛:「低侵襲手術支援シス テムによる日本-韓国間遠隔手術実験」(日本コンピュータ外科学会 2008 年度講演論文賞 医学 賞),2008 年 11 月 1 日 27. 九州大学,株式会社日立製作所,株式会社日立メディコ,瑞穂医科工業株式会社,東京大学,早稲田 大学:「MR画像誘導下小型手術用ロボティックシステム」(「今年のロボット」大賞2007優秀賞,審査委 員特別賞),2007年12月20日 28. Hong J, Matsumoto N, Ouchida R, Komune S, Hashizume M.: 「Image-guided Otologic Surgery based on Patient Motion Compensation and Intraoperative Virtual CT」(ACCAS Best Paper Award), 2007年12月2日 29. 小西晃造,中本将彦,佐藤嘉伸,田村進一,橋爪 誠:「光磁気ハイブリッド三次元位置センサによる内 視鏡外科手術ARナビゲーションシステム~in vivo 精度検証~」(日本コンピュータ外科学会2007年 度講演論文賞 医学賞), 2007年11月3日 30. 仲本秀和,安永武史,橋爪 誠,伊関 洋:「オープンMRI下術中ガイドイメージング機能の穿刺精度検 証」(日本コンピュータ外科学会2007年度講演論文賞 最優秀賞), 2007年11月3日 31. 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