PDF版をダウンロード - 食品安全ネットワーク

食品安全ネットワーク便り
《略 称 フ ー サ ン 便 り》
発
行
連絡先
第60号
2006/3
食品安全ネットワーク(Food Safety Network)
会長 米虫 節夫
〒601-8382 京都市南区吉祥院石原上河原町1-2 (株)コープ品質管理研究所
TEL075-671-6852 FAX075-681-3300
ホームページ http://www.fu-san.jp
10周年記念講演会・第10回定期総会にぜひぜひご参加を!
株式会社コープ品質管理研究所
取締役 所長
角野 久史
食品安全ネット
日に食品安全ネットワークが誕生したのであ
ワークは1997年
る。
7月10日創立総
それから、10年、講演会サロンや見学会サ
会をおこない、誕
ロン、ISO/HACCPセミナー、海外研修等数
生した。設立の動
多くの情報交換をおこなってきた。いまや、関西
機 は 以 下 の よ うな
地域に限らず、関東や九州にも会員がひろが
ことである。
り、2005年には関東での見学会サロンをおこ
私は、1990年
ない、今年の6月には九州サロンをおこなう。ま
に京都生活協同組
さしく、今食品安全ネットワークから目が離せな
合 の 組 合 員 室 (お
い状況である。
客 様 相 談 室 )に配
さて、2006年4月19日(水)に大阪ガーデン
属された。組合員の声に応える専門部局がつく
パレスで「10周年記念講演会・第10回定期総
られ、私がそこの初代マネージャーに配属され
会」をおこなう。
たわけである。
記念講演会は,
虫や毛髪等の異物混入、薬品臭がする、何
1.開会の挨拶と講師の紹介 米虫節夫会長
時もと味が違うという異味異臭等のクレームが、
2.挨拶と講演「食品安全ネットワークに期待す
毎日のように寄せられる。時には、同一商品の
ること」
同一ロットで同一クレームが多発することもあ
芝崎 勲 先生(食品安全ネットワーク名誉
る。その場合は原因究明と対策を講じるため
会長)
に、工場調査をおこなう。工場調査を何年かお
3.「ISO22000の発行の経過とポイント」
こなっているなかで、食品メーカーに共通した何
独立行政法人農林水産消費技術センター
かがあると感じていた。
理事 湯川剛一郎氏
それは、品質管理や表示等に関する情報が
4.「ISO22000と総合衛生管理製造過程との相
少ないことを感じた。クレームを発生させるメー
違点」
カーに、もっと品質管理等に係わる情報が入れ
社団法人日本食品衛生協会
ば、クレームが発生しにくくなるのではとおもっ
小久保彌太郎氏
た。
5.「ISO22000の普及について」
そこで、食品メーカーに品質管理に係わる最
財団法人食品産業センター
新情報が入る集まりができないかと考えていた
情報・技術協力部 部長
大西吉久氏
とき、「HACCPシステム」の普及ビデオを造る
6.質疑応答,(司会:米虫節夫会長)
ので参加しないかとの声がかかった。そこに参
加をされた、米虫先生、上田先生、鈴木さん、冨
なんという豪華な顔ぶれ、現在の日本におけ
島さんに、ビデオ造りも最終版になったとき、か
るISO22000の中心的先生方の競演である。大
ねてから思っていた品質管理に係わる情報が
いに期待してもらいたい。
食品メーカーに入る集まりの話をしたところ、皆
こんな機会は二度とないかもしれない。ぜひ
さんの賛同を得ることができ、1997年7月10
ぜひご参加を! (詳細は8ページをご覧ください。)
−1−
食品安全ネットワーク第18回
ISO22000研究会報
告
氏の取り組みを私は知ることがないので、的外
日時:2005年12月17日(土)
れなことかも知れませんが、社内でのISO取
13:00∼17:00
得の取り組みの中で、ISO9000とISO
場所:京都生協コープパリティ店
2F
14000についての知識を得たことも、前例
会議室
のないISO22000のFSMSの構築から
審査の指摘事項対応に至るまでのすべてを乗り
はじめに
切るために重要だったのはマンパワーであった
今 年か ら、この食
のではないかと思いました。
品安 全ネ ットワーク
また、今回の研究会の報告をまとめている中
に入 会さ せて頂きま
食品
で、気がついたことがありました。それは、ま
衛生 事業 部の奥田と
ず 、「日本の流通業界初の取得認証を目指す!」
申し ます 。今回、何
ということを宣言したトップの決意が、この素
かの手違い(? )で 、
晴らしい成果をもたらした原点であり、出発点
この 研究 会の報告を
になっていると思いました。やはり、企業にお
書か せて 頂く事にな
いてのトップマネジメントがISOの取得にお
りました。十分に今までの活動内容や状況を理
いては、とても重要なことであると再認識をす
解できないところがありますので、内容の不十
ることが出来ましたし 、トップマネジメントが、
分な点はお許し頂きたいと思います。一日でも
ISO取得による企業のメリットに繋がること
早く皆様のレベルに追いつけるようにしたいと
だとも感じました。
した 。㈱ 一成
思いますので、よろしくお願いします。
研究会のはじまり
当日は小雪の舞う中、天候による影響もほと
んどなく開始時間の13:00には、ほぼ参加
者がそろいました。はじめに米虫会長から、食
品衛生7Sに関する書籍の校正状況及び今後の
予定についての話がありました。私は、この書
籍には原稿を書いていない読者の立場なので、
皆様の努力の結晶を一日も早く見せて頂きたい
と思いながら聞いていました。
参加者の関心事項
多くの参加者の大きな関心は 、「流通業で認証
ISO22000の取得について
取得を目指す㈱アイケイのISO22000の
この報告は、熊澤氏のお話の中で私自身が心
挑戦」という事であったように思います。説明
に残った点に感想を入れたものとなりますので 、
される熊澤氏は、本人いわく「大変緊張してい
思い違いなどがありましたら、お許しを頂きた
ます」と言っていましたが、最初から最後まで
いと思います。
そのようなことをまったく感じさせない堂々と
はじめに、審査機関の選定の経緯は、これか
して、落ち着いた話ぶりでした。今までの熊澤
ら認証取得プロジェクトをキックオフする食品
-1-
安全チームの焦りや不安を反映したところも感
ームの構成が認証取得するまでの大きなウエイ
じられました。しかし、実際にLRQAジャパ
トを持つのではないかと感じました。
ンに決定し、その後の審査までの流れや認証取
そのほかにも、いろいろとあったと思います
得までの流れを見ると、現場の食品安全チーム
が、私の報告はここでまとめさせて頂きたいと
の判断は的確であったということだったのでし
思います。足りない部分は、当日参加された方
ょう。契約書が英文であったということは、想
にお聞き下さるようにお願いします。
定外であったかもしれませんがーーーー。
資料の中には、マニュアル目次や指摘事項の
最後にこのISO22000の認証取得につ
内容についても丁寧に書かれていましたので、
いては、大きなプレゼントが㈱アイケイに送ら
スライドの進行に合わせて話を聞くことができ
れることになりました。今回のLRQA社にお
るので、私にとっては大変有難いものでした。
けるISO22000の認証取得は、流通業界
ISO22000の規格要求事項や指摘事項
ではもちろん日本初であり、同時に世界初であ
の部分では、参加している方々から激しい質問
るということと、LRQA社が英国で一番最初
が次から次に出されましたが、その質問にテキ
にISO22000の認証機関に登録される可
パキと答える熊澤氏、そのしぐさは、まるでマ
能性が高いので、この審査がまさに世界初の公
ジシャン(?)のようでした。
的なISO22000の認証取得となるそうで
す。
トップが望む最高のタイミングとなる可能性
が高いということに、心から賞賛を送りたいと
思います。
懇親会はにぎやかに
その中で、ISO22000ではISO事務
局という位置づけが、今までのISO9000
とISO14000から大きく異なることが話
題の一つになりました。それは、事務局の機能
を持つ食品安全チームがISO22000の規
格要求事項となっているので、捉え方や内容が
異なるということでした。また、その食品安全
研修会の終了後に、今年最後の集まりという
チームに属するメンバーの専門性が必要である
ことで、忘年会をかねて懇親会が行われました。
ことに、参加者一同が新たな情報を得ることが
その詳細は、この報告には書きません。一度も
できました。その後も食品安全チームの専門性
参加されたことの無い方は 、「たいへん、もった
について「食品それぞれの安全性を確立するた
いない」ということをお伝えします。その中で
めに必要な知識と技術を持っていることを証明
も、お勧めは、尊敬してやまない事務局長さま
する資格や経歴とは何か?」など、いろいろな
の締めの挨拶は、言葉では表現することが出来
質疑が繰り返されていきました。今後、食品製
ないほどに素晴らしい。米虫会長も絶賛!!ぜ
造業や食品加工業においては、この食品安全チ
ひ、一度見る価値はあると思います。
-2-
『食品衛生新5Sを土台に ISO22000 の構築』セミナー
2005年度開催報告
(株)コープ品質管理研究所
植松 繁顕 日笠かおり
04 年 8 月に日本規格協会から出版された
『食品衛生新 5S 入門』と『ISO22000 入門』
の 2 冊の書籍の普及のためのセミナーとして
全国で「食品衛生新 5S を土台に ISO22000
の構築」セミナーを企画・開催してきた。
ISO22000 の発行が目前になり、ISO22000 研
究会でも規格の発行を待ち望んだ 05 年前半
は、6 月仙台、7 月松山で「こうすれば
ISO22000 が構築できる」の主題で開催し、04
年 8 月からの書籍普及全国セミナーを締めく
くった。
05 年 8 月からはこれまでセミナーの演目
にはなかった〝食品事故が発生した場合の補
償〟について、AIU 保険会社から講演いただ
けることとなり「食品安全のリスクマネジメ
ント &クライシスマネジメント」のテーマで
セミナーがスタートした。リスクマネジメン
トとしての ISO22000 とクライシスマネジメ
ントとして事故が発生した際の企業の対応と
お客様の補償について事例をあげて紹介、最
終のプログラムには、出演講師全員を交えた
パネルディスカッションを設定し、講師と受
講者双方向からのコミュニケーションを図っ
た、参加型セミナーを実現した。 パネルデ
ィスカッションでは冨島邦雄氏による各講師
を熟知した、絶妙なコーディネートで会場を
大いに沸かせた。
このように 2005 年度は途中より、セミナ
ーパターンを変更したのだが、食品安全を確
実にするために、そして消費者が求める「安
全・安心」を追求するならば、ISO22000 こそ
がこれからの食品業界には必須になってゆく
ことを一貫してアピールしてきた。 「食品
衛生新 5S 」が「食品衛生 7S 」に進化してゆく
経過にも、米虫先生を中心とする食品安全ネ
ットワークの論議があり、刻々と変化する
ISO22000 を 取 巻 く 状 況 ・ 情 報 な ど も
ISO22000 研 究会の中で学んだことであり、
それらネットワークの学びの「旬」をタイムリ
ーに提供できるセミナーとしては、他に類の
ないセミナーではなかったかと思う。
6 月仙台・ 7 月松山で開催したセミナー内容
セミナー主題:「こうすれば ISO22000 が構築
-
できる」
主催:㈱コープ゚品質管理研究所
後援:食品安全ネットワーク、日本規格協
会、東北ユーザック㈱、コープしこく、イカ
リ消毒㈱
講演内容: 「 ISO22000 とは‐そのねら
いと規格のポイント解説」/㈲エムアンドエフ
代表取締役 ISO9000主任審査員 金秀哲 氏
「ISO22000が求める PRP(一般的衛生管理) - I
SO22000 構築の土台・食品衛生 7S 」/㈱コープ品
質管理研究所 取締役所長 角野久史 「こうす
れば ISO22000 が構築できる」/ 近畿大学農学部
教授 米虫節夫 氏 を基本講演とし、仙台では
「 ISO22000 のマニュアル構築モデル」/前川中部
システムサービス㈱ 食品エンジニアリンググ
ループ 課長 衣川いずみ氏 「ISO22000が求め
るトレーサビリティシステム」/東北ユーザック
㈱ 第 2 営業部 部長 内山 孝博氏に講演いた
だいた。松山では 、「食の安全、安心をめぐる情
勢と ISO22000 」 / コープしこく 品質管理室
室長 松崎嘉之 氏 「 ISO22000 が要求する防
虫防鼠対策」 / イカリ消毒㈱ 松山営業所長
芝宏 氏よりお話いただいた。
8月大阪・ 10月名古屋・ 11月岡山・ 12月福岡で開
催したセミナー内容
セミナー 主題:食品安全のリスクマネジメ
ント&クライシスマネジメント「お客様に信
頼されるメーカーをめざして」
主催:㈱コープ品質管理研究所
後援:食品安全ネットワーク、AIU 保険会
社、イカリ消毒㈱、㈱アイケイ、東洋産業㈱
講演内容:「 こうして防ぐ食品危害∼食品
衛生 7S を土台 ISO22000の構築∼」 /近畿大学
農学部教授 米虫節夫 氏 「最近のクレー
ムからみる消費者の意識変化とお客さま対
応」 / ㈱コープ品質管理研究所 取締役所長
角野久史 「事故発生! その時どうする∼
危機管理からはじまるリスクマネジメント
∼」 / AIU保険会社 危機管理コンサルテ
ィング室長 白井邦芳氏・ AIU保険会社
リスクコンサルティング部長 高橋勝 氏
を基本講演とし、
名古屋では 、「流通業で認証取得を目指す
∼株式会社アイケイの ISO22000への挑戦」 /
1-
㈱アイケイ 食品チーム チームマネージャ
ー熊澤 敬二氏に、岡山では 、「再発防止に
重点を置いた異物混入防止対策」 / 東洋産業
㈱ 本社技術部 課長 学術博士 坂下琢治
氏に講演いただき、各セミナー共通して最
終プログラムに「パネルディスカッション」
を開催、冨島邦雄氏にコーディネイトしてい
ただいた。
全国 6 箇所で開催したセミナー受講者総
数は 382 名。仙台では 35 名という厳しい状
況もあったが 、(食品安全ネットワークの知
名度が関東以北には及んでいないのが影響し
たのか ···)受講者からは大変勉強になったと
いう多くの嬉しい感想をいただいた。
05 年 8 月大阪以降のセミナーでは、新しい
テーマで AIU 保険会社による「危機管理から
はじまるリスクマネジメント」の講演とパネ
ルディスカッションを取り入れたが、「危機
管理からはじまるリスクマネジメント」につ
いては、「初めて聞く話で大変勉強になった」
「メールの危険・危害の対処法が勉強になっ
た」「 72 時間対策は企業の存亡にかけても重
要と理解」「担当者の役割、リスクについてよ
く理解」「体系的内容で参考になった」「事故発
生後の対応具体的に理解」「生産物品質保険に
ついて興味を持った」「危機管理マニュアル作
りの必要性を痛感した」などの感想をいただ
いた。またパネルディスカッションでは、受
講者からの質問があまり出ない場面もあった
が、感想として「同じテーマを様々な角度か
ら解説され参考になった」「質疑応答により講
義内容が深まった」「参加者と講師とのコミュ
ニケーションが有意義であった」「講義から離
れてのディスカッションは面白かった」「講演
の補足や新たな情報がきけ大変よかった」「身
近な質問があり業務にすぐに役立てたい」と
の感想をいただいた。
セミナー全体については、「 ISO の知識、
クレーム対応等がよく理解出来た」「率直で包
み隠さない内容が非常に有意義である」「質の
高いセミナーであった」「事例が多く非常に解
り易かった」「話の広がりがとても参考になっ
た」など好評の声が多く寄せられた。
セミナー当日の昼休みに打合わせをするだ
けのパネルディスカッションがこれほどまで
に好評なのは、各講師のことを知り尽くして
いる冨島氏のコーディネイト力と、どのよう
な質問を振られようとも、個性的に回答する
講師陣の偉大なる知識量によるものである。
緊張した会場からうまく質問を引き出し、ど
-2
の講師の持ち味も存分に発揮され、殆どぶっ
つけ本番のディスカッションが大いに盛り上
がった。
2006 年はいよいよ ISO22000 の年。 2 月
には㈱日科技連出版社から、「 ISO22000 の
ための食品衛生 7S 実践講座」(全 3 巻)が
出版される。それらは〔導入編〕米虫節夫編
著 、〔殺菌・洗浄編〕米虫節夫監修、角野久
史編著 、〔実践編〕米虫節夫監修、冨島邦雄
編著 の 3 巻からなり、米虫先生指揮の下、
それぞれの著者が得意とする分野を分担して
書き上げたものである。 今年はこれらの書
籍を普及するためのセミナーを全国で企画・
開催してゆく。
セミナー主題:「こうすれば ISO22000 が
構築できる」
主催:㈱コープ品質管理研究所
後援:食品安全ネットワーク、㈱日科技
連出版社 イカリ消毒㈱ AIU 保険会社 他
全国各地での開催日程:
東京 3 月 3 日(金) 大阪 6 月 7 日(水)
松山 7 月 5 日(水) 福岡 9 月 6 日(水)
名古屋 10 月4日(水)岡山 11 月 9 日(木)
本セミナー企画においても「こうすれば
ISO22000 が構築できる」のテーマでパネルデ
ィスカッションを取入れ、受講者の興味ある
ところを個性豊かな講師陣に大いに論じてい
ただきたいと思う。
食品安全ネットワークに後援していただき
ながら、私どものセミナーのファン、リピー
ターを全国に増やし、食品安全ネットワーク
の知名度もさらに高まるであろうことを期待
している。
最後になりましたが、2005 年、6 箇所での
セミナー開催にあたり、お忙しい中尽力いた
だいた先生方に改めて御礼申し上げるととも
に、セミナー運営にご協力いただいた、イカ
リ消毒㈱、サラヤ㈱、東洋産業㈱、㈱ファル
コライフサイエンス 、(財)日本規格協会、
コープしこく、エフコープ、東北ユーザック
㈱、AIU 保険会社、㈱日農、㈱ヨコオ、鵬図
商事㈱ (順不同)その他多くの方々に御礼
申し上げます。
今年度各地で開催したセミナーの講演デー
タを、各講師のご好意により、 CD で販売さ
せていただいています。ご希望がございまし
たら、㈱コープ品質管理研究所(TEL07
5−671−6852)までご連絡ください。
-
新刊図書のご案内
『ISO 22000のための食品衛生7S実践講座』(全3巻)
食品安全ネットワーク米虫会長の主導により、ISO22000研究会のメンバーが総力を挙げて執筆し
た図書が(株)日科技連出版社から2月9日全国の書店で発売された。
この本は、全3巻にまとめられ、「第1巻、導入編」、「第2巻、殺菌・洗浄編」、「第3巻、実践編」の構
成になっている。
「食品衛生7S」は食の安全を究めるための必修条件で、安全・安心に関する品質保証のしくみを確
立する土台を作り上げるもので、前提条件プログラム( PRP: Pre-Requisite Programs)の多くが含ま
れ、ISO 22000やHACCP構築のための土台となるものである。これらをISO22000研究会のメンバーが
得意の分野を分担して具体的な実践を踏まえて執筆されている。
1999年10月には「HACCP実践講座」全3巻も同じように食品安全ネットワークの多くの会員の執
筆で日科技連で出版され、多くの読者に評価され今も書店の本棚に並んでいる。その後もオーム社か
ら「やさしい食の安全」、日科技連から「こうして防ぐ食品危害」、さらに2004年7月(財)日本規格協会
から「食品衛生新5S入門」、「ISO22000食品安全マネジメントシステム入門」が発売されている。今
回で6編目の図書が世に出された。
米虫会長の牽引力もすごいが食品ネットワークの素晴らしいメンバーの力の結集である。ここに今回
の『ISO 22000のための食品衛生7S実践講座』(全3巻)執筆者を紹介する。
第1巻 食の安全を究める食品衛生7S「導入編」
氏
名
所
属
近藤武志
(有)食品衛生研究会
角野久史
(株)コープ品質管理研究所
植松繁顕
(株)コープ品質管理研究所
正木良忠
(株)マイカル商品研究所
金山民生
鳥取県畜産農業協同組合
西岡 亮
タイテック(株)
坂本利恵子 日本海事検定キューエイ(株)
多田 晶
大阪大学大学院工学研究科
米虫節夫編著
執 筆 担 当
第2章2 . 1節
第3章3 . 2節 , 第5章
第4章4 . 1節
第4章4 . 2 . 8項 , 4 . 2 . 9項
第6章6 . 1節 , 6 . 2節 , 6 . 4節
第6章6 . 3節
第6章6 . 4節
挿絵(1 ,2 ,3巻)
第2巻 食の安全を究める食品衛生7S「洗浄殺菌編」 米虫節夫監修 角野久史編著
氏
名
所
属
執 筆 担 当
米虫節夫
近畿大学農学部
第 1章 , 第 5章 6−10節 , 第 6章4節 , 第7章
4節 ,第8章 ,第9章
島田博行
イカリ消毒(株)
第3章2 . 3節
猫西一也
元大阪市衛生局食品衛生係長他
第4章1 .2節 , 第7章2節 ,第8章1節
フードテクノエンジニアリング(株)
山田眞人
第4章4 . 5節
佐藤徳重
フードテクノエンジニアリング(株)
第4章3節
広畑五六
(株)ニイタカ
第4章6 .7節
大崎健一
(株)ニイタカ
第4章6 .7節
鈴木厳一郎 フードクリエイトスズキ(有)
第4章8節
東海林大介 (株)濱田
第5章1−5節
冨島邦雄
NPO 法人てくてく
第6章1節
鈴木雅也
前田建設工業(株)
第6章2節
増永和彦
(株)コープ品質管理研究所
第6章3節
第3巻 食の安全を究める食品衛生7S「実践編」 米虫節夫監修 冨島邦雄編著
氏
名
所
属
執 筆 担 当
米虫節夫
近畿大学農学部
第1章 , 第9章
石川明日香 (株)アイケイ
第1章2節 ,第3章2節 ,第4章2節
坂下琢治
東洋産業(株)
第2章3−6節 , 第3章3−6節 ,第4章8節 ,
第7章2節
島田博行
イカリ消毒(株)
第4章2−6節 , 第7章2節
矢野雅博
千代田空調機器(株)
第4章7節
中上姫久子 同志社女子大学現代社会学部
第2章9節 , 第5章9節 ,第7章1節
斑目智昭
岡野食品産業(株)
第4章10節
野田憲治
第5章1節
フードテクノエンジニアリング(株)
-1-
山田眞人
佐藤徳重
衣川いずみ
近藤武志
柳澤義彰
鈴木雅也
金山民生
樋口修一郎
フードテクノエンジニアリング(株)
フードテクノエンジニアリング(株)
元(株)一番屋他
(有)食品衛生研究会
(株)川喜
前田建設工業(株)
鳥取県畜産農業協同組合
大山乳業農業協同組合
第5章5−7節
第5章2−4節
第6章
第7章1節
第7章3節
第7章4節
第8章1節
第8章2節
この3巻の内容については次の通りである。この本を多くの食品企業に推奨し、購入を勧めて頂きた
い。
第1章
第2章
第3章
第4章
第5章
第6章
第7章
第1巻 導入編
食品衛生7Sの提言
食品衛生7Sと関連法規・規格
清潔を目的とする食品衛生7S
食品衛生7Sの製造工程別活動
食品衛生7Sの製造時間別活動
食品衛生7S活動の導入と運営
食品衛生7Sを土台にISO 22000の構築へ
第1章
第2章
第3章
第4章
第5章
第6章
第7章
第8章
第9章
第2巻 洗浄・殺菌編
清潔を目的とする食品衛生7Sの提唱
整理・整頓の進め方
清掃の進め方
洗浄の進め方
殺菌・微生物対策の進め方
ドライ化の進め方
しつけと従業員教育の進め方
食品衛生7Sチェックリスト
食品衛生7SからISO 22000へ
第1章
第2章
第3章
第4章
第5章
第6章
第7章
第8章
第9章
第3巻 実践編
事例で学ぶ食品衛生7Sのファーストステップ
整理はどのように行うのか?
整頓はどのように行うのか?
清掃はどのように行うのか?
洗浄・殺菌はどのように行うのか?
従業者の教育訓練,習慣化のためのしつけ
食品衛生7Sを有効に機能させるために
食品衛生7S導入事例
食品衛生7SからISO 22000へ
-2-
食品安全ネットワーク
10周年記念講演会 と
定期総会のお知らせ
1,日
時
1,場
所
平成18年4月19日(水)
午後1時00分開始
( 受付開始 午後12時30分より)
大阪ガーデンパレスホテル
(同封のパンフレットをご参照下さい)
〒 532-0004 大阪府大阪市淀川区西宮原 1-3-35
1,定期総会
(1)挨 拶
(2)議 事
午後1時00分∼午後1時40分
食品安全ネットワーク
会長
米虫節夫氏
事業・決算報告、監査報告、事業計画・予算審議他
1,記念講演会
テーマ『ISO22000の明日を語る』
午後1時45分∼午後5時10分
『食品安全ネットワークに期待すること』仮題
食品安全ネットワーク
名誉会長
大阪大学
名誉教授 芝崎 勳 氏
『ISO22000の発効の経過と規格のポイント』仮題
独立行政法人農林水産消費技術センター
理事
湯川 剛一郎氏
『ISO22000と総合衛生管理製造過程の相違点』仮題
(社) 日本食品衛生協会(HACCP 連絡協議会)
小久保 彌太郎氏
『ISO22000の普及について』仮題
(財)食品産業センター 情報・技術協力部
部長
大西 吉久氏
講演1
講演2
講演3
講演4
質疑応答
座長
午後5時20分∼午後6時20分
食品安全ネットワーク会長
近畿大学農学部
教授
米虫 節夫氏
1,情報交換会(記念パーティ)
午後6時30分∼午後7時30分
1,参 加 費
お一人様
1,出席の連絡
出席される方は下記の参加申込書にご記入の上、4月14日までに
FAXにて、お知らせ下さい。
(ホームページからも申し込めます。)
(会場の都合により、先着100名様にて締め切らせて頂きます。)
申込先
5,000円 (記念パーティの費用を含む )
(株)コープ品質管理研究所
食品安全ネットワーク担当
増永和彦宛て
FAX 075-681-3300
TEL 075-671-6852
10周年記念講演会と総会(4月19日(水 ))
会 社 名
参加者氏名
住
T
所
E
〒
L
F
-1-
A
X