第3学年 組 体育科(ゲーム)学習指導案 1 単元名 ゲーム(ゴール型

第3学年○組
1
単元名
2
目
○
○
○
体育科(ゲーム)学習指導案
ゲーム(ゴール型ゲーム)「レッツ!セストボール!!」
標
規則を守り,友だちと協力して練習やゲームに進んで取り組もうとする。(関心・意欲・態度)
コート内で空いている場所がわかり,チームに合った簡単な作戦を立てている。(思考・判断)
空いている場所に動いてパスを受けたり,シュートしたりすることができる。 (運動の技能)
3
指導に当たって(男子16名,女子14名,計30名)
セストボールは,コート内に2つのチームが入り交じり,パスをつなぎながら攻防しゴールにシ
ュートして得点を競い合って楽しむゲームである。また,ドリブルをしないでパスだけでボールを
つなぐことで,より多くの児童にボールを保持させることができる。さらに,ゴール周りのあらゆ
る方向からシュートを打てるため,より多くのシュート機会を提供できるという良さがある。
本学級の児童は,ゴール型ゲームを初めて学習するため,基本的なボール操作を確実に身に付け
させながらゲームへと発展させていく必要がある。発達段階を考えると,自分でボールを保持した
いという気持ちが強く,ボールに集まり,空いている場所を有効に使えないことが予想される。そ
のためにゲームでは,空いている場所へ素早く動いてパスを受け,シュートする技能を身に付けさ
せていく。
そこで本単元では,TTでの指導に取り組み,パスやシュートのこつや空いている場所への動き
方を具体的に捉えられるよう,T1による説明とT2による模範の動きを効果的に関連させ,基本
的な技能の習得を目指す。また,教え合いや励まし合い,認め合いを通して児童相互のかかわりを
深めていく。
4
研究主題とのかかわり
セストボールの楽しさは,シュートを決めたりゲームに勝ったりする達成感であると考える。楽
しさを味わうためには,パス,シュート,ピボットなどのボール操作やボールをもっていない時の
動きを身に付けることが課題である。これらの課題を克服するために,次のような点に留意し学習
を進めていきたい。
「わかる」学習に向けて,
「ひらめきタイム」をとり,空いている場所を考えるための自作資料を
見せ,児童が実際に動きを確かめる活動を取り入れたい。
「できる」学習に向けて,パス,シュートのこつを確認して十分に反復練習することで基本的な
ボール操作を習得させたい。また,タスクゲームでは数的優位の状況をつくり,ノーマークの児童
が空いている場所を見つけ素早く動けるようにしたい。
「かかわる」学習に向けて,声のかけ方を「シュート・右・左・裏」の4つの言葉に絞り児童が
積極的にアドバイスしながら活動できるようにしたい。また,作戦タイムでは「わかる」の学習で
得た知識や自作資料から読み取った動きを活用しチームの課題に合った作戦を立てられるようにしたい。
5
具体的な評価 規準
学習活動にお ける
単元の評価規準
関心・意欲・態度
思考・判断
①ゴール型ゲームを楽しむため ①資料から空いている場
に,◎自ら進んで準備や練習に
所への動き方を読み取
取り組もうとしている。
り,◎自分の動きと比
②規則を守り,◎勝敗の結果を受
べている。
け入れ,互いの努力や良さを認 ②ゴール型ゲームの攻め
めようとしている。
方を知り,◎自分のチ
③◎常に運動をする場所や用具の安全
ームに合った簡単な作
に気を付けようとしている。
戦を立てている。
◎ は十分に満足できる状況
運動の技能
①◎正 確な パスやシュ ート
を使って攻めることがで
きる。
②空いている場所を見つけ,
◎素早く動くことができ
る。
6
指導と評価計画(10時間扱い)
学習のねらい・活動
評価計画
関
思
技
オリエンテーション
はじめ
○運動の特性や学習のねらい,計画・内容を理解する。
○セストゴールの学習準備をする。
1
1時 間
学習のねらいと見通しを理解し,学習の進め方について知る。
・単元の学習の流れや 1 時間の学習の進め方
・学習カードの使い方 ・課題解決や協力の仕方
・学習のきまりの確認
2 用具の扱い方や安全についての約束やマナーを知る。
3 準備運動と試しの運動をする。
4 グルーピングと役割分担をする。
5 パワーアップタイムで行う運動の仕方や目的を知る。
ねらい①
①
○シュートやパスの基本的な技能や空いている場所を見つけパス
をもらう動きを練習し,簡単な作戦を考えてゲームを楽しむ。
なか1
5時 間
1
2
3
4
集合,あいさつをする。
準備運動とパワーアップタイムの運動を行う。
学習のねらいを確認する。
ドリルゲームをし,シュートやパスの技能を高める。
・パス練習
・シュート練習
5 「ひらめきタイム」をとる。
6 タスクゲームをし,スペースへ走り込んでパスを受ける。
・パスゲーム
・3対2
・4対3
7 整理運動と後片付けをする。
8 本時のまとめをする。
ねらい②
②
①
①
③
②
②
②
①
①
③
②
②
○身に付けた技能を生かし,作戦を考えてゲームを楽しむ。
なか2
3時 間
1
2
3
4
5
集合,あいさつをする。
準備運動とパワーアップタイムの運動を行う。
学習のねらいを確認する。
「ひらめきタイム」をとる。
タスクゲームをし,パスを受ける動きを高める。
・チームの作戦に合ったパスゲーム
・4対3
6 チームで作戦を考えてゲームをする。
7 整理運動と後片付けをする。
8 本時のまとめをする。
まとめ
○学習のまとめの「戸頭東セストボール大会」をする。
1時 間
1
2
3
4
5
6
集合,あいさつをする。
場の準備と準備運動をする。
学習のねらいを確認する。
戸頭東セストボール大会をする。
準備運動と後片付けをする。
単元のまとめをする。
②
①
②
③
②
7 本時の学習
(1)本時のねらい
○ 規則を守り,チームの仲間と協力して楽しく運動しようとする。
(関心・意欲・態度)
○ 資料からパスを受ける場所を見つけ,ゲームの中で簡単な作戦を立てている。(思考・判断)
○ 正確なシュートやパスを身に付け,空いている場所に動くことができる。
(運動の技能)
(2)展開(6/10)
1
学習活動・内容
整列,あいさつをする。
わ :わかるための手だて,○
で :できるための手だて,○
か :かかわるための手だて
○
指導上の留意点
・体育係の元気なあいさつで学習へ
の意欲を高める。
評価の観点・方法
2
は
じ
め
10
分
準備運動とパワーアップタイ ・T2は,腕や膝などの伸縮や体の
ムの運動をする。
各部位を意識しながら動かすよ
・ボールスロー(投力)
う声かけをする。
・サイドステップタッチ
・音楽に合わせて楽しく体操を行
(敏捷性)
い,気持ちもほぐれるようにす
・ピポット体操(ピボットの力)
る。
・ボールつなぎ(ハンドリングの力)
・体力向上のための運動と主運動に
・コーンシュート(シュートの力)
つながる補助運動を行う。
3
学習課題を確認する。
○
4
・本時の学習内容を説明する。
空いている場所を見つけて動こう。
ドリルゲームをする。
・パス練習
・シュート練習
な
か
27
分
・T1とT2で,模範となるパスや
シュートを実際に見せることで,
児童に今まで練習したことを想
起させる。
・パスは,相手の胸に向かって腕を
返しながら押し出すことを助言
する。
・シュートは,山なりの軌道になる
ように膝を柔らかく使って打つ
ことを助言する。
5 「ひらめきタイム」の中で資料 ・ボール保持者と自分との間に守備
からパスを受けるための動きを
者がいない場所に移動すること
予想する。
を押さえる。
〈掲示資料〉
・T2は,掲示資料に示された動き
A
方を実際に見せる。
・予想させながら,理由も発表させ
る。
B
わ 自作資料から読み取った動き
○
G
フリーの人
を実際に確認することで,空
いている場所を見つけて動く
とパスを受けることができる
ことに気付かせる。
C
ボール保持者
○:攻撃側 △:守備側
6
自分の予想が正しいかどうか ・チームで3つの動きを試しパスを
チームで実際に確かめる。
もらうための場所に気付かせる。
〈思考・判断①〉
・資料から空いてい
る場所を見つけて
いたか。
(学習時の観察)
7
タスクゲームをする。
・4対3
〈ゲームの流れ〉
①作戦タイム(2分)
②前半戦(3分)
③作戦タイム(2分)
④後半戦(3分)
〈場の設定〉
校
Aコート
得点板
赤(兄)vs 緑(弟)
Cコート
得点板
黄(兄)vs 青(弟)
8
ま
と
め
8
分
9
で パスを受けるための簡単な作
○
戦を立てゲームで繰り返し試
すことで,スペースへの動き
が身に付くようにする。
・円陣やかけ声でチームの連帯感を
高められるようにする。
・セルフジャッジであることを認識
させ,反則があった時には速やか
に自己申告するよう助言する。
・パスを受ける動きを目的とした練
習であることを常に意識して動
舎
くようにさせる。
・作戦タイムでは,次の動きにつな
Bコート
がるためにはどの場所でパスを
得点板
受けることが効果的か考えさせ
る。
・T1とT2は,それぞれのコート
でボール保持者や攻撃側の児童
の背後に立ち,児童と同じアドバ
青(兄)vs 赤(弟)
イスの言葉(シュート・右・左・
裏)を使って助言する。
Dコート
◇空いている場所がわからずにと
得点板
まどっている児童には,動く方向
を指示する。
緑(兄)vs 緑(弟)
整理運動と後片付けをする。
か 「シュート・右・左・裏」の
○
4つの言葉でアドバイスさせ
ることで,良い動きをチーム
で広げていけるようにする。
〈思考・判断②〉
・パスを受けるため
の作戦を立ててい
たか。
(学習時の観察)
〈運動の技能②〉
・空いている場所で
パスを受けること
ができたか。
(学習時の観察)
〈関・意・態②〉
・友達にアドバイス
したり,励まし合
ったりして楽しく
ゲームに取り組も
うとしたか。
(学習時の観察,カ
ードの記述)
・片付けは協力して行い,グループ
ごとに整理運動をする。
学習活動の反省と次時の課題 ・本時のねらいに合わせたMVPを
を確認する。
発表し,空いている場所を見つけ
て動けた児童を賞賛する。
・次時は,新たな作戦を考え,ゲー
ムをすることを伝える。
◇は努力を要する状況にある児童への手だて