映像・文化事業の売上高は1,266億3千7百万円で、 前連結会計年度に

映像・文化事業
ラブ・ネバー・ダイ
ミュージカル・ロマン
「戦国BASARA」
©宝塚歌劇団
熊川哲也Kバレエ カンパニー
ラ・バヤデール
©Nobuo Yano
アマテラス
©岡本隆史
映像・文化事業の売上高は1,266億3千7百万円で、
前連結会計年度に比べ1.1%の増収となり、
営業利益
は55億3千1百万円で、
前連結会計年度に比べ1.6%の
増益となりました。
イベントの分野では、
TBSが初めて宝塚歌劇団の公
演に出資・共催した、
東急シアターオーブでの花組公
演・ミュージカル・ロマン
「戦国BASARA」
が人気を呼
びました。東急シアターオーブの公演では、
ブロード
ウェイ・ミュージカル
「ドリームガールズ」
や、
ミュージ
カル
「ロミオ&ジュリエット」
も盛況のうちに幕を閉じて
います。赤坂ACTシアターでは、
坂東玉三郎
「アマテラ
ス」
や、
上川隆也主演の舞台
「真田十勇士」
が好調に推
移したほか、
日生劇場のミュージカル
「ラブ・ネバー・
ダイ」
も完売を記録しています。昨年、
紫綬褒章を受章
した熊川哲也氏率いるKバレエ カンパニーは、
「ベートー
ヴェン 第九」
「ジゼル」
「 白鳥の湖」
「ラ・バヤデール」
と
いった多彩な作品でファンの期待に応えました。
展覧会関係では、東京都美術館で開催された
「レオ
ナルド・ダ・ヴィンチ展−天才の肖像」
が盛況で、
日本
初公開となる絵画
“音楽家の肖像”
は注目を集めまし
た。
また、
国立新美術館の
「アメリカン・ポップ・アート
展」
には、
アンディ・ウォーホルの代表作
“200個のキャ
8
モネ、
風景をみる眼
19世紀フランス風景画の革新
クロード・モネ《舟遊び》1887年
国立西洋美術館 松方コレクション
ンベル・スープ缶”
が出展され話題を呼びました。国立
西洋美術館で開催された
「ミケランジェロ展−天才の
軌跡」
は、
日本初公開の大理石彫刻
“階段の聖母”
や、
日
本の放送局として初めて超高精細4Kカメラにてシス
ティーナ礼拝堂の内部を映像化した
“システィーナ4K
シアター”
が好評を博しました。同じく、
国立西洋美術館
の
「モネ、
風景をみる眼−19世紀フランス風景画の革
新」
も、
31万人を超える動員数を記録しています。
赤坂サカスで51日間にわたって開催された
「夏サカ
ス2013笑顔の扉 デリシャカス」
は、
有名飲食店の協力
を得て番組にちなんだグルメ・料理のブースを出店
し、
昨年夏の企画を大幅に上回る133万人超の来場者
数を記録しました。
映像・ソフトビジネスでは、
人気ドラマシリーズの完
結編
「劇場版SPEC∼結
(クローズ)
∼」
を公開し、
前・後
編の2部作合わせて48億円を超える興行収入を記録し
ました。
同じく、
人気ドラマを映画化した
「劇場版ATARU
-THE FIRST LOVE & THE LAST KILL-」
や、
「図書館戦
争」
「リアル∼完全なる首長竜の日∼」
「おしん」
「 抱きし
めたい」
などの劇場映画も話題を呼びました。
DVD・ブルーレイディスクでは、
高視聴率を記録し
た
「半沢直樹」
が、
セル・レンタルともに空前の大ヒット
半沢直樹
劇場版SPEC∼結∼
©2013
「劇場版SPEC∼結∼漸ノ篇」
製作委員会
©2013
「劇場版SPEC∼結∼爻ノ篇」
製作委員会
インフィニット・ストラトス2
となりました。
また、
劇場映画との相乗効果で
「ATARU
スペシャル」
「SPEC∼零
(ゼロ)
∼」
といった作品も、
好調
な売れ行きを示しました。
ドラマでは、
「 空飛ぶ広報室」
「ぴんとこな」
「とんび」
なども、
ファンの支持を得ていま
す。アニメ作品では、
人気シリーズ第2弾
「インフィニッ
ト・ストラトス2」
が、
期待どおりの好成績を収めていま
す。
海外向けビジネスでは、番組のコンセプトなどを販
売するフォーマットセールスが依然好調に推移してお
り、
150を超える国と地域に販売されている
「SASUKE
(サスケ)
」
は、
アメリカ・マレーシア・シンガポールで完
全現地版の番組が制作されるなど、
好評を博していま
す。ベトナムテレビジョン
(VTV)
と
「The Partner∼愛し
き百年の友へ∼」
を共同制作したベトナムへは、
100本
ほどのTBSドラマが販売されるなど、
アジア市場への展
開も加速しています。
また、
大ヒットを記録した
「半沢直
樹」
は、
アジア圏にとどまらず、
欧米のテレビ業界からも
注目を集めています。
ペイテレビビジネスでは、
動画配信サービスの
「TBS
オンデマンド」
が、映画
「劇場版SPEC∼結
(クローズ)
∼」
の公開に合わせたドラマ
「SPEC」
シリーズの配信
などで、
売上を大幅に伸ばしました。CS放送では、
平成
©Izuru Yumizuru,
OVERLAP/Project IS
空飛ぶ広報室
ぴんとこな
24年10月に開局した
「TBSチャンネル2」
が、
スカパー!
を中心に加入者を増やしており、
「 TBSチャンネル1」
「TBSニュースバード」
と合わせた3チャンネル体制で、
契約件数の増加を図っています。
ライセンスビジネスでは、
ドラマ
「半沢直樹」
の高視
聴率を受けて、
「 倍返し饅頭」
を求められるお客様が連
日TBSストアの前に列をなし、137日間連続で完売を
記録するなど、
空前の人気ぶりとなりました。また、
「炎
の体育会TV」
と玩具メーカー・タカラトミーのコラボ
レーション商品
“ミリオンスプーン”
も、
日本おもちゃ大
賞ボーイズ・トイ部門優秀賞を受賞するなど好評を博
しました。
デジタルビジネスでは、
地上波テレビのゴールデン
タイムに初進出し、
全国ネットで放送されたデジタル連
動番組企画
「リアル脱出ゲームTV」
が、番組総参加者
数172万人、
サイト総アクセス数650万というデジタル
視聴者参加型番組としては良好な成績を収め、
セカン
ドスクリーンサービスの新たな展開に期待を抱かせて
くれました。
また、
大学生協などの協力を得て展開して
いるデジタルサイネージ
(電子看板)
ビジネス
「キャンパ
スTV」
は、
全国63大学110面規模に達するなど、
順調に
拡大しています。
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