2013年10月9日 楽読 (ラクヨミ) Vol.720 世界各国の国債(通貨)の騰落率から考える 2013年に入ってからの主要国の国債(現地通貨建て)の動きをみると、新興国が弱い動きをしているのに対し、 先進国が概ね堅調な動きとなっています。この背景には、米国の量的緩和の縮小への警戒感が高まった5月 以降 投資家がリスク回避的な姿勢を強め 相対的にリスクが高いとされる新興国から投資資金を引き揚げる 以降、投資家がリスク回避的な姿勢を強め、相対的にリスクが高いとされる新興国から投資資金を引き揚げる 傾向にあったことなどが挙げられます。新興国の市場規模は先進国よりも相対的に小さいため、投資家心理 の変化を受けた資金移動によって、国債や通貨の値動きがより大きくなる傾向があり、過去においても今回同 様の動きが見られました。 新興国では高い経済成長に伴なう資金需要から債券市場の拡大が見込まれることに加え、相対的に高い金 利水準にあることなどを踏まえると、新興国の国債および通貨の中長期的な投資魅力は引き続き高いものと 考えられます。ただし、新興国では、安定成長に入った国、発展途上の国など、国によって成長ステージに違 いがあることや 資源を有する国 労働人口の多い国など成長の原動力にも違いがあり 国債や通貨などの いがあることや、資源を有する国、労働人口の多い国など成長の原動力にも違いがあり、国債や通貨などの 動きも異なります。そのため、債券投資にあたっては、特定の国に集中投資するのを避ける必要があることに 加え、投資家心理が変化する局面において、市場全体が同じ方向に動きやすいという新興国市場の特徴があ ることから、中長期において運用成果を向上させるためには、先進国も含めたより複数の国への分散投資が 肝要といえます。なお、過去の主要国の現地通貨建て国債の騰落率からは、上昇率の高い国は一定ではなく、 また、それぞれの騰落率には法則性もみられていないことが分かります。 主要国の現地通貨建て国債の年間騰落率(円ベース) 期間:2005年~2013年* *2013年は9月末まで 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 1 位 トルコ 43.4% インドネシア 47.4% トルコ 40.3% 米国 ▲7.6% ブラジル 65.3% インドネシア 12.0% インドネシア 15.8% トルコ 42.9% ドイツ 14.7% 2 位 メキシコ 39 7% 39.7% ブラジル 40 6% 40.6% ブラジル 22 0% 22.0% ドイツ 4% ▲13.4% ▲13 インドネシア 45 7% 45.7% 南アフリカ 11 1% 11.1% オーストラリア 8 4% 8.4% メキシコ 36 3% 36.3% メキシコ 13 8% 13.8% 3 位 カナダ 26.4% ドイツ 12.5% カナダ 16.1% オーストラリア ▲22.6% トルコ 34.5% ブラジル 5.2% 米国 4.0% ブラジル 27.3% 米国 11.3% 4 位 米国 18.4% メキシコ 11.8% オーストラリア 8.3% カナダ ▲27.3% オーストラリア 29.0% オーストラリア 4.4% カナダ 1.4% 南アフリカ 23.8% カナダ 7.6% オーストラリア 10.7% ドイツ 6.0% トルコ ▲27.5% 南アフリカ 27.2% メキシコ 3.9% ドイツ 0.6% オーストラリア 20.1% オーストラリア 2.7% 5 オーストラリア 位 14.0% (注)2005年のブラジルは2005年10月末から12月末までの騰落率です *上記は米国、カナダ、ドイツ、オーストラリア、メキシコ、ブラジル、トルコ、インドネシア、南アフリカの9ヵ国の内、各年上位5ヵ国を記載 *米国、カナダ、ドイツ、オーストラリア、メキシコはシティグループ世界国債インデックス、その他の国はJPモルガン・ガバメント・ボンド・ インデックス-エマージング・マーケッツにおける各国ベースの現地通貨建て国債(円ベース) (シティグループ・グローバル・マーケッツ・インクおよびJPモルガン社のデータをもとに日興アセットマネジメントが作成) ※上記は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。 ■ 当資料は、日興アセットマネジメントが市況等についてお伝えすることを目的として作成したものであり、特定ファンドの勧誘資 料ではありません。また、弊社ファンドの運用に何等影響を与えるものではありません。なお、掲載されている見解は当資料作成 時点のものであり、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。■投資信託は、値動きのある資産(外貨建資産に は為替変動リスクもあります。)を投資対象としているため、基準価額は変動します。したがって、元金を割り込むことがあります。 投資信託の申込み・保有・換金時には、費用をご負担いただく場合があります。詳しくは、投資信託説明書(交付目論見書)をご 覧ください。 1/1 商品内容説明資料補完書面(投資信託) リスクについて • • • 投資信託、投資証券はその投資対象となっている株券、債券、投資信託、不動産、商品 等(以下、 『裏付け資産』 『※』といいます。 )の価格や評価額に連動して基準価格が変動 し損失が生じるおそれがあります。したがって、投資元本が保証されているものではな く、これを割込むことがあります。その他外貨建て資産に投資した場合には為替変動リ スク等もあります。 投資信託、投資証券は裏付け資産の発行者の業務や財産の状況等に変化が生じた場合、 投資信託、投資証券の価格が変動することによって損失が生じるおそれがあります。 投資信託等には、解約することができない一定の期間(クローズド期間)が定められて いるものもありますのでご留意下さい。 ※ 裏付け資産が、投資信託、投資証券、預託証券、受益証券発行信託の受益証券等である場 合には、その最終的な裏付け資産を含みます。 手数料等諸費用について ■ 申込時に直接ご負担いただく費用等 ・申込手数料等 所定の申込手数料等をご負担いただく場合がありますが商品ごとに異なるため、ここで は表示することができません。 ■ 換金時に直接ご負担いただく費用等 ・換金(解約)手数料、信託財産留保額 所定の換金(解約)手数料、信託財産留保額をご負担いただく場合がありますが商品ごと に異なるため、ここでは表示することができません。 ■ 投資信託の保有期間中に間接的にご負担いただく費用等 ・信託報酬 所定の信託報酬をご負担いただく場合がありますが商品ごとに異なるため、ここでは表 示することができません。 ・その他の費用・手数料 監査費用、有価証券等の売買にかかる手数料等、その他のファンドの運営・管理に関す る費用・手数料等をご負担いただく場合がございますが、これらの費用・手数料等は、 事前に計算が出来ないため、その総額・計算方法を記載しておりません。 ※当該手数料等の合計額については、保有期間等に応じて異なりますので、表示することはでき ません。 投資信託に係るリスク、手数料等の詳細については投資信託説明書(交付目論見書)に詳しく記 載されておりますのでご覧ください。 当ファンドの販売会社について 商号等: 加入協会: 東海東京証券株式会社 金融商品取引業者 東海財務局長(金商)第 140 号 日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会 一般社団法人第二種金融商品取引業協会 201205
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