 あわら市結婚で定住、福井は女性が働きやすく、子育てのしやすいところ。渡邊恵理子さん（I ターン） 24 歳まで京都の亀岡市の実家住まいだった渡邊恵理子さん。結婚を機に平成 20 年から福井県に在住するようになった。結婚後も正社員として働きたいと、ハローワークやジョブカフェ、Ｕターン就職支援センターなどを活用して就職活動を行った。現在は、化学品・電子材料･合成樹脂･繊維加工剤･情報関連機器・システム開発･情報サービス･環境などの事業を行い、国内外にグローバルなビジネス展開を行っている、福井市に本社を置く江守商事に勤務している。渡邊さんは合成樹脂グループで営業事務を担当。電話・メール等での受発注対応が主な業務となる。「顔が見えない電話の対応でも信頼関係を築けますし、工夫のしがいがある仕事。キャリアを重ねて頑張りたい。」と、仕事にも意欲的に取り組んでいる。仕事に就いて感じたのは、福井は女性が働きやすい環境ということだ。「お子さんをお持ちの先輩も多いですし、育児休暇を取って仕事に復帰している人もたくさんいます。都会だと預かってくれるところを探すのに一苦労ですが、福井は保育所なども充実しているので、子育てしながら働く環境が整っているし、周囲の理解もある。私もこの先、子どもを持っても安心して働けそうです」今は合成樹脂グループで営業事務を担当、電話での受注対応が主な業務となる。「顔が見えない電話の対応でも信頼関係を築けますし、工夫のしがいがある仕事。キャリアを重ねて頑張りたい」と、仕事にも意欲的に取り組んでいる。現在はあわら市でご主人のご両親と同居。家庭生活で福井独特の文化に触れるのも新鮮な体験だ。「夫の母に郷土料理を教わっています。メギスの塩煮はメギスを塩水で煮るだけの簡単な料理なんですがとてもおいしいんですよ。打ち豆と大根を煮込んだものや、こんじなますもお義母さんに教わって初めて食べました。実家の両親にも食べさせたいおいしさです」と笑顔を見せる。家族や地域の人とコミュニケーションするうちに、福井弁も少しずつ覚えてきた。「最初に覚えたのが“おとましい”でした。もったいないって意味なんですね。あと、捨てることを“投げる”って言ったり、赤ちゃんのことを“ねんね”って言ったり、最初は？？？でしたが、今はわかるようになりましたよ（笑）公共施設が充実しているのも福井の良さだという。「ふくい健康の森をよく利用します。600 円ほどでプール、ジム、エアロビクスが利用できて嬉しいですね。エンゼルランドふくいも子どもができたらぜひ一緒に行ってみたいし、子どもと過ごしてみたい公園もいっぱいあります。図書館もきれいで利用しやすいですね」各地域の催しにも足を運んでいる。「大野の七間朝市は野菜や仏花が安いし、よく行きますよ。おばあちゃんが売っているのも温かみがあっていいですね」勝山市・歳の市にも足をのばすなど、地元の特産品を販売するイベントにはちょくちょく出向き、もはやかなりの福井通だ。ご主人のご実家では畑づくりをしており、休日はその手伝いをすることもある。「福井に来て時間の使い方が変わりました。京都では飲みに行ったり街に出掛けるのが楽しかったけど、今は自然が豊かでのんびり過ごせる福井での暮らしに幸せを感じています」今後は地域のボランティア活動にも参加してみたいと話す。身寄りのないお年寄りにお弁当を届けるボランティアがあると聞いて、人知れず女性が活躍する場があるっていいなと思いました。人と人が助け合いながら暮らしているのが福井のいいところだと感じているので、仕事以外にも誰かのためになる活動をしてみたいですね」福井で人の良さ、環境の良さに触れた渡邊さん。地域との関わりを深め、ますます本格的な“福井人 ”となっていきそうだ。［“ふくい”での暮らし定住についてのお問い合わせ先］ふるさと福井移住定住促進機構（福井 U ターンセンター）〒910-0858 福井市手寄 1 丁目 4-1 AOSSA 7 階 TEL：0776-43-6295